(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118742
(43)【公開日】2024-09-02
(54)【発明の名称】目隠し扉及びこれを備える組立棚
(51)【国際特許分類】
A47B 47/00 20060101AFI20240826BHJP
E06B 3/70 20060101ALI20240826BHJP
E06B 3/34 20060101ALI20240826BHJP
【FI】
A47B47/00
E06B3/70 F
E06B3/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023025190
(22)【出願日】2023-02-21
(71)【出願人】
【識別番号】390020101
【氏名又は名称】セイキ住工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119404
【弁理士】
【氏名又は名称】林 直生樹
(74)【代理人】
【識別番号】100177769
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100188743
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 誠
(72)【発明者】
【氏名】守谷 将人
(72)【発明者】
【氏名】澤口 直人
【テーマコード(参考)】
2E014
2E016
3B054
【Fターム(参考)】
2E014AA05
2E014CA04
2E014CC05
2E016HA06
2E016HA07
2E016JA11
2E016JC07
2E016KA02
2E016LA01
3B054AA01
3B054BC04
3B054BC09
3B054BC14
3B054BC15
3B054CA02
3B054CA09
(57)【要約】
【課題】目隠し扉を組立棚の支柱に回動自在に取り付ける構造が簡素で且つ取り付け作業が容易な目隠し扉及びこれを備える棚を提供する。
【解決手段】目隠し扉1は、上端が開口して内部が中空の複数の支柱間に棚板を有した組立棚に取り付けられる。目隠し扉は、対向配置された一対の縦枠20、25と横枠11で形成された枠体10と、枠体の内側に設けられた目隠し本体と、左縦枠に取り付けられて枠体を第1支柱81の軸周りに回動自在に連結する第1及び第2回動連結部40,60とを有する。第1回動連結部は、左枠体に設けられた支持アーム部42と、支持アーム部に取り付けられて第1支柱の上端から内部に挿入されて第1支柱の軸周りに回動可能にするための軸部44とを有する。第2回動連結部は左縦枠の下側に配設されて、第1支柱の外周面に係脱可能に係合されて第1支柱の外周面に回動自在に取り付けられための係合凹部を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端が開口して内部が中空の複数の支柱間に棚板が設けられた組立棚に取り付けられるための目隠し扉であって、
前記目隠し扉は、
対向配置された一対の縦枠及び横枠によって形成された矩形の枠体と、
前記枠体の内側に取り付けられた目隠し用の目隠し本体と、
前記一対の縦枠のうちの一方の縦枠に取り付けられ、前記支柱に対して前記枠体を前記支柱の軸周りに回動自在に連結するための第1及び第2回動連結部と、を有し、
前記第1回動連結部は、前記一方の縦枠に取り付けられた支持アーム部と、前記支持アーム部に取り付けられて前記支柱の上端から内部に挿入されることによって前記支柱の軸周りに回動可能にするための下方へ延びる軸部と、を有し、
前記第2回動連結部は、前記一方の縦枠において前記第1回動連結部よりも下方の位置に配置され、前記支柱の外周面に係脱可能に係合されることにより前記支柱の前記外周面に回動自在に取り付けられるための係合凹部を有している、
ことを特徴とする前記組立棚用の目隠し扉。
【請求項2】
前記一対の縦枠のうちの他方の縦枠には、前記支柱に隣接する他の支柱に係脱可能に係止されるための係止凹部が設けられ、
前記係止凹部は、前記他の支柱の外周面に嵌合されるための円弧面を含んだ湾曲面を有し、
前記軸部の中心と前記円弧面の中心は、前記枠体の幅方向に沿って延びる同一軸線上に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の前記組立棚用の目隠し扉。
【請求項3】
前記軸部は、前記枠体を正面から見たときに、前記軸部の少なくとも一部が前記枠体と重複するような位置に配置されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の前記組立棚用の目隠し扉。
【請求項4】
前記軸部は、前記枠体の前記一方の縦枠よりも幅方向外側で且つ背面側に位置している、
ことを特徴とする請求項3に記載の前記組立棚用の目隠し扉。
【請求項5】
前記第2回動連結部の前記係合凹部は、
前記一方の縦枠に取り付けられた支持部と、前記支持部に形成されて互いに間隔を有して対向配置された一対のアーム部と、を有し、
前記一対のアーム部の内側には、前記支柱の外周面に嵌合されるための円弧面を含んだ湾曲面が形成され、
前記一対のアーム部の先端部間に前記支柱を挿抜可能にするための開口部が形成され、
前記一対のアーム部は、前記湾曲面が拡径し及び縮径する方向に弾性変形可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載の前記組立棚用の目隠し扉。
【請求項6】
前記係合凹部の前記円弧面の中心は、前記第1回動連結部の前記軸部の中心軸線上に位置している、
ことを特徴とする請求項2に記載の前記組立棚用の目隠し扉。
【請求項7】
請求項1-6のいずれかに記載の前記目隠し扉が取り付けられた前記組立棚。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のパイプ状の支柱間に棚板が設けられた組立棚に取り付けられるための目隠し扉及びこれを備える組立棚に関するものである。
【背景技術】
【0002】
複数のパイプ状の支柱間に棚板が設けられた組立棚は、従来より各種形態のものが知られている。特許文献1には、このような組立棚の一例として、載置棚が開示されている。この載置棚には、棚板上に載置された物を外部から視認することができないようにするための目隠し扉が設けられている。この目隠し扉は、組立棚の支柱に取り付けられた挿着支持ヒンジを介して支柱に対して回動自在に設けられている。
【0003】
ところで、この挿着支持ヒンジは、支柱や目隠し扉に設けられた軸部(補強柱)を通すための孔部(固定軸孔、回転軸孔)を有して構成され、目隠し扉は、矩形状に形成された枠体の内側に目隠し本体(扉板)が取り付けられて構成されている。
【0004】
しかしながら、挿着支持ヒンジは、これを支柱に配置した状態でボルトで締結して支柱に固定するように形成されている。また、目隠し扉の枠体は、棒状部材を複数回折り曲げて形成され、補強柱は棒状部材の両端部をさらに複数回折り曲げて形成されている。このため、挿着支持ヒンジや補強柱の構造は複雑である。さらに、挿着支持ヒンジを支柱に固定する場合には、挿着支持ヒンジを支柱に配置した状態で所定位置に移動させて向きを調整し、その後にボルトで挿着支持ヒンジを締結して支柱に固定する必要がある。このため、挿着支持ヒンジを支柱に取り付ける作業は煩わしい。
【0005】
そこで、目隠し扉を組立棚の支柱に回動自在に取り付けるための構造が簡素であり、且つ目隠し扉を支柱に容易に取り付け可能な目隠し扉及びこれを備える組立棚が要望されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の技術的課題は、目隠し扉を組立棚の支柱に回動自在に取り付けるための構造が簡素で且つ目隠し扉を支柱に容易に取り付けることができる目隠し扉及びこれを備える組立棚を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明の組立棚用の目隠し扉は、上端が開口して内部が中空の複数の支柱間に棚板が設けられた組立棚に取り付けられるための目隠し扉であって、前記目隠し扉は、対向配置された一対の縦枠及び横枠によって形成された矩形の枠体と、前記枠体の内側に取り付けられた目隠し用の目隠し本体と、前記一対の縦枠のうちの一方の縦枠に取り付けられ、前記支柱に対して前記枠体を前記支柱の軸周りに回動自在に連結するための第1及び第2回動連結部と、を有し、前記第1回動連結部は、前記一方の縦枠に取り付けられた支持アーム部と、前記支持アーム部に取り付けられて前記支柱の上端から内部に挿入されることによって前記支柱の軸周りに回動可能にするための下方へ延びる軸部と、を有し、前記第2回動連結部は、前記一方の縦枠において前記第1回動連結部よりも下方の位置に配置され、前記支柱の外周面に係脱可能に係合されることにより前記支柱の前記外周面に回動自在に取り付けられるための係合凹部を有している、ことを特徴とする。
【0009】
この場合、前記一対の縦枠のうちの他方の縦枠には、前記支柱に隣接する他の支柱に係脱可能に係止されるための係止凹部が設けられ、前記係止凹部は、前記他の支柱の外周面に嵌合されるための円弧面を含んだ湾曲面を有し、前記軸部の中心と前記円弧面の中心は、前記枠体の幅方向に沿って延びる同一軸線上に配置されている。
【0010】
また、好ましくは、前記軸部は、前記枠体を正面から見たときに、前記軸部の少なくとも一部が前記枠体と重複するような位置に配置されている。さらに、好ましくは、前記軸部は、前記枠体の前記一方の縦枠よりも幅方向外側で且つ背面側に位置している。
【0011】
また、好ましくは、前記第2回動連結部の前記係合凹部は、前記一方の縦枠に取り付けられた支持部と、前記支持部に形成されて互いに間隔を有して対向配置された一対のアーム部と、を有し、前記一対のアーム部の内側には、前記支柱の外周面に嵌合されるための円弧面を含んだ湾曲面が形成され、前記一対のアーム部の先端部間に前記支柱を挿抜可能にするための開口部が形成され、前記一対のアーム部は、前記湾曲面が拡径し及び縮径する方向に弾性変形可能である。
【0012】
また、好ましくは、前記係合凹部の前記円弧面の中心は、前記第1回動連結部の前記軸部の中心軸線上に位置している。
【0013】
また本発明の組立棚は、前記目隠し扉が取り付けられた前記組立棚である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、目隠し扉を支柱に対して回動自在に取り付けるための構造が容易で且つ目隠し扉を支柱に容易に取り付けることができる目隠し扉及びこれを備える組立棚を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態に係る目隠し扉の正面図である。
【
図3】
図2のIII-III矢視に相当する上枠体の断面図である。
【
図5】
図4のV-V矢視に相当する左縦枠の断面図である。
【
図6】
図1のVI-VI矢視に相当する目隠し扉の断面図である。
【
図8】第1回動連結部が装着された目隠し扉の部分断面正面図である
【
図9】上横枠及び下横枠が連結された左枠体の左側面図である。
【
図10】第1回動連結部を示し、同図(a)は第1回動連結部の正面図であり、同図(b)は第1回動連結部の平面図であり、同図(c)は第1回動連結部の底面図であり、同図(d)は第1回動連結部の左側面図であり、同図(e)は第1回動連結部の右側面図である。
【
図11】第2回動連結部を示し、同図(a)は第2回動連結部の平面図であり、同図(b)は第2回動連結部の正面図である。
【
図12】第2回動連結部を第1支柱に取り付けた状態の説明図である。
【
図13】一体化された係止部及び把持部を示し、同図(a)は係止部及び把持部の平面図であり、同図(b)は係止部及び把持部の正面図である
【
図14】係止部及び把持部を枠体に取り付ける作業を説明するための説明図である。
【
図15】第2回動連結部を第1支柱に取り付ける作業を説明するための説明図である。
【
図16】第1回動連結部を第1支柱に取り付ける作業を説明するための説明図である。
【
図17】目隠し扉が取り付けられた組立棚の正面図である。
【
図18】
図17のXVIII-XVIII矢視に相当する、目隠し扉が取り付けられた組立棚の部分断面平面図である。
【
図19】組立棚を示し、同図(a)は組立棚の平面図であり、同図(b)は組立棚の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1-
図14は、本発明に係る目隠し扉の一実施形態を示している。この目隠し扉は、複数の支柱間に棚板が設けられた組立棚の棚板に載置された物を外部から視認できないようにするためのものであり、本実施形態では、棚板を2つ備えた組立棚に取り付けられるための目隠し扉を例にして説明する。
【0017】
先ず、本発明に係わる目隠し扉を説明する前に、組立棚について説明する。組立棚80は、
図19(a)及び
図19(b)に示すように、4本の第1-第4支柱(支柱)81-84と、2枚の第1及び第2棚板(棚板)85、86とを有している。第1-第4支柱81-84のそれぞれは、内部に上下方向に貫通する孔部(中空)81a-84aを有して円筒状に形成されており、これら支柱81-84は互いに同一形状、即ち外径、内径、長さが同一に形成されている。これら支柱81-84のうち第1及び第2支柱81、82は上下方向に対して直交する前後方向の前側に配置され、第3及び第4支柱83、84は第1及び第2支柱81、82の後方側に配設され、第1及び第2支柱81、82と第3及び第4支柱83、84のそれぞれは、前後方向に対して直交する幅方向(以下、「左右方向」と記す。)に同一間隔を有して配設されている。このため、これら第1-第4支柱81-84は平面視において矩形状の四隅に配置されている。
【0018】
これら第1-第4支柱81-84間には、平面視において矩形状に形成されて側面視において板状の第1及び第2棚板85、86が取り付けられている。本実施形態では、第1棚板85は第1-第4支柱81-84間の上部に取り付けられ、第2棚板86は、第1-第4支柱81-84間の下部に取り付けられている。
【0019】
第1棚板85の前側の上方には、第1及び第2支柱81、82と第1棚板85とによって囲まれた第1開口部87が開口し、第1及び第2棚板85、86の間の前側には、これら棚板85、86と第1及び第2支柱81、82とによって囲まれた第2開口部88が開口し、第2棚板86の前側の下方には、第1及び第2支柱81、82と第2棚板86とによって囲まれた第3開口部89が開口している。
【0020】
次に、前述した組立棚80に取り付けられる目隠し扉について説明する。本実施形態の目隠し扉1は、第1及び第2開口部87、88を開閉するとともに、第3開口部89の上側を開閉可能であり、且つ組立棚80の前側に配置された第1支柱81に対して係脱可能に取り付けられものである。
【0021】
目隠し扉1は、
図1-
図7に示すように、矩形の枠体10と、枠体10の内側に取り付けられた目隠し用の目隠し本体35と、枠体10の左右方向の左側端部に取り付けられて第1支柱81に対して枠体10を第1支柱81の軸周りに回動自在に連結する第1及び第2回動連結部40、60と、を有して構成されている。
【0022】
本実施形態では、枠体10は上下方向に延びる長方形状に形成され、上横枠11、下横枠15、左縦枠20、右縦枠25よって矩形状に枠組みされて形成されている。これら横枠11、15及び縦枠20、25は、例えばアルミニウム等の金属材料を押し出し成形して形成される。
【0023】
上横枠11及び下横枠15は、互いに同一形状に形成された中空の枠体であり、目隠し本体35を挟んで互いに平行をなして対向配置されている。上横枠11には、
図2、
図3、
図8に示すように、下横枠15側と反対側(上方側)に向けて開口する挿入溝12が左右方向に沿って形成されている。この挿入溝12に後述する第1回動連結部40の位置決め用突起部48が挿入されている。また、上横枠11には、下横枠15側に向けて開口する円弧状の結合溝13が左右方向に沿って形成されており、この結合溝13に後述する第1回動連結部40に挿入されたボルト41をねじ込むことで、上横枠11と左縦枠20とが共締めされて固定されるとともに、第1回動連結部40が左縦枠20に固定されている。
【0024】
下横枠15は、
図6に示すように、上横枠11と同様に形成されているが、向きが逆向き、すなわち、挿入溝12が下側に向けて開口するように配置されている点で上横枠11と相違する。下横枠15は、その他の点において上横枠11と同様なので、上横枠11と同一態様部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0025】
左縦枠20及び右縦枠25は、互いに同一形状に形成された中空の枠体であり、目隠し本体35を挟んで互いに平行に延びて左右方向に対向配置されている。左縦枠20の右縦枠25側と反対側(左側)には、
図4、
図5、
図8、
図9に示すように、左側に向けて開口する固定溝21が上下方向(長手方向)に沿って形成され、左縦枠20の左側端部には、互いに接近する方向に突出して上下方向に延びる一対の係止突出片22が形成されている。一対の係止突出片22間には、上下方向に延びる隙間23が形成されている。係止突出片22の外側(左側)には上下方向に延びる平面状の側面22b(
図5参照)が形成されている。
【0026】
左縦枠20の固定溝21よりも右縦枠25側(右側)には、上下方向に延びる挿入溝24が形成され、挿入溝24の上部右側は開口している。この挿入溝24の上部に上横枠11の左側端部が挿入される。固定溝21と挿入溝24は上下方向に延びる中間壁29によって区画されており、中間壁29の上部には、固定溝21と挿入溝24との間を連通し且つ上部が開口する開口部30(
図9参照)が形成されている。この開口部30には、後述する第1回動連結部40の位置決め用突起部48が挿入される。
【0027】
開口部30の深さは、上横枠11の挿入溝12の深さと同程度である。挿入溝24の上部に挿入された上横枠11の左側端部は、開口部30の下方に位置する中間壁29に当接した状態で、後述する第1回動連結部40を介して左縦枠20に固定されている。左縦枠20の上部に挿入された上横枠11には、その挿入溝12内に後述する第1回動連結部40の位置決め用突起部48が挿入される。開口部30よりも下方の中間壁29には左右方向に貫通する孔部29a(
図8、
図9参照)が形成されており、この孔部29aは上横枠11に形成された結合溝13に連通している。
【0028】
左縦枠20の下部にも、開口部30及び孔部29aが形成されている。これら開口部30及び孔部29aは、前述した左縦枠20の上部に形成された開口部30及び孔部29aと同様なので、これらの説明は省略する。
【0029】
右縦枠25は、左縦枠20と同一形状であるが、固定溝21が目隠し本体35側と反対側(右側)を向いて配置される点において左縦枠20と相違し、その他の点においては左縦枠20と同様なので、左縦枠20と同一態様部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0030】
このように上横枠11、下横枠15、左縦枠20、右縦枠25から構成された枠体10の左右方向の幅W1は、
図17-
図19に示すように、第1-第3開口部87、88、89の幅W2よりも僅かに大きく、且つ第1及び第2支柱81、82間の幅W3よりも小さい。また、枠体10の高さH1は、第1及び第2支柱81、82の高さH2よりも僅かに小さい。
【0031】
目隠し本体35は、正面視において長方形状に形成されて枠体10の内側に開口する開口部分の全体を覆うように上横枠11、下横枠15、左縦枠20、右縦枠25に取り付けられている。目隠し本体35は、例えば、生地、樹脂板等であって、棚板85、86に載置された物を外部から視認できないような材料で形成されている。
【0032】
次に、第1回動連結部40について説明する。第1回動連結部40は、
図8及び
図10に示すように、枠体10における上横枠11及び左縦枠20の連結部分に取り付けられている。第1回動連結部40は、連結された上横枠11及び左縦枠20のそれぞれの上端上に配置され、枠体10の後方側(背面側)へ延びる支持アーム部42と、支持アーム部42に取り付けられて第1支柱81の上端から内部に挿入されることによって第1支柱81の軸周りに回動可能にするための下方へ延びる軸部44と、を有している。本実施形態では、第1回動連結部40は、支持アーム部42及び軸部44の他に、支持アーム部42から下方へ延びる固定用突起部46と、固定用突起部46の側面上部から側方へ突出する位置決め用突起部48とを更に有している。第1回動連結部40は、合成樹材料等により一体的に形成されている。
【0033】
支持アーム部42は、側面視において板状であって平面視において長方形状に形成されており、支持アーム部42の長手方向先端部は半円状に形成され、長手方向基端側には互いに直交する第1及び第2直線部42a、42bが形成されている。第1直線部42aは第2直線部42bよりも長く形成され、且つ支持アーム部42の長手方向に延びる側壁部42cに対して鈍角θを有して延びている。鈍角θの詳細については後述する。第1回動連結部40は、これが枠体10に装着された状態で、第1直線部42aが左縦枠20の前後方向前側の側面20aに沿うように配置されている(
図2参照)。従って、軸部44は、枠体10の左右方向(幅方向)外側で且つ枠体10の後側(背面側)に配置されている。軸部44と枠体10との位置関係の詳細については後述する。
【0034】
支持アーム部42の下面の先端側には、支持アーム部42に対して直交する方向に延びる軸部44が設けられている。この軸部44は第1支柱81の孔部81a(
図20(a)参照)の上端から内部に挿入される。本実施形態では、軸部44は、第1支柱81の孔部81aに対して軸周りに回動自在に嵌合可能な円柱状に形成されている。なお、軸部44の内部には軸方向に延びる孔部44aが形成されている
【0035】
また、軸部44は、
図2に示すように、左縦枠20の左側端部の側面22bよりも外側で且つ後方側に間隔を有して配置されるように、支持アーム部42は、第1直線部42aに対して前述した鈍角θを有して傾斜している。このため、枠体10を正面から見たときに、軸部44はその一部が枠体10と重複する位置関係に配置されている。従って、枠体10の正面視において、左縦枠20の左側端部の側面22bと軸部44が挿入された第1支柱81との間には隙間が形成されないので、目隠し扉1で組立棚80の第1及び第2開口部87、88を閉じた状態において、左縦枠20の左側端部と第1支柱81との間から組立棚80の内部が視認される虞を防止することができる。
【0036】
支持アーム部42の下面において支持アーム部42の長手方向の軸部44側と反対側の端部には、
図8及び
図10に示すように、支持アーム部42から直交する方向に延びる固定用突起部46が形成されている。固定用突起部46は、左縦枠20の固定溝21に挿入可能な大きさを有した直方体状に形成されており、固定用突起部46の短手方向の側面は第1直線部42aに沿って延びるとともに、固定用突起部46の長手方向の側面は第1直線部42aと平行に延びている。本実施形態では、固定用突起部46の長さL2は、上横枠11の短手方向の長さL1(
図3参照)よりも長く、且つ軸部44の長さL4と同一である。固定用突起部46の突出方向先端側には、これを貫通してボルト41が挿入される挿通孔46aが設けられている。挿通孔46aは、支持アーム部42を上横枠11及び左縦枠20の上端に当接させた状態で、左縦枠20の中間壁29に設けられた孔部29aと上横枠11の結合溝13とに連通する位置に設けられている。
【0037】
このため、固定用突起部46を左縦枠20の固定溝21に挿入するとともに、支持アーム部42を上横枠11及び左縦枠20の上端に当接させると、挿通孔46aが孔部29aを介して結合溝13に連通する。そして、挿通孔46aにボルト41を通して回転させることで、ボルト41が結合溝13にねじ込まれて、第1回動連結部40が上横枠11及び左縦枠20を共締した状態で左縦枠20に固定される。また、固定用突起部46はボルト41で左縦枠20の中間壁29に当接した状態で締結されるので、第1回動連結部40を枠体10の左右方向に位置決めした状態で固定することができる。
【0038】
固定用突起部46の側面のうち第2直線部42b側を向く側面46bには、位置決め用突起部48が形成されている。本実施形態では、位置決め用突起部48は、固定用突起部46の側面46bから突出するとともに、その上端部が支持アーム部42の下面に結合された直方体状に形成されている。位置決め用突起部48は固定用突起部46の短手方向の幅内に配設され、位置決め用突起部48の短手方向の幅W4は、上横枠11の挿入溝12の幅W5(
図3参照)よりも僅かに狭い。このため、位置決め用突起部48を上横枠11の挿入溝12内に挿入することで、枠体10(左縦枠20)に対する第1回動連結部40の前後方向の位置決めをすることができる。なお、位置決め用突起部48の支持アーム部42からの突出長さL3は、挿入溝12の深さと同程度である。
【0039】
ところで、上横枠11の左右方向(長手方向)の右側端部と右縦枠25の上端部とは、
図8に示すように、端部キャップ27を介して連結されている。端部キャップ27は、前述した第1回動連結部40から軸部44を取り除き、且つ支持アーム部42の長さを短くした点以外の構成は第1回動連結部40と同様である。このため、端部キャップ27においては、第1回動連結部40と同一態様部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0040】
端部キャップ27の固定用突起部46を右縦枠25の固定溝21に挿入し、且つ位置決め用突起部48を上横枠11の挿入溝12に挿入するとともに、支持アーム部42を上横枠11及び右縦枠25の上端に当接させた状態で、挿通孔46aに挿通されたボルト41を回転させることで、ボルト41が結合溝13にねじ込まれて、端部キャップ27が上横枠11及び右縦枠25を共締した状態で右縦枠25に固定される。
【0041】
また、
図1に示すように、下横枠15の左側端部と左縦枠20の下端部との間、及び下横枠15の右側端部と右縦枠25の下端部との間は、前述した端部キャップ27を介して連結されている。これらの連結は、前述した上横枠11の右側端部と右縦枠25の上端部との連結と同様なので、その説明は省略する。
【0042】
次に、第2回動連結部60について説明する。第2回動連結部60は、
図11、
図12、
図17に示すように、左縦枠20において第1回動連結部40よりも下方の位置に設けられている。本実施形態では、第2回動連結部60は左縦枠20の下部に設けられている。第2回動連結部60は、第1支柱81の外周面に係脱可能に係合されることにより第1支柱81の外周面に回動自在に取り付けられるための係合凹部63を有している。
【0043】
係合凹部63は、左縦枠20に取り付けられる支持部62と、支持部62に形成されて互いに間隔を有して対向配置された一対の第1及び第2アーム部63a、63bと、を有しており、これらアーム部63a、63bの内側には、第1支柱81の外周面に嵌合されるための円弧面63c1を含んだ湾曲面63cが形成されている。また、これらアーム部63a、63bの先端部間には、第1支柱81を挿抜可能にするための開口部63dが開口している。
【0044】
支持部62は、平面視において板状であり正面視において上下方向に延びる長方形状に形成されている。支持部62の左縦枠20側の端部には、左縦枠20側へ突出する段部65が上下方向に延びている。本実施形態では、段部65は上下方向に延びる直方体状に形成されており、段部65の短手方向の幅は左縦枠20の一対の係止突出片22間の隙間23(
図4参照)内に挿入可能な大きさを有している。また、支持部62の左縦枠20側の端部には、ボルト67を挿通するための孔部62aが上下に間隔を有して2つ形成されている。本実施形態では、孔部62aは、段部62a内も貫通している。
【0045】
段部65の先端側の端面には、孔部62aに挿入されたボルト67を介して第2回動連結部60を左縦枠20に固定するための締結部材68が形成されている。締結部材68は、固定溝21よりも僅かに小さく形成され、且つ一対の係止突出片22、22間の隙間23よりも大きい幅を有していて、固定溝21に対して移動可能である。締結部材68は、段部65が一対の係止突出片22、22間の隙間23内に挿入された状態で、左縦枠20の固定溝21に挿入されて、締結部材68の支持部62側の端面は一対の係止突出片22、22に対向している。
【0046】
この状態で、ボルト67を回転させると、ボルト67の軸部の先端が中間壁29に当接し、さらにボルト67を回転させると、締結部材68が一対の係止突出片22、22側に移動してこれら係止突出片22、22に押圧された状態で当接する。従って、第2回動連結部60を左縦枠20に固定することができる。また、締結部材68は、左縦枠20の固定溝21に対して上下方向(長手方向)に移動可能であるので、締結部材68を左縦枠20の長手方向の任意位置に締結可能である。このため、第2回動連結部60を左縦枠20の長手方向の任意位置に固定することができる。
【0047】
係合凹部63の第1及び第2アーム部63a、63bは、
図6、
図11、
図12に示すように、左右方向に間隔を有して対向配置されて枠体10の後方側へ延びており、これらアーム部63a、63bの支持部62側の基端部同士は互いに連結されて支持部62に繋がっている。第1アーム部63aは、支持部62の先端部から突出する方向に向かって左縦枠20側に凹状に湾曲し、第2アーム部63bは、支持部62の先端部から突出する方向に向かって左縦枠20から離れる側に凹状に湾曲している。
【0048】
本実施形態では、アーム部63a、63bの内面に形成された湾曲面63cの全体が円弧面63c1に形成されている。これらアーム部63a、63bの支持部62からのそれぞれの周方向長さは、第2アーム部63bの方が第1アーム部63aよりも僅かに長く、また、湾曲面63cの周方向長さは、第1支柱81の全周の半分よりも大きい。すなわち、これらアーム部63a、63bの先端部のそれぞれぞれから、円弧面63c1の中心S2を通る軸線のうち左縦枠20の長手方向(上下方向)に沿って延びる中心軸線J2と交差する線分同士のなす角度のうち湾曲面63c側を向いた角度θ2は、180度よりも大きな角度を有している(
図12参照)。そして、一対のアーム部63a、63bは、これらアーム部63a、63bのそれぞれの先端部と中心S2との成す角度がθであるときの一対のアーム部63a、63bの状態(初期状態)から、湾曲面63cが拡径して縮径する方向に弾性変形可能である。また、これらアーム部63a、63bの先端部間に開口する開口部63dの開口幅d1は第1支柱81の直径d0よりも小さい。
【0049】
このため、開口部63dから第1支柱81を挿入させると、第1及び第2アーム部63a、63bが初期状態から径方向外側に弾性変形して、これらアーム部63a、63bの内側に第1支柱81を係合させることができる。このとき、第1及び第2アーム部63a、63bは、円弧面63c1を第1支柱81の外周面に面接触した嵌合状態で第1支柱81に係合するとともに、第1支柱81の軸周りに回動可能な状態になる。
【0050】
また、第1及び第2アーム部63a、63bを第1支柱81から係脱する場合には、第1及び第2アーム部63a、63bを第1支柱81から離れる方向に引っ張ることで、これらアーム部63a、63bを拡開する方向に弾性変形させて開口部63dを拡大させて、第1支柱81をこれらアーム部63a、63b間から係脱することができる。このように、第1支柱81から第1及び第2アーム部63a、63bを係脱させる場合には、これらアーム部63a、63bを拡開させる方向に弾性変形させる必要があるので、第1及び第アーム部63a、63bが第1支柱81から容易に係脱される虞を防止することができる。
【0051】
さらに、
図4に示すように、円弧面63c1の中心S2は、第1回動連結部40の軸部44の中心軸線J1上に配置されている。このため、目隠し扉1が第1及び第2回動連結部40、60を介して組立棚80に係合された状態で、目隠し扉1をスムースに回動させることができる。
【0052】
次に、右縦枠25に設けられた係止部70について説明する。係止部70は、
図2、
図13、
図14、
図18に示すように、第2支柱82に対して目隠し扉1を係脱可能に係止させるためのものである。係止部70は、前述した第2回動連結部60と同様に形成されているので、第2回動連結部60と同一態様部分については同一符号を付してその説明を省略し、第2回動連結部60と相違する点について説明する。
【0053】
係止部70は、第1支柱81に隣接する第2支柱82に係脱可能に係止させるための係止凹部71を有している。係止凹部71は、第2支柱82の外周面に嵌合可能にするための円弧面63c1を含んだ湾曲面63cを有している。本実施形態では、係止凹部71の第1及び第2アーム部63a、63bは、右縦枠25の後方側(背面側)に配設されて後方へ向けて開口し、係止凹部71の円弧面63c1の中心S3は、軸部44の中心S1を通る軸線のうち枠体10の幅方向に沿って延びる軸線A1上に配置されている(
図2参照)。
【0054】
また、係止凹部71の第1及び第2アーム部63a、63bは、右縦枠25における右側端部の側面22bよりも外側(右側)で且つ後方側の位置に配設されている。すなわち、枠体10を正面から見たときに、第1及び第2アーム部63a、63bはこれらアーム部63a、63bの一部が枠体10と重複するように配置されている。このため、枠体10を正面から見たときに、右縦枠25の右側端部の側面22bと係止凹部71が係止された第2支柱82との間には隙間が形成されないので、目隠し扉1で組立棚80の第1及び第2開口部87、88を閉じた状態において、右縦枠25の側面22bと第2支柱82との間から組立棚80の内部が視認される虞を防止することができる。
【0055】
係止部70は、
図7及び
図13に示すように、右縦枠25の上下方向の中間部に取り付けられている。係止部70の支持部62は、係止凹部71の基端部から右縦枠25の右側端部の側面22bに沿って上下方向両側に延びており、支持部62の長手方向両側に孔部62aが設けられている。
【0056】
このように構成された係止部70を第2支柱82に係止させる場合には、
図18に示すように、第1及び第2回動連結部40、60を介して目隠し扉1を第1支柱81の軸周りに回動させる。そして、係止凹部71の第1及び第2アーム部63a、63b間の開口部63dから第2支柱82を挿入させることで、係止部70を第2支柱82に係止させることができる。一方、第2支柱82から第1及び第2アーム部63a、63bを係脱させる場合には、係止部70を後述する把持部72を介して第2支柱82に対して前方側に引っ張ればよい。
【0057】
ところで、係止部70の係止凹部71は、第2回動連結部60の係合凹部63と同様に形成されているので、第1及び第2アーム部63a、63bは弾性変形可能である。このため、第2支柱82から第1及び第2アーム部63a、63bを係脱させる場合には、これらアーム部63a、63bを拡開する方向に弾性変形させる必要があるので、係止凹部71に対して引っ張り操作がなければ、係止部70の第2支柱82に対する係止状態が維持されて、勝手に目隠し扉1が開く虞はない。
【0058】
さらに、
図14(a)及び
図14(b)に示すように、締結部材68を右縦枠25の固定溝21に挿入してボルト67を回転させることで、係止部70を右縦枠25に固定することができ、また締結部材68は右縦枠25の固定溝21に対して上下方向(長手方向)に移動可能である。このため、締結部材68を右縦枠25の上下方向の任意位置に締結することで、係止部70を右縦枠25の上下方向の任意位置に固定することができる。
【0059】
ところで、このように構成された係止部70には、把持部72が設けられている。本実施形態では、係止部70と把持部72は、例えば合成樹脂等で一体成形されて形成されている。
【0060】
把持部72は、
図6及び
図13に示すように、係止部70の支持部62に繋がるように形成されており、右縦枠25の前側の側面25aに対向配置されて右縦枠25に沿って上下方向(長手方向)に延びる三角柱状に形成されている。把持部72にはその右側端部が開口して内部が中空な空間部73が形成され、この空間部73は、右縦枠25の側面25aに沿った底板74と、底板74の両側端部から起立した一対の側板75、76と、一対の側板75、76間に架設された湾曲する頂板77とによって囲まれて形成されている。把持部72は係止部70に対して上下対称に延びているので、空間部73内に挿入された指等によって頂板77が引っ張り操作がされると、その操作が係止部70に直接的に作用するので、係止部70の第2支柱82に対する係止操作、及び係脱操作を容易に行うことができる。
【0061】
また、係止部70に形成された締結部材68は、右縦枠25の上下方向(長手方向)の任意位置に締結可能であるので、把持部72を右縦枠25の上下方向の任意位置に固定することができる。
【0062】
次に、目隠し扉1を組立棚80に取り付ける場合について説明する。先ず、
図15に示すように、目隠し扉1の第2回動連結部60の一対の第1及び第2アーム部63a、63bを二点鎖線で示す第1支柱81側に向けて対向配置させるとともに、第1回動連結部40の軸部44を二点鎖線で示す第1支柱81の上方に移動させる。そして、第1及び第2アーム部63a、63bが第1支柱81側へ接近移動するように目隠し扉1を移動させて、第1及び第2アーム部63a、63b間に第1支柱81を係合させる。そして、
図16に示すように、目隠し扉1を下方へ移動させて軸部44を第1支柱81の上端から孔部81aに挿入させる。このとき、第1及び第2アーム部63a、63bは第1支柱81の外周面上を摺動しながら第1支柱81の下端側へ移動する。そして、第1回動連結部40の支持アーム部42が第1支柱81の上端に当接した状態になることで、目隠し扉1を組立棚80の第1支柱81に取り付ける作業が終了する。
【0063】
一方、組立棚80の第1支柱81に取り付けられた目隠し扉1を取り外す場合には、前述した作業と逆の作業を行えばよい。すなわち、目隠し扉1を左縦枠20に対して上方へ移動させて、軸部44を第1支柱81の孔部81aから抜脱する。このとき、第1及び第2アーム部63a、63bは第1支柱81の外周面上を摺動しながら第1支柱81の上端方向へ移動する。そして、目隠し扉1を第1支柱81の径方向外側へ移動させることで、第1及び第2アーム部63a、63bを第1支柱81から係脱させて、目隠し扉1の取り外し作業が終了する。
【0064】
このように、本実施形態に係わる目隠し扉1の主要部品は、目隠し扉1を第1支柱81に回動可能に係合させるための軸部44及び第1及び第2アーム部63a、63bである。このため、これら軸部44及び第1及び第2アーム部63a、63bの構造は簡素であり、また軸部44を第1支柱81の孔部81aに挿入させるとともに、第1支柱81に第1及び第2アーム部63a、63bを係合させるだけで、目隠し扉1を組立棚80に取り付けることができる。したがって、目隠し扉1を第1支柱81に対して回動自在に取り付けるための構造が容易で且つ目隠し扉1を第1支柱81に容易に取り付けることができる目隠し扉1及びこれを備える組立棚80を提供することができる。
【0065】
なお、前述した実施形態では、枠体10の左縦枠20に第1及び第2回動連結部40、60を設けたがこれに限るものではなく、枠10体の右縦枠25に第1及び第2回動連結部40、60を設けてもよい。この場合、係止部70は、枠体10の左縦枠20に設けられる。
【符号の説明】
【0066】
1 目隠し扉
10 枠体
11 上横枠(横枠)
15 下横枠(横枠)
20 左縦枠(縦枠)
25 右縦枠(縦枠)
35 目隠し本体
40 第1回動連結部
42 支持アーム部
44 軸部
60 第2回動連結部
62 支持部
63 係合凹部
63a 第1アーム部(アーム部)
63b 第2アーム部(アーム部)
63c 湾曲面
63c1 円弧面
63d 開口部
71 係止凹部
80 組立棚
81 第1支柱(支柱)
81a 孔部
82 第2支柱(支柱)
83 第3支柱(支柱)
84 第4支柱(支柱)
85 第1棚板(棚板)
86 第2棚板(棚板)
A1 軸線
J1 中心軸線
S1、S2、S3 中心