IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 東芝テック株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-情報収集システム 図1
  • 特開-情報収集システム 図2
  • 特開-情報収集システム 図3
  • 特開-情報収集システム 図4A
  • 特開-情報収集システム 図4B
  • 特開-情報収集システム 図4C
  • 特開-情報収集システム 図4D
  • 特開-情報収集システム 図5
  • 特開-情報収集システム 図6
  • 特開-情報収集システム 図7
  • 特開-情報収集システム 図8
  • 特開-情報収集システム 図9
  • 特開-情報収集システム 図10
  • 特開-情報収集システム 図11
  • 特開-情報収集システム 図12
  • 特開-情報収集システム 図13
  • 特開-情報収集システム 図14
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024119542
(43)【公開日】2024-09-03
(54)【発明の名称】情報収集システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20230101AFI20240827BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20240827BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20240827BHJP
   G07G 1/06 20060101ALI20240827BHJP
【FI】
G06Q30/02
G07G1/12 361C
G07G1/01 301C
G07G1/12 301Z
G07G1/06 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023026524
(22)【出願日】2023-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 梨乃
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 雄
(72)【発明者】
【氏名】川瀬 貴太
(72)【発明者】
【氏名】畠 肇
(72)【発明者】
【氏名】五反田 剛
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 匠
(72)【発明者】
【氏名】井田 拓
(72)【発明者】
【氏名】吉田 絵里子
(72)【発明者】
【氏名】河田 賢人
(72)【発明者】
【氏名】曹永 紗世
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 繁
【テーマコード(参考)】
3E142
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
3E142AA07
3E142DA04
3E142DA07
3E142EA25
5L030BB02
5L049BB02
(57)【要約】
【課題】複数人のユーザによる情報から個人データを収集する。
【解決手段】
情報収集システムは、オーダー端末と、制御部とを備える。オーダー端末は、画面上に、ユーザ毎に設定される識別情報が関連づけられたキャラクタ像と、物品の画像とを表示し、前記画面上で前記物品の画像を、前記キャラクタ像の表示領域上又は近傍に移動操作可能である。制御部は、物品の画像がキャラクタ像毎の表示領域上又は近傍に移動された場合、キャラクタ像に対応するユーザ毎の物品に対する嗜好情報を生成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面上に、ユーザ毎に設定される識別情報が関連づけられたキャラクタ像と、物品の画像とを表示し、前記画面上で前記物品の画像を、前記キャラクタ像の表示領域上又は近傍に移動操作可能なオーダー端末と、
前記物品の画像が前記キャラクタ像毎の表示領域上又は近傍に移動された場合、前記キャラクタ像に対応する前記ユーザ毎の前記物品に対する嗜好情報を生成する制御部と、
を具備する、情報収集システム。
【請求項2】
前記情報収集システムは、さらに、
前記識別情報と前記嗜好情報とを関連づけて記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された嗜好情報を前記識別情報が設定される外部のユーザ端末に送信する、請求項1に記載の情報収集システム。
【請求項3】
前記情報収集システムは、さらに、
前記物品に対する精算処理を行った際に、前記嗜好情報に付加する、合計金額を含むレシート情報を生成する精算機を備える、
請求項1に記載の情報収集システム。
【請求項4】
前記情報収集システムは、カメラを備え、
前記制御部は、前記カメラにより撮影された画像から識別情報を入力したユーザの位置を推定し、且つ前記ユーザと前記キャラクタ像とを関連づける、請求項1に記載の情報収集システム。
【請求項5】
画面上に、ユーザ毎に設定される識別情報が関連づけられたキャラクタ像と、物品の画像とを並べて表示し、前記画面上で前記物品の画像を、前記キャラクタ像の表示領域上又は近傍に移動操作可能なオーダー端末と、
前記物品の画像が前記キャラクタ像毎の表示領域上又は近傍に移動された際に、前記キャラクタ像に対応する前記ユーザ毎の嗜好情報を生成し、前記識別情報と前記嗜好情報とを関連づけて送信する制御装置と、
ユーザの嗜好情報を蓄積する記憶部を備えるサーバと、
を具備する情報収集システム。
【請求項6】
前記情報収集システムは、さらに、
前記物品に対する精算処理を行った際に、前記嗜好情報に付加する、合計金額を含むレシート情報を生成する精算機と、
前記精算機が生成した前記レシート情報を記憶するレシート情報サーバと、
を具備する請求項5に記載の情報収集システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報収集システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、飲食店等の店舗においては、来店した客に対して、店員を通じて注文を行っていた形態が主流であった。しかしながら、店員確保の難しさや業務の効率化を図るために、各テーブルに設置したオーダー端末を客自身が操作して注文する形態が多数採用されている。
【0003】
また店舗側は、客の満足度を高める、リピート率を向上させる、及び新客を獲得する等の目的で、来店した客に対して、アンケート調査を実施する場合がある。一般的なアンケート調査は、店員が直接、客に調査票を渡して記入して貰う形式や、注文票又はオーダー端末から注文された物品の名称、数量、注文日時等の情報を取得する形式で実施されている。
【0004】
前述したアンケート調査として、例えば、飲食店において、複数人からなるグループの一人が代表的に調査に回答した場合、注文した料理名、注文数、及びその料理の良否の評価は、情報として収集することができる。しかしながら、そのグループ内で誰が何を食べたか及び、その分配された量や数を個人データとして収集することができない。これに対し、個々に調査票を渡して、個人データとして収集しようとしても、全員からの回収は難しい。仮に全員から調査票を回収できたとしても、そのグループが注文したオーダーと関連付けるための情報の整理に手間が掛かってしまう。同様に、注文票又はオーダー端末から収集した情報であっても、それぞれの個人データとして分別して収集することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002-269313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、複数人からなるグループに対して、グループの関係性を保ちながら個人に分別して収集することができるアンケート調査を実現する情報収集システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態に係る情報収集システムは、画面上に、ユーザ毎に設定される識別情報が関連づけられたキャラクタ像と、物品の画像とを表示し、前記画面上で前記物品の画像を、前記キャラクタ像の表示領域上又は近傍に移動操作可能なオーダー端末と、前記物品の画像が前記キャラクタ像毎の表示領域上又は近傍に移動された場合、前記キャラクタ像に対応する前記ユーザ毎の前記物品に対する嗜好情報を生成する制御部と、を具備する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1の実施形態に係る情報収集システムの構成例を示す説明図である。
図2図2は、第1の情報収集について説明するためのシーケンス図である。
図3図3は、アンケートの回答方法について説明するためのフローチャートである。
図4A図4Aは、アンケートの回答方法を示す画面表示される構図の一例を示す図である。
図4B図4Bは、アンケートの回答方法を示す画面表示される構図の一例を示す図である。
図4C図4Cは、アンケートの回答方法を示す画面表示される構図の一例を示す図である。
図4D図4Dは、アンケートの回答方法を示す画面表示される構図の一例を示す図である。
図5図5は、第2の情報収集について説明するためのシーケンス図である。
図6図6は、第3の情報収集について説明するためのシーケンス図である。
図7図7は、第4の情報収集について説明するためのシーケンス図である。
図8図8は、第5の情報収集について説明するためのシーケンス図である。
図9図9は、第2の実施形態に係る情報収集システムの構成例を示す説明図である。
図10図10は、第6の情報収集について説明するためのシーケンス図である。
図11図11は、第7の情報収集について説明するためのシーケンス図である。
図12図12は、第8の情報収集について説明するためのシーケンス図である。
図13図13は、第9の情報収集について説明するためのシーケンス図である。
図14図14は、第10の情報収集について説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して、第1の実施形態に係る情報収集システムを構築する情報収集装置について説明する。図1は、第1の実施形態に係る情報収集装置1の構成例を示す説明図である。
【0010】
本実施形態の情報収集装置1は、それぞれにIDが設定されキャラクタ化された複数のユーザ(所謂、アバター)と、注文した料理(画像)とを共に画面表示し、その画面上で、料理の画像領域の一部、又は全部をドラック&ドロップによりキャラクタ化されたユーザ上、又は近傍に移動させることで、個々のユーザに料理を紐づける。複数のユーザに対して、同様な操作を行うことで、ユーザ毎に飲食した料理に対する個人データを作成することができる。この情報収集手法を用いて、複数人のグループにおいても、個人データとして収集するアンケート調査やその他の情報収集を実現する。以下の説明において、説明の例の対象となる物品を「料理」とし、アバターとして知られるキャラクタ化されたユーザの画像をキャラクタ像とする。
【0011】
この情報収集装置1は、店舗サーバ2と、オーダー端末3と、精算機(POS端末)4と、厨房端末5と、カメラ6とで構成される。この店舗サーバ2は、オーダー端末3、精算機4、厨房端末5、及びカメラ6に、有線又は無線を用いて接続され、制御信号や画像信号が通信される。この情報収集装置1は、携帯電話器等の外部のユーザ端末7と無線通信により接続できる。ここでは、例えばWiFi等の無線通信、又はブルートゥース(登録商標)[Bluetooth(登録商標)]等の近距離無線通信を利用する例で説明する。
【0012】
店舗サーバ2は、例えば、パーソナルコンピュータで構成され、無線アンテナ11を備える通信部12と、記憶部13と、レシート情報記憶部14と、画像処理部15と、出力部16と、制御部(プロセッサ)17とを備えている。これらの構成部位は、伝送路となるバス18により接続されている。
【0013】
通信部12は、制御信号や画像データを通信可能な無線信号に変換して無線アンテナ11から送信し、無線アンテナ11が受信した無線信号を制御信号や画像データに変換する。さらに、通信部12は、店舗サーバ2と接続される機器に対するインターフェース機能を有している。
【0014】
記憶部13は、少なくとも、プロセッサの制御プログラム、料理に関するメニュー情報(料理名や価格等)と、顧客ID(顧客を特定する識別番号又は登録番号とする)と、画像データと、顧客の嗜好情報等を記憶する。この記憶部13は、プロセッサ(制御部17)の制御プログラム等を記憶する不揮発性メモリと、メニュー情報、顧客ID、画像データ及び、顧客の嗜好情報等を書き換え可能に記憶する揮発性メモリとを備える。不揮発性メモリとしては、例えば、ROM(read-only memory)やフラッシュメモリを用いることができる。揮発性メモリとしては、ワークエリアとして利用可能なHDD(hard disk drive)、又はSSD(solid state drive)を用いることができる。
【0015】
レシート情報記憶部14は、後述する精算機(POS端末)4による精算時に作成されるレシート又は電子レシートに記載されるレシート情報を記憶する。本実施形態では、レシート情報として、少なくとも精算日時、店舗名、飲食物名(物品名)、数量、金額(単価、合計金額及び税)、精算方法、及び精算担当者名を含んでいる。これらの情報がID(登録番号)と関係づけられている。
【0016】
画像処理部15は、カメラ6により撮影された映像信号をデジタル画像信号に変換して、制御部17へ画像データとして出力する。カメラ6は、客用のテーブルの上方に配置され、テーブルを取り囲む複数人の客を同一画面内に撮影することが可能である。カメラ6は、各客がテーブル上に置かれた料理を取り分ける様子を撮影する。勿論、カメラは、1台に限定されるものではなく、複数台を配置して、テーブル面を分割して部分画像として撮影し、画像処理時に合成して、1枚の全体画像を作成する構成であってもよい。また、テーブル近傍にセンサを配置してもよい。センサは、テーブルの周囲に客が着席したことを感知することができる。このセンサの感知により、カメラ6の撮影を自動的に開始させることができる。また実施形態において、オーダー端末3から精算要求信号を店舗サーバ2が受信する時に、カメラ6の撮影が終了される。
【0017】
出力部16は、オーダー端末3から受信した注文情報(料理名、数量他)を厨房内に設置された厨房端末5に出力する。
厨房端末5は、料理人が居る厨房内に配置され、注文された料理名やその数量を料理人に告知する。厨房端末5は、表示画面を有しており、出力部16から受信した注文情報(料理名やその数量)を調理開始の指示を表示する。
【0018】
制御部17は、プロセッサで構成され、予め設定された制御プログラムに従い、各構成部位を駆動制御する。制御部17は、後述するアンケートを作成し、客から回答されたアンケート結果を分析し、嗜好情報を作成する。
【0019】
次に、オーダー端末3について説明する。情報収集装置1は、複数のオーダー端末3を含むことができ、その内の一つを代表して図1に示している。
オーダー端末3は、それぞれの客席テーブル上、又はテーブル近傍に配置されて、客の操作により料理の注文を受け付ける。オーダー端末3は、例えば、表示画面が配置されたタブレットであり、無線通信により店舗サーバ2と接続して、少なくとも料理の注文、問い合わせ、精算要求、及び後述するアンケート回答作成の入力等を行う機能を有している。ここでは、無線通信を行うオーダー端末3を一例として説明しているが、勿論、有線により接続された形態であってもよい。
【0020】
オーダー端末3は、店舗サーバ2と接続するための無線アンテナ22を備える通信部21と、入力部23と、メモリ24と、プロセッサ25と、表示部26とを備えている。これらの構成部位は、伝送路となるバス27により接続されている。
【0021】
通信部21は、通信部12と無線通信する機能を有し、制御信号や画像データを通信可能な無線信号に変換して無線アンテナ22から送信し、無線アンテナ22が受信した無線信号を制御信号や画像データに変換して、プロセッサ25へ出力される。さらに、オーダー端末3は、後述する客の操作によるアンケート調査を行い、その調査結果を店舗サーバ2へ出力する。
【0022】
入力部23は、客の操作により入力するためのタッチパッドやキースイッチを備えている。また、入力部23の一部機能として、カメラユニットを加えて、撮影機能を備えてもよい。この撮影機能は、バーコード等の識別情報の読み取り、入力操作している人物を撮影して、人物特定のための画像データの作成等に用いられる。メモリ24は、装置を駆動制御するためのオペレーティング情報、又は制御プログラムに加えて、少なくともメニュー情報及び注文操作に関するガイド情報を書き換え可能に記憶する。
【0023】
プロセッサ25は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であって、メモリ24に記憶された制御プログラムに従って、オーダー端末3内の全体の構成部位を制御する。
表示部26は、液晶表示パネル及び画像信号を表示信号に変換する画像処理回路を備えている。本実施形態では、入力部23のタッチパッドと液晶表示パネルとを組み合わせたタッチパネルを用いてもよい。表示部26は、少なくともメニュー情報、注文操作に関するガイド情報、店内情報、及びアンケート情報を表示する。
【0024】
精算機4は、例えば、POS(Point of sales)端末を用いている。精算機4は、IDを登録した客が食事代等を精算した際に、提供した料理の名称、数量、代金を含む精算情報を登録処理する機能、その客との取引を決済する機能等を有する。そして精算機4は、飲食の精算をする際に、提供された飲食物の明細を表すレシート情報を作成し、レシートを発行する。レシートは、紙レシートとして発行する場合と、後述するレシート情報を利用する電子レシートとして発行する場合がある。紙レシートとして発行する場合、精算機4は、内蔵するプリンタを制御して、所定のレシート用紙にレシート情報を印刷させる。電子レシートとして発行する場合、精算機4は、認証された客識別情報であるIDとともに電子化されたレシート情報を店舗サーバ2に送信する。なお、精算機4は、登録処理する機能を有さない精算機であってもよい。
【0025】
外部のユーザ端末7は、無線通信可能な携帯機器、例えば、携帯電話、又はスマートフォンを用いることができる。ユーザ端末7は、無線通信機能や表示機能を有し、種々のアプリケーションを設定することで、パーソナルコンピュータと同様に多様な機能及び処理を行うことができる。例えば、任意の検索アプリケーションをダウンロードして利用することにより、要望する飲食店や購入物品の候補を見いだすことも容易になる。
【0026】
[第1の情報収集]
次に、図2に示すシーケンス図を参照して、第1の情報収集として、情報収集装置1による客からの情報収集、即ち、アンケート調査について説明する。ここでは、例えば、ユーザが客として、オーダー端末3で注文するシステムの飲食店に入店した例を一例として説明する。
【0027】
まず、ユーザ端末7において、事前に任意の検索アプリケーション及び、電子レシートアプリケーションをダウンロードし、パスワードや識別番号(ID)を登録する。または、利用する店舗独自に設定されたパスワードや識別番号(ID)を登録してもよい。識別番号(ID)を利用することで、店舗サーバ2側、又は後述するサーバシステム31側が、ユーザ端末7を識別することが可能になる。サーバシステム31は、センタサーバ32及びレシート情報サーバ33を含む。
【0028】
次に、ユーザが店舗内のオーダー端末3を操作して、客自身のIDを入力する。このID入力については、オーダー端末3が備えるキーを操作して入力する方法、ユーザ端末7の表示画面にIDを示すバーコード等の識別コードを表示させてオーダー端末3に読み取らせる方法、又はユーザ端末7から店舗サーバ2にアクセスしてIDを認識させる方法等がある。入力されたIDは、店舗サーバ2に送信されて、認証処理が行われる。また、グループで来店した際に、その中にIDを登録していないユーザが含まれている場合もある。ID登録していないユーザが注文する場合には、来店した人数として、オーダー端末3に入力設定を行う。この人数を設定しないと、後述する図4Aに示す図面表示されるキャラクタ像の人数が異なる場合がある。
【0029】
次に、オーダー端末3を操作して、表示させたメニューから飲食物を選択して設定する。例えば、後述する図4Aに示す、それぞれ1つのピザ、パエリア及び、パンと、2つの飲み物と、を選択して設定する。さらに、他の料理を追加したり、削除したりして注文を調整する。
【0030】
注文する飲食物(料理名や数量等)が決定した場合には、オーダー端末3の決定キーを操作して、通信部21から店舗サーバ2へ決定した飲食物を注文データとして送信する。この時、注文データには、例えば、後述する2名の客のID情報が含まれているものとする。店舗サーバ2の制御部17は、通信部12で注文データを受信すると、その注文データを記憶部13に記憶させると共に、出力部16から厨房に設置された厨房端末5へ注文データを送信する注文発注を行う。厨房端末5は、注文データを受信し、表示画面に注文された料理名や数量等を表示する。
【0031】
その後、店舗サーバ2の制御部17は、注文された飲食物に応じたアンケートを作成する。例えば、ピザであれば、焼き加減、サイズ及び、味等がアンケートの調査項目となり、パスタであれば、茹で加減、量、味等がアンケートの調査項目となる。これらの調査項目は、メニューに応じた料理名毎に記憶部13に予め記憶されており、入力された注文データ(料理名)に基づいて、制御部17から読み出されて、注文データに好適するアンケートが随時、作成される。
【0032】
次に、店舗サーバ2の制御部17は、客の飲食が完了すると想定される、予め設定された一定時間が経過した時、又はオーダー端末3から送信された精算要求信号を受信した際に、作成されたアンケートをオーダー端末3へ送信する。
【0033】
アンケートを受信したオーダー端末3は、表示画面にアンケート内容と操作手順を示す操作ガイドを含むアンケートをポップアップで表示させる。アンケート内容としては、例えば、各料理に対して、数量(又は分量)、味(薄い、濃い、塩味、甘味等々)、状態(堅い、柔らかい、サイズ(大小)、熱い、温い等)、見栄え等である。種々の調査項目においては、チェック等で選択する形式であってもよい。
【0034】
客は、操作ガイドに従い、後述するようにアンケートに回答し、アンケート回答を作成する。作成されたアンケート回答は、オーダー端末3の表示画面に表示される完了ボタンにタッチすることで、店舗サーバ2に送信される。
【0035】
店舗サーバ2は、アンケート回答を受信して、制御部17によりアンケート回答に対する嗜好データ化処理を行う。制御部17は、アンケート回答に基づき、料理名から料理のジャンル、数量(分量)、味(薄い、濃い、塩味、甘味、他)、状態(堅い、柔らかい、サイズ(大小)、熱い、温い等)、見栄えを分別して、段階表示や閾値と比較して数値化によりデータ化し、例えば、ランク付け用に用いる。例えば、料理名が「ピザ」であれば、小麦-イタリア料理-西洋料理というジャンルに振り分ける。同様に、料理名が「パエリア」であれば、米-スペイン料理-西洋料理というジャンルに振り分けられる。これらの分類は、勿論、上記に限定されるものではなく、検索のためのインデックスに応じた分類方法であってもよい。また、数量については、ユーザ端末7のID毎に振り分けられ、必ずしも「1」では無く、「2/3」や「1/2」等の分数又は割合の数値でデータ化されてもよい。
【0036】
次に、制御部17は、データ化されたアンケート回答を、予め定められた複数のカテゴリーに分類された嗜好情報に振り分けて、追加、又はリストを更新する。この時、IDを有するユーザ全体で形成される嗜好情報に追加、又はリストを更新することと、アンケート回答に付随するIDで管理される個人毎の嗜好情報に追加、又はリストを更新することの両方を実施してもよい。
【0037】
その後、店舗サーバ2は、既に、オーダー端末3から精算要求信号を受信したか否かを確認して、既に、精算要求信号を受信していれば、精算機4(POS端末)に精算処理を行うように指示する。まだ店舗サーバ2は、オーダー端末3から精算要求信号を受信していなければ、そのまま待機する。精算機4は、精算指示を受けて、現金払い、カード払い等の種々の精算方法のうち、客が指定した精算方法により精算を行う。精算機4は、精算処理の際に、種々の精算情報からなるレシート情報(電子レシート)を作成し、店舗サーバ2に報告する。客に対してはレシート情報が印刷出力された紙レシートを渡してもよい。レシート情報としては、前述したように、少なくとも精算日時、店舗名、飲食物名、数量、金額(単価、合計金額及び税)、精算方法、及び精算担当者名を含んでいる。
【0038】
次に、ユーザ端末7による嗜好情報の検索について説明する。
まず、ユーザ端末7は、検索アプリケーションを起動して、店舗サーバ2へアクセスし、嗜好情報の検索を開始する。ユーザ端末7において、所望する料理や飲み物を選択して、検索指示を店舗サーバ2へ送信する。店舗サーバ2は、検索指示を受信して、制御部17は、記憶部13に記憶されている嗜好情報から該当する情報を読み出して、検索結果として、ユーザ端末7へ送信する。ユーザ端末7は、検索結果を受信し、その検索結果を表示させる。その検索結果には、例えば、他者が回答したアンケート結果が反映されており、その料理等に対する評価やコメント等が含まれている。
【0039】
次に、図3に示すフローチャート及び図4A乃至図4Dに示す画面表示例を参照して、アンケートの回答方法の一例について説明する。
オーダー端末3は、店舗サーバ2からアンケートを受信する(ACT1)。オーダー端末3は、まず、アンケートを依頼するためのアンケート依頼を示す画面(ACT2)を表示させる。続いて、アンケート回答を作成するための操作ガイドを表示させる(ACT3)。尚、操作ガイドは、表示に限定されるものではなく、音声による操作ガイドであってもよい。
【0040】
次に、図4Aに示すような注文内容に基づき作成されたアンケート画面が表示部26に表示される(ACT4)。図4Aに示すアンケート画面においては、ID入力された2名の客は、画面下側に示すキャラクタ像101,102に変換され、所謂、アバターとして表示される。これらのキャラクタ像は、予め記憶する多数のキャラクタの中から、IDに応じて、随時選択して表示してもよいし、店舗サーバ2へのID登録時に、特定のキャラクタを設定しておいてもよい。さらに、画面下側には、これまで注文した飲食物の注文リストと、これまでの注文による支払金額となる合計金額104が表示されている。また、アンケート画面の中央には、注文した料理が表示されている。ここでは、ピザ201、パエリア202、パン203、飲み物204,205が表示されている。尚、複数の客の中にIDを登録していない客が含まれていた場合に、注文データ内に客数を設定する項目があるため、図4Aに示すような構図を作成する際に、作成されたキャラクタ像の数と、実際の客数とを一致させることができる。
【0041】
次に、客は、アンケート画面上に表示される料理、例えば、ピザ201にタッチしてアンケート対象となる料理を指定する(ACT5)。客は、自分の分身として表示されるキャラクタ像101にタッチして、図4Bに示すように、自分が食べたピザ201の分量(大きさ)を指定する(ACT6)。例えば、ピザ201の画像上に指を置いてなぞり、食べた部分のピザ201Aを線Lで線引きする。ここでは、客がピザ201の2/3を食べたことから、線Lで食べた領域を切り分ける例を示している。
【0042】
尚、アンケートの回答は、キャラクタ像101にタッチした後に、他のキャラクタ像にタッチするまでの回答は、すべてキャラクタ像101の回答となる。従って、キャラクタ像102へ切り換えるには、ピザ201にタッチした後、キャラクタ像102にタッチする必要がある。ピザ201とキャラクタ像102にタッチする順番は限定されるものではなく、逆に、キャラクタ像102にタッチした後に、ピザ201にタッチする順番でもよい。
【0043】
次に、図4Cに示すように、客は、表示画面上でピザ201の食べた領域であるピザ201A上に指を置き、ドラック&ドロップすることで移動させて、自分のキャラクタ像101の表示領域上又は近傍まで取り分けるように移動させる(ACT7)。このような操作により、客が食べた量をキャラクタ像101に食べさせるかのように移動させることで、食べた量を容易に設定することができる。これ以外のものとして、表示画面上に、割合を数値で設定する入力枠を表示させてもよい。例えば、客が指をピザ201上に置いた際に、料理が指定されると共に、入力枠が表示される。この入力枠内に指で数値を書き込むことで、ピザ201上に線Lが引かれて、切り分けられる。以下は、同様に、ピザ201A上に指を置き、ドラック&ドロップすることで自分のキャラクタ像101の表示領域上又は近傍まで移動させる。
【0044】
ピザ201Aをキャラクタ像101まで移動させると、ピザ201Aの表示領域は縮小する。また、ピザ201Aが移動した後には、線Lで切り分けられた残りのピザ201Bが表示されたままとなる。
【0045】
次に、キャラクタ像102に対応する他の客が、キャラクタ像102にタッチした後、残りのピザ201B上に指を置き、ドラック&ドロップすることで移動させて、自分のキャラクタ像102の表示領域上又は近傍まで取り分けるように移動させる。図4Dに示すように、移動されたピザ201Bは、キャラクタ像102の近傍に縮小された状態で表示される。このようなドラック&ドロップの操作を注文した全ての飲食物に対して繰り返し行う。注文した全ての飲食物に対して振り分けが完了したならば(ACT8)、アンケート回答の作成が終了して、オーダー端末3から店舗サーバ2へアンケート回答として送信される(ACT9)。
【0046】
ドラック&ドロップにより料理を取り分けた分量のデータ化について、ピザ201を一例として説明する。オーダー端末3の表示画面に表示される食前のピザ201の最初の画像領域の面積を基準面積とする。客が画面上で任意に切り分けて、キャラクタ像101上に移動させたピザの一部画像の面積を基準面積と比較し、その割合を数値により算出する。
このように、食前の料理毎の画像面積をそれぞれの基準面積とし、客が取り分けて移動させた料理の一部画像の面積を基準面積と比較することで、取り分けた分量を数値に変換する。これにより、料理を取り分けた分量をデータ化することができる。
このように、アンケート回答は、客が食べた量をキャラクタ像に食べさせるかのように移動させることで、食べた量を容易にデータ化することができる。
【0047】
[第2の情報収集]
次に、図5に示すシーケンス図を参照して、第2の情報収集として、情報収集装置1による客からのアンケート調査に加えて、精算により作成されたレシートに記載されたレシート情報を追加した情報収集について説明する。ここで、前述した図2のシーケンス図に記載された動作及び作用と、同等な動作及び作用については、簡略化して説明する。
【0048】
まず、ユーザ端末7において、検索アプリケーション及び、電子レシートアプリケーションを設定し、且つ店舗サーバ2にパスワードや識別番号(ID)を登録する。
次に、複数の客(ユーザ)は、飲食店に入店した後、オーダー端末3を操作して、客のIDを入力する。入力されたIDは、店舗サーバ2に送信されて、認証処理が行われる。続いて、客は、メニューから飲食物を選択して注文する飲食物の料理や数量を調整して注文を決定する。オーダー端末3から店舗サーバ2へ飲食物の注文を送信する。
【0049】
店舗サーバ2の制御部17は、受信した注文データを記憶部13に記憶させると共に、厨房端末5へ注文発注を行う。厨房端末5には、注文された料理名や数量等が表示される。その後、制御部17は、前述したと同様に、予め設定された調査項目を組み合わせて、注文された飲食物に応じたアンケートを作成する。
【0050】
次に、店舗サーバ2の制御部17は、予め設定された一定時間が経過した時、又はオーダー端末3から精算要求信号を受信した時に、アンケートをオーダー端末3へ送信する。オーダー端末3は、表示画面にアンケートをポップアップで表示させる。客は、アンケートの操作ガイドに従い、アンケートの回答を作成して、店舗サーバ2に送信する。店舗サーバ2は、アンケート回答を受信して、制御部17によりアンケート回答に対する処理を行い、前述したようにデータ化する。
【0051】
次に、制御部17は、データ化されたアンケート回答を、複数のカテゴリーに分類された嗜好情報に振り分ける。この新たな嗜好情報は、IDを有するユーザ全体の嗜好情報、及びアンケート回答に付随するIDの個人毎の嗜好情報に追加、又はリストを更新する。
その後、店舗サーバ2は、既に、オーダー端末3から精算要求信号を受信したか否かを確認して、既に、精算要求信号を受信していれば、精算機4に精算処理を行うように指示する。まだ店舗サーバ2は、オーダー端末3から精算要求信号を受信していなければ、そのまま待機する。
【0052】
精算機4は、精算指示を受けて、現金払い、カード払い等の種々の精算方法のうち、客が指定した精算方法により精算を行う。この時、精算機4は、精算処理の際に、種々の精算情報を記載した取引情報を作成し、店舗サーバ2に送信する。店舗サーバ2は、取引情報に含まれる、精算日時、店舗名、飲食物名、数量、金額(単価、合計金額及び税)、精算方法、及び精算担当者名をレシート情報として抽出する。このレシート情報は、レシート情報記憶部14に記憶される。このレシート情報は電子レシートとしてユーザ端末7に対して出力することで、ユーザは参照可能である。
【0053】
制御部17は、レシート情報に基づき、少なくともユーザの店舗滞在時間、混雑状況、時間帯別来客数、注文数、物品の売上げの順位を推定し、他にも売上げ予想金額を推定することができる。滞在時間は、最初のオーダー時刻から精算処理の時刻までの時間から算出できる。制御部17は、客からのアンケート調査による嗜好情報に加えて、精算により作成されたレシート情報を加えることで、時間情報(滞在時間や混み合う時間帯等)や費用に関する情報が追加され、よりユーザに利用しやすい嗜好情報を作成する。
【0054】
また、第2の情報収集を行う情報収集装置1は、ユーザ端末7から店舗サーバ2にアクセスして、レシート情報記憶部14に記憶される電子レシートをユーザ端末7に読み出して、閲覧、及び印刷出力等の利用が可能である。
【0055】
[第3の情報収集]
次に、図6に示すシーケンス図を参照して、第3の情報収集として、情報収集装置1による客を撮影した画像データを用いた情報収集について説明する。ここで、前述した図2に示したシーケンス図に記載された動作及び作用と、同等な動作及び作用については、簡略化して説明する。
【0056】
まず、ユーザ端末7において、検索アプリケーション及び、電子レシートアプリケーションを設定し、且つ店舗サーバ2にパスワードや識別番号(ID)を登録する。
次に、複数の客(ユーザ)が飲食店に入店し、テーブルに配置された客席に着席する。そのテーブル近傍に配置されたセンサが人を感知して、テーブル上方に配置されたカメラ6が撮影を開始する。この時、カメラ6は、来店した客全員が撮影されるように画角(撮影エリア)を調整する。
【0057】
次に、客がオーダー端末3を操作して、図2で前述したと同様に、客自身のIDを入力する。入力されたIDは、店舗サーバ2に送信されて、認証処理が行われる。この時、カメラ6により客の各自がIDを入力している様子を撮影し、後述する画像解析の際に、ID入力時間(時計)と撮影時間(時計)を対比して、IDを入力した客を特定し、その客の客席位置を推定、又は認識することも可能である。
【0058】
続いて、客は、メニューから飲食物を選択して注文する飲食物の料理や数量を調整して注文を決定する。オーダー端末3から店舗サーバ2へ飲食物の注文を送信する。店舗サーバ2の制御部17は、受信した注文データを記憶部13に記憶させると共に、出力部16から厨房端末5へ注文発注を出力する。厨房端末5は、注文された料理名や数量等を表示画面に表示する。
その後、制御部17は、前述したと同様に、予め設定された調査項目を組み合わせて、注文された飲食物に応じたアンケート項目を作成する。
【0059】
次に、客の飲食が終了し、店舗サーバ2は、オーダー端末3から精算要求信号を受信すると、制御部17は、精算機4に精算処理を行うように指示する。この時、制御部17は、カメラ6に対して撮影を終了させる。カメラ6により撮影された画像データは、店舗サーバ2へ送信され、一旦、記憶部13に記憶される。また、精算機4は、精算指示を受けて、現金払い、カード払い等の種々の精算方法のうち、客が指定した精算方法により精算を行う。
【0060】
次に、制御部17は、記憶部13から画像データを読み出して、画像解析を行う。この画像解析は、例えば、テーブルに並べられた料理に対して、注文された料理と料理のサンプル画像との画像マッチングを行い、料理を識別し、さらに、テーブル上の料理の位置とサイズを検出する。また、この時、前述したようにID入力した客の席位置を特定し、図4Aに示したような構図の画面を作成する。そして、画像解析において、飲食が進むと共に、撮影された料理画像が部分的に切り取られて、料理のサイズが小さくなる。この時の変化量を算出し、切り取られた部分的な料理画像がキャラクタ像へ移動するごとに、キャラクタ像が保持する料理の分量が加算されるように処理する。よって、画像データを解析することで、IDによる客の特定、注文された料理名、注文された数、客毎の飲食した分量を見いだすことができる。
【0061】
次に、店舗サーバ2の制御部17は、アンケート回答と同様に、客の感想以外の調査項目を用いたアンケート項目に基づき、前述したようにデータ化する。制御部17は、データ化されたアンケート項目を、複数のカテゴリーに分類された嗜好情報に振り分けて、新たな嗜好情報を作成する。この新たな嗜好情報は、IDを有するユーザ全体の嗜好情報、及び画像解析で特定されたIDの個人毎の嗜好情報に追加する、又はリストを更新する。
【0062】
[第4の情報収集]
次に、図7に示すシーケンス図を参照して、第4の情報収集として、情報収集装置1による客を撮影した画像データと、精算により作成されたレシートに含まれるレシート情報とを合わせた情報収集について説明する。ここで、前述した図2及び図6に示したシーケンス図に記載された動作及び作用と、同等な動作及び作用については、簡略化して説明する。
【0063】
まず、ユーザ端末7において、検索アプリケーション及び、電子レシートアプリケーションを設定し、且つ店舗サーバ2にパスワードや識別番号(ID)を登録する。
次に、複数の客(ユーザ)が飲食店に入店し、テーブルに配置された客席に着席すると、センサが人を感知して、カメラ6が撮影を開始する。この時、カメラ6は、来店した客全員が撮影されるように画角(撮影エリア)が調整される。
【0064】
次に、客がオーダー端末3を操作して、客自身のIDを入力する。入力されたIDは、店舗サーバ2に送信されて、認証処理が行われる。この時、カメラ6により客各自がIDを入力している様子を撮影し、後述する画像解析の際に、ID入力時間と撮影時間を対比して、IDを入力した客を特定し、且つその客の客席位置を認識することも可能である。
【0065】
続いて、客は、メニューから飲食物を選択し、注文する飲食物の料理や数量を調整して注文を決定する。オーダー端末3から店舗サーバ2へ飲食物の注文を送信する。店舗サーバ2の制御部17は、受信した注文データを記憶部13に記憶させると共に、出力部16から厨房端末5へ注文発注を出力する。厨房端末5は、注文された料理名や数量等を表示画面に表示する。
その後、店舗サーバ2の制御部17は、前述したと同様に、予め設定された調査項目を組み合わせて、注文された飲食物に応じたアンケート項目を作成する。
次に、客の飲食が終了し、店舗サーバ2は、オーダー端末3から精算要求信号を受信すると、制御部17は、精算機4に対して精算処理を行うように指示する。この時、制御部17は、カメラ6に対して撮影を終了させる。カメラ6により撮影された画像データは、店舗サーバ2へ送信され、一旦、記憶部13に記憶される。
【0066】
精算機4は、精算指示を受けて、客が指定した精算方法により精算を行う。この時、精算機4は、精算処理の際に、前述したレシート情報を作成し、店舗サーバ2に送信する。客に対してはレシート情報が印刷された紙レシートを渡してもよい。店舗サーバ2は、受信した電子レシートに含まれるレシート情報をレシート情報記憶部14に記憶させる。
制御部17は、レシート情報に基づき、少なくともユーザの店舗滞在時間、混雑状況、時間帯別来客数、注文数、物品の売上げの順位を推定し、他にも売上げ予想金額を推定することができる。
【0067】
次に、制御部17は、記憶部13から画像データを読み出して、画像解析を行う。この画像解析は、例えば、テーブルに並べられた料理を画像マッチング処理により、料理を識別し、さらに、テーブル上の料理の位置とサイズを検出する。また、この時、前述したようにID入力した客の席位置を特定し、図4Aに示したような構図の画面を作成する。そして、画像解析において、飲食が進むと共に、撮影された料理画像が部分的に切り取られて、料理のサイズが小さくなる。この時の変化量を算出し、切り取られた部分的な料理画像がキャラクタ像へ移動するごとに、キャラクタ像が保持する料理の分量が加算されるように処理する。
【0068】
制御部17は、画像データの画像解析からID入力により特定された客が飲食した料理や、飲食した分量を推測して数値化することで、アンケート回答と同様に、アンケート項目に基づき、前述したようにデータ化する。次に、制御部17は、データ化されたアンケート項目を、複数のカテゴリーに分類された嗜好情報に振り分ける。この新たな嗜好情報は、IDを有するユーザ全体の嗜好情報、及び画像解析で特定されたIDの個人毎の嗜好情報に追加、又はリストを更新する。
【0069】
さらに、精算により作成されたレシート情報を加えることで、時間情報(滞在時間や混み合う時間帯等)や費用に関する情報が追加され、よりユーザに利用しやすい嗜好情報を提供することができる。
【0070】
[第5の情報収集]
次に、図8に示すシーケンス図を参照して、第5の情報収集として、情報収集装置1による客からの情報収集、即ち、アンケート調査と、客を撮影した画像データと、精算により作成されたレシートに含まれるレシート情報とを合わせた情報収集について説明する。ここで、前述した図2図5及び図6に示したシーケンス図に記載された動作及び作用と、同等な動作及び作用については、簡略化して説明する。
【0071】
まず、ユーザ端末7において、検索アプリケーション、電子レシートアプリケーション及び識別番号(ID)を設定し、且つ店舗サーバ2にパスワードやIDを登録する。
次に、複数の客(ユーザ)が飲食店に入店し、テーブルに配置された客席に着席する。そのテーブル近傍に配置されたセンサが人を感知して、テーブル上方に配置されたカメラ6が撮影を開始する。この時、カメラ6は、来店した客全員が撮影されるように画角(撮影エリア)を調整する。
【0072】
次に、客がオーダー端末3を操作して、図2で前述したと同様に、客自身のIDを入力する。入力されたIDは、店舗サーバ2に送信されて、認証処理が行われる。この時、カメラ6により客各自がIDを入力している様子を撮影し、後述する画像解析の際に、ID入力時間(時計)と撮影時間(時計)を対比して、IDを入力した客を特定し、その客の客席位置を推定、又は認識することも可能である。
【0073】
続いて、客は、メニューから飲食物を選択して注文する飲食物の料理や数量を調整して注文を決定する。オーダー端末3から店舗サーバ2へ飲食物の注文を送信する。
店舗サーバ2の制御部17は、受信した注文データを記憶部13に記憶させると共に、厨房端末5へ注文発注を行う。厨房端末5には、注文された料理名や数量等が表示される。その後、制御部17は、前述したと同様に、予め設定された調査項目を組み合わせて、注文された飲食物に応じたアンケートを作成する。
【0074】
次に、店舗サーバ2の制御部17は、予め設定された一定時間が経過した時、又はオーダー端末3から精算要求信号を受信した時に、アンケートをオーダー端末3へ送信する。オーダー端末3は、表示画面にアンケートをポップアップで表示させる。客は、アンケートの操作ガイドに従い、アンケート回答を作成して、店舗サーバ2に送信する。店舗サーバ2は、アンケート回答を記憶部13に記憶する。
【0075】
その後、店舗サーバ2は、既に、オーダー端末3から精算要求信号を受信したか否かを確認して、既に、精算要求信号を受信していれば、精算機4に精算処理を行うように指示する。この時、制御部17は、カメラ6に対して撮影を終了させる。カメラ6により撮影された画像データは、店舗サーバ2へ送信され、一旦、記憶部13に記憶される。一方、店舗サーバ2は、オーダー端末3から精算要求信号を受信していなければ、カメラ6による撮影を継続しつつ、そのまま待機する。
【0076】
精算機4は、精算指示を受けて、客が指定した精算方法により精算を行う。この時、精算機4は、精算処理の際に、前述したレシート情報を作成し、店舗サーバ2に送信する。客に対してはレシート情報が印刷された紙レシートを渡してもよい。店舗サーバ2は、受信した電子レシートに含まれるレシート情報をレシート情報記憶部14に記憶させる。
制御部17は、レシート情報に基づき、少なくともユーザの店舗滞在時間、混雑状況、時間帯別来客数、注文数、物品の売上げの順位を推定し、他にも売上げ予想金額を推定することができる。
【0077】
次に、制御部17は、記憶部13からアンケート回答を読み出して、アンケート回答に対する処理を行い、前述したようにデータ化する。制御部17は、データ化されたアンケート回答を、複数のカテゴリーに分類された嗜好情報に振り分ける。この新たな嗜好情報は、IDを有するユーザ全体の嗜好情報、及びアンケート回答に付随するIDの個人毎の嗜好情報に追加、又はリストを更新する。カメラ6により撮影された画像は、この嗜好情報が閲覧された際の添付画像として用いることができる。
【0078】
さらに、制御部17は、客からのアンケート調査による嗜好情報に加えて、精算により作成されたレシート情報を加えることで、時間情報(滞在時間や混み合う時間帯等)や費用に関する情報が追加され、よりユーザに利用しやすい嗜好情報を作成することができる。
【0079】
さらに、画像データを前述した画像解析を用いてもよい。画像データを画像解析して、注文された料理を認識し、ID入力した客の席位置を特定する。前述した図4Aに示したような構図の画面を作成し、飲食が進むと共に、撮影された料理画像が部分的に切り取られて、料理のサイズが小さくなる様子と、切り取られた部分的な料理画像をキャラクタ像が食べる様子を表示してもよい。
【0080】
また、アンケートの回答に客全員が回答しなくとも、画像データを画像解析することで、そのグループ内で誰が何を食べたか及び、その分配された量や数という個人データを取得可能であるため、アンケート回答を補完することができる。
【0081】
以上のように、第1の実施形態によれば、そのグループ内で誰が何を食べたか及び、その分配された量や数という個人データとして収集することができる。また、アンケートの回答方法が、画像上で、料理の一部を切り取って、キャラクタ像(アバター)に食べさせるかのように、取り分けるため、客が簡易でユニークな操作で回答を行うことができる。
【0082】
<第2の実施形態>
図面を参照して、第2の実施形態に係る情報収集システムを構築する情報収集装置について説明する。以下、図9を参照して、第2の実施形態に係るネットワークを利用した情報収集システム300について説明する。尚、本実施形態の構成部位において、前述した第1の実施形態の構成部位と同じものには、同じ参照符号を付して、その説明を簡略化している。
【0083】
本実施形態の情報収集システム300は、アンケート調査で行う情報収集において、それぞれにIDが設定されキャラクタ化された複数のユーザ(所謂、アバター)と、注文した料理(画像)とを共に画面表示し、その画面上で、料理の画像領域の一部、又は全部をドラック&ドロップによりキャラクタ化されたユーザ上、又は近傍に移動させることで、個々のユーザに料理を紐づける。複数のユーザに対して、同様な操作を行うことで、ユーザ毎に飲食した料理に対する個人データを作成することができる。
【0084】
この情報収集手法を用いて、複数人のグループにおいても、個人データとして収集することができ、アンケート調査やその他の収集された情報を用いた嗜好情報を実現する。嗜好情報を含む種々の情報をネットワークに接続するサーバシステムで管理することにより、外部のユーザ端末7から検索することができる。
【0085】
情報収集システム300は、インターネット等のネットワーク41を介して接続された、店舗サーバ2、オーダー端末と、精算機(POS端末)4、厨房端末5及びカメラ6でなる情報収集装置1と、サーバシステム31とで構成される。また、ネットワーク41に備えられた基地局42を利用して、ユーザ端末7も情報収集システム300と無線通信を行うことができる。
【0086】
店舗サーバ2は、例えば、パーソナルコンピュータで構成され、無線アンテナ11を備える通信部12と、記憶部13と、画像処理部15と、出力部16と、制御部(プロセッサ)17と、通信インターフェース19とを備えている。ここでは、店舗サーバ2は、制御装置として機能する。これらの構成部位は、伝送路となるバス18により接続されている。無線アンテナ11、通信部12、記憶部13、画像処理部15、出力部16、制御部(プロセッサ)17及びバス18は、第1の実施形態で説明した通りのものである。但し、本実施形態では、制御部17は、作成した嗜好情報及び精算機(POS端末)4からの電子レシート情報をサーバシステム31に送信する機能を備える。
【0087】
サーバシステム31は、センタサーバ32と、レシート情報サーバ33とを備えている。
センタサーバ32は、多数のID登録者の嗜好情報等を記憶する。また、ユーザ端末7に設定された検索アプリケーションに応答できる機能を有している。
【0088】
レシート情報サーバ33は、精算機(POS端末)4による精算時に作成される電子レシートに記載されて店舗サーバ2から送信されてきたレシート情報を記憶する。また、ユーザ端末7において紙のレシートから読み取ったレシート情報を、ユーザ端末7から受信して記憶することもできる。本実施形態では、レシート情報として、少なくとも精算日時、店舗名、飲食物名(物品名)、数量、金額(単価、合計金額及び税)、精算方法、及び精算担当者名を含んでいる。レシート情報サーバ33は、ユーザ端末7に設定された電子レシートアプリケーションに応答できる機能を有している。
制御部17は、レシート情報に基づき、少なくともユーザの店舗滞在時間、混雑状況、時間帯別来客数、注文数、物品の売上げの順位を推定し、他にも売上げ予想金額を推定することができる。滞在時間は、最初のオーダー時刻から精算処理の時刻までの時間から算出できる。
【0089】
[第6の情報収集]
次に、図10に示すシーケンス図を参照して、第6の情報収集として、情報収集システム300による客からの情報収集、即ち、アンケート調査について説明する。ここでは、例えば、ユーザが客として、オーダー端末3で注文するシステムの飲食店に入店した例を一例として説明する。
【0090】
まず、ユーザ端末7において、事前に任意の検索アプリケーション及び、電子レシートアプリケーションをダウンロードし、サーバシステム31(センタサーバ32、レシート情報サーバ33)及び店舗サーバ2へパスワードや識別番号(ID)を登録する。尚、利用する店舗独自に設定されたパスワードや識別番号(ID)を登録してもよい。このような識別番号(ID)を利用することで、店舗サーバ2側、又はサーバシステム31側が、ユーザ端末7を識別することが可能になる。サーバシステム31は、センタサーバ32及びレシート情報サーバ33を含む。
【0091】
次に、ユーザが店舗内のオーダー端末3を操作して、客自身のIDを入力する。このID入力については、オーダー端末3が備えるキーを操作して入力する方法、ユーザ端末7の表示画面にバーコード等の識別コードを表示させてオーダー端末3に読み取らせる方法、又はユーザ端末7から店舗サーバ2にアクセスしてIDを認識させる方法等がある。入力されたIDは、店舗サーバ2に送信されて、認証処理が行われる。
【0092】
次に、オーダー端末3を操作して、表示させたメニューから飲食物を選択して設定する。例えば、前述した図4Aに示す、それぞれ1つのピザ、パエリア及び、パンと、2つの飲み物と、を選択して設定する。さらに、他の料理を追加したり、削除したりして注文を調整する。
【0093】
注文する飲食物(料理名や注文数等)が決定した場合には、オーダー端末3の決定キーを操作して、通信部21から店舗サーバ2へ決定した飲食物を注文データとして送信する。この時、注文データには、例えば、後述する2名の客のID情報が含まれているものとする。店舗サーバ2の制御部17は、通信部12で注文データを受信すると、その注文データを記憶部13に記憶させると共に、出力部16から厨房に設置された厨房端末5へ注文データを送信する注文発注を行う。厨房端末5は、注文データを受信し、表示画面に注文された料理名や数量等を表示する。
【0094】
その後、店舗サーバ2の制御部17は、注文された飲食物に応じたアンケートを作成する。例えば、ピザであれば、焼き加減、サイズ及び、味等がアンケートの調査項目となり、パスタであれば、茹で加減、量、味等がアンケートの調査項目となる。これらの調査項目は、メニューに応じた料理名毎に記憶部13に予め記憶されており、入力された注文データ(料理名)に基づいて、制御部17から読み出されて、注文データに好適するアンケートが随時、作成される。
【0095】
次に、店舗サーバ2の制御部17は、客の飲食が完了すると想定される、予め設定された一定時間が経過した時、又はオーダー端末3から送信された精算要求信号を受信した際に、作成されたアンケートをオーダー端末3へ送信する。
【0096】
アンケートを受信したオーダー端末3は、表示画面にアンケート内容と操作手順を示す操作ガイドを含むアンケートをポップアップで表示させる。アンケート内容としては、例えば、各料理に対して、数量(又は分量)、味(薄い、濃い、塩味、甘味等々)、状態(堅い、柔らかい、サイズ(大小)、熱い、温い等)、見栄え等である。種々の調査項目においては、チェック等で選択する形式であってもよい。
【0097】
客は、操作ガイドに従い、後述するようにアンケートに回答し、アンケート回答を作成する。作成されたアンケート回答は、オーダー端末3の表示画面に表示される完了ボタンにタッチすることで、店舗サーバ2に送信される。
【0098】
店舗サーバ2は、アンケート回答を受信して、制御部17によりアンケート回答に対する処理を行う。制御部17は、アンケート回答に基づき、料理名から料理のジャンル、数量(又は分量)、味(薄い、濃い、塩味、甘味、他)、状態(堅い、柔らかい、サイズ(大小)、熱い、温い等)、見栄えを分別し、予め設定した閾値と比較して数値化によりデータ化し、例えば、ランク付け用に用いる。例えば、料理名が「ピザ」であれば、小麦-イタリア料理-西洋料理というジャンルに振り分ける。同様に、料理名が「パエリア」であれば、米-スペイン料理-西洋料理というジャンルに振り分けられる。これらの分類は、勿論、上記に限定されるものではなく、検索のためのインデックスに応じた分類方法であってもよい。また、数量については、ユーザ端末7のID毎に振り分けられ、必ずしも1つでは無く、2/3や1/2等の分数又は割合の数値でデータ化される。
【0099】
次に、制御部17は、データ化されたアンケート回答を、予め定められた複数のカテゴリーに分類された嗜好情報に振り分けて、新たな嗜好情報を作成する。この新たな嗜好情報は、ネットワーク41を介してセンタサーバ32に送信される。センタサーバ32は、これまでに蓄積された嗜好情報に新たな嗜好情報を追加、又はリストを更新する。この時、IDを有するユーザ全体で形成される嗜好情報に追加、又はリストを更新することと、アンケート回答に付随するIDで管理される個人毎の嗜好情報に追加、又はリストを更新することの両方を実施してもよい。
【0100】
その後、店舗サーバ2は、既に、オーダー端末3から精算要求信号を受信したか否かを確認して、既に、精算要求信号を受信していれば、精算機4(POS端末)に精算処理を行うように指示する。まだ店舗サーバ2は、オーダー端末3から精算要求信号を受信していなければ、そのまま待機する。精算機4は、精算指示を受けて、現金払い、カード払い等の種々の精算方法のうち、客が指定した精算方法により精算を行う。精算機4は、精算処理の際に、種々の精算情報からなるレシート情報(電子レシート)を作成し、店舗サーバ2に報告する。客に対してはレシート情報が印刷出力された紙レシートを渡してもよい。レシート情報としては、前述したように、少なくとも精算日時、店舗名、飲食物名、数量、金額(単価、合計金額及び税)、精算方法、及び精算担当者名を含んでいる。
【0101】
次に、ユーザ端末7による嗜好情報の検索について説明する。
まず、ユーザ端末7は、検索アプリケーションを起動して、最寄りの基地局42からセンタサーバ32へアクセスし、嗜好情報の検索を開始する。ユーザ端末7において、所望する料理や飲み物を選択して、検索指示をセンタサーバ32へ送信する。センタサーバ32は、検索指示を受信して、サーバの記憶部に記憶されている嗜好情報から該当する情報を読み出す。読み出された検索結果は、ネットワーク41を通じてして、ユーザ端末7へ送信される。ユーザ端末7は、検索結果を受信し、その検索結果を表示させる。その検索結果には、例えば、他者が回答したアンケート結果も反映されており、その料理等に対する評価やコメント等が含まれている。
【0102】
本実施形態のアンケートの回答方法は、前述した第1の実施形態と同様に、図4A乃至図4Dに示す画面表示例を用いて、料理を示す画像の一部、又は全部をドラック&ドロップして、客が料理の食べた量をキャラクタ像101に食べさせるかのように移動させることで、食べた量を容易に設定する。
[第7の情報収集]
次に、図11に示すシーケンス図を参照して、第7の情報収集として、店舗サーバ2による客からのアンケート調査に加えて、精算により作成されたレシートに記載されたレシート情報を追加した情報収集について説明する。ここで、前述した図10のシーケンス図に記載された動作及び作用と、同等な動作及び作用については、簡略化して説明する。
【0103】
まず、ユーザ端末7において、事前に任意の検索アプリケーション及び、電子レシートアプリケーションをダウンロードし、サーバシステム31(センタサーバ32、レシート情報サーバ33)及び店舗サーバ2へパスワードや識別番号(ID)を登録する。
【0104】
次に、複数の客(ユーザ)は、飲食店に入店した後、オーダー端末3を操作して、客のIDを入力する。入力されたIDは、店舗サーバ2に送信されて、認証処理が行われる。続いて、客は、メニューから飲食物を選択して注文する飲食物の料理や数量を調整して注文を決定する。オーダー端末3から店舗サーバ2へ飲食物の注文を送信する。
【0105】
店舗サーバ2の制御部17は、受信した注文データを記憶部13に記憶させると共に、厨房端末5へ注文発注を行う。厨房端末5には、注文された料理名や数量等が表示される。その後、制御部17は、前述したと同様に、予め設定された調査項目を組み合わせて、注文された飲食物に応じたアンケートを作成する。
【0106】
次に、店舗サーバ2の制御部17は、予め設定された一定時間が経過した時、又はオーダー端末3から精算要求信号を受信した時に、アンケートをオーダー端末3へ送信する。オーダー端末3は、表示画面にアンケートをポップアップで表示させる。客は、アンケートの操作ガイドに従い、図4A乃至図4Dに示す手順でアンケートの回答を作成して、店舗サーバ2に送信する。店舗サーバ2は、アンケート回答を受信して、制御部17によりアンケート回答に対する処理を行い、前述したようにデータ化する。
【0107】
次に、制御部17は、データ化されたアンケート回答を、予め定められた複数のカテゴリーに分類された嗜好情報に振り分けて、新たな嗜好情報を作成する。この新たな嗜好情報は、ネットワーク41を介してセンタサーバ32に送信される。センタサーバ32は、これまでに蓄積された嗜好情報に新たな嗜好情報を追加、又はリストを更新する。この例においても、IDを有するユーザ全体で形成される嗜好情報に追加、又はリストを更新することと、アンケート回答に付随するIDで管理される個人毎の嗜好情報に追加、又はリストを更新することの両方を実施してもよい。
【0108】
その後、店舗サーバ2は、既に、オーダー端末3から精算要求信号を受信したか否かを確認して、既に、精算要求信号を受信していれば、精算機4に精算処理を行うように指示する。まだ店舗サーバ2は、オーダー端末3から精算要求信号を受信していなければ、そのまま待機する。
【0109】
精算機4は、精算指示を受けて、現金払い、カード払い等の種々の精算方法のうち、客が指定した精算方法により精算を行う。この時、精算機4は、精算処理の際に、種々の精算情報を記載したレシート(電子レシート)を作成し、店舗サーバ2に送信する。店舗サーバ2は、電子レシートに含まれる、精算日時、店舗名、飲食物名、数量、金額(単価、合計金額及び税)、精算方法、及び精算担当者名をレシート情報として抽出する。このレシート情報は、店舗サーバ2の記憶部13に記憶されると共に、ネットワーク41を介して、レシート情報サーバ33に送信され、所定の記憶部にIDと関連づけてレシート情報として記憶される。レシート情報サーバ33は、電子レシートアプリケーションに応答する機能を有している。そして、レシート情報サーバ33は、ユーザ端末7から電子レシートの要求があった場合には、記憶されているレシート情報に基づいて電子レシートを作成し、ユーザ端末7へ送信する。
【0110】
制御部17は、レシート情報に基づき、少なくともユーザの店舗滞在時間、混雑状況、時間帯別来客数、注文数、物品の売上げの順位を推定し、他にも売上げ予想金額を推定することができる。制御部17は、客からのアンケート調査による嗜好情報に加えて、精算により作成されたレシート情報を加えることで、時間情報(滞在時間や混み合う時間帯等)や費用に関する情報が追加され、よりユーザに利用しやすい嗜好情報を作成する。
【0111】
また、第7の情報収集を行う情報収集システム300は、ユーザ端末7からサーバシステム31にアクセスして、レシート情報サーバ33に記憶される電子レシートをユーザ端末7に読み出して、閲覧、及び印刷出力等の利用が可能である。
【0112】
[第8の情報収集]
次に、図12に示すシーケンス図を参照して、第8の情報収集として、情報収集システム300による客を撮影した画像データを用いた情報収集について説明する。ここで、前述した図10に示したシーケンス図に記載された動作及び作用と、同等な動作及び作用については、簡略化して説明する。
【0113】
まず、ユーザ端末7において、事前に任意の検索アプリケーション及び、電子レシートアプリケーションをダウンロードし、サーバシステム31(センタサーバ32、レシート情報サーバ33)及び店舗サーバ2へパスワードや識別番号(ID)を登録する。
【0114】
次に、複数の客(ユーザ)が飲食店に入店し、テーブルの周囲に配置された客席に着席する。そのテーブル近傍に配置されたセンサが人を感知して、テーブル上方に配置されたカメラ6が撮影を開始する。この時、カメラ6は、来店した客全員が撮影されるように画角(撮影エリア)を調整する。
【0115】
次に、客がオーダー端末3を操作して、図10で前述したと同様に、客自身のIDを入力する。入力されたIDは、店舗サーバ2に送信されて、認証処理が行われる。この時、カメラ6により客各自がIDを入力している様子を撮影し、後述する画像解析の際に、ID入力時間(時計)と撮影時間(時計)を対比して、IDを入力した客を特定し、その客の客席位置を推定、又は認識することも可能である。
【0116】
続いて、客は、メニューから飲食物を選択して注文する飲食物の料理や数量を調整して注文を決定する。オーダー端末3から店舗サーバ2へ飲食物の注文を送信する。店舗サーバ2の制御部17は、受信した注文データを記憶部13に記憶させると共に、出力部16から厨房端末5へ注文発注を出力する。厨房端末5は、注文された料理名や数量等を表示画面に表示する。その後、制御部17は、前述したと同様に、予め設定された調査項目を組み合わせて、注文された飲食物に応じたアンケート項目を作成する。
【0117】
次に、客の飲食が終了し、店舗サーバ2は、オーダー端末3から精算要求信号を受信すると、制御部17は、精算機4に精算処理を行うように指示する。この時、制御部17は、カメラ6に対して撮影を終了させる。カメラ6により撮影された画像データは、店舗サーバ2へ送信され、一旦、記憶部13に記憶される。
【0118】
尚、精算機4は、精算指示を受けて、客が指定した精算方法により精算を行う。この時、精算機4は、種々の精算情報を記載した取引情報を作成し、店舗サーバ2に送信する。店舗サーバ2は、取引情報に含まれる、前述したレシート情報を抽出し、ネットワーク41を介して、レシート情報サーバ33に送信され、所定の記憶部にIDと関連づけてレシート情報として記憶される。
【0119】
次に、制御部17は、記憶部13から画像データを読み出して、画像解析を行う。この画像解析は、例えば、テーブルに並べられた料理に対して、注文された料理と料理のサンプル画像との画像マッチングを行い、料理を識別し、さらに、テーブル上の料理の位置とサイズを検出する。また、この時、前述したようにID入力した客の席位置を特定し、図4Aに示したような構図の画面を作成する。そして、画像解析において、飲食が進むと共に、撮影された料理画像が部分的に切り取られて、料理のサイズが小さくなる。この時の変化量を算出し、切り取られた部分的な料理画像がキャラクタ像へ移動するごとに、キャラクタ像が保持する料理の分量が加算されるように処理する。よって、画像データを解析することで、IDによる客の特定、注文された料理名、注文された数、客毎の飲食した分量を見いだすことができる。
【0120】
次に、店舗サーバ2の制御部17は、アンケート回答と同様に、アンケート項目に基づき、前述したようにデータ化する。制御部17は、データ化されたアンケート項目を、複数のカテゴリーに分類された嗜好情報に振り分けて、新たな嗜好情報を作成する。この新たな嗜好情報は、ネットワーク41を介してセンタサーバ32に送信される。センタサーバ32は、これまでに蓄積された嗜好情報に新たな嗜好情報を追加、又はリストを更新する。この時、IDを有するユーザ全体で形成される嗜好情報に追加、又はリストを更新することと、アンケート回答に付随するIDで管理される個人毎の嗜好情報に追加、又はリストを更新することの両方を実施してもよい。
【0121】
[第9の情報収集]
次に、図13に示すシーケンス図を参照して、第9の情報収集として、情報収集装置1による客を撮影した画像データと、精算により作成されたレシートに含まれるレシート情報とを合わせた情報収集について説明する。ここで、前述した図11及び図12に示したシーケンス図に記載された動作及び作用と、同等な動作及び作用については、簡略化して説明する。
【0122】
まず、ユーザ端末7において、事前に任意の検索アプリケーション及び、電子レシートアプリケーションをダウンロードし、サーバシステム31(センタサーバ32、レシート情報サーバ33)及び店舗サーバ2へパスワードや識別番号(ID)を登録する。
次に、複数の客(ユーザ)が飲食店に入店し、テーブルに配置された客席に着席すると、センサが人を感知して、カメラ6が撮影を開始する。この時、カメラ6は、来店した客全員が撮影されるように画角(撮影エリア)が調整される。
【0123】
次に、客がオーダー端末3を操作して、客自身のIDを入力する。入力されたIDは、店舗サーバ2に送信されて、認証処理が行われる。この時、カメラ6により客各自がIDを入力している様子を撮影し、後述する画像解析の際に、ID入力時間と撮影時間を対比して、IDを入力した客を特定し、且つその客の客席位置を認識することも可能である。
【0124】
続いて、客は、メニューから飲食物を選択し、注文する飲食物の料理や数量を調整して注文を決定する。オーダー端末3から店舗サーバ2へ飲食物の注文を送信する。店舗サーバ2の制御部17は、受信した注文データを記憶部13に記憶させると共に、出力部16から厨房端末5へ注文発注を出力する。厨房端末5は、注文された料理名や数量等を表示画面に表示する。
【0125】
その後、店舗サーバ2の制御部17は、前述したと同様に、予め設定された調査項目を組み合わせて、注文された飲食物に応じたアンケート項目を作成する。
次に、客の飲食が終了し、店舗サーバ2は、オーダー端末3から精算要求信号を受信すると、制御部17は、精算機4に対して精算処理を行うように指示する。この時、制御部17は、カメラ6に対して撮影を終了させる。カメラ6により撮影された画像データは、店舗サーバ2へ送信され、一旦、記憶部13に記憶される。
【0126】
精算機4は、精算指示を受けて、客が指定した精算方法により精算を行う。この時、精算機4は、精算処理の際に、種々の精算情報を記載したレシート(電子レシート)を作成し、店舗サーバ2に送信する。店舗サーバ2は、取引情報に含まれる、精算日時、店舗名、飲食物名、数量、金額(単価、合計金額及び税)、精算方法、及び精算担当者名をレシート情報として抽出する。このレシート情報は、店舗サーバ2の記憶部13に記憶されると共に、ネットワーク41を介して、レシート情報サーバ33に送信され、所定の記憶部にIDと関連づけてレシート情報として記憶される。レシート情報サーバ33は、電子レシートアプリケーションに応答する機能を有している。そして、レシート情報サーバ33は、ユーザ端末7から電子レシートの要求があった場合には、記憶されているレシート情報に基づいて電子レシートを作成し、ユーザ端末7へ送信する。
【0127】
次に、制御部17は、記憶部13から画像データを読み出して、画像解析を行う。この画像解析は、例えば、テーブルに並べられた料理を画像マッチング処理により、料理を識別し、さらに、テーブル上の料理の位置とサイズを検出する。また、この時、前述したようにID入力した客の席位置を特定し、図4Aに示したような構図の画面を作成する。そして、画像解析において、飲食が進むと共に、撮影された料理画像が部分的に切り取られて、料理のサイズが小さくなる。この時の変化量を算出し、切り取られた部分的な料理画像がキャラクタ像へ移動するごとに、キャラクタ像が保持する料理の分量が加算されるように処理する。
【0128】
制御部17は、画像データの画像解析からID入力により特定された客が飲食した料理や、飲食した分量を推測して数値化することで、アンケート回答と同様に、アンケート項目に基づき、前述したようにデータ化する。次に、制御部17は、データ化されたアンケート項目を、複数のカテゴリーに分類された嗜好情報に振り分ける。
【0129】
制御部17は、客からのアンケート調査による嗜好情報に加えて、精算により作成されたレシート情報を加えることで、時間情報(滞在時間や混み合う時間帯等)や費用に関する情報が追加され、よりユーザに利用しやすい嗜好情報を作成する。この嗜好情報は、IDを有するユーザ全体の嗜好情報、及び画像解析で特定されたIDの個人毎の嗜好情報に追加、又はリストを更新する。
【0130】
制御部17は、レシート情報に基づき、少なくともユーザの店舗滞在時間、混雑状況、時間帯別来客数、注文数、物品の売上げの順位を推定し、他にも売上げ予想金額を推定することができる。さらに、精算により作成されたレシート情報を加えることで、時間情報(滞在時間や混み合う時間帯等)や費用に関する情報が追加され、よりユーザに利用しやすい嗜好情報を提供することができる。
【0131】
[第10の情報収集]
次に、図14に示すシーケンス図を参照して、第10の情報収集として、情報収集装置1による客からの情報収集、即ち、アンケート調査と、客を撮影した画像データと、精算により作成されたレシートに含まれるレシート情報とを合わせた情報収集について説明する。ここで、前述した図10乃至図12に示したシーケンス図に記載された動作及び作用と、同等な動作及び作用については、簡略化して説明する。
【0132】
まず、ユーザ端末7において、事前に任意の検索アプリケーション及び、電子レシートアプリケーションをダウンロードし、サーバシステム31(センタサーバ32、レシート情報サーバ33)及び店舗サーバ2へパスワードや識別番号(ID)を登録する。
【0133】
次に、複数の客(ユーザ)が飲食店に入店し、テーブルに配置された客席に着席する。そのテーブル近傍に配置されたセンサが人を感知して、テーブル上方に配置されたカメラ6が撮影を開始する。この時、カメラ6は、来店した客全員が撮影されるように画角(撮影エリア)を調整する。
【0134】
次に、客がオーダー端末3を操作して、客自身のIDを入力する。入力されたIDは、店舗サーバ2に送信されて、認証処理が行われる。この時、カメラ6により客各自がIDを入力している様子を撮影し、後述する画像解析の際に、ID入力時間(時計)と撮影時間(時計)を対比して、IDを入力した客を特定し、その客の客席位置を推定、又は認識することも可能である。
【0135】
続いて、客は、メニューから飲食物を選択して注文する飲食物の料理や数量を調整して注文を決定する。オーダー端末3から店舗サーバ2へ飲食物の注文を送信する。
店舗サーバ2の制御部17は、受信した注文データを記憶部13に記憶させると共に、厨房端末5へ注文発注を行う。厨房端末5には、注文された料理名や数量等が表示される。その後、制御部17は、前述したと同様に、予め設定された調査項目を組み合わせて、注文された飲食物に応じたアンケートを作成する。
【0136】
次に、店舗サーバ2の制御部17は、予め設定された一定時間が経過した時、又はオーダー端末3から精算要求信号を受信した時に、アンケートをオーダー端末3へ送信する。オーダー端末3は、表示画面にアンケートをポップアップで表示させる。客は、アンケートの操作ガイドに従い、アンケート回答を作成して、店舗サーバ2に送信する。店舗サーバ2は、アンケート回答を記憶部13に記憶する。
【0137】
その後、店舗サーバ2は、既に、オーダー端末3から精算要求信号を受信したか否かを確認して、既に、精算要求信号を受信していれば、精算機4に精算処理を行うように指示する。この時、制御部17は、カメラ6に対して撮影を終了させる。カメラ6により撮影された画像データは、店舗サーバ2へ送信され、一旦、記憶部13に記憶される。一方、店舗サーバ2は、オーダー端末3から精算要求信号を受信していなければ、カメラ6による撮影を継続しつつ、そのまま待機する。
【0138】
精算機4は、精算指示を受けて、客が指定した精算方法により精算を行う。この時、精算機4は、精算処理の際に、種々の精算情報を記載したレシート(電子レシート)を作成し、店舗サーバ2に送信する。店舗サーバ2は、電子レシートに含まれる前述したレシート情報を抽出する。このレシート情報は、店舗サーバ2の記憶部13に記憶される、と共に、ネットワーク41を介して、レシート情報サーバ33に送信される。レシート情報サーバ33は、ユーザ端末7で登録されているIDと受信したレシート情報とを関連づけて所定の記憶部に記憶する。店舗の精算時には、客にレシート情報が印刷された紙レシートを渡してもよい。レシート情報サーバ33は、電子レシートアプリケーションに応答する機能を有している。そして、レシート情報サーバ33は、ユーザ端末7から電子レシートの要求があった場合には、記憶されているレシート情報に基づいて電子レシートを作成し、ユーザ端末7へ送信する。
【0139】
次に、制御部17は、記憶部13からアンケート回答を読み出して、アンケート回答に対する処理を行い、前述したようにデータ化する。制御部17は、データ化されたアンケート回答を、複数のカテゴリーに分類された嗜好情報に振り分けて、新たな嗜好情報を作成する。この新たな嗜好情報は、ネットワーク41を介してセンタサーバ32に送信される。センタサーバ32は、これまでに蓄積された嗜好情報に新たな嗜好情報を追加、又はリストを更新する。この時、IDを有するユーザ全体で形成される嗜好情報に追加、又はリストを更新することと、アンケート回答に付随するIDで管理される個人毎の嗜好情報に追加、又はリストを更新することの両方を実施してもよい。カメラ6により撮影された画像は、この嗜好情報が閲覧された際の添付画像として用いることができる。
【0140】
制御部17は、レシート情報に基づき、少なくともユーザの店舗滞在時間、混雑状況、時間帯別来客数、注文数、物品の売上げの順位を推定し、他にも売上げ予想金額を推定することができる。さらに、制御部17は、客からのアンケート調査による嗜好情報に加えて、精算により作成されたレシート情報を加えることで、時間情報(滞在時間や混み合う時間帯等)や費用に関する情報が追加され、よりユーザに利用しやすい嗜好情報を作成することができる。
【0141】
さらに、画像データを前述した画像解析を用いてもよい。画像データを画像解析して、注文された料理を認識し、ID入力した客の席位置を特定する。前述した図4Aに示したような構図の画面を作成し、飲食が進むと共に、撮影された料理画像が部分的に切り取られて、料理のサイズが小さくなる様子と、切り取られた部分的な料理画像をキャラクタ像が食べる様子を表示してもよい。
【0142】
また、アンケートの回答に客全員が回答しなくとも、画像データを画像解析することで、そのグループ内で誰が何を食べたか及び、その分配された量や数という個人データを取得可能であるため、アンケート回答を補完することができる。
【0143】
以上のように、第2の実施形態によれば、ネットワークとセンタサーバを利用して、多数の客に対して対応可能であり、複数人のグループ内で誰が何を食べたか及び、その分配された量や数という個人データとして収集することができる。また、アンケートの回答方法が、画像上で、料理の一部を切り取って、キャラクタ像(所謂、アバター)に食べさせるかのように、取り分けるため、客が簡易でユニークな操作で回答を行うことができる。
【0144】
前述したように、画像データを解析することで、ID入力した客の席位置を特定し、図4Aに示したような構図の画面を作成することができる。そして、画像解析において、飲食が進むと共に、撮影された料理画像が部分的に切り取られて、料理のサイズが小さくなる。この時の変化量を算出し、切り取られた部分的な料理画像がキャラクタ像へ移動するごとに、キャラクタ像が保持する料理の分量が加算されるように処理する。このように、画像データを解析することで、IDによる客の特定、注文された料理名、注文された数、客毎の飲食した分量を見いだすことができる。従って、客の感想やコメント等の調査はできないが、客によるアンケート作成の手間を省くことができる。
【0145】
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0146】
1…情報収集装置、2…店舗サーバ、3…オーダー端末、4…精算機(POS端末)、5…厨房端末、6…カメラ、7…ユーザ端末、11,22…無線アンテナ、12,21…通信部、13…記憶部、14…レシート情報記憶部、15…画像処理部、16…出力部、17…制御部、18,27…バス、19…通信インターフェース、23…入力部、24…メモリ、25…プロセッサ、26…表示部、31…サーバシステム、32…センタサーバ、33…レシート情報サーバ、41…ネットワーク、42…基地局、101,102…キャラクタ像、201…ピザ、202…パエリア、203…パン、204,205…飲み物、300…情報収集システム。

図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14