(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024119200
(43)【公開日】2024-09-03
(54)【発明の名称】地球儀
(51)【国際特許分類】
G09B 27/00 20060101AFI20240827BHJP
【FI】
G09B27/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023025931
(22)【出願日】2023-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】591287864
【氏名又は名称】株式会社レイメイ藤井
(74)【代理人】
【識別番号】100093104
【弁理士】
【氏名又は名称】船津 暢宏
(72)【発明者】
【氏名】園上 貴紀
(57)【要約】
【課題】 地球儀本体を大型化することなく、タッチペンを使用して、カルタ等のカードを利用して地球儀の機能拡張を図ることができる地球儀を提供する。
【解決手段】 地球儀の本体1の表面と台座2の操作エリアをタッチペン3でタッチして音声出力させると共にカルタ4のカードをタッチして地球儀に関連する音声出力を行うものであり、音声出力させるための情報を、本体1、台座2及びカルタ4に分散し、カルタ4の音声出力に連動して本体1をタッチさせるよう促す地球儀である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に世界地図が国毎に色分けされて印刷されていると共に前記表面に特殊なドットが印刷された本体を有する地球儀であって、
複数のモードを操作によって切り替え、前記ドットを読み取って前記モードに応じた音声出力を行うタッチペンと、
前記モードを切り替える操作エリアを有する台座と、
前記本体における国毎に関連した情報が表面に特殊なドットで印刷された前記国毎のカルタと、を有し、
前記タッチペンが、前記モードの切り替えを行うと共に前記台座の操作エリアでも前記モードの切り替えを行い、前記カルタのドットを読み取って当該国の説明を音声出力することを特徴とする地球儀。
【請求項2】
前記タッチペンが、前記カルタのドットを読み取って音声出力により説明した国について、前記本体での正しい国の位置を読み取ると、正解の音声出力をし、正しくない国の位置を読み取ると、不正解の音声出力をすることを特徴とする請求項1記載の地球儀。
【請求項3】
前記カルタには、国旗と当該国の説明の一文字が印刷されており、
前記タッチペンが、複数のカルタにおける国の説明をランダムに音声出力することを特徴とする請求項1又は2記載の地球儀。
【請求項4】
前記カルタは、国旗が印刷されている面の裏側に特殊なドットが印刷されており、当該面には国の形状も印刷され、
前記タッチペンが、当該ドットを読み取ると、前記ランダムに音声出力された国の説明より詳細な国の説明を音声出力することを特徴とする請求項3記載の地球儀。
【請求項5】
前記本体には、地形又は気象に関する特殊なドットが印刷された複数のアイコンが配置され、
前記タッチペンが、前記アイコンのドットを読み取って前記地形又は前記気象に関する情報を音声出力することを特徴とする請求項1又は2記載の地球儀。
【請求項6】
前記本体には、ネットワーク上のガイドブックページにアクセスする2次元バーコードが印刷されていることを特徴とする請求項1又は2記載の地球儀。
【請求項7】
前記タッチペンには、ドットを読み取って音声出力するためのデータが内部の記憶部に記憶されており、前記ネットワークのガイドブックページを経由して当該データを更新可能としたことを特徴とする請求項6記載の地球儀。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地球儀に係り、特に、タッチペンで地球儀の表面と台座を操作し、カルタを利用して学習用の音声出力をする地球儀に関する。
【背景技術】
【0002】
[従来の技術]
従来の地球儀で、地球儀の表面や台座を操作して地球に関する学習用の音声出力を行うものがあった。
【0003】
[関連技術]
尚、関連する先行技術として、特開昭57-38486号公報「地球儀」(特許文献1)、特許第3863155号公報「音声発生玩具」(特許文献2)、特許第5534660号公報「データ検索装置およびデータ検索システム」(特許文献3)、実用新案登録第3176901号公報「音声発生地球儀」(特許文献4)、実用新案登録第3190419号公報「音声読み上げ機能を具備する地球儀」(特許文献5)がある。
【0004】
特許文献1には、地球儀の表面にセンサを設け、指等で触れると対応する国の国名や土地に関する情報を音声出力することが示されている。
特許文献2には、地球儀上の制御情報を読み込んでモードを切り替え、タッチペンでドット情報を読み取って音声出力させることが示されている。
【0005】
特許文献3には、地球儀の台座の近くに操作パネルを設け、その操作パネルでモードを切り替え、タッチペンで地球儀の表面のドット情報を読んで音声出力することが示されている。
特許文献4には、地球儀上のドット情報をタッチペンで読み取って音声出力することが示されている。
特許文献5には、地球儀上の模様コードをタッチペンで読み取って音声出力することが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭57-38486号公報
【特許文献2】特許第3863155号公報
【特許文献3】特許第5534660号公報
【特許文献4】実用新案登録第3176901号公報
【特許文献5】実用新案登録第3190419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来の地球儀では、地球儀の表面と台座をタッチして音声出力させるものはあるが、更なる機能拡張を行うためには、タッチさせる情報を地球儀表面や台座上に設けなければならず、地球儀が大型化するという問題点があった。
【0008】
尚、特許文献1~5には、タッチペンを使用し、カルタ等のカードを利用して地球儀の機能拡張を図るための構成について記載がない。
【0009】
本発明は上記実状に鑑みて為されたもので、地球儀本体を大型化することなく、タッチペンを使用し、カルタ等のカードを利用して地球儀の機能拡張を図ることができる地球儀を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、表面に世界地図が国毎に色分けされて印刷されていると共に表面に特殊なドットが印刷された本体を有する地球儀であって、複数のモードを操作によって切り替え、ドットを読み取ってモードに応じた音声出力を行うタッチペンと、モードを切り替える操作エリアを有する台座と、本体における国毎に関連した情報が表面に特殊なドットで印刷された国毎のカルタと、を有し、タッチペンが、モードの切り替えを行うと共に台座の操作エリアでもモードの切り替えを行い、カルタのドットを読み取って当該国の説明を音声出力することを特徴とする。
【0011】
本発明は、上記地球儀において、タッチペンが、カルタのドットを読み取って音声出力により説明した国について、本体での正しい国の位置を読み取ると、正解の音声出力をし、正しくない国の位置を読み取ると、不正解の音声出力をすることを特徴とする。
【0012】
本発明は、上記地球儀において、カルタには、国旗と当該国の説明の一文字が印刷されており、タッチペンが、複数のカルタにおける国の説明をランダムに音声出力することを特徴とする。
【0013】
本発明は、上記地球儀において、カルタが、国旗が印刷されている面の裏側に特殊なドットが印刷されており、当該面には国の形状も印刷され、タッチペンが、当該ドットを読み取ると、ランダムに音声出力された国の説明より詳細な国の説明を音声出力することを特徴とする。
【0014】
本発明は、上記地球儀において、本体には、地形又は気象に関する特殊なドットが印刷された複数のアイコンが配置され、タッチペンが、アイコンのドットを読み取って地形又は気象に関する情報を音声出力することを特徴とする。
【0015】
本発明は、上記地球儀において、本体には、ネットワーク上のガイドブックページにアクセスする2次元バーコードが印刷されていることを特徴とする。
【0016】
本発明は、上記地球儀において、タッチペンには、ドットを読み取って音声出力するためのデータが内部の記憶部に記憶されており、ネットワークのガイドブックページを経由して当該データを更新可能としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、表面に世界地図が国毎に色分けされて印刷されていると共に表面に特殊なドットが印刷された本体を有する地球儀であって、複数のモードを操作によって切り替え、ドットを読み取ってモードに応じた音声出力を行うタッチペンと、モードを切り替える操作エリアを有する台座と、本体における国毎に関連した情報が表面に特殊なドットで印刷された国毎のカルタと、を有し、タッチペンが、モードの切り替えを行うと共に台座の操作エリアでもモードの切り替えを行い、カルタのドットを読み取って当該国の説明を音声出力する地球儀としているので、音声出力させるための情報を、本体だけでなく台座及びカルタに分散して搭載させることができ、地球儀を大型化させることなく、地球儀における学習機能を拡張できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る地球儀(本地球儀)は、タッチペンを使用して、地球儀の表面と台座をタッチして音声出力させると共にカルタ等のカードをタッチして地球儀に関連する音声出力を行うものであり、音声出力させるための情報を、地球儀の本体だけでなく台座や別添のカルタに分散して搭載させることで、地球儀を大型化させることなく、地球儀における学習機能を拡張できるものである。
【0020】
[本地球儀の構成:
図1]
本地球儀の概略について
図1を参照しながら説明する。
図1は、本地球儀の概略図である。
本地球儀は、
図1に示すように、球体の本体1と、台座2と、タッチペン3と、カルタ4とを備えている。
【0021】
本体1と台座2は、分離可能であり、タッチペン3は、本体1の表面、台座2の特定箇所、カルタ4の特定面にタッチすると、モードに応じた音声出力を行う。タッチペン3の操作については後述する。
【0022】
[本地球儀の各部]
本地球儀の各部について説明する。
[本体1]
本体1は、地球を模した球体で、表面には地球の地形、海洋が描画され、更に国が色分けされ、国の近くには国旗も描画されている。
本体1は、球体であって、地軸に相当する軸が中心を貫いて、その軸を中心に回転するものではない。
【0023】
また、本体1の表面には、肉眼では認識できない程度の微小なドットが付与されており、当該ドットが特定のルールで配置される特殊なドットであり、これにより、タッチペン3のペン先の読み取り部で読み取った場合に、ドットの情報を音声情報としてタッチペン3が内部のスピーカーから音声出力するものである。
また、本体1は、球体ではあるが、内部を空洞化して軽量化を図っている。
【0024】
[台座2:
図2]
台座2は、
図2に示すように、本体1の底面を収納するために、本体1の直径より短い直径の環形状となっている。
図2は、台座の概略図である。尚、
図2では、後述する操作エリアの文字が判別しにくいため、引き出し線で文字を記載している。
台座2は、底面の外周に比べて上面(表面)の外周が小さくなっており、そのため側面が内側に傾斜している。
【0025】
また、台座2の側面には、
図2に示すように、複数の操作エリアが設けられている。当該操作エリアをタッチペン3のペン先でタッチすると、タッチペン3は、タッチした操作エリアのモードに変更となり、音声出力を行う。これら操作エリアがモードスイッチとなっている。
尚、モード切替は、タッチペン3でも行うことができるが、ボタンを押下して順次にモードを変更するが、題材2の操作エリアでは、モードを直接(ダイレクト)に変更できて、利便性が高い。
【0026】
操作エリアとしては、
図2の左から右に、「国名と首都名」、「英語国名」、「面積」、「人口」、「国歌」、「言語」、「国旗の由来」、「タッチミー」、「見つけて!」、「カルタ読み100」、「カルタ読み50」が設けられている。これら操作エリアのモードについての詳細は後述する。
【0027】
また、台座2の上面の内周に合わせて、本体1の底面に破線が描画されており、その破線を台座2の上面の内周に合わせて設置すれば、地球儀の本体1が傾くことになり、地球の地軸の傾きと一致するように設計されている。
【0028】
[タッチペン3:
図3]
タッチペン3は、
図1,3に示すように、ペンの先端を本体1の表面、台座2の操作エリア又はカルタ4の特定箇所に接触させると、上述した微小で特殊なドットを読み取り、選択されたモードに応じて、当該ドットに対応して内部に記憶されたデータを読み取って音声出力するものである。
図3は、タッチペンのボタン部分の拡大図である。
また、タッチペン3は、
図3に示すように、電源ボタン31と、モード切替ボタン32と、音量ボタン33とを備えている。
【0029】
電源ボタン31は、長押しで電源のオンとオフを切り替えるものであり、電源オンの状態で、カルタ読みのモードで当該ボタンを押すと、次のカルタを読み上げるものである。
モード切替ボタン32は、押下することで、11あるモードを順に切り替えるものである。11のモードは、台座2の操作エリアのモードに対応している。また、カルタ読みモードで長押しすると、カルタ読みを再度繰り返すものである。
音量ボタン33は、押下すると、音量が順次上がり、特定回の押下で初期の小さな音量に戻るものである。
【0030】
[カルタ4:
図4,5]
次に、カルタ4について
図4,5を参照しながら説明する。
図4は、カルタの表面の例を示す図であり、
図5は、カルタの裏面の例を示す図である。
カルタ4は、通常のカルタの絵札に相当するものであり、
図4に示すように、表面に国旗が印刷され、一部にひらがなの一文字が印刷されている。この一文字は、当該国を音声で説明する時の最初の出だし音の文字である。
【0031】
尚、
図4(a)は、通常のカルタ4の表面であり、「カルタ読み100」のモードで読まれるものであり、また、
図4(b)は、左上に「カルタ50」の文字が円内に印刷され、このマークがあるカルタ4が「カルタ読み50」のモードで読まれるものである。
従って、「カルタ読み50」のモードでカルタ読みを行わせる場合は、左上に「カルタ50」のマークがあるカードだけを選び出して使用することになる。また、「カルタ読み100」のモードでカルタ読みを行わせる場合は、全てのカルタのカードを使用することになる。
【0032】
また、カルタ4の裏面には、
図5に示すように、国の地図上の形状(地形)と国名、当該国の説明、更に当該国の首都の緯度経度が印刷されている。ここで、国の形状のサイズは、他の国と比較ができるように、同じスケール(尺度)となっている。但し、面積の広いロシアなどは同じスケールではカルタの裏面に納まらないので、納まらない場合にのみ縮小率を記載して地形を印刷している。
【0033】
カルタ4の裏面には、上記の特殊で微小なドットが印刷されており、「タッチミー」のモードで、その印刷面をタッチペン3の先端で読み取ると、当該国の詳細説明を読み上げて音声出力するようになっている。当該国の説明は、「カルタ読み50」のモード、「カルタ読み100」のモード又は「見つけて!」のモードで国の説明する内容より詳細な内容となっている。
【0034】
[本地球儀の機能モード]
次に、本地球儀の機能モードについて説明する。
機能モードとして、「国名と首都名」、「英語国名」、「面積」、「人口」、「国歌」、「言語」、「国旗の由来」、「タッチミー」、「見つけて!」、「カルタ読み100」、「カルタ読み50」がある。
【0035】
これらのモードは、台座2の側面の操作エリアを選択して切り替えるか、タッチペン3のモード切替ボタン32を順次押下して切り替えるものである。
以下、機能モードを説明する。
【0036】
「国名と首都名」のモードでは、タッチペン3の先端を地球儀の国の領土又は国旗に接触させると、接触させた領土等の国名と首都を音声出力するものである。
「英語国名」のモードでは、タッチペン3の先端を地球儀の国の領土又は国旗に接触させると、接触させた領土等の国名を英語で音声出力するものである。
【0037】
「面積」のモードでは、タッチペン3の先端を地球儀の国の領土又は国旗に接触させると、接触させた領土等の国の面積の説明を音声出力するものである。
「人口」のモードでは、タッチペン3の先端を地球儀の国の領土又は国旗に接触させると、接触させた領土等の国の人口の説明を音声出力するものである。
【0038】
「国歌」のモードでは、タッチペン3の先端を地球儀の国の領土又は国旗に接触させると、接触させた領土等の国の国歌を特定フレーズだけ演奏出力するものである。
「言語」のモードでは、タッチペン3の先端を地球儀の国の領土又は国旗に接触させると、接触させた領土等の国の言語の説明を音声出力するものである。
「国旗の由来」のモードでは、タッチペン3の先端を地球儀の国の領土又は国旗に接触させると、接触させた領土等の国の国旗の由来を音声出力するものである。
【0039】
「タッチミー」のモードでは、タッチペンの3の先端をカルタ4の裏面の特殊なドットが印刷された面に接触させると、当該カルタ4の国についての詳細な説明を読み上げるものである。「タッチミー」での国の説明は、「見つけて!」での国の説明より詳細になっている。
また、「タッチミー」のモードでは、本体1上に印刷された地形、海洋、気候、遺産又はその他ホットスポットに関するアイコンが印刷されており、それらアイコンにタッチペンの3の先端を接触させると、地形等に関する説明を音声出力するようになっている。
【0040】
「見つけて!」のモードでは、タッチペンの3の先端をカルタ4の裏面の特殊なドットが印刷された面に接触させると、当該カルタ4の国についての説明を読み上げて、更に本体1上の国の領土又は国旗に接触させるよう促し、正しい領土等をタッチした場合には、正解を、正しくない領土等をタッチした場合には、不正解を音声出力する。不正解の場合は、3回までやり直しが可能である。
【0041】
「カルタ読み100」のモードでは、タッチペン3のモード切替ボタン32又は台座2の操作エリアで当該モードが選択されると、100枚準備されたカルタを任意(ランダム)に、タッチペン3のスピーカーで音声出力(読み上げ)するものである。
これにより、国旗と一文字が印刷されたカルタ4の表面を見ながらゲームとしてのカルタ取りを行うものである。
【0042】
「カルタ読み50」のモードでは、タッチペン3のモード切替ボタン32又は台座2の操作エリアで当該モードが選択されると、100枚のカルタの内、表面の左上に印刷された「カルタ50」のある50枚のカルタをランダムに読み上げるものである。こちらは、50枚のカルタでカルタ取りを行うものである。
【0043】
[タッチペン3の構成:
図6]
次に、タッチペン3の内部構成について
図6を参照しながら説明する。
図6は、タッチペンの内部構成の概略図である。
タッチペン3は、
図6に示すように、電源ボタン31と、モード切替ボタン32と、音量調整ボタン33と、読み取り部34と、制御部35と、記憶部36と、スピーカー37と、電源38とを備えている。
【0044】
電源ボタン31、モード切替ボタン32、音量調整ボタン33は、制御部35に接続して制御されており、それぞれの役割は上述した通りである。
読み取り部34は、タッチペン3の先端部分に取り付けられ、本体1等の特殊なドットを読み取ってデータ変換して制御部35に出力する。
【0045】
制御部35は、入力されたデータに対応する音声データを記憶部36から読み取り、スピーカー37に出力し、スピーカー37から音声出力させる。
電源38は、制御部35を介して各部に電源電圧を供給している。
尚、記憶部36の音声データの内容についてはネットワークを介して更新(アップデート)可能となっている。データのアップデータは後述する。
【0046】
[ガイドブック]
本地球儀の本体1、台座2又はその他の付属品に、ネットワーク(WEB)上のガイドブックページにアクセスする2次元バーコードが印刷されている。
この2次元バーコードをスマートフォン、タブレット又はパーソナルコンピュータ(PC)等のカメラで読み取ると、本地球儀のWEB上ガイドブックページを参照することができる。
【0047】
[データのアップデート]
そして、WEB上のガイドブックページを経由してタッチペン3の記憶部36のデータについて、PC等を用いて最新データをダウンロードしてアップデートすることができる。
尚、記憶部36は、取り外し可能なメモリを用いているので、PCでデータの更新ができるものである。データに限らず、プログラムをアップデートしてもよい。
【0048】
[本地球儀の使用方法]
次に、本地球儀の使用方法を説明する。
使用方法としては、学習的な使用方法とゲーム的な使用方法がある。尚、ゲーム的な使用方法であっても、地球の知識を深める学習的な要素を含んでおり、学習を拡張するものとなっている。
【0049】
学習的な使用方法としては、「国名と首都名」、「英語国名」、「面積」、「人口」、「国歌」、「言語」、「国旗の由来」、「タッチミー」の機能モードを利用したものがあり、また、ゲーム的な使用方法としては、「見つけて!」、「カルタ読み100」、「カルタ読み50」の機能モードを利用したものがある。
尚、カルタ読みでは、絵札によってはカルタの裏面の一部に「×10倍」等の獲得ポイントを増加させる記載があり、カルタ取りの楽しみを向上させている。
【0050】
[実施の形態の効果]
本地球儀によれば、地球儀の本体1の表面と台座2の操作エリアをタッチして音声出力させると共にカルタ4のカードをタッチして地球儀に関連する音声出力を行うものであり、音声出力させるための情報を、地球儀の本体1だけでなく台座2及びカルタ4に分散して搭載させることができ、地球儀を大型化させることなく、地球儀における学習機能を拡張できる効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、地球儀本体を大型化することなく、タッチペンを使用して、カルタ等のカードを利用して地球儀の機能拡張を図ることができる地球儀に好適である。
【符号の説明】
【0052】
1…本体、 2…台座、 3…タッチペン、 4…カルタ、 31…電源ボタン、 32…モード切替ボタン、 33…音量調整ボタン、 34…読み取り部、 35…制御部、 36…記憶部、 37…スピーカー、 38…電源