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特開2024-118487情報処理装置、目標値割振方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118487
(43)【公開日】2024-09-02
(54)【発明の名称】情報処理装置、目標値割振方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0637 20230101AFI20240826BHJP
【FI】
G06Q10/0637
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024777
(22)【出願日】2023-02-21
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】丸山 貴
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA09
5L049AA09
(57)【要約】
【課題】業務目標の目標値に割振先の人材の希望を反映させるとともに、割振先の人材の目標値と当該業務目標の目標値との整合性をとることである。
【解決手段】情報管理装置10は、数値の第1の目標値を含む業務目標を取得するCPU11を備える。CPU11は、操作部12を介して業務目標が割り振られた各対象者から操作入力された当該各対象者の業務目標の数値の目標値である第2の目標値を取得する。CPU11は、取得された第2の目標値の合計が第1の目標値から不足しているか否かを判別し、不足している場合に、目標値の不足分を各対象者の第2の目標値に割り振り加算する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
数値の第1の目標値を含む業務目標を取得する第1の取得手段と、
操作手段を介して前記業務目標が割り振られた各対象者から操作入力された当該各対象者の前記業務目標の数値の目標値である第2の目標値を取得する第2の取得手段と、
前記取得された第2の目標値の合計が前記第1の目標値から不足しているか否かを判別し、不足している場合に、目標値の不足分を前記各対象者の第2の目標値に割り振り加算する割振手段と、を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記第2の取得手段は、前記第1の目標値を表示手段に表示し、当該表示された第1の目標値に基づいて操作入力された第2の目標値を取得する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記割振手段は、前記不足している場合に、不足している旨の表示情報を表示手段に表示する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記割振手段は、前記不足している場合に、不足分の割り振りの実行指示を受け付ける操作要素を表示手段に表示し、前記操作手段を介して業務目標の管理者から当該操作要素が操作入力された場合に、前記目標値の不足分を前記各対象者の第2の目標値に割り振り加算する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記割振手段は、前記操作手段を介して業務目標の管理者から前記目標値の不足分を前記各対象者の目標値に割り振る割振方式の選択入力を受け付け、選択入力された割振方式に基づいて、前記目標値の不足分を前記各対象者の第2の目標値に割り振り加算する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記割振方式は、前記各対象者の個別の追加分を操作入力により任意に設定する個別割り振りと、前記各対象者の不足分を均等に割り振る個別割り振りと、前記各対象者の不足分を当該各対象者の属性情報に基づいて割り振る属性割り振りと、のいずれか1つである請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記割振手段は、前記不足分を割り振った第2の目標値を前記各対象者に対応付けて記憶手段に記憶する請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
数値の第1の目標値を含む業務目標を取得する第1の取得工程と、
操作手段を介して前記業務目標が割り振られた各対象者から操作入力された当該各対象者の前記業務目標の数値の目標値である第2の目標値を取得する第2の取得工程と、
前記取得された第2の目標値の合計が前記第1の目標値から不足しているか否かを判別し、不足している場合に、目標値の不足分を前記各対象者の第2の目標値に割り振り加算する割振工程と、を含む目標値割振方法。
【請求項9】
コンピュータを、
数値の第1の目標値を含む業務目標を取得する第1の取得手段、
操作手段を介して前記業務目標が割り振られた各対象者から操作入力された当該各対象者の前記業務目標の数値の目標値である第2の目標値を取得する第2の取得手段、
前記取得された第2の目標値の合計が前記第1の目標値から不足しているか否かを判別し、不足している場合に、目標値の不足分を前記各対象者の第2の目標値に割り振り加算する割振手段、
して機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、目標値割振方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、企業などの組織に所属する人材の人材情報を管理する情報処理装置が知られている。例えば、企業の組織目標を社員(メンバー)に割り振る場合に、資格別定義とメンバー及びその資格の一覧とを表示し、組織目標作成者からのメンバーの選択入力を受け付けて組織目標をメンバーに割り振るサーバが知られている(特許文献1参照)。組織目標作成者は、資格別定義を参照しながら、メンバーの選択入力を手動で行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-83098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来のサーバは、組織目標の数値の目標値に対する各メンバーの目標値の希望を反映できなかった。希望を反映させるとしても、反映の結果としての各メンバーの目標値の合計が、組織目標の目標値に不足するおそれがある。
【0005】
本発明の課題は、業務目標の目標値に割振先の人材の希望を反映させるとともに、割振先の人材の目標値と当該業務目標の目標値との整合性をとることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、数値の第1の目標値を含む業務目標を少なくとも1人の対象者に割り振る第1の割振手段と、操作手段を介して前記割り振られた各対象者から操作入力された当該各対象者の前記業務目標の数値の目標値である第2の目標値を取得する取得手段と、前記取得された第2の目標値の合計が前記第1の目標値から不足しているか否かを判別し、不足している場合に、目標値の不足分を前記各対象者の第2の目標値に割り振り加算する第2の割振手段と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、業務目標の目標値に割振先の人材の希望を反映させることができるとともに、割振先の人材の目標値と当該業務目標の目標値との整合性をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態の情報管理装置の機能構成を示すブロック図である。
図2】ログイン情報テーブルの構成を示す図である。
図3】社員情報テーブルの構成を示す図である。
図4】目標管理テーブルの構成を示す図である。
図5】業務メニュー処理を示すフローチャートである。
図6図5の業務メニュー処理の業務目標入力処理を示すフローチャートである。
図7図5の業務メニュー処理の業務目標割振処理を示すフローチャートである。
図8図5の業務メニュー処理の業務目標確認処理を示すフローチャートである。
図9】ログイン画面を示す図である。
図10】業務メニュー画面を示す図である。
図11】業務目標入力画面を示す図である。
図12】業務目標割振画面を示す図である。
図13】業務目標割振画面を示す図である。
図14】業務目標入力画面を示す図である。
図15】業務目標確認画面を示す図である。
図16】再割振設定画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施の形態及び図示例に限定するものではない。
【0010】
まず、図1を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図1は、本実施の形態の情報管理装置10の機能構成を示すブロック図である。
【0011】
図1に示すように、情報処理装置としての情報管理装置10は、複数の人材が所属する組織体の人材に関する人材情報を管理する装置である。本実施の形態では、情報管理装置10は、組織体としての所定の企業(以下、単に企業とする)に設置され、当該企業に所属する人材としての社員の人材情報を管理するものとする。ただし、情報管理装置10は、企業以外の組織体の人材の人材情報を管理する装置としてもよい。
【0012】
この企業において、任意の業務について目標を設定し、当該業務の目標(業務目標)を達成するために、当該業務に適切な社員を割り振るものとする。情報管理装置10は、企業の社員がユーザとしてログイン可能であるものとする。情報管理装置10は、ログインしたユーザから、業務目標の入力を受け付け、社員の人材情報(社員情報)などを参照して、適切な社員に当該業務目標を割り振る。
【0013】
情報管理装置10は、第1、第2の取得手段、割振手段としてのCPU(Central Processing Unit)11と、操作手段としての操作部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示手段としての表示部14と、記憶手段としての記憶部15と、通信部16と、を備える。情報管理装置10の各部は、バスB1を介して接続されている。
【0014】
CPU11は、情報管理装置10の各部を制御する。CPU11は、記憶部15に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM13に展開し、当該プログラムとの協働で、各種処理を実行する。特に、CPU11は、企業の業務に関する各種の業務メニューの処理を行う後述する業務メニュー処理を実行する。
【0015】
操作部12は、キーボードなどのキー入力部と、マウスなどのポインティングデバイスとを有し、ユーザからのキー操作入力及び位置操作入力を受け付け、その操作情報をCPU11に出力する。
【0016】
RAM13は、揮発性の半導体メモリであり、各種のデータやプログラムを一時的に格納するワークエリアを形成する。
【0017】
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro-Luminescent)ディスプレイなどで構成され、CPU11などから入力された表示情報に従い各種表示を行う。
【0018】
記憶部15は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などにより構成され、各種のデータ及びプログラムを書き込み及び読み出し可能な記憶部である。記憶部15は、例えば、後述する業務メニュー処理を実行するための業務メニュープログラムP1と、ログイン情報テーブル20、社員情報テーブル30、目標管理テーブル60などのデータと、を記憶している。
【0019】
通信部16は、ネットワークカードなどにより構成され、通信ネットワーク(図示略)上のデータベースなどの機器に通信接続される。通信ネットワークは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などである。CPU11は、通信部16を介して、通信ネットワーク上の機器と通信が可能である。
【0020】
通信ネットワーク上の機器として、企業の各社員が所持する端末装置T1がある。端末装置T1は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)などの情報処理装置であり、少なくとも所持者のメールアドレス宛の電子メールの受信及び表示機能を有する装置とする。
【0021】
なお、本実施の形態では、ログイン情報テーブル20などのデータが記憶部15に記憶されているものとして説明するが、これに限定されるものではない。例えば、通信部16を介して通信接続されたデータベースの記憶装置にログイン情報テーブル20などのデータが記憶される構成としてもよい。この構成において、CPU11は、必要に応じて、通信部16を介して、記憶装置にアクセスし、ログイン情報テーブル20などのデータを読み出し及び書き込みする構成としてもよい。
【0022】
つぎに、図2図4を参照して、記憶部15に記憶される情報を説明する。図2は、ログイン情報テーブル20の構成を示す図である。図3は、社員情報テーブル30の構成を示す図である。図6は、目標管理テーブル60の構成を示す図である。
【0023】
図2に示すように、ログイン情報テーブル20は、情報管理装置10にログインが許可された社員のログインに関する情報を格納するテーブルである。ログイン情報テーブル20は、社員番号21、氏名22、所属23、役職24、ユーザ名25、パスワード26のカラム(項目)を有する。
【0024】
社員番号21は、企業に所属しログインが許可された社員の識別番号である。氏名22は、社員番号21の社員の氏名である。所属23は、社員番号21の社員が所属する部署(部、課など)である。役職24は、社員番号21の社員の役職(部長、課長など)である。ユーザ名25は、社員番号21の社員のログイン時に用いるログインIDである。パスワード26は、ユーザ名25に対応するログイン用のパスワードである。
【0025】
このように、社員番号21の社員のみに、ユーザ名25及びパスワード26が割り当てられてログインが可能であるものとする。また、本実施の形態では、ログインが可能な社員番号21の社員は、企業の社員の人材情報(社員情報テーブル30など)にアクセスが許可され、企業の業務目標を管理する管理者と、業務目標の業務を担当する対象者になりうる通常の社員と、であるものする。説明を簡単にするため、管理者は、例えば、役職24が部門長としての部長以上の社員とする。通常の社員は、役職24が部長未満の社員とする。
【0026】
図3に示す社員情報テーブル30は、企業に所属する全ての社員の個人情報を格納するテーブルである。社員情報テーブル30は、社員番号31、氏名32、性別33、年齢34、組織タイプ35、所属36、所属コード37、所属階層38、資格39、役職40、メールアドレス41などのカラムを有する。
【0027】
社員番号31は、企業に所属する社員の識別番号である。氏名32は、社員番号31の社員の氏名である。性別33は、社員番号31の社員の性別である。年齢34は、社員番号31の社員の年齢である。組織タイプ35は、社員番号31の社員の所属部署(所属36)の種類のタイプであり、「企画」、「営業」、「総務」などである。所属36は、社員番号31の社員が所属する部署である。
【0028】
所属コード37は、所属36の識別コードである。所属階層38は、社員番号31の社員の所属36の所属部署内の階層を示す情報である。所属階層38は、例えば、所属部署内の階層が高いほど小さい数値で表される。
【0029】
資格39は、社員番号31の社員が取得している社内の資格を示す情報であり、例えば資格の種別及びグレードを示す情報とする。ここでは、資格39は、1つの種別の資格G1,G2,G3,G4があり、その数字が大きくなるほどグレードが高いものとする。役職40は、社員番号31の社員の役職である。メールアドレス41は、社員番号31の社員のメールアドレスであり、当該社員が所持する端末装置T1用のメールアドレスである。
【0030】
図5に示すように、目標管理テーブル60は、企業の社員ごとの業務目標に関する情報を格納するテーブルである。目標管理テーブル60は、社員番号61、氏名62、目標NO63、目標階層64、テーマ種別65、目標名称66、目標内容67、目標種別68、目標値69、期限70などのカラムを有する。
【0031】
また、目標管理テーブル60は、業務目標を管理又は担当する社員ごとのレコードを有する。例えば、業務を管理する社員(管理者)により、ある業務目標が新規入力された段階で、当該管理者のレコードが目標管理テーブル60に格納される。そして、入力された業務目標を通常の社員(対象者)に割り振った段階で、割振先の対象者のレコードが目標管理テーブル60に格納される。
【0032】
社員番号61は、目標NO63の業務目標を管理又は担当する社員の識別情報である。氏名62は、社員番号61の社員の氏名である。目標NO63は、社員番号61の社員が管理又は担当する業務目標の識別情報である。目標NO63の「〇-〇」の前半の数字は、業務目標の管理者の社員番号を示し、後半の数字が、当該管理者に対応する業務目標の識別情報である。例えば、目標NO63の「1000-1」は、社員番号が「1000」の「山田太郎」が管理する第1番目の業務目標であることを示す。
【0033】
目標階層64は、目標NO63の業務目標に対応する社員番号61の社員の階層を示す情報である。目標階層64が「1」の場合に、社員番号61の社員が管理者であることを示し、同じく「2」の場合に、社員番号61の社員が割振先の対象者であることを示すものとする。
【0034】
テーマ種別65は、目標NO63の業務目標のテーマ種別である。目標名称66は、目標NO63の業務目標の名称である。目標内容67は、目標NO63の業務目標の内容である。目標種別68は、目標内容67の目標内容の種別である。目標値69は、目標NO63の業務目標に対応する管理者又は対象者の目標値である。目標値69は、管理者の目標値である場合には、業務目標の全体分の目標値となる。目標値69は、対象者の目標値である場合には、業務目標の当該対象者のみの担当分の目標値となる。目標値69は、業務目標の数値(売上高など)の情報とするが、業務目標を遂行完了した状態を示す情報としてもよい。期限70は、目標NO63の業務目標の遂行完了の期限日である。
【0035】
管理者の社員番号61に対応するレコードの目標値69は、業務目標の割振元の管理者が設定入力する目標値である。後述するように、管理者の目標値69が数値である場合には、業務目標の割振先の社員(対象者)がそれぞれ、自身の担当分の所望の目標値を設定入力する。不足分71は、目標NO63の業務目標に対応する管理者又は対象者の目標値が数値である場合に、当該目標値に対応する全対象者の入力した目標値の合計が管理者の目標値69の数値から不足している分の数値である。不足分71は、全対象者の目標値の合計が不足していない場合に「0」とするものとする。
【0036】
つぎに、図5図16を参照して、情報管理装置10の動作を説明する。図5は、業務メニュー処理を示すフローチャートである。図6は、図5の業務メニュー処理の業務目標入力処理を示すフローチャートである。図7は、図5の業務メニュー処理の業務目標割振処理を示すフローチャートである。図8は、図5の業務メニュー処理の業務目標確認処理を示すフローチャートである。図9は、ログイン画面100を示す図である。図10は、業務メニュー画面200を示す図である。図11は、業務目標入力画面300aを示す図である。図12は、業務目標割振画面400aを示す図である。図13は、業務目標割振画面400bを示す図である。図14は、業務目標入力画面300bを示す図である。図15は、業務目標確認画面500を示す図である。図16は、再割振設定画面600を示す図である。
【0037】
情報管理装置10で実行される業務メニュー処理を説明する。業務メニュー処理は、企業の業務に関する各種のメニュー項目の処理を実行する処理である。特に、メニュー項目は、管理者からの業務目標の入力を受け付ける「業務目標入力」と、入力された業務目標を対象者に割り振る「業務目標割振」と、割り振られた業務目標の情報を確認のために表示する「業務目標確認」と、を含む。
【0038】
情報管理装置10において、例えば、ユーザから業務メニュー処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU11は、記憶部15に記憶されたプログラムに従い、業務メニュー処理を実行する。ここでは、情報管理装置10のユーザ(ログイン可能な者)は、企業の社員のうち、業務目標の管理者と、通常の社員と、のいずれか1人である。
【0039】
図5に示すように、CPU11は、ログイン画面情報を生成し、ログイン画面情報を表示部14に表示する(ステップS11)。ステップS11では、例えば、図9に示すログイン画面100が表示される。
【0040】
ログイン画面100は、ログイン情報入力欄110と、ログインボタン120と、を有する。ログイン情報入力欄110は、ユーザ名入力欄111と、パスワード入力欄112と、を有する。ユーザ名入力欄111は、ユーザのユーザ名の入力を受け付ける入力欄である。パスワード入力欄112は、ユーザのパスワードの入力を受け付ける入力欄である。ログインボタン120は、ログイン実行指示のクリック入力を受け付けるボタンである。
【0041】
図5に戻り、CPU11は、操作部12を介して、ユーザからの、ログイン情報入力欄110へのユーザ名及びパスワードの入力を受け付け、ログインボタン120によるログイン実行の入力を受け付ける(ステップS12)。そして、CPU11は、ステップS12で入力されたユーザ名及びパスワードの組合せが、記憶部15に記憶されたログイン情報テーブル20にあるか否かにより、ログイン認証を行い、ログイン認証が成功したか否かを判別する(ステップS13)。
【0042】
ログイン認証が失敗した場合(ステップS13;NO)、ステップS11に移行される。ログイン認証が成功した場合(ステップS14;YES)、CPU11は、業務メニュー画面情報を生成し、業務メニュー画面情報を表示部14に表示する(ステップS14)。ステップS14では、例えば、図10に示す業務メニュー画面200が表示される。
【0043】
業務メニュー画面200は、ユーザ名表示領域201と、メニュー項目選択入力欄210と、終了ボタン220と、を有する。ユーザ名表示領域201は、ステップS13でログイン中のユーザのユーザ名などの表示領域である。
【0044】
メニュー項目選択入力欄210は、データテーブル状のメニュー項目情報の表示欄であり、かつメニュー項目の選択入力を受け付ける入力欄である。メニュー項目選択入力欄210は、メニュー番号211と、メニュー項目名称212と、のカラムを含む。メニュー番号211は、業務に関する各種のメニュー項目の識別情報の表示欄である。メニュー項目名称212は、メニュー番号211のメニュー項目の名称である。メニュー項目選択入力欄210は、メニュー番号211及びメニュー項目名称212のレコードのクリック入力により、対応するメニュー項目の選択入力を受け付ける。終了ボタン220は、業務メニュー処理の終了指示のクリック入力を受け付けるボタンである。
【0045】
ただし、業務メニュー画面200は、ユーザが管理者である場合、いずれのメニュー項目も選択入力が可能であるものとする。しかし、業務メニュー画面200は、ユーザが通常の社員である場合、メニュー項目「業務目標割振処理」、「業務目標確認処理」以外のメニュー項目の選択入力が可能であるものとする。
【0046】
図5に戻り、CPU11は、操作部12を介して、ユーザからのメニュー項目選択入力欄210へのメニュー項目の選択入力、又は終了ボタン220のクリック入力を受け付け、終了ボタン220が入力されて業務メニュー処理を終了するか否かを判別する(ステップS15)。終了する場合(ステップS15;YES)、CPU11は、業務メニュー処理を終了する。
【0047】
終了しない場合(ステップS15;NO)、CPU11は、ステップS15で選択入力されたメニュー項目が、「業務目標入力」か、「業務目標割振」か、「業務目標確認」か、その他のメニュー項目(「人事施策ワークフロー設定」など)かを判別する(ステップS16)。
【0048】
入力が「業務目標入力」である場合(ステップS16;業務目標入力)、CPU11は、業務目標入力処理を行い(ステップS17)、ステップS14に移行する。入力が「業務目標割振」である場合(ステップS16;業務目標割振)、CPU11は、業務目標割振処理を行い(ステップS18)、ステップS14に移行する。入力が「業務目標確認」である場合(ステップS16;業務目標確認)、CPU11は、業務目標確認を行い(ステップS19)、ステップS14に移行する。入力がその他の処理である場合(ステップS16;その他)、CPU11は、その他の処理を行い(ステップS20)、ステップS14に移行する。
【0049】
業務目標の割り振りを行う場合に、管理者がログインし、業務目標入力処理→業務目標割振処理の順に実行し、一旦業務メニュー処理を終了する。そして、業務目標割振処理による割振先の各対象者がユーザとしてログインし、業務目標入力処理を実行し、業務メニュー処理を終了する。そして、管理者が再度ログインし、業務目標確認処理を実行し、業務メニュー処理を終了する。以下、このような流れに対応するように、各処理を順に説明する。
【0050】
まず、図6を参照して、ステップS17の(管理者用の)業務目標入力処理を説明する。CPU11は、ログイン情報テーブル20を参照し、ステップS13でログイン中のユーザが、役職24が部長以上の管理者であるか否かを判別する(ステップS31)。管理者である場合(ステップS31;YES)、CPU11は、管理者用の業務目標入力画面情報を生成し、業務メニュー画面情報を表示部14に表示する(ステップS32)。ステップS32では、例えば、図11に示す業務目標入力画面300aが表示される。
【0051】
業務目標入力画面300aは、ユーザ名表示領域301と、業務目標情報入力欄310と、終了ボタン320と、を有する。ユーザ名表示領域301は、ステップS13でログイン中のユーザ(ここでは管理者)のユーザ名の表示領域である。
【0052】
業務目標情報入力欄310は、業務目標に関する業務目標情報の入力をデータテーブル状に受け付ける入力欄である。業務目標情報入力欄310は、目標NO311、テーマ種別312、目標名称313、目標内容314、目標種別315、目標値316、期限317、備考318のカラムを有する。
【0053】
目標NO311は、業務目標の識別情報としての目標NOの入力欄である。テーマ種別312は、目標NO31の業務目標のテーマ種別の入力欄である。目標名称313は、目標NO31の業務目標の名称としての目標名称の入力欄である。目標内容314は、目標NO31の業務目標の内容としての目標内容の入力欄である。目標種別315は、目標NO31の業務目標の種別としての目標種別の入力欄である。目標値316は、目標NO31の業務目標の目標値の入力欄である。期限317は、目標NO31の業務目標の遂行完了の期限日としての期限の入力欄である。備考318は、目標NO31の業務目標に関する備考情報の入力欄である。終了ボタン320は、業務目標入力処理の終了指示のクリック入力を受け付けるボタンである。
【0054】
図6に戻り、CPU11は、操作部12を介して、ユーザからの業務目標情報入力欄310への業務目標情報の入力を受け付け、終了ボタン320の入力を受け付ける(ステップS33)。そして、CPU11は、ステップS18で入力された業務目標情報を、記憶部15の目標管理テーブル60に記憶し(ステップS34)、業務目標入力処理を終了する。
【0055】
ステップS34において、ステップS13でログイン中のユーザ(管理者)のログイン情報テーブル20の社員番号21、氏名22と、ステップS18で入力された目標NO311、テーマ種別312、目標名称313、目標内容314、目標種別315、目標値316、期限317、備考318とは、業務目標ごとにそれぞれ、目標管理テーブル60の社員番号61、氏名62、目標NO63、テーマ種別65、目標名称66、目標内容67、目標種別68、目標値69、期限70、備考(図4では省略)の同一レコードに記憶される。当該管理者の目標階層64は、管理者を示す「1」が記憶される。
【0056】
ついで、図7を参照して、ステップS18の業務目標割振処理を説明する。ここでは、ユーザが管理者であるとともに、あらかじめ、ステップS17の業務目標入力処理により、管理者の業務目標情報が目標管理テーブル60に記憶されているものとする。例えば、図4の目標管理テーブル60の社員番号61が1000(ユーザが山田太郎)のレコードが記憶されているものとする。
【0057】
図7に示すように、まず、CPU11は、目標管理テーブル60を参照して、業務目標割振画面情報を生成し、業務目標割振画面情報を表示部14に表示する(ステップS51)。ステップS51では、例えば、図12に示す業務目標割振画面400aが表示される。
【0058】
業務目標割振画面400aは、ユーザ名表示領域401と、業務目標情報選択入力欄410と、終了ボタン430と、を有する。ユーザ名表示領域401は、ステップS13でログイン中の管理者のユーザのユーザ名の表示領域である。
【0059】
業務目標情報選択入力欄410は、業務目標に関する業務目標情報のデータテーブル状の表示欄であるとともに、業務目標情報の選択入力を受け付ける入力欄である。業務目標情報選択入力欄410は、チェックボックス411、目標NO412、テーマ種別413、目標名称414、目標内容415、目標種別416、目標値417、期限418、割振設定419のカラムを有する。
【0060】
チェックボックス411は、業務目標情報の選択入力を受け付ける操作要素である。目標NO412は、ログイン中のユーザの社員番号61に対応する業務目標の目標NO63の表示欄である。テーマ種別413は、目標NO412に対応する業務目標のテーマ種別65の表示欄である。目標名称414は、目標NO412に対応する業務目標の目標名称66の表示欄である。目標内容415は、目標NO412に対応する業務目標の目標内容67の表示欄である。目標種別416は、目標NO412に対応する業務目標の目標種別68の表示欄である。目標値417は、目標NO412に対応する業務目標の目標値69の表示欄である。期限418は、目標NO412に対応する業務目標の期限70の表示欄である。割振設定419は、目標NO412に対応する業務目標の割振先の社員の氏名の表示欄である。
【0061】
終了ボタン430は、業務目標割振処理の終了指示のクリック入力を受け付けるボタンである。
【0062】
図7に戻り、CPU11は、業務目標情報選択入力欄410への業務目標の選択入力、又は終了ボタン430のクリック入力を受け付け、入力内容を判別する(ステップS52)。終了ボタン430による業務目標割振処理の終了の入力である場合(ステップS52;終了)、CPU11は、業務目標割振処理を終了する。
【0063】
入力が業務目標の選択入力である場合(ステップS52;業務目標選択)、CPU11は、社員情報テーブル30及び目標管理テーブル60を参照して、選択入力された業務目標に対応する割振先選択入力欄情報を生成し、割振先選択入力欄情報を表示部14に表示する(ステップS53)。ステップS53では、例えば、図13に示す業務目標割振画面400bが表示される。
【0064】
業務目標割振画面400bは、ユーザ名表示領域401と、業務目標情報選択入力欄410と、割振設定ボタン420と、終了ボタン430と、割振先選択入力欄440と、割振実行ボタン450と、を有する。割振先選択入力欄440は、業務目標情報選択入力欄410で選択入力された業務目標に対応する組織タイプの社員の社員情報441の一覧表示欄であり、かつ割振先の対象者の選択入力を受け付ける選択入力欄である。割振先選択入力欄440は、目標管理テーブル60の選択入力された業務目標の目標NO63のテーマ種別65に対応する組織タイプと同じ社員情報テーブル30の組織タイプ35のレコードに対応する社員情報441が、割振先候補として組織のツリー状に配置されている。各社員情報441は、所属36、役職40、氏名32などと、選択入力用のチェックボックス442と、を有する。ただし、割振先選択入力欄440に含まれる社員情報441は、選択された業務目標のテーマ種別65に対応する組織タイプの社員の情報に限定されるものではなく、例えば、企業の全社員の情報としてもよい。割振実行ボタン450は、選択入力された業務目標の対象者の割振実行のクリック入力を受け付けるボタンである。
【0065】
業務目標割振画面400bにおいて、業務目標情報選択入力欄410で目標NO412が「1000-3」のチェックボックス411が選択入力されたものとする。この場合に、選択入力された業務目標に対応する組織タイプが「企画」の社員の情報が対象者候補の情報として、業務目標情報選択入力欄410に表示されている。ユーザがチェックボックス442により任意に社員を対象者として選択入力可能である。
【0066】
図7に戻り、CPU11は、操作部12を介して、ユーザからの割振先の社員のチェックボックス442の選択入力を受け付ける(ステップS54)。そして、CPU11は、操作部12を介して、終了ボタン430又は割振実行ボタン450のクリック入力を受け付け、入力内容を判別する(ステップS55)。
【0067】
終了ボタン430による終了の入力である場合(ステップS55;終了)、CPU11は、業務目標割振処理を終了する。
【0068】
入力が割振実行ボタン450による割振実行である場合(ステップS55;割振実行)、CPU11は、社員情報テーブル30及び目標管理テーブル60のうち、ステップS54で選択された割振先の社員(対象者)に対応するレコードを、目標管理テーブル60に記憶する(ステップS56)。ステップS56では、選択された割振先の対象者の社員番号31、氏名32と、ステップS52で選択された業務目標の目標NO63、テーマ種別65、目標名称66、目標内容67、目標種別68、目標値69、期限70とを、それぞれ、選択された割振先の対象者の社員番号61~期限70に記憶する。対象者の目標階層64は、対象者を示す「2」が記憶される。
【0069】
例えば、目標NO63が「1000-3」の業務目標が選択され、社員「田中五郎」、「中山昇」、「宮本亮」が対象者として選択された場合に、図4の目標管理テーブル60の目標NO63が「1000-3」のレコードが、社員番号61が「1010」、「1060」、「1070」のレコードに記憶される。ただし、社員番号61が「1010」、「1060」、「1070」に対応する目標値69は空欄にされる。各対象者の目標値69は、後に各自に所望の数値を入力させるからである。また、ステップS52で選択された業務目標に対応する目標値69が、数値でないケースもある。例えば、目標NO63が「1000-1」の業務目標が選択され、対象者の社員「北島啓太」、「三田村和樹」が対象者として選択された場合に、図4の目標管理テーブル60の目標NO63が「1000-1」のレコードが、社員番号61が「1040」、「1090」のレコードに記憶される。
【0070】
そして、CPU11は、ステップS52で選択された業務目標に対応する目標値69が数値であるか否かを判別する(ステップS57)。数値でない場合(ステップS57;NO)、CPU11は、業務目標割振処理を終了する。数値である場合(ステップS57;YES)、CPU11は、宛先の各対象者がステップS52で選択された業務目標の対象者に設定された旨と、当該業務目標に対応する各対象者の目標値の入力を促す旨と、のメッセージを含むメールを作成し、通信部16を介して、作成したメールを各対象者のメールアドレス宛に送信し(ステップS58)、業務目標割振処理を終了する。各対象者のメールアドレスは、社員情報テーブル30において、ステップS54で選択入力された対象者の社員番号31に対応するメールアドレス41である。
【0071】
ステップS58で送信されたメールは、宛先の各対象者の所持する端末装置T1で受信される。各対象者は、端末装置T1を操作して、受信されたメールを表示して内容を目視により確認する。
【0072】
ついで、図6を参照して、ステップS17の対象者用の業務目標入力処理を説明する。あらかじめ、ステップS18の業務目標割振処理を実行完了した管理者が、ステップS15において、業務メニュー処理の実行を終了して、ログオフしているものとする。
【0073】
ステップS58のメールを受信した対象者は、情報管理装置10に、業務メニュー処理を実行させ、ステップS11~S13によりログインする。そして、対象者は、ステップS14,S15で、業務メニュー画面200の「業務目標入力」のメニュー項目を選択入力して、ステップS17の業務目標入力処理を実行させる。
【0074】
図6に示すように、ユーザが対象者である場合(ステップS31;NO)、CPU11は、目標管理テーブル60を参照して、対象者用の業務目標入力画面情報を生成し、業務目標入力画面情報を表示部14に表示する(ステップS35)。ステップS35では、例えば、図11に示す業務目標入力画面300bが表示される。
【0075】
業務目標入力画面300bは、ユーザ名表示領域302と、業務目標情報表示欄330と、業務目標情報入力欄340と、終了ボタン320と、を有する。ユーザ名表示領域302は、ステップS13でログイン中のユーザ(対象者)のユーザ名の表示領域である。
【0076】
業務目標情報表示欄330は、ログイン中の対象者が担当する業務目標に関する業務目標情報をデータテーブル状に表示する表示欄である。業務目標情報表示欄330は、目標NO331、テーマ種別332、目標名称333、目標内容334、目標種別335、目標値336、期限337、備考338のカラムを有する。
【0077】
目標NO331は、ログイン中の対象者に割り振った業務目標に対応する割振元の管理者の目標NO63の表示欄である。テーマ種別332は、目標NO331の業務目標のテーマ種別65の表示欄である。目標名称333は、目標NO331の業務目標の目標名称66の表示欄である。目標内容334は、目標NO331の業務目標の目標内容67の表示欄である。目標種別335は、目標NO331の業務目標の目標種別68の表示欄である。目標値336は、目標NO331の業務目標の目標値69の表示欄である。期限337は、目標NO331の業務目標の期限70の表示欄である。備考318は、目標NO331の業務目標に関する備考情報の表示欄である。
【0078】
業務目標情報入力欄340は、ログイン中の対象者が担当する業務目標に関する業務目標情報のデータテーブル状の入力欄である。業務目標情報入力欄340は、社員番号341、氏名342、目標NO343、テーマ種別344、目標名称345、目標内容346、目標種別347、目標値348、期限349、備考350のカラムを有する。
【0079】
社員番号341は、ログイン中の対象者の社員番号61の表示欄である。氏名342は、社員番号341の対象者の氏名62の表示欄である。目標NO343は、ログイン中の対象者に割り振られた業務目標の目標NO63の表示欄である。テーマ種別344は、目標NO343の業務目標のテーマ種別65の表示欄である。目標名称345は、目標NO343の業務目標の目標名称66の表示欄である。目標内容346は、目標NO343の業務目標の目標内容67の表示欄である。目標種別347は、目標NO343の業務目標の目標種別68の表示欄である。目標値348は、目標NO343の業務目標の目標値の入力欄であり、初期状態では空欄となっている。期限349は、目標NO343の業務目標の期限70の表示欄である。備考350は、目標NO343の業務目標に関する備考情報の表示欄である。
【0080】
図6に戻り、CPU11は、操作部12を介して、ユーザからの目標値348への目標値の数値入力を受け付け、終了ボタン320の入力を受け付ける(ステップS36)。そして、CPU11は、ステップS36で入力された目標値を、記憶部15の目標管理テーブル60に記憶する(ステップS37)。ステップS37において、入力されたログイン中のユーザ(対象者)の目標値348は、目標管理テーブル60の当該対象者の目標値69に記憶される。
【0081】
そして、CPU11は、目標管理テーブル60を参照し、目標NO331と同じ目標NO63に対応する全ての対象者の目標値69が入力済(記憶済)であるか否かを判別する(ステップS38)。入力済でない場合(ステップS38;NO)、CPU11は、業務目標入力処理を終了する。
【0082】
入力済である場合(ステップS38;YES)、CPU11は、ステップS38の全対象者の目標値69の合計が、目標値336未満で不足しているか否かを判別する(ステップS39)。合計が不足している場合(ステップS39;YES)、CPU11は、目標管理テーブル60において、目標NO331と同じ目標NO63の割振元の管理者のレコードの不足分71に、各対象者の目標値の合計の不足分の数値を記憶する(ステップS40)。合計が不足していない場合(ステップS39;NO)、CPU11は、目標管理テーブル60において、目標NO331と同じ目標NO63の管理者のレコードの不足分71に、目標値69の合計が目標値336以上である旨の「0」を記憶する(ステップS41)。
【0083】
そして、CPU11は、全ての対象者が目標値を入力済である旨のメッセージを含むメールを作成し、通信部16を介して、作成したメールを、目標値が入力された業務目標の割振元の管理者のメールアドレス宛に送信し(ステップS42)、業務目標入力処理を終了する。割振元の管理者のメールアドレスは、社員情報テーブル30、目標管理テーブル60において、目標NO331と同じ目標NO63に対応する管理者の社員番号61と同じ社員番号31に対応するメールアドレス41である。なお、ステップS42で送信されるメールは、全ての対象者の目標値の合計が目標値336から不足している場合に、その不足の旨(不足分71)を含むものとしてもよい。
【0084】
ステップS42で送信されたメールは、管理者の所持する端末装置T1で受信される。管理者は、端末装置T1を操作して、受信されたメールを表示して内容を目視により確認する。
【0085】
ついで、図8を参照して、ステップS19の業務目標確認処理を説明する。あらかじめ、ステップS17の業務目標入力処理を実行完了した対象者が、ステップS15において、業務メニュー処理の実行を終了して、ログオフしているものとする。
【0086】
ステップS42のメールを受信した管理者は、情報管理装置10に、再度業務メニュー処理を実行させ、ステップS11~S13によりログインする。そして、管理者は、ステップS14,S15で、業務メニュー画面200の「業務目標確認」のメニュー項目を選択入力して、ステップS19の業務目標確認処理を実行させる。
【0087】
図8に示すように、まず、CPU11は、目標管理テーブル60を参照して、業務目標確認画面情報を生成し、業務目標確認画面情報を表示部14に表示する(ステップS61)。ステップS61では、例えば、図15に示す業務目標確認画面500が表示される。
【0088】
業務目標確認画面500は、ユーザ名表示領域501と、業務目標情報選択入力欄510と、終了ボタン520と、を有する。この時点では、割振先確認表示欄530と、再割振ボタン550とは、表示されていない。ユーザ名表示領域501は、ステップS13でログイン中の管理者のユーザのユーザ名の表示領域である。
【0089】
業務目標情報選択入力欄510は、業務目標に関する業務目標情報のデータテーブル状の表示欄であるとともに、業務目標情報の選択入力を受け付ける入力欄である。業務目標情報選択入力欄510は、チェックボックス511、目標NO512、テーマ種別513、目標名称514、目標内容515、目標種別516、目標値517、期限518、備考519のカラムを有する。
【0090】
チェックボックス511は、業務目標情報の選択入力を受け付ける操作要素である。目標NO512は、ログイン中のユーザの社員番号61に対応する業務目標の目標NO63の表示欄である。テーマ種別513は、目標NO512に対応する業務目標のテーマ種別65の表示欄である。目標名称514は、目標NO512に対応する業務目標の目標名称66の表示欄である。目標内容515は、目標NO512に対応する業務目標の目標内容67の表示欄である。目標種別516は、目標NO512に対応する業務目標の目標種別68の表示欄である。目標値517は、目標NO512に対応する業務目標の目標値69の表示欄である。期限518は、目標NO512に対応する業務目標の期限70の表示欄である。備考519は、目標NO512に対応する業務目標の備考情報の表示欄である。
【0091】
終了ボタン520は、業務目標確認処理の終了指示のクリック入力を受け付けるボタンである。
【0092】
さらに、ステップS61において、CPU11は、業務目標の目標NO512と同じ目標NO61に対応する不足分71を参照し、不足分があるレコードの備考519に、目標値が数値でありかつ割振先の全対象者の目標値の合計が、目標値69未満である旨のメッセージを表示させる。例えば、「対象者の目標値の合計が3億円不足!」のメッセージが表示される。このメッセージは、他の表示部分から強調されて識別されるような識別表示とするのが好ましい。識別表示は、文字の大きさ、フォント、色などの変更表示、背景色変更表示、メッセージの点滅表示などである。
【0093】
図8に戻り、CPU11は、操作部12を介して、ユーザからのチェックボックス511への業務目標の選択入力又は終了ボタン520のクリック入力を受け付け、入力内容を判別する(ステップS62)。終了ボタン520による終了の入力である場合(ステップS62;終了)、CPU11は、業務目標確認処理を終了する。
【0094】
チェックボックス511による業務目標の選択入力である場合(ステップS62;業務目標選択)、CPU11は、目標管理テーブル60を参照して、割振先確認表示欄情報を生成し、割振先確認表示欄情報を表示部14に表示する(ステップS63)。ステップS63では、例えば、図15に示す業務目標確認画面500の割振先確認表示欄530が表示される。
【0095】
割振先確認表示欄530は、チェックボックス511により選択された業務目標に対応する割振先の担当者の業務目標情報をデータテーブル状に表示する表示欄である。割振先確認表示欄530は、社員番号531、氏名532、目標NO533、テーマ種別534、目標名称535、目標内容536、目標種別537、目標値538、期限539、備考540のカラムを有する。
【0096】
社員番号531は、チェックボックス511により選択された業務目標の目標NO512と同じ目標NO61に対応する業務目標の割振先の対象者の社員番号61の表示欄である。氏名532は、社員番号531の対象者の氏名62の表示欄である。目標NO533は、チェックボックス511により選択された業務目標の目標NO512の表示欄である。テーマ種別534は、目標NO533の業務目標のテーマ種別65の表示欄である。目標名称535は、目標NO533の業務目標の目標名称66の表示欄である。目標内容536は、目標NO533の業務目標の目標内容67の表示欄である。目標種別537は、目標NO533の業務目標の目標種別68の表示欄である。目標値538は、目標NO533の業務目標の目標値69の表示欄である。期限539は、目標NO533の業務目標の期限70の表示欄である。備考540は、目標NO533の業務目標に関する備考情報の表示欄である。
【0097】
例えば、目標NO512が「1000-3」の業務目標が選択入力された場合に、対象者「田中五郎」、「中山昇」、「宮元亮」のレコードを有する割振先確認表示欄530が表示される。対象者「田中五郎」、「中山昇」、「宮元亮」の目標値538は、それぞれ、「5億円以上」、「4億円以上」「6億円以上」であり、それらの合計が「15億円(以上)」となる。目標値の合計「15億円」は、選択中の業務目標の目標値517の「18億円以上」未満である。不足分は、「3億円」である。
【0098】
そして、CPU11は、ステップS62でチェックボックス511により選択された業務目標に対応する割振元の管理者の不足分71が「0」でないか(備考519にメッセージがあるか)否かにより、全対象者の業務目標の目標値の合計が、選択中の業務目標の目標値517から不足しているか否かを判別する(ステップS64)。合計が不足している場合(ステップS64;YES)、CPU11は、再割振ボタン550を表示部14に表示する(ステップS65)。ステップS65では、例えば、図15に示す業務目標確認画面500内の再割振ボタン550が表示される。
【0099】
再割振ボタン550は、選択中の業務目標の全対象者の目標値538の合計が目標値517に足りない場合に、全対象者の目標値538への目標値517の不足分の再割振の実行入力を受け付けるボタンである。
【0100】
ステップS65の実行後、CPU11は、操作部12を介して、ユーザからの再割振ボタン550又は終了ボタン520のクリック入力を受け付け、入力内容を判別する(ステップS66)。合計が不足していない場合(ステップS64;NO)、CPU11は、ステップS66に移行する。
【0101】
終了ボタン520による終了の入力である場合(ステップS66;終了)、CPU11は、業務目標確認処理を終了する。再割振ボタン550による再割振の入力である場合(ステップS66;再割振)、CPU11は、再割振設定画面情報を生成し、再割振設定画面情報を表示部14に表示する(ステップS67)。ステップS67では、例えば、図16に示す再割振設定画面600が表示される。
【0102】
図16に示す再割振設定画面600は、再割振方式選択入力欄610と、確定ボタン620と、を有する。再割振方式選択入力欄610は、複数の再割振方式を表示し、各再割振方式の選択入力を受け付けるラジオボタン611を有する。再割振方式選択入力欄610は、「個別割り振り」、「均等割り振り」、「年功割り振り」、「資格別割り振り」、「役職別割り振り」の再割振方式の選択入力が可能である。
【0103】
「個別割り振り」は、選択中の業務目標の目標値の不足分を、ユーザ(管理者)の操作入力に応じて各対象者の目標値へ再割振する方式である。「均等割り振り」は、選択中の業務目標の目標値の不足分を、各対象者の目標値へ均等に再割振する方式である。「年功割り振り」は、選択中の業務目標の目標値の不足分を、各対象者の属性情報としての年齢(社員情報テーブル30の年齢34)で重み付けして各対象者の目標値へ再割振する方式である。例えば、年齢が高いほど年功が高いものとして重み付けの度合いを高くするものとする。しかし、業務目標の種類によっては、年齢が低いほど重み付けの度合いを高くすることとしてもよい。また、この年齢に代えて、企業の勤続年数や、選択中の業務目標に対応する業務の経験年数などとしてもよい。
【0104】
「資格別割り振り」は、選択中の業務目標の目標値の不足分を、各対象者の属性情報としての資格(社員情報テーブル30の資格39)で重み付けして各対象者の目標値へ再割振する方式である。例えば、資格のグレードが高いほど重み付けの度合いを高くするものとする。
【0105】
「役職別割り振り」は、選択中の業務目標の目標値の不足分を、各対象者の属性情報としての役職(社員情報テーブル30の役職40)で重み付けして各対象者の目標値へ再割振する方式である。例えば、役職が高いほど重み付けの度合いを高くするものとする。なお、属性別の再割振方式における属性情報は、年齢、資格、役職に限定されるものではない。
【0106】
確定ボタン620は、再割振方式選択入力欄610で選択中の再割振方式で目標値の再割振の実行入力を受け付けるボタンである。
【0107】
図8に戻り、CPU11は、操作部12を介して、再割振方式選択入力欄610のラジオボタン611のクリック入力により、再割振方式の選択入力を受け付け、確定ボタン620のクリック入力を受け付ける(ステップS68)。そして、CPU11は、ステップS68で選択入力された再割振方式で、選択中の業務目標の目標値517の不足分を、全対象者の目標値に再割振し、再割振りした目標値で目標値538を更新表示する(ステップS69)。
【0108】
ここで、例えば、選択中の業務目標の目標値517が「18億円以上」であり不足分が「3億円」である場合を考える。ステップS68で「個別割り振り」が選択入力された場合に、ステップS69で、CPU11は、全対象者の目標値538の不足分の入力欄情報を表示部14に表示し、操作部12を介して、ユーザ(管理者)からの全対象者の目標値538に追加する数値入力を受け付ける。この数値入力は、目標値538そのものの数値としてもよい。
【0109】
ステップS68で「均等割り振り」が選択入力された場合に、ステップS69で、CPU11は、目標値517の不足分「3億円」を全対象者の人数(3人)で除算する。CPU11は、各対象者の目標値538に、それぞれ除算結果の「1億円」を加算して表示する。
【0110】
ステップS68で「年功割り振り」が選択入力された場合に、ステップS69で、CPU11は、目標値517の不足分「3億円」を、あらかじめ設定された年功の重み付けを考慮したテーブル、閾値、数式などを用いて、各対象者の目標値の追加分を計算する。CPU11は、各対象者の目標値538に、各対象者の計算結果を加算して表示する。
【0111】
ステップS68で「資格別割り振り」が選択入力された場合に、ステップS69で、CPU11は、目標値517の「18億円以上」を、あらかじめ設定された資格の重み付けを考慮したテーブル、閾値、数式などを用いて、各対象者の目標値の追加分を計算する。CPU11は、各対象者の目標値538に、各対象者の計算結果を加算して表示する。
【0112】
ステップS68で「役職別割り振り」が選択入力された場合に、ステップS69で、CPU11は、目標値517の「18億円以上」を、あらかじめ設定された役職の重み付けを考慮したテーブル、閾値、数式などを用いて、各対象者の目標値の追加分を計算する。CPU11は、各対象者の目標値538に、各対象者の計算結果を加算して表示する。
【0113】
なお、再割振方式は、上記のものに限定されない。例えば、各対象者の入力値を利用した再割振方式としてもよい。この再割振方式において、ステップS69で、CPU11は、目標値517の不足分「3億円」を、各対象者により入力された目標値を用いて、各対象者の目標値の追加分を計算する。例えば、目標値517の不足分×(対象者の目標値の入力値/全対象者の目標値の入力値の合計)を計算する。例えば、対象者「田中五郎」の入力値「5億円以上」の場合、目標値517の不足分(3億)×(5億/15億)=1億(円)が追加分となる。対象者「中山昇」の入力値「4億円以上」の場合、目標値517の不足分(3億)×(4億/15億)=8千万(円)が追加分となる。対象者「宮元亮」の入力値「6億円以上」の場合、目標値517の不足分(3億)×(6億/15億)=1.2億(円)が追加分となる。この再割振方式によれば、各対象者の意思をより尊重した目標値を設定できる。
【0114】
そして、CPU11は、ステップS69で更新された各対象者の目標値の追加分を、目標管理テーブル60の当該各対象者のレコードの目標値69に加算して記憶(上書き)し、当該レコードの目標NO63が同じ管理者のレコードの不足分71を0にし(ステップS70)、ステップS66に移行する。ステップS70では、例えば、「均等割り振り」の場合、対象者「田中五郎」の目標値69が「5億円以上」→「6億円以上」となり、対象者「中山昇」の目標値69が「4億円以上」→「5億円以上」となり、対象者「宮元亮」の目標値69が「6億円以上」→「7億円以上」となる。
【0115】
以上、本実施の形態によれば、情報管理装置10は、管理者の数値の目標値を含む業務目標を取得するCPU11を備える。CPU11は、操作部12を介して業務目標が割り振られた各対象者から操作入力された、各対象者の業務目標の数値の目標値を取得する。CPU11は、取得された各対象者の目標値の合計が管理者の目標値から不足しているか否かを判別し、不足している場合に、目標値の不足分を各対象者の目標値に割り振り加算するCPU11を備える。
【0116】
このため、業務目標の目標値に割振先の対象者の希望を反映させることができるとともに、割振先の対象者の目標値と当該業務目標の目標値との整合性をとることができる。
【0117】
また、CPU11は、業務目標入力画面300bにおいて、管理者の目標値を目標値336として表示部14に表示する。表示された管理者の目標値336に基づいて操作入力された対象者の目標値(目標値348)を取得する。このため、割振先の対象者が、管理者の目標値に基づく当該対象者の目標値を容易に入力できる。
【0118】
また、CPU11は、業務目標確認画面500において、各対象者の目標値の合計が不足している場合に、不足している旨の表示情報を備考519のメッセージとして表示部14に表示する。このため、管理者が、業務目標において各対象者の目標値の合計が不足している旨を視覚により確実に認識できる。
【0119】
また、CPU11は、業務目標確認画面500において、各対象者の目標値の合計が不足している場合に、不足分の割り振りの実行指示を受け付ける操作要素としての再割振ボタン550を表示部14に表示する。CPU11は、操作部12を介して業務目標の管理者から再割振ボタン550がクリック入力された場合に、目標値の不足分を各対象者の目標値に割り振り加算する。このため、管理者が、各対象者の目標値の合計が不足している場合にのみ、目標値の不足分の割り振りを容易かつ確実に実行指示できる。
【0120】
また、CPU11は、再割振設定画面600において、操作部12を介して業務目標の管理者から目標値の不足分を各対象者の目標値に割り振る再割振方式の選択入力を受け付ける。CPU11は、選択入力された再割振方式に基づいて、目標値の不足分を各対象者の目標値に割り振り加算する。このため、管理者が、所望の再割振方式で、目標値の不足分を各対象者の目標値に割り振り加算できる。
【0121】
また、CPU11は、各対象者の個別の追加分を操作入力により任意に設定する個別割り振りと、各対象者の不足分を均等に割り振る均等割り振りと、各対象者の不足分を各対象者の属性情報(年齢、資格、役職)に基づいて割り振る属性別割り振り(年功割り振り、資格別割り振り、役職別割り振り)と、の選択入力を受け付ける。このため、管理者が、目標値の不足分を各対象者の目標値に、任意に、均等に、又は属性情報に応じて、割り振り加算できる。
【0122】
また、CPU11は、不足分を割り振った各対象者の目標値を当該各対象者に対応付けて目標値69として記憶部15に記憶する。このため、不足分を割り振った各対象者の目標値69を記憶できる。
【0123】
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部15を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、他の不揮発性メモリ、CD-ROMなどの可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0124】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る情報処理装置、目標値割振方法及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
【0125】
例えば、上記実施の形態では、業務目標を管理する管理者と、業務目標を担当する対象者とが別である構成を説明したが、これに限定されるものではない。監視者が、業務目標を担当する担当者の一人としても機能する構成としてもよい。
【0126】
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
【符号の説明】
【0127】
10 情報管理装置
11 CPU
12 操作部
13 RAM
14 表示部
15 記憶部
16 通信部
B1 バス
T1 端末装置
図1
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