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特開2024-119139文字列作成支援システム、文字列作成支援方法、および文字列作成支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024119139
(43)【公開日】2024-09-03
(54)【発明の名称】文字列作成支援システム、文字列作成支援方法、および文字列作成支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 40/56 20200101AFI20240827BHJP
   G06F 40/166 20200101ALI20240827BHJP
   G06F 40/216 20200101ALI20240827BHJP
【FI】
G06F40/56
G06F40/166
G06F40/216
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023025821
(22)【出願日】2023-02-22
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 1 出願人のウェブサイト https://xaris.ai/ 令和4年12月28日初版公開 2 出願人のウェブサイト https://project-xaris.studio.site/ 令和4年12月20日初版公開 3 出願人のウェブサイト https://xaris.ai/work 令和4年12月28日初版公開 4 公開者のウェブサイト https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000110399.html 令和4年12月29日初版公開 5 公開者のウェブサイト https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000110399.html 令和5年2月10日初版公開 6 メール配信 令和4年12月16日 7 ウェビナーのアドレス https://plugandplay.zoom.us/j/92839110917?pwd=NHRrS0V4dk9TaGpabzhCZGQ0K2IvUT09 令和5年1月11日 8 公開者のウェブサイト ※別紙2参照 令和4年12月29日~令和5年2月10日 9 公開者のウェブサイト ※別紙3参照 令和5年1月9日~令和5年2月10日
(71)【出願人】
【識別番号】522170087
【氏名又は名称】株式会社スタジオユリグラフ
(74)【代理人】
【識別番号】100135781
【弁理士】
【氏名又は名称】西原 広徳
(74)【代理人】
【識別番号】100217227
【弁理士】
【氏名又は名称】野呂 亮仁
(72)【発明者】
【氏名】森石 豊
【テーマコード(参考)】
5B091
5B109
【Fターム(参考)】
5B091CA21
5B091EA01
5B109QA11
5B109QB01
5B109QB12
5B109TB03
5B109VC03
(57)【要約】
【課題】ユーザの利便性を向上することができる。
【解決手段】演算処理システム1は、ユーザ端末3を含む。ユーザ端末3は、文章を構成する文字列を作成するためのメニュー画面100を表示する。メニュー画面は、文字列作成用のキーワードの入力を受け付けるキーワード入力部110と、言語モデルを用いて生成した文字列作成用のキーワードに関連する文字列を表示する第1文字列表示部120と、第1文字列表示部120に並べて表示され、文字列を編集可能に表示する第2文字列表示部200と、第1文字列表示部120において文字列に対応付けて表示された文字列選択ボタン133とを備え、文字列選択ボタン133が選択されると、対応する文字列を複製した複製文字列202を第2文字列表示部200に表示する。
【選択図】図5

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文章の一部または全部を構成する文字列を作成するためのメニュー画面を表示する表示装置を備え、
前記メニュー画面は、
1つ以上のキーワードの入力を受け付けるキーワード入力部と、
前記キーワード入力部に入力されたキーワードを文字列作成用のキーワードとして設定するためのキーワード設定部と、
言語モデルを用いて生成した前記文字列作成用のキーワードに関連する文字列を表示する第1文字列表示部と、
前記第1文字列表示部に並べて表示され、文字列を編集可能に表示する第2文字列表示部と、
前記第1文字列表示部において前記文字列に対応付けて表示された文字列選択ボタンとを備え、
前記文字列選択ボタンが選択されると、当該文字列選択ボタンに対応付けられた前記文字列を複製した複製文字列を前記第2文字列表示部に表示する複製処理に移行する構成である
文字列作成支援システム。
【請求項2】
前記文字列は階層構造を有する前記文章における階層毎の文字列を含み、
前記キーワード設定部は、前記キーワード入力部に入力されたキーワードを前記文字列作成用のキーワードとして設定する機能が割り当てられたキーワード設定ボタンを有しており、
前記キーワード設定ボタンが選択されると、前記文字列作成用のキーワードに関連する最上位階層の文字列である第1階層文字列を、前記言語モデルを用いて生成し、当該第1階層文字列を前記第1文字列表示部に表示する第1階層文字列表示処理に移行する構成である
請求項1記載の文字列作成支援システム。
【請求項3】
前記文字列は前記第1階層文字列よりも下位階層の文字列であって、当該第1階層文字列に関連する第2階層文字列を含み、
前記メニュー画面は、前記第1文字列表示部において前記第1階層文字列が表示された後に表示される第2階層文字列生成ボタンをさらに備え、
前記第2階層文字列生成ボタンが選択されると、前記第1階層文字列に関連する第2階層文字列を、前記言語モデルを用いて生成し、生成した前記第2階層文字列を前記第1文字列表示部に表示する第2階層文字列表示処理に移行する構成である
請求項2記載の文字列作成支援システム。
【請求項4】
前記文字列は前記第2階層文字列よりも下位階層の文字列であって、当該第2階層文字列に関連する第3階層文字列を含み、
前記メニュー画面は、前記第1文字列表示部において前記第2階層文字列が表示された後に表示される第3階層文字列生成ボタンをさらに備え、
前記第3階層文字列生成ボタンが選択されると、前記言語モデルを用いて前記第2階層文字列に関連する第3階層文字列を生成し、生成した前記第3階層文字列を前記第1文字列表示部に表示する第3階層文字列表示処理に移行する構成である
請求項3記載の文字列作成支援システム。
【請求項5】
前記メニュー画面は、前記第2文字列表示部に表示された前記複製文字列をテキストデータとして出力する出力部をさらに備えた
請求項1ないし4のいずれかに記載の文字列作成支援システム。
【請求項6】
1つ以上のキーワードの入力を受け付けるキーワード入力部と、前記キーワード入力部に入力されたキーワードを文字列作成用のキーワードとして設定するためのキーワード設定部と、言語モデルを用いて生成した前記文字列作成用のキーワードに関連する文字列を表示する第1文字列表示部と、前記第1文字列表示部に並べて表示され、文字列を編集可能に表示する第2文字列表示部と、前記第1文字列表示部において前記文字列に対応付けて表示された文字列選択ボタンとを備え、文章の一部または全部を構成する文字列を作成するためのメニュー画面を表示する表示装置を用いて、
前記文字列選択ボタンが選択されると、当該文字列選択ボタンに対応付けられた前記文字列を複製した複製文字列を前記第2文字列表示部に表示する複製処理に移行する
文字列作成支援方法。
【請求項7】
1つ以上のキーワードの入力を受け付けるキーワード入力部と、前記キーワード入力部に入力されたキーワードを文字列作成用のキーワードとして設定するためのキーワード設定部と、言語モデルを用いて生成した前記文字列作成用のキーワードに関連する文字列を表示する第1文字列表示部と、前記第1文字列表示部に並べて表示され、文字列を編集可能に表示する第2文字列表示部と、前記第1文字列表示部において前記文字列に対応付けて表示された文字列選択ボタンとを備え、文章の一部または全部を構成する文字列を作成するためのメニュー画面を表示する表示装置のコンピュータを、
前記文字列選択ボタンが選択されると、当該文字列選択ボタンに対応付けられた前記文字列を複製した複製文字列を前記第2文字列表示部に表示する複製文字列表示手段として機能させる
文字列作成支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、たとえば、言語モデルを用いて、文章の一部または全部を構成する文字列の作成支援を行うような、文字列作成支援システム、文字列作成支援方法、および文字列作成支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、文字入力を受け付け、入力された文字に対して言語モデルを用いた文字情報により応答する応答システムが提案されている。この種の従来技術の一例が特許文献1に開示される。従来技術の応答システムでは、質問文が入力されると、文章構造的に最も適切な質問に関するテキスト情報が、言語モデルによって自動的に選択され、質問との間の類似度の高い回答が表示される。
【0003】
しかしながら、従来技術の応答システムでは、質問に対する回答が得られるだけであり、また、質問を文章として入力する必要があり、ユーザの利便性の観点で改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-180728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、上述の問題に鑑みて、ユーザの利便性を向上することができる、文字列作成支援システム、文字列作成支援方法、および文字列作成支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、文章の一部または全部を構成する文字列を作成するためのメニュー画面を表示する表示装置を備え、前記メニュー画面は、1つ以上のキーワードの入力を受け付けるキーワード入力部と、前記キーワード入力部に入力されたキーワードを文字列作成用のキーワードとして設定するためのキーワード設定部と、言語モデルを用いて生成した前記文字列作成用のキーワードに関連する文字列を表示する第1文字列表示部と、前記第1文字列表示部に並べて表示され、文字列を編集可能に表示する第2文字列表示部と、前記第1文字列表示部において前記文字列に対応付けて表示された文字列選択ボタンとを備え、前記文字列選択ボタンが選択されると、当該文字列選択ボタンに対応付けられた前記文字列を複製した複製文字列を前記第2文字列表示部に表示する複製処理に移行する構成である文字列作成支援システム、文字列作成支援方法、および文字列作成支援プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
この発明により、ユーザの利便性を向上することができる、文字列作成支援システム、文字列作成支援方法、および文字列作成支援プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の文字列作成支援システムの構成の一例を示す説明図。
図2】初期状態のメニュー画面の画面構成の説明図。
図3】キーワードが入力された状態のメニュー画面の画面構成の説明図。
図4】タイトル候補が表示された状態のメニュー画面の画面構成の説明図。
図5】タイトルが選択された状態のメニュー画面の画面構成の説明図。
図6】見出しが表示された状態のメニュー画面の画面構成の説明図。
図7】見出しが選択された状態のメニュー画面の画面構成の説明図。
図8】本文が表示された状態のメニュー画面の画面構成の説明図。
図9】本文が選択された状態のメニュー画面の画面構成の説明図。
図10】複数のキーワードが入力された場合のメニュー画面の画面構成の説明図。
図11】ショートカットボタンでキーワードが入力された状態のメニュー画面の画面構成の説明図。
図12】登録データ読出部が表示された場合のメニュー画面の画面構成の説明図。
図13】階層指定部が表示された場合のメニュー画面の画面構成の説明図。
図14】文章種類選択部が表示された場合のメニュー画面の画面構成の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この発明の一実施形態を図面と共に説明する。
<システム構成>
【0010】
図1は、演算処理システム1のシステム構成の一例を示すブロック図である。本発明の演算処理システム1は、汎用的な言語モデル(好ましくは大規模言語モデル)に基づいた人工知能(Artificial Intelligence、AI)基盤のコミュニケーションソフトウェアを利用し、言語処理のための演算を行う言語処理用の演算処理システムである。なお、言語モデルとしては大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)であることが好ましいが、言語モデルは必ずしも大規模である必要は無い。また、言語モデルとしては、OpenAIの提供するChatGPTなど、既存の適宜の言語モデルを使用することができる。これらの言語モデルは、入力した単語または文章に対して、関連すると考えられる文章を作成し出力するものである。
【0011】
たとえば、演算処理システム1は、ユーザが指定した文字(キーワード)に対して、小説、台本、脚本、論文、記事、メールマガジン、またはSNS投稿文などの文章の一部または全部を構成する文字列を作成する文字列作成機能を有する文字列作成支援システムとして機能する。
【0012】
本発明の文字列作成機能で生成される文字列は、文または文の構成要素としての1つ以上の単語を表す文字列である。また、文字列作成機能で生成される文字列には、階層構造を有する文章における階層毎の文字列(複数の階層のそれぞれの文字列)が含まれる。たとえば、文字列作成機能で生成される文字列には、文章のタイトル、見出し、本文等が含まれる。この場合、タイトルは最上位の階層(第1階層)の文字列ということができ、見出しは第1階層の1つ下の下位階層(第2階層)の文字列ということができ、本文は第2階層の1つ下の下位階層(第3階層)の文字列ということができる。なお、上記の文字列の階層構造は一例であり、文字列の階層構造は文章によって異なるため、文章の性質に応じて適宜設定される。たとえば、見出しが複数階層に分けられる場合には、文字列作成機能で生成される文字列には、各階層の見出しが含まれる。
【0013】
図1に示すように、演算処理システム1は、管理サーバ2、および複数のユーザ端末3を含み、管理サーバ2と複数のユーザ端末3とは、インターネットのような通信回線(ネットワーク)4を介して、相互に通信可能に接続される。
【0014】
管理サーバ2は、汎用のサーバコンピュータで構成される。ユーザ端末3は、本システムの利用者(ユーザ)が使用するコンピュータであり、タブレットPC、デスクトップPC、ノート(ラップトップ)PCまたはスマートフォンなどの表示手段を備えた汎用のコンピュータ(端末)で構成される。なお、管理サーバ2は、1台のサーバコンピュータで構成されてもよいし、複数のサーバコンピュータで構成されてもよい。
【0015】
管理サーバ2は、制御部21、入力部22、表示部(表示装置)23、通信部24、および補助記憶部25を備え、ウェブサーバとしての機能を有する。入力部22、表示部23、通信部24、および補助記憶部25のそれぞれは、制御部21に接続されている。
【0016】
ユーザ端末3は、制御部31、入力部32、表示部(表示装置)33、通信部34、および補助記憶部35を備えている。入力部32、表示部33、通信部34、および補助記憶部35のそれぞれは、制御部31に接続されている。
【0017】
制御部21は、演算部26および主記憶部27を含み、管理サーバ2における各種演算および制御動作を実行する。制御部31は、演算部36および主記憶部37を含み、ユーザ端末3における各種演算および制御動作を実行する。
【0018】
演算部(26、36)は、CPUまたはMPUなどを含む演算処理部である。主記憶部27、37は、RAM(DRAM)およびROMなどを含む。RAMは、演算部(26、36)のワーク領域およびバッファ領域として用いられる。ROMは、管理サーバまたはユーザ端末3の起動プログラムや各種情報についてのデフォルト値等を記憶する。
【0019】
入力部(22、32)は、ユーザの操作入力を受け付ける入力部品および入力部品と演算部(26、36)との間に介在する入力検出回路を有している。入力部品は、たとえばキーボードまたは/およびコンピュータマウスであり、入力部品がキーボードである場合には、ハードウェアの操作ボタンないし操作キーが含まれる。また、入力部品としてタッチパネルが用いられても良い。入力検出回路は、各入力部品の操作に応じた操作信号ないし操作データを演算部(26、36)に出力する。
【0020】
表示部(23、33)は、ディスプレイおよびディスプレイと演算部(26、36)との間に介在する表示制御回路を有している。ディスプレイとしては、たとえばLCD(液晶ディスプレイ)または有機ELディスプレイなどを用いることができる。
【0021】
通信部(24、34)は、通信回線4に接続するための通信回路を有している。通信回路は、有線通信回路または無線通信回路であり、演算部(26、36)からの指示に従って、通信回線4を介して、外部コンピュータと通信する。また、通信部(24、34)は、通信回線4を介して、言語モデルを構成するコンピュータまたはシステムと通信することができる。
【0022】
補助記憶部(25、35)は、HDD、SSD、フラッシュメモリ、EEPROMなどの不揮発性メモリで構成され、演算部(26、36)が管理サーバ2またはユーザ端末の動作を制御するための制御プログラムおよび各種データなどを記憶する。
【0023】
管理サーバ2の補助記憶部25は、管理サーバ2の各種動作を実行するための管理プログラム28と、本システムの利用に必要となる管理データ29とを記憶している。本実施形態では、管理プログラム28は、少なくとも、言語モデルにアクセスするための(言語モデルを利用して言語処理を行うための)プログラムを有している。
【0024】
管理プログラム28および管理データ29は、必要に応じて補助記憶部25から読み出され主記憶部27(RAM)に記憶される(展開される)。管理サーバ2の動作は、演算部26が主記憶部27(RAM)に展開された管理プログラム28を実行することによって実現される。
【0025】
ユーザ端末3の補助記憶部35は、ユーザの操作入力に応じて本システムにおけるユーザ端末3の各種動作を実行するためのユーザプログラム38と、本システムの利用に必要となるユーザデータ39とを記憶している。本実施形態では、ユーザプログラム38は、少なくとも、管理サーバ2にアクセスするためのプログラムを有している。
【0026】
ユーザプログラム38およびユーザデータ39は、必要に応じて補助記憶部35から読み出され主記憶部37(RAM)に記憶される(展開される)。ユーザ端末3の動作は、演算部36が主記憶部37(RAM)に展開されたユーザプログラム38を実行することによって実現される。
なお、図1に示す管理サーバ2の構成およびユーザ端末3の構成は、単なる一例であり、これに限定される必要はない。
<システム動作例>
【0027】
以下、図2ないし図9を参照して演算処理システム1の動作例を説明する。ユーザの操作入力に応じてユーザ端末3が管理サーバ2にアクセスすると、ユーザ端末3の表示部33(ディスプレイ)には、演算処理システム1の文字列作成機能を提供するための操作画面(メニュー画面)100が表示される。以下、図2ないし図9を参照して説明するメニュー画面100は、ユーザ端末3のディスプレイに表示されるものとする。
【0028】
図2は、初期状態のメニュー画面100の画面構成の説明図である。図2に示すメニュー画面100は、文字列作成機能を提供するための操作画面のうち、最初に表示される画面の一例である。
【0029】
図2に示すように、メニュー画面100は、文字列の基礎となる1つ以上の文字(キーワード)の入力を受け付けるキーワード入力部(テキスト入力部)110と、文字列作成機能で作成された文字列を表示する第1文字列表示部120と、第1文字列表示部120に並べて表示され、文字列を編集可能に表示する第2文字列表示部200と、第2文字列表示部200に表示された文字列をテキストデータとして出力するための出力部210とを有している。メニュー画面100の表示領域のうち左右の中央から左側に第1文字列表示部120が配置され、メニュー画面100の表示領域のうち左右の中央から右側に第2文字列表示部200が配置されている。すなわち、第1文字列表示部120と第2文字列表示部200とは左右に並んで配置されている。また、第1文字列表示部120および第2文字列表示部200のそれぞれの表示領域の大きさは略同じである。さらに、キーワード入力部110は、第1文字列表示部120の下端部に配置されている。出力部210は、第2文字列表示部200の下端部に配置されている。
【0030】
キーワード入力部110は、キーワードの入力を受け付けるテキストボックス(キーワード入力欄)111を有している。ユーザは、入力部32を用いてキーワード入力欄に任意のキーワードを入力することができる。
【0031】
図3に示すように、キーワードが入力されると、キーワード入力欄にそのキーワードが表示された状態となる。キーワード入力欄は、入力されたキーワードについて、文字の削除、文字の追加、文字の変更等を含む文字の編集(キーワードの編集)を受け付けることができる。また、空白(スペース)やカンマ等で区切ることによって、複数のキーワードをキーワード入力欄111に入力することもできる。
【0032】
また、キーワード入力部110には、キーワード入力部110(キーワード入力欄111)に入力されたキーワードを文字列作成用のキーワードとして設定(確定)する機能が割り当てられたキーワード設定ボタン112と、複数のショートカットボタン113とが設けられている。キーワード設定ボタン112、およびショートカットボタン113のそれぞれは、ソフトウェアキー(操作ボタン)として機能する。以下、ソフトウェアキーを「ボタン」という。
【0033】
複数のショートカットボタン113のそれぞれには、予め登録された1つまたは複数のキーワードが対応付けられており、ショートカットボタン113が選択されると、選択されたショートカットボタン113に対応付けられたキーワードが文字列作成用のキーワードとして自動的に設定される。
【0034】
さらに、キーワード入力部110には、第1文字列表示部120に表示された文字列とは別の文字列(別案)を表示させるための別案表示ボタン114、第1文字列表示部120に表示された文字列に関する参考情報を追加表示するための参考情報ボタン115、第1文字列表示部120に表示された文字列が示す情報を表形式で表示するための表追加表示ボタン116が設けられている。ここで、ショートカットボタン113、別案表示ボタン114、参考情報ボタン115、および表追加表示ボタン116のそれぞれは、メニュー画面100の背景色や他の部分の文字の色とは異なる所定の色(第1の色)に着色されている。
【0035】
キーワード設定ボタン112またはショートカットボタン113が選択されると、演算処理システム1は、テキストボックス(キーワード入力欄)111に入力されている文字列作成用のキーワードに関連する文字列を、言語モデルを用いて自動生成する文字列生成処理に移行する。
【0036】
文字列生成処理では、文字列作成用のキーワードの意味合いに基づいて、言語モデルの特性および出力対象(生成対象)となる文字列の種類に応じて文章生成の観点で最適化された入力テキスト(テキストプロンプト)が生成され、言語モデルに入力される。この入力テキストは、予め登録されている複数の回答要求用文章から、入力された文字列作成用のキーワードにとって最も適切な回答要求用文章が選択され、この回答要求用文章に設けられているキーワードあてはめ用空欄部分に文字列作成用のキーワードがあてはめられて生成される。この回答要求用文章は、言語モデル(人工知能)が回答の文字列を適切に出力しやすい質問形式の文章を事前に調整されて登録されたものである。たとえば、キーワードとして「電気自動車」が入力されると、回答要求用文章として「電気自動車の説明文章としてインターネット検索で上位表示が期待できるタイトルを提案してください。」という文字列がテキストプロンプトとして生成され、言語モデルに入力される。そして、言語モデルからテキストプロンプトに応じた文字列が出力(生成)される。回答要求用文章は管理者ページから適宜変更可能である。このようにすれば、ユーザが回答要求用文章を自由に設定することができ、即座に反映可能である。
【0037】
ここで、言語モデルから出力された文字列には、階層構造を有する文章における階層毎の文字列(各階層を構成する文字列)が含まれる。本実施形態では、出力対象となる文字列には、文章のタイトル、見出し、本文等が含まれる。文字列の階層としては、上位階層から順に、タイトル(第1階層,最上位)、見出し(第2階層,下位)、本文(第3階層,最下位)となる。本実施形態の文字列生成処理では、最初に文字列作成用のキーワードに基づいて最上位の階層の文字列としてタイトルが生成され、次にタイトルに関連する見出しが生成され、次に見出しから本文が生成される。なお、文字列の種類は特に限定される必要は無く、どのような文字列がどのような順番で生成されるかは、特に限定されない。また、作成対象の文章の種類によって必要な階層の数が異なることがある。したがって、階層の数、回答要求用文章の数、および回答要求用文章の内容は管理者ページから適宜変更可能である。
【0038】
図2および図3に示すように、第1文字列表示部120には、予め表示されている初期メッセージ121が表示されている。初期メッセージ121は、第1文字列表示部120の最上部に表示されており、システム側アイコン121aと、キーワード入力部110への入力例を示す入力例文121bとを有している。システム側アイコン121aは、メッセージがシステム側からのメッセージであることを示す態様で表示されており、少なくとも第1の色とは異なる色に着色されている。このことは、後述するシステム側アイコン130a,140a,150aでも同じである。
【0039】
文字列作成用のキーワードが設定されると、最初の文字列生成処理(第1階層文字列生成処理)が実行される。最初の文字列生成処理が実行されると、図4に示すように、第1文字列表示部120には、設定された文字列作成用のキーワードを示すキーワード設定メッセージ122が表示される。図4には文字列作成用のキーワードとして「電気自動車」の文字が設定された場合を示している。
【0040】
第1文字列表示部120では、新しいメッセージは直前のメッセージの下方に隣接して表示される。図4に示す例では、キーワード設定メッセージ122は、初期メッセージ121の下方に隣接して表示される。キーワード設定メッセージ122は、ユーザのアクションにより生じたメッセージであることを示すユーザ側アイコン122aと、文字列作成用のキーワードを示すキーワード表示部122bとを有している。また、ユーザ側アイコン122aは、第1の色に着色されている。
【0041】
上述したように、本実施形態の最初の文字列生成処理では、最上位階層の文字列として文章のタイトルに相当する文字列(第1階層文字列)が生成される。また、本実施形態では、文字列作成用のキーワードに関連する文章のタイトルが複数生成される。したがって、最初の文字列生成処理が実行されると、第1文字列表示部120には、複数のタイトル(タイトル候補)を示すタイトル表示メッセージ(第1階層文字列表示メッセージ)130が表示される。図4には文字列作成用のキーワード「電気自動車」に関連する複数のタイトル候補が表示されている。
【0042】
タイトル表示メッセージ130は、キーワード設定メッセージ122の下方に隣接して表示される。すなわち、文字列生成処理の一種としてのタイトル生成処理(第1階層文字列生成処理)および生成したタイトルを表示するタイトル表示処理(第1階層文字列表示処理)が実行される。
【0043】
タイトル表示メッセージ130は、システム側アイコン130aと、タイトル候補を示す文字列を含むタイトル表示部(第1階層文字列表示部)131と、文字列作成用のキーワードからタイトル候補(第1階層文字列)を導き出した過程(推論過程)を示す文を含む推論過程表示部132と、タイトル候補に対応付けて表示された文字列選択ボタン133を有している。
【0044】
また、タイトル表示メッセージ130の近傍には、リトライボタン134が設けられている。リトライボタン134が選択されると、タイトル生成処理およびタイトル表示処理が再度実行され、新たにタイトル候補が生成され、新たに生成されたタイトル候補に対応したタイトル表示メッセージ130が表示される。また、リトライボタン134が選択された場合には、前に選択していた回答要求用文章とは異なる回答要求用文章を選択し、これによって前のテキストプロンプトとは異なるテキストプロンプトが生成され、タイトル候補が前回とは異なるようになっている。
【0045】
タイトル表示部131には、複数のタイトル候補に対応する複数の文字列が表示されている。本実施形態では3つのタイトル候補に対応する3つの文字列131a~131cが表示されている。また、文字列選択ボタン133としては、3つの文字列131a~131cに対応して3つの文字列選択ボタン133a~133cが設けられている。
【0046】
ここで、タイトル表示メッセージ130においては、推論過程表示部132が上側に表示され、タイトル表示部131および文字列選択ボタン133が推論過程表示部132より下側に表示される。このようにすれば、ユーザは、文字列作成用のキーワードからタイトルの候補に至った推論過程を認識することができる。したがって、システム側の回答としてのタイトルの候補の妥当性の検討をすることもできるし、あるいは、タイトルの候補が不適切であった場合の問題点を推論過程から見出し、文字列作成用のキーワードを変えることもできる。このようにして、適切な回答を得られる可能性が高まり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0047】
文字列選択ボタン133(文字列選択ボタン133a~133cのいずれか)が選択されると、選択されたタイトル(第1階層文字列)を複製するタイトル複製処理(第1階層文字列複製処理)に移行する。タイトル複製処理では、選択された文字列選択ボタン133に対応付けられたタイトルを複製した複製文字列(複製タイトル)が第2文字列表示部200に表示される。このとき、タイトル複製処理で複製された複製文字列には、その文字列がタイトル(第1階層文字列)であることを示す階層タグデータ(第1階層タグデータ)が紐づけられている。
【0048】
文字列選択ボタン133aが選択された場合を例に挙げて説明する。図5に示すように、文字列選択ボタン133aが選択されると、文字列選択ボタン133aに対応付けられたタイトルとしての文字列「電気自動車:走行距離が短い?実態を解明!」を複製した複製タイトル(第1階層の複製文字列)202が第2文字列表示部200の編集可能なテキストボックス(編集欄)201に表示される。編集欄201に表示されたテキストは編集可能であるから、複製タイトル202をそのまま使用することも可能であり、あるいは、複製タイトル202を一部編集することもできる。編集欄201に表示されたテキストの編集は、テキストの任意の場所に図示省略するカーソルが設定され、その位置で入力部22により文字が入力される、あればデリートキーが選択される等の適宜の方法により編集される。
【0049】
また、第2文字列表示部200に複製文字列が追加されると、タイトル表示メッセージ130の下方に、第2文字列表示部200に表示されている最も下の階層の複製文字列(本実施形態では第1階層の複製文字列202)の階層(第1階層)よりも下の階層(第2階層)の文字列を生成するための下階層文字列生成ボタン135が表示される。また、下階層文字列生成ボタン135は、第1の色に着色されている。下階層文字列生成ボタン135が選択されると、演算処理システム1は、第2階層文字列生成処理に移行し、第1階層の複製文字列に関連する第2階層文字列を生成する。
【0050】
本実施形態の第2階層文字列生成処理では、第2階層文字列として、第2文字列表示部200に表示されているタイトルに関連する見出しが生成される。すなわち、本実施形態の第2階層文字列生成処理は、見出し生成処理ということができる。
【0051】
図6に示すように、見出し生成処理が実行されると、第1文字列表示部120には、見出しを表示する見出し表示メッセージ140が表示される。すなわち、文字列生成処理の一種としての見出し生成処理および生成された見出しを表示する見出し表示処理(第2階層文字列表示処理)が実行される。図面からはわかり難いが、見出し表示メッセージ140は、タイトル表示メッセージ130および下階層文字列生成ボタン135の下方に隣接して表示される。
【0052】
見出し表示メッセージ140は、システム側アイコン140aと、見出し(第2階層文字列)を表示する見出し表示部141と、見出し表示部141に表示された見出し(第2階層文字列)に対応付けられた文字列選択ボタン(見出し選択ボタン)142を有している。
【0053】
また、見出し表示メッセージ140の近傍には、リトライボタン143が設けられている。リトライボタン143が選択されると、見出し生成処理および見出し表示処理が再度実行され、新たに見出しが生成され、新たに生成された見出しに対応した見出し表示メッセージ140が表示される。また、リトライボタン143が選択された場合には、前に選択していた回答要求用文章とは異なる回答要求用文章を選択し、これによって前のテキストプロンプトとは異なるテキストプロンプトが生成され、見出しが前回とは異なるようになっている。
【0054】
見出し表示部141には、第2文字列表示部200に表示されているタイトルに関連する見出しが表示されている。ただし、本実施形態の見出しは、タイトルに関連する複数の見出しを含んでいる。複数の見出しのそれぞれには、順番(文章中における順番)が自動的に割り当てられている。また、本実施形態では、見出しは、大見出し(親セクションの見出し)と中見出し(子セクションの見出し)の2つの階層に分けて生成されている。また、それぞれの見出しの先頭部分(本実施例では左端)には、見出しの文字列の先頭を示すマーク画像が表示されている。さらに、マーク画像は、見出しの階層ごとに異なる(見出しの階層を識別可能な)画像となっている。たとえば、大見出しのマーク画像と、中見出しのマーク画像とは異なる画像である。したがって、見出しの階層を容易に認識することができる。なお、見出しは、大見出しおよび中見出しに加え、中見出しよりも小さいレベルの小見出し(孫セクションの見出し)等、3つ以上の階層に分けて生成されていてもよい。
【0055】
見出し選択ボタン142は、見出し表示メッセージ140の下端部に配置されている。見出し選択ボタン142が選択されると、見出し(第2階層文字列)を複製する見出し複製処理(第2階層文字列複製処理)に移行する。見出し複製処理では、見出し選択ボタン142に対応付けられた見出しを複製した複製文字列(複製見出し)が第2文字列表示部200に表示される。このとき、見出し複製処理で複製された複製文字列には、その文字列が見出し(第2階層文字列)であることを示す階層タグデータ(第2階層タグデータ)が紐づけられている。
【0056】
たとえば、図7に示すように、見出し選択ボタン142が選択されると、見出し表示部141に表示されていた見出しを複製した複製見出し(第2階層の複製文字列)203が第2文字列表示部200の編集欄201に表示される。編集欄201に表示されたテキストは編集可能であるから、編集欄201に表示された複製見出し203をそのまま使用することも可能であり、あるいは、複製見出し203を一部編集することもできる。このように、本発明によれば、文字列作成用のキーワードに関連したタイトルおよび見出し(アウトライン)を編集可能な状態で簡単に表示することができる。なお、第2文字列表示部200に直接見出しを入力することもできる。
【0057】
ここで、複製見出し(第2階層の複製文字列)203は、複製タイトル(第1階層の複製文字列)202の下方に配置されている。また、複製見出し203の文字の大きさは、複製タイトル202の文字の大きさよりも小さく設定されている。さらに、複製見出し203の文字のうち、大見出しに相当する文字の大きさは、中見出しに相当する文字の大きさよりも大きく設定されている。このように、文字列の階層順位に応じて文字の大きさが自動的に設定されているため、文字列の階層を認識し易くなっている。第2文字列表示部200における文字の大きさは、階層タグデータに応じて決められており、上位階層が大きくなる(下位階層が小さくなる)ように設定されている。
【0058】
また、見出し選択ボタン142が選択されると、見出し表示メッセージ140の下方に、第2文字列表示部200に表示されている最も下の階層の複製文字列(本実施形態では複製見出し203)の階層(第2階層)よりも下の階層(第3階層)の文字列を生成するための下階層文字列生成ボタン144が表示される。また、下階層文字列生成ボタン144は、第1の色に着色されている。下階層文字列生成ボタン144が選択されると、演算処理システム1は、第3階層文字列生成処理に移行し、第2階層の複製文字列に関連する第3階層文字列を生成する。
【0059】
本実施形態の第3階層文字列生成処理では、第3階層文字列として、第2文字列表示部200に表示されている見出しに関連する本文が生成される。すなわち、本実施形態の第3階層文字列生成処理は、本文生成処理ということができる。また、本実施形態では、第3階層が本文に相当する階層(本文階層)に設定されており、本文階層としての第3階層の直上の階層(第2階層)が本文を作成するトリガーの階層(トリガー階層)となっている。トリガー階層の文字列が生成および複製されたあと、トリガー階層の文字列のそれぞれに対する本文が順次作成される。本実施形態では、トリガー階層としての第2階層の文字列のそれぞれに対する本文が順次作成される。また、トリガー階層の階層タグデータ(本実施形態では第2階層タグデータ)には、トリガー階層であることを示すデータが紐づけられている。
【0060】
図8に示すように、本文生成処理が実行されると、第1文字列表示部120には、本文を表示する本文表示メッセージ150が表示される。すなわち、文字列生成処理の一種としての本文生成処理および生成された本文を表示する本文表示処理(第3階層文字列表示処理)が実行される。図面からはわかり難いが、本文表示メッセージ150は、見出し表示メッセージ140および下階層文字列生成ボタン144の下方に隣接して表示される。
【0061】
本文表示メッセージ150は、システム側アイコン150aと、本文(第3階層文字列)を表示する本文表示部151と、本文表示部151に表示された本文(第3階層文字列)に対応付けられた文字列選択ボタン(本文選択ボタン)152を有している。
【0062】
また、本文表示メッセージ150の近傍には、リトライボタン153が設けられている。リトライボタン153が選択されると、本文生成処理および本文表示処理が再度実行され、新たに本文が生成され、新たに生成された本文に対応した本文表示メッセージ150が表示される。また、リトライボタン153が選択された場合には、前に選択していた回答要求用文章とは異なる回答要求用文章を選択し、これによって前のテキストプロンプトとは異なるテキストプロンプトが生成され、本文が前回とは異なるようになっている。
【0063】
本文表示部151には、第2文字列表示部200に表示されている見出しに関連する本文が表示されている。ここで、本文は、見出しの順番に従って見出し毎に1つずつ生成される。図8に示す例では、本文表示部151には、最も上位の順番が割り当てられた見出し「概要」および「電気自動車は、燃費が良く…(省略)…ご紹介します。」に関連する本文が表示されている。
【0064】
本文選択ボタン152は、本文表示メッセージ150の下端部に配置されている。本文選択ボタン152が選択されると、本文(第3階層文字列)を複製する本文複製処理(第3階層文字列複製処理)に移行する。本文複製処理では、本文選択ボタン152に対応付けられた本文を複製した複製文字列(複製本文)が第2文字列表示部200に表示される。このとき、本文複製処理で複製された複製文字列には、その文字列が本文(第3階層文字列)であることを示す階層タグデータ(第3階層タグデータ)が紐づけられている。
【0065】
たとえば、図9に示すように、本文選択ボタン152が選択されると、本文表示部151に表示されていた本文を複製した複製本文(第3階層の複製文字列)204が編集欄201に表示される。編集欄201に表示されたテキストは編集可能であるから、編集欄201に表示された複製本文204をそのまま使用することも可能であり、あるいは、複製本文204を一部編集することもできる。このように、本発明によれば、文字列作成用のキーワードに関連したタイトル、見出し、および本文を編集可能な状態で簡単に表示することができる。
【0066】
ここで、複製本文(第3階層の複製文字列)204は、対応する複製見出し(第2階層の複製文字列)203の下方(直下)に配置されている。また、複製本文204の文字の大きさは、複製タイトル202および複製見出し203の文字の大きさよりも小さく設定されている。このように、文字列の階層順位に応じて文字の大きさが自動的に設定されているため、文字列の階層を認識し易くなっている。
【0067】
また、複製本文204が表示された後であって、かつ、本文が生成されていない見出し(複製見出し)が存在する場合には、本文表示メッセージ150の下方に、次の順番の見出しに関連する本文(同じ階層の文字列)を生成するための同階層文字列生成ボタン154が表示される。同階層文字列生成ボタン154が生成されると、次の順番の見出しに関連する本文を生成するための本文生成処理および本文表示処理に移行する。ここでは、トリガー階層としての第2階層の文字列のうち、本文生成されていないものに対し、本文が順次作成される。また、トリガー階層の階層タグデータ(本実施形態では第2階層タグデータ)には、本文が生成されているかどうかを示すフラグデータが紐づけられている。このように本文生成処理および本文表示処理を繰り返すことによって、全ての見出しに関連する本文を表示し、タイトル、見出し、本文を含む文章を構成する複製文字列202~204を第2文字列表示部200の編集欄201に表示することができる。
【0068】
そして、出力部210の機能を活用することによって、第2文字列表示部200の編集欄201に表示された複製文字列をテキストデータとして出力することができる。出力部210は、エクスポートボタン211と、リライト依頼ボタン212とが設けられている。エクスポートボタン211には、第2文字列表示部200の編集欄201に表示された複製文字列をユーザ端末3で取り扱い可能なテキストデータとして出力する機能が割り当てられている。リライト依頼ボタン212には、第2文字列表示部200の編集欄201に表示された複製文字列を第三者に送信してリライト(加筆修正)を依頼する機能が割り当てられている。なお、第三者とは、ライターなどの専門家とすることもできるし、あるいは、人工知能基盤のソフトウェアとすることもできる。
【0069】
以上の構成および動作により、文字列作成用のキーワードを設定するだけで、文章における階層毎の文字列を言語モデルによって自動的に生成し、この文字列を複製した複製文字列を表示することができる。このため、本発明では、従来技術に比べて非常に簡単な作業で済み、ユーザの利便性を向上することができる。
【0070】
また、本発明によれば、文章における階層毎の文字列を上位階層から順に個別に生成し表示する構成であるので、ユーザが一度に沢山の情報を処理する必要が無く、順を追って文章を作成することができ、非常に優れた操作性を実現し、ユーザの利便性を向上することができる。
【0071】
さらに、本発明によれば、複製文字列をテキストデータとして出力することができるため、第2文字列表示部200の編集欄201に表示された複製文字列を活用して簡単に文章を作成することができる。
【0072】
また、本発明によれば、回答要求用文章を用いることで、入力されたキーワードを言語モデルが解析しやすい文章に調整でき、言語モデルから適切な回答をより確実に得ることができる。また、回答要求用文章とキーワードから言語モデルに入力するテキストプロンプトが生成されるため、簡単な操作で最適な結果を得ることが容易にできる。
【0073】
この発明における文字列作成支援システムは演算処理システム1に対応し、以下同様に、表示装置は表示部33に対応し、メニュー画面はメニュー画面100に対応し、キーワード入力部はキーワード入力部110に対応し、キーワード設定部はキーワード設定ボタン112に対応し、第1文字列表示部は第1文字列表示部120に対応し、第2文字列表示部は、第2文字列表示部200に対応し、文字列選択ボタンは文字列選択ボタン133,142,152に対応し、複製処理は第1階層文字列複製処理、第2階層文字列複製処理、第3階層文字列複製処理に対応し、キーワード設定ボタンは、キーワード設定ボタン112またはショートカットボタン113に対応し、第2階層文字列生成ボタンは、下階層文字列生成ボタン135に対応し、第3階層文字列生成ボタンは、下階層文字列生成ボタン144に対応し、出力部は、出力部210に対応するが、この発明は本実施形態に限られず他の様々な実施形態とすることができる。また、上述の実施形態で挙げた画面および具体的な構成等は一例であり、実際の製品に応じて適宜変更することが可能である。
【0074】
たとえば、図10に示すように、複数のキーワードを文字列作成用のキーワードとして設定することもできる。この場合、複数の文字列作成用のキーワードのそれぞれの意味合いに応じて、最適化されたテキストプロンプトが生成され、言語モデルからテキストプロンプトに応じた文字列が出力される。
【0075】
また、図11に示すように、ショートカットボタン113を操作して、選択されたショートカットボタン113に対応付けられたキーワードが文字列作成用のキーワードとして設定することもできる。この場合、キーワードの入力作業を省略できるため、優れた操作性を実現し、ユーザの利便性を向上することができる。
【0076】
さらに、過去に生成した文字列のデータ(登録データ)を読み出せるようにしてもよい。たとえば、図12に示すように、登録データを読み出すための登録データ読出部300がメニュー画面100に表示されてもよい。登録データ読出部300は、演算処理システム1の記憶部(管理サーバ2の補助記憶部25または外部ストレージ等の適宜の記憶部)に登録されている登録データを選択するためのデータ選択部301を有している。データ選択部301は、登録データ毎に割り当てられた複数の選択ボタン301a~301jを有している。複数の選択ボタン301a~301jのいずれかのボタンが選択されると、選択されたボタン井割り当てられた登録データが読み出される。生成した文字列のデータの登録は、自動的に行われてもよいし、メニュー画面100に設けられた保存ボタン(登録ボタン)302が選択されたときに行われてもよい。このようにすれば、途中まで作成した文字列データを後から完成させたり、過去に使用した文字列データを参照したりすることができ、便利である。
【0077】
さらにまた、図13に示すように、文字列生成処理を行う階層を指定するための階層指定部117がメニュー画面100に表示されていてもよい。階層指定部117では、プルダウンメニュー等の適宜の方法によって、既に作成された階層および既に作成された最下位階層の直下の階層のいずれかの階層を指定することができる。この場合、文字列生成処理では、階層指定部117で指定されている階層の文字列が生成される。既に作成された階層が指定されている場合、再度同じ階層の文字列が生成される。このようにすれば、一度生成した文字列を生成し直すことができる。すなわち、必要なタイミングで必要な文字列を修正することができ、便利である。
【0078】
また、図14に示すように、作成対象の文章の種類を選択するための文章種類選択部160がメニュー画面100に表示されていてもよい。文章種類選択部160は、複数の文章の種類のそれぞれに割り当てられた複数の選択ボタン161を有している。本実施形態では、文章種類選択部160では、文章の種類としては「SEO記事」、「メールマガジン」、および「小説」が選択可能である。これに伴い、文章種類選択部160は、SEO記事に割り当てられた選択ボタン161aと、メールマガジンに割り当てられた選択ボタン161bと、小説に割り当てられた選択ボタン161cとを有している。また、文章の種類に応じてトリガー階層が適宜の階層に設定されている。このようにすれば、ユーザが選択した文章の種類に応じて適切な文字列を生成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0079】
この発明は、言語モデルを用いて、文章の作成支援を行うような産業に利用することができる。
【符号の説明】
【0080】
1…データ管理システム
2…管理サーバ
3…ユーザ端末
31…制御部
32…入力部
33…表示部
4…通信回線
100…メニュー画面
110…キーワード入力部
112…キーワード設定ボタン
120…第1文字列表示部
133,133a,133b,133c…文字列選択ボタン
135,144…下階層文字列生成ボタン
200…第2文字列表示部
210…出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2023-10-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
文章の一部または全部を構成する文字列を作成するためのメニュー画面を表示する表示装置を備え、
前記メニュー画面は、
1つ以上のキーワードの入力を受け付けるキーワード入力部と、
前記キーワード入力部に入力されたキーワードを文字列作成用のキーワードとして設定するためのキーワード設定部と、
言語モデルを用いて生成した前記文字列作成用のキーワードに関連する文字列を表示する第1文字列表示部と、
前記第1文字列表示部に並べて表示され、文字列を編集可能に表示する第2文字列表示部と、
前記第1文字列表示部において前記文字列を示す文字列メッセージと、
前記文字列メッセージの表示領域内において前記文字列に対応付けて表示された文字列選択ボタンとを備え、
前記文字列選択ボタンが選択されると、当該文字列選択ボタンに対応付けられ前記文字列メッセージに含まれた前記文字列を複製した複製文字列を前記第2文字列表示部に表示する複製処理に移行する構成である
文字列作成支援システム。
【請求項2】
前記文字列は階層構造を有する前記文章における階層毎の文字列を含み、
前記キーワード設定部は、前記キーワード入力部に入力されたキーワードを前記文字列作成用のキーワードとして設定する機能が割り当てられたキーワード設定ボタンを有しており、
前記キーワード設定ボタンが選択されると、前記文字列作成用のキーワードに関連する最上位階層の文字列である第1階層文字列を、前記言語モデルを用いて生成し、当該第1階層文字列を前記第1文字列表示部に表示する第1階層文字列表示処理に移行する構成である
請求項1記載の文字列作成支援システム。
【請求項3】
前記文字列は前記第1階層文字列よりも下位階層の文字列であって、当該第1階層文字列に関連する第2階層文字列を含み、
前記メニュー画面は、前記第1文字列表示部において前記第1階層文字列が表示された後に表示される第2階層文字列生成ボタンをさらに備え、
前記第2階層文字列生成ボタンが選択されると、前記第1階層文字列に関連する第2階層文字列を、前記言語モデルを用いて生成し、生成した前記第2階層文字列を前記第1文字列表示部に表示する第2階層文字列表示処理に移行する構成である
請求項2記載の文字列作成支援システム。
【請求項4】
前記文字列は前記第2階層文字列よりも下位階層の文字列であって、当該第2階層文字列に関連する第3階層文字列を含み、
前記メニュー画面は、前記第1文字列表示部において前記第2階層文字列が表示された後に表示される第3階層文字列生成ボタンをさらに備え、
前記第3階層文字列生成ボタンが選択されると、前記言語モデルを用いて前記第2階層文字列に関連する第3階層文字列を生成し、生成した前記第3階層文字列を前記第1文字列表示部に表示する第3階層文字列表示処理に移行する構成である
請求項3記載の文字列作成支援システム。
【請求項5】
前記第1文字列表示部の表示領域内であって前記文字列メッセージの下方に表示され、前記第2文字列表示部に表示されている最も下の階層の複製文字列の階層よりも下の階層の文字列を生成するための下階層文字列生成ボタンをさらに備えた
請求項1ないし4のいずれかに記載の文字列作成支援システム。
【請求項6】
1つ以上のキーワードの入力を受け付けるキーワード入力部と、前記キーワード入力部に入力されたキーワードを文字列作成用のキーワードとして設定するためのキーワード設定部と、言語モデルを用いて生成した前記文字列作成用のキーワードに関連する文字列を表示する第1文字列表示部と、前記第1文字列表示部に並べて表示され、文字列を編集可能に表示する第2文字列表示部と、前記第1文字列表示部において前記文字列を示す文字列メッセージと、前記文字列メッセージの表示領域内において前記文字列に対応付けて表示された文字列選択ボタンとを備え、文章の一部または全部を構成する文字列を作成するためのメニュー画面を表示する表示装置を用いて、
前記文字列選択ボタンが選択されると、当該文字列選択ボタンに対応付けられ前記文字列メッセージに含まれた前記文字列を複製した複製文字列を前記第2文字列表示部に表示する複製処理に移行する
文字列作成支援方法。
【請求項7】
1つ以上のキーワードの入力を受け付けるキーワード入力部と、前記キーワード入力部に入力されたキーワードを文字列作成用のキーワードとして設定するためのキーワード設定部と、言語モデルを用いて生成した前記文字列作成用のキーワードに関連する文字列を表示する第1文字列表示部と、前記第1文字列表示部に並べて表示され、文字列を編集可能に表示する第2文字列表示部と、前記第1文字列表示部において前記文字列を示す文字列メッセージと、前記文字列メッセージの表示領域内において前記文字列に対応付けて表示された文字列選択ボタンとを備え、文章の一部または全部を構成する文字列を作成するためのメニュー画面を表示する表示装置のコンピュータを、
前記文字列選択ボタンが選択されると、当該文字列選択ボタンに対応付けられ前記文字列メッセージに含まれた前記文字列を複製した複製文字列を前記第2文字列表示部に表示する複製文字列表示手段として機能させる
文字列作成支援プログラム。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
階層構造を有する文章の一部または全部を構成する階層毎の文字列を作成するためのメニュー画面を表示する表示装置を備え、
前記メニュー画面は、
1つ以上のキーワードの入力を受け付けるキーワード入力部と、
前記キーワード入力部に入力されたキーワードを文字列作成用のキーワードとして設定するためのキーワード設定部と、
言語モデルを用いて生成した前記文字列作成用のキーワードに関連する文字列の候補を表示する第1文字列表示部と、
前記第1文字列表示部に並べて表示され、文字列を編集可能に表示する第2文字列表示部とを備え、
前記メニュー画面には、
前記第1文字列表示部の表示領域内において前記文字列の候補に対応付けて表示された文字列選択ボタンと
前記第1文字列表示部において上位階層の文字列の候補が選択された後に表示される下位階層文字列生成ボタンとが設けられ
前記文字列選択ボタンが選択されると、当該文字列選択ボタンに対応付けられた前記文字列の候補を複製した複製文字列を前記第2文字列表示部に表示する複製処理に移行する構成であり、
前記下位階層文字列生成ボタンが選択されると、前記上位階層の文字列の候補に関連する下位階層文字列候補が、前記文字列作成用のキーワードを用いずに前記言語モデルを用いて生成され、生成された前記下位階層文字列候補が前記文字列の候補として前記上位階層の文字列の候補に隣接するように前記第1文字列表示部に表示され、
各階層の前記文字列の候補が生成された順に前記第1文字列表示部に表示されている構成である
文字列作成支援システム。
【請求項2】
前記メニュー画面には、前記第1文字列表示部の表示領域内において前記文字列の候補に対応付けて表示され、前記文字列の候補を導き出した過程を表示する推論過程表示部が設けられた
請求項1記載の文字列作成支援システム。
【請求項3】
記キーワード設定部は、前記キーワード入力部に入力されたキーワードを前記文字列作成用のキーワードとして設定する機能が割り当てられたキーワード設定ボタンが設けられており
前記キーワード設定ボタンが選択されると、前記文字列作成用のキーワードに関連する最上位階層の文字列である第1階層文字列を、前記言語モデルを用いて生成し、当該第1階層文字列を前記文字列の候補として前記第1文字列表示部に表示する第1階層文字列表示処理に移行する構成である
請求項記載の文字列作成支援システム。
【請求項4】
前記下位階層文字列生成ボタンが選択されると、前記第2文字列表示部に表示された複製文字列に関連する前記下位階層文字列候補が生成される構成である
請求項1ないしのいずれかに記載の文字列作成支援システム。
【請求項5】
階層構造を有する文章の一部または全部を構成する階層毎の文字列を作成するためのメニュー画面が、1つ以上のキーワードの入力を受け付けるキーワード入力部と、前記キーワード入力部に入力されたキーワードを文字列作成用のキーワードとして設定するためのキーワード設定部と、言語モデルを用いて生成した前記文字列作成用のキーワードに関連する文字列の候補を表示する第1文字列表示部と、前記第1文字列表示部に並べて表示され、文字列を編集可能に表示する第2文字列表示部とを備え、前記第1文字列表示部の表示領域内において前記文字列の候補に対応付けて表示された文字列選択ボタンと、前記第1文字列表示部において上位階層の文字列の候補が選択された後に表示される下位階層文字列生成ボタンとが設けられた前記メニュー画面を表示する表示装置で実行される文字列作成支援方法であって
前記文字列選択ボタンが選択されると、当該文字列選択ボタンに対応付けられた前記文字列の候補を複製した複製文字列を前記第2文字列表示部に表示する複製ステップと、
前記下位階層文字列生成ボタンが選択されると、前記上位階層の文字列の候補に関連する下位階層文字列候補を、前記文字列作成用のキーワードを用いずに前記言語モデルを用いて生成する下位階層文字列候補生成ステップと、
前記下位階層文字列候補生成ステップで生成された前記下位階層文字列候補を、前記文字列の候補として前記上位階層の文字列の候補に隣接するように前記第1文字列表示部に表示する下位階層文字列表示ステップとを有しており、
各階層の前記文字列の候補を生成された順に隣接して前記第1文字列表示部に表示する
文字列作成支援方法。
【請求項6】
階層構造を有する文章の一部または全部を構成する階層毎の文字列を作成するためのメニュー画面が、1つ以上のキーワードの入力を受け付けるキーワード入力部と、前記キーワード入力部に入力されたキーワードを文字列作成用のキーワードとして設定するためのキーワード設定部と、言語モデルを用いて生成した前記文字列作成用のキーワードに関連する文字列の候補を表示する第1文字列表示部と、前記第1文字列表示部に並べて表示され、文字列を編集可能に表示する第2文字列表示部を備え、前記第1文字列表示部の表示領域内において前記文字列の候補に対応付けて表示された文字列選択ボタンと、前記第1文字列表示部において上位階層の文字列が選択された後に表示される下位階層文字列生成ボタンとが設けられた前記メニュー画面を表示する表示装置のコンピュータを、
前記文字列選択ボタンが選択されると、当該文字列選択ボタンに対応付けられた前記文字列を複製した複製文字列を前記第2文字列表示部に表示する複製文字列表示手段と
前記下位階層文字列生成ボタンが選択されると、前記上位階層の文字列の候補に関連する下位階層文字列候補を、前記文字列作成用のキーワードを用いずに前記言語モデルを用いて生成する下位階層文字列候補生成手段と、
前記下位階層文字列候補生成手段で生成した前記下位階層文字列候補を、前記文字列の候補として前記上位階層の文字列の候補に隣接するように前記第1文字列表示部に表示する下位階層文字列表示手段として機能させ
各階層の前記文字列の候補を生成された順に隣接して前記第1文字列表示部に表示させる
文字列作成支援プログラム。