(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118687
(43)【公開日】2024-09-02
(54)【発明の名称】施錠システム、及び、施錠装置
(51)【国際特許分類】
E05B 49/00 20060101AFI20240826BHJP
G06Q 50/12 20120101ALI20240826BHJP
【FI】
E05B49/00 N
G06Q50/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023025110
(22)【出願日】2023-02-21
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】000222624
【氏名又は名称】株式会社アルメックス
(74)【代理人】
【識別番号】100157118
【弁理士】
【氏名又は名称】南 義明
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 裕弘
【テーマコード(参考)】
2E250
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
2E250AA06
2E250BB08
2E250BB23
2E250CC11
2E250CC26
2E250FF39
5L049CC25
5L050CC25
(57)【要約】
【課題】ドアの施錠を行う施錠装置の導入を容易かつ安価なものとする。
【解決手段】本発明に係る施錠システムは、ドアを施錠する施錠装置と、管理サーバと、を備えた施錠システムであって、管理サーバは、携帯端末のスピーカから放音させる解錠用音波信号を携帯端末に送信し、解錠用音波信号は、解錠情報を含み、施錠装置は、マイクロホンと、施錠部と、制御部を備え、制御部は、マイクロホンで受信した解錠用音波信号から解錠情報を抽出する抽出処理と、抽出された解錠情報が適正か否かを判断する判断処理と、解錠情報が適正である場合、施錠部を解錠する解錠処理と、を実行可能とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアを施錠する施錠装置と、管理サーバと、を備えた施錠システムであって、
管理サーバは、携帯端末のスピーカから放音させる解錠用音波信号を携帯端末に送信し、
解錠用音波信号は、解錠情報を含み、
施錠装置は、マイクロホンと、施錠部と、制御部を備え、
制御部は、マイクロホンで受信した解錠用音波信号から解錠情報を抽出する抽出処理と、
抽出された解錠情報が適正か否かを判断する判断処理と、
解錠情報が適正である場合、施錠部を解錠する解錠処理と、を実行可能とする
施錠システム。
【請求項2】
解錠情報は、期間もしくは場所の少なくとも一方に関連した情報である
請求項1に記載の施錠システム。
【請求項3】
施錠装置は、携帯端末が近付いたことを検出する近接センサを備え、
抽出処理は、近接センサで携帯端末が近付いたことを検出したことを条件として開始される
請求項1に記載の施錠システム。
【請求項4】
制御部は、近接センサで携帯端末が近付いたことを検出した後、マイクロホンから解錠用音波信号を受信しない場合、注意喚起を行う注意喚起処理を実行する
請求項3に記載の施錠システム。
【請求項5】
施錠装置は、人が近付いたことを検出する人感センサを備え、
抽出処理は、人感センサで人が近付いたことを検出したことを条件として開始される
請求項1に記載の施錠システム。
【請求項6】
放音処理は、解錠用音波信号と、可聴音波信号を放音する
請求項1に記載の施錠システム。
【請求項7】
放音処理で放音される解錠用音波信号は、指標情報を含んで放音され、
施錠装置は、受信した解錠用音波信号に含まれる指標情報を記憶し、
判断処理は、受信した解錠用音波信号と、記憶している指標情報とを比較することで、解錠情報が適正か否かを判断する
請求項1に記載の施錠システム。
【請求項8】
携帯端末は、解錠用音波信号を放音する際、音量が所定値未満の場合、音量を上げる
請求項1に記載の施錠システム。
【請求項9】
施錠装置は、スピーカを備え、
制御部は、抽出処理を行う際、スピーカから状態情報を含む状態信号をスピーカから放音する状態放音処理を実行し、
携帯端末は、マイクロホンで受信した状態信号を管理サーバに送信する
請求項1に記載の施錠システム。
【請求項10】
マイクロホンと、施錠部と、制御部を備え、
制御部は、マイクロホンで受信した解錠用音波信号から解錠情報を抽出する抽出処理と、
抽出された解錠情報が適正か否かを判断する判断処理と、
解錠情報が適正である場合、施錠部を解錠する解錠処理と、を実行可能とする
施錠装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、扉の施錠を行う施錠装置、及び、施錠装置を含む施錠システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ホテル、旅館等の各種宿泊施設における客室管理では、フロントにてチェックインした際、宿泊客は、宿泊施設の従業員から客室の鍵を借り受け、客室への入室を行うことが一般的であった。このような状況の中、宿泊客が所持する携帯端末を客室の鍵として使用可能とするシステムも開発されている。
【0003】
特許文献1には、顧客の携帯端末装置を使用したホテルキーシステムが記載されている。このホテルキーシステムでは、顧客(宿泊客)は、携帯端末装置によって通信ネットワークを通じて、予約受付手段に宿泊予約を行い、二次元コードで表示される予約番号を受け取る。ホテルでのチェックインでは、客室キー管理手段が携帯端末装置によって示される予約番号を確認し、この顧客に提供する客室に応じた客室識別子を、近接距離無線通信で携帯端末装置へ送信し、客室の電気錠装置は、携帯端末装置から近接距離無線通信で送信されてくる客室識別子と保持している客室識別子とが一致しているかの認証を行い、一致が取れていると解錠する構成としている。
【0004】
特許文献1のホテルキーシステムによれば、チェックインするときに顧客の携帯端末装置を客室キーとして使用することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されるホテルキーシステムでは、サーバ装置から客室の電気錠装置に対し、客室識別データを送信しておく必要がある。そのため、電気錠装置は、LAN通信部を必要とし、電気錠装置自体がコスト高になる、配線のための工事、費用が必要になることが考えられる。
【0007】
また、電気錠装置は、近距離無線通信(NFC通信)を行うことで、携帯端末装置から客室識別子を受信する構成を採用している。そのため、顧客(宿泊客)が所持する携帯端末装置においては、近距離無線通信を制御するためのアプリを導入が必要になる等、顧客側において事前の準備を行う必要がある。
【0008】
本発明は、このような状況を鑑みたものであって、宿泊施設の客室等、施錠されたドアの解錠を行う解錠装置において、その設置を容易かつ安価に行うことを1つの目的とするものである。また、解錠の際に使用される携帯端末においても音波信号を使用することで、特別なアプリ等を導入することなく、容易に解錠を行わせることを1つの目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そのため、本発明に係る宿泊施設の施錠システムは、以下の構成を採用するものである。
ドアを施錠する施錠装置と、管理サーバと、を備えた施錠システムであって、
管理サーバは、携帯端末のスピーカから放音させる解錠用音波信号を携帯端末に送信し、
解錠用音波信号は、解錠情報を含み、
施錠装置は、マイクロホンと、施錠部と、制御部を備え、
制御部は、マイクロホンで受信した解錠用音波信号から解錠情報を抽出する抽出処理と、
抽出された解錠情報が適正か否かを判断する判断処理と、
解錠情報が適正である場合、施錠部を解錠する解錠処理と、を実行可能とする。
【0010】
さらに本発明に係る施錠システムにおいて、
解錠情報は、期間もしくは場所の少なくとも一方に関連した情報である。
【0011】
さらに本発明に係る施錠システムにおいて、
施錠装置は、携帯端末が近付いたことを検出する近接センサを備え、
抽出処理は、近接センサで携帯端末が近付いたことを検出したことを条件として開始される。
【0012】
さらに本発明に係る施錠システムにおいて、
制御部は、近接センサで携帯端末が近付いたことを検出した後、マイクロホンから解錠用音波信号を受信しない場合、注意喚起を行う注意喚起処理を実行する。
【0013】
さらに本発明に係る施錠システムにおいて、
施錠装置は、人が近付いたことを検出する人感センサを備え、
抽出処理は、人感センサで人が近付いたことを検出したことを条件として開始される。
【0014】
さらに本発明に係る施錠システムにおいて、
放音処理は、解錠用音波信号と、可聴音波信号を放音する。
【0015】
さらに本発明に係る施錠システムにおいて、
放音処理で放音される解錠用音波信号は、指標情報を含んで放音され、、
施錠装置は、受信した解錠用音波信号に含まれる指標情報を記憶し、
判断処理は、受信した解錠用音波信号と、記憶している指標情報とを比較することで、解錠情報が適正か否かを判断する。
【0016】
さらに本発明に係る施錠システムにおいて、
携帯端末は、解錠用音波信号を放音する際、音量が所定値未満の場合、音量を上げる。
【0017】
さらに本発明に係る施錠システムにおいて、
施錠装置は、スピーカを備え、
制御部は、抽出処理を行う際、スピーカから状態情報を含む状態信号をスピーカから放音する状態放音処理を実行し、
携帯端末は、マイクロホンで受信した状態信号を管理サーバに送信する。
【0018】
また本発明に係る施錠装置は、
マイクロホンと、施錠部と、制御部を備え、
制御部は、マイクロホンで受信した解錠用音波信号から解錠情報を抽出する抽出処理と、
抽出された解錠情報が適正か否かを判断する判断処理と、
解錠情報が適正である場合、施錠部を解錠する解錠処理と、を実行可能とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る施錠システム、施錠装置によれば、外部との通信を必要とせず、通信のための手段、配線を必要とせず、施錠装置の導入を容易かつ安価に行うことが可能となる。また、解錠の際に使用される携帯端末においても音波信号を使用することで、特別なアプリ等を導入することなく、容易に解錠を行わせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施形態に係る施錠システムの構成を示す図
【
図3】本発明の実施形態に係る精算装置の構成を示す図
【
図4】本発明の実施形態に係る携帯端末の構成を示す図
【
図5】本発明の実施形態に係る施錠装置の外観を示す図
【
図6】本発明の実施形態に係る施錠装置の構成を示す図
【
図7】本発明の実施形態に係る携帯端末の画面を示す図
【
図8】本発明の実施形態に係る施錠システムの動作を説明するためのフロー図
【
図9】本発明の実施形態に係る施錠装置の使用例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、本発明の実施形態に係る施錠システムの構成が示されている。本実施形態の施錠システムは、宿泊施設としてホテル内に設置される形態を例としたものであり、音生成サーバ5a、Webサーバ5b、施錠装置3a~3cを備えて構成される。なお、本実施形態では、音生成サーバ5a、Webサーバ5bにより、管理サーバ5を構成している。管理サーバ5は、本実施形態のように音生成サーバ5a、Webサーバ5bに分割する形態以外に、1つのサーバに集約するあるいは、別途機能に基づき異なるサーバに分散させることが可能である。
【0022】
この他、施錠システムの外部構成として、管理装置11、ルーター12、Wifiルーター13、精算装置2a、2b、無線基地局15、携帯端末4a、4bを備えて構成されている。
【0023】
管理装置11は、ホテルのフロント内等に配置され、ホテル従業員によって操作される装置である。この管理装置11は、パーソナルコンピュータ等によって構成され、ホテル従業員の操作によってレシートの印字、あるいは、図示しない表示部から各種情報を出力することが可能である。この管理装置11は、ホテル内に配設されたLAN(通信ネットワーク)に通信接続されている。
【0024】
精算装置2a、2bは、ホテル玄関の近傍、あるいは、ホテルのフロント近傍に配置され、宿泊客による宿泊費の支払いを可能とする装置である。本実施形態の精算装置2a、2bは、宿泊費の支払いに伴い、カードキーの発行を行うことが可能である。本実施形態の精算装置2a、2bは、ホテル内に配設されたLANと通信接続されており、管理装置11等と各種情報のやり取りを行うことを可能としている。
【0025】
各客室ドアに配設された施錠装置3a~3cは、宿泊施設で発行されたカードキー、あるいは、ユーザが所持する携帯端末4a、4bによる音出力に基づいて、客室ドアを解錠可能とする装置である。本実施形態の施錠装置3a~3cは、管理装置11等の外部装置と通信を行うことなく、スタンドアローンで使用可能な形態となっている。したがって、各施錠装置3a~3cに対するケーブル等の通信手段を設ける必要が無く、施錠装置3a、~3cを容易かつ安価に設置することが可能となっている。
【0026】
このように本実施形態の施錠システムは、各客室ドアに配設された施錠装置3a~3cが他の構成と通信接続されておらず、スタンドアローンの状態で、解錠管理を行うことを可能としている。そのため、施錠装置3a~3cを設置する際のコスト、並びに、管理コストを削減することを可能としている。では、本実施形態の施錠システムについて、各構成要件を説明する。
【0027】
図2は、本発明の実施形態に係る精算装置2の外観図であり、
図3は、精算装置2の制御構成を示したブロック図である。
図2に示すように、精算装置2は、筐体上部に設けられたタッチパネルモニタ25を使用して、ユーザとのやり取りを行うことを可能としている。インターネットあるいは電話等で予約した宿泊客は、チェックイン時、タッチパネルモニタ25にて予約番号等の予約情報を入力し、自己の予約状況を確認した後、必要な宿泊費の支払い(精算)を行う。本実施形態の精算装置2は、現金もしくはカードによる支払いを可能としている。そのため、現金を処理するための金銭処理部27b、クレジットカード、デビットカード、電子マネーカード等、各種カードを処理するためのカード処理部27cが設けられている。本実施形態の金銭処理部27bは、紙幣及び硬貨の取り扱いが可能であって、紙幣挿入口28a、紙幣取り出し口28b、硬貨挿入口28f、硬貨取り出し口28dを備えている。
【0028】
精算装置2はその筐体内部にプリンタ27dを備え、精算に基づくレシートの印刷(発行)を可能としている。印刷されたレシートは、レシート取り出し口28eから排出される。また、精算装置2は、施錠装置3a~3cを解錠するためのカードキーを発行するカードキー発行部27aを備えている。精算装置2において、宿泊費の支払後、カードキー発行部27aで発行されたカードキーはカードキー取出口28cから排出される。
【0029】
カードキー発行部27a、金銭処理部27b、カード処理部27c、プリンタ27d、のタッチパネル25bは、インターフェイス23を介して、精算装置2の制御部に接続されている。精算装置2の制御部は、CPU21a、ROM21b、RAM21c、画像処理部21d、音声処理部21e等を含んで構成されている。画像処理部21dの出力結果は、タッチパネル25bの表示部25aに表示出力される。また、音声処理部21eの出力結果はスピーカSpから放音される。制御部には、通信部24が接続されており、ホテル内のLANと通信可能としている。
【0030】
宿泊のため、宿泊施設を訪れた宿泊者は、精算装置2を使用して宿泊費を支払うことで、カードキー取出口28cから排出されるカードキーを受け取る。受け取ったカードキーを施錠装置3にかざすことで、施錠装置3を解錠し、部屋に入室することが可能となる。また、本実施形態では、ユーザが所持する携帯端末4を使用して施錠装置3を解錠することも可能である。携帯端末4を使用した解錠については、後で詳しく説明を行う。
【0031】
図4は、本実施形態に係る携帯端末4の構成を示すブロック図である。携帯端末4は、制御部としてのCPU41a、ROM41b、RAM41c、画像処理部41d、音声処理部41eを備えて構成されている。また、フラッシュメモリ等、不揮発性の記憶部42を有している。また、インターフェイス43を介して、携帯回線通信部46a、無線LAN通信部46b、Bluetooth通信部46c(近距離無線通信部)等、各種通信手段の他、入力スイッチ47が接続されており、制御部による制御が可能となっている。
【0032】
画像処理部41dには、タッチパネルモニタ45、カメラ44が接続されている。タッチパネルモニタ45は、ユーザに対して各種情報を表示する表示部45aと、ユーザによるタッチ操作を受け付けるタッチパネル45bを備えて構成されている。カメラ44は、携帯端末4の背面等に配置され、静止画、動画の撮影を行うことが可能である。なお、カメラ44は、背面のみならず、前面に設ける等、複数配置されるものであってもよい。音声処理部41eには、ユーザに対して聴覚的な情報を伝達するスピーカ48a、音響情報を取得するマイクロホン48bが接続されている。なお、タッチパネルモニタ45、入力スイッチは、携帯端末4の操作を行うユーザに対し、携帯端末側ユーザインターフェイスとして機能する。
【0033】
図5は、本発明の実施形態に係る施錠装置3の外観を示した図である。
図1に示されるように施錠装置3a~3cは、客室ドアに配置され、客室ドアの施錠、解錠を行う装置である。なお、各客室ドアに配置される施錠装置3a~3cは、同じ構成であるため、本明細書では、施錠装置3a~3cの符号について、施錠装置3と表記する場合がある。施錠装置3は、筐体39に設けられたリーダ配置部39a、マイク孔39b、鍵穴39c、ノブ部39dを有して構成されている。
【0034】
図6は、本発明の実施形態に係る施錠装置3の構成を示すブロック図である。施錠装置3は、制御部としてのCPU31a、ROM31b、RAM31cを備えて構成される。制御部には、施錠部33の他、カードリーダ32、日時を計時可能な計時部34、インターフェイス35が接続されている。制御部は、記憶部としてのROM31bに記憶されているプログラムに基づき各構成を統括して制御し、客室ドアの施錠、解錠管理を行う。施錠部33は、機械的にノブ部39dを係止する等の機構によりドアの施錠を行う。なお、施錠部33は、対応する鍵を鍵穴39cに差し込むことで、非常時等の状況において解錠することも可能である。
【0035】
カードリーダ32は、
図5に示されるリーダ配置部39aの背後に設けられている。リーダ配置部39aには、カードキーをかざすことを示すマーク、もしくは、文言が表示されており、宿泊者は、リーダ配置部39aにカードキーをかざすことで読み取ることが可能となっている。リーダ配置部39aにカードキーがかざされた場合、施錠装置3の制御部は、カードリーダ32を介して、カードキーに記憶された情報を読み取る。情報が適正な場合、すなわち、かざされたカードキーが適正である場合、制御部は、施錠部33の解錠を行う。
【0036】
本実施形態の施錠装置3は、ホテル内のLAN等、外部装置と通信接続する必要が無く、独立して認証、解錠を行うことを特徴としている。また、施錠装置3は、筐体39の内部に配置されたバッテリー38で動作可能となっており、外部からの給電を必要とせず、給電に関する配線も必要としない。したがって、本実施形態の施錠装置3は、客室ドアへの設置を容易かつ安価に行うことが可能となっている。
【0037】
また、本実施形態の施錠装置3は、インターフェイス35を介して接続された音声ユニット36を有して構成されている。このように、本実施形態では、従来の施錠装置3に対して、音声ユニット36を追加することで、携帯端末4からの音声による解錠機能を追加することが可能となっている。
【0038】
本実施形態の音声ユニット36は、マイクロホン36a、音解析部36c、解錠制御部36b、磁界検出部36dを有して構成されている。マイクロホン36aは、
図5に示されるように筐体39の前面に配置されたマイク孔39bの背後に設けられている。本実施形態では、マイク孔39bをリーダ配置部39aに設けているため、宿泊者に対し、指示表記が施されたリーダ配置部39a近傍に携帯端末4をかざすことを促すことが可能となっている。なお、マイク孔39bは、リーダ配置部39aに配置するのみならず、リーダ配置部39a近傍に設けることとしてもよい。
【0039】
また、本実施形態では、携帯端末4の近接を検出するセンサとして、磁界検出部36dが設けられている。磁界検出部36dは、金属の近接を検出するセンサであり、携帯端末4が近接したことを検知可能である。磁界検出部36dは、マイク孔39bの背面近傍、あるいは、リーダ配置部39aの背面等に設けることが好ましい。
【0040】
本実施形態では、磁界検出部36dが携帯端末4等の金属を検出した場合、施錠装置3の制御部は、省電力モードから起動モードに一定期間切り替え、音声による解錠機能を有効にする。したがって、携帯端末4の近接を検出していない期間は、省電力モードとなり、施錠装置3の消費電力を抑制することが可能となっている。バッテリー38で運用される施錠装置3においては、消費電力を抑えることが有効となる。
【0041】
図7は、本発明の実施形態に係る携帯端末4の画面を示す図である。
図7(A)は、メールの受信フォルダにおいて、音声による解錠情報の受信案内を示すメールの文章を表示している受信画面である。この受信画面には、宿泊する宿泊施設について、部屋番号等の案内が表示されている。宿泊者は、宿泊施設を予約した後、この受信案内を示すメールを受信する。メールには解錠情報を受信するための解錠ページURL451が表示されている。宿泊者は、この解錠ページURL451をタップすることで、携帯端末4にインストールされているWebブラウザを使用して、解錠ページURL451にアクセスする。
【0042】
図7(B)は、解錠ページURL451にアクセスした状態の携帯端末4の画面(解錠用Webページ)を示す図である。Webブラウザ画面には、URL表示欄452が設けられており、
図7(A)で説明した解錠ページURL451が表示されている。この解錠用Webページでは、表示とともに、携帯端末4のスピーカ48aから、解錠情報を含んだ解錠用信音波号が放音された状態となる。
図7(B)の説明文、イメージ
図454に示されるように、携帯端末4を施錠装置3にかざすことで、解錠信号を使用した解錠を行うことが可能となる。また、画面には、更新ボタン453が設けられており、更新ボタン453を操作することで、新たな解錠情報を含む解錠用音波信号が放音される。
【0043】
図8は、本発明の実施形態に係る施錠システムの動作を説明するためのフロー図である。管理装置11は、宿泊者の予約後、適宜タイミングで解錠ページURL発行指示をWebサーバ5bに対して指示する(S101)。その際、発行指示には、宿泊施設を示す施設ID、宿泊する部屋番号等の部屋ID、宿泊期間に基づく有効期間、メールアドレスや電話番号等の連絡先情報が含まれている。なお、解錠ページURLの発行指示は、管理装置11で行うことのみならず、宿泊者が予約を行った予約サーバ(図示せず)等、適宜装置から行うこととしてもよい。
【0044】
解錠ページURL発行指示を受信したWebサーバ5bは、受信した情報に基づき、解錠ページURLを作成し、連絡先情報を宛先として、宿泊者の携帯端末4に解錠ページURLを送信する(S110)。
図7では、連絡先情報としてメールを使用した形態を説明したが、電話番号を使用する場合、ショートメールを使用して同様に、解錠ページURL451を宿泊者に連絡することが可能である。
【0045】
宿泊者は、
図7(A)で説明したメールを受領後、宿泊対象となる宿泊施設の客室ドア前等において、解錠ページURL451にアクセスし(S201)、
図7(B)に示される解錠用Webページを表示させる(S202)。本実施形態では、携帯端末4において解錠ページURL451にアクセスした際(S201)、Webサーバ5bにおいてURLへのアクセスの確認が行われる(S111)。アクセスを確認したWebサーバ5bは、音生成サーバ5aに対して解錠用音データの生成ため、解錠情報を送信する(S112)。本実施形態では、解錠情報として、管理装置11から受信した情報(施設ID、部屋ID、有効期間等)使用している。
【0046】
音生成サーバ5aは、受信した情報に基づき、解錠情報を含んだ解錠用音データを生成する(S121)。そして、解錠用音データにアクセスするための解錠用音データURLを発行し、Webサーバ5bに送信する(S122)。Webサーバ5bは、解錠用音データURLを含んだ解錠用Webページを作成し、アクセスのあった携帯端末4に送信する(S113)。携帯端末4では、
図7(B)に示される解錠用Webページが表示される(S202)とともに、解錠用音データURLに基づき、音生成サーバ5aから送信(S123)される解錠用音データを受信する。携帯端末4で受信した解錠用音データは、解錠用音波信号としてスピーカ48aから再生(放音)される(S203)。
【0047】
本実施形態では、解錠用音波信号を可聴域における高域周波数(聞き取りにくい場合もある周波数)を使用している。解錠用音波信号は、このような形態のみならず、非可聴域周波数を使用してもよい。
【0048】
施錠装置3は、省電力モード(S301)となっており、磁界検出部36dにて携帯端末4が近接したか否か(実際には、金属の近接による磁界の変化)を検知する(S302)。宿泊者により、携帯端末4が近接したことを検知した場合(S302:Yes)、省電力モードを解除し、解錠用音波信号による解錠機能を有効にする(S303)。施錠装置3では、マイクロホン36aで受信(S304)した音波信号に対して、音解析部36cで音解析処理(S305)が実行される。音解析処理(S305)の解析の結果、解錠用音波信号から解錠情報が抽出されると、解錠制御部36bは、CPU31a等の制御部に対して、抽出された解錠情報を送信する。
【0049】
制御部は、受信した解錠情報が適正か否かの判断を行う(S306)。本実施形態では、2つの解錠条件に基づき、解錠情報が適正か否かの判断を行っている。第1の条件(場所に関する条件)として、ROM31bに予め記憶されている施設ID、部屋IDが、解錠情報に含まれる施設ID、部屋IDに適合していること。第2の条件(期間に関する条件)は、計時部34で計時する日時、時刻が、解錠情報に含まれる有効期間に含まれていること、である。この第1、第2の条件を両方満たすことで、解錠情報は適合している(S306:Yes)と判断される。なお、本実施形態では、第1の条件(場所に関する条件)と第2の条件(期間に関する条件)の両方を使用しているが、どちらか1つの条件を使用することとしてもよい。
【0050】
解錠情報が適合している場合(S306:Yes)、制御部は、施錠部33の解錠を行う(S307)。宿泊者は、客室ドアが解錠されることで、客室への入室が可能となる。
【0051】
図9は、本発明の実施形態に係る施錠装置3の使用例を示す図である。
図9(A)は、従来のカードキーCによる解錠の様子を示した図である。宿泊者は、カードキーCをリーダ配置部39aの近傍にかざすことで、施錠装置3の解錠を行うことが可能である。
図9(B)は、携帯端末4を使用した際の解錠の様子である。携帯端末4をリーダ配置部39a近傍にかざすことで、リーダ配置部39aに設けられているマイク孔39bから、解錠用音波信号が受信される。このように、本実施形態では、従来のカードキーCのような操作感覚で、携帯端末4を使用した解錠を行うことが可能となっている。
【0052】
ところで、携帯端末4から放音された解錠用音波信号を録音することで録音波信号による不正な解錠が行われることが考えられる。セキュリティのため、施錠装置3において、一度、解錠に使用された解錠用音波信号は使用できないようにすることが好ましい。その際、適正な宿泊者は、
図7(B)で説明した更新ボタン453を使用して、解錠用音波信号を更新することが可能となっている。
【0053】
図8の施錠システムの動作を説明するためのフロー図中、S204以降の処理は、解錠用音波信号の更新を示す処理である。携帯端末4において、更新ボタン453が操作された場合(S204)、携帯端末4は、音生成サーバ5aに対して鍵更新指示を送信する(S204)。鍵更新指示を受けた音生成サーバ5aは、鍵更新指示に基づき、解錠用音データを再生成する(S124)。そして、鍵更新指示を行った携帯端末4に対して解錠用データを送信する(S125)。解錠用音データを受信した携帯端末4は、解錠用音データに基づき、解錠用音波信号を再生する(S205)。施錠装置3は、マイクロホン36aから解錠用音波信号を受信(S308)し、音解析処理以降の処理を実行する。
【0054】
このように、本実施形態では、一度、解錠に使用された(あるいは、解錠後一定期間が経過した場合)、同じ解錠用音波信号の使用を禁止することで、解錠時におけるセキュリティ強化が図られている。
【0055】
一度、解錠に使用された解錠用音波信号か否かは、例えば、次のようにして判断することが可能である。(1)音生成サーバ5aは、解錠用音データに現在時刻を示すタイムスタンプを含めて携帯端末4に送信する。施錠装置3は、受信した解錠用音波信号から、抽出したタイムスタンプが、計時部34で計時する時刻から過去一定時間以内であるか否かを判断し、過去一定時間以内であれば、適正と判断し、過去一定時間以内ではない場合は、適正でないと判断する。
【0056】
(2)音生成サーバ5aは、解錠用音データに送信回数を示すカウンタ値(もしくはタイムスタンプ)を含めて携帯端末4に送信する。施錠装置3は、解錠する毎に、受信した解錠用音波信号に含まれるカウンタ値(もしくはタイムスタンプ)を記憶する。そして、次回の解錠時には、受信した解錠用音波信号に含まれるカウンタ値(もしくはタイムスタンプ)が、記憶しているカウンタ値(もしくはタイムスタンプ)よりも大きい場合(タイムスタンプの場合は新しい場合)、適正と判断して解錠を行う。
【0057】
(3)音声サーバ5aは、定期的(例えば、1秒ごと)に変化する解錠用音データを送信し、携帯端末4は、解錠用音データに基づき、時間的に変化する解錠用音波信号を再生する。したがって、
図7(B)の画面表示中は、時間的に変化する解錠用音波信号が放音される。解錠用音データには、時間的に増加するカウンタ値が含められており、解錠装置3は、受信した解錠情報が適切であると判断した場合、解錠する。また、解錠装置3は、解錠後においても、受信した解錠情報が適切である場合、解錠用音データに含められたカウンタ値を更新記憶する。次回の解錠時には、受信した解錠用音波信号から抽出されたカウンタ値が、記憶しているカウンタ値よりも大きい場合、解錠を行う。
【0058】
上記(1)~(3)で説明したように、解錠用音データにタイムスタンプ、あるいは、カウンタ値等の指標情報を含めておき、施錠装置3側で、受信した指標情報を記憶しておき、新たに受信した解錠用音波信号と、記憶している指標情報とを比較することで、解錠情報が適正か否かを判断することとしている。このような構成を採用することで、解錠用音波信号の録音等による不正行為を抑制することが可能となる。なお、(2)、(3)で説明したカウンタ値(指標情報)については、宿泊者が変わった場合等、解錠情報が変化した場合、リセットしてもよい。
【0059】
[第1変形例]
前述の実施形態では、施錠装置3の省電力化を実現するため、磁界検出部36dを使用して、携帯端末4の近接を検出している。携帯端末4の近接は、このような形態のみならず、例えば、施錠装置3の前に位置する物体(携帯端末4)までの距離を計測するセンサ、あるいは、光センサ等を使用して、光が遮られたことで所定位置に物体(携帯端末4)が位置することを検出するセンサ等、各種の近接センサを使用することが可能である。
【0060】
[第2変形例]
また、磁界検出部36d等の近接センサで物体(携帯端末4)が検出された後、施錠装置3のマイクロホン36aにおいて、解錠用音波信号を受信しない場合、施錠装置3において注意喚起処理を行うこととしてもよい。携帯端末4がマナーモードになっている、あるいは、音量設定が小さく設定されている場合等、携帯端末4からの解錠用音波信号が十分に伝達できない状況が考えられる。施錠装置3の注意喚起処理では、注意喚起処理のために別途設けた手段(図示せず)、例えば、LED等の点灯部、あるいは、スピーカからの注意喚起により、宿泊者に対して、注意喚起を行うこととしてもよい。
【0061】
[第3変形例]
前述の実施形態では、解錠用音波信号を可聴域における高域周波数(聴取しにくい音)を使用している。そのため、携帯端末4を使用する宿泊者は、解錠用音波信号が放音されているか否かを確認することが困難であり、携帯端末4をマナーモード、あるいは、音量を小さく設定したままとする状況が考えられる。このような状況では、解錠用音波信号が施錠装置3に伝達できないことが考えられる。
【0062】
そのため、解錠用音波信号を放音する場合、解錠用音波信号とは別の可聴音波信号を一緒に放音することとしてもよい。宿泊者は、可聴音波信号を聴取することで、解錠機能が動作していることを確認することが可能となる。その際、可聴音波信号には、メッセージ性、音楽性を持つものを使用することとしてもよい。例えば、可聴音波信号にキャラクタボイスによるお迎えのメッセージを使用することで、宿泊者の気分高揚を図ることが可能となる。さらに、可聴音波信号は、時間帯、あるいは、宿泊する部屋に応じて異ならせることとしてもよい。可聴音波信号は、解錠用音データに含めることとしてもよく、別途、音生成サーバ5a(あるいはWebサーバ5b)から送信された可聴音データに基づいて再生されることとしてもよい。
【0063】
[第4変形例]
第3変形例で説明したように、前述の実施形態では、携帯端末4がマナーモード、あるいは、音量を小さく設定したままの状態等、音量が閾値未満の状態であり、解錠用音波信号が施錠装置3に伝達できないことが考えられる。そのため、携帯端末4において解錠用音波信号を再生する場合、携帯端末4の音量を十分大きな値になるように制御することとしてもよい。携帯端末4で解錠用音波信号を再生する際、携帯端末4は、マナーモードを解除する、あるいは、音量が所定値未満の場合、十分大きな値に変更する等、携帯端末4の音量を上げる処理を行うことが考えられる。なお、解錠用音波信号の再生後は、携帯端末4を制御前の状態に戻すこととしてもよい。
【0064】
[第5変形例]
前述の実施形態では、施錠装置3は、外部との通信を必要とせず、スタンドアローンの状態で使用されるものであった。そのため、施錠装置3の各種状態(例えば、バッテリー38の電力減少等)については、施錠装置3に直接アクセスするしかない。このような状況を鑑み、携帯端末4による解錠を行う際、携帯端末4にて施錠装置3の各種状態を収集することとしてもよい。
【0065】
前述の実施形態では、携帯端末4から施錠装置3に対して、音による解錠用音波信号を送信することで、解錠情報を伝達していた。同じ仕組みを施錠装置3から携帯端末4に対して行うことで、施錠装置3の各種状態を携帯端末4に送信することが考えられる。その場合、施錠装置3に各種状態を示す状態情報を含んだ状態音波信号を発音するためのスピーカ(図示せず)を設けておき、解錠時、携帯端末4のマイクロホン48bで集音することで、状態情報を収集することが可能である。収集された状態情報は、ネットワークを使用して宿泊施設内の管理装置11、あるいは、音生成サーバ5a、Webサーバ5bに対して送信される。
【0066】
[第6変形例]
前述の実施形態では、省電力を実現するため、近接センサ(磁界検出部36d)を使用して、
図9(B)に示されるように携帯端末4が近付いたことを検出し、省電力モードから起動モードに切り替え、音声による解錠機能を有効にすることとしていた。省電力を実現するには、近接センサを使用することに代え、施錠装置3の前に人がいることを検出する人感センサを使用することとしてもよい。
【0067】
人感センサとしては、光学センサ、超音波センサ等、施錠装置3の所定距離(例えば、1mの範囲)内に物体(人)が位置することを検出するセンサを使用することが可能である。前述の実施形態では、近接センサ(磁界検出部36d)による検知のため、
図9(B)で説明したように、携帯端末4を施錠装置3に近付ける必要があるが、人感センサを使用した場合、ユーザとなる宿泊者は、施錠装置3に携帯端末3を近付ける必要は無く、手元での携帯端末4の操作により解錠することが可能である。
【0068】
このような形態を採用することで、スタンドアローンの状態で使用される施錠装置3においても、その各種状態を外部に伝達し、適切なタイミングでバッテリー38を交換する等、各種管理を行うことが可能である。なお、施錠装置3の各種状態としては、バッテリー38の電力減少のみならず、開閉に関するログ、あるいは、自己診断に基づく故障情報等、各種の情報を使用することが考えられる。
【符号の説明】
【0069】
2(2a、2b):精算装置 34b:ROM
3(3a~3c):施錠装置 35:インターフェイス
4(4a、4b):携帯端末 36:音声ユニット
5:管理サーバ 36a:マイクロホン
5a:音生成サーバ 36b:解錠制御部
5b:Webサーバ 36c:音解析部
11:管理装置 36d:磁界検出部
12:ルーター 38:バッテリー
13:Wifiルーター 39a:リーダ配置部
15:無線基地局 39b:マイク孔
21a:CPU 39c:鍵穴
21b:ROM 39d:ノブ部
21c:RAM 41a:CPU
21d:画像処理部 41b:ROM
21e:音声処理部 41c:RAM
23:インターフェイス 41d:画像処理部
24:通信部 41e:音声処理部
25:タッチパネルモニタ 42:記憶部
25a:表示部 43:インターフェイス
25b:タッチパネル 44:カメラ
27a:カードキー発行部 45:タッチパネルモニタ
27b:金銭処理部 45a:表示部
27c:カード処理部 45b:タッチパネル
27d:プリンタ 46a:携帯回線通信部
28a:紙幣挿入口 46b:無線LAN通信部
28b:紙幣取り出し口 46c:通信部
28c:カードキー取出口 47:入力スイッチ
28d:硬貨取り出し口 48a:スピーカ
28e:レシート取り出し口 48b:マイクロホン
28f:硬貨挿入口 451:解錠ページURL
31:筐体 452:URL表示欄
31a:CPU 453:更新ボタン
31b:ROM 454:イメージ図
31c:RAM C:カードキー
32:カードリーダ Sp:スピーカ
33:施錠部 Web:解錠用
34:計時部