IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社寺岡精工の特許一覧

<>
  • 特開-システム 図1
  • 特開-システム 図2
  • 特開-システム 図3
  • 特開-システム 図4
  • 特開-システム 図5
  • 特開-システム 図6
  • 特開-システム 図7
  • 特開-システム 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118780
(43)【公開日】2024-09-02
(54)【発明の名称】システム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20240826BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20240826BHJP
   G06Q 30/06 20230101ALI20240826BHJP
   G07G 1/00 20060101ALI20240826BHJP
【FI】
G07G1/12 321L
G07G1/12 321K
G07G1/01 301D
G06Q30/06
G07G1/00 311D
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023025270
(22)【出願日】2023-02-21
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 敬行
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 文克
(72)【発明者】
【氏名】甲斐 圭一郎
(72)【発明者】
【氏名】滝口 直隆
(72)【発明者】
【氏名】松橋 広巳
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 和哉
【テーマコード(参考)】
3E142
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142BA20
3E142CA12
3E142DA08
3E142EA04
3E142FA03
3E142FA08
3E142FA42
3E142GA41
3E142JA01
5L030BB72
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】好適にセルフの装置を導入、運用する。
【解決手段】登録精算装置は、商品を登録する登録手段と、精算方法の選択操作を受け付ける精算方法受付手段と、非現金の精算処理を実行する非現金精算手段と、前記登録手段による登録情報を出力する出力手段とを備える。精算装置は、現金の精算処理を実行する現金精算手段を備える。前記登録精算装置は、前記精算方法受付手段によって精算方法として非現金の選択操作を受け付けた場合、前記登録手段による登録情報を用いて前記非現金精算手段による精算処理を実行し、前記精算方法受付手段によって現金の精算方法の選択を受け付けた場合、前記出力手段によって前記登録手段による登録情報を出力し、前記精算装置は、前記登録手段による登録情報を用いて前記現金精算手段による精算処理を実行する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客の操作に基づいて商品を登録する登録処理を実行し、顧客の操作に基づいて精算処理を実行する登録精算装置と、顧客の操作に基づいて精算処理を実行する精算装置と、を含むシステムであって、
前記登録精算装置は、
商品を登録する登録手段と、
精算方法の選択操作を受け付ける精算方法受付手段と、
非現金の精算処理を実行する非現金精算手段と、
前記登録手段による登録情報を出力する出力手段と
を備え、
前記精算装置は、
現金の精算処理を実行する現金精算手段
を備え、
前記登録精算装置は、
前記精算方法受付手段によって精算方法として非現金の選択操作を受け付けた場合、
前記登録手段による登録情報を用いて前記非現金精算手段による精算処理を実行し、
前記精算方法受付手段によって現金の精算方法の選択を受け付けた場合、前記出力手段によって前記登録手段による登録情報を出力し、
前記精算装置は、
前記登録手段による登録情報を用いて前記現金精算手段による精算処理を実行することを特徴とするシステム。
【請求項2】
顧客が互いに向き合うように背中合わせに配置した2台1組の前記登録精算装置を同じ方向を向く顧客が横方向に並ぶように複数組並べて配置し、前記横方向の出口側に顧客が1人おきに同じ方向を向くように複数台の前記精算装置を並べて配置することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
店員の操作に基づいて商品を登録する登録処理を実行する登録装置を
さらに含み、
前記登録装置は、
商品を登録する登録手段と、
前記登録手段による登録情報を出力する出力手段と
を備え、
前記精算装置は、
前記登録装置による登録情報を用いて前記現金精算手段による精算処理を実行する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システムに関する。
【背景技術】
【0002】
顧客自ら操作して、商品を登録し、代金を精算するセルフレジが普及している(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-205023号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、セルフレジの導入、運用には種々の課題がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、好適にセルフの装置を導入、運用するための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するための一態様は、顧客の操作に基づいて商品を登録する登録処理を実行し、顧客の操作に基づいて精算処理を実行する登録精算装置と、顧客の操作に基づいて精算処理を実行する精算装置と、を含むシステムであって、前記登録精算装置は、商品を登録する登録手段と、精算方法の選択操作を受け付ける精算方法受付手段と、非現金の精算処理を実行する非現金精算手段と、前記登録手段による登録情報を出力する出力手段とを備え、前記精算装置は、現金の精算処理を実行する現金精算手段を備え、前記登録精算装置は、前記精算方法受付手段によって精算方法として非現金の選択操作を受け付けた場合、前記登録手段による登録情報を用いて前記非現金精算手段による精算処理を実行し、前記精算方法受付手段によって現金の精算方法の選択を受け付けた場合、前記出力手段によって前記登録手段による登録情報を出力し、前記精算装置は、前記登録手段による登録情報を用いて前記現金精算手段による精算処理を実行することを特徴とするシステムである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施形態に係る販売システム1の構成例を示す図である。
図2】登録精算装置50の表示例である。
図3】登録精算装置50及び精算装置51の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図4】設置(配置)レイアウトの一例である。
図5】設置(配置)レイアウトの一例である。
図6】設置(配置)レイアウトの一例である。
図7】設置(配置)レイアウトの一例である。
図8】設置(配置)レイアウトの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本実施形態に係る販売システム1の構成例を示す図である。販売システム1は、ストアコントローラ30、取引状況管理装置40、登録精算装置50、精算装置51、登録装置52、精算装置53を含む。販売システム1は、種々の業態(スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンタ、家電量販店等)に導入可能である。各装置(ストアコントローラ30、取引状況管理装置40、登録精算装置50、精算装置51、登録装置52、精算装置53)は、店舗内(商品陳列エリア、会計エリア、バックヤード等)に設置される。
【0009】
なお、図1において、各装置の台数は例示である。例えば、図1において、登録精算装置50等の右側に「…」を図示したが、店舗内に設置される登録精算装置50等の数は1台以上であればよい。
【0010】
(登録精算装置50)
登録精算装置50は、顧客の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて非現金による決済(非現金決済、キャッシュレス決済。例えば、クレジット決済、電子マネー決済等)を実行する、いわゆるセルフの装置である。つまり、登録精算装置50は、商品を登録する登録処理と、登録した商品を非現金によって精算する精算処理とを実行するが、両処理ともに、基本的には顧客自身の操作に基づいて実行する。
【0011】
なお、クレジット決済(電子マネー決済も同様)は、カードを用いて(例えば、挿入して、翳して等)行われてもよいし、顧客の機器(例えば、スマートフォン、ウェアラブル端末等)が表示するコード(例えば、バーコード、2次元コード)を読み取って(又は、当該登録精算装置50が表示するコードを読み取って)行われてもよい(いわゆるコード決済)。
【0012】
図示は省略するが、登録精算装置50は、例えば、CPU101と、記憶部102と、表示部103(タッチパネル)と、スキャナ部(商品登録部)104と、非現金決済部105と、通信部107と、印刷部108と、音声出力部109と、撮像部110、発光部111とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。発光部111は、サインポールの先端に設けられる。なお、登録精算装置50は、監視表示部(小型表示部)、1以上の検知部(人感センサ)を備えてもよい。例えば、登録精算装置50は、監視表示部や1以上の検知部をサインポールに設けてもよい。
【0013】
(精算装置51)
精算装置51は、顧客の操作に基づいて現金による決済(現金決済)を実行する、いわゆるセルフの装置である。つまり、精算装置51は、他の装置(例えば、登録精算装置50)によって登録された商品を現金によって精算する精算処理を実行するが、当該精算処理は、基本的には顧客自身の操作に基づいて実行する。
【0014】
図示は省略するが、精算装置51は、例えば、CPU201と、記憶部202と、表示部(タッチパネル)203と、スキャナ部(商品登録部)204と、現金決済部206、通信部207と、印刷部208と、音声出力部209と、撮像部210、発光部211とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。発光部211は、サインポールの先端に設けられる。なお、精算装置51は、監視表示部や1以上の検知部を備えてもよい。例えば、精算装置51は、監視表示部や1以上の検知部をサインポールに設けてもよい。
【0015】
(登録装置52)
登録装置52は、店員の操作に基づいて商品を登録する装置である。つまり、登録装置52は、商品を登録する登録処理を実行するが、当該登録処理は、店員の操作に基づいて実行する。登録装置52は、例えば、CPUと、記憶部と、店員側表示部(タッチパネル)と、客側表示部(タッチパネル)と、スキャナ部(商品登録部)と、通信部と、音声出力部とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。なお、登録装置52は、操作部(ハードボタン)や印刷部や非現金決済部を備えてもよい。
【0016】
(精算装置53)
精算装置53は、顧客の操作に基づいて現金決済又は非現金決済を実行する、いわゆるセルフの装置である。つまり、精算装置53は、他の装置(例えば、登録装置52)によって登録された商品を現金又は非現金によって精算する精算処理を実行するが、当該精算処理は、基本的には顧客自身の操作に基づいて実行する。登録装置52と精算装置53とで、いわゆるセミセルフの装置群が構成される。精算装置53は、例えば、CPUと、記憶部と、表示部(タッチパネル)と、決済部(現金決済部、非現金決済部のいずれか一方又は両方)と、通信部と、音声出力部と、印刷部とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。なお、精算装置53は、撮像部や発光部を備えてもよい。発光部は、サインポールの先端に設けられる。また、精算装置53は、監視表示部や1以上の検知部を備えてもよい。例えば、精算装置53は、監視表示部や1以上の検知部をサインポールに設けてもよい。
【0017】
(取引状況管理装置40)
取引状況管理装置40は、店舗内に設置されている装置を管理(処理状況、動作状況等を監視、制御等)する装置である。取引状況管理装置40は、店員によって使用される。取引状況管理装置40は、例えば、登録精算装置50における処理や顧客の状況、精算装置51における処理や顧客の状況を表示し、店員に、これらの装置の処理やこれらの装置における顧客の状況をリアルタイムに提供する。取引状況管理装置40は、少なくとも、CPUと、記憶部と、表示部(タッチパネル)と、通信部とを備える。
【0018】
(ストアコントローラ30)
ストアコントローラ30は、主に店舗内に設置されている装置と店舗外(例えば、本社やデータセンタ等)に設置されている装置(例えば、非図示の本部サーバ10)との間の情報の送受信を担当するサーバである。店舗内に設置されている装置は、ストアコントローラ30を介して、店舗外に設置されている装置と通信してもよいし、ストアコントローラ30を介さずに直接、店舗外に設置されている装置と通信してもよい。ストアコントローラ30は、少なくとも、CPU、記憶部及び通信部を備える。
【0019】
なお、販売システム1内(店舗内)には、上述した装置以外の装置を設置してもよい。例えば、店舗内に、顧客の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて現金決済を実行する登録精算装置54(非図示)を設置してもよい。登録精算装置54は、現金決済部を備える、いわゆるセルフの装置である。なお、登録精算装置54は、現金決済部に加えて非現金決済部を備えてもよい。
【0020】
また例えば、店舗内に、一方側(店員側)に店員側表示部(タッチパネル)、スキャナ部(商品登録部)等を備え、他方側(客側)に客側表示部(タッチパネル)、非現金決済部、印刷部等を備え、店員の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて非現金によって精算する登録精算装置55(非図示)を設置してもよい。なお、登録精算装置55は、他方側(客側)に、非現金決済部に代えて又は加えて、現金決済部を備えてもよい。
【0021】
また例えば、店舗内に、一方側(店員側)に店員側表示部(タッチパネル)、スキャナ部(店員側商品登録部)等を備え、他方側(客側)に客側表示部(タッチパネル)、スキャナ部(客側商品登録部)、非現金決済部、印刷部等を備え、動作モードとして、通常モード(店員の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて非現金決済を実行する動作モード)や、フルセルフモード(顧客の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて非現金決済を実行する動作モード)を有する登録精算装置56(非図示)を設置してもよい。なお、登録精算装置56は、他方側(客側)に、非現金決済部に代えて又は加えて、現金決済部を備えてもよい。
【0022】
また例えば、店舗内に、登録端末60(非図示。後述)よって登録された商品を顧客の操作に基づいて非現金によって決済する精算装置57(非図示)を設置してもよい。登録精算装置57は、非現金決済部を備える、いわゆるセルフの装置である。なお、精算装置57は、非現金決済部代えて又は加えて現金決済部を備えてもよい。
【0023】
登録端末60は、商品陳列エリアにおいて顧客の操作に基づいて商品を登録する装置である。登録端末60は、商品陳列エリアを回りながら商品を登録可能なものであればよい。例えば、登録端末60は、携帯性のよいスマートフォン、タブレット端末であってもよい。また、登録端末60は、顧客個人の所有物であってもよいし、店舗が貸与する貸出端末(貸与物)であってもよい。貸出端末である登録端末60についても、スマートフォンであってもよいしタブレット端末であってもよい。また、貸出端末である登録端末60は、ショッピングカートの一部として構成されたもの(ショッピングカートと一体的に構成されるもの。ショッピングカートに固定されたもの)であってもよい。なお、登録端末60によって登録された商品の登録データを外部(例えば、クラウドサーバ20(非図示))に取引情報(カート情報)として記憶してもよい。登録端末60は、商品を登録する度に該商品の登録データをクラウドサーバ20に送信してもよいし、会計(精算)に進む操作(つまり登録を終える操作)に基づいて該操作前に登録した1以上の商品の登録データを一括してクラウドサーバ20に送信してもよい。
【0024】
また例えば、店舗内に、退店端末70(非図示)を設置してもよい。退店端末70は、顧客によって使用される。退店端末70は、例えば、CPU(非図示)、記憶部(非図示)、発光部、スキャナ部、音声出力部、人感センサ、通信部(非図示)を備える。なお、退店端末70は、表示部、操作部、印刷部、サインポール等を更に備えてもよい。退店端末70は、退店用コード(後述)を読み取る。退店端末70は、退店用コードを読み取った場合、退店用コードを読み取った旨を報知する。例えば、退店用コードを読み取った退店端末70は、発光部を発光させる。退店用コードを読み取った退店端末70は、発光部の発光に代えて又は加えて、音声出力部によって退店用コードを読み取った旨の確認音を出力してもよい。また、退店用コードを読み取った退店端末70は、上記に代えて又は加えて、サインポールを発光させてもよい。
【0025】
退店用コードは、例えば、取引や顧客を識別可能な識別情報をコード化したものである。精算終了後に装置(例えば、登録精算装置50、精算装置51、精算装置53等)が、退店用コードを印刷した退店用媒体を印刷、発行してもよいし、精算装置57における精算終了後に登録端末60が表示部に退店用コードを表示してもよい。
【0026】
また例えば、店舗内に、チャージ装置80(非図示)を設置してもよい。チャージ装置80は、顧客によって使用される。チャージ装置80は、少なくとも現金決済部を備え、現金による電子マネーへのチャージを実行する。
【0027】
なお、ストアコントローラ30は、主に店舗内に設置されている装置と店舗外に設置されている装置との間の情報の送受信を担当するサーバであると説明したが、ストアコントローラ30は、店舗内に設置されている装置同士の送受信を担当してもよい。店舗内に設置されている装置同士は、ストアコントローラ30を介して通信してもよいし、ストアコントローラ30を介さずに直接通信してもよい。例えば、登録精算装置50は、登録データを、ストアコントローラ30を介して精算装置51に送信してもよいし、直接、精算装置51に送信してもよい。また例えば、精算装置51は、自装置の状態を示した情報(ステータス情報)を、ストアコントローラ30を介して登録精算装置50に送信してもよいし、直接、登録精算装置50に送信してもよい。
【0028】
図2は、登録精算装置50の表示例(表示部103における表示例)である。登録精算装置50は、取引開始前(客待ち中)には、図2(A)に示したような取引開始画面を表示する。取引開始画面には、取引を開始するための登録スタートボタンBT01が設けられている。操作者(顧客)は、取引を開始する場合に登録スタートボタンBT01を操作する。登録精算装置50は、登録スタートボタンBT01の操作があった場合、初期登録画面(非図示)を表示する。初期登録画面(登録画面も同様)には、合計情報(合計買上点数、合計金額)を表示する合計金額表示領域、登録した商品の情報等を表示する商品情報表示領域が設けられている。また、初期登録画面(登録画面も同様)には、会計(精算)に進む場合(つまり登録を終える場合)に操作する会計ボタンBT12が表示されている。なお、会計ボタンBT12は、1品目の商品の登録後に操作可能になるボタンであるため、1品目の商品の登録前の登録画面である初期登録画面では、会計ボタンBT12は操作不可能な旨の表示態様(グレーアウト)で表示されている。また、初期登録画面(登録画面も同様)には、バーコードが付されていない商品を登録する場合に操作する各種のプリセットボタンが表示されている。
【0029】
登録精算装置50は、初期登録画面から、〇〇サラダ(数量1)を登録し、〇〇ジャム(数量1)を登録した場合、図2(B)に示したような登録画面を表示する。商品情報表示領域には、購入数量を増やす場合に操作するプラスボタン(図中の「+」と表示したボタン)、購入数量を減らす場合に操作するマイナスボタン(図中の「-」と表示したボタン)、及び、購入を取り消す場合に操作する取消ボタン(図中の「取消」と表示したボタン)が表示されている。なお、マイナスボタンは、購入数量が2以上である場合に操作可能になるため、登録精算装置50は、マイナスボタンを操作不可能な旨の表示態様(グレーアウト。図中は破線)で表示している。
【0030】
登録精算装置50は、図2(B)の登録画面において会計ボタンBT12の操作があった場合、図2(C)に示したような決済方法選択画面(精算方法選択画面、支払方法選択画面とも称する)を表示する。決済方法選択画面は、決済方法(精算方法、支払方法)の選択を受け付ける画面である。決済方法選択画面には、夫々の決済方法(クレジット決済、電子マネー決済、現金決済)に対応する決済方法選択ボタン(クレジットボタン、電子マネーボタン、現金ボタン)と、決済方法の選択を指示するメッセージMS10が表示されている。
【0031】
登録精算装置50は、非現金決済を実行し、現金決済を実行しないが、決済方法選択画面には、非現金決済の決済方法選択ボタン(クレジットボタン、電子マネーボタン)に加え、現金決済の決済方法選択ボタン(現金ボタン)が表示されている。つまり、登録精算装置50は、現金決済を実行しないが、現金決済の選択も受け付ける。また、非現金決済については当該登録精算装置50において実行するが、現金決済については他の装置(精算装置51)において実行する。従って、現金決済を選択する顧客への報知として、決済方法選択画面には、現金決済を選択した場合には精算装置51に移動し、移動先の精算装置51において現金決済を実行する必要がある旨を報知するメッセージMS11が表示されている。
【0032】
登録精算装置50は、図2(C)の決済方法選択画面において現金ボタンの操作があった場合、図2(D)に示したような移動案内画面を表示する。移動案内画面には、移動先の一の精算装置51(つまり、現金決済を実行する精算装置51)を報知するメッセージMS20や、移動先の精算装置51における現金決済の実行を指示するメッセージMS21が表示されている。
【0033】
より詳細には、登録精算装置50は、決済方法選択画面において現金ボタンの操作があった場合、複数の精算装置51のなかから一の精算装置51を選択(例えば、夫々の精算装置51の状態(ステータス)に基づいて一の精算装置51を選択)する。例えば、登録精算装置50は、夫々の精算装置51から送信される夫々の精算装置51の状態を示した情報(ステータス情報)を受信し、夫々の精算装置51のステータスを記憶部102に記憶(新たな受信によって更新)しておき、現金ボタンの操作時に夫々の精算装置51のステータスを確認し、一の精算装置51を選択してもよい。ステータスは、「空き」、「処理中」、「トラブルメンテ中」の3種類であってもよい。トラブルメンテ中は、例えば、例えば、貨幣やレシート用紙の詰まり、貨幣のニアエンド、ニアフル、レシート用紙のニアエンド等である。続いて、登録精算装置50は、選択した精算装置51に登録データ(図2の例では、〇〇サラダ(数量1)、〇〇ジャム(数量1)に関する情報等)を送信するとともに、図2(D)に示したような移動案内画面を表示する。メッセージMS20やメッセージMS21の移動先の精算装置51は、上述の如く選択した一の精算装置51である。なお、登録精算装置50は、移動案内画面の表示開始から所定の時間(例えば、10秒間)が経過した場合、取引開始画面を表示してもよい。図2(E)及び図2(F)については後述する。
【0034】
図3は、登録精算装置50及び精算装置51の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。なお、以下の説明において、店舗内には、3台の精算装置51(精算装置51-1、精算装置51-2、精算装置51-3)が設置されているものとする。また、登録精算装置50は、ある顧客(顧客K)が当該登録精算装置50において商品の登録を開始する前に(ステップS17の登録処理の実行前)に、夫々の精算装置51から送信されたステータス(ステータス情報)を受信し、記憶部102に記憶している夫々の精算装置51のステータスを最新のステータスに更新したものとする(ステップS11~S16)。なお、ステータスは、「空き」、「処理中」、「トラブルメンテ中」の3種類であるものとする。
【0035】
登録精算装置50は、顧客Kの操作に基づいて登録処理を実行する(ステップS17)。登録精算装置50は、顧客Kから決済方法の選択を受け付ける(ステップS18)。つまり、登録精算装置50は、登録画面(図2(B))の会計ボタンBT12の操作に基づいて決済方法選択画面(図2(C))を表示し、決済方法選択画面のボタン操作(クレジットボタン、電子マネーボタン、現金ボタンのうちの何れかのボタン操作)を受け付ける。
【0036】
登録精算装置50は、顧客Kから非現金決済の選択を受け付けた場合、顧客Kの操作に基づいて精算処理(非現金決済)を実行し(ステップS19)、レシートを印刷、発行し(ステップS20)、処理(取引)は終了する。
【0037】
登録精算装置50は、顧客Kから現金決済の選択を受け付けた場合、登録データの送信先を決定する(ステップS21)。例えば、登録精算装置50は、記憶部102に記憶している夫々の精算装置51のステータスを確認し、送信先の精算装置51を選択する。なお、精算装置51-1のステータスは「空き」、精算装置51-2のステータスは「処理中」、精算装置51-3のステータスは「トラブルメンテ中」であるものとする。登録精算装置50は、登録データを精算装置51-1に送信する(ステップS22)。
【0038】
精算装置51-1は、登録データを受信し(ステップS23)、ステータス「処理中」を登録精算装置50に送信する(ステップS24)。登録精算装置50は、精算装置51-1のステータス「処理中」を受信し、精算装置51-1のステータスを最新のステータス「処理中」に更新する(ステップS25)。
【0039】
ステータス「処理中」を登録精算装置50に送信した精算装置51-1は、顧客Kの操作に基づいて精算処理(現金決済)を実行し(ステップS26)、レシートを印刷、発行し(ステップS27)、ステータス「空き」を登録精算装置50に送信する(ステップS28)。登録精算装置50は、精算装置51-1のステータス「空き」を受信し、精算装置51-1のステータスを最新のステータス「空き」に更新し(ステップS29)、処理(取引)は終了する。
【0040】
なお、図3のシーケンス図では、登録精算装置50は、レシートを印刷、発行した精算装置51のステータスを直ちに「処理中」から「空き」に更新しているが(ステップS27~ステップS29)、レシートを印刷、発行した精算装置51のステータスを「処理中」から「空き」に更新する制御はこれに限定されない。
【0041】
例えば、レシートを印刷、発行してから少なくとも所定の時間(例えば、5秒間)は「処理中」を維持してもよい。つまり、精算装置51は、レシートの印刷、発行から所定の時間が経過したときにステータス「空き」を登録精算装置50に送信してもよい。あるいは、登録精算装置50は、ステータス「空き」の受信から所定の時間が経過したときにステータスを「空き」に更新してもよい。
【0042】
また例えば、レシートを印刷、発行しても、顧客が離れる迄は「処理中」を維持してもよい。つまり、精算装置51は、レシートの印刷、発行し、センサ部(人感センサ)によって前面に人を検出しなくなったときにステータス「空き」を登録精算装置50に送信してもよい。
【0043】
また、精算装置51の設置台数が1台である場合には、移動先の精算装置51は、当該1台の精算装置51に特定される。従って、登録精算装置50は、ステップS21では当該1台の精算装置51を移動先の精算装置51として決定し、ステップS22では当該1台の精算装置51に登録データを送信する。なお、当該1台の精算装置51のステータスが「空き」でなければ、登録精算装置50は、「空き」になるのを待って、登録データを送信してもよい。
【0044】
(送信先の他の決定方法)
上記では、登録精算装置50は、現金が選択された場合、内部(記憶部102)に記憶している夫々の精算装置51の最新の状況に基づいて登録データの送信先を決定すると説明したが、他の方法で送信先を決定してもよい。例えば、下記(A)~(C)のうちの何れかの方法で送信先を決定してもよい。
【0045】
(A)外部(例えば、取引状況管理装置40、本部サーバ10、クラウドサーバ20等)に夫々の精算装置51の最新の状況を記憶する。登録精算装置50は、外部に夫々の精算装置51の最新の状況を問い合わせ、登録データの送信先を決定する。
【0046】
(B)登録精算装置50は、現金が選択された場合に、夫々の精算装置51に夫々の状況を問い合わせ、登録データの送信先を決定する。つまり、登録精算装置50の内部又は外部に夫々の精算装置51の最新の状況を記憶しておかない。
【0047】
(C)登録精算装置50は、顧客の操作に基づいて登録データの送信先を決定する。例えば、登録精算装置50は、図2(C)の決済方法選択画面において現金ボタンの操作があった場合、図2(E)に示したような精算装置選択画面を表示する。精算装置選択画面は、精算装置51(つまり、現金決済を実行する精算装置51)の選択を受け付ける画面である。つまり、登録精算装置50は、顧客によって選択された一の精算装置51を送信先の精算装置51として決定する。なお、現金ボタンの操作があった時点(つまり、精算装置選択画面を表示するタイミング)において、精算装置51-1のステータスは「空き」、精算装置51-2のステータスは「空き」、精算装置51-3のステータスは「処理中」又は「トラブルメンテ中」であるものとする。
【0048】
精算装置選択画面には、夫々の精算装置51(精算装置51-1、精算装置51-2、精算装置51-3)に対応する精算装置選択ボタン(精算装置1ボタン、精算装置2ボタン、精算装置3ボタン)が表示されている。また、精算装置選択画面には、現金決済を実行する精算装置51の選択を指示するメッセージMS30や、選択した精算装置51に移動して移動した精算装置51における現金決済の実行を指示するメッセージMS31が表示されている。なお、登録精算装置50は、ステータスが「空き」ではない精算装置51-3の選択(精算装置3ボタンの操作)を受け付けないため、精算装置3ボタンを操作不可能な旨の表示態様(グレーアウト。図中は破線)で表示している。なお、登録精算装置50は、精算装置指定の操作があった場合、取引開始画面を表示してもよい。
【0049】
なお、精算装置51の設置台数が1台である場合には、移動先の精算装置51は、当該1台の精算装置51に特定される。従って、登録精算装置50は、精算装置選択画面を表示せずに、当該1台の精算装置51に登録データを送信する。なお、当該1台の精算装置51のステータスが「空き」でなければ、登録精算装置50は、「空き」になるのを待って、登録データを送信してもよい。
【0050】
(媒体を印刷、発行する態様)
登録精算装置50は、送信先を決定せずに媒体(お会計券)を印刷、発行してもよい。お会計券とは、精算装置51に読み取らせるコード(例えば、バーコード、2次元コード)を印刷した媒体である。精算装置51は、登録精算装置50が発行したお会計券に印刷されているコードを読み取ることにより、当該登録精算装置50から登録データを受信する。例えば、登録精算装置50は、図2(C)の決済方法選択画面において現金ボタンの操作があった場合、図2(F)に示したような媒体発行画面を表示し、お会計券を印刷、発行する。
【0051】
媒体発行画面には、お会計券の印刷、発行を報知するメッセージMS40や、お会計券を取って空いている精算装置51に移動して移動した精算装置51においてお会計券を読み取らせる旨を指示するメッセージMS41が表示されている。なお、登録精算装置50は、お会計券が取られたことを検出するセンサを備え、お会計券が取られた場合、取引開始画面を表示してもよい。
【0052】
以上、図1図3を用いて販売システム1について説明したが、販売システム1によれば、フルセルフの顧客(登録も精算も自ら行う顧客)は、決済方法にかかわらず全て、登録精算装置50にて商品を登録する。商品を登録し終えたフルセルフの顧客は、図2(C)の決済方法選択画面において、決済方法を選択する。非現金による決済を希望するフルセルフの顧客は、非現金決済の決済方法選択ボタン(クレジットボタン、電子マネーボタン)を操作し、引き続き当該登録精算装置50にて非現金による決済を行う。現金による決済を希望するフルセルフの顧客は、現金決済の決済方法選択ボタン(現金ボタン)を操作し、一の精算装置51(図2(D)の移動案内画面にて報知された精算装置51、又は、図2(E)の精算装置選択画面において選択した精算装置51、図2(F)の媒体発行画面にて案内されるお会計券を読み取らせる精算装置51)に移動し、移動先の精算装置51にて現金による決済を行う。
【0053】
従って、販売システム1によれば、好適にセルフの装置を導入、運用することができる。例えば、下記(1)~(5)のように好適にセルフの装置を導入、運用することができる。
【0054】
(1)顧客(フルセルフの顧客、(2)以下も同様)は、決済方法にかかわらず、常に登録精算装置50で商品を登録すればよいため、慣れない顧客であってもどの装置を利用するかについて迷わなくなり、装置の利用する際のストレスがなくなる。また、店員は、装置の利用について顧客へのサポートがなくなり、負担がなくなる。従来であれば、例えば、顧客は自身の決済方法に合った装置を探したり、店員は顧客に決済方法に合った装置を案内したりする必要があったが、実施形態では不要になる。
【0055】
(2)決済方法に応じたレーン(例えば、非現金専用のレーン、現金決済も可能なレーン)を設ける必要がなくなる。例えば、会計エリアの1つとしてフルセルフエリアを設け、フルセルフエリア内に登録精算装置50と精算装置51とを配置すれば、顧客は、フルセルフエリア内において商品を登録し精算する(非現金決済の顧客は登録精算装置50を用いて商品を登録して精算し、現金決済の顧客は登録精算装置50を用いて商品を登録し精算装置51を用いて精算する)ため、決済方法に応じたレーンは不要になる。
【0056】
(3)登録精算装置50の処理を分散させたため(現金決済を精算装置51に負担させたため)、登録精算装置50の滞留時間(占有時間)が短縮し、客捌きが向上する(登録精算装置50による商品登録待ちの待ち時間が減少する)。
【0057】
(4)顧客は、登録精算装置50で商品を登録した後に決済方法を自由に選択することができる。従来であれば、例えば、現金支払の積りであるのに誤って非現金決済専用の装置にて商品を登録した場合や、非現金決済専用の装置にて商品を登録した後に現金決済に変更したい場合や、非現金決済の積りであるのに誤って現金決済専用の装置にて商品を登録した場合や、現金決済専用の装置にて商品を登録した後に非現金決済に変更したい場合には、例外的な処置として手間がかかることが多かったが(例えば、店員による特別な操作等を要したが)、実施形態によれば、予め想定しているため、手間はかからない。
【0058】
(5)一般に、現金決済部は非現金決済部よりも高価(例えば、現金決済専用の登録精算装置54は非現金決済専用の登録精算装置50よりも高価、現金決済専用の登録精算装置55は非現金決済専用の登録精算装置55よりも高価)であるため、現金決済も非現金決済も可能な装置を必要数導入するよりも、登録精算装置50や精算装置51を必要数導入する場合の方が経済的である。
【0059】
(登録精算装置50以外の装置と精算装置51との連携)
上記では、登録精算装置50と精算装置51とが連携する例を説明したが、登録精算装置50以外の装置と精算装置51とが連携してもよい。例えば、上記では、精算装置51は、登録精算装置50が送信した登録データに基づいて現金決済を実行する例を説明したが、登録精算装置50以外の装置が送信した登録データに基づいて現金決済を実行してもよい。
【0060】
登録装置52は、現金決済(現金)を選択する操作(店員の操作)があった場合、精算装置51に登録データを送信してもよい。登録装置52は、精算装置51を選択する操作(店員の操作)があった場合、精算装置51に登録データを送信してもよい。精算装置51は、登録装置52が送信した登録データに基づいて現金決済を実行してもよい。
【0061】
登録精算装置55(例えば、現金決済部を備えない登録精算装置55)は、現金決済を選択する操作(顧客又は店員の操作)があった場合、精算装置51に登録データを送信してもよい。例えば、登録精算装置55は、店員が商品を登録し終わる前に顧客(又は店員)が現金決済を選択した場合、商品の登録完了後に精算装置51に登録データを送信してもよい。登録精算装置55は、店員が商品を登録し終えた後に顧客(又は店員)が現金決済を選択した場合、現金決済の選択後に精算装置51に登録データを送信してもよい。精算装置51は、登録精算装置55が送信した登録データに基づいて現金決済を実行してもよい。
【0062】
登録精算装置56(例えば、現金決済部を備えない登録精算装置56)は、登録精算装置55と同様、現金決済を選択する操作(店員又は顧客の操作)があった場合、精算装置51に登録データを送信してもよい。例えば、通常モードで動作する登録精算装置56は、現金決済を選択する操作(店員又は顧客の操作)があった場合、精算装置51に登録データを送信してもよい。また、フルセルフモードで動作する登録精算装置56は、現金決済を選択する操作(顧客の操作)があった場合、精算装置51に登録データを送信してもよい。精算装置51は、登録精算装置56が送信した登録データに基づいて現金決済を実行してもよい。
【0063】
精算装置57(例えば、現金決済部を備えない精算装置57)は、現金決済を選択する操作(顧客の操作)があった場合、精算装置51に登録データを送信(転送)してもよい。精算装置51は、精算装置57が送信した登録データに基づいて現金決済を実行してもよい。
【0064】
図4図8は、設置(配置)レイアウトの一例である。図4図6の夫々は、店舗内(会計エリア)に、8台の登録精算装置50、4台の精算装置51、1台のチャージ装置80、1台の退店端末70を設置する場合における推奨される夫々の設置例を示している。図7及び図8は、同一のレイアウトであり、店舗内(会計エリア)に、4台の登録精算装置56、4台の精算装置51、1台のチャージ装置80、1台の退店端末70を設置する場合における推奨される設置例を示している。
【0065】
図4のレイアウト)
チャージ装置80は、入口(符号a)付近に配置する。退店端末70は、出口(符号b)付近に配置する。登録精算装置50は入口側に配置し、精算装置51は出口側に配置する。
【0066】
登録精算装置50は、エリアの一の側(入口→出口方向の左側)に顧客がエリアの中央に背を向ける向きに4台並べて配置し、エリアの他の側(上記一端側と対抗する側。入口→出口方向の右側)に顧客がエリアの中央に背を向ける向きに4台並べて配置する。精算装置51は、エリアの他の側(出口方向の突き当り側)に顧客がエリアの中央に背を向ける向きに4台並べて配置する。入口方向から見て左側の1台目の登録精算装置50(チャージ装置80の隣の登録精算装置50)、入口方向から見て右側の2台目の登録精算装置50、入口方向から見て左から2番目の精算装置50では、顧客が操作している。
【0067】
図示を省略したが、図4のレイアウトにおいて取引状況管理装置40を設置してもよい。例えば、8台の登録精算装置50の中央付近の位置(入口方向から見て左側の2台目と3台目の登録精算装置50の間の位置と、入口方向から見て右側の2台目と3台目の登録精算装置50の間の位置とを結んだ中心付近の位置)に取引状況管理装置40を設置してもよい。入口から入ってきた顧客の登録精算装置50への案内や、登録精算装置50を操作する顧客の監視、サポートや、登録精算装置50から精算装置51へ移動する顧客のサポートに好適である。また例えば、8台の登録精算装置50の中央付近の位置に代えて又は加えて、登録精算装置50にも精算装置51にも近い位置(入口方向から見て左側の4台目の登録精算装置50の位置と、入口方向から見て右側の4台目の登録精算装置50の位置とを結んだ中心付近の位置)に取引状況管理装置40を設置してもよい。登録精算装置50を操作する顧客の監視、サポートや、登録精算装置50から精算装置51へ移動する顧客のサポートや、精算装置51を操作する顧客の監視、サポートに好適である。また例えば、8台の登録精算装置50の中央付近の位置や登録精算装置50にも精算装置51にも近い位置に代えて又は加えて、出口に近い位置(退店端末70の近傍。例えば、入口方向から見て右側の4台目の登録精算装置50の位置と退店端末70の位置とを結んだ中心付近の位置、入口方向から見て一番右側の精算装置51の位置と退店端末70の位置とを結んだ中心付近の位置)に取引状況管理装置40を設置してもよい。精算を終えた全顧客の確認に好適である。なお、取引状況管理装置40の設置に際し、登録精算装置50や精算装置51の装置間の間隔(通路等)を広げてもよい。図4以外の他のレイアウトにおいても同様である。
【0068】
図5のレイアウト)
チャージ装置80は、入口(符号a)付近に配置する。退店端末70は、出口(符号b)付近に配置する。登録精算装置50は入口側に配置し、精算装置51は出口側に配置する。
【0069】
登録精算装置50は、2人の顧客が互いに向き合うように背中合わせに2台1組とした4組8台をエリアの中央に横に(入口→出口方向)並べて配置する。つまり、顧客が互いに向き合うように背中合わせに配置した2台1組の登録精算装置50を同じ方向を向く顧客が横方向に並ぶように4組並べる。精算装置51は、登録精算装置50の横方向の出口側に1人おきに同じ方向を向くように4台を並べて配置する。隣り合う精算装置51の向きが逆方向であるため、顧客は落ち着いて現金決済を行うことができる。なお、入口側(登録精算装置50側)2台を同一方向、出口側の2台を入口側の2台とは逆の方向に向くように並べて配置してもよい。
【0070】
図示を省略したが、図5のレイアウトにおいて取引状況管理装置40を設置してもよい。例えば、登録精算装置50の手前側の位置(入口方向から見て1組目の2台の登録精算装置50の横(入口側)の位置。チャージ装置80の前の位置)に取引状況管理装置40を設置してもよい。入口から入ってきた顧客の登録精算装置50への案内や、登録精算装置50を操作する顧客の監視、サポートに好適である。また例えば、登録精算装置50の手前側の位置に代えて又は加えて、登録精算装置50にも精算装置51にも近い位置(入口方向から見て4組目の2台の登録精算装置50の位置と入口方向から1台目の精算装置51の位置との間の位置)に取引状況管理装置40を設置してもよい。登録精算装置50を操作する顧客の監視、サポートや、登録精算装置50から精算装置51へ移動する顧客のサポートや、精算装置51を操作する顧客の監視、サポートに好適である。また例えば、登録精算装置50の手前側の位置や登録精算装置50にも精算装置51にも近い位置に代えて又は加えて、出口に近い位置(退店端末70の近傍)に取引状況管理装置40を設置してもよい。精算を終えた全顧客の確認に好適である。
【0071】
図6のレイアウト)
チャージ装置80は、入口(符号a)付近に配置する。退店端末70は、出口(符号b)付近に配置する。登録精算装置50は入口側に配置し、精算装置51は出口側に配置する。
【0072】
登録精算装置50は、図5と同様、2人の顧客が互いに向き合うように背中合わせに2台1組とした4組8台をエリアの中央に横に並べて配置する。精算装置51は、エリアの一の側(入口→出口方向の左側)に顧客がエリアの中央に背を向ける向きに2台並べて配置し、エリアの他の側(上記一端側と対抗する側。入口→出口方向の右側)に顧客がエリアの中央に背を向ける向きに2台並べて配置する。
【0073】
図示を省略したが、図6のレイアウトにおいて取引状況管理装置40を設置してもよい。例えば、登録精算装置50の手前側の位置に取引状況管理装置40を設置してもよい。入口から入ってきた顧客の登録精算装置50への案内や、登録精算装置50を操作する顧客の監視、サポートに好適である。また例えば、登録精算装置50の手前側の位置に代えて又は加えて、登録精算装置50の奥側の位置(入口方向から見て4組目の2台の登録精算装置50の横(出口側)の位置)に取引状況管理装置40を設置してもよい。登録精算装置50を操作する顧客の監視、サポートや、登録精算装置50から精算装置51へ移動する顧客のサポートや、精算装置51を操作する顧客の監視、サポートに好適である。また例えば、登録精算装置50の手前側の位置や登録精算装置50の奥側の位置に代えて又は加えて、出口に近い位置(退店端末70の近傍)に取引状況管理装置40を設置してもよい。精算を終えた全顧客の確認に好適である。
【0074】
図7及び図8のレイアウト)
チャージ装置80は、入口(符号a)の一端側に配置する。退店端末70は、出口(符号b)付近に配置する。登録精算装置56及び精算装置51は、入口方向から見て横方向に並べて配置する。
【0075】
具体的には、入口方向から見て横方向に、1台の登録精算装置56と1台の精算装置51とを1組とした4組を並べて配置する。各組は、登録精算装置56→精算装置51のレーンを形成している。
【0076】
図7は、4台の登録精算装置56の全てがフルセルフモードである場合を示している。図8は、4台の登録精算装置56のうちの2台(チャージ装置80側の2台)が通常モード、残り2台(退店端末70側の2台)がフルセルフモードである場合を示している。図8の符号Tは店員を示している。
【0077】
フルセルフモードの登録精算装置56(図7の4台、図8の退店端末70側の2台)の場合、登録精算装置56(フルセルフモード)にて顧客自ら商品を登録し、非現金決済である場合には、当該登録精算装置56で顧客自ら精算(非現金決済)し、現金決済である場合には、顧客はレーンの下流の精算装置51に移動して移動した精算装置51で顧客自ら精算(現金決済)する。
【0078】
通常モードの登録精算装置56(図8のチャージ装置80側の2台)の場合、登録精算装置56(通常モード)にて店員が商品を登録し、非現金決済である場合には、当該登録精算装置56で顧客自ら精算(非現金決済)し、現金決済である場合には、顧客はレーンの下流の精算装置51に移動して移動した精算装置51で顧客自ら精算(現金決済)する。
【0079】
図示を省略したが、図7及び図8のレイアウトにおいて取引状況管理装置40を設置してもよい。例えば、レーンの奥側の位置(例えば、やや出口側に近い右から2番目のレーンの精算装置51の奥側(登録精算装置56とは逆側)の位置に取引状況管理装置40を設置してもよい。登録精算装置50を操作する顧客の監視、サポートや、登録精算装置50から精算装置51へ移動する顧客のサポートや、精算装置51を操作する顧客の監視、サポートに好適である。
【0080】
(取引状況管理装置40の表示等)
取引状況管理装置40は、登録精算装置50や精算装置51における処理や顧客の状況を表示すると説明したが、例えば、取引状況管理装置40は、登録精算装置50(又は、精算装置51と連携する他の装置)において現金決済(現金)を選択する操作があった旨を表示してもよい。
【0081】
例えば、取引状況管理装置40は、移動元(現金決済を選択する操作を行った装置)を特定可能な情報(号機番号等)、移動先(現金決済を実行する装置)を特定可能な情報の何れか一方又は両方を表示(両方の場合は移動元と移動先とを対応付けて表示)してもよい。また、例えば、取引状況管理装置40は、レイアウト画面において移動元の装置や移動先の装置を報知してもよい。取引状況管理装置40は、レイアウト画面において、移動元の装置と移動先の装置を結ぶ線(移動元の装置から移動先の装置への線)を表示してもよい。
【0082】
なお、登録精算装置50(フルセルフモードの登録精算装置56等も同様)を操作する顧客に代えて又は加えて、取引状況管理装置40を介して店員が決済方法(少なくとも現金決済)を選択してもよい。例えば、取引状況管理装置40は、操作対象の登録精算装置50(決済方法を選択する登録精算装置50)の決済方法選択画面(図2(C))を表示して決済方法の選択を受け付けてもよいし、操作対象の登録精算装置50に対応付けて現金ボタンを表示して現金決済を受け付けてもよい。同様に、取引状況管理装置40は、精算装置選択画面(図2(E))や精算装置選択ボタンを表示し、店員が一の精算装置51を選択してもよい。つまり、取引状況管理装置40と登録精算装置50との通信により、取引状況管理装置40における店員の操作が登録精算装置50に反映されるようにしてもよい。
【0083】
(変形例等)
以上、実施形態について説明したが、機器の構成、データの構成、処理の流れ、表示及び出力の態様などは、例えば下記(1)~(6)に示すように、適宜変更が可能である。また、下記(1)~(6)は、夫々適宜組み合わされてよい。
【0084】
(1)精算装置51は、顧客の操作に基づいて現金決済を実行すると説明したが、非現金決済も実行可能であってもよい(精算装置51は、現金決済部206に加えて非現金決済部205を備えてもよい)。つまり、精算装置51は、他の装置の登録データに基づく現金決済に加え、他の装置の登録データに基づく非現金決済も可能であってもよい。精算装置51は、運用(例えば、時間帯や曜日等の事前に設定されたスケジュールに応じて自動的に、又は、店員による特別な操作(設定、メンテナンス)に応じて、店員が使用する装置(取引状況管理装置40等)からの指示)によって対応する決済方法(選択可能な決済方法)について現金決済のみ/現金決済+非現金決済の切り替えが可能であってもよい。つまり、精算装置51は、決済のモード(決済モード)を切り替え可能な装置であってもよい。他の装置(例えば、精算装置53、精算装置57)についても、同様である(決済モードの切り替えが可能であってもよい)。
【0085】
(2)登録精算装置50において現金が選択されたときに買い物カゴ(買い物袋)の上面画像を撮像し、登録精算装置50において撮像された上面画像を精算装置51において表示することにより、精算装置51に移動してきた顧客に自身の精算であるかを確認させてもよい。また、登録精算装置50において現金が選択されたときに買い物カゴやショッピングカートの夫々のIDを取得(例えば、2次元コード、RFID等により取得)し、登録精算装置50において取得したIDを精算装置51において突き合わせることにより、精算装置51に移動してきた顧客に自身の精算であるかを確認させてもよい。また、登録精算装置50や精算装置51にて購入商品を計量することにより、精算装置51に移動してきた顧客に自身の精算であるかを確認させてもよい。つまり、移動先の精算装置51において、画像やIDや重量が合致するかにより登録データと顧客との一致を判断してもよい。なお、上面画像の撮像やIDの取得や計量に関しては、ステータスに基づいて自動的に精算装置51を決定する態様、顧客の選択操作に基づいて精算装置51を決定する態様、お会計券を用いる態様の何れの態様において適用可能である。
【0086】
上記(2)は、登録精算装置50以外の装置(例えば、登録装置52、登録精算装置55、登録精算装置56、精算装置57)と精算装置51とが連携する場合についても同様である。
【0087】
(3)登録精算装置50は、移動先である精算装置51に代えて又は加えて他の装置(例えば、パーソナルコンピュータ、サイネージ等)に登録データを送信し、他の装置への送信順に精算装置51において操作(現金決済)が行われるようにしてもよい。
【0088】
他の装置は、夫々の顧客が精算装置51の使用の順番や可否等を認識可能な情報(精算装置使用識別情報)を表示してもよい。精算装置使用識別情報は、通し番号であってもよい。登録精算装置50は、現金が選択されたときに精算装置使用識別情報を印刷した媒体(順番レシート)を発行してもよい。順番レシートには、精算装置使用識別情報の他、合計金額や買上点数等を印刷してもよい。他の装置に代えて又は加えて、精算装置51に精算装置使用識別情報を表示してもよい。精算装置51の上部にモニター(当該モニターが「他の装置」であってもよい)を設けて精算装置使用識別情報を表示してもよい。
【0089】
上記(3)は、登録精算装置50以外の装置(例えば、登録装置52、登録精算装置55、登録精算装置56、精算装置57)と精算装置51とが連携する場合についても同様である。
【0090】
(4)上記実施形態では、電子マネーへのチャージを実行するチャージ装置80について説明したが、チャージ装置80に代えて又は加えて、現金決済部を備える他の装置(例えば、精算装置51、精算装置53等)が電子マネーへのチャージを実行してもよい。つまり、チャージ装置80以外の装置がチャージ機能を有してもよい。
【0091】
チャージ機能を有する装置は、他の装置からのチャージ要求情報を受信し、電子マネーへのチャージを実行してもよい。つまり、登録精算装置50等の現金決済部を備えない装置は、チャージ機能を有する装置にチャージ要求情報を送信し、チャージ要求情報を受信したチャージ機能を有する装置が現金による電子マネーへのチャージを実行してもよい。
【0092】
また、登録精算装置50等の現金決済部を備えない装置は、現金決済と、チャージとを纏めた他の装置に依頼してもよい。一例として、登録精算装置50は、決済方法選択画面にチャージボタンを表示し、チャージボタンの操作があった場合、移動先の精算装置51に登録データとともにチャージ要求情報を送信し、登録データとともにチャージ要求情報を受信した精算装置51は、顧客の操作に基づいて電子マネーへのチャージと現金決済とを実行してもよい。
【0093】
(5)上記実施形態では、店員が使用する取引状況管理装置40の設置例について説明したが、取引状況管理装置40は可搬型の端末(店員が使用するスマートフォン、タブレット端末等)であってもよい。若しくは、設置型の取引状況管理装置40に代えて又は加えて、取引状況管理装置40と同様の機能を有する可搬型の端末を用いてもよい。
【0094】
(6)各装置(例えば、取引状況管理装置40、登録精算装置50、精算装置51、登録装置52、精算装置53、登録精算装置54、登録精算装置55、登録精算装置56、精算装置57、登録端末60)における各機能(入出力、記憶、処理(判断含む))の一部又は全部は、当該機能の実行主体として説明した装置とは異なる他の装置において実現してもよい。各装置は、入出力のインターフェース等に特化したいわゆるシンクライアントとして機能してもよい。例えば、各装置の動作を制御するためのプログラムをクラウドサーバ(クラウドサーバ20であってもよいし他のクラウドサーバであってもよい)が実行し、各装置はブラウジング機能によって画面を表示等してもよい。
【0095】
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、システムに関する。
[背景技術]
顧客自ら操作して、商品を登録し、代金を精算するセルフレジが普及している(例えば、特許文献1参照。)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2020-205023号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、セルフレジの導入、運用には種々の課題がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、好適にセルフレジを導入、運用するための技術を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
【0096】
(1)上述した課題を解決するための一態様は、顧客の操作に基づいて商品を登録する登録処理を実行し、顧客の操作に基づいて精算処理を実行する登録精算装置(例えば、登録精算装置50、フルセルフモードの登録精算装置56)と、顧客の操作に基づいて精算処理を実行する精算装置(例えば、精算装置51)と、を含むシステム(例えば、販売システム1)であって、前記登録精算装置は、商品を登録する登録手段と、精算方法の選択操作を受け付ける精算方法受付手段と、非現金の精算処理を実行する非現金精算手段と、前記登録手段による登録情報を出力する出力手段とを備え、前記精算装置は、現金の精算処理を実行する現金精算手段を備え、前記登録精算装置は、前記精算方法受付手段によって精算方法として非現金の選択操作を受け付けた場合、前記登録手段による登録情報を用いて前記非現金精算手段による精算処理を実行し、前記精算方法受付手段によって現金の精算方法の選択を受け付けた場合、前記出力手段によって前記登録手段による登録情報を出力(例えば、送信、媒体を印刷)し、前記精算装置は、前記登録手段による登録情報を用いて前記現金精算手段による精算処理を実行することを特徴とするシステムである。
(1)のシステムによれば、好適にセルフの装置を導入、運用することができる。
【0097】
(2)顧客が互いに向き合うように背中合わせに配置した2台1組の前記登録精算装置を同じ方向を向く顧客が横方向に並ぶように複数組並べて配置し、前記横方向の出口側に顧客が1人おきに同じ方向を向くように複数台の前記精算装置を並べて配置(例えば、図5参照)することを特徴とする(1)に記載のシステムである。
(2)のシステムによれば、好適にセルフの装置を導入、運用することができる。
【0098】
(3)店員の操作に基づいて商品を登録する登録処理を実行する登録装置(例えば、登録装置52、登録精算装置55、通常モードの登録精算装置56)をさらに含み、前記登録装置は、商品を登録する登録手段と、前記登録手段による登録情報を出力する出力手段とを備え、前記精算装置は、前記登録装置による登録情報を用いて前記現金精算手段による精算処理を実行することを特徴とする(1)又は(2)に記載のシステムである。
(3)のシステムによれば、好適にセルフの装置を導入、運用することができる。
【0099】
なお、以上に説明した各装置(例えば、クラウドサーバ20、取引状況管理装置40、登録精算装置50、精算装置51、登録装置52、精算装置53、登録精算装置54、登録精算装置55、登録精算装置56、精算装置57、登録端末60、退店端末70、チャージ装置80)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上記各装置の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0100】
1…販売システム、10…本部サーバ、20…クラウドサーバ、30…ストアコントローラ、40…取引状況管理装置、50…登録精算装置、51…精算装置、52…登録装置、53…精算装置、54…登録精算装置、55…登録精算装置、56…登録精算装置、57…精算装置、60…登録端末、70…退店端末、80…チャージ装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8