(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118630
(43)【公開日】2024-09-02
(54)【発明の名称】車両用灯具
(51)【国際特許分類】
F21S 43/27 20180101AFI20240826BHJP
F21S 43/20 20180101ALI20240826BHJP
F21S 43/50 20180101ALI20240826BHJP
F21S 43/14 20180101ALI20240826BHJP
F21W 103/20 20180101ALN20240826BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240826BHJP
F21W 103/00 20180101ALN20240826BHJP
F21W 103/10 20180101ALN20240826BHJP
F21W 103/45 20180101ALN20240826BHJP
F21W 103/35 20180101ALN20240826BHJP
F21W 103/55 20180101ALN20240826BHJP
F21Y 115/30 20160101ALN20240826BHJP
【FI】
F21S43/27
F21S43/20
F21S43/50
F21S43/14
F21W103:20
F21Y115:10
F21W103:00
F21W103:10
F21W103:45
F21W103:35
F21W103:55
F21Y115:30
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023025016
(22)【出願日】2023-02-21
(71)【出願人】
【識別番号】000002303
【氏名又は名称】スタンレー電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100179833
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 将尚
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(72)【発明者】
【氏名】陶山 悠吾
(72)【発明者】
【氏名】尾▲崎▼ 琢
(57)【要約】
【課題】インナーレンズとエクステンションとを近接して配置しつつ、これらインナーレンズとエクステンションとの接触を回避することを可能とした車両用灯具を提供する。
【解決手段】前面が開口したハウジング7と、ハウジング7の開口を覆うアウターレンズ8とにより構成される灯体2と、灯体2の内側に配置されたインナーレンズ5及びエクステンション6とを備え、インナーレンズ5とエクステンション6との何れか一方に設けられた被係合部10に、何れか他方に設けられた係合部11が係合された状態において、エクステンション6の開口部6aの周囲とインナーレンズ5の発光面5aとが非接触で近接するように、インナーレンズ5とエクステンション6との位置が規制される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面が開口したハウジングと、前記ハウジングの開口を覆うアウターレンズとにより構成される灯体と、
前記灯体の内側に配置されたインナーレンズ及びエクステンションとを備え、
前記インナーレンズと前記エクステンションとの何れか一方に設けられた被係合部に、何れか他方に設けられた係合部が係合された状態において、前記インナーレンズと前記エクステンションとの位置が規制されることを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
前記インナーレンズは、発光面を有し、
前記エクステンションは、前記発光面を前方に臨ませる開口部を有し、
前記被係合部に前記係合部が係合された状態において、前記エクステンションの開口部の周囲と前記インナーレンズの発光面とが非接触で近接するように、前記インナーレンズと前記エクステンションとの位置が規制されることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記被係合部は、凹部を有し、
前記係合部は、前記凹部に係合される凸部を有することを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記凹部は、その底部から互いに逆向きに傾斜する一対の傾斜面を有し、
前記凸部は、その先端部が前記一対の傾斜面に当接された状態で、前記凹部に係合されることを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具。
【請求項5】
前記凹部と前記凸部との少なくとも一方は、前記エクステンションを正面視したときに、前記開口部の輪郭に沿った方向に延在して設けられていることを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具。
【請求項6】
前記インナーレンズは、前記ハウジング側に取り付けられ、
前記エクステンションは、前記アウターレンズ側に取り付けられていることを特徴とする請求項1~5の何れか一項に記載の車両用灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、車両に搭載される車両用灯具は、前面が開口したハウジングと、ハウジングの開口を覆うアウターレンズ(カバーレンズ)とにより構成される灯体の内側に、光源やインナーレンズ、リフレクタ、エクステンションなどの部品を配置し、これらの部品を灯体の内側に取り付けた構造を有している(例えば、下記特許文献1を参照。)。
【0003】
具体的に、下記特許文献1には、灯具ボディ2の前面開口部にアウターレンズ4を被蓋して灯室5を形成し、この灯室5内にバルブ8を担持したリフレクタ6を装着すると共に、このリフレクタ6の開口部周辺にエクステンション15を配設してなる車両用灯具1において、エクステンション15を灯具ボディ2又はアウターレンズ4に固定すると共に、リフレクタ10とこのリフレクタ10の開口部を被蓋するインナーレンズ13をエクステンション15に対して固定した構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述した特許文献1に記載の車両用灯具1では、インナーレンズ13とエクステンション15との距離を極力小さくして、これらインナーレンズ13とエクステンション15との隙間から内部が視認できないようにする必要がある。
【0006】
一方、インナーレンズ13とエクステンション15との距離を近づけ過ぎると、車両走行時の振動や組み付け誤差などにより、インナーレンズ13とエクステンション15とが接触する可能性がある。したがって、インナーレンズ13とエクステンション15との接触を回避するためには、ある程度の隙間を確保しなければならない。
【0007】
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、インナーレンズとエクステンションとを近接して配置しつつ、これらインナーレンズとエクステンションとの接触を回避することを可能とした車両用灯具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 前面が開口したハウジングと、前記ハウジングの開口を覆うアウターレンズとにより構成される灯体と、
前記灯体の内側に配置されたインナーレンズ及びエクステンションとを備え、
前記インナーレンズと前記エクステンションとの何れか一方に設けられた被係合部に、何れか他方に設けられた係合部が係合された状態において、前記インナーレンズと前記エクステンションとの位置が規制されることを特徴とする車両用灯具。
〔2〕 前記インナーレンズは、発光面を有し、
前記エクステンションは、前記発光面を前方に臨ませる開口部を有し、
前記被係合部に前記係合部が係合された状態において、前記エクステンションの開口部の周囲と前記インナーレンズの発光面とが非接触で近接するように、前記インナーレンズと前記エクステンションとの位置が規制されることを特徴とする前記〔1〕に記載の車両用灯具。
〔3〕 前記被係合部は、凹部を有し、
前記係合部は、前記凹部に係合される凸部を有することを特徴とする前記〔2〕に記載の車両用灯具。
〔4〕 前記凹部は、その底部から互いに逆向きに傾斜する一対の傾斜面を有し、
前記凸部は、その先端部が前記一対の傾斜面に当接された状態で、前記凹部に係合されることを特徴とする前記〔3〕に記載の車両用灯具。
〔5〕 前記凹部と前記凸部との少なくとも一方は、前記エクステンションを正面視したときに、前記開口部の輪郭に沿った方向に延在して設けられていることを特徴とする前記〔3〕に記載の車両用灯具。
〔6〕 前記インナーレンズは、前記ハウジング側に取り付けられ、
前記エクステンションは、前記アウターレンズ側に取り付けられていることを特徴とする前記〔1〕~〔5〕の何れか一項に記載の車両用灯具。
【発明の効果】
【0009】
以上のように、本発明によれば、インナーレンズとエクステンションとを近接して配置しつつ、これらインナーレンズとエクステンションとの接触を回避することを可能とした車両用灯具が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態に係る車両用灯具の構成を示す正面図である。
【
図2】
図1中に示す線分A-Aによる車両用灯具の断面図である。
【
図3】
図2に示す車両用灯具の要部を拡大した断面図である。
【
図4】
図1に示す車両用灯具を構成するエクステンションを背面側から見た斜視図である。
【
図5】
図4中に示す囲み部分Bにおける被係合部の斜視図である。
【
図6】
図1に示す車両用灯具を構成するインナーレンズを正面側から見た斜視図である。
【
図7】
図6中に示す囲み部分Cにおける係合部の斜視図である。
【
図8】(A)被係合部の別の配置を示す斜視図、(B)係合部の別の配置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがあり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
【0012】
本発明の一実施形態として、例えば
図1~
図8に示す車両用灯具1について説明する。
なお、
図1は、車両用灯具1の構成を示す正面図である。
図2は、
図1中に示す線分A-Aによる車両用灯具1の断面図である。
図3は、
図2に示す車両用灯具1の要部を拡大した断面図である。
図4は、車両用灯具1を構成するエクステンション6を背面側から見た斜視図である。
図5は、
図4中に示す囲み部分Bにおける被係合部10の斜視図である。
図6は、車両用灯具1を構成するインナーレンズ5を正面側から見た斜視図である。
図7は、
図6中に示す囲み部分Cにおける係合部11の斜視図である。
図8(A)は、被係合部10の別の配置を示す斜視図であり、
図8(B)は、係合部11の別の配置を示す斜視図である。
【0013】
また、以下に示す図面では、XYZ直交座標系を設定し、X軸方向を車両用灯具1の前後方向(長さ方向)、Y軸方向を車両用灯具1の左右方向(幅方向)、Z軸方向を車両用灯具1の上下方向(高さ方向)として、それぞれ示すものとする。
【0014】
本実施形態の車両用灯具1は、例えば、車両(図示せず。)の後端側の両コーナー部(本実施形態では左後端側のコーナー部)に搭載されるリアコンビネーションランプのうち、橙色発光するターンランプに本発明を適用したものである。
【0015】
なお、以下の説明において、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、特に断りのない限り、車両用灯具1を正面(車両後方)から見たときのそれぞれの方向を意味するものとする。したがって、車両を正面(車両前方)から見たときのそれぞれの方向とは、前後左右を逆にした方向となっている。
【0016】
本実施形態の車両用灯具1は、
図1~
図3に示すように、灯体2の内側に配置された光源3と、リフレクタ4と、インナーレンズ5と、エクステンション6とを備えている。
【0017】
灯体2は、正面が開口したハウジング7と、このハウジング7の開口を覆う透明なアウターレンズ(カバーレンズ)8とにより構成される。なお、灯体2の形状については、車両のデザイン等に合わせて、適宜変更することが可能である。
【0018】
本実施形態の車両用灯具1は、光源3が配置されたカプラー付ソケット9を備えている。カプラー付ソケット9は、上述したハウジング7の背面側に設けられた取付孔7aから灯体2の内側に挿入された状態で、取付孔7aの周囲に着脱自在に取り付けられている。
【0019】
光源3は、橙色光を発する少なくとも1つ又は複数の発光ダイオード(LED)などの発光素子からなる。光源3は、カプラー付ソケット9の正面側に取り付けられて、前方に向けて光を放射状に出射する。
【0020】
リフレクタ4は、例えば白色のガラスエポキシ樹脂などの光拡散性を有する反射部材や、アルミ蒸着膜などの反射膜が設けられた反射部材などからなる。リフレクタ4は、光源3(カプラー付ソケット9)の前方の周囲を囲むように配置されて、光源3から放射状に出射された光を前方のインナーレンズ5に向けて反射する。
【0021】
インナーレンズ5は、例えばポリカーボネイトやアクリル等の透明樹脂やガラスなどの光透過性部材からなる。インナーレンズ5は、その背面側から入射した光を正面側から出射することによって、その正面側に設けられた発光面5aを発光させる。
【0022】
エクステンション6は、インナーレンズ5の正面側を覆う有色(例えば黒色)の遮光部材からなる。エクステンション6は、インナーレンズ5の発光面5aを前方に臨ませる開口部6aを有して、インナーレンズ5の発光面5a以外から出射される光を遮光する。
【0023】
以上のような構成を有する本実施形態の車両用灯具1では、ターンランプとして、インナーレンズ5の発光面5aを橙色発光させることが可能である。
【0024】
ところで、本実施形態の車両用灯具1において、インナーレンズ5は、
図2及び
図4に示すように、ハウジング7の正面側に設けられた複数の固定部7bにネジ止め等により取り付けられている。一方、エクステンション6は、
図2及び
図5に示すように、アウターレンズ8の背面側に設けられた複数の固定部8aにネジ止め等により取り付けられている。
【0025】
本実施形態の車両用灯具1では、このようにインナーレンズ5とエクステンション6とが直接固定されない構成となっているため、インナーレンズ5とエクステンション6とを近接して配置した場合、これらインナーレンズ5とエクステンション6との接触を回避する必要がある。
【0026】
これに対して、本実施形態の車両用灯具1では、
図2~
図7に示すように、インナーレンズ5とエクステンション6との何れか一方(本実施形態ではエクステンション6)に設けられた被係合部10に、何れか他方(本実施形態ではインナーレンズ5)に設けられた係合部11が係合された状態において、エクステンション6の開口部6aの周囲とインナーレンズ5の発光面5aとが非接触で近接するように、これらインナーレンズ5とエクステンション6との位置が規制されている。
【0027】
具体的に、被係合部10は、
図4及び
図5に示すように、エクステンション6の開口部6aの周囲(本実施形態では開口部6aの下側)に位置して、エクステンション6の背面側から突出した一対のリブ壁10aと、一対のリブ壁10aを切り欠く凹部10bとを有している。
【0028】
一対のリブ壁10aは、互いに平行に並んで配置されると共に、エクステンション6を正面視したときに、開口部6aの下側の輪郭に沿った方向とは略直交する方向に延在して設けられている。
【0029】
凹部10bは、一対のリブ壁10aの先端側の中央部を開口部6aの下側の輪郭に沿った方向に切り欠くように設けられている。また、凹部10bは、その底部から互いに逆向きに傾斜する一対の傾斜面10cを有して略V字状に切り欠き形成されている。
【0030】
係合部11は、
図6及び
図7に示すように、インナーレンズ5の発光面5aの周囲(本実施形態では発光面5aの下側)に位置して、インナーレンズ5の正面側から突出した凸部11aを有している。
【0031】
凸部11aは、エクステンション6を正面視したときに、開口部6aの下側の輪郭に沿った方向に延在して設けられている。また、凸部11aの両端には、この凸部11aを挟んだ上下両側を補強する一対のリブ部11bが各々設けられている。
【0032】
本実施形態の車両用灯具1では、
図3に示すように、凸部11aの先端部が一対の傾斜面10cに当接された状態で、一対のリブ壁10aに設けられた凹部10bに凸部11aが係合されることで、インナーレンズ5とエクステンション6との位置が規制されている。
【0033】
本実施形態では、インナーレンズ5の発光面5aの周囲が後方に向かって傾斜している。これに対応して、エクステンション6の開口部6aの周囲は、インナーレンズ5の発光面5aの周囲に近接する位置まで後方に向かって傾斜している。
【0034】
凹部10b(被係合部10)に凸部11a(係合部11)が係合された状態において、エクステンション6の組付方向(前後方向)に対して、エクステンション6の開口部6aの周囲が傾斜する角度αは、凹部10bの傾斜面10cが傾斜する角度βよりも大きくなっている(α>β)。
【0035】
また、エクステンション6の組付方向とは直交する方向(上下方向)におけるインナーレンズ5の発光面5aとエクステンション6の開口部6aとの隙間の寸法aは、凹部10bと(被係合部10)と凸部11a(係合部11)との係合位置の寸法bよりも大きくなっている(a>b)。
【0036】
エクステンション6の組付方向(前後方向)における凹部10bの深さ寸法cは、エクステンション6の組付方向とは直交する方向(上下方向)におけるインナーレンズ5の発光面5aとエクステンション6の開口部6aとの隙間の寸法dよりも大きくなっている(c>d)。
【0037】
これにより、エクステンション6の開口部6aの周囲とインナーレンズ5の発光面5aとの距離を近づけながら、インナーレンズ5とエクステンション6との隙間(
図3中の囲み部分D)を極力小さくすることが可能である。
【0038】
また、車両走行時の振動や組み付け誤差などにより、エクステンション6の開口部6aの周囲とインナーレンズ5の発光面5aとが接触することを回避することが可能である。
【0039】
以上のように、本実施形態の車両用灯具1では、上述したインナーレンズ5とエクステンション6とを近接して配置しつつ、これらインナーレンズ5とエクステンション6との接触を回避することが可能である。
【0040】
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0041】
例えば、上記実施形態では、上述したエクステンション6に設けられた被係合部10に、インナーレンズ5に設けられた係合部11が係合される構成となっているが、インナーレンズ5に設けられた被係合部10に、エクステンション6に設けられた係合部11が係合される構成としてもよい。
【0042】
また、被係合部10及び係合部11の配置や数についても、上記実施形態の構成に必ずしも限定されるものではなく、適宜変更することが可能である。
【0043】
すなわち、被係合部10及び係合部11の配置を正面視においてエクステンション6の開口部6aを挟んだ上下の何れかに配置した構成に限らず、エクステンション6の開口部6aを挟んだ左右の何れかに配置した構成としてもよい。また、被係合部10及び係合部11を複数箇所に配置することも可能である。
【0044】
例えば、被係合部10及び係合部11を開口部6aの左右の輪郭に沿った位置に配置する場合には、
図8(A)に示す被係合部10と
図8(B)に示す係合部11とのように、
図5に示す被係合部10と
図6に示す係合部11とは、その向きを変更して配置することが可能である。
【0045】
また、被係合部10の構成や係合部11の構成についても、上記実施形態の構成に必ずしも限定されるものではなく、その形状などを適宜変更することが可能である。
【0046】
例えば、上記実施形態では、上述した係合部11を構成する凸部11aが、エクステンション6を正面視したときに、開口部6aの輪郭に沿った方向に延在した形状となっているが、被係合部10を構成する凹部を開口部6aの輪郭に沿った方向に延在した形状とすることも可能である。
【0047】
なお、上記実施形態では、上述したリアコンビネーションランプを構成するターンランプに本発明を適用した場合を例示しているが、本発明が適用される車両用灯具については、上述したリア側の車両用灯具に限らず、フロント側の車両用灯具に本発明を適用することも可能である。
【0048】
すなわち、上述したターンランプの他にも、例えば、テールランプやブレーキランプ、バックランプ、ヘッドランプ、ポジションランプ、昼間点灯用ランプ(DRL)など、インナーレンズとエクステンションとを備えた車両用灯具に対して本発明を幅広く適用することが可能である。
【0049】
また、光源についても、上述したLEDの他にも、例えばレーザーダイオード(LD)などの発光素子を用いることができる。また、光源が発する光の色については、上述した橙色光に限らず、赤色光や白色光など、その光源の用途に応じて適宜変更することも可能である。
【符号の説明】
【0050】
1…車両用灯具 2…灯体 3…光源 4…リフレクタ 5…インナーレンズ 6…エクステンション 7…ハウジング 8…アウターレンズ 9…カプラー付ソケット 10…被係合部 10a…リブ壁 10b…凹部 10c…傾斜面 11…係合部 11a…凸部 11b…リブ部