特開 2024-118702 情報提供システム及びプログラム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2024118702

(43)【公開日】2024-09-02

(54)【発明の名称】情報提供システム及びプログラム

(51)【国際特許分類】

   G06Q 50/10 20120101AFI20240826BHJP

【ＦＩ】

G06Q50/10

【審査請求】未請求

【請求項の数】6

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2023025131

(22)【出願日】2023-02-21

(71)【出願人】

【識別番号】518135412

【氏名又は名称】株式会社リクルート

(74)【代理人】

【識別番号】100079108

【弁理士】

【氏名又は名称】稲葉 良幸

(74)【代理人】

【識別番号】100109346

【弁理士】

【氏名又は名称】大貫 敏史

(74)【代理人】

【識別番号】100117189

【弁理士】

【氏名又は名称】江口 昭彦

(74)【代理人】

【識別番号】100134120

【弁理士】

【氏名又は名称】内藤 和彦

(74)【代理人】

【識別番号】100139066

【弁理士】

【氏名又は名称】伊藤 健太郎

(72)【発明者】

【氏名】稲垣 瞭

(72)【発明者】

【氏名】阪口 恵理

(72)【発明者】

【氏名】手塚 亮

(72)【発明者】

【氏名】鈴木 大作

(72)【発明者】

【氏名】岩崎 孝佑

(72)【発明者】

【氏名】若松 輝

【テーマコード（参考）】

5L049

5L050

【Ｆターム（参考）】

5L049CC11

5L050CC11

(57)【要約】

【課題】求職者が欲している求人に関する情報を、より適切な方法で提供する。
【解決手段】情報提供システム３００は、求職者端末から入力された検索条件を受け付けると、この検索条件に合致する求人カセット情報（すなわち、職種または役職ごとにグループ化された募集要項を含む求人票に関する情報）を、求人票ＤＢ３０１から抽出する。例えば、検索条件として「スタイリスト」（役職）が入力されている場合、情報提供システム３００は、この検索条件「スタイリスト」（役職）に合致する、「スタイリスト」（役職）についてグループ化された募集要項を含む求人カセット情報を抽出し、これを求人関連情報として求職者端末に表示する。
【選択図】図５Ａ

【特許請求の範囲】

【請求項1】

求職者の端末から、求人の検索条件の入力を受け付ける受付部と、
前記求人の検索条件に合致する募集要項を含む求人カセット情報を一覧表示する表示制御部とを備え、
前記表示制御部は、募集要項を職種または役職ごとにグループ化し、前記求職者の端末に表示する、情報提供システム。

【請求項2】

前記職種または前記役職ごとに、グループ化された募集要項を含む求人カセット情報を記憶する記憶部をさらに備える、請求項１に記載の情報提供システム。

【請求項3】

前記求人カセット情報を構成する募集要項には、前記募集要項の詳細に遷移するための遷移先情報が含まれる、請求項１または２に記載の情報提供システム。

【請求項4】

前記表示制御部は、前記求人カセット情報を表示する際、入力される求人の検索条件に応じて、雇用形態に応じた募集要項の表示順を変更する、請求項１または２に記載の情報提供システム。

【請求項5】

前記表示制御部は、前記求人カセット情報を表示する際、入力される求人の検索条件に応じて、職種または役職ごとの前記求人カセット情報の表示順を変更する、請求項１または２に記載の情報提供システム。

【請求項6】

コンピュータに、
求職者の端末から、求人の検索条件の入力を受け付ける受付ステップと、
前記求人の検索条件に合致する募集要項を含む求人カセット情報を一覧表示する表示制御ステップとを実行させるためのプログラムであって、
前記表示制御ステップにおいては、募集要項を職種または役職ごとにグループ化し、前記求職者の端末に表示する、プログラム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、情報提供システム及びプログラムに関する。

【背景技術】

【0002】

求職者に対して企業に関する各種の情報提供を行うことで、求職者と企業とのマッチングを行うマッチングプラットフォームが種々提供されている。例えば、特許文献１には、求職者の端末に対し、求職者に見合った求人情報をカード型で一覧表示する技術が開示されている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】特開２０１３－１２５５３７号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

しかしながら、カード型で一覧表示される求人情報の中には、様々な職種や役職の求人内容（いわゆる募集要項）がバラバラに点在している可能性があり、このような場合には、求職者は、自分が本当に欲している求人に関する情報が見つけにくい、という問題があった。

【0005】

本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、求職者が欲している求人に関する情報を、より適切な方法で提供することを目的の一つとする。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本発明の一態様に係る情報提供システムは、求職者の端末から、求人の検索条件の入力を受け付ける受付部と、求人の検索条件に合致する、職種または役職ごとにグループ化された募集要項を含む求人カセット情報を、求職者の端末に表示する表示制御部とを具備することを要旨とする。

【発明の効果】

【0007】

本発明によれば、求職者が欲している求人に関する情報を、より適切な方法で提供することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【0008】

【図1】本実施形態に係る統合情報システムの概略構成を示す図である。

【図2】クライアント端末に表示される第１入稿画面を例示した図である。

【図3】募集要項が作成されたときの求人入稿管理システムの動作を示す説明図である。

【図4】クライアント端末に表示される第２入稿画面を例示した図である。

【図5A】求人関連情報提供機能を説明するための説明図である。

【図5B】求人関連情報提供機能を説明するための説明図である。

【図6】店舗関連情報提供機能を説明するための説明図である。

【図7】店舗関連情報の表示画面を例示した図である。

【図8】求人関連情報提供機能のフローチャートである。

【図9】店舗関連情報提供機能のフローチャートである。

【発明を実施するための形態】

【0009】

以下、本発明の一実施形態に係る、美容サロンに関わる統合情報システムについて説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。

【0010】

Ａ．本実施形態
図１は、本実施形態に係る統合情報システム１の概略構成を示す図である。図１に示すように、統合情報システム１は、予約管理システム１００と、求人入稿管理システム２００と、情報提供システム３００とを備えて構成される。

【0011】

予約管理システム１００、求人入稿管理システム２００、情報提供システム３００は、それぞれ通信ネットワークＮを介して相互接続されている。通信ネットワークＮは、例えば、インターネット、ＬＡＮ、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース（登録商標）、ＷｉＦｉ（Wireless Fidelity）、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。

【0012】

予約管理システム１００、求人入稿管理システム２００、情報提供システム３００は、汎用的なコンピュータであり、１台のコンピュータで構成されていてもよいし、通信ネットワークＮに分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。各システム１００，２００，３００を構成するコンピュータは、一般的なコンピュータのハードウェアと同様、ＣＰＵ等を備えた制御装置、半導体メモリ等を備えた記憶装置、タッチパネルやマウス等からなる入力装置、様々な通信インタフェースを備えた通信装置などを含んで構成される。各システム１００，２００，３００は、制御装置などのハードウェア資源が各種ソフトウェアと協働することによって以下に示す様々な機能を実現する。

【0013】

＜予約管理システム１００＞
予約管理システム（第１管理システム）１００は、例えばヘアサロン、エステサロン、ネイルサロンなど、管理下にある各店舗の予約状況を管理する。店舗を利用する各ユーザは、例えばスマートフォンなどのユーザ端末を利用して予約管理システム１００にアクセスし、店舗の予約や、店舗の評価（いわゆる口コミ）などを行う。各ユーザ端末には、店舗の予約や口コミを入力するための操作画面が表示される。

【0014】

ユーザは、操作画面に従ってユーザ端末を適宜操作することで、店舗の予約内容（例えば、日時、予約メニュー、クーポンの有無、特記事項など）をあらわす予約情報や、店舗の口コミ内容（例えば、自身のニックネーム、年代、属性、コメント、評点など）をあらわす口コミ情報を入力する。ユーザによって入力された予約情報及び口コミ情報は、予約管理システム１００の予約情報データベース（ＤＢ）１０１及び口コミ情報データベース（ＤＢ）１０２にそれぞれ格納される。

【0015】

予約管理システム１００は、各店舗の予約情報及び口コミ情報を、情報提供システム３００に送信する。

【0016】

＜求人入稿管理システム２００＞
求人入稿管理システム（第２管理システム）２００は、クライアント（例えば、各企業のブランド担当者など）によって入稿される、求人の募集に関わる入稿データを管理する。クライアントは、例えばタブレット端末やノートＰＣなどのクライアント端末を利用して求人入稿管理システム２００にアクセスし、求人の募集要項や店舗詳細情報などの入稿データを入稿する。

【0017】

（求人の募集要項を入稿する場合）
図２は、クライアントが求人の募集要項を入稿する際に、クライアント端末に表示される第１入稿画面Ｐ１を例示した図である。

【0018】

第１入稿画面Ｐ１は、募集要項を構成する見出し情報ＩＦ１、応募条件情報ＩＦ２、仕事内容情報ＩＦ３などを入稿するための操作画面である。

【0019】

見出し情報ＩＦ１には、企業のブランド、職種または役職、雇用形態、新卒・中途、キャッチコピーなどの情報が含まれる。

【0020】

応募条件情報ＩＦ２には、雇用期間等の定め、必要資格の有無、必要経験の有無、費用負担の有無などの情報が含まれる。

【0021】

仕事内容情報ＩＦ３には、入社後に従事する仕事内容、出張の有無、新人・未経験者向けの研修の有無、研修制度の有無などの情報が含まれる。
その他として、企業に関する情報や、どの店舗で求人を募集するかをあらわす店舗名などの情報も入稿可能となっている。

【0022】

クライアントは、クライアント端末を操作することで、見出し情報ＩＦ１、応募条件情報ＩＦ２、仕事内容情報ＩＦ３を入稿する。本実施形態では、見出し情報ＩＦ１を構成する各要素（例えば、企業のブランド、職種または役職、雇用形態など）ごとに、募集要項を作成することが可能となっている。なお、企業が保有するブランド単位で募集要項を作成する代わりに、企業単位や事業グループ単位などで募集要項を作成できるようにしてもよい。ここで、「職種」とは、担当している仕事の種別（例えば、美容師、ネイリストなど）を意味し、「役職」とは、組織における役目や職務（例えば、店長、スタイリスト、アシスタントなど）を意味する。このため、「職種」と「役職」は厳密には異なるが、以下の説明では便宜上、職種も含めて「役職」と総称する。

【0023】

図３は、募集要項が作成されたときの求人入稿管理システム２００の動作を示す説明図である。
図３に示すように、クライアントによって、「スタイリスト」（役職）、「正社員」（雇用形態）向けの第１募集要項Ｒｇ１、「スタイリスト」（役職）、「パート」（雇用形態）向けの第２募集要項Ｒｇ２、「ネイリスト」（役職）、「パート」（雇用形態）向けの第３募集要項Ｒｇ３などが作成されると、求人入稿管理システム２００は、作成された募集要項を募集要項データベース（ＤＢ）２０１に格納する。

【0024】

また、求人入稿管理システム２００は、作成された募集要項を役職ごとにグループ化し、グループ化された募集要項を含む求人票に関する情報（以下、求人カセット情報）を生成し、求人票データベース（ＤＢ）２０２に格納する。

【0025】

求人入稿管理システム２００は、生成した求人カセット情報を、情報提供システム３００に送信する。

【0026】

（店舗詳細情報を入稿する場合）
図４は、クライアントが店舗詳細情報を入稿する際に、クライアント端末に表示される第２入稿画面Ｐ２を例示した図である。

【0027】

第２入稿画面Ｐ２は、求人票に表示すべき店舗詳細情報を入稿（入力）するための操作画面であり、図４では、店舗で働くスタッフ（ここではスタイリストやアシスタント）に関するスタッフ情報ＩＦ４などが例示されている。もちろん、店舗詳細情報には、スタッフ情報だけでなく、店舗に関する様々な情報（例えば、店舗名、メニュー、所在地、連絡先、こだわり、クーポンなど）が含まれる。

【0028】

クライアントは、第２入稿画面Ｐ２に従い、クライアント端末を適宜操作することで、店舗詳細情報を入力する。入力された店舗詳細情報は、求人入稿管理システム２００の店舗詳細情報データベース（ＤＢ）２０３に格納される。

【0029】

求人入稿管理システム２００は、格納された店舗詳細情報を、情報提供システム３００に送信する。

【0030】

＜情報提供システム３００＞
情報提供システム３００は、求職者の求めに応じて、求人に関する求人関連情報を提供する機能（以下、求人関連情報提供機能）、求人を募集している店舗に関する店舗関連情報を提供する機能（店舗関連情報提供機能）を備えている。以下、各機能について詳細に説明する。

【0031】

（求人関連情報提供機能）
図５Ａ及び図５Ｂは、求人関連情報提供機能を説明するための説明図である。
求職者は、例えばスマートフォンなどの求職者端末を利用して情報提供システム３００にアクセスすると、情報提供システム３００は、求人に関する検索ボックスを求職者端末に表示する。

【0032】

求職者は、求職者端末を操作して、所望の検索条件（例えば「スタイリスト」（役職））や「パート」（雇用形態）など）を検索条件として入力する。検索条件の入力は、あらかじめ用意された検索条件にチェックを入れたり、検索ボックスに入力するなど、各種変更可能である。情報提供システム（受付部）３００は、入力された検索条件を受け付けると、実装された検索エンジンなどを利用して、この検索条件に合致する求人カセット情報（すなわち、職種または役職ごとにグループ化した募集要項を含む求人票に関する情報）を、求人票データベース（ＤＢ）３０１から抽出する。なお、求人票ＤＢ（記憶部）３０１には、求人入稿管理システム２００から送信される、様々な求人カセット情報が登録されている。

【0033】

図５Ａに示す例では、検索条件として「スタイリスト」（役職）が入力されているため、情報提供システム（表示制御部）３００は、この検索条件「スタイリスト」（役職）に合致する、「スタイリスト」（役職）についてグループ化した募集要項（ここでは、「正社員」（雇用形態）向けの第１募集要項Ｒｇ１及び「パート」（雇用形態）向けの第２募集要項Ｒｇ２）を含む求人カセット情報を抽出し、これを求人関連情報として求職者端末に一覧表示する。

【0034】

すでに説明したように、本実施形態では、企業のブランド単位で求人カセット情報が生成されるため、複数のブランドで検索条件に合致する求人カセット情報があれば、ブランドごとに検索条件に合致する求人カセット情報が抽出され、表示されることになる。

【0035】

また、図５Ａに示す例では、求人カセット情報に含まれる募集要項について、「正社員」（雇用形態）→「パート」（雇用形態）の順序で表示しているが、どのような順序で表示するかはシステム設計に応じて適宜設定可能である。例えば、求職者によって入力される検索条件に応じて、雇用形態に応じた募集要項の表示順を変更してもよい。例えば、検索条件に「パート」（雇用形態）が含まれる場合には、「パート」（雇用形態）の募集要項が際立つように、求人カセット情報に含まれる募集要項を、「パート」（雇用形態）→「正社員」（雇用形態）の順序で表示してもよい。もちろん、この場合は「パート」（雇用形態）の募集要項のみを表示し、「正社員」（雇用形態）の募集要項を表示しないように設定してもよい。

【0036】

同様に、求職者によって入力される検索条件に応じて、役職ごとの求人カセット情報の表示順を変更してもよい。例えば、図５Ｂに示すように、検索条件として「パート」（雇用形態）と、「美容」（キーワード）が入力された場合には、情報提供システム３００は、この検索条件に合致する、役職についてグループ化された募集要項を含む求人カセット情報（ここでは、「スタイリスト」（役職）の求人カセット情報及び「ネイリスト」（役職）の求人カセット情報）抽出し、抽出した求人カセット情報を表示する。図５Ｂに示す例では、抽出したカセット情報について、「スタイリスト」（役職）→「ネイリスト」（役職）の順序で表示しているが、どのような順序で表示するかはシステム設計に応じて適宜設定可能である。例えば、入力される検索条件から、求職者がネイリストに関心があると推測された場合には、抽出した求人カセット情報を、「ネイリスト」（役職）→「スタイリスト」（役職）の順序で表示してもよい。

【0037】

求職者は、求職者端末に表示される求人関連情報を確認し、所望の募集要項を見つけると、対応する募集要項をクリックする。求人カセット情報を構成する各募集要項には、募集要項の詳細に遷移するためのＵＲＬ（遷移先情報）が埋め込まれている。情報提供システム３００は、対応する募集要項がクリックされたことを検知すると、クリックされた募集要項の詳細を、求職者端末に表示する。例えば、求職者によって、図５Ａに示す「スタイリスト」（役職）、「パート」（雇用形態）の第２募集要項Ｒｇ２がクリックされると、情報提供システム３００は、第２募集要項Ｒｇ２の詳細（すなわち、応募条件や仕事内容情報など）を求職者端末に表示する。求職者は、求職者端末に表示される募集要項の詳細を確認することで、応募すべき求人であるか否か等を判断することができる。

【0038】

ここで、求人関連情報に含まれる各求人カセット情報には、求人を募集している店舗の店舗名がリンク表示されている（図５Ａ及び図５Ｂ参照）。求職者は、求職者端末に表示される求人関連情報を確認し、いずれかの店舗に興味を持つと、対応する店舗名（例えば、「・・・サロン 〇×店」）をクリックする。かかる操作が行われると、情報提供システム３００は、以下に示す店舗関連情報提供機能を発動し、クリックされた店舗名の店舗関連情報を求職者端末に表示する。

【0039】

（店舗関連情報提供機能）
図６は、店舗関連情報提供機能を説明するための説明図である。
すでに説明したように、情報提供システム（取得部）３００は、予約管理システム１００から、各店舗の予約情報及び口コミ情報を受信（取得）し、求人入稿管理システム２００から、各店舗の店舗詳細情報を受信（取得）している。情報提供システム３００は、受信した各情報を表示用に加工し、表示用データベース（ＤＢ）３０２に格納する。ただし、予約情報については、情報提供システム３００は、予約情報に含まれる少なくとも一部の項目を集計し、集計結果を含む予約情報を表示用ＤＢ３０２に登録する。一例として、情報提供システム３００は、予約されたメニューを集計した場合には、集計結果をランキング形式で表示（例えば、人気メニューをランキング表示）することができるように、予約情報に加工を施す。なお、図６及び以下の説明では、加工後の予約情報、口コミ情報、店舗詳細情報を、それぞれ予約表示情報、口コミ表示情報、店舗詳細表示情報と呼ぶ。

【0040】

その後、情報提供システム（表示制御部）３００は、求人を募集している店舗の店舗名がクリックされたことを検知すると、表示用ＤＢ３０２から、この店舗名に対応する予約表示情報、口コミ表示情報、店舗詳細表示情報を抽出し、抽出した予約表示情報、口コミ表示情報、店舗詳細表示情報を、店舗関連情報として求職者端末に表示する。

【0041】

図７は、店舗関連情報の表示画面Ｐ３を例示した図である。
図７に示す例では、店舗詳細表示情報として、店舗名や所在地、メニューや料金体系、連絡先といった店舗基本情報や当該店舗で働くスタッフ情報などが表示され、予約表示情報として、人気の予約メニューなどがランキング形式で表示され、口コミ表示情報として、当該店舗の総合評価や、ピックアップされた特定ユーザの口コミなどが表示される。求職者は、求職者端末に表示される店舗関連情報を確認することで、求人を募集している店舗の雰囲気などを把握することができ、自分のニーズにマッチした魅力的な店舗であるか否か等を判断することができる。

【0042】

なお、上記例では、予約情報に含まれる少なくとも一部の項目を集計し、集計結果を表示する態様を例示したが、これに限る趣旨ではなく、例えば口コミ情報に含まれる一部の項目（例えば、口コミの年齢層）を集計し、集計結果を表示してもよい。

【0043】

以下、求人関連情報提供機能及び店舗関連情報提供機能を実現する情報提供システム３００の動作について、図面を参照しながら説明する。

【0044】

（求人関連情報提供機能を実現する場合）
図８は、求人関連情報提供機能のフローチャートである。
情報提供システム３００は、求職者端末から、求人に関する検索条件（例えば、「スタイリスト」（役職）など）を受け付ける（ステップＳ１０１）。情報提供システム３００は、実装された検索エンジンなどを利用して、この検索条件に合致する求人カセット情報を、求人票データベースＤＢ３０１から抽出する（ステップＳ１０２）。そして、情報提供システム３００は、抽出した求人カセット情報を求職者端末に表示し（ステップＳ１０３）、処理を終了する。なお、求人カセット情報に含まれる各募集要項の表示順や、役職ごとの求人カセット情報の表示順については、すでに図５Ａ及び図５Ｂを用いて詳細を明らかにしたため、これ以上の説明は割愛する。

【0045】

（店舗関連情報提供機能を実現する場合）
図９は、店舗関連情報提供機能のフローチャートである。
情報提供システム３００は、求職者によって、求人を募集しているいずれかの店舗の店舗名がクリックされたか否かを判定する（ステップＳ２０１）。情報提供システム３００は、いずれかの店舗名がクリックされるまで、ステップＳ２０１を繰り返し実行する。その後、いずれかの店舗名がクリックされたことを検知すると（ステップＳ２０１；ＹＥＳ）、情報提供システム３００は、求職者によってクリックされた店舗を特定する（ステップＳ２０２）。そして、情報提供システム３００は、表示用ＤＢ１１から、この店舗名に対応する予約表示情報、口コミ表示情報、店舗詳細表示情報を抽出し、抽出した予約表示情報、口コミ表示情報、店舗詳細表示情報を、店舗関連情報として求職者端末に表示し（ステップＳ２０３）、処理を終了する。

【0046】

Ｂ．その他
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。また、本実施形態では、美容関連のシステムを例に説明したが、他の業種（例えば、飲食関連など）のシステムにも同様に適用可能である。

【符号の説明】

【0047】

１…統合情報システム、１００…予約管理システム、１０１…予約情報データベース、１０２…口コミ情報データベース、２００…求人入稿管理システム、２０１…募集要項データベース、２０２…求人票データベース、２０３…店舗詳細情報データベース、３００…情報提供システム、３０１…求人票データベース、３０２…表示用データベース、Ｐ１…第１入稿画面、Ｐ２…第２入稿画面、Ｐ３…表示画面、ＩＦ１…見出し情報、ＩＦ２…応募条件情報、ＩＦ３…仕事内容情報、ＩＦ４…スタッフ情報、Ｒｇ１，Ｒｇ２，Ｒｇ３…募集要項

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5A】

【図5B】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】