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特開2024-119327情報処理システム、情報処理装置及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024119327
(43)【公開日】2024-09-03
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240827BHJP
【FI】
G06Q30/0601
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023026145
(22)【出願日】2023-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩瀬 善則
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 雄
(72)【発明者】
【氏名】中西 淳
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB54
5L049BB54
(57)【要約】
【課題】店舗におけるデリバリーの注文の見逃しを低減すること。
【解決手段】実施形態に係る情報処理システムは、管理サーバ、複数の店舗サーバ及び店舗端末を含む。管理サーバは、店舗に在庫がある商品の当該店舗からのデリバリーを要求する顧客からの注文を集約する外部管理サーバから、注文された商品及び店舗を特定する情報を含む注文データを受け付ける。複数の店舗サーバは、複数の店舗に配置され、それぞれが管理サーバと通信する。店舗端末は、複数の店舗サーバのうちのいずれかの店舗サーバと通信する。管理サーバは、受け付けた注文データを複数の店舗サーバのうちの当該注文データにより特定される店舗の店舗サーバに送信する。複数の店舗サーバのそれぞれは、自店舗での取引ごとの店舗端末による商品の登録を受け付け、注文データを受信した場合、デリバリーの注文が入ったことを自装置及び店舗端末の少なくともいずれかによりユーザに報知する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗に在庫がある商品の当該店舗からのデリバリーを要求する顧客からの注文を集約する外部管理サーバから、注文された商品及び店舗を特定する情報を含む注文データを受け付ける管理サーバと、
複数の店舗に配置され、それぞれが前記管理サーバと通信する複数の店舗サーバと、
前記複数の店舗サーバのうちのいずれかの店舗サーバと通信する店舗端末と、を含み、
前記管理サーバは、受け付けた前記注文データを前記複数の店舗サーバのうちの当該注文データにより特定される店舗の店舗サーバに送信し、
前記複数の店舗サーバのそれぞれは、自店舗での取引ごとの前記店舗端末による商品の登録を受け付け、前記注文データを受信した場合、デリバリーの注文が入ったことを自装置及び前記店舗端末の少なくともいずれかによりユーザに報知する、
情報処理システム。
【請求項2】
前記ユーザへの報知は、前記自装置及び前記店舗端末の少なくともいずれかにおいてデリバリーの注文が入ったことを通知する注文通知をポップ表示することを含む、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記店舗サーバ又は前記店舗端末と通信するプリンタをさらに含み、
前記ユーザへの報知は、前記プリンタによりデリバリーの注文が入ったことを通知する注文通知が印字されたラベルを出力することを含む、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記ユーザへの報知は、前記店舗端末が自店舗での取引ごとの商品の登録中である場合又は前記注文データごとのピッキングされた商品の登録中である場合、前記ポップ表示に代えて、予め定められた領域内のインジケータを点灯することを含む、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
店舗に在庫がある商品の当該店舗からのデリバリーを要求する顧客からの注文に関し、注文された商品を特定する情報を含む注文データを取得する取得部と、
自店舗での取引ごとの商品の登録と、前記注文データごとのピッキングされた商品の登録とを受け付ける情報管理部と、
前記注文データを取得した場合、デリバリーの注文が入ったことをユーザに報知し、前記注文データごとのピッキングされた商品の登録が完了した場合、前記報知を終了する表示制御部と、を備える
情報処理装置。
【請求項6】
店舗に在庫がある商品の当該店舗からのデリバリーを要求する顧客からの注文に関し、注文された商品を特定する情報を含む注文データを取得することと、
自店舗での取引ごとの商品の登録と、前記注文データごとのピッキングされた商品の登録とを共通の商品マスタを用いて受け付けることと、
前記注文データを取得した場合、デリバリーの注文が入ったことをユーザに報知することと、
前記注文データごとのピッキングされた商品の登録が完了した場合、前記報知を終了することと、をコンピュータに実行させるための
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理システム、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、顧客が自身のスマートフォンやタブレット端末等の携帯端末を用いて商品の注文及び決済を行うことができるモバイルオーダーサービスに係る技術が知られている。例えば、モバイルオーダーサービスで受け付けた注文と、店舗の端末で受け付けた注文とを連携する注文連携システムがある。
【0003】
例えば、モバイルオーダーサービスに対応する店舗には、デリバリー事業者が受け付けた顧客の注文データが提供される。しかしながら、コンビニエンスストアなどの店舗においては、店舗に来店した顧客も商品を購入可能である。このため、店員は、店舗での通常業務に加えて、デリバリー事業者からの注文データを別途確認する必要があり、デリバリー事業者からのデリバリーの注文の見逃しが発生するおそれがあった。また、デリバリーの注文の見逃しが発生すると、デリバリー事業者への商品受け渡しが遅延したり、来店した顧客が商品を購入することによりデリバリーの注文に対する商品が不足したりするおそれがあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、店舗におけるデリバリーの注文の見逃しを低減することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る情報処理システムは、管理サーバと、複数の店舗サーバと、店舗端末と、を含む。前記管理サーバは、店舗に在庫がある商品の当該店舗からのデリバリーを要求する顧客からの注文を集約する外部管理サーバから、注文された商品及び店舗を特定する情報を含む注文データを受け付ける。前記複数の店舗サーバは、複数の店舗に配置され、それぞれが前記管理サーバと通信する。前記店舗端末は、前記複数の店舗サーバのうちのいずれかの店舗サーバと通信する。前記管理サーバは、受け付けた前記注文データを前記複数の店舗サーバのうちの当該注文データにより特定される店舗の店舗サーバに送信する。前記複数の店舗サーバのそれぞれは、自店舗での取引ごとの前記店舗端末による商品の登録を受け付け、前記注文データを受信した場合、デリバリーの注文が入ったことを自装置及び前記店舗端末の少なくともいずれかによりユーザに報知する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、実施形態に係る注文連携システムの構成の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る管理サーバの構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態に係る店舗サーバの構成の一例を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態に係る注文連携システムにおいて実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図5図5は、図4の処理において表示される画面の一例を示す図である。
図6図6は、図4の処理において表示される画面の一例を示す図である。
図7図7は、図4の処理において表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して、実施形態に係る情報処理装置、情報処理システム及びプログラムについて説明する。
【0008】
図1は、実施形態に係る注文連携システム1の構成の一例を示す図である。
【0009】
本実施形態に係る注文連携システム1は、デリバリー事業者により提供されるデリバリーサービスなどの外部サービスにおける顧客の注文を、店舗のPOSやOES(Order Entry System)に連携する。注文連携システム1は、店舗を運営する事業者(店舗)と、店舗を利用する顧客と、顧客に店舗の商品に関するデリバリーサービスを提供するデリバリー事業者と、店舗運営及びデリバリーサービスを連携させる注文連携サービスを提供する連携サービス事業者と、を跨いで構築される。デリバリー事業者は、店舗に在庫がある商品についての顧客からの注文を受け付けて、連携サービス事業者を介して当該商品を販売する店舗に注文するとともに、当該注文に係る決済及び注文された商品の店舗から顧客へのデリバリーを行う。
【0010】
注文連携システム1は、少なくとも1つの顧客端末2、少なくとも1つの外部管理サーバ3及び注文管理システム4を有する。注文管理システム4は、少なくとも1つの管理サーバ5、少なくとも1つの店舗サーバ6、少なくとも1つのPOS端末71、少なくとも1つの店員端末72及び少なくとも1つのプリンタ73を有する。
【0011】
なお、顧客端末2、外部管理サーバ3、管理サーバ5、店舗サーバ6、POS端末71、店員端末72及びプリンタ73の数は、図示の例に限らない。
【0012】
顧客端末2及び外部管理サーバ3は、例えばインターネットなどのネットワークNを介して互いに通信可能に接続されている。また、管理サーバ5は、外部管理サーバ3、店舗サーバ6及び店員端末72のそれぞれとの間において、当該ネットワークNを介して互いに通信可能に接続されている。また、店舗サーバ6は、POS(Point Of Sales)端末71、店員端末72及びプリンタ73のそれぞれとの間において、例えば店舗内のLAN(Local Area Network)などのネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。
【0013】
ここで、実施形態に係る注文連携システム1又は注文管理システム4は、情報処理システムの一例である。また、実施形態に係る管理サーバ5又は店舗サーバ6は、情報処理装置の一例である。また、実施形態に係る店舗サーバ6、POS端末71又は店員端末72は、店舗端末の一例である。
【0014】
また、店舗端末には、店舗サーバ6、POS端末71又は店員端末72の他に、店舗内に設置される所定のコンテンツや情報等を表示するためのデジタルサイネージ端末、商品の価格・商品名・商品に関連する情報等を表示する電子棚札端末等も含まれてもよい。なお、この場合、デジタルサイネージ端末や電子棚札端末は、表示情報を出力する通知先として機能することができる。
【0015】
顧客端末2は、デリバリーサービスを利用する顧客が操作する情報処理端末である。顧客端末2としては、スマートフォンやタブレット端末などが適宜利用可能である。顧客端末2は、外部管理サーバ3との間で情報を送受信する。顧客端末2は、例えば、デリバリーサービスの事業者などが提供するアプリの機能又はWebブラウザを用いて外部管理サーバ3との間で情報を送受信する。顧客は、顧客端末2を用いて店舗の商品のデリバリーを注文することができる。これにより、顧客は、注文した商品のデリバリーを受けることができる。
【0016】
外部管理サーバ3は、デリバリーサービス事業者によって管理されるサーバ装置である。外部管理サーバ3は、例えばデリバリーサービスの会員についてのIDや氏名、通知先、決済用情報などが対応付けて登録された会員マスタを保持する。また、外部管理サーバ3は、デリバリーサービスの会員の顧客端末2から受け付けた注文情報のデータ(以下、注文データと記載する。)を会員IDに対応付けて記憶する。例えば、注文データは、注文する店舗を特定するコードと、注文する商品を特定するコードとを少なくとも含む。外部管理サーバ3が受け付けた注文データは、管理サーバ5を介して店舗サーバ6に送信される。また、外部管理サーバ3は、顧客端末2から決済要求を受け付けると、決済事業者の決済サーバ(図示しない)との間で情報を送受信して当該顧客の注文に係る決済を完了させる。一例として、外部管理サーバ3は、店舗に在庫がある商品の当該店舗からのデリバリーを要求する顧客からの注文を集約する。
【0017】
管理サーバ5は、連携サービス事業者によって管理されるサーバ装置である。一例として、管理サーバ5は、外部管理サーバ3から、注文された商品及び店舗を特定する情報を含む注文データを受け付ける。一例として、管理サーバ5は、受け付けた注文データを複数の店舗サーバ6のうちの当該注文データにより特定される店舗の店舗サーバ6に送信する。管理サーバ5の詳細については後述する(図2参照)。
【0018】
なお、管理サーバ5は、外部管理サーバ3の機能の一部又は全部を実現可能に構成されていてもよい。また、管理サーバ5は、店舗サーバ6の機能の一部又は全部を実現可能に構成されていてもよい。
【0019】
店舗サーバ6は、注文商品を販売する店舗によって管理されるサーバ装置である。店舗サーバ6は、ストコン(ストアコンピュータ,ストアコントローラ)であってもよい。一例として、店舗サーバ6は、複数の店舗のそれぞれに配置され、管理サーバ5と通信する。一例として、店舗サーバ6は、自店舗での取引ごとのPOS端末71による商品の登録を受け付ける。一例として、店舗サーバ6は、管理サーバ5からの注文データを受信した場合、デリバリーの注文が入ったことを自装置、POS端末71、店員端末72及びプリンタ73の少なくともいずれかによりユーザに報知する。店舗サーバ6の詳細については後述する(図3参照)。
【0020】
なお、店舗サーバ6は、管理サーバ5の機能の一部又は全部を実現可能に構成されていてもよい。また、店舗サーバ6は、POS端末71の機能の一部又は全部を実現可能に構成されてもよい。また、店舗サーバ6は、店員端末72の機能の一部又は全部を実現可能に構成されてもよい。また、店舗サーバ6は、プリンタ73を搭載し、一体に構成されてもよい。
【0021】
POS端末71は、例えば店舗に設置される情報処理端末である。一例として、POS端末71は、店舗サーバ6と通信する。POS端末71は、店舗に来店した顧客についての取引ごとの商品の登録処理及び会計処理を実行する。なお、POS端末71は、店舗サーバ6の機能の一部又は全部を実現可能に構成されてもよい。また、POS端末71は、店員端末72の機能の一部又は全部を実現可能に構成されてもよい。また、POS端末71は、プリンタ73を搭載し、一体に構成されてもよい。
【0022】
店員端末72は、例えば店舗内で店員が携帯する情報機器である。一例として、店員端末72は、管理サーバ5及び店舗サーバ6のそれぞれと通信する。なお、店員端末72は、店舗サーバ6の機能の一部又は全部を実現可能に構成されてもよい。例えば、店員端末72は、店舗サーバ6と一体に構成されてもよい。また、店員端末72は、POS端末71の機能の一部又は全部を実現可能に構成されてもよい。例えば、店員端末72は、POS端末71と一体に構成されてもよい。また、店員端末72は、プリンタ73を搭載し、一体に構成されてもよい。
【0023】
プリンタ73は、例えば店舗内に設置される。プリンタ73は、注文された商品の情報を含む受渡情報が印字された伝票を発行する。なお、プリンタ73は、後述のピッキング情報が印字された伝票を発行してもよい。
【0024】
ここで、図面を参照しつつ管理サーバ5のハードウェア構成について説明する。図2は、実施形態に係る管理サーバ5の構成の一例を示すブロック図である。
【0025】
管理サーバ5は、制御部51、記憶部52、通信部53、操作部54及び表示部55を有する。制御部51、記憶部52、通信部53、操作部54及び表示部55は、バス59などを介して互いに接続されている。
【0026】
制御部51は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有する。CPU、ROM及びRAMは、内部バスを介して通信可能に接続される。制御部51は、例えば一般的なコンピュータと同様に構成され、ROMや記憶部52に記憶された各種プログラムをRAMにロードし、ロードされた各種プログラムをCPUが実行することにより管理サーバ5の各部の動作を制御するように構成される。
【0027】
なお、実施形態に係る制御部51のCPUは、管理サーバ5におけるプロセッサの一例である。当該プロセッサとしては、CPUに代えて、あるいはCPUに加えて、他のプロセッサが設けられてもよい。他のプロセッサとしては、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などの各種プロセッサや、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)で実現される専用演算回路などが適宜利用可能である。
【0028】
記憶部52は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶媒体を備えた記憶装置である。記憶部52は、管理サーバ5の動作に係る各種プログラムや各種データを記憶する。一例として、記憶部52は、制御プログラム521、店舗マスタ522、陳列情報523、在庫実績524、注文情報525、ピッキング情報526及び受渡情報527を記憶する。
【0029】
制御プログラム521は、管理サーバ5を動作させるためのプログラムである。
【0030】
店舗マスタ522は、注文管理システム4の複数の店舗の情報を管理するマスタファイルである。一例として、店舗マスタ522は、店舗IDに対応付けて店舗名及び通知先を記憶する。店舗IDは、店舗を特定する情報である。店舗名は、店舗の名称を示す情報である。通知先は、店舗サーバ6及び店員端末72の通信アドレスや店舗の電話番号などの店舗の通知先を示す情報である。
【0031】
陳列情報523は、注文管理システム4の複数の店舗のそれぞれにおける各商品の位置を示す情報である。一例として、陳列情報523は、商品コード(例えばJAN)やゴンドラNo、棚位置、段、列、フェイス数の情報を含む。
【0032】
在庫実績524は、注文管理システム4の複数の店舗のそれぞれにおける各商品の在庫を示す情報である。一例として、在庫実績524は、商品コード(例えばJAN)や在庫数、品切れフラグの情報を含む。
【0033】
注文情報525は、注文管理システム4の複数の店舗のそれぞれにおけるデリバリー注文の情報である。一例として、注文情報525は、配達番号や商品コード(例えばJAN)、数量、単価の情報を含む。
【0034】
ピッキング情報526は、注文管理システム4の複数の店舗のそれぞれに対するデリバリー注文ごとのピッキング情報626であり、店舗内の商品の位置及び数量を少なくとも含む情報である。店舗内の商品の位置の情報は、例えば、店舗レイアウトイメージ833(図7参照)及びゴンドラ位置情報イメージを含む。ゴンドラ位置情報イメージは、ゴンドラにおける商品の位置を示す情報であり、例えば、店舗レイアウトイメージ833において対象のゴンドラが選択された場合に表示され得る。ゴンドラ位置情報イメージには、例えば、ゴンドラNoや棚位置、段、列、フェイスといったゴンドラ内の商品位置を特定する情報が含まれる。
【0035】
受渡情報527は、注文管理システム4の複数の店舗のそれぞれに対するデリバリー注文ごとの受渡情報627である。
【0036】
通信部53は、ネットワークNを介して、管理サーバ5の外部との間で通信を行うための通信インタフェースである。通信部53は、制御部51の制御に従い、外部装置との間で情報(データ)を送受信するように構成される。
【0037】
操作部54は、ユーザの操作入力を受け付ける入力インタフェースである。操作部54としては、キーボードやタッチパネル、マウスなどの種々の入力デバイスが適宜利用可能である。
【0038】
表示部55は、制御部51の制御に従い、生成された画面を表示するように構成される。表示部55としては、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの各種の表示デバイスが適宜利用可能である。
【0039】
ここで、図2を参照しつつ管理サーバ5の機能構成について説明する。
【0040】
制御部51は、RAMにロードされた制御プログラム521を実行することにより、図2に示すように、入出力制御部511、情報管理部512及び表示制御部513としての機能を実現する。
【0041】
入出力制御部511は、管理サーバ5における各種情報の入出力を制御する。ここで、実施形態に係る入出力制御部511は、取得部及び出力部の一例である。
【0042】
一例として、入出力制御部511は、店舗に在庫がある商品の当該店舗からのデリバリーを要求する顧客からの注文に関し、注文された商品及び店舗を特定する情報を含む注文データを、外部管理サーバ3から取得する。一例として、入出力制御部511は、注文された商品を特定する情報を含む注文データを対象店舗の店舗サーバ6へ出力する。
【0043】
一例として、入出力制御部511は、デリバリーの注文において品切れとして取り扱う商品を示す、在庫実績524に基づく品切れ情報を店舗サーバ6から取得する。一例として、入出力制御部511は、品切れ情報を外部管理サーバ3へ出力する。
【0044】
また、一例として、入出力制御部511は、在庫実績524に基づく品切れ情報を顧客端末2に出力する。顧客端末2は、当該品切れ情報を受信すると、該当の商品が品切れであることの表示を顧客端末2の表示部(図示しない)に行う。または、入出力制御部511は、顧客端末2に対して品切れに該当する商品を非表示とする情報を顧客端末2に出力する。顧客端末2は、当該情報を受信すると、顧客端末2の表示部において該当の商品を非表示とする。また、所定の商品が品切れの状態から入荷などされ、品切れの状態ではなくなった場合、入出力制御部511は、顧客端末2に対して品切れ表示を消す情報、または、品切れであるため非表示とさせている商品を表示させる情報を出力してもよい。
【0045】
情報管理部512は、管理サーバ5における各種情報の更新やその記録を制御する。
【0046】
一例として、情報管理部512は、注文データごとのピッキング登録が完了したとき、あるいは、店舗の店頭における一取引の売上登録が完了したとき、在庫実績524を更新する。
【0047】
表示制御部513は、管理サーバ5における各種情報の表示部55による表示を制御する。なお、表示制御部513は、表示部55に限らず、注文管理システム4の各装置における表示のための表示情報を生成してもよい。
【0048】
ここで、図面を参照しつつ店舗サーバ6のハードウェア構成について説明する。図3は、実施形態に係る店舗サーバ6の構成の一例を示すブロック図である。
【0049】
店舗サーバ6は、制御部61、記憶部62、通信部63、操作部64及び表示部65を有する。制御部61、記憶部62、通信部63、操作部64及び表示部65は、バス69などを介して互いに接続されている。
【0050】
制御部61は、CPU、ROM及びRAMを有する。CPU、ROM及びRAMは、内部バスを介して通信可能に接続される。制御部61は、例えば一般的なコンピュータと同様に構成され、ROMや記憶部62に記憶された各種プログラムをRAMにロードし、ロードされた各種プログラムをCPUが実行することにより店舗サーバ6の各部の動作を制御するように構成される。
【0051】
なお、実施形態に係る制御部61のCPUは、店舗サーバ6におけるプロセッサの一例である。当該プロセッサとしては、CPUに代えて、あるいはCPUに加えて、他のプロセッサが設けられてもよい。他のプロセッサとしては、GPU、DSPなどの各種プロセッサや、ASIC、FPGAで実現される専用演算回路などが適宜利用可能である。
【0052】
記憶部62は、HDDやSSDなどの不揮発性の記憶媒体を備えた記憶装置である。記憶部62は、店舗サーバ6の動作に係る各種プログラムや各種データを記憶する。一例として、記憶部62は、制御プログラム621、商品マスタ622、注文情報625、ピッキング情報626及び受渡情報627を記憶する。
【0053】
制御プログラム621は、店舗サーバ6を動作させるためのプログラムである。
【0054】
商品マスタ622は、店舗で販売する商品の商品情報を管理するマスタファイルである。一例として、商品マスタ622は、商品IDに対応付けて商品名及び単価を記憶する。商品IDは、商品を特定する情報である。商品名は、商品の名称を示す情報である。単価は、商品の販売単位あたりの価格を示す情報である。なお、商品マスタ622は、商品画像など他の商品情報を記憶してもよい。なお、本実施形態に係る商品マスタ622は、例えば店頭販売とデリバリー注文との間で共通である。
【0055】
注文情報625は、自店舗におけるデリバリー注文の情報である。一例として、注文情報625は、配達番号や商品コード(例えばJAN)、数量、単価の情報を含む。
【0056】
ピッキング情報626は、自店舗におけるデリバリー注文ごとのピッキング作業のための情報である。一例として、ピッキング情報626は、自店舗内の商品の位置及び数量を少なくとも含む情報である。
【0057】
受渡情報627は、自店舗におけるデリバリー注文ごとの情報である。一例として、受渡情報627は、デリバリー注文の注文受付時間や受け渡し時間、デリバリー事業者名、伝票番号、商品名及び数量などの情報を含む。
【0058】
通信部63は、ネットワークNを介して、店舗サーバ6の外部との間で通信を行うための通信インタフェースである。通信部63は、制御部61の制御に従い、外部装置との間で情報(データ)を送受信するように構成される。
【0059】
操作部64は、ユーザの操作入力を受け付ける入力インタフェースである。操作部64としては、キーボードやタッチパネル、マウスなどの種々の入力デバイスが適宜利用可能である。
【0060】
表示部65は、制御部61の制御に従い、生成された画面を表示するように構成される。表示部65としては、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの各種の表示デバイスが適宜利用可能である。
【0061】
ここで、図3を参照しつつ店舗サーバ6の機能構成について説明する。
【0062】
制御部61は、RAMにロードされた制御プログラム621を実行することにより、図3に示すように、入出力制御部611、情報管理部612及び表示制御部613としての機能を実現する。
【0063】
入出力制御部511は、店舗サーバ6における各種情報の入出力を制御する。ここで、実施形態に係る入出力制御部611は、取得部及び出力部の一例である。
【0064】
一例として、入出力制御部611は、店舗に在庫がある商品の当該店舗からのデリバリーを要求する顧客からの注文に関し、注文された商品を特定する情報を含む注文データを管理サーバ5から取得する。
【0065】
一例として、入出力制御部611は、注文データごとのピッキング登録が完了した後、当該注文データごとのピッキング対象の商品に添付するための伝票を出力するための印字情報をプリンタ73へ出力する。
【0066】
一例として、入出力制御部611は、デリバリーの注文において品切れとして取り扱う商品を示す、在庫実績524に基づく品切れ情報を管理サーバ5へ出力する。当該品切れ情報は、在庫実績524における数量が予め定められた在庫の閾値を下回った商品を示す商品コードを含んでもよい。この在庫の閾値は、予め定められて記憶部62などに記憶されているとする。なお、在庫の閾値は、在庫実績524の更新頻度に基づいて設定されてもよい。例えば、更新頻度が低いほど、すなわち更新の時間間隔が長いほど、在庫の閾値を高く設定してもよい。この場合、更新頻度が低くても在庫の閾値を高く設定することで、適切なタイミングで品切れ情報を通知することが出来る。また、例えば、店頭販売に伴う更新頻度が高いほど、在庫の閾値を低く設定してもよい。この場合、更新頻度が高い場合であっても在庫の閾値を低く設定することで、頻繁に品切れ情報が通知されることが減るため適切なタイミングで品切れ情報を通知することが出来る。
【0067】
また、例えば、更新頻度が高いほど、すなわち更新の時間間隔が長いほど、在庫の閾値を低く設定してもよい。この場合、更新頻度が高くても在庫の閾値を低く設定することで、頻繁に品切れ情報が通知されることが減るため、適切なタイミングで品切れ情報を通知することが出来る。また、例えば、店頭販売に伴う更新頻度が低いほど、在庫の閾値を高く設定してもよい。この場合、更新頻度が低い場合であっても在庫の閾値を高く設定することで、実際に商品が品切れになったタイミングをきっかけに品切れ情報が通知されるため適切なタイミングで品切れ情報を通知することが出来る。
【0068】
情報管理部612は、店舗サーバ6における各種情報の更新やその記録を制御する。
【0069】
一例として、情報管理部612は、自店舗での取引ごとの商品の登録と、デリバリー注文の注文データごとのピッキングされた商品の登録とを受け付ける。一例として、情報管理部612は、これらの登録を共通の商品マスタ622を用いて受け付ける。
【0070】
一例として、情報管理部612は、注文データごとのピッキング登録が完了した後、該注文データごとのピッキングされた商品の登録結果に基づき店舗売上として自動計上する。
【0071】
一例として、情報管理部612は、在庫実績524における数量が在庫の閾値を下回った商品を、品切れ情報の出力対象の商品として特定する。
【0072】
表示制御部613は、店舗サーバ6における各種情報の表示部65による表示を制御する。なお、表示制御部613は、表示部65に限らず、店舗内の各装置における表示のための表示情報を生成してもよい。
【0073】
一例として、表示制御部613は、管理サーバ5から注文データが取得された場合、デリバリーの注文が入ったことをユーザに報知する。一例として、表示制御部613は、注文データごとのピッキングされた商品の登録が完了した場合、当該報知を終了する。
【0074】
一例として、表示制御部613は、管理サーバ5から注文データが取得された場合、当該注文データと、自店舗における商品の配置を示す陳列情報と、自店舗における商品の在庫を示す在庫実績524とに基づいて、注文データごとのピッキング対象の商品についての商品情報、数量及び配置を表示するためのピッキング用データを生成する。
【0075】
上記構成の注文連携システム1の動作例について説明する。図4は、実施形態に係る注文連携システム1において実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0076】
顧客は、顧客端末2を用いて店舗に在庫がある商品の当該店舗からのデリバリーを要求する注文を入力する(S1)。顧客端末2は、注文情報のデータ(注文データ)を外部管理サーバ3へ出力する(S2)。
【0077】
外部管理サーバ3は、顧客端末2からの顧客の注文データを取得し、集約する(S3)。また、外部管理サーバ3は、集約した注文データのそれぞれを対応する注文連携サービスを提供する注文管理システム4の管理サーバ5へ出力する(S4)。
【0078】
管理サーバ5は、外部管理サーバ3からの注文データを取得し、これらの注文データを集約し、注文情報525を更新する(S5)。また、管理サーバ5は、集約した注文データのそれぞれを対応する店舗の店舗サーバ6へ出力する(S6)。
【0079】
店舗サーバ6は、管理サーバ5からの注文データを取り込み、注文情報625として保持する。なお、店舗サーバ6は、例えば予め定められた周期やタイミングで管理サーバ5から注文データを取り出すことにより取得してもよいし、例えば管理サーバ5がプッシュ送信した注文データを受信することにより取得してもよい。
【0080】
このように、顧客がデリバリー注文を完了した場合、デリバリー事業者の外部管理サーバ3から注文管理システム4にデリバリーの注文が連携され、さらに当該注文データは、外部管理サーバ3、管理サーバ5及び店舗サーバ6に連携される。
【0081】
また、店舗サーバ6は、管理サーバ5からの注文データを取得した場合、デリバリーの注文が入ったことを通知する注文通知を行い、デリバリーの注文が入ったことをユーザ(店員)に報知する。なお、店舗サーバ6は、表示部65により通知画面を表示することにより報知を行ってもよい。また、店舗サーバ6は、表示情報を出力してPOS端末71や店員端末72のディスプレイ(図示しない)に通知画面を表示させることにより報知を行ってもよい。また、店舗サーバ6は、印字情報を出力してプリンタ73に注文情報(注文通知)が印字された伝票を発行させることにより報知を行ってもよい。
【0082】
図5は、図4の処理において表示される画面810の一例を示す図である。図5は、店舗サーバ6から表示情報を出力してPOS端末71のディスプレイ(図示しない)に注文通知の画面810を表示させる場合を例示する。図5は、POS端末71において、商品登録画面の上にポップ表示811を重ねて表示していることを示す。ここで、商品登録画面は、顧客が購入する商品を登録することが可能な画面の一例である。この商品登録画面は、例えば、「新聞」「スナック総菜」、「ポテト」、「ホット串もの」、「ソフトパフェ」、「中華まん」、「ドリンク」、「株主優待券対象商品」等の商品を登録するためのプリセットキーが表示されている。また、この商品登録画面は、店員によるプリセットキーの操作や商品に付されたバーコード読取によって登録された商品の「商品名」、「単価」、「数量」、「金額」「税区分」等の情報を表示する明細表示エリアを含んでもよい。なお、明細表示エリアは、必ずしも「商品名」、「単価」、「数量」、「金額」「税区分」の情報が表示される必要はなく、これら何れかの情報を含んで表示されていればよい。また、この商品登録画面は、空きビンの登録を行うための「空ビン」キーを設けていてもよいし、「売価を確認するための「売価確認」キー、取引のログを示すジャーナルデータを確認するための「ジャーナル」キー、電子レシートの代わりに紙でのレシート出力を要望する顧客に対して紙レシートを発行するための「電子レシートの紙レシート出力」キーを設けていてもよい。
【0083】
図5の画面810は、注文通知のポップ表示811を含む。ポップ表示811は、「デリバリーの注文が入りました。タブレットにて注文を確認してください。」といったメッセージ813を含む。図5において、POS端末71は、注文通知のポップ表示811を商品登録画面上に重ねて表示させる。これにより、店員端末72において注文通知をポップさせることにより、店員のデリバリー注文の見逃しを抑制することができる。このように、デリバリー注文の専用端末に限らず、店員が店舗でのデリバリー注文の他の業務で使用する店舗サーバ6やPOS端末71、店員端末72において注文通知をポップさせることにより、店員のデリバリー注文の見逃しを抑制することができる。
【0084】
また、ポップ表示811は、店員が注文通知を確認したことを入力する確認ボタン815の表示をさらに含む。このように、店員の確認をもって注文通知のポップを非表示とする構成によれば、店員のデリバリー注文の見逃しをさらに抑制することができる。
【0085】
また、図5の画面810は、「注文通知」のインジケータ817の表示をさらに含む。例えば、インジケータ817は、その店舗にデリバリー注文が入った場合に点灯し、すべてのデリバリー注文のピッキング登録が完了した場合に消灯する。つまり、インジケータ817の点灯により、少なくとも1つのデリバリー注文についてピッキング登録が完了していない状態であることを店員に通知することができる。これにより、店員のデリバリー注文の見逃しをさらに抑制することができる。また、この場合、商品登録画面に重ねてポップ表示811が表示されない(言い換えると、登録した「商品名」、「単価」、「数量」、「金額」、「税区分」等を表示する明細表示エリアとは異なるエリアにインジケータ817が表示される)ことから、POS端末71において、店員が操作する商品登録の作業を妨げることなく、少なくとも1つのデリバリー注文についてピッキング登録が完了していない状態であることを店員に通知することができる。
【0086】
なお、店舗サーバ6は、例えばPOS端末71が自店舗に来店した顧客に関する取引ごとの商品の登録中である場合、あるいは、例えば店員端末72が注文データごとのピッキングされた商品の登録中である場合、ポップ表示811を行わなくてもよい。一方、インジケータ817は、その店舗にデリバリー注文が入った場合に点灯させる。なお、店舗サーバ6は、登録が完了次第、ポップ表示811を行ってもよい。この構成によれば、注文通知のポップが店員の作業を妨げることなく、注文通知を店員に報知することができる。
【0087】
ここで、図4を再び参照しつつ、処理の流れの説明を続ける。
【0088】
店舗サーバ6は、例えばポップ表示811の確認ボタン815に対する操作や、店員端末72によりピッキング作業の開始を指示する操作により注文受付の登録(作業開始登録)が行われた場合(S9)、陳列情報及び在庫実績を管理サーバ5に要求する(S10)。管理サーバ5は、店舗サーバ6からの要求に応じて、記憶部52に記憶されている対象の店舗に関する陳列情報523及び在庫実績524を店舗サーバ6へ出力する(S11)。
【0089】
店舗サーバ6は、注文データと、自店舗に関する陳列情報523及び在庫実績524とに基づいて、ピッキング情報のデータ(ピッキング用のデータ)を生成する(S12)。店舗サーバ6は、生成したピッキング情報を管理サーバ5へ出力する(S13)。
【0090】
管理サーバ5は、各店舗からのピッキング情報を取得して、集約し、ピッキング情報526を更新する(S14)。また、管理サーバ5は、ピッキング情報を表示するためのピッキング表示情報を生成して店員端末72へ出力する(S15)。
【0091】
店員端末72は、店舗サーバ6において生成されたピッキング情報を含むピッキング画面(図6及び図7参照)をディスプレイ(図示しない)により表示する(S16)。なお、ここでは店員端末72においてピッキング画面が表示される場合を例示するが、これに限らない。ピッキング画面は、店舗サーバ6、POS端末71及び店員端末72のいずれにおいて表示されてもよい。また、プリンタ73によりピッキング情報が印字された伝票を発行させることによりピッキング情報の提示が行われてもよい。
【0092】
ここでは、店員端末72としてタブレットPCが利用される場合であって、当該タブレットPCにカメラが搭載されている場合を例にピッキング作業について説明を続ける。
【0093】
店員は、ピッキング画面(図6及び図7参照)又はピッキング情報が印字された伝票を参照しながらデリバリー注文ごとの商品のピッキング作業を行う。一例として、店員は、ピッキングした商品のラベルをPOS端末71や店員端末72に搭載されたカメラ(図示しない)でスキャンすることにより、ピッキングした商品を登録する。一例として、店員は、ピッキングした商品のラベルを店舗サーバ6やPOS端末71、店員端末72に接続された外付けスキャナ(図示しない)でスキャンすることにより、ピッキングした商品を登録する。
【0094】
店員端末72は、ピッキング登録された商品を示す登録情報を管理サーバ5へ出力する(S17)。また、管理サーバ5は、ピッキング結果を集約(S18)し、ピッキング結果を店舗サーバ6へ出力する(S19)。店舗サーバ6は、管理サーバ5からのピッキング結果と注文データとを照合(S20)し、照合結果に応じてピッキング情報626を更新するとともに、照合結果を管理サーバ5へ出力する(S21)。管理サーバ5では、照合結果に応じてピッキング情報526が更新される。また、店員端末72のピッキング画面(図6及び図7参照)は、ピッキング情報526の更新に伴い更新される。その後、店員端末72は、デリバリー注文ごとのピッキング対象のすべての商品がピッキング登録された場合、登録完了通知を管理サーバ5へ出力する(S22)。なお、登録完了は、管理サーバ5において判断されてもよく、管理サーバ5から店員端末72へ出力された登録完了通知に応じてピッキング画面(図6及び図7参照)が更新される態様もあり得る。
【0095】
管理サーバ5は、店員端末72からの登録完了通知を受けて、在庫実績524を更新する(S23)。また、管理サーバ5は、更新された在庫実績524に基づく取扱情報を外部管理サーバ3へ出力する(S24)。在庫実績524の更新については後述する。
【0096】
また、管理サーバ5は、店員端末72からの登録完了通知を受けて、ピッキングが完了したことを通知するピッキング結果通知を外部管理サーバ3へ出力する(S25)。例えば外部管理サーバ3は、管理サーバ5からのピッキング結果通知を受けて、そのデリバリー注文の配達員の携帯端末や顧客の顧客端末2におけるステータス表示を更新したりする。
【0097】
このように、本実施形態に係る注文連携システム1においては、バーコードなどのピッキングした商品のラベルをスキャンしてピッキング登録を行い、数量登録を行うことができる。この構成によれば、ピッキング漏れを検出可能であるため、ピッキング漏れを抑制することができる。
【0098】
図6は、図4の処理において表示される画面820の一例を示す図である。図6の画面820は、店員端末72において表示されるピッキング画面を例示する。
【0099】
図6の画面820は、自店舗に入った複数のデリバリー注文8211,8212,8213,8214,8215を一覧表示する表示領域821を含む。図6の表示領域821において、各デリバリー注文8211,8212,8213,8214,8215のそれぞれは、「ステータス」、「注文番号」、「提供方法」、「対象商品数」、「準備完了までの時間」及び「準備完了時間」の表示を含む。「ステータス」としては、いずれの商品も登録されていない状態を示す「新規」や、少なくとも1つの商品が登録されているが登録完了していない状態を示す「仕掛」、後のピッキング作業予定であることを示す「予約」といった情報が表示される。「注文番号」としては、注文データを一意に特定するための情報が表示される。「提供方法」としては、デリバリー事業者によって顧客まで配送する「配達」や、顧客が店舗に来店して受け取る「受渡」といった情報が表示され得る。「対象商品数」としては、そのデリバリー注文において注文されたピッキング対象の商品の点数を示す情報が表示される。「準備完了までの時間」及び「準備完了時間」としては、デリバリー事業者やロッカー事業者から指定された受渡時間までの残り時間や当該受渡時間といった情報が表示される。
【0100】
また、図6の画面820は、表示領域821において選択されたデリバリー注文の商品に関する情報を表示する表示領域823を含む。図6の表示領域823は、商品名や金額、陳列場所、ピッキング対象の数量、ピッキング登録済みの数量といった情報を表示する。
【0101】
また、図6の画面820は、ユーザ操作を受け付けるための操作部825,826の表示を含む。例えば、表示領域821においていずれかのデリバリー注文が選択された状態で「実行」ボタン8251に対する操作が行われた場合、店員端末72は、デリバリー注文についての詳細表示画面を表示する。
【0102】
図7は、図4の処理において表示される画面830の一例を示す図である。図7の画面830は、図6の画面820においてデリバリー注文8211が選択された場合の詳細表示画面を例示する。
【0103】
図7の画面830は、デリバリー注文8211のオーダ情報の表示領域831を含む。図7の表示領域831は、「注文番号」、「提供方法」、「準備完了までの時間」及び「準備完了時間」の表示を含む。
【0104】
また、図7の画面830は、図6の画面820と同様に表示領域823を含む。
【0105】
また、図7の画面830は、図6の画面820と同様に操作部825の表示を含む。
【0106】
また、図7の画面830は、店舗レイアウトイメージ833の表示を含む。店舗レイアウトイメージ833の表示は、表示対象のデリバリー注文に関し、ピッキング対象の商品の店舗内の位置をマップ表示するものである。店舗レイアウトイメージ833に表示されるゴンドラNoは、表示領域823の陳列場所を示す陳列情報523の表示に対応する。
【0107】
一例として、店舗レイアウトイメージ833においては、ピッキング対象の商品の位置、表示領域823において選択中の商品の位置、ピッキング済の商品の位置、未陳列の商品の位置が識別可能に表示される。一例として、表示領域823においても、店舗レイアウトイメージ833と同様に、商品の状態が識別可能に表示される。
【0108】
このように、実施形態に係る注文連携システム1においては、注文データ、陳列情報523及び在庫実績524を元にピッキング用のデータが生成される。また、店員端末72などにピッキング情報を含む画面820,830を表示する。具体的には、ピッキング対象の商品情報、数量及び陳列場所が表示される。この構成によれば、店員は、画面820,830を参照しながらピッキングを行うことにより、ピッキング作業を容易に行うことができる。
【0109】
また、店舗レイアウトイメージ833においては、例えば店内調理が必要な商品や店舗在庫がない商品など、欠品中の商品が識別可能に表示されてもよい。これにより、店内調理が必要な商品の見逃しを抑制することができる。
【0110】
また、図7の画面830の表示領域823においては、合計ピッキング予定数及び現在ピッキング数の表示をさらに含む。これにより、ピッキングした商品の数量確認が容易となるため、ピッキング漏れを抑制することができる。
【0111】
ここで、図4を再び参照しつつ、処理の流れの説明を続ける。
【0112】
店舗サーバ6は、ピッキング登録が完了した場合、受渡情報627を生成(S26)し、生成した受渡情報627を管理サーバ5へ出力する(S27)。なお、店舗サーバ6は、例えば照合結果に基づきピッキング登録の完了を検出可能であるが、例えば店員端末72又は管理サーバ5から登録完了通知を受信してもよく、当該登録完了通知の受信に応じて受渡情報627を生成してもよい。
【0113】
管理サーバ5は、店舗サーバ6からの受渡情報627を受信し、集約して受渡情報527を更新する(S28)。また、管理サーバ5は、更新後の受渡情報527に基づいて、外部管理サーバ3へデリバリー注文が受渡可能になったことを通知する受渡情報通知を出力する(S29)。例えば外部管理サーバ3は、管理サーバ5からの受渡情報通知を受けて、そのデリバリー注文の配達員の携帯端末や顧客の顧客端末2におけるステータス表示を更新したりする。
【0114】
また、店舗サーバ6は、ピッキング登録が完了した場合、引き渡し商品に貼り付けるための伝票をプリンタ73により出力する(S30)。例えば店員は、出力された伝票をピッキングした商品に添付する。例えば店員は、店頭において伝票が添付された商品をデリバリー事業者側の配達員に引き渡す。この引き渡しの際、店員は、伝票に印字された伝票番号をスキャン又は入力し、受け渡し完了登録を行う。
【0115】
また、店舗サーバ6は、ピッキング登録が完了した場合、ピッキング登録を店舗売上としてPOSに自動計上する(S31)。具体的には、店舗サーバ6は、店舗に来店した顧客の取引の商品についてのPOS端末71における商品登録と同様にピッキング登録を取り扱うことにより、ピッキング登録を自動売上する。
【0116】
このように、実施形態に係る注文連携システム1においては、ピッキング完了時に自動で売上を登録することができる。これにより、POS端末71における売上登録作業を不要とし、デリバリー注文に係る作業を効率化することができる。
【0117】
なお、店舗サーバ6は、共通の商品マスタ622を用いて、POS端末71による商品登録に基づく売上登録と、ピッキング登録に基づく売上登録とを実行するように構成されている。一方、店舗サーバ6は、売上登録がPOS端末71による商品登録と、ピッキング登録とのいずれに基づくかに応じて、手数料を加算して自動売上登録することができる。コンビニエンスストアなどの店舗では、店頭販売とデリバリー注文との間で共通の商品在庫である。このため、共通の商品マスタ622を用いる構成によれば、その管理を簡易化しつつ、店頭販売とデリバリー注文との間で価格を異ならせる一物二価を実現することができる。
【0118】
なお、店舗サーバ6は、売上登録がPOS端末71による商品登録と、ピッキング登録とのいずれに基づくかに応じて店頭販売用の商品マスタと、デリバリー注文用の商品マスタとを切り替えることで一物二価を実現する構成であっても構わない。
【0119】
また、店舗サーバ6は、店舗での販売により店頭売上登録があった場合、取引ごとの売上情報を管理サーバ5へ出力する(S41)。この売上情報は、一例として、商品コード(例えばJAN)及び数量の情報を含む。
【0120】
管理サーバ5は、店舗サーバ6からの売上情報を受けて、例えば店員端末72からの登録完了通知を受けた場合と同様に、在庫実績524を更新する(S42)。また、管理サーバ5は、更新された在庫実績524に基づく取扱情報を外部管理サーバ3へ出力する(S43)。
【0121】
このように、実施形態に係る注文連携システム1においては、店舗での販売により店頭売上登録があった場合やピッキング登録が完了した場合に在庫実績524を更新する。この構成によれば、デリバリー注文と店頭販売との間で共通の商品在庫を用いる場合であっても、デリバリー注文後に店頭販売により在庫切れになることを抑制することができる。
【0122】
また、管理サーバ5又は店舗サーバ6は、在庫実績524が更新された場合、更新後の在庫実績524における数量が在庫の閾値を下回った商品を、品切れ情報の出力対象の商品として特定する。具体的には、管理サーバ5又は店舗サーバ6は、在庫実績524における数量が在庫の閾値を下回った商品に関し、在庫実績524の品切れフラグを立てる。この構成によれば、従来は手動で行っていた品切れ更新を自動化し、品切れ更新に係る手間を低減することができる。また、在庫更新のタイムラグを考慮して品切れ更新に閾値を用いてバッファを持たせることで、デリバリー注文と店頭販売との間で共通在庫(店頭在庫)の場合であっても、デリバリー注文後に店頭販売により在庫切れになることを抑制することができる。さらに、バッファとする閾値を更新頻度に応じて設定することで、店頭在庫を過剰とすることなくデリバリー注文後の店頭販売に伴う在庫切れを抑制することができる。
【0123】
なお、注文連携システム1を適用可能な店舗は、例えばコンビニエンスストアなどの小売店の店舗に限らない。注文連携システム1を適用可能な店舗は、顧客の顧客端末2からの商品やサービスの注文と、来店した顧客からの商品やサービスの注文とのいずれも対応可能であって、かつ、双方で商品在庫やサービス資源が共通する店舗であればよい。上述の実施形態において「商品」とは、商品とサービスとを総称した概念であるものとする。
【0124】
なお、デリバリーサービス事業者と連携サービス事業者とは、同一事業者であってもよい。この場合、外部管理サーバ3及び管理サーバ5は、同一事業者によって管理される。
【0125】
また、連携サービス事業者と、店舗を運営する事業者(店舗)とは、同一事業者であってもよい。この場合、管理サーバ5及び店舗サーバ6は、同一事業者によって管理される。
【0126】
なお、注文連携システム1を適用可能な外部サービスは、デリバリーサービスに限らない。例えば、注文連携システム1において注文管理システム4と連携される外部サービスは、図6の説明において上述したように、ロッカーサービスであってもよい。
【0127】
例えば、ロッカーサービスは、店舗や駅、顧客の居住するマンションなどに設置されたロッカーを介した物品の受け渡しを可能とするサービスである。
【0128】
一例として、管理サーバ5は、ロッカーサービスを提供する事業者が管理する外部管理サーバにピッキング結果通知(S25)や受渡情報通知(S29)を出力する。この場合、例えば図6の表示領域821において、各デリバリー注文8211,8212,8213,8214,8215のそれぞれは、「提供方法」として、店舗などに設置されたロッカーにピッキングした商品を格納してロッカー事業者を介して顧客に受け渡す「ロッカー」といった表示がされ得る。また、受渡情報通知には、注文番号と、店員が商品を格納したロッカーを特定するためのロッカー番号とが含まれ得る。
【0129】
また、例えば、注文連携システム1において注文管理システム4と連携される外部サービスは、デリバリーサービス及びロッカーサービスの組合せなど、2つ以上のサービスの組合せであってもよい。例えば、店舗において店員から受け渡されたデリバリー注文の商品がデリバリー事業者の配達員によって、ロッカー事業者が管理するロッカーまで配送される態様もあり得る。この場合、ロッカーサービス、デリバリーサービス及び注文管理システム4において、注文のオーダ番号やロッカー番号などの受渡情報が連携され得る。
【0130】
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、店舗におけるデリバリーの注文の見逃しを低減することができる。
【0131】
また、以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、店舗においてデリバリーの注文に対応する店員の作業の効率化を図ることができる。
【0132】
また、また、以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、デリバリーの注文後における店頭売上に起因した商品の不足を抑制することができる。
【0133】
なお、上述の実施形態において「Aであるかを判定する」とは、「Aであることを判定する」ことであってもよいし、「Aではないことを判定する」ことであってもよいし、「Aであるか否かを判定する」ことであっても構わない。
【0134】
なお、本実施形態の注文連携システム1の各装置で実行される各制御プログラムは、ROM等の記憶媒体に予め組み込まれて提供される。
【0135】
本実施形態の注文連携システム1の各装置で実行される各制御プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0136】
さらに、本実施形態の注文連携システム1の各装置で実行される各制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態の注文連携システム1の各装置で実行される各制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0137】
本実施形態の管理サーバ5で実行される制御プログラム521は、上述した各部(入出力制御部511、情報管理部512及び表示制御部513)を含むモジュール構成となっている。制御部51のCPUは、上記記憶媒体から制御プログラム521を読み出して、上記各部を制御部51のRAMなどの主記憶装置上にロードする。これにより、上記各部が、主記憶装置上に生成される。
【0138】
本実施形態の店舗サーバ6で実行される制御プログラム621は、上述した各部(入出力制御部611、情報管理部612及び表示制御部613)を含むモジュール構成となっている。制御部61のCPUは、上記記憶媒体から制御プログラム621を読み出して、上記各部を制御部61のRAMなどの主記憶装置上にロードする。これにより、上記各部が、主記憶装置上に生成される。
【0139】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0140】
(付記)
(1-1)
店舗に在庫がある商品の当該店舗からのデリバリーを要求する顧客からの注文を集約する外部管理サーバから、注文された商品及び店舗を特定する情報を含む注文データを受け付ける管理サーバと、
複数の店舗に配置され、それぞれが前記管理サーバと通信する複数の店舗サーバと、
前記複数の店舗サーバのうちのいずれかの店舗サーバと通信する店舗端末と、を含み、
前記管理サーバは、受け付けた前記注文データを前記複数の店舗サーバのうちの当該注文データにより特定される店舗の店舗サーバに送信し、
前記複数の店舗サーバのそれぞれは、自店舗での取引ごとの前記店舗端末による商品の登録を受け付け、前記注文データを受信した場合、デリバリーの注文が入ったことを自装置及び前記店舗端末の少なくともいずれかによりユーザに報知する、
情報処理システム。
(1-2)
前記ユーザへの報知は、前記自装置及び前記店舗端末の少なくともいずれかにおいてデリバリーの注文が入ったことを通知する注文通知をポップ表示することを含んでもよい。
(1-3)
前記情報処理システムは、前記店舗サーバ又は前記店舗端末と通信するプリンタをさらに含んでもよい。
前記ユーザへの報知は、前記プリンタによりデリバリーの注文が入ったことを通知する注文通知が印字されたラベルを出力することを含んでもよい。
(1-4)
前記ユーザへの報知は、前記店舗端末が自店舗での取引ごとの商品の登録中である場合又は前記注文データごとのピッキングされた商品の登録中である場合、前記ポップ表示に代えて、予め定められた領域内のインジケータを点灯することを含んでもよい。
(1-5)
店舗に在庫がある商品の当該店舗からのデリバリーを要求する顧客からの注文に関し、注文された商品を特定する情報を含む注文データを取得する取得部と、
自店舗での取引ごとの商品の登録と、前記注文データごとのピッキングされた商品の登録とを受け付ける情報管理部と、
前記注文データを取得した場合、デリバリーの注文が入ったことをユーザに報知し、前記注文データごとのピッキングされた商品の登録が完了した場合、前記報知を終了する表示制御部と、を備える
情報処理装置。
(1-6)
店舗に在庫がある商品の当該店舗からのデリバリーを要求する顧客からの注文に関し、注文された商品を特定する情報を含む注文データを取得することと、
自店舗での取引ごとの商品の登録と、前記注文データごとのピッキングされた商品の登録とを共通の商品マスタを用いて受け付けることと、
前記注文データを取得した場合、デリバリーの注文が入ったことをユーザに報知することと、
前記注文データごとのピッキングされた商品の登録が完了した場合、前記報知を終了することと、をコンピュータに実行させるための
プログラム。
(2-1)
店舗に在庫がある商品の当該店舗からのデリバリーを要求する顧客からの注文に関し、注文された商品を特定する情報を含む注文データを取得する取得部と、
前記注文データを取得した場合、当該注文データと、自店舗における商品の配置を示す陳列情報と、自店舗における商品の在庫を示す在庫実績とに基づいて、前記注文データごとのピッキング対象の商品についての商品情報、数量及び配置を表示するためのピッキング用データを生成する表示制御部と、を備える、
情報処理装置。
(2-2)
前記情報処理装置は、自店舗での取引ごとの商品の登録と、前記注文データごとのピッキングされた商品の登録とを共通の商品マスタを用いて受け付けるとともに、当該注文データごとのピッキングされた商品の登録結果と、前記ピッキング用データとを照合する情報管理部をさらに備えてもよい。
(2-3)
前記情報処理装置は、前記注文データごとのピッキングに関する前記照合が完了した後、当該注文データごとのピッキング対象の商品に添付するための伝票を出力する出力部をさらに備えてもよい。
(2-4)
前記情報管理部は、前記注文データごとのピッキングに関する前記照合が完了した後、当該注文データごとのピッキングされた商品の数量に基づき前記在庫実績を更新してもよい。
(2-5)
前記情報管理部は、前記注文データごとのピッキングに関する前記照合が完了した後、当該注文データごとのピッキングされた商品の登録結果に基づき店舗売上として自動計上してもよい。
(2-6)
店舗に在庫がある商品の当該店舗からのデリバリーを要求する顧客からの注文に関し、注文された商品を特定する情報を含む注文データを取得することと、
前記注文データを取得した場合、当該注文データと、自店舗における商品の配置を示す陳列情報と、自店舗における商品の在庫を示す在庫実績とに基づいて、前記注文データごとのピッキング対象の商品についての商品情報、数量及び配置を表示するためのピッキング用データを生成することと、をコンピュータに実行させるための
プログラム。
(3-1)
店舗に在庫がある商品の当該店舗からのデリバリーを要求する顧客からの注文に関し、注文された商品を特定する情報を含む注文データを取得する取得部と、
自店舗での取引ごとの商品の登録と、前記注文データごとのピッキングされた商品の登録とを共通の商品マスタを用いて受け付けるとともに、商品の登録結果に基づき自店舗における商品の在庫を示す在庫実績を更新する情報管理部と、
前記デリバリーの注文において品切れとして取り扱う商品を示す、前記在庫実績に基づく品切れ情報を出力する出力部と、を備える、
情報処理装置。
(3-2)
前記情報処理装置は、商品ごとに設けられた在庫の閾値を記憶する記憶部をさらに備えてもよい。
前記情報管理部は、前記在庫実績における数量が前記在庫の閾値を下回った商品を、前記品切れ情報の出力対象の商品として特定してもよい。
(3-3)
前記品切れ情報は、前記在庫実績における数量が前記在庫の閾値を下回った商品を示す商品コードを含んでもよい。
(3-4)
前記情報管理部は、自店舗での取引ごとの商品の登録が完了した場合と、前記注文データごとのピッキングされた商品の登録が完了した場合とのうちの少なくともいずれかの場合に前記在庫実績を更新してもよい。
(3-5)
前記在庫の閾値は、前記在庫実績の更新頻度に基づいて設定されてもよい。
(3-6)
店舗に在庫がある商品の当該店舗からのデリバリーを要求する顧客からの注文に関し、注文された商品を特定する情報を含む注文データを取得することと、
自店舗での取引ごとの商品の登録と、前記注文データごとのピッキングされた商品の登録とを共通の商品マスタを用いて受け付けることと、
商品の登録結果に基づき自店舗における商品の在庫を示す在庫実績を更新することと、
前記デリバリーの注文において品切れとして取り扱う商品を示す、前記在庫実績に基づく品切れ情報を出力することと、をコンピュータに実行させるための
プログラム。
【符号の説明】
【0141】
1 注文連携システム
2 顧客端末
3 外部管理サーバ
4 注文管理システム(情報処理システム)
5 管理サーバ(情報処理装置)
51 制御部
511 入出力制御部
512 情報管理部
513 表示制御部
52 記憶部
521 制御プログラム
522 店舗マスタ
523 陳列情報
524 在庫実績
525 注文情報
526 ピッキング情報
527 受渡情報
53 通信部
54 操作部
55 表示部
6 店舗サーバ(情報処理装置)
61 制御部
611 入出力制御部
612 情報管理部
613 表示制御部
62 記憶部
621 制御プログラム
622 商品マスタ
625 注文情報
626 ピッキング情報
627 受渡情報
63 通信部
64 操作部
65 表示部
71 POS端末
72 店員端末
73 プリンタ
N ネットワーク
【先行技術文献】
【特許文献】
【0142】
【特許文献1】特開2022-35299号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7