(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024119197
(43)【公開日】2024-09-03
(54)【発明の名称】緩衝機能付包装用箱
(51)【国際特許分類】
B65D 5/50 20060101AFI20240827BHJP
【FI】
B65D5/50 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023025928
(22)【出願日】2023-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】391019500
【氏名又は名称】朝日印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095430
【弁理士】
【氏名又は名称】廣澤 勲
(72)【発明者】
【氏名】老田 哲夫
【テーマコード(参考)】
3E060
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB04
3E060BA03
3E060BA05
3E060CC18
3E060CC19
3E060CE04
3E060CE07
3E060CE15
3E060CE18
3E060CE19
3E060CE22
3E060CF05
3E060CG12
3E060DA23
(57)【要約】
【課題】構造が簡単で、組み立て工数も少なく、高い緩衝機能と安定した支持構造を備えた緩衝機能付包装用箱を提供する。
【解決手段】一枚の箱体形成片12から成り、筒体に組み立てられた4側面の連接方向の一方の端部に、他方の端部の裏面に糊付けされて筒体を形成する糊付片22を有する。筒体の開口端部に、開口端部を閉鎖する蓋片32と、蓋片32の内側に折り重ねられる緩衝フラップ48を備える。緩衝フラップ48は、蓋片32と連続し、折込線54で二つ折りされて、蓋片32の内側に重なる。二つ折りされた緩衝フラップ48の折込線54の途中に、立上部56を備える。立上部56は、二つ折りされた緩衝フラップ48に対して交差して立ち上がり、一対の側縁部58が互いに平行に形成され、二つ折りされた緩衝フラップ48の内側に緩衝空間88を形成する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一枚の箱体形成片から成り、筒体に組み立てられた箱体の4側面と、前記4側面の連接方向の一方の端部に前記4側面の連接方向の他方の端部の裏面に糊付けされて前記筒体を保持する糊付片が設けられ、組立状態で連接された4側面で形成される開口端部に、その開口端部を閉鎖する蓋片と、前記蓋片の内側に折り重ねられる緩衝フラップが設けられ、
前記緩衝フラップは前記蓋片と連続し、折込線で二つ折りされて前記蓋片の内側に重ねられ、二つ折りされた前記緩衝フラップの前記折込線の途中には立上部が設けられ、
前記立上部は、二つ折りされた前記緩衝フラップに対して交差して立ち上がり、前記折込線の長手方向に沿う一対の側縁部を有し、二つ折りされた前記緩衝フラップの間隔を開け、二つ折りされた緩衝フラップの内側に緩衝空間を形成することを特徴とする緩衝機能付包装用箱。
【請求項2】
前記箱体形成片は、前記蓋片が設けられる背面板と、前記緩衝フラップが設けられる左側面板及び右側面板が互いに平行に連接して形成され、前記緩衝フラップは、前記背面板と前記左側面板及び/又は前記右側面板との間に形成され、
前記立上部の前記一対の側縁部が互いに平行に形成され、前記折込線は、前記背面板と前記左側面板及び/又は前記右側面板との端縁の交点から前記緩衝フラップに設けられ、
前記折込線の延長上に前記折込線と交差する方向の端部切断線が設けられ、前記端部切断線と前記一対の側縁部により前記立上部が設けられている請求項1記載の緩衝機能付包装用箱。
【請求項3】
前記折込線は、前記背面板と前記左側面板及び/又は前記右側面板との端縁間を二等分するように設けられ、前記立上部の中心が前記折込線の延長線上に位置する請求項2記載の緩衝機能付包装用箱。
【請求項4】
前記立上部は矩形であり、前記立上部の一対の側縁部に沿って各々側縁部切断線又は側縁部折罫線が設けられ、前記立上部の端部に端部切断線が設けられている請求項1又は2記載の緩衝機能付包装用箱。
【請求項5】
前記折込線と前記立上部の間に、孔部が設けられている請求項1又は2記載の緩衝機能付包装用箱。
【請求項6】
前記蓋片の、前記背面板の反対側の端部には、差込片が折罫線で区切られて設けられ、前記折罫線の両端部には切込線が、前記折罫線に沿って形成され、
前記緩衝フラップには、前記蓋片を閉じた時に前記切込線に係止される係止片がスリットで区切られて一体に設けられている請求項1又は2記載の緩衝機能付包装用箱。
【請求項7】
前記緩衝フラップと前記蓋片が接する部分は、ジッパー線で区切られて連続している請求項1又は2記載の緩衝機能付包装用箱。
【請求項8】
前記緩衝フラップは、筒体に組み立てられた前記箱体の一方の側面板の端部から連続して形成され、他の側面板の側には前記緩衝フラップに重ねられる押圧フラップが設けられ、前記押圧フラップは、前記箱体を組み立てて前記開口端部側に折られた状態で前記緩衝フラップの前記収容物側に重なり、前記蓋片を閉じた状態で前記緩衝フラップの前記立上部により前記収容物を押圧可能に形成されている請求項1記載の緩衝機能付包装用箱。
【請求項9】
前記押圧フラップは、筒体に組み立てられた前記箱体の前記緩衝フラップと対向する側面板の端部から連続して形成されている請求項8記載の緩衝機能付包装用箱。
【請求項10】
前記押圧フラップは、筒体に組み立てられた前記箱体の側面板に重ねられて糊付けされる板片の端部から延長して形成されている請求項8記載の緩衝機能付包装用箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、収容物を蓋側で緩衝的に収容する緩衝機能付包装用箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、瓶入りの液体の化粧品等を緩衝的に個別に収容して搬送や販売を行う緩衝機能付包装用箱がある。例えば、特許文献1に開示されている包装用箱は、平行に連接され筒体に組み立てられる4側面と、一側面の端部に形成され筒体の開口を閉鎖する蓋片と、他の側面の蓋片側の端部に形成されたフラップが設けられている。このフラップの端縁部に、折返部が連接し、更に折返部の端部には側面の内側面に糊付けされる貼り付け部が連接して設けられている。この包装用箱は、フラップを側面に対して直角に折り曲げた時、貼り付け部が側面より内側に位置し、折返部がその面方向に押されて包装用箱の内側に湾曲し、フラップに取り付けられた緩衝材として作用する。
【0003】
さらにフラップに連続して箱体の内側に略直角に立ち上がる支持片を有するものもある。特許文献2に開示されている緩衝機能付包装用箱は、平行に連接され筒体に組み立てられる4側面と、一側面の端部に形成され筒体の開口を閉鎖する蓋片と、他の側面の蓋片側の端部に形成されたフラップが設けられている。フラップは、互いに対向する一対の側面に連続して設けられ、各フラップの端部には、組み立て状態でフラップに対して略直角に箱体内側に立ち上がる第1支持片と、第1支持片の端部に連続してフラップに対して平行に位置する第2支持片と側面の内側面に糊付けされる糊付片が、各々順に設けられている。組立状態で、一対の第2支持片は互いに端部が当接し、一対の第2支持片が連続する長さは蓋片よりも長く形成され、一対の第2支持片は箱体の内側に膨らんで位置し、収容物に接し、高い緩衝効果を有する。
【0004】
また、フラップと蓋片が一体に連続しているものもある。特許文献3の物品の収納箱は、平行に連接され筒体に組み立てられる4側面と、一側面の端部に形成され筒体の開口を閉鎖する蓋片と、他の側面の蓋片側の端部に形成されたフラップが設けられている。各フラップは、山折り線を介して側面に連結しているフラップ部と、蓋片に山折り線を介して連結している隙間閉鎖部を備える。フラップ部と隙間閉鎖部とは谷折り線で連結している。これにより、蓋片で箱本体を閉じた状態で、蓋片の隙間から害虫等が浸入するのを確実に阻止する。
【0005】
特許文献4のエッジ付きカートンは、平行に連接され筒体に組み立てられる後板、側板、前板、側板、後板に糊付けされる貼着片が順に設けられ、後板と一対の側板の各上端には横折線を介してエッジ片が、後板に糊付けされる貼着片の上端は横折線を介して小さい貼着片が、各々設けられている。後板のエッジ片の上端には横折線を介して蓋板が、小さい貼着片の上端には横折線を介して蓋板に糊付けされる貼着片が設けられている。蓋板と、後板に隣接する側板のエッジ片の間には、折線を介して一対の等角折線を有する折込片が連設されている。蓋片に糊付けされる貼着片と、後板に糊付けされる貼着片に隣接する側板のエッジ片の間にも、折線を介して一対の等角折線を有する折込片が連設されている。これにより、組み立て状態でエッジ片を折れ線に沿って折り曲げて、一対の折り込み片は各々一対の等角折線に沿って二つ折りされ蓋板の下面に密着させ、不用意に開口する恐れが無く、開口時にはワンタッチで開口することができる。
【0006】
これらの他に、フラップと蓋片が一体になり、緩衝機能を有するものがある。特許文献5に開示されている緩衝機能付き包装用箱は、蓋に連続する延長板と、フラップに連続する押下板が互いに連続して設けられている。押下板は、略三角形状に形成されている。これにより、蓋で箱を閉じた状態で、蓋の内面から箱体内に延びる押下板で、各フラップを天面開口下に押下し、押下板とフラップの間の折れ線の延長に位置するフラップの角部が各フラップで医薬品その他各種の物品を押え、保持することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平10-86933号公報
【特許文献2】特開2008―143565号公報
【特許文献3】特開2007―223648号公報
【特許文献4】実公昭63―13138号公報
【特許文献5】特開2023―300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1、2に開示された包装用箱の構造の場合、フラップを延長して糊貼りするものであり、構造が複雑になったり、組み立て工数が増えたりするものである。一方、特許文献3、4に開示された包装用箱の場合、蓋片とフラップが一体になり、構造が簡単であるが、緩衝機能を有するものではない。
【0009】
さらに、特許文献5に開示された包装用箱の場合、特許文献3、4と同様の蓋片とフラップが一体の構造と、特許文献1、2の緩衝構造の寄せ集めであり、構造上フラップを折り曲げた角部が点や傾斜した面で収容物を押えるため、不安定であり、保持力が弱い。運送時等の振動により物品が角部から外れる恐れもある。このことから、高い緩衝機能を得ることは困難である。
【0010】
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、構造が簡単で、組み立て工数も少なく、高い緩衝機能と安定した支持構造を備えた緩衝機能付包装用箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、一枚の箱体形成片から成り、筒体に組み立てられた箱体の4側面と、前記4側面の連接方向の一方の端部に前記4側面の連接方向の他方の端部の裏面に糊付けされて前記筒体を保持する糊付片が設けられ、組立状態で連接された4側面で形成される開口端部に、その開口端部を閉鎖する蓋片と、前記蓋片の内側に折り重ねられる緩衝フラップが設けられ、前記緩衝フラップは前記蓋片と連続し、折込線で二つ折りされて前記蓋片の内側に重ねられ、二つ折りされた前記緩衝フラップの前記折込線の途中には立上部が設けられ、前記立上部は、二つ折りされた前記緩衝フラップに対して交差して立ち上がり、前記折込線の長手方向に沿う一対の側縁部を有し、二つ折りされた前記緩衝フラップの間隔を開け、二つ折りされた緩衝フラップの内側に緩衝空間を形成する緩衝機能付包装用箱である。
【0012】
前記箱体形成片は、前記蓋片が設けられる背面板と、前記緩衝フラップが設けられる左側面板及び右側面板が互いに平行に連接して形成され、前記緩衝フラップは、前記背面板と前記左側面板及び/又は前記右側面板との間に形成され、前記立上部の前記一対の側縁部が互いに平行に形成され、前記折込線は、前記背面板と前記左側面板及び/又は前記右側面板との端縁の交点から前記緩衝フラップに設けられ、前記折込線の延長上に前記折込線と交差する方向の端部切断線が設けられ、前記端部切断線と前記一対の側縁部により前記立上部が設けられているものである。
【0013】
前記折込線は、前記背面板と前記左側面板及び/又は前記右側面板との端縁間を二等分するように設けられ、前記立上部の中心が前記折込線の延長線上に位置するものである。
【0014】
前記立上部は矩形であり、前記立上部の一対の側縁部に沿って各々側縁部切断線又は側縁部折罫線が設けられ、前記立上部の端部に端部切断線が設けられているものである。前記折込線と前記立上部の間に、孔部が設けられているものでも良い。
【0015】
前記蓋片の、前記背面板の反対側の端部には、差込片が折罫線で区切られて設けられ、前記折罫線の両端部には切込線が、前記折罫線に沿って形成され、前記緩衝フラップには、前記蓋片を閉じた時に前記切込線に係止される係止片がスリットで区切られて一体に設けられているものである。
【0016】
前記緩衝フラップと前記蓋片が接する部分は、ジッパー線で区切られて連続しているものでも良い。
【0017】
前記緩衝フラップは、筒体に組み立てられた前記箱体の一方の側面板の端部から連続して形成され、他の側面板の側には前記緩衝フラップに重ねられる押圧フラップが設けられ、前記押圧フラップは、前記箱体を組み立てて前記開口端部側に折られた状態で前記緩衝フラップの前記収容物側に重なり、前記蓋片を閉じた状態で前記緩衝フラップの前記立上部により前記収容物を押圧可能に形成されているものでも良い。
【0018】
前記押圧フラップは、筒体に組み立てられた前記箱体の前記緩衝フラップと対向する側面板の端部から連続して形成されているものでも良い。又は、前記押圧フラップは、筒体に組み立てられた前記箱体の側面板に重ねられて糊付けされる板片の端部から延長して形成されているものでもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明の緩衝機能付包装用箱は、蓋片の内側に緩衝空間を有する緩衝フラップが二つ折りされて重ねて設けられ、収容物を緩衝的に収容することができる。構造が簡単で、組み立て工数も少なく、高い緩衝機能を有する。特に、一対の側縁部が互いに平行に形成された立上部により、安定した支持及び緩衝機能の隙間を形成し確実に収容物を緩衝的に保護する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】この発明の第一実施形態の緩衝機能付包装用箱の一方の開口端部を開いた状態の部分破断斜視図(a)、閉じた状態の部分破断斜視図(b)である。
【
図2】この発明の第一実施形態の緩衝機能付包装用箱の他方の開口端部を開いた状態の部分破断斜視図(a)、閉じた状態の部分破断斜視図(b)である。
【
図3】この発明の第一実施形態の緩衝機能付包装用箱の箱体形成片の展開図である。
【
図4】この発明の第二実施形態の緩衝機能付包装用箱の一方の開口端部を開いた状態の左方から見た部分破断斜視図(a)、閉じた状態の左方から見た部分破断斜視図(b)である。
【
図5】この発明の第二実施形態の緩衝機能付包装用箱の一方の開口端部を開いた状態の右方から見た部分破断斜視図(a)、閉じた状態の右方から見た部分破断斜視図(b)である。
【
図6】この発明の第二実施形態の緩衝機能付包装用箱の箱体形成片の展開図である。
【
図7】この発明の第三実施形態の緩衝機能付包装用箱の一方の開口端部を開いた状態の部分破断斜視図(a)、閉じた状態の部分破断斜視図(b)である。
【
図8】この発明の第三実施形態の緩衝機能付包装用箱の箱体形成片の展開図である。
【
図9】この発明の第三実施形態の緩衝機能付包装用箱の変形例の一方の開口端部を開いた状態の部分破断斜視図(a)、閉じた状態の部分破断斜視図(b)である。
【
図10】この発明の第三実施形態の緩衝機能付包装用箱の変形例の箱体形成片の展開図である。
【
図11】この発明の第三実施形態の緩衝機能付包装用箱の他の変形例の一方の開口端部を開いた状態の部分破断斜視図(a)、閉じた状態の部分破断斜視図(b)である。
【
図12】この発明の第三実施形態の緩衝機能付包装用箱の他の変形例の箱体形成片の展開図である。
【
図13】この発明の第三実施形態の緩衝機能付包装用箱のさらに他の変形例の一方の開口端部を開いた状態の部分破断斜視図(a)、閉じた状態の部分破断斜視図(b)である。
【
図14】この発明の第三実施形態の緩衝機能付包装用箱のさらに他の変形例の箱体形成片の展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1~
図3はこの発明の第一実施形態を示すもので、この実施形態の緩衝機能付包装用箱10は、略直方体の箱体であり、厚紙等の一枚のブランクシートを一体的に打ち抜いた箱体形成片12を組み立てることによって形成されている。
【0022】
図3は、箱体形成片12を表面から見た展開図であり、箱体形成片12は、箱体の筒状の4側面を形成する、背面板14、左側面板16、正面板18、右側面板20が、互いに平行に連接して形成されている。背面板14、左側面板16、正面板18、右側面板20は、連接している幅方向は同じ長さであり、連接方向の長さは、背面板14と正面板18が長くて互いにほぼ等しく、左側面板16と右側面板20は短くて互いにほぼ等しい。さらに、背面板14の側縁部には、緩衝機能付包装用箱10の組み立て状態で右側面板20の裏面に糊付けされる糊付片22が設けられている。糊付片22、背面板14、左側面板16、正面板18、右側面板20は、各々折罫線24,26,28,30で区切られている。
【0023】
背面板14の、側面同士の連接方向に対して直角な方向の一端部には、開口端部を閉じる矩形の蓋片32が折罫線34で区切られて設けられている。蓋片32の、折罫線34の反対側の端部には、さらに差込片36が折罫線38で区切られて設けられている。背面板14の、折罫線34とは反対側の端部には、蓋片32と同形状の蓋片40が折罫線42で区切られて設けられ、さらに差込片36と同形状の差込片44が折罫線46で区切られて設けられている。
【0024】
左側面板16の、背面板14の折罫線34に隣接する端部には、緩衝フラップ48が折罫線50で区切られて設けられている。緩衝フラップ48は、背面板14と左側面板16の境界、つまり折罫線34と折罫線50が連続する点を中心点とし、折罫線50の長さを半径とする四分円の扇状に形成されている。緩衝フラップ48の、蓋片32に接する部分は、折罫線52で区切られて連続している。緩衝フラップ48には、中心点から半径方向に、折込線54が設けられている。折込線54は、切り込み等が形成され、折罫線50と折罫線52に対して二等分線である45°の直線であり、折込線54の長さは、半径の約半分である。折込線54の、中心点とは反対側の端部54aと、緩衝フラップ48の円周部48aとの間には、組み立て状態で緩衝フラップ48を折込線54により二つ折りする際に、二つ折りされた緩衝フラップ48の間隔を開ける立上部56が設けられている。
【0025】
立上部56は、一方向に長い矩形であり、長手方向の長さは、緩衝フラップ48の半径の約半分であり、長手方向に交差する幅は、長手方向の約3分の1程度である。立上部56は、長手方向に沿う一対の側縁部56aと、緩衝フラップ48の円周部48aと、緩衝フラップ48の円周部48aとは反対側で長手方向に交差する短い直線である端部56bにより形成されている。立上部56は、長手方向が折込線54の延長方向と一致して設けられ、立上部56の中心が折込線54の延長線上に位置する。立上部56の一対の側縁部56aに沿って、各々側縁部切断線58が設けられ、緩衝フラップ48のその他の部分と区切られ、立上部56の端部56bに沿って、端部切断線60が設けられている。なお、一対の側縁部切断線58は、立上部56の側縁部56aよりも短く形成され、緩衝フラップ48の円周部48aとの間と、端部切断線60との間は、切り残されている。また、折込線54の端部54aは、端部切断線60から少し離れた位置にあり、折込線54と端部切断線60の間が切り残されている。
【0026】
左側面板16の、折罫線50とは反対側の端部には、緩衝フラップ48と同形状の緩衝フラップ62が折罫線64で区切られて設けられている。緩衝フラップ62は、背面板14と左側面板16の境界、つまり折罫線42と折罫線64が連続する点を中心とし、折罫線64の長さを半径とする四分円の扇状に形成されている。緩衝フラップ62の、蓋片40に接する部分は、折罫線66で区切られて連続している。
【0027】
緩衝フラップ62には、半径方向に折込線68が設けられている。折込線68は、切り込み等が形成され、折罫線64と折罫線66に対して45°の直線であり、折込線68の長さは、半径の約5分の1であり、折込線68の、中心点とは反対側の端部68aには、孔部70が連続して設けられている。孔部70は緩衝フラップ62を貫通して形成され、5角形であり、端部68aに連続し、互いに鋭角に交差する一対の斜辺と、斜辺の端部に連続し折込線68に対して略平行な一対の辺と、この平行な辺の端部を連結し折込線68に対して略直角に位置する辺で形成されている。
【0028】
孔部70と、緩衝フラップ62の円周部62aとの間には、組み立て状態で緩衝フラップ62を折込線68により二つ折りする際に、二つ折りされた緩衝フラップ62の間隔を開ける立上部72が設けられている。立上部72は、一方向に長い矩形であり、長手方向の長さは、孔部70から緩衝フラップ62の円周部62aまでであり、長手方向に交差する幅は、長手方向の約3分の1程度であり、これは孔部70の幅、つまり孔部70の互いに平行な一対の辺の間隔とほぼ等しい。なお、長手方向に交差する幅は、例えば約3mm~約10mm程度に設定する。立上部72は、長手方向に沿う一対の側縁部72aと、緩衝フラップ62の円周部62aと、緩衝フラップ62の円周部62aとは反対側で長手方向に交差する短い直線である端部72bから形成されている。立上部72は、長手方向が折込線68の延長方向と一致して設けられ、立上部72の中心が折込線68の延長線上に位置する。立上部72の一対の側縁部72aに沿って、各々側縁部切断線74が設けられ、緩衝フラップ62のその他の部分と区切られている。立上部72の端部72bは、孔部70の、折込線68に対して略直角に位置する辺に一致する。なお、一対の側縁部切断線74は、立上部72の側縁部72aよりも短く形成され、緩衝フラップ62の円周部62aとの間と、孔部70との間は、切り残されている。
【0029】
正面板18の、左側面板16の折罫線50に隣接する端部18aと、左側面板16の折罫線64に隣接する端部18bには、その他の部材は何も設けられていない。
【0030】
右側面板20の、正面板18の端部18aに隣接する端部には、変形した台形状の折込フラップ76が折罫線78で区切られて設けられている。折込フラップ76は、折罫線78から反対側の端縁までの長さが、緩衝機能付包装用箱10の筒体の開口部の約1/2を覆う程度に形成され、緩衝機能付包装用箱10を組み立てた状態で、緩衝フラップ48とは干渉しない大きさに形成されている。
【0031】
右側面板20の、正面板18の端部18bに隣接する端部にも、折込フラップ76と対称形の折込フラップ80が折罫線82で区切られて設けられている。折込フラップ80も、折罫線82から反対側の端縁までの長さが、緩衝機能付包装用箱10の筒体の開口部の約1/2を覆う程度に形成され、緩衝機能付包装用箱10を組み立てた状態で、緩衝フラップ62とは干渉しない大きさに形成されている。
【0032】
次に、この実施形態の緩衝機能付包装用箱10の組立方法の一例について説明する。ここでは、
図3が緩衝機能付包装用箱10の箱体形成片12の表面を見たものであり、箱体形成片12の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
【0033】
まず、折罫線26を正折りし、糊付片22の表面に糊86を塗布し、次に折罫線30を正折りする。これにより、糊付片22の表面は、右側面板20の裏面に、糊付片22により糊付けされ、箱体形成片12は折り畳み状態となり、この状態で箱体形成片12による折り畳み状態の緩衝機能付包装用箱10が、商品である収容物を包装する工場に出荷される。
【0034】
次に、収容物を収容し包装する工場において、折罫線24,26,28,30を各々90°に正折りして四角形の筒体にする。そして、四角形の筒体の一方の開口端部で、
図1(a)に示すように、折罫線78で折込フラップ76を正折りし、次に緩衝フラップ48を折込線54で逆折りしながら、折罫線34で蓋片32を正折りする。この時、折罫線50,52も正折りされる。立上部56は、側縁部切断線58により緩衝フラップ48から逆折りされ、端部切断線60により緩衝フラップ48から分離され、二つ折りされた緩衝フラップ48に対して略直角に立ち上がり、二つ折りされた緩衝フラップ48の間隔を開ける。
【0035】
二つ折りされた緩衝フラップ48の内側は緩衝空間88となり、緩衝空間88の隙間を確保し、高い緩衝機能を有する。そして、折罫線34を略直角に正折りし、折罫線38を正折りして差込片36を正面板18の端部18aから内側に差し込み、
図1(b)に示すように一方の開口を閉鎖する。そして、一方の開口が閉鎖されたこの状態で、収容物を四角形の筒体の中に入れる。
【0036】
次に、四角形の筒体の他方の開口端部で、
図2(a)に示すように、折罫線82で折込フラップ80を正折りし、次に緩衝フラップ62を折込線68で逆折りしながら折罫線42で蓋片40を正折りする。立上部72は、側縁部切断線74により緩衝フラップ62から逆折りされ、孔部70により緩衝フラップ62から分離され、二つ折りされた緩衝フラップ62に対して略直角に立ち上がり、二つ折りされた緩衝フラップ62の間隔を開ける。二つ折りされた緩衝フラップ62の内側は緩衝空間88となり、緩衝空間88の隙間を確保し、高い緩衝機能を有する。そして、折罫線42を、略直角に正折りし、折罫線46を正折りして差込片44を正面板18の端部18bから内側に差し込み、
図2(b)に示すように残りの開口を閉鎖する。これで包装が完了する。
【0037】
この実施形態の緩衝機能付包装用箱10によれば、蓋片32,40の内側に緩衝空間88を有する緩衝フラップ48,62が二つ折りされて重ねて設けられ、収容物を緩衝的に収容することができる。構造が簡単で、組み立て工数も少なく、強度のある基準値に対応する緩衝空間の隙間を有し、高い緩衝機能を有する。立上部56,72は一対の側縁部56a,72aが互いに平行で、また折り込み線54,68に対しても平行であるため、緩衝フラップ48,62は、一対の側縁部56a,72aが収容物の上面に平行に接し、緩衝フラップ48,62が面で収容物を押さえるため、安定に収容物を支持し、緩衝空間88は、一定の間隔に保たれ、緩衝機能が一定となる。さらに、別体の緩衝片を設ける必要がなく、緩衝片を糊付けする工程も不要である。必要な緩衝空間88に合わせて、立上部56,72の幅を変更することができ、緩衝フラップ48,62の大きさを変える必要がなく、対応が容易である。
【0038】
次にこの発明の第二実施形態について
図4~
図6に基づいて説明する。なお、ここで、上記実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態の緩衝機能付包装用箱90は、直方体の箱体であり、厚紙等の一枚のブランクシートを一体的に打ち抜いた箱体形成片92を組み立てることによって形成されている。
【0039】
図6は、箱体形成片92を表面から見た展開図であり、箱体形成片92は、箱体の筒状の4側面を形成する、正面板18、右側面板20、背面板14、左側面板16が、互いに平行に連接して形成されている。正面板18、右側面板20、背面板14、左側面板16は、連接している幅方向は同じ長さであり、連接方向の長さは、正面板18と背面板14が長くて互いにほぼ等しく、右側面板20と左側面板16は短くて互いにほぼ等しい。さらに、正面板18の側縁部には、緩衝機能付包装用箱90の組み立て状態で左側面板16の裏面に糊付けされる糊付片22が設けられている。糊付片22、正面板18、右側面板20、背面板14、左側面板16は、各々折罫線25,27,29,31で区切られている。
【0040】
先ず、箱体形成片92の4側面の、図面上で右から2番目に位置する背面板14について説明する。背面板14の、側面同士の連接方向に対して直角な方向の一端部には、矩形の蓋片32が折罫線34で区切られて設けられている。蓋片32の、折罫線34の反対側の端部には、さらに差込片36が折罫線38で区切られて設けられている。折罫線38の両端部には、後述する係止片108に係止される切込線109が、折罫線38に沿って形成されている。
【0041】
背面板14の、折罫線34とは反対側の端部には、第1底蓋片98が折罫線100で区切られて設けられている。第1底蓋片98は、折罫線100を下底とする略台形状に形成され、折罫線100から折罫線100に対して平行な上底である端部98aまでの長さは、緩衝機能付包装用箱90の組み立て状態で底部分の中心線付近に位置する長さ、つまり左側面板16、右側面板20の約半分の幅に設けられている。端部98aの、左側面板16側の部分は、五角形の底部糊付片102が折罫線104で区切られて設けられている。折罫線104は、折罫線100に対して交差する方向に設けられている。端部98aには、底部糊付片102とは反対側の位置に、端部98aから外側に突出する小形の四角形状の第1底部差込片106が一体に設けられている。
【0042】
左側面板16の、背面板14の折罫線34に連接する端部には、緩衝フラップ63が折罫線65で区切られて設けられている。緩衝フラップ63は、背面板14と左側面板16の境界、つまり折罫線34と折罫線65が連続する点を直角な角部とする直角三角形に形成されている。緩衝フラップ63の、蓋片32に接する部分は、ジッパー線67で区切られて連続している。緩衝フラップ63の、蓋片32に接する辺の先端の縁部は、ジッパー線67に対して略直角に形成されている。
【0043】
緩衝フラップ63の、左側面板16に接する辺の先端の角部には、左側面板16の、折罫線31とは反対側の側縁部16aの延長方向に突出する係止片108が一体に設けられている。係止片108は、側縁部16aの延長線に一致する側縁部と、緩衝フラップ63の斜辺と、折罫線65に対して略平行な端部と、側縁部16aよりもジッパー線67に近い位置で、緩衝フラップ63の斜辺から延長して設けられたスリット110で囲まれて形成されている。スリット110は、緩衝フラップ63の斜辺と、折罫線65までの長さの約半分の長さまでに形成され、スリット110の端部と折罫線65の間は切り残されている。スリット110の折罫線65側の端部は、円弧を描いてジッパー線67の方へ曲げられている。緩衝フラップ63には、第一実施形態の緩衝機能付包装用箱10の緩衝フラップ62と同様に、折込線68、孔部70、立上部72、側縁部切断線74が設けられている。
【0044】
左側面板16の、折罫線65とは反対側の端部には、略台形状の底フラップ112が折罫線114で区切られて設けられている。
【0045】
右側面板20の、背面板14の折罫線34に連接する端部には、緩衝フラップ49が折罫線51で区切られて設けられている。緩衝フラップ49は、背面板14と右側面板20の境界、つまり折罫線34と折罫線51が連続する点を直角な角部とする直角三角形に形成されている。緩衝フラップ49の、蓋片32に接する部分は、ジッパー線53で区切られて連続している。緩衝フラップ49は、緩衝フラップ63と線対称の形状であり、互いに干渉しない大きさに形成されている。緩衝フラップ49は、蓋片32に接する辺の先端の角部は、ジッパー線53に対して略直角に形成されている。
【0046】
緩衝フラップ49の、右側面板20に接する辺の先端の角部は、折罫線27の延長方向に突出する係止片108が一体に設けられている。係止片108は、折罫線27の延長線に一致する側縁部と、緩衝フラップ49の斜辺と、折罫線51に対して略平行な端部と、折罫線27よりもジッパー線53に近い位置で、緩衝フラップ49の斜辺から延長して設けられたスリット110で囲まれて形成されている。スリット110は、緩衝フラップ49の斜辺と、折罫線51までの長さの約半分の長さまでに形成され、スリット110の端部と折罫線51の間は切り残されている。スリット110の折罫線51側の端部は、円弧を描いてジッパー線53の方へ曲げられている。緩衝フラップ49には、第一実施形態の緩衝機能付包装用箱10の緩衝フラップ48と同様に、折込線54、立上部56、側縁部切断線58、端部切断線60が設けられている。
【0047】
右側面板20の、折罫線51とは反対側の端部には、略台形状の底フラップ116が折罫線118で区切られて設けられている。
【0048】
正面板18の、右側面板20の折罫線51に隣接する端部18aには、端部18aの中心をコの字形に囲む開封用の破断線94が設けられている。破断線94の内側は、差込片用糊付部96になる。正面板18の、端部18aとは反対側の端部には、第2底蓋片120が折罫線122で区切られて設けられている。第2底蓋片120は、第1底蓋片98と同じ形状であり、折罫線122から折罫線122に対して平行な上底である端部120aの、右側面板20側の部分は、五角形の底部糊付片124が折罫線126で区切られて設けられている。折罫線126は、折罫線122に対して交差する方向に設けられている。端部120aには、底部糊付片124とは反対側の位置に第2底部差込片128が一体に設けられている。
【0049】
次に、この実施形態の緩衝機能付包装用箱90の組立方法の一例について説明する。なお、ここでは
図6が緩衝機能付包装用箱90の箱体形成片92の表面を見たものであり、箱体形成片92の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
【0050】
まず、折罫線100,114,118,122を正折りし、さらに折罫線104,126を逆折りし、底部糊付片102,124の裏面に糊130を各々塗布する。糊付片22の
表面に糊132を塗布する。そして、折罫線27を正折りし、底部糊付片124を底フラップ116の表面に糊付けする。さらに、折罫線31を正折りし、糊付片22を左側面板16の裏面に、底部糊付片102を底フラップ112の表面に糊付けする。これにより箱体形成片92は折り畳み状態となり、この状態で箱体形成片92による折り畳み状態の緩衝機能付包装用箱90が、商品である収容物を包装する工場へ出荷される。
【0051】
次に、折罫線25,27,29、31を各々90°に正折りして四角形の筒体にする。この時、底部糊付片102,124は底フラップ112,116に各々糊付けされているため、二つ折りされていた折罫線100,114,118,122は自動的に引き起こされてほぼ90°に開き、底部が形成される。そして、収容物を中に入れる。
【0052】
次に、
図4(a)と
図5(a)に示すように、緩衝フラップ49,63を折込線54,68で逆折りしながら、折罫線34で蓋片32を正折りする。ジッパー線53,67と折罫線51,65も、正折りされる。立上部56,72は、側縁部切断線58,74により緩衝フラップ49,63から各々逆折りされ、二つ折りされた緩衝フラップ49,63に対して略直角に立ち上がり、二つ折りされた緩衝フラップ49,63の間隔を各々開ける。二つ折りされた緩衝フラップ49,63の内側は、各々緩衝空間88となり、緩衝空間88の隙間を確保し、高い緩衝機能を有する。さらに折罫線34を、略直角に正折りし、折罫線38を正折りして差込片36を正面板18の端部18aから内側に差し込み、蓋片32を閉じ、
図4(b)と
図5(b)に示すように包装が完了する。
【0053】
この時、緩衝フラップ49,63の、折罫線51,65側の部分は、箱体の内側に沈むが、係止片108の先端はスリット110で、緩衝フラップ49,63から切り離されて起き上がり、端部18a近傍に位置する。折罫線38の両端部に形成された切込線109に、係止片108が係止される。
【0054】
この実施形態の緩衝機能付包装用箱90によれば、上記実施形態と同様の効果を有する。さらに、緩衝フラップ49,63の係止片108は、蓋片32の切込線109に係止され、緩衝フラップ49,63の立上部56,72により折罫線51,65に近い部分が収容物側に押し下げられても、蓋片32が不用意に開くことを防ぐ。緩衝フラップ49,63の係止片108は、スリット110を介して形成され、緩衝フラップ49,63から切り離されて係止片108の先端が起き上がり、蓋片32の切込線109に確実に係止される。蓋片32と、緩衝フラップ49,63の間には、ジッパー線53,67が設けられているため、開封時に蓋片32と緩衝フラップ49,63を分離することができ、緩衝フラップ49,63が邪魔にならず容易に開くことができ、収容物が取り出しやすい。また、底部はワンタッチで組み立てられ、製造が簡単である。
【0055】
次にこの発明の第三実施形態について
図7、
図8に基づいて説明する。なお、ここで、上記実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態の緩衝機能付包装用箱136は、直方体の箱体であり、厚紙等の一枚のブランクシートを一体的に打ち抜いた箱体形成片137を組み立てることによって形成されている。
【0056】
緩衝機能付包装用箱136は、上記第一実施形態と同様であり、
図8に示すように、背面板14、左側面板16、正面板18、右側面板20が、互いに平行に連接して形成されている。背面板14の側縁部には、緩衝機能付包装用箱136の組み立て状態で右側面板20の裏面に糊付けされる糊付片22が設けられている。糊付片22、背面板14、左側面板16、正面板18、右側面板20は、各々折罫線24,26,28,30で区切られている。
【0057】
この実施形態では、上記第二実施形態と同様にワンタッチで底部が組み立てられるもので、背面板14の折罫線34とは反対側の下端縁に、第1底蓋片98が折罫線100で区切られて設けられている。第1底蓋片98は、折罫線100を下底とする略台形状に形成され、折罫線100から折罫線100に対して平行な上底である端部98aまでの長さは、緩衝機能付包装用箱160の組み立て状態で底部分の中心線付近に位置する長さ、つまり左側面板16、右側面板20の約半分の幅に設けられている。端部98aの、左側面板16側の部分は、五角形の底部糊付片102が折罫線104で区切られて設けられている。折罫線104は、折罫線100に対して交差する方向に設けられている。端部98aには、底部糊付片102とは反対側の位置に、端部98aから外側に突出する小形の四角形状の第1底部差込片106が一体に設けられている。
【0058】
正面板18の、端部18aとは反対側の端部には、第2底蓋片120が折罫線122で区切られて設けられている。第2底蓋片120は、第1底蓋片98と同じ形状であり、折罫線122から折罫線122に対して平行な上底である端部120aの、右側面板20側の部分は、五角形の底部糊付片124が折罫線126で区切られて設けられている。折罫線126は、折罫線122に対して交差する方向に設けられている。端部120aには、底部糊付片124とは反対側の位置に第2底部差込片128が一体に設けられている。
【0059】
左側面板16の、折罫線140とは反対側の端部には、略台形状の底フラップ112が折罫線114で区切られて設けられている。右側面板20の、折罫線78とは反対側の端部にも、略台形状の底フラップ116が折罫線118で区切られて設けられている。
【0060】
左側面板16には矩形の緩衝フラップ138が折罫線140で区切られて設けられ、緩衝機能付包装用箱136の、蓋片32に接する部分は、ジッパー線67で区切られている。緩衝フラップ138には、第一実施形態の緩衝機能付包装用箱10の緩衝フラップ62と同様に、折込線68、孔部70、立上部72が設けられ、立上部72の一対の側縁部72aに沿って、各々側縁部折罫線75が設けられ、緩衝フラップ138のその他の部分と区切られている。さらに緩衝フラップ138には、第二実施形態の緩衝機能付包装用箱90の緩衝フラップ63と同様に、係止片108が、スリット110で区切られて形成されている。
【0061】
立上部72の、長手方向の中心付近には、収容物の上端部に接して押圧する舌片134が設けられている。舌片134は、コの字形の舌片切断線142で囲まれて設けられ、舌片切断線142の一対の端部は、一対の側縁部折罫線75の、左側面板16側に略直角に連続し、中央の直線の部分は、蓋片32側の側縁部折罫線75を少し超えた位置にあり、この中央の直線の部分は側縁部折罫線75に対して略平行である。
【0062】
右側面板20には、緩衝フラップ138と対向する折込フラップ76が折罫線78で区切られて設けられている。折込フラップ76は、緩衝機能付包装用箱136を組み立てた状態で、緩衝フラップ138とは干渉しない大きさに形成されている。
【0063】
次に、緩衝機能付包装用箱136の組立方法について説明する。背面板14、左側面板16、正面板18、右側面板20を四角形の筒体に形成し、自動的に底部が形成され、収容物を中に入れる。次に、
図7(a)に示すように、折込フラップ76を折罫線78で正折りし、緩衝フラップ138を折込線68で逆折りしながら、折罫線140で緩衝フラップ138を正折りする。ジッパー線67も正折りされる。立上部72は側縁部折罫線75により緩衝フラップ138から各々逆折りされ、二つ折りされた緩衝フラップ138に対して略直角に立ち上がり、二つ折りされた緩衝フラップ138の間隔を開ける。二つ折りされた緩衝フラップ138の内側は緩衝空間88となる。そして、折罫線34を、略直角に正折りし、折罫線38を正折りして差込片36を正面板18の端部18aから内側に差し込み、
図7(b)に示すように包装が完了する。
【0064】
緩衝フラップ138は、側縁部折罫線75を逆折りすると、舌片134が緩衝フラップ138の左側面板16側の部分と面一に、側縁部折罫線75から突出する。つまり、箱体の収容物側に位置した部分の緩衝フラップ138から舌片134が連続して形成され、収容物に対して広い面積で接することができる。
【0065】
この緩衝機能付包装用箱136によれば、舌片134により収容物の端部を保護する面積が大きくなり、収容物の押さえを広くして、確実に収容物を保護することができる。緩衝フラップ138は一対に設けてもよいが、箱体が小さい時に収容物を取り出しにくくなるため、片側のみに設け、他方は折込フラップ76にしてもよい。
【0066】
この実施形態の緩衝機能付包装用箱136も上記第一実施形態と同様の効果を有し、収容物の上端部を押圧支持する舌片134が設けられているので、より安定に確実に収容物を緩衝的に保護することができる。
【0067】
次にこの発明の第三実施形態の変形例について
図9、
図10に基づいて説明する。なお、ここで、上記実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態の緩衝機能付包装用箱144は、直方体の箱体であり、厚紙等の一枚のブランクシートを一体的に打ち抜いた箱体形成片146を組み立てることによって形成されている。
【0068】
緩衝機能付包装用箱144は、上記第三実施形態と同様に、
図10に示すように、背面板14、左側面板16、正面板18、右側面板20が、互いに平行に連接して形成されている。背面板14の側縁部には、緩衝機能付包装用箱144の組み立て状態で右側面板20の裏面に糊付けされる糊付片22が設けられている。糊付片22、背面板14、左側面板16、正面板18、右側面板20は、各々折罫線24,26,28,30で区切られている。
【0069】
この実施形態では、上記第二実施形態と同様にワンタッチで底部が組み立てられるもので、背面板14の下端縁に、第1底蓋片98が折罫線100で区切られて設けられ、第1底蓋片98の端部98aの、左側面板16側の部分に、五角形の底部糊付片102が折罫線104で区切られて設けられている。端部98aには、底部糊付片102とは反対側の位置に、端部98aから外側に突出する小形の四角形状の第1底部差込片106が一体に設けられている。さらに、正面板18の、端部18aとは反対側の端部には、第2底蓋片120が折罫線122で区切られて設けられている。第2底蓋片120は、第1底蓋片98と同じ形状であり、第2底蓋片120の端部120aの、右側面板20側の部分に、五角形の底部糊付片124が折罫線126で区切られて設けられている。端部120aには、底部糊付片124とは反対側の位置に第2底部差込片128が一体に設けられている。
【0070】
左側面板16の、折罫線140とは反対側の端部には、略台形状の底フラップ112が折罫線114で区切られて設けられている。右側面板20の、折罫線78とは反対側の端部には、略台形状の底フラップ116が折罫線118で区切られて設けられている。
【0071】
この実施形態の緩衝機能付包装用箱144は、筒体に組み立てられた箱体の一方の左側面板16の端部から緩衝フラップ138が連続して形成されている。また、他方の右側面板20には、緩衝フラップ138に重ねられる大きさの押圧フラップ148が連続して設けられている。
【0072】
押圧フラップ148は、蓋片32の延出方向の長さと同程度の長さに形成され、緩衝機能付包装用箱144の筒体の開口端部側に折られた状態で、緩衝フラップ138の収容物側である下側に重なり、蓋片32を閉じた状態で、収容物を緩衝支持及び押圧可能に形成されている。これにより、緩衝フラップ138が片方の左側面板16にのみ設けられていても、安定に確実に収容物を緩衝的に保護することができる。さらに、緩衝機能付包装用箱144内で収容物が動いたり振動したりした際も、効果的に緩衝機能を発揮する。
【0073】
次にこの発明の第三実施形態の他の変形例について
図11、
図12に基づいて説明する。なお、ここで、上記実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態の緩衝機能付包装用箱150は、直方体の箱体であり、厚紙等の一枚のブランクシートを一体的に打ち抜いた箱体形成片152を組み立てることによって形成されている。
【0074】
緩衝機能付包装用箱150は、
図12に示すように、正面板18、右側面板20、背面板14、左側面板16が、互いに平行に連接して形成されている。正面板18、右側面板20、背面板14、左側面板16は、連接している幅方向は同じ長さであり、連接方向の長さは、正面板18と背面板14が長くて互いにほぼ等しく、右側面板20と左側面板16は短くて互いにほぼ等しい。さらに、正面板18の側縁部には、緩衝機能付包装用箱150の組み立て状態で左側面板16の裏面に糊付けされる板片である糊付片154が設けられている。糊付片154、正面板18、右側面板20、背面板14、左側面板16は、各々折罫線25,27,29,31で区切られている。
【0075】
この実施形態では、上記第二実施形態と同様にワンタッチで底部が組み立てられるもので、背面板14の下端縁に、第1底蓋片98等が設けられ、第1底蓋片98の端部98aの、左側面板16側の部分に、五角形の底部糊付片102が折罫線104で区切られて設けられている。さらに、正面板18の、端部18aとは反対側の端部には、第2底蓋片120等が設けられている。第2底蓋片120は、第1底蓋片98と同じ形状であり、五角形の底部糊付片124が折罫線126で区切られて設けられている。
【0076】
左側面板16の、折罫線78とは反対側の端部には、略台形状の底フラップ112が折罫線114で区切られて設けられている。右側面板20の、折罫線51とは反対側の端部には、略台形状の底フラップ116が折罫線118で区切られて設けられている。
【0077】
緩衝機能付包装用箱150は、上記第二実施形態と同様の構造の緩衝フラップ49が形成されている。緩衝フラップ49は、背面板14と右側面板20の境界、つまり折罫線34と折罫線51が連続する点を直角な角部とする直角三角形に形成されている。緩衝フラップ49の、蓋片32に接する部分は、ジッパー線53で区切られて連続している。緩衝フラップ49は、折込フラップ76と互いに干渉しない大きさに形成されている。緩衝フラップ49は、蓋片32に接する辺の先端の角部は、ジッパー線53に対して略直角に形成されている。
【0078】
緩衝フラップ49の、右側面板20に接する辺の先端の角部は、折罫線27の延長方向に突出する係止片108が一体に設けられている。係止片108は、折罫線27の延長線に一致する側縁部と、緩衝フラップ49の斜辺と、折罫線51に対して略平行な端部と、折罫線27よりもジッパー線53に近い位置で、緩衝フラップ49の斜辺から延長して設けられたスリット110で囲まれて形成されている。スリット110は、緩衝フラップ49の斜辺と、折罫線51までの長さの約半分の長さまでに形成され、スリット110の端部と折罫線51の間は切り残されている。スリット110の折罫線51側の端部は、円弧を描いてジッパー線53の方へ曲げられている。緩衝フラップ49には、第一実施形態の緩衝機能付包装用箱10の緩衝フラップ48と同様に、折込線54、立上部56、側縁部切断線58、端部切断線60が設けられている。
【0079】
糊付片154は、第三実施形態の糊付片22よりも各側面の連接方向に幅広に形成され、左側面板16の幅よりも僅かに狭く略台形状に形成されている。糊付片154の上端部は、正面板18の端部18aよりも僅かに底蓋側に位置し、端部18aと平行に折罫線156を介して押圧フラップ158が連続して設けられている。押圧フラップ158は、折罫線156から蓋片32と平行に延出し、蓋片32の延出方向の長さと同程度の長さ形成されている。押圧フラップ158の延出方向と直交する方向の幅は、蓋片32よりも狭い幅に形成されている。押圧フラップ158は、緩衝機能付包装用箱150の筒体の開口端部側に折られた状態で、緩衝フラップ49の下方に重なり、蓋片32を閉じた状態で、収容物を緩衝支持及び押圧可能に形成されている。
【0080】
この構造によっても、緩衝フラップ49が片方の右側面板20にのみ設けられていても、安定に確実に収容物を緩衝的に保護することができる。さらに、緩衝機能付包装用箱150内で収容物が動いたり振動したりした際も、効果的に緩衝機能を発揮する。押圧フラップ158の折罫線156は、蓋片32の折罫線34よりも底蓋側に位置しているので、押圧フラップ158が収容物の上端部に対してより直角方向に接触し安定に支持する。
【0081】
次にこの発明の第三実施形態のさらに他の変形例について
図13、
図14に基づいて説明する。なお、ここで、上記実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態の緩衝機能付包装用箱160は、直方体の箱体であり、厚紙等の一枚のブランクシートを一体的に打ち抜いた箱体形成片162を組み立てることによって形成されている。
【0082】
緩衝機能付包装用箱160は、
図14に示すように、左側面板16、正面板18、右側面板20、背面板14が、互いに平行に連接して形成されている。左側面板16、正面板18、右側面板20、背面板14は、連接している幅方向は同じ長さであり、連接方向の長さは、正面板18と背面板14が長くて互いにほぼ等しく、右側面板20と左側面板16は短くて互いにほぼ等しい。さらに、左側面板16の側縁部には、緩衝機能付包装用箱160の組み立て状態で背面板14の裏面に糊付けされる板片である糊付片164が設けられている。糊付片164、左側面板16、正面板18、右側面板20、背面板14は、各々折罫線33,25,27,29で区切られている。
【0083】
この実施形態では、上記第二実施形態と同様にワンタッチで底部が組み立てられるもので、背面板14の内側に糊付けされる糊付片164の折罫線166とは反対側の下端縁に、第1底蓋片98が折罫線100で区切られて設けられている。第1底蓋片98は、折罫線100を下底とする略台形状に形成され、折罫線100から折罫線100に対して平行な上底である端部98aまでの長さは、緩衝機能付包装用箱160の組み立て状態で底部分の中心線付近に位置する長さ、つまり左側面板16、右側面板20の約半分の幅に設けられている。端部98aの、左側面板16側の部分は、五角形の底部糊付片102が折罫線104で区切られて設けられている。折罫線104は、折罫線100に対して交差する方向に設けられている。端部98aには、底部糊付片102とは反対側の位置に、端部98aから外側に突出する小形の四角形状の第1底部差込片106が一体に設けられている。
【0084】
さらに、正面板18の、端部18aとは反対側の端部には、第2底蓋片120等が設けられている。第2底蓋片120は、第1底蓋片98と同じ形状であり、五角形の底部糊付片124が折罫線126で区切られて設けられている。また、背面板14の折罫線34とは反対側の下端縁には、何も形成されてはいない。
【0085】
左側面板16の、折罫線78とは反対側の端部には、略台形状の底フラップ112が折罫線114で区切られて設けられている。右側面板20の、折罫線51とは反対側の端部には、略台形状の底フラップ116が折罫線118で区切られて設けられている。
【0086】
緩衝機能付包装用箱160は、上記第二実施形態と同様の構造の緩衝フラップ49が形成され、緩衝フラップ49の蓋片32に接する部分は、ジッパー線53で区切られて連続している。緩衝フラップ49は、折込フラップ76と互いに干渉しない大きさに形成されている。緩衝フラップ49は、蓋片32に接する辺の先端の角部は、ジッパー線53に対して略直角に形成されている。
【0087】
緩衝フラップ49の、右側面板20に接する辺の先端の角部は、折罫線27の延長方向に突出する係止片108が一体に設けられている。係止片108は、折罫線27の延長線に一致する側縁部と、緩衝フラップ49の斜辺と、折罫線51に対して略平行な端部と、折罫線27よりもジッパー線53に近い位置で、緩衝フラップ49の斜辺から延長して設けられたスリット110で囲まれて形成されている。緩衝フラップ49には、第一実施形態の緩衝機能付包装用箱10の緩衝フラップ48と同様に、折込線54、立上部56、側縁部切断線58、端部切断線60が設けられている。
【0088】
糊付片164は、第三実施形態の糊付片22よりも各側面の連接方向に幅広に形成され、背面板14の幅よりも僅かに狭く矩形状に形成されている。糊付片164の上端部は、左側面板16の折罫線78よりも僅かに底蓋側に位置し、折罫線78と平行に折罫線166を介して押圧フラップ168が連続して設けられている。押圧フラップ168は、折罫線166から蓋片32と平行に延出し、蓋片32の延出方向の長さと同程度の長さ形成されている。押圧フラップ168の延出方向と直交する方向の幅は、蓋片32よりも僅かに狭い幅に形成されている。押圧フラップ168は、緩衝機能付包装用箱160の筒体の開口端部側に折られた状態で、緩衝フラップ49の下方に重なり、蓋片32を閉じた状態で、収容物を緩衝支持及び押圧可能に形成されている。
【0089】
この構造によっても、緩衝フラップ49が片方にのみ設けられていても、安定に確実に収容物を緩衝的に保護することができる。さらに、緩衝機能付包装用箱160内で収容物が動いたり振動したりした際も、効果的に緩衝機能を発揮する。押圧フラップ168の折罫線166は、蓋片32の折罫線34よりも底蓋側に位置しているので、押圧フラップ168が収容物の上端部に対してより直角方向に接触し安定に支持する。
【0090】
なお、この発明の緩衝機能付包装用箱は、上記実施形態に限定されるものではない。箱体の大きさや形状は、収容物に合わせて変更可能である。4側面の、背面板、左側面板、正面板、右側面板の並び順は適宜変更可能である。緩衝フラップは、上記実施形態の通り、上蓋側、下蓋側の何れか又は両方に設けられていても良い。立上部は、一つの製品に二つの立上部が設けられた場合、両方が平行な矩形でもよく、両方が異なる形状でもよい。片方を折込フラップとしても良く、目的に合わせて組み合わせは自由に設定可能である。押圧フラップも、収容物や箱体の大きさ等に合わせて、上蓋側、下蓋側の何れか又は両方に設けられていても良い。立上部は、端部切断線や孔部と、側縁部折罫線で区切られていてもよく、側縁部切断線と合わせて区切られていてもよい。例えば、孔部と側縁部折罫線は、箱体形成片の紙厚が厚く、緩衝空間が広い場合に用い、側縁部切断線は、紙厚が薄く、緩衝空間が狭い場合に用いると良い。
【符号の説明】
【0091】
10,90,136,144,150,160 緩衝機能付包装用箱
12,92,137,146,152,162 箱体形成片
14 背面板
16 左側面板
20 右側面板
22 糊付片
32,40 蓋片
36 差込片
38 折罫線
48,62,49,63,138 緩衝フラップ
48a,62a 円周部
54,68 折込線
54a 端部
56,72 立上部
58,74 側縁部切断線
75 側縁部折罫線
60 端部切断線
70 孔部
76 折込フラップ
88 緩衝空間
108 係止片
110 スリット
109 切込線
148,158,168 押圧フラップ