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特開2024-11929情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
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  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024011929
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/163 20240101AFI20240118BHJP
【FI】
G06Q50/16 300
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022114284
(22)【出願日】2022-07-15
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 1.https://www.mec.co.jp/j/groupnews/archives/20220523%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88%E3%80%8C%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%82%A8(TAQSIE)%E3%80%8D%E9%96%8B%E5%A7%8B%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B%EF%BC%88%EF%BC%A8%EF%BC%B0%EF%BC%89%20.pdf 2022年5月23日付で三菱地所リアルエステートサービス株式会社が上記URLにて公開。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 2.https://taqsie.jp/ 2022年4月20日付で三菱地所リアルエステートサービス株式会社が上記URLにて公開。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 3.2022年5月21日付で日本経済新聞社が日本経済新聞にて公開。 4.2022年5月26日付で不動産経済研究所が不動産経済通信にて公開。 5.2022年5月30日付で週刊住宅タイムズが週刊住宅にて公開。 6.2022年5月31日付で住宅新報社が住宅新報にて公開。 7.2022年6月1日付で(公財)不動産流通推進センターが『月刊不動産フォーラム21』2022年6月号にて公開。 8.2022年6月21日付で住宅新報社が住宅新報にて公開。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 9.https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC100OS0Q2A510C2000000/?gift=g2ls5iid6Pqjc4ODAxMjM0ODGkUkRoU7DnlLDkuK0g5L2Q55-l5a2QZAE.YuyxT71c 2022年5月23日付で日本経済新聞社が上記URLにて公開。 10.https://www.re-port.net/article/news/0000069157/ 2022年5月23日付で不動産流通研究所が上記URLにて公開。 11.https://wangantower.com/?p=20047 2022年5月23日付でのらえもんが上記URLにて公開。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 12.https://youtu.be/CUXLQ7aShvg 2022年5月30日付で坂根康裕が上記URLにて公開。 13.https://www.sjt.co.jp/borrow/87682 2022年5月30日付で週刊住宅タイムズが上記URLにて公開。 14.https://www.jutaku-s.com/newsp/id/0000051755 2022年5月31日付で住宅新報が上記URLにて公開。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 15.https://fk-online.jp/archives/11167 2022年6月2日付で不動産経済研究所が上記URLにて公開。 16.https://fk-online.jp/archives/11282 2022年6月2日付で不動産経済研究所が上記URLにて公開。 17.https://digital-shift.jp/platformer/220607 2022年6月2日付でデジタルシフトタイムが上記URLにて公開。 18.https://www.jutaku-s.com/newsp/id/0000052020 2022年6月21日付で住宅新報が上記URLにて公開。
(71)【出願人】
【識別番号】506227563
【氏名又は名称】三菱地所リアルエステートサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100192924
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 裕充
(72)【発明者】
【氏名】黒澤 卓
(72)【発明者】
【氏名】磯貝 徹
(72)【発明者】
【氏名】馬塲 晃
(72)【発明者】
【氏名】落合 晃
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC28
(57)【要約】
【課題】不動産を売却するユーザが仲介担当者を選択する際の判断を支援する。
【解決手段】ユーザ端末2と通信可能な情報処理装置1であって、制御部を含み、制御部は、ユーザ端末2から、ユーザ情報と、売却対象の不動産に関する物件情報とを受信することと、ユーザ情報と、物件情報と、1以上の仲介担当者のそれぞれについての仲介担当者情報とから、物件と1以上の仲介担当者のそれぞれとのマッチ度を算出することと、マッチ度情報をユーザ端末2に送信して表示させることと、を含む動作を実行する、情報処理装置1。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と通信可能な情報処理装置であって、制御部を含み、前記制御部は、
前記ユーザ端末から、ユーザ情報と、売却対象の不動産に関する物件情報とを受信することと、
前記ユーザ情報と、前記物件情報と、1以上の仲介担当者のそれぞれについての仲介担当者情報とから、物件と前記1以上の仲介担当者のそれぞれとのマッチ度を算出することと、
マッチ度情報を前記ユーザ端末に送信して表示させることと、
を含む動作を実行する、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記不動産の物件エリアと各仲介担当者の得意エリアとが一致するか否か、
前記不動産の物件タイプと各仲介担当者の得意物件タイプとが一致するか否か、
前記ユーザ端末のユーザの年齢と各仲介担当者の年齢との差、
前記不動産の物件エリアと各仲介担当者が仲介実績を有するエリアとが一致するか否か、
の少なくとも1つから前記マッチ度を算出することを含む、情報処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記ユーザ端末の表示部において、マッチ度が高い仲介担当者を、マッチ度が低い仲介担当者よりも上位に表示させることを含む、情報処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記1以上の仲介担当者のそれぞれにメッセージを送信するためのアイコンを前記ユーザ端末に表示させることを含む、情報処理装置。
【請求項5】
ユーザ端末と通信可能な情報処理装置による情報処理方法であって、
前記ユーザ端末から、ユーザ情報と、売却対象の不動産に関する物件情報とを受信することと、
前記ユーザ情報と、前記物件情報と、1以上の仲介担当者のそれぞれについての仲介担当者情報とから、物件と前記1以上の仲介担当者のそれぞれとのマッチ度を算出することと、
マッチ度情報を前記ユーザ端末に送信して表示させることと、
を含む情報処理方法。
【請求項6】
コンピュータを、請求項1に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、不動産物件を売る売主に対し、エージェントを選択させる技術が知られている(例えば特許文献1)。エージェント選択画面では、選択対象となるエージェントの顔写真及び直近実績が表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-033164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記背景技術では、売主と各エージェントとがどれだけマッチ(調和)するかが不明である。このため売主にとって、どのエージェントを選択すればよいかの判断材料が十分ではない。
【0005】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、不動産を売却するユーザが仲介担当者を選択する際の判断を支援することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、
ユーザ端末と通信可能な情報処理装置であって、制御部を含み、前記制御部は、
前記ユーザ端末から、ユーザ情報と、売却対象の不動産に関する物件情報とを受信することと、
前記ユーザ情報と、前記物件情報と、1以上の仲介担当者のそれぞれについての仲介担当者情報とから、物件と前記1以上の仲介担当者のそれぞれとのマッチ度を算出することと、
マッチ度情報を前記ユーザ端末に送信して表示させることと、
を含む動作を実行する。
【0007】
本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、
ユーザ端末と通信可能な情報処理装置による情報処理方法であって、
前記ユーザ端末から、ユーザ情報と、売却対象の不動産に関する物件情報とを受信することと、
前記ユーザ情報と、前記物件情報と、1以上の仲介担当者のそれぞれについての仲介担当者情報とから、物件と前記1以上の仲介担当者のそれぞれとのマッチ度を算出することと、
マッチ度情報を前記ユーザ端末に送信して表示させることと、
を含む。
【0008】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、
コンピュータを、上記情報処理装置として機能させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態によれば、不動産を売却するユーザが仲介担当者を選択する際の判断を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】情報処理システムの概略図である。
図2】情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図3】ユーザ端末の構成を示すブロック図である。
図4】仲介担当者端末の構成を示すブロック図である。
図5】マッチ度DB(database)のデータ構造を示す図である。
図6】ユーザ端末での表示画面を示す図である。
図7】情報処理システムにて実行される動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本実施形態の情報処理システムSの概略図である。情報処理システムSは、ネットワークNWを介して互いに通信可能な情報処理装置1とユーザ端末2と仲介担当者端末3とを含む。ネットワークNWは、例えば移動体通信網とインターネットとを含む。
【0012】
図1では説明の簡便のため、情報処理装置1とユーザ端末2と仲介担当者端末3とは1つずつ図示される。しかし、情報処理装置1とユーザ端末2と仲介担当者端末3とのそれぞれの数はこれに限られない。例えば、本実施形態の情報処理装置1が実行する処理は、分散配置された複数の情報処理装置1によって実行されてよい。複数のユーザ端末2が同一のユーザによって操作されてよい。複数の仲介担当者端末3が同一の仲介担当者によって操作されてよい。
【0013】
情報処理装置1は、データセンタなどの施設に設置される。情報処理装置1は、クラウドコンピューティングシステム又はその他のコンピューティングシステムに属するサーバなどのコンピュータである。
【0014】
図2を参照して情報処理装置1の内部構成が詳細に説明される。
【0015】
情報処理装置1は、制御部11と通信部12と記憶部13とを含む。情報処理装置1の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。
【0016】
制御部11は例えば、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)を含む1つ以上の汎用プロセッサを含む。制御部11は、特定の処理に特化した1つ以上の専用プロセッサを含んでよい。制御部11は、プロセッサを含む代わりに、1つ以上の専用回路を含んでもよい。専用回路は例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)であってよい。制御部11は、ECU(Electronic Control Unit)を含んでもよい。制御部11は通信部12を介して、任意の情報を送信及び受信する。
【0017】
通信部12は、ネットワークNWに接続するための、1つ以上の有線又は無線LAN(Local Area Network)規格に対応する通信モジュールを含む。通信部12は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、又は5G(5th Generation)を含む1つ以上の移動体通信規格に対応するモジュールを含んでよい。通信部12は、Bluetooth(登録商標)、AirDrop(登録商標)、IrDA、ZigBee(登録商標)、Felica(登録商標)、又はRFIDを含む1つ以上の近距離通信の規格又は仕様に対応する通信モジュール等を含んでよい。通信部12は、ネットワークNWを介して任意の情報を送信及び受信する。
【0018】
記憶部13は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、光メモリ、又はこれらのうち少なくとも2種類の組み合わせが含まれるが、これらに限られない。半導体メモリは、例えば、RAM又はROMである。RAMは、例えば、SRAM又はDRAMである。ROMは、例えば、EEPROMである。記憶部13は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部13は、制御部11によって分析又は処理された結果の情報を記憶してよい。記憶部13は、情報処理装置1の動作又は制御に関する各種情報等を記憶してよい。記憶部13は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び組み込みソフトウェア等を記憶してよい。記憶部13は情報処理装置1の外部に設けられて、情報処理装置1からアクセスされてよい。記憶部13は後述されるマッチ度DBを含む。
【0019】
ユーザ端末2は、本実施形態では、居住用不動産の売却を検討するユーザによって操作される端末である。代替例として居住用不動産は投資用不動産であってよい。別の代替例としてユーザ端末2は、不動産の購入を検討するユーザによって操作されてよい。
【0020】
ユーザ端末2は、例えば、携帯電話機、スマートフォン、ウェアラブル機器、若しくはタブレットなどのモバイル機器である。代替例としてユーザ端末2は、PCなどの汎用機器、又は専用機器であってよい。「PC」は、personal computerの略語である。
【0021】
図3を参照してユーザ端末2の内部構成が詳細に説明される。
【0022】
ユーザ端末2は、制御部21と通信部22と記憶部23と表示部24と入力部25と撮像部26とを含む。ユーザ端末2の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。
【0023】
ユーザ端末2の制御部21と通信部22と記憶部23とのハードウェア構成についての説明は、情報処理装置1の制御部11と通信部12と記憶部13とのハードウェア構成についての説明と同一であってよい。ここでの説明は省略される。
【0024】
表示部24は例えば、ディスプレイである。ディスプレイは、例えば、LCD又は有機ELディスプレイである。「LCD」は、liquid crystal displayの略語である。「EL」は、electro luminescenceの略語である。表示部24は、ユーザ端末2に備えられる代わりに、外部の出力機器としてユーザ端末2に接続されてもよい。接続方式としては、例えば、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等の任意の方式を用いることができる。
【0025】
入力部25は例えば、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、又はマイクである。入力部25は、ユーザ端末2の動作に用いられる情報を入力する操作を受け付ける。入力部25は、ユーザ端末2に備えられる代わりに、外部の入力機器としてユーザ端末2に接続されてもよい。接続方式としては、例えば、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等の任意の方式を用いることができる。「USB」は、Universal Serial Busの略語である。「HDMI(登録商標)」は、High-Definition Multimedia Interfaceの略語である。
【0026】
撮像部26はカメラを含む。撮像部26は周囲を撮像することができる。撮像部26は画像解析のために、撮像した画像を記憶部23に記録し又は制御部21に送信してよい。画像は静止画又は動画を含む。
【0027】
仲介担当者端末3は、売却対象の不動産の仲介を行う担当者によって操作される端末である。仲介担当者は複数存在してよい。仲介担当者端末3は、例えば、携帯電話機、スマートフォン、ウェアラブル機器、若しくはタブレットなどのモバイル機器である。代替例として仲介担当者端末3は、PCなどの汎用機器、又は専用機器であってよい。「PC」は、personal computerの略語である。
【0028】
図4を参照して仲介担当者端末3の内部構成が詳細に説明される。
【0029】
仲介担当者端末3は、制御部31と通信部32と記憶部33と表示部34と入力部35と撮像部36とを含む。仲介担当者端末3の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。
【0030】
仲介担当者端末3の制御部31と通信部32と記憶部33と表示部34と入力部35と撮像部36とのハードウェア構成についての説明は、ユーザ端末2の制御部21と通信部22と記憶部23と表示部24と入力部35と撮像部36とのハードウェア構成についての説明と同一であってよい。ここでの説明は省略される。
【0031】
以下、情報処理システムSにおいて提供されるサービスが詳細に説明される。サービスは、ユーザ端末2及び仲介担当者端末3にインストールされたアプリを介して提供されてよいし、ユーザ端末2及び仲介担当者端末3のウェブブラウザを介して提供されてよい。
【0032】
1以上の不動産(物件)の売却を検討するユーザは、ユーザ端末2の入力部25を介して、ユーザ情報と、不動産に関する物件情報とを入力する。ユーザ情報はユーザに関する任意の情報であり、例えば次の少なくとも1つを含んでよい。
・年齢
・氏名
・連絡先
・所有物件
【0033】
物件情報は物件に関する任意情報であり、例えば次のうち少なくとも1つを含んでよい。
・物件エリア(都道府県名、市区町村名等)
・物件タイプ
・物件を所有するユーザ
【0034】
ユーザ端末2は、ユーザ情報と物件情報との入力を受け付けると、情報処理装置1に両方の情報を送信する。情報処理装置1は、ユーザ情報と物件情報とを受信し、記憶部13に記憶する。
【0035】
1以上の不動産会社等に所属する1以上の仲介担当者は、任意の時点で、仲介担当者端末3を操作して、自身のプロフィールを示す仲介担当者情報を情報処理装置1に登録する。情報処理装置1は、仲介担当者ごとに、仲介担当者情報を記憶部13に記憶する。仲介担当者情報は例えば次のうち少なくとも1つを含んでよい。
・氏名
・所属会社
・得意エリア
・得意物件タイプ
・年齢
・仲介実績があるエリア
・仲介実績がある物件種別
・自己紹介又はコメント
【0036】
情報処理装置1の制御部11は、ユーザ情報と物件情報と1以上の仲介担当者のそれぞれについての仲介担当者情報とから、各物件につき、1以上の仲介担当者のそれぞれとのマッチ度を算出する。マッチ度は例えば百分率(%)で算出される。代替例としてマッチ度は点数として算出されてよい。マッチ度の算出方法は例えば次の通りであるが、これに限られない。
・基準点として60%を付与する
・物件エリアと各仲介担当者の得意エリアとが一致する場合に10%を加算
・物件タイプと各仲介担当者の得意物件タイプとが一致する場合に10%を加算
・物件の売却を検討するユーザの年齢と各仲介担当者の年齢との差に応じて、2%から5%の間の値を加算(例えば、年齢差がゼロであれば5%を加算し、年齢差が10歳以上であれば2%を加算する。)
・物件エリアと、各仲介担当者が仲介実績を有する市区(エリアの一例)とが一致する場合に1%を加算(ただし、一致する市区で複数の仲介実績があれば、(仲介実績件数)×1%を加算。加算上限は10%。)
・物件エリアと、各仲介担当者が仲介実績を有する町(エリアの一例)とが一致する場合に5%を加算(ただし、一致する町で複数の仲介実績があれば、(仲介実績件数)×5%を加算。加算上限は10%。)
・マッチ度の上限は98%
【0037】
制御部11はマッチ度を算出すると、図5に示されるようにマッチ度をマッチ度DBに記憶する。マッチ度DBには、物件IDに関連付けて、マッチ度算出の対象となった仲介担当者の仲介担当者IDと、マッチ度とが記憶される。ここでは、物件B01に対し、仲介担当者T01、T02及びT03のマッチ度が記憶される。
【0038】
制御部11は、各仲介担当者のマッチ度情報をユーザ端末2に送信する。マッチ度情報は1以上の仲介担当者の仲介担当者情報を含んでよい。図6に示されるように、ユーザ端末2の表示部24には、マッチ度情報として仲介担当者T01の次の情報が表示される。
・所属会社及び氏名61
・物件とのマッチ度62
・仲介実績がある物件タイプ及びエリア63
・自己紹介又はコメント64
【0039】
追加例としてユーザ端末2には、マッチ度情報として、物件と仲介担当者T02とのマッチ度67が表示されてよい。
【0040】
マッチ度情報が複数の仲介担当者のマッチ度情報を含む場合、制御部11は、マッチ度が高い仲介担当者を、マッチ度が低い仲介担当者よりも表示部24の上位に表示してよい。図6の例では、マッチ度90%の仲介担当者T01が、マッチ度85%の仲介担当者T02よりも上位に表示される。ここでの上位とは、左右方向における左方である。代替例として上位とは、上下方向における上方であってもよい。
【0041】
ユーザ端末2は、「チャットで相談する」アイコン65及び「プロフィールを見る」アイコン66を選択可能に表示してよい。アイコン65は、ユーザ端末2のユーザが仲介担当者T01にチャットのメッセージを送信するためのアイコンである。制御部11は、アイコン65が選択されたことを検出すると、チャット画面をユーザ端末2に表示させる。制御部11は、アイコン66が選択されたことを検出すると、仲介担当者T01の詳細なプロフィールを記憶部13から読み出して、ユーザ端末2に送信してよい。
【0042】
図7を参照して、情報処理装置1及びユーザ端末2による情報処理方法が説明される。
【0043】
ステップS1にてユーザ端末2は、不動産の売却を検討するユーザから、入力部25を介して、ユーザ情報及び物件情報の入力を受け付ける。
【0044】
ステップS2にてユーザ端末2は、ユーザ情報と物件情報とを情報処理装置1に送信する。
【0045】
ステップS3にて情報処理装置1の制御部11は、ユーザ情報と、物件情報と、仲介担当者端末3から受信した仲介担当者情報とから、物件と1以上の仲介担当者のそれぞれとのマッチ度を算出する。
【0046】
ステップS4にて制御部11は、マッチ度情報をユーザ端末2に送信する。
【0047】
ステップS5にてユーザ端末2は、表示部24において、マッチ度情報を表示する。
【0048】
以上述べたように本実施形態によれば、情報処理装置1の制御部11の動作は、ユーザ端末2から、ユーザ情報と、売却対象の不動産に関する物件情報とを受信することと、ユーザ情報と、物件情報と、1以上の仲介担当者のそれぞれについての仲介担当者情報とから、物件と前記1以上の仲介担当者のそれぞれとのマッチ度を算出することと、マッチ度情報をユーザ端末2に送信して表示させることと、を含む。この構成により情報処理装置1は、マッチ度をユーザ端末2に通知することができるので、不動産を売却するユーザが仲介担当者を選択する際の判断を支援することができる。
【0049】
また本実施形態によれば、制御部11の動作は、不動産の物件エリアと各仲介担当者の得意エリアとが一致するか否か、不動産の物件タイプと各仲介担当者の得意物件タイプとが一致するか否か、ユーザ端末2のユーザの年齢と各仲介担当者の年齢との差、不動産の物件エリアと各仲介担当者が仲介実績を有するエリアとが一致するか否か、の少なくとも1つからマッチ度を算出することを含む。この構成により情報処理装置1は、マッチ度を一層正確に算出することができる。
【0050】
また本実施形態によれば、制御部11の動作は、ユーザ端末2の表示部24において、マッチ度が高い仲介担当者を、マッチ度が低い仲介担当者よりも上位に表示させることを含む。この構成により情報処理装置1は、ユーザが、自身に合う仲介担当者を容易に発見することを支援することができる。
【0051】
また本実施形態によれば、制御部11の動作は、1以上の仲介担当者のそれぞれにメッセージを送信するためのアイコンをユーザ端末2に表示させることを含む。この構成により情報処理装置1は、ユーザが、選択した仲介担当者と対話することを可能にする。
【0052】
本開示が諸図面及び実施例に基づき説明されるが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変を行ってもよいことに注意されたい。その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。例えば、各手段又は各ステップに含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段又はステップを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0053】
例えば、上記の実施形態において、情報処理装置1の機能又は処理の全部又は一部を実行するプログラムは、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読取り可能な記録媒体は、非一時的なコンピュータ読取可能な媒体を含み、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、又は半導体メモリである。プログラムの流通は、例えば、プログラムを記録したDVD(Digital Versatile Disc)又はCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記録媒体を販売、譲渡、又は貸与することによって行う。またプログラムの流通は、プログラムを任意のサーバのストレージに格納しておき、任意のサーバから他のコンピュータにプログラムを送信することにより行ってもよい。またプログラムはプログラムプロダクトとして提供されてもよい。本開示は、プロセッサが実行可能なプログラムとしても実現可能である。
【0054】
コンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム又はサーバから転送されたプログラムを、一旦、主記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、主記憶装置に格納されたプログラムをプロセッサで読み取り、読み取ったプログラムに従った処理をプロセッサで実行する。コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行してもよい。コンピュータは、コンピュータにサーバからプログラムが転送される度に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行してもよい。サーバからコンピュータへのプログラムの転送は行わず、実行指示及び結果取得のみによって機能を実現する、いわゆるASP型のサービスによって処理を実行してもよい。「ASP」は、application service providerの略語である。プログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものが含まれる。例えば、コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータは、「プログラムに準ずるもの」に該当する。
【符号の説明】
【0055】
1 情報処理装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-10-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と通信可能な情報処理装置であって、制御部を含み、前記制御部は、
前記ユーザ端末から、ユーザ情報と、売却対象の不動産に関する物件情報とを受信することと、
前記ユーザ情報と、前記物件情報と、1以上の仲介担当者のそれぞれについての仲介担当者情報とから、物件と前記1以上の仲介担当者のそれぞれとのマッチ度を算出することと、
マッチ度情報を前記ユーザ端末に送信して表示させることと、
を含む動作を実行し、前記動作は、
前記不動産の物件エリアと、各仲介担当者が仲介実績を有するエリアとが一致する場合に前記マッチ度に所定値を加算することを含み、前記所定値は、一致するエリアで複数の仲介実績がある場合には、仲介実績件数に応じた値である、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記ユーザ端末の表示部において、マッチ度が高い仲介担当者を、マッチ度が低い仲介担当者よりも上位に表示させることを含む、情報処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記1以上の仲介担当者のそれぞれにメッセージを送信するためのアイコンを前記ユーザ端末に表示させることを含む、情報処理装置。
【請求項4】
ユーザ端末と通信可能な情報処理装置による情報処理方法であって、
前記ユーザ端末から、ユーザ情報と、売却対象の不動産に関する物件情報とを受信することと、
前記ユーザ情報と、前記物件情報と、1以上の仲介担当者のそれぞれについての仲介担当者情報とから、物件と前記1以上の仲介担当者のそれぞれとのマッチ度を算出することと、
マッチ度情報を前記ユーザ端末に送信して表示させることと、
を含み、
前記不動産の物件エリアと、各仲介担当者が仲介実績を有するエリアとが一致する場合に前記マッチ度に所定値を加算することを含み、前記所定値は、一致するエリアで複数の仲介実績がある場合には、仲介実績件数に応じた値である、情報処理方法。
【請求項5】
コンピュータを、請求項1に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理装置において、
加算される前記所定値は、前記一致するエリアの区分が小さいほど、大きい、情報処理装置。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記ユーザ端末のユーザの年齢と各仲介担当者の年齢との差から前記マッチ度を算出することを含む、情報処理装置。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記ユーザの年齢と各仲介担当者の年齢との差が小さいほど、前記マッチ度に大きい所定値を加算することを含む、情報処理装置。