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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024119524
(43)【公開日】2024-09-03
(54)【発明の名称】自動車用デュアルディスプレイ
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0488 20220101AFI20240827BHJP
   G06F 3/04812 20220101ALI20240827BHJP
   G06F 3/04842 20220101ALI20240827BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20240827BHJP
   B60K 35/00 20240101ALI20240827BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20240827BHJP
   G09G 5/14 20060101ALI20240827BHJP
   G09G 5/38 20060101ALI20240827BHJP
   G09G 5/37 20060101ALI20240827BHJP
   B60R 16/02 20060101ALN20240827BHJP
【FI】
G06F3/0488
G06F3/04812
G06F3/04842
G06F3/14 350A
G06F3/14 360A
B60K35/00 Z
G09G5/00 510A
G09G5/14 A
G09G5/38 100
G09G5/37 600
G09G5/37 110
G09G5/00 530D
B60R16/02 640K
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023026499
(22)【出願日】2023-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】000002082
【氏名又は名称】スズキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100217076
【弁理士】
【氏名又は名称】宅間 邦俊
(74)【代理人】
【識別番号】100169018
【弁理士】
【氏名又は名称】網屋 美湖
(72)【発明者】
【氏名】内海 純彦
(72)【発明者】
【氏名】寸田 剛司
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 崇裕
(72)【発明者】
【氏名】小木 理紗子
(72)【発明者】
【氏名】太田 帆乃佳
【テーマコード(参考)】
3D344
5B069
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
3D344AA19
3D344AB01
3D344AD01
5B069AA12
5B069CA04
5B069CA05
5B069CA14
5B069CA15
5B069GA02
5B069JA06
5B069KA02
5B069LA03
5C182AA27
5C182AB15
5C182AB25
5C182AC03
5C182BA01
5C182BA06
5C182BA65
5C182BA66
5C182CB13
5C182CB44
5C182CB47
5C182CB52
5C182CC02
5E555AA42
5E555AA72
5E555BA23
5E555BB23
5E555BC08
5E555BC20
5E555CA12
5E555CB13
5E555CB16
5E555CB37
5E555CB55
5E555CC05
5E555CC15
5E555CC17
5E555CC26
5E555DA05
5E555DB03
5E555DB04
5E555DB06
5E555DC11
5E555DC13
5E555DC19
5E555DC21
5E555DC54
5E555DC63
5E555DD06
5E555EA11
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】自動車の乗員の好みに合わせて表示変更が可能な自動車用デュアルディスプレイを提供する。
【解決手段】自動車用デュアルディスプレイ1は、n個のウィンドウ表示領域を備えるタッチパネル式のセンターディスプレイCDと、前記センターディスプレイと左右方向に間隔を置いて設けられ、m個のウィンドウ表示領域とメータ表示領域とを備えるドライバーディスプレイDDとを有する。前記センターディスプレイの前記ウィンドウ表示領域に表示されたウィンドウを、前記センターディスプレイ上のx本の指によるフリック操作により前記ドライバーディスプレイに移動可能である。前記フリック操作の前後を通じて前記センターディスプレイのウィンドウ数はn個であり、前記ドライバーディスプレイのウィンドウ数はm個である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
n個のウィンドウ表示領域を備えるタッチパネル式のセンターディスプレイと、
前記センターディスプレイと左右方向に間隔を置いて設けられ、m個のウィンドウ表示領域とメータ表示領域とを備えるドライバーディスプレイと
を有し、
前記センターディスプレイの前記ウィンドウ表示領域に表示されたウィンドウを、前記センターディスプレイ上のx本の指によるフリック操作により前記ドライバーディスプレイに移動可能であり、
前記フリック操作の前後を通じて前記センターディスプレイのウィンドウ数はn個であり、前記ドライバーディスプレイのウィンドウ数はm個であり、
前記センターディスプレイ上のx本とは異なる所定の本数の指のフリック操作により、前記ドライバーディスプレイへのブランクウィンドウの挿入と、前記ドライバーディスプレイ上の、自動車の機能のための機能ウィンドウの非表示化とが、前記所定の本数に対応した規則性をもって行われる、
自動車用デュアルディスプレイ。
【請求項2】
前記センターディスプレイ上の位置と前記ドライバーディスプレイ上の位置は、所定の対応関係を有しており、
前記規則性は、
前記センターディスプレイでフリック操作した位置に対応する前記ドライバーディスプレイの位置に、ブランクウィンドウが挿入されるとする第一の規則性と、
前記センターディスプレイでフリック操作した位置に対応する前記ドライバーディスプレイの位置に、ブランクウィンドウが必ずしも挿入されるものではないとする第二の規則性と
のいずれかである、請求項1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
【請求項3】
前記第一の規則性により、
前記センターディスプレイのタッチにより、前記タッチした位置に対応する前記ドライバーディスプレイ上の機能ウィンドウが選択され、
前記タッチした位置でのセンターディスプレイでのフリック操作により、前記選択されたドライバーディスプレイ上の機能ウィンドウと入れ替わるように少なくとも1つのブランクウィンドウが挿入されて、ドライバーディスプレイ上の前記機能ウィンドウが非表示となる、
請求項2に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
【請求項4】
前記第二の規則性により、前記ドライバーディスプレイの外周に接するウィンドウ表示領域にブランクウィンドウが挿入される、請求項2に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
【請求項5】
前記第二の規則性により、
前記ドライバーディスプレイにおける前記センターディスプレイから最も近い領域にブランクウィンドウが挿入され、前記ドライバーディスプレイの当該領域に表示されていた前記機能ウィンドウが別の領域に移動し、
前記センターディスプレイから最も遠い領域に表示されていた前記機能ウィンドウが非表示となる、
請求項2に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
【請求項6】
前記センターディスプレイ上の前記所定の本数の指のタッチにより、
前記第一の規則性では、前記センターディスプレイと前記ドライバーディスプレイとにポインタが表示され、前記センターディスプレイで指を移動させると、その移動に伴って前記センターディスプレイのポインタもあわせて移動し、
前記第二の規則性では、前記センターディスプレイにポインタが表示され、前記ドライバーディスプレイにはポインタが表示されない、
請求項2に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
【請求項7】
前記センターディスプレイ上の前記所定の本数の指のタッチにより、
前記第一の規則性では、前記センターディスプレイと前記ドライバーディスプレイとにポインタが表示され、前記センターディスプレイで指を移動させると、その移動に伴って前記センターディスプレイ上及び前記ドライバーディスプレイ上のポインタもあわせて移動し、
前記第二の規則性では、前記センターディスプレイにポインタが表示され、前記センターディスプレイで指を移動させても前記ポインタは不動であり、その後のフリックと共に前記ポインタは画面外へ移動又は消失する、
請求項2に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
【請求項8】
前記第一の規則性において、
前記センターディスプレイ上のポインタは前記センターディスプレイのタッチ部分に位置し、
前記センターディスプレイ上の前記所定の本数の指でタッチしてスライドさせることにより前記センターディスプレイのタッチした位置に対応した前記ドライバーディスプレイ上のポインタがスライドし、
前記センターディスプレイの前記所定の本数の指のフリック操作により前記ドライバーディスプレイ上の前記ポインタの位置する前記機能ウィンドウと入れ替わるようにブランクウィンドウが挿入され、選択された前記機能ウィンドウが非表示となる、
請求項6に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
【請求項9】
前記センターディスプレイにx本の指または前記所定の本数の指でタッチしてから、前記フリック操作の前に、前記センターディスプレイにタッチした指を所定本数離すことにより、
残った指の本数に応じて、x本の指によるフリック操作によるドライバーディスプレイへの機能ウィンドウの移動、または、残った指の本数に対応した前記規則性に移行し、
前記フリック操作前に、前記センターディスプレイにタッチしたすべての指を離すことにより、操作の中止が行われる、
請求項1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動車用デュアルディスプレイに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、ユーザからの入力に基づいてホーム画面に余白領域が挿入される画像処理装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-66031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、自動車の乗員の好みに合わせて表示変更が可能な自動車用デュアルディスプレイが求められていることに鑑み、斯かる自動車用デュアルディスプレイを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る自動車用ディスプレイは、n個のウィンドウ表示領域を備えるタッチパネル式のセンターディスプレイと、前記センターディスプレイと左右方向に間隔を置いて設けられ、m個のウィンドウ表示領域とメータ表示領域とを備えるドライバーディスプレイとを有し、前記センターディスプレイの前記ウィンドウ表示領域に表示されたウィンドウを、前記センターディスプレイ上のx本の指によるフリック操作により前記ドライバーディスプレイに移動可能であり、前記フリック操作の前後を通じて前記センターディスプレイのウィンドウ数はn個であり、前記ドライバーディスプレイのウィンドウ数はm個であり、前記センターディスプレイ上のx本とは異なる所定の本数の指のフリック操作により、前記ドライバーディスプレイへのブランクウィンドウの挿入と、前記ドライバーディスプレイ上の、自動車の機能のための機能ウィンドウの非表示化とが、前記所定の本数に対応した規則性をもって行われる。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、自動車の乗員の好みに合わせて表示変更が可能な自動車用デュアルディスプレイを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】自動車用デュアルディスプレイを示す説明図である。
図2A】第1実施形態の説明図である。
図2B】第1実施形態の説明図である。
図3A】第2実施形態の説明図である。
図3B】第2実施形態の説明図である。
図3C】第2実施形態の説明図である。
図3D】第2実施形態の説明図である。
図4A】第3実施形態の説明図である。
図4B】第3実施形態の説明図である。
図4C】第3実施形態の説明図である。
図5A】第4実施形態の説明図である。
図5B】第4実施形態の説明図である。
図6A】第5実施形態の説明図である。
図6B】第5実施形態の説明図である。
図7A】第6実施形態の説明図である。
図7B】第6実施形態の説明図である。
図8A】第7実施形態の説明図である。
図8B】第7実施形態の説明図である。
図9A】第8実施形態の説明図である。
図9B】第8実施形態の説明図である。
図9C】第8実施形態の説明図である。
図10A】第9実施形態の説明図である。
図10B】第9実施形態の説明図である。
図11A】第10実施形態の説明図である。
図11B】第10実施形態の説明図である。
図11C】第10実施形態の説明図である。
図11D】第10実施形態の説明図である。
図12A】第11実施形態の説明図である。
図12B】第11実施形態の説明図である。
図12C】第11実施形態の説明図である。
図12D】第11実施形態の説明図である。
図13A】第12実施形態の説明図である。
図13B】第12実施形態の説明図である。
図13C】第12実施形態の説明図である。
図13D】第12実施形態の説明図である。
図14A】第13実施形態の説明図である。
図14B】第13実施形態の説明図である。
図14C】第13実施形態の説明図である。
図15A】第14実施形態の説明図である。
図15B】第14実施形態の説明図である。
図15C】第14実施形態の説明図である。
図16A】第15実施形態の説明図である。
図16B】第15実施形態の説明図である。
図17A】第16実施形態の説明図である。
図17B】第16実施形態の説明図である。
図18A】第17実施形態の説明図である。
図18B】第17実施形態の説明図である。
図18C】第17実施形態の説明図である。
図18D】第17実施形態の説明図である。
図19A】第22実施形態の説明図である。
図19B】第22実施形態の説明図である。
図20A】第23実施形態の説明図である。
図20B】第23実施形態の説明図である。
図21】自動車用デュアルディスプレイのコンピュータハードウェア構成の一例を示す説明図である。
図22】自動車用デュアルディスプレイのソフトウェア構成の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。ただし、本発明は、以下に説明する実施の形態によって限定されるものではない。
【0009】
図1に示すように、自動車用デュアルディスプレイ1は、ダッシュボード2に設けられたセンターディスプレイCD及びドライバーディスプレイDDを有する。センターディスプレイCDはダッシュボード2の車幅方向略中央に位置し、ドライバーディスプレイDDはステアリングホイール3の前方に位置する。
【0010】
センターディスプレイCDはタッチパネル型のディスプレイである。ドライバーディスプレイDDは、タッチパネル型のディスプレイであるか、又はタッチパネル型ではないディスプレイである。
【0011】
<第1実施形態>
図2Aに示すように、センターディスプレイCDの画面表示部は、左右方向に並んだ3つの矩形状領域に分けられ、左側領域R11と中央領域R12と右側領域R13とを有する。各領域において、縦方向寸法はセンターディスプレイCDの画面表示部の縦方向寸法と同程度であり、横方向寸法はセンターディスプレイCDの画面表示部の横方向寸法の三分の一程度である。ドライバーディスプレイDDの画面表示部も同様に、左右方向に並んだ3つの矩形状領域に分けられ、左側領域R21と中央領域R22と右側領域R23とを有する。
【0012】
センターディスプレイCDにおいて、左側領域に車両の第1機能のための第1ウィンドウW1が表示され、中央領域に車両の第2機能のための第2ウィンドウW2が表示され、右側領域に車両の第3機能のための第3ウィンドウW3が表示されている。ドライバーディスプレイディスプレイDDにおいては、左側領域に車両の第4機能のための第4ウィンドウW4が表示され、中央領域に速度計SMが表示され、右側領域に車両の第5機能のための第5ウィンドウW5が表示されている。
【0013】
一例として、第1機能から第5機能はそれぞれ、メディア機能、電話機能、カーナビゲーション機能、走行距離などの情報を確認するための情報確認機能、及びヘルプ機能である。
【0014】
乗員の2本の指がセンターディスプレイCDに触れると、指が触れている間、その触れている部分に黒丸状のポインタPTが表示される。2本の指がセンターディスプレイCDに触れた状態で、つまりポインタPTが表示された状態で、矢印Y1に示す右方向へのフリック操作が行われると、画面表示が図2Bに示すものに切り替わる。
【0015】
すなわち、センターディスプレイCDの画面表示は変わらない。ドライバーディスプレイDDの左側領域は、第4ウィンドウW4からブランクウィンドウ(空白のウィンドウ)BLに変わる。速度計SMは依然として同位置に表示されている。また、ドライバーディスプレイDDの右側領域は、第5ウィンドウW5から第4ウィンドウW4に変わる。図2Aにおいて表示されていた第5ウィンドウW5は表示されなくなっている。
【0016】
このように、乗員がセンターディスプレイCDにおいて2本の指によるフリック操作を行うことで、第4ウィンドウW4をドライバーディスプレイDDの左側領域から右側領域に移動させ、ドライバーディスプレイDDの左側領域にブランクウィンドウBLを表示させることができる。
【0017】
<第2実施形態>
図3Aに示すセンターディスプレイCDの画面表示は、図2Aに示したものと同じである。図3Aに示すドライバーディスプレイDDの表示は、第4ウィンドウW4及び速度計SMが左側領域及び中央領域にそれぞれ表示されている点は図2Aと共通である。図2Aに示した右側領域R23が、図3Aにおいては矩形状の2つの領域に分けられている。すなわち、領域R23aと、同領域の右側に隣接する領域R23bとである。領域R23a及びR23bにおいて、縦方向寸法はドライバーディスプレイDDの画面表示部の縦方向寸法と同程度であり、横方向寸法はドライバーディスプレイDDの画面表示部の横方向寸法の六分の一程度である。領域R23aに第5ウィンドウW5が表示され、領域R23bに第6ウィンドウが表示されている。
【0018】
乗員の2本の指がセンターディスプレイCDに触れると、指が触れている間、その触れている部分に黒丸状のポインタPTが表示される。2本の指がセンターディスプレイCDに触れた状態で、つまりポインタPTが表示された状態で、矢印Y1に示す右方向へのフリック操作が行われると、画面表示が図3Bに示すものに切り替わる。
【0019】
すなわち、センターディスプレイCDの画面表示は変わらない。ドライバーディスプレイDDの左側領域R21は、第4ウィンドウW4からブランクウィンドウBLに変わる。速度計SMは依然として同位置に表示されている。また、領域R23aは第5ウィンドウW5から第4ウィンドウW4に変わる。領域R23bは第6ウィンドウW6から第5ウィンドウW5に変わる。図3Aにおいて表示されていた第6ウィンドウW6は表示されなくなっている。
【0020】
図3Bに示した画面表示において、乗員の2本の指が再びセンターディスプレイCDに触れると、指が触れている間、その触れている部分に黒丸状のポインタPTが表示される(図3C)。2本の指がセンターディスプレイCDに触れた状態で、つまりポインタPTが表示された状態で、矢印Y1に示す右方向へのフリック操作が行われると、画面表示が図3Cに示したものから図3Dに示したものに切り替わる。
【0021】
すなわち、センターディスプレイCDの画面表示は変わらない。ドライバーディスプレイDDの左側領域及び中央領域の表示も変わらない。領域R23aは、第4ウィンドウW4からブランクウィンドウBLに変わる。領域R23bは、第5ウィンドウW5から第4ウィンドウに変わる。図3Cにおいて表示されていた第5ウィンドウW5は表示されなくなっている。
【0022】
図3A図3Dに示したように、乗員がセンターディスプレイCDにおいて2本の指によるフリック操作を行うたびに、ドライバーディスプレイDDに左側からブランクウィンドウを追加することができる。それに伴い、ドライバーディスプレイの他のウィンドウは速度計を除いて右側に押し出されるように移動してゆく。また、フリック操作前にドライバーディスプレイDDの最も右側に表示されていたウィンドウは、当該フリック操作後には表示されなくなる。
【0023】
<第3実施形態>
図4A図2Aと同じ画面表示を示すが、図4AのドライバーディスプレイDDはタッチパネル型のディスプレイである。乗員の2本の指がドライバーディスプレイDDに触れると、指が触れている間、その触れている部分に対応するセンターディスプレイCD上の部分に黒丸状のポインタPTが表示される。2本の指がドライバーディスプレイDDに触れた状態で、つまりポインタPTが表示された状態で、矢印Y2に示す左方向へのフリック操作が行われると、ドライバーディスプレイDDの画面表示が図4Aに示したものから図4Bに示すものに切り替わる。
【0024】
すなわち、センターディスプレイCDの画面表示は変わらない。ドライバーディスプレイDDに右側からブランクウィンドウが追加され、他のウィンドウは速度計を除いて左側に押し出されるように移動する。
【0025】
また、2本の指がドライバーディスプレイDDに触れた状態で、つまりポインタPTが表示された状態で、矢印Y3に示す右方向へのフリック操作が行われると、ドライバーディスプレイDDの画面表示が図4Aに示したものから図4Cに示すものに切り替わる。
【0026】
すなわち、センターディスプレイCDの画面表示は変わらない。ドライバーディスプレイDDに左側からブランクウィンドウが追加され、他のウィンドウは速度計を除いて右側に押し出されるように移動する。
【0027】
<第4実施形態>
図5A図2Aと同じ画面表示を示す。乗員の2本の指がセンターディスプレイCDに触れると、指が触れている間、その触れている部分に黒丸状のポインタPTが表示される。2本の指がセンターディスプレイCDに触れた状態で、つまりポインタPTが表示された状態で、上方向又は下方向へのフリック操作が行われると、ドライバーディスプレイDDの画面表示が図5Aに示したものから図5Bに示すものに切り替わる。
すなわち、センターディスプレイCDの画面表示は変わらない。ドライバーディスプレイDDにおいては、速度計の表示は変わらないが、左側領域及び右側領域はブランクウィンドウに変わる。
【0028】
<第5実施形態>
図6A図2Aと概ね同じ画面表示を示す。乗員の3本の指がセンターディスプレイCDの第2ウィンドウR2に触れると、指が触れている間、その触れている部分に黒丸状のポインタPT1が表示される。3本の指がセンターディスプレイCDに触れた状態で、つまりポインタPT1が表示された状態で、左方向へのスライド操作が行われると、センターディスプレイCDにおいてポインタPT1が第1ウィンドウ上に移動する。同時に、ドライバーディスプレイDDにおいて、第4ウィンドウW4上にポインタPT2が表示される。
このスライド操作に続き、左方向又は右方向のフリック操作が行われると、図6Bに示すように、ポインタPT2が位置していた第4ウィンドウW4がブランクウィンドウBLに入れ替わる。
センターディスプレイCDのレイアウトは変わらない。ドライバーディスプレイDDの速度計及び第5ウィンドウの表示も変わらない。
【0029】
<第6実施形態>
図7AのセンターディスプレイCDは、図2Aに示したものとポインタPTを除き同じである。図7AのドライバーディスプレイDDにおいて、左側領域にブランクウィンドウBLが表示され、中央領域に速度計SMが表示され、右側領域に第5ウィンドウW5が表示されている。
図7Aの矢印Y11に示すように、第3ウィンドウW3において右方向のフリックが行われると、図7Bに示すように第3ウィンドウW3がドライバーディスプレイDDの左側領域に移動する。つまり、図7AのブランクウィンドウBLが消え、第3ウィンドウW3に変わる。ドライバーディスプレイDDにおいて速度計及び第5ウィンドウの表示は変わらない。
センターディスプレイCDにおいては、左側領域に表示されていた第1ウィンドウが中央領域に移動し、中央領域に表示されていた第2ウィンドウが右側領域に移動する。センターディスプレイCDの左側領域には第6ウィンドウW6が表示される。
【0030】
<第7実施形態>
図8Aの画面表示は図7Aに示したものと同じである。
図8Aの矢印Y12に示すように、第3ウィンドウW3において左方向のフリックが行われると、図8Bに示すように、第3ウィンドウがドライバーディスプレイDDの右側領域に移動し、第5ウィンドウがドライバーディスプレイDDの右側領域から左側領域に移動する。センターディスプレイの右側領域には第6ウィンドウW6が表示される。
センターディスプレイCDにおいて第1ウィンドウ及び第2ウィンドウの表示は変わらない。また、ドライバーディスプレイDDにおいて速度計の表示も変わらない。
このフリックにより、ドライバーディスプレイDDからブランクウィンドウが消える。
【0031】
<第8実施形態>
図2A及び図2Bと概ね同じ画面表示を図9A及び図9Bに示す。ただし、図9A及び図9BにはセンターディスプレイCDの第1ウィンドウW1の左側に6個のタブが上下方向に並んで表示されている。一番上に表示されているタブを符号TB1として示す。これらのタブは、センターディスプレイCDにおいてウィンドウとして表示されていない機能に対応するタブである。タブTB1は第5機能(第5ウィンドウ)に対応する。
【0032】
図9Bにおいて、センターディスプレイCDの第3ウィンドウにおいて矢印Y21に示すように、1本の指による右方向のフリック操作が行われたとする。この場合、図9Cに示すように第3ウィンドウがドライバーディスプレイDDの左側領域に移動し、左側領域に表示されていたブランクウィンドウが消える。速度計及び第4ウィンドウの表示は変わらない。
このように、ブランクの挿入と関係のないウィンドウの移動は、1本の指による操作により行われる。
センターディスプレイCDにおいては、第1ウィンドウが左側領域から中央領域に移動し、第2ウィンドウが中央領域から右側領域に移動する。センターディスプレイCDの左側領域にはタブTB1に対応する第5ウィンドウが表示される。
【0033】
<第9実施形態>
図3C及び図3Dを再び参照する。図3Cの画面表示から図3Dの画面表示に変わった場合、自動的に、ブランクウィンドウBLと第4ウィンドウW4とが結合し、図10Aに示すように領域R23に第4ウィンドウW4を表示させることができる。
あるいは、図3Cの画面表示から図3Dの画面表示に変わった場合、自動的に、ブランクウィンドウBLと第4ウィンドウW4とが結合し、図10Bに示すように領域R23にブランクウィンドウBLを表示させることができる。
【0034】
<第10実施形態>
図11Aを参照する。センターディスプレイCDの表示は図2Aに示したものと同様である。ドライバーディスプレイDDにおいて、左側領域に第4ウィンドウが表示され、中央領域に第5ウィンドウが表示され、右側領域に速度計が表示されている。
【0035】
図11Aの画面表示において、矢印Y31に示すように2本指による右方向のフリック操作を行うと、図11Bに示す画面表示に変わる。
すなわち、センターディスプレイCDの表示は変わらない。
ドライバーディスプレイDDにおいて、左側領域が第4ウィンドウからブランクウィンドウに変わり、中央領域に第4ウィンドウが移動する。第5ウィンドウは表示されなくなっている。
【0036】
図11Aに示した画面表示から図11Bに示した画面表示に変わった場合、図11Cに示す画面表示に自動的に変わるようにしてもよい。すなわち、図11Bに示した左側領域R21と中央領域R22とが統合されて統合領域R212が形成され、この統合領域に第4ウィンドウW4が表示される。つまり、第4ウィンドウの領域が拡大している。
【0037】
図11Aに示した画面表示から図11Bに示した画面表示に変わった場合、図11Dに示す画面表示に自動的に変わるようにしてもよい。すなわち、図11Bに示した左側領域R21と中央領域R22とが統合されて統合領域R212が形成され、この統合領域にブランクウィンドウBLが表示される。つまり、ブランクウィンドウの領域が拡大している。
【0038】
<第11実施形態>
図12Aを参照する。図12Aの画面表示は図11Aと同様である。
図12Aの画面表示において、矢印Y31aに示すように3本指による右方向のフリック操作を行うと、図12Bに示す画面表示に変わる。
すなわち、センターディスプレイCDの表示は変わらない。
ドライバーディスプレイDDにおいて、左側領域が第4ウィンドウからブランクウィンドウに変わる。ドライバーディスプレイDDの中央領域及び右側領域の表示は変わらない。
【0039】
図12Aに示した画面表示から図12Bに示した画面表示に変わった場合、図12Cに示す画面表示に自動的に変わるようにしてもよい。すなわち、図12Bに示した左側領域R21と中央領域R22とが統合されて統合領域R212が形成され、この統合領域に第5ウィンドウW5が表示される。つまり、第5ウィンドウの領域が拡大している。
【0040】
図12Aに示した画面表示から図12Bに示した画面表示に変わった場合、図12Dに示す画面表示に自動的に変わるようにしてもよい。すなわち、図12Bに示した左側領域R21と中央領域R22とが統合されて統合領域R212が形成され、この統合領域にブランクウィンドウBLが表示される。つまり、ブランクウィンドウの領域が拡大している。
【0041】
<第12実施形態>
図13Aに、図12Cと同じ画面表示を示す。この結合領域の存在する画面表示において、矢印Y41に示す右方向に第2ウィンドウW2をフリックする操作が行われると、図13Bに示すように、ドライバーディスプレイDDの統合領域R212が統合前の領域R21及びR22に変わる。そして、統合領域R212に表示されていた第5ウィンドウが縮小し、領域R22に表示される。フリック対象の第2ウィンドウは領域R21に表示される。
このように、領域R212が領域R21及びR22に分割される。
センターディスプレイCDにおいては、第1ウィンドウR1が中央領域に表示され、左側領域に第6ウィンドウが表示される。
【0042】
図13Cに、図12Dと同じ画面表示を示す。この画面表示において、矢印Y42に示す右方向に第2ウィンドウW2を1本指でフリックする操作が行われると、図13Dに示すように、ドライバーディスプレイDDの統合領域R212がブランクウィンドウから第2ウィンドウに変わる。
センターディスプレイCDにおいては、第1ウィンドウR1が中央領域に表示され、左側領域に第6ウィンドウが表示される。
このように、図13Cにてセンターディスプレイに表示されていた第2ウィンドウを、図13Dに示したように拡大してドライバーディスプレイに表示させることができる。
【0043】
<第13実施形態>
図14Aを参照する。センターディスプレイCDの表示は図9Aに示したものと同様であり、ドライバーディスプレイDDの表示は図11Aに示したものと同様である。図14Aの画面表示において、センターディスプレイの第1ウィンドウW1を対象として、3本の指による左方向又は右方向のフリックが行われると、図14Bの画面表示に変わる。すなわち、ドライバーディスプレイDDにおいて、統合領域R212が形成され、統合領域R212に第5ウィンドウが表示される。図14BのセンターディスプレイCDのタブTB1は、ドライバーディスプレイDDから消えた第4ウィンドウ(センターディスプレイのフリック対象の第1ウィンドウと対応するドライバーディスプレイ上の位置に表示されていた第4ウィンドウ)に対応するものである。
【0044】
図14Bにおいて、センターディスプレイCDの第2ウィンドウW2が1本の指により右方向(矢印Y51)にフリックされると、図14Cの画面表示に変わる。すなわち、ドライバーディスプレイDDにおいて、統合領域R212が統合前の状態に変わり、第5ウィンドウが縮小して領域R22に表示され、フリック対象の第2ウィンドウが領域R21に表示される。
センターディスプレイCDにおいて、第1ウィンドウが中央領域に移動し、左側領域にタブTB1に対応する第4ウィンドウが表示される。
【0045】
<第14実施形態>
図15Aを参照する。図15AのセンターディスプレイCDの表示は、図2Aに示したものと同様である。図15AのドライバーディスプレイDDにおいて、右側領域R23に速度計が表示されている。右側領域R23の左側は幅が等しい3つの領域R21a、R21b、R21cが左から右に向かって順に並んでいる。3つの領域R21a、R21b、R21cには第4ウィンドウ、第5ウィンドウ、第6ウィンドウがそれぞれ表示されている。
【0046】
図15Aの画面表示において、センターディスプレイCDの第1ウィンドウが3本の指により左方向又は右方向にフリックされると、図15Bの画面表示に変わる。すなわち、ドライバーディスプレイDDの領域R21aが第4ウィンドウからブランクウィンドウに変わる。
【0047】
図15Aの画面表示から図15Bの画面表示に変わった場合、自動的に、図15Cの画面表示に変わるようにしてもよい。すなわち、ドライバーディスプレイDDにおいて、3つの領域R21a、21b、21cが2つの領域R21及びR22に変わる。領域R21及びR22に第5ウィンドウ及び第6ウィンドウがそれぞれ表示される。ブランクウィンドウはドライバーディスプレイDDから消える。
【0048】
<第15実施形態>
図16Aに、図12Cと同様の画面表示を示す。図16Aにおいて、センターディスプレイCDの第2ウィンドウが2本の指により右方向(矢印Y61)にフリックされると、図16Bに示す画面表示に変わる。
すなわち、ドライバーディスプレイDDの第5ウィンドウがブランクウィンドウに変わる。
センターディスプレイCDにおいて、フリック対象の第2ウィンドウが消え、第1ウィンドウが中央領域に移動し、左側領域に第6ウィンドウが表示される。
【0049】
<第16実施形態>
図17Aを参照する。センターディスプレイCDの表示は図16Aと同様であり、ドライバーディスプレイDDの表示は図16Bと同様である。図17Aの画面表示において、センターディスプレイCDの第2ウィンドウが2本の指により右方向(矢印Y71)にフリックされると、図17Bに示す画面表示に変わる。
すなわち、センターディスプレイCDにおいて、フリック対象の第2ウィンドウが消え、第1ウィンドウが中央領域に移動し、左側領域に第6ウィンドウが表示される。
【0050】
<第17実施形態>
図18Aに、図15Aと同じ画面表示を示す。第1ウィンドウW1の左側半分の領域において3本の指による左方向又は右方向のフリックが行われると、図18Bの画面表示に変わる。すなわち、ドライバーディスプレイDDにおいて、3つの領域R21a、21b、21cが2つの領域R21及びR22に変わる。領域R21及びR22に第5ウィンドウ及び第6ウィンドウがそれぞれ表示される。フリックが行われた上記領域と位置が対応関係にある第4ウィンドウはドライバーディスプレイDDから消える。
【0051】
図18Bの第2ウィンドウW2において3本の指による左方向又は右方向のフリックが行われると、図18Cの画面表示に変わる。すなわち、ドライバーディスプレイDDにおいて、2つの領域R21及びR22が統合領域R212に変わる。この統合領域に第5ウィンドウが表示される。フリックが行われた第2ウィンドウW2と位置が対応関係にある第6ウィンドウはドライバーディスプレイDDから消える。
【0052】
図18Cの画面表示において、第1ウィンドウ、第2ウィンドウ又は第3ウィンドウにおいて3本の指による左方向又は右方向のフリックが行われると、図18Dの画面表示に変わる。すなわち、ドライバーディスプレイDDにおいて、統合領域R212の第5ウィンドウがブランクウィンドウに変わる。速度計SMの表示は変わらない。
【0053】
<第18実施形態>
図2Aの画面表示において、1本の指によるタッチ操作が行われても、フリックが行われなければ画面表示は変わらない。
【0054】
<第19実施形態>
図2Aの画面表示において、2本の指によるタッチ操作が行われても、フリックが行われなければ画面表示は変わらない。
【0055】
<第20実施形態>
図6Aの画面表示において、3本の指によるタッチ操作が行われても、フリックが行われなければ画面表示は変わらない。
【0056】
<第21実施形態>
図6Aの画面表示において、2本の指によるタッチ操作が行われても、フリックが行われなければ画面表示は変わらない。
【0057】
<第22実施形態>
図6Aの画面表示において、3本の指による第2ウィンドウの操作が行われても、フリックが行われなければ図19Aに示すように画面表示は変わらない。
図19Aの画面表示において、第1ウィンドウの、3本の指による右方向(矢印Y81)へのフリックが行われると、図19Bに示す画面表示に変わる。すなわち、ドライバーディスプレイDDの第4ウィンドウがブランクウィンドウに変わる。
【0058】
<第23実施形態>
図6Aの画面表示において、2本の指による第2ウィンドウの操作が行われても、フリックが行われなければ図20Aに示すように画面表示は変わらない。
図20Aの画面表示において、第1ウィンドウの、2本の指による右方向(矢印Y91)へのフリックが行われると、図20Bに示す画面表示に変わる。すなわち、ドライバーディスプレイDDの第4ウィンドウがブランクウィンドウに変わる。
【0059】
これまでに述べたように、自動車用ディスプレイは、センターディスプレイとドライバーディスプレイとを備える。
センターディスプレイ、ドライバーディスプレイともに、複数のウィンドウを表示可能である。
センターディスプレイは、タッチパネル型である。このタッチパネル型はタッチレスパネル型も含む概念である。
センターディスプレイのフリック操作により、フリックされたウィンドウがドライバーディスプレイに移動する。
上記フリック操作後、ドライバーディスプレイに表示されていたウィンドウが1つ消える。
センターディスプレイからの画面の移動によっても、ドライバーディスプレイの画面のトータル表示数は変わらない。
センターディスプレイからのフリック操作によりセンターディスプレイのウィンドウがドライバーディスプレイのセンターディスプレイ側の領域に挿入され、玉突き的に(押し出されるように)ドライバーディスプレイの逆サイドのウィンドウが削除される。
【0060】
(a)センターディスプレイの2本指操作(タッチ)により、センターディスプレイ上にたとえばブラックホールのようなポインタが出てきて、そのドライバーディスプレイ側へのフリック操作により、ドライバーディスプレイに空欄画面がインサートされる。
空欄画面のインサート後、ドライバー画面に表示されていた画面が1つ消える。
空欄画面のインサートをやめたい場合は、フリック操作前に2本指のいずれかのタッチをやめる。
(b)2本指のドライバーディスプレイ側のフリック操作によりドライバーディスプレイのセンターディスプレイ側の画面に空欄画面をインサートする。
2本指のドライバーディスプレイと反対側のフリック操作により、ドライバーディスプレイのセンターディスプレイの逆サイドに空欄画面をインサートする。
ドライバーディスプレイのウィンドウが他にある場合は、外側に空欄が挿入され、内側は同じ操作を2回繰り返すことで空欄を挿入する。
(c)2本指の上下フリックにより全画面に空欄画面をインサート。(画面数が3つ以上あっても全画面。)
(d)3本指操作により、センターディスプレイ及びドライバーディスプレイにブラックホールのようなポインタが表示される。
センターディスプレイ上での指のスライドによりドライバーディスプレイ上のブラックホールが動き、ドライバーディスプレイの画面にブラックホールを合わせてフリック操作することで、その画面と空欄画面を入れ替える。
【0061】
(e)センターディスプレイのフリック操作、センターディスプレイに備わるタブのフリック操作により空欄部分と入れ替え可能である。
ただし、逆方向へのフリックは画面の押し出しである。
【0062】
(f)ドライバーディスプレイ上の画面が隣同士で配置されるとき(速度計が間にない場合)
3本指操作のフリックにより空欄画面が挿入された直後に、空欄画面が消えて画面が拡大化する。
拡大された画面は、センターディスプレイからのフリック操作により新しく画面が移動したときに元のサイズに戻る。
【0063】
(g)センターディスプレイは機能を選択し、選択によりドライバーディスプレイにタブが備えられ、ドライバーディスプレイ上の画面同様にタブのフリックにより、ドライバーディスプレイに画面表示する。
センターディスプレイに表示されない機能の画面に表示される。
【0064】
(h)センターディスプレイから削除された画面がタブに表示されるとき、タブの1番上にセンターディスプレイからドライバーディスプレイに移動された画面によってドライバーディスプレイから削除されたものが表示される。2番目以降は使用頻度の順番で表示される。
【0065】
図21に、自動車用デュアルディスプレイ1のコンピュータハードウェア構成例を示す。自動車用デュアルディスプレイ1は、CPU(プロセッサ)110と、インタフェース装置120と、表示装置130と、入力装置140と、ドライブ装置150と、補助記憶装置160と、メモリ装置170とを備えており、これらがバス180により相互に接続されている。
【0066】
自動車用デュアルディスプレイ1の機能を実現するプログラムは、CD-ROM等の記録媒体190によって提供される。プログラムを記録した記録媒体190がドライブ装置150にセットされると、プログラムが記録媒体190からドライブ装置150を介して補助記憶装置160にインストールされる。あるいは、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体190により行う必要はなく、ネットワーク経由で行うこともできる。補助記憶装置160は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
【0067】
メモリ装置170は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置160からプログラムを読み出して格納する。CPU110は、メモリ装置170に格納されたプログラムにしたがって自動車用ディスプレイ11の機能を実現する。インタフェース装置120は、ネットワークを通して他のコンピュータに接続するためのインタフェースとして用いられる。表示装置130は、プログラムによるGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)等を表示する。このGUIの例は先に述べたとおりである。入力装置140は、タッチパネル等である。
【0068】
図22に、自動車用デュアルディスプレイ1のソフトウェア機能の構成例を示す。自動車用デュアルディスプレイ1は、ユーザの操作(スライド操作など)を受け付ける操作受付部21と、操作受付部21が受け付けた操作に応じて画面の表示を制御する表示制御部22とを有する。
【0069】
ユーザの操作時間の短縮、煩わしさの低減により、自動車用ディスプレイへの不必要な入力が減少し、自動車用ディスプレイにおける演算負荷を減らすことができる。
【0070】
これまでに述べた形態に関し、以下の付記を開示する。
[付記A1]
n個のウィンドウ表示領域を備えるタッチパネル式のセンターディスプレイと、
前記センターディスプレイと左右方向に間隔を置いて設けられ、m個のウィンドウ表示領域とメータ表示領域とを備えるドライバーディスプレイと
を有し、
前記センターディスプレイの前記ウィンドウ表示領域に表示されたウィンドウを、前記センターディスプレイ上のx本の指によるフリック操作により前記ドライバーディスプレイに移動可能であり、
前記フリック操作の前後を通じて前記センターディスプレイのウィンドウ数はn個であり、前記ドライバーディスプレイのウィンドウ数はm個であり、
前記センターディスプレイ上のx本とは異なるy本の指のフリック操作により、前記ドライバーディスプレイにブランクウィンドウが挿入される、
自動車用デュアルディスプレイ。
[効果A1]
簡単な操作によりドライバーディスプレイにユーザの好みでブランクウィンドウを挿入することができる。
ドライバーディスプレイにはメータが備えられている。画面に何か表示されていると背景が見づらい、画面に多くの情報は不要、気分を変えたいなどの場合に、センターディスプレイの画面をドライバーディスプレイに移動させることができる。そのため、ドライバーディスプレイの画面による表示が一時的でよい場合に、センターディスプレイから移動させたウィンドウをブランクウィンドウに置き換えることができる。
mとnは同じでもよいし、異なっていてもよい。
また、センターディスプレイは、タッチパネル式であってもタッチレスパネル式であってもよい。
[付記A2]
前記センターディスプレイ上のx本とは異なるy本の指の左右方向のフリック操作により、前記ドライバーディスプレイにおける前記センターディスプレイに最も近いウィンドウ表示領域にブランクウィンドウが挿入される、付記A1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果A2]
ドライバーディスプレイ側という方向(左右方向)により、ユーザの意志を反映した形でブランクウィンドウを挿入できる。
規則性を持ってブランクウィンドウが挿入されるため、ユーザの狙い通りにブランク化できる。また、センターディスプレイに最も近い側にブランクウィンドウが挿入されることから、センターディスプレイの操作との関連を想像しやすく、かつ分かりやすくすることができる。
また、視界を大きく動かすことなく本操作は可能であるため、運転者の車外への視野の動きを阻害することがない。
[付記A3]
y本の指のフリック操作により、前記ブランクウィンドウが隣のウィンドウ表示領域に移動し、
自動車の機能のための機能ウィンドウ及びブランクウィンドウの前記センターディスプレイから前記ドライバーディスプレイへの移動に伴い、前記ドライバーディスプレイ上のウィンドウが1つ隣のウィンドウ表示領域に移動し、
前記ドライバーディスプレイ上のウィンドウ表示領域のうち、前記センターディスプレイから最も遠いウィンドウ表示領域に表示されていたウィンドウが前記ドライバーディスプレイにおいて非表示になる、付記A1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果A3]
簡単な操作で、もともと表示されていたウィンドウを一部残しつつ、ブランクウィンドウの複数回挿入によりドライバーディスプレイのすべてのウィンドウ表示領域をブランクウィンドウにすることもできる。
センターディスプレイからドライバーディスプレイにウィンドウが移されてから、古いものから順番に消されること(非表示)になるのでユーザーが比較的確認したいと思うものが残り、快適性が向上する。
[付記A4]
前記x本の指の前記センターディスプレイ上のフリック操作による前記ドライバーディスプレイ上の前記ブランクウィンドウへの、自動車の機能のための機能ウィンドウの移動は、前記ブランクウィンドウとの入れ替えであり、
前記x本の指の前記センターディスプレイ上のフリック操作による前記ドライバーディスプレイ上の前記ブランクウィンドウへの前記機能ウィンドウの移動は、前記ドライバーディスプレイのウィンドウのシフト移動である、
付記A2に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果A4]
ドライバーディスプレイ側へのフリック時に、基本的にはドライバーディスプレイに複数ウィンドウを表示させているのは、なんらかの表示をさせておくのが良いためである。そして、ブランクウィンドウに機能ウィンドウが移動したときはブランクウィンドウを玉突き(シフト移動)させるのではなく、センターディスプレイに移動したウィンドウとの入れ替えにより、機能ウィンドウを表示することができる。
ウィンドウの玉突きの移動(シフト移動)を好むユーザは、逆方向へのフリック操作により、嗜好に合わせたウィンドウ移動ができる。
[付記A5]
y本の指の前記センターディスプレイの上下方向の前記フリック操作により、前記ドライバーディスプレイの前記メータ表示領域以外の全領域にブランクウィンドウが挿入される、付記A1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果A5]
簡単な操作で、ドライバーディスプレイのすべてのウィンドウ表示領域にブランクウィンドウを挿入できる。
左右方向のフリック操作による、1つずつのブランクウィンドウの挿入と使い分けをすることができる。
[付記A6]
前記センターディスプレイの前記y本の指のタッチにより、前記センターディスプレイ上にポインタが表示され、
前記y本の指のフリック操作により、前記ドライバーディスプレイ上の前記ポインタが非表示となる、付記A1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果A6]
ブランクウィンドウの挿入と単なるウィンドウの移動との違いが視覚的に認識できる。
ブランクウィンドウの挿入とウィンドウの移動との間の操作ミスを抑制できる。
【0071】
[付記B1]
n個のウィンドウ表示領域を備えるタッチパネル式のセンターディスプレイと、
前記センターディスプレイと左右方向に間隔を置いて設けられ、m個のウィンドウ表示領域とメータ表示領域とを備えるドライバーディスプレイと
を有し、
前記センターディスプレイの前記ウィンドウ表示領域に表示されたウィンドウを、前記センターディスプレイ上のx本の指によるフリック操作により前記ドライバーディスプレイに移動可能であり、
前記フリック操作の前後を通じて前記センターディスプレイのウィンドウ数はn個であり、前記ドライバーディスプレイのウィンドウ数はm個であり、
前記センターディスプレイ上のx本とは異なるz本の指のタッチにより、前記センターディスプレイの前記タッチした位置に対応する前記ドライバーディスプレイ上のウィンドウが選択され、
前記タッチした位置でのフリック操作により、前記ドライバーディスプレイ上の前記選択がなされたウィンドウと入れ替わるように少なくとも1つのブランクウィンドウが挿入される、
自動車用デュアルディスプレイ。
[効果B1]
ドライバーディスプレイの他のウィンドウを移動させずに、ユーザーの挿入したい場所にブランクウィンドウを挿入することができる。
ドライバーディスプレイ上の残しておきたいウィンドウを残しながら空ブランクウィンドウを挿入できる。
ドライバーディスプレイはメータが備えられている。画面に何か表示されていると背景が見づらい、画面に多くの情報は不要、気分は変えたいなどの場合に、センターディスプレイの画面をドライバーディスプレイに移動できる。そのため、ドライバーディスプレイの画面による表示が一時的な使用でよい場合に、センターディスプレイから移ってきた画面をブランクウィンドウに置き換えることができる。
なお、mとnは同じでもよいし、異なっていてもよい。
なお、m=n-1であると、センターディスプレイとドライバーディスプレイのウィンドウ数が同一になり、運転上の視認性が向上し好ましいが、これに限定されるものではない。
ドライバーディスプレイ側に移動されるセンターディスプレイの機能画面は、見た目が全く同一の画面でなくてもよい。センターディスプレイの機能画面が有する機能を有している画像であれば良い。
センターディスプレイのフリック操作の前後で、センターディスプレイとドライバーディスプレイのウィンドウ数が変わらないものとすることができる。
ただ、センターディスプレイの画面とドライバーディスプレイの画面の大きさや縦横比が異なる場合もあるため、それぞれのウィンドウが規則性を有して対応していれば良く、全く同一に対応していなくてもよい。
対応するドライバーディスプレイ上の選択されるウィンドウは、複数でもよい。その場合は、複数のウィンドウ、又は、優先される1つの「対応するドライバーディスプレイ上の選択されたウィンドウ」がブランクウィンドウに置き換えられる。
[付記B2]
前記センターディスプレイを、x本とは異なるz本の指のタッチ及びスライドにより、前記センターディスプレイのタッチした位置に対応した前記ドライバーディスプレイ上のウィンドウが選択される、付記B1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果B2]
タッチした位置に対応するドライバーディスプレイ上のウィンドウを、ブランクウィンドウを挿入したい画面ではなかったとしてもタッチした後スライドさせることで、削除できる。そのため、利便性に優れる。
また、狙いの画面も選択しやすい。
[付記B3]
前記z本の指のタッチにより、前記センターディスプレイ及び前記ドライバーディスプレイにポインタが表示され、
前記センターディスプレイ上の前記ポインタは前記センターディスプレイのタッチ部分に対応して位置し、
前記タッチに続くスライドにより、前記ドライバーディスプレイ上の前記アイコンがスライドし、
フリック操作により前記ドライバーディスプレイ上の前記ポインタの位置するウィンドウ表示領域に、入れ替わるようにブランクウィンドウが挿入される、
付記B1の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果B3]
センターディスプレイ上の操作により、連動して、ドライバーディスプレイにポインタが表示される。そのため、ドライバーディスプレイの消去したい機能ウィンドウを容易に選択し、視覚的に認識して削除できる。
[付記B4]
前記ポインタは、前記メータ表示領域では非表示化される、付記B3に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果B4]
メータの確認の邪魔にならないようにポインタを移動させて、機能ウィンドウ削除の選択ができる。
[付記B5](x本の指の操作)
前記x本の指の前記ドライバーディスプレイ側へのセンターディスプレイのフリック操作による前記ドライバーディスプレイ上の前記ブランクウィンドウへの前記機能ウィンドウの移動は、前記ブランクウィンドウとの入れ替えであり、
前記x本の指の前記ドライバーディスプレイ側と反対側へのセンターディスプレイのフリック操作による前記ドライバーディスプレイ上の前記ブランクウィンドウへの前記機能ウィンドウ移動は、前記ドライバーディスプレイのウィンドウのシフト移動である、
付記B1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果B5]
ドライバーディスプレイ側へのフリック時に、基本的にはドライバーディスプレイに複数画面を表示させているのは、なんらかの表示をさせておくのが良いためである。そして、ブランクウィンドウに機能ウィンドウが移動したときはブランクウィンドウを玉突き(シフト移動)させるのではなく、センターディスプレイに表示されてフリックされた画面と入れ替えることにより、機能ウィンドウを表示することができる。
画面の玉突きの移動(シフト移動)を好むユーザは、逆方向へのフリック操作により、嗜好に合わせたウィンドウ移動ができる。
[付記B6]
前記センターディスプレイ上に、ドラッグアンドドロップにより前記センターディスプレイの機能ウィンドウと入れ替え可能な複数のタブボタンが左右方向又は上下方向に備えられ、
前記ドライバーディスプレイから非表示となった前記機能ウィンドウは、
前記タブボタンの配列が1列である場合は、1番左または1番上にあるタブボタンとして表示され、
前記タブボタンの配列が2列以上である場合は1番左かつ1番上にあるタブボタンとして表示され、
前記フリック操作により前記センターディスプレイ上からの機能ウィンドウの移動に伴い、前記センターディスプレイに1番左かつ1番上にあるタブボタンとして表示されていた機能ウィンドウがシフト移動して表示される、
付記B1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果B6]
ドライバーディスプレイから表示されなくなった機能ウィンドウを最も目につきやすいタブボタンとして表示できる。
ドライバーディスプレイから一時的にブランクウィンドウを挿入したいだけの場合に、ドライバーディスプレイから表示されなくなった機能ウィンドウを容易にドライバーディスプレイ上に再表示できる。
【0072】
[付記C1]
n個のウィンドウ表示領域を備えるタッチパネル式のセンターディスプレイと、
前記センターディスプレイと左右方向に間隔を置いて設けられ、m個のウィンドウ表示領域とメータ表示領域とを備えるドライバーディスプレイと
を有し、
前記センターディスプレイの前記ウィンドウ表示領域に表示されたウィンドウを、前記センターディスプレイ上のx本の指によるフリック操作により前記ドライバーディスプレイに移動可能であり、
前記フリック操作の前後を通じて前記センターディスプレイのウィンドウ数はn個であり、前記ドライバーディスプレイのウィンドウ数はm個であり、
前記ドライバーディスプレイがタッチパネル式であり、
x本とは異なるy本の指の前記ドライバーディスプレイ上のフリック操作により、前記ドライバーディスプレイにブランクウィンドウが挿入される、
自動車用デュアルディスプレイ。
[効果C1]
ドライバーディスプレイがタッチパネル式の場合、簡単な操作でドライバーディスプレイにブランク画面の挿入ができる。
[付記C2]
前記ドライバーディスプレイ上での前記y本の指での前記センターディスプレイ側へのフリック操作により、前記ドライバーディスプレイ内に設けられる複数のウィンドウ表示領域のうち前記センターディスプレイから最も遠いウィンドウ表示領域にブランクウィンドウが挿入され、
前記ドライバーディスプレイ上での前記y本の指での前記センターディスプレイ側とは反対側へのフリック操作により、前記ドライバーディスプレイ内に設けられる複数のウィンドウ表示領域のうち前記センターディスプレイに最も近いウィンドウ表示領域にブランクウィンドウが挿入される、
付記C1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果C2]
ユーザが望む位置にブランクウィンドウを挿入できる。
y本の指のフリック操作をした方のウィンドウが消えて、ブランクウィンドウに変わる。そのため、ユーザの操作とウィンドウ入れ替えの視覚的認識とが一致し、分かりやすい操作ができる。
複数回操作が行われる場合、1回目の操作で1番目に近いか遠い表示領域へのブランクウィンドウの挿入がなされ、2回目の操作で2番目に近いか遠い表示領域へのブランクウィンドウの挿入がなされるように構成することができる。
[付記C3]
前記x本又はy本の指のフリック操作による前記ウィンドウの移動時及び前記ブランクウィンドウの挿入時に、前記ドライバーディスプレイのメータ表示領域が固定される、付記C1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果C3]
フリック操作をしたとしてもメータが動かない。メータ横の表域はウィンドウが変わったりブランクウィンドウになったりするが、メータとその横の領域の数や位置関係は変わらず、操作によってもレイアウト自体は変わらない。そのため、快適性が向上する。
[付記C4]
y本の指の前記ドライバーディスプレイの上下方向のフリック操作により、前記ドライバーディスプレイの前記メータ表示領域以外の全領域にブランクウィンドウが挿入される、付記C1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果C4]
簡単な操作で、ドライバーディスプレイのすべての画面にブランクウィンドウを挿入できる。
左右方向のフリック操作での1つずつのブランクウィンドウの挿入と使い分けをすることができる。
[付記C5]
前記ドライバーディスプレイ上のy本の指のタッチにより、前記センターディスプレイ上にポインタが表示される、付記C1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果C5]
ポインタが表示されることで、y本の指の操作がブランクウィンドウの挿入であることを速やかに視覚認識できる。
[付記C6]
前記センターディスプレイの前記y本の指のフリック操作により、前記ドライバーディスプレイにブランクウィンドウが挿入され、他のウィンドウがシフト移動する、付記C1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果C6]
走行中などにセンターディスプレイの操作によりブランクウィンドウの挿入ができる。簡単な操作で、もともと表示されていたウィンドウを一部残しつつ、ブランクウィンドウの複数回挿入によりドライバーディスプレイのすべてのウィンドウ表示領域をブランクウィンドウにすることもできる。
センターディスプレイからドライバーディスプレイに移されてから、古いものから順番に消されること(非表示)になるため、ユーザが比較的確認したいと思うものが残る。快適性が向上する。
【0073】
[付記D1]
n個のウィンドウ表示領域を備えるタッチパネル式のセンターディスプレイと、
前記センターディスプレイと左右方向に間隔を置いて設けられ、m個のウィンドウ表示領域とメータ表示領域とを備え、前記メータ表示領域の片側又は両側に2以上の隣接する前記ウィンドウ表示領域を備えるドライバーディスプレイと
を有し、
前記センターディスプレイの前記ウィンドウ表示領域に表示されたウィンドウを、前記センターディスプレイ上のx本の指によるフリック操作により前記ドライバーディスプレイに移動可能であり、
前記フリック操作の前後を通じて前記センターディスプレイのウィンドウ数はn個であり、前記ドライバーディスプレイのウィンドウ数はm個であり、
前記センターディスプレイ上のx本とは異なる所定の本数の指のフリック操作により、前記ドライバーディスプレイにブランクウィンドウが挿入され、
前記ブランクウィンドウの挿入により、互いに隣接して配置されることとなった前記ブランクウィンドウと自動車の機能のための機能ウィンドウとのいずれか一方のウィンドウが拡大し、他方のウィンドウが非表示となる、
自動車用デュアルディスプレイ。
[背景D1]
ドライバーディスプレイのウィンドウを拡大させたい場合、例えば、センターディスプレイとドライバーディスプレイの画面を所定の拡大操作で拡大表示させておき、その拡大ウィンドウを所定の移動操作(フリック操作)等でセンターディスプレイに移動させることが考えられる。
しかし、拡大操作と移動操作の2回の操作が必要であり、ドライバーにとって操作が複雑なため、改善の余地がある。
[効果D1]
ドライバーディスプレイ上での(xと異なる1本以上の所定の本数の指での)フリック操作のみで、センターディスプレイ上の画面を拡大表示できる。そのため、ドライバーにとって操作回数が1回と簡便な操作で拡大表示できる。
ドライバーディスプレイを拡大して確認したい場合に、容易に拡大表示を行うことができる。
x本の指の操作により画面を移動した後に、x本とは異なる本数の指で拡大表示することで、ドライバーディスプレイ上で拡大表示が求められるときに容易に拡大表示ができる。快適性が向上する。
[付記D2]
前記一方のウィンドウが前記機能ウィンドウであり、前記他方のウィンドウが前記ブランクウィンドウである、付記D1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果D2]
ドライバーディスプレイ上では、ブランクウィンドウではなく機能ウィンドウを拡大表示し、乗員の意に反して機能ウィンドウではなくブランクウィンドウが残ることを防止できる。
ドライバーディスプレイ上にブランクウィンドウが残ると機能ウィンドウが非表示になる。ドライバーディスプレイ上に機能ウィンドウを再度表示させようとして運転中に慌ててセンターディスプレイを操作することになる虞があり、運転への集中が妨げられる。このような集中の途切れを上記形態によれば防止することができる。
また、機能画面の拡大表示により、運転中の視認性が向上する。
[付記D3]
前記所定の本数がy本であり、
前記センターディスプレイ上における前記y本の指でのフリック操作により、前記ドライバーディスプレイのウィンドウ表示領域に前記ブランクウィンドウが挿入され、当該ウィンドウ表示領域に表示されていた前記機能ウィンドウが別のウィンドウ表示領域に表示される、付記D1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果D3]
ドライバーディスプレイにおいて速度計の左側に複数のウィンドウが存在するときに、センターディスプレイ上の操作によりドライバーディスプレイにブランクウィンドウを挿入することで、ドライバーディスプレイ上の機能ウィンドウが自動的に大きくなる(図11A図11C)。つまり、画面を大きくしたい機能を容易に選択できる。
ドライバーディスプレイに表示を希望する機能ウィンドウが無く、センターディスプレイにその機能ウィンドウが表示されている場合は、指の数を変える(x本→y本)2回のフリック操作だけで、拡大を希望する機能ウィンドウをセンターディスプレイに拡大表示させることができる。
(x本の指のフリック操作: 拡大を希望する機能画面を、センターディスプレイからドライバーディスプレイに移動。
y本の指のフリック操作: ドライバーディスプレイにブランク画面を挿入することで、移動したドライバーディスプレイ上の機能ウィンドウを拡大表示。)
[付記D4]
前記所定の本数はy本とは異なるz本であり、
前記センターディスプレイの前記z本の指でのタッチにより、前記センターディスプレイの前記タッチした位置に対応する前記ドライバーディスプレイ上の前記ウィンドウが選択され、
前記タッチした位置でのフリック操作により、前記選択されたウィンドウと入れ替わるように少なくとも1つのブランクウィンドウが挿入される、
付記D1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果D4]
選択した画面にブランク挿入により、ウィンドウが消去され残りのウィンドウを大きくできる。つまり画面を大きくしたい機能を容易に選択できる。
[付記D5]
前記センターディスプレイ上でのx本の指によるフリック操作によるドライバーディスプレイへの機能ウィンドウの挿入により、
別の機能ウィンドウが拡大されたウィンドウである場合に、前記別の機能ウィンドウが縮小し、
前記ブランクウィンドウが拡大されたウィンドウである場合に、挿入された前記機能ウィンドウが拡大される、
付記D1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果D5]
ドライバーディスプレイのウィンドウを一時的に拡大したのち、容易に元のサイズに戻せる。
ドライバーディスプレイ上で複数のウィンドウ表示により多くの情報を確認できる。
[付記D6]
前記センターディスプレイ上での前記所定の本数の指のフリック操作により、前記ドライバーディスプレイへ前記ウィンドウが挿入されたとき、
拡大したウィンドウが1つの場合は、前記拡大したウィンドウは拡大したブランクウィンドウとなり、
拡大したウィンドウが複数の場合は、前記拡大したウィンドウはさらに拡大した機能ウィンドウとなる、
付記D1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果D6]
ユーザの好みでブランクウィンドウや機能ウィンドウの拡大表示化が可能となり、快適性が向上する。
[付記D7]
前記センターディスプレイ上に、ドラッグアンドドロップにより前記センターディスプレイの機能画面と入れ替え可能なタブボタンが左右方向又は上下方向に複数備えられ、
前記ドライバーディスプレイに表示されなくなった前記機能ウィンドウは、
前記タブボタンの配列が1列である場合は、1番左または1番上のタブボタンとして表示され、
前記タブボタンの配列が2列以上である場合は、1番左かつ1番上のタブボタンとして表示される、
付記D1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果D7]
ドライバーディスプレイから表示されなくなった機能ウィンドウを、タブボタンの1番目につきやすい位置に配置できる。
一時的に拡大した場合に、容易に元の表示内容に戻すことができる。
[付記D8]
前記x本の指のフリック操作による前記センターディスプレイ上からの機能ウィンドウの移動に伴い、
前記タブボタンの配列が1列である場合は、1番左または1番上に、前記タブボタンの配列が2列以上である場合は1番左かつ1番上にある前記タブボタンに対応する機能ウィンドウが前記センターディスプレイ上に前記機能ウィンドウとして表示される、
付記D1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果D8]
ドライバーディスプレイから非表示となってタブ化された、再び表示される可能性の高いウィンドウが、センターディスプレイのウィンドウ移動時にセンターディスプレイに自動で再び表示される。そのため、比較的使用する可能性の高いものを容易にセンターディスプレイで確認できる。また、そのウィンドウをセンターディスプレイからドライバーディスプレイに表示することも容易にできる。利便性に優れる。
(再び表示される可能性の高いウィンドウについて述べる。タブ位置もドラッグアンドドロップによりユーザが自在に配置換えが可能なため、ユーザが設定すれば、ドライバーディスプレイから非表示となった機能ウィンドウではない別の機能ウィンドウのタブも配置可能である。)
[付記D9]
メータ表示領域の片側又は両側に隣接するウィンドウ表示領域の数は3以上であり、各ウィンドウ表示領域の大きさは均等であり、
前記所定の本数の指のフリック操作によりブランクウィンドウが挿入された場合において、ブランクウィンドウと機能ウィンドウのいずれか一方が拡大した後の2個以上のウィンドウの大きさも均等である、付記D1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果D9]
メータ表示領域の片側に3つ以上の領域があった場合に、所定の本数の指のフリック操作後、2つを同時に拡大表示できる。
均等に拡大され、いずれか一方のみが拡大するわけではないので、拡大化したいときにどれを消せば何が拡大化されるということをユーザが考えたり覚えたりする必要がなく、作業効率が良い。なお、メータ表示領域の大きさは変わらない。
[付記D10]
所定の条件では前記拡大が実行されない、付記D1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果D10]
運転者の意思や周囲の車が多い状況では拡大表示がされないことで、運転により集中できる。
所定の条件とは、予め運転者の意思によるスイッチやボタンを押すこと、音声認識で拡大表示等を行わない旨を伝えること、又は、周囲に車が多い状況をカメラ等で認識すること等が挙げられる。
【0074】
[付記E1]
n個のウィンドウ表示領域を備えるタッチパネル式のセンターディスプレイと、
前記センターディスプレイと左右方向に間隔を置いて設けられ、m個のウィンドウ表示領域とメータ表示領域とを備えるドライバーディスプレイと
を有し、
前記センターディスプレイの前記ウィンドウ表示領域に表示されたウィンドウを、前記センターディスプレイ上のx本の指によるフリック操作により前記ドライバーディスプレイに移動可能であり、
前記フリック操作の前後を通じて前記センターディスプレイのウィンドウ数はn個であり、前記ドライバーディスプレイのウィンドウ数はm個であり、
前記センターディスプレイ上のx本とは異なる所定の本数の指のフリック操作により、前記ドライバーディスプレイへのブランクウィンドウの挿入と、前記ドライバーディスプレイ上の、自動車の機能のための機能ウィンドウの非表示化とが、前記所定の本数に対応した規則性をもって行われる、
自動車用デュアルディスプレイ。
[具体例E1]
以下のとおりである。
・指1本の操作(x≠1のとき)→第一の「ブランク挿入と非表示」の規則→規則性A
・指2本の操作(※本形態はy本)→第一の「ブランク挿入と非表示」の規則→規則性A
・指3本の操作(※本形態はz本)→第二の「ブランク挿入と非表示」の規則→規則性B
・指4本の操作→第三の「ブランク挿入と非表示」の規則→規則性C
・指5本の操作→第四の「ブランク挿入と非表示」の規則→規則性D
以上のような、異なる操作に対応する複数の「ブランク挿入と非表示の規則性」を予め定めておくことができる。
[背景E1]
ドライバーディスプレイはワクワク感が生まれるように設計され、ユーザもワクワク感を求めることが多い。
ここで、ドライバーディスプレイは複数の機能ウィンドウを有するように構成される。さらにユーザーにとって複数の機能画面が不要である場合に備え、機能ウィンドウをブランクウィンドウに置き換えることができるように構成される。
しかし、ブランクウィンドウを挿入する操作が単調であると、ドライバーディスプレイのワクワク感が薄れてしまう可能性がある。よりワクワク感への期待に応えられるように改善する余地がある。
[効果E1]
センターディスプレイをフリック操作する指の数に応じて、ブランク画面の挿入、及び機能画面の非表示化が複数の規則性を有する。そのため、気分に応じて、例えば、
第一の規則性(y本の規則性)によるブランク画面の挿入、及び機能画面の非表示化
→第二の規則性(z本の規則性)によるブランク画面の挿入、及び機能画面の非表示化
→第一の規則性(y本の規則性)によるブランク画面の挿入、及び機能画面の非表示化
→第一の規則性(y本の規則性)によるブランク画面の挿入、及び機能画面の非表示化、
のように、ドライバーディスプレイへ様々かつ柔軟な態様での、規則性はあるものの自由度の高いブランクウィンドウ挿入が可能となる。ユーザーがワクワク感を感じる期間を大幅に長くすることができる。
簡単な操作によりドライバーディスプレイにユーザーの好みで空欄を挿入することができ、利便性、操作性の向上となる。
[付記E2]
前記センターディスプレイ上の位置と前記ドライバーディスプレイ上の位置は、所定の対応関係を有しており、
前記規則性は、
前記センターディスプレイでフリック操作した位置に対応する前記ドライバーディスプレイの位置に、ブランクウィンドウが挿入されるとする第一の規則性と、
前記センターディスプレイでフリック操作した位置に対応する前記ドライバーディスプレイの位置に、ブランクウィンドウが必ずしも挿入されるものではないとする第二の規則性と
のいずれかである、付記E1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果E2]
第一の規則性により、ユーザが希望する位置にブランク画面を挿入することができる。その一方で、第二の規則性により、センターディスプレイでフリック操作した位置では無いドライバーディスプレイの位置にブランク画像を挿入することができる。単純でないブランクウィンドウの挿入操作が期待でき、また、気分により規則性を使い分けることができる。飽きのこないブランクウィンドウの操作ができ、長期に渡るワクワク感を有することができる。
また、所定の本数の指(y本、z本)の指の操作でユーザーのやりやすい方法でブランク画面挿入ができ、利便性、操作性を向上させることができる。
[付記E3]
前記第一の規則性により、
前記センターディスプレイのタッチにより、前記タッチした位置に対応する前記ドライバーディスプレイ上の機能ウィンドウが選択され、
前記タッチした位置でのセンターディスプレイでのフリック操作により、前記選択されたドライバーディスプレイ上の機能ウィンドウと入れ替わるように少なくとも1つのブランクウィンドウが挿入されて、ドライバーディスプレイ上の前記機能ウィンドウが非表示となる、
付記E2に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果E3]
簡単な操作によりドライバーディスプレイにユーザの好みでブランクウィンドウを挿入することができる。
ユーザーの好みでドライバーディスプレイを機能画面、ブランクウィンドウでアレンジできワクワク感を与えることができる。
[付記E4]
前記第二の規則性により、前記ドライバーディスプレイの外周に接するウィンドウ表示領域にブランクウィンドウが挿入される、付記E2に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果E4]
ブランク画面が挿入されるのは完全なランダムではなく、一定の規則性を有することで、一定の予測に基づき、複数の規則性によるブランク画面の挿入ができる。ユーザーの予測の範囲内であることから操作上で困ることがなく、他方、ワクワク感を感じることができる。
シンプルな規則性に基づいたブランク挿入により、容易にドライバーディスプレイをユーザの好みに応じてアレンジできワクワク感を与えることができる。
[付記E5]
前記第二の規則性により、
前記ドライバーディスプレイにおける前記センターディスプレイから最も近い領域にブランクウィンドウが挿入され、前記ドライバーディスプレイの当該領域に表示されていた前記機能ウィンドウが別の領域に移動し、
前記センターディスプレイから最も遠い領域に表示されていた前記機能ウィンドウが非表示となる、
付記E2に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果E5]
簡単な操作で、もともと表示されていたウィンドウを一部残しつつ、ブランクウィンドウの複数回挿入によりドライバーディスプレイのすべてのウィンドウ表示領域をブランクウィンドウにすることもできる。
センターディスプレイからドライバーディスプレイに移されてから、古いものから順番に消されること(非表示)になるため、ユーザーが比較的確認したいと思うものが残り、快適性が向上する。
フリック操作によりブランク画面の挿入と、機能画面の(玉突き)移動と、機能画面の非表示化との3つを同時に行う遊び心によりワクワク感を与えることができる。
[付記E6]
前記センターディスプレイ上の前記所定の本数の指のタッチにより、
前記第一の規則性では、前記センターディスプレイと前記ドライバーディスプレイとにポインタが表示され、前記センターディスプレイで指を移動させると、その移動に伴って前記センターディスプレイのポインタもあわせて移動し、
前記第二の規則性では、前記センターディスプレイにポインタが表示され、前記ドライバーディスプレイにはポインタが表示されない、
付記E2に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果E6]
ブランクウィンドウとする位置がセンターディスプレイとドライバーディスプレイで対応している第一の規則性では、ブランクウィンドウとする位置を分かり易くポインタで表示することができる。
ブランクウィンドウとする位置がセンターディスプレイとドライバーディスプレイで対応していない第二の規則性では、ドライバーディスプレイ上でポインタを表示させないこととする。
第一の規則性であるか、第二の規則性であるかを視認でき、乗員がどちらの操作をしているかを明確に認識でき、ストレスなく操作できる。
操作の開始をポインタの表示で認識し、第一の規則性と第二の規則性による操作の表示方法の違いによりワクワク感を与えることができる。
[付記E7]
前記センターディスプレイ上の前記所定の本数の指のタッチにより、
前記第一の規則性では、前記センターディスプレイと前記ドライバーディスプレイとにポインタが表示され、前記センターディスプレイで指を移動させると、その移動に伴って前記センターディスプレイ上及び前記ドライバーディスプレイ上のポインタもあわせて移動し、
前記第二の規則性では、前記センターディスプレイにポインタが表示され、前記センターディスプレイで指を移動させても前記ポインタは不動であり、その後のフリックと共に前記ポインタは画面外へ移動又は消失する、
付記E2に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果E7]
ブランク画面とする位置がセンターディスプレイとドライバーディスプレイで対応している第一の規則性では、ブランク画面とする位置を分かり易く画像で表示することができる。
ブランク画面とする位置がセンターディスプレイとドライバーディスプレイで対応していない第二の規則性では、ドライバーディスプレイ上の画像を移動させない。
第一の規則性であるか、第二の規則性であるかを視認でき、乗員がどちらの操作をしているかを明確に認識でき、ストレスなく操作できる。
操作の開始を画像の表示で認識し、第一の規則性と第二の規則性による操作の表示方法の違いによりワクワク感を与えることができる。
[付記E8]
前記第一の規則性において、
前記センターディスプレイ上のポインタは前記センターディスプレイのタッチ部分に位置し、
前記センターディスプレイ上の前記所定の本数の指でタッチしてスライドさせることにより前記センターディスプレイのタッチした位置に対応した前記ドライバーディスプレイ上のポインタがスライドし、
前記センターディスプレイの前記所定の本数の指のフリック操作により前記ドライバーディスプレイ上の前記ポインタの位置する前記機能ウィンドウと入れ替わるようにブランクウィンドウが挿入され、選択された前記機能ウィンドウが非表示となる、
付記E6に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果E8]
簡単な操作で、ドライバーディスプレイの他のウィンドウの移動なく、ユーザの挿入したい場所にブランクウィンドウを挿入できる。
ドライバーディスプレイ上の残しておきたいウィンドウを残しながらブランクウィンドウを挿入できる。
センターディスプレイの操作に応じてドライバーディスプレイのポインタが動くことやドライバーディスプレイ上を間接的に操作することにより、操作者にワクワク感を与えることができる。
[付記E9]
前記センターディスプレイにx本の指または前記所定の本数の指でタッチしてから、前記フリック操作の前に、前記センターディスプレイにタッチした指を所定本数離すことにより、
残った指の本数に応じて、x本の指によるフリック操作によるドライバーディスプレイへの機能ウィンドウの移動、または、残った指の本数に対応した前記規則性に移行し、
前記フリック操作前に、前記センターディスプレイにタッチしたすべての指を離すことにより、操作の中止が行われる、
付記E1に記載の自動車用デュアルディスプレイ。
[効果E9]
前記所定の本数はy本又はz本である。x本、y本、z本の3通りの方法でそれぞれ別の操作になるため、操作方法を途中で変えたい場合はタッチした指を離して、操作する指の本数を変えるのみで良い。誤った操作を簡単に修正できる。
【0075】
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
【0076】
1 自動車用デュアルディスプレイ
2 ダッシュボード
3 ステアリングホイール
CD センターディスプレイ
DD ドライバーディスプレイ
W1~W6 機能ウィンドウ
R11~R13 領域
R21~R23 領域
SM 速度計
BL ブランクウィンドウ
PT ポインタ
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図11A
図11B
図11C
図11D
図12A
図12B
図12C
図12D
図13A
図13B
図13C
図13D
図14A
図14B
図14C
図15A
図15B
図15C
図16A
図16B
図17A
図17B
図18A
図18B
図18C
図18D
図19A
図19B
図20A
図20B
図21
図22