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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118916
(43)【公開日】2024-09-02
(54)【発明の名称】金融システム、金融取引方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/20 20120101AFI20240826BHJP
【FI】
G06Q20/20 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023025500
(22)【出願日】2023-02-21
(71)【出願人】
【識別番号】000237639
【氏名又は名称】富士通フロンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】矢島 昌幸
(72)【発明者】
【氏名】須田 広史
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA39
5L055AA39
(57)【要約】
【課題】ATM2を異なる複数の金融機関で共同して運用した場合であっても、ATM2の利用率の低下を抑制することができる金融システムを提供すること。
【解決手段】金融システム1において、ATM2は、ATM2を利用する利用者の待ち行列が発生しているか否かを判定する待ち行列判定部41と、前回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータ3と、今回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータ3と、が同じか否かを判定するホスト判定部42と、を備え、ホストコンピュータ3は、待ち行列が発生していると判定され、かつ、前回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータ3と、今回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータ3と、が相違すると判定された場合には、今回の利用者に特典を付与する特典付与部61を備える。
【選択図】図5

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が取引可能な自動取引装置と、前記自動取引装置と通信可能に接続されたホストコンピュータと、を含む金融システムにおいて、
前記自動取引装置は、
前記自動取引装置を利用する利用者の待ち行列が発生しているか否かを判定する待ち行列判定部と、
前回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータと、今回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータと、が同じか否かを判定するホスト判定部と、を備え、
前記ホストコンピュータは、
前記待ち行列判定部により、前記待ち行列が発生していると判定され、かつ、前記ホスト判定部により、前回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータと、前記今回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータと、が相違すると判定された場合には、前記今回の利用者に特典を付与する特典付与部を備える
ことを特徴とする金融システム。
【請求項2】
前記金融システムは、前記待ち行列を検出する検出装置を更に備え、
前記待ち行列判定部は、前記検出装置により検出された検出結果に基づいて前記待ち行列が発生しているか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の金融システム。
【請求項3】
前記検出装置は、映像により前記待ち行列を検出する撮像装置であり、
前記待ち行列判定部は、前記検出結果として前記撮像装置により撮像された前記映像に基づいて前記待ち行列が発生しているか否かを判定する
ことを特徴とする請求項2に記載の金融システム。
【請求項4】
前記撮像装置は、前記自動取引装置が配置されている部屋に設置されている
ことを特徴とする請求項3に記載の金融システム。
【請求項5】
前記撮像装置は、前記自動取引装置に内蔵されている
ことを特徴とする請求項3に記載の金融システム。
【請求項6】
前記検出装置は、赤外線により前記待ち行列を検出する赤外線センサであり、
前記待ち行列判定部は、前記検出結果として前記赤外線センサにより検出された信号に基づいて前記待ち行列が発生しているか否かを判定する
ことを特徴とする請求項2に記載の金融システム。
【請求項7】
前記特典付与部は、前記検出装置により検出された前記待ち行列を構成する利用者の人数が増加するほど有利な特典を付与する
ことを特徴とする請求項2から5のうち何れかに記載の金融システム。
【請求項8】
前記特典は、前記取引にかかる手数料の還元である
ことを特徴とする請求項7に記載の金融システム。
【請求項9】
前記特典は、前記取引にかかるポイントの付与である
ことを特徴とする請求項7に記載の金融システム。
【請求項10】
利用者が取引可能な自動取引装置と、前記自動取引装置と通信可能に接続されたホストコンピュータと、を含む金融システムが実行する金融取引方法において、
前記自動取引装置を利用する利用者の待ち行列が発生しているか否かを判定し、
前回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータと、今回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータと、が同じか否かを判定し、
前記待ち行列が発生していると判定され、かつ、前回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータと、前記今回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータと、が相違すると判定された場合には、前記今回の利用者に特典を付与する
ことを特徴とする金融取引方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金融システム、金融取引方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ATM(Automatic Teller Machine)のような自動取引装置は、異なる複数の金融機関により共同で運用される傾向がある。自動取引装置が異なる複数の金融機関により共同で運用される場合には、自動取引装置の設置コストを低減することができる。しかしながら、異なる複数の金融機関がそれぞれ自前の自動取引装置を設置していた場合と比較して、少ない数の自動取引装置で異なる複数の金融機関を利用する各利用者の取引に対処しなければならず、取引待ちの利用者が発生する問題が発生する。
【0003】
そこで例えば、取引待ち利用者の待ち人数を取得する手段を備え、取得した待ち人数に応じて、取引制限時間を決定する自動取引装置の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-032214号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、自動取引装置を異なる複数の金融機関により共同で運用した場合には、自動取引装置の設置台数が減少するため、自動取引装置の利用者が複数人存在する場合、利用待ちが必ず発生することとなる。このため、従来技術のように取引制限時間を設定したとしても、利用者が混雑している自動取引装置を避ける結果、自動取引装置の利用率が低下するという問題が発生していた。
【0006】
本願発明は、上記課題に鑑み、自動取引装置を異なる複数の金融機関で共同して運用した場合であっても、自動取引装置の利用率の低下を抑制することができる金融システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の金融システムは、利用者が取引可能な自動取引装置と、前記自動取引装置と通信可能に接続されたホストコンピュータと、を含む金融システムにおいて、前記自動取引装置は、前記自動取引装置を利用する利用者の待ち行列が発生しているか否かを判定する待ち行列判定部と、前回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータと、今回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータと、が同じか否かを判定するホスト判定部と、を備え、前記ホストコンピュータは、前記待ち行列判定部により、前記待ち行列が発生していると判定され、かつ、前記ホスト判定部により、前回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータと、前記今回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータと、が相違すると判定された場合には、前記今回の利用者に特典を付与する特典付与部を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の金融取引方法は、利用者が取引可能な自動取引装置と、前記自動取引装置と通信可能に接続されたホストコンピュータと、を含む金融システムが実行する金融取引方法において、前記自動取引装置を利用する利用者の待ち行列が発生しているか否かを判定し、前回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータと、今回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータと、が同じか否かを判定し、前記待ち行列が発生していると判定され、かつ、前回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータと、前記今回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータと、が相違すると判定された場合には、前記今回の利用者に特典を付与することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、自動取引装置を異なる複数の金融機関で共同して運用した場合であっても、自動取引装置の利用率の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施の形態における金融システム1の構成の一例を示す図である。
図2】検出装置500によりATM2を利用する利用者の待ち行列を検出する一例を示す図である。
図3】ATM2のハードウェアの構成の一例を示すブロック図である。
図4】ホストコンピュータ3のハードウェアの構成の一例を示すブロック図である。
図5】本実施の形態におけるATM2とホストコンピュータ3を含む金融システム1の機能構成の一例を示す図である。
図6】ATM2の記憶部11に記憶されている制御情報テーブル51の一例を示す図である。
図7】ホストコンピュータ3の記憶部31に記憶されている特典テーブル71の一例を示す図である。
図8】金融システム1で実行される金融取引処理の一例を示すフローチャートである。
図9】金融システム1で実行される金融取引処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面にしたがって本実施の形態にかかる自動取引装置、金融機関のホストコンピュータを含む金融システムについて説明する。図1は、本実施の形態における金融システム1の構成の一例を示す図である。
【0012】
金融システム1は、例えば、銀行、クレジットカード会社と提携している流通店舗、デパート又はスーパーマーケットなどで管理される紙幣や硬貨などの現金の入出金を行う自動取引装置に使用される。なお、金融システム1は、ATM等の現金の管理を行う自動取引装置において使用することもできる。以下では、自動取引装置として、ATMの例を説明する。なお、本説明において、現金とは、紙幣、硬貨に限らず、小切手、手形などの有価証券やチケットなどの金銭的価値のある媒体なども含まれる。
【0013】
金融システム1は、ATM2と、m(m≧2)台の複数の金融機関のホストコンピュータ3-1~3-m、検出装置500を有する。ATM2と、複数の金融機関のホストコンピュータ3-1~3-mとは、それぞれネットワークNを介して相互に通信可能に接続されている。各ホストコンピュータ3-1~3-mは、ATM2で取引された現金の情報を管理する。各ホストコンピュータ3-1~3-mを特に区別して説明する必要がない場合には、以下「ホストコンピュータ3」という。なお、金融システム1は、図1に示していない他の構成を備えていてもよい。ATM2は、図1には1台のみ記載されているがこれに限られるものではなく、複数台備えてもよい。ホストコンピュータ3は、図1には2台のみ記載されているがこれに限られるものではなく、3台以上複数台備えてもよい。
【0014】
ホストコンピュータ3-1は、金融機関Aが保有するデータサーバである。したがって、通常は、A金融機関のホストコンピュータ3-1に対しては、利用者はA金融機関のキャッシュカード5-1を用いてATM2へアクセスすることにより、A金融機関のホストコンピュータ3-1との間で金融取引を行うことができる。
【0015】
同様に、ホストコンピュータ3-2は、金融機関Bが保有するデータサーバである。したがって、通常は、B金融機関のホストコンピュータ3-2に対しては、利用者はB金融機関のキャッシュカード5-2を用いてATM2へアクセスすることにより、B金融機関のホストコンピュータ3-2との間で金融取引を行うことができる。
【0016】
ATM2で使用されるキャッシュカード5-1、5-2(以下、特に区別して説明しない場合には「キャッシュカード5」と呼ぶ)は、一例として、ATM2の利用者の銀行口座にかかる情報を磁気ストライプやIC(Integrated Circuit)チップなどに記憶する銀行カードである。銀行カードが記憶する記録データには、銀行コードなどの金融機関コード、店番、科目、口座番号などがある。金融機関コードについては後述する。なお、キャッシュカード5の代わりに、通帳を用いてもよい。
【0017】
ATM2は、金融機関毎に発行されたキャッシュカード5-1、5-2に基づいて利用者の取引を受け付ける。図1には、2枚のキャッシュカード5-1、5-2のみが図示されているがこの限りではなく、利用者毎に複数のキャッシュカードを所持していてもよい。
【0018】
ATM2は、キャッシュカード5-1、5-2に格納されている金融機関コードに基づいて、接続する金融機関のホストコンピュータを選択する。金融機関コードとは、例えば、金融機関に割り当てられている4桁の番号および金融機関の本支店に割り当てられている3桁の番号により構成される。キャッシュカード5-1は、A金融機関を識別できる金融機関コードが格納されているカードを示し、キャッシュカード5-2は、B金融機関を識別できる金融機関コードが格納されているカードを示す。
【0019】
検出装置500は、ATM2と無線又は有線により通信可能に接続されている。検出装置500は、ATM2を利用する利用者の待ち行列を検出する。検出装置500は、例えば、映像により待ち行列を検出する撮像装置により構成される。検出装置500により待ち行列を検出する例については、図2を参照して説明する。
【0020】
図2は、検出装置500によりATM2を利用する利用者の待ち行列を検出する一例を示す図である。図2の実施形態においては、利用者201により1台のATM2が利用され、複数人の利用者202、203が行列をなして待ち行列が形成されている。したがって、図2の実施形態においては、2人の利用者により2人の待ち行列が形成されている。
【0021】
このように、ATM2を異なる複数の金融機関により共同で運用した場合には、ATM2の設置台数が減少するため、利用者201~203が複数人存在する場合、現在ATM2を利用している人とは別の2人の利用者202、203により2人の待ち行列が必ず発生することとなる。その結果、ATM2の利用率が低下するという問題が発生していた。
【0022】
検出装置500を構成する撮像装置は、ATM2が配置されている部屋に設置されている。例えば、銀行の支店や出張所、コンビニエンスストア等の部屋の天井、床、壁等に設置されている監視カメラとして利用されているものを用いることができる。これにより、別途撮像装置を設置することなく金融システム1を構成することができる。したがって、金融システム1を構築する際のコストの低減を図ることができる。
【0023】
図3は、ATM2のハードウェアの構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、ATM2は、ATM制御部10、記憶部11、通信部12、表示部13、入力部14、印字部15、無線通信部16、読取部17、撮像部18および現金格納部19を有する。また、ATM2は、図3に示していない他の回路要素を備えていてもよい。
【0024】
ATM制御部10は、CPU(Central Processing Unit)などであり、ATM2の全体の動作を制御する。具体的には、ATM制御部10は、記憶部11に記憶されたプログラムを順次実行することで、図1のネットワークNを介して接続されるホストコンピュータ3などの外部機器との通信処理や、預入取引、支払取引、口座の認証、残高照会、決済などの取引処理を行う。
【0025】
記憶部11は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などを有する。記憶部11は、ATM制御部10が実行するプログラムなどの各種情報を記憶する。また、記憶部11は、ATM制御部10がプログラムを実行する際の作業領域を提供する。また、記憶部11は、利用待ち発生フラグを記憶する。利用待ち発生フラグは、ATM2を利用する利用者の待ち行列が発生しているか否かを判定する際に用いられる情報である。
【0026】
通信部12は、ATM制御部10の制御のもと、金融システム1のネットワークNを介した通信を行う。ATM2は、通信部12による通信を行うことで、金融システム1のホストコンピュータ3-1~3-m及び検出装置500との間でデータの送受信を行う。
【0027】
表示部13は、ATM2の利用者に取引画面や、メッセージなどを表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの装置である。入力部14は、ATM2の利用者の操作入力を受け付ける装置である。本実施の形態においては、表示部13と入力部14とは、一体に形成されたタッチパネルにより構成されている。なお、表示部13と入力部14は、別体の装置であってもよい。印字部15は、取引処理の利用控えなどの明細のレシートをロール紙などの紙媒体に印字する装置である。
【0028】
無線通信部16は、ATM制御部10の制御のもと、NFC(Near Field Communication)などの近接無線通信を行う通信インターフェースである。無線通信部16は、例えば、ATM2筐体の入力部14近傍などに設けられており、ATM2の利用者がスマートフォンなどの携帯端末(図示しない)を近づけることにより、携帯端末との間で近接無線通信を行う。
【0029】
読取部17は、銀行カードやクレジットカードの磁気ストライプやICチップの読み取りを行う。読取部17は、磁気ストライプやICチップを読み取ることにより、金融機関コードや口座番号を取得する。撮像部18は、利用者201~203撮影用(広域撮影用)の撮像部であり、CCD等の撮像素子を備える。撮像部18は、被写体である利用者201~203を撮像して映像を生成する。撮像部18は、監視カメラとして機能する。
【0030】
現金格納部19は、現金の入出力を行う装置である。現金格納部19は、それぞれ異なる金融機関が管理する少なくとも2以上のスタッカを有する。本実施の形態においては、現金格納部19は、2つのスタッカ20、21を有する。現金格納部19は、ATM2内の現金を金融機関毎に対応付けたスタッカ20、21毎に分けて管理する。また、1日単位で各金融機関と現金管理している金融機関とで取引金額を金融機関間の資金決済を行うことで、ひとつの金融機関でATM内現金を管理する方法、つまり、スタッカを金融機関毎に管理しないやり方でもよい。金融機関とは、金融取引に関する業務を営む組織をいい、銀行、信用金庫、クレジットカード会社等が含まれる。
【0031】
図4は、ホストコンピュータ3のハードウェアの構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、ホストコンピュータ3は、ホスト制御部30、記憶部31、表示部32、入力部33、および通信部34を有する。また、ホストコンピュータ3は、図4に示していない他の回路要素を備えていてもよい。
【0032】
ホスト制御部30は、CPUなどであり、記憶部31のROM、HDD、SSDなどに記憶されたプログラムを記憶部31のRAMに展開して順次実行することで、ホストコンピュータ3全体の動作を制御する。記憶部31は、RAM、ROM、HDD、SSDなどであり、ホスト制御部30が実行するプログラム、後述の制御情報テーブル、特典テーブル、各種設定情報などを記憶する。
【0033】
表示部32は、たとえばLCDなどのディスプレイであり、ホスト制御部30の制御のもとで各種情報を画面表示する。入力部33は、たとえばキーボード、マウスなどの入力インターフェースであり、ホストコンピュータ3の操作者の操作入力を受け付ける。通信部34は、ホスト制御部30の制御のもと、金融システム1のネットワークNを介した通信を行う。ホストコンピュータ3は、通信部34による通信を行うことで、金融システム1のATM2との間でデータの送受信を行う。
【0034】
図5は、本実施の形態におけるATM2とホストコンピュータ3を含む金融システム1の機能構成の一例を示す図である。図5に示すように、ATM2のATM制御部10は、待ち行列判定部41と、ホスト判定部42と、を備える。また、ATM2のATM制御部10は、図5に示していない他の機能構成を備えていてもよい。ATM2の記憶部11は、制御情報テーブル51、フラグ格納部52、ホスト情報格納部53を備える。また、記憶部11は、図5に示していないデータベース(DB)を備えていてもよい。ATM2は、コンピュータの機能を備えており、金融機関管理プログラムにしたがって後述する金融取引処理を実行する。
【0035】
待ち行列判定部41は、ATM2を利用する利用者の待ち行列が発生しているか否かを判定する。待ち行列判定部41は、検出装置500により検出された検出結果に基づいて待ち行列が発生しているか否かを判定することができる。本実施形態においては、検出装置500は、撮像装置により構成される。したがって、待ち行列判定部41は、検出結果として撮像装置により撮像された映像に基づいて待ち行列が発生しているか否かを判定する。本実施形態において、映像とは静止画と動画とを含む。
【0036】
例えば、待ち行列判定部41は、撮像装置により撮像された映像を人工知能(AI:Artificial Intelligence)による画像解析を実行して、既存の群衆検出アルゴリズムを用いて映像に含まれるATM2を利用する利用者の人数を計数する。待ち行列判定部41は、計数した利用者201~203の人数から現在ATM2を利用している利用者201を除いた利用者202、203の人数を待ち行列として判定する。
【0037】
待ち行列判定部41は、制御情報テーブル51を参照して、待ち行列に対応する利用待ち発生フラグを設定する。利用待ち発生フラグは、待ち行列が発生しているか否かを判定することを示すとともに、発生した待ち行列の規模を示す情報である。
【0038】
図6は、ATM2の記憶部11に記憶されている制御情報テーブル51の一例を示す図である。制御情報テーブル51には、待ち行列条件と、待ち行列条件に対応する利用待ち発生フラグとが含まれる。待ち行列条件とは、現在ATM2を利用している利用者を除いたATM2の利用待ちの利用者の人数を示す。
【0039】
例えば、図2に示すように、検出装置500により検出された利用者201~203の人数から現在ATM2を利用している利用者201を除いた利用者202、203の2人の人数が待ち行列として判定された場合について考える。この場合、待ち行列判定部41は、制御情報テーブル51を参照して、2人の利用待ちの待ち行列条件である「1人~4人利用待ち」に対応する利用待ち発生フラグ「1」を算出する。待ち行列判定部41は、算出した利用待ち発生フラグ「1」を記憶部11に含まれるフラグ格納部52へ格納する。フラグ格納部52は、制御情報テーブル51を参照して算出された利用待ち発生フラグが格納される。本実施形態においては、フラグ格納部52には、利用待ち発生フラグ「0~3」のうち何れかの値が格納される。フラグ格納部52に格納された利用待ち発生フラグに応じて、利用者に特典を付与することができる。特典の付与については後述する。
【0040】
図5の説明に戻り、ホスト判定部42は、前回の利用者が取引対象として接続したATM2のホストコンピュータ3と、今回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータ3と、が同じか否かを判定する。ホスト判定部42は、読取部17が読み取った銀行カードやクレジットカードの磁気ストライプやICチップに含まれる金融機関コードを記憶部11のホスト情報格納部53へ格納する。そして、ホスト判定部42は、ホスト情報格納部53に格納されている前回利用者が利用した金融機関の金融機関コードと、読取部17が読み取った今回利用者が利用した金融機関の金融機関コードと、が同じか否かを判定する。
【0041】
ホスト情報格納部53に格納されている前回利用者が利用した金融機関の金融機関コードと、読取部17が読み取った今回利用者が利用した金融機関の金融機関コードと、が同じである場合には、ホスト判定部42は、前回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータ3と、今回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータ3と、が同じであると判定する。
【0042】
一方で、ホスト情報格納部53に格納されている前回利用者が利用した金融機関の金融機関コードと、読取部17が読み取った今回利用者が利用した金融機関の金融機関コードと、が相違する場合には、ホスト判定部42は、前回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータ3と、今回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータ3と、が相違すると判定する。
【0043】
なお、ATM制御部10は、利用者に対し付与する特典の種類を表示部13に表示してもよい。例えば、ATM制御部10は、「特典を選択してください」とのメッセージとともに、特典の種類として「手数料の還元」と「ポイントの付与」を選択可能に表示部13に表示する。そして、ATM制御部10は、利用者の入力部14の操作に基づき選択された特典を利用者に付与する特典として決定してもよい。例えば、利用者の入力部14の操作に基づき「手数料の還元」の特典が選択された場合には、選択された「手数料の還元」を付与する特典として決定する。ATM制御部10は、ホストコンピュータ3との取引送受信時に、選択された特典の種類をホストコンピュータ3に通知する。ATM制御部10は、利用者に対し付与する特典の種類を時間帯、曜日、区市町村、都道府県ごとに設定してもよい。ATM制御部10は、利用者に対し付与する特典の種類を予め設定していてもよい。
【0044】
ATM制御部10は、待ち行列判定部41が算出した利用待ち発生フラグと、ホスト判定部42が判定した判定結果と、をホストコンピュータ3との取引送受信時に通信部12を通じてホストコンピュータ3へ通知する。
【0045】
図5に示すように、ホストコンピュータ3のホスト制御部30は、特典付与部61を備える。また、ホストコンピュータ3のホスト制御部30は、図5に示していない他の機能構成を備えていてもよい。ホストコンピュータ3の記憶部31は、特典テーブル71を備える。また、記憶部31は、図5に示していないデータベース(DB)を備えていてもよい。ホストコンピュータ3は、コンピュータの機能を備えており、金融機関管理プログラムにしたがって後述する金融取引処理を実行する。
【0046】
特典付与部61は、待ち行列判定部41により、待ち行列が発生していると判定され、かつ、ホスト判定部42により、前回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータ3と、今回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータ3と、が相違すると判定された場合には、今回の利用者に特典を付与する。本実施形態において特典とは、ATM2の取引にかかる手数料の還元や、ATM2の取引にかかるポイントの付与が含まれる。特典付与部61は、手数料の還元、ポイントの付与のうち、少なくとも1つ以上の特典を今回の利用者に付与する。
【0047】
図7は、ホストコンピュータ3の記憶部31に記憶されている特典テーブル71の一例を示す図である。特典テーブル71には、特典の種類と、利用待ち発生フラグと、特典条件と、が含まれる。
【0048】
図7の実施形態においては、特典の種類として、手数料の還元と、ポイントの付与と、が設定されている。利用待ち発生フラグとして、特典の種類に対応してそれぞれ「0」から「3」まで設定されている。特典条件として、利用待ち発生フラグに対応して付与される利用者の特典の内容が設定されている。利用者の特典の内容は、利用待ち発生フラグが大きくなるほど利用者にとって有利な特典条件が設定されている。このため、特典付与部61は、待ち行列を構成する利用者の人数が増加するほど有利な特典を今回の利用者に付与する。これにより、待ち行列を構成するATM2の利用者の人数が多くなった場合であっても、特典による利用者の集客を見込むことができ、その結果、ATM2の利用率の低下を抑制することができる。なお、利用待ち発生フラグが「0」の場合には、利用者に特典は付与されない。ATM2の利用者の待ち行列が発生していない場合には、無用な特典を付与することを抑止し、ATM2の健全な利用を図ることができる。
【0049】
ATM制御部10により、付与する特典の種類として、手数料の還元が選択され、利用待ち発生フラグとして「1」が算出された場合には、特典付与部61は、特典テーブル71を参照して、利用者に付与する特典として「手数料30%引き」を選択する。特典付与部61は、選択した特典を利用者に付与する。なお、付与する特典の種類は、ATM制御部10により選択されるものに限られるものではなく、ホスト制御部30が選択してもよい。
【0050】
次に、金融システム1において実行される金融取引処理について説明する。図8図9は、金融システム1で実行される金融取引処理の一例を示すフローチャートである。金融取引処理は、ATM2のATM制御部10およびホストコンピュータ3のホスト制御部30により実行される。
【0051】
はじめに、ATM制御部10は、検出装置500により検出されたATM2を利用する利用者の待ち行列に基づき、次の利用待ちが発生しているか否かを判定する(ステップS101)。次の利用待ちが発生していない場合(ステップS101:NO)の場合には、ATM制御部10は、利用待ち発生フラグを「0」にセットし、セットした利用待ち発生フラグをフラグ格納部52に格納する(ステップS102)。その後処理はステップS104へ進む。
【0052】
次の利用待ちが発生している場合(ステップS101:YES)の場合には、ATM制御部10は、利用待ちの状況に応じて利用待ち発生フラグを「1」から「3」のうち何れかをセットし、セットした利用待ち発生フラグをフラグ格納部52に格納する(ステップS103)。この処理では、例えば、ATM制御部10は、検出装置500により1人の待ち行列が検出された場合には、利用待ち発生フラグを「1」にセットする。同様に、複数人の待ち行列が発生した場合には、待ち行列の人数に応じて利用待ち発生フラグを「1」から「3」に向けて順にカウントアップする。その後処理はステップS104へ進む。
【0053】
ステップS104において、ATM制御部10は、キャッシュカード5(または通帳)がATM2へ挿入されたか否かを判定する(ステップS104)。キャッシュカード5(または通帳)がATM2へ挿入されていない場合(ステップS104:NO)には、キャッシュカード5(または通帳)がATM2へ挿入されるまで処理は待機となる。キャッシュカード5(または通帳)がATM2へ挿入された場合(ステップS104:YES)には、ATM制御部10は、キャッシュカード5(または通帳)の磁気ストライプより金融機関コードを抽出する(ステップS105)。
【0054】
ATM制御部10は、今回のATM2の利用者は利用待ちをしたか否かを判定する(ステップ106)。利用待ちをしたか否かの判定は、待ち行列が検出されたか否かに基づき判定することができる。この処理では、ATM制御部10は、フラグ格納部52に格納されている利用待ち発生フラグが「0」以外か否かを判定することにより、今回のATM2の利用者は利用待ちをしたか否かを判定することができる。今回のATM2の利用者は利用待ちをしていない場合(ステップS106:NO)、すなわち、フラグ格納部52に格納されている利用待ち発生フラグが「0」である場合には、処理は図9のステップS110へ進む。
【0055】
今回のATM2の利用者は利用待ちをした場合(ステップS106:YES)、すなわち、フラグ格納部52に格納されている利用待ち発生フラグが「1」から「3」の何れかである場合には、ATM制御部10は、キャッシュカード5(または通帳)の金融機関コードに基づいて接続するホストコンピュータ3を選定する(ステップS107)。例えば、ATM制御部10は、ATM2に、A金融機関のキャッシュカード5-1が挿入された場合には、A金融機関のホストコンピュータ3-1を選定し、B金融機関のキャッシュカード5-2が挿入された場合には、B金融機関のホストコンピュータ3-2を選定する。
【0056】
ATM制御部10は、前回の利用者のATM2の取引にて接続したホストコンピュータ3と、今回の利用者のATM2の取引にて接続したホストコンピュータ3とが同じか否かを判定する(ステップS108)。この処理では、ATM制御部10は、後述の図9のステップS115においてホスト情報格納部53に格納される前回の利用者が接続したホストコンピュータ3の情報を示す金融機関コードと、今回の利用者が接続したホストコンピュータ3の情報を示す金融機関コードと、が同じか否かにより、前回の利用者のATM2の取引にて接続したホストコンピュータ3と、今回の利用者のATM2の取引にて接続したホストコンピュータ3とが同じか否かを判定する。今回の利用者が接続したホストコンピュータ3の情報を示す金融機関コードは、ステップS105の処理において抽出した金融機関コードを参照することにより確認することができる。この処理では前回の接続先のホストコンピュータ3が次取引の接続先のホストコンピュータ3として継続されるため、同一のホストコンピュータ3への接続のばあいには、当該金融機関の支店利用と変更がないため、特典付与の対象外となる。その一方において、別のホストコンピュータ3への接続する場合には、特典付与の対象となる。
【0057】
前回の利用者のATM2の取引にて接続したホストコンピュータ3と、今回の利用者のATM2の取引にて接続したホストコンピュータ3とが同じ場合(ステップS108:YES)には、処理は図9のステップS110へ進む。
【0058】
前回の利用者のATM2の取引にて接続したホストコンピュータ3と、今回の利用者のATM2の取引にて接続したホストコンピュータ3とが相違する場合(ステップS108:NO)には、ATM制御部10は、待ち人数により、利用待ち発生フラグを選択し、選択した利用待ち発生フラグをフラグ格納部52に格納する(ステップS109)。
【0059】
図9のステップS110において、ATM制御部10は、取引入力処理を実行する。この処理では、ATM制御部10は、表示部13を通じて暗証番号の入力画面の表示や、取引金額の受け付け画面の表示等を行うとともに、入力部14を通じて利用者201の操作に基づく暗証番号の入力や、取引金額の入力の受け付け等既存の取引処理を行う。
【0060】
ステップS111において、ATM制御部10は、ステップS107において選定したホストコンピュータ3との間で取引の送受信を実行する(ステップS111)。この処理では、ATM制御部10は、選定したホストコンピュータ3に対し取引電文の送信を行う。ATM制御部10が送信する取引電文には、ステップS103の処理で算出した利用待ち発生フラグの情報が含まれる。ホスト制御部30は、ATM2から送信された取引電文の内容に基づいて既存の取引処理を行う。そして、ホスト制御部30は、取引電文が送信されたATM2に対し応答電文の送信を行う。
【0061】
ATM制御部10は、ホストコンピュータ3から送信された応答電文の内容に基づいて、取引応答処理を行う(ステップ112)。この処理では、ATM制御部10は、取引に用いる現金の計数や、レシート発行等の既存の取引処理を行う。
【0062】
ホスト制御部30は、取引電文に含まれる利用待ち発生フラグに基づいて特典テーブル71を参照し、利用者に付与する特典を選択する。そして、ホスト制御部30は、選択した特典を利用者に付与する(ステップS113)。
【0063】
ATM制御部10は、フラグ格納部52に格納されている利用待ち発生フラグを「0」にセットし、フラグ格納部52の初期化を行う(ステップS114)。
【0064】
ATM制御部10は、今回の利用者が接続したホストコンピュータの情報をホスト情報格納部53に格納する(ステップS115)。この処理が終了すると、金融システム1で実行される金融取引処理は終了となる。
【0065】
以上の構成により、金融システム1は、ATM2とホストコンピュータ3とを備える。ATM2の待ち行列判定部は、ATM2を利用する利用者の待ち行列が発生しているか否かを判定し、ホスト判定部42は、前回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータ3と、今回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータ3と、が同じか否かを判定する。ホストコンピュータ3の特典付与部61は、ATM2の待ち行列判定部41により、待ち行列が発生していると判定され、かつ、ホスト判定部42により、前回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータ3と、今回の利用者が取引対象として接続した金融機関のホストコンピュータ3と、が相違すると判定された場合には、今回の利用者に特典を付与する。
【0066】
これにより、待ち行列を構成するATM2の利用者の人数が多くなった場合であっても、利用者にとって有利となる特典により利用者の集客を見込むことができる。その結果、ATM2の利用率の低下を抑制することができる。
【0067】
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用ができることはもちろんである。
【0068】
上述の実施形態においては、検出装置500を構成する撮像装置は、銀行の支店や出張所、コンビニエンスストア等の部屋の天井、床、壁等に設置されている監視カメラとして利用されているものを用いているがこれに限られない。例えば、撮像装置は、ATM2に内蔵されている監視カメラとしての撮像部18を用いてもよい。これにより、別途撮像装置を設置することなく金融システム1を構成することができる。したがって、金融システム1を構築する際のコストの低減を図ることができる。
【0069】
また、上述の実施形態においては、検出装置500は、撮像装置により構成されているがこれに限られない。例えば、検出装置500は、赤外線によりATM2を利用する利用者の待ち行列を検出する赤外線センサにより構成されていてもよい。これにより、撮像装置よりも部品コストが低い赤外線センサにより金融システム1を構成することができる。したがって、金融システム1を構築する際のコストの低減を図ることができる。
【符号の説明】
【0070】
1 :金融システム
2 :ATM
3、3-1、3-2 :ホストコンピュータ
5、5-1、5-2 :キャッシュカード
10 :ATM制御部
11 :記憶部
12 :通信部
13 :表示部
14 :入力部
15 :印字部
16 :無線通信部
17 :読取部
18 :撮像部
19 :現金格納部
20 :スタッカ
21 :スタッカ
30 :ホスト制御部
31 :記憶部
32 :表示部
33 :入力部
34 :通信部
41 :行列判定部
42 :ホスト判定部
51 :制御情報テーブル
52 :フラグ格納部
53 :ホスト情報格納部
61 :特典付与部
71 :特典テーブル
500 :検出装置
N :ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9