(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024119388
(43)【公開日】2024-09-03
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20240827BHJP
G06Q 10/105 20230101ALI20240827BHJP
【FI】
G06Q10/10 310
G06Q10/105
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023026254
(22)【出願日】2023-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】丸山 貴
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA07
5L010AA08
5L049AA07
5L049AA08
(57)【要約】
【課題】ワークフローを効率良く作成する。
【解決手段】情報処理装置1のCPU11は、業務目標設定ワークフローを作成するユーザ(マネージャー)のマネジメントスタイル(マネジメントタイプ)を特定し、特定されたマネジメントスタイルに対応する各タスクと当該各タスクの工程とが設定された業務目標設定ワークフローG41(
図9参照)を表示部14に表示する。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークフローを作成するマネージャーのマネジメントタイプを特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された前記マネジメントタイプに対応する各タスクと当該各タスクの工程とが設定されたワークフローを提供する提供手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記提供手段によって前記ワークフローが提供された際に、前記特定手段により特定された前記マネジメントタイプとは異なる所定のマネジメントタイプに対応する各タスクと当該各タスクの工程とが設定されたワークフローの提供の指示操作を受け付ける第1の受付手段を備え、
前記提供手段は、
前記第1の受付手段によって前記指示操作が受け付けられた場合、前記所定のマネジメントタイプに対応する前記ワークフローを提供する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供手段によって前記所定のマネジメントタイプに対応する前記ワークフローが提供された際に、当該ワークフローのカスタマイズをユーザ操作に基づいて受け付ける第2の受付手段を備える、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特定手段は、
各マネージャーのマネジメントタイプが予め記憶された人材情報テーブルに基づいて、前記ワークフローを作成するマネージャーのマネジメントタイプを特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記特定手段は、
前記ワークフローを作成するマネージャーが属する組織における直属のマネージャーのマネジメントタイプに基づいて、当該ワークフローを作成するマネージャーのマネジメントタイプを特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
ワークフローを作成するマネージャーのマネジメントタイプを特定する特定工程と、
前記特定工程により特定された前記マネジメントタイプに対応する各タスクと当該各タスクの工程とが設定されたワークフローを提供する提供工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
情報処理装置のコンピュータを、
ワークフローを作成するマネージャーのマネジメントタイプを特定する特定手段、
前記特定手段により特定された前記マネジメントタイプに対応する各タスクと当該各タスクの工程とが設定されたワークフローを提供する提供手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、人材分析に用いるマネジメントスタイルが複数のタイプから選択され、その選択されたタイプに対応した評価項目の評価値に基づいて評価データを作成する人材情報処理装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示されている人材情報処理装置では、マネジメントスタイルを用いてワークフローを作成することは行われていない。このため、ワークフロー作成者は、自らの経験や勘に基づいて自分自身に適したワークフローを作成しなければならず、ワークフローを作成するのに手間と時間がかかるといった問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ワークフローを効率良く提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、
ワークフローを作成するマネージャーのマネジメントタイプを特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された前記マネジメントタイプに対応する各タスクと当該各タスクの工程とが設定されたワークフローを提供する提供手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ワークフローを効率良く提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図2】ログイン情報テーブルのデータ格納例を示す図である。
【
図3】人材情報テーブルのデータ格納例を示す図である。
【
図4】業務目標ワークフロー設定テーブルのデータ格納例を示す図である。
【
図5】情報処理装置において実行される人事施策ワークフロー設定処理を示すフローチャートである。
【
図7】人事施策ワークフローメニュー画面の一例を示す図である。
【
図8】人事施策ワークフロー選択画面の一例を示す図である。
【
図9】人事施策ワークフロー設定画面の一例を示す図である。
【
図10】人事施策ワークフロー設定画面の一例を示す図である。
【
図11】人事施策ワークフロー設定画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0010】
<情報処理装置の構成>
先ず、
図1を参照して本実施の形態の装置構成を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置1の機能構成を示すブロック図である。
【0011】
図1に示すように、情報処理装置1は、機器の全体的な制御を行うCPU(Central Processing Unit)11と、複数の操作キーを有する入力部12と、CPU11に作業用のメモリ空間を提供するRAM(Random Access Memory)13と、表示部14と、CPU11が実行する制御プログラムや制御データを格納した記憶部15と、通信部16とを備える。CPU11、入力部12、RAM13、表示部14、記憶部15、通信部16は、バス17を介して接続されている。
【0012】
CPU(特定手段、提供手段、第1の受付手段、第2の受付手段)11は、記憶部15に記憶されているシステムプログラムを読み出し、RAM13のワークエリアに展開し、該システムプログラムに従って各部を制御する。また、CPU11は、記憶部15に記憶されている処理プログラム151を読み出してワークエリアに展開し、後述する人事施策ワークフロー設定処理(
図5参照)を実行する。
【0013】
入力部12は、カーソルキー、文字、数字入力キー及び各種機能キーなどを備えたキーボードを含む構成とし、ユーザによる各キーの押下入力を受け付けてその操作情報をCPU11に出力する。また、入力部12は、マウス等のポインティングデバイスを含み、位置入力を受け付けて操作情報としてCPU11に出力する。
【0014】
RAM13は、揮発性のメモリである。また、RAM13は、実行される各種プログラムやこれら各種プログラムに係るデータ等を格納するワークエリアを有する。
【0015】
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、CPU11から入力される表示情報に応じて各種表示を行う。
【0016】
記憶部15は、磁気記録媒体を有するHDD(Hard Disk Drive)、不揮発性の半導体メモリ等により構成される。記憶部15には、
図1に示すように、プログラム記憶部15A、情報データベース15Bが設けられている。
【0017】
プログラム記憶部15Aには、CPU11で実行されるシステムプログラムや処理プログラム151、これらのプログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。処理プログラム151には、後述する人事施策ワークフロー設定処理を始めとする各種処理を実行するためのプログラムが含まれる。
これらのプログラムは、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態でプログラム記憶部15Aに格納されている。CPU11は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0018】
情報データベース15Bには、ログイン情報テーブル20、人材情報テーブル30、業務目標ワークフロー設定テーブル40等が記憶されている。
【0019】
ログイン情報テーブル20は、社員のアクセス権限を管理するためのテーブルである。
図2に、ログイン情報テーブル20のデータ格納例を示す。
図2に示すように、ログイン情報テーブル20には、「社員番号」21、「氏名」22、「所属」23、「役職」24、「ユーザ名」25、「パスワード」26の項目が設けられている。
「社員番号」21、「氏名」22、「所属」23、「役職」24、「ユーザ名」25、「パスワード」26は、それぞれ、その社員の固有ID、氏名、所属、役職、ログイン時に用いるユーザ名、ログイン時に用いるパスワードである。
【0020】
人材情報テーブル30は、社員(人材)ごとの人材情報を管理するためのテーブルである。
【0021】
図3に、人材情報テーブル30のデータ格納例を示す。
図3に示すように、人材情報テーブル30には、「社員番号」31、「氏名」32、「所属」33、「役職」34、「性別」35、「年齢」36、「マネジメントスタイル」37、「評価項目欄」38の項目が設けられており、これらの項目からなる人材情報が、社員毎に1レコードとして格納されている。
【0022】
「社員番号」31、「氏名」32、「所属」33、「役職」34、「性別」35、「年齢」36は、それぞれ、その社員の固有ID、氏名、所属、役職、性別、年齢である。
【0023】
「マネジメントスタイル」37は、所定のアセスメント評価に基づいて設定される。ここで、マネジメントスタイル(マネジメントタイプ)とは、その人材の性格、能力、管理手法などの特性を示す分類である。マネジメントスタイルは、例えば、「役職」34の項目の役職が“部長”、“課長”、“係長”、すなわちマネージャークラスの社員に設定されるようになっている。つまり、マネジメントスタイルは、「役職」34の項目の役職が“一般社員”である社員(例えば、“山本 順子”氏や“長谷川 咲”氏など)には設定されないようになっている。なお、「マネジメントスタイル」37は、例えば、上司による評価、部下による評価、本人による評価等に基づいて設定されるようにしてもよい。
この「マネジメントスタイル」37としては、「標準型」、「革新型」、「保守型」、「バランス型」の4つのタイプがある。 なお、ここで挙げたタイプは一例であって、その内容はこれに限定されない。
【0024】
「評価項目欄」38には、「創造力」、「構築力」、「自主性」、「柔軟性」、「計画性」、「決断力」、「分析力」、「革新性」、「統率力」、「ストレス耐性」の項目が設けられており、それぞれ0~100の評点の評価値が格納されている。
【0025】
業務目標ワークフロー設定テーブル40は、業務目標ワークフロー(後述)の設定に用いられるテーブルである。
【0026】
図4に、業務目標ワークフロー設定テーブル40の一例を示す。
図4に示すように、業務目標ワークフロー設定テーブル40には、「no」41、「タスク分類」42、「タスク」43、「タスク対象者」44、「マネジメントスタイル種別」45の項目が設けられている。
【0027】
「no」41は、各行の識別番号である。
【0028】
「タスク分類」42は、業務目標ワークフローとして設定される各タスクの種類を示す列である。各タスクは、「会議」、「面談」、「目標入力」のいずれかに分類される。なお、ここで挙げたタスク分類は一例であって、その内容はこれに限定されない。
【0029】
「タスク」43は、業務目標ワークフローとして設定される各タスクの内容を示す列である。なお、ここで挙げたタスクは一例であって、その内容はこれに限定されない。
【0030】
「タスク対象者」44は、業務目標ワークフローとして設定される各タスクの対象者を示す列である。なお、ここで挙げたタスク対象者は一例であって、その内容はこれに限定されない。
【0031】
「マネジメントスタイル種別」45は、「標準」45a、「革新型」45b、「保守型」45c、「バランス型」45dの4つのタイプを有し、それぞれのタイプごとに、「no」41の項目の識別番号に紐つけられた各タスクを実行する順番を示す値が設定されている。
【0032】
したがって、例えば、「標準」45aのタイプでは、1番目に「ビジョン確認会議」を実行し、2番目に「目標設定会議(部門)」を実行し、3番目に「目標設定会議(所属)」を実行し、4番目に「面談(部門長-所属長)」を実行し、5番目に「部門長による目標入力」を実行し、6番目に「所属長による目標入力」を実行し、7番目に「所属員による目標入力」を実行する業務目標ワークフローが設定されるようになっている。
「革新型」45bのタイプでは、1番目に「ビジョン確認会議」を実行し、2番目に「面談(部門長-所属長)」を実行し、3番目に「面談(部門長-所属員)」を実行し、4番目に「部門長による目標入力」、「所属長による目標入力」、「所属員による目標入力」のそれぞれを並行して実行する業務目標ワークフローが設定されるようになっている。
なお、ここで挙げたタイプごとの各タスクを実行する順番を示す値は一例であって、その内容はこれに限定されない。
【0033】
図1に戻り、通信部16は、モデム、ルータ、ネットワークカード等により構成され、通信ネットワークNに接続されて、通信ネットワークN上の外部機器との通信を行う。通信ネットワークNは、専用線や既存の一般公衆回線を利用して構築された通信ネットワークNであり、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の様々な回線形態を適用することが可能である。また、通信ネットワークNには、例えば、電話回線網、ISDN回線網、専用線、移動体通信、通信衛星回線、CATV回線網等の各種通信ネットワーク網と、IPネットワーク、VoIP(Voice over Internet Protocol)ゲートウェイ、インターネットサービスプロバイダ等が含まれる。
【0034】
次に、本実施の形態の動作について説明する。
図5に、情報処理装置1において実行される人事施策ワークフロー設定処理のフローチャートを示す。人事施策ワークフロー設定処理は、入力部12から処理開始の指示が入力された際にCPU11と記憶部15に記憶されている処理プログラム151との協働により実行される。
【0035】
まず、CPU11は、ログイン画面G1を表示部14に表示させる(ステップS1)。
【0036】
図6に、ログイン画面G1の一例を示す。
図6に示すように、ログイン画面G1は、ユーザ名を入力するユーザ名入力部G11と、パスワードを入力するパスワード入力部G12と、ログイン操作を実行するためのログインボタンG13と、を備える。
ユーザは、ログイン画面G1において、ユーザ名入力部G11及びパスワード入力部G12に自身のユーザ名及びパスワードをそれぞれ入力した後、ログインボタンG13を押下することで、ログイン操作を実行する。
【0037】
図5に戻って、次に、CPU11は、ログイン画面G1による上記ログイン操作を受け付けると(ステップS2)、人事施策ワークフローメニュー画面G2を表示部14に表示させる(ステップS3)。
【0038】
図7に、人事施策ワークフローメニュー画面G2の一例を示す。
図7は、
図6のログイン画面G1にて“山田 太郎”氏がログインしたときの人事施策ワークフローメニュー画面G2の例である。このため、人事施策ワークフローメニュー画面G2の右上には、ログインユーザを示す情報(例えば、[使用者:yamada / 山田 太郎])G20が表示されている。
【0039】
人事施策ワークフローメニュー画面G2は、メニュー表G21と、終了ボタンG22と、を備える。
メニュー表G21は、メニュー番号「1」に対応する「人事施策ワークフロー設定」、メニュー番号「2」に対応する「人事施策ワークフロー状況確認」、メニュー番号「99」に対応する「システム設定」の3つのメニュー項目で構成される。
終了ボタンG22は、メニュー表G21の表示を終了するための操作ボタンである。
ユーザは、人事施策ワークフローメニュー画面G2において、入力部12を介してメニュー表G21のメニュー番号「1」を指定入力することで、「人事施策ワークフロー設定」の選択操作を実行する。
【0040】
図5に戻って、次に、CPU11は、人事施策ワークフローメニュー画面G2による「人事施策ワークフロー設定」の選択操作を受け付けると(ステップS4)、人事施策ワークフロー選択画面G3を表示部14に表示させる(ステップS5)。
【0041】
図8に、人事施策ワークフロー選択画面G3の一例を示す。
図8は、
図6のログイン画面G1にて“山田 太郎”氏がログインしたときの人事施策ワークフロー選択画面G3の例である。このため、人事施策ワークフロー選択画面G3の右上には、ログインユーザを示す情報(例えば、[使用者:yamada / 山田 太郎])G30が表示されている。
【0042】
人事施策ワークフロー選択画面G3は、プルダウンリストG31と、終了ボタンG32と、を備える。
プルダウンリストG31は、人事施策ワークフローを選択するためのプルダウンリストである。このプルダウンリストG31では、「ビジョン浸透」、「業務目標設定」、「昇格対象者選抜」、「女性活躍推進」、「時間外勤務削減」、「業務効率改革」の6種類の人事施策ワークフローのうちから所望の人事施策ワークフローを選択可能となっている。
終了ボタンG32は、人事施策ワークフローの選択を終了するための操作ボタンである。
ユーザは、人事施策ワークフロー選択画面G3において、入力部12を介して「業務目標設定」を指定入力することで、「業務目標設定」の選択操作を実行する。
【0043】
図5に戻って、次に、CPU11は、人事施策ワークフロー選択画面G3による「業務目標設定」の選択操作を受け付けると(ステップS6)、人材情報テーブル30(
図3参照)を参照してログインユーザのマネジメントスタイル(マネジメントタイプ)を特定する(ステップS7)。例えば、ログインユーザが“山田 太郎”氏である場合、“山田 太郎”氏のマネジメントスタイルである“革新型”を特定する。
【0044】
次いで、CPU11は、人事施策ワークフロー設定画面G4を表示部14に表示させる(ステップS8)。
【0045】
図9に、人事施策ワークフロー設定画面G4の一例を示す。
図9は、
図6のログイン画面G1にて“山田 太郎”氏がログインしたときの人事施策ワークフロー設定画面G4の例である。このため、人事施策ワークフロー設定画面G4の右上には、ログインユーザを示す情報(例えば、[使用者:yamada / 山田 太郎])G40が表示されている。
【0046】
人事施策ワークフロー設定画面G4は、業務目標設定ワークフローG41と、標準に移行ボタンG42と、終了ボタンG43と、を備える。
業務目標設定ワークフローG41は、業務目標の設定に係るワークフローであり、ステップS7の処理で特定されたログインユーザのマネジメントスタイルに対応したワークフローが設定され表示されるようになっている。
【0047】
例えば、ログインユーザが“山田 太郎”氏である場合、“山田 太郎”氏のマネジメントスタイルは“革新型”であるため(
図3参照)、
図4に示す業務目標ワークフロー設定テーブル40の「革新型」45bの項目が参照され、1番目(タスクNO.1)に「ビジョン確認会議」を実行し、2番目(タスクNO.2)に「面談(部門長-所属長)」を実行し、3番目(タスクNO.3)に「面談(部門長-所属員)」を実行し、4番目(タスクNO.4)に「部門長による目標入力」、「所属長による目標入力」、「所属員による目標入力」のそれぞれを並行して実行する業務目標設定ワークフローが設定され表示される。ここで、表示される業務目標設定ワークフローG41の左上には、当該ワークフローのタイプ、すなわちマネジメントスタイルである“革新型”が表示されている。
【0048】
また、例えば、ログインユーザが“北島 啓太”氏である場合、“北島 啓太”氏のマネジメントスタイルは“保守型”であるため(
図3参照)、
図4に示す業務目標ワークフロー設定テーブル40の「保守型」45cの項目が参照され、1番目(タスクNO.1)に「ビジョン確認会議」を実行し、2番目(タスクNO.2)に「目標設定会議(部門)」を実行し、3番目(タスクNO.3)に「目標設定会議(所属)」を実行し、4番目(タスクNO.4)に「面談(部門長-所属長)」を実行し、5番目(タスクNO.5)に「面談(部門長-所属員)」を実行し、6番目(タスクNO.6)に「部門長による目標入力」を実行し、7番目(タスクNO.7)に「所属長による目標入力」を実行し、8番目(タスクNO.8)に「所属員による目標入力」を実行する業務目標設定ワークフローが設定され表示される。
図10は、
図6のログイン画面G1にて“北島 啓太”氏がログインしたときの人事施策ワークフロー設定画面G5の例である。このため、人事施策ワークフロー設定画面G5の右上には、ログインユーザを示す情報(例えば、[使用者:kitajima / 北島 啓太])G50が表示されている。また、業務目標設定ワークフローG51の左上には、当該ワークフローのタイプ、すなわちマネジメントスタイルである“保守型”が表示されている。
【0049】
また、業務目標設定ワークフローG41では、「タスク分類」の項目が“会議”であるタスク(例えば、ビジョン確認会議)の「タスク詳細設定」の項目には会議設定ボタンG411が表示され、「タスク分類」の項目が“面談”であるタスク(例えば、面談(部門長-所属長))の「タスク詳細設定」の項目には面談設定ボタンG412が表示されるようになっている(業務目標設定ワークフローG51も同様)。
ユーザは、人事施策ワークフロー設定画面G4において、入力部12を介して、会議設定ボタンG411を操作することで、対応するタスク(例えば、ビジョン確認会議)の詳細設定画面(図示省略)を表示部14に表示させ、当該タスクの詳細設定操作を実行し、面談設定ボタンG412を操作することで、対応するタスク(例えば、面談(部門長-所属長))の詳細設定画面(図示省略)を表示部14に表示させ、当該タスクの詳細設定操作を実行する。
【0050】
標準に移行ボタンG42は、マネジメントスタイル“標準”に対応した業務目標設定ワークフローG61への表示切替を行うための操作ボタンである(標準に移行ボタンG52も同様)。
終了ボタンG43は、人事施策ワークフロー(業務目標設定ワークフロー)の設定を終了するための操作ボタンである(終了ボタンG53も同様)。
【0051】
図11に、標準に移行ボタンG42の操作が行われたときの人事施策ワークフロー設定画面G4の一例を示す。
図11に示すように、ユーザにより標準に移行ボタンG42の操作が行われると、人事施策ワークフロー設定画面G4にマネジメントスタイル“標準”に対応した業務目標設定ワークフローG61が表示される。具体的には、ユーザにより標準に移行ボタンG42の操作が行われると、
図4に示す業務目標ワークフロー設定テーブル40の「標準」45aの項目が参照され、1番目(タスクNO.1)に「ビジョン確認会議」を実行し、2番目(タスクNO.2)に「目標設定会議(部門)」を実行し、3番目(タスクNO.3)に「目標設定会議(所属)」を実行し、4番目(タスクNO.4)に「面談(部門長-所属長)」を実行し、5番目(タスクNO.5)に「部門長による目標入力」を実行し、6番目(タスクNO.6)に「所属長による目標入力」を実行し、7番目(タスクNO.7)に「所属員による目標入力」を実行する業務目標設定ワークフローが設定され表示される。ここで、表示される業務目標設定ワークフローG61の左上には、当該ワークフローのタイプである“標準”が表示されている。
【0052】
図5に戻って、次に、CPU11は、人事施策ワークフロー設定画面G4に表示されている会議設定ボタンG411や面談設定ボタンG412の操作を契機として表示部14に表示される詳細設定画面(図示省略)において、該当する会議や面談の詳細内容の設定操作を受け付ける(ステップS9)。
【0053】
次に、CPU11は、ユーザにより終了ボタンG43が操作されることによる終了操作を受け付けると(ステップS10)、本処理を終了する。
【0054】
以上説明したように、情報処理装置1のCPU11は、業務目標設定ワークフローを作成するユーザのマネジメントスタイル(マネジメントタイプ)を特定し、特定されたマネジメントスタイルに対応する各タスクと当該各タスクの工程とが設定された業務目標設定ワークフローG41(
図9参照)を表示部14に表示する。
したがって、情報処理装置1によれば、業務目標設定ワークフローを作成するユーザのマネジメントスタイルに対応する業務目標設定ワークフローG41が提供されるので、自らの経験や勘に頼ることなく、業務目標設定ワークフローを効率良く提供することができる。
【0055】
また、CPU11は、業務目標設定ワークフローG41が表示部14に表示される際に、特定されたマネジメントスタイルとは異なる“標準(所定のマネジメントスタイル)”に対応する各タスクと当該各タスクの工程とが設定された業務目標設定ワークフローG61(
図11参照)の提供の指示操作を受け付け、当該指示操作が受け付けされた場合、“標準(所定のマネジメントスタイル)”に対応する業務目標設定ワークフローG61を表示部14に表示する。
したがって、情報処理装置1によれば、ユーザのマネジメントスタイルに対応する業務目標設定ワークフローG41とは異なる“標準(所定のマネジメントスタイル)”に対応する業務目標設定ワークフローG61を提供することができるので、業務目標設定ワークフローの設定を柔軟に行うことができる。
【0056】
また、CPU11は、各ユーザのマネジメントスタイル(マネジメントタイプ)が予め記憶された人材情報テーブル30に基づいて、業務目標設定ワークフローを作成するユーザのマネジメントスタイルを特定するので、当該マネジメントスタイルの特定を円滑に且つ適切に行うことができる。
【0057】
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、人事施策ワークフロー設定画面G4(
図9参照)において、標準に移行ボタンG42の操作が行われた場合、
図11に示すように、マネジメントスタイル“標準”に対応する業務目標設定ワークフローG61が表示されるようになっているが、更に、当該業務目標設定ワークフローG61をユーザ操作に基づいてカスタマイズできるようにしてもよい。
【0058】
また、上記実施形態では、各ユーザのマネジメントスタイルが予め記憶された人材情報テーブル30に基づいて、業務目標設定ワークフローを作成するユーザのマネジメントスタイルを特定しているが、業務目標設定ワークフローを作成するユーザが属する組織における直属のユーザのマネジメントスタイルに基づいて、当該業務目標設定ワークフローを作成するユーザのマネジメントスタイルを特定するようにしてもよい。例えば、業務目標設定ワークフローを作成するユーザが属する組織における直属のユーザ(例えば、役職が課長であるユーザ(マネージャー))が5人いる場合であって、当該5人のうち3人のマネジメントスタイルが“バランス型”であり、当該5人のうち1人のマネジメントスタイルが“革新型”であり、当該5人のうち1人のマネジメントスタイルが“保守型”である場合、マネジメントスタイルが“バランス型”である直属のユーザが最も多いため、業務目標設定ワークフローを作成するユーザのマネジメントスタイルを“バランス型”として特定する。
【0059】
また、上記実施形態では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部15のHDD、半導体メモリ等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを、通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【符号の説明】
【0060】
1 情報処理装置
11 CPU
12 入力部
13 RAM
14 表示部
15 記憶部
15A プログラム記憶部
151 処理プログラム
15B 情報データベース
20 ログイン情報テーブル
30 人材情報テーブル
40 業務目標ワークフロー設定テーブル
16 通信部
17 バス
N 通信ネットワーク