IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 福山 明彦の特許一覧

<>
  • 特開-釣り用指サック 図1
  • 特開-釣り用指サック 図2
  • 特開-釣り用指サック 図3
  • 特開-釣り用指サック 図4
  • 特開-釣り用指サック 図5
  • 特開-釣り用指サック 図6
  • 特開-釣り用指サック 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118507
(43)【公開日】2024-09-02
(54)【発明の名称】釣り用指サック
(51)【国際特許分類】
   A01K 97/00 20060101AFI20240826BHJP
   A41D 13/012 20060101ALI20240826BHJP
   A41D 13/08 20060101ALN20240826BHJP
【FI】
A01K97/00 Z
A41D13/012
A41D13/08 107
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024820
(22)【出願日】2023-02-21
(71)【出願人】
【識別番号】598139184
【氏名又は名称】福山 明彦
(72)【発明者】
【氏名】福山 明彦
【テーマコード(参考)】
2B109
3B011
3B211
【Fターム(参考)】
2B109FA01
3B011AA06
3B011AB15
3B011AC04
3B011AC17
3B011AC22
3B211AA06
3B211AB15
3B211AC04
3B211AC17
3B211AC22
(57)【要約】      (修正有)
【課題】投げ動作の準備時点では釣り糸を感じとりやすく感度が良く、同時に、投げ動作における釣り糸から指に掛かる最大負荷時点では指への負荷が軽減され、投げる前、もしくは、投げた後に、指サック部を人差し指から外して、リールを巻く時や、仕掛け直しをする際に、外した指サックがぶら下がって釣り人の作業の邪魔にならない釣り用指サックを提供する。
【解決手段】第1の課題では、指サック部が人差し指外周を覆うプロテクター2aと、これに加えて、人差し指の腹側を保護するスライド可能に係止されたゴム状弾性体のプロテクター2bを有し、人差し指の腹側にあっては二重に保護されることで解決している。第2の課題では、手首取付部のベルトに板状の送りコキ4dを設けその部材を延材し、延材した部位に指サック部の指先部分を挟めこむことで解決している。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明は、人差し指だけに指サック部を被せる釣り用指サックのうち、人差し指に被せる指サック部と、手首にベルトを巻いて取り付ける手首取付部と、前記指サック部と前記手首取付部を連結する連結ベルト部からなる釣り用指サックにおいて、指サック部が人差し指外周を覆うプロテクターと、これに加えて、前記プロテクターのさらに外周側に人差し指の腹側部分を保護するスライド可能に係止されたゴム状弾性体のプロテクターを有し、人差し指の腹側部分において二重に保護されることを特徴とする釣り用指サック。
【請求項2】
本発明は、人差し指だけに指サック部を被せる釣り用指サックのうち、人差し指に被せる指サック部と、手首にベルトを巻いて取り付ける手首取付部と、前記指サック部と前記手首取付部を連結する連結ベルト部からなる釣り用指サックにおいて、前記手首取付部のベルトを平ベルトとし、この平ベルトに前記連結ベルト部を係止するバックルとして板状の送りコキを有し、この板状の送りコキは前記平ベルトの幅方向のうち連結ベルト部側に延材されたものとし、その延材された板状の部位に、前記連結ベルト部を係止していることを特徴とする釣り用指サック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スピニングリールを使用した投げ釣り等において、キャスティング時に釣糸を掛ける指を保護する釣り用指サックに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の釣り用指サックのうち、人差し指だけに指サック部を被せる釣り用指サックにおいて、指サック部は布や天然皮革や合成樹脂等で指を覆うものであったが、このように人差し指だけを覆う釣り用指サックにおいては、その部分が人差し指の範囲だけであることから、その素材の厚みを薄い素材で作ったり、厚い素材で作ったりすることが可能になるといったメリットがあった。
【0003】
しかしながら、素材の厚みが薄い場合には、投げ動作の準備段階で釣り糸を指で感じやすいことから操作性が良くなる傾向になるものの、投げ動作の最大負荷時点では釣り糸から指に掛かってくる負担が大きくなり指が痛くなる傾向があった。
【0004】
逆に素材の厚みが厚い場合は、投げ動作の最大負荷時点では指が痛くなりにくい傾向になるものの、釣り糸を指で感じにくくなるため操作性が悪くなる傾向となり投げにくいものであった。また厚みを増すと指を曲げにくくなる傾向にあり使いにくいものであった。
【0005】
このように、人差し指だけに指サック部を被せる釣り用指サックにおいては、好みに合わせて厚みを選べるメリットはあるものの、そのメリットとデメリットは二律背反な実態があった。
【0006】
また、人差し指だけに指サック部を被せる釣り用指サックの場合は、リールを巻く時や仕掛け直しをする際に指から脱着して使用できるというメリットがあった。しかしながら、外した指サック部がぶら下がって安定しないため、釣り人がリールを巻く時や、仕掛け直しの作業をしたりする際に指先作業の邪魔になるという問題があった。
【0007】
この問題の対策として、指サック部と手首取付部にそれぞれ面ファスナーの雄と雌を取り付ける工夫をする人もいたが、面ファスナーが強いタイプでは取り外しにくかったり、面ファスナーが弱いと外れやすかったり、さらに長く使用していると面ファスナーが弱くなり交換が必要であったりといった不具合もあり多くの人が採用する方法ではなかった。
【0008】
このように指サック部を人差し指から外した時の指サック部の保持方法においては快適に使用できるものは見つけられていなかった。
【0009】
特許文献1、特許文献2、特許文献3に記載されている釣り用指サックがあるが、前述の指サック部の素材の厚みによる二律背反な事柄について解決されているものではなかった。また指サックを人差し指から外した場合の指サック部のぶら下がりについても解決されているものではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2008-131891号公報
【特許文献2】特開1998-56932号公報
【特許文献3】特許第3601723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、人差し指だけに指サック部を被せる釣り用指サックのうち、人差し指に被せる指サック部と、手首にベルトを巻いて取り付ける手首取付部と、前記指サック部と前記手首取付部を連結する連結ベルト部からなる釣り用指サックにおいて、投げる時、もしくは、投げる前後の釣り人の動作において、その双方の状態において快適な釣り用指サックを提供することを課題としている。具体的には以降の第1の課題と第2の課題を解決するものである。
【0012】
第1の課題として、投げ動作の準備段階では釣り糸を感じとりやすく感度がよいものであると同時に、投げ動作の指に掛かる釣り糸からの最大負荷時点では負荷が軽減される釣り用指サックを提供することを第1の課題としている。
【0013】
第2の課題として、投げる前、もしくは、投げた後に、指サック部を人差し指から外して、リールを巻く時や、仕掛け直しをする際に、外した指サックがぶら下がって釣り人の作業の邪魔にならない釣り用指サックを提供することを第2の課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の課題を解決するために、すなわち、人差し指だけに指サック部を被せる釣り用指サックのうち、人差し指に被せる指サック部と、手首にベルトを巻いて取り付ける手首取付部と、前記指サック部と前記手首取付部を連結する連結ベルト部からなる釣り用指サックにおいて、投げる時、もしくは、投げる前後の釣り人の動作において、その双方の状態において快適な釣り用指サックを提供するために、第1の課題と第2の課題に対して、それぞれ以下の手段により解決している。
【0015】
第1の課題を解決するために、すなわち、投げ動作の準備段階では、釣り糸を感じとりやすく感度が良いものであると同時に、投げ動作においては指に掛かる釣り糸からの最大負荷時点では負荷が軽減される釣り用指サックを提供するために、本発明においては、指サック部が人差し指外周を覆うプロテクターと、これに加えて、前記プロテクターのさらに外周側に人差し指の腹側部分を保護するスライド可能に係止されたゴム状弾性体のプロテクターを有し、人差し指の腹側部分においては二重に保護されるものとしている。
【0016】
このようにすることで、指サック部の人差し指外周を覆うプロテクターには指への感度が良くなる薄い素材を採用したとしても、人差し指の腹側部分を二重に保護するスライド可能に係止されたゴム状弾性体のプロテクターを追加することで、投げ動作での釣り糸から指に掛かる最大負荷時点でも指への局所的な負荷を分散し指に掛かる負荷を軽減できるものとしている。
【0017】
このように、人差し指の腹側部分を二重に追加して保護するプロテクターの素材をゴム状弾性体とすることで、このゴム状弾性体のプロテクターにおいては厚みを増したとしても指への感度が損なわれにくく、人差し指に掛ける釣り糸の位置がずれにくく、釣り糸の指からの離脱性があり操作性が良くなるものとしている。
【0018】
また、前記ゴム状弾性体のプロテクターをスライド可能として人差し指外周を覆うプロテクター2aに係止することにより、前記ゴム状弾性体のプロテクターにおいては厚みを増したとしても指の曲げにくさに繋がらないものとしている。指を曲げた場合に双方のプロテクターにおける位置関係がスライド出来るため、内側プロテクターと外側プロテクターは、指を曲げ込むことによる部材の周長差をスライドにより吸収しているものである。
【0019】
第2の課題を解決するために、すなわち、投げる前、もしくは、投げた後に、指サック部を人差し指から外して、リールを巻く時や、仕掛け直しをする際に、外した指サック部がぶら下がって釣り人の作業の邪魔にならない釣り用指サックを提供するために、本発明においては、前記手首取付部のベルトを伸縮性がある平ベルトとし、その平ベルトに前記連結ベルト部を係止するためのバックルとして板状の送りコキを有し、この板状の送りコキは前記平ベルトの幅方向のうち前記連結ベルト部側に延材されたものとし、その延材された板状の部位に前記連結ベルト部を係止することとしている。
【0020】
このようにすることで、人差し指から外された指サック部を、前記連結ベルト部の手の甲側に潜り込むように折り畳みつつ、前記送りコキの延材部位を持ち上げ、手首と前記延材部位に隙間をつくり、そのまま、その隙間に指サック部の先端側を挟み込んで留めておくことが出来るものとして解決している。
【0021】
また、送りコキは手首に巻かれている伸縮性がある平ベルトで係止しされているため、送りコキの延材した部位は手首側に弾力性をもって挟む力が作用している。このため、挟んだ指サック部の指先側は安定してと留めておくことが出来ものであることと、この脱着の動作は片手ですべてが連動して完結するものとしており、このようにすることで第2の課題を解決しているものである。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、人差し指だけに指サック部を被せる釣り用指サックにおいて、請求項1に係る発明として、投げる動作時点では、指で釣り糸を感じやすく、且つ、投げる時には釣り糸から指に掛かってくる負荷が軽減される釣り用指サックを提供することができるものであり、請求項2に係る発明では、投げていない時でのリールを巻く時や仕掛け直しをする時点でもストレスなく快適に使用できる釣り用指サックを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明に係る釣り用指サックの実施形態における全体斜視図である。
図2図1の指サック部を示す斜視図である。
図3図1の連結ベルト部を示す斜視図である。
図4図1の手首取付部を示す斜視図である。
図5】第1の課題における解決手段を示す指サック部の使用状態の斜視図である。
図6】第1の課題における解決手段を示す指サック部の使用状態の斜視図である。
図7】第2の課題における解決手段を示す使用状態の全体斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
【0025】
図1は、本発明に係る釣り用指サックの実施形態における全体斜視図である。
【0026】
図1のうち、指サック部を示す斜視図として図2で示しており、連結ベルト部を示す斜視図として図3で示しており、手首取付部を示す斜視図として図4で示している。
【0027】
図1において、図2に示す人差し指に被せる指サック部2と、図4に示す手首にベルトを巻いて取り付ける手首取付部4と、前記指サック部2と前記手首取付部4を連結する図3に示す連結ベルト部3からなる釣り用指サック1を示している。これらについて、以下に第1の課題に係る解決手段の実施形態の部分と、第2の課題に係る解決手段の実施形態の部分に区分して説明していくものである。
【0028】
まず、本実施例における第1の課題に係る解決手段の部分を説明していくものとする。
【0029】
指サック部2において、人差し指外周を覆うプロテクター2aと、これに加えて、さらに外周側に人差し指の腹側を保護するスライド可能に係止されたゴム状弾性体のプロテクター2bを有し、人差し指Fの腹側部分においては二重に保護されるものとしている。
【0030】
このようにすることで、人差し指外周を覆うプロテクター2aには指への感度が良くなる薄い素材を採用したとしても、人差し指Fの腹側部分においては二重に保護されたスライド可能に係止されたゴム状弾性体のプロテクター2bを追加することで、投げ動作での釣り糸から指に掛かる最大負荷時点でも指への局所的な負荷を分散し指に掛かる負荷を軽減できるものとしている。
【0031】
このように、人差し指Fの腹側部分を二重に追加して保護するプロテクターの素材をゴム状弾性体とすることで、ゴム状弾性体のプロテクターにおいて厚みを増したとしても指への感度が損なわれにくく、人差し指Fに掛ける釣り糸の位置がずれにくく、釣り糸の指からの離脱性があり操作性が良くなるものとしている。
【0032】
この実施例では人差し指外周を覆うプロテクター2aの素材は革とし厚みは薄めの1mmとしている。人差し指の腹側を保護するスライド可能に係止されたゴム状弾性体のプロテクター2bの素材はシリコンゴムもしくはウレタンゴムとし厚みは1.5mmとしており、双方のプロテクターを合算した厚みは2.5mmにもなるものである。
【0033】
また、前記ゴム状弾性体のプロテクター2bをスライド可能として人差し指外周を覆うプロテクター2aに係止することにより、前記ゴム状弾性体のプロテクター2bにおいては厚みを増したとしても指の曲げにくさに繋がらないものとしている。指を曲げた場合には双方のプロテクターにおける位置関係がスライド出来るため、内側のプロテクターと外側のプロテクターは、指を曲げ込むことによる部材の周長差をスライドにより吸収しているものである。
【0034】
このように前記ゴム状弾性体のプロテクター2bが前記人差し指外周を覆うプロテクター2aにスライド可能に係止するための係止方法として、前記ゴム状弾性体のプロテクター2bから前記人差し指外周を覆うプロテクター2aを網状に囲う支線2cを延材し、その支線2cを人差し指の背側で結合シート2dにより結合し、筒状に人差し指外周を覆うプロテクター2aを囲むとともに、結合シート2dは前記人差し指外周を覆うプロテクター2aの連結ベルト部3側の片方端部を脱着ホック2fで人差し指外周を覆うプロテクター2aに係止することで、人差し指の腹側を保護するゴム状弾性体のプロテクター2bが人差し指外周を覆うプロテクター2aにスライド可能に係止出来るものとしている。
【0035】
この実施形態では前記結合シート2dの素材は前記支線2cと同じ素材とし、支線2cと結合シート2dは接着により結合している。また結合シート2dは、スリット状の長孔を有し、その長孔に前記人差し指外周を覆うプロテクター2aの突出し部2hが突き出して嵌め込まれるものとすることで位置決めしているものである。
【0036】
このようにすることで、指サック部2の人差し指外周を覆うプロテクター2aには指への感度が良くなる薄い素材を採用したとしても、人差し指の腹の部分を二重に保護するゴム状弾性体のプロテクター2bを追加することで、投げ動作での釣り糸から指に掛かる最大負荷時点でも指への局所的な負荷を分散し指に掛かる負荷を軽減できるものとして第1の課題を解決しているものである。
【0037】
図5図6は、第1の課題における解決手段を示す指サック部の使用状態の斜視図である。
【0038】
図5図6において、釣り人は投げる動作において、釣り糸Lを第一関節に掛ける人と第二間接に掛ける人がいるが、多くの人は第一関節に掛ける人が多いため、図5図6では第一関節に掛ける人の場合で示している。
【0039】
このように投げる動作の時点で釣り糸Lが人差し指Fに大きな負荷を与える指の腹部分を人差し指外周を覆うプロテクター2aと前記ゴム状弾性体のプロテクター2bで二重に保護するものとなっており、それ以外の指の部位は、人差し指外周を覆うプロテクター2aだけで保護しており、その結果、投げ動作の準備段階では釣り糸Lを感じとりやすく感度がよいものであると同時に、投げ動作の指に掛かる釣り糸Lからの最大負荷時点では負荷が軽減されるものとしており、このようにすることで第1の課題を解決しているものである。
【0040】
次に、本実施例における第2の課題に係る解決手段の部分を説明していくものとする。
【0041】
前記指サック部2においては、前記人差し指外周を覆うプロテクター2aの人差し指の背側を前記連結ベルト部3側に延材し、その端部を折り返して縫合することで丸ベルトの通し穴2eを形成している。この丸ベルトの通し穴2eに前記連結ベルト3を係止するものとしている。
【0042】
前記手首取付部4においては、手首に巻いて取り付ける伸縮性がある織物の平ベルト4aを有し、平ベルト4aの端部には、それぞれ雌型面ファスナー4bと雌型面ファスナー4cがあり手首に巻いて取付できるものとしている。平ベルト4aには革製の板状送りコキ4dを装着しており、この板状の送りコキ4dは前記平ベルト4aの幅方向のうち連結ベルト部3側に延材されたものとし、その延材された板状の部位に、丸ベルトの通し穴4eを設けており、この穴に前記連結ベルト部3を係止するものとしている。
【0043】
前記連結ベルト部3においては、前記指サック部2と前記手首取付部4を連結するものとして伸縮性があるストレッチコードによる丸ベルト3aを有し、前記指サック部2側においては、前記丸ベルト通し穴2eに、この丸ベルト3aを通すことで係止している。一方、手首取付部4側においては、前記丸ベルトの通し穴4eに、この丸ベルト3aの両端部を通した上で、丸ベルト3aのコードストッパーとなる丸ベルトのストッパー3bで挟持して係止している。なお丸ベルト3aの端部は端部処理として丸ベルトのエンドストッパー3cを取り付けているものである。この実施例では丸ベルトストッパー3bの素材はシリコン製のストレッチコードストッパーとしストップ位置をスライドして調整出来るものとしている、丸ベルトエンドストッパーはプラスチック製を用いている。
【0044】
このようにすることで、指サック部2の指先部分を手首Wと送りコキ4dの隙間に挟み込んで留めることが出来るものとしている。
【0045】
図7は、第2の課題における解決手段を示す使用状態の全体斜視図である。このように、投げる前、もしくは、投げた後に、指サック部2を人差し指から外して、リールを巻く時や、仕掛け直しをする際に、外した指サックがぶら下がって釣り人の作業の邪魔にならないものとしている。
【0046】
図7の使用状態にするための手順としては、人差し指Fから外した指サック部2を、そのまま連結ベルト部3の手の甲側に潜り込ませるように折り畳みつつ、連動して丸ベルト3aを引っ張り上げることで前記送りコキ4dの前記延材部位を持ち上げていき、手首と前記延材部位に隙間をつくりつつ、そのまま、その隙間に指サック部2の指先側を潜り込ませて留めるものとしている。
【0047】
また、前記送りコキ4dは手首Wに巻かれている伸縮性の平ベルト4aに係止されているため、この送りコキ4dの延材した部位は手首側に弾力性をもって挟む力が作用している。このため、挟んだ指サック部2の指先側はしっかりと留めておくことが出来るものであることと、この脱着の動作は片手ですべてが連動して完結するものとしており、このようにすることで第2の課題を解決しているものである。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、投げ釣り等における釣り糸からの指先を保護するプロテクターとして提供する事ができる。
【符号の説明】
【0049】
W 手首
F 人差し指
L 釣り糸
1 釣り用指サック
2 指サック部
2a 人差し指外周を覆うプロテクター
2b ゴム状弾性体のプロテクター
2c 支線
2d 結合シート
2e 丸ベルトの通し穴
2f 脱着ホック
2g 縫い目
2h 突出し部
3 連結ベルト部
3a 丸ベルト
3b 丸ベルトのストッパー
3c 丸ベルトのエンドストッパー
4 手首取付部
4a 平ベルト
4b 雄型面ファスナー
4c 雌型面ファスナー
4d 送りコキ
4e 丸ベルトの通し穴
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7