(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118809
(43)【公開日】2024-09-02
(54)【発明の名称】表示装置及びヘッドアップディスプレイ
(51)【国際特許分類】
G02F 1/1333 20060101AFI20240826BHJP
G02B 27/01 20060101ALI20240826BHJP
G02F 1/13 20060101ALI20240826BHJP
G02F 1/13357 20060101ALI20240826BHJP
G02F 1/1335 20060101ALI20240826BHJP
G02F 1/133 20060101ALI20240826BHJP
B60K 35/23 20240101ALI20240826BHJP
【FI】
G02F1/1333
G02B27/01
G02F1/13 505
G02F1/13357
G02F1/1335
G02F1/133 535
B60K35/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023025324
(22)【出願日】2023-02-21
(71)【出願人】
【識別番号】322003857
【氏名又は名称】パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】熊野 豊
(72)【発明者】
【氏名】河合 大樹
(72)【発明者】
【氏名】志村 拓真
(72)【発明者】
【氏名】結城 康三
【テーマコード(参考)】
2H088
2H189
2H193
2H199
2H291
2H391
3D344
【Fターム(参考)】
2H088EA13
2H088EA23
2H088HA05
2H088HA21
2H088HA28
2H088MA20
2H189AA52
2H189AA57
2H189AA59
2H189AA71
2H189AA75
2H189AA83
2H189AA86
2H189HA06
2H189LA17
2H189LA19
2H189LA20
2H189MA06
2H189MA08
2H189MA15
2H193ZG03
2H193ZG14
2H193ZG41
2H193ZH18
2H193ZH57
2H193ZH79
2H193ZP15
2H193ZP17
2H193ZR03
2H193ZR06
2H193ZR20
2H199DA03
2H199DA14
2H199DA15
2H199DA48
2H291FA22X
2H291FA22Z
2H291FA42Z
2H291FA71Z
2H291FA85Z
2H291GA24
2H291LA04
2H291MA03
2H291MA12
2H291MA20
2H391BA12
2H391CA06
2H391CA08
2H391CA24
2H391CB28
2H391CB42
2H391EA13
2H391EA26
2H391FA07
3D344AA08
3D344AA14
3D344AC25
(57)【要約】
【課題】表示パネルの表示領域の中央部の温度と温度センサの検出温度との差分を小さく抑えることができる表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置20は、前面36aに画像を表示する表示領域50及び表示領域50の外側に配置される周辺領域52を有し、背面36bに入射した光を、画像を表す表示光として表示領域50から投射する表示パネル36と、表示パネル36の背面36bに対向して配置されたヒートシンク32と、表示パネル36とヒートシンク32との間に挟持される透光部材34と、表示パネル36の周辺領域52に配置され、表示パネル36の温度を検出する温度センサ38とを備える。表示パネル36の前面36aに対して垂直な方向から見て、温度センサ38は、ヒートシンク32及び透光部材34の少なくとも一方と重ならない位置に配置されている。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドアップディスプレイに用いられる表示装置であって、
前面に画像を表示する表示領域及び前記表示領域の外側に配置される周辺領域を有し、背面に入射した光を、前記画像を表す表示光として前記表示領域から投射する表示パネルと、
前記表示パネルの前記背面に対向して配置されたヒートシンクと、
前記表示パネルと前記ヒートシンクとの間に挟持される透光部材と、
前記表示パネルの前記周辺領域に配置され、前記表示パネルの温度を検出する温度センサと、を備え、
前記表示パネルの前記前面に対して垂直な方向から見て、前記温度センサは、前記ヒートシンク及び前記透光部材の少なくとも一方と重ならない位置に配置されている
表示装置。
【請求項2】
前記表示パネルは、複数の光学部材が積層されることにより構成され、
前記表示パネルの前記前面に対して垂直な方向から見て、前記温度センサを含む所定の領域は、前記温度センサの最外形から前記複数の光学部材のうち1以上の光学部材の厚み以上外側に広げた領域であり、且つ、前記ヒートシンク及び前記透光部材の少なくとも一方と重ならない位置に配置されている
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示パネルの前記前面に対して垂直な方向から見て、前記表示パネルの前記周辺領域は、前記透光部材の外周部よりも外側にはみ出している
請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示パネルの前記前面に、外部からの太陽光が集光することにより最も温度が高くなる最高温度部位が存在する場合に、前記最高温度部位と前記温度センサとの間の距離は、前記表示領域の中心と前記温度センサとの間の距離よりも長い
請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示装置は、さらに、前記表示パネルの前記背面に光を照射する光源を備え、
前記表示パネルの前記前面に、前記光源からの光が前記表示パネルの前記背面に照射されることにより最も温度が高くなる最高温度部位が存在する場合に、前記最高温度部位と前記温度センサとの間の距離は、前記表示領域の中心と前記温度センサとの間の距離よりも長い
請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記ヒートシンクは、四辺を有する枠状に形成され、
前記ヒートシンクの前記四辺のうち、前記温度センサの位置に対応する一辺の厚みは、他の三辺の各々の厚みよりも薄い
請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記ヒートシンクは、四辺を有する枠状に形成され、
前記ヒートシンクの前記四辺のうち、前記温度センサの位置に対応する一辺の熱伝導率は、他の三辺の各々の熱伝導率よりも低い
請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記ヒートシンクは、四辺を有する枠状に形成され、
前記ヒートシンクの前記四辺のうち、前記温度センサの位置に対応する一辺にはアルマイト処理が施されておらず、他の三辺の各々にはアルマイト処理が施されている
請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
前記表示装置は、さらに、前記ヒートシンクと前記透光部材との間に挟持される放熱シートを備える
請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
前記ヒートシンクは、四辺を有する枠状に形成され、
前記放熱シートは、前記ヒートシンクの前記四辺のうち、前記温度センサの位置に対応する一辺以外の他の三辺の各々と前記透光部材との間に挟持される
請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記透光部材の熱伝導率は、3W/mK以下である
請求項1に記載の表示装置。
【請求項12】
前記温度センサは、サーミスタである
請求項1に記載の表示装置。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか1項に記載の表示装置と、
前記表示装置から投射された表示光を表示媒体に向けて反射するミラーと、を備える
ヘッドアップディスプレイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示装置及びヘッドアップディスプレイに関する。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載されるヘッドアップディスプレイ(HUD)が知られている。このヘッドアップディスプレイでは、バックライトからの光が表示パネルの背面に入射して表示パネルの前面の表示領域から射出し、表示領域からの光がミラーで反射して車両のウインドシールド(フロントガラス)に投影されることにより、表示パネルの表示領域に表示された画像の虚像が、車両のウインドシールドにおいて車両の前方の景色上に重畳表示される。
【0003】
上述したヘッドアップディスプレイでは、太陽光が車両の外部からウインドシールドを通して車室内に入射し、上述したミラーで反射して表示パネルの表示領域に集光した場合には、表示パネルが高温になって破損するおそれがある。このような問題を回避するために、表示パネルの背面を、ガラスで形成された透明部材を介してヒートシンクに接触させることにより、太陽光に起因して発生した表示パネルの熱を、透明部材を介してヒートシンクに伝導させて放熱する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
さらに、表示パネルの前面における表示領域の外側の周辺領域に温度センサを配置し、温度センサにより検出された表示パネルの温度が閾値を超えた場合に、上述したミラーを変位させることで表示パネルを熱的に保護する、いわゆるフェールセーフ機能に関する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した従来のヘッドアップディスプレイでは、ヒートシンクには表示パネルの表示領域に対応して開口部が形成されており、バックライトからの光は、ヒートシンクの開口部を通して表示パネルの背面に入射する。そのため、表示パネルにおいては、表示領域の中央部よりも、温度センサが配置される周辺領域の方がヒートシンクにより放熱されやすくなる。しかしながら、このような構成では、表示パネルの表示領域の中央部の温度と温度センサの検出温度との差分が大きくなり、このことに起因してフェールセーフ機能が正しく実行されないおそれがあるという課題が生じる。
【0007】
そこで、本開示は、表示パネルの表示領域の中央部の温度と温度センサの検出温度との差分を小さく抑えることができる表示装置及びヘッドアップディスプレイを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係る表示装置は、ヘッドアップディスプレイに用いられる表示装置であって、前面に画像を表示する表示領域及び前記表示領域の外側に配置される周辺領域を有し、背面に入射した光を、前記画像を表す表示光として前記表示領域から投射する表示パネルと、前記表示パネルの前記背面に対向して配置されたヒートシンクと、前記表示パネルと前記ヒートシンクとの間に挟持される透光部材と、前記表示パネルの前記周辺領域に配置され、前記表示パネルの温度を検出する温度センサと、を備え、前記表示パネルの前記前面に対して垂直な方向から見て、前記温度センサは、前記ヒートシンク及び前記透光部材の少なくとも一方と重ならない位置に配置されている。
【0009】
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータで読み取り可能なCD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)等の記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本開示の一態様に係る表示装置等によれば、表示パネルの表示領域の中央部の温度と温度センサの検出温度との差分を小さく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施の形態に係るヘッドアップディスプレイを搭載した車両を示す図である。
【
図2】実施の形態に係るヘッドアップディスプレイによりHUD画像が表示されるウインドシールドの領域を示す図である。
【
図3】実施の形態に係るヘッドアップディスプレイの構成を示す概略図である。
【
図4】実施の形態に係る表示装置を示す斜視図である。
【
図5】実施の形態に係る表示装置を示す分解斜視図である。
【
図6】実施の形態に係る表示装置を示す平面図である。
【
図7】実施の形態に係る表示装置を示す底面図である。
【
図8】
図6のVIII-VIII線による、実施の形態に係る表示装置の断面図である。
【
図9】
図6のIX-IX線による、実施の形態に係る表示装置の断面図である。
【
図10】実施の形態に係る表示装置の温度センサを拡大して示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の第1の態様に係る表示装置は、ヘッドアップディスプレイに用いられる表示装置であって、前面に画像を表示する表示領域及び前記表示領域の外側に配置される周辺領域を有し、背面に入射した光を、前記画像を表す表示光として前記表示領域から投射する表示パネルと、前記表示パネルの前記背面に対向して配置されたヒートシンクと、前記表示パネルと前記ヒートシンクとの間に挟持される透光部材と、前記表示パネルの前記周辺領域に配置され、前記表示パネルの温度を検出する温度センサと、を備え、前記表示パネルの前記前面に対して垂直な方向から見て、前記温度センサは、前記ヒートシンク及び前記透光部材の少なくとも一方と重ならない位置に配置されている。
【0013】
本態様によれば、表示パネルの前面に対して垂直な方向から見て、温度センサは、ヒートシンク及び透光部材の少なくとも一方と重ならない位置に配置されている。これにより、温度センサの熱がヒートシンクで放熱され難くなるので、表示パネルの表示領域の中央部の温度と温度センサの検出温度との差分を小さく抑えることができる。その結果、温度センサの検出温度に基づいて、表示パネルの表示領域の中央部の温度を精度良く推定することができ、例えばフェールセーフ機能等を正しく実行することができる。
【0014】
例えば、第2の態様に係る表示装置では、第1の態様において、前記表示パネルは、複数の光学部材が積層されることにより構成され、前記表示パネルの前記前面に対して垂直な方向から見て、前記温度センサを含む所定の領域は、前記温度センサの最外形から前記複数の光学部材のうち1以上の光学部材の厚み以上外側に広げた領域であり、且つ、前記ヒートシンク及び前記透光部材の少なくとも一方と重ならない位置に配置されているように構成してもよい。
【0015】
本態様によれば、表示パネルの光学部材が等方性材料で形成されている場合には、温度センサの熱が光学部材の内部において鉛直線に対して斜め方向に広がるようになる。このような場合であっても、温度センサの熱が、透光部材を介してヒートシンクに伝導されるのをより効果的に抑制することができる。
【0016】
例えば、第3の態様に係る表示装置では、第1の態様又は第2の態様において、前記表示パネルの前記前面に対して垂直な方向から見て、前記表示パネルの前記周辺領域は、前記透光部材の外周部よりも外側にはみ出しているように構成してもよい。
【0017】
本態様によれば、表示パネルの前面に対して垂直な方向から見て、温度センサを、透光部材と重ならない位置に配置することができる。
【0018】
例えば、第4の態様に係る表示装置では、第1の態様~第3の態様のいずれか一態様において、前記表示パネルの前記前面に、外部からの太陽光が集光することにより最も温度が高くなる最高温度部位が存在する場合に、前記最高温度部位と前記温度センサとの間の距離は、前記表示領域の中心と前記温度センサとの間の距離よりも長いように構成してもよい。
【0019】
本態様によれば、最高温度部位と温度センサとの間の距離が、表示領域の中心と温度センサとの間の距離よりも長い場合に、表示装置の設計時には、最高温度部位の温度と温度センサの検出温度との差分を用いる必要がある。このような場合であっても、上述したヒートシンクの構成を採用することにより、最高温度部位の温度と温度センサの検出温度との差分を、より小さく抑えることができる。
【0020】
例えば、第5の態様に係る表示装置では、第1の態様~第3の態様のいずれか一態様において、前記表示装置は、さらに、前記表示パネルの前記背面に光を照射する光源を備え、前記表示パネルの前記前面に、前記光源からの光が前記表示パネルの前記背面に照射されることにより最も温度が高くなる最高温度部位が存在する場合に、前記最高温度部位と前記温度センサとの間の距離は、前記表示領域の中心と前記温度センサとの間の距離よりも長いように構成してもよい。
【0021】
本態様によれば、最高温度部位と温度センサとの間の距離が、表示領域の中心と温度センサとの間の距離よりも長い場合に、表示装置の設計時には、最高温度部位の温度と温度センサの検出温度との差分を用いる必要がある。このような場合であっても、上述したヒートシンクの構成を採用することにより、最高温度部位の温度と温度センサの検出温度との差分を、より小さく抑えることができる。
【0022】
例えば、第6の態様に係る表示装置では、第1の態様~第5の態様のいずれか一態様において、前記ヒートシンクは、四辺を有する枠状に形成され、前記ヒートシンクの前記四辺のうち、前記温度センサの位置に対応する一辺の厚みは、他の三辺の各々の厚みよりも薄いように構成してもよい。
【0023】
本態様によれば、温度センサの熱をより効果的に放熱し難くすることができる。
【0024】
例えば、第7の態様に係る表示装置では、第1の態様~第5の態様のいずれか一態様において、前記ヒートシンクは、四辺を有する枠状に形成され、前記ヒートシンクの前記四辺のうち、前記温度センサの位置に対応する一辺の熱伝導率は、他の三辺の各々の熱伝導率よりも低いように構成してもよい。
【0025】
本態様によれば、温度センサの熱をより効果的に放熱し難くすることができる。
【0026】
例えば、第8の態様に係る表示装置では、第1の態様~第5の態様のいずれか一態様において、前記ヒートシンクは、四辺を有する枠状に形成され、前記ヒートシンクの前記四辺のうち、前記温度センサの位置に対応する一辺にはアルマイト処理が施されておらず、他の三辺の各々にはアルマイト処理が施されているように構成してもよい。
【0027】
本態様によれば、温度センサの熱をより効果的に放熱し難くすることができる。
【0028】
例えば、第9の態様に係る表示装置では、第1の態様~第8の態様のいずれか一態様において、前記表示装置は、さらに、前記ヒートシンクと前記透光部材との間に挟持される放熱シートを備えるように構成してもよい。
【0029】
本態様によれば、表示パネルから透光部材に伝導された熱を、放熱シートを介してヒートシンクに効率良く伝導させることができる。
【0030】
例えば、第10の態様に係る表示装置では、第9の態様において、前記ヒートシンクは、四辺を有する枠状に形成され、前記放熱シートは、前記ヒートシンクの前記四辺のうち、前記温度センサの位置に対応する一辺以外の他の三辺の各々と前記透光部材との間に挟持されるように構成してもよい。
【0031】
本態様によれば、温度センサの熱をより効果的に放熱し難くすることができる。
【0032】
例えば、第11の態様に係る表示装置では、第1の態様~第10の態様のいずれか一態様において、前記透光部材の熱伝導率は、3W/mK以下であるように構成してもよい。
【0033】
本態様によれば、透光部材による熱伝導効率をより効果的に高めることができる。
【0034】
例えば、第12の態様に係る表示装置では、第1の態様~第11の態様のいずれか一態様において、前記温度センサは、サーミスタであるように構成してもよい。
【0035】
本態様によれば、温度センサを小型化することができる。
【0036】
また、本開示の第13の態様に係るヘッドアップディスプレイは、第1の態様~第12の態様のいずれか一態様に係る表示装置と、前記表示装置から投射された表示光を表示媒体に向けて反射するミラーと、を備える。
【0037】
本態様によれば、上述と同様に、表示パネルの表示領域の中央部の温度と温度センサの検出温度との差分を小さく抑えることができる。
【0038】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0039】
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0040】
(実施の形態)
[1.ヘッドアップディスプレイの構成]
まず、
図1~
図3を参照しながら、実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ2の構成について説明する。
図1は、実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ2を搭載した車両4を示す図である。
図2は、実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ2によりHUD画像8が表示されるウインドシールド10の領域12を示す図である。
図3は、実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ2の構成を示す概略図である。
【0041】
図1に示すように、実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ2は、自動車等の車両4のダッシュボード6の内部に配置されている。
図1~
図3に示すように、ヘッドアップディスプレイ2では、虚像であるHUD画像8を表示するための表示光を、例えば車両4のウインドシールド10(表示媒体の一例)の運転席寄り下側の領域12に向けて投射することにより、表示光をウインドシールド10の領域12で運転者14に向けて反射させる。これにより、運転者14は、ウインドシールド10の領域12において、虚像であるHUD画像8をウインドシールド10の前方の景色上に重ね合わせて見ることができる。すなわち、運転者14にとっては、HUD画像8は、あたかもウインドシールド10の前方の空間16に表示されているかのように見える。
【0042】
図3に示すように、ヘッドアップディスプレイ2は、メインハウジング18と、表示装置20と、第1のミラー22(ミラーの一例)と、第2のミラー24(ミラーの一例)とを備えている。
【0043】
メインハウジング18は、箱形状に形成されており、例えばアルミニウム等の金属で形成されている。メインハウジング18は、車両4のダッシュボード6の内部に配置されている。メインハウジング18の内部には、表示装置20、第1のミラー22及び第2のミラー24が配置されている。メインハウジング18の上面は、ウインドシールド10に対向するように配置されている。メインハウジング18の上面には、開口部26が形成されている。この開口部26は、例えば透明な樹脂で形成された板状のカバー部材28で覆われている。
【0044】
表示装置20は、HUD画像8を表示するための表示光を、第1のミラー22に向けて投射するためのPGU(Picture Generation Unit)である。表示装置20の構成については、後述する。
【0045】
第1のミラー22は、例えば凸面ミラーであり、表示装置20からの表示光を第2のミラー24に向けて反射する。第2のミラー24は、例えば凹面ミラーであり、第1のミラー22からの表示光をウインドシールド10の領域12に向けて反射する。第2のミラー24からの表示光は、カバー部材28を透過してウインドシールド10の領域12で反射した後に、運転者14の目に入射する。
【0046】
なお、本実施の形態では、ヘッドアップディスプレイ2は、2つのミラー(第1のミラー22及び第2のミラー24)を備えるようにしたが、これに限定されず、1つのミラー又は3つ以上のミラーを備えるようにしてもよい。
【0047】
[2.表示装置の構成]
次に、
図3~
図10を参照しながら、実施の形態に係る表示装置20の構成について説明する。
図4は、実施の形態に係る表示装置20を示す斜視図である。
図5は、実施の形態に係る表示装置20を示す分解斜視図である。
図6は、実施の形態に係る表示装置20を示す平面図である。
図7は、実施の形態に係る表示装置20を示す底面図である。
図8は、
図6のVIII-VIII線による、実施の形態に係る表示装置20の断面図である。
図9は、
図6のIX-IX線による、実施の形態に係る表示装置20の断面図である。
図10は、実施の形態に係る表示装置20の温度センサ38を拡大して示す図である。具体的には、
図10の(a)は、実施の形態に係る表示装置20の温度センサ38を拡大して示す平面図であり、
図10の(b)は、
図10の(a)のXb-Xb線による、表示パネル36及び温度センサ38の断面図である。
【0048】
なお、
図4~
図10において、表示パネル36の横方向をX軸方向、表示パネル36の縦方向をY軸方向、表示パネル36の厚み方向をZ軸方向とする。また、
図4~
図10において、Z軸のプラス側を「上」、Z軸のマイナス側を「下」とする。
【0049】
図3~
図9に示すように、表示装置20は、PGUハウジング(図示せず)と、バックライト30(光源の一例)(
図3参照)と、ヒートシンク32と、透光部材34と、表示パネル36と、温度センサ38とを備えている。
【0050】
PGUハウジングは、メインハウジング18(
図3参照)の内部に固定されている。PGUハウジングは、例えば断面矩形状の筒状に形成され、主として樹脂で形成されている。PGUハウジングの内部には、バックライト30、ヒートシンク32、透光部材34、表示パネル36及び温度センサ38が配置されている。
【0051】
図3に示すように、バックライト30は、ヒートシンク32の開口部44(後述する)に対向して配置されている。バックライト30は、基板40と、基板40に実装されたLED(Light Emitting Diode)42とを有している。なお、説明の都合上、
図4~
図9では、バックライト30の図示を省略してある。
【0052】
ヒートシンク32は、表示パネル36で発生した熱を放熱するためのものであり、例えばアルミニウム等の放熱性の高い金属で形成されている。
図3に示すように、ヒートシンク32は、バックライト30に対向して配置されている。また、
図8及び
図9に示すように、ヒートシンク32は、表示パネル36の背面36bに対向して配置されている。
図5~
図7に示すように、ヒートシンク32は、例えばXY平面視で(すなわち、表示パネル36の前面36aに対して垂直な方向から見て)、四辺32a,32b,32c,32dを有する略矩形状の枠状に形成されている。一対の辺32a,32cは互いに対向し、且つ、一対の辺32b,32dは互いに対向している。
【0053】
図5及び
図7に示すように、ヒートシンク32には、表示パネル36の表示領域50(後述する)に対応して開口部44が形成されている。透光部材34の下面(ヒートシンク32側の面)の一部は、ヒートシンク32の開口部44を通して露出されるので、バックライト30のLED42からの光は、ヒートシンク32の開口部44及び透光部材34を通して表示パネル36の背面36bに入射する。また、開口部44の周縁部のうち温度センサ38の位置に対応する部位には、開口部44の径方向外側に向けて突出する凹部46が形成されている。
【0054】
透光部材34は、透光性を有する材料、例えば透明なガラスで形成され、XY平面視で矩形状の板状に形成されている。透光部材34は、表示パネル36で発生した熱をヒートシンク32に伝導するための部材であり、
図7及び
図8に示すように、表示パネル36の背面36bとヒートシンク32の上面(透光部材34側の面)における開口部44の周縁部との間に挟持されている。すなわち、透光部材34の上面(表示パネル36側の面)は表示パネル36の背面36bに熱伝導可能に接触し、且つ、透光部材34の下面はヒートシンク32の上面における開口部44の周縁部に熱伝導可能に接触している。透光部材34の熱伝導率は、3W/mK以下であるのが好ましい。
【0055】
図8に示すように、透光部材34の横方向(X軸方向)における大きさは、表示パネル36の横方向における大きさよりも小さい。また、
図9に示すように、透光部材34の縦方向(Y軸方向)における大きさは、表示パネル36の縦方向における大きさと略同一である。なお、透光部材34は、必ずしも透過率100%の透明度である必要は無く、透過率100%よりも低い透明度(例えば、透過率80~90%程度の透明度)であってもよい。
【0056】
なお、
図7に示すように、透光部材34の下面とヒートシンク32の上面における開口部44の周縁部との間には、放熱シート48が介在されている。具体的には、放熱シート48は、ヒートシンク32の上面における開口部44の周縁部のうち、ヒートシンク32の三辺32b,32c,32dの各々に対応する部位と、透光部材34の下面との間に挟持されている。これにより、ヒートシンク32の上面における開口部44の周縁部のうち、ヒートシンク32の一辺32aに対応する部位は、透光部材34の下面に直接接触する。また、ヒートシンク32の上面における開口部44の周縁部のうち、ヒートシンク32の三辺32b,32c,32dの各々に対応する部位は、放熱シート48を介して透光部材34の下面に接触する。放熱シート48は、熱伝導率の比較的高い熱伝導部材であり、主にシリコーン樹脂系のシートで構成されている。
【0057】
表示パネル36は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)であり、XY平面視で矩形状の板状に形成されている。表示パネル36の背面36bは、透光部材34の上面に対向して配置され、透光部材34の上面に熱伝導可能に接触している。
【0058】
図6及び
図8に示すように、表示パネル36の前面36a(背面36bとは反対側の面)には、画像を表示する表示領域50が形成されている。表示領域50は、XY平面視で矩形状の外形を有しており、表示領域50の大きさは、表示パネル36の前面36a全体の大きさよりも小さい。表示パネル36の前面36aにおいて表示領域50よりも外側には、画像の表示に寄与しない(すなわち、表示パネル36の背面36bに入射した光が透過しない)周辺領域52が形成されている。周辺領域52は、配線パターン及び電極等(図示せず)が形成されている。本実施の形態では、周辺領域52は、ヒートシンク32の一辺32aに沿って配置されている。なお、周辺領域52は、表示領域50の全周を囲むように額縁状に形成されていてもよい。
【0059】
ここで、
図10の(b)を参照しながら、表示パネル36の具体的な構成について説明する。
図10の(b)に示すように、表示パネル36は、例えば、第1の偏光板54、第1のガラス板56、第2のガラス板58、第2の偏光板60及び拡散板62(複数の光学部材の一例)がこの順に積層されることにより構成されている。拡散板62は透光部材34側に配置され、第1の偏光板54は透光部材34と反対側に配置されている。第2のガラス板58の横方向(X軸方向)における一端部は、第1の偏光板54、第1のガラス板56及び第2の偏光板60の各横方向における一端部よりも側方(X軸のプラス側)にはみ出している。すなわち、第2のガラス板58の横方向における一端部は、透光部材34の横方向における一端部よりも側方にはみ出している。なお、この側方にはみ出した第2のガラス板58の横方向における一端部における上面は、上述した周辺領域52を規定する。これにより、周辺領域52は、透光部材34の外周部よりも外側にはみ出すようになる。
【0060】
表示パネル36の背面36bに入射した光は、表示パネル36を透過して表示領域50から射出する。すなわち、表示パネル36は、表示領域50を透過した光を、表示領域50に表示された画像を表す表示光として投射する。
【0061】
温度センサ38は、表示パネル36の温度を検出するためのセンサであり、例えばサーミスタで構成されている。
図10の(a)に示すように、温度センサ38は、XY平面視で、例えば四辺を有する矩形状に形成されている。
図6~
図8に示すように、温度センサ38は、表示パネル36の周辺領域52に配置され、透光部材34の外周部から外側にはみ出した、第2のガラス板58の横方向における一端部における上面に配置されている。具体的には、表示パネル36の前面36aに対して垂直な方向から見て、温度センサ38は、ヒートシンク32及び透光部材34の両方と重ならない位置に配置されている。
【0062】
すなわち、表示パネル36の前面36aに対して垂直な方向から見て、温度センサ38の直下には、ヒートシンク32及び透光部材34の両方が存在しない。これは、上述したように、ヒートシンク32の開口部44の周縁部のうち温度センサ38の位置に対応する部位に凹部46が形成され、且つ、温度センサ38の位置に対応する表示パネル36の周辺領域52が透光部材34の外周部よりも外側にはみ出しているためである。
【0063】
[3.効果]
図3に示すように、日中、太陽光は、車両4の外部からウインドシールド10を通して車室内に入射する。車室内に入射した太陽光は、ヘッドアップディスプレイ2のカバー部材28を通してメインハウジング18の内部に入射し、第2のミラー24及び第1のミラー22でそれぞれ反射して表示装置20の表示パネル36の前面36aに入射する。これにより、太陽光が表示装置20の表示パネル36の前面36aに集光し、表示パネル36には、太陽光に起因する熱が発生する。
【0064】
また、バックライト30からの光が表示パネル36の背面36bに照射されることにより、表示パネル36には、バックライト30からの光に起因する熱が発生する。
【0065】
このように表示パネル36で発生した、太陽光及び/又はバックライト30からの光に起因する熱は、透光部材34を介してヒートシンク32に伝導され、ヒートシンク32の内部で拡散しながら大気中に放熱される。
【0066】
この時、上述したように、表示パネル36の前面36aに対して垂直な方向から見て、温度センサ38は、ヒートシンク32及び透光部材34の両方と重ならない位置に配置されている。その結果、温度センサ38の熱は、透光部材34を介してヒートシンク32に伝導され難くなり、表示パネル36の表示領域50の中央部の温度と温度センサ38の検出温度との差分が小さくなる(例えば、15~30℃程度)。
【0067】
ところで、ヘッドアップディスプレイ2は、温度センサ38の検出温度に基づいて、表示パネル36を熱的に保護するためのフェールセーフ機能を実行するコントローラ(図示せず)を備えている。コントローラは、温度センサ38の検出温度よりも所定温度(例えば、25℃)だけ高い温度を、表示パネル36の表示領域50の中央部の温度として推定する。そして、コントローラは、推定した表示領域50の中央部の温度が閾値(例えば、103℃)を超えた場合に、フェールセーフ機能として、例えば第1のミラー22及び第2のミラー24の少なくとも一方を変位させたり、バックライト30のLED42の発光輝度を低下させたりする制御を行う。
【0068】
図示しないが、背景技術の欄で説明した従来のヘッドアップディスプレイでは、表示パネルの前面に対して垂直な方向から見て、温度センサは、ヒートシンク及び透光部材の両方と重なる位置に配置されている。その結果、温度センサの熱は、透光部材を介してヒートシンクに伝導され易くなり、表示パネルの表示領域の中央部の温度と温度センサの検出温度との差分が大きくなる(例えば、50~60℃程度)。しかしながら、このように温度差が大きくなると、フェールセーフ機能の発生頻度が増し、運転者14にとってHUD画像8(虚像)が暗い、又は、HUD画像8が表示されないという問題が生じやすくなる。
【0069】
これに対して、実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ2の構成では、上述したように、温度センサ38の熱は、透光部材34を介してヒートシンク32に伝導され難くなり、表示パネル36の表示領域50の中央部の温度と温度センサ38の検出温度との差分が小さくなる。その結果、表示パネル36の表示領域50の中央部の温度を精度良く推定することができ、フェールセーフ機能が正しく実行されるという効果が得られる。
【0070】
なお、
図6に示すように、表示パネル36の前面36aに、外部からの太陽光が集光することにより(又は、バックライト30からの光が表示パネル36の背面36bに照射されることにより)、最も温度が高くなる最高温度部位64が存在する場合がある。このような場合、以下の理由により、最高温度部位64と温度センサ38との間の距離D1は、表示領域50の中心66と温度センサ38との間の距離D2よりも長いのが好ましい。通常、表示領域50の中心66が最高温度となるため、表示装置20の設計時には、中心66の温度と温度センサ38の検出温度との差分を用いる。一方、最高温度部位64と温度センサ38との間の距離D1が、中心66と温度センサ38との間の距離D2よりも長い場合、表示装置20の設計時には、中心66の温度と温度センサ38の検出温度との差分ではなく、最高温度部位64の温度と温度センサ38の検出温度との差分を用いる必要がある。このような場合において、実施の形態に係るヒートシンク32の構成を採用することにより、最高温度部位64の温度と温度センサ38の検出温度との差分をより小さく抑えることができる。
【0071】
また、
図10の(a)及び(b)に示すように、表示パネル36の前面36aに対して垂直な方向から見て、温度センサ38を含む所定の領域68は、ヒートシンク32及び透光部材34の両方と重ならない位置に配置されているのが好ましい。ここで、所定の領域68は、表示パネル36の前面36aに対して垂直な方向から見て、温度センサ38の四辺(最外形)からそれぞれ第2のガラス板58の厚みt(Z軸方向の大きさ)以上だけ外側に広げた領域である。第2のガラス板58が等方性材料で形成されている場合には、温度センサ38の熱は、第2のガラス板58の内部において、鉛直線(Z軸方向)に対して約45°の角度で広がるようになる。この時、表示パネル36の前面36aに対して垂直な方向から見て、所定の領域68、すなわち温度センサ38からの熱が広がる範囲は、ヒートシンク32及び透光部材34の両方と重ならない位置に配置される。これにより、温度センサ38の熱が透光部材34を介してヒートシンク32に伝導されるのをより効果的に抑制することができる。
【0072】
(他の変形例)
以上、一つ又は複数の態様に係る表示装置について、上記実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思い付く各種変形を上記実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つ又は複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
【0073】
例えば、上記実施の形態では、表示装置20からの表示光をウインドシールド10の領域12で反射させたが、これに限定されず、表示装置20からの表示光をコンバイナ(表示媒体の一例)で反射させるようにしてもよい。
【0074】
また、上記実施の形態では、温度センサ38は、ヒートシンク32及び透光部材34の両方と重ならない位置に配置されるようにしたが、これに限定されず、ヒートシンク32及び透光部材34のいずれか一方と重ならない位置に配置されるようにしてもよい。
【0075】
また、上記実施の形態では、ヒートシンク32を枠状に形成したが、ヒートシンク32の四辺32a,32b,32c,32dのうち、温度センサ38の位置に対応する一辺32aの厚みを、他の三辺32b,32c,32dの各々の厚みよりも薄くしてもよい。これにより、温度センサ38の熱をより効果的に放熱し難くすることができる。
【0076】
あるいは、ヒートシンク32の四辺32a,32b,32c,32dのうち、温度センサ38の位置に対応する一辺32aの熱伝導率を、他の三辺32b,32c,32dの各々の熱伝導率よりも低くしてもよい。このような構成によっても、温度センサ38の熱をより効果的に放熱し難くすることができる。
【0077】
あるいは、ヒートシンク32の四辺32a,32b,32c,32dのうち、温度センサ38の位置に対応する一辺32aにはアルマイト処理を施さず、他の三辺32b,32c,32dの各々にアルマイト処理を施すようにしてもよい。このような構成によっても、温度センサ38の熱をより効果的に放熱し難くすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本開示に係る表示装置は、例えば車両用のヘッドアップディスプレイに搭載されるPGU等に適用可能である。
【符号の説明】
【0079】
2 ヘッドアップディスプレイ
4 車両
6 ダッシュボード
8 HUD画像
10 ウインドシールド
12 領域
14 運転者
16 空間
18 メインハウジング
20 表示装置
22 第1のミラー
24 第2のミラー
26,44 開口部
28 カバー部材
30 バックライト
32 ヒートシンク
32a,32b,32c,32d 辺
34 透光部材
36 表示パネル
36a 前面
36b 背面
38 温度センサ
40 基板
42 LED
46 凹部
48 放熱シート
50 表示領域
52 周辺領域
54 第1の偏光板
56 第1のガラス板
58 第2のガラス板
60 第2の偏光板
62 拡散板
64 最高温度部位
66 中心
68 所定の領域