(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118774
(43)【公開日】2024-09-02
(54)【発明の名称】語学学習コンテンツ管理システム、音声再生プレーヤープログラム及び音声再生プレーヤー
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/20 20120101AFI20240826BHJP
【FI】
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023025253
(22)【出願日】2023-02-21
(71)【出願人】
【識別番号】599092103
【氏名又は名称】向井 誠治
(74)【代理人】
【識別番号】100142022
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 一晃
(74)【代理人】
【識別番号】100196623
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 計介
(72)【発明者】
【氏名】向井 誠治
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC34
5L050CC34
(57)【要約】
【課題】学習者、語学学習コンテンツ提供者及び学習者が所属している組織が前記学習者の学習状況を把握することができる語学学習コンテンツ管理システムを提供する。
【解決手段】語学学習コンテンツCa1及び語学学習コンテンツCa1を学習する学習者La1の学習進捗を管理する語学学習コンテンツ管理システム1であって、語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部11と、組織関連情報記憶部12と、学習者関連情報記憶部13と、制御部15と、を有する。制御部15は、語学学習コンテンツ提供者である出版社Paの端末Tpaに対して、出版社Paが提供している語学学習コンテンツCa1の学習進捗関連情報を出力可能に構成され、組織である学校Saの端末Tsaまたは学校Saに所属する学習者La1の端末Ta1に対して、学校Saが提供した語学学習コンテンツCa1の学習進捗関連情報を出力可能に構成される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
語学学習コンテンツ及び前記語学学習コンテンツによって学習する学習者の学習進捗を管理する語学学習コンテンツ管理システムであって、
前記語学学習コンテンツ管理システムは、前記語学学習コンテンツ管理システムの提供者が作成した語学学習コンテンツを有しておらず、
複数の語学学習コンテンツ提供者がそれぞれ提供する少なくとも1つの語学学習コンテンツと、前記語学学習コンテンツ提供者の情報及び前記語学学習コンテンツを提供した少なくとも1つの組織に関連するコンテンツ提供対象関連情報を含む語学学習コンテンツ提供者関連情報とを前記語学学習コンテンツ提供者毎に記憶する語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部と、
少なくとも1人の前記学習者が所属している組織に関連する情報、前記組織に所属している前記学習者の所属学習者基本情報及び前記組織に所属している前記学習者に提供する前記語学学習コンテンツに関連する提供コンテンツ関連情報を含む組織関連情報を前記組織毎に記憶する組織関連情報記憶部と、
前記学習者の識別情報、前記学習者が学習している前記語学学習コンテンツに関連する語学学習コンテンツ関連情報及び前記学習者が学習している前記語学学習コンテンツの進捗に関連する学習進捗関連情報を含む学習者関連情報を前記学習者毎に記憶する学習者関連情報記憶部と、
前記語学学習コンテンツ、前記語学学習コンテンツ提供者関連情報、前記組織関連情報及び前記学習者関連情報を管理する制御部と、を有し、
前記制御部は、
前記語学学習コンテンツ提供者関連情報、前記組織関連情報及び前記学習者関連情報に基づいて、前記語学学習コンテンツ提供者の端末に対して、前記語学学習コンテンツ提供者が提供している語学学習コンテンツによって学習している学習者の学習進捗関連情報を出力可能に構成され、
前記語学学習コンテンツ提供者関連情報、前記組織関連情報及び前記学習者関連情報に基づいて、前記組織の端末または前記学習者の端末の少なくとも一方に対して、前記組織が前記組織に所属する学習者に提供した語学学習コンテンツによって学習している学習者の学習進捗関連情報及び前記組織が提供した語学学習コンテンツと同じ語学学習コンテンツによって学習している学習者のうち任意の範囲の学習者の学習進捗関連情報を出力可能に構成される、
語学学習コンテンツ管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の語学学習コンテンツ管理システムにおいて、
前記制御部は、
前記語学学習コンテンツを提供予定の学習者を、少なくとも前記語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部内の前記コンテンツ提供対象関連情報と前記学習者関連情報記憶部内の前記学習者関連情報とのマッチングによって特定し、
または、
前記語学学習コンテンツを提供予定の学習者を、少なくとも前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報に含まれる前記提供コンテンツ関連情報と前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報に含まれる前記所属学習者基本情報のマッチングによって特定し、
または、
語学学習コンテンツを提供予定の学習者を、少なくとも前記語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部内の前記コンテンツ提供対象関連情報と前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報とのマッチングによって特定し、
または、
前記語学学習コンテンツを提供予定の学習者を、少なくとも前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報に含まれる前記提供コンテンツ関連情報と前記学習者関連情報記憶部内の前記学習者関連情報とのマッチングによって特定し、
前記語学学習コンテンツを前記特定した学習者の端末に対して、出力可能に構成される、
語学学習コンテンツ管理システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の語学学習コンテンツ管理システムにおいて、
前記制御部は、
前記語学学習コンテンツを提供した学習者を、少なくとも前記語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部内の前記コンテンツ提供対象関連情報と前記学習者関連情報記憶部内の前記学習者関連情報とのマッチングによって特定し、
または、
前記語学学習コンテンツを提供した学習者を、少なくとも前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報に含まれる前記提供コンテンツ関連情報と前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報に含まれる前記所属学習者基本情報のマッチングによって特定し、
または、
前記語学学習コンテンツを提供した提供した学習者を、少なくとも前記語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部内の前記コンテンツ提供対象関連情報と前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報とのマッチングによって特定し、
または、
前記語学学習コンテンツを提供した学習者を、少なくとも前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報に含まれる前記提供コンテンツ関連情報と前記学習者関連情報記憶部内の前記学習者関連情報とのマッチングによって特定し、
前記語学学習コンテンツの学習進捗関連情報を前記語学学習コンテンツ提供者の端末、前記特定した組織の端末及び前記特定した学習者の端末のうち少なくとも1つに対して、出力可能に構成される、
語学学習コンテンツ管理システム。
【請求項4】
請求項1または2に記載の語学学習コンテンツ管理システムにおいて、
前記語学学習コンテンツ提供者関連情報、前記組織関連情報及び前記学習者関連情報は、
予め定められた所定の日時の属性情報をそれぞれ有し、
前記制御部は、
前記所定の日時に到達すると前記語学学習コンテンツ提供者関連情報、前記組織関連情報及び前記学習者関連情報を過去の前記語学学習コンテンツ、過去の前記語学学習コンテンツ提供者関連情報、過去の前記組織関連情報及び過去の前記学習者関連情報として区別する、
語学学習コンテンツ管理システム。
【請求項5】
請求項1または2に記載の語学学習コンテンツ管理システムにおいて、
前記語学学習コンテンツは、
学習言語に関連する例文及び前記例文の識別情報を含む例文情報と、
学習言語に関連する音声情報、前記音声情報の識別情報及び前記音声情報において再生する始点と終点とを指定した再生範囲である再生単位に関連する情報を含むインデックス情報と、のうち少なくとも1つを含む、
語学学習コンテンツ管理システム。
【請求項6】
請求項1または2に記載の語学学習コンテンツ管理システムにおいて、
前記制御部は、
前記組織が語学学習コンテンツの少なくとも一部を作成した場合、前記組織が作成した語学学習コンテンツと、前記語学学習コンテンツの提供者である組織の情報及び前記語学学習コンテンツを提供予定の少なくとも1つの組織に関連するコンテンツ提供対象関連情報を含む語学学習コンテンツ提供者関連情報と、を語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部に記憶し、
前記学学習コンテンツの提供者である組織の組織関連情報に前記組織が作成した語学学習コンテンツの語学学習コンテンツ関連情報を追加し、
前記語学学習コンテンツを提供予定の学習者を、少なくとも前記語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部内の前記コンテンツ提供対象関連情報と、前記学習者関連情報記憶部内の前記学習者関連情報とのマッチングによって特定し、
または、
前記語学学習コンテンツを提供予定の学習者を、少なくとも前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報に含まれる前記提供コンテンツ関連情報と前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報に含まれる前記所属学習者基本情報のマッチングによって特定し、
または、
語学学習コンテンツを提供予定の学習者を、少なくとも前記語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部内の前記コンテンツ提供対象関連情報と前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報とのマッチングによって特定し、
または、
前記語学学習コンテンツを提供予定の学習者を、少なくとも前記組織関連情報記憶部内の前記語学学習コンテンツの提供者である組織の組織関連情報と、前記学習者関連情報記憶部内の前記学習者関連情報とのマッチングによって特定し、
前記語学学習コンテンツを前記特定した学習者の端末に対して、前記組織が作成した前記語学学習コンテンツを出力可能に構成される、
語学学習コンテンツ管理システム。
【請求項7】
請求項1または2に記載の語学学習コンテンツ管理システムにおいて、
前記制御部は、
前記語学学習コンテンツ提供者関連情報、前記組織関連情報及び前記学習者関連情報に基づいて、入学試験を実施する組織の端末に対して、前記入学試験を実施する組織が指定した語学学習コンテンツによって学習している学習者の学習進捗関連情報を出力可能に構成され、
前記入学試験を実施する組織が指定した語学学習コンテンツにおいて、前記入学試験を実施する組織が指定した成績以上の成績を有する学習者が前記入学試験を実施する組織を受験する場合、前記入学試験を受験する学習者に前記入学試験の少なくとも一部が免除可能であることを報知する語学学習コンテンツ管理システム。
【請求項8】
請求項1に記載の語学学習コンテンツ管理システムを提供する提供者が提供する音声再生プレーヤーであって、
前記複数の語学学習コンテンツ提供者が提供する語学学習コンテンツを全て再生可能な共有プラットフォームであり、
学習言語に関連する音声情報と、前記音声情報を特定することができる情報及び前記音声情報において再生する始点と終点とを指定した再生範囲である再生単位を識別する情報を含むインデックス情報とを有する前記語学学習コンテンツの前記音声を再生する音声再生機能と、音声情報を有さず例文と前記例文を識別する情報を含む前記語学学習コンテンツの例文情報を音声合成した合成音声によって再生する合成音声再生機能とのうち少なくとも1つの機能を有する、
音声再生プレーヤー。
【請求項9】
請求項8に記載の音声再生プレーヤーの音声再生プレーヤープログラムであって、
コンピュータを、
前記語学学習コンテンツを記憶する端末記憶部と、
前記語学学習コンテンツが有する音声情報を再生または再生停止する信号及び学習者が発声した音声を取得する信号を出力する端末操作部と、
前記学習者が選択した前記語学学習コンテンツが前記インデックス情報を有している場合、前記インデックス情報に基づいて前記音声情報を任意の前記再生単位毎に再生し、前記再生した音声情報に基づいて前記学習者が発声した音声を学習者音声情報として取得し、前記再生した音声情報と前記学習者音声情報との一致率を算出する機能、及び前記学習者が選択した前記語学学習コンテンツが前記インデックス情報を有していない場合、前記例文情報に基づいて合成音声を出力し、前記合成音声に基づいて前記学習者が発声した音声を学習者音声情報として取得し、前記合成音声と前記学習者音声情報との一致率を算出する機能のうち少なくとも1つの機能を含む端末制御部と、
を有する音声再生プレーヤーとして機能させ、
前記端末制御部は、
算出した一致率に基づいて前記学習者のスピーキング力を算出し、前記学習進捗関連情報として前記語学学習コンテンツ管理システムの前記学習者関連情報記憶部に記憶させる、
音声再生プレーヤープログラム。
【請求項10】
請求項8に記載の音声再生プレーヤーであって、
前記語学学習コンテンツを記憶する端末記憶部と、
前記語学学習コンテンツが有する音声情報を再生または再生停止する信号及び学習者が発声した音声を取得する信号を出力する端末操作部と、
前記学習者が選択した前記語学学習コンテンツが前記インデックス情報を有している場合、前記インデックス情報に基づいて前記音声情報を任意の前記再生単位毎に再生し、前記再生した音声情報に基づいて前記学習者が発声した音声を学習者音声情報として取得し、前記再生した音声情報と前記学習者音声情報との一致率を算出する機能、及び前記学習者が選択した前記語学学習コンテンツが前記インデックス情報を有していない場合、前記例文情報に基づいて合成音声を出力し、前記合成音声に基づいて前記学習者が発声した音声を学習者音声情報として取得し、前記合成音声と前記学習者音声情報との一致率を算出する機能のうち少なくとも1つの機能を含む端末制御部と、を有し、
前記端末制御部は、
算出した一致率に基づいて前記学習者のスピーキング力を算出し、前記学習進捗関連情報として前記語学学習コンテンツ管理システムの前記学習者関連情報記憶部に記憶する、
音声再生プレーヤー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、語学学習コンテンツ管理システム、音声再生プレーヤープログラム及び音声再生プレーヤーに関する。
【背景技術】
【0002】
学校の英語教育は、スピーキング、リスニング、リーディング、ライティングの4技能を学習する。
また、センター試験にリスニングテストが導入されて以降,参考書に音声が付属するようになり、現在、音声を持たない参考書は売れない時代となりつつある。一方、スマートフォン、タブレットの普及に伴いパソコンを持たない学習者が増えている。スマートフォン、タブレットでは、参考書付属の音声CDを再生できない。また、ホームページから前記音声をダウンロードしてもスマートフォン、タブレットが有する純正のミュージックアプリで再生できない場合がある。一部出版社では、自社コンテンツだけを聴ける音声再生プレーヤーを開発したり、無料音楽サイトにポッドキャストを設ける形で対応したり、書籍に2次元バーコードを設けて音声を聴けるようにしたりしているが、対応がまちまちで学習者の利便性が低い。
【0003】
また、4技能の内の2技能であるスピーキング学習及びリスニング学習は、ネイティブ音声を活用した反復練習によってのみ身につくものである。つまり、スピーキング学習及びリスニング学習は、学校、学習塾におけるリーディング、文法を中心とする学習では習得できない。よって、スピーキング学習及びリスニング学習は、学習者の自主学習によってのみ向上する。しかしながら、学校では、対面でのコミュニケーション学習しか行っていない。また、学校では、定期テスト等においてスピーキングテスト、リスニングテストの実施が難しく、学習者の自主学習の進捗を把握できない。学校は、民間の検定試験等によって学習者のスピーキング力、リスニング力を把握する必要がある。
【0004】
近年、生徒の自主学習向けとしてeラーニング教材を導入する学校が増えてきたが、教科書、複数の副読本に加えてeラーニング教材による学習を求められる学習者は、学習塾にも通っており、学習負担が大きく、多くの教材の中から学習者の進捗に応じた適切な教材を選択することが難しい。
【0005】
さらに、前記語学学習コンテンツを提供している出版社等の語学学習コンテンツ提供者は、主に自主学習で使用される前記語学学習コンテンツについての改善点、問題点、前記学習者の使用感等を取得することが難しい。よって、前記語学学習コンテンツ提供者は、語学学習コンテンツの改善等のために前記語学学習コンテンツ使用者から前記学習コンテンツに関する情報を取得したいという要望があった。そこで、前記学習者が有する前記学習コンテンツに関連する情報を前記学習コンテンツ提供者に提供する情報処理装置が知られている。例えば、特許文献1の如くである。
【0006】
特許文献1に記載の情報処理装置は、コンテンツ利用者(学習者)にコンテンツを提供するコンテンツ提供部と、前記コンテンツ利用者に提供されたコンテンツに関する情報を含む個別データを生成するデータ生成部と、前記個別データに含まれる一部または全部の情報をコンテンツ提供者に提供するフィードバック部を備える。前記個別データは、前記コンテンツの検索に関わる情報、前記コンテンツの購入に関わる情報、前記コンテンツの使用に関わる情報および前記コンテンツの評価に関わる情報の少なくとも1つの情報を含む。このように構成される情報処理装置は、前記コンテンツ利用者によって前記コンテンツに関連する情報を含む前記個別データとして一元管理することができるとともに、前記個別データ情報に含まれる有用な情報を前記コンテンツ提供者にフィードバックすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前記情報処理装置は、学校等の組織に所属する生徒等が前記コンテンツである語学学習コンテンツを使用している学習者である場合、前記学習者が自主学習に使用した語学学習コンテンツに関連する情報を前記学習コンテンツ提供者に提供するが、前記学習者が所属する組織には提供しない。よって、前記組織は、語学学習コンテンツを使用している学習者、前記学習者が使用している前記語学学習コンテンツの種類、前記語学学習コンテンツを使用している生徒の学習進捗関連情報等を含む語学学習コンテンツに関連する情報を把握していない。このため、前記組織は、語学学習コンテンツによる自主学習を行っている学習者と、語学学習コンテンツによる自主学習を行っていない学習者とに対して学習の進捗に応じた適切な教育を提供できない場合があった。
【0009】
更に、前記情報処理装置は、前記学習者が学習進捗関連情報等を前記学習コンテンツ提供者に直接提供する際、前記学習コンテンツ提供者に前記学習者の個人情報を含む情報が伝わるように構成されている。
【0010】
また、前記情報処理装置は、動画、テキスト、アプリ等の数のコンテンツ提供形態が併存でき、コンテンツ利用者におけるコンテンツの使用に伴って、コンテンツ利用者に使用履歴、評価等の情報が提供される。しかしながら、前記コンテンツ利用者は、前記情報処理装置を使用してどのようにコンテンツを評価するのか記載されていない。
【0011】
更に、学校の授業は、一度学習すると、生徒が習得したものとして次の内容に進んでいく。教師は、教科書の予習、復習の励行を前記生徒に指導している。しかし、英語の教科書には、和訳が記載されていない。よって、前記生徒は、予習、復習の際に自分の和訳が正しいかどうかを確認するために授業を受けなければならない。前記学校を休んだ場合、和訳の確認は、授業を受けた他の生徒の資料を提供してもらう必要がある。また、前記教師は、前記生徒による予習、復習の学習進捗を把握できない。また、配布された複数の副読本は、授業で使われない。
【0012】
教科書の内容をデジタル化したデジタル教科書は、例えば、英語のデジタル教科書では、例文のタップによって例文を構成音声で読み上げる機能などを有するが、個人学習用としての機能である。つまり、前記教師は、前記デジタル教科書を用いて授業を行った場合でも生徒による前記デジタル教科書を使用した予習、復習の学習進捗を把握できない。前記生徒の学習用に配布されたが、使用されていない教科書、参考書及び副読本をeラーニング教材とした場合、前記教師は、前記生徒によるeラーニング教材を使用した予習、復習の学習進捗を把握することができる。
【0013】
本発明の目的は、学校の教科書、副読本を含む語学学習コンテンツを学習者、組織に提供する語学学習コンテンツ提供者、前記組織、前記学習者に対して、前記語学学習コンテンツの学習進捗関連情報を含む情報の少なくとも一部を提供する語学学習コンテンツ管理システム、前記語学学習コンテンツ管理システムに対して情報を出力する音声再生プレーヤープログラム及び音声再生プレーヤーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
学校の教科書、副読本等を含む語学学習コンテンツを学習者、組織に提供する語学学習コンテンツ提供者、前記組織、前記学習者に前記語学学習コンテンツの学習進捗関連情報を提供する語学学習コンテンツ管理システム、前記語学学習コンテンツ管理システムに対して情報を出力する音声再生プレーヤープログラム及び音声再生プレーヤーについて検討した。本発明者は、鋭意検討の結果、以下のような構成に想到した。
【0015】
本発明に係る語学学習コンテンツ管理システムは、語学学習コンテンツ及び前記語学学習コンテンツによって学習する学習者の学習進捗を管理する語学学習コンテンツ管理システムである。前記語学学習コンテンツ管理システムは、前記語学学習コンテンツ管理システムの提供者が作成した語学学習コンテンツを有しておらず、複数の語学学習コンテンツ提供者がそれぞれ提供する少なくとも1つの語学学習コンテンツと、前記語学学習コンテンツ提供者の情報及び前記語学学習コンテンツを提供した少なくとも1つの組織に関連するコンテンツ提供対象関連情報を含む語学学習コンテンツ提供者関連情報とを前記語学学習コンテンツ提供者毎に記憶する語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部と、少なくとも1人の前記学習者が所属している組織に関連する情報、前記組織に所属している前記学習者の所属学習者基本情報及び前記組織に所属している前記学習者に提供する前記語学学習コンテンツに関連する提供コンテンツ関連情報を含む組織関連情報を前記組織毎に記憶する組織関連情報記憶部と、前記学習者の識別情報、前記学習者が学習している前記語学学習コンテンツに関連する語学学習コンテンツ関連情報及び前記学習者が学習している前記語学学習コンテンツの進捗に関連する学習進捗関連情報を含む学習者関連情報を前記学習者毎に記憶する学習者関連情報記憶部と、前記語学学習コンテンツ、前記語学学習コンテンツ提供者関連情報、前記組織関連情報及び前記学習者関連情報を管理する制御部と、を有する。
【0016】
前記制御部は、前記語学学習コンテンツ提供者関連情報、前記組織関連情報及び前記学習者関連情報に基づいて、前記語学学習コンテンツ提供者の端末に対して、前記語学学習コンテンツ提供者が提供している語学学習コンテンツによって学習している学習者の学習進捗関連情報を出力可能に構成される。また、前記制御部は、前記語学学習コンテンツ提供者関連情報、前記組織関連情報及び前記学習者関連情報に基づいて、前記組織の端末または前記学習者の端末の少なくとも一方に対して、前記組織が前記組織に所属する学習者に提供した語学学習コンテンツによって学習している学習者の学習進捗関連情報及び前記組織が提供した語学学習コンテンツと同じ語学学習コンテンツによって学習している学習者のうち任意の範囲の学習者の学習進捗関連情報を出力可能に構成される。
【0017】
上述の語学学習コンテンツ管理システムは、前記コンテンツ提供対象関連情報を含む前記語学学習コンテンツ提供者関連情報と、所属している前記学習者の所属学習者基本情報及び提供コンテンツ関連情報を含む組織関連情報と、前記学習者の識別情報、前記語学学習コンテンツ関連情報及び前記学習進捗関連情報を含む学習者関連情報とを管理している。前記語学学習コンテンツ管理システムの制御部は、前記語学学習コンテンツ提供者関連情報と、前記組織関連情報と、前記学習者関連情報とを互いに関連付けることが可能である。よって、前記語学学習コンテンツ提供者は、前記制御部によって前記語学学習コンテンツ提供者関連情報に前記組織関連情報と前記学習者関連情報とが関連付けられることで、提供された語学学習コンテンツで学習している前記学習者の前記学習進捗関連情報を取得可能である。また、前記組織及び前記学習者は、前記制御部によって前記組織関連情報に前記語学学習コンテンツ提供者関連情報と前記学習者関連情報とが関連付けられることで、前記学習者が学習している前記語学学習コンテンツの前記学習進捗関連情報及び前記語学学習コンテンツで学習している学習者のうち任意の範囲の学習者の前記学習進捗関連情報を取得可能である。これにより、語学学習コンテンツ提供者関連情報、組織関連情報及び学習者関連情報を連携させることで、学校の教科書、副読本等を含む語学学習コンテンツを学習している学習者だけでなく、前記語学学習コンテンツを学習者、組織に提供する語学学習コンテンツ提供者、前記組織、前記学習者に対して、前記語学学習コンテンツの学習進捗関連情報を含む情報の少なくとも一部を提供することができる。
【0018】
また、本発明の語学学習コンテンツ管理システムは、以下の構成を含むことが好ましい。前記制御部は、前記語学学習コンテンツを提供予定の学習者を、少なくとも前記語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部内の前記コンテンツ提供対象関連情報と前記学習者関連情報記憶部内の前記学習者関連情報とのマッチングによって特定する。または、前記制御部は、前記語学学習コンテンツを提供予定の学習者を、少なくとも前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報に含まれる前記提供コンテンツ関連情報と前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報に含まれる前記所属学習者基本情報のマッチングによって特定する。または、前記制御部は、前記語学学習コンテンツを提供予定の学習者を、少なくとも前記語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部内の前記コンテンツ提供対象関連情報と前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報とのマッチングによって特定する。または、前記制御部は、前記語学学習コンテンツを提供予定の学習者を、少なくとも前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報に含まれる前記提供コンテンツ関連情報と前記学習者関連情報記憶部内の前記学習者関連情報とのマッチングによって特定する。前記制御部は、前記特定した学習者の学習者関連情報に基づいて前記語学学習コンテンツを前記学習者の端末に対して、出力可能に構成される。
【0019】
上述の構成では、制御部は、前記語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部内の前記コンテンツ提供対象関連情報と前記学習者関連情報記憶部内の前記学習者関連情報、前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報に含まれる前記コンテンツ提供対象関連情報と前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報である所属学習者基本情報とを互いに関連付けることが可能である。前記制御部は、前記語学学習コンテンツの提供対象ある学習者を、少なくとも前記語学学習コンテンツ記憶部内の前記コンテンツ提供対象関連情報と前記学習者関連情報内の前記学習者関連情報とのマッチング、少なくとも前記組織関連情報内の情報のマッチング、少なくとも前記語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部内の前記コンテンツ提供対象関連情報と前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報である前記所属学習者基本情報とのマッチング、または少なくとも前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報に含まれる前記コンテンツ提供対象関連情報と前記学習者関連情報記憶部内の前記学習者関連情報とのマッチングによって特定する。よって、前記制御部は、前記語学学習コンテンツ提供者に前記学習者の個人情報を提供することなく、前記語学学習コンテンツの提供対象である学習者に前記語学学習コンテンツを提供可能である。これにより、学校の教科書、副読本等を含む語学学習コンテンツを取得した組織に所属している学習者に対して、前記語学学習コンテンツを提供することができる。
【0020】
また、本発明の語学学習コンテンツ管理システムは、以下の構成を含むことが好ましい。前記制御部は、前記語学学習コンテンツを提供した学習者を、少なくとも前記語学学習コンテンツ記憶部内の前記コンテンツ提供対象関連情報と前記学習者関連情報記憶部内の前記学習者関連情報とのマッチングによって特定する。または、前記制御部は、前記語学学習コンテンツを提供した学習者を、少なくとも前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報に含まれる前記提供コンテンツ関連情報と前記組織関連情報記憶部内の前記所属学習者基本情報のマッチングによって特定する。または、前記制御部は、前記語学学習コンテンツを提供した学習者を、少なくとも前記語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部内の前記コンテンツ提供対象関連情報と前記学習者関連情報記憶部内の前記組織関連情報とのマッチングによって特定する。または、前記制御部は、前記語学学習コンテンツを提供した学習者を、少なくとも前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報に含まれる前記コンテンツ提供対象関連情報と前記学習者関連情報記憶部内の前記学習者関連情報とのマッチングによって特定する。前記制御部は、前記語学学習コンテンツの学習進捗関連情報を前記語学学習コンテンツ提供者の端末、前記特定した組織の端末及び前記特定した学習者の端末のうち少なくとも1つに対して、出力可能に構成される。
【0021】
上述の構成では、制御部は、前記語学学習コンテンツ提供者関連情報と前記学習者関連情報、及び前記コンテンツ提供対象関連情報と前記組織関連情報とを互いに関連付けることが可能である。前記制御部は、前記語学学習コンテンツが提供されている前記組織に所属している学習者を、少なくとも前記語学学習コンテンツ記憶部内の前記コンテンツ提供対象関連情報と前記学習者関連情報記憶部内の前記学習者関連情報とのマッチング、少なくとも前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報に含まれる前記提供コンテンツ関連情報と前記組織関連情報記憶部内の前記所属学習者基本情報のマッチング、少なくとも前記語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部内の前記コンテンツ提供対象関連情報と前記学習者関連情報記憶部内の前記組織関連情報とのマッチング、または少なくとも前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報と前記学習者関連情報記憶部内の前記学習者関連情報とのマッチングによって特定する。よって、前記制御部は、前記語学学習コンテンツ提供者に前記学習者の個人情報を提供することなく、前記語学学習コンテンツの提供対象である学習者の学習進捗情報を提供可能である。これにより、学校の教科書、副読本等を含む語学学習コンテンツ提供者、前記語学学習コンテンツを提供された組織及び前記に所属している学習者に対して、前記語学学習コンテンツの学習進捗関連情報を提供することができる。
【0022】
また、本発明の語学学習コンテンツ管理システムは、以下の構成を含むことが好ましい。前記語学学習コンテンツ提供者関連情報、前記組織関連情報及び前記学習者関連情報は、予め定められた所定の日時の属性情報をそれぞれ有している。前記制御部は、前記所定の日時に到達すると前記語学学習コンテンツ提供者関連情報、前記組織関連情報及び前記学習者関連情報を過去の前記語学学習コンテンツ、過去の前記語学学習コンテンツ提供者関連情報、過去の前記組織関連情報及び過去の前記学習者関連情報として区別する。
【0023】
ある学校における昨年度の1年A組に所属している学習者は、本年度の1年A組に所属している学習者と異なる。よって、語学学習コンテンツ、前記語学学習コンテンツ提供者関連情報、前記組織関連情報及び前記学習者関連情報は、年度等の日時の属性情報毎に異なる。また、語学学習コンテンツ、前記語学学習コンテンツ提供者関連情報、前記組織関連情報及び前記学習者関連情報は、組織の名称が固定されている場合、例えば、昨年度と本年度を区別する必要がある。上述の構成では、前記語学学習コンテンツ管理システムは、例えば、前記組織における学習期間の切り替わりによって使用する語学学習コンテンツが変更される場合、学習期間の切り替わり前に使用していた語学学習コンテンツと学習期間の切り替わり後に使用する語学学習コンテンツとを区別可能に構成されている。更に、語学学習コンテンツ管理システムは、学習期間の切り替わり前に生成した前記学習者の学習者関連情報と学習期間の切り替わり後に生成した前記学習者の学習者関連情報とを1つの学習者関連情報内に区別して管理可能である。これにより、語学学習コンテンツ提供者及び学習者が所属している組織が学習者関連情報に基づいて前記語学学習コンテンツにおける前記学習者の学習状況を把握することができる。
【0024】
また、本発明の語学学習コンテンツ管理システムは、以下の構成を含むことが好ましい。前記語学学習コンテンツは、学習言語に関連する例文及び前記例文の識別情報を含む例文情報と、学習言語に関連する音声情報、前記音声情報の識別情報及び前記音声情報において再生する始点と終点とを指定した再生範囲である再生単位に関連する情報を含むインデックス情報と、のうち少なくとも1つを含む。
【0025】
上述の構成では、前記語学学習コンテンツ管理システムでは、例文情報、音声情報及びインデックス情報の少なくとも1つを含む語学学習コンテンツを管理している。よって、語学学習コンテンツ管理システムでは、前記組織が前記語学学習コンテンツの構成に基づいて学習目的に適した前記語学学習コンテンツを選択可能である。また、前記組織は、前記語学学習コンテンツの構成に基づいて所属する前記学習者の前記学習進捗関連情報を管理可能である。これにより、語学学習コンテンツ提供者及び学習者が所属している組織が学習者関連情報に基づいて前記語学学習コンテンツにおける前記学習者の学習進捗を把握することができる。
【0026】
また、本発明の語学学習コンテンツ管理システムは、以下の構成を含むことが好ましい。前記制御部は、前記組織が語学学習コンテンツの少なくとも一部を作成した場合、前記組織が作成した語学学習コンテンツと、前記語学学習コンテンツの提供者である組織の情報及び前記語学学習コンテンツを提供予定の少なくとも1つの組織に関連するコンテンツ提供対象関連情報とを含む語学学習コンテンツ提供者関連情報と、を語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部する。更に、前記制御部は、前記学学習コンテンツの提供者である組織の組織関連情報に前記組織が作成した語学学習コンテンツの語学学習コンテンツ関連情報を追加する。前記制御部は、前記語学学習コンテンツを提供予定の学習者を、少なくとも前記語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部内の前記コンテンツ提供対象関連情報と、前記学習者関連情報記憶部内の前記学習者関連情報とのマッチングによって特定する。または、前記制御部は、前記語学学習コンテンツを提供予定の学習者を、少なくとも前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報に含まれる前記提供コンテンツ関連情報と前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報に含まれる前記所属学習者基本情報のマッチングによって特定する。前記制御部は、語学学習コンテンツを提供予定の学習者を、少なくとも前記語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部内の前記コンテンツ提供対象関連情報と前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報とのマッチングによって特定する。また、前記制御部は、前記語学学習コンテンツを提供予定の学習者を、少なくとも前記組織関連情報記憶部内の前記語学学習コンテンツの提供者である組織の組織関連情報と、前記学習者関連情報記憶部内の前記学習者関連情報とのマッチングによって特定する。特定前記制御部は、前記語学学習コンテンツを前記特定した学習者の端末に対して、前記組織が作成した前記語学学習コンテンツを出力可能に構成される。
【0027】
上述の構成では、前記制御部は、前記語学学習コンテンツを提供予定の学習者を、少なくとも前記語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部内の前記コンテンツ提供対象関連情報と前記学習者関連情報記憶部内の前記学習者関連情報とのマッチング、少なくとも前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報に含まれる提供コンテンツ関連情報と前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報である所属学習者基本情報とのマッチング、少なくとも前記語学学習コンテンツ記憶部内の前記コンテンツ提供対象関連情報と前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報である所属学習者基本情報とのマッチング、または、少なくとも前記組織関連情報記憶部内の前記組織関連情報に含まれる提供コンテンツ関連情報と前記学習者関連情報記憶部内の前記学習者関連情報とのマッチングによって特定することが可能である。よって、前記制御部は、前記語学学習コンテンツ提供者である組織に前記学習者の個人情報を提供することなく、前記語学学習コンテンツの提供対象である学習者に前記語学学習コンテンツを提供可能である。これにより、学校の教科書、副読本等を含む語学学習コンテンツを取得した組織に所属している学習者に対して、前記語学学習コンテンツを提供することができる。
【0028】
また、本発明の語学学習コンテンツ管理システムは、以下の構成を含むことが好ましい。前記制御部は、前記語学学習コンテンツ提供者関連情報、前記組織関連情報及び前記学習者関連情報に基づいて、入学試験を実施する組織の端末に対して、前記入学試験を実施する組織が指定した語学学習コンテンツによって学習している学習者の学習進捗関連情報を出力可能に構成される。前記制御部は、前記入学試験を実施する組織が指定した語学学習コンテンツにおいて、前記入学試験を実施する組織が指定した成績以上の成績を有する学習者が前記入学試験を実施する組織を受験する場合、前記入学試験を受験する学習者に前記入学試験の少なくとも一部が免除可能であることを報知する。
【0029】
上述の構成では、前記制御部は、入学試験を実施する組織の端末に対して、前記入学試験を実施する組織を受験する学習者の学習進捗関連情報及び試験の免除結果を出力可能である。また、前記制御部は、前記入学試験を受験する学習者の端末に前記入学試験の少なくとも一部についての免除結果を報知する。これにより、入学試験を実施する組織が、語学学習コンテンツ管理システムを介して前記学習者関連情報及び前記学習者関連情報に基づいて前記語学学習コンテンツにおける前記学習者の学習進捗を把握し、前記学習者に対して入学試験に関する情報を報知することができる。
【0030】
本発明に係る音声再生プレーヤーは、以下の構成を含むことが好ましい。前記音声再生プレーヤーは、語学学習コンテンツ管理システムを提供する提供者が提供する音声再生プレーヤーである。前記音声再生プレーヤーは、前記複数の語学学習コンテンツ提供者が提供する語学学習コンテンツを全て再生可能な共有プラットフォームである。音声再生プレーヤーは、学習言語に関連する音声情報と、前記音声情報を特定することができる情報及び前記音声情報において再生する始点と終点とを指定した再生範囲である再生単位を識別する情報を含むインデックス情報とを有する前記語学学習コンテンツの前記音声を再生する音声再生機能と、音声情報を有さず例文と前記例文を識別する情報を含む前記語学学習コンテンツの例文情報を音声合成した合成音声によって再生する合成音声再生機能とのうち少なくとも1つの機能を有する。
【0031】
上述の構成では、前記音声再生プレーヤーは、語学学習コンテンツ管理システムを使用している語学学習コンテンツ提供者が提供している全ての語学学習コンテンツを再生可能な共有プラットフォームとして構成されている。また、前記音声再生プレーヤーは、音声情報及びインデックス情報を有する前記語学学習コンテンツまたは音声情報を有さず例文情報を含む前記語学学習コンテンツのうち少なくとも1つを再生可能である。更に、前記音声再生プレーヤーは、前記語学学習コンテンツ管理システムに対して前記語学学習コンテンツにおける前記学習者の学習進捗関連情報を出力可能である。これにより、語学学習コンテンツ提供者及び学習者が所属している組織は、前記音声再生プレーヤーを利用して前記語学学習コンテンツにおける前記学習者の学習進捗を把握することができる。
【0032】
本発明に係る音声再生プレーヤープログラムは、以下の構成を含むことが好ましい。前記音声再生プレーヤープログラムは、学習者の端末を音声再生プレーヤーとして機能させるプログラムである。前記音声再生プレーヤープログラムは、コンピュータを、前記語学学習コンテンツを記憶する端末記憶部と、前記語学学習コンテンツが有する音声情報を再生または再生停止する信号及び学習者が発声した音声を取得する信号を出力する端末操作部と、前記学習者が選択した前記語学学習コンテンツが前記インデックス情報を有している場合、前記インデックス情報に基づいて前記音声情報を任意の前記再生単位毎に再生し、前記再生した音声情報に基づいて前記学習者が発声した音声を学習者音声情報として取得し、前記再生した音声情報と前記学習者音声情報との一致率を算出する機能、及び前記学習者が選択した前記語学学習コンテンツが前記インデックス情報を有していない場合、前記例文情報に基づいて合成音声を出力し、前記合成音声に基づいて前記学習者が発声した音声を学習者音声情報として取得し、前記合成音声と前記学習者音声情報との一致率を算出する機能のうち少なくとも1つの機能を含む端末制御部と、を有する音声再生プレーヤーとして機能させる。前記端末制御部は、算出した一致率に基づいて前記学習者のスピーキング力を算出し、前記学習進捗関連情報として前記語学学習コンテンツ管理システムの前記学習者関連情報記憶部に記憶させる。
【0033】
上述の構成では、前記音声再生プレーヤープログラムは、コンピュータを、前記学習者におけるスピーキングの評価が可能な音声再生装置である音声再生プレーヤーとして機能させる。前記音声再生プレーヤープログラムは、前記語学学習コンテンツが音声情報を有していなくても例文情報に基づいた合成音声と前記学習者音声情報との一致率に基づいて前記学習者のスピーキング力を評価し、語学学習コンテンツ管理システムが有する前記学習者関連情報に記憶させるようにコンピュータを機能させることができる。これにより、語学学習コンテンツ提供者及び学習者が所属している組織がスピーキングの評価を含む学習者関連情報に基づいて前記学習者のスピーキングについての学習状況を把握することができる。
【0034】
本発明に係る音声再生プレーヤーは、以下の構成を含むことが好ましい。音声再生プレーヤーは、前記語学学習コンテンツを記憶する端末記憶部と、前記語学学習コンテンツが有する音声情報を再生または再生停止する信号及び学習者が発声した音声を取得する信号を出力する端末操作部と、前記学習者が選択した前記語学学習コンテンツが前記インデックス情報を有している場合、前記インデックス情報に基づいて前記音声情報を任意の前記再生単位毎に再生し、前記再生した音声情報に基づいて前記学習者が発声した音声を学習者音声情報として取得し、前記再生した音声情報と前記学習者音声情報との一致率を算出する機能、及び前記学習者が選択した前記語学学習コンテンツが前記インデックス情報を有していない場合、前記例文情報に基づいて合成音声を出力し、前記合成音声に基づいて前記学習者が発声した音声を学習者音声情報として取得し、前記合成音声と前記学習者音声情報との一致率を算出する機能のうち少なくとも1つの機能を含む端末制御部と、を有する。前記端末制御部は、算出した一致率に基づいて前記学習者のスピーキング力を算出し、前記学習進捗関連情報として前記語学学習コンテンツ管理システムの前記学習者関連情報記憶部に記憶する。
【0035】
上述の構成では、音声再生プレーヤーは、音声再生装置として機能しているコンピュータである。前記音声再生プレーヤーは、前記語学学習コンテンツが音声情報を有していなくても例文情報に基づいた合成音声と前記学習者音声情報との一致率に基づいて前記学習者のスピーキング力を評価し、語学学習コンテンツ管理システムが有する前記学習者関連情報に記憶させる。これにより、語学学習コンテンツ提供者及び学習者が所属している組織が学習者関連情報に基づいて前記学習者のスピーキングについての学習状況を把握することができる。
【0036】
本明細書で使用される専門用語は、特定の実施例のみを定義する目的で使用されるのであって、前記専門用語によって発明を制限する意図はない。
【0037】
本明細書で使用される「及び/または」は、1つまたは複数の関連して列挙された構成物のすべての組み合わせを含む。
【0038】
本明細書において、「含む、備える(including)」「含む、備える(comprising)」または「有する(having)」及びそれらの変形の使用は、記載された特徴、工程、要素、成分、及び/または、それらの等価物の存在を特定するが、ステップ、動作、操作、要素、コンポーネント、及び/または、それらのグループのうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0039】
本明細書において、「取り付けられた」、「接続された」、「結合された」、及び/または、それらの等価物は、広義の意味で使用され、“直接的及び間接的な”取り付け、接続及び結合の両方を包含する。さらに、「接続された」及び「結合された」は、物理的または機械的な接続または結合に限定されず、直接的または間接的または電気的な接続または結合を含むことができる。
【0040】
本明細書では、本発明に係る語学学習コンテンツ管理システム、前記語学学習コンテンツ管理システムに対して情報を出力する音声再生プレーヤープログラム及び音声再生プレーヤーの実施形態について説明する。
【0041】
以下の説明では、本発明の完全な理解を提供するために多数の具体的な例を述べる。しかしながら、当業者は、これらの具体的な例がなくても本発明を実施できることが明らかである。
【0042】
よって、以下の開示は、本発明の例示として考慮されるべきであり、本発明を以下の図面または説明によって示される特定の実施形態に限定することを意図するものではない。
【0043】
[語学学習コンテンツ]
本明細書において、語学学習コンテンツとは、語学学習に使用される教科書、参考書、副読本等または前記参考書及び副読本等の付属教材等を意味する。前記語学学習コンテンツは、ネイティブスピーカーによって読み上げられた単語、文章などの音声情報、動画情報、インデックス情報、例文情報、語学学習の対象となる言語に関する文字情報、画像情報を少なくとも含むプログラム、アプリケーション、デジタル教科書、デジタル書籍、デジタル参考書及びデジタル副読本等を含む。前記語学学習コンテンツは、記録媒体に記録されているものだけでなくインターネット等に接続されたサーバ内に保存されたデータを含む。前記語学学習コンテンツは、インターネット等を通じて提供可能に構成されている。なお、語学学習コンテンツは、出版社から購入された語学学習コンテンツだけでなく出版社から無償提供または譲渡等された語学学習コンテンツを含む。なお、前記語学学習コンテンツが書籍に対して音声が別売である場合、前記語学学習コンテンツ提供者は例文情報とインデックス情報の両方を語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部に置くことができる。このことにより、音声を購入した学習者は、前記インデックス情報に基づいて音声による学習を行う。音声を購入していない学習者は、例文情報に基づいて合成音声による学習を行うことができる。
【0044】
[インデックス情報]
本明細書において、インデックス情報とは、語学学習の対象となる言語についての音声に関連する情報を意味する。インデックス情報は、前記音声情報を特定することができる情報、前記音声情報に関連する文章、単語等の文字情報及び前記音声情報において再生する始点と終点とを指定した再生範囲である再生単位を識別する情報を含む。インデックス情報は、例えば音声再生装置において、アーティスト名またはアルバムの少なくとも1つに対応する語学学習コンテンツの名称等、タイトル名等に対応する前記語学学習コンテンツ内のチャプター名等を含む音声情報を特定する情報、再生単位毎の音声の構成要素の種別(「例文」、「単語」、「意味」)等で構成されている。再生単位は、各構成要素を再生単位とするための番号と識別情報、再生単位の範囲を示す時間情報、画像情報、動画情報などが含まれる。
【0045】
なお、画像ファイル、動画ファイルに関連するインデックス情報には、前記画像ファイル名、前記動画ファイル名、前記画像ファイルまたは前記動画ファイルのURL等が含まれる。また、インデックス情報は、ファイル形式のテキスト文書である。
【0046】
[例文情報]
本明細書において、例文情報とは、語学学習の対象となる言語についての文、和文、単語等の文字情報を意味する。例文情報は、前記例文情報が属する語学学習コンテンツの名称、前記語学学習コンテンツ内の位置、種別等の前記例文情報を特定することができる情報を含む。例文情報は、例えば音声再生装置において、アーティスト名またはアルバムの少なくとも1つに対応する語学学習コンテンツの名称等、タイトル名等に対応する前記語学学習コンテンツ内のチャプター名等の例文情報を特定する情報、語学学習の対象となる例文、単語等についての情報、例文の構成要素の種別(「単語」、「意味」)、画像情報、動画情報等で構成されている。なお、画像ファイル、動画ファイルに関連する例文情報には、前記画像ファイル名、前記動画ファイル名、前記画像ファイルまたは前記動画ファイルのURL等が含まれる。つまり、例文情報は、書籍記載の例文の情報と前記例文に関連する情報とを含むファイル形式のテキスト文書である。例文情報は、音声再生プレーヤー等の合成音声再生機能によって再生された場合、単語等の文字情報及び合成音声再生機能によって再生する始点と終点とを指定した再生範囲である再生単位を識別する情報を含む。
【0047】
[学習者]
本明細書において、学習者とは、前記語学学習コンテンツを利用して語学を学習している前記語学学習コンテンツ利用者を意味する。また、学習者とは、語学学習コンテンツ管理システム及び音声再生装置である音声再生プレーヤーによって前記語学学習コンテンツを利用して語学を学習する者を意味する。前記学習者は、学校、予備校及び学習塾等の学習を目的とする組織に所属している者、公官庁、会社等の学習を目的としない組織に所属している者を含む。また、前記学習者は、学校、予備校及び学習塾等の学習を目的とする組織及び公官庁、会社等の学習を目的としない組織等の組織に所属していない者を含む。また、学習者は、例えば学校と学習塾のように複数の組織に所属していてもよい。本発明の語学学習コンテンツ管理システムは、少なくとも1人の学習者が利用している。個々の学習者の識別は学習者ID番号で管理される。
【0048】
[語学学習コンテンツ提供者]
本明細書において、語学学習コンテンツ提供者とは、語学学習コンテンツを作成している出版社、学習教材会社、学校、予備校、学習塾、会社及び語学学習コンテンツの作成を依頼された業者等の営利団体、公官庁等及びNPO法人等の非営利団体に加えて、外部から取得した語学学習コンテンツを第三者に提供している出版社、学校、予備校、学習塾及び語学学習コンテンツの作成を依頼された業者等の営利団体、公官庁等及びNPO法人等の非営利団体を意味する。語学学習コンテンツ提供者は、少なくとも1つ以上の語学学習コンテンツを第三者に提供している。本発明の語学学習コンテンツ管理システムは、少なくとも1つの語学学習コンテンツ提供者が利用している。個々のコンテンツ提供者の識別はコンテンツ提供者IDで管理される。なお、学校、予備校、学習者などの組織も所属学習者向けにコンテンツを作成可能であり、広義の意味では学習者に対してのコンテンツ提供者になり得る。しかしながら、以下の実施形態では、組織をコンテンツ提供者には含めない。また、コンテンツを作成した組織であってもコンテンツ提供者IDでなく組織IDで管理することが望ましい。
【0049】
[組織]
本明細書において、組織とは、少なくとも1人の学習者が所属している複数の構成員から構成される学校、教育委員会、予備校、学習塾及び会社等の営利団体、公官庁等及びNPO法人等の非営利団体を意味する。また、語学学習コンテンツ提供者が語学学習コンテンツを提供する先を組織と認識すれば組織となる。組織は、所属している学習者を管理している。本発明の語学学習コンテンツ管理システムは、少なくとも1つの組織が利用している。なお、組織は少なくとも1人の学習者に対して学習課題を課したり、メッセージを送受信したりすることができる。個々の組織は、組織IDで管理される。
【0050】
[共有プラットフォームとしての音声再生プレーヤー]
組織が所属学習者向けに選定した音声情報を有する語学学習コンテンツ及び音声情報を有さない持たない語学学習コンテンツを含むすべての語学学習コンテンツに対応する音声再生プレーヤーである。音声再生プレーヤーは、音声情報を有する語学学習コンテンツの場合、インデックス情報を用いて前記音声情報の一部である再生単位を再生し、音声情報を有しない語学学習コンテンツの場合、例文情報を用いて音声合成した合成音声による再生を行う。音声再生プレーヤープログラムを有する音声再生プレーヤー(共有プラットフォーム)は、語学学習コンテンツの学習によって得られた組織に属する学習者の学習進捗関連情報を語学学習コンテンツ管理システムに送信する機能と前記語学学習コンテンツ管理システムから取得した学習進捗関連情報を音声再生プレーヤーの画面に表示する機能を有する。
【0051】
[語学学習コンテンツ提供者関連情報]
本明細書において、語学学習コンテンツ提供者関連情報とは、語学学習コンテンツ提供者の基本情報、語学学習コンテンツの提供先に関連する情報であるコンテンツ提供対象関連情報を含む情報である。語学学習コンテンツ提供者関連情報は、所定の日時の属性情報をそれぞれ有している。
【0052】
[語学学習コンテンツ提供者の基本情報]
本明細書において、語学学習コンテンツ提供者の基本情報とは、語学学習コンテンツ提供者である出版社、学習教材会社等を識別するための名称、所在地、連絡先を含む情報、前記情報の変更履歴、コンテンツ名(コンテンツを含む)を含む情報を意味する。個々のコンテンツ提供者の識別はコンテンツ提供者IDで管理される。
【0053】
[コンテンツ提供対象関連情報]
本明細書において、コンテンツ提供対象関連情報とは、語学学習コンテンツを提供した対象である組織に関連する情報を意味する。コンテンツ提供対象関連情報は、出版社等の語学学習コンテンツ提供者が提供している語学学習コンテンツのコンテンツ名、前記語学学習コンテンツを提供している組織の名称、所在地、連絡先、学年、学科コース名等を含む情報、コンテンツ提供先の区分、職能名、職種名等を含む情報、前記情報の変更履歴等の情報である。
【0054】
[組織関連情報]
本明細書において、組織関連情報とは、組織の基本情報、前記組織に所属している学習者に関連する情報である所属学習者基本情報及び前記組織に所属している学習者にそれぞれ提供した語学学習コンテンツに関連する提供コンテンツ関連情報を含む情報を意味する。また、前記組織関連情報は、前記組織が作成した課題に関連する情報、指導者等からのコメントを含む。前記組織関連情報は、制御部により作成された情報である。前記組織関連情報は、例えば、語学学習コンテンツ配布リスト、前記語学学習コンテンツ提供者の端末から入力されたコンテンツ提供対象関連情報であって語学学習コンテンツを提供した組織別、学習コース別、学年別の情報を含む。前記組織関連情報は、例えば、所属学習者名簿、前記学習者の端末から入力された所属学習者基本情報であって語学学習コンテンツを提供した組織別、学習コース別、学年別の情報を含む。なお、前記学習者が所属する組織が前記語学学習コンテンツ管理システムに参加し、所属学習者名簿を作成している場合は、制御部が作成した所属学習者名簿ではなく、組織が作成した所属学習者名簿を使用してもよい。前記組織が作成した所属者名簿と前記制御部が作成した所属者名簿とを比較することで、なりすましの学習者の発見に寄与する。前記組織関連情報は、定められた所定の日時の属性情報をそれぞれ有している。
【0055】
[組織の基本情報]
本明細書において、組織の基本情報とは、組織の名称、区分、所在地、連絡先、各種学科コース名等を含む情報、前記情報の変更履歴等を含む組織に関連する情報を意味する。個々の組織は、組織IDで管理される。
【0056】
[所属学習者基本情報]
本明細書において、所属学習者基本情報とは、組織に所属する学習者の氏名、各種学科コース、学年、入学年度等を含む情報、前記情報の変更履歴等の情報である。なお、所属学習者基本情報の学習者の氏名、学年、入学年度等の個人情報の登録、追加、削除及び閲覧は学校端末からのみ可能であることが望ましい。
【0057】
[提供コンテンツ関連情報]
本明細書において、提供コンテンツ関連情報とは、前記組織に所属する学習者にそれぞれ提供した前記語学学習コンテンツ、前記語学学習コンテンツの提供者、前記語学学習コンテンツ名、種類、教科、整理番号等及び前記語学学習コンテンツを提供した学習者、提供時期等を含む情報、前記情報の変更履歴である。
【0058】
[学習者関連情報]
本明細書において、学習者関連情報とは、学習者の識別情報、学習者が学習している語学学習コンテンツに関連する語学学習コンテンツ関連情報、学習者が学習している語学学習コンテンツの進捗に関連する学習進捗関連情報を含む情報である。
【0059】
[学習者の識別情報]
本明細書において、学習者の識別情報とは、学習者の氏名、生年月日、住所、連絡先、学習者ID番号、年齢、性別等の情報、所属組織名、所属組織内学年、所属組織内学科コース名等の情報、前記情報の変更履歴を含む。
【0060】
[語学学習コンテンツ関連情報]
本明細書において、語学学習コンテンツ関連情報とは、学習者が学習している語学学習コンテンツ、前記語学学習コンテンツの提供者名、コンテンツ名、種類、教科、整理番号、取得時期、コンテンツ提供対象関連情報等、前記情報の変更履歴を含む。
【0061】
[学習進捗関連情報]
本明細書において、学習進捗関連情報とは、学習者ID、学習者が語学学習コンテンツを使用した使用履歴、語学学習コンテンツを使用して学習した単元、内容、学習回数、成績および学習回数、成績の累積等、スピーキングの評価結果、リスニングの評価結果等を意味する。学習進捗関連情報は、前記情報の変更履歴を含む。なお、学習者の識別情報及び語学学習コンテンツ関連情報、学習進捗関連情報はまとめてカルテとも言い、学習者ID番号が付与される。前記学習進捗関連情報は、学習者の端末から送信され、語学学習管理システムに記憶される。学習進捗関連情報は、音声再生プレーヤーとして機能する学習者の端末において学習者毎に所定の学習期間で区分された学習進捗として作成される。学習進捗関連情報は、語学学習コンテンツ毎に作成されてもよい。この場合、学習進捗関連情報は、対応する語学学習コンテンツの名称等によって区別可能に構成される。また、学習進捗関連情報は、語学学習コンテンツ毎に作成された学習進捗関連情報の総称でもある。なお、学習進捗関連情報には、学習者の個人情報含まれない。
【0062】
[加工済みの学習進捗関連情報]
本明細書において、加工済み学習進捗関連情報とは、個々の学習者の端末から収集した学習者進捗情報に基づいて語学学習コンテンツ提供者、組織、学習者における使用、閲覧、加工等に適している形態、内容の情報に加工された学習進捗関連情報を意味する。前記語学学習コンテンツ管理システムは、語学学習コンテンツ提供者、組織、学習者の求めに応じて、別途作成した学習進捗関連情報を閲覧または配信可能に構成されている。
【0063】
例えば、前記語学学習コンテンツ管理システムは、語学学習コンテンツ提供者に対して、「語学学習コンテンツ毎に、都道府県別、組織別または学年別の上位10%平均、下位10%平均、全体平均についての学習進捗関連情報」、前記組織である学校または前記組織に所属する学習者に対して、「学校別、学年別またはクラス別上位10%平均、下位10%平均、全体平均についての学習進捗関連情報」、「学年別またはクラス別の教材TOTAL上位10%平均、下位10%平均、全体平均についての学習進捗関連情報」、「校内学習者個別学習進捗情報」等の前記語学学習コンテンツ提供者向けの加工済み学習進捗関連情報が前記語学学習コンテンツ提供者、前記組織及び前記学習者に定期的に配信される。なお、学習者個人の学習進捗関連情報は、学習者の端末に保管されているので、各種加工済み学習進捗関連情報に学習者個人の進捗情報を表示させることが望ましい。
【0064】
前記語学学習コンテンツ管理システムは、前記組織である企業に対して、「コンテンツ別職種別上位10%平均、下位10%平均、全体平均についての学習進捗関連情報」を定期的に配信し、学校所属の学習者に対して、「コンテンツ別職種別教材TOTAL上位10%平均、下位10%平均、全体平均についての学習進捗関連情報」、「企業内学習者個別学習進捗捗関連情報」等の前記組織向けの加工済み学習進捗関連情報を前記組織に定期的に配信する。
【0065】
[組織が要求した]
本明細書において、「組織が要求した」は語学学習コンテンツ提供者に対して組織が語学学習コンテンツの購入を要求または無償での提供を要求したことを意味する。
【発明の効果】
【0066】
本発明の実施形態によれば、学校の教科書、副読本をeラーニング教材とした語学学習コンテンツを学習者、組織に提供する語学学習コンテンツ提供者、前記組織、前記学習者に前記語学学習コンテンツの学習進捗関連情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態1に係る語学学習コンテンツ管理システムと各端末との関係を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態1に係る語学学習コンテンツ管理システムの制御ブロック図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態1に係る語学学習コンテンツ管理システムにおいて、期間の切り替わりにおける情報の区別を示す模式図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態1に係る語学学習コンテンツ管理システムにおいて、語学学習コンテンツを提供予定の学習者または提供した学習者を特定する概略構成を示す模式図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態1に係る語学学習コンテンツ管理システムにおいて、学習者の端末に対して語学学習コンテンツを出力する第1制御のフローチャートである。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態1に係る語学学習コンテンツ管理システムにおいて、出版社の端末に対して加工済の学習進捗情報を出力する第2制御のフローチャートである。
【
図7】
図7は、本発明の実施形態1に係る語学学習コンテンツ管理システムにおいて、学習者に対して語学学習コンテンツ関連情報を出力する第3制御のフローチャートである。
【
図8】
図8は、本発明の実施形態1に係る語学学習コンテンツ管理システムにおいて、学習者の端末に対して学校が作成したオリジナル語学学習コンテンツを出力する第4制御のフローチャートである。
【
図9】
図9は、語学学習コンテンツに含まれるインデックス情報の模式図である。
【
図10】
図10は、語学学習コンテンツに含まれる例文情報の模式図である。
【
図11】
図11は、本発明の実施形態2に係る音声再生プレーヤーの制御ブロック図である。
【
図12】
図12は、本発明の実施形態2に係る音声再生プレーヤーでのスピーキング評価においての判定方法についての模式図である。
【
図13】
図13は、本発明の実施形態2に係る音声再生プレーヤーにおいて、インデックス情報を含む語学学習コンテンツの内容を表示した表示画面の模式図である。
【
図14】
図14は、本発明の実施形態2に係る音声再生プレーヤーにおいて、インデックス情報有さない語学学習コンテンツの内容を表示した表示画面の模式図である。
【
図15】
図15は、本発明の実施形態2に係る音声再生プレーヤーにおいて、インデックス情報の有無によらずスピーキング力を判定する第5制御のフローチャートである。
【
図16】
図16は、本発明の実施形態2に係る音声再生プレーヤーにおいて、一致率算出制御のフローチャートである。
【
図17】
図17は、本発明の実施形態3に係る語学学習コンテンツ管理システムの構成を示す模式図である。
【
図18】
図18は、本発明の実施形態3に係る語学学習コンテンツ管理システムの制御ブロック図である。
【
図19】
図19は、本発明の実施形態3において、スピーキング、リスニングテスト免除システムで使用する語学学習コンテンツの難易度の差の調整についての模式図である。
【
図20】
図20は、本発明の実施形態3に係る語学学習コンテンツ管理システムにおいてスピーキング、リスニングテストの免除申請する第6制御のフローチャートである。
【
図21】
図21は、本発明の実施形態3に係る語学学習コンテンツ管理システムにおいて学習進捗についての表示画面である。
【
図22】
図22は、本発明の実施形態3に係る語学学習コンテンツ管理システムにおいて任意の大学に関連する情報についての表示画面である。
【発明を実施するための形態】
【0068】
[実施形態1]
<語学学習コンテンツ管理システムの全体構成>
以下に、
図1から
図8を用いて、本発明の実施形態1に係る語学学習コンテンツ管理システム1の全体構成について説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る語学学習コンテンツ管理システム1と各端末との関係を示すブロック図である。
図2は、語学学習コンテンツ管理システム1の制御ブロック図である。
図3は、本語学学習コンテンツ管理システム1において、期間の切り替わりにおける情報の区別を示す模式図である。
【0069】
図1に示すように、語学学習コンテンツ管理システム1は、語学学習コンテンツに関連する様々な情報を管理するシステムである。語学学習コンテンツ管理システム1は、語学学習コンテンツ提供者と、語学学習コンテンツ使用者と、前記語学学習コンテンツ使用者が所属する組織とが語学学習コンテンツに関連する情報を取得可能に構成されている。
【0070】
通常eラーニング教材は語学学習コンテンツ提供者が独自に開発した語学学習コンテンツである。一方、語学学習コンテンツ管理システム1は、語学学習コンテンツ管理システム1の提供者が独自に作成した語学学習コンテンツを有していない。語学学習コンテンツ管理システム1は、外部の複数の語学学習コンテンツ提供者から提供された語学学習コンテンツ(音声情報の有無を問わず)を保存し、学習者を含む語学学習コンテンツ使用者及び組織に提供する。つまり、語学学習コンテンツ管理システム1は、前記独自の語学学習コンテンツを前記語学学習コンテンツ使用者と前記組織とに対して提供する語学学習システムではない。すなわち、語学学習コンテンツ管理システム1は、前記語学学習コンテンツ提供者が提供する語学学習コンテンツを語学学習コンテンツ使用者及び前記組織が複数の語学学習コンテンツ提供者の複数の語学学習コンテンツを自由に組み合わせて(少なくとも1つの語学学習コンテンツ提供者の語学学習コンテンツ含む)組織独自のeラーニング教材を構成可能なシステムである。語学学習コンテンツ管理システム1は、前記複数の語学学習コンテンツ提供者が提供する語学学習コンテンツを音声再生プレーヤー(音声情報を有する語学学習コンテンツの場合、インデックス情報を用いて音声情報を再生し、音声情報を有しない語学学習コンテンツの場合、例文データを用いて合成音声を再生する音声再生プレーヤー)を共有プラットフォームとして学習者が利用可能な語学学習コンテンツ管理システムである。
【0071】
以下の実施形態において、語学学習コンテンツ提供者は、出版社Pa、Pbとする。出版社Paは、語学学習コンテンツCa1、Ca2を提供する(
図2参照)。出版社Pbは、語学学習コンテンツCb1、Cb2を提供する。語学学習コンテンツ使用者である学習者は、学習者La1、La2、Lb1、Lb2とする。組織は、学校Sa、Sbとする。学習者La1、La2は、学校Saに所属している。学習者Lb1、Lb2は、学校Sbに所属している。
【0072】
語学学習コンテンツ管理システム1は、例えば、情報を記憶する記憶装置とインターネット等を通じて外部と通信する通信装置と記憶装置及び通信装置を制御する制御装置とを有するサーバ装置内に構成されている。語学学習コンテンツ管理システム1は、出版社Paの端末Tpa、出版社Pbの端末Tpb、学校Saの端末Tsa、学校Sbの端末Tsb、学習者La1の端末Ta1、学習者La2の端末Ta2、学習者Lb1の端末Tb1及び学習者Lb2の端末Tb2と有線または無線によって電気的に接続されている。
【0073】
図2に示すように、語学学習コンテンツ管理システム1は、語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部11と、組織関連情報記憶部12と、学習者関連情報記憶部13と、通信部14と、制御部15とを有する。
【0074】
サーバ装置の記憶装置である語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部11は、語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2を記憶可能である。また、語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部11は、語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipa、Ipbを記憶可能である。語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaは、出版社Paの情報、及び語学学習コンテンツCa1、Ca2の少なくとも一方の提供対象である学校Sa、Sbの少なくとも一方に関連するコンテンツ提供対象関連情報を含む情報である。例えば、出版社Pa、Pbが提供している語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2のコンテンツ名、出版社Pa、Pbが語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2を提供している組織の名称、所在地、連絡先、学年、学科コース名等を含む情報、前記情報の変更履歴等の情報である。
【0075】
語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipa、Ipbは、語学学習コンテンツ提供者である出版社Pa、Pbの基本情報及び語学学習コンテンツCb1、Cb2の少なくとも一方の提供対象である学校Sa、Sbの少なくとも一方に関連するコンテンツ提供対象関連情報を含む情報である。語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2、語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipa、Ipbは、所定の日時の属性情報をそれぞれ有している。
【0076】
語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部11は、語学学習コンテンツ提供者毎に各種情報を記憶するフォルダを有する。本実施形態において、語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部11は、コンテンツ提供者である出版社Paから入力された情報を記憶する記憶領域である出版社フォルダ11aと出版社Pbから入力された情報を記憶する記憶領域である出版社フォルダ11bとを有する。語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部11は、例えば、出版社フォルダ11a、11b内に出版社における事業部、語学学習コンテンツ、地域、顧客毎の任意のフォルダを構成可能である。また、語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部11は、端末Tpaから語学学習コンテンツCa1、Ca2及び語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaが入力されると出版社フォルダ11a内に記憶(格納)する。語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部11は、端末Tpbから語学学習コンテンツCb1、Cb2及び語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipbが入力されると出版社フォルダ11b内に記憶する。
【0077】
サーバ装置の記憶装置である組織関連情報記憶部12は、組織関連情報Isa、Isbを学校Sa、Sb毎に記憶可能である。組織関連情報Isaは、学校Saの基本情報、学校Saに所属している学習者La1、La2の所属学習者基本情報及び学校Saに所属している学習者La1、La2にそれぞれ提供した語学学習コンテンツに関連する提供コンテンツ関連情報を含む情報である。組織関連情報Isbは、学校Sbの基本情報、学校Sbに所属している学習者Lb1、Lb2の所属学習者基本情報及び学校Sbに所属している学習者Lb1、Lb2にそれぞれ提供した語学学習コンテンツに関連する提供コンテンツ関連情報を含む情報である。また、組織関連情報Isa、Isbは、学校Sa、Sbが作成した課題、指導者等からのコメントを含む。組織関連情報Isa、Isbは、定められた所定の日時の属性情報をそれぞれ有している。
【0078】
組織の基本情報は、例えば、組織の名称、区分、所在地、連絡先、各種学科コース名等を含む情報、前記情報の変更履歴である。所属学習者基本情報は、例えば、前記組織に所属する学習者の人数、氏名、学年、入学年度等を含む情報、前記情報の変更履歴である。なお、所属学習者基本情報の内の学習者の指名、学年、入学年度等の個人情報の登録及び追加削除、閲覧は学校端末からのみ可能であることが望ましい。提供コンテンツ関連情報は、前記組織に所属する学習者にそれぞれ提供した語学学習コンテンツ、前記語学学習コンテンツの提供元、名称、種類、教科、整理番号等及び前記語学学習コンテンツを提供した学習者、提供時期、等を含む情報、前記情報の変更履歴である。
【0079】
組織関連情報記憶部12は、学校Saに関連する情報を記憶する記憶領域である学校フォルダ12aと学校Sbに関連する情報を記憶する記憶領域である学校フォルダ12bとを有する。組織関連情報記憶部12は、例えば、学校フォルダ12a、12b内に学校における学年、クラス、学科コース、科目毎の任意のフォルダを構成可能である。組織関連情報記憶部12は、端末Tsa(
図1参照)から組織関連情報Isaが入力されると学校フォルダ12a内に記憶する。組織関連情報記憶部12は、端末Tsb(
図1参照)から組織関連情報Isbが入力されると学校フォルダ12b内に記憶する。また、組織関連情報記憶部12は、制御部15が作成した組織関連情報Isa、組織関連情報Isbを記憶する。
【0080】
サーバ装置の記憶装置である学習者関連情報記憶部13は、学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2を学習者La1、La2、Lb1、Lb2毎に記憶する。学習者関連情報Ia1は、学習者La1の識別情報、学習者La1が学習している語学学習コンテンツに関連する語学学習コンテンツ関連情報、学習者La1が学習している語学学習コンテンツCa1の進捗に関連する学習進捗関連情報Ia1a1及び学習者La1が学習している語学学習コンテンツCa2の進捗に関連する学習進捗関連情報Ia1a2を含む情報である。同様に、学習者関連情報Ia2は、学習者La2の識別情報、学習コンテンツ関連情報、学習者La2が学習している語学学習コンテンツCa1の進捗に関連する学習進捗関連情報Ia2a1及び語学学習コンテンツCa2の進捗に関連する学習進捗関連情報Ia2a2を含む情報である。学習者関連情報Ib1は、学習者Lb1の識別情報、学習コンテンツ関連情報、学習者Lb1が学習している語学学習コンテンツCa1の進捗に関連する学習進捗関連情報Ib1a1及び語学学習コンテンツCa2の進捗に関連する学習進捗関連情報Ib1a2を含む情報である。学習者関連情報Ib2は、学習者Lb2の識別情報、学習コンテンツ関連情報、学習者Lb2が学習している語学学習コンテンツCa1の進捗に関連する学習進捗関連情報Ib2a1及び語学学習コンテンツCa2の進捗に関連する学習進捗関連情報Ib2a2を含む情報である。学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2は、予め定められた所定の日時の属性情報をそれぞれ有している。
【0081】
学習者関連情報記憶部13は、学習者La1から入力された情報を記憶する記憶領域である学習者フォルダl3a、学習者La2から入力された情報を記憶する記憶領域である学習者フォルダl3b、学習者Lb1から入力された情報を記憶する記憶領域である学習者フォルダl3c、学習者Lb2から入力された情報を記憶する記憶領域である学習者フォルダl3dを有する。学習者関連情報記憶部13は、例えば、学習者フォルダl3a、13b、13c、13d内に学習者の学年、クラス、学科コース、科目毎の任意のフォルダを構成可能である。学習者関連情報記憶部13は、端末Ta1(
図1参照)から学習者関連情報Ia1が入力されると学習者フォルダl3a内に記憶する。学習者関連情報記憶部13は、端末Ta2(
図1参照)から学習者関連情報Ia2が入力されると学習者フォルダl3b内に記憶する。学習者関連情報記憶部13は、端末Tb1(
図1参照)から学習者関連情報Ib1が入力されると学習者フォルダl3c内に記憶する。学習者関連情報記憶部13は、端末Tb2(
図1参照)から学習者関連情報Ib2が入力されると学習者フォルダl3d内に記憶する。
【0082】
サーバ装置の通信装置である通信部14は、インターネット等を通じて外部と通信する。通信部14は、端末Tpa、端末Tpb、端末Tsa、端末Tsb、端末Ta1、端末Ta2、端末Tb1及び端末Tb2と有線または無線によって電気的に接続されている(
図1参照)。通信部14は、各端末との間で各種情報を送受信可能に構成されている。
【0083】
サーバ装置の制御装置である制御部15は、語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2、語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipa、Ipb、組織関連情報Isa、Isb及び学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2を管理、加工する。制御部15は、語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部11、組織関連情報記憶部12及び学習者関連情報記憶部13及び通信部14を制御するために、種々のプログラム(情報加工プログラム含む)、データが記憶されている。
【0084】
制御部15は、語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部11、組織関連情報記憶部12、学習者関連情報記憶部13及び通信部14と電気的に接続されている。制御部15は、語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部11、組織関連情報記憶部12、学習者関連情報記憶部13及び通信部14に対して制御信号及び各種情報を送受信可能に構成されている。また、制御部15は、通信部14を介して外部の端末である端末Tpa、端末Tpb、端末Tsa、端末Tsb、端末Ta1、端末Ta2、端末Tb1及び端末Tb2等との間で制御信号及び各種情報を送受信可能に構成されている(
図1参照)。
【0085】
制御部15は、期間の終了時期として所定の日時が設定されている場合、前記所定の日時に到達すると、所定の日時前に記憶していた語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2、語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipa、Ipb、組織関連情報Isa、Isb及び学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2を過去の語学学習コンテンツ、過去の語学学習コンテンツ提供者関連情報、過去の組織関連情報及び過去の学習者関連情報として所定の日時後に提供、使用される語学学習コンテンツ及び各種情報と区別する。所定の日時は、例えば、学年度単位、年単位、月単位、週単位、日単位等、任意の時間に設定可能である。
【0086】
制御部15は、例えば、出版社Paによって第三者に提供される初版の語学学習コンテンツCa1-Xの内容が期間Xの終了後に改訂される場合、期間Xの後期間Yにおいて出版社Paによって第三者に提供される第二版の語学学習コンテンツCa1を語学学習コンテンツCa1-Yとして区別する。制御部15は、例えば、誤記など理由で語学学習コンテンツCa1-Xが修正される場合、修正の前後で語学学習コンテンツCa1-Xを区別しない。
【0087】
図3に示すように、制御部15は、例えば、語学学習コンテンツCa1を使用した学校Saの期間Xが終了した場合、期間Xに作成された期間Xフォルダ内の語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipa-Xを過去の語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipa-Xとして、期間Xの後の語学学習コンテンツCa1を使用する期間Yに学校Saにおいて作成する期間Yフォルダ内の語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipa-Yと区別する。
【0088】
制御部15は、例えば、学校Saの期間Xが終了した場合、期間Xに作成された期間Xフォルダ内の所属学習者基本情報を含む組織関連情報Isa-Xを過去の組織関連情報Isa-Xとして、期間Xの後の期間Yに学校Saにおいて作成する期間Yフォルダ内の組織関連情報Isa-Yと区別する。
【0089】
また、制御部15は、例えば、学習者La1の学習期間である期間Xが終了した場合、期間X内に作成された期間Xフォルダ内の学習進捗関連情報Ia1a1-Xを過去の学習進捗関連情報Ia1a1-Xとして、期間Xの後の期間Yにおいて作成される期間Yフォルダ内の学習進捗関連情報Ia1a1-Yとを区別する。制御部15は、期間X内に作成された学習者関連情報Ia1-Xを過去の学習者関連情報Ia1-Xとして、期間Xの後の期間Yにおいて作成される学習者関連情報Ia1-Yと区別する。
【0090】
このように、制御部15は、語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipa,組織関連情報Isa、学習者関連情報Ia1等の各種情報における所定期間が終了すると、各種情報に対して所定期間に関する情報を付与することで所定期間毎に各種情報を区別可能に構成される。また、制御部15は、過去の各所定期間における各種情報を出版社Pa、Pb、学校Sa、Sb及び学習者La1、La2、Lb1、Lb2に対して出力可能である。なお、以下の実施形態において、語学学習コンテンツ、組織関連情報及び学習進捗関連情報は、期間の区別なく記載するものとする。
【0091】
<マッチングによる学習者の特定>
次に、
図4から
図8を用いて、語学学習コンテンツ管理システム1において、語学学習コンテンツCa1を提供予定、または、語学学習コンテンツCa1を提供した学習者を特定する制御について説明する。
図4は、語学学習コンテンツ管理システム1において、語学学習コンテンツCa1を提供予定の学習者La1、La2または提供した学習者La1、La2を特定する概略構成を示す模式図である。
【0092】
図4に示すように、制御部15は、語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipa、Ipb、組織関連情報Isa、Isb及び学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2に基づいて、マッチングA、B、C、Dのうち少なくとも一つのマッチングによって、出版社Paが提供している語学学習コンテンツCa1、Ca2及び出版社Pbが提供している語学学習コンテンツCb1、Cb2のうち少なくとも1つを学習者La1の端末Ta1、学習者La2の端末Ta2、学習者Lb1の端末Tb1及び学習者Lb2の端末Tb2の少なくとも1つに対して出力可能に構成される(
図1参照)。なお、語学学習コンテンツCa1を取得している学校Saが独自に作成したオリジナル語学学習コンテンツCsa1(
図8参照)を作成した場合も同様である。
【0093】
制御部15は、例えば、少なくとも語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部11に記憶されている語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaに含まれるコンテンツ提供対象関連情報と、学習者関連情報記憶部13に記憶されている学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2とのマッチングAによって、出版社Paが語学学習コンテンツCa1を提供予定の学習者La1及び学習者La2を特定する。具体的には、制御部15は、例えば、語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaに含まれるコンテンツ提供対象関連情報に基づいて語学学習コンテンツCa1を提供予定の学校Sa(
図1参照)を特定する。次に、制御部15は、特定した学校Saと学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2とに基づいて語学学習コンテンツCa1を提供予定の学習者La1及び学習者La2を特定する。
【0094】
または、制御部15は、例えば、少なくとも組織関連情報Isa、Isbに含まれる提供コンテンツ関連情報と所属学習者基本情報とのマッチングBによって、出版社Pa(
図1参照)が語学学習コンテンツCa1を提供予定の学習者La1及び学習者La2を特定する。具体的には、制御部15は、語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部11に記憶されている出版社Paが作成した語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaに基づいて提供コンテンツ関連情報である語学学習コンテンツ配布リストを作成する。また、制御部15は、学習者関連情報記憶部13に記憶されている学校Sa、Sbが作成した学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2に基づいて所属学習者基本情報である所属学習者名簿を作成する。更に、制御部15は、前記語学学習コンテンツ配布リストと前記所属学習者名簿とに基づいて語学学習コンテンツCa1を提供予定の学習者La1及び学習者La2を特定する。
【0095】
または、制御部15は、例えば、少なくとも語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaに含まれるコンテンツ提供対象関連情報と組織関連情報Isa、IsbとのマッチングCによって、出版社Paが語学学習コンテンツCa1を提供予定の学習者La1及び学習者La2を特定する。具体的には、制御部15は、例えば、語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaに含まれるコンテンツ提供対象関連情報に基づいて語学学習コンテンツCa1を提供した学校Saを特定する。次に、制御部15は、特定した学校Saと組織関連情報Isaに含まれる前記所属学習者名簿とに基づいて語学学習コンテンツCa1を提供した学習者La1及び学習者La2を特定する。
【0096】
または、制御部15は、例えば、少なくとも組織関連情報Isa、Isbと学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2とのマッチングDによって、出版社Paが語学学習コンテンツCa1を提供予定の学習者La1及び学習者La2を特定する。具体的には、制御部15は、組織関連情報Isa、Isbに含まれる前記語学学習コンテンツ配布リストに基づいて出版社Paが語学学習コンテンツCa1を提供予定の学校Saを特定する。次に、制御部15は、特定した学校Saと学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2とに基づいて語学学習コンテンツCa1を予定した学習者La1及び学習者La2を特定する。
【0097】
そして、制御部15は、特定した学習者La1の学習者関連情報Ia1及び特定した学習者La2の学習者関連情報Ia2に基づいて語学学習コンテンツCa1を学習者La1の端末Ta1及び学習者La2の端末Ta2に出力する。
【0098】
更に、制御部15は、語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipa、Ipb、組織関連情報Isa、Isb及び学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2に基づいて、出版社Pa(
図1参照)の端末Tpaに対して、出版社Paが提供している語学学習コンテンツCa1、Ca2を学習している学習者のうち所定の条件を満たす学習者の語学学習コンテンツCa1、Ca2についての学習進捗関連情報及び加工済の学習進捗関連情報を出力可能に構成される。同様に、制御部15は、出版社Pb(
図1参照)の端末Tpbに対して、出版社Pbが提供している語学学習コンテンツCb1、Cb2を学習している学習者のうち所定の条件を満たす学習者の語学学習コンテンツCb1、Cb2についての学習進捗関連情報及び加工済の学習進捗関連情報を出力可能に構成される。
【0099】
制御部15は、少なくとも語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipa、Ipb、組織関連情報Isa、Isb及び学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2に基づいて、マッチングA、B、C、Dのうち少なくとも一つのマッチングによって、学校Saの端末Tsaまたは学習者La1の端末Ta1、学習者La2の端末Ta2に対して、学校Saが所属する学習者La1、La2に提供した語学学習コンテンツについての学習進捗関連情報及び学校Saが提供した語学学習コンテンツと同じ語学学習コンテンツを学習している学習者のうち所定の条件を満たす学習者についての加工済の学習進捗関連情報を出力可能に構成される。同様に、制御部15は、学校Sbの端末Tsb、または学習者Lb1の端末Tb1及び学習者Lb2の端末Tb2に対して、学校Sbが所属する学習者Lb1、Lb2に提供した語学学習コンテンツについての学習進捗関連情報及び学校Sbが提供した語学学習コンテンツと同じ語学学習コンテンツを学習している学習者のうち所定の条件を満たす学習者についての加工済の学習進捗関連情報を出力可能に構成される。
【0100】
所定の条件とは、例えば、都道府県別、学校別、学年別、学習者の成績において上位10%に含まれる学習者等の条件のうち少なくとも1つの条件または複数の条件の組み合わせた条件等を意味する。
【0101】
制御部15は、例えば、少なくとも語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaに含まれるコンテンツ提供対象関連情報と学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2とのマッチングAによって出版社Paが語学学習コンテンツCa1を提供した学習者La1及び学習者La2を特定する。具体的には、制御部15は、例えば、語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaに含まれるコンテンツ提供対象関連情報に基づいて語学学習コンテンツCa1を提供した学校Saを特定する。次に、制御部15は、特定した学校Saと学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2とに基づいて語学学習コンテンツCa1を提供した学習者La1及び学習者La2を特定する。
【0102】
または、制御部15は、例えば、少なくとも組織関連情報Isa、Isbに含まれる提供コンテンツ関連情報と所属学習者基本情報とのマッチングBによって、出版社Paが語学学習コンテンツCa1を提供した学習者La1及び学習者La2を特定する。具体的には、制御部15は、語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部11に記憶されている出版社Paが作成した語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaに基づいて提供コンテンツ関連情報である語学学習コンテンツ配布リストを作成する。また、制御部15は、学習者関連情報記憶部13に記憶されている学校Sa、Sbが作成した学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2に基づいて所属学習者基本情報である所属学習者名簿を作成する。更に、制御部15は、前記語学学習コンテンツ配布リストと前記所属学習者名簿とに基づいて語学学習コンテンツCa1を提供した学習者La1及び学習者La2を特定する。
【0103】
または、制御部15は、例えば、少なくとも語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaに含まれるコンテンツ提供対象関連情報と組織関連情報Isa、IsbとのマッチングCによって、出版社Paが語学学習コンテンツCa1を提供した学習者La1及び学習者La2を特定する。具体的には、制御部15は、例えば、語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaに含まれるコンテンツ提供対象関連情報に基づいて語学学習コンテンツCa1を提供した学校Saを特定する。次に、制御部15は、特定した学校Saと組織関連情報Isaに含まれる前記所属学習者名簿とに基づいて語学学習コンテンツCa1を提供した学習者La1及び学習者La2を特定する。
【0104】
または、制御部15は、例えば、少なくとも組織関連情報Isa、Isbと学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2とのマッチングDによって、語学学習コンテンツCa1を提供した学習者La1及び学習者La2を特定する。具体的には、制御部15は、組織関連情報Isa、Isbに含まれる前記語学学習コンテンツ配布リストに基づいて出版社Paが語学学習コンテンツCa1を提供した学校Saを特定する。次に、制御部15は、特定した学校Saと学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2とに基づいて語学学習コンテンツCa1を提供した学習者La1及び学習者La2を特定する。
【0105】
そして、制御部15は、特定した学習者La1の語学学習コンテンツCa1に関連する学習進捗関連情報Ia1a1を学習者La1の端末Ta1に出力し、特定した学習者La2の語学学習コンテンツCa1に関連する学習進捗関連情報Ia1a2を学習者La2の端末Ta2に出力する。また、制御部15は、学習進捗関連情報Ia1a1及び学習進捗関連情報Ia1a2を特定した学習者La1、La2が所属する学校Saの端末Tsaに出力する。さらに、制御部15は、学習進捗関連情報Ia1a1及び学習進捗関連情報Ia1a2を加工した学習進捗関連情報を特定した学習者La1の端末Ta1、特定した学習者La2の端末Ta2、出版社Paの端末Tpa及び学校Saの端末Tsaに出力する。
【0106】
このように構成される語学学習コンテンツ管理システム1は、語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipa、Ipbと、組織関連情報Isa、Isbと、学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2と、を連携可能に構成されている。よって、語学学習コンテンツ管理システム1は、学習者La1、La2、Lb1、Lb2の個人情報を語学学習コンテンツ提供者である出版社Pa、Pbに提供することなく、学習者La1、La2、Lb1、Lb2に語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2を提供することができる。また、語学学習コンテンツ管理システム1は、学習者La1、La2、Lb1、Lb2の個人情報を語学学習コンテンツ提供者である出版社Pa、Pbに提供することなく、出版社Pa、Pb、学習者La1、La2、Lb1、Lb2がそれぞれ所属する学校Sa、Sb及び学習者La1、La2、Lb1、Lb2に語学学習コンテンツ毎の学習進捗関連情報を提供することができる。
【0107】
次に、
図5から
図8を用いて、制御部15による語学学習コンテンツの出力(ダウンロード)、学習進捗関連情報の出力について具体的に説明する。
図5は、語学学習コンテンツ管理システム1において、学習者La1の端末Ta1、学習者La2の端末Ta2に対して語学学習コンテンツCa1を出力する第1制御C1のフローチャートである。
図6は、語学学習コンテンツ管理システム1において、出版社Paの端末Tpaに対して加工済の学習進捗情報を出力する第2制御C2のフローチャートである。
図7は、語学学習コンテンツ管理システム1において、学習者La1、Ta2に対して語学学習コンテンツ関連情報を出力する第3制御のフローチャートである。
図8は、語学学習コンテンツ管理システム1において、学習者La1、La2の端末Ta1、Ta2に対して学校が作成したオリジナル語学学習コンテンツCsa1を出力する第4制御のフローチャートである。
【0108】
語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部11の出版社フォルダ11aには、出版社Paの語学学習コンテンツCa1が記憶されている。また、出版社フォルダ11aには、出版社Paの情報及び語学学習コンテンツCa1の提供対象である学校Sa、Sbに関連するコンテンツ提供対象関連情報を含む語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaが出版社フォルダ11a内の各学校フォルダ内に記憶されている。なお、各学校フォルダは学校Sa-X、学校Sa―Y(図示せず)というように期間ごとに作成される。
【0109】
組織関連情報記憶部12の学校フォルダ12aには、学校Saの基本情報、学校Saに所属している学習者La1、La2の所属学習者基本情報及び学習者La1に提供した語学学習コンテンツCa1に関連する提供コンテンツ関連情報を含む組織関連情報Isaが記憶されている。また、組織関連情報記憶部12の学校フォルダ12bには、学校Sbの基本情報、学校Sbに所属している学習者Lb1、Lb2の所属学習者基本情報及び学習者Lb1に提供した語学学習コンテンツCa1に関連する提供コンテンツ関連情報を含む組織関連情報Isbが記憶されている。なお、各学校フォルダは学校フォルダ12a―X、学校フォルダ12a―Y(図示せず)というように期間ごとに作成される。
【0110】
学習者関連情報記憶部13の学習者フォルダl3aには、学習者La1の識別情報、学習者La1が学習している語学学習コンテンツCa1に関連する語学学習コンテンツ関連情報及び学習者La1が学習している語学学習コンテンツCa1の進捗に関連する学習進捗関連情報Ia1a1を含む学習者関連情報Ia1が記憶されている(
図2参照)。学習者関連情報記憶部13の学習者フォルダl3bには、学習者Lb1の識別情報、学習者Lb1が学習している語学学習コンテンツCa1に関連する語学学習コンテンツ関連情報及び学習者Lb1が学習している語学学習コンテンツCa1の進捗に関連する学習進捗関連情報Ia1b1を含む学習者関連情報Ib1を記憶している(
図2参照)。
【0111】
<学習者に対する語学学習コンテンツの出力>
図5を用いて、語学学習コンテンツ管理システム1において、出版社Paが提供している語学学習コンテンツCa1を学習者La1の端末Ta1、学習者La2の端末Ta2に対して出力する第1制御C1について説明する。なお、出版社Paは、語学学習コンテンツCa1を提供予定の学習者La1、Lb1についての情報を有していないとする。
【0112】
<第1制御C1>
図5に示すように、第1制御C1のステップS110において、語学学習コンテンツ管理システム1の制御部15は、出版社Paの端末Tpaから語学学習コンテンツCa1の提供を要求する信号を取得すると、ステップをステップS120に移行させる。
【0113】
ステップS120において、制御部15は、出版社Paの出版社フォルダ11aからコンテンツ提供対象関連情報を含む語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaを取得する。制御部15は、ステップをステップS130に移行させる。
【0114】
ステップS130において、制御部15は、取得した語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaに含まれるコンテンツ提供対象関連情報に基づいて、語学学習コンテンツCa1を提供予定である学校Saを特定する。制御部15は、ステップをステップS140に移行させる。
【0115】
ステップS140において、制御部15は、特定した学校Saと全ての学習者関連情報とのマッチングによって学校Saの学習者La1、La2を特定する。すなわち、制御部15は、語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaと全ての学習者関連情報とのマッチングAによって学校Saの学習者La1、La2を特定する。制御部15は、ステップをステップS150に移行させる。
【0116】
ステップS150において、制御部15は、出版社フォルダ11aから語学学習コンテンツCa1を学習者La1の端末Ta1及び学習者La2の端末Ta2に対して出力する。制御部15は、第1制御C1を終了する。
【0117】
なお、第1制御C1のステップS140の変形例として、制御部15は、学校Saの学校フォルダ12aから取得した組織関連情報Isaに基づいて、語学学習コンテンツCa1を提供予定である学習者La1、La2を特定するステップを構成してもよい。すなわち、制御部15は、語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaと組織関連情報Isaに含まれる前記所属学習者名簿とのマッチングCによって学校Saの語学学習コンテンツCa1を提供予定である学習者La1、La2を特定するステップを構成してもよい。
【0118】
または、第1制御C1のステップS120及びステップS130の変形例として、制御部15は、学校Saの学校フォルダ12aから取得した組織関連情報Isa及び学校Sbの学校フォルダ12bから取得した組織関連情報Isbに基づいて、語学学習コンテンツCa1を提供予定である学校Saを特定するステップを構成してもよい。制御部15は、組織関連情報Isa及び組織関連情報Isbに含まれる前記語学学習コンテンツ配布リストと全ての学習者関連情報とのマッチングDによって学校Saの学習者La1、La2を特定する。
【0119】
または、第1制御C1のステップS120、ステップS130及びステップS140の変形例として、制御部15は、学校Saの学校フォルダ12aから取得した組織関連情報Isa及び学校Sbの学校フォルダ12bから取得した組織関連情報Isbに基づいて、語学学習コンテンツCa1を提供予定である学習者La1、La2を特定するステップを構成してもよい。すなわち、制御部15は、組織関連情報Isa及び組織関連情報Isbに含まれる前記所属学習者名簿と前記語学学習コンテンツ配布リストとのマッチングBによって語学学習コンテンツCa1を提供予定である学校Saの学習者La1、La2を特定するステップを構成してもよい。
【0120】
このように構成される語学学習コンテンツ管理システム1は、語学学習コンテンツCa1を提供予定の学習者を特定するために語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaと、学習者関連情報Ia1、Ia2とをマッチングしている。よって、語学学習コンテンツ管理システム1は、出版社Paが語学学習コンテンツCa1を提供予定である学習者La1、La2についての個人情報等を有していなくても、語学学習コンテンツCa1を学習者La1、La2に対して提供することができる。
【0121】
<出版社に対する学習進捗関連情報の出力>
次に、
図6を用いて、語学学習コンテンツ管理システム1において、出版社Paが提供している語学学習コンテンツCa1を使用している学習者La1、Lb1の学習進捗関連情報Ia1a1、Ia1b1を出版社Paの端末Tpaに対して出力する第2制御C2について説明する。なお、出版社Paは、語学学習コンテンツCa1を使用している学習者La1、Lb1についての情報を有していないとする。
【0122】
<第2制御C2>
図6に示すように、第2制御C2のステップS210において、語学学習コンテンツ管理システム1の制御部15は、出版社Paの端末Tpaから語学学習コンテンツCa1を使用している学習者の学習進捗関連情報を要求する信号を取得すると、ステップをステップS220に移行させる。
【0123】
ステップS220において、制御部15は、出版社Paの出版社フォルダ11aからコンテンツ提供対象関連情報を含む語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaを取得する。制御部15は、ステップをステップS230に移行させる。
【0124】
ステップS230において、制御部15は、取得した語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaに含まれるコンテンツ提供対象関連情報に基づいて、語学学習コンテンツCa1の提供対象である学校Sa、Sbを特定する。制御部15は、ステップをステップS240に移行させる。
【0125】
ステップS240において、制御部15は、特定した学校Sa、Sbと全ての学習者関連情報とのマッチングによって学校Saの学習者La1及び学校Sbの学習者Lb1を特定する。すなわち、制御部15は、語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaと全ての学習者関連情報とのマッチングAによって学校Saの学習者La1及び学校Sbの学習者Lb1を特定する。制御部15は、ステップをステップS250に移行させる。
【0126】
ステップS250において、制御部15は、特定した学習者La1の学習者フォルダl3aから学習者関連情報Ia1を取得し、特定した学習者Lb1の学習者フォルダl3cから学習者関連情報Ib1を取得する。制御部15は、ステップをステップS260に移行させる。
【0127】
ステップS260において、制御部15は、学習者関連情報Ia1に語学学習コンテンツCa1の学習進捗関連情報Ia1a1が含まれ、学習者関連情報Ib1に語学学習コンテンツCa1の学習進捗関連情報Ia1b1が含まれるか否か判定する。
制御部15は、学習進捗関連情報Ia1a1及び学習進捗関連情報Ia1b1のうち少なくとも1つが含まれるふくまれる場合、ステップをステップS270に移行させる。
一方、制御部15は、学習進捗関連情報Ia1a1及び学習進捗関連情報Ia1b1が含まれない場合、第2制御C2を終了させる。
【0128】
ステップS270において、制御部15は、学習者関連情報Ia1、Ib1に語学学習コンテンツCa1の学習進捗関連情報Ia1a1、Ia1b1が含まれる場合、学習者フォルダ13aから学習者関連情報Ia1に含まれる学習進捗関連情報Ia1a1を取得し、学習者フォルダ13cから学習者関連情報Ib1に含まれる学習進捗関連情報Ia1b1を取得する。制御部15は、ステップをステップS280に移行させる。
【0129】
ステップS280において、制御部15は、取得した学習進捗関連情報Ia1a1及び学習進捗関連情報Ia1b1を所定の統計処理等により加工し、加工済の学習進捗関連情報を生成する。制御部15は、ステップをステップS290に移行させる。
【0130】
ステップS290において、制御部15は、加工済の学習進捗関連情報を出版社Paの端末Tpaに対して出力する。制御部15は、第2制御C2を終了する。
【0131】
なお、第2制御C2のステップS240の変形例として、制御部15は、学校Saの学校フォルダ12aから取得した組織関連情報Isa及び学校Sbの学校フォルダ12bから取得した組織関連情報Isbに基づいて、語学学習コンテンツCa1を提供した学習者La1、Lb1を特定するステップを構成してもよい。すなわち、制御部15は、語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaと組織関連情報Isa、Isbに含まれる前記所属学習者名簿とのマッチングCによって学校Sa、Sbにおいて、語学学習コンテンツCa1を提供した学習者La1、Lb1を特定するステップを構成してもよい。
【0132】
または、第1制御C1のステップS220及びステップS230の変形例として、制御部15は、学校Saの学校フォルダ12aから取得した組織関連情報Isa及び学校Sbの学校フォルダ12bから取得した組織関連情報Isbに基づいて、語学学習コンテンツCa1を提供した学校Sa、Sbを特定するステップを構成してもよい。制御部15は、組織関連情報Isa及び組織関連情報Isbに含まれる前記語学学習コンテンツ配布リストと全ての学習者関連情報とのマッチングDによって学校Sa、Sbにおいて、語学学習コンテンツCa1を提供した学習者La1、Lb1を特定する。
【0133】
または、第1制御C1のステップS220、ステップS230及びステップS240の変形例として、制御部15は、学校Saの学校フォルダ12aから取得した組織関連情報Isa及び学校Sbの学校フォルダ12bから取得した組織関連情報Isbに基づいて、語学学習コンテンツCa1を提供した学習者La1、Lb1を特定するステップを構成してもよい。すなわち、制御部15は、組織関連情報Isa及び組織関連情報Isbに含まれるに含まれる前記所属学習者名簿と前記語学学習コンテンツ配布リストとのマッチングBによって語学学習コンテンツCa1を提供した学校Saの学習者La1、Lb1を特定するステップを構成してもよい。
【0134】
このように構成される語学学習コンテンツ管理システム1は、語学学習コンテンツCa1を提供した学習者を特定するために語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaと、学習者関連情報Ia1及び学習者関連情報Ib1とをマッチングしている。よって、語学学習コンテンツ管理システム1は、出版社Paが語学学習コンテンツCa1を提供した学習者La1、Lb1についての個人情報等を有していなくても、異なる組織に所属する学習者La1、Lb1の語学学習コンテンツCa1ついての学習進捗関連情報Ia1a1、Ia1b1に基づいた加工済の学習進捗関連情報を取得することができる。これにより、語学学習コンテンツCa1を学習している学習者La1、Lb1だけでなく、語学学習コンテンツCa1を提供している出版社Paが語学学習コンテンツCa1を使用している学習者La1、Lb1の学習状況を把握することができる。
【0135】
<出版社が学校に語学学習コンテンツを提供した場合>
図7を用いて、語学学習コンテンツ管理システム1において、出版社Paが学校Saに語学学習コンテンツCa2を提供した場合、語学学習コンテンツ関連情報を学習者La1の端末Ta1、学習者La2の端末Ta2に対して出力する第3制御C3について説明する。なお、出版社Paは、語学学習コンテンツCa2を提供予定の学習者La1、La2についての情報を有していないものとする。
【0136】
<第3制御C3>
図7に示すように、第3制御C3のステップS310において、語学学習コンテンツ管理システム1の制御部15は、出版社Paの端末Tpaから語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaに語学学習コンテンツCa2の提供対象を追加する信号を取得すると、ステップをステップS320に移行させる。
【0137】
ステップS320において、制御部15は、出版社Paの出版社フォルダ11aからコンテンツ提供対象関連情報を含む語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaを取得する。制御部15は、ステップをステップS330に移行させる。
【0138】
ステップS330において、制御部15は、取得した語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipaに含まれるコンテンツ提供対象関連情報に基づいて、語学学習コンテンツCa1の提供対象である学校Saを特定する。制御部15は、ステップをステップS340に移行させる。
【0139】
ステップS340において、制御部15は、特定した学校Saと全ての学習者関連情報とのマッチングAによって学校Saの学習者La1、La2を特定する。制御部15は、ステップをステップS350に移行させる。
【0140】
ステップS350において、制御部15は、学習者La1の端末Ta1及び学習者La2の端末Ta2に語学学習コンテンツCa2の提供対象である旨の情報を含む語学学習コンテンツ関連情報を出力する。制御部15は、ステップをステップS360に移行させる。
【0141】
ステップS360において、制御部15は、学習者La1の端末Ta1または学習者La2の端末Ta2から語学学習コンテンツCa2の提供要求信号を取得すると出版社Paの出版社フォルダ11aから学習者La1の端末Ta1または学習者La2の端末Ta2に対して語学学習コンテンツCa2を出力する。制御部15は、第3制御C3を終了する。
【0142】
このように構成される語学学習コンテンツ管理システム1では、出版社Paから学校Saの学習者La1、La2がダウンロード可能な語学学習コンテンツCa2が追加された場合、学習者La1の端末Ta1または学習者La2の端末Ta2に語学学習コンテンツCa2の語学学習コンテンツ関連情報が出力される。よって、語学学習コンテンツ管理システム1は、出版社Paが語学学習コンテンツCa2を提供予定である学習者La1、La2についての個人情報等を有していなくても、学習者La1、La2に語学学習コンテンツCa2に関連する情報を出力可能である。
【0143】
<第4制御C4>
次に、
図8を用いて、語学学習コンテンツ管理システム1において、語学学習コンテンツCa1を取得している学校Saが独自に作成したオリジナル語学学習コンテンツCsa1を作成した場合の第4制御C4について説明する。
【0144】
図8に示すように、第4制御C4のステップS410において、制御部15は、学校Saの端末Tsaから学校Saが独自に作成したオリジナル語学学習コンテンツCsa1の登録を要求する信号を取得すると、ステップをステップS420に移行させる。
【0145】
ステップS420において、制御部15は、語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部11に、オリジナル語学学習コンテンツCsa1の提供者である学校Saから入力された情報を記憶する記憶領域である学校フォルダ11cを構成する。制御部15は、ステップをステップS430に移行させる。
【0146】
ステップS430において、制御部15は、学校Saの学校フォルダ11cにオリジナル語学学習コンテンツCsa1と、オリジナル語学学習コンテンツCsa1の提供者である学校Saの情報及びオリジナル語学学習コンテンツCsa1を提供予定の学校Saに関連するコンテンツ提供対象関連情報を含む語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipcと、を記憶させる。制御部15は、ステップをステップS440に移行させる。
【0147】
ステップS440において、制御部15は、組織関連情報記憶部12の学校フォルダ12aに記憶されている学校Saの組織関連情報Isaにオリジナル語学学習コンテンツCsa1の語学学習コンテンツ関連情報を追加する。制御部15は、ステップをステップS450に移行させる。
【0148】
ステップS450において、制御部15は、学校Saの学校フォルダ11cからコンテンツ提供対象関連情報を含む語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipcを取得する。制御部15は、ステップをステップS460に移行させる。
【0149】
ステップS460において、制御部15は、取得した語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipcに含まれるコンテンツ提供対象関連情報に基づいて、オリジナル語学学習コンテンツCsa1を提供予定である学校Saを特定する。制御部15は、ステップをステップS470に移行させる。
【0150】
ステップS470において、制御部15は、少なくとも特定した学校Saと全ての学習者関連情報とのマッチングAによって学校Saの学習者La1、La2を特定する。すなわち、制御部15は、語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipcと全ての学習者関連情報とのマッチングによって学校Saの学習者La1、La2を特定する。制御部15は、ステップをステップS480に移行させる。
【0151】
ステップS480において、制御部15は、学校フォルダ11cからオリジナル語学学習コンテンツCsa1を学習者La1の端末Ta1及び学習者La2の端末Ta2に対して出力する。制御部15は、第4制御C4を終了する。
【0152】
なお、第4制御C4のステップS470の変形例として、制御部15は、学校Saの学校フォルダ12aから取得した組織関連情報Isaに基づいて、オリジナル語学学習コンテンツCsa1を提供予定である学習者La1、La2を特定するステップを構成してもよい。すなわち、制御部15は、少なくとも語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipcと組織関連情報Isaに含まれる前記所属学習者名簿とのマッチングCによって学校Saのオリジナル語学学習コンテンツCsa1を提供予定である学習者La1、La2を特定するステップを構成してもよい。
【0153】
語学学習コンテンツ管理システム1は、学校Saが作成したオリジナル語学学習コンテンツCsa1を提供予定の学習者を特定するために語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipcと、全ての学習者関連情報とをマッチングしている。よって、語学学習コンテンツ管理システム1は、学校Saがオリジナル語学学習コンテンツCsa1を提供予定である学習者La1、La2についての個人情報等を有していなくても、オリジナル語学学習コンテンツCsa1を学習者La1、La2に対して提供することができる。これにより、オリジナル語学学習コンテンツCsa1を学習している学習者La1、La2の学習状況を把握することができる。
【0154】
このように構成される語学学習コンテンツ管理システム1では、例文情報、音声情報及びインデックス情報の少なくとも1つを含む語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2を管理している。よって、語学学習コンテンツ管理システム1では、学校Saが語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2の内容に基づいて学習目的に適した任意の語学学習コンテンツを選択可能である。また、学校Saは、任意に選択した語学学習コンテンツCa2について、所属する学習者La1の学習進捗関連情報Ia1a2を含む学習者関連情報Ia1、学習者La2の学習進捗関連情報Ia2a2を含む学習者関連情報Ia2を管理可能である。
【0155】
[実施形態2]
<音声再生プレーヤープログラム及び音声再生プレーヤー>
<全体構成>
図9から
図16を用いて実施形態2において、本発明の音声再生プレーヤープログラム20及び音声再生プレーヤー30について説明する。
図9は、語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2に含まれるインデックス情報の模式図である。
図10は、語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2に含まれる例文情報の模式図である。
図11は、本発明の実施形態2に係る音声再生プレーヤー30の制御ブロック図である。
図12は、音声再生プレーヤー30でのスピーキング評価においての判定方法についての模式図である。
図13は、音声再生プレーヤー30において、インデックス情報を含む語学学習コンテンツの内容を表示した表示画面の模式図である。
図14は、音声再生プレーヤー30において、インデックス情報有さない語学学習コンテンツの内容を表示した表示画面の模式図である。
図15は、音声再生プレーヤー30において、インデックス情報の有無によらずスピーキング力を判定する第5制御C5のフローチャートである。なお、以下の各実施形態において、既に説明した実施形態と同様の点に関してはその具体的説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
図16は、音声再生プレーヤー30において、一致率算出制御Zのフローチャートである。
【0156】
本実施形態において、スピーキング評価に使用される語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2は、それぞれ学習言語に関連する例文情報を含む文字情報と、学習言語に関連する音声情報と前記音声情報を特定することができる情報と、前記例文情報に対応した前記音声情報において、再生する始点と終点とを指定した再生範囲である再生単位を識別する情報を含むインデックス情報と、のうち少なくとも例文情報を含む。前記例文情報は、スピーキング、リスニングの学習に必要な情報である。前記インデックス情報は、前記音声情報を音声として出力するために必要な情報である。
【0157】
学習言語に関連する文字情報は、デジタル教科書、教科書の副読本、参考書等の本文である和文の例文情報、英文の例文情報、解説、説明、識別情報等を含む。学習言語に関連する音声情報は、デジタル教科書、教科書、副読本、参考書等の本文である和文、英文、解説、説明、図、図のURL、記号、写真、動画、動画のURL、識別情報等の音声情報を含む。前記音声情報に関連する文字情報は、前記音声情報を識別するためのコード番号、名称等の文字情報である。前記音声情報を特定することができる情報は、前記音声情報を特定することができるバーコード、2次元バーコード、図形、記号、写真、動画等を含む。
【0158】
図9に示すように、前記インデックス情報は、前記再生単位を識別するための名称(
図9のF1参照)、前記音声情報において再生する始点(
図9のF2参照)と終点(
図9のF3参照)とを指定した再生範囲である再生単位、種別(
図9のF4参照)、注釈等の記入欄(
図9のF5参照)、動画等を含む。
【0159】
前記インデックス情報を有している語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2は、音声再生プレーヤー30によって、音声情報を任意の再生単位毎に、任意の再生順序、任意の再生回数、再生速度で再生可能に構成されている。また、語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2は、音声再生プレーヤー30によって任意の範囲を再生単位として設定可能に構成されている。
【0160】
図10に示すように、前記例文情報は、例文を識別するための名称(
図10のF6参照)、例文の種別(
図10のF7参照)、例文、注釈等の記入欄(
図10のF8参照)等を含む。前記インデックス情報を含まない語学学習コンテンツの場合、音声再生プレーヤー30は、前記例文情報に基づいた合成音声等が出力される。
【0161】
このように構成される語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2は、音声再生プレーヤー30によって、参考書、副読本等の本文、図、記号、写真、動画等を表示させつつ、参考書、副読本等の本文等に対応したネイティブスピーカーの音声または合成音声を出力するための情報を有している。
【0162】
図11に示すように、音声再生プレーヤープログラム20は、学習者が使用しているコンピュータを語学学習コンテンツの再生に使用可能な音声再生プレーヤーとして機能させるプログラムである。また、音声再生プレーヤープログラム20は、語学学習コンテンツを学習している学習者のスピーキング能力を評価するためのプログラムである。音声再生プレーヤープログラム20は、学習者La1、La2、Lb1、Lb2が使用している端末Ta1、Ta2、Tb1、Tb2を構成するコンピュータを音声再生プレーヤー30として機能させる。音声再生プレーヤープログラム20は、CD-ROM等の記憶媒体または語学学習コンテンツ管理システム1から前記コンピュータに入力可能に構成に構成されている。
【0163】
音声再生プレーヤープログラム20は、様々なアプリケーションを取得可能なWebサイト、CDROM等のメディアから前記コンピュータに入力可能である。音声再生プレーヤープログラム20は、例えば、語学学習コンテンツ管理システム1における語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部11に記憶されている(
図2参照)。語学学習コンテンツ管理システム1の制御部15は、前記コンピュータから音声再生プレーヤープログラム20を取得する信号が入力されると、前記コンピュータに対して音声再生プレーヤープログラム20を出力する。
【0164】
前記コンピュータである音声再生プレーヤー30は、語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2の再生、学習者のスピーキング能力の評価等を行う。本実施形態において、音声再生プレーヤー30は、語学学習コンテンツ管理システム1に接続可能な端末Ta1、Ta2、Tb1、Tb2である。音声再生プレーヤー30は、語学学習コンテンツ管理システム1から音声再生プレーヤープログラム20を取得している。また、音声再生プレーヤー30は、音声再生プレーヤープログラム20がインストールされている。つまり、音声再生プレーヤー30は、音声再生プレーヤープログラム20によって語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2の再生及び学習者のスピーキング能力を評価可能な機能を有しているコンピュータである。音声再生プレーヤー30は、端末記憶部31と、端末入力部32と、端末出力部33と、端末通信部35と、端末操作部34と、端末制御部36とを有する。
【0165】
端末記憶部31は、音声再生プレーヤープログラム20によって、語学学習コンテンツ、端末入力部32から入力された音声情報、文字情報等を記憶するように機能している記憶装置である。端末記憶部31は、例えば、端末通信部35が語学学習コンテンツ管理システム1から取得した語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2のうち少なくとも1つを記憶する。端末記憶部31は、例えば、端末入力部32が取得した学習者La1が発声した音声を学習者音声情報Ivとして記憶する。本実施形態において、端末記憶部31は、語学学習コンテンツCa1を記憶しているものとする。
【0166】
端末入力部32は、音声再生プレーヤープログラム20によって、語学学習コンテンツCa1の出題等に対する回答、学習者La1による情報を入力可能なように機能しているタッチパネル、マイク等の入力装置である。端末入力部32は、例えば、学習者La1の学習者音声情報Ivをマイクによって取得する。
【0167】
端末出力部33は、音声再生プレーヤープログラム20によって、語学学習コンテンツCa1の文字情報、音声情報、図形、写真等の情報を学習者に対して出力可能なように機能しているタッチパネル、スピーカー等の出力装置である。
【0168】
端末操作部34は、音声再生プレーヤープログラム20によって、語学学習コンテンツCa1が有する音声情報を再生または再生停止し、学習者La1の学習者音声情報Ivを取得するための音声再生プレーヤー30の操作信号を端末制御部36に対して出力可能に機能しているタッチパネル、マイク、スイッチ等の入力装置である。また、端末操作部34は、語学学習コンテンツCa1の出題等に対する回答、語学学習コンテンツCa1を使用するための操作信号等を入力可能なように機能している。
【0169】
端末通信部35は、音声再生プレーヤープログラム20によって、語学学習コンテンツ管理システム1を含む外部のサーバ等との間で情報を送受信可能なように機能している通信装置である。端末通信部35は、例えば、語学学習コンテンツ管理システム1から語学学習コンテンツCa1を取得する。また、端末通信部35は、語学学習コンテンツCa1を学習している学習者La1のスピーキング力の判定結果を含む学習進捗関連情報Ia1a1を語学学習コンテンツ管理システム1に対して出力する。
【0170】
端末制御部36は、音声再生プレーヤープログラム20によって、端末記憶部31、端末入力部32、端末出力部33、端末通信部35及び端末操作部34を制御して音声再生プレーヤー30として機能させる計算装置である。端末制御部36は、端末記憶部31、端末入力部32、端末出力部33、端末通信部35及び端末操作部34を制御するために、音声再生プレーヤープログラム20を含む種々のプログラム、情報が格納されている。端末制御部36は、インデックス情報を含む音声情報を任意の再生単位、再生速度で再生する音声再生機能を有する。また、端末制御部36は、例文情報等の文字情報から音声合成した合成音声を生成し、且つ再生する合成音声再生機能を有する。
【0171】
端末制御部36は、端末記憶部31、端末入力部32、端末出力部33、端末通信部35及び端末操作部34に接続され、端末記憶部31、端末入力部32、端末出力部33、端末通信部35及び端末操作部34を制御可能である。端末制御部36は、端末入力部32から入力された信号に基づいて、端末記憶部31、端末入力部32、端末出力部33、端末通信部35に対して制御信号を出力する。
【0172】
端末制御部36は、語学学習コンテンツCa1の音声情報、文字情報及びインデックス情報等を端末出力部33から出力可能である。語学学習コンテンツCa1が前記音声情報、前記例文情報及び前記インデックス情報を含んでいる場合、端末制御部36は、端末操作部34からの操作信号を取得すると、語学学習コンテンツCa1のインデックス情報に基づいて、音声再生機能によって語学学習コンテンツCa1の例文情報に対応した音声情報を任意の再生単位毎に端末出力部33から出力可能である。
【0173】
語学学習コンテンツCa1が前記音声情報及び前記インデックス情報を含んでいない場合、端末制御部36は、端末操作部34からの操作信号を取得すると、語学学習コンテンツCa1の例文情報に基づいて、合成音声再生機能による合成音声によって端末出力部33から出力可能である。また、端末制御部36は、語学学習コンテンツCa1の例文情報に対応した音声情報及びインデックス情報が他のコンテンツとして存在している場合、他のコンテンツの音声情報及びインデックス情報を用いて音声再生機能によって任意の再生単位毎に端末出力部33から出力可能である。
【0174】
端末制御部36は、語学学習コンテンツCa1が前記例文情報を含み、前記音声情報及び前記インデックス情報を含んでいない場合、端末操作部34からの操作信号を取得すると、語学学習コンテンツCa1の例文を合成音声によって端末出力部33から出力可能である。この際、端末制御部36は、端末操作部34からの操作によって前記例文情報に対して任意の間隔で再生単位を設定したインデックス情報を作成可能である。
【0175】
端末制御部36は、端末操作部34からの操作信号を取得すると、語学学習コンテンツCa1のインデックス情報に基づいて、語学学習コンテンツCa1の文字情報、画像、映像等を任意の再生単位毎に端末出力部33から表示可能である。
【0176】
端末制御部36は、端末操作部34からの操作信号を取得すると、前記再生した音声情報に基づいて端末入力部32によって学習者La1の学習者音声情報Ivを取得可能である。
【0177】
端末制御部36は、再生した語学学習コンテンツCa1の音声情報または合成音声と取得した学習者La1の学習者音声情報Ivとを再生単位毎に比較可能である。また、端末制御部36は、再生単位毎に再生した語学学習コンテンツCa1の音声情報または合成音声と学習者音声情報Ivとの一致率を算出可能である。また、端末制御部36は、算出した語学学習コンテンツCa1の音声情報または合成音声と学習者音声情報Ivとの一致率に基づいて、学習者La1のスピーキング力を判定可能である。再生した語学学習コンテンツCa1の音声情報または合成音声と学習者音声情報Ivとの一致率は、例えば、再生単位等の特定の再生範囲において再生した語学学習コンテンツCa1の音声情報または合成音声の時間と学習者音声情報Ivにおける該当部分の時間との比率、音声波形の高低差等による類似度合い等によって一致率を算出可能である。
【0178】
図12に示すように、端末制御部36は、例えば、再生単位毎に再生した語学学習コンテンツCa1の音声情報の時間と学習者音声情報Ivにおける該当部分の時間との比率が、任意に定めた基準値の範囲である95%から105%である場合、該当する再生単位において一致率が基準値の範囲内に含まれた回数を1回分増やして学習者La1の学習進捗関連情報Ia1a1に記録する。また、端末制御部36は、基準値の範囲内に含まれた回数が所定の回数に到達すると、該当する再生単位におけるポイントを付与し、学習者La1の学習進捗関連情報Ia1a1に記録する。端末制御部36は、端末通信部35を介して記録済の学習進捗関連情報Ia1a1を語学学習コンテンツ管理システム1に対して出力する(
図11参照)。このように、音声再生プレーヤー30は、語学学習コンテンツ管理システム1における学習進捗関連情報Ia1a1の少なくとも一部を作成する。
【0179】
次に、
図13、
図14を用いて、音声再生プレーヤー30の表示画面について説明する。
【0180】
図13及び
図14に示すように、音声再生プレーヤー30(
図11参照)は、端末入力部32、端末出力部33及び端末操作部34の機能を有するタッチパネル等によって構成される表示画面37を有する。表示画面37は、端末入力部32である文字入力欄37a、端末出力部33であるインデックス情報表示欄37b及び文章表示欄37c、端末操作部34である操作欄37dを有する。
【0181】
端末入力部32に含まれる文字入力欄37aは、例えば、学習者La1によってメモ、回答、インデックス情報、和文、英文等が入力される欄である。端末出力部33に含まれるインデックス情報表示欄37bは、例えば、インデックス情報、再生している音声情報、例文情報及び前記音声情報の再生単位、再生位置等が表示される欄である。端末出力部33に含まれる文章表示欄37cは、例えば、例文情報に含まれる和文、英文、単語、説明、コメント、正解、図、写真等の情報が表示される欄である。端末操作部34に含まれる操作欄37dは、音声再生プレーヤー30の操作、各種設定等を行うボタン類が表示される欄である。
【0182】
図13に示すように、語学学習コンテンツCa1が前記音声情報、前記例文情報及び前記インデックス情報を含んでいる場合、インデックス情報表示欄37bには、例えば、インデックス情報、再生している音声情報の波形、前記音声情報の再生位置、前記音声情報の再生単位等が表示される。文章表示欄37cには、例えば、例文情報に含まれる英文と対応する和文等の情報が表示される。操作欄37dは、音声再生プレーヤー30の操作、各種設定等を行うボタン類が表示される。前記インデックス情報は、前記音声情報を特定することができる情報、前記音声情報に関連する文章、単語等の文字情報及び前記音声情報において再生する始点と終点とを指定した再生範囲である再生単位30aを識別する情報を含む。
【0183】
図14に示すように、語学学習コンテンツCa1が前記例文情報を含み、前記音声情報及び前記インデックス情報を含んでいない場合、インデックス情報表示欄37bには、具体的な情報が表示されない。文章表示欄37cには、例えば、例文情報に含まれる英文と対応する和文等の情報が表示される。操作欄37dは、音声再生プレーヤー30の操作、各種設定等を行うボタン類が表示される。前記例文情報は、音声再生プレーヤー30等の合成音声再生機能によって再生された場合、単語等の文字情報及び合成音声再生機能によって再生する始点と終点とを指定した再生範囲である再生単位30bを識別する情報を含む。
【0184】
<スピーキング力の判定>
次に、
図15及び
図16を用いて、学習者La1の端末である音声再生プレーヤー30によるスピーキング力の判定制御である第5制御C5について説明する。なお、音声再生プレーヤー30の端末制御部36には、学習者La1からスピーキング力の判定モードを選択する信号済みであるものとする。また、端末制御部36は、学習者La1の学習進捗関連情報Ia1a1を語学学習コンテンツ管理システム1から取得しているものとする。
【0185】
図15に示すように、第5制御C5のステップS510において、音声再生プレーヤー30の端末制御部36は、文章表示欄37cに語学学習コンテンツCa1に含まれる例文情報においてスピーキング力判定の課題文である英文及び和文の少なくとも一方を表示する。端末制御部36は、ステップをステップS520に移行させる。
【0186】
ステップS520において、端末制御部36は、語学学習コンテンツCa1にスピーキング力判定の課題文である英文の音声情報及びインデックス情報が含まれるか否か判定する。
その結果、語学学習コンテンツCa1にスピーキング力判定の課題文である英文の音声情報及びインデックス情報が含まれると判定した場合、端末制御部36は、ステップをステップS530に移行させる。
一方、語学学習コンテンツCa1にスピーキング力判定の課題文である英文の音声情報及びインデックス情報が含まれないと判定した場合、端末制御部36は、第5制御C5を終了する。
【0187】
ステップS530において、端末制御部36は、インデックス情報表示欄37bにスピーキング力判定の課題文におけるインデックス情報の再生単位及び再生する音声情報の波形を表示する。端末制御部36は、ステップをS540に移行させる。
【0188】
ステップS540において、端末制御部36は、学習者La1による操作欄37dの操作によりスピーキング力の判定の開始信号が入力されると、端末出力部33によって英文の音声情報に基づく音声を出力するとともに、インデックス情報表示欄37bのインデックス情報及び文章表示欄37cの英文及び和文の少なくとも一方に音声情報の再生位置を表示する。端末制御部36は、ステップをS550に移行させる。なお、端末制御部36は、英文及び和文における再生位置の表示をしなくてもよい。
【0189】
ステップS550において、端末制御部36は、学習者La1の学習者音声情報Ivの取得を開始する。端末制御部36は、ステップをS560に移行させる。
【0190】
ステップS560において、端末制御部36は、端末入力部32によって音声情報または合成音声の出力が終了すると、学習者音声情報Ivの取得を終了する。端末制御部36は、ステップをS570に移行させる。
【0191】
ステップS570において、端末制御部36は、一致率算出制御Zを開始し、ステップをステップS571に移行させる(
図16参照)。端末制御部36は、一致率算出制御Zが終了するとステップをS580に移行させる。
【0192】
図16に示すように、ステップS571において、端末制御部36は、一致率算出制御Zを開始し、出力した音声または合成音声と学習者音声情報Ivとの一致率を算出する。端末制御部36は、ステップをS572に移行させる。
【0193】
ステップS572において、端末制御部36は、算出した一致率が基準値の範囲内か否か判定する。例えば、端末制御部36は、算出した一致率が基準値である95%~105%であるか否か判定する(
図12参照)。
その結果、算出した一致率が基準値の範囲内であると判定した場合、端末制御部36は、ステップをステップS573に移行させる。
一方、算出した一致率が基準値の範囲内でないと判定した場合、端末制御部36は、一致率算出制御Zを終了し、ステップをS580に移行させる(
図15参照)。
【0194】
ステップS573において、端末制御部36は、該当する再生単位において一致率が基準値の範囲内に含まれた回数を1回分増やして学習者La1の学習進捗関連情報Ia1a1に記録する。端末制御部36は、ステップをS574に移行させる。
【0195】
ステップS574において、端末制御部36は、該当する再生単位において一致率が基準値の範囲内に含まれた回数が所定の回数か否か判定する。
その結果、該当する再生単位において一致率が基準値の範囲内に含まれた回数が所定の回数以上であると判定した場合、端末制御部36は、ステップをステップS575に移行させる。
一方、該当する再生単位において一致率が基準値の範囲内に含まれた回数が所定の回数以上でないと判定した場合、端末制御部36は、一致率算出制御Zを終了し、ステップをS580に移行させる(
図15参照)。
【0196】
ステップS575において、端末制御部36は、端末出力部33に該当する再生単位において一致率が基準値の範囲内に含まれた回数が所定の回数に達し、ポイントが付与される旨の情報を出力する。端末制御部36は、ステップをS576に移行させる。
【0197】
ステップS576において、端末制御部36は、該当する再生単位におけるポイントを加算し、学習者La1の学習進捗関連情報Ia1a1に記録する。端末制御部36は、一致率算出制御Zを終了し、ステップをS580に移行させる(
図15参照)。
【0198】
図15に示すように、ステップS580において、端末制御部36は、学習者La1の学習進捗関連情報Ia1a1を語学学習コンテンツ管理システム1に対して出力する。端末制御部36は、第5制御C5を終了する。
【0199】
音声再生プレーヤー30から学習者La1のスピーキング力の判定結果を含む学習進捗関連情報Ia1a1が入力された語学学習コンテンツ管理システム1は、学習者La1のスピーキング力の判定結果を含む学習進捗関連情報Ia1a1を学習者La1の学習者フォルダl3aに追加する。
【0200】
このように音声再生プレーヤープログラム20は、語学学習コンテンツ管理システム1の端末であるコンピュータを、端末記憶部31、端末入力部32、端末出力部33、端末通信部35、端末操作部34及び端末制御部36を有し、学習者La1におけるスピーキングの評価が可能な音声再生装置である音声再生プレーヤー30として機能させる。音声再生プレーヤー30は、語学学習コンテンツCa1の音声情報と学習者音声情報Ivとの一致率が基準値の範囲内に含まれた回数及び所定の回数に到達した際の獲得ポイントを語学学習コンテンツ管理システム1に対して出力する。これにより、学習者La1は、語学学習コンテンツCa1が有する音声情報を利用したスピーキング力の評価及び学習進捗について客観的に把握し、効率的にスピーキングについての学習を進めることができる。
【0201】
音声再生プレーヤー30は、語学学習コンテンツCa1がインデックス情報を含む場合、前記インデックス情報に基づいた音声情報の出力によりスピーキング力を判定する。また、音声再生プレーヤー30は、語学学習コンテンツCa1が前記インデックス情報を含まない場合、例文情報に基づいた合成音声によってスピーキング力を判定する。つまり、音声再生プレーヤー30は、前記インデックス情報を含まない語学学習コンテンツCa1でも例文情報等に基づいて合成された合成音声を出力することによってスピーキング、ヒアリングの学習を行うことができる。このように、音声再生プレーヤー30は、語学学習コンテンツCa1の構成を自動的に判定し、語学学習コンテンツCa1の構成に対して適切なツールによるスピーキング、ヒアリングの学習教材を提供することができる。
【0202】
また、語学学習コンテンツ管理システム1と音声再生プレーヤー30とが接続されることで、学習者La1、出版社Pa及び学校Saが学習者関連情報Ia1に基づいて学習者La1のスピーキング力についての学習状況を客観的に把握することができる。
【0203】
[実施形態3]
<スピーキング、リスニングテスト免除システム>
図17から
図20を用いて実施形態2において、本発明の実施形態3に係る語学学習コンテンツ管理システム1Aについて説明する。
図17は、本発明の実施形態3に係る語学学習コンテンツ管理システム1Aの構成を示す模式図である。
図18は、語学学習コンテンツ管理システム1Aの制御ブロック図である。
図19は、スピーキング、リスニングテスト免除システムで使用する語学学習コンテンツCa1の難易度の差の調整についての模式図である。
図20は、語学学習コンテンツ管理システム1Aにおいてスピーキング、リスニングテストの免除申請する第6制御C6のフローチャートである。
【0204】
図17に示すように、語学学習コンテンツ管理システム1Aは、中学受験、高校受験、大学受験等の入学試験においてスピーキング、リスニングテスト等の試験を免除するためのスピーキング力及びリスニング力を判定するシステムである。語学学習コンテンツ管理システム1Aは、語学学習コンテンツ提供者である出版社Pa,Pbと、語学学習コンテンツの使用者である学習者La1、La2、Lb1、Lb2と前記語学学習コンテンツ使用者が所属する組織である学校Sa、Sbと前記語学学習コンテンツ使用者が受験する中学、高校、大学、大学院等の受験組織とが語学学習コンテンツに関連する情報を取得可能に構成されている。本実施形態において、受験組織は、大学Ua、Ubとする。
【0205】
語学学習コンテンツ管理システム1Aは、サーバ装置内に構成されている。サーバ装置は、大学Uaの端末Tua、大学Ubの端末Tubと有線または無線によって電気的に接続されている。
【0206】
図18に示すように、語学学習コンテンツ管理システム1Aは、サーバ装置内に語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部11と、組織関連情報記憶部12と、学習者関連情報記憶部13と、通信部14と、制御部15と、受験組織関連情報記憶部16を有する。
【0207】
サーバ装置の記憶装置である受験組織関連情報記憶部16は、受験組織関連情報Iua、Iubを大学Ua、Ub毎に記憶する。受験組織関連情報Iuaは、大学Uaに関連する受験組織関連情報、大学Uaがスピーキング力、リスニング力の判定に指定している語学学習コンテンツに関連する指定語学学習コンテンツ関連情報を含む。受験組織関連情報Iubは、大学Ubに関連する受験組織関連情報、大学Ubがスピーキング力、リスニング力の判定に指定している語学学習コンテンツに関連する指定語学学習コンテンツ関連情報を含む。また、受験組織関連情報Iua、Iubは、大学Ua、Ubが作成した課題を含む。受験組織関連情報Iua、Iubは、予め定められた所定の日時の属性情報をそれぞれ有している。
【0208】
受験組織関連情報は、受験組織の名称、区分、所在地、連絡先等を含む情報である。指定語学学習コンテンツ関連情報は、前記受験組織がスピーキング力、リスニング力の判定に指定している語学学習コンテンツの提供元、名称、種類、教科、難易度レベル、整理番号等及び前記語学学習コンテンツを指定した他の受験組織、指定時期等を含む情報である。
【0209】
受験組織関連情報記憶部16は、大学Uaから入力された情報を記憶する記憶領域である大学フォルダ16aと大学Ubから入力された情報を記憶する記憶領域である大学フォルダ16bとを有する。受験組織関連情報記憶部16は、端末Tuaから受験組織関連情報Iuaが入力されると大学フォルダ16a内に格納する。受験組織関連情報記憶部16は、端末Tubから受験組織関連情報Iubが入力されると大学フォルダ16b内に格納する。
【0210】
サーバ装置の制御装置である制御部15は、受験組織関連情報Iua、Iubを管理する。制御部15は、サーバ装置の記憶装置である受験組織関連情報記憶部16を制御するために、種々のプログラム、データが格納されている。
【0211】
制御部15は、受験組織関連情報記憶部16と電気的に接続されている。制御部15は、受験組織関連情報記憶部16に対して制御信号及び各種情報を送受信可能に構成されている。また、制御部15は、通信部14を介して外部の端末である端末Tua、端末Tubとの間で制御信号及び各種情報を送受信可能に構成されている。
【0212】
制御部15は、所定の日時に到達すると受験組織関連情報Iua、Iubを過去の受験組織関連情報として区別する。所定の日時は、例えば、年単位、月単位、週単位、日単位等、任意の時間に設定可能である。
【0213】
語学学習コンテンツ管理システム1Aは、例えば、大学Ua、Ubにおける受験期間の切り替わりによって使用する語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2が変更される場合、過去の学習期間中に使用していた語学学習コンテンツと学習期間の切り替わり後の学習期間中に使用する語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2とを区別可能に構成されている。
【0214】
制御部15は、語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipa、Ipb、組織関連情報Isa、Isb、学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2及び受験組織関連情報Iua、Iubに基づいて、各端末に対して大学Ua、Ubがスピーキング力、リスニング力の判定に指定している語学学習コンテンツに関する情報を出力可能に構成される。
【0215】
制御部15は、語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipa、Ipb、組織関連情報Isa、Isb及び学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2に基づいて、大学Uaの端末Tuaに対して、大学Uaを受験する学習者La1、La2のスピーキング力、リスニング力の判定に指定している語学学習コンテンツの学習進捗関連情報を出力可能に構成される。同様に、制御部15は、大学Ubの端末Tubに対して、大学Ubを受験する学習者La1、La2のスピーキング力、リスニング力の判定に指定している語学学習コンテンツの学習進捗関連情報を出力可能に構成される。
【0216】
スピーキング力、リスニング力の判定に指定している語学学習コンテンツは、大学Ua、Ubがそれぞれ独自に指定した語学学習コンテンツである。本実施形態において、大学Uaは、スピーキング力、リスニング力の判定に語学学習コンテンツCa1を指定しているものとする。大学Ubは、スピーキング力、リスニング力の判定に語学学習コンテンツCb1を指定しているものとする。なお、スピーキング力、リスニング力の判定に使用する語学学習コンテンツは、選定の公平性の観点からカテゴリ毎に少なくとも3つ以上の語学学習コンテンツを指定することが望ましい。また、大学Ua、Ubは、指定した語学学習コンテンツを購入しなくてもよい。
【0217】
スピーキング力、リスニング力の判定に使用される語学学習コンテンツは、カテゴリ毎に基準語学学習コンテンツが設定されている。基準語学学習コンテンツは、スピーキング、リスニングテストが免除になるための学習回数、ポイント等が設定されている。
【0218】
図19に示すように、スピーキング力、リスニング力の判定に使用される語学学習コンテンツは、同一の語学学習コンテンツを指定した大学の難易度に基づいて難易度(例えば、語学学習コンテンツを指定した大学の偏差値に準ずる)が設定されている。大学Uaが指定したピーキング力、リスニング力の判定に使用される語学学習コンテンツCa1において、スピーキング、リスニングテストが免除になるための学習回数、ポイント等は、基準語学学習コンテンツの難易度と語学学習コンテンツCa1の難易度との比較により算出される。
【0219】
大学Uaを受験する学習者La1は、例えば、自宅学習等により大学Uaが指定している語学学習コンテンツCa1を使用したスピーキング力、リスニング力の判定によってポイント数を獲得する。学習者La1は、例えば、所定の学習回数及び所定のポイント数等を獲得した場合、大学Uaの受験時にスピーキング、リスニングテストが免除される。
【0220】
学習者La1は、大学Uaが指定している語学学習コンテンツCa1でない他の語学学習コンテンツCa2によるスピーキング力、リスニング力の判定結果を用いてスピーキング、リスニングテストの免除を申請してもよい。この場合、難易度65の語学学習コンテンツCa2において設定されるポイント数は、難易度75の語学学習コンテンツCa1の難易度との比較によって換算される。例えば、難易度65の語学学習コンテンツCa2において学習者が取得した100ポイントは、難易度75の語学学習コンテンツCa1の難易度との比較によって70ポイントに換算される。
【0221】
学習者La1は、換算されたポイントが免除申請可能なポイントに足りていない場合、難易度75の語学学習コンテンツCa1と難易度65の語学学習コンテンツCa2の間の換算率の影響は受けつつ、これまで使用していた語学学習コンテンツCa2を継続使用によってポイントを取得することができる。また、学習者La1は、換算されたポイントが免除申請可能なポイントに足りていない場合、難易度の高い語学学習コンテンツCa1を使用してポイントを取得することができる。
【0222】
<スピーキング、リスニングテスト免除申請>
次に、
図20を用いて、語学学習コンテンツ管理システム1Aにおいて、大学受験におけるスピーキング、リスニングテスト免除申請制御である第6制御C6について具体的に説明する。
【0223】
図20に示すように、第6制御C6のステップS610において、制御部15は、大学Uaの受験者である学習者La1の端末Ta1から大学Uaがスピーキング力、リスニング力の判定に指定している語学学習コンテンツCa1に関連する指定語学学習コンテンツ関連情報を要求する信号を取得すると、ステップをステップS620に移行させる。
【0224】
ステップS620において、制御部15は、通信部14を介して、受験組織関連情報記憶部16の大学フォルダ16aから受験組織関連情報Iuaを端末Ta1に対して送信する。制御部15は、ステップをステップS630に移行させる。
【0225】
学習者La1は、語学学習コンテンツ管理システム1Aから取得した受験組織関連情報Iuaに基づいて、音声再生プレーヤー30による語学学習コンテンツCa1を使用したスピーキング力、リスニング力の判定を行う。学習者La1は、受験組織関連情報Iuaに基づいて、所定のポイントがスピーキング、リスニングテストの免除基準に到達するまでスピーキング力、リスニング力の判定を行う。音声再生プレーヤー30は、スピーキング力、リスニング力の判定結果を学習者関連情報Ia1の学習進捗関連情報Ia1a1に追加し、語学学習コンテンツ管理システム1Aに対して出力する。
【0226】
ステップS630において、制御部15は、学習者La1の端末Ta1から語学学習コンテンツCa1におけるスピーキング力、スニング力の判定結果を含む学習進捗関連情報Ia1a1が入力されると、学習進捗関連情報Ia1a1を学習者関連情報記憶部13の学習者フォルダ13aに記憶する。制御部15は、ステップをステップS640に移行させる。
【0227】
ステップS640において制御部15は、学習者フォルダ13aからスピーキング、リスニングテストの免除を申請している学習者La1の学習進捗関連情報Ia1a1を端末Tuaに対して送信する。制御部15は、ステップをステップS650に移行させる。
【0228】
大学Uaは、語学学習コンテンツ管理システム1Aから取得した学習者La1の学習進捗関連情報Ia1a1に基づいてスピーキング、リスニングテストの免除基準を満たしているか否か判定する。
【0229】
ステップS650において制御部15は、大学Uaの端末Tuaから免除についての判定結果を取得すると、学習者La1の端末Ta1に対してスピーキング、リスニングテスト免除申請の判定結果を送信する。つまり、制御部15は、学習者La1の端末Ta1に対してスピーキング、リスニングテストが免除可能か否かを報知する。制御部15は、第6制御C6を終了する。
【0230】
このように構成される語学学習コンテンツ管理システム1Aは、語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipa、Ipbと、組織関連情報Isa、Isbと、学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2と、受験組織関連情報Iua、Iubと、を連携させることで、語学学習コンテンツ提供者である出版社Pa、Pbと、学習者La1、La2、Lb1、Lb2がそれぞれ所属する学校Sa、Sbと、大学Ua、Ubがスピーキング力、リスニング力の判定に指定している語学学習コンテンツ毎の学習者La1、La2、Lb1、Lbの学習状況を把握することができる。
【0231】
[実施形態3の変形例]
<学習進捗関連情報及び受験情報表示機能>
図21、
図22を用いて、実施形態3の変形例に係る語学学習コンテンツ管理システム1Aについて説明する。
図21は、本発明の実施形態3に係る語学学習コンテンツ管理システム1Aにおいて学習進捗についての表示画面である。
図22は、語学学習コンテンツ管理システム1Aにおいて任意の大学に関連する情報についての表示画面である。
【0232】
図21に示すように、語学学習コンテンツ管理システム1Aは、例えば、学習者La1から端末Ta1を通じて学習進捗関連情報Ia1a1の表示を要求する信号を取得すると、端末Ta1に対して学習進捗関連情報Ia1a1に含まれる各カテゴリにおける学習中の語学学習コンテンツCa1の名称、単元、勉強時間、スピーキング力、スニング力の判定結果、所属する学校Sa内における順位、語学学習コンテンツCa1を使用している全ての学習者内での順位、獲得ポイント数の推移等の情報を出力する。端末Ta1は、語学学習コンテンツ管理システム1Aから入力された情報を端末Ta1の表示画面等に表示する。また、端末Ta1は、様々な表示画面を切り替えて表示可能である。
【0233】
図22に示すように、語学学習コンテンツ管理システム1Aは、例えば、学習者La1の学習者関連情報Ia1に志望校に関する情報が含まれている場合、学習者La1から端末Ta1を通じて任意の大学に関連する情報の表示を要求する信号を取得すると、端末Ta1に対して学習者関連情報Ia1に含まれる志望校の名称、難易度、スピーキング、リスニングテストの免除に必要なポイント数と現在の獲得ポイント数等の情報を出力する。端末Ta1は、語学学習コンテンツ管理システム1Aから入力された情報を表示画面等に表示する。
【0234】
このように構成される語学学習コンテンツ管理システム1Aは、語学学習コンテンツ提供者関連情報Ipa、Ipbと、組織関連情報Isa、Isbと、学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2と、受験組織関連情報Iua、Iubと、を連携させることで、学習者La1、La2、Lb1、Lb2に対して現在の学習状況だけでなく志望校におけるスピーキング、リスニングテストが免除されるまでに必要な学習量を把握することができる。
【0235】
<他の実施形態>
上述の実施形態において、学校Saに所属している学習者La1は、学校Saが提供する語学学習コンテンツCa1を使用している。しかしながら、学習者が複数の学校に所属しており、それぞれの学校において同じ語学学習コンテンツが提供されている場合、学習者は、ひとつの学校で使用している語学学習コンテンツの学習進捗関連情報を他の学校における学習進捗関連情報としてもよい。
【0236】
上述の実施形態において、音声再生プレーヤープログラム20は、コンピュータを音声再生プレーヤー30として機能させている。しかしながら、コンピュータは、パソコンだけでなく、タブレット、スマートフォン等の携帯端末を含んでもよい。
【0237】
上述の実施形態において、音声再生プレーヤープログラム20は、コンピュータを音声再生プレーヤー30として機能させている。しかしながら、音声再生プレーヤープログラムは、音声再生専用の装置を音声再生プレーヤーとして機能させてもよい。音声再生プレーヤープログラムは、音声再生プレーヤーにおいて、例えば、語学学習コンテンツのインデックス情報のうち、アルバム名として語学学習コンテンツ名を表示し、楽曲名として再生単位名を表示し、楽曲時間として再生単位の視点時間と終点時間とを表示させる。
【0238】
上述の実施形態において、音声再生プレーヤー30は、語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2がインデックス情報を有している場合、前記インデックス情報を用いて音声情報を再生し、語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2がインデックス情報を有さずに例文情報を有している場合、例文情報を用いて合成音声を出力する。しかしながら、音声再生プレーヤーは、インデックス情報に基づく音声情報の再生機能及び例文情報による合成音声の出力機能のうちいずれか一方の機能を有する音声再生プレーヤーであってもよい。
【0239】
上述の実施形態において、音声再生プレーヤー30は、語学学習コンテンツCa1、Ca2、Cb1、Cb2が有しているインデックス情報を使用して音声情報を再生する。しかしながら、音声再生プレーヤーは、語学学習コンテンツがインデックス情報を有しておらず且つ学習者が所属する組織が前記語学学習コンテンツのインデックス情報を有している場合、前記組織が有しているインデックス情報を使用して音声情報を再生してもよい。また、音声再生プレーヤー30は、語学学習コンテンツ及び学習者が所属する組織が前記語学学習コンテンツのインデックス情報を有しておらず且つ前記学習者が前記語学学習コンテンツのインデックス情報を有している場合、前記学習者が有しているインデックス情報を使用して音声情報を再生してもよい。
【0240】
上述の実施形態において、制御部15は、学習者関連情報Ia1に基づいて、語学学習コンテンツCa1の進捗に関連する学習進捗関連情報Ia1a1を取得する。また、制御部15は、学習者関連情報Ia2に基づいて、語学学習コンテンツCa1の進捗に関連する学習進捗関連情報Iala2を取得する。しかしながら、制御部は、各学習者の学習進捗関連情報に基づいて、各学習者の学力、語学学習の進捗に応じた語学学習コンテンツまたはインデックス情報を学習者の端末に送信してもよい。
【0241】
上述の実施形態において、学習者関連情報Ia1、Ia2、Ib1、Ib2は、学習者La1、La2、Lb1、Lbの識別情報、学習者La1、La2、Lb1、Lbが学習している語学学習コンテンツに関連する語学学習コンテンツ関連情報及び学習者La1、La2、Lb1、Lb2が学習している語学学習コンテンツの進捗に関連する学習進捗関連情報を含む。しかしながら、学習者関連情報は、学習者の志望校に関連する情報、前記志望校の受験者集団に対する学習者の学習進捗関連情報を有していてもよい。学習者の端末は、前記志望校に関連する情報及び前記志望校の受験者集団に対する学習者の学習進捗関連情報を取得する。
【0242】
上述の実施形態において、音声再生プレーヤープログラム20がインストールされた音声再生プレーヤー30は、語学学習コンテンツの音声情報と学習者の学習者音声情報Ivとに基づいてスピーキング力を判定している。しかしながら、音声再生プレーヤープログラムがインストールされた音声再生プレーヤーは、スピーキング力の判定だけでなく、語学学習コンテンツにおけるリーディング、ライティング、ヒアリング等の判定を実施可能に構成されてもよい。
【0243】
上述の実施形態において、音声再生プレーヤー30は、学習者La1のスピーキングの力の判定結果が基準値を上回っている場合、基準値を上回った回数または所定のポイントを学習進捗関連情報Ia1a1に追加する。しかしながら、音声再生プレーヤー30は、リーディング力、ライティング力、ヒアリング力の判定に伴うポイントを積算してもよい。
【0244】
上述の実施形態において、音声再生プレーヤー30は、スピーキング力の判定結果から判定において何らかの不正が行われている可能性が高い場合、対象者に対して警告表示したり、不合格と判定したりすることが望ましい。例えば、再生した音声情報と学習者音声情報Ivとが3回以上連続して100%の一致率である場合、音声再生プレーヤー30は、何らかの不正が行われているとして対象者を不合格と判定する。また、音声再生プレーヤー30は、不正を防止するために学習者IDと学習者の音声情報とを紐づける構成でもよい。音声再生プレーヤー30は、使用者の音声情報と学習者IDに紐づけられた音声情報とが一致する場合、使用者を学習者として認定することで不正を防止する。
【0245】
上述の実施形態は、代表的な形態を示したに過ぎず、一実施形態の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
【符号の説明】
【0246】
1 語学学習コンテンツ管理システム
11 語学学習コンテンツ提供者関連情報記憶部
11a、11b 出版社フォルダ
12 組織関連情報記憶部
12a、12b 学校フォルダ
13 学習者関連情報記憶部
13a、13b、13c、13d 学習者フォルダ
14 通信部
15 制御部
20 音声再生プレーヤープログラム
30 音声再生プレーヤー
30a、30b 再生単位
31 端末記憶部
32 端末入力部
33 端末出力部
34 端末操作部
35 端末通信部
36 端末制御部
Pa、Pb 出版社
Ca1、Ca2、Cb1、Cb2 語学学習コンテンツ
Sa、Sb 学校
La1、La2、Lb1、Lb2 学習者
Tpa、Tpb、Tsa、Tsb、Ta1、Ta2、Tb1、Tb2 端末
Ipa、Ipb、Ipc 語学学習コンテンツ提供者関連情報
Isa、Isb 組織関連情報
Ia1、Ia2、Ib1、Ib2 学習者関連情報
Ia1a1、Ia1b1 学習進捗関連情報
Ica1、 全学習進捗関連情報
Iv、 学習者音声情報