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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024119554
(43)【公開日】2024-09-03
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20240827BHJP
【FI】
G06Q50/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023026544
(22)【出願日】2023-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 雄
(72)【発明者】
【氏名】川瀬 貴太
(72)【発明者】
【氏名】山本 梨乃
(72)【発明者】
【氏名】畠 肇
(72)【発明者】
【氏名】五反田 剛
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 匠
(72)【発明者】
【氏名】井田 拓
(72)【発明者】
【氏名】吉田 絵里子
(72)【発明者】
【氏名】河田 賢人
(72)【発明者】
【氏名】曹永 紗世
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 繁
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC12
5L049CC24
5L050CC12
5L050CC24
(57)【要約】
【課題】ユーザにとって有用な飲食店の情報の提供を可能にする。
【解決手段】実施形態に係る情報処理装置は、取得部と、情報処理部と、出力部と、を備える。取得部は、飲食店におけるユーザの注文品に関する注文品情報を取得する。情報処理部は、ユーザの注文品情報に基づいてユーザの傾向に関する傾向情報を生成する。出力部は、傾向情報を出力する。
【選択図】図6

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲食店におけるユーザの注文品に関する注文品情報を取得する取得部と、
前記ユーザの前記注文品情報に基づいて前記ユーザの傾向に関する傾向情報を生成する情報処理部と、
前記傾向情報を出力する出力部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記注文品情報は、前記注文品に関するレシートの撮影画像の情報を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記注文品情報は、前記注文品に関する電子レシートの情報を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記注文品情報は、前記ユーザによる前記注文品に関するアンケートに対する回答の情報を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置及びユーザの端末を含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
飲食店におけるユーザの注文品に関する注文品情報を取得する取得部と、
前記ユーザの前記注文品情報に基づいて前記ユーザの傾向に関する傾向情報を生成する情報処理部と、
前記傾向情報を出力する出力部と、
を備え、
前記端末は、
検索装置により複数の飲食店から検索された前記傾向情報に応じた飲食店に関する検索結果情報を取得する取得部と、
前記検索結果情報に基づいて前記ユーザの傾向に応じた飲食店を表示部に表示する表示処理部と、
を備える、
情報処理システム。
【請求項6】
コンピュータに、
飲食店におけるユーザの注文品に関する注文品情報を取得する機能と、
前記ユーザの前記注文品情報に基づいて前記ユーザの傾向に関する傾向情報を生成する機能と、
前記傾向情報を出力する機能と、
を実行させることが可能なプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
グルメサイトやグルメアプリ等、外食時の飲食店を探すための飲食店検索サービスがある。一般的な検索方法としては、キーワードによる検索及び現在地の位置情報に応じた検索がある。検索結果の表示方法としては、端末において、飲食店をリストで表示したり、地図上に表示したりする方法がある。
【0003】
飲食店検索サービスでは、飲食の傾向は人によって違うにもかかわらず、上述の検索方法に基づく検索結果を表示するため、好みに合わない飲食店も端末に同時に表示される。ユーザは、端末に検索結果として表示される多くの飲食店から、自分の行きたい飲食店を吟味して絞り込む必要がある。
【0004】
飲食店検索サービスでは、飲食店の情報は、飲食店による更新頻度に依存する。更新頻度が低いと、飲食店の情報は、正確ではない古い情報であることがある。例えば、飲食店の情報では店休日ではない日に飲食店に行った場合に、実際には、店休日であることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2015-207322号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、飲食店検索サービスでは、ユーザにとって有用な飲食店の情報を提供するために、2つの側面の課題がある。一つの側面では、ユーザは、多くの飲食店から自身の傾向に合う飲食店を絞り込むための操作が必要である。別の側面では、飲食店の情報は、飲食店による更新頻度に依存するため、更新作業は飲食店にとって負荷であり、飲食店の情報を最新の状態で維持することは難しい。
【0007】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、ユーザにとって有用な飲食店の情報の提供を可能にする技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態に係る情報処理装置は、取得部と、情報処理部と、出力部と、を備える。取得部は、飲食店におけるユーザの注文品に関する注文品情報を取得する。情報処理部は、ユーザの注文品情報に基づいてユーザの傾向に関する傾向情報を生成する。出力部は、傾向情報を出力する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成例の概略を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理サーバの構成例の概略を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態に係る検索サーバの構成例の概略を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態に係るユーザ端末の構成例の概略を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態に係るPOS装置の構成例の概略を示すブロック図である。
図6図6は、実施形態に係る情報処理システムにおける傾向情報に関する処理の一例を示すシーケンス図である。
図7図7は、実施形態に係る情報処理システムにおける第2の飲食店情報に関する処理の一例を示すシーケンス図である。
図8図8は、実施形態に係る情報処理システムにおける検索結果情報に関する処理の一例を示すシーケンス図である。
図9図9は、実施形態に係るユーザ端末における推奨飲食店の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施形態]
以下、実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、各部の縮尺を適宜変更している場合がある。また、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、説明のため、構成を省略して示している場合がある。
【0011】
(構成例)
図1は、情報処理システムSAの構成例の概略を示すブロック図である。
情報処理システムSAは、情報処理サーバ1、検索サーバ2、ユーザ端末3及び店舗システムSBを含む。情報処理サーバ1、検索サーバ2、ユーザ端末3及び店舗システムSBは、ネットワークNWを介して互いに通信可能に接続されている。ネットワークNWは、インターネット、携帯通信ネットワーク及びLAN(Local Area Network)等の1以上のネットワークを含む。LANは、無線LANでもよいし、有線LANでもよい。図1は、1台のユーザ端末3を示しているが、情報処理システムSAは、複数台のユーザ端末3を含むことができる。情報処理システムSAは、少なくとも2つの装置を含むシステムを指すこともある。
【0012】
情報処理サーバ1は、ユーザ端末3及び店舗システムSBから収集した情報を処理する装置である。情報処理サーバ1は、情報処理装置の一例である。情報処理サーバ1の構成例については後述する。
【0013】
検索サーバ2は、複数の飲食店からユーザに提示する1つ以上の飲食店を検索する装置である。飲食店は、店内、テイクアウト及びデリバリーのうちの少なくとも1つにより飲食の商品を提供する店舗である。飲食の商品は、飲み物及び食べ物を含む。以下では、ユーザに提示する飲食店は、推奨飲食店ともいう。検索サーバ2は、検索装置の一例である。検索サーバ2の構成例については後述する。
【0014】
ユーザ端末3は、ユーザの所有する装置である。ユーザ端末3は、タブレット端末、スマートフォン又はPC(Personal Computer)等であるが、これらに限定されない。ユーザ端末3の構成例については後述する。
【0015】
店舗システムSBは、飲食店で用いられるシステムである。店舗システムSBは、店舗端末4及びPOS(Point of sales)装置5を含む。店舗端末4及びPOS装置5は、LAN等のネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。図1は、1台の店舗端末4を示しているが、店舗システムSBは、複数台の店舗端末4を含むことができる。店舗システムSBは、店舗端末4を含んでいなくてもよい。店舗システムSBは、少なくとも1つの装置を含むシステムを指すこともある。
【0016】
店舗端末4は、客が飲食店において注文等で使用する装置である。店舗端末4は、タブレット端末等であるが、これらに限定されない。店舗端末4の構成例は、後述するユーザ端末3の構成例と同様であってもよいので、その説明を省略する。
【0017】
POS装置5は、飲食店の店員が使用する装置であって、飲食店における情報を処理する装置である。POS装置5は、飲食店の装置の一例である。POS装置5の構成例については後述する。
【0018】
情報処理サーバ1が取得する情報の出力元であるユーザ端末3、店舗端末4及びPOS装置5は、第1の電子機器の一例である。情報処理サーバ1が出力する情報の出力先である検索サーバ2は、第2の電子機器の一例である。
【0019】
情報処理サーバ1の構成例について説明する。
図2は、情報処理サーバ1の構成例の概略を示すブロック図である。
情報処理サーバ1は、プロセッサ10、メインメモリ11、補助記憶デバイス12及び通信インタフェース13を含む。図2では、インタフェースは、「I/F」と記載されている。
【0020】
プロセッサ10は、情報処理サーバ1の中枢部分に相当する。プロセッサ10は、情報処理サーバ1のコンピュータを構成する要素である。プロセッサ10は、CPU(Central Processing Unit)等の種々の回路で構成されている。プロセッサ10は、情報処理サーバ1の処理回路の一例である。プロセッサ10は、メインメモリ11又は補助記憶デバイス12に予め記憶されているプログラムをメインメモリ11に展開する。プログラムは、プロセッサ10によって実現される後述する各部の処理をプロセッサ10に実行させることが可能なプログラムである。プロセッサ10は、メインメモリ11に展開されるプログラムを実行することで、種々の処理を実行する。
【0021】
メインメモリ11は、情報処理サーバ1の主記憶部分に相当する要素を含む。メインメモリ11は、情報処理サーバ1のコンピュータを構成する要素である。メインメモリ11は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ11は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はプログラムを記憶する。メインメモリ11は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ10によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。例えば、メインメモリ11は、不揮発性のメモリ領域としてROM(Read Only Memory)を含む。例えば、メインメモリ11は、揮発性のメモリ領域としてRAM(Random Access Memory)を含む。
【0022】
補助記憶デバイス12は、情報処理サーバ1の補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス12は、EEPROM(登録商標)(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリ等であるが、これらに限定されない。補助記憶デバイス12は、上述のプログラム、プロセッサ10が各種の処理を行う上で使用するデータ及びプロセッサ10での処理によって生成されるデータを記憶する。補助記憶デバイス12は、情報処理サーバ1の記憶部の一例である。
【0023】
補助記憶デバイス12は、注文品情報記憶領域121を含む。注文品情報記憶領域121は、ユーザ毎に、第1のユーザ識別情報及び飲食毎の注文品情報を記憶する。注文品情報は、注文品情報記憶領域121に適宜追加され得る。注文品情報は、ユーザ毎に、第1のユーザ識別情報と関連付けられている。第1のユーザ識別情報は、ユーザを一意に識別可能な情報である。
【0024】
注文品情報は、飲食店におけるユーザの注文品に関する情報である。注文品は、ユーザが注文した飲食店で提供される飲食の商品であって、会計済みの商品である。注文品は、購入品の意味を含む。注文品情報は、レシート情報を含む。レシート情報は、1つ以上の注文品のそれぞれを特定可能な情報を含む。例えば、注文品を特定可能な情報は、注文品の名称の情報であるが、これに限定されない。
【0025】
一例では、レシート情報は、注文品に関するレシートの撮影画像の撮影レシート情報である。レシートは、飲食毎の1つ以上の注文品に関する紙媒体である。レシートは、1つ以上の注文品のそれぞれを特定可能な情報を印字されている。撮影画像は、ユーザ端末3によるレシートの撮影に基づいて得られる画像データである。撮影画像は、1つ以上の注文品のそれぞれを特定可能な情報を含む。
【0026】
別の例では、レシート情報は、注文品に関する電子レシートの電子レシート情報である。電子レシートは、ユーザによる飲食の会計に基づいてPOS装置5により生成される飲食毎の1つ以上の注文品に関する電子データである。電子レシートは、1つ以上の注文品のそれぞれを特定可能な情報を含む。
【0027】
注文品情報は、ユーザによるアンケートに対する回答の回答情報を含む。アンケートは、飲食毎の注文品に関する飲食後のアンケートである。アンケートは、飲食の全般についてのものでもよいし、1つ以上の注文品のそれぞれについてのものでもよい。回答は、おいしい等の肯定的な回答もあれば、おいしくない等の否定的な回答もあり得る。
【0028】
補助記憶デバイス12は、傾向情報記憶領域122を含む。傾向情報記憶領域122は、ユーザ毎に、第1のユーザ識別情報及び傾向情報を記憶する。傾向情報は、ユーザ毎に、第1のユーザ識別情報と関連付けられている。傾向情報は、ユーザ毎に、飲食毎の注文品情報に基づいて生成される情報である。傾向情報は、ユーザの傾向に関する情報である。傾向は、飲食についての好みの傾向である。例えば、傾向は、味覚による嗜好を含む。傾向は、以下に例示する1つの区分の類型又は複数の区分の類型の組み合わせでもよい。傾向の区分は、和食、洋食、中華又はイタリアン等の飲食の国の区分でもよい。傾向の区分は、肉料理、魚料理又は野菜料理等の飲食の材料の区分でもよい。傾向の区分は、うどん、そば、ごはん又はラーメン等の飲食の料理の区分でもよい。傾向の区分は、塩味又はみそ味等の飲食の味の区分でもよい。傾向情報は、適宜更新され得る。
【0029】
補助記憶デバイス12は、第1の飲食店情報記憶領域123を含む。第1の飲食店情報記憶領域123は、飲食店毎に、第1の飲食店識別情報及び第1の飲食店情報を記憶する。第1の飲食店情報は、第1の飲食店情報記憶領域123に適宜追加され得る。第1の飲食店情報は、飲食店毎に、第1の飲食店識別情報と関連付けられている。第1の飲食店識別情報は、飲食店を一意に識別可能な情報である。第1の飲食店情報は、POS装置5に記憶されている飲食店に関する情報である。
【0030】
第1の飲食店情報は、飲食店のメニューに関する第1のメニュー情報を含む。第1のメニュー情報は、商品名、商品の写真及び商品の金額等の情報であるが、これらに限定されない。POS装置5は、店員によるPOS装置5の操作に基づいて入力される第1のメニュー情報を記憶する。
【0031】
第1の飲食店情報は、飲食店における客のグループ毎の注文時間に関する注文時間情報を含む。客のグループは、1人以上の客を含み、まとめて飲食の会計を行う単位である。注文時間は、飲食の注文日時とみなせる日時である。注文時間は、客により店舗端末4で注文品を入力される日時でもよい。注文時間は、店員によりPOS装置5又は店員用の端末で注文品を入力される日時でもよい。店員用の端末は例えば、店員が保有し、客から注文を受け付けるための機器であるハンディターミナルである。注文時間は、キッチン端末に注文品が入力される日時でもよい。POS装置5は、注文品の入力に基づいて注文時間情報を記憶する。キッチン端末は、例えば、キッチンに配置されハンディターミナルで受け付けた注文を表示するキッチンディスプレイ、受信した注文を印字するキッチンプリンタなどである。
【0032】
第1の飲食店情報は、飲食店における客のグループ毎の会計時間に関する会計時間情報を含む。会計時間は、飲食の会計の日時とみなせる日時である。会計時間は、客により店舗端末4で会計指示を入力される日時でもよい。会計時間は、店員によりPOS装置5で会計指示を入力される日時でもよい。POS装置5は、会計指示の入力に基づいて会計時間情報を記憶する。
【0033】
第1の飲食店情報は、飲食店における稼働状況に関する稼働状況情報を含む。稼働状況は、飲食店がどの程度客で埋まった状態で稼働しているのかの状況である。
【0034】
稼働状況情報は、飲食店において収容可能な人数に関する収容可能情報を含む。収容可能情報は、飲食店において収容可能な人数を示す情報を含んでもよい。収容可能情報は、飲食店におけるテーブル数を示す情報を含んでもよい。収容可能情報は、テーブル毎の着席可能な人数を示す情報を含んでもよい。POS装置5は、店員によるPOS装置5の操作に基づいて入力される収容可能情報を記憶する。
【0035】
稼働状況情報は、設定時刻の飲食店における客が使用しているテーブルに関する稼働テーブル情報を含む。設定時刻は、所定時間毎の時刻である。設定時刻は、30分間毎の時刻でもよいし、1時間毎の時刻でもよい。稼働テーブル情報は、客が使用しているテーブル数を示す情報を含んでもよい。稼働テーブル情報は、客が使用しているテーブル毎の着席人数を示す情報を含んでもよい。POS装置5は、飲食店に配置されているカメラで取得される撮影データに基づいて稼働テーブル情報を生成し、生成された稼働テーブル情報を記憶してもよい。なお、POS装置5は、飲食店に配置されているカメラで取得される撮影データやテーブルや椅子に配置される各種センサ類に基づいて稼働テーブル情報を生成し、生成された稼働テーブル情報を記憶してもよい。
【0036】
稼働状況情報は、飲食店における予約に関する予約情報を含む。予約情報は、予約日時を示す情報を含んでもよい。予約情報は、予約人数を示す情報を含んでもよい。POS装置5は、店員によるPOS装置5の操作に基づいて入力される予約情報を記憶する。POS装置5は、外部の予約サービスを介した予約情報を記憶してもよい。
【0037】
第1の飲食店情報は、飲食店における開店時間に関する開店時間情報を含む。
開店時間は、飲食店の開店の時刻とみなせる時刻である。開店時間情報は、1日のうちで店員によるPOS装置5を使用可能にする開局のためのサインオンの時刻を示す情報を含んでもよい。店員は開店前にPOS装置5を使用可能にするため、開局のためのサインオンの時刻は、飲食店の開店の時刻に近い時刻といえる。POS装置5は、店員によるPOS装置5でのサインオンに基づいてサインオンの時刻を示す情報を記憶する。POS装置5を使用可能にする開局のためのサインオンは、POS装置5を使用可能にするための操作の一例である。
【0038】
第1の飲食店情報は、飲食店における閉店時間に関する閉店時間情報を含む。閉店時間は、飲食店の閉店の時刻とみなせる時刻である。閉店時間情報は、店員によりPOS装置5で設定される曜日毎のラストオーダーの時刻を示す情報を含んでもよい。一般的にラストオーダーの時刻は飲食店の閉店の時刻の所定時間前に設定されているため、ラストオーダーの時刻は、飲食店の閉店の時刻に近い時刻といえる。POS装置5は、店員によるPOS装置5での曜日毎のラストオーダーの時刻の設定に基づいて曜日毎のラストオーダーの時刻を示す情報を記憶する。なお、閉店時間情報は、曜日毎の1日のうちで最も遅い時刻の会計時間情報でもよい。
【0039】
補助記憶デバイス12は、第2の飲食店情報記憶領域124を含む。第2の飲食店情報記憶領域124は、飲食店毎に、第1の飲食店識別情報及び第2の飲食店情報を記憶する。第2の飲食店情報は、第2の飲食店情報記憶領域124に適宜追加され得る。第2の飲食店情報は、飲食店毎に、第1の飲食店識別情報と関連付けられている。
【0040】
第2の飲食店情報は、飲食店毎に、第1の飲食店情報に基づいて生成される飲食店の状況に関する情報である。第1の飲食店情報に基づいて第2の飲食店情報を生成することは、第2の飲食店情報が第1の飲食店情報に基づいて導出されることを含む。第1の飲食店情報に基づいて第2の飲食店情報を生成することは、第2の飲食店情報が第1の飲食店情報と同内容であることを含む。飲食店の状況は、飲食店の現在の営業状況である。現在の営業状況は、第1の飲食店情報に基づいて第2の飲食店情報を生成する時点の営業状況である。
【0041】
第2の飲食店情報は、飲食店のメニューに関する第2のメニュー情報を含む。第2のメニュー情報は、第1のメニュー情報と同様に、商品名、商品の写真及び商品の金額等の情報であるが、これらに限定されない。第2のメニュー情報は、第1のメニュー情報に基づく情報である。第2の飲食店情報は、第1のメニュー情報に基づいて検索サーバ2で利用可能なフォーマットに変換された情報であってもよい。
【0042】
第2の飲食店情報は、飲食店における客の滞在時間に関する滞在時間情報を含む。滞在時間情報は、人数別及び時間帯別の少なくとも何れか一方の情報でもよい。滞在時間は、客が飲食店に滞在する時間の長さである。滞在時間情報は、飲食店における回転率と相関のある情報である。滞在時間情報は、注文時間情報及び会計時間情報に基づく情報である。例えば、滞在時間は、注文時間情報に基づく注文時間から会計時間情報に基づく会計時間までの間の時間の長さである。
【0043】
第2の飲食店情報は、飲食店における混雑状況に関する混雑状況情報を含む。混雑状況情報は、時間帯別の情報でもよい。稼働状況は、飲食店がどの程度客で混雑しているのかの状況である。混雑状況情報は、混雑レベルを示す情報を含む。混雑レベルは、高、中及び低等の複数段階から選択された1つの段階でもよいし、混雑率でもよい。混雑状況情報は、稼働状況情報に基づく情報である。例えば、ある時間帯において、稼働テーブル情報に基づく客数及び予約情報に基づく予約数を合わせた人数が収容可能情報に基づく収容可能な人数に近づくにつれて、混雑状況は、混雑が増す状況になる。
【0044】
第2の飲食店情報は、飲食店における営業時間に関する営業時間情報を含む。営業時間情報は、曜日別の情報でもよい。営業時間情報は、開店時間情報及び閉店情報に基づく情報である。例えば、営業時間は、開店時間情報に基づく開店時間で示される時刻から閉店時間情報に基づく閉店時間で示される時刻までの間の時間帯である。営業時間は、開店時間情報に基づく開店時間で示される時刻から、閉店時間情報に基づく閉店時間で示される時刻に所定時間を加えて得られる時刻までの間の時間帯でもよい。所定時間を加えるのは、一般的に閉店時間で示されるラストオーダーの時刻が飲食店の閉店の時刻の所定時間前に設定されるからである。
【0045】
通信インタフェース13は、情報処理サーバ1を他の装置と通信可能に接続するためのインタフェースである。通信インタフェース13は、情報処理サーバ1の通信部の一例である。
【0046】
なお、情報処理サーバ1のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。情報処理サーバ1は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0047】
プロセッサ10によって実現される各部について説明する。
プロセッサ10は、取得部101、出力部102及び情報処理部103を実現する。プロセッサ10によって実現される各部は、各機能ということもできる。プロセッサ10によって実現される各部は、プロセッサ10及びメインメモリ11を含む制御部に実現されるということもできる。
【0048】
取得部101は、通信インタフェース13を介して、情報を他の装置から取得する。例えば、取得部101は、注文品情報を第1の電子機器から取得する。取得部101は、第1の飲食店情報を第1の電子機器から取得する。なお、取得部101が情報を取得する以下の説明では、「取得部101」の表記は、「通信インタフェース13」と読み替えてもよい。
【0049】
出力部102は、通信インタフェース13を介して、情報を他の装置に出力する。例えば、出力部102は、傾向情報を第2の電子機器に出力する。出力部102は、第2の飲食店情報を第2の電子機器に出力する。なお、出力部102が情報を出力する以下の説明では、「出力部102」の表記は、「通信インタフェース13」と読み替えてもよい。
【0050】
情報処理部103は、情報を処理する。例えば、情報処理部103は、ユーザの注文品情報に基づいてユーザの傾向情報を生成する。情報処理部103は、第1の飲食店情報に基づいて第2の飲食店情報を生成する。
【0051】
検索サーバ2の構成例について説明する。
図3は、検索サーバ2の構成例の概略を示すブロック図である。
検索サーバ2は、プロセッサ20、メインメモリ21、補助記憶デバイス22及び通信インタフェース23を含む。図3では、インタフェースは、「I/F」と記載されている。
【0052】
プロセッサ20は、検索サーバ2の中枢部分に相当する。プロセッサ20は、検索サーバ2のコンピュータを構成する要素である。プロセッサ20は、プロセッサ10と同様に構成されてもよい。プロセッサ20は、検索サーバ2の処理回路の一例である。プロセッサ20は、メインメモリ21又は補助記憶デバイス22に予め記憶されているプログラムをメインメモリ21に展開する。プログラムは、プロセッサ20によって実現される後述する各部の処理をプロセッサ20に実行させることが可能なプログラムである。プロセッサ20は、メインメモリ21に展開されるプログラムを実行することで、種々の処理を実行する。
【0053】
メインメモリ21は、検索サーバ2の主記憶部分に相当する要素を含む。メインメモリ21は、検索サーバ2のコンピュータを構成する要素である。メインメモリ21は、メインメモリ11と同様に構成されてもよい。
【0054】
補助記憶デバイス22は、検索サーバ2の補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス22は、補助記憶デバイス12と同様に構成されてもよい。補助記憶デバイス22は、検索サーバ2の記憶部の一例である。
【0055】
補助記憶デバイス22は、傾向情報記憶領域221含む。傾向情報記憶領域221は、ユーザ毎に、第2のユーザ識別情報及び上述の傾向情報を記憶する。傾向情報は、ユーザ毎に、第2のユーザ識別情報と関連付けられている。第2のユーザ識別情報は、ユーザを一意に識別可能な情報である。第2のユーザ識別情報は、第1のユーザ識別情報と同じでもよいし、異なってもよい。傾向情報は、検索サーバ2が情報処理サーバ1から傾向情報を取得する毎に更新され得る。
【0056】
補助記憶デバイス22は、検索用飲食店情報記憶領域222を含む。検索用飲食店情報記憶領域222は、飲食店毎に、第2の飲食店識別情報及び検索用飲食店情報を記憶する。検索用飲食店情報は、飲食店毎に、第2の飲食店識別情報と関連付けられている。第2の飲食店識別情報は、飲食店を一意に識別可能な情報である。第2の飲食店識別情報は、第1の飲食店識別情報と同じでもよいし、異なってもよい。
【0057】
検索用飲食店情報は、複数の飲食店からユーザに提示する1つ以上の推奨飲食店を検索するために用いられる飲食店に関する情報である。検索用飲食店情報は、、第2の飲食店情報を含み、飲食店の詳細を示す情報である。検索用飲食店情報は、飲食店の名称に関する情報及び飲食店の住所に関する情報を含む。検索用飲食店情報は、上述の第2のメニュー情報、滞在時間情報、混雑状況情報及び営業時間情報の全部又は一部を含む。検索用飲食店情報は、上記以外の情報を含んでもよい。検索用飲食店情報は、飲食店毎に、検索サーバ2が情報処理サーバ1から第2の飲食店情報を取得する毎に第2の飲食店情報に基づいて更新され得る。
【0058】
通信インタフェース23は、検索サーバ2を他の装置と通信可能に接続するためのインタフェースである。通信インタフェース23は、検索サーバ2の通信部の一例である。
【0059】
なお、検索サーバ2のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。検索サーバ2は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0060】
プロセッサ20によって実現される各部について説明する。
プロセッサ20は、取得部201、出力部202及び検索処理部203を実現する。プロセッサ20によって実現される各部は、各機能ということもできる。プロセッサ20によって実現される各部は、プロセッサ20及びメインメモリ21を含む制御部に実現されるということもできる。
【0061】
取得部201は、通信インタフェース23を介して、情報を他の装置から取得する。例えば、取得部201は、傾向情報を情報処理サーバ1から取得する。取得部201は、第2の飲食店情報を情報処理サーバ1から取得する。なお、取得部201が情報を取得する以下の説明では、「取得部201」の表記は、「通信インタフェース23」と読み替えてもよい。
【0062】
出力部202は、通信インタフェース23を介して、情報を他の装置に出力する。例えば、出力部202は、後述する検索結果情報をユーザ端末3に出力する。なお、出力部202が情報を出力する以下の説明では、「出力部202」の表記は、「通信インタフェース23」と読み替えてもよい。
【0063】
検索処理部203は、複数の飲食店の検索用飲食店情報に基づいて複数の飲食店からユーザに提示する1つ以上の推奨飲食店を検索する。例えば、推奨飲食店は、ユーザの傾向情報に応じた開店中の飲食店である。ユーザの傾向情報に応じた開店中の飲食店は、ユーザの傾向情報に応じた飲食店の一例である。開店中は、営業中の意味を含む。この例では、検索処理部203は、ユーザの傾向情報に基づくユーザの傾向を、複数の飲食店の検索用飲食店情報に含まれる第2のメニュー情報と比較する。検索処理部203は、比較に基づいて、複数の飲食店からユーザの傾向情報に応じた飲食店を検索することができる。検索処理部203は、現在時刻を、複数の飲食店の検索用飲食店情報に含まれる営業時間情報に基づく営業時間と比較する。検索処理部203は、比較に基づいて、複数の飲食店から開店中の飲食店を検索することができる。現在時刻は、検索サーバ2が推奨飲食店を検索する時刻である。検索処理部203は、ユーザの傾向情報に応じた飲食店の検索及び開店中の飲食店の検索を組み合わせることにより、ユーザの傾向情報に応じた開店中の1つ以上の飲食店を検索することができる。
【0064】
検索処理部203は、ユーザに提示する1つ以上の推奨飲食店の検索に基づいて、検索された1つ以上の推奨飲食店に関する検索結果情報を生成する。検索結果情報は、検索された1つ以上の推奨飲食店をユーザ端末3においてユーザが認識可能な態様で表示するための情報である。
【0065】
検索結果情報は、1つ以上の推奨飲食店のそれぞれに関する提示用飲食店情報を含むことができる。提示用飲食店情報は、検索用飲食店情報と同様に、第2の飲食店情報を含み、飲食店の詳細を示す情報である。提示用飲食店情報は、名称情報及び住所情報を含む。提示用飲食店情報は、第2のメニュー情報、滞在時間情報、混雑状況情報及び営業時間情報の全部又は一部を含む。提示用飲食店情報は、上記以外の情報を含んでもよい。
【0066】
検索結果情報は、地図において1つ以上の推奨飲食店のそれぞれの位置に第1のマークを表示するための表示情報を含むことができる。第1のマークは、推奨飲食店を示すマークである。第1のマークは、ユーザによる選択に基づいて、推奨飲食店に関する提示用飲食店情報を表示するためのリンク情報を含んでもよい。第1のマークは、第1の画像の一例である。
【0067】
表示情報は、第1のマークの表示に加えて、地図において推奨飲食店の位置に第2のマークを表示するための情報でもよい。第2のマークは、推奨飲食店を検索することが可能な傾向情報を有する他のユーザを示すマークである。他のユーザの傾向情報は、ユーザの傾向情報と同じ又は類似の傾向情報である。第2のマークは、ユーザによる選択に基づいて、他のユーザによる推奨飲食店に対する評価情報を表示するためのリンク情報を含んでもよい。推奨飲食店に対する評価情報は、他のユーザによる推奨飲食店に対するコメント又は点数等の評価に関する情報である。第2のマークは、第2の画像の一例である。
【0068】
ユーザ端末3の構成例について説明する。
図4は、ユーザ端末3の構成例の概略を示すブロック図である。
ユーザ端末3は、プロセッサ30、メインメモリ31、補助記憶デバイス32、入力デバイス33、表示デバイス34、撮影デバイス35、通信インタフェース36、音声入力デバイス37及び音声出力デバイス38を含む。図4では、インタフェースは、「I/F」と記載されている。
【0069】
プロセッサ30は、ユーザ端末3の中枢部分に相当する。プロセッサ30は、ユーザ端末3のコンピュータを構成する要素である。プロセッサ30は、プロセッサ10と同様に構成されてもよい。プロセッサ30は、ユーザ端末3の処理回路の一例である。プロセッサ30は、メインメモリ31又は補助記憶デバイス32に予め記憶されているプログラムをメインメモリ31に展開する。プログラムは、プロセッサ30によって実現される後述する各部の処理をプロセッサ30に実行させることが可能なプログラムである。プロセッサ30は、メインメモリ31に展開されるプログラムを実行することで、種々の処理を実行する。
【0070】
メインメモリ31は、ユーザ端末3の主記憶部分に相当する要素を含む。メインメモリ31は、ユーザ端末3のコンピュータを構成する要素である。メインメモリ31は、メインメモリ11と同様に構成されてもよい。
【0071】
補助記憶デバイス32は、ユーザ端末3の補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス32は、補助記憶デバイス12と同様に構成されてもよい。補助記憶デバイス32は、ユーザ端末3の記憶部の一例である。
【0072】
入力デバイス33は、ユーザ操作に基づく指示を入力可能なデバイスである。入力デバイス33は、押下可能なボタンを含んでいてもよい。入力デバイス33は、表示デバイス34と一体で構成されたタッチパネルを含んでいてもよい。入力デバイス33は、ユーザ端末3の入力部の一例である。
【0073】
表示デバイス34は、種々の画像を表示可能なデバイスである。例えば、表示デバイス34は、液晶ディスプレイ又はEL(Electroluminescence)ディスプレイ等である。表示デバイス34は、ユーザ端末3の表示部の一例である。
【0074】
撮影デバイス35は、撮影により画像データを取得可能なデバイスである。例えば、撮影デバイス35は、カメラである。撮影デバイス35は、ユーザ端末3の撮影部の一例である。
【0075】
通信インタフェース36は、ユーザ端末3を他の装置と通信可能に接続するためのインタフェースである。通信インタフェース36は、ユーザ端末3の通信部の一例である。
【0076】
音声入力デバイス37は、音声を入力可能なデバイスである。例えば、音声入力デバイス37は、マイクである。
【0077】
音声出力デバイス38は、音声を出力可能なデバイスである。例えば、音声出力デバイス38は、スピーカである。
【0078】
なお、ユーザ端末3のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。ユーザ端末3は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0079】
プロセッサ30によって実現される各部について説明する。
プロセッサ30は、通信処理部301及び表示処理部302を実現する。プロセッサ30によって実現される各部は、各機能ということもできる。プロセッサ30によって実現される各部は、プロセッサ30及びメインメモリ31を含む制御部に実現されるということもできる。
【0080】
通信処理部301は、通信インタフェース36を介して、ユーザ端末3と他の装置との間の通信を処理する。例えば、通信処理部301は、注文品情報を情報処理サーバ1に出力する。通信処理部301は、情報を出力する出力部の一例である。通信処理部301は、検索結果情報を検索サーバ2から取得する。通信処理部301は、情報を取得する取得部の一例である。なお、通信処理部301が情報を出力又は取得する以下の説明では、「通信処理部301」の表記は、「通信インタフェース36」と読み替えてもよい。
表示処理部302は、表示デバイス34における画像の表示を処理する。
【0081】
POS装置5の構成例について説明する。
図5は、POS装置5の構成例の概略を示すブロック図である。
POS装置5は、プロセッサ50、メインメモリ51、補助記憶デバイス52、入力デバイス53、表示デバイス54、スキャナ55、通信インタフェース56、釣銭機57、印刷デバイス58及び接続インタフェース59を含む。図5では、インタフェースは、「I/F」と記載されている。
【0082】
プロセッサ50は、POS装置5の中枢部分に相当する。プロセッサ50は、POS装置5のコンピュータを構成する要素である。プロセッサ50は、プロセッサ10と同様に構成されてもよい。プロセッサ50は、POS装置5の処理回路の一例である。プロセッサ50は、メインメモリ51又は補助記憶デバイス52に予め記憶されているプログラムをメインメモリ51に展開する。プログラムは、プロセッサ50によって実現される後述する各部の処理をプロセッサ50に実行させることが可能なプログラムである。プロセッサ50は、メインメモリ51に展開されるプログラムを実行することで、種々の処理を実行する。
【0083】
メインメモリ51は、POS装置5の主記憶部分に相当する要素を含む。メインメモリ51は、POS装置5のコンピュータを構成する要素である。メインメモリ51は、メインメモリ11と同様に構成されてもよい。
【0084】
補助記憶デバイス52は、POS装置5の補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス52は、補助記憶デバイス12と同様に構成されてもよい。補助記憶デバイス52は、POS装置5の記憶部の一例である。
【0085】
補助記憶デバイス52は、第1の飲食店情報記憶領域521を含む。第1の飲食店情報記憶領域521は、第1の飲食店識別情報及び第1の飲食店情報を記憶する。第1の飲食店情報は、第1の飲食店情報記憶領域521に適宜追加され得る。第1の飲食店情報は、第1の飲食店識別情報と関連付けられている。
【0086】
入力デバイス53は、ユーザ操作に基づく指示を入力可能なデバイスである。入力デバイス53は、入力デバイス33と同様に構成されてもよい。入力デバイス53は、POS装置5の入力部の一例である。
【0087】
表示デバイス54は、種々の画像を表示可能なデバイスである。表示デバイス54は、表示デバイス34と同様に構成されてもよい。表示デバイス54は、POS装置5の表示部の一例である。
【0088】
スキャナ55は、種々のコードシンボルを読み取り、コードシンボルからデータを取得するデバイスである。スキャナ55は、CCD(Charge-Coupled Device)等の撮像素子を用いた方式のスキャナを含んでもよいし、レーザ方式のスキャナを含んでもよい。コードシンボルは、コード決済用のコードシンボルを含んでもよい。
【0089】
通信インタフェース56は、POS装置5を他の装置と通信可能に接続するためのインタフェースである。通信インタフェース56は、POS装置5の通信部の一例である。
【0090】
釣銭機57は、釣銭額相当の紙幣又は硬貨を払い出すデバイスである。
【0091】
印刷デバイス58は、印刷により紙媒体のレシートを発行するためのデバイスである。例えば、印刷デバイス58は、サーマルプリンタ又はインクジェットプリンタ等である。
【0092】
接続インタフェース59は、POS装置5をデバイスと直接的に有線接続することにより通信可能に接続する種々のインタフェースを含む。例えば、接続インタフェース59は、POS装置5をカードリーダと接続する。カードリーダは、カード媒体の磁気ストライプ又はIC(Integrated Circuit)チップに記録されたカードデータ読み取るデバイスである。カード媒体は、クレジットカードを含んでもよい。
【0093】
なお、POS装置5のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。POS装置5は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0094】
プロセッサ50によって実現される各部について説明する。
プロセッサ50は、通信処理部501及び情報処理部502を実現する。プロセッサ50によって実現される各部は、各機能ということもできる。プロセッサ50によって実現される各部は、プロセッサ50及びメインメモリ51を含む制御部に実現されるということもできる。
【0095】
通信処理部501は、通信インタフェース56を介して、POS装置5と他の装置との間の通信を処理する。例えば、通信処理部501は、注文品情報を情報処理サーバ1に出力する。通信処理部501は、情報を出力する出力部の一例である。なお、通信処理部501が情報を出力する以下の説明では、「通信処理部501」の表記は、「通信インタフェース56」と読み替えてもよい。
情報処理部502は、情報を処理する。
【0096】
(動作例)
次に、情報処理システムSAにおける処理について説明する。
なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
【0097】
図6は、情報処理システムSAにおける傾向情報に関する処理の一例を示すシーケンス図である。
【0098】
ユーザ端末3の通信処理部301は、ネットワークNWを介して、撮影レシート情報を情報処理サーバ1に出力する(ACT1)。ACT1では、例えば、通信処理部301は、撮影デバイス35によるレシートの撮影に基づいて、ユーザの第1のユーザ識別情報に関連付けられた撮影レシート情報を情報処理サーバ1に出力する。
【0099】
情報処理サーバ1の取得部101は、ネットワークNWを介して、撮影レシート情報をユーザ端末3から取得する(ACT2)。ACT2では、例えば、取得部101は、撮影レシート情報の取得に基づいて、撮影レシート情報を注文品情報記憶領域121に保存する。情報処理サーバ1は、撮影レシート情報を取得することにより、ユーザの傾向情報を生成するための注文品を特定可能な情報を収集することができる。
【0100】
ユーザ端末3の通信処理部301は、ネットワークNWを介して、回答情報を情報処理サーバ1に出力する(ACT3)。ACT3では、例えば、通信処理部301は、ユーザによる入力デバイス33を介したアンケートに対する回答に基づいて、ユーザの第1のユーザ識別情報に関連付けられた回答情報を情報処理サーバ1に出力する。
【0101】
店舗端末4のプロセッサは、ネットワークNWを介して、回答情報を情報処理サーバ1に出力する(ACT4)。例えば、店舗端末4のプロセッサは、ユーザによる入力デバイスを介したアンケートに対する回答に基づいて、ユーザの第1のユーザ識別情報に関連付けられた回答情報を情報処理サーバ1に出力する。
【0102】
情報処理サーバ1の取得部101は、ネットワークNWを介して、回答情報をユーザ端末3又は店舗端末4から取得する(ACT5)。ACT5では、例えば、取得部101は、回答情報の取得に基づいて、回答情報を注文品情報記憶領域121に保存する。情報処理サーバ1は、回答情報を取得することにより、ユーザの傾向情報を生成するための飲食毎の注文品に関するアンケートに対する回答を収集することができる。
【0103】
POS装置5の通信処理部501は、ネットワークNWを介して、電子レシート情報を情報処理サーバ1に出力する(ACT6)。ACT6では、例えば、プロセッサ50は、、ユーザによる飲食の会計に基づいて電子レシートを生成する。通信処理部501は、電子レシートの生成に基づいて、ユーザの第1のユーザ識別情報に関連付けられた電子レシート情報を情報処理サーバ1に出力する。なお、電子レシートは必ずしもPOS装置5で生成される必要はなく、ユーザによる飲食の会計に基づいて生成される取引データを電子レシートを生成するサーバに送信し、当該サーバにおいて生成した電子レシートを生成することであってもよい。
【0104】
情報処理サーバ1の取得部101は、ネットワークNWを介して、電子レシート情報をPOS装置5から取得する(ACT7)。ACT7では、例えば、取得部101は、電子レシート情報の取得に基づいて、電子レシート情報を注文品情報記憶領域121に保存する。情報処理サーバ1は、電子レシート情報を取得することにより、ユーザの傾向情報を生成するための注文品を特定可能な情報を収集することができる。
【0105】
情報処理サーバ1の情報処理部103は、ユーザの注文品情報に基づいてユーザの傾向情報を生成する(ACT8)。ACT8では、例えば、情報処理部103は、ユーザの飲食毎の注文品情報に基づいてユーザの傾向を判定する。一般的に、ユーザは、好みのものを繰り返し注文する。そのため、レシート情報で特定可能な注文品の多い区分は、ユーザの傾向に合う区分といえる。ここで、注文品は、必ずしもユーザが好みのものとは限らない。ユーザは、好みのもの以外にも、食べたことのないものを興味で注文することもある。回答情報で肯定的な回答が得られる注文品の区分は、ユーザの傾向に合う区分といえる。他方、回答情報で否定的な回答が得られる注文品の区分は、ユーザの傾向に合わない区分といえる。情報処理部103は、レシート情報及び回答情報に基づいて、総合的にユーザの傾向を判定することができる。情報処理部103は、ユーザの傾向の判定に基づいてユーザの傾向情報を生成する。情報処理部103は、任意のタイミングにユーザの傾向情報を生成してもよい。傾向情報を生成することは、傾向情報を新たに作成すること及び傾向情報を更新することを含む。情報処理部103は、ユーザの傾向情報の生成に基づいて、ユーザの傾向情報を傾向情報記憶領域122に保存する。情報処理サーバ1は、ユーザの注文品情報を用いることにより、ユーザの傾向を反映したユーザの傾向情報を生成することができる。
【0106】
情報処理サーバ1の出力部102は、ネットワークNWを介して、ユーザの傾向情報を検索サーバ2に出力する(ACT9)。ACT9では、例えば、出力部102は、ユーザの第1のユーザ識別情報又は第2のユーザ識別情報に関連付けられたユーザの傾向情報を検索サーバ2に出力する。出力部102は、ユーザの傾向情報の生成に基づいて、任意のタイミングにユーザの傾向情報を検索サーバ2に出力してもよい。
【0107】
検索サーバ2の取得部201は、ネットワークNWを介して、ユーザの傾向情報を情報処理サーバ1から取得する(ACT10)。ACT10では、例えば、取得部201は、ユーザの傾向情報の取得に基づいて、ユーザの傾向情報を傾向情報記憶領域221に保存する。
【0108】
図7は、情報処理システムSAにおける第2の飲食店情報に関する処理の一例を示すシーケンス図である。
【0109】
POS装置5の通信処理部501は、ネットワークNWを介して、第1の飲食店情報を情報処理サーバ1に出力する(ACT11)。ACT11では、例えば、通信処理部501は、任意のタイミングに飲食店の第1の飲食店識別情報に関連付けられた第1の飲食店情報を情報処理サーバ1に出力する。
【0110】
情報処理サーバ1の取得部101は、ネットワークNWを介して、第1の飲食店情報をPOS装置5から取得する(ACT12)。ACT12では、例えば、取得部101は、第1の飲食店情報の取得に基づいて、第1の飲食店情報を第1の飲食店情報記憶領域123に保存する。なお、第1の飲食店情報は必ずしも、POS装置5から取得しなくてもよく、例えば、オーダエントリシステムを構成するサーバから取得してもよい。このサーバは、いわゆるオーダステーションと呼ばれており、ハンディターミナル、セルフオーダ端末、キッチンプリンタ、キッチンディスプレイとネットワークで接続されたサーバである。当該サーバは、ハンディターミナルやセルフオーダ端末により注文されたメニューを受信する機能を有するものである。
【0111】
情報処理サーバ1の情報処理部103は、第1の飲食店情報に基づいて第2の飲食店情報を生成する(ACT13)。ACT13では、例えば、情報処理部103は、第1のメニュー情報に基づいて、第2のメニュー情報を生成する。情報処理部103は、注文時間情報及び会計時間情報に基づいて、滞在時間情報を生成する。情報処理部103は、稼働状況情報に基づいて、混雑状況情報を生成する。情報処理部103は、開店時間情報及び閉店情報に基づいて、営業時間情報を生成する。情報処理部103は、第2のメニュー情報、滞在時間情報、混雑状況情報及び営業時間情報の全部を同じタイミングに生成することもあるし、一部を生成することもある。情報処理部103は、任意のタイミングに第2の飲食店情報を生成してもよい。第2の飲食店情報を生成することは、第2の飲食店情報を新たに作成すること及び第2の飲食店情報を更新することを含む。情報処理部103は、第2の飲食店情報の生成に基づいて、第2の飲食店情報を第2の飲食店情報記憶領域124に保存する。情報処理サーバ1は、POS装置5に記憶されている情報に基づいて第2の飲食店情報を生成することにより、継続的に第2の飲食店情報を最新の状態で維持することができる。例えば、情報処理サーバ1は、飲食店の営業時間が変更になったとしても、継続的に営業時間情報を最新の状態で維持することができる。
【0112】
情報処理サーバ1の出力部102は、ネットワークNWを介して、第2の飲食店情報を検索サーバ2に出力する(ACT14)。ACT14では、例えば、出力部102は、飲食店の第1の飲食店識別情報又は第2の飲食店識別情報に関連付けられた第2の飲食店情報を検索サーバ2に出力する。出力部102は、第2の飲食店情報の生成に基づいて、任意のタイミングに第2の飲食店情報を検索サーバ2に出力してもよい。
【0113】
検索サーバ2の取得部201は、ネットワークNWを介して、第2の飲食店情報を情報処理サーバ1から取得する(ACT15)。
【0114】
検索サーバ2の検索処理部203は、第2の飲食店情報の取得に基づいて、検索用飲食店情報を更新する(ACT16)。ACT16では、例えば、検索処理部203は、第2の飲食店情報に含まれる情報に基づいて、検索用飲食店情報に含まれる情報を更新する。第2の飲食店情報が営業時間情報を含む場合、検索処理部203は、第2の飲食店情報に含まれる営業時間情報に基づいて、検索用飲食店情報に含まれる営業時間情報を更新する。
【0115】
上述の例では、情報処理サーバ1の情報処理部103が第1の飲食店情報に基づいて第2の飲食店情報を生成しているが、これに限定されない。POS装置5の情報処理部502が第1の飲食店情報に基づいて第2の飲食店情報を生成してもよい。この例では、POS装置5の通信処理部501は、ネットワークNWを介して、第1の飲食店情報を情報処理サーバ1に出力しない。POS装置5の通信処理部501は、ネットワークNWを介して、第2の飲食店情報を情報処理サーバ1に出力する。情報処理サーバ1の取得部101は、ネットワークNWを介して、第2の飲食店情報をPOS装置5から取得する取得部101は、第2の飲食店情報の取得に基づいて、第2の飲食店情報を第2の飲食店情報記憶領域124に保存する。
【0116】
図8は、情報処理システムSAにおける検索結果情報に関する処理の一例を示すシーケンス図である。
【0117】
検索サーバ2の検索処理部203は、複数の飲食店の検索用飲食店情報に基づいて複数の飲食店からユーザに提示する1つ以上の推奨飲食店を検索する(ACT21)。ACT21では、例えば、検索処理部203は、ユーザ端末3からのユーザ端末3の位置情報の取得に基づいて、ユーザ端末3の位置情報で示される位置を含むエリアにおいて、1つ以上の推奨飲食店を検索する。この例では、検索サーバ2の出力部202は、ユーザの食事時間帯に近づくと、推奨飲食店を表示するアプリの起動を促すプッシュ通知をユーザ端末3に出力してもよい。ユーザ端末3の通信処理部301は、ユーザによる入力デバイス33を用いたアプリの起動に基づいて、ユーザ端末3の位置情報を検索サーバ2に出力してもよい。なお、検索処理部203は、ユーザ端末3からのユーザにより指定されたエリアを含む検索条件の取得に基づいて、指定されたエリアにおいて、1つ以上の推奨飲食店を検索してもよい。例えば、推奨飲食店は、ユーザの傾向情報に応じた開店中の飲食店である。
【0118】
検索処理部203は、1つ以上の推奨飲食店の検索に基づいて、検索された1つ以上の推奨飲食店に関する検索結果情報を生成する。検索結果情報は、1つ以上の推奨飲食店のそれぞれに関する提示用飲食店情報を含むことができる。検索結果情報は、表示情報を含むことができる。
【0119】
検索サーバ2の出力部202は、ネットワークNWを介して、検索結果情報をユーザ端末3に出力する(ACT22)。ACT22では、例えば、出力部202は、検索結果情報の生成に基づいて、検索結果情報をユーザ端末3に出力する。
【0120】
ユーザ端末3の通信処理部301は、ネットワークNWを介して、検索結果情報を検索サーバ2から取得する(ACT23)。
【0121】
ユーザ端末3の表示処理部302は、検索結果情報に基づいて、1つ以上の推奨飲食店を表示デバイス34に表示する(ACT24)。ACT24では、例えば、表示処理部302は、1つ以上の推奨飲食店をユーザが認識可能な態様で表示デバイス34に表示する。例えば、表示処理部302は、ユーザの傾向情報に応じた開店中の1つ以上の推奨飲食店を表示デバイス34に表示することができる。
【0122】
一例では、表示処理部302は、1つ以上の推奨飲食店のそれぞれに関する提示用飲食店情報に基づいて、1つ以上の推奨飲食店をリストで表示デバイス34に表示する。これにより、ユーザは、1つ以上の推奨飲食店をリスト形式で容易に把握することができる。ユーザは、入力デバイス33を用いて提示用飲食店情報を表示するための推奨飲食店をリストから選択することができる。表示処理部302は、推奨飲食店の選択に基づいて、選択された推奨飲食店に関する提示用飲食店情報を表示デバイス34に表示する。これにより、ユーザは、選択した推奨飲食店の詳細な情報を把握することができる。
【0123】
別の例では、表示処理部302は、表示情報に基づいて、地図を表示デバイス34に表示する。表示処理部302は、表示情報に基づいて、地図において1つ以上の推奨飲食店のそれぞれの位置に第1のマークを表示する。これにより、ユーザは、1つ以上の推奨飲食店の位置を容易に把握することができる。ユーザは、入力デバイス33を用いて提示用飲食店情報を表示するための第1のマークを選択することができる。表示処理部302は、第1のマークの選択に基づいて、選択された第1のマークで示される推奨飲食店に関する提示用飲食店情報を表示デバイス34に表示する。これにより、ユーザは、選択した推奨飲食店の詳細な情報を把握することができる。
【0124】
表示処理部302は、表示情報に基づいて、地図において推奨飲食店の位置に第2のマークを表示してもよい。これにより、ユーザは、自身の傾向と同じ又は類似の傾向を有する他のユーザを把握することができる。ユーザは、入力デバイス33を用いて何れかの推奨飲食店の評価情報を表示するための何れかの第2のマークを選択することができる。表示処理部302は、第2のマークの選択に基づいて、選択された第2のマークで示される他のユーザによる推奨飲食店に関する評価情報を表示デバイス34に表示する。表示デバイス34に表示される評価情報は、選択された第2のマークに関連付けれた推奨飲食店に関する情報である。これにより、ユーザは、他のユーザによる推奨飲食店に対する評価情報を確認することができる。そのため、ユーザは、この推奨飲食店に対する他のユーザからの間接的なレコメンドを受けることができる。
【0125】
(表示例)
ユーザ端末3における表示例について説明する。
図9は、ユーザ端末3における推奨飲食店の表示例を示す図である。
ここでは、推奨飲食店は、ユーザの傾向情報に応じた開店中の飲食店であるものとする。
【0126】
表示デバイス34は、ユーザ端末3の位置情報で示される位置を含むエリアの地図341を表示する。表示デバイス34は、地図341において1つ以上の推奨飲食店のそれぞれの位置に第1のマーク342を表示する。第1のマーク342の数は、推奨飲食店の数に相当する。表示デバイス34は、地図341において推奨飲食店の位置に第2のマーク343を表示する。他のユーザによる推奨飲食店に関する評価情報がある場合、表示デバイス34は、この推奨飲食店の位置に1つ以上の第2のマーク343を表示する。他方、他のユーザによる推奨飲食店に関する評価情報がない場合、表示デバイス34は、この推奨飲食店の位置に第2のマーク343を表示しない。
【0127】
(変形例)
上述の実施形態は、情報処理サーバ1が傾向情報及び第2の飲食店情報の両方を生成する例について説明したが、これに限定されない。情報処理サーバ1は、傾向情報及び第2の飲食店情報の何れか一方を生成してもよい。
【0128】
例えば、ユーザは、多くの飲食店から傾向に合う飲食店を絞り込むための操作が必要であるといった課題がある。この課題に対しては、情報処理サーバ1は、傾向情報を生成するが、第2の飲食店情報を生成しなくてもよい。この例では、推奨飲食店は、少なくともユーザの傾向情報に応じた飲食店でもよい。
【0129】
例えば、飲食店の情報は、飲食店による更新頻度に依存するため、更新作業は飲食店にとって負荷であり、飲食店の情報を最新の状態で維持することは難しいといった課題がある。この課題に対しては、情報処理サーバ1は、第2の飲食店情報を生成するが、傾向情報を生成しなくてもよい。この例では、推奨飲食店は、ユーザ端末3の位置情報で示される位置を含むエリアにおける飲食店でもよい。推奨飲食店は、ユーザにより指定されたエリアを含む検索条件に合致する飲食店でもよい。推奨飲食店は、開店中の飲食店でもよい。
【0130】
(効果)
実施形態によれば、情報処理サーバ1は、ユーザの注文品情報に基づいてユーザの傾向情報を生成することができる。
これにより、情報処理サーバ1は、ユーザの傾向に合う1つ以上の推奨飲食店をユーザに提示することを可能にするための傾向情報を提供することができる。ユーザは、ユーザ端末3において飲食店の検索操作を行うことなく、自身の傾向に合う1つ以上の推奨飲食店の提示を受けることができる。ユーザは、自身の傾向に合わない飲食店を除外された1つ以上の推奨飲食店の提示を受けるので、容易に自身にとって適した飲食店を見つけることができる。そのため、ユーザは、多くの飲食店から自身の傾向に合う飲食店を絞り込むための操作を必要としない。飲食店は、実際に来店した客の傾向情報を把握することができるので、メニュー開発及びサービス品質向上に繋げることができる。このように、情報処理サーバ1は、傾向情報を生成することにより、傾向情報に応じた1つ以上の推奨飲食店といったユーザにとって有用な飲食店の情報の提供を可能にする。
【0131】
情報処理サーバ1は、POS装置5に記憶されている第1の飲食店情報に基づいて飲食店の状況に関する第2の飲食店情報を生成することができる。
これにより、情報処理サーバ1は、第2の飲食店情報の更新を繰り返すことで、第2の飲食店情報を最新の状態で維持することができる。ユーザは、飲食店の最新の情報を見ることができる。そのため、ユーザが飲食店の情報では店休日ではない日に飲食店に行った場合に、実際には店休日であるといったことが起きる可能性は低くなる。飲食店は、POS装置5に記憶されている情報を更新するだけで、検索サーバ2に記憶されている検索用飲食店情報は、最新の状態に更新される。そのため、飲食店は、検索用飲食店情報の更新作業を省略することができる。検索サーバ2は、人による更新作業を必要とすることなく検索用飲食店情報の更新を繰り返すことで、検索用飲食店情報を最新の状態で維持することができる。このように、情報処理サーバ1は、第2の飲食店情報を生成することにより、繰り返し更新される第2の飲食店情報といったユーザにとって有用な飲食店の情報の提供を可能にする。
【0132】
上述の実施形態は、以下のように表されてもよい。
[A1] 飲食店におけるユーザの注文品に関する注文品情報を取得する取得部と、
前記ユーザの前記注文品情報に基づいて前記ユーザの傾向に関する傾向情報を生成する情報処理部と、
前記傾向情報を出力する出力部と、
を備える情報処理装置。
[A2] 前記注文品情報は、前記注文品に関するレシートの撮影画像の情報を含む、[A1]に記載の情報処理装置。
[A3] 前記注文品情報は、前記注文品に関する電子レシートの情報を含む、[A1]又は[A2]に記載の情報処理装置。
[A4] 前記注文品情報は、前記ユーザによる前記注文品に関するアンケートに対する回答の情報を含む、[A1]~[A3]の何れかに記載の情報処理装置。
[A5] 情報処理装置及びユーザの端末を含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
飲食店におけるユーザの注文品に関する注文品情報を取得する取得部と、
前記ユーザの前記注文品情報に基づいて前記ユーザの傾向に関する傾向情報を生成する情報処理部と、
前記傾向情報を出力する出力部と、
を備え、
前記端末は、
検索装置により複数の飲食店から検索された前記傾向情報に応じた飲食店に関する検索結果情報を取得する取得部と、
前記検索結果情報に基づいて前記ユーザの傾向に応じた飲食店を表示部に表示する表示処理部と、
を備える、
情報処理システム。
[A6] コンピュータに、
飲食店におけるユーザの注文品に関する注文品情報を取得する機能と、
前記ユーザの前記注文品情報に基づいて前記ユーザの傾向に関する傾向情報を生成する機能と、
前記傾向情報を出力する機能と、
を実行させることが可能なプログラム。
【0133】
上述の実施形態は、以下のように表されてもよい。
[B1] 飲食店の装置に記憶されている飲食店に関する第1の飲食店情報を取得する取得部と、
前記第1の飲食店情報に基づいて前記飲食店の状況に関する第2の飲食店情報を生成する情報処理部と、
前記第2の飲食店情報を出力する出力部と、
を備える情報処理装置。
[B2] 前記第1の飲食店情報は、前記飲食店のメニューに関する第1のメニュー情報を含み、
前記第2の飲食店情報は、前記第1のメニュー情報に基づく前記飲食店のメニューに関する第2のメニュー情報を含む、
[B1]に記載の情報処理装置。
[B3] 前記第1の飲食店情報は、前記飲食店における客のグループ毎の注文時間に関する注文時間情報及び会計時間に関する会計時間情報を含み、
前記第2の飲食店情報は、前記注文時間情報及び前記会計時間情報に基づく前記飲食店における客の滞在時間に関する滞在時間情報を含む、
[B1]又は[B2]に記載の情報処理装置。
[B4] 前記第1の飲食店情報は、前記飲食店における稼働状況に関する稼働状況情報を含み、
前記第2の飲食店情報は、前記稼働状況情報に基づく前記飲食店における混雑状況に関する混雑状況情報を含む、
[B1]~[B3]の何れかに記載の情報処理装置。
[B5] 前記第1の飲食店情報は、前記飲食店における開店時間に関する開店時間情報及び閉店時間に関する閉店時間情報を含み、
前記第2の飲食店情報は、前記開店時間情報及び前記閉店時間情報に基づく前記飲食店における営業時間に関する営業時間情報を含む、
[B1]~[B4]の何れかに記載の情報処理装置。
[B6] 情報処理装置及びユーザの端末を含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
飲食店の装置に記憶されている飲食店に関する第1の飲食店情報を取得する取得部と、
前記第1の飲食店情報に基づいて前記飲食店の状況に関する第2の飲食店情報を生成する情報処理部と、
前記第2の飲食店情報を出力する出力部と、
を備え、
前記端末は、
検索装置により複数の飲食店から検索された前記飲食店に関する前記第2の飲食店情報を含む飲食店情報を取得する取得部と、
前記飲食店情報を表示部に表示する表示処理部と、
を備える、
情報処理システム。
[B7] コンピュータに、
飲食店の装置に記憶されている飲食店に関する第1の飲食店情報を取得する機能と、
前記第1の飲食店情報に基づいて前記飲食店の状況に関する第2の飲食店情報を生成する機能と、
前記第2の飲食店情報を出力する機能と、
を実行させることが可能なプログラム。
【0134】
[他の実施形態]
上述の例では、味覚による嗜好を傾向の例として説明したが、傾向は、これに限定されない。傾向は、飲食店の特徴を含んでもよい。飲食店の特徴は、高級又はリーズナブル等の飲食店の価格帯を含んでもよい。飲食店の特徴は、チェーン店又は個人店等の飲食店の形態を含んでもよい。この例では、撮影レシート情報における撮影画像は、飲食店の名称を特定可能な情報を含んでもよい。電子レシート情報における電子レシートは、飲食店の名称を特定可能な情報を含んでもよい。
【0135】
上述の実施形態は、飲食店を対象としているが、これに限定されない。上述の実施形態は、飲食店以外にも、商品を販売する店又はサービスを提供する店にも適用可能である。この例では、上述の実施形態における「飲食店」の表記は、店と読み替えてもよい。店は、実店舗の店だけでなく、EC(Electronic Commerce)サイトの店を含んでもよい。
【0136】
情報処理装置は、情報処理サーバ1のような1つの装置で実現されてもよいし、機能を分散させた複数の装置で実現されてもよい。
【0137】
上述の実施形態は、装置だけでなく、装置が実行する方法に適用されてもよい。上述の実施形態は、装置のコンピュータに各機能を実行させることが可能なプログラムに適用されてもよい。上述の実施形態は、プログラムを記憶する記録媒体に適用されてもよい。
【0138】
プログラムは、実施形態に係る装置に記憶された状態で譲渡されてよいし、装置に記憶されていない状態で譲渡されてもよい。後者の場合は、プログラムは、ネットワークを介して譲渡されてよいし、記録媒体に記録された状態で譲渡されてもよい。記録媒体は、非一時的な有形の媒体である。記録媒体は、コンピュータ可読媒体である。記録媒体は、CD-ROM、メモリカード等のプログラムを記憶可能かつコンピュータで読取可能な媒体であればよく、その形態は問わない。
【0139】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0140】
1…情報処理サーバ、2…検索サーバ、3…ユーザ端末、4…店舗端末、5…POS装置、10…プロセッサ、11…メインメモリ、12…補助記憶デバイス、13…通信インタフェース、20…プロセッサ、21…メインメモリ、22…補助記憶デバイス、23…通信インタフェース、30…プロセッサ、31…メインメモリ、32…補助記憶デバイス、33…入力デバイス、34…表示デバイス、35…撮影デバイス、36…通信インタフェース、37…音声入力デバイス、38…音声出力デバイス、50…プロセッサ、51…メインメモリ、52…補助記憶デバイス、53…入力デバイス、54…表示デバイス、55…スキャナ、56…通信インタフェース、57…釣銭機、58…印刷デバイス、59…接続インタフェース、101…取得部、102…出力部、103…情報処理部、121…注文品情報記憶領域、122…傾向情報記憶領域、123…第1の飲食店情報記憶領域、124…第2の飲食店情報記憶領域、201…取得部、202…出力部、203…検索処理部、221…傾向情報記憶領域、222…検索用飲食店情報記憶領域、301…通信処理部、302…表示処理部、341…地図、342…第1のマーク、343…第2のマーク、501…通信処理部、502…情報処理部、521…第1の飲食店情報記憶領域、NW…ネットワーク、SA…情報処理システム、SB…店舗システム。
図1
図2
図3
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図5
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図7
図8
図9