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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118593
(43)【公開日】2024-09-02
(54)【発明の名称】燃料供給装置
(51)【国際特許分類】
   B67D 7/84 20100101AFI20240826BHJP
【FI】
B67D7/84 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024955
(22)【出願日】2023-02-21
(71)【出願人】
【識別番号】000110099
【氏名又は名称】トキコシステムソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 宣行
(72)【発明者】
【氏名】松永 侑己
【テーマコード(参考)】
3E083
【Fターム(参考)】
3E083AA02
3E083AE01
3E083AK01
(57)【要約】
【課題】ポンプモータを筐体から容易に取り外す。
【解決手段】燃料供給装置は、燃料供給対象に燃料を送出するポンプと、ポンプを駆動するポンプモータ31と、燃料供給装置の奥行方向(Y方向)の長さがポンプモータ31よりも長く、ポンプモータ31に取付用締結部材(ボルト80及びナット81)により固定される取付板70と、ポンプ、ポンプモータ31、及び取付板70を内部に収容する筐体と、を備え、筐体の内部に収容された取付板70の燃料供給装置の奥行方向(Y方向)の端部と筐体(底面フレーム22)とが筐体用締結部材73により固定される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料供給対象に燃料を供給する燃料供給装置であって、
前記燃料供給対象に燃料を送出するポンプと、
前記ポンプを駆動するポンプモータと、
前記燃料供給装置の奥行方向の長さが前記ポンプモータよりも長く、前記ポンプモータに取付板用締結部材により固定される取付板と、
前記ポンプ、前記ポンプモータ、及び前記取付板を内部に収容する筐体と、を備え、
前記筐体の内部に収容された前記取付板の前記燃料供給装置の奥行方向の端部と前記筐体とが筐体用締結部材により固定される
ことを特徴とする燃料供給装置。
【請求項2】
前記取付板は、上面が前記筐体の底面に対し水平になるように前記筐体の底面フレームに固定され、
前記ポンプモータは、前記取付板の上面に固定され、
前記底面フレームとの固定が解除された前記取付板は、前記底面フレーム上をスライド移動する
ことを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
【請求項3】
前記ポンプモータと前記取付板とは、ボルトおよびナットにより取り付けられてなり、
前記底面フレームには、前記ボルトまたは前記ナットとの干渉を避けるための開口部が形成されている
ことを特徴とする請求項2に記載の燃料供給装置。
【請求項4】
前記取付板の前記燃料供給装置の奥行方向の両端部と前記筐体とが前記筐体用締結部材により固定される
ことを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
【請求項5】
前記取付板の前記燃料供給装置の幅方向の端部には、前記ポンプモータの前記幅方向への移動を規制するフランジが設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプモータを備える燃料供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、筐体内に立設されたモータ取付フレームにポンプモータが固定される燃料供給装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-156407号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
燃料供給装置において、ポンプモータは筐体のフレームにボルト等により直接取り付けられており、メンテナンス等によりポンプモータを筐体から取り外す際には、作業員は、筐体内部に取り付けられたボルト等を取り外すために筐体内部まで手を伸ばすことになり、メンテナンス等に係る作業性が低下していた。
【0005】
本発明は、ポンプモータを筐体から容易に取り外すことが可能な燃料供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の燃料供給装置は、燃料供給対象に燃料を供給する燃料供給装置であって、燃料供給対象に燃料を送出するポンプと、ポンプを駆動するポンプモータと、燃料供給装置の奥行方向の長さがポンプモータよりも長く、ポンプモータに取付板用締結部材により固定される取付板と、ポンプ、ポンプモータ、及び取付板を内部に収容する筐体と、を備え、筐体の内部に収容された取付板の燃料供給装置の奥行方向の端部と筐体とが筐体用締結部材により固定される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、作業員は、筐体内部まで手を伸ばさずに、取付板の燃料供給装置の奥行方向の端部に取り付けられた締結部材を取り外すことができ、ポンプモータを筐体から容易に取り外すことができる。
また、本発明の上記した以外の課題、構成及び効果については、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る燃料供給装置1の正面図である。
図2】本実施形態に係る燃料供給装置1の下部の外観斜視図である。
図3】本実施形態の筐体10の内部に収容されたポンプモータ31を示した図である。
図4】本実施形態の筐体10の内部から外部へ取り出されるポンプモータ31を示した図である。
図5】本実施形態の底面フレーム22を示した図である。
図6】本実施形態の取付板70に固定されたポンプモータ31を示した図である。
図7】本実施形態のポンプモータ31を斜め方向にスライド移動させる様子を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施の形態において、その構成要素は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
【0010】
以下、本発明に係る燃料供給装置の一の実施形態について、図面に基づいて説明する。以下の説明では、本発明に係る燃料供給装置を、車両等の燃料供給対象にレギュラーガソリン、ハイオクガソリン、軽油等といった燃料を供給する給油所、いわゆるガソリンスタンドに設置される燃料供給装置を例に説明する。なお、本発明に係る燃料供給装置が適用される燃料供給所は、ガソリンスタンドに限られるものではない。また、燃料供給装置が供給する燃料は、レギュラーガソリン、ハイオクガソリン、軽油といった液種(油種)を供給する装置に限られるものではない。
【0011】
(燃料供給装置1)
図1は、本実施形態に係る燃料供給装置1の正面図である。図2は、本実施形態に係る燃料供給装置1の下部の外観斜視図である。なお、図1においては、燃料供給装置1の筐体の下部(後述する機器収納筐体部10B)については、図中、正面中央に付した一点鎖線の中心にして、その左側部分では、筐体パネル61が取り付けられている構成が、その右側部分では、筐体パネル61が取り外されている構成が対比的に示されている。
【0012】
図示の例では、燃料供給装置1は、筐体10の正面及び背面それぞれに、それぞれ油種が異なる3つの給油系統(例えば、レギュラーガソリン、ハイオクガソリン、軽油の各給油系統)を備え、筐体10の正面側及び背面側それぞれで、個別に別々の車輌に対する所望の油種の給油作業が行える構成になっている。
【0013】
燃料供給装置1の筐体10は、通常、筐体フレームに筐体パネル61を取り付けて構成されている。筐体フレームは、ベース(基台)20に立設された複数の柱材フレーム間を、高さ方向に位置を異ならせて複数の横架材フレームで連結して構成されている。筐体10の内部は、筐体フレームに取り付けられた筐体パネル61や、筐体フレームの外周面によって、外部から保護された構成になっている。
【0014】
その上で、図示の燃料供給装置1の場合、筐体10は、一対の柱状筐体部10A,10A間に、ベース20側から高さ方向に沿って、機器収納筐体部10B、制御装置筐体部10C、ホース接続筐体部10Dが順次配置された構成になっている。
【0015】
筐体10の機器収納筐体部10Bの内部には、ポンプモータ31により駆動され、車両等の燃料供給対象に燃料を送出するポンプ32及び電磁弁33といった送液機器や、給油ノズル39に送液された油量を計測する流量計34及び流量計34に付設された流量発信器35といった流量計測機器が、給油ノズル39を備えた給油系統毎若しくは給油ノズル39からの供給油種毎に対応させて、それぞれ配設されている。
【0016】
図示の例では、ポンプ32は、配管を介し地下タンク(図示せず)内からの燃料が流通するフレキシブルパイプ30に接続されている。また、ポンプ32は、油種毎に対応させて3台設けられ、横架材フレームを構成するポンプ取付フレーム21に固定されている。ポンプモータ31は、ベース20に固定された底面フレーム22に固定されている。ポンプモータ31の固定方法の詳細は後述する。
【0017】
流量計34は、ポンプ32の吐出口部分に一体的に取り付けられた分岐管ユニット36に、油種毎に、正面側及び背面側の2つ給油系統用の2台の流量計34が取り付けられている。流量発信器35及び電磁弁33は、各流量計34に対して一体的に取り付けられている。
【0018】
その上で、各流量計34から、対応する電磁弁33を介して送液される油液は、給油系統別の筐体内配管37によって、柱状筐体部10A内を介して、ホース接続筐体部10Dに案内される構成になっている。
【0019】
さらに、筐体10の機器収納筐体部10Bの正面及び背面には、正面及び背面の各給油系統(レギュラーガソリン、ハイオクガソリン、軽油)の給油ノズル39を、給油作業が行われていない待機時に格納しておくためのノズル収納部40が設けられている。ノズル収納部40は、格納された給油ノズル39の重量を支えるノズル支持部41と、給油ノズル39の先端の吐出パイプを収容する吐出パイプ収容部を備えるノズル収納部枠体42と、を有する。
【0020】
一方、制御装置筐体部10Cの内部には、燃料供給装置1の各部を制御し、筐体10の正面及び背面それぞれでの個別給油作業の実行制御を行う制御装置50が配設されている。そして、制御装置筐体部10Cの正面及び背面それぞれには、図示の燃料供給装置1の場合は、給油作業に当たって、供給油種をはじめとする各種設定操作を行うための操作表示パネル51、顧客識別カードの読取を行うカード読取機52、給油量や給油金額等を表示する給油表示器53、給油作業終了時に給油伝票を発行する伝票発行機54等の機器が設けられている。
【0021】
また、ホース接続筐体部10Dの正面及び背面それぞれでは、給油系統毎の、先端に給油ノズル39が接続された給油ホース38の基端が、対応する給油系統の筐体内配管37と連通接続された構成になっている。
【0022】
(ポンプモータ31の取付構造)
図3は、本実施形態の筐体10の内部に収容されたポンプモータ31を示した図であり、図4は、本実施形態の筐体10の内部から外部へ取り出されるポンプモータ31を示した図である。また、図5は、本実施形態の底面フレーム22を示した図であり、図6は、本実施形態の取付板70に固定されたポンプモータ31を示した図である。なお、図6の取付板70のフランジ72は、ポンプモータ31と取付板70との取付構造が分かるように半透明で図示されている。以下、図3図6を参照して、ポンプモータ31の取付構造を説明する。
【0023】
本実施形態のポンプモータ31は、防水及び防爆機能を有するモータであって、一般的なモータと比較して重量が大きい。そのため、ポンプモータ31のメンテナンス時など、ポンプモータ31を筐体10の内部から外部へ取り出すためには、重量の大きいポンプモータ31を移動させなければならない。本実施形態のポンプモータ31は、ポンプ32を駆動するモータ本体31aと、モータ本体31aを支持する断面形状が略逆T字状の支持部材31bと有する。この支持部材31bは、モータ本体31aの直下に存在するため、筐体10の内部でポンプモータ31を筐体10に直接固定するためには、作業者は、支持部材31bまで手を伸ばして、ボルトなどの締結部材で支持部材31bを筐体10に固定する必要がある。また、図では、ポンプモータ31は前述したフレキシブルパイプ30に隣接して設けられている。なお、本実施例では、防水及び防爆機能を有するポンプモータとしたが、これに限らず、防水、防爆機能を備えてないポンプモータであってもよいのはもちろんである。
【0024】
そこで、本実施形態では、支持部材31bに取付板70を固定し(取り付け)、ポンプモータ31が固定された(取り付けられた)取付板70を筐体10に取り付ける取付構造とする。
【0025】
支持部材31b及び取付板70の各々には、ボルト80(取付板用締結部材)を取り付けるための複数の取付孔が形成されており、当該取付孔に挿入されたボルト80にナット81(図6参照)を締結することによって、支持部材31bと取付板70とが固定される。なお、本実施例では、モータ本体31aと支持部材31bとが締結部材により締結され、当該支持部材31bが取付板70に固定されているが、これに限らずモータ本体31aが取付板70に固定されてもよい。また、支持部材31bが一体成型されたポンプモータ本体が取付板70に固定されてもよいし、取付板70に支持部材31bが一体成型されてもよい。
【0026】
取付板70の燃料供給装置1の奥行方向(Y方向)の端部及び筐体10(底面フレーム22(板状部材))には、ボルト73(筐体用締結部材)を取り付けるための複数の取付孔71及び取付孔24が形成されている。当該取付孔71及び24に挿入されたボルト73とナット(図示せず)とを締結することによって、取付板70と底面フレーム22とが固定される。この取付孔71及び24は、取付板70及び底面フレーム22の装置前面側(Y1方向側)の端部、並びに取付板70及び底面フレーム22の装置背面側(Y2方向側)の端部の両方に設けられている。取付板70を底面フレーム22に取り付ける場合、又は取付板70を底面フレーム22から取り外す場合、作業員は、装置前面側及び装置背面側から近い位置で作業を行うことが可能となる。
【0027】
取付板70は、取付板70の上面が筐体10の底面に対し水平になるように底面フレーム22に固定される。そして、ポンプモータ31は、底面フレーム22の上面に固定される。底面フレーム22との固定が解除された取付板70は、底面フレーム22上をスライド移動することが可能である。これにより、取付板70に固定されたポンプモータ31を筐体10の内部又は筐体10の外部へスライド移動させることが可能となる。具体的に、作業員はモータ本体31aまたは取付板70をつかんだ状態で、Y1方向へ移動させることにより、取付板70に固定されたポンプモータ31を取り出すことができる。
【0028】
図5に示すように、底面フレーム22には、ポンプモータ31及び取付板70のスライド移動時に支持部材31bと取付板70とを締結する図6に示したボルト80及びナット81と干渉しないよう(取付板70を底面フレーム22に固定した際に取付板70の底面から下方に吐出したボルト80及びナット81が位置する箇所)に、当該ボルト80やナット81を通過させるスライド用開口部23が形成されている。これにより、底面フレーム22と取付板70とが、がたつくこと無く(安定した状態で)、水平に取り付けることができる。
【0029】
取付板70のY方向の長さL2は、支持部材31bのY方向の長さL3より長い。これにより、支持部材31bを底面フレーム22に直接固定する作業より、取付板70を底面フレーム22に固定する作業の方が容易になる。また、取付板70のY方向の長さL2は、燃料供給装置1又は筐体10のY方向の長さL1(図2参照)より短く、且つモータ本体31aのY方向の長さと同等もしくは長い。これにより、筐体10の内部に収容された取付板70のY方向の端部が、作業員が作業しやすい位置に配置される。
【0030】
取付板70の燃料供給装置1の幅方向(X方向)の両端部には、燃料供給装置1の高さ方向(Z方向)に延びるフランジ72が形成されている。取付板70の幅方向(X方向)の長さは、支持部材31bの幅方向の長さと略一致しており、支持部材31bが両フランジ72間に収まり、支持部材31bの幅方向の移動が規制される。これにより、支持部材31bの取付孔と、取付板70の取付孔との位置合わせが容易になり、ボルト80の当該取付孔への挿入作業が容易になる。さらにポンプモータ31を筐体から取り出す際、作業員はフランジ72をつまみ、取付板70を移動させることができるので、作業性が向上する。
【0031】
上記の実施形態では、筐体パネル61を筐体フレームから外し、ポンプモータ31および取付板70を装置前面側(Y1方向側)にスライドさせたが、筐体パネル61を筐体フレームに取り付ける際の部材となる筐体パネル取付板90と、筐体パネル61とボルトやネジ等で取り付けられるための突出部90aが設けられ(図3参照)、当該突出部90aがポンプモータ31の前面側に位置する場合やポンプモータ31に隣接してフレキシブルパイプ30が設けられる場合がある(図1参照)。その場合には、例えば、取り付けられたポンプモータ31および取付板70を装置前面側(Y1方向側)にスライドさせると、当該突出部90aが干渉してしまう。また、当該筐体パネル取付板90を取り外す場合に手間がかかってしまう。また、ポンプモータ31を水平方向(X方向)にスライドさせようとすると、フレキシブルパイプ30が干渉してしまい、ポンプモータ31自体を水平方向(X方向)にスライドさせることが難しい場合がある。ここで、図7に示すように、底面フレーム22の前方側(Y方向側)をX方向側に少しスライドさせた後、Y3方向に取付板70およびポンプモータ31をスライドさせることにより取り出す。これにより取付板70及びポンプモータ31が突出部90aに干渉しないよう、かつフレキシブルパイプ30に干渉しないよう取り出すことができる。また、フレキシブルパイプ30が隣接していない場合には、ポンプモータ31を水平方向(X方向)にスライドさせた後、前方側(Y方向)にスライドさせることによりポンプモータ31を筐体から取り出すことが可能である。取付板70およびポンプモータ31をスライドさせる際に、ナット81がスライド用開口部23の縁部に干渉する場合には、作業者は取付板70およびポンプモータ31を僅かに持ち上げて、スライドすればよい。なお、ポンプモータ31を筐体に取り付ける場合には、前述した内容と逆の手順で行えばよい。
【0032】
(本実施形態の効果)
本実施形態では、取付板70のY方向の端部に形成された取付孔71に挿入された締結部材の締結を解除し、取付板70を筐体10から取り出すことにより、ポンプモータ31を筐体10から取り出すことができる。この際、作業員は、筐体10の内部まで手を伸ばすことなく締結部材の締結を解除することができるので、容易にポンプモータ31を取り出すことができる。その結果、メンテナンスに係る作業性が向上し、また、メンテナンスコストを低減することができる。
【0033】
また、本実施形態のポンプモータ31は、例えば防爆防水用のモータであり、重量が大きく取り回し性が悪い場合でも、防爆防水モータが固定された取付板70を底面フレーム22上でスライド移動させることによって、重量が大きい防爆防水モータであっても取り回し性が向上する。
【0034】
また、本実施形態では、取付板70を水平方向にスライドさせることにより、ポンプモータ31を吊り下げたり側面に取り付けたりする場合に比べて、取付板70とポンプモータ31とを容易に筐体10の内部から引き出すことができる。
【0035】
(変形例)
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0036】
例えば、上記した実施形態では、筐体の底面に対し水平方向に配置された取付板70の上面にポンプモータ31を固定する例について説明したが、ポンプモータ31は、筐体の底面に対し垂直方向に配置された取付板70にポンプモータ31を固定してもよいし、筐体の底面に対し水平方向に配置された取付板70の下面にポンプモータ31を固定してもよい。
【0037】
また、上記した実施形態では、燃料供給装置1の奥行方向の両端部と底面フレーム22とを締結部材により固定したが、奥行方向の片側の端部と底面フレーム22とを締結部材により固定してもよい。
【0038】
また、上記した実施形態では、取付板70の燃料供給装置1の幅方向(X方向)の両端部にフランジ72を形成したが、フランジ72は幅方向の片側の端部に1つだけ設けてもよい。
【符号の説明】
【0039】
1:燃料供給装置、 10:筐体、 10A:柱状筐体部、 10B:機器収納筐体部、 10C:制御装置筐体部、 10D:ホース接続筐体部、 20:ベース、 21:ポンプ取付フレーム、 22:底面フレーム、 23:スライド用開口部、 30:フレキシブルパイプ、 31:ポンプモータ、 31a:モータ本体、 31b:支持部材、 32:ポンプ、 33:電磁弁、 34:流量計、 35:流量発信器、 36:分岐管ユニット、 37:筐体内配管、 38:給油ホース、 39:給油ノズル、 40:ノズル収納部、 41:ノズル支持部、 42:ノズル収納部枠体、 50:制御装置、 51:操作表示パネル、 52:カード読取機、 53:給油表示器、 54:伝票発行機、 61:筐体パネル、 70:取付板、 71:取付孔、 72:フランジ、 80:ボルト、 81:ナット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7