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特開2024-1189パーソナルケアエアゾール組成物、方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024001189
(43)【公開日】2024-01-09
(54)【発明の名称】パーソナルケアエアゾール組成物、方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/02 20060101AFI20231226BHJP
   A61K 8/31 20060101ALI20231226BHJP
   A61K 8/37 20060101ALI20231226BHJP
   A61K 8/89 20060101ALI20231226BHJP
   A61K 8/9789 20170101ALI20231226BHJP
   A61K 8/25 20060101ALI20231226BHJP
   A61K 8/26 20060101ALI20231226BHJP
   A61Q 15/00 20060101ALI20231226BHJP
   A61Q 5/00 20060101ALI20231226BHJP
【FI】
A61K8/02
A61K8/31
A61K8/37
A61K8/89
A61K8/9789
A61K8/25
A61K8/26
A61Q15/00
A61Q5/00
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023173990
(22)【出願日】2023-10-06
(62)【分割の表示】P 2021557319の分割
【原出願日】2020-03-20
(31)【優先権主張番号】62/827,697
(32)【優先日】2019-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500575824
【氏名又は名称】ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】Honeywell International Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100120754
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 豊治
(72)【発明者】
【氏名】セティワン、バリー
(72)【発明者】
【氏名】リン、ユー、クン
(72)【発明者】
【氏名】アンザローン、アンソニー
(72)【発明者】
【氏名】ハンカ-ボーラ、プレマ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】エアゾールの形態で人の皮膚に送達するためのパーソナルケア製剤を提供する。
【解決手段】(1)非噴射剤成分であって、少なくとも1種の微粒子の形態の活性成分と、少なくとも1種の疎水化粘土と、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-1233zd)及び少なくとも1種の共担体を含む疎水性担体と、を含み、(i)前述のトランス-1233zd:共担体の重量比が約0.25:1~約4:1であり、(ii)前述のトランス-1233zd及び前述の共担体が合わせて前述の疎水性担体の少なくとも約40重量%を構成する、非噴射剤成分を含む。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアゾールの形態で人の皮膚に送達するためのパーソナルケア製剤であって、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)約0.5重量%~約80重量%の少なくとも1種の微粒子の形態の活性成分
と、
(b)約0.5重量%~約15重量%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(c)約10重量%~約85重量%の疎水性担体であって、トランス-1-クロロ
-3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-1233zd)と、少なくとも1種の
共担体とを含み、(i)前記トランス-1233zd:共担体の重量比が約0.25:1
~約4:1であり、(ii)前記トランス-1233zd及び前記共担体が合わせて前記
疎水性担体の少なくとも約40重量%を構成する、疎水性担体と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前記成分(a)~(d)の
百分率が前記製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前記非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、前
記噴射剤が前記成分(a)~(d)と界面形成及び/又は分離され得る、噴射剤と、を含
む、製剤。
【請求項2】
前記少なくとも1種の共担体が、(i)直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和C8~30
脂肪酸のトリグリセリド、(ii)少なくとも1つのC~Cモノカルボン酸、ジカル
ボン酸又はトリカルボン酸と、少なくとも1つの1~30個の炭素原子を有する直鎖又は
分枝鎖、飽和又は不飽和アルコールとのエステル、(iii)C10~C20イソパラフ
ィン、(iv)D-4及びD-5以外の揮発性シリコーン流体、並びにこれらの2つ以上
の組み合わせ、のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の製剤。
【請求項3】
前記共担体が、エアゾールの形態で前記人の皮膚にスプレーされたとき、前記製剤に
ドライシルキー感を提供するタイプのものであり、そのような量で存在する、請求項1に
記載の製剤。
【請求項4】
前記少なくとも1種の共担体が、全ての前記担体成分の少なくとも約20重量%を構
成し、1つ以上の直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和C8~30脂肪酸のトリグリセリド及
びこれらの2つ以上の組み合わせから本質的になる、請求項1に記載の製剤。
【請求項5】
前記疎水性担体が、全ての前記担体成分の少なくとも約20重量%のトランス-1-
クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-1233zd)を含む、請求項
4に記載の製剤。
【請求項6】
前記少なくとも1種の共担体が、天然油である1つ以上のトリグリセリドから本質的
になる、請求項1に記載の製剤。
【請求項7】
前記少なくとも1種の共担体が、全ての前記担体成分に基づいて少なくとも約20重
量%の量で存在するベニバナ油を含む、請求項1に記載の製剤。
【請求項8】
パーソナルケア組成物中のシリコーン流体のドロップイン代替流体であって、前記代
替流体が、
(a)トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-12
33zd)と、
(b)少なくとも1種の共担体と、を含み、(i)前記トランス-1233zd:共
担体の重量比が約0.25:1~約4:1であり、(ii)前記トランス-1233zd
及び前記共担体が合わせて前記代替流体の少なくとも約90重量%を構成する、ドロップ
イン代替流体。
【請求項9】
前記少なくとも1種の共担体が、(i)直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和C8~30
脂肪酸のトリグリセリド、(ii)少なくとも1つのC~Cモノカルボン酸、ジカル
ボン酸又はトリカルボン酸と、少なくとも1つの1~30個の炭素原子を有する直鎖又は
分枝鎖、飽和又は不飽和アルコールとのエステル、(iii)C10~C20イソパラフ
ィン、(iv)D-4及びD-5以外の揮発性シリコーン流体、並びにこれらの2つ以上
の組み合わせ、のうちの1つ以上を含む、請求項8に記載のドロップイン代替流体。
【請求項10】
前記少なくとも1種の共担体が、全ての前記担体成分に基づいて少なくとも約20重
量%の量で存在する、請求項8に記載のドロップイン代替流体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、参照により本明細書に組み込まれる、2019年4月1日に出願された米
国仮出願第62/827,697号に関し、その優先的な利益を主張するものである。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、概して、エアゾールと、人の皮膚及び/又は毛髪にエアゾールを送達する
ための方法及び装置とに関し、加圧容器からスプレーするのに好適な粉末懸濁タイプのエ
アゾールを介して送達するための制汗剤組成物及び他のパーソナルケア組成物を含む。
【背景技術】
【0003】
制汗剤組成物は、通常、汗腺による汗の生成を化学的に抑制する制汗活性化合物を含
有する。このような化合物の一例は、クロルヒドロキシアルミニウムであり、これは、使
用者の発汗を抑制するための収斂剤として作用する。このような制汗剤製剤は、ロールオ
ン及びスティックの形態を含む、いくつかの異なる適用モードを使用して皮膚に適用する
ことができる。しかしながら、当業者であれば、制汗剤製剤をエアゾールスプレーの形態
で適用すると、皮膚への適用時にいくつかの利点を有し得ることを理解するであろう。
【0004】
エアゾール制汗剤スプレーの場合、制汗活性化合物は、通常、加圧エアゾール容器内
の非水性液化揮発性噴射剤と共に液体担体中で不溶性粉末として懸濁される。エアゾール
スプレーは、エアゾール容器の噴霧弁からの分配時に、噴射剤が液体から気相へ急速に転
移することによって生成される。結果として、エアゾールスプレーを使用した制汗剤の適
用は、多くの理由から広く受け入れられてきた。噴射剤中に懸濁された乾燥粉末の形態の
制汗活性化合物のエアゾール適用は、制汗剤が、ドライかつ快適に感じる方法で皮膚に滑
らかかつ効果的に適用され得るため、外見上望ましい。更に、制汗剤粉末は液化噴射剤媒
体中に溶解しないため、制汗剤の塩は通常の金属エアゾール缶を腐食しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
制汗エアゾールスプレーに関連する1つの困難は、制汗活性化合物の小粒子の送達が
いくつかの技術的困難をもたらし得ることである。例えば、微粒子スプレーは、確実に有
効成分の大部分が使用者の皮膚に移動し、留まり、かつ吸収されるようにする点で困難を
生じることがある。この問題は、乾燥粉末スプレーが、多くの場合に広く分散するか又は
雲状のものを形成する傾向にあり、それによって多くの活性粒子が標的領域に当たらない
ことから生じる。また、粒子が標的領域に当たったとしても、噴射剤によって粒子に付与
される比較的高いエネルギーにより、多くの粒子が使用者の皮膚から跳ね返されることが
ある。これらの問題に対処するために、無水液体担体成分を利用して活性粉末を分散及び
/又は懸濁させることが一般的になっており、次に、無水担体の微細な液滴は、より良好
に形成されたスプレーパターンで標的領域に移動することができ、使用者から跳ね返され
る乾燥粒子の問題が大幅に低減される。制汗エアゾールスプレーを含むいくつかのパーソ
ナルケア組成物において活性成分の担体流体として使用するために、特定のシリコーン液
体がこれまでに開発されてきた。しかしながら、製品中で頻繁に使用される揮発性シリコ
ーン流体のオクタメチルシクロ-テトラシロキサン[(CH3)2SiO]4である「D
-4」及びデカメチルシクロペンタシロキサン[(CH3)2SiO]5である「D-5
」の使用を低減又は排除する必要性が生じてきており、これは、これらの液体が生物圏に
流出することをもたらす。例えば、参照により本明細書に組み込まれる、Danish
Ministry of the Environmentにより刊行された表題「Si
loxanes(D3,D4,D5,D6,HMDS)Evaluation of h
ealth hazards and proposal of a health-b
ased quality criterion for ambient air E
nvironmental Project No.1531,2014)の刊行物を参
照されたい。制汗エアゾールスプレー製品を含むパーソナルケア製品において活性成分に
対して使用されるシリコーン液体の代替担体液体を開発することは、重大な技術的課題を
示す。例えば、代替流体は、発汗を防止するなどの、意図された目的の粒子の有効性を低
下させることなく、活性化合物を効果的に分散及び/又は懸濁することができなければな
らない。加えて、担体流体は、使用者の皮膚に移動する際に、微細かつ標的を絞ったスプ
レーとして留まり、同時に過度な濡れ/油性感又は過度なドライ感のいずれも与えること
なく皮膚に接触する能力を含む、達成困難な特徴の組み合わせを満たす必要がある。以前
使用されたシリコーン液体によって達成されていたのと同じレベルでこの特徴の組み合わ
せを同時に達成し得る新しい担体流体を開発することは、困難な技術的課題である。
【0006】
したがって、本発明は、エアゾールの形態で人の皮膚に送達するためのパーソナルケ
ア製剤を提供し、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)約0.5重量%~約80重量%の少なくとも1種の微粒子の形態の活性成分と

(b)約0.5重量%~約15重量%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(c)約10重量%~約85重量%の疎水性担体であって、トランス-1-クロロ-
3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-1233zd)と、少なくとも1種の共
担体とを含み、(i)前述のトランス-1233zd:共担体の重量比が約0.25:1
~約4:1であり、(ii)前述のトランス-1233zd及び前述の共担体が合わせて
前述の疎水性担体の少なくとも約40重量%を構成し、(iii)前述の共担体が、エア
ゾールの形態で人の皮膚にスプレーされたとき、前述の製剤にドライシルキー感を提供す
るタイプのものであり、そのような量で存在する、疎水性担体と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前述の成分(a)~(d)の
百分率が製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前述の非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、
この噴射剤が前述の成分(a)~(d)と界面形成及び/又は分離され得る、噴射剤と、
を含む。
【0007】
便宜上、本段落によるパーソナルケア製剤は、本明細書では製剤1と称される。
【0008】
本明細書で使用するとき、「活性成分」とは、皮膚又は毛髪の感触、含水量、質感、
形状、色、又は健康を含むがこれらに限定されない、使用者のパーソナルケアに影響を与
えるか、又は影響を与えることが意図された化合物(複数可)を意味する。
【0009】
本明細書で使用するとき、「ドライシルキー感」とは、これらの用語が業界で理解さ
れるように、過度に濡れていない又は過度に乾燥していない皮膚又は頭皮における感触を
意味する。
【0010】
本明細書で使用するとき、用語「界面形成される」とは、噴射剤が非噴射剤成分と少
なくとも接触した状態にあり、非噴射剤成分に噴射力を直接加えることができることを意
味する。
【0011】
本明細書で使用するとき、「分離される」とは、例えばバッグオンバルブ構成に含ま
れる製剤の場合と同様に、壁、好ましくは可撓性の壁が、噴射剤の少なくとも一部から非
噴射剤成分を分離することを意味する。
【0012】
本明細書で使用するとき、用語「担体」とは、製剤の連続液相を構成する製剤の成分
(液相中に存在し得る任意の噴射剤を除く)に加えて、活性成分の懸濁の補助及び/又は
分散の安定化の目的で連続液相中に存在する任意の成分を指す。
【0013】
本発明はまた、エアゾールの形態で人の皮膚に送達するためのパーソナルケア製剤を
提供し、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)約0.5重量%~約80重量%の少なくとも1種の微粒子の形態の活性成分と

(b)約0.5重量%~約15重量%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(C)約10重量%~約85重量%の疎水性担体であって、トランス-1-クロロ-
3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-1233zd)と、少なくとも1種の共
担体とを含み、共担体が、(i)直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和C8~30脂肪酸のト
リグリセリド、(ii)少なくとも1つのC2~C9モノカルボン酸、ジカルボン酸又は
トリカルボン酸と、少なくとも1つの1~30個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖、飽
和又は不飽和アルコールとのエステル、(iii)C10~C20イソパラフィン、及び
(iv)D-4及びD-5以外の揮発性シリコーン流体、のうちの1つ以上を含み、前述
のトランス-1233zd:共担体の重量比が約0.25:1~約4:1であり、前述の
トランス-1233zd及び前述の共担体が合わせて前述の疎水性担体の少なくとも約4
0重量%を構成する、疎水性担体と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前述の成分(a)~(d)の
百分率が製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前述の非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、
この噴射剤が前述の成分(a)~(d)と界面形成及び/又は分離され得る、噴射剤と、
を含む。
【0014】
便宜上、本段落によるパーソナルケア製剤は、本明細書では製剤2と称される。
【0015】
本発明はまた、エアゾールの形態で送達するためのパーソナルケア製剤を提供し、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)約1重量%~約60重量%の少なくとも1種の活性成分と、
(b)約0.5重量%~約15重量%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(c)製剤中の成分の総重量に基づいて、約10重量%~約85重量%の疎水性担体
であって、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-12
33zd)と、少なくとも1種の共担体とを含み、共担体が、(i)直鎖又は分枝鎖、飽
和又は不飽和C8~30脂肪酸のトリグリセリド、及び(ii)少なくとも1つのC2~
C9モノカルボン酸、ジカルボン酸又はトリカルボン酸と、少なくとも1つの1~30個
の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和アルコールとのエステル、のうちの
1つ以上を含み、前述のトランス-1233zd:共担体の重量比が約0.25:1~約
4:1であり、前述のトランス-1233zd及び前述の共担体が合わせて前述の疎水性
担体の少なくとも約40重量%を構成する、疎水性担体と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前述の成分(a)~(d)の
百分率が製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前述の非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、
この噴射剤が前述の成分(a)~(d)と界面形成及び/又は分離され得る、噴射剤と、
を含む。
【0016】
便宜上、本段落によるパーソナルケア製剤は、本明細書では製剤3と称される。
【0017】
本発明はまた、エアゾールの形態で送達するためのパーソナルケア製剤を提供し、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)約1重量%~約60重量%の少なくとも1種の活性成分と、
(b)約0.5重量%~約15重量%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(c)約10重量%~約85重量%の疎水性担体であって、全担体成分の少なくとも
約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-
1233zd)と、全担体成分の少なくとも約20重量%の第1の共担体とを含み、第1
の共担体が、1つ以上の直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和C8~30脂肪酸のトリグリセ
リドからなり、前述のトランス-1233zd:第1の共担体の重量比が約0.25:1
~約4:1である、疎水性担体と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前述の成分(a)~(d)の
百分率が製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前述の非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、
この噴射剤が前述の成分(a)~(d)と界面形成又は分離され得る、噴射剤と、を含む
【0018】
便宜上、本段落によるパーソナルケア製剤は、本明細書では製剤4と称される。
【0019】
本発明はまた、エアゾールの形態で送達するためのパーソナルケア製剤を提供し、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)約1重量%~約60重量%の少なくとも1種の発汗抑制制汗活性成分と、
(b)約0.5重量%~約15重量%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(c)約10重量%~約85重量%の疎水性担体であって、全担体成分の少なくとも
約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-
1233zd)と、全担体成分の少なくとも約20重量%の第1の共担体とを含み、第1
の共担体が、天然油である1つ以上のトリグリセリドからなり、前述のトランス-123
3zd:第1の共担体の重量比が約0.25:1~約4:1である、疎水性担体と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前述の成分(a)~(d)の
百分率が製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前述の非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、
この噴射剤が前述の成分(a)~(d)と界面形成又は分離され得る、噴射剤と、を含む
【0020】
便宜上、本段落によるパーソナルケア製剤は、本明細書では製剤5と称される。
【0021】
本明細書で使用するとき、「天然油」とは、天然に存在する植物原料から抽出された
油を指す。
【0022】
本発明はまた、エアゾールの形態で送達するためのパーソナルケア製剤を提供し、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)約1重量%~約60重量%の少なくとも1種の活性成分と、
(b)約0.5重量%~約15重量%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(c)約10重量%~約85重量%の疎水性担体であって、全担体成分の少なくとも
約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-
1233zd)と、全担体成分の少なくとも約20重量%の第1の共担体とを含み、第1
の共担体が、大豆油、綿実油、ヒマワリ油、パーム油、パーム核油、アマニ油、アーモン
ド油、ヒマシ油、コーン油、オリーブ油、菜種油、ゴマ油、ベニバナ油、小麦胚芽油、桃
仁油、ココナッツ油の液体成分、及びこれらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択
され、前述のトランス-1233zd:第1の共担体の重量比が約0.25:1~約4:
1である、疎水性担体と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前述の成分(a)~(d)の
百分率が製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前述の非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、
この噴射剤が前述の成分(a)~(d)と界面形成又は分離され得る、噴射剤と、を含む
【0023】
便宜上、本段落によるパーソナルケア製剤は、本明細書では製剤6と称される。
【0024】
本発明はまた、エアゾールの形態で送達するためのパーソナルケア製剤を提供し、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)約1重量%~約60重量%の少なくとも1種の活性成分と、
(b)約0.5重量%~約15重量%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(c)約10重量%~約85重量%の疎水性担体であって、全担体成分の少なくとも
約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-
1233zd)と、全担体成分の少なくとも約20重量%のベニバナ油からなる第1の共
担体とを含み、前述のトランス-1233zd:第1の共担体の重量比が約0.25:1
~約4:1である、疎水性担体と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前述の成分(a)~(d)の
百分率が製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前述の非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、
この噴射剤が前述の成分(a)~(d)と界面形成又は分離され得る、噴射剤と、を含む
【0025】
便宜上、本段落によるパーソナルケア製剤は、本明細書では製剤7と称される。
【0026】
本発明はまた、エアゾールの形態で送達するためのパーソナルケア製剤を提供し、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)約1重量%~約60重量%の少なくとも1種の活性成分と、
(b)約0.5%~約15%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(c)約10重量%~約85重量%の疎水性担体であって、全担体成分の少なくとも
約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-
1233zd)と、全担体成分の少なくとも約20重量%の第1の共担体とを含み、第1
の共担体が、少なくとも1つのC2~C7モノカルボン酸、ジカルボン酸又はトリカルボ
ン酸と、少なくとも1つの1~30個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽
和アルコールとのエステルからなり、前述のトランス-1233zd:第1の共担体の重
量比が約0.25:1~約4:1である、疎水性担体と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前述の成分(a)~(d)の
百分率が製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前述の非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、
この噴射剤が前述の成分(a)~(d)と界面形成及び/又は分離され得る、噴射剤と、
を含む。
【0027】
便宜上、本段落によるパーソナルケア製剤は、本明細書では製剤8と称される。
【0028】
本発明はまた、エアゾールの形態で送達するためのパーソナルケア製剤を提供し、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)約1重量%~約60重量%の少なくとも1種の活性成分と、
(b)約0.5%~約15%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(c)約10重量%~約85重量%の疎水性担体であって、全担体成分の少なくとも
約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-
1233zd)と、全担体成分の少なくとも約20重量%の第1の共担体とを含み、第1
の共担体が、少なくとも1つのC2~C7ジカルボン酸又はトリカルボン酸と、少なくと
も1つの4~10個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和アルコールとの
ジエステルからなり、前述のトランス-1233zd:第1の共担体の重量比が約0.2
5:1~約4:1である、疎水性担体と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前述の成分(a)~(d)の
百分率が製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前述の非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、
この噴射剤が前述の成分(a)~(d)と界面形成及び/又は分離され得る、噴射剤と、
を含む。便宜上、本段落によるパーソナルケア製剤は、本明細書では製剤9と称される。
【0029】
本発明はまた、エアゾールの形態で送達するためのパーソナルケア製剤を提供し、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)約1重量%~約60重量%の少なくとも1種の活性成分と、
(b)約0.5%~約15%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(c)約10重量%~約85重量%の疎水性担体であって、全担体成分の少なくとも
約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-
1233zd)と、全担体成分の少なくとも約20重量%の第1の共担体とを含み、第1
の共担体が、少なくとも1つのC3~C5ジカルボン酸又はトリカルボン酸と、少なくと
も1つの5~9個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和アルコールとのジ
エステルからなり、前述のトランス-1233zd:第1の共担体の重量比が約0.25
:1~約4:1である、疎水性担体と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前述の成分(a)~(d)の
百分率が製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前述の非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、
この噴射剤が前述の成分(a)~(d)と界面形成及び/又は分離され得る、噴射剤と、
を含む。
【0030】
便宜上、本段落によるパーソナルケア製剤は、本明細書では製剤10と称される。
【0031】
したがって、本発明は、エアゾールの形態で人の皮膚に送達するための制汗剤製剤を
提供し、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)約0.5重量%~約80重量%の少なくとも1種の微粒子の形態の発刊抑制制
汗活性成分と、
(b)約0.5重量%~約15重量%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(c)約10重量%~約85重量%の疎水性担体であって、トランス-1-クロロ-
3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-1233zd)と、少なくとも1種の共
担体とを含み、(i)前述のトランス-1233zd:共担体の重量比が約0.25:1
~約4:1であり、(ii)前述のトランス-1233zd及び前述の共担体が合わせて
前述の疎水性担体の少なくとも約40重量%を構成し、(iii)前述の共担体が、エア
ゾールの形態で人の皮膚にスプレーされたとき、前述の製剤にドライシルキー感を提供す
るタイプのものであり、そのような量で存在する、疎水性担体と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前述の成分(a)~(d)の
百分率が製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前述の非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、
この噴射剤が前述の成分(a)~(d)と界面形成及び/又は分離され得る、噴射剤と、
を含む。
【0032】
便宜上、本段落による制汗剤製剤は、本明細書では製剤11と称される。
【0033】
本発明はまた、エアゾールの形態で人の皮膚に送達するための制汗剤製剤を提供し、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)約0.5重量%~約80重量%の少なくとも1種の微粒子の形態の発刊抑制制
汗活性成分と、
(b)約0.5重量%~約15重量%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(C)約10重量%~約85重量%の疎水性担体であって、トランス-1-クロロ-
3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-1233zd)と、少なくとも1種の共
担体とを含み、共担体が、(i)直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和C8~30脂肪酸のト
リグリセリド、(ii)少なくとも1つのC2~C9モノカルボン酸、ジカルボン酸又は
トリカルボン酸と、少なくとも1つの1~30個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖、飽
和又は不飽和アルコールとのエステル、及び(iii)C10~C20イソパラフィン、
のうちの1つ以上を含み、前述のトランス-1233zd:共担体の重量比が約0.25
:1~約4:1であり、前述のトランス-1233zd及び前述の共担体が合わせて前述
の疎水性担体の少なくとも約40重量%を構成する、疎水性担体と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前述の成分(a)~(d)の
百分率が製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前述の非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、
この噴射剤が前述の成分(a)~(d)と界面形成及び/又は分離され得る、噴射剤と、
を含む。
【0034】
便宜上、本段落によるパーソナルケア製剤は、本明細書では製剤12と称される。
【0035】
本発明はまた、エアゾールの形態で送達するための制汗剤製剤を提供し、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)約1重量%~約60重量%の少なくとも1種の発汗抑制制汗活性成分と、
(b)約0.5重量%~約15重量%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(c)製剤中の成分の総重量に基づいて、約10重量%~約85重量%の疎水性担体
であって、全担体成分の少なくとも約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-
トリフルオロプロペン(トランス-1233zd)と、全担体成分の少なくとも約20重
量%の第1の共担体とを含み、第1の共担体が、1つ以上の直鎖又は分枝鎖、飽和又は不
飽和C8~30脂肪酸のトリグリセリドからなり、前述のトランス-1233zd:第1
の共担体の重量比が約0.25:1~約4:1である、疎水性担体と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前述の成分(a)~(d)の
百分率が製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前述の非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、
この噴射剤が前述の成分(a)~(d)と界面形成又は分離され得る、噴射剤と、を含む
【0036】
便宜上、本段落による制汗剤製剤は、本明細書では製剤13と称される。
【0037】
本発明はまた、エアゾールの形態で送達するための制汗剤製剤を提供し、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)約1重量%~約60重量%の少なくとも1種の発汗抑制制汗活性成分と、
(b)約0.5重量%~約15重量%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(c)製剤中の成分の総重量に基づいて、約10重量%~約85重量%の疎水性担体
であって、全担体成分の少なくとも約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-
トリフルオロプロペン(トランス-1233zd)と、全担体成分の少なくとも約20重
量%の第1の共担体とを含み、第1の共担体が、天然油である1つ以上のトリグリセリド
からなり、前述のトランス-1233zd:第1の共担体の重量比が約0.25:1~約
4:1である、疎水性担体と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前述の成分(a)~(d)の
百分率が製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前述の非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、
この噴射剤が前述の成分(a)~(d)と界面形成又は分離され得る、噴射剤と、を含む
【0038】
便宜上、本段落による制汗剤製剤は、本明細書では製剤14と称される。
【0039】
本明細書で使用するとき、「天然油」とは、天然に存在する植物原料から抽出された
油を指す。
【0040】
本発明はまた、エアゾールの形態で送達するための制汗剤製剤を提供し、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)約1重量%~約60重量%の少なくとも1種の発汗抑制制汗活性成分と、
(b)約0.5重量%~約15重量%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(c)製剤中の成分の総重量に基づいて、約10重量%~約85重量%の疎水性担体
であって、全担体成分の少なくとも約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-
トリフルオロプロペン(トランス-1233zd)と、全担体成分の少なくとも約20重
量%の第1の共担体とを含み、第1の共担体が、大豆油、綿実油、ヒマワリ油、パーム油
、パーム核油、アマニ油、アーモンド油、ヒマシ油、コーン油、オリーブ油、菜種油、ゴ
マ油、ベニバナ油、小麦胚芽油、桃仁油、ココナッツ油の液体成分、及びこれらの2つ以
上の組み合わせからなる群から選択され、前述のトランス-1233zd:第1の共担体
の重量比が約0.25:1~約4:1である、疎水性担体と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前述の成分(a)~(d)の
百分率が製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前述の非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、
この噴射剤が前述の成分(a)~(d)と界面形成又は分離され得る、噴射剤と、を含む
【0041】
便宜上、本段落による制汗剤製剤は、本明細書では製剤15と称される。
【0042】
本発明はまた、エアゾールの形態で送達するための制汗剤製剤を提供し、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)約1重量%~約60重量%の少なくとも1種の発汗抑制制汗活性成分と、
(b)約0.5重量%~約15重量%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(c)製剤中の成分の総重量に基づいて、約10重量%~約85重量%の疎水性担体
であって、全担体成分の少なくとも約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-
トリフルオロプロペン(トランス-1233zd)と、全担体成分の少なくとも約20重
量%のベニバナ油からなる第1の共担体とを含み、前述のトランス-1233zd:第1
の共担体の重量比が約0.25:1~約4:1である、疎水性担体と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前述の成分(a)~(d)の
百分率が製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前述の非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、
この噴射剤が前述の成分(a)~(d)と界面形成又は分離され得る、噴射剤と、を含む
【0043】
便宜上、本段落による制汗剤製剤は、本明細書では製剤16と称される。
【0044】
本発明はまた、エアゾールの形態で送達するための制汗剤製剤を提供し、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)約1重量%~約60重量%の少なくとも1種の発汗抑制制汗活性成分と、
(b)約0.5%~約15%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(c)製剤中の成分の総重量に基づいて、約10重量%~約85重量%の疎水性担体
であって、全担体成分の少なくとも約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-
トリフルオロプロペン(トランス-1233zd)と、全担体成分の少なくとも約20重
量%の第1の共担体とを含み、第1の共担体が、少なくとも1つのC2~C7モノカルボ
ン酸、ジカルボン酸又はトリカルボン酸と、少なくとも1つの1~30個の炭素原子を有
する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和アルコールとのエステルからなり、前述のトランス
-1233zd:第1の共担体の重量比が約0.25:1~約4:1である、疎水性担体
と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前述の成分(a)~(d)の
百分率が製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前述の非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、
この噴射剤が前述の成分(a)~(d)と界面形成及び/又は分離され得る、噴射剤と、
を含む。便宜上、本段落による制汗剤製剤は、本明細書では製剤17と称される。
【0045】
本発明はまた、エアゾールの形態で送達するための制汗剤製剤を提供し、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)約1重量%~約60重量%の少なくとも1種の発汗抑制制汗活性成分と、
(b)約0.5%~約15%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(c)製剤中の成分の総重量に基づいて、約10重量%~約85重量%の疎水性担体
であって、全担体成分の少なくとも約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-
トリフルオロプロペン(トランス-1233zd)と、全担体成分の少なくとも約20重
量%の第1の共担体とを含み、第1の共担体が、少なくとも1つのC2~C7ジカルボン
酸又はトリカルボン酸と、少なくとも1つの4~10個の炭素原子を有する直鎖又は分枝
鎖、飽和又は不飽和アルコールとのジエステルからなり、前述のトランス-1233zd
:第1の共担体の重量比が約0.25:1~約4:1である、疎水性担体と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前述の成分(a)~(d)の
百分率が製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前述の非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、
この噴射剤が前述の成分(a)~(d)と界面形成及び/又は分離され得る、噴射剤と、
を含む。便宜上、本段落による制汗剤製剤は、本明細書では製剤18と称される。
【0046】
本発明はまた、エアゾールの形態で送達するための制汗剤製剤を提供し、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)約1重量%~約60重量%の少なくとも1種の発汗抑制制汗活性成分と、
(b)約0.5%~約15%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(c)製剤中の成分の総重量に基づいて、約10重量%~約85重量%の疎水性担体
であって、全担体成分の少なくとも約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-
トリフルオロプロペン(トランス-1233zd)と、全担体成分の少なくとも約20重
量%の第1の共担体とを含み、第1の共担体が、少なくとも1つのC3~C5ジカルボン
酸又はトリカルボン酸と、少なくとも1つの5~9個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖
、飽和又は不飽和アルコールとのジエステルからなり、前述のトランス-1233zd:
第1の共担体の重量比が約0.25:1~約4:1である、疎水性担体と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前述の成分(a)~(d)の
百分率が製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前述の非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、
この噴射剤が前述の成分(a)~(d)と界面形成及び/又は分離され得る、噴射剤と、
を含む。便宜上、本段落による制汗剤製剤は、本明細書では製剤19と称される。
【0047】
本発明はまた、エアゾールの形態で送達するための制汗剤製剤を提供し、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)約1重量%~約60重量%の少なくとも1種の発汗抑制制汗活性成分と、
(b)約0.5%~約15%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(c)製剤中の成分の総重量に基づいて、約10重量%~約85重量%の疎水性担体
であって、全担体成分の少なくとも約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-
トリフルオロプロペン(トランス-1233zd)と、全担体成分の少なくとも約20重
量%の第1の共担体とを含み、第1の共担体が、コハク酸と、7個の炭素原子を有する直
鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和アルコールとのジエステルからなり、前述のトランス-1
233zd:第1の共担体の重量比が約0.25:1~約4:1である、疎水性担体と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前述の成分(a)~(d)の
百分率が製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前述の非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、
この噴射剤が前述の成分(a)~(d)と界面形成及び/又は分離され得る、噴射剤と、
を含む。便宜上、本段落による制汗剤製剤は、本明細書では製剤20と称される。
【0048】
本発明はまた、パーソナルケア組成物中のシリコーン流体のドロップイン代替流体も
提供し、この代替流体が、
(a)トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-12
33zd)と、
(b)少なくとも1種の共担体と、を含み、(i)前述のトランス-1233zd:
共担体の重量比が約0.25:1~約4:1であり、(ii)前述の共担体が、エアゾー
ルの形態で人の皮膚にスプレーされたとき、前述のパーソナルケア組成物にドライシルキ
ー感を提供するタイプのものであり、そのような量で存在し、前述のトランス-1233
zd及び前述の共担体が合わせて前述の代替流体の少なくとも約90重量%を構成する。
便宜上、本段落による制汗剤製剤は、本明細書では代替流体1と称される。
【0049】
本明細書で用語を使用するとき、「ドロップイン」代替流体とは、既存の製剤で使用
される全てのシリコーン流体の完全な代替品として化粧品に使用することができる流体を
意味する。本明細書で使用するとき、完全な代替品とは、製剤がシリコーン流体を本質的
に含まず、シリコーンオイルを有する流体と実質的に同じ感触特性を有する化粧品を実現
するのに有効な量で代替流体を含むであろうことを意味する。
【0050】
本発明はまた、パーソナルケア組成物中のシリコーン流体のドロップイン代替流体も
提供し、この代替流体が、
(a)トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-12
33zd)と、
(b)少なくとも1種の共担体であって、(i)直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和C
8~30脂肪酸のトリグリセリド、(ii)少なくとも1つのC2~C9モノカルボン酸
、ジカルボン酸又はトリカルボン酸と、少なくとも1つの1~30個の炭素原子を有する
直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和アルコールとのエステル、(iii)C10~C20イ
ソパラフィン、及び(iv)D-4及びD-5以外の揮発性シリコーン流体、から選択さ
れる、共担体と、を含み、前述のトランス-1233zd:共担体の重量比が約0.25
:1~約4:1であり、前述のトランス-1233zd及び前述の共担体が合わせて前述
の代替流体の少なくとも約90重量%を構成する。便宜上、本段落による制汗剤製剤は、
本明細書では代替流体2と称される。
【0051】
本発明はまた、パーソナルケア組成物中のシリコーン流体のドロップイン代替流体も
提供し、この代替流体が、
(a)トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-12
33zd)と、
(b)少なくとも1種の共担体であって、(i)直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和C
8~30脂肪酸のトリグリセリド、(ii)少なくとも1つのC2~C9モノカルボン酸
、ジカルボン酸又はトリカルボン酸と、少なくとも1つの1~30個の炭素原子を有する
直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和アルコールとのエステル、及び(iii)C10~C2
0イソパラフィン、から選択される、共担体と、を含み、前述のトランス-1233zd
:共担体の重量比が約0.25:1~約4:1であり、前述のトランス-1233zd及
び前述の共担体が合わせて前述の代替流体の少なくとも約90重量%を構成する。便宜上
、本段落による制汗剤製剤は、本明細書では代替流体3と称される。
【0052】
本発明はまた、パーソナルケア組成物中のシリコーン流体のドロップイン代替流体も
提供し、この代替流体が、
(a)少なくとも約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロ
プロペン(トランス-1233zd)と、
(b)少なくとも約20重量%の少なくとも1種の共担体であって、第1の共担体が
、1つ以上の直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和C8~C30脂肪酸のトリグリセリドから
なる、共担体と、を含み、前述のトランス-1233zd:第1の共担体の重量比が約0
.25:1~約4:1である。便宜上、本段落による制汗剤製剤は、本明細書では代替流
体4と称される。
【0053】
本発明はまた、パーソナルケア組成物中のシリコーン流体のドロップイン代替流体も
提供し、この代替流体が、
(a)少なくとも約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロ
プロペン(トランス-1233zd)と、
(b)少なくとも約20重量%の少なくとも第1の共担体であって、天然油である1
つ以上のトリグリセリドからなる、第1の共担体と、を含み、前述のトランス-1233
zd:第1の共担体の重量比が約0.25:1~約4:1である。便宜上、本段落による
制汗剤製剤は、本明細書では代替流体5と称される。
【0054】
本発明はまた、パーソナルケア組成物中のシリコーン流体のドロップイン代替流体も
提供し、この代替流体が、
(a)少なくとも約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロ
プロペン(トランス-1233zd)と、
(b)少なくとも約20重量%の少なくとも第1の共担体であって、大豆油、綿実油
、ヒマワリ油、パーム油、パーム核油、アマニ油、アーモンド油、ヒマシ油、コーン油、
オリーブ油、菜種油、ゴマ油、ベニバナ油、小麦胚芽油、桃仁油、ココナッツ油の液体成
分、及びこれらの2つ以上の組み合わせからなる、第1の共担体と、を含み、前述のトラ
ンス-1233zd:第1の共担体の重量比が約0.25:1~約4:1である。便宜上
、本段落による制汗剤製剤は、本明細書では代替流体6と称される。
【0055】
本発明はまた、パーソナルケア組成物中のシリコーン流体のドロップイン代替流体も
提供し、この代替流体が、
(a)少なくとも約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロ
プロペン(トランス-1233zd)と、
(b)少なくとも約20重量%の少なくとも第1の共担体であって、ベニバナ油から
なる、第1の共担体と、を含み、前述のトランス-1233zd:第1の共担体の重量比
が約0.25:1~約4:1である。便宜上、本段落による制汗剤製剤は、本明細書では
代替流体7と称される。
【0056】
本発明はまた、パーソナルケア組成物中のシリコーン流体のドロップイン代替流体も
提供し、この代替流体が、
(a)少なくとも約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロ
プロペン(トランス-1233zd)と、
(b)少なくとも約20重量%の少なくとも第1の共担体であって、少なくとも1つ
のC2~C7モノカルボン酸、ジカルボン酸又はトリカルボン酸と、少なくとも1つの1
~30個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和アルコールとのエステルか
らなる、第1の共担体と、を含み、前述のトランス-1233zd:第1の共担体の重量
比が約0.25:1~約4:1である。便宜上、本段落による制汗剤製剤は、本明細書で
は代替流体8と称される。
【0057】
本発明はまた、パーソナルケア組成物中のシリコーン流体のドロップイン代替流体も
提供し、この代替流体が、
(a)少なくとも約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロ
プロペン(トランス-1233zd)と、
(b)少なくとも約20重量%の少なくとも第1の共担体であって、少なくとも1つ
のC2~C7ジカルボン酸又はトリカルボン酸と、少なくとも1つの4~10個の炭素原
子を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和アルコールとのジエステルからなる、第1の
共担体と、を含み、前述のトランス-1233zd:第1の共担体の重量比が約0.25
:1~約4:1である。便宜上、本段落による制汗剤製剤は、本明細書では代替流体9と
称される。
【0058】
本発明はまた、パーソナルケア組成物中のシリコーン流体のドロップイン代替流体も
提供し、この代替流体が、
(a)少なくとも約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロ
プロペン(トランス-1233zd)と、
(b)少なくとも約20重量%の少なくとも第1の共担体であって、少なくとも1つ
のC3~C5ジカルボン酸又はトリカルボン酸と、少なくとも1つの5~9個の炭素原子
を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和アルコールとのジエステルからなる、第1の共
担体と、を含み、前述のトランス-1233zd:第1の共担体の重量比が約0.25:
1~約4:1である。便宜上、本段落による制汗剤製剤は、本明細書では代替流体10と
称される。
【0059】
本発明はまた、制汗剤製剤中のシリコーン流体のドロップイン代替流体も提供し、制
汗剤製剤中のD-4又はD-5のドロップイン代替品として代替流体1~10のそれぞれ
を使用することを含む。
【0060】
本発明はまた、パーソナルケア製剤をエアゾールの形態で人に適用するための方法も
提供し、
(A)製剤1~10のそれぞれを含む本発明のパーソナルケア組成物を容器に提供す
ることと、
(B)前述のパーソナルケア組成物の少なくとも前述の非噴射剤成分を前述の人に適
用することと、を含む。
【0061】
本発明はまた、制汗剤製剤をエアゾールの形態で人に適用するための方法も提供し、
(A)製剤11~20のそれぞれを含む本発明のパーソナルケア組成物を容器に提供
することと、
(B)前述のパーソナルケア組成物の少なくとも前述の非噴射剤成分を前述の人に適
用することと、を含む。
【0062】
したがって、本発明はまた、パーソナルケア製剤をヒトの皮膚に送達するための方法
も提供し、
(a)製剤1~10のそれぞれを含む本発明のパーソナルケア製剤を収容するための
容器を提供することと、
(b)前述のパーソナルケア製剤の少なくとも一部を含むスプレーを生成するために
、前述の容器内の前述の製剤の少なくとも一部をエアゾールの形態で制御可能に放出する
ことと、を含む。
【0063】
したがって、本発明はまた、制汗剤をヒトの皮膚に送達するための方法も提供し、
(a)製剤11~20のそれぞれを含む本発明の制汗剤製剤を収容するための容器を
提供することと、
(b)前述の制汗剤製剤の少なくとも一部を含むスプレーを生成するために、前述の
容器内の前述の製剤の少なくとも一部をエアゾールの形態で制御可能に放出することと、
を含む。
【0064】
したがって、本発明はまた、パーソナルケア製剤をヒトの皮膚に送達するための装置
も提供し、
(a)製剤1~10のそれぞれを含む本発明のパーソナルケア製剤を収容するための
容器と、
(b)前述のパーソナルケア製剤の少なくとも一部を含むスプレーを生成するために
、前述の容器内の前述の製剤の少なくとも一部をエアゾールの形態で制御可能に放出する
ための弁と、を備える。便宜上、本段落による装置は、本明細書では装置1と称される。
【0065】
したがって、本発明はまた、制汗剤をヒトの皮膚に送達するための装置も提供し、
(a)製剤11~20のそれぞれを含む本発明の制汗剤製剤を収容するための容器と

(b)前述の制汗剤製剤の少なくとも一部を含むスプレーを生成するために、前述の
容器内の前述の製剤の少なくとも一部をエアゾールの形態で制御可能に放出するための弁
と、を備える。便宜上、本段落による装置は、本明細書では装置2と称される。本発明に
よる有用な装置の一例は、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第5,082,
652号に開示されている。
【実施例0066】
比較実施例1
以下の表C1に記載する市販の制汗剤製品を代表する製剤を入手し、試験する。
【表1】
【0067】
製剤は、D-5に基づく市販の制汗エアゾール製品を代表するスプレー特性を有し、
かつD-5に基づく市販の制汗エアゾール製品を代表する許容可能な皮膚におけるドライ
シルキー感を有する。
比較実施例2
【0068】
以下の表C2に示すように、D-5の代わりに、等しい重量ベースで、トランス-1
233zdを使用することを除いて、表C1に示したのと同じ製剤を調製した。
【表2】
【0069】
製剤は、最初に成分1、2及び4の表示量をビーカに添加し、次いでロータステータ
ミキサを使用してこれらの成分を均一になるまで混合することによって調製した。混合物
は、混合を継続するにつれて粘度が増加する。次に、混合を継続しながら成分5を添加し
、更に5分間混合を継続しながら粘度を徐々に増加させ続けた。次に、ビーカの成分1、
2、4及び5の混合物を、19℃未満の温度に冷却しておいたトランス-1233zdを
有する密封可能な容器に添加した。その後、容器を密封し、内容物が均一になるまで混合
を継続した後、混合物を約30~60分間平衡化させる。このようにして製造された液体
濃縮混合物を密封可能なアルミニウムスプレー缶に添加し、缶を密封した後、噴射剤(成
分6)を缶内に充填する。
【0070】
製剤は、使用者の皮膚にスプレーすることによって試験する。製剤は、比較実施例C
1に記載のD-5に基づく代表的な市販の制汗エアゾール製品と同様の一般的に許容可能
なスプレー特性を有するが、実施例C1の結果に基づいて、市販のD-5制汗エアゾール
製品よりも皮膚においてはるかに乾燥した感触を有する。
実施例1
【0071】
以下の表1に示すように、D-5の代わりに、等しい重量ベースで、トランス-12
33zdとベニバナ油との重量比25:75の混合物を使用することを除いて、表C1に
示したのと同じ製剤を調製した。
【表3】
【0072】
製剤は、最初に成分1、2、3B及び4の表示量をビーカに添加し、次いでロータス
テータミキサを使用してこれらの成分を均一になるまで混合することによって調製した。
混合物は、混合を継続するにつれて粘度が増加した。次に、混合を継続しながら成分5を
添加し、更に5分間混合を継続しながら粘度を徐々に増加させ続けた。次に、ビーカの成
分1、2、3B、4及び5の混合物を、19℃未満の温度に冷却しておいた成分3A(ト
ランス-1233zd)を有する密封可能な容器に添加した。その後、容器を密封し、内
容物が均一になるまで混合を継続した後、混合物を約30~60分間平衡化させる。この
ようにして製造された液体濃縮混合物を密封可能なアルミニウムスプレー缶に添加し、缶
を密封した後、噴射剤(成分6)を缶内に充填する。
【0073】
製剤は、使用者の皮膚にスプレーすることによって試験する。製剤は、比較実施例C
1に記載のD-5に基づく代表的な市販の制汗エアゾール製品と同様の許容可能なスプレ
ー特性を有し、実施例C1の結果と比較して、市販のD-5制汗エアゾール製品と同等か
又はそれよりも良好な皮膚における感触を有する。
実施例2
【0074】
以下の表2に示すように、D-5の代わりに、等しい重量ベースで、トランス-12
33zdとベニバナ油との重量比50:50の混合物を使用することを除いて、表C1に
示したのと同じ製剤を調製した。
【表4】
【0075】
製剤は、最初に成分1、2、3B及び4の表示量をビーカに添加し、次いでロータス
テータミキサを使用してこれらの成分を均一になるまで混合することによって調製した。
混合物は、混合を継続するにつれて粘度が増加した。次に、混合を継続しながら成分5を
添加し、更に5分間混合を継続しながら粘度を徐々に増加させ続けた。次に、ビーカの成
分1、2、3B、4及び5の混合物を、19℃未満の温度に冷却しておいた成分3A(ト
ランス-1233zd)を有する密封可能な容器に添加した。その後、容器を密封し、内
容物が均一になるまで混合を継続した後、混合物を約30~60分間平衡化させる。この
ようにして製造された液体濃縮混合物を密封可能なアルミニウムスプレー缶に添加し、缶
を密封した後、噴射剤(成分6)を缶内に充填する。
【0076】
製剤は、使用者の皮膚にスプレーすることによって試験する。製剤は、比較実施例C
1に記載のD-5に基づく代表的な市販の制汗エアゾール製品と同様の許容可能なスプレ
ー特性を有し、実施例C1の結果と比較して、市販のD-5制汗エアゾール製品と同等か
又はそれよりも良好な皮膚における感触を有する。
実施例3
【0077】
以下の表3に示すように、D-5の代わりに、等しい重量ベースで、トランス-12
33zdとベニバナ油との重量比75:25の混合物を使用することを除いて、表C1に
示したのと同じ製剤を調製した。
【表5】
【0078】
製剤は、最初に成分1、2、3B及び4の表示量をビーカに添加し、次いでロータス
テータミキサを使用してこれらの成分を均一になるまで混合することによって調製した。
混合物は、混合を継続するにつれて粘度が増加した。次に、混合を継続しながら成分5を
添加し、更に5分間混合を継続しながら粘度を徐々に増加させ続けた。次に、ビーカの成
分1、2、3B、4及び5の混合物を、19℃未満の温度に冷却しておいた成分3A(ト
ランス-1233zd)を有する密封可能な容器に添加した。その後、容器を密封し、内
容物が均一になるまで混合を継続した後、混合物を約30~60分間平衡化させる。この
ようにして製造された液体濃縮混合物を密封可能なアルミニウムスプレー缶に添加し、缶
を密封した後、噴射剤(成分6)を缶内に充填する。
【0079】
製剤は、使用者の皮膚にスプレーすることによって試験する。製剤は、比較実施例C
1に記載のD-5に基づく代表的な市販の制汗エアゾール製品と同様の許容可能なスプレ
ー特性を有し、実施例C1の結果と比較して、市販のD-5制汗エアゾール製品と同等か
又はそれよりも良好な皮膚における感触を有する。
比較実施例3
【0080】
以下の表C3に示すように、D-5の代わりに、等しい重量ベースで、ベニバナ油を
使用することを除いて、表C1に示したのと同じ製剤を調製した。
【表6】
【0081】
製剤は、最初に成分1、2、3及び4の表示量をビーカに添加し、次いでロータステ
ータミキサを使用してこれらの成分を均一になるまで混合することによって調製した。混
合物は、混合を継続するにつれて粘度が増加した。次に、混合を継続しながら成分5を添
加し、更に5分間混合を継続しながら粘度を徐々に増加させ続けた。次に、ビーカの成分
1、2、3、4及び5の混合物を、密封可能な容器に添加した。その後、容器を密封し、
内容物が均一になるまで混合を継続した後、混合物を約30~60分間平衡化させる。こ
のようにして製造された液体濃縮混合物を密封可能なアルミニウムスプレー缶に添加し、
缶を密封した後、噴射剤(成分6)を缶内に充填する。
【0082】
製剤は、使用者の皮膚にスプレーすることによって試験する。製剤は、比較実施例C
1に記載のD-5に基づく代表的な市販の制汗エアゾール製品よりも実質的に劣ったスプ
レー特性を有し、すなわち、スプレーは、濡れていて、高レベルの流動性を有することが
見出された。
比較実施例4-コハク酸ジヘプチルLex-Feel N-20によるD-5の代替
【0083】
以下の表C4に示すように、D-5の代わりに、等しい重量ベースで、Lex-Fe
el N-20の商品名で販売されているコハク酸ジヘプチル系担体を使用することを除
いて、表C1に示したのと同じ製剤を調製した。
【表7】
【0084】
製剤は、最初に成分1、2、3及び4の表示量をビーカに添加し、次いでロータステ
ータミキサを使用してこれらの成分を均一になるまで混合することによって調製した。混
合物は、混合を継続するにつれて粘度が増加した。次に、混合を継続しながら成分5を添
加し、更に5分間混合を継続しながら粘度を徐々に増加させ続けた。次に、ビーカの成分
1、2、3、4及び5の混合物を、密封可能な容器に添加した。その後、容器を密封し、
内容物が均一になるまで混合を継続した後、混合物を約30~60分間平衡化させる。こ
のようにして製造された液体濃縮混合物を密封可能なアルミニウムスプレー缶に添加し、
缶を密封した後、噴射剤(成分6)を缶内に充填する。
【0085】
製剤は、使用者の皮膚にスプレーすることによって試験する。製剤は、比較実施例C
1に記載のD-5に基づく代表的な市販の制汗エアゾール製品よりも実質的に劣ったスプ
レー特性を有し、すなわち、スプレーは、いくらかの粉末の凝集を有することが見出され
た。加えて、製剤の感触は、比較実施例C1に記載のD-5に基づく代表的な市販の制汗
エアゾール製品よりも実質的に劣っており、すなわち、製剤は、濡れた感触を有し、劣っ
た高レベルの流動性を有することが見出された。
実施例4-50:50のトランス-1233zd及びLex-Feel N-20に
よるD-5の代替
【0086】
以下の表4に示すように、D-5の代わりに、等しい重量ベースで、トランス-12
33zdとLex-feel N-20との重量比50:50の混合物を使用することを
除いて、表C1に示したのと同じ製剤を調製した。
【表8】
【0087】
製剤は、最初に成分1、2、3B及び4の表示量をビーカに添加し、次いでロータス
テータミキサを使用してこれらの成分を均一になるまで混合することによって調製した。
混合物は、混合を継続するにつれて粘度が増加した。次に、混合を継続しながら成分5を
添加し、更に5分間混合を継続しながら粘度を徐々に増加させ続けた。次に、ビーカの成
分1、2、3B、4及び5の混合物を、19℃未満の温度に冷却しておいた成分3A(ト
ランス-1233zd)を有する密封可能な容器に添加した。その後、容器を密封し、内
容物が均一になるまで混合を継続した後、混合物を約30~60分間平衡化させる。この
ようにして製造された液体濃縮混合物を密封可能なアルミニウムスプレー缶に添加し、缶
を密封した後、噴射剤(成分6)を缶内に充填する。
【0088】
製剤は、使用者の皮膚にスプレーすることによって試験する。製剤は、比較実施例C
1に記載のD-5に基づく代表的な市販の制汗エアゾール製品と同様の許容可能なスプレ
ー特性を有し、実施例C1の結果と比較して、市販のD-5制汗エアゾール製品と同等か
又はそれよりも良好な皮膚における感触を有する。
比較実施例5-Lex-Feel N-7中のコハク酸ジヘプチルによるD-5の代
【0089】
以下の表C5に示すように、D-5の代わりに、等しい重量ベースで、Lex-Fe
el N-7の商品名で販売されているコハク酸ジヘプチル系担体(N-20より低い粘
度を有する)を使用することを除いて、表C1に示したのと同じ製剤を調製した。
【表9】
【0090】
製剤は、最初に成分1、2、3及び4の表示量をビーカに添加し、次いでロータステ
ータミキサを使用してこれらの成分を均一になるまで混合することによって調製した。混
合物は、混合を継続するにつれて粘度が増加した。次に、混合を継続しながら成分5を添
加し、更に5分間混合を継続しながら粘度を徐々に増加させ続けた。次に、ビーカの成分
1、2、3、4及び5の混合物を、密封可能な容器に添加した。その後、容器を密封し、
内容物が均一になるまで混合を継続した後、混合物を約30~60分間平衡化させる。こ
のようにして製造された液体濃縮混合物を密封可能なアルミニウムスプレー缶に添加し、
缶を密封した後、噴射剤(成分6)を缶内に充填する。
【0091】
製剤は、使用者の皮膚にスプレーすることによって試験する。製剤は、比較実施例C
1に記載のD-5に基づく代表的な市販の制汗エアゾール製品と同様のスプレー特性を有
する。しかしながら、皮膚における感触に関しては、製剤は、比較実施例C1に記載のD
-5に基づく代表的な市販の制汗エアゾール製品よりも実質的に劣っており、すなわち、
製剤は、非常に油性感があった。
実施例5-50:50のトランス-1233zd及びLex-Feel N-7によ
るD-5の代替
【0092】
以下の表5に示すように、D-5の代わりに、等しい重量ベースで、トランス-12
33zdとLex-feel N-7との重量比50:50の混合物を使用することを除
いて、表C1に示したのと同じ製剤を調製した。
【表10】
【0093】
製剤は、最初に成分1、2、3B及び4の表示量をビーカに添加し、次いでロータス
テータミキサを使用してこれらの成分を均一になるまで混合することによって調製した。
混合物は、混合を継続するにつれて粘度が増加した。次に、混合を継続しながら成分5を
添加し、更に5分間混合を継続しながら粘度を徐々に増加させ続けた。次に、ビーカの成
分1、2、3B、4及び5の混合物を、19℃未満の温度に冷却しておいた成分3A(ト
ランス-1233zd)を有する密封可能な容器に添加した。その後、容器を密封し、内
容物が均一になるまで混合を継続した後、混合物を約30~60分間平衡化させる。この
ようにして製造された液体濃縮混合物を密封可能なアルミニウムスプレー缶に添加し、缶
を密封した後、噴射剤(成分6)を缶内に充填する。
【0094】
製剤は、使用者の皮膚にスプレーすることによって試験する。製剤は、比較実施例C
1に記載のD-5に基づく代表的な市販の制汗エアゾール製品と同様の許容可能なスプレ
ー特性を有し、実施例C1の結果と比較して、市販のD-5制汗エアゾール製品と同等か
又はそれよりも良好な皮膚における感触を有する。
実施例5
【0095】
以下の表3に示すように、D-5の代わりに、等しい重量ベースで、トランス-12
33zdとベニバナ油との重量比75:25の混合物を使用することを除いて、表C1に
示したのと同じ製剤を調製した。
【表11】
【0096】
製剤は、最初に成分1、2、3B及び4の表示量をビーカに添加し、次いでロータス
テータミキサを使用してこれらの成分を均一になるまで混合することによって調製した。
混合物は、混合を継続するにつれて粘度が増加した。次に、混合を継続しながら成分5を
添加し、更に5分間混合を継続しながら粘度を徐々に増加させ続けた。次に、ビーカの成
分1、2、3B、4及び5の混合物を、19℃未満の温度に冷却しておいた成分3A(ト
ランス-1233zd)を有する密封可能な容器に添加した。その後、容器を密封し、内
容物が均一になるまで混合を継続した後、混合物を約30~60分間平衡化させる。この
ようにして製造された液体濃縮混合物を密封可能なアルミニウムスプレー缶に添加し、缶
を密封した後、噴射剤(成分6)を缶内に充填する。
【0097】
製剤は、使用者の皮膚にスプレーすることによって試験する。製剤は、比較実施例C
1に記載のD-5に基づく代表的な市販の制汗エアゾール製品と同様の許容可能なスプレ
ー特性を有し、実施例C1の結果と比較して、市販のD-5制汗エアゾール製品と同等か
又はそれよりも良好な皮膚における感触を有する。
実施例6
【0098】
以下の表6Aに示すように、D-5の代わりに、等しい重量ベースで、トランス-1
233zdと表6Bで特定される各成分との重量比25:75の混合物を使用することを
除いて、表C1に示したのと同じ製剤を調製した。
【表12】
【表13】
【0099】
製剤は、最初に成分1、2、3B及び4の表示量をビーカに添加し、次いでロータス
テータミキサを使用してこれらの成分を均一になるまで混合することによって調製する。
混合物は、混合を継続するにつれて粘度が増加した。次に、混合を継続しながら成分5を
添加し、更に5分間混合を継続しながら粘度を徐々に増加させ続ける。次に、ビーカの成
分1、2、3B、4及び5の混合物を、19℃未満の温度に冷却しておいた成分3A(ト
ランス-1233zd)を有する密封可能な容器に添加する。その後、容器を密封し、内
容物が均一になるまで混合を継続した後、混合物を約30~60分間平衡化させる。この
ようにして製造された液体濃縮混合物を密封可能なアルミニウムスプレー缶に添加し、缶
を密封した後、噴射剤(成分6)を缶内に充填する。
【0100】
製剤は、使用者の皮膚にスプレーすることによって試験する。製剤は、比較実施例C
1に記載のD-5に基づく代表的な市販の制汗エアゾール製品と同様の許容可能なスプレ
ー特性を有し、実施例C1の結果と比較して、市販のD-5制汗エアゾール製品と同等か
又はそれよりも良好な皮膚における感触を有する。

【手続補正書】
【提出日】2023-10-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアゾールの形態で人の皮膚に送達するための制汗剤製剤であって、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)0.5重量%~80重量%の少なくとも1種の微粒子の形態の発汗抑制成分と、
(b)0.5重量%~15重量%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(c)10重量%~85重量%の疎水性担体であって、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-1233zd)と、少なくとも1種の共担体と、直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和C 8~30 脂肪酸のトリグリセリドの1種以上からなる第1の共担体とを含み、(i)前記トランス-1233zd:共担体の重量比が0.25:1~4:1であり、(ii)前記トランス-1233zd及び前記共担体が合わせて前記疎水性担体の少なくとも40重量%を構成する、疎水性担体と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前記成分(a)~(d)の百分率が前記製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前記非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、前記噴射剤が前記成分(a)~(d)と界面形成及び/又は分離される、噴射剤と、を含む、製剤。
【請求項2】
前記少なくとも1種の共担体が、(i)少なくとも1つのC~Cモノカルボン酸、ジカルボン酸又はトリカルボン酸と、少なくとも1つの1~30個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和アルコールとのエステル、(ii)10~C20イソパラフィン、(iii)D-4及びD-5以外の揮発性シリコーン流体、並びにこれらの組み合わせからなる群から選ばれる、請求項1に記載の製剤。
【請求項3】
前記少なくとも1種の共担体が、前記疎水性担体の少なくとも20重量%を構成し、1つ以上の直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和C8~30脂肪酸のトリグリセリド及びこれらの組み合わせから本質的になる、請求項1に記載の製剤。
【請求項4】
前記疎水性担体が、前記疎水性担体の少なくとも20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-1233zd)を含む、請求項に記載の製剤。
【請求項5】
前記少なくとも1種の共担体が、天然油である1つ以上のトリグリセリドから本質的になる、請求項1に記載の製剤。
【請求項6】
前記少なくとも1種の共担体が、前記疎水性担体の少なくとも20重量%の量で存在するベニバナ油を含む、請求項1に記載の製剤。
【請求項7】
制汗剤組成物中のシリコーン流体のドロップイン代替流体であって、前記代替流体が、
(a)トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-1233zd)と、
(b)少なくとも1種の共担体と、直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和C 8~30 脂肪酸のトリグリセリドの1種以上からなる第1の共担体と、を含む疎水性担体を含み、(i)前記トランス-1233zd:共担体の重量比が0.25:1~4:1であり、(ii)前記トランス-1233zd及び前記共担体が合わせて前記代替流体の少なくとも90重量%を構成する、ドロップイン代替流体。
【請求項8】
前記少なくとも1種の共担体が、(i)少なくとも1つのC~Cモノカルボン酸、ジカルボン酸又はトリカルボン酸と、少なくとも1つの1~30個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和アルコールとのエステル、(ii)10~C20イソパラフィン、(iii)D-4及びD-5以外の揮発性シリコーン流体、並びにこれらの組み合わせからなる群から選ばれる、請求項に記載のドロップイン代替流体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0100】
製剤は、使用者の皮膚にスプレーすることによって試験する。製剤は、比較実施例C1に記載のD-5に基づく代表的な市販の制汗エアゾール製品と同様の許容可能なスプレー特性を有し、実施例C1の結果と比較して、市販のD-5制汗エアゾール製品と同等か又はそれよりも良好な皮膚における感触を有する。
本明細書は以下の発明の態様を包含する。
[1]
エアゾールの形態で人の皮膚に送達するためのパーソナルケア製剤であって、
(1)非噴射剤成分であって、
(a)約0.5重量%~約80重量%の少なくとも1種の微粒子の形態の活性成分と、
(b)約0.5重量%~約15重量%の少なくとも1種の疎水化粘土と、
(c)約10重量%~約85重量%の疎水性担体であって、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-1233zd)と、少なくとも1種の共担体とを含み、(i)前記トランス-1233zd:共担体の重量比が約0.25:1~約4:1であり、(ii)前記トランス-1233zd及び前記共担体が合わせて前記疎水性担体の少なくとも約40重量%を構成する、疎水性担体と、
(d)任意に、1種以上の非噴射剤補助剤と、を含み、前記成分(a)~(d)の百分率が前記製剤中の成分(a)~(d)の総重量に基づく、非噴射剤成分と、
(2)前記非噴射剤成分(a)~(d)に動力を付与するための噴射剤であって、前記噴射剤が前記成分(a)~(d)と界面形成及び/又は分離され得る、噴射剤と、を含む、製剤。
[2]
前記少なくとも1種の共担体が、(i)直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和C 8~30 脂肪酸のトリグリセリド、(ii)少なくとも1つのC ~C モノカルボン酸、ジカルボン酸又はトリカルボン酸と、少なくとも1つの1~30個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和アルコールとのエステル、(iii)C 10 ~C 20 イソパラフィン、(iv)D-4及びD-5以外の揮発性シリコーン流体、並びにこれらの2つ以上の組み合わせ、のうちの1つ以上を含む、[1]に記載の製剤。
[3]
前記共担体が、エアゾールの形態で前記人の皮膚にスプレーされたとき、前記製剤にドライシルキー感を提供するタイプのものであり、そのような量で存在する、[1]に記載の製剤。
[4]
前記少なくとも1種の共担体が、全ての前記担体成分の少なくとも約20重量%を構成し、1つ以上の直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和C 8~30 脂肪酸のトリグリセリド及びこれらの2つ以上の組み合わせから本質的になる、[1]に記載の製剤。
[5]
前記疎水性担体が、全ての前記担体成分の少なくとも約20重量%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-1233zd)を含む、[4]に記載の製剤。
[6]
前記少なくとも1種の共担体が、天然油である1つ以上のトリグリセリドから本質的になる、[1]に記載の製剤。
[7]
前記少なくとも1種の共担体が、全ての前記担体成分に基づいて少なくとも約20重量%の量で存在するベニバナ油を含む、[1]に記載の製剤。
[8]
パーソナルケア組成物中のシリコーン流体のドロップイン代替流体であって、前記代替流体が、
(a)トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(トランス-1233zd)と、
(b)少なくとも1種の共担体と、を含み、(i)前記トランス-1233zd:共担体の重量比が約0.25:1~約4:1であり、(ii)前記トランス-1233zd及び前記共担体が合わせて前記代替流体の少なくとも約90重量%を構成する、ドロップイン代替流体。
[9]
前記少なくとも1種の共担体が、(i)直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和C 8~30 脂肪酸のトリグリセリド、(ii)少なくとも1つのC ~C モノカルボン酸、ジカルボン酸又はトリカルボン酸と、少なくとも1つの1~30個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和アルコールとのエステル、(iii)C 10 ~C 20 イソパラフィン、(iv)D-4及びD-5以外の揮発性シリコーン流体、並びにこれらの2つ以上の組み合わせ、のうちの1つ以上を含む、[8]に記載のドロップイン代替流体。
[10]
前記少なくとも1種の共担体が、全ての前記担体成分に基づいて少なくとも約20重量%の量で存在する、[8]に記載のドロップイン代替流体。
【外国語明細書】