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特開2024-119433購入支援装置、購入支援方法及びプログラム
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  • 特開-購入支援装置、購入支援方法及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024119433
(43)【公開日】2024-09-03
(54)【発明の名称】購入支援装置、購入支援方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0836 20230101AFI20240827BHJP
【FI】
G06Q10/0836
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023026326
(22)【出願日】2023-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】金谷 恭臣
(72)【発明者】
【氏名】文栄 葵
(72)【発明者】
【氏名】田中 愛里菜
(72)【発明者】
【氏名】荒生 翔
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】ユーザが自身の車両でのショッピングの際に車両に購入予定商品を積載可能か判断できる購入支援装置、購入支援方法及びプログラムを提供すること。
【解決手段】本開示の購入支援装置10は、車両データ取得部11、商品データ取得部12、積載シミュレーション部13及び購入支援部14を備える。車両データ取得部11は、ユーザの車両の3Dデータを取得する。商品データ取得部12は、ユーザの購入予定商品の3Dデータを取得する。積載シミュレーション部13は、車両の3Dデータと購入予定商品の3Dデータとに基づいて、車両における購入予定商品の積載シミュレーションを実行する。購入支援部14は、積載シミュレーションの結果に基づいて、ユーザに購入支援を実行する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの車両の3Dデータを取得する車両データ取得部と、
前記ユーザの購入予定商品の3Dデータを取得する商品データ取得部と、
前記車両の3Dデータと前記購入予定商品の3Dデータとに基づいて、前記車両における前記購入予定商品の積載シミュレーションを実行する積載シミュレーション部と、
前記積載シミュレーションの結果に基づいて、前記ユーザに購入支援を実行する購入支援部と、を備える
購入支援装置。
【請求項2】
前記積載シミュレーション部は、
前記車両の3Dデータと前記購入予定商品の3Dデータとに基づいて、前記購入予定商品を前記車両に積載可能か否かを判定し、
前記購入支援部は、
前記ユーザに前記購入予定商品を前記車両に積載可能か否かの判定結果を通知する
請求項1に記載の購入支援装置。
【請求項3】
前記購入支援部は、
前記購入予定商品を前記車両に積載可能か否かの判定結果に基づいて、前記車両の積載可能容量を超えない範囲での商品のリコメンドを通知する
請求項2に記載の購入支援装置。
【請求項4】
前記購入支援部は、
前記購入予定商品を前記車両に積載可能であると判定された場合、前記車両の積載可能容量を超えない範囲での商品のリコメンドを通知する
請求項3に記載の購入支援装置。
【請求項5】
前記購入支援部は、
前記購入予定商品を前記車両に積載不可であると判定された場合、前記車両の積載可能容量を超えない範囲での前記購入予定商品の代わりとなる類似商品のリコメンドを通知する
請求項3に記載の購入支援装置。
【請求項6】
前記積載シミュレーション部は、
前記車両の3Dデータと前記購入予定商品の3Dデータとに基づいて、前記購入予定商品を車両に最適に積載する方法を考案し、
前記購入支援部は、
前記購入予定商品を車両に最適に積載する方法を前記ユーザに通知する
請求項1に記載の購入支援装置。
【請求項7】
前記積載シミュレーション部は、
前記車両の3Dデータと前記購入予定商品の3Dデータとに基づいて、前記購入予定商品を車両に最適に積載する方法を用いて前記購入予定商品を前記車両に積載可能か否かを判定し、
前記購入支援部は、
前記購入予定商品を車両に最適に積載する方法を用いて前記購入予定商品を前記車両に積載可能か否かの判定結果を前記ユーザに通知する
請求項6に記載の購入支援装置。
【請求項8】
前記購入支援部は、
前記購入予定商品を車両に最適に積載する方法を用いて前記購入予定商品を前記車両に積載可能か否かの判定結果に基づいて、前記車両の積載可能容量を超えない範囲での商品のリコメンドを通知する
請求項7に記載の購入支援装置。
【請求項9】
コンピュータが、
ユーザの車両の3Dデータを取得し、
前記ユーザの購入予定商品の3Dデータを取得し、
前記車両の3Dデータと前記購入予定商品の3Dデータとに基づいて、前記車両における前記購入予定商品の積載シミュレーションを実行し、
前記積載シミュレーションの結果に基づいて、前記ユーザに購入支援を実行する
購入支援方法。
【請求項10】
ユーザの車両の3Dデータを取得し、
前記ユーザの購入予定商品の3Dデータを取得し、
前記車両の3Dデータと前記購入予定商品の3Dデータとに基づいて、前記車両における前記購入予定商品の積載シミュレーションを実行し、
前記積載シミュレーションの結果に基づいて、前記ユーザに購入支援を実行する処理をコンピュータに実行させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、購入支援装置、購入支援方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1では、荷物の積載技術が開示されている。具体的には、過去の配送記録から荷姿及び配送場所を学習し、その学習結果に基づいて配送場所における荷姿を予測し、集荷依頼を受け付け、予測した配送場所の荷姿に基づいて受け付けた集荷依頼の積載可否を判定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-108201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に係る技術では、ユーザが自身の車両でのショッピングの際に車両に購入予定商品を積載可能か判断できないという課題があった。そのため、例えばユーザは大きな購入予定商品を受け取るのが難しい。
【0005】
本開示は、そのような課題を鑑みることによって、ユーザが自身の車両でのショッピングの際に車両に購入予定商品を積載可能か判断できる購入支援装置、購入支援方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の購入支援装置は、
ユーザの車両の3Dデータを取得する車両データ取得部と、
前記ユーザの購入予定商品の3Dデータを取得する商品データ取得部と、
前記車両の3Dデータと前記購入予定商品の3Dデータとに基づいて、前記車両における前記購入予定商品の積載シミュレーションを実行する積載シミュレーション部と、
前記積載シミュレーションの結果に基づいて、前記ユーザに購入支援を実行する購入支援部と、を備える。
【0007】
本開示の購入支援方法は、
コンピュータが、
ユーザの車両の3Dデータを取得し、
前記ユーザの購入予定商品の3Dデータを取得し、
前記車両の3Dデータと前記購入予定商品の3Dデータとに基づいて、前記車両における前記購入予定商品の積載シミュレーションを実行し、
前記積載シミュレーションの結果に基づいて、前記ユーザに購入支援を実行する。
【0008】
本開示のプログラムは、
ユーザの車両の3Dデータを取得し、
前記ユーザの購入予定商品の3Dデータを取得し、
前記車両の3Dデータと前記購入予定商品の3Dデータとに基づいて、前記車両における前記購入予定商品の積載シミュレーションを実行し、
前記積載シミュレーションの結果に基づいて、前記ユーザに購入支援を実行する処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によって、ユーザが自身の車両でのショッピングの際に車両に購入予定商品を積載可能か判断できる購入支援装置、購入支援方法及びプログラムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1の実施形態に係る購入支援装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2】第2の実施形態に係る購入支援システムの構成の一例を示すブロック図である。
図3】第2の実施形態に係る購入支援システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図4】第2の実施形態に係る購入支援システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図5】実施形態に係るコンピュータの構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略する。
【0012】
(第1の実施形態)
まず、図1を用いて、第1の実施形態に係る購入支援装置10の構成を説明する。図1は、第1の実施形態に係る購入支援装置10の構成の一例を示すブロック図である。
【0013】
購入支援装置10は、車両データ取得部11、商品データ取得部12、積載シミュレーション部13及び購入支援部14を備える。車両データ取得部11は、ユーザの車両の3Dデータ(3次元データ)を取得する。商品データ取得部12は、ユーザの購入予定商品の3Dデータを取得する。積載シミュレーション部13は、車両の3Dデータと購入予定商品の3Dデータとに基づいて、車両における購入予定商品の積載シミュレーションを実行する。購入支援部14は、積載シミュレーションの結果に基づいて、ユーザに購入支援を実行する。
【0014】
したがって、第1の実施形態に係る購入支援装置10では、ユーザが自身の車両でのショッピングの際に車両に購入予定商品を積載可能か判断できる。
【0015】
(第2の実施形態)
続いて、図2を用いて、第2の実施形態に係る購入支援システム2の構成について説明する。購入支援システム2は、購入支援装置10、撮像装置20、発券装置30及びユーザ端末40を備える。購入支援装置10は、撮像装置20、発券装置30及びユーザ端末40とそれぞれ無線方式又は有線方式によって通信する。
【0016】
購入支援装置10は、例えば店舗で用いられるサーバであり、店舗に車両で訪れたユーザに商品の購入支援をする。店舗は、例えばショッピングモールやデパート等の多種多目的な店舗が集合して構成される大型商業施設である。
【0017】
撮像装置20は、例えば店舗の駐車場入口等に設置される監視カメラであり、ユーザの車両を撮像する。撮像装置20は、角度を変えて車両を撮像できるように複数台であってもよい。撮像装置20は、車両を撮像した画像を購入支援装置10に送信する。
【0018】
なお、購入支援システム2は、撮像装置20の代わり又は撮像装置20に加えてユーザの車両の3Dデータを取得する3Dスキャナ(不図示)を備えていてもよい。3Dスキャナは、車両の3Dデータを購入支援装置10に送信する。
【0019】
発券装置30は、例えば店舗の駐車場等に設置される発券機であり、ユーザが車両を駐車場に駐車するための駐車券を発券する。
【0020】
ユーザ端末40は、ユーザが用いるスマートフォン等の端末であり、購入支援アプリケーションがインストールされている。ユーザ端末40は、購入支援アプリケーションによって購入予定商品を登録する。また、ユーザ端末40は、購入支援アプリケーションによって購入支援装置10からユーザが商品の購入支援を受ける。
【0021】
購入支援装置10は、車両データ取得部11、商品データ取得部12、積載シミュレーション部13、購入支援部14及び記憶部15を備える。
【0022】
車両データ取得部11は、ユーザの車両の3Dデータを取得する。車両の3Dデータは、車両の寸法、車両の車両に積載可能な容積のデータを含む。具体的には、車両データ取得部11は、撮像装置20によって撮像された画像からユーザの車両の車種と外見的特徴との少なくとも1つを認識し、認識の結果に基づいて車両の3Dデータを取得する。車両データ取得部11は、3Dスキャナによってスキャンされた車両の3Dデータを取得する。
【0023】
商品データ取得部12は、ユーザの購入予定商品の3Dデータを取得する。購入予定商品の3Dデータは、購入予定商品の容積、形状、性質及び重量等のデータを含む。具体的には、商品データ取得部12は、ユーザの購入予定商品の種別データをユーザ端末40から受信し、購入予定商品の種別データに基づいて、購入予定商品の3Dデータを取得する。
【0024】
積載シミュレーション部13は、車両の3Dデータと購入予定商品の3Dデータとに基づいて、車両における購入予定商品の積載シミュレーションを実行する。
具体的には、積載シミュレーション部13は、車両の3Dデータと購入予定商品の3Dデータとに基づいて、購入予定商品を車両に積載可能か否かを判定する。より詳細には、積載シミュレーション部13は、購入予定商品の総和容積が車両の積載可能容量を満たすか否かに基づいて、購入予定商品を車両に積載可能か否かを判定する。
また、積載シミュレーション部13は、車両の3Dデータと購入予定商品の3Dデータとに基づいて、購入予定商品を車両に最適に積載する方法を考案する。より詳細には、積載シミュレーション部13は、購入予定商品の総和容積が車両の積載可能容量を満たすか否かに基づき、かつ、購入予定商品の形状と性質と重量との少なくとも1つを考慮して、購入予定商品を前記車両に最適に積載する方法を考案する。さらに、積載シミュレーション部13は、車両の3Dデータと購入予定商品の3Dデータとに基づいて、購入予定商品を車両に最適に積載する方法を用いて購入予定商品を車両に積載可能か否かを判定する。
【0025】
購入支援部14は、積載シミュレーションの結果に基づいて、ユーザに購入支援を実行する。
購入支援部14は、ユーザに購入予定商品を車両に積載可能か否かの判定結果を通知する。また、購入支援部14は、購入予定商品を車両に積載可能か否かの判定結果に基づいて、車両の積載可能容量を超えない範囲での商品のリコメンドを通知する。具体的には、購入支援部14は、購入予定商品を車両に積載可能であると判定された場合、車両の積載可能容量を超えない範囲での商品のリコメンドを通知する。一方、購入支援部14は、購入予定商品を前記車両に積載不可であると判定された場合、車両の積載可能容量を超えない範囲での前記購入予定商品の代わりとなる類似商品のリコメンドを通知する。
【0026】
また、購入支援部14は、購入予定商品を車両に最適に積載する方法をユーザに通知する。購入支援部14は、購入予定商品を車両に最適に積載する方法を用いて購入予定商品を車両に積載可能か否かの判定結果をユーザに通知する。さらに、購入支援部14は、購入予定商品を車両に最適に積載する方法を用いて購入予定商品を車両に積載可能か否かの判定結果に基づいて、車両の積載可能容量を超えない範囲での商品のリコメンドを通知する。より詳細には、購入支援部14は、購入予定商品を車両に最適に積載する方法を用いて購入予定商品を車両に積載可能であると判定された場合、車両の積載可能容量を超えない範囲での商品のリコメンドを通知する。一方、購入支援部14は、購入予定商品を車両に最適に積載する方法を用いて購入予定商品を車両に積載不可であると判定された場合、車両の積載可能容量を超えない範囲での購入予定商品の代わりとなる類似商品のリコメンドを通知する。
【0027】
記憶部15は、車両の3Dデータ、購入予定商品の3Dデータ及びユーザの情報を記憶する。
【0028】
続いて、図3から図4を用いて、第2の実施形態に係る購入支援システム2の動作について説明する。図3から図4は、第2の実施形態に係る購入支援システム2の動作の一例を示すフローチャートである。
【0029】
図3に示すように、まず、ユーザは、ショッピングのために車両に乗って店舗の駐車場に向かう。購入支援システム2の撮像装置20は、店舗の駐車場の入口にてユーザの車両の画像を撮像する(ステップS101)。なお、一台の撮像装置20が一台の車両に対して複数枚の画像を撮像してもよいし、複数台の撮像装置20が一台の車両に対して様々な角度から撮像してもよい。
【0030】
次に、撮像装置20は、撮像画像を購入支援装置10に送信する(ステップS102)。なお、撮像装置20は、画像記憶サーバ(不図示)に撮像画像を送信し、撮像画像を一時的に記憶させておいた後、画像記憶サーバが必要に応じて撮像画像を購入支援装置10に送信してもよい。
【0031】
次に、購入支援装置10の車両データ取得部11は、撮像画像に基づいて車両の3Dデータを取得する(ステップS103)。具体的には、車両データ取得部11は、撮像画像から車両の車種及び外見的特徴の少なくとも1つを認識し、認識結果に基づいて当該車両の3Dデータを取得する。車両の3Dデータは、車両の寸法、車両の車両に積載可能な容積のデータを含む。そして、車両データ取得部11は、車両の3Dデータを記憶部15に記憶する。次に、車両データ取得部11は、車両の3Dデータをユーザと連携させるためのデータ(以下、連携用データ)を発券装置30に送信する(ステップS104)。
【0032】
その後、ユーザは、車両を店舗の駐車場に駐車するために発券装置30を利用する。発券装置30は、連携用データを変換したQRコード(登録商標)を付した駐車券を発券する(ステップS105)。ユーザは、発券装置30からQRコードが付された駐車券を受け取る。
【0033】
ユーザは、ユーザ端末40の購入支援アプリケーションを起動し、ユーザ端末40によって駐車券に付されたQRコードを読み取る。ユーザ端末40は、駐車券に付されたQRコードを読み取る(ステップS106)。次に、ユーザ端末40は、QRコードの読み取り結果を購入支援装置10に送信する(ステップS107)。
【0034】
次に、購入支援装置10の車両データ取得部11は、QRコードの読み取り結果に基づいて、車両の3Dデータとユーザとを連携する(ステップS108)。つまり、車両データ取得部11は、車両の3Dデータとユーザ端末40の購入支援アプリケーションとを連携する。
【0035】
次に、図4に示すように、ユーザは、ユーザ端末40の購入支援アプリケーションを起動し、ユーザ端末40によって購入予定商品の種別を登録する。この際、ここで、ユーザは、複数の購入予定商品の種別を登録してもよい。ユーザ端末40は、購入予定商品の種別を登録する(ステップS201)。例えば、ユーザ端末40は、購入予定商品のバーコードを読み取ることによって、購入予定商品の種別を登録する。次に、ユーザ端末40は、購入予定商品の種別データを購入支援装置10に送信する(ステップS202)。
【0036】
次に、購入支援装置10の商品データ取得部12は、購入予定商品の種別データを受信し、購入予定商品の種別データに基づいて購入予定商品の3Dデータを取得する(ステップS203)。購入予定商品の3Dデータは、購入予定商品の容積、形状、性質及び重量等のデータを含む。
【0037】
次に、積載シミュレーション部13は、購入予定商品の3Dデータ及び車両の3Dデータに基づいて、積載シミュレーションを実行する(ステップS204)。
具体的には、積載シミュレーション部13は、購入予定商品の総和容積が車両の積載可能容量を満たすか否かに基づいて、購入予定商品を車両に積載可能か否かを判定する。つまり、積載シミュレーション部13は、購入予定商品の総和容積が車両の積載可能容量を満たすと判定した場合、購入予定商品を車両に積載可能であると判定する。一方、積載シミュレーション部13は、購入予定商品の総和容積が車両の積載可能容量を満たさないと判定した場合、購入予定商品を車両に積載不可能であると判定する。そして、積載シミュレーション部13は、購入予定商品を車両に積載可能であると判定された場合、購入予定商品の積載方法(つまり、通常の積載方法)を考案してもよい。
【0038】
また、積載シミュレーション部13は、購入予定商品の総和容積が車両の積載可能容量を満たすか否かに加え、購入予定商品の形状、性質及び重量等をさらに考慮して、購入予定商品を車両に最適に積載する方法(つまり、最適な積載方法)を考案する。より詳細には、購入予定商品には、天地無用や不安定な置き方ができない商品があるなど、購入予定商品の形状や性質によっては積載条件がある。積載シミュレーション部13は、購入予定商品の総和容積的には積載可能だが積載条件がある場合、総和容積より積載に必要な容積が大きくなる可能性はあるが、重心や積載条件を考慮して、購入予定商品を車両に最適に積載する方法を考案する。さらに、積載シミュレーション部13は、最適な積載方法で購入予定商品を車両に積載可能か否かを判定する。
【0039】
次に、購入支援部14は、積載シミュレーションの結果に基づいて、ユーザ端末40に購入支援を通知する(ステップS205)。
具体的には、購入支援部14は、購入予定商品を車両に積載可能か否かの判定結果を通知する。また、購入支援部14は、購入予定商品を車両に積載可能か否かの判定結果に基づいて、車両の積載可能容量を超えない範囲での商品のリコメンドを通知する。詳細には、購入支援部14は、購入予定商品を車両に積載可能であると判定された場合、車両の積載可能容量を超えない範囲での商品のリコメンドを通知する。一方、購入支援部14は、購入予定商品を車両に積載不可であると判定された場合、車両の積載可能容量を超えない範囲での類似商品のリコメンドを通知する。また、購入支援部14は、購入予定商品を車両に積載可能であると判定された場合、通常の積載方法を通知する。
【0040】
また、購入支援部14は、ユーザ端末40に最適な積載方法を通知する。また、購入支援部14は、最適な積載方法で購入予定商品を車両に積載可能か否かの判定結果を通知する。また、購入支援部14は、最適な積載方法を適用した場合の、車両の積載可能容量を超えない範囲での商品のリコメンドを通知する。詳細には、購入支援部14は、購入予定商品を車両に積載可能であると判定された場合、最適な積載方法を適用した場合の、車両の積載可能容量を超えない範囲での商品のリコメンドを通知する。一方、購入支援部14は、購入予定商品を車両に積載不可であると判定された場合、最適な積載方法を適用した場合の、車両の積載可能容量を超えない範囲での類似商品のリコメンドを通知する。
【0041】
上述したように、第2の実施形態に係る購入支援システム2は、ユーザに購入予定商品を車両に積載可能か否かの判定結果を通知する。したがって、購入支援システム2では、ユーザが自身の車両でのショッピングの際に車両に購入予定商品を積載可能か判断できる。さらに、ユーザは、積載可能範囲内での商品検索を行い、目的の商品を探すこともできる。よって、購入支援システム2は、ユーザの満足度向上に貢献できる。
【0042】
また、第2の実施形態に係る購入支援システム2は、購入予定商品を車両に最適に積載する方法を通知する。したがって、購入支援システム2では、ユーザは、車両への購入予定商品の積載の参考とでき、効率的に商品を積載できる。よって、購入支援システム2は、よりユーザの満足度向上に貢献できる。
【0043】
第2の実施形態に係る購入支援システム2は、購入予定商品を車両に積載可能か否かの判定結果に基づいて、車両の積載可能容量を超えない範囲での商品のリコメンドを通知する。したがって、購入支援システム2は、店舗におけるユーザの購買機会の獲得に貢献できる。
【0044】
ステップS201の処理からステップS205の処理において、購入予定商品が購入後の商品(購入商品)であってもよい。また、購入予定商品と購入商品とが混合していてもよい。
【0045】
なお、購入予定商品又は購入商品が更新されるたびに、購入支援システム2は、ステップS201の処理からステップS205の処理を繰り返してもよい。購入支援システム2は、その都度、ユーザ端末40に対して更新された購入支援を通知する。
【0046】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0047】
上述の実施形態における各構成は、ハードウェア又はソフトウェア、もしくはその両方によって構成され、1つのハードウェア又はソフトウェアから構成してもよいし、複数のハードウェア又はソフトウェアから構成してもよい。各装置及び各機能(処理)を、図5に示すような、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ1001及び記憶装置であるメモリ1002を有するコンピュータ1000により実現してもよい。例えば、メモリ1002に実施形態における方法(映像処理方法)を行うためのプログラムを格納し、各機能を、メモリ1002に格納されたプログラムをプロセッサ1001で実行することにより実現してもよい。
【0048】
これらのプログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
【0049】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
ユーザの車両の3Dデータを取得する車両データ取得部と、
前記ユーザの購入予定商品の3Dデータを取得する商品データ取得部と、
前記車両の3Dデータと前記購入予定商品の3Dデータとに基づいて、前記車両における前記購入予定商品の積載シミュレーションを実行する積載シミュレーション部と、
前記積載シミュレーションの結果に基づいて、前記ユーザに購入支援を実行する購入支援部と、を備える
購入支援装置。
(付記2)
前記積載シミュレーション部は、
前記車両の3Dデータと前記購入予定商品の3Dデータとに基づいて、前記購入予定商品を前記車両に積載可能か否かを判定し、
前記購入支援部は、
前記ユーザに前記購入予定商品を前記車両に積載可能か否かの判定結果を通知する
付記1に記載の購入支援装置。
(付記3)
前記購入支援部は、
前記購入予定商品を前記車両に積載可能か否かの判定結果に基づいて、前記車両の積載可能容量を超えない範囲での商品のリコメンドを通知する
付記2に記載の購入支援装置。
(付記4)
前記購入支援部は、
前記購入予定商品を前記車両に積載可能であると判定された場合、前記車両の積載可能容量を超えない範囲での商品のリコメンドを通知する
付記3に記載の購入支援装置。
(付記5)
前記購入支援部は、
前記購入予定商品を前記車両に積載不可であると判定された場合、前記車両の積載可能容量を超えない範囲での前記購入予定商品の代わりとなる類似商品のリコメンドを通知する
付記3に記載の購入支援装置。
(付記6)
前記積載シミュレーション部は、
前記購入予定商品の総和容積が前記車両の積載可能容量を満たすか否かに基づいて、前記購入予定商品を前記車両に積載可能か否かを判定する
付記2に記載の購入支援装置。
(付記7)
前記積載シミュレーション部は、
前記車両の3Dデータと前記購入予定商品の3Dデータとに基づいて、前記購入予定商品を車両に最適に積載する方法を考案し、
前記購入支援部は、
前記購入予定商品を車両に最適に積載する方法を前記ユーザに通知する
付記1に記載の購入支援装置。
(付記8)
前記積載シミュレーション部は、
前記車両の3Dデータと前記購入予定商品の3Dデータとに基づいて、前記購入予定商品を車両に最適に積載する方法を用いて前記購入予定商品を前記車両に積載可能か否かを判定し、
前記購入支援部は、
前記購入予定商品を車両に最適に積載する方法を用いて前記購入予定商品を前記車両に積載可能か否かの判定結果を前記ユーザに通知する
付記7に記載の購入支援装置。
(付記9)
前記購入支援部は、
前記購入予定商品を車両に最適に積載する方法を用いて前記購入予定商品を前記車両に積載可能か否かの判定結果に基づいて、前記車両の積載可能容量を超えない範囲での商品のリコメンドを通知する
付記8に記載の購入支援装置。
(付記10)
前記購入支援部は、
前記購入予定商品を車両に最適に積載する方法を用いて前記購入予定商品を前記車両に積載可能であると判定された場合、前記車両の積載可能容量を超えない範囲での商品のリコメンドを通知する
付記9に記載の購入支援装置。
(付記11)
前記購入支援部は、
前記購入予定商品を車両に最適に積載する方法を用いて前記購入予定商品を前記車両に積載不可であると判定された場合、前記車両の積載可能容量を超えない範囲での前記購入予定商品の代わりとなる類似商品のリコメンドを通知する
付記9に記載の購入支援装置。
(付記12)
前記積載シミュレーション部は、
前記購入予定商品の総和容積が前記車両の積載可能容量を満たすか否かに基づき、かつ、前記購入予定商品の形状と性質と重量との少なくとも1つを考慮して、前記購入予定商品を前記車両に最適に積載する方法を考案する
付記7に記載の購入支援装置。
(付記13)
前記車両データ取得部は、
撮像装置によって撮像された画像から前記車両の車種と外見的特徴との少なくとも1つを認識し、
前記認識の結果に基づいて前記車両の3Dデータを取得する
付記1に記載の購入支援装置。
(付記14)
前記車両データ取得部は、
3Dスキャナによってスキャンされた前記車両の3Dデータを取得する
付記1に記載の購入支援装置。
(付記15)
コンピュータが、
ユーザの車両の3Dデータを取得し、
前記ユーザの購入予定商品の3Dデータを取得し、
前記車両の3Dデータと前記購入予定商品の3Dデータとに基づいて、前記車両における前記購入予定商品の積載シミュレーションを実行し、
前記積載シミュレーションの結果に基づいて、前記ユーザに購入支援を実行する
購入支援方法。
(付記16)
ユーザの車両の3Dデータを取得し、
前記ユーザの購入予定商品の3Dデータを取得し、
前記車両の3Dデータと前記購入予定商品の3Dデータとに基づいて、前記車両における前記購入予定商品の積載シミュレーションを実行し、
前記積載シミュレーションの結果に基づいて、前記ユーザに購入支援を実行する処理をコンピュータに実行させる
プログラム。
【符号の説明】
【0050】
2 購入支援システム
10 購入支援装置
11 車両データ取得部
12 商品データ取得部
13 積載シミュレーション部
14 購入支援部
15 記憶部
20 撮像装置
30 発券装置
40 ユーザ端末
1000 コンピュータ
1001 プロセッサ
1002 メモリ
図1
図2
図3
図4
図5