(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024119092
(43)【公開日】2024-09-03
(54)【発明の名称】止水装置及びこの止水装置の設置方法
(51)【国際特許分類】
E06B 5/00 20060101AFI20240827BHJP
E06B 7/22 20060101ALI20240827BHJP
【FI】
E06B5/00 Z
E06B7/22 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023025726
(22)【出願日】2023-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】000239714
【氏名又は名称】文化シヤッター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】廣瀬 誠
(72)【発明者】
【氏名】神田 裕也
【テーマコード(参考)】
2E036
2E239
【Fターム(参考)】
2E036AA01
2E036BA01
2E036CA01
2E036CA03
2E036DA02
2E036EB02
2E036EC03
2E036GA02
2E036HA02
2E036HB38
2E036HC03
2E036HC06
2E239AC04
(57)【要約】
【課題】 左右の止水板をしっかりと接続する。
【解決手段】 止水装置であって、端部同士を対向させて左右に並ぶ二つの止水板10,10’と、これら二つの止水板10,10’の前記端部間を止水板厚さ方向の一方側で回転可能に接続するヒンジ部30とを備え、前記端部間を止水板厚さ方向の他方側で上下方向にわたって圧接するようにした。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端部同士を対向させて左右に並ぶ二つの止水板と、これら二つの止水板の前記端部間を止水板厚さ方向の一方側で回転可能に接続するヒンジ部とを備え、
前記端部間を止水板厚さ方向の他方側で上下方向にわたって圧接するようにしたことを特徴とする止水装置。
【請求項2】
前記二つの止水板における前記他方側に、これら二つの止水板を着脱可能に接続する着脱部を設けたことを特徴とする請求項1記載の止水装置。
【請求項3】
前記ヒンジ部よりも止水板厚さ方向の他方側の前記端部間には、上下方向にわたって弾性を有するパッキンが挟み込まれることを特徴とする請求項1記載の止水装置。
【請求項4】
前記パッキンは、前記二つの止水板のうち、その一方の止水板に設けられた一方のパッキンと、他方の止水板に設けられて前記一方のパッキンに接する他方のパッキンとから構成されることを特徴とする請求項3記載の止水装置。
【請求項5】
前記ヒンジ部を左右の前記止水板の下流側に設けたことを特徴とする請求項1記載の止水装置。
【請求項6】
前記ヒンジ部は、左右の止水板を着脱可能に接続していることを特徴とする請求項1~5何れか1項記載の止水装置。
【請求項7】
分離状態の前記二つの止水板を、前記ヒンジ部により接続する工程を含むことを特徴とする請求項6記載の止水装置の設置方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、増水時に建物や地下道の開口部を止水板により閉鎖して水の侵入を阻む止水装置、及びこの止水装置の設置方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
台風や集中豪雨などによる増水が建物や地下道の開口部に侵入すると、浸水による甚大な被害を及ぼすおそれがある。そこで、このような事態に備えて、予め建物や地下道などの開口部の近傍に止水板を格納しておき、増水が発生したときには、この止水板を、前記開口部を構成する両側の支柱に固定し、水の侵入を阻むようにした止水装置が従来知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来の止水装置において、開口部の幅が比較的大きい場合等には、複数の止水板を横幅方向に並べて用いる場合がある。このような場合、隣接する二つの止水板の接続部分がガタついて、これら二つの止水板間の止水性を損ねてしまうおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このような課題に鑑みて、本発明の一つは、以下の構成を具備するものである。
端部同士を対向させて左右に並ぶ二つの止水板と、これら二つの止水板の前記端部間を止水板厚さ方向の一方側で回転可能に接続するヒンジ部とを備え、前記端部間を止水板厚さ方向の他方側で上下方向にわたって圧接するようにしたことを特徴とする止水装置。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、以上説明したように構成されているので、幅方向に並ぶ止水板をしっかりと接続することができ、ひいては止水性能を向上することがきる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明に係る止水装置の一例を上流側から視た図である。
【
図3】
図1における(III)-(III)線に沿う断面図である。
【
図4】
図1における(IV)-(IV)線に沿う断面図である。
【
図5】同止水装置の一例において左右の止水板間を折り曲げた状態を示す横断面図である。
【
図6】本発明に係る止水装置の他例を下流側から視た図である。
【
図7】同止水装置の他例において左右の止水板を分離した状態を下流側から視た図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
次に、本発明に係る実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
以下の説明において、上流側とは、想定される水の流れ方向の上流側を意味し、図示例によれば、止水装置の設置対象となる構築物の屋外側が上流側であり、同構築物の屋内側が下流側である。なお、他例としては、上流側を屋内側とし、下流側を屋外側とすることも可能である。
また、以下の説明において、「止水板幅方向」とは、止水板の横幅方向を意味し、「止水板厚さ方向」とは、止水板幅方向に交差する方向であって上下方向ではない、止水板の厚み方向を意味する。
また、「止水板幅方向内側」とは、止水板の横幅方向の外側から内側へ向かう方向の側を意味し、「止水板幅方向外側」とは、止水板の横幅方向の内側から外側へ向かう方向の側を意味する。
【0009】
<第一の実施形態>
図1~
図5は、本発明に係る止水装置の第一実施形態を示す。
止水装置1は、左右に間隔を置いた二つの支柱X,Xと、これら支柱X,Xの間において端部同士を対向させて左右に並ぶ二つの止水板10,10’と、これら二つの止水板10,10’の前記端部間を止水板厚さ方向の一方側(図示例によれば下流側)で回転可能に接続するヒンジ部30と、二つの止水板10,10’を止水板厚さ方向の他方側で着脱可能に接続する着脱部40とを備える(
図3参照)。
この止水装置1は、二つの止水板10,10’における対向する端部間にパッキン22,22を挟むようにして、これら端部間を、止水板厚さ方向の他方側(図示例によれば上流側)で、上下方向にわたって水密に圧接する。
【0010】
支柱Xは、止水装置1の設置対象である構築物の開口部における左右両側の部分を構成している。前記開口部の具体例としては、自動ドアの扉体によって開閉される開口部や、地下道の出入口等が挙げられる。
各支柱Xは、硬質金属材料によって下方側不動面Gから上方へ延びる柱状に形成される。
【0011】
各支柱Xには、二つの支柱X,X間の内側へ略水平に突出するように、上下二つの支持ピンx1,x2が設けられる。
上側の支持ピンx1と下側の支持ピンx2は、それぞれ、硬質金属材料から略円柱状に形成される。
【0012】
左側の止水板10は、左右の支柱X,X間の左半部を覆う矩形板状の部材である。この止水板10は、
図3に示す一例では単一の部材から中空板状に形成されるが、複数の部材から形成してもよいし、中実板状に形成してもよい。
【0013】
左側の止水板10における右側の端面11は、右側の止水板10’における左側の端面11’に対し、上下方向にわたって接触又は近接するように形成される。
なお、
図3に示す一例によれば、端面11と端面11’を、それぞれ、横断面凹状に形成しているが、この端面11,11’は、平坦面状やその他の形状であってもよい。
【0014】
止水板10の左端側には、上側の支持ピンx1に対し係脱可能に嵌り合う係合部16と、下側の支持ピンx2に対し係脱可能に嵌り合う係合部17とが設けられる(
図4参照)。
止水板10は、係合部16と支持ピンx1の係合、及び係合部17と支持ピンx2の係合によって、左側の支柱Xに対し脱着可能に係止される。
【0015】
右側の止水板10’は、左側の止水板10と略左右対称に形成されて部材であり、左右の支柱X,X間の右半部を覆う。
この止水板10’の右端側にも、上側の支持ピンx1に対し係脱可能に嵌り合う係合部16と、下側の支持ピンx2に対し係脱可能に嵌り合う係合部17とが設けられる(
図4参照)。
止水板10’は、係合部16と支持ピンx1の係合、及び係合部17と支持ピンx2の係合によって、右側の支柱Xに対し脱着可能に係止される。
【0016】
上側の係合部16は、止水板10の下流側の面から突出して、支柱Xの支持ピンx1に対し、上方斜め上流側から近づいて凹状に嵌り合って、離脱しないようにロックされる。このロック状態は、図示しない係脱機構に対する手動操作により解除可能である。
【0017】
下側の係合部17は、係合部16の下方側において、止水板10の下流側の面から突出して、支柱Xの支持ピンx2に対し、上方斜め上流側から凹状に嵌り合う。この嵌め合い状態は、係合部17を逆方向へ変位することで解除可能である。
【0018】
また、止水板10の左右端側および下端側には、弾性を有するパッキン21~25が設けられる(
図1参照)。同様に、止水板10’の左右端側および下端側にも、弾性を有するパッキン21~25が設けられる。これらパッキン21~25は、エラストマー樹脂やゴム等の弾性樹脂材料により形成される。
【0019】
パッキン21は、上下方向へ連続する長尺状に形成され、止水板10(又は10’)の下流側面に、接着や嵌合等の固定手段により固定されている。このパッキン21は、止水板10(又は10’)と支柱Xの間に挟まれて弾性的に収縮し、これらの間の水密性を確保する(
図3及び
図4参照)。
【0020】
パッキン22は、上下方向へ連続する長尺状に形成され、他方の止水板10’(又は10)の端部に対向する一方の止水板10(又は10’)の端部に、上下方向にわたって連続的に固定されている。
左側の止水板10のパッキン22と、右側の止水板10’のパッキン22とは、後述するヒンジ部30よりも止水板厚さ方向の上流側に位置する。これらパッキン22,22は、左右の止水板10,10’間に挟まれることで、互いに押圧し合って収縮し、左右の止水板10,10’間の水密性を保持する。
【0021】
パッキン23は、止水板横幅方向へ連続する長尺状に形成され、止水板10(又は10’)の下端面に、接着や嵌合等の固定手段により固定されている。このパッキン23は、止水板10(又は10’)と下方側不動面Gとの間に挟まれて弾性的に収縮し、これらの間の水密性を確保する(
図1参照)。
【0022】
パッキン24は、直方体ブロック状の弾性部材(例えば、ゴムやエラストマー樹脂等)であり、止水板10(又は10’)と下方側不動面Gの間に挟まれて弾性変形し、これらの間の水密性を確保する。
このパッキン24は、パッキン21の下端側に接するとともに、パッキン23にも接しており、これらパッキン21とパッキン23の間に隙間が生じないようにしている。
【0023】
パッキン25は、直方体ブロック状の弾性部材(例えば、ゴムやエラストマー樹脂等)であり、止水板10(又は10’)と下方側不動面Gの間に挟まれて弾性変形し、これらの間の水密性を確保する。
このパッキン25は、パッキン22の下端側に接するとともに、パッキン23にも接しており、パッキン22とパッキン23の間に隙間が生じないようにしている。
【0024】
ヒンジ部30は、止水板10,10’の下流側面の中央部に、上下方向に間隔を置いて複数設けられる(
図2参照)。
各ヒンジ部30は、板状の一片部31と、この一片部31に対し、枢支部33を支点にして回転可能に接続された板状の他片部32とを有する。図示例のヒンジ部30は、平蝶番と呼称される場合がある。
【0025】
一片部31は、止水板10,10’の対向する端部同士を接触又は近接させた状態(
図3参照)において、一方の止水板10の下流側面に対し、適宜な固定手段(例えば、ネジ止めや、リベット止め、溶接等)によって固定される。
同様に、他片部32は、止水板10,10’の対向する端部同士を接触又は近接させた状態において、他方の止水板10’の下流側面に対し、前記同様の固定手段によって固定される。
枢支部33は、一片部31と他片部32を上下方向の軸を支点にして回転するように連結する。この枢支部33は、止水板10,10’から下流側へ突出する(
図3参照)。
【0026】
上記構成のヒンジ部30によれば、一片部31と他片部32が略面一に並んだ状態では、左右の止水板10,10’が、対向する端部同士を接触又は近接させるとともに、パッキン22,22を互いに圧接させて、横断面略直線状に並ぶ(
図3参照)。
また、一片部31に対し他片部32を回動させた状態では、左右の止水板10,10’が、対向する端部同士を離隔するとともに、パッキン22,22間も離隔させて、横断面へ字状に折れ曲がる(
図5参照)。
【0027】
着脱部40は、止水板10,10’の幅方向の中央側において、上下方向に間隔を置いて複数設けられる(
図1参照)。
各着脱部40は、止水板10の右端側に固定された横断面フック状の被係止部41と、止水板10’の右端に固定され被係止部41に対し手動操作により係脱可能な係脱部42とを具備する。この着脱部40は、パッチン錠と呼称される場合がある。
【0028】
上記構成の着脱部40によれば、左右の止水板10,10’を、横断面直線状に並んだ状態(
図3参照)に保持し固定したり、この状態を解除したりすることができる。
【0029】
次に、上記構成の止水装置1について、その特徴的な作用効果を詳細に説明する。
左右の止水板10,10’は、
図5に示すように、ヒンジ部30の枢支部33を支点にして折り曲げることができ、この折り曲げ状態で、所定の収納場所に収納される。
【0030】
この止水板10,10’を一枚の平板状に展開する際は、一方の止水板10に対し他方の止水板10’を回動させて横断面直線状に配置する。そして、これら止水板10,10’を、着脱部40によって固定する。
この固定状態では、止水板10,10’の対向する端部間に、上下方向にわたり連続してパッキン22,22が挟まれ、止水板10,10’間の水密性が確保される。
【0031】
次に、止水板10,10’を、左右の支柱X,X間に設置する。
詳細に説明すれば、
図4に示すように、支柱Xの上下の支持ピンx1,x2に対し、上流側斜め上側から、止水板10,10’の上下の係合部16,17をそれぞれ嵌め合わせる。
すると、止水板10,10’の左右のパッキン21が支柱Xに圧接され、止水板10,10’の下端のパッキン23~25が下方側不動面Gに圧接されて、止水板10,10’の左右端部及び下端部の水密性が確保される。
【0032】
上記設置状態では、左右の止水板10,10’を、がたつきが生じないように、しっかりと接続することができ、止水板10,10’間の密閉性を向上することができる。
特に、本実施形態の好ましい一例によれば、ヒンジ部30を止水板10,10’間の下流側に配置し、ヒンジ部30よりも上流側に、止水板10,10’間の当接部分を配置しているため、上流側に水圧を受けた場合に、前記当接部分をより強く圧接させて、これらの間の水密性を良好に保持することができる。
【0033】
<第二の実施形態>
図6に示す止水装置2は、止水装置1において、ヒンジ部30をヒンジ部50に置換したものである。
【0034】
ヒンジ部50は、左右の止水板10,10’を着脱可能に接続している。
詳細に説明すれば、このヒンジ部50は、板状の一片部51と、この一片部51に対し、枢支部53を支点にして回転可能に接続された板状の他片部52とを備える。枢支部53は、一片部51と一体であって上下方向にわたる軸部53aと、他片部32と一体であって軸部53aに対し抜き差し可能に嵌り合う筒部53bとから構成される(
図7参照)。図示例のヒンジ部50は、旗蝶番と呼称される場合がある。
この構成によれば、一片部51に対し他片部52が着脱可能に枢支される。
【0035】
二つの止水板10,10’は、ヒンジ部50の部分で分離され(
図7参照)、所定の収納場所に収納される。
【0036】
分離状態の止水板10と止水板10’を左右の支柱X,X間に装着する場合は、先ず、これら止水板10と止水板10’を、ヒンジ部50及び着脱部40によって接続して、一枚の平板状に一体化する。
そして、この後、一体化された止水板10,10’は、上記止水装置1の場合と同様にして、左端側と右端側がそれぞれ、上下の係合部16,17によって支柱Xの上下の支持ピンx1,x2に係止される。
【0037】
よって、止水装置2によれば、二つの止水板10及び止水板10’を、収納時や設置時等の状況に応じて、容易に分離したり接続したりすることができる。
【0038】
<変形例>
図示例によれば、ヒンジ部30を平蝶番、ヒンジ部50を旗蝶番としたが、前記ヒンジ部は、二つの止水板10,10’の対向する端部間を止水板厚さ方向の一方側で回転可能に接続するものであればよく、図示例以外のヒンジや蝶番、軸と筒部等を適用することが可能である。
【0039】
図示例によれば、特に好ましい態様として、ヒンジ部30(又は50)を下流側に設けるとともに着脱部40を上流側に設けたが、図示例以外の他例としては、上記止水板に対し上記ヒンジ部を上流側に設けるとともに上記着脱部を下流側に設けることも可能である。
【0040】
図示例によれば、着脱部40は、所謂パッチン錠による構成としたが、この着脱部の他例としては、以下の態様とすることが可能である。
すなわち、他例としては、一方の止水板にマグネットを設け、他方の止水板に磁性材(又は他のマグネット)を設け、前記マグネットと前記磁性材(又は前記他のマグネット)の磁気吸着力により、二つの止水板10,10’間を着脱可能に接続してもよい。
さらに、着脱部の他例としては、二つの止水板10,10’間をねじとナットにより着脱可能にすることも可能である。
【0041】
また、本発明は上述した具体的構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
【0042】
<総括>
以上のとおり、上記実施形態では以下の発明を開示している。
(1)
端部同士を対向させて左右に並ぶ二つの止水板と、これら二つの止水板の前記端部間を止水板厚さ方向の一方側で回転可能に接続するヒンジ部とを備え、
前記端部間を止水板厚さ方向の他方側で上下方向にわたって圧接するようにしたことを特徴とする止水装置(
図1~
図7参照)。
(2)
前記二つの止水板における前記他方側に、これら二つの止水板を着脱可能に接続する着脱部を設けたことを特徴とする(1)に記載の止水装置(
図3参照)。
(3)
前記ヒンジ部よりも止水板厚さ方向の他方側の前記端部間には、上下方向にわたって弾性を有するパッキンが挟み込まれることを特徴とする(1)または(2)に記載の止水装置(
図3参照)。
(4)
前記パッキンは、前記二つの止水板のうち、その一方の止水板に設けられた一方のパッキンと、他方の止水板に設けられて前記一方のパッキンに接する他方のパッキンとから構成されることを特徴とする(3)の止水装置(
図1~
図3参照)。
(5)
前記ヒンジ部を左右の前記止水板の下流側に設けたことを特徴とする(1)~(4)いずれかに記載の止水装置(
図3参照)。
(6)
前記ヒンジ部は、左右の止水板を着脱可能に接続していることを特徴とする(1)~(5)いずれかに記載の止水装置(
図7参照)。
(7)
分離状態の前記二つの止水板を、前記ヒンジ部により接続する工程を含むことを特徴とする(6)に記載の止水装置の設置方法(
図6及び
図7参照)。
【符号の説明】
【0043】
1,2:止水装置
10,10’:止水板
16,17:係合部
30,50:ヒンジ部
40:着脱部
X:支柱
x1,x2:支持ピン