(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024119402
(43)【公開日】2024-09-03
(54)【発明の名称】聴力の測定装置、測定方法、訓練装置、訓練方法、及び訓練システム
(51)【国際特許分類】
A61B 5/12 20060101AFI20240827BHJP
【FI】
A61B5/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】24
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023026273
(22)【出願日】2023-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】306014736
【氏名又は名称】第一三共ヘルスケア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100194423
【弁理士】
【氏名又は名称】植竹 友紀子
(74)【代理人】
【識別番号】100147762
【弁理士】
【氏名又は名称】藤 拓也
(72)【発明者】
【氏名】杉山 大二朗
【テーマコード(参考)】
4C038
【Fターム(参考)】
4C038AA05
4C038AB03
4C038AB05
(57)【要約】
【課題】受聴者の聴覚を判定可能な測定装置及び測定方法、並びに判定結果に応じて受聴者の聴覚を訓練可能な訓練装置、訓練方法、及び訓練システムを得る。
【解決手段】訓練システム10は、測定装置100と、訓練装置300とを主に備える。測定装置100は、測定検査音生成手段101と、測定検査音提示手段102と、測定検査入力手段103と、測定検査判定手段104とを主に備える。訓練装置300は、訓練検査音生成手段301と、訓練検査音提示手段302と、訓練検査入力手段303と、訓練判定手段304とを主に備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
騒音と測定音とを合成して測定検査音を生成する測定検査音生成手段と、
前記測定検査音を被験者に提示する測定検査音提示手段と、
前記被験者により操作されて検査入力を得る測定検査入力手段と、
前記検査入力に応じて、前記被験者の聴力を判定する測定検査判定手段と、
を備え、
前記測定検査音生成手段は、前記測定音の周波数特性が異なる複数の測定検査音を生成可能であり、
前記測定検査判定手段が、前記測定検査音提示手段が提示した測定検査音に含まれる前記測定音に前記検査入力が一致すると判定した場合、前記測定検査音生成手段は、前記被験者が知覚できない方向に前記測定音の周波数特性を調整した調整測定音を生成し、
前記測定検査判定手段が、前記測定検査音提示手段が提示した測定検査音に含まれる前記測定音に前記検査入力が一致しないと判定した場合、前記測定検査音生成手段は、前記被験者が知覚できる方向に前記測定音を調整した調整測定音を生成し、
前記測定検査音提示手段が前記調整測定音を被験者に提示する
測定装置。
【請求項2】
前記測定検査音生成手段は、複数の測定検査音を生成可能であって、前記複数の測定検査音において、前記騒音の音圧レベルは一定である、請求項1に記載の測定装置。
【請求項3】
前記騒音の音圧レベルは、30dB以上である、請求項1に記載の測定装置。
【請求項4】
前記測定音は所定の周波数を有する音である、請求項1~3のいずれかに記載の測定装置。
【請求項5】
前記測定音は所定の数字又は単音節の音声である、請求項1に記載の測定装置。
【請求項6】
前記測定音は、前記所定の数字又は単音節の音声を所定の時間間隔で生成した音である、請求項5に記載の測定装置。
【請求項7】
前記測定検査音生成手段は、前記測定音の音圧レベルが異なる複数の測定検査音を生成可能であって、前記測定検査音提示手段は、前記測定音の音圧レベルが所定の時間間隔ごとに所定量変化するように、前記複数の測定検査音を被験者に提示する、請求項1に記載の測定装置。
【請求項8】
前記測定検査音生成手段は、前記測定音が異なる複数の測定検査音を生成し、
前記測定検査音提示手段は、複数の前記測定検査音を被験者に提示し、
前記測定検査判定手段は、前記測定検査音提示手段が前記被験者に提示した複数の前記測定検査音のうち、前記測定検査音提示手段が提示した前記測定検査音に含まれる前記測定音と前記検査入力とが一致する割合を算出し、前記割合が所定値以上であるときに合格とし、前記割合が所定値未満であるときに不合格と判定する
請求項1のいずれかに記載の測定装置。
【請求項9】
前記測定検査判定手段が、前記測定検査音提示手段が提示した前記測定検査音に含まれる前記測定音と前記検査入力とが一致すると判定した場合、前記測定音のうち、前記被験者が聴取できた最も小さい音圧レベルの前記測定音の最高周波数を聴覚レベルとして記録する記憶手段をさらに備える、請求項1のいずれかに記載の測定装置。
【請求項10】
騒音と測定音とを合成して測定検査音を生成する測定検査音生成ステップと、
前記測定検査音を被験者に提示する測定検査音提示ステップと、
前記被験者から検査入力を得る測定検査音入力ステップと、
前記検査入力に応じて、前記被験者の聴力を判定する測定検査音判定ステップと、
前記測定音の周波数特性を調整した調整検査音を生成する検査音調整ステップと、 前記調整検査音を被験者に提示する調整検査音提示ステップと
を備え、
前記検査音調整ステップは、前記測定検査音判定ステップにおいて、前記測定検査音提示ステップにおいて提示された前記測定検査音に含まれる前記測定音に前記検査入力が一致すると判定された場合、前記被験者が知覚できない方向に前記測定音の周波数特性を調整した調整測定音を生成し、
前記検査音調整ステップは、前記測定検査音判定ステップにおいて、前記測定検査音提示ステップにおいて提示された前記測定検査音に含まれる前記測定音に前記検査入力が一致しないと判定された場合、前記測定検査音生成ステップは、前記被験者が知覚できる方向に前記測定音の周波数特性を調整した調整検査音を生成する、
測定方法。
【請求項11】
前記測定検査音判定ステップにおいて、前記測定検査音提示ステップにおいて提示された前記測定検査音に含まれる前記測定音に前記検査入力が一致すると判定された場合、前記測定音のうち、前記被験者が聴取できた最も小さい音圧レベルの測定音の最高周波数を聴覚レベルとして記録する検査音記録ステップをさらに備える、請求項10に記載の測定方法。
【請求項12】
所定の測定検査音を用いることによる被験者聴力の判定に応じて訓練音を生成し、騒音と前記訓練音とを合成して訓練検査音を生成する訓練検査音生成手段と、
前記訓練検査音を被験者に提示する訓練検査音提示手段と、
前記被験者により操作されて訓練入力を得る訓練検査入力手段と、
前記訓練入力に応じて、前記被験者の聴力を判定する訓練判定手段と、
を備える訓練装置。
【請求項13】
前記訓練検査音生成手段は、複数の訓練検査音を生成可能であって、前記複数の訓練検査音において、前記騒音の音圧レベルは一定である、請求項12に記載の訓練装置。
【請求項14】
前記訓練音は所定の周波数を有する音である、請求項12又は13に記載の訓練装置。
【請求項15】
前記訓練音は所定の数字又は単音節の音声である、請求項12に記載の訓練装置。
【請求項16】
前記訓練音は、前記所定の数字又は単音節の音声を所定の時間間隔で生成した音である、請求項13に記載の訓練装置。
【請求項17】
前記訓練検査音生成手段は、前記被験者が聴取できた最も小さい音圧レベルの測定音の最高周波数に応じて前記訓練音を生成し、前記騒音と前記訓練音とを合成して訓練検査音を生成する
請求項12のいずれかに記載の訓練装置。
【請求項18】
前記訓練判定手段が、前記訓練検査音提示手段が提示した訓練検査音に含まれる前記訓練音に前記訓練入力が一致すると判定した場合、前記訓練検査音生成手段は、前記被験者が聴取困難となるように前記訓練音を変化させる、請求項12のいずれかに記載の訓練装置。
【請求項19】
前記訓練判定手段が、前記訓練検査音提示手段が提示した訓練検査音に含まれる前記訓練音に前記訓練入力が一致しないと判定した場合、前記訓練検査音生成手段は、前記被験者が聴取容易となるように前記訓練音を変化させる、請求項12のいずれかに記載の訓練装置。
【請求項20】
騒音と測定音とを合成して測定検査音を生成する測定検査音生成ステップと、
前記測定検査音を被験者に提示する測定検査音提示ステップと、
前記被験者から検査入力を得る測定検査音入力ステップと、
前記検査入力に応じて、前記被験者の聴力を判定する測定検査音判定ステップと、
前記測定検査音判定ステップの判定に応じて、訓練音を生成し、騒音と前記訓練音とを合成して訓練検査音を生成する訓練検査音生成ステップと、
前記訓練検査音を被験者に提示する訓練検査音提示ステップと、
前記被験者から訓練入力を得る訓練検査入力ステップと、
前記訓練入力に応じて、前記被験者の聴力を判定する訓練判定ステップと、
を備える訓練方法。
【請求項21】
前記測定検査音提示ステップにおいて提示された測定検査音に含まれる前記測定音に前記検査入力が一致すると判定された場合、前記測定音のうち、前記被験者が聴取できた最も小さい音圧レベルの測定音の最高周波数を聴覚レベルとして記録する検査音記録ステップをさらに備え、
前記訓練検査音生成ステップは、前記聴覚レベルに応じて訓練音を生成し、騒音と前記訓練音とを合成して訓練検査音を生成する
請求項20に記載の訓練方法。
【請求項22】
前記訓練判定ステップにおいて、前記訓練検査音提示ステップにおいて提示された訓練検査音に含まれる前記訓練音に前記訓練入力が一致すると判定された場合、前記訓練検査音生成ステップにおいて、前記被験者が聴取困難となるように前記訓練検査音を変化させる、請求項20又は21に記載の訓練方法。
【請求項23】
前記訓練判定ステップにおいて、前記訓練検査音提示ステップにおいて提示された前記訓練検査音に含まれる前記訓練音に前記訓練入力が一致しないと判定された場合、前記訓練検査音生成ステップにおいて、前記被験者が聴取容易となるように前記訓練検査音を変化させる
請求項20に記載の訓練方法。
【請求項24】
請求項1に記載の測定装置と、請求項12に記載の訓練装置とを備える訓練システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、聴力の測定装置、測定方法、訓練装置、訓練方法、及び訓練システムに関する。
【背景技術】
【0002】
知覚判定部が検査音を知覚したと判定した場合、マスク音の周波数特性量又はマスク音の時間特性量又は検査音の音圧レベルのうち少なくとも1つの音響特性量を受聴者が検査音を知覚できなくなる方向に調整し、知覚判定部が検査音を知覚しなかったと判定した場合、少なくとも1つの音響特性量を受聴者が検査音を知覚できる方向に調整する聴覚測定装置が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2011/152056号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、受聴者の聴覚を判定し、聴覚をトレーニングするためには、マスク音の周波数特性量又はマスク音の時間特性量又は検査音の音圧レベルを知覚できるかを判断することでは十分でない場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、受聴者の聴覚を判定可能な測定装置及び測定方法、並びに判定結果に応じて受聴者の聴覚を訓練可能な訓練装置、訓練方法、及び訓練システムを提供する。
【0006】
具体的な本発明の態様としては、下記[発明1]~[発明24]のとおりである。
[発明1]
騒音と測定音とを合成して測定検査音を生成する測定検査音生成手段と、
前記測定検査音を被験者に提示する測定検査音提示手段と、
前記被験者により操作されて検査入力を得る測定検査入力手段と、
前記検査入力に応じて、前記被験者の聴力を判定する測定検査判定手段と、
を備え、
前記測定検査音生成手段は、前記測定音の周波数特性が異なる複数の測定検査音を生成可能であり、
前記測定検査判定手段が、前記測定検査音提示手段が提示した測定検査音に含まれる前記測定音に前記検査入力が一致すると判定した場合、前記測定検査音生成手段は、前記被験者が知覚できない方向に前記測定音の周波数特性を調整した調整測定音を生成し、
前記測定検査判定手段が、前記測定検査音提示手段が提示した測定検査音に含まれる前記測定音に前記検査入力が一致しないと判定した場合、前記測定検査音生成手段は、前記被験者が知覚できる方向に前記測定音を調整した調整測定音を生成し、
前記測定検査音提示手段が前記調整測定音を被験者に提示する
測定装置。
[発明2]
前記測定検査音生成手段は、複数の測定検査音を生成可能であって、前記複数の測定検査音において、前記騒音の音圧レベルは一定である、発明1に記載の測定装置。
[発明3]
前記騒音の音圧レベルは、30dB以上である、発明1に記載の測定装置。
[発明4]
前記測定音は所定の周波数を有する音である、発明1~3のいずれかに記載の測定装置。
[発明5]
前記測定音は所定の数字又は単音節の音声である、発明1~4のいずれかに記載の測定装置。
[発明6]
前記測定音は、前記所定の数字又は単音節の音声を所定の時間間隔で生成した音である、発明5に記載の測定装置。
[発明7]
前記測定検査音生成手段は、前記測定音の音圧レベルが異なる複数の測定検査音を生成可能であって、前記測定検査音提示手段は、前記測定音の音圧レベルが所定の時間間隔ごとに所定量変化するように、前記複数の測定検査音を被験者に提示する、発明1~6のいずれかに記載の測定装置。
[発明8]
前記測定検査音生成手段は、前記測定音が異なる複数の測定検査音を生成し、
前記測定検査音提示手段は、複数の前記測定検査音を被験者に提示し、
前記測定検査判定手段は、前記測定検査音提示手段が前記被験者に提示した複数の前記測定検査音のうち、前記測定検査音提示手段が提示した前記測定検査音に含まれる前記測定音と前記検査入力とが一致する割合を算出し、前記割合が所定値以上であるときに合格とし、前記割合が所定値未満であるときに不合格と判定する
発明1~7のいずれかに記載の測定装置。
[発明9]
前記測定検査判定手段が、前記測定検査音提示手段が提示した前記測定検査音に含まれる前記測定音と前記検査入力が一致すると判定した場合、前記測定音のうち、前記被験者が聴取できた最も小さい音圧レベルの前記測定音の最高周波数を聴覚レベルとして記録する記憶手段をさらに備える、発明1~8のいずれかに記載の測定装置。
[発明10]
騒音と測定音とを合成して測定検査音を生成する測定検査音生成ステップと、
前記測定検査音を被験者に提示する測定検査音提示ステップと、
前記被験者から検査入力を得る測定検査音入力ステップと、
前記検査入力に応じて、前記被験者の聴力を判定する測定検査音判定ステップと、
前記測定音の周波数特性を調整した調整検査音を生成する検査音調整ステップと、 前記調整検査音を被験者に提示する調整検査音提示ステップと
を備え、
前記検査音調整ステップは、前記測定検査音判定ステップにおいて、前記測定検査音提示ステップにおいて提示された前記測定検査音に含まれる前記測定音に前記検査入力が一致すると判定された場合、前記被験者が知覚できない方向に前記測定音の周波数特性を調整した調整測定音を生成し、
前記検査音調整ステップは、前記測定検査音判定ステップにおいて、前記測定検査音提示ステップにおいて提示された前記測定検査音に含まれる前記測定音に前記検査入力が一致しないと判定された場合、前記測定検査音生成ステップは、前記被験者が知覚できる方向に前記測定音の周波数特性を調整した調整検査音を生成する、
測定方法。
[発明11]
前記測定検査音判定ステップにおいて、前記測定検査音提示ステップにおいて提示された前記測定検査音に含まれる前記測定音に前記検査入力が一致すると判定された場合、前記測定音のうち、前記被験者が聴取できた最も小さい音圧レベルの測定音の最高周波数を聴覚レベルとして記録する検査音記録ステップをさらに備える、発明10に記載の測定方法。
[発明12]
所定の測定検査音を用いることによる被験者聴力の判定に応じて訓練音を生成し、騒音と前記訓練音とを合成して訓練検査音を生成する訓練検査音生成手段と、
前記訓練検査音を被験者に提示する訓練検査音提示手段と、
前記被験者により操作されて訓練入力を得る訓練検査入力手段と、
前記訓練入力に応じて、前記被験者の聴力を判定する訓練判定手段と、
を備える訓練装置。
[発明13]
前記訓練検査音生成手段は、複数の訓練検査音を生成可能であって、前記複数の訓練検査音において、前記騒音の音圧レベルは一定である、発明12に記載の訓練装置。
[発明14]
前記訓練音は所定の周波数を有する音である、発明12又は13に記載の訓練装置。
[発明15]
前記訓練音は所定の数字又は単音節の音声である、発明12~14のいずれかに記載の訓練装置。
[発明16]
前記訓練音は、前記所定の数字又は単音節の音声を所定の時間間隔で生成した音である、発明13に記載の訓練装置。
[発明17]
前記訓練検査音生成手段は、前記被験者が聴取できた最も小さい音圧レベルの測定音の最高周波数に応じて前記訓練音を生成し、前記騒音と前記訓練音とを合成して訓練検査音を生成する
発明12~16のいずれかに記載の訓練装置。
[発明18]
前記訓練判定手段が、前記訓練検査音提示手段が提示した訓練検査音に含まれる前記訓練音に前記訓練入力が一致すると判定した場合、前記訓練検査音生成手段は、前記被験者が聴取困難となるように前記訓練音を変化させる、発明12~17のいずれかに記載の訓練装置。
[発明19]
前記訓練判定手段が、前記訓練検査音提示手段が提示した訓練検査音に含まれる前記訓練音に前記訓練入力が一致しないと判定した場合、前記訓練検査音生成手段は、前記被験者が聴取容易となるように前記訓練音を変化させる、発明12~18のいずれかに記載の訓練装置。
[発明20]
騒音と測定音とを合成して測定検査音を生成する測定検査音生成ステップと、
前記測定検査音を被験者に提示する測定検査音提示ステップと、
前記被験者から検査入力を得る測定検査音入力ステップと、
前記検査入力に応じて、前記被験者の聴力を判定する測定検査音判定ステップと、
前記測定検査音判定ステップの判定に応じて、訓練音を生成し、騒音と前記訓練音とを合成して訓練検査音を生成する訓練検査音生成ステップと、
前記訓練検査音を被験者に提示する訓練検査音提示ステップと、
前記被験者から訓練入力を得る訓練検査入力ステップと、
前記訓練入力に応じて、前記被験者の聴力を判定する訓練判定ステップと、
を備える訓練方法。
[発明21]
前記測定検査音提示ステップにおいて提示された測定検査音に含まれる前記測定音に前記検査入力が一致すると判定された場合、前記測定音のうち、前記被験者が聴取できた最も小さい音圧レベルの測定音の最高周波数を聴覚レベルとして記録する検査音記録ステップをさらに備え、
前記訓練検査音生成ステップは、前記聴覚レベルに応じて訓練音を生成し、騒音と前記訓練音とを合成して訓練検査音を生成する
発明20に記載の訓練方法。
[発明22]
前記訓練判定ステップにおいて、前記訓練検査音提示ステップにおいて提示された訓練検査音に含まれる前記訓練音に前記訓練入力が一致すると判定された場合、前記訓練検査音生成ステップにおいて、前記被験者が聴取困難となるように前記訓練検査音を変化させる、発明20又は21に記載の訓練方法。
[発明23]
前記訓練判定ステップにおいて、前記訓練検査音提示ステップにおいて提示された前記訓練検査音に含まれる前記訓練音に前記訓練入力が一致しないと判定された場合、前記訓練検査音生成ステップにおいて、前記被験者が聴取容易となるように前記訓練検査音を変化させる
発明20~22のいずれかに記載の訓練方法。
[発明24]
発明1~9のいずれかに記載の測定装置と、発明12~19のいずれかに記載の訓練装置とを備える訓練システム。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、受聴者の聴覚を判定可能な測定装置及び測定方法、並びに判定結果に応じて受聴者の聴覚を訓練可能な訓練装置、訓練方法、及び訓練システムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明による訓練システムの一例を示す概略図である。
【
図2】本発明による測定処理の一例を示すフローチャートである。
【
図3】本発明による訓練処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
初めに、本発明の一実施形態による訓練システム10について説明する。
図1を参照すると、訓練システム10は、測定装置100と、訓練装置300とを主に備える。
【0010】
測定装置100は、測定検査音生成手段(測定検査音生成部)101と、測定検査音提示手段(測定検査提示部)102と、測定検査入力手段(測定検査入力部)103と、測定検査判定手段(測定検査判定部)104とを主に備える。
【0011】
測定検査音生成手段101は、いわゆるコンピュータやマイクロプロセッサ等であって、予め記憶されている騒音と測定音とを合成して様々な測定検査音を生成可能であって、例えば、測定音の周波数特性が異なる複数の測定検査音、測定音の音圧レベルが異なる複数の測定検査音、又は騒音の音圧レベルが一定であるが測定音が異なる複数の測定検査音などを生成可能である。
【0012】
騒音は、いわゆるホワイトノイズである。本発明におけるホワイトノイズの音圧は、音圧レベルが一定となるように任意で設定すればよく、特に限定されないが、例えば、30dB以上であってよく、69dB以下であってもよく、109dB以下であってもよく、30dB以上109dB以下であってもよく、30dBから50dBであってもよく、55dBから60dBであってもよい。
【0013】
測定音は、例えば、所定の周波数を有する音、所定の数字又は単音節の音声、又は所定の数字又は単音節の音声を所定の時間間隔で生成した音などである。所定の周波数は、例えば125Hz~8,000Hzの一定周波数の音である。所定の数字又は単音節の音声は、例えば、任意の数字や単音節の文字を読み上げた音声、あるいは日本聴覚医学会語音聴力検査の67-S語表を読み上げた音声であってもよい。そして、所定の時間間隔、すなわち数字又は単音節の音声呈示間隔は3~5秒が好ましい。測定音は10dB以上60dB以下の音圧レベルを有する。例えば、最初に10dBで測定音を呈示し、被験者が知覚できなかった場合は5~10dBずつ音圧レベルを上げてもよい。
【0014】
測定検査音提示手段102は、例えばスピーカとコンピュータやマイクロプロセッサ等とを有し、測定検査音生成手段101が生成した測定検査音を被験者に提示する。測定検査音提示手段102は、測定検査音生成手段101から測定音の音圧レベルが異なる複数の測定検査音を得て、測定音の音圧レベルが所定の時間間隔ごとに所定量変化するように、複数の測定検査音を被験者に提示することができる。
【0015】
測定検査入力手段103は、表示手段(表示部)11に設けられた例えばタッチパネルといわゆるコンピュータやマイクロプロセッサ等とを有し、被験者により操作されて検査入力を得る。具体的には、次のとおりである。まず、表示手段11が、例えば、○及び/又は×などの記号や、カタカナ、ひらがな、漢字、英語、及び/又はアルファベットなどの文字や、アラビア数字、ローマ数字、及び/又は漢数字などを表示する。以下、カタカナ、ひらがな、漢字、英語、及び/又はアルファベットなどの文字や、アラビア数字、ローマ数字、及び/又は漢数字などを文字等という。被験者は、測定検査音を聞き取り、知覚できた場合には○を、できなかった場合には×をクリックし、文字等を知覚できた場合には、知覚した文字等をクリックする。これにより、測定検査入力手段103は、○や×、文字等を検査入力として得る。
【0016】
測定検査判定手段104は、いわゆるコンピュータやマイクロプロセッサ等であって、検査入力に応じて、被験者の聴力を判定する。具体的には、判定は以下のように行われる。測定検査判定手段104は、測定検査音提示手段102が提示した測定検査音に含まれる測定音に、測定検査入力手段103を介して得られた検査入力が一致するか否かを判定する。そして、測定検査判定手段104は、測定検査音提示手段102が被験者に提示した複数の測定検査音のうち、測定検査音提示手段102が提示した測定検査音に含まれる測定音と検査入力とが一致する割合を算出し、この割合が所定値以上であるときに合格とし、この割合が所定値未満であるときに不合格と判定する。この割合を明瞭度といい、所定値は例えば60%である。
【0017】
また、測定検査判定手段104は、例えば半導体メモリなどの記憶手段(記憶部)105を備える。記憶手段105は、測定検査音提示手段102が提示した測定検査音に含まれる測定音に測定検査入力手段103からの入力が一致すると測定検査判定手段104が判定した場合、測定音のうち、被験者が聴取できた最も小さい音圧レベルの測定音の最高周波数を聴覚レベルとして記録する。
【0018】
次に、本発明による測定方法について
図2を用いて説明する。
【0019】
初めのステップS21では、表示手段11に測定を開始するためのボタンが表示され、被験者がこのボタンをクリックすると、測定検査入力手段103を介して測定を開始する旨の信号が測定検査音生成手段101に送信される。
【0020】
次のステップS22では、初期値が設定される。初期値は、任意の値を設定すればよく、特に限定されないが、例えば、日常会話に使われる500Hz以上2000Hz以下の周波数及び50dB程度の音圧レベルであってよい。
【0021】
次のステップS23は、測定検査音生成ステップであり、このステップでは、測定検査音生成手段101が、騒音と測定音とを合成して測定検査音を生成する。
【0022】
次のステップS24は、測定検査音提示ステップであり、測定検査音提示手段102が、測定検査音を被験者に提示する。例えば、測定検査音提示手段102は、測定検査音生成手段101から測定音の音圧レベルが異なる複数の測定検査音を得て、測定音の音圧レベルが所定の時間間隔ごとに所定量変化するように、複数の測定検査音を被験者に提示する。
【0023】
次のステップS25は、測定検査音入力ステップ及び測定検査音判定ステップを含む。測定検査音入力ステップでは、測定検査入力手段103が、○や×、文字等を被験者から検査入力として得る。測定検査音判定ステップでは、測定検査判定手段104は、検査音提示ステップS24において測定検査音提示手段102が提示した測定検査音に含まれる測定音に、測定検査入力手段103を介して得られた検査入力が一致するか否かを判定する。一致しない場合には処理はステップS26に進み、一致する場合には処理はステップS27に進む。
【0024】
次のステップS26は、検査音調整ステップであり、測定検査音生成手段101が、測定音の周波数特性を調整した調整検査音を生成する。より詳細には、被験者が知覚できる方向に測定音の周波数特性及び/又は音圧レベルを調整した調整検査音を測定検査音生成手段101が生成する。そして、処理はステップS23に進む。
【0025】
ステップS23は、調整検査音提示ステップであり、このステップでは、ステップS26において生成された調整検査音を、測定検査音生成手段101が被験者に提示する。
【0026】
ステップS27では、測定検査判定手段104は測定を終了し、ステップS28において、測定検査判定手段104が、被験者の聴覚レベルを判定し、表示手段11に表示する。このとき、測定検査判定手段104は、検査音記録ステップを実行し、測定音のうち、被験者が聴取できた最も小さい音圧レベルの測定音の最高周波数を聴覚レベルとして記憶手段105に記録させる。そして、処理を終了する。
【0027】
測定装置及び測定処理により、被験者の聴覚レベルを判定することができる。
【0028】
次に、
図1を用いて訓練装置300について説明する。訓練装置300は、訓練検査音生成手段(訓練検査音生成部)301と、訓練検査音提示手段(訓練検査音提示部)302と、訓練検査入力手段(訓練検査入力部)303と、訓練判定手段(訓練判定部)304とを主に備える。
【0029】
訓練検査音生成手段301は、いわゆるコンピュータやマイクロプロセッサ等であって、所定の測定検査音を用いて過去に行われた被験者の聴力判定の結果に応じて訓練音を生成し、騒音と訓練音とを合成して訓練検査音を生成する。
【0030】
訓練検査音は、例えば、訓練音の周波数特性が異なる複数の訓練検査音、訓練音の音圧レベルが異なる複数の訓練検査音、又は騒音の音圧レベルが一定であるが訓練音が異なる複数の訓練検査音などを生成可能である。騒音は前述と同様である。
【0031】
訓練音は、例えば、所定の周波数を有する音、所定の数字又は単音節の音声、又は所定の数字又は単音節の音声を所定の時間間隔で生成した音などである。所定の周波数は、例えば125Hz~8,000Hzの一定周波数の音である。所定の数字又は単音節の音声は、例えば、任意の数字や単音節の文字を読み上げた音声、あるいは日本聴覚医学会語音聴力検査の67-S語表を読み上げた音声であってもよい。そして、所定の時間間隔、すなわち数字又は単音節の音声呈示間隔は3~5秒が好ましい。訓練音は10dB以上60dB以下の音圧レベルを有する。例えば、最初に10dBで測定音を呈示し、被験者が知覚できなかった場合は5~10dBずつ音圧レベルを上げてもよい。
【0032】
前述のように、被験者の聴覚レベルが記憶手段105に記憶されている。そこで、訓練検査音生成手段301は、記憶手段105に記憶されている被験者の聴覚レベルに応じて訓練音を生成し、騒音と訓練音とを合成して訓練検査音を生成可能である。
【0033】
訓練検査音提示手段302は、例えばスピーカとコンピュータやマイクロプロセッサ等とを有し、訓練検査音生成手段301が生成した訓練検査音を被験者に提示する。
【0034】
訓練検査入力手段303は、測定検査入力手段103と同様に、表示手段11に設けられた例えばタッチパネルといわゆるコンピュータやマイクロプロセッサ等とを有し、被験者により操作されて○や×、文字等を検査入力として得る。
【0035】
訓練判定手段304は、例えばスピーカとコンピュータやマイクロプロセッサ等とを有し、訓練検査入力手段303を介して得た訓練入力に応じて、被験者の聴力を判定する。具体的には、判定は以下のように行われる。訓練判定手段304は、訓練検査音提示手段302が提示した訓練検査音に含まれる訓練音に、訓練検査入力手段303を介して得られた訓練入力が一致するか否かを判定する。訓練判定手段304は、訓練検査音提示手段302が被験者に提示した複数の訓練検査音のうち、訓練検査音提示手段302が提示した訓練検査音に含まれる訓練音と訓練入力とが一致する割合を算出し、この割合が所定値以上であるときに合格とし、この割合が所定値未満であるときに不合格と判定する。この割合を明瞭度といい、所定値は例えば60%である。
【0036】
そして、訓練判定手段304が、訓練検査音提示手段302が提示した訓練検査音に含まれる訓練音に訓練入力が一致すると判定した場合、訓練検査音生成手段301は、被験者が聴取困難となるように訓練音を変化させる。また、訓練判定手段304が、訓練検査音提示手段302が提示した訓練検査音に含まれる訓練音に訓練入力が一致しないと判定した場合、訓練検査音生成手段301は、被験者が聴取容易となるように前記訓練音を変化させる。
【0037】
次に、本発明による訓練方法について
図3を用いて説明する。なお、この訓練方法が実行される前に、前述した測定方法が実行され、被験者が聴取できた最も小さい音圧レベルの測定音の最高周波数が被験者の聴覚レベルとして記憶手段105に記憶されている。
【0038】
初めのステップS31では、表示手段11に測定を開始するためのボタンが表示され、被験者がこのボタンをクリックすると、訓練検査入力手段303を介して測定を開始する旨の信号が訓練検査音生成手段301に送信される。
【0039】
次のステップS32では、被験者の聴覚レベルを訓練検査音生成手段301が記憶手段105から読み出す。
【0040】
次のステップS33は、訓練検査音生成ステップであり、このステップでは、訓練検査音生成手段301が、測定検査音判定ステップS25における判定に応じて、すなわち例えば被験者の聴覚レベルに応じて訓練音を生成し、この訓練音と騒音とを合成して訓練検査音を生成する。より具体的には、訓練検査音生成手段301は、被験者の聴覚レベルに基づき、被験者がぎりぎり判別できる程度の周波数や音圧レベルとした訓練音を生成する。
【0041】
次のステップS34は、訓練検査音提示ステップであり、訓練検査音提示手段302が、訓練検査音を被験者に提示する。
【0042】
次のステップS35は、訓練検査入力ステップ及び訓練検査音判定ステップを含む。訓練検査入力ステップでは、訓練検査入力手段303が、○や×、文字等を被験者から訓練入力として得る。訓練検査音判定ステップでは、訓練判定手段304は、訓練検査音提示手段302が提示した訓練検査音に含まれる訓練音に、訓練検査入力手段303を介して得られた訓練入力が一致するか否かを判定する。訓練音に訓練入力が一致する場合、処理はステップS36に進み、一致しない場合、処理はステップS37に進む。
【0043】
次のステップS36は、訓練判定ステップの1つであり、訓練検査音生成手段301が、訓練音の周波数特性を調整した訓練検査音を生成する。訓練検査音判定ステップS35において、訓練検査音提示ステップS34において提示された訓練検査音に含まれる訓練音に訓練入力が一致すると訓練判定手段304が判定した場合、訓練検査音生成ステップS36において、被験者が聴取困難となる、つまり知覚できない方向に訓練音の周波数特性及び/又は音圧レベルを調整した訓練検査音を訓練検査音生成手段301が生成する。この調整では、例えば音圧レベルを5dB~10dB下げる。そして、処理はステップS38に進む。
【0044】
他方、訓練検査音判定ステップS35において訓練音に訓練入力が一致しない場合、ステップS37が実行される。ステップS37は、訓練判定ステップの1つであり、訓練検査音生成手段301が、訓練音の周波数特性を調整した訓練検査音を生成する。訓練検査音判定ステップS35において、訓練検査音提示ステップS34において提示された訓練検査音に含まれる訓練音に訓練入力が一致しないと訓練判定手段304が判定した場合、訓練検査音生成ステップS37において、被験者が聴取容易となる、つまり知覚できる方向に訓練音の周波数特性及び/又は音圧レベルを調整した訓練検査音を訓練検査音生成手段301が生成する。この調整では、例えば音圧レベルを5dB~10dB上げる。そして、処理はステップS38に進む。
【0045】
そして、ステップS33~S37までの処理を5~10回程度反復することにより、ステップS36やS37において調整された訓練検査音を用いた検査を繰り返した後、ステップS38において、明瞭度が60%以上である訓練検査音のうち、最も低い音圧レベルを検出する。そして、処理を終了する。
【0046】
訓練装置及び訓練処理により、被験者の聴覚が刺激され、これにより、聴力の維持及び聴力の回復を図ることができる。
【0047】
本願発明によれば、被験者の聴覚レベルを判定し、判定結果に基づいて被験者の聴覚を刺激し、これにより、聴力の維持及び聴力の回復を図ることができる。
【0048】
なお、騒音及び測定音は、予め記憶されていなくてもよく、随時電気的に作成されても良い。
【0049】
なお、測定方法に関し、測定検査音提示ステップS24において提示された検査音に含まれる測定音に検査入力が一致すると測定検査音判定ステップS25において測定検査判定手段104が判定した場合、検査音調整ステップS26において、被験者が知覚できない方向に測定音の周波数特性を調整した調整測定音を測定検査音生成手段101が生成してもよい。
【0050】
なお、測定方法の測定検査音生成ステップS23において、測定検査音生成手段101が、測定音が異なる複数の測定検査音を生成し、測定検査音提示ステップS24において、測定検査音提示手段102が、複数の測定検査音を被験者に提示し、さらに、測定検査音判定ステップS25において、測定検査音提示手段102が被験者に提示した複数の測定検査音のうち、測定検査音提示手段102が提示した測定検査音に含まれる測定音と検査入力とが一致する割合を測定検査判定手段104が算出し、この割合が所定値以上であるときに合格とし、割合が所定値未満であるときに不合格と判定してもよい。所定値は60%が好ましいが、この値に限定されない。
【0051】
なお、測定方法の測定検査音判定ステップS25において、測定検査音提示手段102が提示した測定検査音に含まれる測定音に測定検査入力手段103からの入力が一致すると測定検査判定手段104が判定した場合、測定音のうち、被験者が聴取できた最も小さい音圧レベルの測定音の最高周波数を聴覚レベルとして、記憶手段105が記録してもよい。いいかえると、測定検査音提示ステップS24において提示された測定検査音に含まれる測定音に検査入力が一致すると測定検査判定手段104が判定した場合、測定検査音判定ステップS25は、この測定音のうち、被験者が聴取できた最も小さい音圧レベルの測定音の最高周波数を聴覚レベルとして、記憶手段105が記録する検査音記録ステップを備えてもよい。
【0052】
なお、本明細書および図中に示した各部材の大きさは例示であって、これらの大きさに限定されない。また、各部材の素材は例示であって、これらの素材に限定されない。
【0053】
ここに付随する図面を参照して本発明の実施形態が説明されたが、記載された発明の範囲と精神から逸脱することなく、変形が各部の構造と関係に施されることは、当業者にとって自明である。
【符号の説明】
【0054】
10 訓練システム
100 測定装置
101 測定検査音生成手段
102 測定検査音提示手段
103 測定検査入力手段
104 測定検査判定手段
105 記憶手段
300 訓練装置
301 訓練検査音生成手段
302 訓練検査音提示手段
303 訓練検査入力手段
304 訓練判定手段