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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118449
(43)【公開日】2024-08-30
(54)【発明の名称】ディスプレイデバイス
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20240823BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20240823BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20240823BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G09F9/30 308Z
H05K5/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024021686
(22)【出願日】2024-02-16
(31)【優先権主張番号】10-2023-0021968
(32)【優先日】2023-02-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】チャンウ キム
(72)【発明者】
【氏名】キサン ジュン
【テーマコード(参考)】
4E360
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
4E360AB02
4E360EA12
4E360EC20
4E360ED04
4E360ED17
4E360ED30
4E360GA60
4E360GB01
5C094AA36
5C094AA60
5C094BA27
5C094DA06
5C094GB01
5G435AA00
5G435AA06
5G435BB05
5G435EE04
5G435EE05
5G435EE13
5G435EE16
5G435EE50
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ディスプレイパネルの曲率を自由に変更できる構造を提供する。
【解決手段】フレキシブルディスプレイパネルの後方に位置し、前記ディスプレイパネルが結合されるフレキシブルプレートの後方に位置し、リードスクリューにおいて往復して移動するムービングブロックを備える駆動モジュールと離隔し、スライディングマウントに移動可能に結合されるスライドブラケット;長く延長されて一端が前記ムービングブロックに結合され、他端が前記スライドブラケットに結合され、前記ムービングブロックと前記スライドブラケットの間において前記ムービングブロックに近いピボット軸を備えるウイング;及び前記ピボット軸が連結され、前記プレートの後方に固定されるウイングブラケットを含み、前記スライドブラケットは、前記のウイングに対してシーソー(seesaw)連結される、ディスプレイデバイスにより達成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイデバイスであって、
フレキシブルディスプレイパネル;
前記ディスプレイパネルの後方に位置し、前記ディスプレイパネルが結合されるフレキシブルプレート;
前記プレートの後方に位置し、リードスクリューにおいて往復して移動するムービングブロックを備える駆動モジュール;
前記駆動モジュールと離隔し、前記プレートの後方に結合されるスライディングマウント;
前記スライディングマウントに移動可能に結合されるスライドブラケット;
長く延長されて一端が前記ムービングブロックに結合され、他端が前記スライドブラケットに結合され、前記ムービングブロックと前記スライドブラケットの間において前記ムービングブロックに近いピボット軸を備えるウイング;及び
前記ピボット軸が連結され、前記プレートの後方に固定されるウイングブラケット;を備えてなり、
前記スライドブラケットは、前記ウイングに対してシーソー(seesaw)連結される、ディスプレイデバイス。
【請求項2】
前記ウイングは、
前記スライドブラケットと対面するパーム部(palm portion)、及び
前記パーム部においてハーフパイプ形状に陥没して形成される陥没部、を備え、
前記スライドブラケットは、
前記ウイングの陥没部に対応する形状に曲がるカーブドパート、及び
前記カーブドパートを貫通して形成される締結ホール、を備え、
前記スライドブラケットは、前記締結ホールを貫通して前記陥没部に固定される締結部材により前記陥没部にシーソー(seesaw)連結される、請求項1に記載のディスプレイデバイス。
【請求項3】
前記スライドブラケットのカーブドパートと前記ウイングの陥没部の間に位置し、前記陥没部又は前記カバードパートに対応するプレート形状のロアーサポータを更に備え、
前記締結部材は、前記ロアーサポータを貫通して前記陥没部に固定される、請求項2に記載のディスプレイデバイス。
【請求項4】
前記スライドブラケットのカーブドパートに対して前記ロアーサポータと対向し、前記締結部材により前記陥没部に固定されるアッパーサポータを更に備える、請求項3に記載のディスプレイデバイス。
【請求項5】
前記カーブドパートに形成された締結ホールは、前記ロアーサポータと対面するエッジがテーパされた、請求項3に記載のディスプレイデバイス。
【請求項6】
前記カーブドパートに形成された締結ホールは、前記アッパーサポータと対面するエッジがテーパされた、請求項4に記載のディスプレイデバイス。
【請求項7】
前記締結ホールは長孔で形成され、
前記締結ホールの長軸の距離は、前記締結部材の直径より大きく、
前記締結ホールの短軸の距離は、前記締結部材の直径に対応する、請求項2に記載のディスプレイデバイス。
【請求項8】
前記ウイングの一側面に形成され、前記スライドブラケットと重なるレベリング突起、及び
前記レベリング突起に挿入され、前記スライドブラケットと接触するか離隔するレベリングボルト、を更に備える、請求項2に記載のディスプレイデバイス。
【請求項9】
前記スライディングマウントに固定され、前記スライドブラケットが移動するガイドカバーを更に備える、請求項1に記載のディスプレイデバイス。
【請求項10】
前記スライドブラケットは、
前記ウイングと重なるセンターパートと前記センターパートの一側から延長されるサイドパートを備えるボディ、及び
前記ボディのサイドパートに位置し、前記ボディの一面から前記プレートに向かって突出されるフロント突起、を備え、
前記フロント突起は、前記ガイドカバーにより支持される、請求項9に記載のディスプレイデバイス。
【請求項11】
前記ボディのサイドパートにおいて、前記フロント突起に隣接して位置し、前記ボディの他面から前記フロント突起と反対方向に突出されるリア突起を更に備え、
前記リア突起は、前記ガイドカバーにより支持される、請求項10に記載のディスプレイデバイス。
【請求項12】
前記ガイドカバーは、
前記スライドブラケットのボディのセンターパートと対面するベース、及び
前記ベースの一側に形成され、前記スライドブラケットのボディのサイドパートが挿入されるサイドレール、を備え、
前記フロント突起及び前記リア突起は、前記サイドレール上において移動する、請求項11に記載のディスプレイデバイス。
【請求項13】
前記サイドレールは、
前記ベースから延長され、前記スライドブラケットのボディのサイドパートと対面するロアーパート、及び
前記スライドブラケットのボディに対して前記ロアーパートと対向するアッパーパート、を備え、
前記フロント突起は、前記ロアーパートにより支持され、
前記リア突起は、前記アッパーパートにより支持される、請求項12に記載のディスプレイデバイス。
【請求項14】
前記サイドレールのロアーパートは、前記ロアーパートの内側に陥没して、前記フロント突起が移動するロアートレンチを備え、
前記サイドレールのアッパーパートは、前記アッパーパートの内側に陥没して、前記リア突起が移動するアッパートレンチを備える、請求項13に記載のディスプレイデバイス。
【請求項15】
前記フロント突起は、前記ロアートレンチと点接触し、
前記リア突起は、前記アッパートレンチと点接触する、請求項14に記載のディスプレイデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連技術〕
本願は、韓国特許出願第10-2023-0021968号(出願日:2023年2月20日;DAS:2A2D)に基づくパリ条約4条の優先権主張を伴ったものであり、本願発明は、当該韓国特許出願に開示された内容に基づくものである。参考のために、当該韓国特許出願の明細書、特許請求の範囲及び図面の内容は本願明細書の一部に包摂される。
〔本開示〕
本開示(本発明)は、ディスプレイデバイスに関する。より詳しく、本開示は、ディスプレイパネルの曲率を変更できるディスプレイデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
情報化社会の発展につれて、ディスプレイデバイスに対する多様な形態の要求も増加し、これに応じて近年ではLCD(Liquid Crystal Display Device)、ELD(Electro luminescent Display)、VFD(Vacuum Fluorescent Display)、OLED(Organic Light Emitting Diode)などの多様なディスプレイデバイスが研究されて使われている。
【0003】
そのうちOLEDパネルは、透明電極が形成された基板に自体的に発光できる有機物層を蒸着して画像を表示することができる。OLEDパネルは厚さが薄いだけでなく、フレキシブルな特性を有することができる。このようなOLEDパネルを備えたディスプレイデバイスの構造的特性に対して多くの研究が行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、前述の問題及び他の問題を解決することを目的とする。また、他の目的は、ディスプレイパネルの曲率を自由に変更できる構造を提供することである。
【0005】
また他の目的は、ディスプレイの曲率を自由に変更できるメカニズムを提供することである。
【0006】
また他の目的は、ディスプレイパネルの曲率を自由に変更できるメカニズムの関節構造を提供することである。
【0007】
また他の目的は、ディスプレイパネルの曲率が変更できるディスプレイデバイスの耐久性を向上させ、騒音を改善することである。
【0008】
前記または他の目的はディスプレイパネルを一定の曲率に変更し、フラットに復元できるメカニズムを提供することがある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記のまたは他の目的を達成するために、本開示の一側面によれば、ディスプレイデバイスは:フレキシブルディスプレイパネル;前記ディスプレイパネルの後方に位置し、前記ディスプレイパネルが結合されるフレキシブルプレート;前記プレートの後方に位置し、リードスクリューにおいて往復して移動するムービングブロックを備える駆動モジュール;前記駆動モジュールと離隔し、前記プレートの後方に結合されるスライディングマウント;前記スライディングマウントに移動可能に結合されるスライドブラケット;長く延長されて一端が前記ムービングブロックに結合され、他端が前記スライドブラケットに結合され、前記ムービングブロックと前記スライドブラケットの間において前記ムービングブロックに近いピボット軸を備えるウイング;及び前記ピボット軸が連結され、前記プレートの後方に固定されるウイングブラケットを含み、前記スライドブラケットは、前記ウイングに対してシーソー(seesaw)連結されることができる。
〔本発明の一の態様〕
本発明にあっては、その一の態様として、以下の発明を提案する。
〔1〕
ディスプレイデバイスであって、
フレキシブルディスプレイパネル;
前記ディスプレイパネルの後方に位置し、前記ディスプレイパネルが結合されるフレキシブルプレート;
前記プレートの後方に位置し、リードスクリューにおいて往復して移動するムービングブロックを備える駆動モジュール;
前記駆動モジュールと離隔し、前記プレートの後方に結合されるスライディングマウント;
前記スライディングマウントに移動可能に結合されるスライドブラケット;
長く延長されて一端が前記ムービングブロックに結合され、他端が前記スライドブラケットに結合され、前記ムービングブロックと前記スライドブラケットの間において前記ムービングブロックに近いピボット軸を備えるウイング;及び
前記ピボット軸が連結され、前記プレートの後方に固定されるウイングブラケット;を備えてなり、
前記スライドブラケットは、前記ウイングに対してシーソー(seesaw)連結される、ディスプレイデバイス。
〔2〕
前記ウイングは、
前記スライドブラケットと対面するパーム部(palm portion)、及び
前記パーム部においてハーフパイプ形状に陥没して形成される陥没部、を備え、
前記スライドブラケットは、
前記ウイングの陥没部に対応する形状に曲がるカーブドパート、及び
前記カーブドパートを貫通して形成される締結ホール、を備え、
前記スライドブラケットは、前記締結ホールを貫通して前記陥没部に固定される締結部材により前記陥没部にシーソー(seesaw)連結される、〔1〕に記載のディスプレイデバイス。
〔3〕
前記スライドブラケットのカーブドパートと前記ウイングの陥没部の間に位置し、前記陥没部又は前記カバードパートに対応するプレート形状のロアーサポータを更に備え、
前記締結部材は、前記ロアーサポータを貫通して前記陥没部に固定される、〔2〕に記載のディスプレイデバイス。
〔4〕
前記スライドブラケットのカーブドパートに対して前記ロアーサポータと対向し、前記締結部材により前記陥没部に固定されるアッパーサポータを更に備える、〔3〕に記載のディスプレイデバイス。
〔5〕
前記カーブドパートに形成された締結ホールは、前記ロアーサポータと対面するエッジがテーパされた、〔3〕に記載のディスプレイデバイス。
〔6〕
前記カーブドパートに形成された締結ホールは、前記アッパーサポータと対面するエッジがテーパされた、〔4〕に記載のディスプレイデバイス。
〔7〕
前記締結ホールは長孔で形成され、
前記締結ホールの長軸の距離は、前記締結部材の直径より大きく、
前記締結ホールの短軸の距離は、前記締結部材の直径に対応する、〔2〕に記載のディスプレイデバイス。
〔8〕
前記ウイングの一側面に形成され、前記スライドブラケットと重なるレベリング突起、及び
前記レベリング突起に挿入され、前記スライドブラケットと接触するか離隔するレベリングボルト、を更に備える、〔2〕に記載のディスプレイデバイス。
〔9〕
前記スライディングマウントに固定され、前記スライドブラケットが移動するガイドカバーを更に備える、〔1〕に記載のディスプレイデバイス。
〔10〕
前記スライドブラケットは、
前記ウイングと重なるセンターパートと前記センターパートの一側から延長されるサイドパートを備えるボディ、及び
前記ボディのサイドパートに位置し、前記ボディの一面から前記プレートに向かって突出されるフロント突起、を備え、
前記フロント突起は、前記ガイドカバーにより支持される、〔9〕に記載のディスプレイデバイス。
〔11〕
前記ボディのサイドパートにおいて、前記フロント突起に隣接して位置し、前記ボディの他面から前記フロント突起と反対方向に突出されるリア突起を更に備え、
前記リア突起は、前記ガイドカバーにより支持される、〔10〕に記載のディスプレイデバイス。
〔12〕
前記ガイドカバーは、
前記スライドブラケットのボディのセンターパートと対面するベース、及び
前記ベースの一側に形成され、前記スライドブラケットのボディのサイドパートが挿入されるサイドレール、を備え、
前記フロント突起及び前記リア突起は、前記サイドレール上において移動する、〔11〕に記載のディスプレイデバイス。
〔13〕
前記サイドレールは、
前記ベースから延長され、前記スライドブラケットのボディのサイドパートと対面するロアーパート、及び
前記スライドブラケットのボディに対して前記ロアーパートと対向するアッパーパート、を備え、
前記フロント突起は、前記ロアーパートにより支持され、
前記リア突起は、前記アッパーパートにより支持される、〔12〕に記載のディスプレイデバイス。
〔14〕
前記サイドレールのロアーパートは、前記ロアーパートの内側に陥没して、前記フロント突起が移動するロアートレンチを備え、
前記サイドレールのアッパーパートは、前記アッパーパートの内側に陥没して、前記リア突起が移動するアッパートレンチを備える、〔13〕に記載のディスプレイデバイス。
〔15〕
前記フロント突起は、前記ロアートレンチと点接触し、
前記リア突起は、前記アッパートレンチと点接触する、〔14〕に記載のディスプレイデバイス。
【発明の効果】
【0010】
本開示の少なくとも1つの実施例によれば、ディスプレイパネルの曲率を自由に変更できる構造を提供することができる。
【0011】
本開示の少なくとも1つの実施例によれば、ディスプレイの曲率を自由に変更できるメカニズムを提供することができる。
【0012】
本開示の少なくとも1つの実施例によれば、ディスプレイパネルの曲率を自由に変更できるメカニズムの関節構造を提供することができる。
【0013】
本開示の少なくとも1つの実施例によれば、ディスプレイパネルの曲率が変更できるディスプレイデバイスの耐久性を向上させ、騒音を改善することができる。
【0014】
本開示の少なくとも1つの実施例によれば、ディスプレイパネルを一定の曲率に変更し、フラットに復元できるメカニズムを提供することができる。
【0015】
本開示の適用可能性の追加的な範囲は以下の詳細な説明から明白になるであろう。しかしながら、本開示の思想及び範囲内において様々な変更及び修正は当業者に明確に理解できるので、詳細な説明及び本開示の好ましい実施例のような特定実施例は単に例として与えられたものと理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1-42】本開示(本発明)の実施例によるディスプレイデバイスの例(実施態様)を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付の図面を参照して本明細書に開示された実施例を詳しく説明し、図面符号に関係なく同一または類似の構成要素は同一の参照番号を付与し、これに関する重複説明は省略する。
【0018】
以下の説明において使われる構成要素に対する接尾辞である「モジュール」及び「部」は明細書作成を容易にするために付与または混用されるものに過ぎず、それ自体が互いに区別される意味または役割を有するものではない。また、本明細書に開示された実施形態を説明するにあたり、関連した公知技術に関する具体的な説明が本明細書に開示された実施形態の要旨を不明確にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。また、添付の図面は、本明細書に開示された実施形態を容易に理解できるようにするためのものに過ぎず、添付の図面により本明細書に開示された技術的思想が制限されず、本開示の思想及び技術範囲に含まれるあらゆる変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。
【0019】
第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために使用できるが、前記構成要素は前記用語により限定されない。前記用語は、ある構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使用される。
【0020】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」されているまたは「接続」されていると言及された場合には、その他の構成要素に直接連結または直接接続されている場合もあるが、中間に別の構成要素が存在する場合もあると理解されるべきである。それに対して、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」されているか「直接接続」されていると言及された場合は、中間に他の構成要素が存在しないと理解されるべきである。
【0021】
単数の表現は文脈上明らかに異なる意味を持たない限り、複数の表現を含む。
【0022】
本出願において、「含む」又は「有する」(備える;構成する;構築する;設定する;包接する;包含する;含有する)などの用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字,段階,動作,構成要素,部品又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0023】
以下では、ディスプレイパネルに対して有機表示パネル(OrganicLight Emitting Diode、OLED)を一例にして説明するが、本開示に適用できるディスプレイパネルがOLEDパネルに限定されるものではない。
【0024】
また、以下において、ディスプレイデバイスは、第1長辺(First Long Side)LS1、第1長辺LS1に対向する第2長辺(Second Long Side)LS2、第1長辺LS1及び第2長辺LS2の一端に隣接する第1短辺(First Short Side)SS1及び第1短辺SS1に対向する第2短辺(Second Short Side)SS2を含んでもよい。
【0025】
ここで、第1短辺領域SS1を第1側面領域(First side area)といい、第2短辺領域SS2を第1側面領域に対向する第2側面領域(Second side area)といい、第1長辺領域LS1を第1側面領域及び第2側面領域に隣接し、第1側面領域と第2側面領域の間に位置する第3側面領域(Third side area)といい、第2長辺領域LS2を第1側面領域及び第2側面領域に隣接し、第1側面領域と第2側面領域の間に位置し、第3側面領域に対向する第4側面領域(Fourth side area)と言ってもよい。
【0026】
併せて、説明の便宜によって第1、第2長辺LS1、LS2の長さが第1、第2短辺SS1、SS2の長さより長いものと図示して説明しているが、第1、第2長辺LS1、LS2の長さが第1、第2短辺SS1、SS2の長さとほぼ同一の場合も可能である。
【0027】
併せて、以下において第1方向(First Direction、DR1)はディスプレイデバイスの長辺(Long Side)LS1、LS2と平行な方向であり、第2方向(Second Direction、DR2)はディスプレイデバイスの短辺(Short Side)SS1、SS2と平行な方向である。第3方向(Third Direction、DR3は第1方向(DR1)及び/又は第2方向(DR2)に垂直する方向である。
【0028】
第1方向(DR1)と第2方向(DR2)を通称して水平方向(Horizontal Direction)と言ってもよい。併せて、第3方向(DR3)は垂直方向(Vertical Direction)と言ってもよい。
【0029】
ディスプレイデバイスが画像を表示する側を前方または前面と言ってもよい。ディスプレイデバイスが画像を表示する時、画像を観測できない側を後方又は後面と言ってもよい。前方または前面からディスプレイを見る時、第1長辺LS1側を上側または上面と言ってもよい。同様に、第2長辺LS2側を下側または下面と言ってもよい。同様に、第1短辺SS1側を左側または左面と言ってもよく、第2短辺SS2側を右側または右面と言ってもよい。
【0030】
併せて、第1長辺LS1、第2長辺LS2、第1短辺SS1、及び第2短辺SS2は、ディスプレイデバイスのエッジ(edge)と称してもよい。また、第1長辺LS1、第2長辺LS2、第1短辺SS1、及び第2短辺SS2が互いに交わる地点をコーナーと言ってもよい。例えば、第1長辺LS1と第1短辺SS1が交わる地点は第1コーナーC1、第1長辺LS1と第2短辺SS2が交わる地点は第2コーナーC2、第2短辺SS2と第2長辺LS2が交わる地点は第3コーナーC3、そして第2長辺LS2と第1短辺SS1が交わる地点は第4コーナーC4と言ってもよい。
【0031】
ここで、第1短辺SS1から第2短辺SS2に向かう方向または第2短辺SS2から第1短辺SS1に向かう方向は左右方向(LR)と言ってもよい。第1長辺LS1から第2長辺LS2に向かう方向または第2長辺LS2から第1長辺LS1に向かう方向は上下方向(UD)と言ってもよい。
【0032】
図1を参照すると、ディスプレイパネル110はプレート120に結合される。プレート120はフレキシブルであってもよい。プレート120はフレキシブルプレート120またはフレーム120またはモジュールカバー120と称してもよい。ディスプレイパネル110は、プレート120の前方または前面に位置する。ディスプレイパネル110はフレキシブルであってもよい。例えば、ディスプレイパネル110はOLEDパネルであってもよい。
【0033】
ディスプレイパネル110はディスプレイデバイス100の前面に提供され、画像が表示される。ディスプレイパネル110は画像を複数のピクセルに分けて各ピクセル当たりに色、明度、彩度を合わせて画像を出力する。ディスプレイパネル110は、制御信号に従ってレッド(Red)、グリーン(Green)、またはブルー(Blue)の色に該当する光を発生させる。
【0034】
ディスプレイデバイス100は可変曲率を有してもよい。ディスプレイデバイス100はディスプレイデバイス100の左右側が前方に移動することができる。例えば、ディスプレイデバイス100の前方から画像を見る状態で、ディスプレイデバイス100は凹むようにカーブされることができる。ここで、プレート120はディスプレイパネル110と同一の曲率で曲がってもよい。または、ディスプレイパネル110はプレート120の曲率に対応して曲がってもよい。
【0035】
図2及び図3を参照すると、プレート120はディスプレイパネル110の後方に結合されてもよい。プレート120はディスプレイパネル110の後方においてディスプレイパネル110を支持する。プレート120はディスプレイパネル110に対応する形状を有してもよい。
【0036】
駆動モジュール130はプレート120の後方に結合されてもよい。フロントブラケット130F、リアブラケット130R、及びウイングブラケット131、132は、プレート120の後方に位置してもよい。フロントブラケット130Fはプレート120の背面に結合または固定される。リアブラケット130Rは、フロントブラケット130Fの後方に位置し、フロントブラケット130Fと離隔し、フロントブラケット130Fに対面する。
【0037】
ウイングブラケット131、132はブラケットフレーム131a、132a、及びウイングホルダ131b、132bを含んでもよい。ブラケットフレーム131a、132aは四角のボックス形状であってもよい。ウイングホルダ131b、132bはブラケットフレーム131a、132aの一側に形成される。ウイングホルダ131b、132bはブラケットフレーム131a、132aの一面から突出してもよい。ウイングホルダ131b、132bは一対であってもよい。一対のウイングホルダ131b、132bは互いに対向する。
【0038】
ウイングブラケット131、132は複数であってもよい。複数のウイングブラケット131、132は第1ウイングブラケット131、及び第2ウイングブラケット132を含む。第1ウイングブラケット131は、フロントブラケット130F及び/又はリアブラケット130Rに結合または固定され、フロントブラケット130Fに対して第2ウイングブラケット132と対向する。第2ウイングブラケット132もフロントブラケット130F及び/又はリアブラケット130Rに結合または固定される。
【0039】
ウイング141、142は、ブレード141a、142a、ネック141b、142b、及びレバー141c、142cを含んでもよい。例えば、ウイング141、142は金属であってもよい。他の例として、ウイング141、142はアルミニウム合金であってもよい。ブレード141a、142aは長く延長されるプレートであってもよく、剛性を確保するためにリブを備えてもよい。レバー141c、142c及びネック141b、142bはブレード141a、142aの一端に形成される。ネック141b、142bはレバー141c、142cとブレード141a、142aの間においてレバー141c、142cとブレード141a、142aを連結することができる。ネック141b、142bの幅はレバー141c、142cの幅より小さくてもよく、レバー141c、142cの幅はブレード141a、142aの幅より小さくてもよい。ピボット軸141p、142pはネック141b、142bに形成されてもよい。ピボット軸141p、142pはウイングホルダ131b、132bに挿入されることができる。ウイング141、142はピボット軸141p、142p及びウイングホルダ131b、132bを中心にピボットされる。
【0040】
第1ウイング141は第1ウイングブラケット131に回動またはピボット可能に結合され、第2ウイング142は第2ウイングブラケット132に回動またはピボット可能に結合される。第1ウイング141は駆動ユニット130に対して第2ウイング142と対称であってよい。
【0041】
スライディングマウント151、152はプレート120の後方又は背面に結合または固定される。第1スライディングマウント151はプレート120の左側辺に隣接して位置し、第2スライディングマウント152はプレート120の右側辺に隣接して位置する。第1ウイング141の末端は移動可能に第1スライディングマウント151に結合される。第2ウイング142の末端は移動可能に第2スライディングマウント152に結合される。
【0042】
フリップフレーム(flip frame)133は第1ウイング141のレバー141cと第2ウイング142のレバー142cの間に位置し、レバー141c、142cと結合することができる。例えば、フリップフレーム133は金属であってもよい。フリップフレーム133は第1フレーム133aと第2フレーム133bを含んでもよい。例えば、第1フレーム133aはU形状であってもよく、第2フレーム133bはU形状であってもよい。第1フレーム133aは、第2フレーム133bとピボット連結されてもよい。ピボットピン133cが第1フレーム133aと第2フレーム133bを貫通して第1フレーム133aと第2フレーム133bを連結することができる。第1フレーム133aは、第2フレーム133bに対してピボットされ、第2フレーム133bは第1フレーム133aに対してピボットする。第1フレーム133aは第1ウイング141のレバー141cに固定または結合され、第2フレーム133bは、第2ウイング142のレバー142cに固定または結合される。
【0043】
ムービングブロック134はフリップフレーム133の内側に位置してもよい。ムービングブロック134はフリップフレーム133の第1フレーム133aと第2フレーム133bの間に位置してもよい。
【0044】
リードスクリュー135は、ムービングブロック134に挿入される。ムービングブロック134は、リードスクリュー135の回転によってリードスクリュー135において移動することができる。リードスクリュー135が回転及び逆回転すると、ムービングブロック134はリードスクリュー135において往復運動することができる。
【0045】
リードスクリュー135は駆動ギア136に結合され、駆動ギア136と一緒に回転する。駆動ギア136はプレート120(図2参照)の背面に対面し、回転することができる。リードスクリュー135は駆動ギア136の回転軸であってもよい。ベアリングBはリードスクリュー135の一端及び/又は両端に結合されることができる。リードスクリュー135の一端はフロントベアリングBに挿入されて回転し、リードスクリュー135の他端はリアベアリングBに挿入されて回転する。例えば、リードスクリュー135はフロントベアリングB及びリアベアリングBに圧入されることができる。
【0046】
モータ137は、ムービングブロック134の下方に位置する。モータ137は回転動力を提供する。ギアボックス138はモータ137の回転力を駆動ギア136に伝達する。
【0047】
図4及び図5を参照すると、第1ギア138aはモータ137の回転軸137aに固定されてモータ137の回転軸137aと一緒に回転する。例えば、第1ギア138aはウォームであってもよい。第2ギア138bは第1ギア138aとかみ合うことができる。例えば、第2ギア138bはウォームギアであってもよい。
【0048】
第1ギア138a及び第2ギア138bは、ギアボックス138の内部に位置してもよい。伝達ギア138cは、ギアボックス138の外部に位置してもよい。伝達ギア138cは第2ギア138bの回転軸137aに固定され、第2ギア138bと一緒に回転する。伝達ギア138cは駆動ギア136にかみ合うことができる。
【0049】
リードスクリュー135は駆動ギア136の回転軸であってもよい。駆動ギア136は、リードスクリュー135に固定される。駆動ギア136は、リードスクリュー135にピン結合されることができる。
【0050】
図6を参照すると、リードスクリュー135は軸ボディ135aとスクリュー135bを含む。軸ボディ135aは長く延長された円柱であってもよく、スクリュー135bは軸ボディ135aの外周面に形成されてもよい。ムービングブロック134はムービングボディ134aとスライディングブロック134bを含む。例えば、ムービングボディ134aは金属であってもよく、スライディングブロック134bは合成樹脂であってもよい。スライディングブロック134bはムービングボディ134aの内部に位置する。スライディングブロック134bはリードスクリュー135とネジ結合されることができる。
【0051】
リードスクリュー135はスライディングブロック134bに挿入されることができる。リードスクリュー135が回転しながらスライディングブロック134bはリードスクリュー135において移動することができる。スライディングブロック134bの内周面とリードスクリュー135のスクリュー135bの間に遊びが形成されてもよい。これによって、ムービングブロック134がリードスクリュー135において移動しながら係止されるか、移動間にロックされる(locking)ことを防止することができる。
【0052】
図7を参照すると、ムービングボディ134aはアウターパート134a1とインナーパート134a2を含む。アウターパート134a1は、ムービングボディ134aの外面を形成する。インナーパート134a2はアウターパート134a1の内側に結合される。例えば、アウターパート134a1はU形状の金属プレートであってもよく、インナーパート134a2は内部収容空間を有する金属シェルであってもよい。スライディングブロック134bはインナーパート134a2の内部に結合されることができる。
【0053】
ピボットピン133cはムービングボディ134aのアウターパート134a1から突出して延長される。フリップフレーム133の第1フレーム133a及び第2フレーム133bはホール133H1、133H2を含んでもよい。ピボットピン133cは、第2フレーム133bのホール133H2及び第1フレーム133aのホール133H1に挿入されることができる。第1フレーム133aと第2フレーム133bの間にディスク133dが位置し、ピボットピン133cはディスク133dのホール133dHに挿入されることができる。例えば、ディスク133dは、高い耐久性を有し、低い摩擦力を有する素材で形成されてもよい。
【0054】
中間部材139は、ムービングボディ134a及びピボットピン133cとフリップフレーム133の間に位置する。中間部材139は、ムービングボディ134aの上面とピボットピン133cの外面を覆うことができる。中間部材139は低摩擦部材139または潤滑部材139と称してもよい。また、中間部材139はスキン部材139と称してもよい。
【0055】
中間部材139はボディ部139aとフランジ部139bを含む。ボディ部139aは、円筒形状であってもよい。ピボットピン133cはボディ部139aに挿入されることができる。ボディ部139aはピボットピン133cの外面と接触し、フランジ部139bはムービングボディ134aの上面と接触することができる。中間部材139は低い摩擦力を有する合成樹脂であってもよい。中間部材139は低摩擦性素材であってもよい。例えば、中間部材139はPOMアセタールホモポリマー素材であってもよい。フリップフレーム133の第1フレーム133a及び第2フレーム133bは中間部材139と接触または摩擦し、ピボットピン133cを中心に動くことができる。
【0056】
中間部材139は、フリップフレーム133の第1フレーム133aのホール133H1とピボットピン133cの間隙を埋めることができる。中間部材139は、フリップフレーム133の第2フレーム133bのホール133H2とピボットピン133cの間隙を埋めることができる。フリップフレーム133の第2フレーム133bは中間部材139上に置かれる。これによって、ピボットピン133cはフリップフレーム133に騒音や振動しに力を伝達することができる。
【0057】
図8及び図9を参照すると、リードスクリュー135が回転すると、ムービングブロック134及びフリップフレーム133はリードスクリュー135において移動することができる。フリップフレーム133はリードスクリュー135の長手方向において往復運動をすることができる。フリップフレーム133の移動は第1ウイング141及び/又は第2ウイング142をピボット軸141p、142pを中心にピボットさせることができる。
【0058】
ピボットピン133cからピボット軸141p、142pまでは第1距離(D1)はピボット軸141p、142pからスライディングマウント151、152までの第2距離(D2)より小さくてもよい。例えば、第1距離(D1)は第2距離(D2)の1/4であってもよい。ウイング141、142のレバー141c、142cがフリップフレーム133に固定され、フリップフレーム133がピボットピン133cの動作とともに動きながらリードスクリュー135上において移動するムービングブロック134の駆動力がフリップフレーム133を介してウイング141、142のレバー141c、142cに効率的に伝達されることができる。
【0059】
それだけでなく、ウイング141、142のレバー141c、142cがフリップフレーム133に固定されて一緒に動いて第1距離(D1)が増加するようになり、小さな力でウイング141、142を駆動することができる。これによって、駆動ユニット130の動力伝達効率が増加し、モータ137の電力消耗を減らすことができる。
【0060】
図10及び図11を参照すると、弾性部材101は第1パート101a、第2パート101b、及び第3パート101cを含む。弾性部材101は第1弾性部材101またはクリップ101と称してもよい。第1パート101aはプレートであってもよい。第2パート101bは第1パート101aから曲がって延長されてもよい。第3パート101cは第2パート101bから曲がって延長されてもよい。第3パート101cは第1パート101aを対面してもよい。第1パート101aと第2パート101bが形成する第1角度より第2パート101bと第3パート101cが形成する第2角度が大きくてもよい。延長される方向において、第3パート101cの長さが第1パート101aの長さより大きくてもよい。弾性部材101は金属板であってもよく、弾性を有してもよい。例えば、弾性部材101は板スプリングであってもよい。
【0061】
結合ホール101H1は第1パート101aに形成されてもよい。結合ホール101H1は複数であってもよい。支持リブ101Rは第3パート101cに形成されてもよい。支持リブ101Rは、第3パート101cの延長方向において長く延長される。支持リブ101Rは複数であってもよい。支持リブ101Rは、第3パート101cの外面から突出する。複数の支持リブ101Rは互いに平行であってもよい。
【0062】
弾性部材101は、ムービングブロック134とウイング141、142のレバー141c、142cの間に挿入される。弾性部材101の第1パート101aはウイング141、142のレバー141c、142cに固定される。例えば、弾性部材101の第1パート101aはウイング141、142のレバー141c、142cにスクリューにより締結される。弾性部材101の第3パート101cは、ムービングブロック134を支持する。弾性部材101の第3パート101cは、ムービングブロック134の側面と接触する。弾性部材101の第3パート101cは、ムービングボディ134aのアウターパート134a1及び/又はインナーパート134a2と接触する。弾性部材101の第3パート101cと接触するムービングボディ134aのアウターパート134a1及び/又はインナーパート134a2はラウンディングされてもよい。弾性部材101の第3パート101cに形成された支持リブ101Rは、ムービングブロック134のインナーパート134a2と接触する。
【0063】
弾性部材101は複数であってもよい。複数の弾性部材101のそれぞれがムービングブロック134と第1ウイング141のレバー141cの間及びムービングブロック134と第2ウイング142のレバー142cの間に挿入されることができる。
【0064】
フリップフレーム133がピボットピン133cを中心にフリップまたはピボットされるメカニズムにおいてムービングブロック134のピボットピン133cとフリップフレーム133のホール133H1、133H2(図7参照)の間に遊びが発生する。弾性部材101は、ムービングブロック134を一方向にプッシュすることができる。弾性部材101は、ムービングブロック134を一方向にプッシュしてムービングブロック134のピボットピン133cがフリップフレーム133のホール133H1、133H2の一側に密着することができる。
【0065】
これによって、ムービングブロック134がリードスクリュー135において移動する全ての区間においてフリップフレーム133に力を伝達することができる。ムービングブロック134がフリップフレーム133に力を伝達するメカニズムにおいて構成要素間の遊びはディスプレイパネル110のベンディングが一時的停止する現象を発生させることがある。本実施例によれば、ディスプレイパネル110のベンディングを連続的に実現することができる。
【0066】
図12及び図13を参照すると、弾性部材102はレバー部102a、支持部102d、102e、及びコイル部102b、102cを含んでもよい。弾性部材102はワイヤで形成されてもよい。弾性部材102は第2弾性部材102と称してもよい。
【0067】
レバー部102aはU形状に曲がったワイヤであってもよい。コイル部102b、102cはレバー部102aと連結される。コイル部102b、102cは複数であってもよい。第1コイル部102bはレバー部102aの一端に連結され、第2コイル部102cはレバー部102aの他端に連結される。支持部102d、102eは複数であってもよい。第1支持部102dは第1コイル部102bの末端を形成し、第2支持部102eは第2コイル部102cの末端を形成する。
【0068】
支持部102d、102eが固定されると、レバー部102aはコイル部102b、102cを中心に回転またはピボットすることができる。コイル部102b、102cはレバー部102aに弾性力を提供する。
【0069】
弾性部材102はウイングブラケット132に設置されてもよい。弾性部材102の支持部102d、102eはウイングブラケット132のブラケットフレーム132aに固定される。弾性部材102のレバー部102aはウイング142のレバー142cに支持されることができる。
【0070】
ウイング142は支持溝142c2と摩擦パッド142c1を含んでもよい。支持溝142c2は弾性部材102のレバー部102aの長さの一部に対応する位置に形成されてもよい。摩擦パッド142c1は支持溝142c2に形成されてもよい。摩擦パッド142c1は支持溝142c2から突出して形成され、表面がなめらかに研磨されることができる。
【0071】
ウイング141、142がウイングブラケット131、132にピボット可能に結合されると、ウイング141、142のピボット軸141p、142pとウイングブラケット131、132のウイングホルダ131b、132bの間に遊びが形成される。ムービングブロック134がフリップフレーム133に力を伝達してウイング141、142がディスプレイパネル110を曲げるメカニズムにおいて構成要素間の遊びはディスプレイパネル110のベンディングが一時的に停止する現象を発生させる。ウイング141、142はディスプレイデバイス100の前方に向けて弾性部材102から力を受けることができる。これによって、ディスプレイパネル110のベンディングを連続的に実現することができる。また、ディスプレイパネル110をベンディングさせるためのモータ137の消費電力を減少させることができる。
【0072】
また、スライディングブロック134b(図6参照)とリードスクリュー135のネジ結合により、スライディングブロック134bがリードスクリュー135において移動するための遊びが形成される。弾性部材102がウイング141、142をプッシュしてスライディングブロック134bをリードスクリュー135の一方向に密着して、ディスプレイパネル110のベンディングを連続的に実現できる。また、ディスプレイパネル110が平坦になった状態で、モータ137及びリードスクリュー135の回転力が解除されると、ディスプレイパネル110の平坦度が変わりかねない。本実施例によれば、ディスプレイパネル110が平坦な状態及び/又はディスプレイパネル110が所定の曲率でカーブされた状態を維持することができる。
【0073】
図14及び図15図8とともに参照すると、ウイング141、142がウイングブラケット131、132にピボット可能に結合されると、ウイング141、142のピボット軸141p、142pとウイングブラケット131、132のウイングホルダ131b、132bの間に遊びが形成される。ムービングブロック134がフリップフレーム133に力を伝達してウイング141、142がディスプレイパネル110を曲げるメカニズムにおいて構成要素間の遊びはディスプレイパネル110のベンディングが一時的に停止する現象を発生させることができる。
【0074】
弾性リング103、104がリードスクリュー135の外周を囲んで位置する。リードスクリュー135は弾性リング103、104に挿入されることができる。弾性リング103、104は圧縮リング103、104または圧縮部材103、104と称してもよい。例えば、弾性リング103、104は高弾性ラバー(rubber)であってもよい。弾性リング103、104の直径はリードスクリュー135の軸ボディ135a直径より大きくてもよい。例えば、弾性リング103、104の内径はリードスクリュー135の軸ボディ135aの外径より大きくてもよい。弾性リング103、104は複数であってもよい。複数の弾性リング103、104は第1弾性リング103と第2弾性リング104を含む。第1弾性リング103はフロント弾性リング103と称してもよく、第2弾性リング104はリア弾性リング104と称してもよい。
【0075】
フロント弾性リング103は駆動ギア136とムービングブロック134の間に位置する。フロント弾性リング103は駆動ギア136と接触する。ムービングブロック134がリードスクリュー135において移動しながら、フロント弾性リング103はムービングブロック134のインナーパート134a2と接触または離隔する。ムービングブロック134が駆動ギア136に近くなるにつれてフロント弾性リング103を圧縮することができる。また、ムービングブロック134が駆動ギア136から離れる時、フロント弾性リング103がムービングブロック134をプッシュすることができる。
【0076】
リア弾性リング104はベアリングBとムービングブロック134の間に位置する。リア弾性リング104はベアリングBと接触する。ムービングブロック134がリードスクリュー135において移動しながら、リア弾性リング104はムービングブロック134のアウターパート134a1と接触または離隔することができる。ムービングブロック134がベアリングBに近くなるにつれてムービングブロック134がリア弾性リング104を圧縮することができる。また、ムービングブロック134がベアリングBから離れる時、リア弾性リング104がムービングブロック134をプッシュすることができる。
【0077】
これによって、ディスプレイパネル110のベンディングを連続的に実現することができる。また、ディスプレイパネル110を曲げたり平坦にするための初期駆動において多くの消費電力が必要になる。ムービングブロック134の初期の駆動の時に、弾性リング103、104がムービングブロック134をプッシュしてディスプレイパネル110をベンディングさせるためのモータ137の消費電力を減少させることができる。
【0078】
また、スライディングブロック134b(図6参照)とリードスクリュー135のネジ結合により、スライディングブロック134bがリードスクリュー135において移動するための遊びが形成されることができる。ムービングブロック134が弾性リング103、104を圧縮するか、弾性リング103、104がムービングブロック134をプッシュしてスライディングブロック134bがリードスクリュー135の長手方向にリードスクリュー135に密着するとともに、ディスプレイパネル110のベンディングを連続的に実現することができる。
【0079】
また、ディスプレイパネル110が平坦になった状態で、モータ137やリードスクリュー135の回転力が解除されると、ディスプレイパネル110の平坦度が変わりかねない。本実施例によれば、ディスプレイパネル110が平坦な状態及び/又はディスプレイパネル110が所定の曲率でカーブされた状態を維持することができる。
【0080】
図16を参照すると、フリップフレーム133はホール133H1、133H2を備える。ホール133H1、133H2はフリップフレーム133の第1フレーム133a及び/又は第2フレーム133bの末端に隣接して位置する。ホール133H1、133H2は長軸と短軸を有する長ホール133H1、133H2であってもよい。ホール133H1、133H2の長軸はフレーム133の長手方向と平行であってもよい。ホール133H1、133H2の短軸はフレーム133の長手方向と交差してもよい。
【0081】
図17ないし図19を参照すると、ピボットピン133cはフリップフレーム133のホール133H1、133H2に挿入され、ムービングブロック134はリードスクリュー135において移動することができる。ムービングブロック134がリードスクリュー135において移動しながらディスプレイパネル110は平坦な状態(図17参照)からカーブされるとともに(図18参照)一定の曲率でカーブされることができる(図19参照)。
【0082】
ディスプレイパネル110が平坦な状態からカーブし始めるとき又はディスプレイパネル110が所定の曲率でカーブしてから曲率半径が所定の曲率半径より大きくなるにつれて平坦になる時、ムービングブロック134の移動方向が変わりかねない。すなわち、ムービングブロック134の始点と終点においてディスプレイパネル110は平坦であるか所定の曲率でカーブされることができる。
【0083】
ムービングブロックが始点及び/又は終点において移動方向を変える場合、ピボットピン133cがフリップフレーム133のホール133H1、133H2に力を加える方向が変わりかねない。ピボットピン133cがフリップフレーム133のホール133H1、133H2に力を加える方向を変えると、ピボットピン133cとフリップフレーム133のホール133H1、133H2の間の遊びによりディスプレイパネル110の曲率の変化に連続性が崩れる可能性もある。
【0084】
図20及び図21を参照すると、フリップフレーム133のホール133H1、133H2の長軸はフリップフレーム133の長手方向に対して角度(theta)を形成することができる。例えば、角度(theta)はウイング141、142(図8参照)のピボット軸141p、142pを中心にウイング141、142のピボット軸141p、142pを連結した線を基準にムービングブロック134の始点または終点が形成する角度(theta)に対応することができる。
【0085】
フリップフレーム133のホール133H1、133H2はムービングブロック134の始点または終点に近づくにつれてホール133H1、133H2の長軸がムービングブロック134のウイング141、142のピボット軸141p、142pを連結した基準線に対して平行になる。ピボットピン133cが移動方向を変える場合、ピボットピン133cの移動方向はフリップフレーム133のホール133H1、133H2の短軸方向に整列される。
【0086】
ピボットピン133cが移動方向を変える瞬間、ピボットピン133cの移動方向がフリップフレーム133のホール133H1、133H2の短軸に整列されると、ピボットピン133cとフリップフレーム133のホール133H1、133H2の間に形成される遊びを最小化することができる。これによって、ムービングブロック134の移動及び/又は方向転換によりピボットピン133cがフリップフレーム133に動力または力を連続的に伝達することができる。
【0087】
図22及び図23を参照すると、第1スライディングマウント151はプレート120の第1短辺SS1に隣接してプレート120の背面に固定される。第2スライディングマウント152はプレート120の第2短辺SS2に隣接してプレート120の背面に固定される。
【0088】
駆動モジュール130は第1スライディングマウント151と第2スライディングマウント152の間に位置し、プレート120の背面に結合される。第1ウイング141は一端が駆動モジュール130にピボット連結され、他端が第1スライディングマウント151と結合される。第1ウイング141の他端は第1スライディングマウント151において移動することができる。第2ウイング142は一端が駆動モジュール130にピボット連結され、他端が第2スライディングマウント152と結合される。第2ウイング142の他端は第2スライディングマウント152において移動することができる。
【0089】
PCBプレート159は駆動モジュール130の後方に位置する。PCBプレート159は駆動モジュール130のリアブラケット130R(図2参照)に固定される。PCB基板がPCBプレート159に結合されることができる。
【0090】
サイドカバー200は駆動モジュール130の側面の周りにウォールを形成してもよい。例えば、サイドカバー200は四角フレームであってもよい。バックカバー(図示せず)は駆動モジュール130を覆い、サイドカバー200と結合されることができる。
【0091】
スライドブラケット160はウイング141、142の末端に結合は固定される。スライドブラケット160は長く延長されたプレート形状のボディ161とボディ161の両端に隣接して形成される突起162、163を含む。突起162、163は摩擦突起162、163または接触突起162、163と称してもよい。例えば、スライドブラケット160は金属であってもよい。
【0092】
突起162、163は複数であってもよい。複数の突起162、163はフロント突起163とリア突起162を含む。フロント突起163はボディ161の第1コーナーC1及び/又は第4コーナーC4に形成されてもよい。フロント突起163はボディ161の前方にプレスされて突出される。フロント突起163はドームまたは半球形状であってもよい。リア突起162はボディ161の第2コーナーC2及び/又は第3コーナーC3に形成されてもよい。リア突起162はボディ161の後方にプレスされて突出される。リア突起162はドームまたは半球形状であってもよい。リア突起162はフロント突起163に隣接する。フロント突起163及びリア突起162はボディ161の短辺に沿って順次配置される。第1一対のフロント突起163及びリア突起162はウイング141、142に対して第1一対のフロント突起163及びリア突起162と対向する。
【0093】
図24及び図25を参照すると、スライドブラケット160はガイドカバー170と結合される。スライドブラケット160はガイドカバー170に挿入され、ガイドカバー170において移動することができる。例えば、ガイドカバー170は低い摩擦力を有する合成樹脂であってもよい。ガイドカバー170は低摩擦性素材であってもよい。例えば、ガイドカバー170はPOMアセタールホモポリマー素材であってもよい。
【0094】
ガイドカバー170はベース171、サイドレール172、及び固定板173を含む。ベース171は長く延長されたプレート形状で、スライドブラケット160と対面する。サイドレール172はベース171の両端に形成される。サイドレール172は、ロアーパート172Lとアッパーパート172Uを含む。ロアーパート172Lはベース171から延長されてもよい。
【0095】
ロアーパート172Lはロアートレンチ172LTが形成されることができる。ロアートレンチ172LTはロアーパート172Lの上面が内側に長く陥没してロアーパート172Lに形成される。例えば、ロアートレンチ172LTは、ハーフパイプ形状であってもよい。スライドブラケット160のフロント突起163はロアートレンチ172LT上において移動することができる。フロント突起163の曲率半径は、ロアートレンチ172LTの曲率半径より小さくてもよい。これによって、フロント突起163はロアートレンチ172LTと点接触することができる。
【0096】
アッパーパート172Uはロアーパート172Lと離隔し、ロアーパート172Lと対面する。アッパーパート172Uとロアーパート172Lの間にギャップが形成され、スライドブラケット160はギャップに挿入されることができる。アッパーパート172Uはアッパートレンチ172UTが形成されることができる。アッパートレンチ172UTはアッパーパート172Uの下面が内側に長く陥没してアッパーパート172Uに形成される。例えば、アッパートレンチ172UTはハーフパイプ形状であってもよい。スライドブラケット160のリア突起162はアッパートレンチ172UT上において移動することができる。リア突起162の曲率半径はアッパートレンチ172UTの曲率半径より小さくてもよい。これによって、リア突起162はアッパートレンチ172UTと点接触することができる。
【0097】
スライドブラケット160とガイドカバー170が結合してウイング141、142が自重により垂れることを防止することができる。
【0098】
スライドブラケット160はウイング141、142と結合のための結合部161aとPEMナット161bまたは結合突起161bを含んでもよい。ガイドカバー170はスライディングマウント151、152と結合のためのPEMナット170bまたは結合突起170bを含んでもよい。
【0099】
図26ないし図28を参照すると、スライドブラケット160はウイング141、142の末端に隣接してウイングブレード141a、142bの前面に結合される。ガイドカバー170はスライディングマウント151、152に固定されることができる。スライドブラケット160はガイドカバー170に挿入され、ガイドカバー170においてウイング141、142の長手方向に往復して移動することができる。
【0100】
ディスプレイパネル110が所定の曲率でカーブされてから平坦になると、スライドブラケット160はプレート120の短辺SS1、SS2に向かってガイドカバー170において移動することができる。フロント突起163はロアートレンチ172LTにおいて移動することができる。フロント突起163はロアートレンチ172LTの表面と接触するかスムーズに摩擦しながらロアートレンチ172LTにおいて移動することができる。リア突起162はアッパートレンチ172UTの表面と接触するかスムーズに摩擦しながらアッパートレンチ172UTにおいて移動することができる。
【0101】
ディスプレイパネル110が平坦になってから所定の曲率でカーブドされると、スライドブラケット160はプレート120の短辺SS1、SS2から駆動モジュール130に向かってガイドカバー170において移動することができる。フロント突起163はロアートレンチ172LTにおいて移動することができる。フロント突起163はロアートレンチ172LTの表面と接触するかスムーズに摩擦しながらロアートレンチ172LTにおいて移動することができる。リア突起162はアッパートレンチ172UTの表面と接触するかスムーズに摩擦しながらアッパートレンチ172UTにおいて移動することができる。
【0102】
突起162、163とトレンチ172LT、172UTが点接触をしながら摩擦が減り、摩擦による摩耗を改善できるだけでなく、潤滑剤が不要であるため、メカニズムの構造的耐久性を向上させることができる。
【0103】
図29を参照すると、ロアートレンチ172LTは第1傾斜面172aと第2傾斜面172bを含み、アッパートレンチ172UTは、第3傾斜面172cと第4傾斜面172dを含む。第1傾斜面172aはベース面LBに対して第1角度(theta1)を形成する。第2傾斜面172bはベース面LBに対して第2角度(theta2)を形成する。第2傾斜面172bは第1傾斜面172aと接することができる。
【0104】
第3傾斜面172cはベース面UBに対して第3角度(theta3)を形成する。第4傾斜面172dはベース面UBに対して第4角度(theta4)を形成する。第4傾斜面172dは、第3傾斜面172cと接することができる。第3傾斜面172cと第4傾斜面172dの境界は第1傾斜面172aと第2傾斜面172bの境界に対応されるか整列される。例えば、第3傾斜面172cと第4傾斜面172dの境界は第1傾斜面172aと第2傾斜面172bの境界と垂直方向において同一線上に整列されることができる。
【0105】
第2角度(theta2)は第1角度(theta1)より大きくてもよい。第3角度(theta3)は第4角度(theta4)より大きくてもよい。第1傾斜面172aの長さは第2傾斜面172bの長さより長くてもよい。第4傾斜面172dの長さは第3傾斜面172cの長さより長くてもよい。第3傾斜面172cは第1傾斜面172aと対面し、第2傾斜面172bは第4傾斜面172dと対面する。
【0106】
図30図26とともに参照すると、ウイング140が結合されたスライドブラケット160がガイドカバー170及びスライディングマウント151、152に挿入または結合される。ウイング151、152が駆動モジュール130を中心にピボットして動くと、スライドブラケット160はガイドカバー170においてウイング140の長手方向に移動することができる。
【0107】
ウイング140が平坦なディスプレイパネル110をカーブさせると、スライドブラケット160は第1傾斜面172aから第2傾斜面172bに移動することができる。ウイング140が所定の曲率にカーブされたディスプレイパネル110を平坦にすると、スライドブラケット160は、第2傾斜面172bから第1傾斜面172aに移動することができる。
【0108】
図27を一緒に参照すると、ウイング140が平坦なディスプレイパネル110をカーブさせる間、スライドブラケット160のフロント突起163はロアートレンチ172LTと接触をしながらスライディングされることができる。フロント突起163はロアートレンチ172LTを押しながら摩擦する。リア突起162はアッパートレンチ172UTと接触しながらスライディングされるか、アッパートレンチ172UTにより支持されながらスライディングされることができる。
【0109】
ウイング140が所定の曲率でカーブされたディスプレイパネル110を平坦にする間、スライドブラケット160のフロント突起163はロアートレンチ172LTと接触をしながらスライディングされるかロアートレンチ172LTにより支持されながらスライディングされることができる。リア突起162はアッパートレンチ172UTと接触しながらスライディングされるかアッパートレンチ172UTにより支持されながらスライディングされることができる。
【0110】
これによって、ディスプレイパネル110がカーブされると、カーブされた曲率が所定の曲率で定曲率になるか、定曲率に近くなることができる。
【0111】
図31ないし図33を参照すると、ウイング141、142のブレード141a、142aはパーム部(palm portion)141A1、142A1を含む。パーム部141a1、142a1はウイング141、142のブレード141a、142aの末端に隣接してブレード141a、142aの前面に形成される。陥没部141a2、142a2はパーム部141a1、142a1に形成される。例えば、陥没部141a2、142a2は、ハーフパイプ形状でパーム部141a1、142a1の内側に陥没するか、パーム部141a1、142a1が削除されて形成されてもよい。締結部Pはパーム部141a1、142a1に形成されてもよい。締結部Pはパーム部141a1、142a1の陥没部141a2、142a2の外面から突出して形成されてもよい。例えば、締結部Pは突出ナットであってもよい。
【0112】
ロアーサポータ164はパーム部141a1、142a1の陥没部141a2、142a2上に位置する。ロアーサポータ164のボディ164aはカーブされたプレートであってもよい。例えば、ロアーサポータ164は合成樹脂であってもよく、外面が低い摩擦係数を有してもよい。他の例として、ロアーサポータ164は結晶型熱可塑性プラスチックであってもよい。他の例として、ロアーサポータ164はPOM樹脂であってもよい。ロアーサポータ164は締結ホール164bを備える。締結ホール164bは、ロアーサポータ164のボディプレート164aに形成されることができる。締結ホール164bは陥没部141a2、142a2の締結部Pに対応してもよい。陥没部141a2、142a2の締結部Pは、ロアーサポータ164の締結ホール164bに挿入されることができる。
【0113】
スライドブラケット160はパーム部141a1、142a1と対面し、パーム部141a1、142a1及び陥没部141a2、142a2に結合される。スライドブラケット160のボディ161はプレート形状であってもよい。ボディ161はカーブドパート161c備える。カーブドパート161cはボディ161がプレスされて形成されてもよい。締結ホールCHはカーブドパート161cを貫通して形成されてもよい。スライドブラケット160のボディ161の締結ホールCHは、ロアーサポータ164の締結ホール164bに対応してもよい。陥没部141a2、142a2の締結部Pは、ロアーサポータ164の締結ホール164b及びスライドブラケット160のボディ161の締結ホールCHに挿入されることができる。スライドブラケット160の締結ホールCHは長ホールであってもよい。締結ホールCHの長軸はスライドブラケット160の長手方向に整列されることができる。
【0114】
アッパーサポータ165はスライドブラケット160のボディ161のカーブドパート161cに位置してもよい。アッパーサポータ165は半円柱の形状であってもよい。例えば、アッパーサポータ165は合成樹脂であってもよく、外面が低い摩擦係数を有してもよい。他の例として、アッパーサポータ165は結晶型熱可塑性プラスチックであってもよい。他の例として、アッパーサポータ165はPOM樹脂であってもよい。アッパーサポータ165は締結ホール165bを含む。締結ホール165bはアッパーサポータ165のボディ165aに形成される。締結ホール165bはパーム部141a1、142a1の陥没部141a2、142a2の締結部Pに対応してもよい。締結部材fはアッパーサポータ165の締結ホール165b、スライドブラケット160のボディ161の締結ホールCH、及びロアーサポータ164の締結ホール164bを貫通してパーム部141a1、142a1の陥没部141a2、142a2の締結部Pに結合して固定されることができる。
【0115】
レベル突起141a3はパーム部141a1、142a1の両側に位置してもよい。レベル突起141a3はパーム部141a1、142a1の両側に隣接してウイング141、142のブレード141a、142aの一側面から突出する。レベル突起141a3は複数であってもよく、複数のレベル突起141a3はブレード141a、142aの両側面から突出してもよい。レベリングボルトBはレベル突起141a3に挿入され、回転することができる。
【0116】
アッパーサポータ165のボディ165aのカーブド面165cの曲率はスライドブラケット160のカーブドパート161cの曲率に対応し、スライドブラケット160のカーブドパート161cの曲率はロアーサポータ164のボディプレート164aの曲率に対応する。
【0117】
図32を参照すると、スライドブラケット160のカーブドパート161cに形成された締結ホールCHはホールCHのエッジがテーパリングされてラウンド形状であってもよい。第1テーバ部CR1は締結ホールCHの下端エッジに形成され、第2テーバ部CR2は締結ホールCHの上端エッジに形成される。これによって、アッパーサポータ165とロアーサポータ164の間においてスライドブラケット160が動くか締結部Pに対してピボットしながらアッパーサポータ165とロアーサポータ164の損傷を防止することができる。
【0118】
図34及び図35を参照すると、ロアーサポータ164はパーム部141a1、142a1の陥没部141a2、142a2に挿入されて陥没部141a2、142a2上に支持されることができる。ロアーサポータ164の下面は陥没部141a2、142a2の外面と接触することができる。スライドブラケット160はパーム部141a1、142a1と対面し、カーブドパート161cの下面はロアーサポータ164の上面と対面するか接触する。アッパーサポータ165はカーブドパート161c上に位置し、アッパーサポータ165の下面はカーブドパート161cの上面に支持されるか接触する。締結部材fはアッパーサポータ165に挿入されて、アッパーサポータ165とスライドブラケット160とロアーサポータ164をブレード141a、142aのパーム部141a1,142a2の陥没部141a2、142a2に固定させる。
【0119】
スライドブラケット160の締結ホールCH(図31参照)は円形であってもよく、締結ホールCHの直径は陥没部141a2、142a2の締結部Pの外径より大きくてもよい。スライドブラケット160の締結ホールCHは長ホールであってもよく、長軸の長さは陥没部141a2、142a2の締結部Pの外径より長くてもよく、短軸の長さは陥没部141a2、142a2の締結部Pの外径に対応してもよい。これによって、スライドブラケット160はブレード141a、142aのパーム部141a1、142a1上においてシーソーイング(seesawing)をすることができる。
【0120】
図36及び図37を参照すると、ロアーサポータ164の上面はスライドブラケット160のボディ161(図35参照)のカーブドパート161cの下面と接触する。アッパーサポータ165の下面はスライドブラケット160のボディ161のカーブドパート161cの上面と接触する。締結部材fのヘッドは締結部Pの上端と接触する。例えば、締結部材fは、ボルトであってもよく、締結部Pはナットであってもよいが、締結部材fが締結部Pにスクリュー結合されることにより、締結部材fのヘッドは締結部Pの上端と密着することができる。
【0121】
締結部材fのヘッドはアッパーサポータ165の締結ホール165bの上端と第1ギャップG1を形成する。締結部材fのヘッドはアッパーサポータ165のボディ165aの内側面と第2ギャップG2を形成する。締結部Pの外径はアッパーサポータ165の締結ホール165bの直径より小さくてもよい。ロアーサポータ164の締結ホール164bの直径は締結部Pの外径より大きくてもよい。ロアーサポータ164の締結ホール164bの直径はアッパーサポータ165の締結ホール165bの直径と実質的に同一であってもよい。これによって、スライドブラケット160の動きのための遊びが形成される。例えば、スライドブラケット160の動きはピボッティング(pivoting)及び/又はシーソーイング(seesawing)であってもよい。
【0122】
図38及び図39を参照すると、レベリング突起141a3に結合されるレベリングボルトBはスライドブラケット160のボディ161の外面から離隔するか外面を支持するか外面と接触する。
【0123】
レベリング突起141a3は複数であってもよく、複数のレベリング突起141a3は第1突起141a3と第2突起141a3を含む。第1突起141a3はウイング141、142のブレード141a、142aの長辺の一側に位置し、第2突起141a3はブレード141a、142aの長辺の他側に位置する。第1突起141a3はブレード141a、142aに対して第2突起141a3と対向することができる。第1突起141a3及び第2突起141a3はブレード141a、142aの末端に隣接して位置する。第1突起141a3及び第2突起141a3はスライドブラケット160と重なって位置してもよい。レベリング突起141a3はスライドブラケット160の摩擦突起162、163とウイング141、142のブレード141a、142aの間においてブレード141a、142aの側面に形成されることができる。
【0124】
レベリングボルトBは複数であってもよく、複数のレベリングボルトBは第1レベリングボルトBと第2レベリングボルトBを含む。第1レベリングボルトBは第1レベリング突起141a3に挿入されて回転しながら移動する。第2レベリングボルトBは第2レベリング突起141a3に挿入されて回転しながら移動する。レベリングボルトBの移動方向はウイング141、142からスライドブラケット160に向かう方向である。
【0125】
図40及び図41を参照すると、スライドブラケット160はガイドカバー170に挿入されてガイドカバー170においてウイング141、142の長手方向に移動することができる。スライドブラケット160と結合されたガイドカバー170はスライディングマウント151、152と結合されることができる。スライディングマウント151、152はプレート120(図2参照)の背面にガイドカバー170及び/又はスライドブラケット160を固定させることができる。スライディングマウントカバー151c、152cはガイドカバー170及び/又はスライディングマウント151,152を覆うことができる。ウイング141、142のブレード141a、142aはスライディングマウントカバー151c、152c上において移動することができる。
【0126】
ガイドカバー170に挿入されたスライドブラケット160の左右のレベルはレベリングボルトBにより調節されることができる。レベリングボルトBはスライドブラケット160の左右レベルの限界を設定することができる。これによって、スライドブラケット160がガイドカバー170の内側においてアッパーサポータ165を中心にシーソーイング(seesawing)する遊びを調整することができる。
【0127】
これによって、スライドブラケット160、ディスプレイデバイス100がカーブされて発生する構成要素間の遊びに対するバッファを提供することができる。また、ディスプレイパネル110がカーブされた後、完全なフラットに復元するメカニズムを提供することができる。
【0128】
図42図2と共に参照すると、モータ137から提供する回転力によりリードスクリュー135が回転しながら、フリップフレーム133がリードスクリュー135の長手方向に移動してウイング140をピボット軸141p、142pを中心にピボットさせる。
【0129】
ウイング140がピボットされると、スライディングマウント151、152(図26参照)及びガイドカバー170においてスライドブラケット160が移動しながらディスプレイパネル110及びプレート120の両短辺側を押しながらディスプレイパネル110をカーブさせる。
【0130】
リードスクリュー135が逆回転すると、フリップフレーム133がリードスクリュー135の逆方向に移動してウイング140をピボット軸141p、142pを中心に反対方向にピボットさせる。
【0131】
ウイング140が反対方向にピボットされると、スライディングマウント151、152及びガイドカバー170においてスライドブラケット160が移動しながらディスプレイパネル110及びプレート120の両短辺を引っ張りながらディスプレイパネル110を平坦にする。
【0132】
図1ないし図42を参照すると、ディスプレイデバイスは:フレキシブルディスプレイパネル;前記ディスプレイパネルの後方に位置し、前記ディスプレイパネルが結合されるフレキシブルプレート;前記プレートの後方に位置し、リードスクリューにおいて往復して移動するムービングブロックを備える駆動モジュール;前記駆動モジュールと離隔し、前記プレートの後方に結合されるスライディングマウント;前記スライディングマウントに移動可能に結合されるスライドブラケット;長く延長されて一端が前記ムービングブロックに結合され、他端が前記スライドブラケットに結合され、前記ムービングブロックと前記スライドブラケットの間において前記ムービングブロックに近いピボット軸を備えるウイング;及び前記ピボット軸が連結され、前記プレートの後方に固定されるウイングブラケットを含み、前記スライドブラケットは、前記ウイングに対してシーソー(seesaw)連結される。
【0133】
前記ウイングは:前記スライドブラケットと対面するパーム部(palm portion);及び前記パーム部においてハーフパイプ形状に陥没して形成される陥没部を含み、前記スライドブラケットは:前記ウイングの陥没部に対応する形状に曲がるカーブドパート;及び前記カーブドパートを貫通して形成される締結ホールを含み、前記スライドブラケットは、前記締結ホールを貫通して前記陥没部に固定される締結部材により前記陥没部にシーソー(seesaw)連結される。
【0134】
前記スライドブラケットのカーブドパートと前記ウイングの陥没部の間に位置し、前記陥没部または前記カーブドパートに対応するプレート形状のロアーサポータを更に含み、前記締結部材は、前記ロアーサポータを貫通して前記陥没部に固定される。
【0135】
前記スライドブラケットのカバードパートに対して前記ロアーサポータと対向し、前記締結部材により前記陥没部に固定されるアッパーサポータを更に含む。
【0136】
前記カーブドパートに形成された締結ホールは、前記ロアーサポータと対面するエッジがテーパされる。
【0137】
前記カーブドパートに形成された締結ホールは、前記アッパーサポータと対面するエッジがテーバされる。
【0138】
前記締結ホールは長孔で形成され、前記締結ホールの長軸の距離は、前記の締結部材の直径より大きく、前記締結ホールの短軸の距離は、前記締結部材の直径に対応する。
【0139】
前記ウイングの一側面に形成され、前記スライドブラケットと重なるレベリング突起;及び前記レベリング突起に挿入され、前記スライドブラケットと接触するか離隔するレベリングボルトを更に含んでもよい。
【0140】
前記スライディングマウントに固定され、前記スライドブラケットが移動するガイドカバーを更に含んでもよい。
【0141】
前記スライドブラケットは:前記ウイングと重なるセンターパートと前記センターパートの一側から延長されるサイドパートを備えるボディ;前記ボディのサイドパートに位置し、前記ボディの一面から前記プレートに向かって突出されるフロント突起を含み、前記フロント突起は、前記ガイドカバーにより支持されることができる。
【0142】
前記ボディのサイドパートにおいて、前記フロント突起に隣接して位置し、前記ボディの他面から前記フロント突起と反対方向に突出されるリア突起を更に含み、前記リア突起は、前記ガイドカバーにより支持される。
【0143】
前記ガイドカバーは:前記スライドブラケットのボディのセンターパートと対面するベース;及び前記ベースの一側に形成され、前記スライドブラケットのボディのサイドパートが挿入されるサイドレールを含み、前記フロント突起及び前記リア突起は、前記サイドレール上において移動する。
【0144】
前記サイドレールは:前記ベースから延長され、前記スライドブラケットのボディのサイドパートと対面するロアーパート;及び前記スライドブラケットのボディに対して前記ロアーパートと対向するアッパーパートを含み、前記フロント突起は、前記ロアーパートにより支持され、前記リア突起は、前記アッパーパートにより支持される。
【0145】
前記サイドレールのロアーパートは、前記ロアーパートの内側に陥没して、前記フロント突起が移動するロアートレンチを含み、前記サイドレールのアッパーパートは、前記アッパーパートの内側に陥没して、前記リア突起が移動するアッパートレンチを含む。
【0146】
前記フロント突起は、前記ロアートレンチと点接触し、前記リア突起は、前記アッパートレンチと点接触する。
【0147】
前述した本開示のある実施例または他の実施例は互いに排他的であるか区別されるものではない。前述した本開示のある実施例または他の実施例はそれぞれの構成または機能が併用されるか組み合わせられることができる。
【0148】
例えば、特定実施例及び/又は図面に説明されたA構成と他の実施例及び/又は図面に説明されたB構成が結合できることを意味する。すなわち、構成間の結合に対して直接的に説明していない場合であっても結合が不可能であると説明した場合を除いては結合が可能であることを意味する。
【0149】
前記詳細な説明は、あらゆる面において制限的に解釈されてはならず例示的なものと考慮されるべきである。本発明の範囲は添付の請求項の合理的な解釈によって決定されるべきであり、本発明の等価的範囲内における全ての変更は本発明の範囲に含まれる。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42