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特開2024-119042商品販売管理システム、商品販売管理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024119042
(43)【公開日】2024-09-02
(54)【発明の名称】商品販売管理システム、商品販売管理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20240826BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024016464
(22)【出願日】2024-02-06
(31)【優先権主張番号】P 2023025444
(32)【優先日】2023-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】515139846
【氏名又は名称】ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100190621
【弁理士】
【氏名又は名称】崎間 伸洋
(74)【代理人】
【識別番号】100212510
【弁理士】
【氏名又は名称】笠原 翔
(72)【発明者】
【氏名】山本 慎一郎
(57)【要約】
【課題】店舗で販売される食品等の商品を適切に管理する。
【解決手段】商品販売管理システムは、所定の店舗2で販売される所定の商品であって、所定の店舗2の従業員又は所定の商品を購入する顧客によって特定された商品に関する情報及び販売価格に関する情報を含む識別子40を出力する識別子出力装置22と、前記識別子に含まれる情報に基づいて所定の商品の在庫情報を更新する在庫情報更新部7と、を有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の店舗で販売される所定の商品であって、前記所定の店舗の従業員又は前記所定の商品を購入する顧客によって特定された前記商品に関する情報及び販売価格に関する情報を含む識別子を出力する識別子出力手段と、
前記識別子に含まれる情報に基づいて前記所定の商品の在庫情報を更新する在庫情報更新手段と、
を有する商品販売管理システム。
【請求項2】
前記所定の店舗で前記所定の商品を販売する際に前記顧客が特定した商品の量を測定する第1商品測定手段をさらに備え、
前記識別子出力手段は、
前記所定の商品に関する情報として、前記商品の量に関する情報及び前記商品の量単価に関する情報に基づいて、前記販売価格に関する情報を前記識別子に含め、
前記在庫情報更新手段は、
前記所定の商品を消費する際に前記識別子を読み込んだことに応じて、前記所定の商品の在庫情報を更新する、
請求項1に記載の商品販売管理システム。
【請求項3】
前記顧客が特定した商品について前記店舗内で保管する量に関する情報を記憶する商品保管情報記憶手段をさらに備え、
前記識別子出力手段は、前記店舗内で保管する量に関する情報を含む識別子をさらに出力し、
前記在庫情報更新手段は、前記店舗内で保管する量に関する情報を反映して前記所定の商品の在庫情報を更新する、
請求項2に記載の商品販売管理システム。
【請求項4】
前記第1商品測定手段は、さらに、前記商品の画像に基づいて前記商品の量単価を推定する、
請求項2又は3に記載の商品販売管理システム。
【請求項5】
前記第1商品測定手段は、前記商品が飲食物である場合、さらに、前記商品の鮮度及び糖度の少なくとも一方を測定する、
請求項2又は3に記載の商品販売管理システム。
【請求項6】
前記所定の商品が完成するまでの複数の作業工程ごとの前記所定の商品の見本画像を前記作業工程ごとに表示する出力手段と、
前記従業員の音声又は操作を受け付ける入力手段と、
前記入力手段に入力された前記音声又は前記操作に基づいて、前記出力手段に表示させる前記所定の商品の見本画像を切り替える切替手段と、をさらに有する、
請求項1に記載の商品販売管理システム。
【請求項7】
完成した前記所定の商品の量を測定する第2商品測定手段をさらに備え、
前記識別子出力手段は、
前記所定の商品に関する情報として、前記商品の量に関する情報及び前記商品の量単価に関する情報に基づいて、前記販売価格に関する情報を前記識別子に含める、
請求項6に記載の商品販売管理システム。
【請求項8】
前記入力手段に入力された前記音声又は前記操作に基づいて、前記所定の商品が完成したか否かを判定する判定手段を、さらに有し、
前記識別子出力手段は、前記判定手段によって前記所定の商品が完成したと判定されると、前記識別子を出力する、
請求項6又は7に記載の商品販売管理システム。
【請求項9】
完成した前記所定の商品を撮影し、撮影した商品画像を出力する第3商品測定手段と、
前記所定の商品について予め記憶する完成画像と前記第3商品測定手段から取得する前記商品画像とを比較して、前記所定の商品が完成したか否かを判定する判定手段と、をさらに有する、
請求項6又は7に記載の商品販売管理システム。
【請求項10】
所定の店舗で販売される所定の商品であって、前記所定の店舗の従業員又は前記所定の商品を購入する顧客によって特定された前記商品に関する情報及び販売価格に関する情報を含む識別子を出力する識別子出力ステップと、
前記識別子に含まれる情報に基づいて前記所定の商品の在庫情報を更新する在庫情報更新ステップと、
を含む商品販売管理方法。
【請求項11】
所定の店舗で販売される所定の商品であって、前記所定の店舗の従業員又は前記所定の商品を購入する顧客によって特定された前記商品に関する情報及び販売価格に関する情報を含む識別子を出力する識別子出力ステップと、
前記識別子に含まれる情報に基づいて前記所定の商品の在庫情報を更新する在庫情報更新ステップと、
をコンピュータによって実行させるためのプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品販売管理システム、商品販売管理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品の販売、価格、在庫管理等のためにコードが記載されたラベルを利用する商品販売管理システムが知られている。この種の技術が記載されるものとして、例えば、特許文献1や特許文献2がある。
【0003】
特許文献1は、食品工場で用いられるラベルを用いた商品販売管理に関する技術である。特許文献1には、ラベルの運用方法として、食品加工工場で販売形態の不定貫に小分けされる商品のラベルが、食品加工工場で表示が義務化されている商品情報を購入者が読める記載方法とすること、製造者情報等の固有情報をコードとして第2のラベルとして商品に貼り付け、第2のラベルに表示されている固有情報を読み取り、販売店舗で設定された単価により重量とで算出された販売価格を含む販売情報を第1のラベルとして印刷して商品に貼り付け販売店舗で商品を販売すること等が記載されている。
【0004】
特許文献2は、商品に貼付されたラベルを活用した商品管理に関する技術である。特許文献2には、価格登録に用いる第一のコード情報と、単品管理に用いる第二のコード情報を出力する印刷手段と、出力されたコード情報を入力するCPUやスキャナ等の入力手段と、入力手段が第二のコード情報を入力したとき、訂正処理や廃棄処理などの単品管理処理を行う単品管理手段と、を備える商品管理システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013-037464号公報
【特許文献2】特開2020-115290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、顧客が店舗内で消費する食品等の量り売り等の場合、顧客により商品の量を特定する作業が行われる。特定される量は顧客によって異なるため、特定の量の商品を取り扱う場合に比べて在庫管理を適切かつリアルタイムに行うことが難しい。また、店舗のバックヤードで製造される総菜及び弁当等の商品についても、製造されたときに在庫管理を適切かつリアルタイムに行うことが難しい。従来技術には、在庫管理の正確性及び迅速性の向上という観点で改善の余地があった。
【0007】
本発明は、店舗内で販売され、顧客によって特定された商品又は店舗のバックヤードで製造される商品の量を適切に管理することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の一態様は、所定の店舗で販売される所定の商品であって、前記所定の店舗の従業員又は前記所定の商品を購入する顧客によって特定された前記商品に関する情報及び販売価格に関する情報を含む識別子を出力する識別子出力手段と、前記識別子に含まれる情報に基づいて前記所定の商品の在庫情報を更新する在庫情報更新手段と、を有する商品販売管理システムである。
【0009】
また、本発明の一態様は、上記商品販売管理システムに対応する商品販売管理方法及びプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、店舗内で販売され、顧客によって特定された商品又は店舗のバックヤードで製造される商品の量を適切に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】商品販売管理システムのシステム構成の一例を示す図である。
図2】商品販売管理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3】商品販売管理システムにおける機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図4】商品販売管理システムによる店舗内で消費される商品の管理処理の一例を示すフローチャートである。
図5】商品販売管理システムによる店舗内で保管される商品の管理処理の一例を示すフローチャートである。
図6】商品販売管理システムによる商品の鮮度又は糖度を表示する処理の一例を示すフローチャートである。
図7】実施形態2の商品販売管理システムSaのシステム構成の一例を示す図である。
図8】実施形態2において、店舗のバックヤードに情報処理端末41が設置された場合の一例を示す外観模式図である。
図9図7に示した情報処理端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
図10】実施形態2の商品販売管理システムSaの動作手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<概要>
本実施形態の商品販売管理システムは、例えば、不定貫商品等の量り売りされる商品について、販売価格や在庫情報を適切に管理する。商品販売管理システムは、食品スーパー、酒屋等の食品を取り扱う業種やレストランの他、種々の業種に適用できる。以下、不定貫商品を例に説明するが、これに限定されず、個体ごとの重量等が一定である定貫商品、顧客の指定する量で購入可能な酒を含む飲料等を管理する場合も本発明には含まれる。
【0013】
[実施形態1]
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る商品販売管理システムSのシステム構成の一例を示す図である。
商品販売管理システムSは、量り売り方式で商品を販売する店舗の商品販売管理を行う情報システムである。商品販売管理システムSは、商品の販売管理を行う商品販売管理装置1(管理サーバ)と、店舗2に配置される商品測定装置21と、識別子出力装置22と、識別子読取装置23とがネットワークNを介して接続されることで構成される。ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、VPN(Vertual Private Network)等である。
【0014】
商品販売管理装置1は、店舗2(図3参照)に配置される商品測定装置21、識別子出力装置22及び識別子読取装置23とのそれぞれと通信し、各種の情報を送受信するコンピュータである。本実施形態の商品販売管理装置1は、単独の店舗2だけではなく、同じ系列の複数の店舗の商品販売管理を行うことができる管理サーバである。
【0015】
<ハードウェア構成>
(商品販売管理装置1)
図2は、商品販売管理装置1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
商品販売管理装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えるコンピュータである。
【0016】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。
【0017】
入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。出力部16は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、各種情報を画像や音声として出力する。入力部17は、キーボードやマウス等で構成され、各種情報を入力する。
【0018】
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置との間で通信を行う。
【0019】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア30が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア30から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア30は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0020】
(商品測定装置21、識別子出力装置22及び識別子読取装置23)
図示はしないが、商品測定装置21、識別子出力装置22及び識別子読取装置23は、上述の図2に示すハードウェア構成を有する。すなわち、商品測定装置21、識別子出力装置22及び識別子読取装置23は、図2のCPU11、ROM12、RAM13、バス14、入出力インターフェース15、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19、ドライブ20、及びリムーバブルメディア30の各々に対応するCPU、ROM、RAM、バス、入出力インターフェース、出力部、入力部、記憶部、通信部、ドライブ、及びリムーバブルメディアの各々を有する。
【0021】
<機能構成>
図3は、本発明の実施形態に係る商品販売管理システムSにおける機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。本実施形態の商品販売管理システムSは、店舗2に配置される商品測定装置21、識別子出力装置22及び識別子読取装置23について説明する。
【0022】
(商品測定装置21)
商品測定装置21(商品測定手段)は、商品の量を測定する装置である。商品の量は、例えば、重量、体積、数等である。商品測定装置21は、定貫商品の場合は顧客によって特定された商品の数によって異なる重量を測定し、不定貫商品の場合は重量を測定し、酒等の場合は容量を測定することにより商品の量を特定する。商品測定装置21は、取得した情報を在庫情報DB3、商品保管情報DB4及び識別子出力装置22に送信する。
【0023】
商品測定装置21としては、画像処理により識別するためのカメラ等の撮像装置、商品の重量を計量する計量器、液体の商品の体積や分量を計測する計測器等が挙げられる。商品測定装置21は、これらの撮像装置、計量器、計測器に限定される訳ではない。商品測定装置21は、商品の体積や数を商品の大きさや形状を測定するためのLiDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)等のセンサを有してもよい。
【0024】
また、商品測定装置21は、商品の量とは異なる情報も取得する。商品測定装置21による商品の量とは異なる情報の取得について説明する。
商品測定装置21は、商品の量とは異なる情報として、商品の量単価を推定する。商品測定装置21は、例えば、予め機械学習等により、肉、野菜、調味料、菓子、酒等の商品を画像から特定する学習モデルを有し、当該学習モデルを利用して撮像装置によって撮像した画像に含まれる商品を特定する。商品測定装置21は、特定した商品に関連付けられる量単価を量単価情報DB5や別の記憶装置から取得し、商品の量単価を特定する。なお、商品測定装置21による量単価の特定は、この方法に限定される訳ではない。
【0025】
商品測定装置21は、商品が飲食物である場合には、商品の量とは異なる情報として、商品の鮮度や糖度を測定する。商品測定装置21は、例えば、機械学習等による学習モデルを用いて撮像装置の画像解析により鮮度や糖度を特定してもよい。また、商品測定装置21は、においセンサの検出値を解析して鮮度を特定してもよいし、近赤外線分光法を行うための光センサによる光を商品に照射することにより、商品の栄養成分や糖度を取得してもよい。更に、魚等の場合は、紫外線を魚眼に照射して鮮度を取得してもよい。このように、商品の鮮度や糖度の測定は、種々の方法を適用できる。商品測定装置21は、第1商品測定手段に相当する。
【0026】
(識別子出力装置22)
識別子出力装置22は、商品測定装置21によって測定された商品の量に基づいて販売価格に関する情報を含む識別子40を出力する装置である。販売価格に関する情報は、商品の量と商品の量単価に関する情報に基づいて算出される。識別子出力装置22は、量単価情報DB(データベース)5及び販売価格情報DB6と通信し、各種情報の送受信を行う。
【0027】
識別子40としては、例えば、識別子出力装置22によって出力される紙に印刷される一次元コード(バーコード)又はQRコード(登録商標)等の二次元コードやICタグ等が挙げられる。識別子出力装置22としては、識別子40としての一次元コード又は二次元コードを印刷するラベルプリンタや、識別子に含まれる情報をICタグに書き込むICタグライタ等が挙げられる。
【0028】
また、本実施形態の識別子出力装置22は、店側で保管する量に関する情報を含む識別子40を出力する機能も有する。ここでいう店側で保管する量は、顧客が購入した商品を店舗2内で消費せず、店側で保管する商品の量である。
【0029】
(識別子読取装置23)
識別子読取装置23は、識別子40から商品の情報を読み取る装置である。識別子読取装置23は、例えば、一次元コード又は二次元コードのコードをスキャンして、コードから商品の情報を読み取るコードリーダである。識別子40がICタグである場合、識別子読取装置23は、ICタグリーダである。識別子40は、商品の情報として、例えば、商品を特定する情報、商品の量及び販売価格を示す情報を含む。以下では、ラベルに印刷された識別子40がバーコードの場合で説明する。
【0030】
(在庫情報更新部7)
在庫情報更新部7(在庫情報更新手段)は、図3に示されているように、商品販売管理装置1内に設けられた機能部である。在庫情報更新部7は、所定の商品を消費する際に識別子40を読み込んだことに応じて、在庫情報DB3の在庫情報や商品保管情報DB4の保管情報を更新する処理を行う。
【0031】
(商品販売管理装置1におけるDB)
商品販売管理装置1には、図3に示されているような、在庫情報DB3、商品保管情報DB4、量単価情報DB5、販売価格情報DB6等が設けられている。各種DBは、店舗2側と情報を共有するために用いられる。
【0032】
在庫情報DB3は、複数種類の商品の在庫情報を管理する記憶装置である。在庫情報DB3は、商品の在庫に関する情報には、店舗2の店頭、店舗2の倉庫、店舗2外の倉庫等を区別して記憶することもできる。本実施形態の在庫情報DB3は、複数の店舗2の在庫情報を集中管理することもできる。
【0033】
商品保管情報DB4(商品保管情報記憶手段)は、購入後に店舗2側で保管する顧客の商品及びその量を記憶する記憶装置である。店舗2側で保管する商品は、顧客によって購入された後に店舗2で預かることになったものである。この場合、購入により商品の所有権は顧客に移転しているが、商品自体は店舗2で保管されることになる。さらに、本実施形態では、商品販売管理装置1は、複数の店舗2を管理するサーバであるため、顧客が店舗2側で保管することを決めた商品は、保管を決めた店舗2とは異なる他の店舗でも、当該顧客が消費することができる。従って、商品の消費は、商品の保管を店舗2側で行う場合には、同一の店舗2だけではなく、同じ系列に設定される店舗2で行われてもよい。
【0034】
量単価情報DB5は、商品に関連付けられる量単価に関する情報を管理する記憶装置である。ここで、量単価とは、特定の重量、体積、数当たりの価格をいう。
【0035】
販売価格情報DB6は、商品の販売価格に関する情報を管理する記憶装置である。本実施形態では、複数の店舗2で商品の量に応じて実際に販売された販売価格の情報が販売価格情報DB6に集約される。
【0036】
<処理内容>
(商品販売管理処理)
図4を参照し、本実施形態の商品販売管理システムSによる商品販売管理の基本的な処理の流れについて説明する。図4は、本実施形態の商品販売管理システムSによる店舗2内で消費される商品の管理処理の一例を示すフローチャートである。なお、この図を参照して説明する処理は、一例であり、処理の順序、処理の省略、追加及び処理の変更等を行ってもよい。
【0037】
ステップS1において、商品測定装置21は、商品の測定処理を実行する。この測定処理では、店舗2内で消費することを目的として顧客が特定した商品の量が、商品測定装置21によって計測される。例えば、商品測定装置21は、所定の場所に置かれた商品を撮像装置によって撮影し、撮影した画像を解析することにより商品及び商品の量を特定する。商品を所定の場所に置く動作は顧客自らが行ってもよいし、店舗2の店員が行ってもよい。商品測定装置21の計測結果は、識別子出力装置22に送信される。この時点では、返品等も考慮し、商品の在庫更新は実行しない。
【0038】
ステップS2において、識別子出力装置22は、商品測定装置21から受信した計測結果に基づいて識別子40を出力する出力処理を実行する。識別子出力装置22は、商品測定装置21から入力される商品を特定する情報に基づいて量単価情報DB5から当該商品の量単価情報を取得する。商品を特定する情報は、顧客や店舗2の担当が入力した情報であってもよいし、商品測定装置21が画像解析等により取得したものであってもよい。識別子出力装置22は、商品測定装置21から取得した商品の量と商品の量単価により、販売価格を算出する。識別子出力装置22は、商品を特定する情報と、商品の量と、算出した販売価格を示す情報をコード化した識別子40を出力する。識別子40には、商品の製造年月日、消費期限、賞味期限を示す情報が含まれてもよい。また、識別子40が記述される媒体(紙又はICタグ)には、商品を特定する情報としての商品名、商品の量、販売価格、商品の製造年月日、消費期限、賞味期限等を顧客や従業員が読むことができる文字が記載されていてもよい。また、ステップS2において、識別子出力装置22は、販売管理のため、算出した商品の量に応じた販売価格を販売価格情報DB6に送信する。
【0039】
ステップS3において、在庫情報更新部7は、識別子40の読取処理が行われたか否かを判定する。在庫情報更新部7は、例えば、スキャナのような識別子読取装置23によって識別子40が読み取られると、読取処理が実行されたと判定する。識別子読取装置23による商品の読取作業は、店舗2の従業員によって行われてもよいし、顧客自らによって行われてもよい。識別子読取装置23による読み取りを行うタイミングは、例えば、店舗2で飲食するため顧客が商品を受け取るタイミングや商品の代金を支払うタイミング等である。識別子読取装置23による読み取りを行うタイミングは、顧客が商品の消費を行ったと判断できるものであればよく、画像解析を用いる等、種々の方法を採用することができる。
【0040】
在庫情報更新部7は、読取処理が行われたと判定した場合は処理をステップS4に進める(ステップS3;Yes)。在庫情報更新部7は、読取処理が行われていない場合は、読取処理が実行されるまで判定を継続する(ステップS3;No)。
【0041】
ステップS4において、在庫情報更新部7は、識別子40に含まれる情報を解釈し、在庫情報DB3と通信して店舗2内での消費された商品についての在庫を更新する更新処理を実行する。更新処理は、例えば、在庫情報更新部7は、識別子40から消費される商品とその量を取得し、顧客が消費した商品の量を在庫から減算すること等により実行される。この在庫情報更新部7の更新処理により、実際の状況がリアルタイムで在庫情報に反映される。ステップS4の後、処理は一旦終了する。
【0042】
(管理処理)
次に、図5を参照し、本実施形態の商品販売管理システムSによる顧客が購入した商品を店側で管理する場合の管理処理の流れについて説明する。図5は、本実施形態の商品販売管理システムSによる店舗2内で保管される商品の管理処理の一例を示すフローチャートである。なお、図5の処理において、図4を用いて説明した処理と共通又は同様の処理については詳細な説明を省略する場合がある。
【0043】
ステップS11において、商品測定装置21は、商品の測定処理を実行する。この測定処理では、顧客によって商品を店舗2側で保管することが決定された商品の量が、商品測定装置21によって計測される。
【0044】
ステップS12において、識別子出力装置22は、商品測定装置21から受信した計測結果に基づいて識別子40を出力する出力処理を実行する。この例では、識別子出力装置22は、商品測定装置21から入力される商品を特定する情報と、店側で保管する商品の量と、を取得する。識別子出力装置22は、商品を特定する情報と店側で保管する商品の量をコード化した識別子40を出力する。なお、ステップS12において、識別子出力装置22は、商品の購入が完了していない場合は、商品を特定する情報と店側で保管する商品の量に加えて販売価格をコード化した識別子40を出力してもよい。また、識別子40が記述される媒体(紙又はICタグ)には、商品を特定する情報としての商品名、店側で保管される商品の量、販売価格、商品の製造年月日、消費期限、賞味期限等を顧客や従業員が読むことができる文字が記載されていてもよい。
【0045】
ステップS13において、在庫情報更新部7は、識別子40の読取処理が行われたか否かを判定する。在庫情報更新部7は、読取処理が行われたと判定した場合は処理をステップS14に進める(ステップS13;Yes)。在庫情報更新部7は、読取処理が行われていない場合は、読取処理が実行されるまで判定を継続する(ステップS13;No)。
【0046】
ステップS14において、在庫情報更新部7は、識別子40に含まれる情報を解釈し、識別子40から店側で保管される商品とその量を取得し、商品保管情報DB4に記憶する。ステップS12において、商品の購入が未完了のため販売価格を識別子40に含まれている場合、在庫情報更新部7は、保管処理とともに、店舗2内の在庫から顧客が消費した商品の量が在庫から減算する在庫更新処理を行ってもよい。ステップS14の後、処理は一旦終了する。
【0047】
一連の処理により、顧客は、同じ店舗2又は同じ系列の店舗2で、保管された商品を消費することができる。保管された商品の消費は、識別子40が含まれる媒体(紙やICタグ)を利用してもよいし、スマートフォン等にインストールされる専用アプリを用いて行われてもよい。このように、保管された商品の消費は、保管を依頼した顧客を特定する手段を用いればよく、種々の方法を採用できる。
【0048】
(鮮度又は糖度の表示)
次に、図6を参照し、本実施形態の商品販売管理システムSによる商品の鮮度又は糖度を表示する処理の流れについて説明する。図6は、本実施形態の商品販売管理システムSによる商品の鮮度又は糖度を表示する処理の一例を示すフローチャートである。なお、図6の処理において、図4を用いて説明した処理と共通又は同様の処理については詳細な説明を省略する場合がある。
【0049】
ステップS21において、商品測定装置21は、商品の測定処理を実行する。この測定処理では、顧客によって商品を店舗2側で保管すると特定された商品の量が、商品測定装置21によって計測される。
【0050】
ステップS22において、商品測定装置21は、計測する商品が鮮度、糖度又はその両方を表示する対象の商品か否かを判定する。商品が鮮度、糖度又はその両方を表示する対象の商品は、例えば、肉、野菜、果物等の生鮮食品や惣菜等である。糖度又はその両方を表示する対象の商品か否かは、画像解析によって特定された商品が対象の商品であるか否かに基づいて判定してもよいし、測定処理開始時に店舗2の従業員又は顧客によって入力される商品を特定する情報に基づいて判定してもよい。
【0051】
商品測定装置21は、商品が鮮度、糖度又はその両方を表示する対象の商品の場合は、処理をステップS23に進める(ステップS22;Yes)。商品測定装置21は、商品が鮮度、糖度又はその両方を表示する対象の商品ではない場合は処理をステップS23の処理を経ることなく、処理をステップS24に進める(ステップS22;No)。
【0052】
ステップS23において、商品測定装置21は、対象の商品に対して商品の鮮度、糖度又はその両方を取得する。
【0053】
ステップS24において、識別子出力装置22は、商品測定装置21から受信した計測結果に基づいて識別子40を出力する出力処理を実行する。ステップS23において、商品の鮮度、糖度又はその両方が取得されている場合は、識別子出力装置22は、商品を特定する情報と、商品の量と、算出した販売価格を示す情報をコード化した識別子40とともに、商品の鮮度、糖度又はその両方を表示する。ステップS23の処理を経ていない場合は、商品の鮮度、糖度又はその両方が表示されないことになる。以上、一連の処理によって商品の鮮度、糖度又はその両方を表示する処理が終了する。
【0054】
ステップS24で出力される商品の鮮度、糖度又はその両方は、識別子40が印字された紙に文字や記号によって表示されてもよいし、識別子40を識別子読取装置23で読取処理したときに店舗2に設置される表示装置に表示されるようにしてもよい。あるいは、顧客のスマートフォン等の端末に予め店の専用アプリをインストールさせておき、専用アプリのカメラ機能で識別子40を撮影すると、商品に関する情報とともに、商品の鮮度、糖度又はその両方が表示されるようにしてもよい。
【0055】
さらに、商品測定装置21の機能は、店舗2に商品を陳列する際の在庫管理に適用されてもよい。例えば、商品を商品測定装置21によって計測し、識別子出力装置22によって識別子40を出力して商品に貼付する。そして、店舗2近くの倉庫や店舗2に商品を供給するセントラル倉庫等の外部から商品を店舗に陳列する際に、従業員が識別子40に対して読取操作を行うことにより、売場に出した商品の数や商品に関する情報(例えば、商品の廃棄予定日時)を在庫情報に反映し、店頭の在庫数量を廃棄に関する情報とともにリアルタイムで把握するようにしてよい。この構成では、顧客のスマートフォン等の端末に予め店の専用アプリをインストールさせておき、当該顧客が店舗2内で当該アプリのカメラによって識別子40を読み取ると、消費期限、賞味期限に応じて自動的に値引き、ポイントアップなどのプロモーションが行われる構成としてもよい。
【0056】
<本実施形態の有利な効果>
上述の実施形態によれば、量り売りのような商品の量が顧客によって異なる場合であっても、店舗の従業員や顧客が複雑な処理を行うことなく、量が異なる商品の在庫管理をリアルタイムで正確かつ迅速に行うことができる。
【0057】
[実施形態2]
本実施形態2は、従業員が店舗のバックヤードで総菜及び弁当を製造する場合に関し、商品製造時における商品ラベルの貼り付け作業の間違いの防止を図る。本実施形態2における商品は、例えば、総菜及び弁当である。
【0058】
<システム構成>
図7は、実施形態2の商品販売管理システムSaのシステム構成の一例を示す図である。商品販売管理システムSaは、情報処理端末41、商品測定装置21a、商品測定装置21b及び識別子出力装置22を有する。情報処理端末41、商品測定装置21a、商品測定装置21b及び識別子出力装置22は、店舗のバックヤードに設置されている。情報処理端末41は、例えば、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)及びタブレット等の情報処理装置である。商品販売管理装置1の構成は、実施形態1で説明した構成と同様になるため、本実施形態2においてはその詳細な説明を省略する。
【0059】
図8は、実施形態2において、店舗のバックヤードに情報処理端末41が設置された場合の一例を示す外観模式図である。店舗のバックヤードには、従業員が総菜及び弁当を製造するための作業台51が置かれている。作業台51の上には、商品測定装置21aと、容器52とが置かれている。容器52は、総菜又は弁当に詰めるための具材を収容する役目を果たす。商品測定装置21aの上にトレイ53が置かれている。従業員が予め決められた作業工程にしたがって容器52から具材を取り出してトレイ53に詰め込むことで、総菜又は弁当が製造される。作業台61に情報処理端末41が取り付けられている。トレイ53に詰め込まれた具材を撮影する商品測定装置21bが支持台54によって作業台51に固定されている。さらに。作業台51には、識別子出力装置22が設置されている。
【0060】
本実施形態2において、商品測定装置21bはカメラ等の撮像装置であり、商品測定装置21aは商品の重量を計量する計量器である。商品測定装置21aは第2商品測定手段に相当し、商品測定装置21bは第3商品測定手段に相当する。
【0061】
情報処理端末41は、従業員の音声を収音するマイク42と、従業員に音声で報知するスピーカ47と、画像を表示するディスプレイ43とを有する。従業員が情報処理端末41に指示を入力するなど、従業員が情報処理端末41を操作するためのタッチパネル44がディスプレイ43の表示面に設けられている。
【0062】
<ハードウェア構成>
図9は、図7に示した情報処理端末のハードウェア構成の一例を示す図である。情報処理端末41のハードウェアは、図2に示した構成と同様であるが、図9には、ROM12、RAM13、バス14、入出力インターフェース15及びドライブ20を図に示すことを省略している。入力部17は、マイク42及びタッチパネル44を含む構成である。出力部16は、ディスプレイ43及びスピーカ47を含む構成である。
【0063】
<機能構成>
CPU11が図2に示したROM12に記録されたプログラムにしたがって処理を実行することで、切替部45及び判定部46の機能が実行される。記憶部18は、従業員が製造対象の商品を選択するためのメニュー画像及び商品の数量等を入力するための設定画像を含む複数の作業用画像のデータを記憶する。記憶部18は、複数の商品ごとの製造手順の情報を記憶する。記憶部18は、製造対象の複数の商品のうち、計量対象の商品について商品ごとの量単価の情報を記憶している。
【0064】
記憶部18は、製造対象の各商品について、商品の製造開始から完成までの複数の作業工程ごとの商品の見本画像のデータを記憶している。以下では、商品製造開始時の見本画像を初期画像と称し、商品が完成したときの見本画像を完成画像と称する。記憶部18は、切替部45及び判定部46によって音声認識される複数種の音声ごとに、音声データと音声データが意味する指示情報とが対応付けられた変換テーブルを記憶している。記憶部18は、日本語の変換テーブルを記憶する場合に限らず、英語、中国語及び韓国語を含む複数の外国語ごとの変換テーブルを記憶していてもよい。
【0065】
切替部45は、商品の製造を開始する旨の指示が入力されると、初期画像から完成画像まで、従業員の指示にしたがって、ディスプレイ43に表示させる見本画像を順次、切り替える。具体的には、切替部45は、マイク42を介して入力される音声による指示に基づいて、ディスプレイ43に表示させる商品の見本画像を切り替える。例えば、切替部45は、「次の作業」又は「次」の音声データがマイク42を介して入力されると、日本語の変換テーブルを参照し、次の作業工程の指示と認識し、次の作業工程の見本画像をディスプレイ43に表示させる。切替部45は、従業員によってタッチパネル44に対して行われた操作に基づいて、ディスプレイ43に表示させる商品の見本画像を切り替えてもよい。
【0066】
判定部46は、製造対象の商品及び数量が入力されると、商品、数量及び量単価の情報を含む商品情報を識別子出力装置22に送信する。判定部46は、従業員による音声又は操作に基づいて、商品が完成したと判定すると、商品の計量を指示する信号である計量指示信号を商品測定装置21aに送信する。
【0067】
また、判定部46は、記憶部18が記憶する完成画像と商品測定装置21bから取得する商品画像とを比較して、商品が完成したか否かを判定してもよい。例えば、判定部46は、記憶部18が記憶する完成画像と商品測定装置21bから取得した商品画像との一致度が予め決められた閾値以上である場合、商品が完成したと判定する。閾値は、例えば、80~100%である。また、判定部46は、商品が完成したか否かを、複数の完成画像を教師データとする学習モデルに基づいて判定してもよい。
【0068】
商品測定装置21aは、判定部46から計量指示信号を受信すると、商品の重量を測定する。商品測定装置21aは、測定した重量の情報を識別子出力装置22に送信する。識別子出力装置22は、判定部46から商品情報を受信し、商品測定装置21aから重量の情報を受信すると、商品に関する情報及び販売価格に関する情報を含む識別子40を出力する。識別子出力装置22は、識別子40に含まれる情報を在庫情報更新部7に送信する。本実施形態2においては、識別子40が商品に貼り付けられるラベルの場合で説明する。商品に関する情報は、例えば、商品名である。商品に関する情報は、商品の重量、商品の製造年月日、消費期限及び賞味期限を含んでいてもよい。なお、識別子出力装置22の構成は、実施形態1で説明した構成と同様であるため、本実施形態2においては、その詳細な説明を省略する。
【0069】
<処理内容>
本実施形態2の商品販売管理システムSaの動作手順を、図10を参照して説明する。図10は、実施形態2の商品販売管理システムSaの動作手順の一例を示すフローチャートである。ここでは、図10を参照して、計量が必要な商品の製造時における商品ラベルの貼り付け作業の間違いの防止を図る場合について説明する。
【0070】
ステップS31において、従業員が製造対象の商品を選択し、選択した商品の数量を入力すると、判定部46は、製造対象の商品及び数量を決定する。商品の選択方法は、手動選択及び自動選択の2つの方法がある。商品の手動選択は、例えば、従業員がディスプレイ43に表示されるメニュー画像から、製造対象の商品を選択する操作によって行われる。複数の商品ごとにバーコードが記載された作業指示書が予め準備され、情報処理端末41にバーコードリーダ(図示せず)が接続されている場合、従業員は、作業指示書に表示された複数のバーコードから1つのバーコードを読み取らせることで商品を選択してもよい。
【0071】
商品の自動選択は、例えば、店舗で販売予定の数量、時間帯、従業員ID、店頭在庫の残数量又は予め商品販売管理装置1に設定された製造計画にしたがって選択される。具体例を説明する。時間帯が午後4時~午後20時の場合、弁当よりも総菜が売れる時間帯なので、総菜が選択される。一方、時間帯が午前11時~午後1時の場合、総菜よりも弁当が売れる時間帯なので、弁当が選択される。また、従業員の担当する商品が予め決められている場合、従業員がタッチパネル44を介して自分のIDを入力することによって、商品が自動的に選択される。従業員のID入力方法は、タッチパネル44を介して入力する方法に限らない。従業員のスマートフォン等の携帯端末と情報処理端末41とが近距離無線通信手段によって通信可能な場合、従業員が自分の携帯端末を情報処理端末41にかざすことで、商品が自動的に選択される。情報処理端末41にカードリーダが接続されている場合、従業員が自分のIDカードをカードリーダに読み取らせることで、商品が自動的に選択される。
【0072】
数量の入力方法は、手動入力及び自動入力の2つの方法がある。数量の手動入力は、例えば、従業員がディスプレイ43に表示される設定画像を見ながら数量の欄にタッチパネル44を介して数量を入力することで行われる。数量の自動入力は、例えば、商品販売管理装置1に予め計画数量が登録されている場合、商品販売管理装置1から設定画像の数量の欄に入力されることで行われる。計画数量は、店舗の在庫数量を考慮して設定される値であってもよい。
【0073】
また、ステップS31において、判定部46は、商品情報を識別子出力装置22に送信する。識別子出力装置22は、判定部46から商品情報を受信すると、受信した商品情報を記憶する。
【0074】
ステップS32において、切替部45は、選択された商品の製造手順の情報を記憶部18から読み出し、製造手順をディスプレイ43に表示させる。従業員は、ディスプレイ43に表示された製造手順を見て、全体の製造手順を把握する。続いて、ステップS33において、切替部45は、選択された商品の初期画像をディスプレイ43に表示させる。従業員は、ディスプレイ43に表示された初期画像を参照し、初期画像と同じになるように、容器52から具材を取ってトレイ53に入れる。
【0075】
ステップS34において、判定部46は、商品が完成したか否かを判定する。例えば、判定部46は、従業員による音声又は操作に基づいて、商品が完成したか否かを判定する。判定部46は、記憶部18が記憶する完成画像と商品測定装置21bから取得する商品画像とを比較して、商品が完成したか否かを判定してもよい。商品が完成していない場合、従業員は、「次の作業」と音声を発する。マイク42を介して音声「次の作業」が入力されると、切替部45は、日本語の変換テーブルを参照し、次の作業工程の指示と認識する。そして、ステップS35において、切替部45は、次の作業工程の見本画像を記憶部18から取得する。その後、切替部45は、ステップS33に戻り、取得した見本画像をディスプレイ43に表示させる。従業員は、ディスプレイ43に表示された見本画像を参照し、見本画像と同じになるように、容器52から具材を取ってトレイ53に詰める。このようにして、製造手順にしたがって商品が製造される。
【0076】
商品が完成すると、従業員は、「完成」と発声する。マイク42を介して音声「完成」が入力されると、ステップS34において、判定部46は、商品が完成したと判定し、計量指示信号を商品測定装置21aに送信する。計量指示は、従業員による音声又は操作によるものであってもよい。
【0077】
商品測定装置21aは、判定部46から計量指示信号を受信すると、商品の重量を測定する(ステップS36)。商品測定装置21aは、測定した重量の情報を識別子出力装置22に送信する。ステップS37において、識別子出力装置22は、商品測定装置21aから重量の情報を受信すると、商品情報と重量の情報とを基に、商品に関する情報及び販売価格に関する情報を含む識別子40を出力する。従業員は、識別子出力装置22から出力された識別子40を商品に貼り付ける。
【0078】
また、識別子出力装置22は、販売管理のため、販売価格の情報を販売価格情報DB6に送信する。識別子出力装置22は、識別子40に含まれる情報を在庫情報更新部7に送信する。ステップS38において、在庫情報更新部7は、識別子40に含まれる情報を識別子出力装置22から受信すると、店舗に販売可能になった商品について在庫を更新する更新処理を実行する。例えば、在庫情報更新部7は、識別子40に含まれる情報から商品及び重量の情報を取得し、対象の商品について在庫量から減算する処理を行う。このようにして、店舗のバックヤードで製造される商品のうち、計量が必要な商品について、実際の製造状況がリアルタイムで在庫情報に反映される。
【0079】
在庫情報更新部7は、更新処理が終了すると、更新処理が終了したことを示す更新処理終了信号を判定部46に送信する。ステップS39において、判定部46は、ステップS31で選択された商品について、設定された数量(全数)の製造が終了したか否かを判定する。全数の製造が終了していない場合、切替部45は、ステップS33の処理に戻り、同じ商品の2個目について、ステップS33~S35の処理を繰り返す。このようにして、2個目以降の商品について、ステップS31で設定された数量、製造されるまで、図10に示したステップS33~S39の処理が繰り返される。
【0080】
ステップS39において、判定部46は、ステップS31で選択された商品について全数の製造が終了したと判定すると、全数の作業が完了したか否かの確認を従業員に求めるメッセージをディスプレイ43に表示させる。作業が正常に完了している場合、従業員は、音声又は操作によって完了した旨の回答を入力する。判定部46は、従業員から完了した旨の回答が入力されると、処理を終了する。
【0081】
なお、ステップS37において、識別子40が破れる等の理由により、従業員が識別子40の再出力を希望する場合、音声又は操作によって、必要な枚数の識別子40の出力を判定部46に指示してもよい。この場合、判定部46は、必要な枚数の識別子40を識別子出力装置22に出力させる。
【0082】
また、図10のステップS33~S35において、従業員が音声によって作業工程の見本画像を切り替える場合を説明したが、音声のみの場合に限らない。画像切り替えの指示は、タッチパネル44への操作であってもよく、音声及び操作の組み合わせであってもよい。画像切り替え指示を音声のみで行う場合、従業員は情報処理端末41に触れなくてもよいので、具材をトレイ53に詰めること以外の余計な操作を行う必要がないだけでなく、衛生面が向上する効果が得られる。
【0083】
また、切替部45は、音声認識対象の言語を、従業員から発せられる音声の言語の種類によって切り替えてもよい。例えば、従業員が「ネクスト(next)」と発声すると、切替部45は、日本語及び複数の外国語の変換テーブルのうち、音声データとして「ネクスト」が登録された変換テーブルを特定する。切替部45は、従業員から発声された音声の言語が英語と判定すると、英語の変換テーブルを参照し、次の作業工程の指示と認識し、次の作業工程の見本画像をディスプレイ43に表示させる。
【0084】
また、記憶部18が、ディスプレイ43に表示される画像についても、複数の言語に対応した画像のデータを記憶していてもよい。この場合、切替部45及び判定部46は、従業員の音声から言語を特定すると、言語に対応した画像のデータを記憶部18から読み出してディスプレイ43に表示させる。ディスプレイ43に表示される画像も多言語に対応させることで、従業員の作業効率が向上する。
【0085】
また、ステップS34において、判定部46が、作業工程ごとに見本画像と商品測定装置21bから取得する商品画像とを比較して、作業が正しく行われているか否かを判定してもよい。作業ごとに検査を自動的に行うことができる。さらに、ステップS34において、判定部46は、商品の完成時に、完成画像と商品測定装置21bから取得する商品画像とを比較して、正しい商品として製造されているかを判定してもよい。商品検査を自動的に行うことができる。
【0086】
本実施形態2によれば、従業員が識別子40を誤って別の商品に貼り付けてしまうことを防止することができる。具体的には、総菜に弁当の識別子40を貼り付けてしまったり、同じ商品であっても他の商品の重量の識別子40を貼り付けてしまったりすることを防止することができる。識別子40を正規の商品に貼り付けることで、アレルゲン表示、商品の量の表示及び商品の金額の表示の間違いを防ぐことができる。
【0087】
また、本実施形態2によれば、店舗のバックヤードで製造された商品は短時間で店頭に出されるので、店頭で販売されている商品の在庫数の管理精度を高めることができる。また、従業員の音声によって作業工程順に商品の見本画像が切り替わるので、従業員が食材及び調理器具以外の物に触れる機会を減らすことで、衛生対策を強化することができる。さらに、作業練度の低い従業員の母国語が日本語以外の外国語であっても、外国語の音声による指示で作業工程順に商品の見本画像が切り替わるので、従業員の作業効率が向上する。
【0088】
[実施形態2の変形例]
本変形例は、計量不要な商品の製造時における商品ラベルの貼り付け作業の間違いの防止を図る場合である。本変形例においては、商品販売管理システムSaは、図10に示したステップS36の処理を行わない。本変形例の場合、図8に示した作業台51に商品測定装置21aが設置されていなくてもよい。計量不要な商品は、例えば、弁当である。
【0089】
本変形例の商品販売管理システムSaの動作手順を説明する。ここでは、図10を参照して説明したステップS31~S33、S35、S38及びS39の処理についての詳細な説明を省略する。
ステップS34において、商品が完成すると、判定部46は、識別子40の出力を指示する出力指示信号を識別子出力装置22に送信する。ステップS37において、識別子出力装置22は、判定部46から出力指示信号を受信すると、商品情報を基に、商品に関する情報及び販売価格に関する情報を含む識別子40を出力する。本変形例によれば、店舗のバックヤードで製造される商品のうち、計量不要な商品について、実際の製造状況がリアルタイムで在庫情報に反映される。
【0090】
<他の実施形態>
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0091】
例えば、上記実施形態では、商品測定装置21が画像解析により商品を特定する構成であるが、この構成に限定されない。店舗2の従業員や顧客が商品名の入力や選択が商品測定装置21で行われることにより、商品が特定される構成であってもよい。
【0092】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。換言すると、上述の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に上述の例に限定されない。
【0093】
また、機能ブロックの存在場所も、特に限定されず、任意でよい。例えば、サーバの機能ブロックを他の装置等に移譲させてもよい。逆に他の装置の機能ブロックをサーバ等に移譲させてもよい。また、一つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0094】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0095】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザ等にプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザ等に提供される記録媒体等で構成される。プログラムはネットワークを介して配信可能であることから、記録媒体は、ネットワークに接続された、或いは接続可能なコンピュータに搭載、或いはアクセス可能なものであってもよい。
【0096】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0097】
換言すると、本発明が適用される商品販売管理システムは、次のような構成を有する各種各様の実施形態を取ることができる。
すなわち、(1)本発明が適用される商品販売管理システム(例えば、図1の商品販売管理システムS)は、所定の店舗2で販売して顧客が店舗内で消費する所定の商品であって、前記所定の商品を販売する際に顧客が特定した商品の量を測定する商品測定手段(例えば、図3の商品測定装置21)と、測定した前記商品の量に関する情報及び前記商品の量単価に関する情報に基づいて、販売価格に関する情報を含む識別子40を出力する識別子出力手段(例えば、図3の識別子出力装置22)と、前記所定の商品を消費する際に前記識別子40を読み込んだことに応じて、前記所定の商品の在庫情報を更新する在庫情報更新手段(例えば、図3の在庫情報更新部7)と、を有する。
これにより、顧客が店舗内で消費する食品等の量り売りを適切に管理することができる。例えば、顧客によって量が異なる商品の在庫管理を正確かつ迅速に行うことができる。
【0098】
また、(2)前記顧客が特定した商品について店舗2内で保管する量に関する情報を記憶する商品保管情報記憶手段(例えば、図3の商品保管情報DB4)をさらに備え、前記識別子出力手段(例えば、図3の識別子出力装置22)は、前記店舗2内で保管する量に関する情報を含む識別子40をさらに出力し、前記在庫情報更新手段(例えば、図3の在庫情報更新部7)は、前記店舗2内で保管する量に関する情報を反映して前記所定の商品の在庫情報を更新する。
これにより、お酒等の液体を取り扱う場合においても、ボトル等の容器の単位に依存せず、顧客は特定した商品を所定の店舗でキープすることができる。また、複数の店舗2にも対応することにより、異なる場所の店舗2でも顧客は店側で保管された商品の消費を行うことができる。
【0099】
また、(3)前記商品測定手段(例えば、図3の商品測定装置21)は、さらに前記商品の画像に基づいて前記商品の量単価を推定する。
これにより、測定する商品を特定するコード等が付されていなくとも、適切な量単価を設定することができる。
【0100】
また(4)前記商品測定手段(例えば、図3の商品測定装置21)は、前記商品が飲食物である場合、さらに、前記商品の鮮度及び糖度の少なくとも一方を測定する。
これにより、顧客の購買意欲を掻き立てることができる。
【0101】
また、(5)本発明が適用される商品販売管理方法は、所定の店舗2で販売して顧客が店舗内で消費する所定の商品であって、前記所定の商品を販売する際に顧客が特定した商品の量を測定する商品測定ステップと、測定した前記商品の量に関する情報及び前記商品の量単価に関する情報に基づいて、販売価格に関する情報を含む識別子を出力する識別子出力ステップと、前記所定の商品を消費する際に前記識別子を読み込んだことに応じて、前記所定の商品の在庫情報を更新する在庫情報更新ステップと、を備える。
【0102】
また、(6)本発明が適用されるプログラムは、所定の店舗2で販売して顧客が店舗内で消費する所定の商品であって、前記所定の商品を販売する際に顧客が特定した商品の量を測定する商品測定ステップと、測定した前記商品の量に関する情報及び前記商品の量単価に関する情報に基づいて、販売価格に関する情報を含む識別子を出力する識別子出力ステップと、前記所定の商品を消費する際に前記識別子を読み込んだことに応じて、前記所定の商品の在庫情報を更新する在庫情報更新ステップと、をコンピュータにより実行させる。
【0103】
また、本発明が適用される商品販売管理システムは、次のような構成を有する各種各様の実施形態を取ることができる。
すなわち、(7)本発明が適用される商品販売管理システム(例えば、図1の商品販売管理システムS又は図7の商品販売管理システムSa)は、所定の店舗で販売される所定の商品であって、前記所定の店舗の従業員又は前記所定の商品を購入する顧客によって特定された商品に関する情報及び販売価格に関する情報を含む識別子を出力する識別子出力手段(例えば、識別子出力装置22)と、前記識別子に含まれる情報に基づいて前記所定の商品の在庫情報を更新する在庫情報更新手段(例えば、在庫情報更新部7)と、を有する。
これにより、店舗内で販売され、顧客によって特定された商品又は店舗のバックヤードで製造される商品の量を適切に管理することができる。
【0104】
また、(8)前記所定の商品が完成するまでの複数の作業工程ごとの前記所定の商品の見本画像を前記作業工程ごとに表示する出力手段(例えば、出力部16)と、前記従業員の音声又は操作を受け付ける入力手段(例えば、入力部17)と、前記入力手段に入力された前記音声又は前記操作に基づいて、前記出力手段に表示させる前記所定の商品の見本画像を切り替える切替手段(例えば、切替部45)と、をさらに有する。
これにより、作業工程ごとに商品の見本画像が表示されるため、従業員は、自分が製造している商品に作業ミスがないことを確認しながら作業を進めることができる。
【0105】
また、(9)完成した前記所定の商品の量を測定する第2商品測定手段(例えば、商品測定装置21a)をさらに備え、前記識別子出力手段は、前記所定の商品に関する情報として、前記商品の量に関する情報及び前記商品の量単価に関する情報に基づいて、前記販売価格に関する情報を前記識別子に含める。
これにより、計量が必要な商品の製造時における商品ラベルの貼り付け作業の間違いを抑制できる。
【0106】
また、(10)前記入力手段に入力された前記音声又は前記操作に基づいて、前記所定の商品が完成したか否かを判定する判定手段(例えば、判定部46)を、さらに有し、前記識別子出力手段は、前記判定手段によって前記所定の商品が完成したと判定されると、前記識別子を出力する。
これにより、計量が不要な商品の製造時における商品ラベルの貼り付け作業の間違いを抑制できる。
【0107】
また、(11)完成した前記所定の商品を撮影し、撮影した商品画像を前記判定手段に出力する第3商品測定手段(例えば、商品測定装置21b)と、前記所定の商品について予め記憶する完成画像と前記第3商品測定手段から取得する前記商品画像とを比較して、前記所定の商品が完成したか否かを判定する判定手段と、をさらに有する。
これにより、商品が未完成であるにもかかわらず、従業員によって商品が完成したと誤って判断されてしまうことを抑制できる。
【符号の説明】
【0108】
1:商品販売管理装置、2:店舗、7:在庫情報更新部、21:商品測定装置、22:識別子出力装置、N:ネットワーク、S:商品販売管理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10