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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118881
(43)【公開日】2024-09-02
(54)【発明の名称】情報分析装置及び情報分析方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20240826BHJP
【FI】
G06Q10/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023025447
(22)【出願日】2023-02-21
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】江口 誠
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC15
(57)【要約】
【課題】顧客が自ディーラ以外で車両検査を受けていることを検出する。
【解決手段】情報分析装置1は、
顧客の所有する車両20の位置情報及び操作情報を時刻情報とともに収集される車両走行情報であって、位置情報が所定時間以上変化せず、その間、車両20の操作情報が収集された車両走行情報を取得する滞在車両走行情報取得部110と、滞在車両走行情報取得部110により取得された車両走行情報における車両20の位置情報から施設情報を照合する施設照合部111と、施設照合部111により、車両20が車両の検査手続きに関する施設に滞在していたことを照合した場合に、顧客が他の施設において車両検査に関する行動をしたと推定する行動判定部112と、車両検査に関する行動をしたと推定された各顧客について、顧客プロファイル121を更新するプロファイル作成部113と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設の種別と位置に関する情報を含む施設情報を記憶する施設情報記憶部と、
顧客により所有される車両の位置情報と前記車両の所定の操作情報とが時刻情報とともに収集される車両走行情報であって、前記位置情報が予め設定された所定時間以上変化せず、その間において前記車両の所定の操作情報が収集された車両走行情報を取得する滞在車両走行情報取得部と、
前記滞在車両走行情報取得部により取得された前記車両走行情報における前記車両の位置情報と、前記施設情報と、を照合する施設照合部と、
前記施設照合部により、前記車両が車両の検査手続きに関する施設に滞在していたことを照合した場合に、前記顧客が前記施設において車両検査に関する行動をしたと推定する行動判定部と、
前記行動判定部により車両検査に関する行動をしたと推定された前記顧客それぞれについて、前記車両検査に関する行動情報を含む顧客プロファイルを作成及び/又は更新するプロファイル作成部と、
を備えることを特徴とする情報分析装置。
【請求項2】
施設の種別と位置に関する情報を含む施設情報を記憶する施設情報記憶部と、
顧客により所有される車両の位置情報と前記車両の所定の操作情報とを時刻情報とともに受信する車両走行情報受信部と、
前記車両走行情報受信部により受信された車両走行情報であって、前記位置情報が予め設定された所定時間以上変化せず、その間において前記車両の所定の操作情報が収集された車両走行情報を取得する滞在車両走行情報取得部と、
前記滞在車両走行情報取得部により取得された前記車両走行情報における前記車両の位置情報と、前記施設情報と、を照合する施設照合部と、
前記施設照合部により、前記車両が車両の検査手続きに関する施設に滞在していたことを照合した場合に、前記顧客が前記施設において車両検査に関する行動をしたと推定する行動判定部と、
前記行動判定部により車両検査に関する行動をしたと推定された前記顧客それぞれについて、前記車両検査に関する行動情報を含む顧客プロファイルを作成及び/又は更新するプロファイル作成部と、
を備えることを特徴とする情報分析装置。
【請求項3】
前記所定の操作情報は、イグニッションキーのオン・オフ情報、車輪回転速情報、ヘッドライトの点灯情報のいずれかを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報分析装置。
【請求項4】
前記行動判定部は、前記車両の位置情報が変化しない時間が、第1の時間以上第2の時間未満か、第2の時間以上かによって前記車両検査に関する行動が、それぞれ前記顧客が車両検査の相談を行った行動、又は車両検査を行った行動に相当すると判定する、
請求項1記載の情報分析装置。
【請求項5】
コンピュータにより実行される情報分析方法であって、
施設の種別と位置に関する情報を含む施設情報を記憶する施設情報記憶ステップと、
顧客により所有される車両の位置情報と前記車両の所定の操作情報とが時刻情報とともに収集される車両走行情報であって、前記位置情報が予め設定された所定時間以上変化せず、その間において前記車両の所定の操作情報が収集された車両走行情報を取得する滞在車両走行情報取得ステップと、
前記滞在車両走行情報取得ステップにおいて取得された前記車両走行情報における前記車両の位置情報と、前記施設情報と、を照合する施設照合ステップと、
前記施設照合ステップにおいて、前記車両が車両の検査手続きに関する施設に滞在していたことを照合した場合に、前記顧客が前記施設において車両検査に関する行動をしたと推定する行動判定ステップと、
前記行動判定ステップにおいて車両検査に関する行動をしたと推定された前記顧客それぞれについて、前記車両検査に関する行動情報を含む顧客プロファイルを作成及び/又は更新するプロファイル作成ステップと、
を備えることを特徴とする情報分析方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両点検に特徴的な車両操作の情報を検知して、顧客が自ディーラ以外で検査を受けていると判定した場合には、顧客リストにその情報を付与する情報分析装置及び情報分析方法に関する。
【背景技術】
【0002】
事業者が顧客に対して頻繁にリコメンドしないための技術が開発されている。例えば、顧客に関する情報を分析するための情報分析装置として、特許文献1には、来訪頻度と顧客プロファイルの変化度とに基づくことにより、顧客に情報を通知する頻度をより適切に決定する技術が開示されている。これにより、ユーザである事業者は、例えば、ユーザ自身の運営する施設への来訪頻度が所定値以下であり、ライフステージに変化があった顧客にリコメンドを通知する等のアプローチすることで、顧客が煩わしさを感じることなく効果的なアプローチが可能となることが開示されている。
しかし、特許文献1の技術では、施設への来訪頻度を基準としているため、来訪頻度が低い場合にはライフステージの変化が検知することが困難であった。そのため、車両検査手続きに関する施設(例えば、自動車販売店や車両用品販売店等を含む車両検査/整備施設)での車両の車検といった1、2回の施設の訪問で変化が生じる場合においては当該変化を検出することができない。このため、ユーザの顧客に対して、車両検査/整備に関する余計なリコメンドをしてしまう可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第7096185号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両検査/整備施設への来訪頻度が少ない車両検査又は車両整備等の場合であっても、車両から取得する位置情報、車両挙動情報の分析等により顧客が車両検査若しくは車両整備等を行う意図、又は車両検査若しくは車両整備したことを簡易に検出することができる情報分析装置及び情報分析方法が望まれている。
【0005】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、車両走行情報として車両から取得された車両の位置情報推移データ及び車両操作情報に基づいて、顧客が自ディーラ以外の車両検査/整備施設で検査又は整備を受けていることを判定することにより、車両検査/整備施設への来訪頻度が少ない場合であっても顧客の車両検査/整備ニーズの変化を把握することができる情報分析装置及び情報作成方法を提供することを目的とする。そうすることで、顧客の車両検査/整備の実施状況を推定し、不要な営業行為による顧客の煩わしさを避けることができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の一態様による情報分析装置(例えば、後述の情報分析装置1)は、
施設の種別と位置に関する情報を含む施設情報を記憶する施設情報記憶部(例えば、後述の施設情報記憶部120)と、
顧客により所有される車両(例えば、後述の車両20)の位置情報と前記車両の所定の操作情報とが時刻情報とともに収集される車両走行情報であって、前記位置情報が予め設定された所定時間以上変化せず、その間において前記車両の所定の操作情報が収集された車両走行情報を取得する滞在車両走行情報取得部(例えば、後述の滞在車両走行情報取得部110)と、
前記滞在車両走行情報取得部により取得された前記車両走行情報における前記車両の位置情報と、前記施設情報と、を照合する施設照合部(例えば、後述の施設照合部111)と、
前記施設照合部により、前記車両が車両の検査手続きに関する施設に滞在していたことを照合した場合に、前記顧客が前記施設において車両検査に関する行動をしたと推定する行動判定部(例えば、後述の行動判定部112)と、
前記行動判定部により車両検査に関する行動をしたと推定された前記顧客それぞれについて、前記車両検査に関する行動情報を含む顧客プロファイル(例えば、後述の顧客プロファイル121)を作成及び/又は更新するプロファイル作成部(例えば、後述のプロファイル作成部113)と、
を備える。
【0007】
上記(1)によれば、車両検査/整備施設への来訪頻度が少ない場合であっても車両走行情報として車両から取得された車両の位置情報推移データ及び車両操作情報に基づいて、顧客の車両検査/整備ニーズの変化を把握することができ、顧客プロファイルを作成/更新することで、ユーザによる不要な営業行為による顧客の煩わしさを軽減することができる。
【0008】
(2)本発明のさらに他の態様による情報分析装置(例えば、後述の情報分析装置1A)は、
施設の種別と位置に関する情報を含む施設情報を記憶する施設情報記憶部(例えば、後述の施設情報記憶部120)と、
顧客により所有される車両の位置情報と前記車両の所定の操作情報とを時刻情報とともに受信する車両走行情報受信部(例えば、後述の車両走行情報受信部115)と、
前記車両走行情報受信部により受信された車両走行情報であって、前記位置情報が予め設定された所定時間以上変化せず、その間において前記車両の所定の操作情報が収集された車両走行情報を取得する滞在車両走行情報取得部(例えば、後述の滞在車両走行情報取得部110)と、
前記滞在車両走行情報取得部により取得された前記車両走行情報における前記車両の位置情報と、前記施設情報と、を照合する施設照合部(例えば、後述の施設照合部111)と、
前記施設照合部により、前記車両が車両の検査手続きに関する施設に滞在していたことを照合した場合に、前記顧客が前記施設において車両検査に関する行動をしたと推定する行動判定部(例えば、後述の行動判定部112)と、
前記行動判定部により車両検査に関する行動をしたと推定された前記顧客それぞれについて、前記車両検査に関する行動情報を含む顧客プロファイルを作成及び/又は更新するプロファイル作成部(例えば、後述のプロファイル作成部113)と、
を備える。
【0009】
上記(2)によれば、上記(1)の情報分析装置と同様の効果を奏する。
【0010】
(3)上記(1)又は(2)に記載の情報分析装置(例えば、後述の情報分析装置1又は情報分析装置1A)において、前記所定の操作情報は、イグニッションキーのオン・オフ情報、車輪回転速情報、ヘッドライトの点灯情報のいずれかを含むようにしてもよい。
【0011】
上記(3)によれば、上記(1)又は(2)の情報分析装置と同様の効果を奏する。
【0012】
(4)上記(1)又は(2)に記載の情報分析装置(例えば、後述の情報分析装置1又は情報分析装置1A)において、
前記行動判定部(例えば、後述の行動判定部112)は、前記車両の位置情報が変化しない時間が、第1の時間以上第2の時間未満か、第2の時間以上かによって前記車両検査に関する行動が、それぞれ前記顧客が車両検査の相談を行った行動、又は車両検査を行った行動に相当すると判定するようにしてもよい。
【0013】
上記(4)によれば、顧客の車両検査に関する行動が、例えば車両検査の相談を行ったものか、又は車両検査を実施したものか、を推定することができる。
【0014】
(5)本発明の情報分析方法は、コンピュータにより実行される情報分析方法であって、
施設の種別と位置に関する情報を含む施設情報を記憶する施設情報記憶ステップと、
顧客により所有される車両の位置情報と前記車両の所定の操作情報とが時刻情報とともに収集される車両走行情報であって、前記位置情報が予め設定された所定時間以上変化せず、その間において前記車両の所定の操作情報が収集された車両走行情報を取得する滞在車両走行情報取得ステップと、
前記滞在車両走行情報取得ステップにおいて取得された前記車両走行情報における前記車両の位置情報と、前記施設情報と、を照合する施設照合ステップと、
前記施設照合ステップにおいて、前記車両が車両の検査手続きに関する施設に滞在していたことを照合した場合に、前記顧客が前記施設において車両検査に関する行動をしたと推定する行動判定ステップと、
前記行動判定ステップにおいて車両検査に関する行動をしたと推定された前記顧客それぞれについて、前記車両検査に関する行動情報を含む顧客プロファイルを作成及び/又は更新するプロファイル作成ステップと、
を備える。
【0015】
上記(5)の方法によれば、上記(1)の情報分析装置と同様の効果を奏する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、車両走行情報として車両から取得された車両の位置情報推移データ及び車両操作情報に基づいて、顧客が自ディーラ以外の車両検査/整備施設で検査又は整備を受けていることを判定することにより、車両検査/整備施設への来訪頻度が少ない場合であっても顧客の車両検査/整備ニーズの変化を把握することができる情報分析装置及び情報作成方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態である情報分析システムを概略的に示す概略図である。
図2】本発明の実施形態である情報分析装置の基本的構成を示すブロック図である。
図3】本発明の実施形態における、顧客に対して、車両検査に関する行動に変化があったか否かを判定する動作を示すフローチャートである。
図4】本発明の実施形態である情報分析システムの変形例の概略図である。
図5】本発明の実施形態である情報分析装置の変形例に係る基本的構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の情報分析装置の好ましい一実施形態について、図を参照しながら説明する。図1に、情報分析システム100の基本的構成を示す。情報分析システム100は、情報分析装置1と、車両20と、FCD(Floating Car Data)データベースシステム(車両走行情報データベースシステム)30と、通信網60と、を備える。なお、クライアント端末2(携帯端末、タブレット端末、PC等の情報処理装置)を備えてもよい。ここで、テレマティックス技術に基づいて、車両20はコネクテッドカーであって、当該車両20の車両メーカが運用するコネクテッドシステム(図示せず)と通信可能となっており、各車両20の位置情報、車両操作情報、車両挙動情報等を時刻情報とともに、通信網60を介して、FCDデータベースシステム(車両走行情報データベースシステム)30に送信するように構成されている。
なお、各車両20の位置情報、車両操作情報、車両挙動情報を含む車両走行情報は、FCD(Floating Car Data)データベースシステム(車両走行情報データベースシステム)30において、車両IDに紐づけて記憶される。また、車両IDにより識別される車両の所有者は、当該車両メーカ(ディーラ)の顧客であり、例えばコネクテッドシステムにおいて、顧客を識別するための顧客IDと、当該顧客の所有する車両20を識別する車両IDと、が対応づけられている。
【0019】
車両20の位置情報は、例えばGPSセンサによりGPS信号を受信することで測位される車両20の位置情報(緯度、経度)を含む。なお、例えばジャイロセンサ、加速度センサにより測定される角速度や加速度に基づいて位置情報の測位精度をさらに高めるようにしてもよい。
車両挙動情報は、車両20の挙動に関する情報であって、例えば、エンジン回転数、車速、車両の進行方向、車輪速、及び加速度(前後加速度、横加速度、及び上下加速度)等を含む。
車両操作情報は、運転者による運転操作に関する情報であって、例えばイグニッションオン・オフ情報、各種ペダル操作量(アクセルペダル、ブレーキペダル等の操作量)、ステアリングホイールの舵角、各種ランプのオン・オフ操作情報(ヘッドライト、スモールランプ、ブレーキランプ、ハザードランプ、ウィンカー等のオン・オフ情報)、ワイパーの操作量等を含む。
【0020】
車両検査/整備施設において車両検査/整備が行われると、その時間帯に車両20の各種点検、例えば、車両20のイグニッションキーオン時のエンジンの状態、車両20のエンジンのかかり具合、異音(エンジンが速やかに始動し、スムーズに回転するか、またエンジン始動時やアイドリング状態で異音がないか等)の点検、各種ランプ(ヘッドライト、スモールランプ、ブレーキランプ、ハザードランプ、ウィンカー等)の点滅、点灯の有無の点検等が行われる。
このため、後述するように、車両20の車両検査/整備が行われる間、車両走行情報データベースシステム30には、車両20の車両走行情報として、位置情報が予め設定された所定時間以上変化せず、さらにその間において車両20の所定の操作情報(例えば、走行せずに短時間の間にエンジン起動/停止、又はイグニッションキーのオン・オフ等に関する情報、例えば検査台で走行検査する場合に、位置情報不変で車輪を回転させる車輪回転速情報、また、機能チェックとして例えば日中の時間帯に関わらず、ヘッドライトのオン・オフを行う等の各種ライトの点灯情報等、天候に関わらずワイパーのオン等に関する情報等)が記憶されると推定することができる。
すなわち、車両20の車両走行情報として、位置情報が予め設定された所定時間以上変化せず、さらにその間において車両20の所定の操作情報(例えば、イグニッションキーのオン・オフ情報、車輪回転速情報、各種ライトの点灯情報等)が記憶(収集)される場合、情報分析装置1は、車両20がその時間帯に、車両の検査/整備に係る作業をする施設に滞在していた可能性が高いと推定することができる。
このように、情報分析装置1は、車両走行情報として車両から取得された車両の位置情報推移データ及び車両操作情報に基づいて、顧客が自ディーラ以外の車両検査/整備施設で検査又は整備を受けていることを判定することにより、車両検査/整備施設への来訪頻度が少ない場合であっても顧客の車両検査/整備ニーズの変化を把握することができる。
以上、本実施形態1におけるシステム構成の概要を説明した。次に情報分析装置1について説明する。
【0021】
図2に示すように、情報分析装置1は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、表示部14と、入力部15と、を含んで構成される。
【0022】
制御部11は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置から構成され、情報分析装置1を構成する各部の制御を行う。制御部11の詳細については、後述する。
【0023】
記憶部12は、半導体メモリ等で構成されており、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや、滞在車両走行情報取得処理、施設照合処理、行動判定処理、及び顧客プロファイル作成処理等を行うためのプログラムといった各プログラム、さらにその他、施設情報等の種々の情報が記憶される。記憶部12は、プログラムの外、施設の種別と位置に関する情報を含む施設情報記憶部120及び顧客プロファイル121を備える。
【0024】
施設情報記憶部120は、複数の施設について例えば施設の識別情報(施設ID)、施設の名称、施設の種別に関する施設種別、電話番号、住所、営業時間、施設の位置情報等を含む施設情報が記憶されている。特に、本実施形態においては、少なくとも、施設の種別として、車両の検査手続きに関する施設(例えば、車検手続きを行う施設、車両点検を行う施設、車両の整備を行う施設、車両のディーラ等)については、該当するすべての施設に対して施設情報が記憶されている。
【0025】
顧客プロファイル121は、情報分析装置1を利用するユーザ(例えばディーラ)の顧客毎に、顧客を識別するための顧客IDに対応して、当該顧客の所有する車両を識別する車両ID、顧客の行動情報(例えば、後述する行動判定部112により推定された当該顧客が当該ディーラ以外の施設において車両検査/整備等の相談したこと、又は車両検査/整備等を行ったこと等)を記録したデータが記憶されている。
ユーザ(例えばディーラ)は、顧客プロファイル121を照会、又は顧客IDに基づいて検索することで、顧客の車両検査/整備ニーズの変化を把握することができる。
【0026】
以上、記憶部12について説明したが、例えば施設情報記憶部120に記憶される施設情報は、予め記憶しておく構成としてもよいし、通信網60に接続されたサーバ装置(図示を省略)等から必要に応じて適宜ダウンロードされる構成としてもよい。さらに、これらの情報は、ユーザの入力等に応じて適宜修正されてもよい。
【0027】
通信部13は、DSP等を有し、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)の規格や、Wi-Fi(登録商標)といった規格に準拠して、通信網60を介して他の装置(例えば、前述したサーバ等)との間の無線通信や有線通信を実現する。なお、通信網60は、インターネットや携帯電話網といったネットワークや、これらを組合せたネットワークにより実現される。また、ネットワークの一部に、LAN(Local Area Network)が含まれていてもよい。
【0028】
表示部14は、例えば液晶ディスプレイ、又は有機エレクトロルミネッセンスパネル等の表示デバイスにより構成される。表示部14は、制御部11からの指示を受けて画像を表示する。
入力部15は、テンキーと呼ばれる物理スイッチや表示部14の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置(図示を省略する)等で構成される。
なお、情報分析装置1が入力部及び表示部を備える構成に替えて、入力部及び表示部を備える情報処理装置(図示せず)を情報分析装置1のクライアント端末としてもよい。そうすることで、通信網60を介して、クライアント端末となる情報処理装置(図示せず)から入力データを情報分析装置1に対して入力し、また情報分析装置1から出力される表示画面等をクライアント端末2(情報処理装置)に表示するようにしてもよい。
【0029】
次に、制御部11の詳細について説明をする。制御部11はCPU、RAM、ROM、及びI/O等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部12から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部12から情報を読み出し、RAM及び記憶部12に対して情報の書き込みを行い、通信部13と信号の授受を行う。そして、このようにして、ハードウェアとソフトウェア(プログラム)が協働することにより本実施形態における処理は実現される。
【0030】
制御部11は、機能ブロックとして、滞在車両走行情報取得部110と、施設照合部111と、行動判定部112と、プロファイル作成部113と、を備える。
【0031】
滞在車両走行情報取得部110は、例えばディーラであるユーザが、自社の運用するFCD(Floating Car Data)データベースシステム(車両走行情報データベースシステム)30を検索又は照会することで、例えば、所定期間内に、当該ユーザの顧客毎に、当該顧客が所有する車両20の車両走行情報であって、当該車両20の位置情報が予め設定された所定時間以上変化せず、かつ前記所定時間内において当該車両20から所定の操作情報が収集されている車両走行情報を取得する。ここで、車両20の位置情報が変化しない状態とは、例えば、ある時間帯において、当該時間帯の最初の時刻に位置情報を出力し、当該時間帯の間に車両20が複数個の位置情報を出力し、当該時間帯の最後の時刻に位置情報を出力し、これら複数の位置情報が変化しない状態を車両20の位置情報が変化しない状態を意味するものとする。なお、車両20の位置情報が変化しない状態とは、例えば駐車場に停車する際の速度程度で移動した場合を含むようにしてもよい。また、これらの位置情報が所定の範囲内にある場合を含むようにしてもよい。また、車両検査/整備施設付近の駐車する場合、又はエリア内で短距離走行する場合等を含むようにしてもよい。
所定の操作情報としては、イグニッションキーのオン・オフ情報、車輪回転速情報、ヘッドライトの点灯情報のいずれかを含むものとしてもよい。
なお、予め設定された所定時間として、第1の時間以上であって第2の時間未満、又は第2の時間以上とする、2段階の時間を設定するようにしてもよい。ここで、例えば第1の時間を10分、第2の時間を1時間としてもよい。
そうすることで、当該車両20が当該所定時間において当該車両20から所定の操作情報が収集された場合であって、後述する施設照合部111により当該車両20が車両の検査手続きに関する施設に滞在していたと照合された場合、後述するように、行動判定部112は、車両20の位置情報が変化しない時間が第1の時間以上かつ第2の時間未満に該当する場合、当該顧客の車両検査に関する行動が車両検査/整備の相談を行った行動であると推定し、車両20の位置情報が変化しない時間が第2の時間以上に該当する場合、当該顧客の車両検査に関する行動が車両検査/整備を行った行動であると推定するようにしてもよい。
【0032】
滞在車両走行情報取得部110は、検索照会対象とする所定期間及び顧客ID(複数でもよい)をユーザから入力(指定)されるようにしてもよい。また、ユーザから所定期間の入力(指定)がない場合、予め設定したデフォルト値(例えば現在から1か月前までの期間)を所定期間としてもよい。またユーザから顧客IDの入力(指定)がない場合、デフォルト値として、顧客プロファイル121に記録されている顧客すべてを対象とするようにしてもよい。
滞在車両走行情報取得部110は、顧客プロファイル121を参照することで、指定された顧客IDに対応する車両IDを取得するとともに、指定された所定期間内において、指定された顧客ID毎に当該顧客IDにより識別される顧客の所有する車両20の位置情報が予め設定された所定時間以上変化せず、かつその間において当該車両20の所定の操作情報が収集された車両走行情報を取得することができる。
以上、滞在車両走行情報取得部110について説明した。
【0033】
施設照合部111について説明する。
施設照合部111は、まず、滞在車両走行情報取得部110により取得された各顧客の所有する車両20が予め設定された所定時間以上変化しない位置情報(滞在位置情報)に対応する施設情報を、施設情報記憶部120に記憶された施設情報に含まれる施設の位置情報に基づいて抽出する。
次に、施設照合部111は、抽出された施設情報に含まれる施設種別が車両の検査手続きに関する施設(例えば、車検手続きを行う施設、車両点検を行う施設、車両の整備を行う施設、車両のディーラ等)に相当するか否か照合する。
施設照合部111は、滞在施設が車両の検査手続きに関する施設に相当すると照合した場合、車両20毎に、当該車両20の所有者である顧客ID、施設名称、当該施設に滞在した日時及び滞在時間を例えば1レコードとして記憶部12に記憶するようにしてもよい。なお、当該レコードに、滞在時間中に収集された当該車両20の操作情報を含むようにしてもよい。
なお、抽出された施設情報に含まれる施設種別が車両の検査手続きに関する施設に相当しない場合、施設照合部111は、当該車両20の所有者である顧客ID、施設名称、当該施設に滞在した日時、滞在時間、及び滞在時間中に収集された当該車両20の操作情報をエラー情報として出力するようにしてもよい。そうすることで、ユーザは、エラーとなった原因を調査することができる。
以上、施設照合部111について説明した。
【0034】
行動判定部112について説明する。
行動判定部112は、施設照合部111により、車両20が車両の検査手続きに関する施設(施設名称を例えばA車両検査場とする)に滞在していたと照合した場合、当該顧客はA車両検査場において、車両検査等に関する行動をしていたと推定する。
なお、前述したように、予め設定された所定時間として、第1の時間以上であって第2の時間未満、又は第2の時間以上とする、2段階の時間を設定した場合、行動判定部112は、車両20の位置情報が変化しない時間が第1の時間(例えば10分)以上かつ第2の時間未満(例えば1時間未満)に該当する場合、当該顧客の車両検査/整備に関する行動が車両検査/整備の相談を行った行動であると推定し、車両20の位置情報が変化しない時間が第2の時間以上(例えば1時間以上)に該当する場合、当該顧客の車両検査/整備に関する行動が車両検査/整備を行った行動であると推定するようにしてもよい。
以上、行動判定部112について説明した。
【0035】
最後にプロファイル作成部113について説明する。
プロファイル作成部113は、行動判定部112により、車両検査に関する行動をしたと推定された顧客それぞれについて、当該顧客の当該車両IDにより識別される車両20に係る車両検査に関する行動情報を、顧客IDに紐づけて顧客プロファイル121を作成及び/又は更新する。
具体的には、プロファイル作成部113は、当該顧客の車両IDにより識別される車両20の車両検査/整備に関する行動をしたと推定される施設名称、当該施設に滞在した日時、滞在時間、及び滞在時間中に収集された当該車両20の操作情報等を例えばプロファイル情報として作成し、顧客プロファイル121に記録する。そうすることで、ユーザは、顧客プロファイル121を照会又は検索することで、自ディーラ以外で車両検査等を行った顧客に対して、余計なリコメンドをすることなく、より適切なリコメンドをすることが可能となる。
以上、本実施形態として例示した情報分析装置1の各機能部の構成について説明した。
【0036】
次に、図3に記載したフローチャートを参照して、本実施形態の動作について説明する。図3は、情報分析装置1がユーザから指定された1人の顧客に対して、当該顧客の所有する車両20について車両検査/整備に関する行動をしたか否かを推定し、当該行動をしたと推定される場合に、顧客プロファイル121の作成又は更新を行う動作を示すフローチャートである。なお、車両検査/整備に関する行動の推定は、過去1か月における期間が指定された場合に当該行動の有無を推定する処理を例示する。
なお、顧客の所有する車両が複数台ある場合、複数個の対象車両の集合から、対象車両20を1台ずつ選択して、図3に記載のフローチャートにより当該車両の車両検査態様に変化があったか否かを推定し、当該車両に係る推定処理が終われば、残りの対象車両についても、1台ずつ選択して同様の処理を行い、この処理を指定された全ての車両について繰り返して行うことで、各車両の車両検査態様に変化があったか否かを推定することができる。また、ユーザから複数の顧客が指定された場合は、対象となる顧客の集合から、対象顧客を1人ずつ選択して、図3に記載のフローチャートにより当該顧客の所有する車両の車両検査態様に変化があったか否かを推定し、当該顧客の所有する車両に係る推定処理が終われば、残りの対象顧客についても、1人ずつ選択して同様の処理を行い、この処理を指定された全ての顧客について繰り返して行うことで、各顧客の所有する車両に係る車両検査態様に変化があったか否かを推定することができる。
【0037】
図3を参照すると、ステップS10において、情報分析装置1(滞在車両走行情報取得部110)は、顧客プロファイル121を参照することで、指定された顧客IDに対応する車両IDを取得する。
【0038】
ステップS11において、情報分析装置1(滞在車両走行情報取得部110)は、例えば、直近1か月前から現在までの時刻に沿って、直近1カ月間における当該車両IDに係る車両20の車両走行情報に基づいて、当該車両20の位置情報が予め設定された所定時間以上変化せず、かつ前記所定時間内において当該車両20から所定の操作情報が収集されている車両走行情報を取得し、取得した車両走行情報を滞在日時に対応づけて滞在位置情報の集合を作成する。
【0039】
ステップS12において、滞在位置情報の集合が空集合でない場合、ステップS13に移る。滞在位置情報の集合が空集合の場合、情報分析処理を終了する。
【0040】
ステップS13において、情報分析装置1(施設照合部111)は、滞在位置情報の集合を、滞在位置情報が車両の検査手続きに関する施設(車両検査/整備施設)の位置情報となる滞在位置情報の部分集合(「車両検査候補集合」)と、車両の検査手続きに関する施設の位置情報に該当しない滞在位置情報の部分集合(「車両検査非候補集合」)に分ける。
【0041】
ステップS14において、「車両検査候補集合」が空集合でない場合、ステップS15に移る。「車両検査候補集合」が空集合の場合、ステップS17に移る。
【0042】
ステップS15において、情報分析装置1(行動判定部112)は、車両検査候補集合に含まれる滞在位置情報毎に、当該顧客は滞在位置情報に位置する車両検査場において、車両検査等に関する行動をしていたと推定する。なお、情報分析装置1(行動判定部112)は、車両20の位置情報が変化しない時間が第1の時間(例えば10分)以上かつ第2の時間未満(例えば1時間未満)に該当する場合、当該顧客の車両検査に関する行動が車両検査の相談を行った行動であると推定し、車両20の位置情報が変化しない時間が第2の時間以上(例えば1時間以上)に該当する場合、当該顧客の車両検査に関する行動が車両検査を行った行動であると推定する。
【0043】
ステップS16において、情報分析装置1(プロファイル作成部113)は、車両検査候補集合に含まれる滞在位置情報毎に、顧客IDに紐づけて、当該顧客の所有する当該車両IDにより識別される車両20に係る車両検査に関する行動情報に基づいて顧客プロファイル121を作成及び/又は更新し、情報分析処理を終了する。
【0044】
ステップS17において、情報分析装置1(プロファイル作成部113)は、「車両検査非候補集合」に含まれる滞在位置情報をエラー情報として出力し、情報分析処理を終了する。
【0045】
以上により、情報分析装置1が、車両走行情報として車両20から取得された車両20の位置情報推移データ及び車両操作情報に基づいて、顧客が自ディーラ以外の車両検査/整備施設で検査又は整備を受けているか否かを判定する動作について説明した。
以上により、情報分析装置1は、車両検査/整備施設への来訪頻度が少ない場合であっても顧客の車両検査/整備ニーズの変化を把握することができる。
【0046】
各機器のそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれが協働することにより行なわれるナビゲーション方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
【0047】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0048】
上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
【0049】
<変形例1>
図4に情報分析システムの変形例の概略図を示す。また図5に情報分析装置の変形例に係る機能ブロック図を示す。前述した第1の実施形態では、滞在車両走行情報取得部110は、例えばディーラであるユーザが、自社の運用するFCD(Floating Car Data)データベースシステム(車両走行情報データベースシステム)30を検索又は照会することで、例えば、所定期間内に、当該ユーザの顧客毎に、当該顧客が所有する車両20の車両走行情報であって、当該車両20の位置情報が予め設定された所定時間以上変化せず、かつ前記所定時間内において当該車両20から所定の操作情報が収集されている車両走行情報を取得する構成としたが、図4に示すように、情報分析装置1Aは、各車両20から当該車両20の車両走行情報を受信するようにしてもよい。このため、情報分析装置1Aは、図5に示すように、制御部11の機能ブロックとして、滞在車両走行情報取得部110と、施設照合部111と、行動判定部112と、プロファイル作成部113に加えて、車両走行情報受信部115を備え、各車両20から受信した車両走行情報を例えば車両走行情報記憶部125に記憶するようにしてもよい。
車両走行情報受信部115は、通信部13を介して各車両20から当該車両20の車両走行情報を受信し、例えば車両走行情報記憶部125に記憶する。
滞在車両走行情報取得部110は、車両走行情報記憶部125に記憶された車両走行情報から、所定期間内における、顧客IDにより識別される車両IDの車両走行情報を順次入力することで、当該車両20の位置情報が予め設定された所定時間以上変化せず、かつ前記所定時間内において当該車両20から所定の操作情報が収集されている車両走行情報のみを抽出して、車両位置情報が所定時間上変化しなかった日時、滞在時間帯、位置情報、及び滞在時間帯に収集された操作情報を1つのレコード単位として記憶部12に記憶する。
その後、施設照合部111は第1の実施形態と同様に、滞在位置情報が車両の検査手続きに関する施設に相当するか否かを照合する。その後、行動判定部112、及びプロファイル作成部113は、第1の実施形態と同様の処理を行うことで、プロファイル作成部113は、当該顧客の車両IDにより識別される車両20の車両検査/整備に関する行動をしたと推定される施設名称、当該施設に滞在した日時、滞在時間、及び滞在時間中に収集された当該車両20の操作情報等を例えばプロファイル情報として作成し、顧客プロファイル121に記録する。
【0050】
<変形例2>
上述の実施形態では、情報分析装置1を1つのサーバ装置等により実現すると説明したが、情報分析装置1の各機能を、適宜複数のサーバ装置に分散する、分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、情報分析装置1の各機能を実現してもよい。
【符号の説明】
【0051】
100 情報分析システム
100A 情報分析システム
1 情報分析装置
1A 情報分析装置
11 制御部
110 滞在車両走行情報取得部
111 施設照合部
112 行動判定部
113 プロファイル作成部
115 車両走行情報受信部
12 記憶部
120 施設情報記憶部
121 顧客プロファイル
125 車両走行情報記憶部
13 通信部
14 表示部
15 入力部
2 クライアント端末
20 車両
30 車両走行情報データベースシステム
60 通信網
図1
図2
図3
図4
図5