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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118493
(43)【公開日】2024-09-02
(54)【発明の名称】マッサージ機
(51)【国際特許分類】
   A61H 7/00 20060101AFI20240826BHJP
【FI】
A61H7/00 322
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024798
(22)【出願日】2023-02-21
(71)【出願人】
【識別番号】000112406
【氏名又は名称】ファミリーイナダ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】稲田 二千武
【テーマコード(参考)】
4C100
【Fターム(参考)】
4C100AD01
4C100AF02
4C100BB05
4C100CA05
4C100DA08
(57)【要約】
【課題】空気袋をフレームに安定して固定することができるマッサージ機を提供することを目的とする。
【解決手段】被施療部を押圧するエアセルと、前記エアセルの反力を受ける支持体と、前記エアセルを前記支持体に対して固定するための固定具と、を有し、前記エアセルは、前記エアセルを前記支持体に取り付けるための取付部を有し、前記支持体は、フレーム構造となっており、前記エアセルは、前記固定具を介して前記取付部を前記支持体のフレームに対して固定し、前記取付部を膨張支点として膨張収縮することを特徴とする。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被施療部を押圧するエアセルと、
前記エアセルの反力を受ける支持体と、
前記エアセルを前記支持体に対して固定するための固定具と、を有し、
前記エアセルは、前記エアセルを前記支持体に取り付けるための取付部を有し、
前記支持体は、フレーム構造となっており、
前記エアセルは、前記固定具を介して前記取付部を前記支持体のフレームに対して固定し、前記取付部を膨張支点として膨張収縮することを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
前記フレーム構造は、棒状の部材で構成されており、
前記棒状の部材は、前記エアセルの反力を受ける面の少なくとも2辺に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
【請求項3】
前記フレーム構造は、棒状の部材で構成されており、
前記棒状の部材は、前記エアセルの反力を受ける面の少なくとも3辺に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ機。
【請求項4】
前記取付部は、少なくとも2ヶ所設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ機。
【請求項5】
前記エアセルは、膨張部と、前記膨張部の周囲に位置する周縁部と、で構成され、
前記取付部は、前記周縁部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ機。
【請求項6】
前記支持体は、前記膨張部と接するように配置されていることを特徴とする請求項5に記載のマッサージ機。
【請求項7】
前記取付部は、孔を有し、
前記エアセルは、前記孔を介して前記支持体のフレームに対して固定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ機。
【請求項8】
前記孔は、複数設けられていることを特徴とする請求項7に記載のマッサージ機。
【請求項9】
前記支持体は、複数の棒状の部材を組み合わせて又は1つの棒状の部材を屈曲させて構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ機。
【請求項10】
前記支持体の少なくとも一部は、円筒状に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ機。
【請求項11】
身体支持部を有し、
前記身体支持部には、回動支持部が設けられており、
前記支持体は、前記回動支持部を介して前記身体支持部に取り付けられ、前記回動支持部を支点として回動可能となっていることを特徴とする請求項10に記載のマッサージ機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマッサージ機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、金属等のパイプで形成されたフレームを有し、フレームによって構成された凹溝部に布のように柔軟性のあるシート材にて形成された空気袋を略U字状に吊り下げ、凹溝部内に位置させた被マッサージ部に圧迫刺激を与えることができるマッサージ機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-35067号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載のマッサージ機は、空気袋が宙ぶらりんの状態でフレームに取り付けられているため、空気袋をフレームに安定して固定することができないという問題がある。
そこで、本発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、空気袋をフレームに安定して固定することができるマッサージ機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、被施療部を押圧するエアセルと、前記エアセルの反力を受ける支持体と、前記エアセルを前記支持体に対して固定するための固定具と、を有し、前記エアセルは、前記エアセルを前記支持体に取り付けるための取付部を有し、前記支持体は、フレーム構造となっており、前記エアセルは、前記固定具を介して前記取付部を前記支持体のフレームに対して固定し、前記取付部を膨張支点として膨張収縮することを特徴とする。
このような構成とすることにより、エアセルをフレームに対して安定して固定することができる。
【0006】
また、前記フレーム構造は、棒状の部材で構成されており、前記棒状の部材は、前記エアセルの反力を受ける面の少なくとも2辺に配置されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、フレーム構造を簡素化することができる。
【0007】
また、前記フレーム構造は、棒状の部材で構成されており、前記棒状の部材は、前記エアセルの反力を受ける面の少なくとも3辺に配置されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、フレーム構造を簡素化することができる。
【0008】
また、前記取付部は、少なくとも2ヶ所設けられていることが好ましい。
このような構成とすることにより、エアセルを安定して固定することができる。
【0009】
また、前記エアセルは、膨張部と、前記膨張部の周囲に位置する周縁部と、で構成され、前記取付部は、前記周縁部に設けられていることが好ましい。
このような構成とすることにより、取付部を支点としてエアセルを膨張させることができる。
【0010】
また、前記支持体は、前記膨張部と接するように配置されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、エアセルからの反力を安定して受けることができる。
【0011】
また、前記取付部は、孔を有し、前記エアセルは、前記孔を介して前記支持体のフレームに対して固定されることが好ましい。
このような構成とすることにより、簡単にエアセルを取り付けることができる。
【0012】
また、前記孔は、複数設けられていることが好ましい。
このような構成とすることにより、エアセルを安定して固定することができる。
【0013】
また、前記支持体は、複数の棒状の部材を組み合わせて又は1つの棒状の部材を屈曲させて構成されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、マッサージ機の重量の軽量化又は部品点数の削減をすることができる。
【0014】
また、前記支持体の少なくとも一部は、円筒状に構成されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、支持体の加工がし易くなり、また、支持体の強度を確保することができる。
【0015】
また、身体支持部を有し、前記身体支持部には、回動支持部が設けられており、前記支持体は、前記回動支持部を介して前記身体支持部に取り付けられ、前記回動支持部を支点として回動可能となっていることが好ましい。
このような構成とすることにより、身体支持部を収納状態と使用状態とに切り替えることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、空気袋をフレームに安定して固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態に係るマッサージ機の斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係るマッサージ機の模式図である。
図3】本発明の一実施形態に係るマッサージ機のブロック図である。
図4】本発明の一実施形態に係る右側の肘掛ユニットを示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は平面図であり、(c)は左から見た図である。
図5】本発明の一実施形態に係る右側の肘掛ユニットを構成するフレーム構造を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は左から見た図である。
図6】本発明の一実施形態に係るエアセルを示す図であり、(a)は押圧面から見た図であり、(b)は背面から見た図である。
図7】本発明の一実施形態に係る右側の肘掛ユニットを示す正面図であり、(a)は、エアセルを収縮させた状態の図であり、(b)はエアセルを膨張させた状態の図である。
図8】本発明の一実施形態に係る固定具を示す図であり、(a)は固定具をインシュロックで構成した図であり、(b)は固定具をベルトで構成した図である。
図9】本発明の一実施形態に係る右側の肘掛ユニットを構成するフレーム構造を示す斜視図であり、(a)は使用状態を示す図であり、(b)は収納状態を示す図である。
図10】本発明の他の実施形態に係る右側の肘掛ユニットを示す平面図であり、(a)は支持体のフレーム構造をD型に構成した図であり、(b)は支持体のフレーム構造を2本の棒状の部材で構成した図であり、(c)は支持体のフレーム構造をH型に構成した図であり、(d)は支持体のフレーム構造をL型に構成した図であり、(e)は支持体のフレーム構造をT型に構成した図である。
図11】本発明の一実施形態に係る肘掛ユニットを肩部ユニットとして適用した状態を示す図であり、(a)は左から見た図であり、(b)は平面図である。
図12】本発明の一実施形態に係る肘掛ユニットをフットレスト部に適用した状態を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[マッサージ機の全体構成]
以下、本発明のマッサージ機1の全体構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るマッサージ機1の斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係るマッサージ機1の模式図である。図3は、マッサージ機1のブロック図である。
なお、以下の説明で用いる方向の概念は、図1に示す使用状態のマッサージ機1に着座した使用者から見たときの方向の概念と一致するものとし、その他の場合は適宜説明するものとする。
【0019】
図1図3に示すとおり、本発明のマッサージ機1は、主として、使用者が着座する座部2と、座部2の後部にリクライニング可能に設けられた使用者の上半身を支持する背凭れ部3と、座部2の前部に上下揺動可能に設けられた使用者の脚及び/又は足を支持するフットレスト部4と、座部2の左右両側には、使用者の腕を載置する肘掛部5と、を有している。背凭れ部3の上方側面には、肩部ユニット7が取り付けられている。座部2、背凭れ部3、フットレスト部4、肘掛部5、肩部ユニット7は、使用者の身体を支持する身体支持部Sとして機能する。
【0020】
マッサージ機1の各所には、使用者の身体を押圧することでマッサージを行うマッサージ部M(後述する各マッサージ部a1~a4)が設けられている。背凭れ部3には、揉みマッサージ及び/又は叩きマッサージを行うマッサージ部Mとしてのマッサージユニット8が設けられている。肩部ユニット7には、使用者の肩を左右方向から押圧するための肩マッサージ部a1が取り付けられている。
【0021】
図1図3に示すとおり、背凭れ部3は、座部2の下方に設けられた第一アクチュエータ11(図3参照)により、座部2に対して前後にリクライニング可能に構成されており、図1に示す起立姿勢から背凭れ面が床面と略水平となるリクライニング姿勢までの間の任意の位置で停止できるようになっている。フットレスト部4は、座部2の下方に設けられた第二アクチュエータ12(図3参照)により、座部2に対して上下に揺動可能に構成されており、図1に示す垂下姿勢から膝を伸ばした状態で脚又は足が支持される上昇姿勢までの間の任意の位置で停止できるようになっている。
【0022】
図1図3に示すとおり、座部2の下方には、エアセルで構成された各マッサージ部a1~a4に対してエアを給排気するポンプ10a及びバルブ10bを有する給排気装置10と、マッサージ機1の各種動作を制御する制御部9と、が設けられている。
制御部9は、プログラマブルなマイコン等を有しており、マッサージユニット8、給排気装置10、第一アクチュエータ11、第二アクチュエータ12を駆動制御する。制御部9には、使用者が操作するコントローラ16が電気的に接続されている。マッサージ機1は、記憶部13に予め記憶されたプログラム(マッサージコース)に従って動作する他、使用者によるコントローラ16からの指示に従って動作する。
【0023】
[座部の構成]
図1、2に示すとおり、座部2は、使用者の臀部及び/又は大腿部の背面を支持する。座部2の上面には、使用者の臀部及び/又は大腿部の背面をマッサージするための臀部マッサージ部a3が左右一対設けられている。臀部マッサージ部a3は、エアの給排気により膨張収縮するエアセル20で構成されている。なお、左右一対設けられた臀部マッサージ部a3は、左右独立して膨張収縮するように構成されていてもよい。また、座部2の側面に使用者の臀部及び/又は大腿部の側面をマッサージするための側面マッサージ部(図示せず)を設けてもよい。
【0024】
[背凭れ部の構成]
図1、2に示すとおり、背凭れ部3は、使用者の上半身を支持する。背凭れ部3は、硬質の背フレーム3aと、背フレーム3aに組み付けられたマッサージ部Mとしてのマッサージユニット8と、マッサージユニット8の昇降をガイドするガイドレール(図示せず)と、背フレーム3aを被覆するカバー部材3cと、により構成されている。背フレーム3aは、金属部材及び/又は樹脂部材により構成されている。また、背フレーム3aは、左右中央に形成された前後方向に開口する開口部3bを有し、正面視で略門型をなしている。また、カバー部材3cは、開口部3bを前方から覆っている。マッサージユニット8の施療子が開口部3bより前方へ突出しており、カバー部材3cを介して使用者の胴体を後方からマッサージできるようになっている。なお、背凭れ部3に使用者の背面をマッサージするマッサージユニット8とは別のマッサージ部(図示せず)を設けてもよい。
【0025】
[フットレスト部の構成]
図1~3に示すとおり、フットレスト部4には、使用者の脚をマッサージするための脚部マッサージ部a4が左右一対、上下一対となるように設けられている。脚部マッサージ部a4は、エアセル20により構成されている。なお、脚部マッサージ部a4は、左右上下それぞれ独立して膨張収縮することができるように構成されていてもよい。
【0026】
図4は、本発明の一実施形態に係る右側の肘掛ユニット5aを示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は平面図であり、(c)は左から見た図である。図5は、本発明の一実施形態に係る右側の肘掛ユニット5aを構成するフレーム構造を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は左から見た図である。図6は、本発明の一実施形態に係るエアセル20を示す図であり、(a)は押圧面であり、(b)は背面である。図7は、本発明の一実施形態に係る右側の肘掛ユニット5aを示す正面図であり、(a)は、エアセル20を収縮させた状態の図であり、(b)はエアセル20を膨張させた状態の図である。図8は、本発明の一実施形態に係る固定具40を示す図であり、(a)は固定具40をインシュロックで構成した図であり、(b)は固定具40をベルトで構成した図である。図9は、本発明の一実施形態に係る右側の肘掛ユニット5aを構成するフレーム構造を示す斜視図であり、(a)は使用状態を示す図であり、(b)は収納状態を示す図である。
【0027】
[肘掛部の構成]
図1図3に示すとおり、座部2の左右両側には、使用者の手先と前腕を支持する肘掛部5が設けられている。肘掛部5は、使用者の腕部をマッサージするための肘掛ユニット5aと、肘掛ユニット5aが取り付けられる肘掛部本体5bと、で構成されている。肘掛ユニット5aは、棒状の部材からなる支持体30を屈曲させて構成されており、正面視でコの字状に形成されている(図4参照)。支持体には、腕マッサージ部a2が設けられている。腕マッサージ部a2は、空気の給排気により膨張収縮するエアセル20により構成されている。なお、取り付ける腕マッサージ部a2の個数については何個であってもよい。また、左右独立して膨張収縮できるように構成してもよい。肘掛ユニット5aについては、後述する。
【0028】
[肘掛部本体の構成]
図1図9に示すとおり、肘掛部本体5bは、左右方向に所定の厚さを有し、前後方向に延設されている。より詳しくは、側面視で略半月状に形成されている。肘掛部本体5bの上面には、肘掛ユニット5aを肘掛部本体5bに対して回動させるための回動支持部60が取り付けられている。なお、肘掛部本体5bの形状については一例であり、この限りではない。肘掛ユニット5aを取り付けることができる形状であれば、どのような形状であってもよい。
【0029】
[回動支持部の構成]
図9に示すとおり、回動支持部60は、前後方向に長寸の長方形である。回動支持部60は、肘掛ユニット5aを収納状態と使用状態とに切り替えるためのものである。回動支持部60は、樹脂により構成されている。回動支持部60の前側の面と後側の面には、それぞれ孔60aが設けられている。この孔60aに支持体30のそれぞれの端部が挿通されている。つまり、肘掛ユニット5aは、回動支持部60を介して肘掛部本体5b(身体支持部S)に取り付けられている。なお、支持体30のフレームは、円筒状に構成されているため、支持体30のフレームの強度を確保することができる。また、支持体30のフレームを円筒状に構成することで、支持体30のフレームの曲げ加工がし易くなる。また、支持体30のフレームが円筒状となっていることで、支持体30(肘掛ユニット5a)を肘掛部本体5bに対して回動可能とすることができる。
【0030】
なお、孔60aは、丸孔となっているため、支持体30の円筒状のフレームと孔60a(丸孔)とは、互いに干渉しないようになっている。そうすることで、支持体30は、孔60a(丸孔)を支点として回動することができる。つまり、肘掛ユニット5aを、回動支持部60を支点として、収納状態と使用状態とにスムーズに切り替えることができる。
【0031】
なお、回動支持部60に、ロック機構(図示せず)を取り付けてもよい。ロック機構は、例えば、スライドロック機構である。スライドロック機構を採用する場合は、肘掛ユニット5aの下部に切り欠きを有する凸部を設け、肘掛部本体5bに凸部が嵌め入れられる凹部を設け、凹部内に切り欠きと噛み合うための突起を設けることが好ましい。そうすることで、肘掛ユニット5aを収納状態から使用状態に切り替えた際に凸部と凹部とが噛み合い、肘掛ユニット5aを使用状態でロックすることができる。
【0032】
また、ロック機構に磁石を採用してもよい。磁石を採用する場合は、肘掛ユニット5aの下部に磁石を設け、肘掛部本体5bの上部に磁石を設けることが好ましい。そうすることで、肘掛ユニット5aを収納状態から使用状態に切り替えた際に磁石同士が互いに引き寄せあい、肘掛ユニット5aを使用状態でロックすることができる。
このように回動支持部60にロック機構(図示せず)を取り付けることで、肘掛ユニット5aを使用状態で固定することができるため、使用状態における肘掛ユニット5aのガタつきを抑制することができる。
【0033】
また、回動支持部60の形状は、一例でありこの限りではない。例えば、楕円形状であってもよく、回動支持部60に支持体30の端部を取り付けることができる形状であれば、どのような形状であってもよい。また、回動支持部60の構成も一例であり、この限りではない。例えば、ヒンジ(図示せず)で構成してもよい。ヒンジを採用する場合には、肘掛ユニット5aが左右方向内側を支点に回動するように肘掛部本体5bに取り付けられていることが好ましい。そうすることで、肘掛ユニット5aを左右方向内側に回動させて、収納状態にすることができる。
【0034】
[肘掛ユニットの構成]
図4図9に示すとおり、肘掛ユニット5aは、複数の部材から構成されている。詳しくは、棒状の部材で構成された支持体30と、支持体30に取り付けられた載置部50と、支持体30に固定具40を介して取り付けられたエアセル20と、で構成されている。支持体30は、エアセル20が膨張する際の反力受けとしての機能を有する。
【0035】
[支持体の構成]
図5図7図9に示すとおり、支持体30は、棒状の部材で構成されたフレーム構造となっている。より詳しくは、棒状の部材で構成された支持体30は、円筒状に構成されている。円筒状に構成することで、支持体30の強度を確保することができる。また、支持体30のフレームを円筒状に構成することで、支持体30のフレームの曲げ加工がし易くなる。なお、本実施例においては、支持体30全体を円筒状に構成しているが、支持体30の少なくとも一部が円筒状に構成されていればよい。例えば、支持体30のうち、肘掛部本体5bと接する部分のみを円筒状に構成してもよい。そうすることで、前述したように、肘掛ユニット5aを使用状態と収納状態とにスムーズ切り替えることができる。
【0036】
また、支持体30は、1つの棒状の部材を屈曲させて構成されている。図5に示すように、1つの棒状の部材を一端側から他端に至るまでの間に8回屈曲させることで、複数の部材を組み合わせることなく、フレーム構造を実現している。そうすることで、マッサージ機の重量の軽量化、部品点数の削減をすることができる。なお、本実施例においては、支持体30を1つの棒状の部材を屈曲させて構成しているが、複数の棒状の部材を組み合わせて支持体30を構成してもよい。例えば、第1部分30a~第5部分30eをそれぞれ別々の部材に分け、それらを連結させることで、支持体30のフレーム構造を実現してもよい。
【0037】
支持体30のフレーム構造について、説明する。支持体30の上側には、前後に伸びる第1部分30aと、第1部分30aの前後両端部から左右方向に伸びる第2部分30bがあり、支持体30の下側には、左右方向に伸びる第4部分30dと、前後方向に伸びる第5部分30eがある。そして、支持体30の上側と下側とに亘るように、上下方向に伸びる第3部分30cがある。
なお、支持体30のフレーム構造については、一例であり、この限りではない。例えば、図10に示すように少なくともエアセル20の反力を受ける面の2辺又は3辺をカバーすることができるように配置されていればよい。そうすることで、支持体30のフレーム構造を簡素化することができる。
【0038】
詳しくは、第1部分30aと第2部分30bは、エアセル20が膨張する際に最も反力を受ける部分であり、本実施例においては、エアセル20の反力を受ける面の3辺に配置されている。より詳しくは、第1部分30aと第2部分30bは、それぞれエアセル20を構成する膨張部20aと周縁部20bとの間に位置するように配置されている。つまり、支持体30(より詳しくは、支持体30を構成する第1部分30aと第2部分30b)は、膨張部20aと接するように配置されている。そうすることで、エアセル20からの反力を支持体30が安定して受けることができる。
【0039】
第3部分30cは、第2部分30bの端部から上下方向下側に向かって伸びている。第3部分30cの他方(第2部分30bと反対側)には、第3部分30cの他方端部から左右方向に伸びる第4部分30dがある。第4部分30dの他方(第3部分30cと反対側)には、第4部分30dの他方端部から前後方向に伸びる第5部分30eがある。
つまり、支持体30を構成するフレーム構造は、正面視でコの字状となっており、開口31部分に被施療部を挿入することで、被施療部をマッサージすることができる。
【0040】
[載置部の構成]
図4図7に示すとおり、支持体30の下側に位置するフレームには、使用者の被施療部を置くための載置部50が取り付けられている。載置部50は、板状の部材である。より詳しくは、前後方向に長寸の長方形の部材であり、可撓性を有する部材(例えば、ウレタンなど)で構成されている。肘掛ユニット5aに載置部50を設けることで、使用者の被施療部(腕部)を安定して置くことできる。また、置いた際の置き心地をよくすることができる。なお、載置部50を構成する部材や形状については、どのようなものであってもよく、例えば、硬質のゴムで構成してもよいし、肘掛ユニット5aを適用する身体支持部Sの形状に合わせて適宜変更すればよい。
【0041】
[固定具の構成]
図8は、本発明の一実施形態に係る固定具40を示す図であり、(a)は固定具40をインシュロックで構成した図であり、(b)は固定具40をベルトで構成した図である。なお、固定具40については一例であり、エアセル20を支持体30のフレームに固定することができるものであればどのようなものであってもよい。例えば、4つ穴ボタンやスナップボタンといったいわゆるボタンタイプのものであってもよい。
【0042】
図8(a)に示すとおり、固定具40は、インシュロックで構成されている。インシュロックは、本体部40fとヘッド40cとで構成されている。本体部40fには、ノッチ40aが複数設けられている。ヘッド40cには、開口40bが設けられている。本体部40fを開口40cに挿通させることで、ノッチ40aが開口40cと噛み合い、ロックすることができる。
また、図8(b)に示すとおり、固定具40は、ベルトで構成してもよい。ベルトは、本体部40fとヘッド40cとで構成されている。本体部40fには、ノッチ40aではなく、孔40dが複数設けられている。ヘッド40cには、開口40bが設けられている。開口40bの中央付近には、孔40dに嵌め入れられるピン40eが設けられている。本体部40fを開口40cに挿通させて、孔40dにピン40eを嵌め入れることで、孔40dとピン40eとが噛み合い、ロックすることができる。
【0043】
[エアセルの構成]
図6は、本発明の一実施形態に係るエアセル20を示す図であり、(a)は押圧面から見た図であり、(b)は背面から見た図である。なお、エアセル20の形状については一例であり、この限りではない。例えば、円形状や楕円形状に構成されていてもよいし、正方形に構成されていてもよい。使用者の被施療部(腕部)をマッサージすることができる形状であれば、どのような形状でもよい。
【0044】
図6に示すとおり、被施療部を押圧するエアセル20は、左右方向に長寸の長方形となっている。
エアセル20は、膨張部20aと、膨張部20aを囲むように設けられた周縁部20bと、周縁部20bに設けられた取付部20dと、で構成されている。周縁部20bは、膨張部20aを囲むように上下の辺と左右の辺とを有する。取付部20dは、下辺に位置する周縁部20bに延設されている。
【0045】
本実施例において、取付部20dは、下辺に位置する周縁部20bから下方に向けて2ヶ所設けられている。取付部20dは、所定の間隔を空けて設けられている。取付部20dを2ヶ所設けることにより、エアセル20を支持体30のフレーム構造に対して安定して固定することができる。なお、取付部20dの個数については、一例であり、この限りではない。例えば、1ヶ所であってもよいし、3ヵ所設けてもよい。エアセル20の大きさや形状に合わせて適宜個数は変更すればよい。
【0046】
また、エアセル20の大きさや形状についても一例であり、この限りではない。本実施例においては、エアセル20を左右方向に長寸の長方形としたが、支持体30の寸法に合う大きさや形状であればよく、エアセル20の個数も支持体30のフレーム構造に合わせて適宜変更してもよい。
【0047】
取付部20dには、孔が複数設けられている。本実施例においては、孔A1,A2の2つの孔が設けられている。エアセル20は、孔A1,A2を介して、固定具40により支持体30のフレームに対して固定される。取付部20dに孔を設けることで簡単にエアセル20を支持体30のフレームに対して取り付けることができる。
また、本実施例においては、2ヶ所設けられた取付部20dに対して、それぞれ孔A1,A2が設けられている。つまり、エアセル20は、複数の孔(合計4つ)を有している。そうすることで、エアセル20を固定する取付部20dが2ヶ所となるため、エアセル20を安定して固定することができる。つまり、エアセル20は、取付部20dを介して支持体30に取り付けられているため、エアセル20は、取付部20dを膨張支点Vとして膨張収縮することができる。
【0048】
エアセル20は、使用者の被施療部を押圧する押圧面と、押圧面と反対側に位置する背面と、を有する。押圧面は、略面一の平面である。なお、押圧面に指圧用の突起を設けてもよい。背面も押圧面と同じ略面一の平面である。背面の中央付近には、エアセル20に空気を給排するための給排気口20cが設けられている。また、背面には、伸縮可能な固定具40が取り付けられている(図4参照)。固定具40は、伸縮性を有するゴム状の部材である。なお、エアセル20を固定することができるものであればどのようなものであってもよく、例えば、ベルクロ(登録商標)であってもよい。
【0049】
ゴム状の部材(固定具40)には、孔が設けられており、この孔にエアセル20の給排気口20cが挿通されるようになっている。つまり、エアセル20の背面とゴム状の部材(固定具40)との間は、隙間なく当接した状態となっている。また、ゴム状の部材(固定具40)は伸縮性を持っているため、エアセル20が膨張する際には、ゴム状の部材(固定具40)が伸びる。つまり、ゴム状の部材(固定具40)によってエアセル20の膨張が阻害されることはない。
【0050】
図7(a)に基づき、ゴム状の部材(固定具40)について説明する。ゴム状の部材(固定具40)は、支持体30のフレーム(より詳しくは、上側に位置するフレーム)に対して取り付けられているため、エアセル20収縮時には、エアセル20には、ゴム状の部材(固定具40)により、支持体30のフレーム(より詳しくは、上側に位置するフレーム)に接近する方向に引っ張り力(F3)が発生する。また、エアセル20膨張時には、エアセル20自体には、左右方向に膨らむ力(F1a、F1b)が発生し、更に、支持体30の上側に位置するフレームから離反する方向に引っ張り力(F2)が発生する。つまり、エアセル20の膨張により発生する力は、「支持体30の上側に位置するフレームに接近する方向の力(F3)<支持体30の上側に位置するフレームから離反する方向の力(F2)」となる。そのため、エアセル20は、取付部20dを膨張支点Vとして、支持体30の上側に位置するフレームから離反する方向に移動し、使用者の被施療をマッサージすることができる。
【0051】
図10は、本発明の他の実施形態に係る右側の肘掛ユニット5aを示す平面図であり、(a)は支持体30のフレーム構造をD型に構成した図であり、(b)は支持体30のフレーム構造を2本の棒状の部材で構成した図であり、(c)は支持体30のフレーム構造をH型に構成した図であり、(d)は支持体30のフレーム構造をL型に構成した図であり、(e)は支持体30のフレーム構造をT型に構成した図である。
【0052】
図10(a)に示すとおり、支持体30のフレーム構造を平面視でD型となるように構成する場合、コの字状に構成した支持体30のフレーム構造と1本の棒状の部材を組み合わせることが好ましい。コの字状に構成したフレーム構造の材質と1本の棒状の部材の材質が互いに金属製の場合には溶接して組み合わせてもよいし、コの字状に構成したフレーム構造の材質と1本の棒状の部材の材質が互いに樹脂製の場合には融着して組み合わせてもよい。
また、組み合わせ方については、一例であり、この限りではない。例えば、コの字状に構成した支持体30のフレーム構造の一部に孔をあけ、その孔に1本の棒状の部材の両端部を嵌め入れることでD型となるように構成してもよい。支持体30のフレーム構造をD型に構成することで、支持体30のフレーム構造をコの字状とした場合と比べて、強度を確保することができる。
【0053】
図10(b)に示すとおり、支持体30のフレーム構造を平面視で二の字型となるように構成する場合は、支持体30のフレーム構造について複雑な構造を要することなく、棒状の部材2本で構成することができる。棒状の部材をエアセル20の前方と後方にそれぞれ配置する(より詳しくは、棒状の部材を左右方向に伸びるように配置する)ことで、支持体30のフレーム構造をコの字状とした場合と比べて、支持体30を構成する部品の点数を削減することができる。また、エアセル20が膨張した際に、支持体30のフレーム構造が受けるエアセル20による反力も効率よく受けることができる。
【0054】
図10(c)に示すとおり、支持体30のフレーム構造を平面視でH型となるように構成する場合、3本の棒状の部材を互いに組み合わせて構成することが好ましい。3本の棒状の部材の材質が互いに金属製の場合には溶接して組み合わせてもよいし、3本の棒状の部材の材質が互いに樹脂製の場合には融着して組み合わせてもよい。
また、組み合わせ方については、一例であり、この限りではない。例えば、左右方向に伸びるように配置した2本の棒状の部材の一部に孔をあけ、その孔に前後方向に伸びる1本の棒状の部材の両端部を嵌め入れることでH型となるように構成してもよい。フレームをH型に構成することで、二の字型のフレームと比べて、支持体30のフレーム構造の強度を確保することができる。
【0055】
図10(d)に示すとおり、支持体30のフレーム構造を平面視でL型となるように構成する場合は、1本の棒状の部材を屈曲させて構成することが好ましい。より詳しくは、1本の棒状の部材は、エアセル20の後方から周縁部20bに向かって左右方向に伸びつつ、周縁部20b付近で後方から前方に向かって90°屈曲している。このとき、後方から前方に向かって伸びている部分は、エアセル20の周縁部20bに沿うように伸びている。
そうすることで、支持体30のフレーム構造を簡素化することができ、支持体30のフレーム構造をコの字状とした場合と比べて、支持体30を構成する部品の点数を削減することができる。また、エアセル20が膨張した際に、支持体30のフレーム構造が受けるエアセル20による反力も効率よく受けることができる。なお、1本の棒状の部材について、エアセル20の前方から周縁部20bに向かって左右方向に伸びつつ、周縁部20b付近で前方から後方に向かって90°屈曲させてもよい。
【0056】
また、2本の棒状の部材を互いに組み合わせて構成してもよい。例えば、2本の棒状の部材の材質が互いに金属製の場合には溶接して組み合わせてもよいし、2本の棒状の部材の材質が互いに樹脂製の場合には融着して組み合わせてもよい。
また、組み合わせ方については、一例であり、この限りではない。例えば、一方の棒状の部材の端部に孔をあけ、他方の棒状の部材の端部をその孔に嵌め入れることでL字型となるように構成してもよい。フレームをL字型に構成することで、支持体30のフレーム構造をコの字状とした場合と比べて、少ない部品点数でエアセル20の反力を受けることができる。
【0057】
図10(e)に示すとおり、支持体30のフレーム構造を平面視でT型となるように構成する場合、2本の棒状のフレームを互いに組み合わせて構成することが好ましい。例えば、左右方向に伸びるように配置した1本の棒状の部材の一部に孔をあけ、その孔に前後方向に伸びる1本の棒状の部材の両端部を嵌め入れることでT型となるように構成してもよい。フレームをT型に構成することで、支持体30のフレーム構造をコの字状とした場合と比べて、少ない部品点数でエアセル20の反力を受けることができる。
なお、支持体30のフレーム構造の形状については一例であり、この限りではない。エアセル20の反力を受けることができる形状であれば、どのような形状であってもよい。
【0058】
図11は、本発明の一実施形態に係る肘掛ユニット5aを肩部ユニット7として適用した状態を示す図であり、(a)は左から見た図であり、(b)は平面図である。図11(b)に示すとおり、本発明の一実施形態に係る肘掛ユニット5aを肩部ユニット7に適用する場合には、支持体30のフレーム構造(形状)を平面視でL字状に構成することが好ましい。支持体30の形状を平面視でL字状に構成し、エアセル20が使用者の肩部と対向するように配置する。支持体30をL字状に構成することで、使用者は、支持体30のフレーム構造に阻害されることなく背凭れ部3に凭れることができる。
【0059】
このとき(肘掛ユニット5aを肩部ユニット7として適用した場合)の肘掛ユニット5aの基本的な構成は、支持体30のフレーム構造の形状を除き、本実施形態に係る肘掛ユニット5aの構成と同じであるため、説明は省略する。支持体30を構成するフレーム構造について、棒状の部材をL字状に屈曲させることで、簡単な構造で肩部ユニット7を背凭れ部3に対して取り付けることができる。
なお、棒状の部材をL字状に屈曲させるのではなく、棒状の部材を2本組み合わせてL字状となるように構成してもよい。
【0060】
図12は、本発明の一実施形態に係る肘掛ユニット5aをフットレスト部4に適用した状態を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は平面図である。図12(b)に示すとおり、本発明の一実施形態に係る肘掛ユニット5aをフットレスト部4に適用する場合には、支持体30のフレーム構造(形状)を肘掛ユニット5aと同じように平面視でコの字状に構成することが好ましい。
【0061】
このとき(肘掛ユニット5aをフットレスト部4に適用した場合)の肘掛ユニット5aの基本的な構成は、支持体30のフレーム構造の形状を含め、本実施形態に係る肘掛ユニット5aの構成と同じであるため、説明は省略する。支持体30を構成するフレーム構造をコの字状にし、開口と対向する側をフットレスト部4の基台4aに固定することで簡単な構造のフットレスト部4を実現することができる。
なお、1本の棒状の部材をコの字状に屈曲させるのではなく、棒状の部材を複数組み合わせてコの字状となるように構成してもよい。
【0062】
例えば、支持体30のフレーム構造を2本の棒状の部材で構成する場合には、1本の棒状の部材をL字状に屈曲させ、もう1本の棒状の部材をL字状に屈曲させた部材と組み合わせるようにする。また、3本の棒状の部材で構成する場合には、それぞれの棒状の部材を組み合わせるようにする。そうすることで、支持体30のフレーム構造をコの字状にすることができる。
【0063】
肘掛ユニット5aをフットレスト部4として適用する場合について、詳しく説明する。この場合、フットレスト部4は、基台4aと肘掛ユニット5aとで構成されている。基台4aは、座部2の前端に回動自在に取り付けられた板状の部材である。この基台4aに肘掛ユニット5aが取り付けられている。肘掛ユニット5aは、基台4aに対して、平面視で前方に開口を有するように配置されている(図12(b)参照)。肘掛ユニット5aは、左脚用と右脚用とで左右一対取り付けられている。
【0064】
より詳しくは、左右一対取り付けられた肘掛ユニット5aは、左右方向外側にエアセル20が位置するように、フットレスト部4の中心Oに対して左右対称となるように取り付けられている。左右方向外側にエアセル20が位置するように肘掛ユニット5aを基台4aに配置することで、使用者の脚の外側をマッサージすることができる。また、左右方向内側にエアセル20が位置するように、フットレスト部4の中心Oに対して左右対称となるように取り付けられてもよい。左右方向内側にエアセル20が位置するように肘掛ユニット5aを基台4aに配置することで、使用者の脚の内側をマッサージすることができる。
【0065】
なお、載置部50を取り外し、エアセル(図示せず)を取り付けてもよい。つまり、フットレスト部4に設けられた肘掛ユニット5aについて、左右どちらか一方のマッサージではなく、左右両側から使用者の脚をマッサージすることができるように構成してもよい。
このとき、肘掛ユニット5aの左右両側には、それぞれエアセルが取り付けられているため、使用者の脚の外側と内側をマッサージすることができる。
【0066】
なお、支持体30のフレーム構造を肘掛ユニット5aや肩部ユニット7、フットレスト部4に適用した場合について説明したが、これらは一例であり、この限りではない。例えば、支持体30のフレーム構造を座部2や背凭れ部3に適用してもよい。座部2や背凭れ部3をフレーム構造とすることで、マッサージ機1全体の重量を軽量化することができる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明は、空気袋をフレームに安定して固定することができるマッサージ機に適用することができる。
【符号の説明】
【0068】
エアセル 20
取付部 20d
支持体 30
固定具 40
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12