(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118864
(43)【公開日】2024-09-02
(54)【発明の名称】風呂給湯器用表示装置
(51)【国際特許分類】
F24H 15/196 20220101AFI20240826BHJP
F24H 9/28 20220101ALI20240826BHJP
F24H 15/10 20220101ALI20240826BHJP
F24H 15/238 20220101ALI20240826BHJP
F24H 15/395 20220101ALI20240826BHJP
F24H 15/45 20220101ALI20240826BHJP
【FI】
F24H15/196 301Y
F24H9/28
F24H15/10
F24H15/238
F24H15/395
F24H15/45 101
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023025419
(22)【出願日】2023-02-21
(71)【出願人】
【識別番号】301050924
【氏名又は名称】株式会社ハウステック
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100196058
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 彰雄
(72)【発明者】
【氏名】毛利 徹太郎
(72)【発明者】
【氏名】川端 宏治
(72)【発明者】
【氏名】石沢 勲
(72)【発明者】
【氏名】ドアン テビィン
(72)【発明者】
【氏名】岩岡 康平
【テーマコード(参考)】
3L024
【Fターム(参考)】
3L024CC06
3L024DD06
3L024EE03
3L024FF02
3L024FF08
3L024FF15
3L024FF18
(57)【要約】
【課題】本発明は風呂給湯器用表示装置の提供を目的とする。
【解決手段】本発明の風呂給湯器用表示装置は、給水配管接続部に接続された給水配管から供給された水道水を、給湯熱交換器において給湯加熱手段により加熱し、給湯配管を介し浴槽へお湯を供給する風呂給湯器に適用される風呂給湯器用表示装置であって、前記風呂給湯器は、機器内を通過した水量を検出する水量センサと、該水量センサの検出値を積算する機能を有し、前記表示装置は前記浴槽へ供給する湯量の設定値を目盛り表示する第1表示部と、前記第1表示部に隣接する第2表示部を備え、前記第2表示部では、浴槽へお湯を供給する動作を開始した際に目盛り表示が全て点滅し、動作中に供給した湯量が到達した時点の目盛り表示が点灯に切り替わる表示機能を有することを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
給水配管接続部に接続された給水配管から供給された水道水を、給湯熱交換器において給湯加熱手段により加熱し、給湯配管を介し浴槽へお湯を供給する風呂給湯器に適用される風呂給湯器用表示装置であって、
前記風呂給湯器は、機器内を通過した水量を検出する水量センサと、該水量センサの検出値を積算する機能を有し、表示装置は前記浴槽へ供給する湯量の設定値を目盛り表示する第1表示部と、前記第1表示部に隣接する第2表示部を備え、前記第2表示部では、浴槽へお湯を供給する動作を開始した際に目盛り表示が全て点滅し、動作中に供給した湯量が到達した時点の目盛り表示が点灯に切り替わる表示機能を有することを特徴とする風呂給湯器用表示装置。
【請求項2】
前記浴槽の底壁と側壁を含む横断面概形を表示する主表示部を有し、該主表示部の内側に、風呂温度表示部を有し、前記主表示部の内側であって前記主表示部の内側であって、前記風呂温度表示部と前記浴槽の側壁との間に第1表示部と第2表示部を有することを特徴とする請求項1に記載の風呂給湯器用表示装置。
【請求項3】
前記表示装置は、前記主表示部の近傍に時計表示部と給湯温度表示部を有することを特徴とする請求項2に記載の風呂給湯器用表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、風呂給湯器における動作情報の表示技術と制御技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般家庭で使用される風呂給湯器は、シャワーや台所、洗面等の混合水栓での給湯負荷に対応するための給湯熱交換器と、浴槽に溜まったお湯を沸かし直すための追焚熱交換器を内蔵しているタイプのものが多く普及している。
シャワーや台所、洗面等でお湯を使う際は、風呂給湯器内の給湯熱交換器にて給湯加熱手段からの熱により、給水配管から供給された水道水を浴室内や台所などに設置されたリモコンに設定された給湯温度まで温め、各水栓に導きお湯を使うことができる。
また、浴槽に湯はりする場合も同様に、風呂給湯器内の給湯熱交換器にて給湯加熱手段からの熱により、給水配管から供給された水道水をリモコンで設定した風呂温度まで温め、浴室内に有する水栓から浴槽にお湯を溜めることができる。その後、浴槽に溜めた湯温を循環により確認し、設定温度未満の場合、追焚熱交換器で設定した湯温になるまで加熱し、浴槽に設定した湯量、湯温のお湯を溜めることができる機能を有している。
【0003】
そこで、特許文献1では、浴室内に有する水栓から浴槽にお湯を溜める際に、リモコンにて設定した湯量に到達するとブザー等の警報器で使用者に連絡し、水栓を閉止するように促す機能を開示している。
【0004】
さらに、特許文献2では、浴槽の湯量や水位を表示可能なリモコンにおいて、設定した湯量に対し、既に湯はりした湯量の到達度を割合表示する方法が開示されており、特許文献1に記載の技術に対し、使用者の使い勝手向上を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平5-003841号公報
【特許文献2】特許第6533090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献2に記載の方法では、設定された水位と湯はり途中の水位到達度の両方を表示する部品やスペースが必要になり、部品点数の増加とリモコン表示部の拡大が懸念される。さらに、水位表示が2ヶ所存在し、到達度を示す割合表示と水位表示との高さが異なることから、使用者が湯はり途中の水位を一目で判断しにくいことが予想される。
【0007】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、湯はり量の到達度をリモコン表示にて認識可能とし、かつ部品点数や表示領域を拡大することなく使用者が認識しやすくした風呂給湯器用表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上述の課題を解決する手段として、以下の構成を有する。
(1)本発明に係る風呂給湯器用表示装置は、給水配管接続部に接続された給水配管から供給された水道水を、給湯熱交換器において給湯加熱手段により加熱し、給湯配管を介し浴槽へお湯を供給する風呂給湯器に適用される風呂給湯器用表示装置であって、前記風呂給湯器は、機器内を通過した水量を検出する水量センサと、該水量センサの検出値を積算する機能を有し、前記表示装置は、前記浴槽へ供給する湯量の設定値を目盛り表示する第1表示部と、前記第1表示部に隣接する第2表示部を備え、前記第2表示部では、浴槽へお湯を供給する動作を開始した際に目盛り表示が全て点滅し、動作中に供給した湯量が到達した時点の目盛り表示が点灯に切り替わる表示機能を有することを特徴とする。
【0009】
(2)本発明に係る風呂給湯器の表示装置において、前記表示装置は、前記浴槽の底壁と側壁を含む横断面概形を表示する主表示部を有し、該主表示部の内側に、風呂温度表示部を有し、前記主表示部の内側であって前記主表示部の内側であって、前記風呂温度表示部と前記浴槽の側壁との間に前記第1表示部と前記第2表示部を有することが好ましい。
(3)本発明に係る風呂給湯器の表示装置において、前記表示装置は、前記主表示部の近傍に時計表示部と給湯温度表示部を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る風呂給湯器用表示装置によれば、同一の湯量目盛り表示内で点滅表示と点灯表示を切り替えることで湯量の到達度を1ヶ所の目盛り表示にて容易かつ正確に確認することができる。
このため、使用者が容易に湯量の到達度を認識することができると共に、表示装置における表示部の拡大を防止することができ、コンパクトで見易い表示ができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明に係る第1実施形態の表示装置が適用される風呂給湯器のシステム模式図である。
【
図2】同風呂給湯器の設置構造の一例を示す構成図である。
【
図4】浴室に設置される表示装置の一例を示す正面図である。
【
図5】台所等の居室に設置される表示装置の一例を示す正面図である。
【
図6】同表示装置に、湯はりコール運転中の表示を行っている第1の状態と浴槽湯量の関係を示す図である。
【
図7】同表示装置に、湯はりコール運転中の表示を行っている第2の状態と浴槽湯量の関係を示す図である。
【
図8】同表示装置に、湯はりコール運転中の表示を行っている第3の状態と浴槽湯量の関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を用いて本発明に係る風呂給湯器とそれに適用される表示装置の第1実施形態について説明する。
なお、本発明の範囲は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
【0013】
「第一実施形態」
以下、本発明の第1実施形態を挙げて本発明の詳細を説明する。
図1は、本発明に係る風呂給湯器を説明するための模式図である。以下に、
図1に基づき、本実施形態に係る風呂給湯器1について、基本構造に加え、湯水の流れ、ガスの流れ等に関連付けて説明する。
本実施形態の風呂給湯器1は、給湯機能を果たす給湯装置1Aと風呂水の追焚機能を果たす追焚装置1Bを備えて概略構成される。
【0014】
給湯装置1Aには、給湯加熱手段4とその上に設けられた給湯熱交換器5が設けられている。また、追焚装置1Bには、追焚加熱手段8とその上に設けられた追焚熱交換器9が設けられている。
この例の風呂給湯器1においては、給湯加熱手段4と給湯熱交換器5および追焚加熱手段8と追焚熱交換器9を矩形箱型の外装ケーシングCの内部に収容して風呂給湯器1が大略構成されている。風呂給湯器1の内部には、給湯ガス電磁弁V1、追焚ガス電磁弁V2とこれらを制御するための図示略の制御部(制御基板)等が設けられている。
【0015】
本実施形態に係る風呂給湯器1は、壁貫通釜として設置される。
図2は、風呂給湯器1を壁貫通釜として浴室に設置したときの設置例を示す図であり、
図2は浴槽12を側面から見たときの透視図である。
風呂給湯器1に各種配管が接続されている。これらの配管は、風呂給湯器1に水を供給する給水配管17と、風呂給湯器1で加熱された湯を浴室内への給湯配管16と、浴槽水を循環加熱するための風呂往き配管13と風呂戻り配管14を有している。また、
図1、
図2に示すように、風呂給湯器1の給湯加熱手段4と追焚加熱手段8に燃料を供給するガス配管18が設けられている。
【0016】
風呂給湯器1の内部に、給水配管接続部2と給湯配管接続部6に接続されて給湯熱交換器5を通過する第1の接続管30が設けられている。この第1の接続管30において給水配管接続部2の近い位置に水量センサ3が組み込まれている。
風呂給湯器1の内部に、風呂戻り配管接続部11と風呂往き配管13に接続されて追焚熱交換器9を通過する第2の接続管31が設けられている。この第2の接続管31において風呂戻り配管接続部11に近い位置に風呂ポンプ10が組み込まれている。
【0017】
ガス配管18は、風呂給湯器1の内部で2つに分岐され、一方の分岐管は給湯ガス電磁弁V1を介し給湯加熱手段4に接続され、他方の分岐管は追焚ガス電磁弁V2を介し追焚加熱手段8に接続されている。
前記制御部は、電磁弁V1、V2を制御するとともに、水量センサ3が計測した水量の積算値を記憶し、風呂ポンプ10の作動を制御する機能を有する。また、前記制御部は、後述する第1表示装置H1と第2表示装置H2に表示する各種の制御を行うとともに、各表示装置H1、H2に各種の制御状態を表示する機能を有する。
【0018】
図2に示すように前記風呂往き配管13と前記風呂戻り配管14は、浴槽12に取り付けられた風呂循環口15に接続されている。前記浴室内への給湯配管16は、前記浴槽12の上縁面に設置された水栓19に接続されている。
図2に示すように風呂給湯器1は、外装ケーシングCで壁Wの透孔Hを貫通して水平に設置され、排気口を屋外側に突出させている。
【0019】
図示略の制御部には浴室内と台所等の居室に計2ヶ所設置された表示装置(リモコン)が接続され、使用者の操作を受け付け、動作を実施する構成としている。
浴室内に設置される第1表示装置(浴室リモコン;風呂給湯器用表示装置)H1を
図4に示し、台所等の居室に設置される第2表示装置H2(台所リモコン;風呂給湯器用表示装置)を
図5に示す。
【0020】
第1表示装置H1の前面下部側には、風呂給湯器1に給湯運転や他の動作を実行させるための運転スイッチ20が設けられている。運転スイッチ20の左側には、浴槽12へ設定した湯量を供給した時に報知音と音声にて使用者に湯量が到達したことを知らせる「湯はりコール機能」を動作させる、湯はりコールスイッチ21が設けられている。
湯はりコールスイッチ21の左側には、浴槽12内の水や湯を循環加熱して設定した温度まで沸き上げ、さらにその温度を保温する機能である「追焚(保温)機能」を動作させるおいだき(保温)スイッチ22が設けられている。
【0021】
第1表示装置H1の前面上部側に液晶表示装置などからなる主表示部23が設けられている。この主表示部23において、左側下部に時計表示部23Aが設けられ、右側下部に給湯温度表示部23Bが設けられ、上部側に湯温湯量表示部23Cが設けられている。時計表示部23Aと給湯温度表示部23Bと湯温湯量表示部23Cは互いの近傍に配置されている。
湯温湯量表示部23Cには、浴槽の底壁模式表示部12aと側壁模式表示部12b、12bを描いた浴槽表示部25が形成され、浴槽表示部25の中央に数値表示式の風呂温度表示部26が形成されている。底壁模式表示部12aと側壁模式表示部12b、12bは、浴槽12の底壁と側壁を含む横断面概形を表示する。
風呂温度表示部26とその右側に位置する側壁模式表示部12bとの間に、以下に説明する目盛り表示部24が形成されている。
【0022】
目盛り表示部24は、
図4、
図6(A)に示すように、側壁模式表示部12bの左側に沿って、側壁模式表示部12bの高さ方向において風呂循環口15の位置を表す循環口位置表示部27より高い位置から頂上位置まで達するように複数の表示ドット24aを一定間隔で描くことができるドット表示式の第1表示部24Aを有する。第1表示部24は底壁模式表示部12aと側壁模式表示部12b、12bで描かれる浴槽の概形の内側に形成されている。
目盛り表示部24は、第1表示部24Aの左側に、横長かつ水平の複数の表示バー24bを先の表示ドット24aと同じ高さ位置に表示可能とする第2表示部24Bを有する。
図4、
図6(A)に示す例では、第1表示部24Aに8つの表示ドット24aを縦一列に表示可能な構成を示す。同様にこの例では、第2表示部24Bに8つの水平横長の表示バー24bを縦一列に表示可能な構成を示す。
【0023】
目盛り表示部24は、使用者の設定した湯量に合わせて目盛り表示の数を変更可能な構成とされている。本実施形態では8つの表示ドット24aが示す8段階の湯量における、4つの表示バー24bが示す4段階の湯量に設定された状態における表示方法について説明する。
また、第1表示装置H1には、各機能の動作状況をメロディや音声案内で使用者に知らせる機能を有している。第2表示装置H2においても、第1表示装置H1と同一構成の主表示部23とメロディ、音声案内機能を有しており、使用者の使い勝手の向上を図っている。
【0024】
次に、湯はりコール機能の動作及び表示方法について説明する。
使用者が第1表示装置H1の湯はりコールスイッチ21を押すと、第1表示装置H1と第2表示装置H2の両者にて湯はりコール運転を開始する音声案内と浴槽12の上縁面に設置された水栓19の開栓を促す音声案内が実行される。
使用者が水栓19を開けると、給水配管17から給水配管接続部2を経由して供給された水道水を給湯加熱手段4と給湯熱交換器5により、風呂設定温度(風呂温度表示部26に表示された温度)まで加熱された湯が浴槽12内へ供給され、さらに給水配管接続部2の上部にある水量センサ3にて風呂給湯器の機器内を通過して浴槽12内に供給される湯量を検出して検出値を積算し、制御部に設けられている記憶部に逐次積算値を記憶する。
【0025】
第1表示装置H1と第2表示装置H2の両主表示部23では、水栓19が開栓されたことを水量センサ3にて検知した時点で湯量の4つの表示バー24bをすべて点灯表示から点滅表示へ切り替える(
図6参照)ように、制御部が点灯表示と点滅表示を切り換え制御する。
浴槽12内へ供給する湯量の積算量が増加するにしたがって、湯量が各段階の目盛りまで到達すると、到達した湯量に対応する表示バー24bの表示を点滅から点灯に切り替えるように制御部が制御する。
【0026】
図7に2段階目まで湯量が到達した時点の主表示部23を示す。浴槽内の該当湯量に相当する1か所の表示バー24bにて点灯表示と点滅表示を切り替えることで設定した湯量(湯量の設定値)に対し、湯量到達度を使用者が容易かつ確実に認識できる。さらに、使用者の設定によって、この各段階到達時に音声で到達したことを案内する機能を各表示装置H1、H2に有しても良い。
【0027】
その後、設定した湯量に到達した時点で全ての表示バー24bが点灯表示に切り替わり(
図8参照)、報知音と音声にて設定湯量に到達したことを浴室の第1表示装置H1と台所の第2表示装置H2の両者で使用者に案内し、水栓19の閉栓を使用者に促すように制御部が制御する。これにより、給湯器が動作中に供給した湯量が到達した時点の目盛り表示が全て点灯に切り替わる表示機能を有する。
制御部は水栓19による閉栓を水量センサ3にて検知した時点で湯はりコール運転を終了する。
本実施形態の構成によれば、浴室の第1表示装置H1と台所の第2表示装置H2の両者において、8つの表示ドット24aに対し隣接位置にて点滅表示している表示バー24bの個数により、使用者が設定した湯はり量を容易に把握できる。
また、点滅表示する表示バー24bの個数に対し、点灯表示する表示バー24bの個数により、設定湯量に対する湯はり到達度を使用者が容易に把握できる。
【0028】
本実施形態では、
図6~
図8に示すように、風呂循環口15の中心高さ位置からの高さ約10cmを1段階目の目盛り位置と設定することができる。
しかし、目盛り位置の基準については特に限定するものではない。また、目盛りを浴槽12内の水位(高さ)ではなく、割合表示(設定湯量を100%)とする場合においても同様の効果が得られる。
また、本実施形態では、給湯機能を果たす給湯装置1Aと風呂水の追焚機能を果たす追焚装置1Bを備えて風呂給湯器1が構成されるが、給湯機能を果たす給湯装置1Aのみを構成する給湯専用機に対し、浴室の第1表示装置H1と台所の第2表示装置H2を適用する構成においても、同様の効果が得られる。
【0029】
次に、風呂給湯器1における追焚(保温)機能の動作について説明する。
風呂給湯器1では、湯はりコールスイッチ21を押した後、おいだき(保温)スイッチ22を押すと、湯はりコール動作が完了する。
使用者によって水栓19が閉栓されたと同時に、おいだきスイッチ22に配置されたランプが点灯し、追焚(保温)機能が連動動作するように制御部が制御する。
追焚(保温)機能では、風呂ポンプ10を動作することにより浴槽12内のお湯が風呂戻り配管14、風呂戻り配管接続部11を経由して追焚加熱手段8と追焚熱交換器9によって加熱される。
【0030】
風呂往き配管接続部7、風呂往き配管13を経由して浴槽12へ戻る循環動作により、設定された風呂設定温度(風呂温度表示部26に表示された温度)まで沸き上げされ、浴室の第1表示装置H1と台所の第2表示装置H2の両者でメロディと音声にて沸き上がったことを使用者へ案内する。
特に、冬場においては水栓19によって浴槽12に供給された水温に対し、放熱により浴槽内の湯の温度が低下する可能性が有るため、前述のように追焚(保温)機能が自動的に動作することは、使用者の使い勝手向上につながる。
【符号の説明】
【0031】
1…風呂給湯器、1A…給湯装置、1B…追焚装置、2…給水配管接続部、
3…水量センサ、4…給湯加熱手段、5…給湯熱交換器、6…給湯配管接続部、
7…風呂往き配管接続部、8…追焚加熱手段、9…追焚熱交換器、10…風呂ポンプ、
11…風呂戻り配管接続部、12…浴槽、13…風呂往き配管、14…風呂戻り配管、
15…風呂循環口、16…浴室内への給湯配管、17…給水配管、18…ガス配管、
19…水栓、20…運転スイッチ、21…湯はりコールスイッチ、
22…おいだき(保温)スイッチ、23…主表示部、23A…時計表示部、
23B…給湯温度表示部、23C…湯温湯量表示部、
24…目盛り表示部、24A…第1表示部、24B…第2表示部、
24a…表示ドット、24b…表示バー、25…浴槽表示部、26…風呂温度表示部。
27…循環口位置表示部、H1…第1表示装置(浴室リモコン)、
H2…第2表示装置(台所リモコン)。