(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118828
(43)【公開日】2024-09-02
(54)【発明の名称】注文管理装置、商品配送システム、注文管理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/083 20240101AFI20240826BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20240826BHJP
B65G 61/00 20060101ALI20240826BHJP
【FI】
G06Q10/083
G06Q30/0601
B65G61/00 530
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023025361
(22)【出願日】2023-02-21
(71)【出願人】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】文栄 葵
(72)【発明者】
【氏名】荒生 翔
(72)【発明者】
【氏名】金谷 恭臣
(72)【発明者】
【氏名】田中 愛里菜
【テーマコード(参考)】
5L010
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L030BB54
5L049AA16
5L049BB54
(57)【要約】
【課題】
無人機を用いる配送システムにおいて、店舗からのタイムリーな商品の発送を実現する。
【解決手段】
受信部(11)は、注文受付装置が受け付けた、商品の注文に関する情報を受信し、推定部(12)は、注文された商品の重量を推定し、計算部(13)は、商品の重量に基づき、商品を配送するために必要な無人機の台数を計算し、確認部(14)は、店舗で利用可能な無人機の台数を確認し、決定部(15)は、商品を配送するために必要な無人機の台数と、店舗で利用可能な無人機の台数とに基づき、店舗に割り当てる無人機の台数を決定する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗で取り扱われている商品の注文に関する情報を受信する受信手段と、
注文された前記商品の重量を推定する推定手段と、
前記商品の重量に基づき、前記商品を配送するために必要な無人機の台数を計算する計算手段と、
前記店舗で利用可能な無人機の台数を確認する確認手段と、
前記商品を配送するために必要な無人機の台数と、前記店舗で利用可能な無人機の台数とに基づき、他の店舗から、前記店舗に割り当てる無人機の台数を決定する決定手段と、を備えた
注文管理装置。
【請求項2】
前記確認手段は、前記店舗で待機している無人機のバッテリー残量を考慮して、前記店舗で利用可能な無人機の台数を確認する
ことを特徴とする請求項1に記載の注文管理装置。
【請求項3】
前記確認手段は、顧客より指定された前記商品の配送予定時間、前記商品の物量、および前記商品の配送先のうち、少なくとも1つを考慮して、前記店舗で利用可能な無人機の台数を確認する
ことを特徴とする請求項1に記載の注文管理装置。
【請求項4】
前記確認手段は、他の店舗から、前記店舗へ移動してくる無人機の台数を考慮して、前記店舗で利用可能な無人機の台数を確認する
ことを特徴とする請求項1に記載の注文管理装置。
【請求項5】
前記商品を配送する無人機の移動を制御する制御手段をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の注文管理装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記店舗に割り当てられた無人機の台数と、前記店舗で利用可能な無人機の台数との差分に応じて、他の店舗で利用可能な無人機を、前記店舗へ移動させる
ことを特徴とする請求項5に記載の注文管理装置。
【請求項7】
前記制御手段は、複数の他の店舗のうち、利用可能な無人機の台数が最も多い他の店舗より、無人機を前記店舗へ移動させる
ことを特徴とする請求項5に記載の注文管理装置。
【請求項8】
店舗で取り扱われている商品の注文を顧客から受け付ける注文受付装置と、
注文された前記商品を配送するために使用される無人機と、
注文管理装置と、を備え、
前記注文管理装置は、
前記注文受付装置が受け付けた、前記商品の注文に関する情報を受信し、
注文された前記商品の重量を推定し、
前記商品の重量に基づき、前記商品を配送するために必要な無人機の台数を計算し、
前記店舗で利用可能な無人機の台数を確認し、
前記商品を配送するために必要な無人機の台数と、前記店舗で利用可能な無人機の台数とに基づき、他の店舗から、前記店舗に割り当てる無人機の台数を決定する
商品配送システム。
【請求項9】
コンピュータが、
店舗で取り扱われている商品の注文に関する情報を受信し、
注文された前記商品の重量を推定し、
前記商品の重量に基づき、前記商品を配送するために必要な無人機の台数を計算し、
前記店舗で利用可能な無人機の台数を確認し、
前記商品を配送するために必要な無人機の台数と、前記店舗で利用可能な無人機の台数とに基づき、他の店舗から、前記店舗に割り当てる無人機の台数を決定する
注文管理方法。
【請求項10】
店舗で取り扱われている商品の注文に関する情報を受信することと、
注文された前記商品の重量を推定することと、
前記商品の重量に基づき、前記商品を配送するために必要な無人機の台数を計算することと、
前記店舗で利用可能な無人機の台数を確認することと、
前記商品を配送するために必要な無人機の台数と、前記店舗で利用可能な無人機の台数とに基づき、他の店舗から、前記店舗に割り当てる無人機の台数を決定することと
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無人機を使って、商品を配送する配送システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、取引デジタルプラットフォームと呼ばれるビジネスモデルが知られている。顧客は、スマートフォン等の通信装置にインストールされた専用アプリケーションを使って、多数の提携店舗(ストア)が提供する多数の商品の中から、購入したい商品を選択して、商品の注文を完了する。すると、注文された商品を取り扱う店舗から、利用者の自宅や最寄りの営業所等の顧客が希望する場所まで、注文した商品が配送(配達)される。このようなサービスは、専用アプリケーションと連携する配送システムによって実現されている。
【0003】
関連する配送システムでは、まず、注文管理装置が、顧客の通信装置から、顧客に関する情報とともに、注文に関する情報を取得する。次に、注文管理装置は、注文された商品を取り扱う提携店舗に対して、発送指示を行う。受注した提携店舗は、注文された商品を準備して、注文された商品の配送先へ、商品を配送する。
【0004】
現在の配送システムでは、人手による商品の配送が前提となっている。このため、提携店舗が商品を配送する人員を十分に確保できない場合、顧客に商品を届けることが不可能となる。そこで、近年では、ドローンや自動運転車等の無人機を使って、商品を配送する仕組みが提案されている(例えば、特許文献1、あるいは特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2022-113183号公報
【特許文献2】特開2020-007148号公報
【特許文献3】特開2022-128686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1あるいは特許文献2に記載の関連する技術では、配送システムの全ての提携店舗は、配送に使用する無人機を準備できない可能性がある。また、注文を受注した提携店舗には、無人機が足りなかったり、無人機が充電中であったりして、商品を予定通り(タイムリー)に発送することができないという事態も想定される。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、無人機を用いる配送システムにおいて、店舗からのタイムリーな商品の発送を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る注文管理装置は、店舗で取り扱われている商品の注文に関する情報を受信する受信手段と、注文された前記商品の重量を推定する推定手段と、前記商品の重量に基づき、前記商品を配送するために必要な無人機の台数を計算する計算手段と、前記店舗で利用可能な無人機の台数を確認する確認手段と、前記商品を配送するために必要な無人機の台数と、前記店舗で利用可能な無人機の台数とに基づき、他の店舗から、前記店舗に割り当てる無人機の台数を決定する決定手段と、を備えている。
【0009】
本発明の一態様に係る配送システムは、店舗で取り扱われている商品の注文を顧客から受け付ける注文受付装置と、注文された前記商品を配送するために使用される無人機と、注文管理装置と、を備え、前記注文管理装置は、前記注文受付装置が受け付けた、前記商品の注文に関する情報を受信し、注文された前記商品の重量を推定し、前記商品の重量に基づき、前記商品を配送するために必要な無人機の台数を計算し、前記店舗で利用可能な無人機の台数を確認し、前記商品を配送するために必要な無人機の台数と、前記店舗で利用可能な無人機の台数とに基づき、他の店舗から、前記店舗に割り当てる無人機の台数を決定する。
【0010】
本発明の一態様に係る注文管理方法では、コンピュータが、店舗で取り扱われている商品の注文に関する情報を受信し、注文された前記商品の重量を推定し、前記商品の重量に基づき、前記商品を配送するために必要な無人機の台数を計算し、前記店舗で利用可能な無人機の台数を確認し、前記商品を配送するために必要な無人機の台数と、前記店舗で利用可能な無人機の台数とに基づき、他の店舗から、前記店舗に割り当てる無人機の台数を決定する。
【0011】
本発明の一態様に係るプログラムは、店舗で取り扱われている商品の注文に関する情報を受信することと、注文された前記商品の重量を推定することと、前記商品の重量に基づき、前記商品を配送するために必要な無人機の台数を計算することと、前記店舗で利用可能な無人機の台数を確認することと、前記商品を配送するために必要な無人機の台数と、前記店舗で利用可能な無人機の台数とに基づき、他の店舗から、前記店舗に割り当てる無人機の台数を決定することとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の一態様によれば、店舗からのタイムリーな商品の発送を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】実施形態1~2に係る注文管理装置のいずれかを備えた配送システムの一例を概略的に示す図である。
【
図2】配送システムが、無人機を使って、商品を配送する仕組みを説明する図である。
【
図3】実施形態1~2に係る注文管理装置のいずれかを備えた配送システムの他の一例を概略的に示す図である。
【
図4】配送システムの各構成要素が実行する処理の流れを示すシーケンス図である。
【
図5】実施形態1に係る注文管理装置の構成を示すブロック図である。
【
図6】実施形態1に係る注文管理装置の動作を示すフローチャートである。
【
図7】実施形態1に係る注文管理装置の動作における処理の一部に関するフローチャートである。
【
図8】複数の提携店舗間でのドローン配送の一例を模式的に示す図である。
【
図9】実施形態2に係る注文管理装置の構成を示すブロック図である。
【
図10】実施形態2に係る注文管理装置の動作を示すフローチャートである。
【
図11】実施形態1~2に係る注文管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(配送システム1,1a)
図1~
図4を参照して、後述する実施形態1~2に係る注文管理装置10,20のいずれかを備えた配送システム1,1aについて、説明する。配送システム1,1aは、複数の提携店舗が取り扱う商品を、スマートフォン用の専用アプリケーション等を通じて、顧客に販売する。そして、ある提携店舗が取り扱う商品が注文された場合、配送システム1は、当該提携店舗(配送元)から、顧客が指定する配送先まで、無人機200を使って、注文された商品を配送する。配送先は、無人機200が発着することが可能な場所であればよい。ここでは、配送元および配送先は、どちらも、いずれかの提携店舗であるとする。
【0015】
図1は、配送システム1の一例を概略的に示す図である。
図1に示すように、配送システム1は、注文管理装置10(20)、注文受付装置100、および無人機200を備えている。注文管理装置10(20)、注文受付装置100、および無人機200は、任意の通信ネットワークを介して、互いに通信接続されている。
図1において、「注文管理装置10(20)」は、「実施形態1~2に係る注文管理装置10,20のいずれか」を表す。
【0016】
なお、
図1では、注文受付装置100、および無人機200を、それぞれ1台ずつ示しているが、注文受付装置100、および無人機200の一方、あるいは両方とも、複数台があってもよい。
【0017】
図2を参照して、配送システム1が、無人機200を使って、商品を配送する仕組みを説明する。
【0018】
図2に示すように、注文受付装置100は、顧客から、複数の提携店舗が取り扱う商品の注文を受け付ける。一例では、注文受付装置100は、顧客のスマートフォンにインストールされた専用アプリケーションとして提供される。
【0019】
注文管理装置10(20)は、注文受付装置100が受け付けた、商品の注文に関する情報を受信する。注文管理装置10(20)は、注文された商品を取り扱う提携店舗を特定して、当該提携店舗に対して、注文された商品を発送するように指示(発送指示)を行う。この発送指示の宛先は、例えば、後述する提携店舗用端末300(
図3)である。
【0020】
加えて、注文管理装置10(20)は、無人機200に対して、注文された商品を配送することをアサイン(配送指示)する。この配送指示には、配送先を指定する情報が含まれている。
【0021】
受注した提携店舗(「店舗A」と呼ぶ)では、注文された商品を梱包し、無人機200に商品を搭載する。そして、商品を発送するための手続きが完了した後、店舗Aは、商品を搭載された無人機200を出発させる。
【0022】
無人機200は、注文管理装置10(20)から受け取った配送指示にしたがい、店舗Aから、配送先である他の店舗(「店舗B」と呼ぶ)まで移動する。なお、配送先を指定する情報は、注文管理装置10(20)から与えられる代わりに、店舗Aが商品を発送するときに、提携店舗用端末300(
図3)から入力されてもよい。
【0023】
無人機200には、最大積載量や配送可能重量の制限が定められている。無人機200は、指定された配送先まで、自律走行することが可能な機能を備えていてもよい。例えば、無人機200は、ドローンである。他の例では、無人機200は、自動運転車(無人走行車とも呼ぶ)である。あるいは、注文管理装置10(20)が、無人機200の移動を制御してもよい(実施形態2)。
【0024】
無人機200が配送先である店舗Bへ到着すると、当該店舗Bは、無人機200に搭載された商品を開梱して、顧客への商品の受け渡しのための準備をする。顧客が店舗Bに来店したとき、店舗Bは、店舗Aより発送された商品を、顧客に受け渡す。
【0025】
以上のようにして、配送システム1は、任意の提携店舗が取り扱う商品を、任意の他の提携店舗で顧客に受け渡す仕組みを提供する。
【0026】
(配送システム1a)
図3は、配送システム1の一変形例である配送システム1aを概略的に示す図である。
図3に示すように、配送システム1aは、注文管理装置10(20)、注文受付装置100、および無人機200を備えている。さらに、配送システム1aは、提携店舗用端末300を備えている。
【0027】
なお、
図2では、注文受付装置100、無人機200、および提携店舗用端末300を、それぞれ1台ずつ示しているが、いずれも台数は限定されない。提携店舗用端末300は、各提携店舗に予め配布されている。提携店舗用端末300は、提携店舗が注文管理装置10(20)から発送指示を受け取るために使用される。
【0028】
例えば、提携店舗用端末300は、専用あるいは汎用のタブレット端末である。提携店舗用端末300は、注文管理装置10(20)からの配送指示を受けた無人機200に対して、配送元の提携店舗が配送先を示す情報を入力するために使用されてもよい。
【0029】
(配送システム1,1aの動作)
図4を参照して、上述した配送システム1,1aの動作を説明する。
図4は、配送システム1,1aの各構成要素が実行する処理の流れを示すシーケンス図である。
【0030】
図4に示すように、まず、注文受付装置100は、顧客から、いずれかの提携店舗が取り扱う商品を購入する注文を受け付ける。注文受付装置100は、注文連絡とともに、商品の注文に関する情報を、注文管理装置10(20)へ送信する(P11)。商品の注文に関する情報には、注文された商品を識別する情報、商品の個数、配送先を示す情報、および顧客を識別する情報などが含まれる。また、商品の注文に関する情報には、顧客がどの提携店舗でいつ商品を受け取りたいかを指定する情報(例えば、来店予約時間)も含まれる。
【0031】
注文受付装置100から注文連絡を受けた注文管理装置10(20)は、配送元の提携店舗(以下、「店舗A」と呼ぶ)に対して、注文された商品を発送するように、発送指示を送信する(P21)。例えば、注文管理装置10(20)は、店舗Aに配布された提携店舗用端末300に宛てて、発送指示を送信する。
【0032】
また、注文管理装置10(20)は、無人機200に対して、注文された商品を配送するように、配送指示を送信する(P22)。配送指示P22に関して、後述する実施形態1~2において、より詳細に説明する。
【0033】
無人機200は、配送指示を受け取った後、店舗Aで待機中であった場合を除いて、店舗Aへ移動する。
【0034】
一方、注文管理装置10(20)から、発送指示を受け取った店舗Aは、注文を受注し、注文された商品を準備する(P41)。なお、注文された商品が欠品している場合、店舗Aは、注文管理装置10(20)に対して、受注不可の通知を返信する。
【0035】
店舗Aは、注文された商品を準備した後、商品を梱包して、配送指示を受けた無人機200に商品を搭載する。そして、店舗Aは商品を発送する(P42)。例えば、店舗Aは、提携店舗用端末300を使い、無人機200に対して、出発指示を入力する。
【0036】
無人機200は、店舗Aにおいて、注文された商品を搭載された後、店舗Aを出発する(P31)。無人機200は、配送先である提携店舗(以下、「店舗B」と呼ぶ)まで、自律移動する。あるいは、無人機200は、注文管理装置10(20)によって、移動を制御されてもよい。そして、無人機200は、店舗Bへ到着する(P32)。
【0037】
店舗Bは、注文管理装置10(20)から、注文された商品を顧客へ受け渡すよう、予め、受け渡し指示を受け取っている。このとき、店舗Bは、注文管理装置10(20)から、顧客が商品を受け取るために店舗Bへ来店する時間(来店予約時間)を通知される。店舗Bに無人機200が到着した後、店舗Bでは、無人機200に搭載された商品を回収する(P43)。店舗Bは、商品を開梱して、顧客に商品を受け渡すための準備をする。
【0038】
顧客が指定した来店予約時間になったとき、注文受付装置100は、アラートを報知する(P12)。顧客は、店舗Bを訪問して、注文した商品を受け取る。
【0039】
店舗Bにおいて、顧客への商品の受け渡しが完了した後、注文管理装置10(20)は、この注文に関する処理を完了する。
【0040】
以上で、配送システム1,1aの動作は終了する。
【0041】
このようにして、配送システム1,1aは、店舗からのタイムリーな商品の発送を実現することができる。
【0042】
〔実施形態1〕
図5から
図8を参照して、実施形態1について説明する。
【0043】
(注文管理装置10の構成)
図5を参照して、本実施形態1に係る注文管理装置10の構成を説明する。
図5は、注文管理装置10の構成を示すブロック図である。注文管理装置10は、前述した配送システム(
図1)や、その一変形例に係る配送システム1a(
図3)を構成する。
【0044】
注文管理装置10は、注文受付装置100からの注文連絡を受け取り、提携店舗用端末300(
図3)に対する発送指示や、無人機200(
図2)に対する配送指示を行う。
【0045】
図5に示すように、注文管理装置10は、受信部11、推定部12、計算部13、確認部14、および決定部15を備えている。
【0046】
受信部11は、注文受付装置100が受け付けた、商品の注文に関する情報を受信する。受信部11は、受信手段の一例である。
【0047】
例えば、受信部11は、注文受付装置100(
図1、
図3)から、顧客からの注文があったことを知らせる注文連絡(
図4)を受信する。これとともに、受信部11は、注文受付装置100から、商品の注文に関する情報も受信する。
【0048】
受信部11は、商品の注文に関する情報を、推定部12へ出力する。商品の注文に関する情報には、注文された商品を識別する情報、商品の個数、配送先を示す情報、および顧客を識別する情報などが含まれる。また、商品の注文に関する情報には、顧客がどの提携店舗でいつ商品を受け取りたいかを指定する情報も含まれる。
【0049】
推定部12は、注文された商品の重量を推定する。推定部12は、推定手段の一例である。
【0050】
例えば、推定部12は、受信部11から、商品の注文に関する情報を受信する。推定部12は、注文された商品を識別する情報を用いて、注文された商品の重量を推定する。一例では、提携店舗が取り扱う全ての商品の重量のデータが、各商品を識別する情報と紐付けられて、図示しないデータベースに予め登録されている。推定部12は、このデータベースを参照することにより、注文された商品の重量のデータを推定する。
【0051】
注文された商品が複数ある場合、推定部12は、全ての商品の重量を足し合わせて、注文された商品の総重量を推定する。
【0052】
推定部12は、注文された商品の重量の推定結果を、計算部13へ出力する。
【0053】
計算部13は、推定された商品の重量に基づき、商品を配送するために必要な無人機200の台数を計算する。計算部13は、計算手段の一例である。
【0054】
例えば、計算部13は、推定部12から、注文された商品の重量の推定結果を受信する。計算部13は、無人機200の1台あたりの配送可能重量のデータを取得する。そして、計算部13は、注文された商品の重量を、無人機200の1台あたりの配送可能重量と比較することによって、商品を配送するために必要な無人機200の台数を計算する。
【0055】
例えば、注文された商品の重量が7kgであり、無人機200の一台あたりの配送可能重量が5kgであるとする。この場合、商品を配送するためには、5(kg)<7(kg)<10=5×2(kg)であるから、2台の無人機200が必要である。
【0056】
計算部13は、商品を配送するために必要な無人機200の台数の計算結果を、決定部15へ出力する。
【0057】
確認部14は、配送元の店舗で利用可能な無人機200の台数を確認する。確認部14は、確認手段の一例である。
【0058】
例えば、注文された商品が、店舗Aから店舗Bまで配送されるとする(
図4)。この場合、確認部14は、店舗Aで利用可能な無人機200の台数を確認する。ここで、「利用可能」とは、無人機200が、別の配送をアサインされておらず、(無人機200が電力駆動の場合)満充電されており、かつ、故障などのトラブルもないことを意味する。
【0059】
店舗Aで無人機200の保守点検がなされている場合、店舗Aの管理者が、店舗Aで利用可能な無人機200の台数を示す情報を、提携店舗用端末300に入力する。この場合、確認部14は、提携店舗用端末300に入力された情報を取得することによって、店舗Aで利用可能な無人機200の台数を確認することができる。
【0060】
あるいは、店舗Aでは、無人機200の保守点検が行われていない場合、確認部14は、通信ネットワーク(
図1)を介して、無人機200より、ステータス情報を受信する。ステータス情報には、無人機200が利用可能かどうかを示す情報が含まれる。
【0061】
確認部14は、以上のような手法により、配送元の店舗(上述した例では、「店舗A」)で利用可能な無人機200の台数を確認した後、配送元の店舗で利用可能な無人機200の台数を示す情報を、決定部15へ出力する。
【0062】
決定部15は、商品を配送するために必要な無人機200の台数と、配送元の店舗で利用可能な無人機200の台数とに基づき、他の店舗から、配送元の店舗に割り当てる無人機200の台数を決定する。決定部15は、決定手段の一例である。ここでの「他の店舗」は、配送先の店舗を除く。
【0063】
例えば、決定部15は、計算部13から、商品を配送するために必要な無人機200の台数(以下、第1の台数と呼ぶ)の計算結果を受信する。また、決定部15は、確認部14から、配送元の店舗で利用可能な無人機200の台数(以下、第2の台数)を示す情報を受信する。
【0064】
決定部15は、第1の台数と、第2の台数とを比較する。第2の台数が、第1の台数以上である場合、配送元の店舗で利用可能な無人機200によって、商品を配送することができる。一方、第2の台数が、第1の台数よりも少ない場合、配送元の店舗で利用可能な無人機200のみで、(全ての)商品を配送することができない。この場合、決定部15は、第1の台数と第2の台数との差分に応じて、他の店舗から、配送をアサイン(割り当て)する無人機200の台数を決定する。
【0065】
一例では、決定部15は、他の店舗に配布された提携店舗用端末300から、他の店舗で利用可能な無人機200の台数を示す情報を取得する。他の一例では、決定部15は、他の店舗で待機している無人機200から、ステータス情報を取得する。さらに他の一例では、決定部15は、確認部14から、他の店舗で利用可能な無人機200の台数を示す情報を受信する。このようにして、決定部15は、他の店舗で利用可能な無人機200の台数を確認することができる。
【0066】
例えば、第1の台数と第2の台数との差分が2台である場合、決定部15は、他の店舗で利用可能な無人機200のうち2台以上を、配送元の店舗に割り当てることを決定する。
【0067】
これにより、配送元の店舗では、第2の台数が、第1の台数以上になるので、配送元の店舗で利用可能な無人機200によって、商品を配送することができる。
【0068】
決定部15による決定に基づき、配送元の店舗で利用可能な無人機200、および/または、他の店舗で利用可能な無人機200に対して、配送指示が送信される。
【0069】
(注文管理装置10の動作)
図6を参照して、本実施形態1に係る注文管理装置10の動作を説明する。
図6は、注文管理装置10の動作を示すフローチャートである。
【0070】
図6に示すように、受信部11は、注文受付装置100(
図1)が受け付けた、商品の注文に関する情報を受信する(S101)。受信部11は、商品の注文に関する情報を、推定部12へ出力する。
【0071】
推定部12は、受信部11から、商品の注文に関する情報を受信する。推定部12は、注文された商品の重量を推定する(S102)。推定部12は、注文された商品の重量の推定結果を、計算部13へ出力する。
【0072】
計算部13は、推定部12から、注文された商品の重量の推定結果を受信する。計算部13は、商品の重量に基づき、商品を配送するために必要な無人機200の台数を計算する(S103)。計算部13は、商品を配送するために必要な無人機200の台数の計算結果を、決定部15へ出力する。
【0073】
確認部14は、配送元の店舗で利用可能な無人機200の台数を確認する(S104)。確認部14は、配送元の店舗で利用可能な無人機200の台数を示す情報を、決定部15へ出力する。
【0074】
決定部15は、計算部13から、商品を配送するために必要な無人機200の台数の計算結果を受信する。また、決定部15は、確認部14から、配送元の店舗で利用可能な無人機200の台数を示す情報を受信する。
【0075】
そして、決定部15は、商品を配送するために必要な無人機200の台数と、配送元の店舗で利用可能な無人機200の台数とに基づき、配送をアサインする対象とする無人機200の台数を決定する(S105)。なお、ステップS105における処理の内容を後述する。
【0076】
以上で、本実施形態1に係る注文管理装置10の動作は終了する。
【0077】
(ステップS105の詳細)
図7を参照して、上述したフローのステップS105(
図6)における処理の内容を説明する。
図7は、本実施形態1に係る注文管理装置10が備えた決定部15が実行する処理の内容を示すフローチャートである。
【0078】
図7に示すように、まず、決定部15は、配送元の店舗で利用可能な無人機200の台数を示す情報と、無人機200の1台あたりの配送可能重量のデータとを用いて、配送元の店舗で利用可能な無人機200の配送可能重量を計算する(S1051)。
【0079】
次に、決定部15は、配送元の店舗で利用可能な無人機200の配送可能重量と、他の店舗からアサインされた無人機200の配送可能重量とを合計する(S1052)。
【0080】
続いて、決定部15は、無人機200の配送可能重量の合計が、注文された商品の重量以上かどうかを判定する(S1053)。
【0081】
無人機200の配送可能重量の合計が、注文された商品の重量よりも小さい場合(S1053でNo)、他の店舗で利用可能な無人機200のうち、配送をアサインする無人機200の台数を増加させる(S1054)。その後、フローは、ステップS1052に戻る。
【0082】
一方、無人機200の配送可能重量の合計が、注文された商品の重量以上である場合(S1053でYes)、他の店舗で利用可能な無人機200のうち、配送をアサインする無人機200の台数を決定する(S1055)。
【0083】
以上で、上述したステップS105(
図6)において、決定部15が実行する処理は終了する。
【0084】
(配送をアサインする方法の一例)
無人機200の配送可能重量の合計が、注文された商品の重量よりも小さい場合に、他の店舗で利用可能な無人機200に、配送をアサインする具体例を説明する。
【0085】
図8を参照して、アサインの一例を説明する。
図8は、複数の提携店舗(店舗A~Dと呼ぶ)間でのドローン配送の一例を模式的に示す図である。
【0086】
本例では、店舗Aが配送元であるとする。店舗Bが配送先であるとする。また、商品を配送するために必要な無人機200の台数が3台であるとする。
【0087】
一方、店舗Aで利用可能な無人機200の台数は1台である。したがって、商品を配送するために、店舗Aでは、2台の無人機200が不足している。
【0088】
他の店舗が複数ある場合、決定部15は、任意の手法で、どの他の店舗にある何台の無人機200に、配送をアサインするかを決定する。ここでの「他の店舗」とは、店舗B、店舗Cおよび店舗Dである。
【0089】
本例では、決定部15は、上述したステップS105において、他の店舗Cにある1台の無人機200と、店舗Bから店舗Aに向かって移動している1台の無人機200とに、それぞれアサインする。
【0090】
他の一例では、決定部15は、他の店舗から、配送元の店舗に向かって移動している無人機200にアサインする。
【0091】
他の一例では、決定部15は、他の店舗のうち、配送元の店舗に最も近い他の店舗にある無人機200にアサインする。
【0092】
他の一例では、決定部15は、他の店舗のうち、利用可能な無人機200の台数が最も多い他の店舗にある無人機200にアサインする。
【0093】
さらに他の一例では、決定部15は、各々の他の店舗にある同数ずつの無人機200にアサインする。
【0094】
あるいは、決定部15は、ここで説明した例を組み合わせて、配送をアサインする対象とする無人機200を決定することもできる。しかしながら、決定部15が、アサインする対象とする無人機200をどのように決定するかは、ここで説明した例に限定されない。
【0095】
決定部15は、配送をアサインする対象とする無人機200を識別するための情報(例えば、無人機200の識別情報)を、自律走行する無人機200へ送信してもよい。あるいは、決定部15は、どの無人機200にアサインすることを決定したのかを示す情報を、無人機200の移動を制御する制御手段へ出力してもよい(実施形態2)。
【0096】
(本実施形態の効果)
本実施形態の構成によれば、受信部11は、注文受付装置100が受け付けた、商品の注文に関する情報を受信する。推定部12は、注文された商品の重量を推定する。計算部13は、商品の重量に基づき、商品を配送するために必要な無人機200の台数を計算する。確認部14は、店舗で利用可能な無人機200の台数を確認する。決定部15は、商品を配送するために必要な無人機200の台数と、店舗で利用可能な無人機200の台数とに基づき、店舗に割り当てる無人機200の台数を決定する。
【0097】
これにより、無人機200を用いる配送システム1,1aにおいて、店舗からのタイムリーな商品の発送を実現することができる。
【0098】
〔実施形態2〕
図9から
図10を参照して、実施形態2について説明する。本実施形態2では、注文管理装置20が、商品を配送する無人機200の移動を制御する構成を説明する。本実施形態2では、前記実施形態1と共通する構成に関して、前記実施形態1における説明を引用して、それらの構成についての説明を省略する。
【0099】
(注文管理装置20の構成)
図9は、本実施形態2に係る注文管理装置20の構成を示すブロック図である。注文管理装置20は、前述した配送システム(
図1)や、その一変形例に係る配送システム1a(
図3)を構成する。
【0100】
注文管理装置20は、注文受付装置100からの注文連絡を受け取り、提携店舗用端末300(
図3)に対する発送指示や、無人機200(
図2)に対する配送指示を行う。
【0101】
図9に示すように、注文管理装置20は、受信部11、推定部12、計算部13、確認部14、および決定部15を備えている。注文管理装置20は、制御部26をさらに備えている。
【0102】
制御部26は、商品を配送する無人機200の移動を制御する。制御部26は、制御手段の一例である。
【0103】
一例では、制御部26は、注文受付装置100(
図1)から、商品の注文に関する情報を受信する。制御部26は、注文の商品に関する情報から、配送先を指定する情報を抽出する。
【0104】
さらに、制御部26は、決定部15から、配送元の店舗A(
図4)に割り当てる無人機200の台数を示す情報を取得する。加えて、制御部26は、決定部15から、配送をアサインする対象とする無人機200を識別するための情報を受信する。
【0105】
制御部26は、配送をアサインする対象とする無人機200に対して、配送指示を行う。アサインする対象とする無人機200の中に、他の店舗にある無人機200が含まれる場合、制御部26は、他の店舗から、配送元の店舗Aまで、無人機200を移動させる。
【0106】
配送元の店舗Aにおいて、商品の発送の手続きが完了した後、制御部26は、配送先を指定する情報を用いて、配送先である店舗B(
図4)へ向かって、商品を搭載された無人機200を移動させる。
【0107】
(注文管理装置20の動作)
図10を参照して、本実施形態2に係る注文管理装置20の動作を説明する。
図10は、注文管理装置20の動作を示すフローチャートである。
【0108】
図10に示すように、受信部11は、注文受付装置100(
図1)が受け付けた、商品の注文に関する情報を受信する(S201)。受信部11は、商品の注文に関する情報を、推定部12へ出力する。
【0109】
推定部12は、受信部11から、商品の注文に関する情報を受信する。推定部12は、注文された商品の重量を推定する(S202)。推定部12は、注文された商品の重量の推定結果を、計算部13へ出力する。
【0110】
計算部13は、推定部12から、注文された商品の重量の推定結果を受信する。計算部13は、商品の重量に基づき、商品を配送するために必要な無人機200の台数を計算する(S203)。計算部13は、商品を配送するために必要な無人機200の台数の計算結果を、決定部15へ出力する。
【0111】
確認部14は、配送元の店舗で利用可能な無人機200の台数を確認する(S204)。確認部14は、配送元の店舗で利用可能な無人機200の台数を示す情報を、決定部15へ出力する。
【0112】
決定部15は、計算部13から、商品を配送するために必要な無人機200の台数の計算結果を受信する。また、決定部15は、確認部14から、配送元の店舗で利用可能な無人機200の台数を示す情報を受信する。
【0113】
そして、決定部15は、商品を配送するために必要な無人機200の台数と、配送元の店舗で利用可能な無人機200の台数とに基づき、他の店舗から、配送元の店舗に割り当てる無人機200の台数を決定する(S205)。なお、ステップS205における処理の内容は、ステップS105における処理の内容と同じである(
図7)。
【0114】
制御部26は、注文受付装置100から、商品の注文に関する情報を受信する。制御部26は、注文の商品に関する情報から、配送先を指定する情報を抽出する。配送元の店舗において、商品の発送の手続きが完了した後、制御部26は、配送先を指定する情報を用いて、配送先である他の店舗へ向かって、商品を搭載された無人機200を移動させる(S206)。
【0115】
以上で、本実施形態2に係る注文管理装置20の動作は終了する。
【0116】
(本実施形態の効果)
本実施形態の構成によれば、受信部11は、注文受付装置100が受け付けた、商品の注文に関する情報を受信する。推定部12は、注文された商品の重量を推定する。計算部13は、商品の重量に基づき、商品を配送するために必要な無人機200の台数を計算する。確認部14は、店舗で利用可能な無人機200の台数を確認する。決定部15は、商品を配送するために必要な無人機200の台数と、店舗で利用可能な無人機200の台数とに基づき、店舗に割り当てる無人機200の台数を決定する。
【0117】
これにより、無人機200を用いる配送システム1,1aにおいて、店舗からのタイムリーな商品の発送を実現することができる。
【0118】
さらに、本実施形態の構成によれば、制御部26は、商品を配送する無人機200の移動を制御する。これにより、無人機200が自律走行する機能を有さない場合であっても、無人機200を使って、商品を配送することを実現することができる。
【0119】
(注文管理装置10,20のハードウェア構成)
前記実施形態1~2で説明した注文管理装置10,20の各構成要素は、機能単位のブロックを示している。これらの構成要素の一部又は全部は、例えば
図11に示すような情報処理装置により実現される。
図11は、情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0120】
図11に示すように、コンピュータ110は、CPU(Central Processing Unit)111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。なお、コンピュータ110は、CPU111に加えて、又はCPU111に代えて、GPU(Graphics Processing Unit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)を備えていてもよい。
【0121】
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性の記憶装置である。また、本実施形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであってもよい。
【0122】
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置があげられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
【0123】
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
【0124】
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)などの汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)などの磁気記録媒体、又はCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体があげられる。
【0125】
〔付記〕
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0126】
(付記1)
店舗で取り扱われている商品の注文に関する情報を受信する受信手段と、
注文された前記商品の重量を推定する推定手段と、
前記商品の重量に基づき、前記商品を配送するために必要な無人機の台数を計算する計算手段と、
前記店舗で利用可能な無人機の台数を確認する確認手段と、
前記商品を配送するために必要な無人機の台数と、前記店舗で利用可能な無人機の台数とに基づき、他の店舗から、前記店舗に割り当てる無人機の台数を決定する決定手段と、を備えた
注文管理装置。
【0127】
(付記2)
前記確認手段は、前記店舗で待機している無人機のバッテリー残量を考慮して、前記店舗で利用可能な無人機の台数を確認する
ことを特徴とする付記1に記載の注文管理装置。
【0128】
(付記3)
前記確認手段は、顧客より指定された前記商品の配送予定時間、前記商品の物量、および前記商品の配送先のうち、少なくとも1つを考慮して、前記店舗で利用可能な無人機の台数を確認する
ことを特徴とする付記1に記載の注文管理装置。
【0129】
(付記4)
前記確認手段は、他の店舗から、前記店舗へ移動してくる無人機の台数を考慮して、前記店舗で利用可能な無人機の台数を確認する
ことを特徴とする付記1に記載の注文管理装置。
【0130】
(付記5)
前記商品を配送する無人機の移動を制御する制御手段をさらに備えた
ことを特徴とする付記1から4のいずれか1項に記載の注文管理装置。
【0131】
(付記6)
前記制御手段は、前記店舗に割り当てられた無人機の台数と、前記店舗で利用可能な無人機の台数との差分に応じて、他の店舗で利用可能な無人機を、前記店舗へ移動させる
ことを特徴とする付記5に記載の注文管理装置。
【0132】
(付記7)
前記制御手段は、複数の他の店舗のうち、利用可能な無人機の台数が最も多い他の店舗より、無人機を前記店舗へ移動させる
ことを特徴とする付記5に記載の注文管理装置。
【0133】
(付記8)
店舗で取り扱われている商品の注文を顧客から受け付ける注文受付装置と、
注文された前記商品を配送するために使用される無人機と、
注文管理装置と、を備え、
前記注文管理装置は、
前記注文受付装置が受け付けた、前記商品の注文に関する情報を受信し、
注文された前記商品の重量を推定し、
前記商品の重量に基づき、前記商品を配送するために必要な無人機の台数を計算し、
前記店舗で利用可能な無人機の台数を確認し、
前記商品を配送するために必要な無人機の台数と、前記店舗で利用可能な無人機の台数とに基づき、他の店舗から、前記店舗に割り当てる無人機の台数を決定する
商品配送システム。
【0134】
(付記9)
コンピュータが、
店舗で取り扱われている商品の注文に関する情報を受信し、
注文された前記商品の重量を推定し、
前記商品の重量に基づき、前記商品を配送するために必要な無人機の台数を計算し、
前記店舗で利用可能な無人機の台数を確認し、
前記商品を配送するために必要な無人機の台数と、前記店舗で利用可能な無人機の台数とに基づき、他の店舗から、前記店舗に割り当てる無人機の台数を決定する
注文管理方法。
【0135】
(付記10)
店舗で取り扱われている商品の注文に関する情報を受信することと、
注文された前記商品の重量を推定することと、
前記商品の重量に基づき、前記商品を配送するために必要な無人機の台数を計算することと、
前記店舗で利用可能な無人機の台数を確認することと、
前記商品を配送するために必要な無人機の台数と、前記店舗で利用可能な無人機の台数とに基づき、他の店舗から、前記店舗に割り当てる無人機の台数を決定することと
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0136】
(付記11)
前記制御手段は、前記商品を配送する無人機が前記商品の配送先へ到着したことを、前記商品の顧客へ通知する
ことを特徴とする付記5に記載の注文管理装置。
【0137】
(付記12)
前記制御手段は、前記商品を配送する無人機が前記店舗を出発したことを、前記商品の顧客へ通知する
ことを特徴とする付記5に記載の注文管理装置。
【0138】
(付記13)
前記制御手段は、複数の他の店舗のうち、前記店舗に最も近い他の店舗より、無人機を前記店舗へ移動させる
ことを特徴とする付記5に記載の注文管理装置。
【産業上の利用可能性】
【0139】
本発明は、例えば、ドローンや自動運転車を使って、商品を配送する配送システムに利用することができる。
【符号の説明】
【0140】
1 配送システム
1a 配送システム
10 注文管理装置
11 受信部
12 推定部
13 計算部
14 確認部
15 決定部
20 注文管理装置
26 制御部