(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118387
(43)【公開日】2024-08-30
(54)【発明の名称】警報装置付きフェイスガード
(51)【国際特許分類】
G08B 21/02 20060101AFI20240823BHJP
G08B 25/04 20060101ALI20240823BHJP
G08B 25/10 20060101ALI20240823BHJP
A01D 34/00 20060101ALI20240823BHJP
A41D 13/11 20060101ALI20240823BHJP
【FI】
G08B21/02
G08B25/04 K
G08B25/10
A01D34/00 Z
A41D13/11 L
A41D13/11 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023036962
(22)【出願日】2023-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】502450848
【氏名又は名称】篠山 明政
(72)【発明者】
【氏名】篠山 明政
【テーマコード(参考)】
2B083
3B211
5C086
5C087
【Fターム(参考)】
2B083JA10
3B211CA01
5C086AA53
5C086CA10
5C086CA11
5C086CB01
5C086DA02
5C086FA02
5C086FA11
5C086GA10
5C087AA11
5C087AA32
5C087BB20
5C087DD03
5C087EE11
5C087FF01
5C087FF02
5C087GG66
5C087GG84
(57)【要約】
【課題】 刈払い作業時における飛散物の安全対策を効果的に、且つ作業性を損なわずに行うことができ、運搬や設置に手間がかからない警報装置付きフェイスガードを得ることにある。
【解決手段】 センサの検知信号を無線送信する送信部を設け、当該送信部に電源を設け、当該無線送信の無線信号を受信する受信部を設け、当該受信部に電源を設け、当該受信部の受信回路と発光部とをスイッチ回路を介して接続し、当該受信部をフェイスガードに取り付け、当該発光部の点灯を視認できるように当該フェイスガードの前面位置に当該発光部を設けることで警報装置付きフェイスガードを構成している。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサの検知信号を無線送信する送信部を設け、当該送信部に電源を設け、当該無線送信の無線信号を受信する受信部を設け、当該受信部に電源を設け、当該受信部の受信回路と発光部とをスイッチ回路を介して接続し、当該受信部をフェイスガードに取り付け、当該発光部の点灯を視認できるように当該フェイスガードの前面位置に当該発光部を設けることを特徴とする警報装置付きフェイスガード。
【請求項2】
請求項1における、センサを超音波センサや光学センサ、及び焦電センサのいずれかで構成することを特徴とする警報装置付きフェイスガード。
【請求項3】
請求項1、または請求項2において、警報音を発する報知部を設けることを特徴とする警報装置付きフェイスガード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雑草などの刈払い作業時における安全対策に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、刈払い作業時には飛び石などの飛散物が発生するため、周囲への安全対策として飛散防止ネットを用いており、それを保持する人手が必要となっている。
【0003】
前記問題の解決策として、刈払い作業範囲の周囲に自立式のネットや支柱を設けることで、一人作業でも飛散を防止し安全性を確保するというものがある(特許文献1参照)。
【0004】
また、後方確認用のミラーを刈払機に取り付け、視認できる範囲を広げることで一人作業での安全性を高めるというものもある(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2019-083807号公報
【特許文献2】実用新案登録第3208014号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
文献1に示される先行技術では、ネットや支柱で囲う刈払い作業範囲を狭くすると作業効率が低下してしまうため、比較的大きなネットや多くの支柱を用いて作業範囲を広くする必要があり、そのためネットや支柱の移動や展開、及び設置に多くの手間がかかるという問題がある。
【0007】
文献2に示される先行技術は、ミラーに注意をはらいつつ刈払い作業を行う構成であるため、作業に集中できないという問題があり、またミラーで視認できる範囲が限定的であるという問題もある。更に、刈払機にミラーを取り付ける構成は軽量化の観点から不利であり、刈払う動きの妨げとなり、作業性を損なうものとなっている。
【0008】
本発明は以上の問題を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明の第1の解決手段として、センサの検知信号を無線送信する送信部を設け、当該送信部に電源を設け、当該無線送信の無線信号を受信する受信部を設け、当該受信部に電源を設け、当該受信部の受信回路と発光部とをスイッチ回路を介して接続し、当該受信部をフェイスガードに取り付け、当該発光部の点灯を視認できるように当該フェイスガードの前面位置に当該発光部を設ける構成である。
【0010】
次に、本発明の第2の解決手段としては、前記第1の解決手段における、センサを超音波センサや光学センサ、及び焦電センサのいずれかで構成するものである。
【0011】
次に、本発明の第3の解決手段としては、前記第1の解決手段、または前記第2の解決手段において、警報音を発する報知部を設ける構成である。
【発明の効果】
【0012】
先ず、本発明は比較的小型で軽量な構成にすることができるため、移動や設置を容易に行うことができる。これは刈払い作業のように広い範囲を移動しつつ行う作業形態に適している。
【0013】
刈払い作業の形態や条件に鑑みると有線方式では著しく作業性を損なうことになるが、本発明の無線による信号伝達方式は理に適うものとなっている。
【0014】
本発明は飛散物の多い刈払い作業において、一般的に使われているフェイスガードに受信部や発光部を設ける構成であるため、作業形態に則するものとなっている。
【0015】
本発明の発光部を設ける位置はフェイスガード前面の刈払い作業に支障のない位置に設けることができ、また発光部の点灯時にフェイスガード前面のフェイスシールドに反射するため、より視認性の高いものとなっている。
【0016】
以上のように、本発明は刈払い作業場所に近づく歩行者や車両をセンサで検知し、無線信号によりフェイスガード前面の発光部の点灯により報知しするため、作業性を損なうことなく飛散物の安全対策を可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】 本発明の第1実施形態のフェイスガードを示す分解斜視図である。
【
図2】 本発明の第1実施形態のフェイスガードを示す斜視図である。
【
図3】 本発明の第1実施形態の送信部を示す分解斜視図である。
【
図4】 本発明の第2実施形態のフェイスガードを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
先ず、本発明の第1実施形態の受信側を
図1、及び
図2を参照し説明すれば、フェイスガード(1)の上部に受信部(4)を取り付け、受信部(4)と発光体(2)とをスイッチ回路を介して接続し、発光体(2)をフェイスガード(1)の前部に設け、受信部(4)と電源a(5)を接続し、電源a(5)をフェイスガード(1)に設ける構成である。
【0019】
次に、本発明の第1実施形態の送信側を
図3を参照し説明すれば、送信回路(8)や電源b(9)を送信部(10)に設け、焦電センサ(6)や超音波センサ(7)、及び光学センサ(11)を送信部(10)に設け、焦電センサ(6)や超音波センサ(7)、及び光学センサ(11)、並びに送信回路(8)は電源b(9)を電源とし、焦電センサ(6)や超音波センサ(7)、及び光学センサ(11)は送信回路(8)と接続する構成である(請求項1、及び2記載)。
【0020】
次に、本発明の第1実施形態の機能を
図1、ないし
図3を参照し説明すれば、人や車両を焦電センサ(6)や超音波センサ(7)、及び光学センサ(11)で検知し、その信号を送信回路(8)で無線信号を発信し、その無線信号を受信部(4)で受信し、スイッチ回路を介して発光体(2)が点灯し、フェイスシールド(3)に反射し、人や車両の接近を報知するものとなっている。
【0021】
なお、センサの電極側にシールド板を配置し、信号線にはシールド線を用いることで誤動作を防いでいる。
【0022】
次に、
図4は本発明の第2実施形態の構成を示すものであり、受信部(4)とブザー(12)とをスイッチ回路を介して接続し、ブザー(12)をフェイスガード(1)に増設する例である(請求項3記載)。
【0023】
この構成により発光体(2)の点灯に加え、ブザー(12)の音を合わせることで報知機能をより高めている。
【符号の説明】
【0024】
1 フェイスガード
2 発光体
3 フェイスシールド
4 受信部
5 電源a
6 焦電センサ
7 超音波センサ
8 送信回路
9 電源b
10 送信部
11 光学センサ
12 ブザー