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特開2024-119477ナノバブル水を含んだ化粧品の製造方法及びナノバブル水を含んだ化粧品
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  • 特開-ナノバブル水を含んだ化粧品の製造方法及びナノバブル水を含んだ化粧品 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024119477
(43)【公開日】2024-09-03
(54)【発明の名称】ナノバブル水を含んだ化粧品の製造方法及びナノバブル水を含んだ化粧品
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/19 20060101AFI20240827BHJP
   B01F 23/2375 20220101ALI20240827BHJP
   B01F 23/232 20220101ALI20240827BHJP
   B01F 25/45 20220101ALI20240827BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20240827BHJP
   B01F 101/21 20220101ALN20240827BHJP
【FI】
A61K8/19
B01F23/2375
B01F23/232
B01F25/45
A61Q19/00
B01F101:21
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023026401
(22)【出願日】2023-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】505002716
【氏名又は名称】株式会社長寿乃里
(74)【代理人】
【識別番号】100166589
【弁理士】
【氏名又は名称】植村 貴昭
(72)【発明者】
【氏名】宮田 聖士
【テーマコード(参考)】
4C083
4G035
【Fターム(参考)】
4C083AB051
4C083AB052
4C083CC01
4C083FF01
4C083FF05
4C083FF07
4G035AB04
4G035AC26
(57)【要約】
【課題】ユーザがナノバブル水をより手軽に利用できるようにする。
【解決手段】 本発明におけるナノバブル水を含んだ化粧品の製造方法は、ナノバブル水生成部で生成されたナノバブル水と、化粧品の原料成分を含んだ化粧品濃縮物と、を混合して生成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナノバブル水生成部で生成されたナノバブル水と、
化粧品の原料成分を含んだ化粧品濃縮物と、
を混合して生成されるナノバブル水を含んだ化粧品の製造方法。
【請求項2】
前記ナノバブル水は、混合前に殺菌処理を施される
請求項1に記載されたナノバブル水を含んだ化粧品の製造方法。
【請求項3】
前記ナノバブル水の殺菌処理は、ナノバブル水発生装置により水からナノバブル水が生成される、少なくとも、前後のいずれかの時点で行われる、
請求項2に記載のナノバブル水を含んだ化粧品の製造方法。
【請求項4】
化粧品濃縮物は、ナノバブル水との混合前に殺菌処理がされている
請求項1に記載のナノバブル水を含んだ化粧品の製造方法。
【請求項5】
ナノバブル水を含んだ化粧品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ナノバブルが発生したナノバブル水含んだ化粧品及びその製造方法。
【背景技術】
【0002】
近年、マイクロバブルやナノバブル等の微細バブルは、その物性や発生(気泡微細化)のメカニズム、具体的な用途、及びその実用化についての研究が急速に進んでいる。例えば、汚染水の浄化や殺菌等の研究や、マイクロオーダ或いはナノオーダの微細気泡を含有する微細バブル含有水を用いたウナギ等の水性生物の育成や、水田に微細バブルの含有水を供給して水質の向上を図る研究も行われている。
【0003】
また、例えば土壌粒子に付着した油幕を微細バブルの表面に付着させることによる油汚染土壌の改善や、船体の周りに微細バブルを吹き出すことによって船体が進行する際の船体抵抗の低減や、凹凸のある建造物の内外壁の洗浄、更にオゾンを含むナノバブル化された水による抗菌効果の研究も行われている。
【0004】
微細バブルの発生方法としては、旋回液流方式や、加圧溶解方式、オリフィスやベンチュリ管方式、超音波振動の利用や、微細孔フィルタの使用等、多くの方式が提案されている。例えば、一例として、特許文献1に開示するマイクロバブルやナノバブル等の微細な気泡を発生させる微細バブル発生装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2021-98173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、より使用者に価値ある化粧品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のナノバブル水を含んだ化粧品の製造方法は、ナノバブル水生成部で生成されたナノバブル水と、化粧品の原料成分を含んだ化粧品濃縮物と、を混合して生成される。
【0008】
好適には、前記ナノバブル水は、混合前に殺菌処理を施される。
【0009】
好適には、前記ナノバブル水の殺菌処理は、ナノバブル水発生装置により水からナノバブル水が生成される、少なくとも、前後のいずれかの時点で行われる。
【0010】
好適には、化粧品濃縮物は、ナノバブル水との混合前に殺菌処理がされている。
【0011】
本発明の化粧品は、ナノバブル水を含んだ化粧品。
【発明の効果】
【0012】
本発明におけるナノバブル水を含んだ化粧品の製造方法及び化粧品により、より使用者に価値ある化粧品を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態に係る本発明のナノバブル水を含んだ化粧品の製造方法の説明図である。
図2】本発明の実施形態に係る本発明のナノバブル水を含んだ化粧品の製造方法のナノバブル水供給システムのナノバブル発生器を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るナノバブル水を含んだ化粧品の製造方法の一例を説明する。
図2は、本発明の実施形態に係るナノバブル水を含んだ化粧品の製造方法のナノバブル水供給システムのナノバブル発生器を示す断面図である。
【0015】
<ナノバブル水供給システムの構成> ナノバブル水供給システム1は、ナノバブル水を生成するナノバブル水生成部2と、ナノバブル水生成部2で生成されたナノバブル水を貯留するナノバブル水貯留部3と、化粧品容器4を有する。 また、ナノバブル水供給システム1は、ナノバブル水の生成部2に送られる前の水を処理するためのフィルタ・殺菌処理部15を有している。 このフィルタ・殺菌処理部15は、水(水道水、地下水、蒸留水等)から、不純物(ゴミ、砂)を除去するフィルタ及び/又は殺菌処理装置を有している。 なお、フィルタのみで殺菌と同等の処理が可能な場合もあり得る。 フィルタ・殺菌処理部15を通過した水は、加圧ポンプ16により加圧され、ナノバブルス生成部2へ送られる。 また、加圧ポンプ16は、フィルタ・殺菌処理部15の前に配置することも可能である。 さらに、図1の加圧ポンプ16の位置に加えて、あえて、フィルタ・殺菌処理部15の前にさらに配置することも可能である。
【0016】
なお、ここでナノバブル水とは、1マイクロメートル以下の微細な気泡を含んだ水をいう。つまり、ナノオーダの大きさのバブルを有する水と一般的に定義されている。 一般に水の中には、比較的大きな気泡状態で空気が含まれており、これを微細化することによっても、ナノバブル水は生成される。 ただ、名称がナノバブル水ではあるが、その効果・効能はナノバブル水だけではないと発明者は考えている。 ナノバブル水を生成する過程で、水のクラスター(水は、H2O分子が多数結びついたクラスター構造を有している)を、破壊して一定の大きさにそろえたり、並び替えたりしていることも、ナノバブル水の効果の原因ではないかと発明者は考えている。 もっとも、以上はあくまで予想であり、今のところ、ナノバブル水には何らかの効果があるということまでしかわかっていないようである。
【0017】
ナノバブル水生成部2には、第1配管11によって水が供給される。 ナノバブル水生成部2には、空気導入口21から空気も導入される。なお、空気の導入は必須ではない場合もある。つまり、水中の気泡から生成するだけであってもよい。 もっとも、ナノバブルの数を多くする(空気の含有量を増やす)という意味では、空気の導入があったほうが良いと判断している。
【0018】
第1配管11は、ナノバブル水生成部2のタンク22の上面の貫通孔23を介して先端側がタンク22内に導出している。第1配管11の先端には、ナノバブル発生器5が螺合により取り付けられている。 また、ホースバンドに取り付けてナノバブル水を生成する方が好適である。これにより、取り外し可能になりメンテナンス性、修理性などが向上する。
【0019】
ナノバブル発生器5は、第1配管11からの水が通過する際にナノバブルを発生させることで、ナノバブル水10を生成する。
【0020】
具体的には、例えば、既に開示されている技術である実用新案登録第3235756号公報の方法を使用して、ナノバブル水10を生成する。
【0021】
なお、ナノバブル発生器5は、比較的高価であるという問題点があり、複数の施設でこのナノバブル発生器5を導入することは、コストの点で難しい。 本発明の化粧品は、製造段階でナノバブルを含んだ化粧品を製造して、消費者の元に届けるものである。
【0022】
本発明のナノバブル水を含んだ化粧品の種類は何でもよい。水分を含んだ(必要とする)化粧品であればどのようなものであってもよい。 化粧に使われるものであれば、単なる化粧用の水であっても本発明の化粧品に含まれる。例えば、化粧品を薄めたりして使われる水まで含まれている。 化粧品の種類は、例えば、化粧水、乳液、せっけん、クレンジング、香水、洗顔料、クリーム、パック、シャンプー、リンス、歯磨き粉、日焼け止め、ローション、リップクリーム、オーデコロン等であって良い。
【0023】
第2配管12には、調整弁13が設けられる。調整弁13は、ナノバブル水貯留部3からかくはん器18へのナノバブル水10の量を調整する。 フィルタ・殺菌処理部15での処理が十分でない場合又はその処理では危険な場合には、この第1殺菌処理部25で殺菌処理を行う。 なお、殺菌処理は、上記の2か所の殺菌部に限定しない。 重要な点は、かくはん器18に入るまでに、ナノバブル水を衛生上問題ない状態に殺菌するということである。 どちらかというと、ナノバブル水を生成する前に殺菌処理は済ませた方が好適である。殺菌方法に例えば加熱を選択した場合には、高温になったことによりナノバブルが減少する可能性があるからである。 もちろん、ナノバブル水となった後に、フィルタなどに通すことにより殺菌する(加熱しない殺菌)ことも可能であるが、それでも多少なりともナノバブルは減少する可能性があるため、好適には、ナノバブル水とした後は殺菌(フィルター)等しない方が好適である。もっとも、ナノバブル水としたのちであっても、ナノバブル水の減少が少ない方法(フィルタなどでの殺菌処理についてであれば、むしろ好適な可能がある。
【0024】
図1のように、このナノバブル水とは別系統で、化粧品等濃縮物17を供給する系統を、ナノバブル水を含んだ化粧品の製造方法は有している。 化粧品等濃縮物17は、最終的な化粧品(前述のありとあらゆる化粧品等を含む)の濃度よりも濃度の濃く(水分量が少ない)形成されたものである。 この濃縮には、水分をほとんど含まないものから最終の化粧品よりも水の濃度がわずかに低いものまで含まれる。 もちろん、ナノバブル水の量をできるだけ多くするために、濃縮度が高いもの(水分を含まないもの)の方が好適である。 この濃縮物について、第2殺菌処理部20を経てかくはん器18に入れられる。 第2産金処理部20は加熱による殺菌が一般的である。もっとも、殺菌処理を不要なものすでに処理されているような場合は、この殺菌処理は省略できる。 なお、化粧品等濃縮物17が固体の場合は、この系統は、管路で運ぶ以外の方式(搬入、混入)でかくはん器18に投入される。
【0025】
かくはん器18に、それぞれ適切な量の化粧品等濃縮物17とナノバブル水が入れられる。 適切な量とは、最終的な完成品の化粧品の水分濃度(ナノバブル水濃度)となる割合になるように投入される。 このかくはん器18で混ぜられて、弁19を経て、化粧品容器4に入れられる。
【0026】
本発明の実施例のポイントの1つは、ナノバブル水と混ぜた後(化粧品容器4に入れられたの後)は、加熱による殺菌を行わないということである。 もちろん、加熱による殺菌してもナノバブル水の減少がわずかな殺菌方法(低温殺菌、超音波殺菌、紫外線殺菌等)であれば、行うことを排除しない。
【0027】
なお、本実施形態では、ナノバブル水10の流れは、重力に基づいて流れるように形成しているが、ポンプ等を用いてもよいことは言うまでもない。
【0028】
また、本実施形態では、化粧品容器4の内部の水の量を検出するために水量センサ(図示せず)が備え付けられている。
【0029】
ナノバブル水10が満たされた化粧品容器4は、物流網6を通じて各ユーザの各施設にそれぞれ配送される。
【0030】
化粧品容器4の頂部(口部)には、内容物の逆流を防ぐ仕組み、すなわち逆流防止弁を備えていてもよい。これによって、内容物を満たした前記タンクが、ベルトコンベア等で搬送用トラックに積み込まれるような際にも、余計な人力作業を行うことなく円滑な積載が可能となる。
【0031】
なお、化粧品容器4の口部には、螺着されるキャップ等で蓋をする構造の方が、好適な場合もある。
【0032】
化粧品容器4には、生成されたナノバブル水を含んだ化粧品等が順次注入される。 ナノバブル水貯留部3から化粧品容器4へは、第2配管12によってかくはん器18へナノバブル水10が供給される。
【0033】
以下、図2を用いてナノバブル発生器5について詳細に説明する。 なお、以下のナノバブル水の発生装置は本発明においてはあくまで一例であり、どのような方法でナノバブル水を作ってもよいものである。 <ナノバブル発生器の構成> 図2において、ナノバブル発生器5は、一つの流体通路51を形成し、流体通路51は方向Lに沿って連続して設置される液体入口部分52、一つの細いネック部分53、一つの負圧腔54と、一つの液体出口部分55とを含む。
【0034】
液体入口部分52より上側には、第1配管11の先端側に生成された雄ネジ部14と螺合するための雌ネジ部56が形成されている。
【0035】
液体入口部分52の長さは、方向Lに沿って0.5cmである。 液体入口部分52は円錐台形、直径が比較的に大きな大口径部分61と直径が比較的小さな小口径部分62がある。そのうち、大口径部分61の直径は0.8cm、小口径部分62の直径は0.1cmである。液体入口部分52の中心軸は方向Lと一致している。
【0036】
細いネック部分53の長さは、方向Lに沿って0.2cmである。細いネック部分53は円柱形で液体入口部分52と同軸に設置している。細いネック部分53の一端(図2の上側)は小口径部分62と連結している。細いネック部分53の直径と小口径部分62の直径はともに1mmである。
【0037】
負圧腔54は、方向Lと垂直の搭載面面積が細いネック部分53と垂直の方向Lの搭載面面積より大きく、比較的広い空間を形成している。負圧腔54は方向Lに沿った両側の腔壁は第1平面71と第2平面72に分けられる。第1平面71と第2平面72はいずれも方向Lと垂直で、両者の感の距離は0.4cmである。第1平面71の中心には第1開口部73がある。第1開口部73と細いネック部分53の別の一端(図2の右側)と連結しておいる。第2平面72には第2開口部分74がある。第2開口部分74と液体出口部分55の一端は連結している。
【0038】
負圧腔54は円柱形で液体入口部分52と細いネック部分53と同軸に設置されている。負圧腔54の直径は0.7cmである。
【0039】
<ナノバブル発生器の動作> 以下、ナノバブル発生器5の動作について説明する。 ナノバブル発生器5では、第1配管11から一定の圧力のある水流が大口径部分61に入ったあと、速い速度で小口径部分62に集まり、圧力を加えられた水流を形成し、低流量・高流速の水流を形成、流速を増加させる。細いネック部分53を通過したあと、高速水流は細いネック部分53のもう一方の端(第1平面71上の第1開口部分73)から負圧腔54へ向かって開放される。ベルヌーイ法則により、第1開口部分73と負圧腔54の第1平面71付近に負圧区域を形成し、減圧の効果により水流中に溶けた空気が気泡を発生させる。負圧腔54内の気泡が反復してぶつかり、大きな気泡を砕いて小さな気泡となる。これにより、ナノバブルを豊富に含んだ水流が、最終的に第2開口部分74及び液体出口部分55を経て、ナノバブル発生器5から流れ出る。
【0040】
本実施形態では、ナノバブル発生器5としてある実用新案登録第3235756号公報等に記載されている口金タイプのものを用いたが、ナノバブル発生器としては、旋回液流方式や、加圧溶解方式、オリフィスやベンチュリ管方式、超音波振動の利用や、微細孔フィルタの使用等、各種手清江可能である。
【0041】
ナノバブル内に閉じ込められるのは、水素、酸素、通常の空気(自然界の空気)などが考えられる。 それぞれ効果があると思われるが、空気の場合が最も安価で、効果的であると考えている。 水素はどんどん抜けて行って、すぐに効果がなくなる可能性が高い。 また、酸素の場合、高濃度のマイクロ状態の酸素が活性酸素等の問題を生じさせる恐れがないとは言えないと考えている。 空気はその点、安全性に優れている。また、きれいな土地の空気であればそれ自体に価値がある。 さらに、ナノバブルの効果は現在調べられているが、ナノバブル事態の効果ではなく、ナノバブルを生じるほど水を細かくかき混ぜることにある可能性があると考えている。もちろん、ナノバブルの効果も存在するとは考えている。 また、水素も酸素も工
業製品としての性格が強く、健康のための水としては必ずしもよいとはいえない。もっとも、水素、酸素は、空気よりは劣ると考えているだけで、本発明の範囲内である。 いずれにしても、空気が最も安全性、効果、コストで優れていると考えている。 少なくとも、70%以上が自然界の空気由来であることが望ましい。 もちろん、付加価値(健康のためなど)に、残りに他の成分を含ませることはできる。逆に言うと、100%が自然界の空気でも十分に発明の効果を発揮できる。 また、空気であることから、通常のペットボトル、缶容器(アルミニウム、スチール)、ガラス瓶などが利用できる。つまり、特段の新しい容器が必要ないという効果がある。 他の気体では、可燃の心配や、気体漏れの心配などがある。
【0042】
<他の使用形態> 本発明の概念は、基本的に化粧品へのナノバブル水の応用であった。 しかし、水=飲むことができる水道水、井戸水、蒸留水、場合によってはジュース・スポーツ飲料等の清涼飲料であってもよい。 さらに、ナノバブル水は、人間が飲む以外にも用途が考えられる。 魚の運搬などの水にも応用が可能である。従って、ここでの水=海水も含まれる。 魚の運搬などにおいても、ナノバブル水(空気以外にも、水素、酸素等が含まれてよい)を使用したほうが鮮度などで適切である。活魚への応用も可能である。 もちろん、淡水魚などの場合には、海水でなくても可能である。 さらに、生理食塩水にすることにより、牛豚鳥等の肉・魚(切り身も可能、以下同様)、人間等の臓器などの運搬も可能である。 なお、ナノバブル水の搬送容器に入っているナノバブル水を、上記肉・魚等に使用することも可能であるし、前述のように、容器内にナノバブル水のみならず上記肉・魚等も同時に入れて、ナノバブル水の搬送というよりも、上記肉・魚等の搬送容器として使用することも可能である。 特に、現在、できるだけ新鮮(痛みのない、損傷のない)な状態での、上記肉・魚等の搬送は需要が大きい。 なお、その場合には、搬送容器は透明でもよいが、内容物や搬送環境に応じて変更できる。 例えば、光などによる劣化が考えられる場合には、光を遮断する容器が良い。金属で形成する、黒いコーディングをするなど考えられる。 また、このような用途であれば、ナノバブル水に入れるものは、空気よりも酸素のほうがいい場合もあると考えられるが、前述のように空気であっても十分である場合もある。
【0043】
<実施形態の構成及び効果>
実施形態の構成及び効果を纏めて説明すると、ナノバブル水供給システム1は、 本発明のナノバブル水を含んだ化粧品の製造方法は、ナノバブル水生成部で生成されたナノバブル水と、化粧品の原料成分を含んだ化粧品濃縮物と、を混合して生成される。 このような構成を有することから、ナノバブル水を含んだ化粧品を製造することができる。
【0044】
好適には、前記ナノバブル水は、混合前に殺菌処理を施される。 このような構成を有することから、ナノバブルの減少を極力抑えたナノバブル水を含んだ化粧品を製造できる。
【0045】
好適には、前記ナノバブル水の殺菌処理は、ナノバブル水発生装置により水からナノバブル水が生成される、少なくとも、前後のいずれかの時点で行われる。
このような構成を有することから、ナノバブルの減少を極力抑えたナノバブル水を含んだ化粧品を製造できる。
【0046】
好適には、化粧品濃縮物は、ナノバブル水との混合前に殺菌処理がされている。
このような構成を有することから、ナノバブルの減少を極力抑えたナノバブル水を含んだ化粧品を製造できる。
【0047】
本発明の化粧品は、ナノバブル水を含んだ化粧品。
このような構成を有することから、ナノバブル水を含んだ化粧品を提供することができる。
【0048】
本発明の、構造、システム、材料、各部材の連結、科学物質、などは、本発明の要旨を変更しない範囲で、様々に変更可能である。
材質も、金属、プラスチック、FRP、木材、コンクリート等を自由に選択することが可能である。
【0049】
例えば、2つ以上の部材を1つにすることも可能であるし、逆に、1つの部材を2つ以上の別の部材から構成して接続することも可能である。
【0050】
また、上記実施形態は、あくまでも、現在のところの最良の形態またはそれに近い形態の1つにすぎない。
また、作業の順序なども、所定の効果を有するのであれば、適宜変更可能である。
【0051】
本発明の化粧品は、ナノバブル水を含んだ化粧品の種類は何でもよい。水分を含んだ(必要とする)化粧品であればどのようなものであってもよい。
さらに、化粧に使われるものであれば、単なる化粧用の水であっても本発明の化粧品に含まれる。例えば、化粧品を薄めたりして使われる水まで含まれている
本発明の化粧品には、例えば、化粧水、乳液、せっけん、クレンジング、香水、洗顔料、クリーム、パック、シャンプー、リンス、歯磨き粉、日焼け止め、ローション、リップクリーム、オーデコロン等であって良い。 ただ、ナノバブル水を多く含有できる化粧品である方が好ましい。 ナノバブル水の効能として、保存性などもあるため、水分成分が多い方が効果が高い(腐らない)ということがあるからである。 もちろん、ナノバブル水の量がおおいことから、ナノバブル水の効果を得やすいということもある。
【0052】
<定義等>
本発明におけるナノバブル水供給システムは、どのようなユーザにもナノバブル水を手軽に利用させることができる。
【0053】
本発明におけるユーザの一例が一般家庭の個人である。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明のナノバブル水供給システムは、家庭、企業、研究施設等において効果的に利用できる。
【符号の説明】
【0055】
1…ナノバブル水供給システム
1…ナノバブル水供給システム 2…ナノバブル水生成部 3…ナノバブル水貯留部 4…化粧品容器 5…ナノバブル発生器 6…物流網 10…ナノバブル水 11…第1配管 12…第2配管 13…調整弁 15…フィルタ・殺菌処理部 16…加圧ポンプ 17…化粧品等濃縮物 18…かくはん器 19…弁 20…第2殺菌処理部 21…空気導入口 22…タンク 23…貫通孔 25…第1殺菌処理部
図1
図2