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特開2024-118813情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118813
(43)【公開日】2024-09-02
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0242 20230101AFI20240826BHJP
【FI】
G06Q30/0242
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023025329
(22)【出願日】2023-02-21
(71)【出願人】
【識別番号】517238798
【氏名又は名称】Cinarra Systems Japan株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】細谷 正人
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】オフラインの屋外広告等の広告効果について適切に解析すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置10は、第一の取得部12aと、第一の抽出部12bと、算出部12cとを有する。第一の取得部12aは、オフライン広告の所定の位置に存在する通信端末に関する情報を取得する。第一の抽出部12bは、第一の取得部12aによって取得された情報に基づき、通信端末を所有するユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末を抽出する。算出部12cは、第一の抽出部12bによって抽出された通信端末に基づき、オフライン広告の広告効果に関する数値を算出する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オフライン広告の所定の位置に存在する通信端末に関する情報を取得する第一の取得部と、
前記第一の取得部によって取得された情報に基づき、前記通信端末を所有するユーザが前記オフライン広告を視聴したと判断される前記通信端末を抽出する第一の抽出部と、
前記第一の抽出部によって抽出された前記通信端末に基づき、前記オフライン広告の広告効果に関する数値を算出する算出部と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記オフライン広告に関する実店舗の所定の位置に存在する通信端末に関する情報を取得する第二の取得部と、
前記第二の取得部によって取得された情報に基づき、前記通信端末を所有するユーザが実店舗に来訪したと判断される前記通信端末を抽出する第二の抽出部とをさらに有し、
前記算出部は、前記第一の抽出部によって抽出された前記通信端末と、前記第二の抽出部によって抽出された前記通信端末とに基づき、ユーザが前記オフライン広告を視聴したと判断される前記通信端末の中で、ユーザが前記実店舗に来訪したと判断される前記通信端末の割合を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記オフライン広告に関するWebサイトを閲覧した通信端末に関する情報を取得する第三の取得部をさらに有し、
前記算出部は、前記第一の抽出部によって抽出された前記通信端末と、前記第三の取得部によって取得された前記通信端末とに基づき、ユーザが前記オフライン広告を視聴したと判断される前記通信端末の中で、前記Webサイトを閲覧した前記通信端末の割合を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第一の取得部は、前記オフライン広告の所定の位置に存在する第一の通信装置と無線通信が行われた通信端末に関する情報を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第二の取得部は、前記実店舗に設置された第二の通信装置と無線通信が行われた通信端末に関する情報を取得する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第一の抽出部は、前記第一の通信装置と前記通信端末との無線通信の電波強度の大きさに応じて抽出する前記通信端末を決定する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第二の抽出部は、前記第二の通信装置と前記通信端末との無線通信の電波強度の大きさに応じて抽出する前記通信端末を決定する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記算出部は、ユーザが前記オフライン広告を視聴したと判断される前記通信端末の中で、ユーザが前記オフライン広告を視聴したと判断された時点から任意の期間以内に、ユーザが前記実店舗に来訪したと判断される前記通信端末の割合を算出する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記算出部は、ユーザが前記オフライン広告を視聴したと判断される前記通信端末の中で、ユーザが前記オフライン広告を視聴したと判断された時点から任意の期間以内に、前記Webサイトを閲覧した前記通信端末の割合を算出する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項10】
情報処理装置で実行される情報処理方法であって、
オフライン広告の所定の位置に存在する通信端末に関する情報を取得する第一の取得工程と、
前記第一の取得工程によって取得された情報に基づき、前記通信端末を所有するユーザが前記オフライン広告を視聴したと判断される前記通信端末を抽出する第一の抽出工程と、
前記第一の抽出工程によって抽出された前記通信端末に基づき、前記オフライン広告の広告効果に関する数値を算出する算出工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
オフライン広告の所定の位置に存在する通信端末に関する情報を取得する第一の取得手順と、
前記第一の取得手順によって取得された情報に基づき、前記通信端末を所有するユーザが前記オフライン広告を視聴したと判断される前記通信端末を抽出する第一の抽出手順と、
前記第一の抽出手順によって抽出された前記通信端末に基づき、前記オフライン広告の広告効果に関する数値を算出する算出手順と
をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日、オンライン・オフライン問わず様々な広告が作成され、あらゆる場所に設置されている。そして、設置した広告の消費者に対する影響力についての情報は、広告主である企業に対して需要がある。
【0003】
そのため、様々な企業が広告主の企業から依頼を受け、Web広告などの広告効果について解析している。この広告効果の解析は、Web広告が表示されているサイト等にタグを仕掛け、そのタグによりWeb広告を視聴したか否かを判断し、Web広告を視聴した需要者の情報を取得することで行われる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】“Cross Trace|リサーチ・市場調査ならクロス・マーケティング”、[online]、[令和4年12月8日検索]、インターネット〈https://www.cross-m.co.jp/data_marketing/crosstrace/〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、オフラインの屋外広告等の広告効果について適切に解析することができなかった。例えば、上記の従来技術では、Web上のオンライン広告についての広告効果を測定するにとどまり、看板やデジタルサイネージといったオフラインの屋外広告等の広告効果について適切に解析することが課題であった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、オフライン広告の所定の位置に存在する通信端末に関する情報を取得する第一の取得部と、第一の取得部によって取得された情報に基づき、通信端末を所有するユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末を抽出する第一の抽出部と、第一の抽出部によって抽出された通信端末に基づき、オフライン広告の広告効果に関する数値を算出する算出部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、オフラインの屋外広告等の広告効果について適切に解析することができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの概要を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理の具体例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理の具体例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図6図6は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.はじめに〕
近年、看板やデジタルサイネージ、イベント等のオフライン広告を日常生活のあらゆる場所で目にする。広告主の企業は、電車内や駅構内、大通りの両脇など様々な場所に広告を配置し、自社商品の宣伝を行うが、具体的にどこに設置された広告に集客効果が強く表れるかという情報を入手することが難しかった。そのため、オフライン広告と、実店舗やWebサイトとの関係を解析し、ある特定のオフライン広告の広告効果を適切に解析する技術が求められている。
【0011】
そこで、本実施形態に係る情報処理装置は、オフライン広告の広告効果を適切に解析することを目的とするが、以下では、図1を参照し、本実施形態に係る情報処理装置10を含む情報処理システムについて説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの概要を示す図である。図1に示す情報処理システムは、情報処理装置10と、第一の通信装置20とがネットワークNを介して接続されており、また、第一の通信装置20とオフライン広告を視聴するユーザが持つ通信端末とが接続される。
【0012】
図1に示す例において、情報処理装置10は、ネットワークNを介して、第一の通信装置20と無線通信が行われた通信端末の情報を記憶するサーバ装置である。情報処理装置10は、オフライン広告の所定の位置に存在する第一の通信装置20と無線通信が行われた通信端末に関する情報を取得する。
【0013】
そして、情報処理装置10は、取得された情報に基づき、通信端末を所有するユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末を抽出する。その後、情報処理装置10は、抽出された通信端末に基づき、オフライン広告の広告効果に関する数値を算出する。
【0014】
情報処理装置10は、まず、オフライン広告の所定の位置に存在する通信端末に関する情報を取得する。例えば、情報処理装置10は、オフライン広告付近に存在する第一の通信装置20と通信が行われた通信端末を、オフライン広告の所定の位置に存在する通信端末と判断し、当該通信端末と第一の通信装置20との無線通信について電波強度や通信の接続時間といった情報を取得する。
【0015】
そして、情報処理装置10は、取得された情報に基づき、通信端末を所有するユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末を抽出する。例えば、情報処理装置10は、前述の取得された情報によって、通信端末を所有するユーザとオフライン広告との距離や、ユーザの広告付近での滞在時間等から、ユーザがオフライン広告を視聴したか否かを判断し、オフライン広告を視聴したと判断されるユーザの通信端末を抽出する。
【0016】
その後、情報処理装置10は、抽出された通信端末に基づき、オフライン広告の広告効果に関する数値を算出する。例えば、情報処理装置10は、抽出された通信端末の情報により、抽出された通信端末を所有するユーザの中から、オフライン広告視聴後に、オフライン広告に関する実店舗を訪問したユーザの割合を算出する。
【0017】
前述の一連の処理により、情報処理装置10は、ある特定のオフライン広告を視聴したユーザが所有する通信端末を特定する情報を入手し、その情報とその後のユーザの行動により取得された情報とを解析することにより、オフライン広告の広告効果について適切に解析することができる。また、その解析結果により、様々な場所に設置されたオフライン広告の広告効果を比較し、広告を設置する場所の特性による広告効果の違い等の情報についても解析することができると考えられる。
【0018】
第一の通信装置20は、一定範囲内でユーザが所有する通信端末と無線通信を行う通信装置であり、例えば、通信端末とネットワークNとを接続する無線ルーター装置である。また、第一の通信装置20は、ネットワークNを介して、情報処理装置10と通信可能に接続される。なお、第一の通信装置20が行う無線通信の種類には、例えば、Wi-FiやBluetooth(登録商標)、近距離無線通信(NFC)がある。
【0019】
また、図1の例では、オフライン広告の所定の位置に存在する通信端末を、第一の通信装置20との通信の有無により判断したが、当該判断方法に限られるものではなく、例えば、GPS(Global Positioning System)を含むGNSS(Global Navigation Satellite System)測位技術により、オフライン広告の所定の位置に存在する通信端末の判断を行ってもよい。なお、GNSS測位技術を活用する場合には、第一の通信装置20を設置しなくてもよい。
【0020】
〔2.情報処理装置10の構成〕
次に、図2を参照し、図1に示した情報処理装置10の構成を説明する。図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理装置10は、通信部11と、制御部12と、記憶部13とを有する。
【0021】
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。例えば、通信部11は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して第一の通信装置20等と情報の送受信を行う。
【0022】
記憶部13は、例えば、RAM(Random Access Memory)やハードディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部13は、制御部12による各種処理に必要なデータ及びプログラムを格納するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、取得情報記憶部13aと、抽出情報記憶部13bとを有する。
【0023】
取得情報記憶部13aは、後述する第一の取得部12a、第二の取得部12dまたは第三の取得部12fによって取得された、オフライン広告の所定の位置に存在する通信端末またはオフライン広告に関する実店舗の所定の位置に存在する通信端末、オフライン広告に関するWebサイトを閲覧した通信端末についての情報を記憶する。
【0024】
例えば、取得情報記憶部13aは、後述する第一の取得部12a、第二の取得部12dまたは第三の取得部12fによって取得された、第一の通信装置20または第二の通信装置30と無線通信が行われた通信端末またはオフライン広告に関するWebサイトを閲覧した通信端末を特定するシリアル番号等や、無線通信の電波強度、無線通信が行われた通信時間等の情報を通信端末ごとに記憶する。
【0025】
抽出情報記憶部13bは、後述する第一の抽出部12bまたは第二の抽出部12eによって抽出された通信端末についての情報を記憶する。例えば、抽出情報記憶部13bは、後述する第一の抽出部12bまたは第二の抽出部12eによって、取得情報記憶部13aに記憶された通信端末の中から抽出された通信端末の情報について記憶する。
【0026】
制御部12は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部12は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現される。制御部12は、第一の取得部12a、第一の抽出部12bと、算出部12cと、第二の取得部12d、第二の抽出部12eと、第三の取得部12fとを有する。
【0027】
第一の取得部12aは、オフライン広告の所定の位置に存在する通信端末に関する情報を取得する。そして、第一の取得部12aは、取得した通信端末に関する情報を取得情報記憶部13aに格納する。
【0028】
例えば、第一の取得部12aは、後述する第一の通信装置20と通信が行われた通信端末や、通信端末にインストールされている外部のアプリケーションが前述のGNSS測位技術により取得した通信端末の位置情報を利用することにより、オフライン広告の所定の位置に存在すると判断された通信端末について、当該通信端末のシリアル番号や、当該通信端末にインストールされている外部のアプリケーションに設定された個人ID等の通信端末を特定できる情報、当該通信端末が所定の位置に存在した時間等の情報について第一の通信装置20または当該通信端末から取得し、取得情報記憶部13aに格納する。
【0029】
また、第一の取得部12aは、オフライン広告の所定の位置に存在する第一の通信装置20と無線通信が行われた通信端末に関する情報を取得してもよい。例えば、第一の取得部12aは、オフライン広告の近くに設置された第一の通信装置20と、Wi-FiやBluetooth等の無線通信が行われた通信端末を、オフライン広告の所定の位置に存在する通信端末と判断して、シリアル番号等の通信端末を特定できる情報や、無線通信の電波強度、無線通信の接続時間等の情報について第一の通信装置20から取得し、取得情報記憶部13aに格納する。
【0030】
ここで、オフライン広告とは、例えば、看板やデジタルサイネージ、イベント等の広告であり、Web広告等のオンライン広告ではない広告を指す。なお、オフライン広告の内容は特に指定されず、例えば、自動車や食品等の物であってもよいし、サービスであってもよい。
【0031】
そして、オフライン広告の所定の位置とは、オフライン広告周辺の任意の場所を指し、例えば、オフライン広告を中心とする半径2km以内の任意の場所であってもよいし、オフライン広告が設置されている歩道内の任意の場所であってもよく、オフライン広告の設置場所や、広告内容、広告効果の解析情報を利用する者の希望等を考慮して設定されるものとする。
【0032】
第一の抽出部12bは、第一の取得部12aによって取得された情報に基づき、通信端末を所有するユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末を抽出する。そして、第一の抽出部12bは、抽出した通信端末についての情報を抽出情報記憶部13bに格納する。
【0033】
例えば、第一の抽出部12bは、取得情報記憶部13aに記憶された情報を参照し、前述の第一の取得部12aによって取得された通信端末の中で、後述する無線通信の電波強度の大きさや、通信端末の位置情報による通信端末がオフライン広告の所定の位置に存在した時間等の情報から、通信端末を所有するユーザがオフライン広告を視聴したと判断することができる通信端末について抽出し、抽出した通信端末のシリアル番号等の情報を抽出情報記憶部13bに格納する。
【0034】
また、第一の抽出部12bは、第一の通信装置20と通信端末との無線通信の電波強度の大きさに応じて抽出する通信端末を決定してもよい。例えば、第一の抽出部12bは、前述の通信端末を所有するユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末について、第一の通信装置20との無線通信が一定以上の電波強度であることを、通信端末を所有するユーザがオフライン広告を視聴したこととして扱い、当該通信端末を抽出する。
【0035】
なお、第一の抽出部12bは、電波強度の大きさの他にも、第一の通信装置20との一定以上の電波強度の無線通信が一定時間以上行われたことから、抽出する通信端末を決定してもよい。
【0036】
算出部12cは、第一の抽出部12bによって抽出された通信端末に基づき、オフライン広告の広告効果に関する数値を算出する。例えば、算出部12cは、抽出情報記憶部13bに記憶された情報を参照し、抽出された通信端末を所有するユーザの中から、オフライン広告視聴後に、オフライン広告に関する実店舗を訪問したユーザの割合等の、オフライン広告の広告効果に関する数値を算出する。
【0037】
また、算出部12cは、第一の抽出部12bによって抽出された通信端末と、第二の抽出部12eによって抽出された通信端末とに基づき、ユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末の中で、ユーザが実店舗に来訪したと判断される通信端末の割合を算出してもよい。
【0038】
例えば、算出部12cは、前述の第一の抽出部12bによって抽出された、ユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末の情報と、後述する第二の抽出部12eによって抽出された、ユーザが実店舗に来訪したと判断される通信端末の情報とにより、ユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末の中で、オフライン広告視聴後にユーザがオフライン広告に関する実店舗に来訪したと判断される通信端末の割合を算出する。
【0039】
ここで、実店舗とは、建物が現実に存在し、実際に訪れることができる店舗を指し、オンラインショップを含まないものとする。また、オフライン広告に関する実店舗とは、オフライン広告の内容に何らかの関係がある実店舗を指し、オフライン広告に表示された商品を販売する実店舗や広告主の企業の直営店等に限られるものではないものとする。
【0040】
さらに、算出部12cは、第一の抽出部12bによって抽出された通信端末と、第三の取得部12fによって取得された通信端末とに基づき、ユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末の中で、Webサイトを閲覧した通信端末の割合を算出してもよい。
【0041】
例えば、算出部12cは、前述の第一の抽出部12bによって抽出された、ユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末の情報と、後述する第三の取得部12fによって取得された、オフライン広告に関するWebサイトを閲覧した通信端末の情報とにより、ユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末の中で、オフライン広告視聴後に、ユーザがオフライン広告に関するWebサイトを閲覧したと判断される通信端末の割合を算出する。
【0042】
また、算出部12cは、ユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末の中で、ユーザがオフライン広告を視聴したと判断された時点から任意の期間以内に、ユーザが実店舗に来訪したと判断される通信端末の割合を算出してもよい。
【0043】
例えば、算出部12cは、前述の第一の抽出部12bによって抽出された、ユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末の中で、オフライン広告の視聴後、1週間や1年等の任意の期間以内にユーザが実店舗に来訪したと判断される通信端末の割合を算出する。
【0044】
ここで、前述の任意の期間とは、オフライン広告の内容等により変更することができるものとする。例えば、任意の期間は、オフライン広告の内容が食品であれば1週間とし、自動車であれば1年とするように変更することができる。
【0045】
また、算出部12cは、ユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末の中で、ユーザがオフライン広告を視聴したと判断された時点から任意の期間以内に、Webサイトを閲覧した通信端末の割合を算出してもよい。
【0046】
例えば、算出部12cは、前述の第一の抽出部12bによって抽出された、ユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末の中で、オフライン広告の視聴後、1週間や1年等の任意の期間以内にオフライン広告に関するWebサイトを閲覧した通信端末の割合を算出する。なお、前述と同様に、任意の期間についてはオフライン広告の内容等により変更することができるものとする。
【0047】
第二の取得部12dは、オフライン広告に関する実店舗の所定の位置に存在する通信端末に関する情報を取得する。そして、第二の取得部12dは、取得した情報を取得情報記憶部13aに格納する。
【0048】
例えば、第二の取得部12dは、前述の第一の取得部12aについての処理と同様に、後述する第二の通信装置30と通信が行われた通信端末や、GNSS測位技術により取得した通信端末の位置情報を利用することにより、実店舗の所定の位置に存在すると判断された通信端末について、当該通信端末のシリアル番号や、当該通信端末にインストールされている外部のアプリケーションに設定された個人ID等の通信端末を特定できる情報、当該通信端末が所定の位置に存在した時間等の情報について第二の通信装置30または当該通信端末から取得し、取得情報記憶部13aに格納する。
【0049】
ここで、オフライン広告に関する実店舗の所定の位置とは、前述のオフライン広告に関する実店舗の店舗内や、店舗の敷地内の任意の場所を指し、店舗の形態等や広告効果の解析情報を利用する者の希望等を考慮して設定されるものとする。
【0050】
また、第二の取得部12dは、実店舗に設置された第二の通信装置30と無線通信が行われた通信端末に関する情報を取得してもよい。例えば、第二の取得部12dは、オフライン広告に表示された商品の販売店等のオフライン広告に関する実店舗に設置された第二の通信装置30と、Wi-FiやBluetooth等の無線通信が行われた通信端末について、シリアル番号等の通信端末を特定できる情報や、無線通信の電波強度、無線通信の接続時間等の情報について第一の通信装置20から取得し、取得情報記憶部13aに格納する。
【0051】
ここで、第二の通信装置30とは、前述の第一の通信装置20と同様に、一定範囲内でユーザが所有する通信端末と無線通信を行う通信装置であり、例えば、前述の実店舗を訪問したユーザが所有する通信端末とネットワークNとを接続するルーター装置である。
【0052】
第二の抽出部12eは、第二の取得部12dによって取得された情報に基づき、通信端末を所有するユーザが実店舗に来訪したと判断される通信端末を抽出してもよい。例えば、第二の抽出部12eは、取得情報記憶部13aに記憶された情報を参照し、前述の第二の取得部12dによって取得された通信端末の中で、後述する無線通信の電波強度の大きさや、通信端末の位置情報による通信端末が実店舗の所定の位置に存在した時間等の情報から、通信端末を所有するユーザがオフライン広告に関する実店舗に来訪したと判断することができる通信端末について抽出し、抽出した通信端末のシリアル番号等の情報を抽出情報記憶部13bに格納する。
【0053】
また、第二の抽出部12eは、第二の通信装置30と通信端末との無線通信の電波強度の大きさに応じて抽出する通信端末を決定してもよい。例えば、第二の抽出部12eは、前述の通信端末を所有するユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末について、第二の通信装置30との無線通信が一定以上の電波強度であることを、通信端末を所有するユーザがオフライン広告に関する店舗内に存在したこととして扱い、当該通信端末を抽出する。
【0054】
なお、第二の抽出部12eは、前述の第一の抽出部12bと同様に、電波強度の大きさの他にも、第二の通信装置30との一定以上の電波強度の無線通信が一定時間以上行われたことから、抽出する通信端末を決定してもよい。
【0055】
第三の取得部12fは、オフライン広告に関するWebサイトを閲覧した通信端末に関する情報を取得する。そして、第三の取得部12fは、取得した情報を取得情報記憶部13aに格納する。
【0056】
例えば、第三の取得部12fは、オフライン広告に表示された商品について表示するWebサイトに設置されたタグ等によって、当該Webサイトを閲覧した通信端末のシリアル番号等の、通信端末を特定することができる情報を取得し、取得情報記憶部13aに格納する。
【0057】
〔3.情報処理の具体例〕
ここで、図3及び図4を参照し、情報処理装置10による、オフライン広告の所定の位置に存在する通信端末の情報の取得処理からオフライン広告の広告効果に関する数値の算出処理までの一連の情報処理について説明する。図3及び図4は、実施形態に係る情報処理の具体例を示す図である。なお、図3及び図4では、通信端末の情報取得処理について、第一の通信装置20及び第二の通信装置30を設置し、当該装置と通信が行われた通信端末の情報を取得する例を示している。
【0058】
まず、図3を参照し、情報処理装置10が、ユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末の中で、ユーザがオフライン広告の内容に関する実店舗に来訪したと判断される通信端末の割合を算出する場合について説明する。図3の例では、情報処理装置10と第一の通信装置20と第二の通信装置30とがネットワークNを介して接続されている。
【0059】
図3の例では、まず、通信端末Aを有するユーザと通信端末Bを有するユーザとが、自動車についてのオフライン広告を一定時間立ち止まって視聴している、または、オフライン広告の近くを通過している。すると、オフライン広告付近に設置されている第一の通信装置20と通信端末A及び通信端末Bとがそれぞれ一定の電波強度以上かつ一定時間以上接続される。そして、情報処理装置10は、通信端末A及び通信端末Bのシリアル番号等や、第一の通信装置20との無線通信の電波強度や通信時間についての情報を取得する。
【0060】
そして、情報処理装置10は、取得した通信端末A及び通信端末Bについての電波強度や通信時間の情報から、通信端末Aのユーザ及び通信端末Bのユーザは、どちらも自動車のオフライン広告を視聴したと判断して、通信端末A及び通信端末Bの両方を抽出する。
【0061】
その後、通信端末Aを有するユーザは、自動車についてのオフライン広告を視聴してから所定の期間以内に、オフライン広告に表示された自動車の販売を行っているカーディーラーに来訪する。すると、カーディーラーの店内やその付近に設置されている第二の通信装置30と通信端末Aとが一定の電波以上かつ一定時間以上接続される。そして、情報処理装置10は、通信端末Aのシリアル番号等や、第二の通信装置30との無線通信の電波強度や通信時間についての情報を取得する。
【0062】
そして、情報処理装置10は、取得した通信端末Aについての電波強度や通信時間の情報から、通信端末Aのユーザは、自動車を販売するカーディーラーに来訪したと判断して、通信端末Aを抽出する。
【0063】
その後、情報処理装置10は、前述の抽出した通信端末の情報から、ユーザがオフライン広告を視聴した通信端末A及び通信端末Bの中で、ユーザが実店舗に来訪した通信端末は通信端末Aのみであるため、その割合である1/2=0.5を算出する。
【0064】
これにより、オフライン広告とその広告内容に関する実店舗との関係についての広告効果を計測することができ、様々な場所に設置されているオフライン広告の中で、どこに設置されている広告が最もユーザを実店舗に来訪させたかを比較することができる。
【0065】
次に、図4を参照し、情報処理装置10が、ユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末の中で、オフライン広告の内容に関するWebサイトを閲覧した前記通信端末の割合を算出する場合について説明する。図4の例では、情報処理装置10と第一の通信装置20と通信端末BとがネットワークNを介して接続されている。
【0066】
図4の例は、通信端末Aのユーザ及び通信端末Bのユーザは、どちらも自動車のオフライン広告を視聴したと判断して、通信端末A及び通信端末Bの両方を抽出する処理までは、前述の図3の例と同様の処理が行われる。
【0067】
その後、通信端末Bを有するユーザは、自動車についてのオフライン広告を視聴してから所定の期間以内に、通信端末Bを使用してオフライン広告に表示された自動車について作成されたWebサイトを閲覧する。すると、Webサイトに予め設置されたタグにより、Webサイトの閲覧を行った通信端末Bの識別情報が情報処理装置10へと送信される。
【0068】
その後、情報処理装置10は、抽出した通信端末の情報とWebサイトの閲覧を行った通信端末の情報とから、ユーザがオフライン広告を視聴した通信端末A及び通信端末Bの中で、ユーザがWebサイトを閲覧した通信端末は通信端末Bのみであるため、その割合である1/2=0.5を算出する。
【0069】
これにより、オフライン広告とその広告内容に関するWebサイトとの関係についての広告効果を計測することができ、様々な場所に設置されているオフライン広告の中で、どこに設置されている広告が最もユーザにWebサイトを閲覧させたかを比較することができる。
【0070】
〔4.情報処理装置による処理手順〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置10による処理手順の一例について説明する。図5は、実施形態に係る情報処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図5では、通信端末の情報取得処理について、第一の通信装置20及び第二の通信装置30を設置し、当該装置と通信が行われた通信端末の情報を取得する例を示している。
【0071】
情報処理装置10は、例えば、オフライン広告の近傍に存在する第一の通信装置と通信可能か否かを判断する(ステップS101)。情報処理装置10がオフライン広告の近傍に存在する第一の通信装置と通信可能である場合(ステップS101;Yes)、第一の取得部12aは、第一の通信装置と無線通信が行われた通信端末に関する情報を取得する(ステップS102)。
【0072】
一方、情報処理装置10は、オフライン広告の近傍に存在する第一の通信装置と通信可能でない場合(ステップS101;No)、第一の通信装置と通信可能となるまで待機する。そして、第一の抽出部12bは、通信端末を所有するユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末を抽出する(ステップS103)。
【0073】
その後、情報処理装置10は、オフライン広告に関する実店舗に設置された第二の通信装置と通信可能か否かを判断する(ステップS104)。情報処理装置10がオフライン広告に関する実店舗に設置された第二の通信装置と通信可能である場合(ステップS104;Yes)、第二の取得部12dは、第二の通信装置と無線通信が行われた通信端末に関する情報を取得する(ステップS105)。
【0074】
一方、情報処理装置10は、オフライン広告に関する実店舗に設置された第二の通信装置と通信可能でない場合(ステップS104;No)、第二の通信装置と通信可能となるまで待機する。
【0075】
そして、第二の抽出部12eは、通信端末を所有するユーザが実店舗に来訪したと判断される通信端末を抽出する(ステップS106)。その後、算出部12cは、ユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末の中で、所定期間以内に、ユーザが実店舗に来訪したと判断される通信端末の割合を算出して、工程を終了する(ステップS107)。
【0076】
〔5.効果〕
前述してきたとおり、実施形態に係る情報処理装置10は、第一の取得部12aと、第一の抽出部12bと、算出部12cとを有する。第一の取得部12aは、オフライン広告の所定の位置に存在する通信端末に関する情報を取得する。
【0077】
第一の抽出部12bは、第一の取得部12aによって取得された情報に基づき、通信端末を所有するユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末を抽出する。算出部12cは、第一の抽出部12bによって抽出された通信端末に基づき、オフライン広告の広告効果に関する数値を算出する。
【0078】
これにより、情報処理装置10は、ある特定のオフライン広告を視聴したと判断されるユーザが所有する通信端末の情報を取得することができるため、その情報とユーザのその後の行動で取得される情報とを用いることにより、オフラインの屋外広告等の広告効果について適切に解析することができるという効果を奏する。
【0079】
また、情報処理装置10の第二の取得部12dは、オフライン広告に関する実店舗の所定の位置に存在する通信端末に関する情報を取得し、第二の抽出部12eは、第二の取得部12dによって取得された情報に基づき、通信端末を所有するユーザが実店舗に来訪したと判断される通信端末を抽出する。
【0080】
そして、算出部12cは、第一の抽出部12bによって抽出された通信端末と、第二の抽出部12eによって抽出された通信端末とに基づき、ユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末の中で、ユーザが実店舗に来訪したと判断される通信端末の割合を算出する。
【0081】
これにより、情報処理装置10は、オフライン広告を視聴したユーザの中で、実店舗に来訪したユーザの割合を算出することにより、そのオフライン広告にどれくらいの集客効果があったかを解析することができるという効果を奏する。
【0082】
さらに、情報処理装置10の第三の取得部12fは、オフライン広告に関するWebサイトを閲覧した通信端末に関する情報を取得し、算出部12cは、第一の抽出部12bによって抽出された通信端末と、第三の取得部12fによって取得された通信端末とに基づき、ユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末の中で、Webサイトを閲覧した通信端末の割合を算出する。
【0083】
これにより、情報処理装置10は、オフライン広告を視聴したユーザの中で、Webサイトを閲覧したユーザの割合を算出することにより、そのオフライン広告がどれくらいのユーザに興味・関心を持たせたかを解析することができるという効果を奏する。
【0084】
また、情報処理装置10の第一の取得部12aは、オフライン広告の所定の位置に存在する第一の通信装置20と無線通信が行われた通信端末に関する情報を取得する。これにより、情報処理装置10は、オフライン広告周辺に設置した第一の通信装置20と無線通信を行うことができる範囲内に存在する端末を、オフライン広告の所定の位置に存在する通信端末とみなすことができるという効果を奏する。
【0085】
さらに、情報処理装置10の第二の取得部12dは、実店舗に設置された第二の通信装置30と無線通信が行われた通信端末に関する情報を取得する。これにより、情報処理装置10は、実店舗に設置した第二の通信装置30と無線通信を行うことができる範囲内に存在する端末を、実店舗の所定の位置に存在する通信端末とみなすことができるという効果を奏する。
【0086】
また、情報処理装置10の第一の抽出部12bは、第一の通信装置20と通信端末との無線通信の電波強度の大きさに応じて抽出する通信端末を決定する。これにより、情報処理装置10は、無線通信の電波強度の小さい端末を、その端末を所有するユーザがオフライン広告付近に存在せず、オフライン広告を視聴していないとみなすことができ、適切にユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末を抽出することができるという効果を奏する。
【0087】
さらに、情報処理装置10の第二の抽出部12eは、第二の通信装置30と通信端末との無線通信の電波強度の大きさに応じて抽出する通信端末を決定する。これにより、情報処理装置10は、無線通信の電波強度の小さい端末を、その端末を所有するユーザがオフライン広告に関する実店舗に来訪していないとみなすことができ、適切にユーザが実店舗に来訪したと判断される通信端末を抽出することができるという効果を奏する。
【0088】
また、情報処理装置10の算出部12cは、ユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末の中で、ユーザがオフライン広告を視聴したと判断された時点から任意の期間以内に、ユーザが実店舗に来訪したと判断される通信端末の割合を算出する。
【0089】
これにより、情報処理装置10は、オフライン広告の内容に応じて設定される任意の期間以内に、ユーザが実店舗に来訪した通信端末の割合を算出することができるため、オフライン広告の内容に応じて、適切に広告効果を解析することができるという効果を奏する。
【0090】
さらに、情報処理装置10の算出部12cは、ユーザがオフライン広告を視聴したと判断される通信端末の中で、ユーザがオフライン広告を視聴したと判断された時点から任意の期間以内に、Webサイトを閲覧したと判断される通信端末の割合を算出する。
【0091】
これにより、情報処理装置10は、オフライン広告の内容に応じて設定される任意の期間以内に、ユーザがオフライン広告の内容に関するWebサイトを閲覧した通信端末の割合を算出することができるため、オフライン広告の内容に応じて、適切に広告効果を解析することができるという効果を奏する。
【0092】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置10は、例えば図6に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図6は、図6は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を備える。
【0093】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0094】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0095】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0096】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0097】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100及び情報処理装置100Aとして機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部12の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0098】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0099】
〔7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0100】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0101】
また、上述した情報処理装置10は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【符号の説明】
【0102】
10 情報処理装置
11 通信部
12 制御部
12a 第一の取得部
12b 第一の抽出部
12c 算出部
12d 第二の取得部
12e 第二の抽出部
12f 第三の取得部
13 記憶部
13a 取得情報記憶部
13b 抽出情報記憶部
20 第一の通信装置
30 第二の通信装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6