(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024011892
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】発泡性組成物、発泡性エアゾール組成物及びエアゾール製品
(51)【国際特許分類】
A61K 8/02 20060101AFI20240118BHJP
A61K 8/44 20060101ALI20240118BHJP
A61K 8/73 20060101ALI20240118BHJP
A61K 8/31 20060101ALI20240118BHJP
A61K 8/92 20060101ALI20240118BHJP
A61Q 19/10 20060101ALI20240118BHJP
A61Q 5/12 20060101ALI20240118BHJP
【FI】
A61K8/02
A61K8/44
A61K8/73
A61K8/31
A61K8/92
A61Q19/10
A61Q5/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022114210
(22)【出願日】2022-07-15
(71)【出願人】
【識別番号】000222129
【氏名又は名称】東洋エアゾール工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】湯本 賢也
(72)【発明者】
【氏名】山口 実愛
(72)【発明者】
【氏名】坪内 誠
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA122
4C083AC012
4C083AC022
4C083AC092
4C083AC262
4C083AC352
4C083AC422
4C083AC661
4C083AC662
4C083AD042
4C083AD132
4C083AD152
4C083AD212
4C083AD241
4C083AD242
4C083BB13
4C083BB49
4C083CC23
4C083CC33
4C083DD08
4C083DD23
4C083DD30
4C083EE01
4C083EE07
(57)【要約】
【課題】流動性及び経時安定性に優れるとともに、濃密で安定性に優れる泡を形成する発泡性組成物。
【解決手段】アミノ酸誘導体、脂肪酸デキストリン、並びにアミノ酸誘導体及び脂肪酸デキストリン以外の油性成分を含有し、該アミノ酸誘導体が、アミノ酸エステル及びアミノ酸アミドからなる群から選択される少なくとも一である、発泡性組成物。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アミノ酸誘導体、脂肪酸デキストリン、並びにアミノ酸誘導体及び脂肪酸デキストリン以外の油性成分を含有し、
該アミノ酸誘導体が、アミノ酸エステル及びアミノ酸アミドからなる群から選択される少なくとも一である、発泡性組成物。
【請求項2】
前記発泡性組成物中の、前記油性成分の含有量が、40.0質量%~99.0質量%である、請求項1に記載の発泡性組成物。
【請求項3】
前記アミノ酸エステルが、N-アシルアミノ酸エステルである、請求項1に記載の発泡性組成物。
【請求項4】
前記N-アシルアミノ酸エステルが、N-アシルグルタミン酸エステルである、請求項3に記載の発泡性組成物。
【請求項5】
前記アミノ酸アミドが、N-アシルアミノ酸アミドである、請求項1に記載の発泡性組成物。
【請求項6】
前記N-アシルアミノ酸アミドが、N-アシルグルタミン酸アミドである、請求項5に記載の発泡性組成物。
【請求項7】
発泡性エアゾール組成物であって、
該発泡性エアゾール組成物が、請求項1~6のいずれか1項に記載の発泡性組成物、及び
噴射剤を含む、発泡性エアゾール組成物。
【請求項8】
発泡性エアゾール組成物が充填された容器、及び
該容器に備えられ、該発泡性エアゾール組成物を吐出させる吐出機構
を有するエアゾール製品であって、
該発泡性エアゾール組成物が、請求項7に記載の発泡性エアゾール組成物である、エアゾール製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、発泡性組成物、発泡性エアゾール組成物及びエアゾール製品に関する。
【背景技術】
【0002】
油性成分を多量に含む液状製剤は、クレンジング、サンスクリーン、身体保護、毛髪保護等の目的で幅広く利用されている。一般にこれらの製剤は使用時に液ダレしやすいため、従来、液ダレを抑制するために製剤自体をゲル化又は泡沫化する手法が用いられている。
また、泡沫を形成するエアゾール製品は、ポンプフォーマー等で作製した泡沫と比較し微細で濃密な泡沫を形成できるため、油性成分を多量に含む製剤の使用性の更なる向上が期待される。しかしながら、油性成分を多量に含む製剤では、油性成分と噴射剤とが相溶しやすいこと、水相を連続相とする製剤と異なり、界面活性剤の気液界面への配向・吸着による泡沫の安定化が困難であること等から、泡沫の長期安定化に大きな課題があった。
【0003】
一方、例えば、特許文献1では、油性成分に発泡助剤として脂肪酸デキストリンを添加することが提案されている。
また、特許文献2では、特定のエステル油に特定の脂肪酸デキストリン及び非イオン性界面活性剤を添加することが提案されている。
さらに、特許文献3では、液状油に脂肪酸デキストリン及び非イオン性界面活性剤を添加することが提案されている。
さらにまた、特許文献4では、流動性を有する油性成分に、少なくとも2種のポリグリセリンの脂肪酸エステルを添加することや、さらにN-アシルグルタミン酸ジエステルを添加することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7-277954号公報
【特許文献2】特開2016-185932号公報
【特許文献3】特開平9-110636号公報
【特許文献4】特開2005-336106号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らが検討したところ、特許文献1のように油性成分に脂肪酸デキストリンを単独で添加した場合や、特許文献2のように特定のエステル油に脂肪酸デキストリン及び非イオン性界面活性剤を添加した場合であっても、起泡性(特に低温下での起泡性)が十分ではなく、吐出した際に泡沫が消失しやすいため、起泡性及び泡の安定性の点で課題があることがわかった。そのため、脂肪酸デキストリンを多量に配合する必要があるが、脂肪酸デキストリンを多量に配合すると製剤がゲル状になり流動しにくく、ハンドリング及び使用感の点でも課題があることがわかった。
また、特許文献3のように、液状油に脂肪酸デキストリン及び非イオン性界面活性剤を添加した場合や、特許文献4のように油性成分に少なくとも2種のポリグリセリンの脂肪酸エステルを添加した場合、油性成分と界面活性剤との相溶性が十分でないことから、低温下で析出物が発生するため、製剤の経時安定性の点で課題があることがわかった。
これらの課題に鑑み、本開示は、流動性及び経時安定性に優れるとともに、濃密で安定性に優れる泡を形成する発泡性組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は以下の態様を含む。
[1]アミノ酸誘導体、脂肪酸デキストリン、並びにアミノ酸誘導体及び脂肪酸デキストリン以外の油性成分を含有し、
該アミノ酸誘導体が、アミノ酸エステル及びアミノ酸アミドからなる群から選択される少なくとも一である、発泡性組成物。
[2]前記発泡性組成物中の、前記油性成分の含有量が、40.0質量%~99.0質量%である、[1]に記載の発泡性組成物。
[3]前記アミノ酸エステルが、N-アシルアミノ酸エステルである、[1]又は[2]に記載の発泡性組成物。
[4]前記N-アシルアミノ酸エステルが、N-アシルグルタミン酸エステルである、[3]に記載の発泡性組成物。
[5]前記アミノ酸アミドが、N-アシルアミノ酸アミドである、[1]~[4]のいずれかに記載の発泡性組成物。
[6]前記N-アシルアミノ酸アミドが、N-アシルグルタミン酸アミドである、[5]に記載の発泡性組成物。
[7]発泡性エアゾール組成物であって、
該発泡性エアゾール組成物が、[1]~[6]のいずれかに記載の発泡性組成物、及び噴射剤を含む、発泡性エアゾール組成物。
[8]発泡性エアゾール組成物が充填された容器、及び
該容器に備えられ、該発泡性エアゾール組成物を吐出させる吐出機構
を有するエアゾール製品であって、
該発泡性エアゾール組成物が、[7]に記載の発泡性エアゾール組成物である、エアゾール製品。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、流動性及び経時安定性に優れるとともに、濃密で安定性に優れる泡を形成する発泡性組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
数値範囲を表す「XX以上YY以下」や「XX~YY」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。
数値範囲が段階的に記載されている場合、各数値範囲の上限及び下限は任意に組み合わせることができる。
【0009】
本発明者らは、油性成分を含む製剤においてアミノ酸誘導体と脂肪酸デキストリンとを併用することで、発泡性組成物の流動性及び経時安定性が向上し、濃密で安定性に優れる泡を形成することができることを見出した。
以下、上記発泡性組成物に用いる各成分について説明する。
【0010】
(アミノ酸誘導体)
発泡性組成物は、アミノ酸誘導体を含有する。アミノ酸誘導体は、アミノ酸エステル及びアミノ酸アミドからなる群から選択される少なくとも一である。
アミノ酸誘導体と脂肪酸デキストリンを併用することで、保存環境や使用環境が常温下であっても低温下であっても、起泡性を向上させることができ、濃密で安定性に優れた泡を形成することができる。また、アミノ酸誘導体を配合することで、油性成分と界面活性剤との相溶性が向上し、発泡性組成物の経時安定性が向上する。
【0011】
アミノ酸エステル及びアミノ酸アミドを形成するアミノ酸には、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン等の脂肪族アミノ酸;セリン、スレオニン等のヒドロキ
シ基を有するアミノ酸;メチオニン、シスチン、システイン等の含硫アミノ酸;アスパラギン、グルタミン等のアミド基を有するアミノ酸;プロリン等のイミノ基を有するアミノ酸;フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン等の芳香族基を有するアミノ酸;アスパラギン酸、グルタミン酸等の酸性アミノ酸;アルギニン、ヒスチジン、リシン等の塩基性アミノ酸等のタンパク質の構成アミノ酸の他、β-アラニン、サルコシン(N-メチルグリシン)、オルニチン、クレアチン、γ-アミノ酪酸、DL-ピロリドンカルボン等のアミノ酸も含まれる。アミノ酸としては、グルタミン酸又はアラニンが好ましく、グルタミン酸がより好ましい。
アミノ酸は、D体、L体、DL体のいずれでもよい。
【0012】
さらに、アミノ酸エステル及びアミノ酸アミドを形成するアミノ酸は、アミノ基がアルキル基やアシル基等により置換されていてもよく、アミノ基がアシル基により置換されていることが好ましい。
アルキル基としては、例えば、炭素数1~20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が挙げられる。アルキル基は、飽和であっても不飽和であってもよい。炭素数1~20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基としては、メチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、sec-ペンチル基、tert-ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、1-エチルペンチル基、オクチル基、2-エチルヘキシル基、tert-オクチル基、ノニル基、イソノニル基、デシル基、イソデシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、イソトリデシル基、テトラデシル基、及びペンタデシル基等が挙げられる。
【0013】
アシル基としては、例えば、2-エチルヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、イソステアロイル基、エチルヘキサノイル基、カプロイル基、カプリロイル基、カプリノイル基、オレオイル基、リノレオイル基、ココイル基(ヤシ油脂肪酸アシル基)、パーム油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基、牛脂脂肪酸アシル基、直鎖及び分岐合成脂肪酸アシル基等が挙げられる。
これらのうち、炭素数6以上22以下のアシル基が好ましく、炭素数6以上18以下のアシル基がより好ましい。
【0014】
アミノ酸エステルは、アミノ酸とアルコールとにより形成されるエステル、又はアミノ酸とポリオキシアルキレンアルキルエーテルとにより形成されるエステルであれば、特に制限なく用いることができる。
【0015】
アミノ酸エステルを形成するアルコールとしては、一価アルコールが好ましい。
一価アルコールとしては、例えば、オクタノール、デカノール、ウンデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、テトラコサノール等の炭素数8以上24以下の直鎖飽和脂肪族アルコール;
2-エチルヘキサノール、2-デカノール、2-ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、2-デシルテトラデカノール等の炭素数8以上24以下の分岐鎖飽和脂肪族アルコール;
パルミトレイルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、ドコセノール等の炭素数8以上24以下の不飽和脂肪族アルコールが挙げられる。
【0016】
これらの中でも、アミノ酸エステルを形成するアルコールは、炭素数16以上20以下の分岐鎖飽和脂肪族アルコールであることが好ましく、2-ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、及び2-オクチルドデカノールからなる群から選択される少なくと
も一がより好ましい。
【0017】
アミノ酸エステルを形成するポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、例えば、POE(2)セチルエーテル、POE(4)セチルエーテル、POE(5)セチルエーテル、POE(5.5)セチルエーテル、POE(6)セチルエーテル、POE(7)セチルエーテル、POE(10)セチルエーテル、POE(15)セチルエーテル、POE(20)セチルエーテル、POE(23)セチルエーテル、POE(25)セチルエーテル、POE(30)セチルエーテル、POE(40)セチルエーテル等のPOEセチルエーテル;
POE(2)ステアリルエーテル(ステアレス-2)、POE(4)ステアリルエーテル、POE(5)ステアリルエーテル(ステアレス-5)、POE(20)ステアリルエーテル、POE(150)ステアリルエーテル等のPOEステアリルエーテル;
POE(2)ベヘニルエーテル、POE(3)ベヘニルエーテル、POE(5)ベヘニルエーテル、POE(6)ベヘニルエーテル、POE(10)ベヘニルエーテル、POE(20)ベヘニルエーテル、POE(30)ベヘニルエーテル、POE(150)ベヘニルエーテル等のPOEベヘニルエーテル;
POE(2)オレイルエーテル、POE(3)オレイルエーテル、POE(7)オレイルエーテル、POE(10)オレイルエーテル、POE(15)オレイルエーテル、POE(20)オレイルエーテル、POE(50)オレイルエーテル等のPOEオレイルエーテル;
POE(2)ラウリルエーテル、POE(3)ラウリルエーテル、POE(4.2)ラウリルエーテル、POE(9)ラウリルエーテル、POE(10)ラウリルエーテル、POE(21)ラウリルエーテル、POE(25)ラウリルエーテル等のPOEラウリルエーテル;
POE(2)ミリスチルエーテル、POE(3)ミリスチルエーテル等のPOEミリスチルエーテル、POE(2)オクチルドデシルエーテル、POE(5)オクチルドデシルエーテル(オクチルドデセス-5)等のPOEオクチルドデシルエーテル;
POE(2)ヘキシルデシルエーテル、POE(4)ヘキシルデシルエーテル等のPOEヘキシルデシルエーテル;
POE(5)イソステアリルエーテル等のPOEイソステアリルエーテル;
POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル、POE(1)POP(4)セチルエーテル、POE(10)POP(4)セチルエーテル、POE(20)POP(4)セチルエーテル、POE(20)POP(8)セチルエーテル等のPOEポリオキシプロピレンセチルエーテル;
POE(12)POP(6)デシルテトラデシルエーテル等のPOEポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル;
セテアレス-60ミリスチルグリコール等のPOEセトステアリルヒドロキシミリスチレンエーテル等が挙げられる。
【0018】
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルにおけるポリオキシアルキレン基の平均付加モル数は、2~5であることが好ましい。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルにおけるアルキル基の炭素数は、16以上22以下であることが好ましく、18以上20以下であることがより好ましい。
【0019】
アミノ酸がグルタミン酸等の酸性アミノ酸である場合、アミノ酸エステルはモノエステル体であってもジエステル体であってもよく、上記のアルコール及びポリオキシアルキレンアルキルエーテルからなる群より選択される少なくとも一に由来する少なくとも1つのエステルを有するジエステル体であることが好ましく、上記のアルコール及びポリオキシアルキレンアルキルエーテルからなる群より選択される二に由来する2つのエステルを有するジエステル体であることがより好ましい。
【0020】
アミノ酸エステルは、N-アシルアミノ酸エステルであることが好ましく、N-アシルアミノ酸ジエステルであることがより好ましい。N-アシルアミノ酸エステルとしては、ラウロイルグルタミン酸ジヘキシルデシル、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデシル、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス-2、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス-5、ラウロイルグルタミン酸ジステアレス-2、ラウロイルグルタミン酸ジステアレス-5、ミリストイルメチルアミノプロピオン酸ヘキシルデシル、ラウロイルグルタミン酸ジイソステアリル、ラウロイルグルタミン酸ビス(ヘキシルデシル/オクチルド
デシル)、ステアロイルグルタミン酸ジヘキシルデシル等が挙げられる。
これらの中でも、N-アシルグルタミン酸エステルがより好ましく、N-アシルグルタミン酸エステルとしては、N-アシルグルタミン酸と、炭素数16以上20以下の分岐鎖飽和脂肪族アルコール及びポリオキシアルキレンアルキルエーテルからなる群より選択される少なくとも一と、のエステルがさらに好ましい。かかるN-アシルグルタミン酸エステルとしては、ラウロイルグルタミン酸ジヘキシルデシル、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデシル、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス-2、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス-5、ラウロイルグルタミン酸ジステアレス-2、ラウロイルグルタミン酸ジステアレス-5、ラウロイルグルタミン酸ジイソステアリル、ラウロイルグルタミン酸ビス(ヘキシルデシル/オクチルドデシル)、ステアロイルグルタミン酸ジヘ
キシルデシル等が挙げられ、ラウロイルグルタミン酸ジヘキシルデシル、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデシル、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス-2、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス-5、ラウロイルグルタミン酸ジステアレス-2、及びラウロイルグルタミン酸ジステアレス-5からなる群から選択される少なくとも一が特に好ましい。
【0021】
アミノ酸エステルは公知の製造方法に従って製造して用いてもよく、市販の製品を用いることもできる。市販の製品としては、日本エマルジョン株式会社より販売されている「AMITER LG-1600」(ラウロイルグルタミン酸ジヘキシルデシル)、「AMITER LG-2000」(ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデシル)、「AMITER LGOD-2(H)」(ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス-2)、「AMITER LGOD-5(H)」(ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス-5)、「AMITER LGS-2(H)」(ラウロイルグルタミン酸ジステアレス-2)、「AMITER LGS-5(H)」(ラウロイルグルタミン酸ジステアレス-5)、「AMITER MA-HD」(ミリストイルメチルアミノプロピオン酸ヘキシルデシル)、「AMITER LG-1800」(ラウロイルグルタミン酸ジイソステアリル)、「AMITER LG-2016」(ラウロイルグルタミン酸ビス(ヘキシルデシル/オ
クチルドデシル))等が例示できる。
アミノ酸エステルは、いずれか1種を単独で使用することもでき、また2種以上を組み合わせて使用することもできる。
【0022】
アミノ酸アミドのアミド基としては、アルキルアミドが挙げられ、例えば、炭素数1以上24以下のアルキル基又は炭素数1以上24以下のアルケニル基を有するアミドが挙げられる。炭素数1以上6以下のアルキル基を有するアルキルアミドが好ましい。
アミノ酸誘導体は、モノアミド体であってもジアミド体であってもよい。
【0023】
アミノ酸アミドはN-アシルアミノ酸アミドであることが好ましい。N-アシルアミノ酸アミドとしては、ジブチルラウロイルグルタミド、ジブチルエチルヘキサノイルグルタミド等のN-アシルグルタミン酸アミドが好ましい。
【0024】
アミノ酸アミドは公知の製造方法に従って製造して用いてもよく、市販の製品を用いることもできる。市販の製品としては、高級アルコール工業株式会社より販売されている「
AJK-IS3613」(ジブチルラウロイルグルタミド、ジブチルエチルヘキサノイルグルタミド)が例示できる。
アミノ酸アミドは、いずれか1種を単独で使用することもでき、また2種以上を組み合わせて使用することもできる。
【0025】
発泡性組成物中の、アミノ酸誘導体の含有量は、0.2質量%~50.0質量%であることが好ましく、0.25質量%~40.0質量%であることがより好ましく、0.3質量%~30.0質量%であることがさらに好ましく、0.4質量%~20.0質量%であることが特に好ましく、0.5質量%~10.0質量%であることが最も好ましい。アミノ酸誘導体の含有量が0.2質量%以上である場合は、常温下及び低温下での起泡性を向上させやすくなり、濃密で安定性に優れた泡を形成しやすくなる。また、アミノ酸誘導体の含有量が50.0質量%以下である場合は、特に低温下において、濃密で安定性に優れた泡を形成しやすくなる。
【0026】
(脂肪酸デキストリン)
発泡性組成物は、脂肪酸デキストリンを含有する。脂肪酸デキストリンは、デキストリンと脂肪酸とのエステルである。
脂肪酸デキストリンは起泡性の向上に寄与する成分であり、脂肪酸デキストリンをアミノ酸誘導体とともに発泡性組成物中に含有させることで、常温下であっても低温下であっても、濃密で安定性に優れる泡を形成することができる。
脂肪酸デキストリンは特に制限されず、例えば、デキストリンに、炭素数12~22の直鎖飽和脂肪酸、炭素数8~22の分岐鎖飽和脂肪酸、炭素数12~22の不飽和脂肪酸、及び天然由来の脂肪酸からなる群から選択される少なくとも一の脂肪酸が結合した脂肪酸デキストリンが挙げられる。
デキストリンに結合する脂肪酸は、1種類であってもよく、2種類以上であってもよい。
【0027】
炭素数12~22の直鎖飽和脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等が挙げられる。
炭素数8~22の分岐鎖飽和脂肪酸としては、エチルヘキサン酸、イソステアリン酸、ヘキシルデカン酸等が挙げられる。
炭素数12~22の不飽和脂肪酸としては、オレイン酸等が挙げられる。
天然由来の脂肪酸としては、ヤシ油脂肪酸等が挙げられる。
【0028】
脂肪酸デキストリンは、(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリン、(パルミチン酸/ヘキシルデカン酸)デキストリン、パルミチン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、及びイソステアリン酸デキストリンからなる群から選択される少なくとも一を含有することが好ましく、(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリン、(パルミチン酸/ヘキシルデカン酸)デキストリン、及びパルミチン酸デキストリンからなる群から選択される少なくとも一を含有することがより好ましい。
【0029】
前記脂肪酸デキストリンにおける脂肪酸の置換度は、デキストリンを構成するグルコース単位当たり1.0以上3.0以下が好ましく、1.2以上2.8以下がより好ましい。
脂肪酸デキストリンのグルコースの平均重合度は、10以上150以下が好ましく、20以上90以下がより好ましい。
【0030】
脂肪酸デキストリンは公知の製造方法に従って製造して用いてもよく、市販の製品を用いることもできる。市販の製品としては、千葉製粉株式会社より販売されている「レオパールTT2」((パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリン)、「レオパールWX」((パルミチン酸/ヘキシルデカン酸)デキストリン)、「レオパールKL2」(パル
ミチン酸デキストリン)、「レオパールTL2」(パルミチン酸デキストリン)、「レオパールMKL2」(ミリスチン酸デキストリン)等が例示できる。
脂肪酸デキストリンは、いずれか1種を単独で使用することもでき、また2種以上を組み合わせて使用することもできる。
【0031】
発泡性組成物中の、脂肪酸デキストリンの含有量は、0.5質量%~10.0質量%であることが好ましく、0.6質量%~8.5質量%であることがより好ましく、0.8質量%~7.5質量%であることがさらに好ましく、1.3質量%~7.0質量%であることが特に好ましい。脂肪酸デキストリンの含有量が0.5質量%以上である場合は、常温下であっても低温下であっても、濃密で安定性に優れる泡を形成しやすくなる。また、脂肪酸デキストリンの含有量が10.0質量%以下である場合は、発泡性組成物がゲル化しにくい傾向にあり、流動性が向上しやすい。
【0032】
発泡性組成物中の、アミノ酸誘導体に対する脂肪酸デキストリンの質量比(脂肪酸デキストリン/アミノ酸誘導体)が、0.05~13.0であることが好ましく、0.3~11.5であることがより好ましく、1.0~10.0であることがさらにより好ましい。
【0033】
(油性成分)
発泡性組成物は、油性成分を含有する。油性成分としては、上記アミノ酸誘導体及び脂肪酸デキストリン以外の油性成分であれば特に制限されず、公知のものを用いることができる。油性成分は、常温で液状、固形、又は半固形である成分のいずれであってもよい。
前記油性成分としては、例えば、炭化水素、高級アルコール、高級脂肪酸、エステル類、シリコーン油、植物油、及び動物油等が挙げられる。これらの油性成分は単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0034】
炭化水素としては、スクワラン、スクワレン、ミネラルオイル、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、ドデカン、テトラデカン、オゾケライト、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、α-オレフィンオリゴマー、ポリブテン、水添ポリイソパラフィン、リモネン、テレビン油、ワセリン等が挙げられる。
【0035】
高級アルコールとしては、例えば、
ヤシ油アルコール、カプリルアルコール、カプリンアルコール、ラウリルアルコール、イソステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、2-オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、バチルアルコール等の炭素数8以上24以下の直鎖又は分岐鎖のアルコール;
コレステロール、フィトステロール等のステロールが挙げられる。
【0036】
高級脂肪酸としては、炭素数8以上24以下のもの、例えば、ヤシ油脂肪酸、イソステアリン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、オキシステアリン酸、パルミトレイン酸、リシノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、12-ヒドロキシステアリン酸等が挙げられる。
【0037】
エステル類としては、例えば、
ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸エチルなどの直鎖脂肪酸と低級アルコールのエステル;
ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ステアリン酸ステアリルなどの直鎖脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステル;
ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸エチルヘキシル、パルミチン酸エチルヘキシルなどの直鎖脂肪酸と分枝アルコールとのエステル;
イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピルなどの分枝脂肪酸と低級アルコールとのエステル;
エチルヘキサン酸セチル、イソステアリン酸ヘキシルなどの分枝脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステル;
ジカプリル酸PG、トリエチルヘキサノイン、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリルなどの脂肪酸と多価アルコールとのエステル;
ネオペンタン酸2-オクチルドデシル、イソステアリン酸イソステアリルなどの分枝脂肪酸と分枝アルコールとのエステル;
乳酸ラウリル、クエン酸トリオクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリルなどのヒドロキシカルボン酸とアルコールとのエステル;
アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチルなどの2塩基酸のエステルなどのエステル油;
ホホバ脂、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、セラック、ラノリン、ミツロウ、モンタンロウ、鯨ロウ、オレンジラフィー油、サトウキビロウ、パームロウ、虫白ロウ、羊毛脂などのロウエステル等が挙げられる。
【0038】
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルシロキサン等が挙げられる。
シリコーン油の25℃での動粘度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、25℃で100mm2/s以下が好ましく、10mm2/s以下がより好ましく、2mm2/s以下がさらにより好ましい。
【0039】
植物油としては、杏仁油(アンズ核油)、椿油、アルガン油、大豆油、オリーブ油、ひまし油、ココナッツ油、パーム油、パーム核油、ごま油、えごま油、ホホバ油(ホホバ種子油)、綿実油、なたね油、アマニ油、ローズヒップ油、ヒマワリ油、精油、アボカド油、アルモンド油、コメヌカ油、サフラワー油、トウモロコシ油、グレープシード油、ヤシ油、アルガニアスピサノ核油、小麦胚芽油、コメ胚芽油、ククイナッツ油、クランベアビシニカ種子油、アサ種子油、落花生油、サザンカ油、月見草油、ピスタチオ油、マカデミアナッツ油、メドウホーム油、カカオ脂、シアバター、モクロウなどの植物性油脂等が挙げられる。
【0040】
動物油としては、エミュー油、馬油、牛脂、豚脂、羊脂、ミンク油、卵黄脂肪油、コイ脂、マグロ脂、メンヘーデン脂などの動物性油脂等が挙げられる。
【0041】
これらの中でも、炭化水素、高級アルコール、高級脂肪酸、エステル類、シリコーン油及び植物油が好ましい。すなわち、前記油性成分は、炭化水素、高級アルコール、高級脂肪酸、エステル類、シリコーン油及び植物油からなる群から選択される少なくとも一を含有することが好ましく、具体的には、ミネラルオイル、スクワラン、バチルアルコール、イソステアリン酸、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸エチルヘキシル、トリエチルヘキサノイン、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ジメチルポリシロキサン、杏仁油、ホホバ油、コメヌカ油、及びヤシ油からなる群から選択される少なくとも一を含有することがさらに好ましい。
【0042】
発泡性組成物中の、油性成分の含有量は、40.0質量%~99.0質量%であることが好ましく、46.5質量%~98.5質量%であることがより好ましく、55.0質量%~98.0質量%であることがさらに好ましく、60.0質量%~97.0質量%であることがさらにより好ましく、70.0質量%~96.5質量%であることがさらにより
好ましく、80.0質量%~96.0質量%であることが特に好ましく、90.0質量%~95.0質量%であることが最も好ましい。本発明に係る発泡性組成物は、上記範囲のように油性成分を多く含有していても、濃密で安定性の高い泡を形成することができる。
【0043】
発泡性組成物は、アミノ酸誘導体及び脂肪酸デキストリン以外の界面活性剤を含有していてもよい。界面活性剤は特に制限されず、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤のいずれであってもよく、1種又は2種以上を使用してもよい。
【0044】
アニオン性界面活性剤としては、
ヤシ油脂肪酸カリウム(例えばココイルグルタミン酸K)、ミリスチン酸カリウム、ラウリン酸カリウムなどの脂肪酸石鹸;
ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ミリスチル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸塩;
POE(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム;
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミンなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;
ラウリルリン酸などのアルキルリン酸塩;
アシルメチルタウリン酸、ラウロイルメチルアラニンナトリウムなどのアミノ酸系界面活性剤;
ラウリルスルホ酢酸ナトリウムなどのスルホン酸塩;などが挙げられる。
【0045】
カチオン性界面活性剤としては、
塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(ステアルトリモニウムクロリド)、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド、クオタニウム-33などのアルキルアンモニウム塩;
アルキルベンジルアンモニウム塩;
ステアリルアミンアセテート;
ポリオキシエチレンラウリルアミン、ポリオキシエチレンステアリルアミンなどのポリオキシエチレンアルキルアミン;
ステアラミドプロピルジメチルアミン;
ベンザルコニウムクロリド;などが挙げられる。
【0046】
ノニオン性界面活性剤としては、
POE(20)ソルビタンモノラウレート、POE(20)ソルビタンモノパルミテート、POE(6)ソルビタンモノステアレート、POE(20)ソルビタンモノステアレート、POE(20)ソルビタントリステアレート、POE(6)ソルビタンモノオレエート、POE(20)ソルビタンモノオレエート、POE(20)ソルビタントリオレエート、POE(20)ソルビタンモノイソステアレートなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;
POE(10)モノステアレート、POE(25)モノステアレート、POE(40)モノステアレート、POE(55)モノステアレート、POE(10)モノラウレート、POE(10)モノオレエート、PEG-20ソルビタンココエートなどのポリエチレングリコール脂肪酸エステル;
POE(4)ラウリルエーテル、POE(9)ラウリルエーテル、POE(21)ラウリルエーテル、POE(150)セチルエーテル、POE(20)セチルエーテル、POE(2)セチルエーテル、POE(10)セチルエーテル、POE(25)セチルエーテル、POE(30)セチルエーテル、POE(10)オレイルエーテル、POE(15)
オレイルエーテル、POE(7)オレイルエーテル、POE(20)オレイルエーテル、POE(50)オレイルエーテル、POE(5)ベヘニルエーテル、POE(10)ベヘニルエーテル、POE(20)ベヘニルエーテル、POE(30)ベヘニルエーテル、POE(20)ステアリルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル;
POE(20)POP(4)セチルエーテル、POE(20)POP(8)セチルエーテル、POE(30)POP(6)デシルテトラデシルエーテルなどのポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル;
POE(60)ソルビットテトラステアレート、POE(6)ソルビットテトラオレエート、POE(30)ソルビットテトラオレエート、POE(60)ソルビットテトラオレエート、POE(6)ソルビットモノラウレートなどのポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル;
トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル、ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル、POE(15)グリセリルモノステアレート、POE(5)グリセリルモノステアレート、POE(15)グリセリルモノオレエートなどのポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;
POE(40)ヒマシ油、POE(20)硬化ヒマシ油、POE(40)硬化ヒマシ油、POE(50)硬化ヒマシ油、POE(60)ヒマシ油、POE(60)硬化ヒマシ油、POE(80)硬化ヒマシ油、POE(100)硬化ヒマシ油などのポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油;
POE(10)ラノリンアルコール、POE(20)ラノリンアルコール、POE(40)ラノリンアルコールなどのポリオキシエチレンラノリンアルコール;
ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエートなどのソルビタン脂肪酸エステル類;
グリセリルモノオレート、グリセリルモノステアレート、グリセリルモノミリステートなどのグリセリン脂肪酸エステル類;
ジグリセリルモノステアレート、ジグリセリルモノオレエート、ジグリセリルモノイソステアレートなどのジグリセリン脂肪酸エステル類、トリグリセリルモノラウレート、トリグリセリルモノミリステート、トリグリセリルモノオレエート、トリグリセリルモノステアレートなどのトリグリセリン脂肪酸エステル、テトラグリセリルモノステアレート、テトラグリセリルモノオレエートなどのテトラグリセリン脂肪酸エステル類、ペンタグリセリルトリミリステート、ペンタグリセリルトリオレエート、ペンタグリセリルモノラウレート、ペンタグリセリルモノミリステート、ペンタグリセリルモノオレエート、ペンタグリセリルモノステアレートなどのペンタグリセリン脂肪酸エステル類、ヘキサグリセリルモノオレエート、ヘキサグリセリルモノステアレート、ヘキサグリセリルトリステアレート、ヘキサグリセリルモノラウレート、ヘキサグリセリルモノミリステート、などのヘキサグリセリン脂肪酸エステル類、及びデカグリセリルモノステアレート、デカグリセリルジステアレート、デカグリセリルジイソステアレート、デカグリセリルジオレエート、デカグリセリルトリステアレート、デカグリセリルトリオレエート、デカグリセリルモノラウレート、デカグリセリルモノミリステート、デカグリセリルモノオレエート、デカグリセリルジステアレートなどのデカグリセリン脂肪酸エステル類、などのポリグリセリン脂肪酸エステル類;
ラウリルグルコシドなどのアルキルグルコシド;
ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドなどの脂肪酸アルキロールアミド;
ラウリルジメチルアミンオキシド液などのアルキルジメチルアミンオキシド液などが挙げられる。
【0047】
両性界面活性剤としては、
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(ラウリルベタイン)、ステアリルベタイン、ラ
ウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ドデシルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタイン、オクタデシルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタインなどのアルキルベタイン、ヤシ酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン(コカミドプロピルベタイン)、コカミドプロピルヒドロキシスルタインなどの脂肪酸アミドプロピルベタインなどのベタイン型;
2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインなどのアルキルイミダゾール型;
ラウリルジメチルアミンN-オキシド、オレイルジメチルアミンN-オキシド、ラウラミンオキシドなどのアミンオキシド型;
卵黄レシチン、大豆レシチン、水酸化レシチン、水添レシチンなどのレシチン;などが挙げられる。
【0048】
界面活性剤は、クオタニウム-33、ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド、トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル、及びヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリルからなる群から選択される少なくとも一を含むことがさらに好ましい。
【0049】
発泡性組成物中の、アミノ酸誘導体及び脂肪酸デキストリン以外の界面活性剤の含有量は、特に制限されないが、好ましくは0.0質量%~20.0質量%である。
【0050】
また、発泡性組成物は、アミノ酸誘導体及び脂肪酸デキストリン以外の界面活性剤を実質的に含有しないものであってもよい。実質的に含有しないとは、発泡性組成物中の、アミノ酸誘導体及び脂肪酸デキストリン以外の界面活性剤の含有量が、0.0質量~1.0質量%、好ましくは0.0質量%~0.5質量%、より好ましくは0.0質量%~0.1質量%であることをいう。
【0051】
発泡性組成物は、本発明の効果を損なわない程度に水を含有していてもよい。
【0052】
以下、その他の添加剤などについて説明する。
発泡性組成物は、本発明の効果を損なわない程度に、その他の公知の添加剤を含有していてもよい。
例えば、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール等の低級アルコール、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール等の多価アルコール)、香料、酸化防止剤、防腐剤、ビタミン類、着色剤、害虫忌避成分、消臭成分、防臭成分、ステアリン酸イヌリン等の増粘剤・ゲル化剤などを添加することもできる。また、紫外線吸収剤、冷感成分、美容成分、制汗成分、消炎成分、殺菌成分、及び消毒成分などの有効成分を添加することもできる。
発泡性組成物の用途は特に制限されず、人体用品、家庭用品、工業用品等に用いることができ、例えば、クレンジング、乳液、化粧水、美容液、化粧下地、ヘアケア、ファンデーション、日焼け止め、シェービングクリーム、洗顔フォーム、洗顔クリームなどに好適に用いることができる。
【0053】
発泡性組成物は流動性があることが好ましい。流動性は、例えば、発泡性組成物25gをガラス製バイアル(NEG SV-50A)に充填し、25℃環境下24時間静置した後、静かにバイアルを水平に倒したとき、発泡性組成物の液面が、バイアルを倒す前の発泡性組成物の液面から5mm上のバイアル内壁部分を、15秒以内に通過するか否かで判断することができる。
【0054】
次に、発泡性エアゾール組成物について説明する。
発泡性エアゾール組成物は、発泡性組成物及び噴射剤を含む。
【0055】
(噴射剤)
噴射剤は特に制限されず、エアゾール製品に使用しうる公知のものを用いることができ、液化ガスを使用してもよく、圧縮ガスを使用してもよい。液化ガスとしては、プロパン、ブタン、ペンタン、又はこれらを含む液化石油ガス(LPG)、液化天然ガス(LNG)、ジメチルエーテル、1,3,3,3-テトラフルオロプロパ-1-エン(HFO-1234ze)等のハイドロフルオロオレフィン、ハイドロフルオロカーボン等が挙げられる。圧縮ガスとしては、炭酸ガス、窒素ガス、亜酸化窒素、アルゴン、ヘリウム及び圧縮空気等が挙げられる。
噴射剤は、液化石油ガス、ジメチルエーテル、1,3,3,3-テトラフルオロプロパ-1-エン、及び炭酸ガスからなる群から選択される少なくとも一を含むことが好ましい。
噴射剤は、いずれか1種を単独で使用することもでき、また2種以上を組み合わせて使用することもできる。
【0056】
次に、エアゾール製品について説明する。発泡性組成物は、エアゾール製品用に用いることができる。
エアゾール製品は、
発泡性エアゾール組成物が充填された容器、及び
該容器に備えられ、該発泡性エアゾール組成物を吐出させる吐出機構を有する。
吐出機構及び容器は特段限定されず、公知のものを採用しうる。容器は、噴射剤の圧力に耐えられるものであればよく、公知の樹脂製、金属製、ガラス製等の容器を用いることができる。
【0057】
エアゾール製品における容器内の圧力(ゲージ圧力)は特に制限されない。噴射剤を、エアゾール容器内に充填されたときの容器内の圧力(ゲージ圧力)が、25℃で、例えば1MPa以下となるように充填すればよい。
【0058】
発泡性組成物及びエアゾール製品の製造方法は特に制限されない。例えば、以下の方法が挙げられる。
発泡性組成物は、アミノ酸誘導体、脂肪酸デキストリン、及び油性成分並びに必要に応じてその他の成分を任意の割合で混合し、85℃~95℃程度に加熱して混合溶解した後、室温にて冷却して得ることができる。アミノ酸誘導体と脂肪酸デキストリン以外の油性成分及びその他の成分については、冷却中あるいは冷却後に混合することも適宜選択することができる。
エアゾール製品は、上記のようにして得られた発泡性組成物及び噴射剤を耐圧容器に充填することで、製造し得る。
【0059】
発泡性組成物は、公知のフォーマー容器に充填して用いることもできる。フォーマー容器としては、発泡性組成物を空気と混合して発泡状態で吐出できるものであれば特に制限されず、例えば、押圧ポンプより吐出するポンプスプレー(ポンプフォーマー)容器、軟質容器の胴部を押圧して吐出するスクイズフォーマー容器等が挙げられる。
【実施例0060】
以下、実施例を参照して本開示を具体的に説明する。ただし、本開示は以下の実施例の態様に制限されない。
【0061】
<実施例1~23、比較例1~7>
表1~4に示す処方にて各原料を混合し、90℃に加熱溶解した後、室温(25℃)まで冷却することで、発泡性組成物を調整した。
そして、表1~4の処方で、得られた発泡性組成物及びLPGを、合計60g、それぞれ耐圧容器(エアゾール用耐圧ガラス試験瓶100mL)に充填した後、炭酸ガスを製品圧力が0.5MPa(25℃)になるように充填して、発泡性エアゾール組成物が充填された各エアゾール製品を得た。なお、表中の数値は質量%を示し、脂肪酸デキストリン/アミノ酸誘導体(質量比)は、発泡性組成物中の、アミノ酸誘導体に対する脂肪酸デキストリンの質量比を表す。
【0062】
【表1】
*製品内圧が0.5MPa(25℃)になるように調整した。
【0063】
【表2】
*製品内圧が0.5MPa(25℃)になるように調整した。
【0064】
【表3】
*製品内圧が0.5MPa(25℃)になるように調整した。
【0065】
【表4】
*製品内圧が0.5MPa(25℃)になるように調整した。
【0066】
<実施例24~26>
表5に示す処方にて各原料を混合し、90℃に加熱溶解した後、室温(25℃)まで冷却することで、発泡性組成物を調整した。
【0067】
その後、実施例24においては、得られた発泡性組成物を、合計60g、それぞれ耐圧容器(エアゾール用耐圧ガラス試験瓶100mL)に充填した後、炭酸ガスを製品圧力が0.5MPa(25℃)になるように充填して、発泡性エアゾール組成物が充填されたエアゾール製品を得た。
【0068】
実施例25においては、表5の処方で、得られた発泡性組成物、LPG、及びHFO-1234zeを、合計60g、それぞれ耐圧容器(エアゾール用耐圧ガラス試験瓶100mL)に充填して、発泡性エアゾール組成物が充填されたエアゾール製品を得た。
【0069】
実施例26においては、表5の処方で、得られた発泡性組成物及びDME(ジメチルエーテル)を、合計60g、それぞれ耐圧容器(エアゾール用耐圧ガラス試験瓶100mL)に充填した後、炭酸ガスを製品圧力が0.5MPa(25℃)になるように充填して、発泡性エアゾール組成物が充填されたエアゾール製品を得た。
なお、表中の数値は質量%を示し、脂肪酸デキストリン/アミノ酸誘導体(質量比)は、発泡性組成物中の、アミノ酸誘導体に対する脂肪酸デキストリンの質量比を表す。
【0070】
【表5】
*製品内圧が0.5MPa(25℃)になるように調整した。
【0071】
<実施例27(オイルクレンジング剤)及び実施例28(ヘアオイルフォーム剤)>
表6、表7に示す処方にて各原料をそれぞれ混合し、90℃に加熱溶解した後、室温(25℃)まで冷却することで、発泡性組成物を調整した。
そして、表6、表7の処方で、得られた発泡性組成物及びLPGを、合計60g、それぞれ耐圧容器(エアゾール用耐圧ガラス試験瓶100mL)に充填した後、炭酸ガスを製品圧力が0.5MPa(25℃)になるように充填して、発泡性エアゾール組成物が充填された各エアゾール製品を得た。実施例27のエアゾール製品はオイルクレンジング剤であり、実施例28のエアゾール製品はヘアオイルフォーム剤である。
なお、表中の数値は質量%を示し、脂肪酸デキストリン/アミノ酸誘導体(質量比)は
、発泡性組成物中の、アミノ酸誘導体に対する脂肪酸デキストリンの質量比を表す。
【0072】
【表6】
*製品内圧が0.5MPa(25℃)になるように調整した。
【0073】
【表7】
*製品内圧が0.5MPa(25℃)になるように調整した。
【0074】
使用した材料は以下の通りである。
(油性成分)
ミネラルオイル:Carnation(Sonneborn社)
ジメチコン:KF-96L-2cs(信越化学工業株式会社)
アンズ核油:NIKKOL 杏仁油(日光ケミカルズ株式会社)
スクワラン:NIKKOL シュガースクワラン(日光ケミカルズ株式会社)
ミリスチン酸イソプロピル:エキセパール IPM(花王株式会社)
エチルヘキサン酸セチル:NIKKOL CIO(日光ケミカルズ株式会社)
パルミチン酸エチルヘキシル:NIKKOL IOP(日光ケミカルズ株式会社)
トリエチルヘキサノイン:NIKKOL Trifat S-308(日光ケミカルズ株
式会社)
ホホバ種子油:NIKKOL ホホバ油S(日光ケミカルズ株式会社)
ヤシ油:NIKKOL Trifat C-24(日光ケミカルズ株式会社)
ミリスチン酸ミリスチル:NIKKOL MM(日光ケミカルズ株式会社)
バチルアルコール:バチルアルコール100(日光ケミカルズ株式会社)
コメヌカ油:Rice Oil B-1(ボーソー油脂株式会社)
イソステアリン酸:イソステアリン酸EX(高級アルコール工業株式会社)
トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル:NIKKOL トリエスター F-810(日光ケミカルズ株式会社)
(アミノ酸誘導体)
ラウロイルグルタミン酸ジヘキシルデシル:AMITER LG-1600(日本エマルジョン株式会社)
ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデシル:AMITER LG-2000(日本エマルジョン株式会社)
ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス-2:AMITER LGOD-2(H)(日本エマルジョン株式会社)
ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス-5:AMITER LGOD-5(H)(日本エマルジョン株式会社)
ラウロイルグルタミン酸ジステアレス-2:AMITER LGS-2(H)(日本エマルジョン株式会社)
ラウロイルグルタミン酸ジステアレス-5:AMITER LGS-5(H)(日本エマルジョン株式会社)
イソステアリン酸、ジブチルラウロイルグルタミド、ジブチルエチルヘキサノイルグルタミドの混合物:AJK-IS3613(高級アルコール工業株式会社)
(脂肪酸デキストリン)
(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリン:レオパールTT2(千葉製粉株式会社)
(パルミチン酸/ヘキシルデカン酸)デキストリン:レオパールWX(千葉製粉株式会社)
パルミチン酸デキストリン(KL2):レオパールKL2(千葉製粉株式会社)
パルミチン酸デキストリン(TL2):レオパールTL2(千葉製粉株式会社)
(界面活性剤)
ポリソルベート 20:レオドールスーパーTW-L120(花王株式会社)
ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド:アミノーンC-11S(花王株式会社)
トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル:NIKKOL TGI-20(日光ケミカルズ株式会社)
ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル:NIKKOL TMGCO-7(日光ケミカルズ株式会社)
クオタニウム-33、ジプロピレングリコール:NIKKOL LANOQUAT DES 50(日光ケミカルズ株式会社)
(噴射剤)
HFO-1234ze:トランス-1,3,3,3-テトラフルオロプロパ-1-エン
(その他)
ステアリン酸イヌリン:レオパールISK2(千葉製粉株式会社)
【0075】
得られた発泡性組成物又はエアゾール製品を用いて、以下の評価を行った。結果を表1~3に示す。
(流動性)
得られた発泡性組成物25gをガラス製バイアル(NEG SV-50A)内にそれぞ
れ充填し、25℃で24時間静置した。その後、静かにバイアルを水平に倒し、バイアルを倒してから、内容液の液面が、バイアルを倒す前の内容液の液面から5mm上のバイアル内壁部分を通過するまでの時間を、内容液の状態を目視にて観察することにより、発泡性組成物の流動性について以下の基準で評価した。以下の基準において、B以上の評価を良好と判断した。
A:バイアルを倒すとすぐに流れ始める。
B:バイアルを倒す前の液面から5mm上のバイアル内壁部分を15秒以内に通過する。C:バイアルを倒す前の液面から5mm上のバイアル内壁部分を15秒経過後に通過する、又は15秒経過後も流れず通過しない。
【0076】
(経時安定性)
得られたエアゾール製品を5℃で24時間静置した後、エアゾール製品の内容液の状態を目視にて観察することにより、発泡性エアゾール組成物の経時安定性について以下の基準で評価した。なお、経時安定性の評価として、具体的には、析出物の有無、内容液が透明であるか否か、及び内容液が分離しているか否かについて、評価した。以下の基準において、B以上の評価を良好と判断した。
A:内容液が透明又は半透明であり、分離しておらず、析出物もない。
B:内容液が不透明であるが、分離しておらず、析出物はなく分散状態を維持している。C:内容液が分離しているか、又は析出物がある。
【0077】
(泡の濃密さ)
得られたエアゾール製品を25℃又は5℃で24時間静置した後、25℃下でエアゾール製品の内容液1gを平らな板に噴射したときの噴射物の状態を目視にて観察することにより、泡の濃密さについて以下の基準で評価した。なお、泡の濃密さの評価として、具体的には泡のきめが細かいか粗いかについて、評価した。以下の基準において、B以上の評価を良好と判断した。
A:泡のきめが細かい。
B:泡のきめがやや細かい。
C:泡のきめが粗い、又は泡にならない。
【0078】
(泡の安定性(泡の保持時間))
得られたエアゾール製品を25℃又は5℃で24時間静置した後、エアゾール製品の内容液を、形成される泡の高さが2cmとなるまで25℃下で平らな板に噴射し、噴射してから泡が減少して泡の高さが1cmとなるまでに要した時間(泡の保持時間)を測定した。泡の安定性の評価として、泡の保持時間について以下の基準で評価した。以下の基準において、B以上の評価を良好と判断した。
A:泡の保持時間が30秒以上である。
B+:泡の保持時間が25秒以上30秒未満である。
B:泡の保持時間が20秒以上25秒未満である。
C:泡の保持時間が10秒以上20秒未満である。
D:泡の保持時間が10秒以下又は噴射しても泡が2cmの高さにならない。
【0079】
(泡の安定性(泡をかき混ぜたときの状態))
得られたエアゾール製品を25℃又は5℃で24時間静置した後、25℃下でエアゾール製品の内容液1gを平らな板に噴射し、形成された泡を樹脂製攪拌棒で20回かき混ぜたときの泡の状態を目視にて観察することにより、泡の安定性について以下の基準で評価した。以下の基準において、B以上の評価を良好と判断した。
A:泡の大部分が消失しない。
B:泡が一部消失する。
C:泡の大部分が消失する。