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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118738
(43)【公開日】2024-09-02
(54)【発明の名称】ユニットハウス用基礎
(51)【国際特許分類】
   E02D 27/01 20060101AFI20240826BHJP
   E02D 27/02 20060101ALI20240826BHJP
   E04B 1/348 20060101ALI20240826BHJP
【FI】
E02D27/01 101A
E02D27/02
E04B1/348 K
E04B1/348 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023025184
(22)【出願日】2023-02-21
(71)【出願人】
【識別番号】595034204
【氏名又は名称】SUS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092842
【弁理士】
【氏名又は名称】島野 美伊智
(74)【代理人】
【識別番号】100166578
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥居 芳光
(72)【発明者】
【氏名】石田 保夫
【テーマコード(参考)】
2D046
【Fターム(参考)】
2D046BA22
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユニットハウス設置の工期の短縮、設置工事の容易化を図ることができるように工夫したユニットハウス用基礎構造と提供すること。
【解決手段】底面側に複数本の脚柱を備えたユニットハウスの上記複数本の脚柱を複数個のグループにグループ分けし、上記複数個の各グループに対応するように複数個のグループ用基礎を設け、上記グループ用基礎は予め製造されたものを上記ユニットハウスの設置現場に搬入するものであり、それによって、ユニットハウス設置の工期の短縮、設置工事の容易化を図ることができる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面側に複数本の脚柱を備えたユニットハウスの上記複数本の脚柱を複数個のグループにグループ分けし、
上記複数個の各グループに対応するように複数個のグループ用基礎を設け、
上記グループ用基礎は予め製造されたものを上記ユニットハウスの設置現場に搬入するものであることを特徴とするユニットハウス用基礎。
【請求項2】
請求項1記載のユニットハウス用基礎において、
上記各グループに所属する脚柱の本数は同じであることを特徴とするユニットハウス用基礎。
【請求項3】
請求項1記載のユニットハウス用基礎において、
上記ユニットハウスは平面視において略四角形をなしていて、
上記複数本の脚柱は4個のグループにグループ分けされ、
上記4個のグループに対応するように4個のグループ用基礎が設けられていることを特徴とするユニットハウス用基礎。
【請求項4】
請求項1記載のユニットハウス用基礎において、
上記グループ用基礎の上記脚柱に対応する個所にはアンカーボルトが設置されていて、
上記アンカーボルトはグループ用基礎内に埋設された埋設部と上記埋設部に着脱され上記グループ用基礎から突出されるボルト部とから構成されていることを特徴とするユニットハウス用基礎。
【請求項5】
請求項4記載のユニットハウス用基礎において、
上記埋設部の上端は上記グループ用基礎の上面と面一になっていることを特徴とするユニットハウス用基礎。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、住居ユニット等のユニットハウス用として使用されるユニットハウス用基礎に係り、特に、ユニットハウス設置の工期の短縮、設置工事の容易化を図ることができるように工夫したものに関する。
【背景技術】
【0002】
ユニットハウス用基礎の構成を開示するものとして、例えば、特許文献1、特許文献2、等がある。
まず、特許文献1に記載された発明によるユニットハウス構造では、基礎の上に土台を設置してアンカー結合によって固定し、上記土台に妻骨格を設置する。上記妻骨格には複数の通し柱があり、上記通し柱に腕部材や屋根受け部が取り付けられている。上記腕部材には床部材が取り付けられ、上記屋根受け部には屋根部材が取り付けられる。
また、特許文献2に記載された発明によるユニットハウスの階段設置構造では、階段用のユニットに複数の支柱があり、上記支柱が基礎コンクリートにアンカー部材を介して固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-285708号公報
【特許文献2】特開2004-190303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の構成によると次のような問題があった。
すなわち、従来の場合には、ユニットハウスを設置する現場においてユニットハウス用基礎を構築している。ユニットハウス用基礎の構築には型枠の組立、コンクリートの打設、養生期間の経過、型枠の撤去、といった煩雑な作業が必要であり、且つ、長い時間を要してしまう。その為、ユニットハウスの設置工事の工期が長期化してしまうという問題があった。
又、煩雑な作業を余儀なくされてしまうという問題もあった。
【0005】
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、ユニットハウス設置の工期の短縮、設置工事の容易化を図ることができるユニットハウス用基礎を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するべく本発明の請求項1によるユニットハウス用基礎は、底面側に複数本の脚柱を備えたユニットハウスの上記複数本の脚柱を複数個のグループにグループ分けし、上記複数個の各グループに対応するように複数個のグループ用基礎を設け、上記グループ用基礎は予め製造されたものを上記ユニットハウスの設置現場に搬入するものであることを特徴とするものである。
また、請求項2によるユニットハウス用基礎は、請求項1記載のユニットハウス用基礎において、上記各グループに所属する脚柱の本数は同じであることを特徴とするものである。
また、請求項3によるユニットハウス用基礎は、請求項1記載のユニットハウス用基礎において、上記ユニットハウスは平面視において略四角形をなしていて、上記複数本の脚柱は4個のグループにグループ分けされ、上記4個のグループに対応するように4個のグループ用基礎が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項4によるユニットハウス用基礎は、請求項1記載のユニットハウス用基礎において、上記グループ用基礎の上記脚柱に対応する個所にはアンカーボルトが設置されていて、上記アンカーボルトはグループ用基礎内に埋設された埋設部と上記埋設部に着脱され上記グループ用基礎から突出されるボルト部とから構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項5によるユニットハウス用基礎は、請求項4記載のユニットハウス用基礎において、上記埋設部の上端は上記グループ用基礎の上面と面一になっていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
以上述べたように本願発明の請求項1によるユニットハウス用基礎は、底面側に複数本の脚柱を備えたユニットハウスの上記複数本の脚柱を複数個のグループにグループ分けし、上記複数個の各グループに対応するように複数個のグループ用基礎を設け、上記グループ用基礎は予め製造されたものを上記ユニットハウスの設置現場に搬入するものであるので、ユニットハウス設置の工期の短縮、設置工事の容易化を図ることができる。
また、請求項2によるユニットハウス用基礎は、請求項1記載のユニットハウス用基礎において、上記各グループに所属する脚柱の本数は同じであるので、より工期の短縮、設置工事の容易化を図ることができる。
また、請求項3によるユニットハウス用基礎は、請求項1記載のユニットハウス用基礎において、上記ユニットハウスは平面視において略四角形をなしていて、上記複数本の脚柱は4個のグループにグループ分けされ、上記4個のグループに対応するように4個のグループ用基礎が設けられているので、より工期の短縮、設置工事の容易化を図ることができる。
また、請求項4によるユニットハウス用基礎は、請求項1記載のユニットハウス用基礎において、上記グループ用基礎の上記脚柱に対応する個所にはアンカーボルトが設置されていて、上記アンカーボルトはグループ用基礎内に埋設された埋設部と上記埋設部に着脱され上記グループ用基礎から突出されるボルト部とから構成されているので、搬送時に上記グループ用基礎の突出される部分を無くし、運搬を容易にできる。
また、請求項5によるユニットハウス用基礎は、請求項4記載のユニットハウス用基礎において、上記埋設部の上端は上記グループ用基礎の上面と面一になっているので、上記グループ用基礎の突出される部分を完全に無くし、更に運搬を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の第1の実施の形態を示す図で、ユニットハウス及びユニットハウス用基礎を示す斜視図である。
図2】本発明の第1の実施の形態を示す図で、図1のII-II断面図である。
図3】本発明の第1の実施の形態を示す図で、ユニットハウスの高床用脚柱を示す斜視図である。
図4】本発明の第1の実施の形態を示す図で、ユニットハウスのグループ用基礎の配置を示す平面図である。
図5】本発明の第1の実施の形態を示す図で、図5(a)はグループ用基礎を示す平面図、図5(b)は図5(a)のVb-Vb断面図、図5(c)は図5(a)のVc-Vc断面図である。
図6】本発明の第1の実施の形態を示す図で、グループ用基礎内の鉄筋の配置を示す平面図である。
図7】本発明の第1の実施の形態を示す図で、図7(a)はアンカーボルトの埋設部を示す側面図、図7(b)は図7(a)のVIIb-VIIb矢視図、図7(c)はアンカーボルトのボルト部を示す側面図である。
図8】本発明の第2の実施の形態を示す図で、ユニットハウス及びユニットハウス用基礎を示す側面図である。
図9】本発明の第2の実施の形態を示す図で、図8のIX-IX断面図である。
図10】本発明の第2の実施の形態を示す図で、ユニットハウスの高床用脚柱を示す斜視図である。
図11】本発明の第2の実施の形態を示す図で、ユニットハウスのグループ用基礎の配置を示す平面図である。
図12】本発明の第2の実施の形態を示す図で、図12(a)はグループ用基礎を示す平面図、図12(b)は図12(a)のXIIb-XIIb断面図、図12(c)は図12(a)のXIIc-XIIc断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1から図7を参照しながら、本発明の第1の実施の形態について説明する。
この第1の実施の形態によるユニットハウス用基礎1には、図1に示すようなユニットハウス3が設置される。
上記ユニットハウス3は、複数の床側梁材5と、複数の柱7と、複数の図示しない天井側梁材と、図示しない床材と、図示しない天井材と、複数の壁ユニット9、複数の窓ユニット11、ドアユニット13、屋根ユニット15、及び、複数の高床用脚柱17と、等から構成されている。
【0010】
上記床側梁材5と上記柱7と上記高床用脚柱17は図示しないジョイントを介して連結されている。同様に、上記天井側梁材と上記柱7も図示しないジョイントを介して連結されている。
【0011】
上記高床用脚柱17は、図3に示すように、基部21、ジョイント23、及び、脚本体25から構成されている。上記基部21は、矩形の板状部材で、4つのアンカーボルト用貫通孔27が設けられている。上記ジョイント23は略八角形の横段面形状を成しており、上記基部21の中央に立設されている。上記ジョイント23は、固定ネジ29、29を上記基部21に貫通させて上記ジョイント23に螺合させて固定されている。
【0012】
上記脚本体25は中空の略四角柱状部材で、中央には略八角形の横段面形状を成す貫通孔31が設けられている。上記脚本体25は上記貫通孔31に上記ジョイント23を挿入されて上記基部21に立設される。上記脚本体25の一端側(図1中下側)には複数の貫通孔33が設けられている。上記脚本体25は、図示しない固定ネジを上記貫通孔33に貫通させ、上記ジョイント23に螺合させて固定される。
上記脚本体25の他端側(図3中上側)には複数の貫通孔35が設けられている。
【0013】
また、上記脚本体25の角部には上記脚本体25の長さ方向(図3中上下方向)に延長された係合溝37が形成されている。上記係合溝37は底部側に向かって拡開された横断面形状を成している。
上記高床用脚柱17の図1中上側の貫通孔31には既に説明したジョイントの端部が挿入され、図示しないボルトを上記貫通孔35に貫通させ上記ジョイントに螺合させて固定されるようになっている。
【0014】
図2に示すように、上記ユニットハウス3は平面視において略四角形をなしていて、上記高床用脚柱17は、複数の(例えば、4つの)グループにグループ分けされている。図2中左上側の5本の柱7に対応する高床用脚柱17は第1のグループAに属し、図2中右上側の5本の柱7に対応する高床用脚柱17は第2のグループBに属し、図2中左下側の5本の柱7に対応する高床用脚柱17は第3のグループCに属し、図2中右下側の5本の柱7に対応する高床用脚柱17は第4のグループDに属している。
【0015】
上記ユニットハウス3は予め工場で組み立てられた後建設現場に搬入される。上記高床用脚柱17も予め工場で製造され、上記ユニットハウス3とは別体の状態で建設現場に搬入される。
【0016】
上記ユニットハウス用基礎1には、図4に示すように、複数の(例えば4つの)グループ用基礎41がある。上記グループ用基礎41は、図5及び図6に示すように、コンクリート43内に鉄筋45を配して直方体形状に固化させたものである。
【0017】
上記グループ用基礎41には、アンカーボルト47が埋設されている。例えば、図5(a)に示すように、複数(例えば、4本)の上記アンカーボルト47からなるアンカーボルト群49が、複数箇所(例えば、6箇所)に配置されている。
それぞれの上記グループ用基礎41は上記ユニットハウス3の高床用脚柱17のグループA、B、C、Dに対応しており、上記アンカーボルト群49の位置は上記高床用脚柱17の位置に対応しており、個々の上記アンカーボルト群49のアンカーボルト47の位置は上記高床用脚柱17の基部21のアンカーボルト用貫通孔27の位置に対応している。
【0018】
上記アンカーボルト47は、図7に示すように、埋設部51とボルト部53とから構成されている。上記埋設部51は上記グループ用基礎41のコンクリート43に先端面(図7(a)中左端の面)を露出させ、且つ、上記グループ用基礎41の上面(図5(b)中上側の面)から突出されない面一の状態で埋設されている。
上記埋設部51の基端側(図7(a)中右側)は二又に枝分かれしており、抜け止め55となっている。上記埋設部51の先端側(図7(a)中左側)には雌ネジ部57が設けられている。上記雌ネジ部57は上記埋設部51の先端面(図7(a)中左端の面)に開口された凹部となっている。
【0019】
上記ボルト部53には全長にわたって外周面に雄ネジ部59が形成されている。図5に示すように、上記ボルト部53は上記埋設部51の雌ネジ部57に螺合され、一部が上記グループ用基礎41の上面(図5(b)中上側の面)から突出されている。
【0020】
上記グループ用基礎41には複数の埋め込みボルト61が埋設されている。上記埋め込みボルト61には図示しない吊り下げボルトが螺合され、上記グループ用基礎41は上記吊り下げボルトを介して吊り下げられて移動されるようになっている。
上記グループ用基礎41は、工場で製造された後、建設現場に搬入されて設置され、上記グループ用基礎41の上に上記ユニットハウス3が設置されて固定される。
上記ボルト部53は上記グループ用基礎41が建設現場に搬入されたあと上記埋設部51に螺合される。
上記高床用脚柱17と上記グループ用基礎41は、上記高床用脚柱17のアンカーボルト用貫通孔27に上記アンカーボルト47のボルト部53の突出された部分を貫通させ、図示しない固定用ナットを上記ボルト部53の突出された部分に螺合させて固定されるようになっている。
【0021】
次に、本発明の第1の実施の形態の作用について説明する。
まず、予め工場でユニットハウス3、複数の高床用脚柱17、グループ用基礎41を組立/製造する。
尚、上記グループ用基礎41のアンカーボルト47のボルト部53を外しておく。
それらユニットハウス3、高床用脚柱17、グループ用基礎41、ボルト部53を別体の状態で建設現場に搬入する。
【0022】
次に、上記グループ用基礎41を、例えば、図4に示すような配置で設置する。
次に、ボルト部53を埋設部51に螺合させて、アンカーボルト47を構成する。
【0023】
次に、上記高床用脚柱17をユニットハウス3の各柱の真下にジョイントを介して連結する。
次に、上記ユニットハウス3を重機によって吊り上げて上記グループ用基礎41の上に載せる。それによって、上記高床用脚柱17のアンカーボルト用貫通孔27に上記アンカーボルト47のボルト部53が挿通される。そして、図示しない固定用ナットを上記ボルト部53の上記アンカーボルト用貫通孔27から突出された部分に螺合させて固定する。
【0024】
次に、本発明の第1の実施の形態の効果について説明する。
まず、本実施の形態によるユニットハウス用基礎1は、複数の(例えば、4つの)グループ用基礎41から構成されていて、これらグループ用基礎41は予め工場で製造されて建設現場に搬入されるので、従来のように、建設現場で基礎を構築する場合のように、長い時間と煩雑な作業を要することはなく、それによって、ユニットハウス設置の工期の短縮、設置工事の容易化を図ることができる。
【0025】
また、複数本の高床用脚柱17は4つのグループA、B、C、Dに均等にグループ分けされているので、グループA、B、C、D用として共通のグループ用基礎41を使用することができる。
又、一種類のグループ用基礎41を製造すれば足りる。
【0026】
また、アンカーボルト47は、上記グループ用基礎41に埋設された埋設部51とボルト部53とから構成され、上記ボルト部53は上記グループ用基礎41が建設現場に搬入されたあと上記埋設部51に螺合されるので、搬送時に上記グループ用基礎41の突出される部分を無くして積み重ねることができ容易に多数を運搬できる。
【0027】
図8から図12を参照しながら、本発明の第2の実施の形態について説明する。
この第2の実施の形態では、ユニットハウス用基礎101にユニットハウス103が設置されている。上記ユニットハウス103は、リビングユニット105、エントランスユニット107、ユーティリティユニット109から構成されている。
【0028】
上記リビングユニット105は、複数の床側梁材113に複数の柱115が立設され、それら複数の柱115の上に図示しない天井側梁材が連結され、それら複数の天井側梁材の上に屋根116が設置された構成になっている。上記柱115間の所定の位置に、壁117及び窓付き壁119等が設置されている。また、図8中左側及び中央に位置する柱115の真下には高床用脚柱17が設置され、図8中右側に位置する柱115の真下には高床用脚柱121が設置されている。
【0029】
上記エントランスユニット107は、複数の床側梁材123に複数の柱115が立設され、それら複数の柱115の上に図示しない天井側梁材が連結され、それら複数の天井側梁材の上に屋根118が設置された構成になっている。上記複数の柱115の間の所定の位置に、壁117及びドア125等が設置されている。また、上記柱115の真下には高床用脚柱121が設置されている。
【0030】
上記ユーティリティユニット109は、複数の床側梁材113に複数の柱115が立設され、それら複数の柱115の上に図示しない天井側梁材が連結され、それら複数の天井側梁材の上に屋根120が設置された構成になっている。上記複数の柱115の間の所定の位置に、壁117及び窓付き壁119が設置されている。また、図8中右側及び中央に位置する柱115の真下には高床用脚柱17が設置され、図8中左側に位置する柱115の真下には高床用脚柱121が設置されている。
【0031】
上記高床用脚柱17は前記第1の実施の形態で説明した通りのものである。
上記高床用脚柱121は、図10に示すように、前記した第1の実施の形態の高床用脚柱17と略同じ構成であるが、基部131がある。上記基部131は、前記した第1の実施の形態の高床用脚柱17の基部21の図3中右上側を除去したような形状で、3つのアンカーボルト用貫通孔27が設けられている。
上記高床用脚柱121は図10中右上側を向かい合わせた状態で隣接して配置されている。
【0032】
図11に示すように、上記ユニットハウス用基礎101では複数(この実施の形態では4つ)のグループ用基礎141が用いられる。
図12に示すように、上記グループ用基礎141は、前記した第1の実施の形態のグループ用基礎41と略同様の構成であるが、上記高床用脚柱121に対応する箇所には、アンカーボルト群143が配置されている。上記アンカーボルト群143のアンカーボルト47の数と配置は、隣り合う2つの上記高床用脚柱121のアンカーボルト用貫通孔27に対応して、上記アンカーボルト群143には6本のアンカーボルト47が設置されている。
なお、前記した第1の実施の形態と共通する構成要素については、同じ番号を付し説明を省略する。
【0033】
次に、本発明の第2の実施の形態の作用について説明する。
まず、予め工場でリビングユニット105、エントランスユニット107、ユーティリティユニット109を構築する。
但し、屋根116、118、120は別体としておく。
併せて、複数の高床用脚柱17、121、グループ用基礎141を組立/製造する。
尚、上記グループ用基礎141のアンカーボルト47のボルト部53を外しておく。
それらリビングユニット105、エントランスユニット107、ユーティリティユニット109、屋根116、118、120、複数の高床用脚柱17、121、グループ用基礎141、ボルト部53を別体の状態で建設現場に搬入する。
【0034】
次に、上記グループ用基礎41を、例えば、図11に示すような配置で設置する。
次に、ボルト部53を埋設部51に螺合させて、アンカーボルト47を構成する。
【0035】
次に、リビングユニット105、エントランスユニット107、ユーティリティユニット109に屋根116、118、120を取り付ける。
次に、リビングユニット105、エントランスユニット107、ユーティリティユニット109を連結する。
次に、リビングユニット105、エントランスユニット107、ユーティリティユニット109に上記高床用脚柱17、121を連結する。
次に、上記ユニットハウス3を重機によって吊り上げて上記グループ用基礎141の上に載せる。それによって、上記高床用脚柱17、121のアンカーボルト用貫通孔27に上記アンカーボルト47のボルト部53が挿通される。そして、図示しない固定用ナットを上記ボルト部53の上記アンカーボルト用貫通孔から突出された部分に螺合させて固定する。
【0036】
この第2の実施の形態の場合も、前記した第1の実施の形態の場合と同様の作用と効果を奏する。
【0037】
本発明は、前記した第1の実施の形態及び第2の実施の形態に限定されない。
グループ用基礎の数と配置、及び、グループ用基礎に割り当てられた高床用脚柱の本数及び配置には様々な場合が考えられる。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、高床用脚柱の場合を例に挙げて示したが、通常長さの脚柱であっても同様に適用できる。
また、図示した構成は一例であり、様々な場合が考えられる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、例えば、住居ユニット等のユニットハウス用として使用されるユニットハウス用基礎に係り、特に、ユニットハウス設置の工期の短縮、設置工事の容易化を図ることができるように工夫したものに関し、居住用のユニットハウスに好適である。
【符号の説明】
【0039】
1 ユニットハウス用基礎
3 ユニットハウス
41 グループ用基礎
47 アンカーボルト
51 埋設部
53 ボルト部
101 ユニットハウス用基礎
103 ユニットハウス
141 グループ用基礎
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12