(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118640
(43)【公開日】2024-09-02
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/69 20140101AFI20240826BHJP
A63F 13/792 20140101ALI20240826BHJP
【FI】
A63F13/69 500
A63F13/792
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023025028
(22)【出願日】2023-02-21
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年11月30日に本技術を実装したアプリを公開
(71)【出願人】
【識別番号】595000427
【氏名又は名称】株式会社コーエーテクモゲームス
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】磯村 勝吾
(57)【要約】
【課題】抽選の趣向性を向上させること。
【解決手段】情報処理装置が、ユーザの要求に応答して、第1抽選対象から前記ユーザに付与するコンテンツを、第1額を対価として抽選する第1抽選処理と、前記第1抽選処理が実行された場合、前記ユーザの要求に応答して、前記第1抽選対象とは少なくとも一部が異なる第2抽選対象から前記ユーザに付与するコンテンツを、前記第1額とは異なる第2額を対価として抽選する第2抽選処理と、を実行する情報処理方法が提供される。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が、
ユーザの要求に応答して、第1抽選対象から前記ユーザに付与するコンテンツを、第1額を対価として抽選する第1抽選処理と、
前記第1抽選処理が実行された場合、前記ユーザの要求に応答して、前記第1抽選対象とは少なくとも一部が異なる第2抽選対象から前記ユーザに付与するコンテンツを、前記第1額とは異なる第2額を対価として抽選する第2抽選処理と、
を実行する情報処理方法。
【請求項2】
前記第1抽選処理での抽選結果に基づいて、前記第2額を決定する、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記第1抽選処理において特定種別のコンテンツが当選されない場合、前記第2額を低下させる、
請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記第1抽選対象は、複数のユーザにより実行された回数が第1回数の抽選における抽選対象であり、
前記第2抽選対象は、複数のユーザにより実行された回数が前記第1回数よりも少ない第2回数の抽選における抽選対象である、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記第1回数に基づいて前記第1額を決定する処理を実行する、
請求項4に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記第1回数が多いほど前記第1額を低く決定する、
請求項5に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記第1抽選対象には、第1キャラクタと、前記第1キャラクタがゲームで使用可能であり第2キャラクタには前記ゲームで使用可能ではない第1アイテムと、が含まれ、
前記第2抽選対象には、前記第2キャラクタと、前記第2キャラクタが前記ゲームで使用可能であり前記第1キャラクタには前記ゲームで使用可能ではない第2アイテムと、が含まれる、
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記第2抽選処理が実行された場合、前記ユーザの要求に応答して、前記第1抽選対象及び前記第2抽選対象とは少なくとも一部が異なる第3抽選対象から前記ユーザに付与するコンテンツを、前記第2額とは異なる第3額を対価として抽選する第3抽選処理を実行する、
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記第1抽選処理の対価は、有償で入手できる価値及び無償で入手できる価値の少なくとも一方での支払いが必要な額と、を含み、
前記第2抽選処理の対価は、有償で入手できる価値及び無償で入手できる価値の少なくとも一方での支払いが必要な額と、を含み、
前記第2抽選処理の対価のうち有償で入手できる価値の額は、前記第1抽選処理の対価のうち有償で入手できる価値の額よりも高く、
前記第2抽選処理の対価の総額は前記第1抽選処理の対価の総額よりも低い、
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記第2額は、前記第1額よりも高い、
請求項1または2に記載の情報処理方法。
【請求項11】
ユーザの要求に応答して、第1抽選対象から前記ユーザに付与するコンテンツを、第1額を対価として抽選する第1抽選処理と、
前記第1抽選処理が実行された場合、前記ユーザの要求に応答して、前記第1抽選対象とは少なくとも一部が異なる第2抽選対象から前記ユーザに付与するコンテンツを、前記第1額とは異なる第2額を対価として抽選する第2抽選処理と、
を実行する情報処理装置。
【請求項12】
ユーザの要求に応答して、第1抽選対象から前記ユーザに付与するコンテンツを、第1額を対価として抽選する第1抽選処理と、
前記第1抽選処理が実行された場合、前記ユーザの要求に応答して、前記第1抽選対象とは少なくとも一部が異なる第2抽選対象から前記ユーザに付与するコンテンツを、前記第1額とは異なる第2額を対価として抽選する第2抽選処理と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理方法、情報処理装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ゲーム機、パーソナルコンピュータ、及びスマートフォン等の端末によりネットワークを介してサーバ装置等と接続し、オンラインでゲームを行う、いわゆるオンラインゲーム(ネットワークゲーム)が普及している。
【0003】
また、このオンラインゲーム等において、オンラインゲーム上で使用できるキャラクタやアイテム等のコンテンツを、ランダムに決定してユーザに付与すること(ガチャ(登録商標)、抽選)が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の抽選では、例えば、抽選の趣向性に改善の余地がある。
【0006】
そこで、抽選の趣向性を向上させることができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る第1の態様では、情報処理装置が、ユーザの要求に応答して、第1抽選対象から前記ユーザに付与するコンテンツを、第1額を対価として抽選する第1抽選処理と、前記第1抽選処理が実行された場合、前記ユーザの要求に応答して、前記第1抽選対象とは少なくとも一部が異なる第2抽選対象から前記ユーザに付与するコンテンツを、前記第1額とは異なる第2額を対価として抽選する第2抽選処理と、を実行する情報処理方法が提供される。
【0008】
また、本開示に係る第2の態様では、ユーザの要求に応答して、第1抽選対象から前記ユーザに付与するコンテンツを、第1額を対価として抽選する第1抽選処理と、前記第1抽選処理が実行された場合、前記ユーザの要求に応答して、前記第1抽選対象とは少なくとも一部が異なる第2抽選対象から前記ユーザに付与するコンテンツを、前記第1額とは異なる第2額を対価として抽選する第2抽選処理と、を実行する情報処理装置が提供される。
【0009】
また、本開示に係る第3の態様では、ユーザの要求に応答して、第1抽選対象から前記ユーザに付与するコンテンツを、第1額を対価として抽選する第1抽選処理と、前記第1抽選処理が実行された場合、前記ユーザの要求に応答して、前記第1抽選対象とは少なくとも一部が異なる第2抽選対象から前記ユーザに付与するコンテンツを、前記第1額とは異なる第2額を対価として抽選する第2抽選処理と、をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
一側面によれば、抽選の趣向性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図2】実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
【
図4】実施形態に係る情報処理装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図5】実施形態に係る抽選画面の一例を示す図である。
【
図6】実施形態に係る抽選対象DBに記憶される情報の一例を示す図である。
【
図7】実施形態に係るコンテンツDBに記憶される情報の一例を示す図である。
【
図8】実施形態に係るユーザDBに記憶される情報の一例を示す図である。
【
図9】実施形態に係る抽選画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の原理は、いくつかの例示的な実施形態を参照して説明される。これらの実施形態は、例示のみを目的として記載されており、本開示の範囲に関する制限を示唆することなく、当業者が本開示を理解および実施するのを助けることを理解されたい。本明細書で説明される開示は、以下で説明されるもの以外の様々な方法で実装される。
以下の説明および特許請求の範囲において、他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。
以下、図面を参照して、本開示の実施形態を説明する。
【0013】
<システム構成>
図1を参照し、実施形態に係る情報処理システム1の構成について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
図1の例では、情報処理システム1は、情報処理装置10を有する。また、情報処理システム1は、ユーザ端末20を有する。
図1の例では、情報処理装置10、及びユーザ端末20は、ネットワークNにより通信できるように接続されている。なお、情報処理装置10、及びユーザ端末20の数は
図1の例に限定されない。
【0014】
ネットワークNの例には、例えば、インターネット、移動通信システム、無線LAN(Local Area Network)、LAN、及びバス等が含まれる。移動通信システムの例には、例えば、第5世代移動通信システム(5G)、第6世代移動通信システム(6G、Beyond 5G)、第4世代移動通信システム(4G)、第3世代移動通信システム(3G)等が含まれる。
【0015】
なお、以下では、抽選でユーザに提供するコンテンツとして、オンラインゲームで利用可能なコンテンツを提供する例について説明するが、本開示の技術はこれに限定されない。本開示の技術は、例えば、オンラインゲーム以外におけるコンテンツ、例えば、画像データ、音楽データ、データ以外の各種商品を含むコンテンツ(商品、製品)を抽選でユーザに提供する場合にも適用可能であり、そのような実施形態も本開示の技術的範囲に含まれる。
【0016】
情報処理装置10は、例えばゲームを提供する事業者が運営するサーバ装置、またはクラウドであり、ユーザ端末20にオンラインゲーム(ネットワークゲーム)等のゲームサービスを提供する。情報処理装置10は、抽選(ランダム型アイテム提供方式)により、ゲーム上で使用できるキャラクタやアイテム等のコンテンツを、ユーザ端末20のユーザに付与する。
【0017】
ユーザ端末20は、例えば、スマートフォン、ゲーム専用機、パーソナルコンピュータ、タブレット型端末等の端末である。ユーザ端末20は、情報処理装置10から配信されたオンラインゲーム用のアプリケーション、またはWebブラウザを用いて、オンラインゲームをユーザにプレイさせる。また、ユーザ端末20は、ユーザからの操作により、情報処理装置10にて抽選を実行させ、オンラインゲーム上で使用できるコンテンツを取得する。
【0018】
<ハードウェア構成>
図2は、実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成例を示す図である。
図2の例では、情報処理装置10(コンピュータ100)は、プロセッサ101、メモリ102、通信インターフェイス103を含む。これら各部は、バス等により接続されてもよい。メモリ102は、プログラム104の少なくとも一部を格納する。通信インターフェイス103は、他のネットワーク要素との通信に必要なインターフェイスを含む。
【0019】
プログラム104が、プロセッサ101及びメモリ102等の協働により実行されると、コンピュータ100により本開示の実施形態の少なくとも一部の処理が行われる。メモリ102は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよい。メモリ102は、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体でもよい。また、メモリ102は、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光学メモリデバイスおよびシステム、固定メモリおよびリムーバブルメモリなどの任意の適切なデータストレージ技術を使用して実装されてもよい。コンピュータ100には1つのメモリ102のみが示されているが、コンピュータ100にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ101は、任意のタイプのものであってよい。プロセッサ101は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、および非限定的な例としてマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサの1つ以上を含んでよい。コンピュータ100は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップなどの複数のプロセッサを有してもよい。
【0020】
本開示の実施形態は、ハードウェアまたは専用回路、ソフトウェア、ロジックまたはそれらの任意の組み合わせで実装され得る。いくつかの態様はハードウェアで実装されてもよく、一方、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサまたは他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアで実装されてもよい。
【0021】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に有形に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能命令を含み、対象の実プロセッサまたは仮想プロセッサ上のデバイスで実行され、本開示のプロセスまたは方法を実行する。プログラムモジュールには、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりするルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で望まれるようにプログラムモジュール間で結合または分割されてもよい。プログラムモジュールのマシン実行可能命令は、ローカルまたは分散デバイス内で実行できる。分散デバイスでは、プログラムモジュールはローカルとリモートの両方のストレージメディアに配置できる。
【0022】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、またはその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供される。プログラムコードがプロセッサまたはコントローラによって実行されると、フローチャートおよび/または実装するブロック図内の機能/動作が実行される。プログラムコードは、完全にマシン上で実行され、一部はマシン上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、一部はマシン上で、一部はリモートマシン上で、または完全にリモートマシンまたはサーバ上で実行される。
【0023】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例には、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、光ディスク媒体、半導体メモリ等が含まれる。磁気記録媒体には、例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ等が含まれる。光磁気記録媒体には、例えば、光磁気ディスク等が含まれる。光ディスク媒体には、例えば、ブルーレイディスク、CD(Compact Disc)-ROM(Read Only Memory)、CD-R(Recordable)、CD-RW(ReWritable)等が含まれる。半導体メモリには、例えば、ソリッドステートドライブ、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory)等が含まれる。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0024】
<構成>
図3を参照し、実施形態に係る情報処理装置10の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理装置10の構成の一例を示す図である。情報処理装置10は、抽選部11、及び提供部12を有する。これら各部は、情報処理装置10にインストールされた1以上のプログラムと、情報処理装置10のプロセッサ101、及びメモリ102等のハードウェアとの協働により実現されてもよい。
【0025】
抽選部11は、順番に実行され、それぞれ異なる抽選をユーザに提供する。抽選部11は、ユーザの要求に応答して、第1抽選対象からユーザに付与するコンテンツを、第1額を対価として抽選する第1抽選処理と行う。また、抽選部11は、第1抽選処理が実行された場合、ユーザの要求に応答して、第1抽選対象とは少なくとも一部が異なる第2抽選対象からユーザに付与するコンテンツを、第1額とは異なる第2額を対価として抽選する第2抽選処理と行う。第2額は、第1額よりも高くてもよい。これにより、例えば、前段のSTEPの抽選は比較的安価であるため、前段のSTEPの抽選を実行することをユーザに動機づけることができる。提供部12は、ゲームに関する各種のサービスをユーザに提供する。
【0026】
<処理>
次に、
図4及び
図8を参照し、実施形態に係る情報処理装置10の処理の一例について説明する。
図4は、実施形態に係る情報処理装置10の処理の一例を示すフローチャートである。
図5は、実施形態に係る抽選画面501の一例を示す図である。
図6は、実施形態に係る抽選対象DB(データベース)601に記憶される情報の一例を示す図である。
図7は、実施形態に係るコンテンツDB701に記憶される情報の一例を示す図である。
図8は、実施形態に係るユーザDB801に記憶される情報の一例を示す図である。
図9は、実施形態に係る抽選画面901の一例を示す図である。
【0027】
なお、ユーザ端末20のユーザは、例えば、アカウントのユーザID(ユーザの識別情報)及びパスワード等を用いて情報処理装置10の認証を受けて、情報処理装置10が提供するオンラインゲームにログインしていてもよい。そして、情報処理装置10とユーザ端末20との間の通信は、暗号化されていてもよい。なお、以下では、抽選の段階(STEP)が7つまでの抽選を例として説明するが、本開示の抽選の段階の数はこれに限定されない。以下では、後段のSTEP(例えば、STEP2)の抽選の対価が、前段のSTEP(例えば、STEP1)の抽選の対価よりも高い例について主に説明するが、本開示はこれに限定されない。後段のSTEPの抽選の対価は、前段のSTEPの抽選の対価よりも低くてもよい。これにより、例えば、前段のSTEPの抽選の対価を支払った後は、後段のSTEPの抽選はより安価で実行できるため、抽選の趣向性を向上させることができる。
【0028】
ステップS101において、抽選部11は、STEP1の抽選を実行できる抽選画面を表示させる。ここで、抽選部11は、例えば、ユーザの操作に応答して、
図5の抽選画面501をユーザ端末20に表示させておいてもよい。
図5の例では、抽選画面501には、領域502に、ユーザが保有する無償バリュー(無償で入手できる価値)の残高が「3000」であることが表示されている。また、領域503に、ユーザが保有する有償バリュー(有償(有料)で入手できる価値)の残高が「1500」であることが表示されている。また、領域504には、無償バリューの保有残高と有償バリューの保有残高の合計額が表示されている。
【0029】
無償バリューの残高は、ユーザが保有している無償バリューの残高である。無償バリューは、ユーザが金銭を支払わなくとも取得できる、ゲーム内のバリュー(例えば、仮想通貨、コイン、チケット、オーブ、魔法石等)である。無償バリューは、例えば、ゲームへのログインした際のボーナスとしてユーザに付与されてもよい。また、無償バリューは、例えば、ゲームで特定の条件をユーザが達成(クエスト、ミッション、ステージ等をクリア)した際のボーナスとしてユーザに付与されてもよい。
【0030】
有償バリューの残高は、ユーザが保有している有償バリューの残高である。有償バリューは、ユーザが金銭を支払うことによってのみ取得できる、ゲーム内のバリューである。この場合、提供部12は、例えば、「1」有償バリュー当たり「1」円でユーザが購入できるようにしてもよい。また、有償バリューは、例えば、クレジットカード、またはプリペイドカード等によりオンラインで支払い(決済)できる法定通貨(例えば、円)でもよい。
【0031】
また、
図5の例では、抽選画面501には、STEP1の抽選の抽選対象に含まれるキャラクタA1、キャラクタA2、及びキャラクタA3のそれぞれに対応するイラスト551A~553A及びレア度551B~553Bが表示されている。
【0032】
また、
図5の例では、抽選画面501には、領域511から517のそれぞれにおいて、順番に実行されそれぞれ異なる抽選であるSTEP1~7の抽選の情報が表示されている。なお、STEP2~7の抽選は、前段のSTEPの抽選が実行された場合に、実行可能となる抽選である。そのため、抽選部11は、STEPi(iは1から6までの整数)の抽選が実行された場合、STEPi+1の抽選を実行可能とする。
【0033】
領域511には、STEP1の抽選は、対価が「120」有償バリューであり、キャラクタAに関連するコンテンツが抽選対象であることが示されている。また、抽選部11は、領域511を強調表示することと、「STEP1を引く」ボタン523を表示することと等により、現在はSTEP1の抽選のみが実行可能であることをユーザに示している。領域512には、STEP2の抽選は、対価が「240」有償バリューであり、キャラクタBに関連するコンテンツが抽選対象であることが示されている。領域513には、STEP3の抽選は、対価が「480」有償バリューであり、キャラクタCに関連するコンテンツが抽選対象であることが示されている。
【0034】
領域514には、STEP4の抽選は、対価が「980」有償バリューであり、キャラクタDに関連するコンテンツが抽選対象であることが示されている。領域515には、STEP5の抽選は、対価が「1800」有償バリューであり、特別なアイテムを含むコンテンツが抽選対象であることが示されている。領域516には、STEP6の抽選は、対価が「2800」有償バリューであり、特別なアイテムを含むコンテンツが抽選対象であることが示されている。領域517には、STEP7の抽選は、対価が「3800」有償バリューであり、特別なアイテムを含むコンテンツが抽選対象であることが示されている。また、領域561には、STEP1~7までの抽選を実行した場合は、特定のキャラクタがユーザに提供されることが示されている。
【0035】
また、
図5の例では、抽選画面501には、「提供割合」ボタン521、「抽選詳細」ボタン522、「STEP1を引く」ボタン523が表示されている。なお、「提供割合」ボタン521が押下された場合、抽選部11は、抽選対象DB601を参照し、STEP1の抽選での抽選対象の各コンテンツの提供割合(当選確率)を表示させる。
【0036】
図6の例では、抽選対象DB601には、抽選IDに対応付けて、1以上のコンテンツIDが記録されている。また、抽選IDとコンテンツIDとの組み合わせに対応付けて、提供割合が記録されている。抽選IDは、例えば、STEP1~7の各抽選の識別情報である。コンテンツIDは、各コンテンツの識別情報である。提供割合は、各コンテンツが抽選にてユーザに提供(排出、当選)される割合(確率)である。なお、抽選対象DB601は、情報処理装置10の内部の記憶装置に記録されてもよいし、情報処理装置10の外部の記憶装置(例えば、DBサーバ)に記録されてもよい。なお、抽選対象DB601のデータは、オンラインゲームの管理者(運営者)等により予め設定(登録)されていてもよい。
【0037】
図6の例では、STEP1の抽選では、キャラクタA1の提供割合が1%、キャラクタA2の提供割合が5%、キャラクタA3の提供割合が10%、アイテムIA1の提供割合が1%、アイテムIA2の提供割合が5%、アイテムIA3の提供割合が10%等であることが示されている。なお、キャラクタA1、キャラクタA2、及びキャラクタA3は、例えば、特定のキャラクタであるキャラクタAであって、能力(例えば、攻撃力、必殺技)等が異なるキャラクタでもよい。また、アイテムIA1は、キャラクタA1、キャラクタA2、及びキャラクタA3のいずれか一つのみが装備できるアイテム(装備品)でもよい。また、アイテムIA1は、キャラクタA1のみが装備できるアイテム(装備品)でもよい。また、アイテムIA2は、キャラクタA2のみが装備できるアイテム(装備品)でもよい。また、アイテムIA3は、キャラクタA3のみが装備できるアイテム(装備品)でもよい。
【0038】
また、
図6の例では、STEP2の抽選では、キャラクタB1の提供割合が1%、キャラクタB2の提供割合が5%、キャラクタB3の提供割合が10%、アイテムIB1の提供割合が1%、アイテムIB2の提供割合が5%、アイテムIB3の提供割合が10%等であることが示されている。なお、キャラクタB1、キャラクタB2、及びキャラクタB3は、例えば、特定のキャラクタであるキャラクタBであって、能力(例えば、攻撃力、必殺技)等が異なるキャラクタでもよい。また、アイテムIB1は、キャラクタB1、キャラクタB2、及びキャラクタB3のいずれか一つのみが装備できるアイテム(装備品)でもよい。また、アイテムIB1は、キャラクタB1のみが装備できるアイテム(装備品)でもよい。また、アイテムIB2は、キャラクタB2のみが装備できるアイテム(装備品)でもよい。また、アイテムIB3は、キャラクタB3のみが装備できるアイテム(装備品)でもよい。
【0039】
STEP1の抽選対象には、第1キャラクタと、第1キャラクタがゲームで使用可能であり第2キャラクタには前記ゲームで使用可能ではない第1アイテムと、が含まれてもよい。また、STEP2の抽選対象には、第2キャラクタと、第2キャラクタがゲームで使用可能であり第1キャラクタには前記ゲームで使用可能ではない第2アイテムと、が含まれてもよい。これにより、例えば、第1キャラクタをアニメの主人公等のキャラクタとし、第2キャラクタを当該主人公のライバル等のキャラクタとすることにより、ゲームの初心者に、第1キャラクタに関連するコンテンツに当選できるSTEP1の抽選を実行することを動機づけることができる。
【0040】
また、
図6の例では、STEP5の抽選では、アイテムE1の提供割合が1%、アイテムE2の提供割合が1%、アイテムE3の提供割合が1%、アイテムE4の提供割合が5%等であることが示されている。
【0041】
また、「抽選詳細」ボタン522が押下された場合、抽選部11は、抽選対象DB601及びコンテンツDB701を参照し、STEP1の抽選での抽選対象の各コンテンツのゲームにおける効果の説明等の情報を表示させる。「STEP1を引く」ボタン523が押下された場合、STEP1の抽選が実行される。
【0042】
図7の例では、コンテンツDB701には、コンテンツIDに対応付けて、レア度、及びコンテンツ情報が記録されている。レア度は、ゲームで使用可能なキャラクタやアイテム等のコンテンツのレア度である。レア度は、例えば、階級、希少度、ランク、tier(キャラランク)、等級、グレード、属性等と称することもできる。なお、コンテンツのレア度が高いほど、オンラインゲームにおける有用度が比較的高く、ユーザから抽選での付与(当選、獲得)が所望される度合いが比較的高くなるものでもよい。
【0043】
図7の例では、SSR(Special Super Rare、超激レア)は、SR(Super Rare、激レア)よりもレア度が高い。また、SRは、R(Rare、レア)よりもレア度が高い。また、RはN(ノーマル)よりもレア度が高い。
【0044】
コンテンツ情報には、例えば、コンテンツの画像、名称、及びオンラインゲームにおける各種パラメータ(例えば、キャラクタの強さ、またはアイテムをキャラクタに装備させた場合に増加する強さを示す情報)が含まれてもよい。
【0045】
なお、コンテンツDB701は、情報処理装置10の内部の記憶装置に記録されてもよいし、情報処理装置10の外部の記憶装置(例えば、DBサーバ)に記録されてもよい。なお、コンテンツDB701のデータは、オンラインゲームの管理者(運営者)等により予め設定(登録)されていてもよい。
【0046】
続いて、ユーザによりSTEP1の抽選の実行を要求された場合、抽選部11は、STEP1の抽選を実行する(ステップS102)。ここで、抽選部11は、まず、ユーザDB801において、STEP1の抽選の対価の額をユーザの残高から徴収(減算)してもよい。なお、
図5の抽選画面501の例では、STEP1の抽選の対価は、「120」有償バリューであるため、ユーザの有償バリュー残高から「120」が徴収される。
【0047】
図8の例では、ユーザDB801には、ユーザIDに対応付けて、コンテンツID毎の所有数、ユーザ情報、無償バリューの残高、及び有償バリューの残高が記録されている。なお、ユーザDB801は、情報処理装置10の内部の記憶装置に記録されてもよいし、情報処理装置10の外部の記憶装置(例えば、DBサーバ)に記録されてもよい。
【0048】
ユーザIDは、ユーザの識別情報である。コンテンツID毎の所有数は、抽選等でユーザに付与されているコンテンツID(コンテンツの識別情報)毎の所有数である。ユーザ情報は、ユーザに関する各種の情報である。ユーザ情報には、例えば、ユーザのオンラインゲームにおけるニックネーム(「ユーザ名」の一例。)等が含まれてもよい。
【0049】
抽選部11は、抽選対象DB601に記録されているSTEP1の各抽選対象の提供割合と、乱数等とに基づいて、ユーザに付与する(当選させる)コンテンツを特定(決定、選択)する。なお、
図5の抽選画面501の例では、STEP1の抽選はSSRキャラクタ確定の10連抽選である。なお、SSRキャラクタ確定の10連抽選とは、一度の操作により10回分の抽選が行われ、レア度がSSRのキャラクタが必ず1つ以上当選されること表している。この場合、抽選部11は、例えば、1回分は、抽選対象DB601に記録されているSTEP1の各抽選対象のうちSSRのキャラクタを当選させてもよい。そして、残りの9回分は、抽選対象DB601に記録されているSTEP1の各抽選対象の提供割合と、乱数等とに基づいて、当選させるコンテンツをそれぞれ特定してもよい。
【0050】
または、抽選部11は、例えば、9回分は、抽選対象DB601に記録されているSTEP1の各抽選対象の提供割合と、乱数等とに基づいて、当選させるコンテンツをそれぞれ特定してもよい。そして、抽選部11は、当該9回分の抽選でSSRのキャラクタが当選されていない場合のみ、残りの1回分は、抽選対象DB601に記録されているSTEP1の各抽選対象のうちSSRのキャラクタを当選させてもよい。
【0051】
抽選部11は、STEP1の抽選で当選されたコンテンツを、ユーザDB801に記録することにより、ユーザに付与する。これにより、ユーザは、以降にゲームを実行(プレイ)する際、ユーザDB801に記録されているコンテンツをゲームで使用できる。
【0052】
続いて、抽選部11は、STEP2の抽選を実行できる抽選画面を表示させる(ステップS103)。ここで、抽選部11は、例えば、
図9の抽選画面901をユーザ端末20に表示させておいてもよい。なお、
図9において、
図5と同様のものについては同じ符号を付すことにより説明の一部を省略する。
図9の例では、抽選画面901では、
図5の抽選画面501と比較して、主に以下が異なっている。
【0053】
図9の例では、抽選画面901には、領域903に、ユーザが保有する有償バリューの残高が、STEP1の抽選の対価が徴収されたために「1380」に更新されたことが表示されている。また、領域904には、無償バリューの保有残高と有償バリューの保有残高の更新後の合計額が「4380」に更新されたことが表示されている。また、STEP2の抽選の抽選対象に含まれるキャラクタB1、キャラクタB2、及びキャラクタB3のそれぞれに対応するイラスト951A~953A及びレア度951B~953Bが表示されている。
【0054】
「提供割合」ボタン921が押下された場合、抽選部11は、抽選対象DB601を参照し、STEP2の抽選での抽選対象の各コンテンツの提供割合(当選確率)を表示させる。また、「抽選詳細」ボタン922が押下された場合、抽選部11は、抽選対象DB601及びコンテンツDB701を参照し、STEP2の抽選での抽選対象の各コンテンツのゲームにおける効果の説明等の情報を表示させる。「STEP2を引く」ボタン923が押下された場合、STEP2の抽選が実行される。
【0055】
続いて、ユーザによりSTEP2の抽選の実行を要求された場合、抽選部11は、STEP2の抽選を実行する(ステップS104)。ここで、抽選部11は、まず、ユーザDB801において、STEP2の抽選の対価の額をユーザの残高から徴収(減算)してもよい。そして、抽選部11は、抽選対象DB601に記録されているSTEP2の各抽選対象の提供割合と、乱数等とに基づいて、ユーザに付与する(当選させる)コンテンツを特定(決定、選択)する。そして、抽選部11は、STEP2の抽選で当選されたコンテンツを、ユーザDB801に記録することにより、ユーザに付与する。
【0056】
続いて、抽選部11は、STEPj(jは3から7までの整数)の抽選を実行できる抽選画面を表示させる(ステップS105)。なお、ステップS105の処理は、ステップS103の処理と同様である。そのため、ステップS105の処理の説明は、例えば、ステップS103の処理の説明でSTEP2をSTEPjと読み替える等すればよい。
【0057】
続いて、ユーザによりSTEPjの抽選の実行を要求された場合、抽選部11は、STEPjの抽選を実行する(ステップS106)。なお、ステップS106の処理は、ステップS104の処理と同様である。そのため、ステップS106の処理の説明は、例えば、ステップS104の処理の説明でSTEP2をSTEPjと読み替える等すればよい。
【0058】
抽選部11は、STEP7の抽選が実行されたか(jが7であるか)否かを判定する(ステップS107)。STEP7の抽選が実行されていない場合(ステップS107でNO)、抽選部11は、jの値を1つ増加させ(ステップS108)、ステップS105へ進む。一方、STEP7の抽選が実行された場合(ステップS107でYES)、処理を終了する。
【0059】
(以前のSTEPの抽選の結果に基づいて、今回のSTEPの抽選の対価を決定する例)
【0060】
抽選部11は、以前のSTEPの抽選の結果に基づいて、今回のSTEPの抽選の対価を決定してもよい。この場合、抽選部11は、例えば、以前のSTEPの抽選の結果のはずれ度が高いほど、今回のSTEPの抽選の対価を低く決定してもよい。これにより、例えば、STEP1の抽選で当たりが当選しなかったユーザに、STEP2の抽選を実行することをより動機づけることができる。
【0061】
この場合、抽選部11は、例えば、STEP1の抽選で特定種別のコンテンツ(例えば、レア度が閾値以上のコンテンツ)が当選した場合は、STEP2の抽選の対価を特定額(例えば、STEP2の抽選の対価として予め設定されている額)としてもよい。一方、STEP1の抽選で当該特定種別のコンテンツが当選していない場合は、抽選部11は、STEP2の抽選の対価を当該特定額から低下(例えば、20%割引)させてもよい。
(過去の各抽選の実行回数に基づいて各STEPの抽選を決定する例)
【0062】
抽選部11は、過去の各抽選の実行回数に基づいて各STEPの抽選を決定してもよい。この場合、抽選部11は、例えば、抽選対象がそれぞれ異なる複数の抽選を、それぞれ異なる期間にユーザへ提供してもよい。そして、抽選部11は、抽選が複数のユーザにより実行された回数が多い順に並べた各抽選を、各STEPの抽選としてもよい。これにより、例えば、比較的割合が少ない上級者向けのコンテンツを抽選対象とする抽選をより後ろのSTEPで対価が比較的高い抽選とし、比較的割合が多い初級者及び中級者向けのコンテンツを抽選対象とする抽選をより前のSTEPで対価が比較的低い抽選とすることができる。そのため、初級者及び中級者はより気軽に抽選を行うことができる。
【0063】
この場合、抽選部11は、例えば、複数のユーザにより実行された回数が第1回数の抽選における抽選対象を、STEP1の抽選対象と決定してもよい。そして、抽選部11は、例えば、複数のユーザにより実行された回数が当該第1回数よりも少ない第2回数の抽選における抽選対象を、STEP2の抽選対象と決定してもよい。
【0064】
また、抽選部11は、例えば、当該第1回数に基づいてSTEP1の抽選の対価の額を決定してもよい。この場合、抽選部11は、例えば、当該第1回数が多いほどSTEP1の抽選の対価の額を低く決定してもよい。これにより、例えば、より人気が高かった抽選ほど、より低い対価の額でユーザが実行できる。そのため、ユーザの趣向性を向上できる。
(比較的前段のSTEPの抽選では、無償バリューも使用可能とする例)
【0065】
抽選部11は、比較的前段のSTEPの抽選では、無償バリューも使用可能としてもよい。これにより、例えば、非課金のユーザにSTEP1等の抽選を行うことをさらに動機付けることができる。
【0066】
この場合、抽選部11は、例えば、STEP1の抽選の対価は、有償で入手できる価値及び無償で入手できる価値の少なくとも一方での支払いが必要な額を含むようにしてもよい。そして、抽選部11は、例えば、STEP2の抽選の対価は、有償で入手できる価値及び無償で入手できる価値の少なくとも一方での支払いが必要な額を含むようにしてもよい。そして、抽選部11は、例えば、STEP2の抽選の対価のうち有償で入手できる価値の額は、STEP1の抽選の対価のうち有償で入手できる価値の額よりも高くし、STEP2の抽選の対価の総額(有償で入手できる価値及び無償で入手できる価値の合計)はSTEP1の抽選の対価の総額よりも低くしてもよい。
【0067】
この場合、抽選部11は、例えば、STEP1の抽選では、無償バリューをSTEP1の抽選の対価の全額で使用可能としてもよい。そして、抽選部11は、例えば、STEP2の抽選では、有償バリューのみをSTEP2の抽選の対価として課金してもよい。これにより、例えば、非課金のユーザでもSTEP1の抽選を実行できる一方、情報処理装置10が提供するゲームをより愛好するユーザにはSTEP2の抽選で比較的少額でも課金することを動機づけることができる。
【0068】
<変形例>
情報処理装置10は、一つの筐体に含まれる装置でもよいが、本開示の情報処理装置10はこれに限定されない。情報処理装置10の各部は、例えば1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。また、情報処理装置10とユーザ端末20とを同一の筐体内に収容し、一体の情報処理装置として構成してもよい。また、情報処理装置10の各機能部の少なくとも一部の処理を、ユーザ端末20が実行するようにしてもよい。これらのような情報処理装置10についても、本開示の「情報処理装置」の一例に含まれる。
【0069】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0070】
1 情報処理システム
10 情報処理装置
11 抽選部
12 提供部
20 ユーザ端末