(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024119557
(43)【公開日】2024-09-03
(54)【発明の名称】移動ユニット及び移動体のアタッチメント
(51)【国際特許分類】
A61L 2/10 20060101AFI20240827BHJP
A61L 9/20 20060101ALI20240827BHJP
【FI】
A61L2/10
A61L9/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023026548
(22)【出願日】2023-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】日野 弘喜
【テーマコード(参考)】
4C058
4C180
【Fターム(参考)】
4C058AA01
4C058BB06
4C058EE03
4C058KK02
4C058KK26
4C180AA07
4C180DD03
4C180HH17
4C180HH19
4C180LL04
4C180MM10
(57)【要約】
【課題】既存の移動体を移動させる構成をほとんど変更することなく、紫外光を照射可能な光源モジュールを作動させる電力が確保される移動ユニットを提供すること。
【解決手段】実施形態の移動ユニットは、移動体、駆動部材、第1のバッテリ、アタッチメント、光源モジュール及び第2のバッテリを備える。駆動部材及び第1のバッテリは、移動体に搭載される。駆動部材の駆動によって、移動体を移動させる動力を発生し、第1のバッテリは、駆動部材を駆動させる電力を供給する。アタッチメントは、移動体に取付けられ、光源モジュール及び第2のバッテリは、アタッチメントに設置される。光源モジュールは、紫外光を照射し、第2のバッテリは、光源モジュールを作動させる電力を供給する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体と;
前記移動体に搭載され、駆動されることにより、前記移動体を移動させる動力を発生する駆動部材と;
前記移動体に搭載され、前記駆動部材を駆動させる電力を供給する第1のバッテリと;
前記移動体に取付けられるアタッチメントと;
前記アタッチメントに設置され、作動されることにより、紫外光を照射する光源モジュールと;
前記アタッチメントに設置され、前記光源モジュールを作動させる電力を供給する第2のバッテリと;
を具備する、移動ユニット。
【請求項2】
前記アタッチメントは、前記移動体との間に空間を有する状態で、前記移動体に支持される、請求項1の移動ユニット。
【請求項3】
前記アタッチメントは、前記空間を挟んで前記移動体と対向する第1の面と、前記移動体が位置する側とは反対側を向く第2の面と、を備え、
前記光源モジュールは、前記アタッチメントにおいて前記第2の面に設置され、
前記第2のバッテリは、前記アタッチメントにおいて前記第1の面に設置される、
請求項2の移動ユニット。
【請求項4】
移動動力を発生する駆動部材を駆動させる電力を供給する第1のバッテリを備える移動体に取付けられるアタッチメントであって、
紫外光を照射する光源モジュールと;
前記光源モジュールを作動させる電力を供給する前記第1のバッテリとは異なる第2のバッテリと;
を具備する、移動体のアタッチメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、移動ユニット、及び、移動体のアタッチメントに関する。
【背景技術】
【0002】
紫外光を照射可能な光源モジュールをドローン等の移動体に設置した移動ユニットが、開発されている。このような移動ユニットでは、移動体を飛行させる等、移動体を移動させながら、光源モジュールから紫外光を照射し、紫外光による除菌等が行われる。前述のように紫外光による除菌等を行う移動ユニットとして、紫外光を照射可能な光源モジュールを既存の移動体に新たに追加した移動ユニットが、開発されている。この場合、既存の移動体を移動させる駆動系統及び既存の移動体の電力系統等の構成をほとんど変更することなく、光源モジュールを作動させる電力を確保することが、求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、既存の移動体の構成をほとんど変更することなく、紫外光を照射可能な光源モジュールを作動させる電力が確保される移動ユニット、及び、移動体のアタッチメントを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、移動ユニットは、移動体、駆動部材、第1のバッテリ、アタッチメント、光源モジュール及び第2のバッテリを備える。駆動部材は、移動体に搭載され、駆動部材が駆動されることにより、移動体を移動させる動力を発生する。第1のバッテリは、移動体に搭載され、駆動部材を駆動させる電力を供給する。アタッチメントは、移動体に取付けられる。光源モジュールは、アタッチメントに設置され、光源モジュールが作動されることにより、紫外光を照射する。第2のバッテリは、アタッチメントに設置され、光源モジュールを作動させる電力を供給する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、既存の移動体の構成をほとんど変更することなく、紫外光を照射可能な光源モジュールを作動させる電力が確保される移動ユニット、及び、移動体のアタッチメントを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、実施形態に係る移動ユニットの一例を、奥行方向の一方側から視た状態で示す概略図である。
【
図2】
図2は、
図1の一例の移動ユニットを、横方向の一方側から視た状態で示す概略図である。
【
図3】
図3は、
図1の一例の移動ユニットを、高さ方向の下側から視た状態で示す概略図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る移動ユニットの
図3とは別の一例を、高さ方向の下側から視た状態で示す概略図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る移動ユニットにおいて、移動体を移動させる駆動系統、移動体の電力系統、及び、光源モジュールを作動させる電力系統の一例を概略的に示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施形態の移動ユニット(1)は、移動体(2)、駆動部材(6)、第1のバッテリ(7)、アタッチメント(10)、光源モジュール(21)及び第2のバッテリ(22)を備える。駆動部材(6)は、移動体(2)に搭載され、駆動部材(6)が駆動されることにより、移動体(2)を移動させる動力を発生する。第1のバッテリ(7)は、移動体(2)に搭載され、駆動部材(6)を駆動させる電力を供給する。アタッチメント(10)は、移動体(2)に取付けられる。光源モジュール(21)は、アタッチメント(10)に設置され、光源モジュール(21)が作動されることにより、紫外光を照射する。第2のバッテリ(22)は、アタッチメント(10)に設置され、光源モジュール(21)を作動させる電力を供給する。これにより、既存の移動体(2)の構成をほとんど変更することなく、光源モジュール(21)を作動させる電力が確保される。
【0009】
実施形態の移動ユニット(1)では、アタッチメント(10)は、移動体(2)との間に空間を有する状態で、移動体(2)に支持される。これにより、アタッチメント(10)において、移動体(2)が位置する側を向く部分に、第2のバッテリ(22)等を設置可能となる。これにより、アタッチメント10に、光源モジュール(21)に電力を供給する第2のバッテリ(22)等を、光源モジュール21に加えて、容易に設置可能となる。
【0010】
実施形態の移動ユニット(1)では、アタッチメント(10)は、空間を挟んで移動体(2)と対向する第1の面(15)と、移動体(2)が位置する側とは反対側を向く第2の面(16)と、を備える。光源モジュール(21)は、アタッチメント(10)において第2の面(16)に設置され、第2のバッテリ(22)は、アタッチメント(10)において第1の面(15)に設置される。これにより、光源モジュール(21)から照射される紫外光が移動体(2)によって遮断されることが、有効に防止される。したがって、光源モジュール(21)からの紫外光が、適切に照射され、移動体(2)を移動させている環境において、紫外光による除菌が適切に行われる。
【0011】
実施形態では、移動動力を発生する駆動部材(6)を駆動させる電力を供給する第1のバッテリ(7)を備える移動体(2)に取付けられるアタッチメント(10)が、提供される。アタッチメント(10)は、光源モジュール(21)及び第2のバッテリ(22)を備え、光源モジュール(21)は、紫外光を照射する。第2のバッテリ(22)は、移動体(2)の第1のバッテリ(7)とは異なり、光源モジュール(21)を作動させる電力を供給する。これにより、既存の移動体(2)の構成をほとんど変更することなく、光源モジュール(21)を作動させる電力が確保される。
【0012】
以下、実施形態等について、図面を参照にして説明する。
【0013】
図1、
図2及び
図3は、実施形態に係る移動ユニット1の一例を示す。移動ユニット1は、移動体2を備える。
図1乃至
図3の一例では、移動体2は、飛行によって移動する飛行体である。移動体2となる飛行体としては、例えば、ドローン、ラジコン飛行機及びラジコンヘリコプター等が挙げられる。また、移動体2としては、地上を人の指示に従って移動するラジコン移動体や、地上を自動的に移動する自走移動体等であってもよい。
【0014】
移動ユニット1及び移動体2では、高さ方向(矢印Z1及び矢印Z2で示す方向)、高さ方向に対して交差する(直交又は略直交する)横方向(矢印X1及び矢印X2で示す方向)、及び、高さ方向及び横方向の両方に対して交差する(直交又は略直交する)奥行方向(矢印Y1及び矢印Y2で示す方向)が、規定される。また、移動ユニット1及び移動体2では、高さ方向の一方側(矢印Y1側)が上側として規定され、高さ方向について上側とは反対側(矢印Y2側)が下側となる。なお、
図1は、奥行方向の一方側から視た状態を、
図2は、横方向の一方側から視た状態を、
図3は、高さ方向の下側から視た状態を、それぞれ示す。
【0015】
移動体2は、本体部3を備え、本体部3に、プロペラ5が取付けられる。プロペラ5は、移動機構の一例である。なお、移動体2が地上を移動する移動体である場合は、本体部3や後述する脚41に車輪が取り付けられる。この車輪も移動機構の一例である。
図1乃至3の一例では、本体部3に複数のプロペラ5が取付けられる。また、移動体2の本体部3には、電動モータ等の駆動部材6が搭載される。
図1乃至
図3の一例では、プロペラ5(移動機構)のそれぞれに対して、駆動部材6が1つずつ設けられる。駆動部材6を駆動することにより、プロペラ5が回転し、移動体2が移動可能になる。したがって、駆動部材6は、駆動されることにより、移動体2を飛行させる動力、すなわち、移動体2を移動させる動力を発生する。また、移動体2の本体部3には、バッテリ(第1のバッテリ)7が搭載される。バッテリ7は、駆動部材6を駆動させる電力を供給する。このため、移動体2では、バッテリ7から供給される電力によって、駆動部材6が駆動され、移動体2が移動可能となる。なお、プロペラ5、駆動部材6、バッテリ7のそれぞれの本体部3への取付け位置及び搭載位置は、
図1乃至
図3に示す位置でなくてもよく、本体部3の任意の位置に取付けられ、搭載される。
【0016】
移動体2には、アタッチメント取付け部として、一対の取付けバー11が設けられる。移動体2では、一対の取付けバー11は、支持バー12を間に介して、本体部3に取付けられる。また、一対の取付けバー11は、移動体2の高さ方向の下側に本体部3から離れて配置され、本体部3との間に空間を有して配置される。取付けバー11のそれぞれは、移動体2の横方向に沿って延設され、一対の取付けバー11は、移動体2の奥行方向に互いに対して離れて配置される。また、移動体2には、一対の架橋バー14を備え、一対の架橋バー14のそれぞれは、一対の取付けバー11の間を架橋する状態で、延設される。架橋バー14のそれぞれは、移動体2の奥行方向に沿って延設され、一対の架橋バー14は、移動体2の横方向に互いに対して離れて配置される。なお、一対の取付けバー11は、アタッチメント取付け部の一例である。アタッチメント取付け部としては、例えば、アタッチメントを引っ掛ける引っ掛け構造(例えば、フック等)であったり、アタッチメントと嵌合する嵌合構造(例えば、アタッチメントが備える雄部に対応する雌部等)であったりしてもよい。
【0017】
移動ユニット1では、アタッチメント10を備える。アタッチメント10は、移動体2に、取外し可能に取付けられる。
図1乃至
図3の一例では、アタッチメント10は、アタッチメント取付け部である一対の取付けバー11に、取付けられる。そして、アタッチメント10は、4つの支持ブラケット13を間に介して、取付けバー11に取付けられる。一対の取付けバー11には、それぞれ、支持ブラケット13が2つずつ接続される。そして、取付けバー11のそれぞれでは、移動体2の横方向に互いに対して離れた位置で、支持ブラケット13が接続される。アタッチメント取付け部が引っ掛け構造の場合は、支持ブラケット13のそれぞれがアタッチメント取付け部に引掛けられるように取付けられる。アタッチメント取付け部が嵌合構造の場合は、支持ブラケット13のそれぞれが嵌合部(雄部、雌部等)を備えており、アタッチメント取付け部が備える嵌合部(雌部、雄部等)と嵌合することで取付けられる。
【0018】
アタッチメント10は、支持ブラケット13を介して吊下げられる状態で、取付けバー11に取付けられる。そして、アタッチメント10は、移動ユニット1の高さ方向の下側へ、移動体2から離れて配置され、移動体2との間に空間を有する状態で、移動体2に支持される。したがって、アタッチメント10は、移動体2と接触しない状態で、移動体2に取付けられる。
図1乃至
図3の一例では、アタッチメント10は、板状(つまり、高さ方向の大きさが、横方向や奥行方向の大きさより小さい形状)に形成される。そして、アタッチメント10は、アタッチメント10の板厚方向が移動体2(移動ユニット1)の高さ方向と一致又は略一致する状態で、配置される。
【0019】
なお、アタッチメント10を移動体2に取付ける構成は、
図1乃至
図3の構成に限るものではない。ただし、いずれの場合も、アタッチメント10は、移動体2から離れて配置され、移動体2に接触しない。すなわち、アタッチメント10は、移動体2との間に空間を有する状態で、移動体2に支持される。
【0020】
アタッチメント10は、面(第1の面)15、及び、面15とは反対側を向く面(第2の面)16を備える。移動ユニット1では、面15が空間を挟んで移動体2と対向する状態で、アタッチメント10が移動体2に取付けられる。このため、移動ユニット1では、面15は、移動体2が位置する側を向き、移動ユニット1の高さ方向の上側を向く。また、移動ユニット1では、面16は、移動体2が位置する側とは反対側を向き、移動ユニット1の高さ方向の下側を向く。
【0021】
移動ユニット1は、光源モジュール21、バッテリ(第2のバッテリ)22及び回路基板23を備える。光源モジュール21、バッテリ22及び回路基板23は、アタッチメント10に設置される。光源モジュール21は、アタッチメント10において移動体2が位置する側とは反対側を向く面(第2の面)16に、設置される。バッテリ22及び回路基板23は、アタッチメント10において移動体2と対向する面(第1の面)15に、設置される。ある一例では、光源モジュール21は、面16に直接的に設置される。別のある一例では、光源モジュール21は、ヒートシンク等の放熱部材を間に介して、面16に設置される。この場合、光源モジュール21と、面16との間に空気が流通する空間部(例えば、ヒートシンクのフィンとフィンとの間の空間部)が設けられていてもよい。
【0022】
光源モジュール21は、紫外光を発光する発光素子25を1つ以上備え、
図1乃至
図3の一例では、光源モジュール21に複数の発光素子25が設けられる。発光素子25は、紫外光を発光することにより、点灯する。発光素子25は、例えば、紫外光LEDである。また、発光素子25に代えて、水銀ランプ、メタルハライドランプ、蛍光形紫外光ランプ及びエキシマランプ等のLED以外のランプを備える構成であってもよい。
図1乃至
図3の一例では、光源モジュール21において、移動ユニット1の横方向に沿って、複数の発光素子25が、間隔を有して並べられるとともに、移動ユニット1の奥行方向に沿って、複数の発光素子25が、間隔を有して並べられる。このため、光源モジュール21では、移動ユニット1の横方向に沿った複数の発光素子25の列が、形成されるとともに、移動ユニット1の奥行方向に沿った複数の発光素子25の列が、形成される。なお、発光素子25は、移動ユニット1の横方向もしくは奥行方向のどちらか一方のみに沿って1列だけ並べられる構成であってもよい。
【0023】
光源モジュール21は、作動されることにより、発光素子25で発光した紫外光を照射する。本実施形態では、光源モジュール21は、紫外光として、例えば、ピーク波長が240nm以上かつ300nm以下の範囲になる紫外光を照射する。また、光源モジュール21は、面16が向く側へ紫外光を照射し、移動体2が位置する側とは反対側へ紫外光を照射する。このため、
図1乃至
図3の一例では、移動ユニット1の高さ方向の下側へ向かって、光源モジュール21から紫外光が照射される。
【0024】
また、ある一例では、光源モジュール21から照射される紫外光の配光特性において、移動ユニット1の光源モジュール21の直下(高さ方向の下側)を0°とした場合、光源モジュール21から照射される光の角度が±40°以下となる範囲では、光源モジュール21から照射される紫外光の照度が、最大照度の90%以上となる。また、光源モジュール21から照射される紫外光の照度が最大照度となる配光角度は-40°~40°の範囲内に含まれる(例えば、0°)。なお、ここでの最大照度は、光源モジュール21の配光特性において、最も照度が高くなる配光角度での照度を指す。すなわち、光源モジュール21の横方向及び奥行方向に沿う仮想面(XY平面)を規定した場合、仮想面に対する高さ方向の下側への傾斜角が50°以上となる範囲では、光源モジュール21からの紫外光の照度が、最大照度の90%以上となる。
【0025】
本実施形態では、移動体2を移動(飛行)させながら、光源モジュール21から紫外光を照射することにより、空気や照射対象物に含まれるウイルス及び菌(細菌)等の活動が抑制される。これにより、移動体2を移動させている環境において、空気や照射対象物の除菌が行われる。ここで、“除菌”とは、空気中に存在するウイルス及び菌(細菌)等を不活性化すること等を意味し、“除菌”の代わりに“殺菌”、“滅菌”及び“減菌”等といった用語を用いることも可能である。このため、実施形態では、“除菌”という用語を用いるが、“除菌”という用語を、“殺菌”、“滅菌”及び“減菌”等に置き換え可能である。
【0026】
バッテリ22は、光源モジュール21を作動させる電力を供給する。バッテリ22からの電力によって光源モジュール21が作動されることにより、発光素子25が発光し、前述のようにして光源モジュール21から紫外光が照射される。また、回路基板23は、光源モジュール21への電力の供給経路において、バッテリ22と光源モジュール21の間に配置される回路等を、形成し、バッテリ22から出力された電力を回路基板23で変換して光源モジュール21へ供給する。
【0027】
また、本実施形態では、
図1乃至
図3の一例のように、移動体2に脚41が設けられることが、好ましい。
図1乃至
図3の一例では、脚41として、4つの脚41A~41Dが設けられる。脚41のそれぞれは、本体部3に接続される。本体部3では、高さ方向の下側を向く面に、脚41のそれぞれが接続される。
【0028】
図1乃至
図3の一例では、脚41A,41Bのそれぞれの本体部3への接続位置は、移動体2の奥行方向の一方側へ、アタッチメント10及び光源モジュール21から離れて位置する。そして、脚41C,41Dのそれぞれの本体部3への接続位置は、移動体2の奥行方向について、脚41A,41Bの本体部3への接続位置とは反対側へ、アタッチメント10及び光源モジュール21から離れて位置する。また、脚41A,41Cのそれぞれの本体部3への接続位置は、移動体2の横方向の一方側へ、アタッチメント10及び光源モジュール21から離れて位置する。そして、脚41B,41Dのそれぞれの本体部3への接続位置は、移動体2の横方向について、脚41A,41Cの本体部3への接続位置とは反対側へ、アタッチメント10及び光源モジュール21から離れて位置する。
【0029】
また、
図1乃至
図3の一例では、脚41のそれぞれは、展開状態(
図3の実線で示す状態)と折畳み状態(
図3の破線で示す状態)との間で変化可能である。
図1では、脚41のそれぞれは、展開状態で示される。また、
図2では、脚41Cの展開状態を実線で、脚41Cの折畳み状態を破線で示し、脚41Aは、展開状態で示す。
【0030】
脚41のそれぞれは、展開状態において、本体部3への接続位置から、移動ユニット1の高さ方向の下側へ向かって延設される。そして、展開状態では、脚41のそれぞれは、アタッチメント10及び光源モジュール21を超えて、高さ方向の下側へ延設される。このため、脚41の展開状態では、脚41のそれぞれにおいて本体部3への接続位置とは反対側の端は、アタッチメント10及び光源モジュール21に対して、移動ユニット1の高さ方向の下側へ位置する。したがって、脚41のそれぞれは、展開状態おいて、アタッチメント10及び光源モジュール21に比べて高さ方向の下側へ突出し、本体部3から離れた位置まで延設される。
【0031】
折畳み状態では、脚41のそれぞれは、本体部3において高さ方向の下側を向く面に沿って、本体部3への接続位置から延設される。そして、移動ユニット1の横方向及び奥行方向に沿う仮想面(XY平面)を規定した場合、折畳み状態では、脚41のそれぞれは、仮想面に沿って延設される。折畳み状態では、脚41のそれぞれは、本体部3への接続位置から接続位置とは反対側の端まで、アタッチメント10及び光源モジュール21に対して、高さ方向の上側に位置する。脚41の折畳み状態では、高さ方向からの投影において、脚41のそれぞれは、アタッチメント10及び光源モジュール21とは重ならない。このため、脚41の折畳み状態において、脚41のいずれもが、アタッチメント10及び光源モジュール21と接触せず、アタッチメント10及び光源モジュール21と干渉しない。
【0032】
また、脚41の折畳み状態では、高さ方向からの投影において、脚41のそれぞれの全体が、本体部3が投影される範囲に位置する。すなわち、脚41の折畳み状態では、高さ方向からの投影において、脚41のそれぞれの全体が、本体部3と重なる。したがって、脚41の折畳み状態において、脚41のそれぞれは、本体部3の外周から外周側へ突出しない。
【0033】
図1乃至
図3の一例では、脚41Aの折畳み状態において、脚41Aは、本体部3への接続位置から、移動体2の横方向に沿って、脚41Bの本体部3への接続位置が位置する側へ延設される。そして、脚41Aの折畳み状態では、脚41Aの全体が、奥行方向について、アタッチメント10及び光源モジュール21に対して、脚41A,41Bの本体部3への接続位置が位置する側へ離れて位置する。また、脚41Bの折畳み状態において、脚41Bは、本体部3への接続位置から、移動体2の奥行方向に沿って、脚41Dの本体部3への接続位置が位置する側へ延設される。そして、脚41Bの折畳み状態では、脚41Bの全体が、横方向について、アタッチメント10及び光源モジュール21に対して、脚41B,41Dの本体部3への接続位置が位置する側へ離れて位置する。
【0034】
また、脚41Cの折畳み状態において、脚41Cは、本体部3への接続位置から、移動体2の奥行方向に沿って、脚41Aの本体部3への接続位置が位置する側へ延設される。そして、脚41Cの折畳み状態では、脚41Cの全体が、横方向について、アタッチメント10及び光源モジュール21に対して、脚41A,41Cの本体部3への接続位置が位置する側へ離れて位置する。また、脚41Dの折畳み状態において、脚41Dは、本体部3への接続位置から、移動体2の横方向に沿って、脚41Cの本体部3への接続位置が位置する側へ延設される。そして、脚41Dの折畳み状態では、脚41Dの全体が、奥行方向について、アタッチメント10及び光源モジュール21に対して、脚41C,41Dの本体部3への接続位置が位置する側へ離れて位置する。
【0035】
なお、折畳み状態における脚41の配置は、
図3の一例における配置に、限るものではない。
図4に示すある一例では、移動ユニット1の横方向に沿ったアタッチメント10の寸法が、移動ユニット1の奥行方向に沿ったアタッチメント10の寸法に比べて、大きい。そして、移動ユニット1の横方向に沿った光源モジュール21の寸法が、移動ユニット1の奥行方向に沿った光源モジュール21の寸法に比べて、大きい。
図4では、高さ方向の下側から視た状態で、移動ユニット1が示される。また、
図4では、脚41のそれぞれの展開状態を実線で示し、脚41のそれぞれの折畳み状態を破線で示す。
【0036】
図4の一例でも、脚41の折畳み状態において、脚41のいずれもが、アタッチメント10及び光源モジュール21と干渉しない。このため、脚41の折畳み状態では、高さ方向からの投影において、脚41のそれぞれは、アタッチメント10及び光源モジュール21とは重ならない。また、
図4の一例でも、脚41の折畳み状態において、脚41のそれぞれは、本体部3の外周から外周側へ突出しない。すなわち、脚41の折畳み状態では、高さ方向からの投影において、脚41のそれぞれの全体が、本体部3と重なる。
【0037】
ただし、
図4の一例では、脚41Aの折畳み状態において、脚41Aは、本体部3への接続位置から、移動体2の横方向に沿って、脚41Bの本体部3への接続位置が位置する側へ延設される。また、脚41Bの折畳み状態において、脚41Bは、本体部3への接続位置から、移動体2の横方向に沿って、脚41Aの本体部3への接続位置が位置する側へ延設される。そして、脚41A,41Bの折畳み状態では、脚41Aの全体、及び、脚41Bの全体が、奥行方向について、アタッチメント10及び光源モジュール21に対して、脚41A,41Bの本体部3への接続位置が位置する側へ離れて位置する。
【0038】
また、
図4の一例では、脚41Cの折畳み状態において、脚41Cは、本体部3への接続位置から、移動体2の横方向に沿って、脚41Dの本体部3への接続位置が位置する側へ延設される。また、脚41Dの折畳み状態において、脚41Dは、本体部3への接続位置から、移動体2の横方向に沿って、脚41Cの本体部3への接続位置が位置する側へ延設される。そして、脚41C,41Dの折畳み状態では、脚41Cの全体、及び、脚41Dの全体が、奥行方向について、アタッチメント10及び光源モジュール21に対して、脚41C,41Dの本体部3への接続位置が位置する側へ離れて位置する。
【0039】
移動体2に、脚41が折畳まれるように配置した場合、移動中の振動等の要因によって脚41が折畳まれた状態から、下がってしまうことが考えられる。このように脚41が下がった場合、脚41が光源モジュール21から照射された光を遮ってしまい、照射対象に十分光が届かない虞がある。
図2、
図3のように脚41が折畳まれるように配置した場合、アタッチメント10の周囲の全方向において脚41が光を遮ってしまう虞がある。そのため、
図4のようにアタッチメント10の奥行方向両側にのみ折畳まれるように脚41を配置し、光源モジュール21の主とする光照射方向を横方向とすることで、脚41によって照射対象まで十分光が届かなくなる事態が発生することを抑制することが可能となる。なお、アタッチメント10の横方向両側にのみ折畳まれるように脚41を配置し、光源モジュール21の主とする光照射方向を奥行方向とすることでも同様の効果を得られる。なお、ここでの光源モジュール21の主とする光照射方向とは、光源モジュール21において、照射される光の強度が強い方向(配光が強い方向)を指す。
【0040】
また、本実施形態では、高さ方向からの投影において、バッテリ(第2のバッテリ)22の少なくとも一部は、光源モジュール21と重ならないことが、好ましい。
図1乃至
図3の一例では、高さ方向からの投影において、光源モジュール21と重ならない部分が、バッテリ22に存在する。また、高さ方向からの投影において、回路基板23の少なくとも一部が、光源モジュール21と重ならないことが、好ましい。このようにバッテリ22を配置することで、光源モジュール21と、バッテリ22と、の間での熱のやり取りを低減させることが可能となる。例えば、バッテリ22で発生した熱が光源モジュール21へ届いて、光源モジュール21の温度が上昇することを抑制することが期待できる。
【0041】
図5は、移動体2を移動させる駆動系統、移動体2の電力系統、及び、光源モジュール21を作動させる電力系統の一例を示す。
図5に示すように、移動体2には、駆動回路31及び制御回路32が搭載される。駆動回路31は、駆動部材6への電力の供給経路において、バッテリ7と駆動部材6のそれぞれとの間に配置される。制御回路32は、プロセッサ又は集積回路、及び、メモリ等の記憶媒体から構成される。制御回路32を構成するプロセッサ又は集積回路は、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、マイコン、FPGA(Field Programmable Gate Array)、及び、DSP(Digital Signal processor)等のいずれかを含む。制御回路32は、集積回路等を1つのみ備えてもよく、集積回路等を複数備えてもよい。また、制御回路32は、記憶媒体を1つのみ備えてもよく、記憶媒体を複数備えてもよい。
【0042】
制御回路32は、駆動回路31の駆動状態を制御することにより、駆動部材6のそれぞれへの電力の供給を制御し、プロペラ5のそれぞれの回転動作を制御する。制御回路32による制御によって、駆動部材6のそれぞれでは、バッテリ(第1のバッテリ)7からの電力が供給されている状態とバッテリ7からの電力が供給されない状態との間が、切替えられる。このため、制御回路32による制御によって、プロペラ5のそれぞれで、回転している状態と回転が停止している状態との間が、切替えられる。駆動回路31は、バッテリ7からの電力を駆動部材6のそれぞれに対応した電圧に変圧し、変圧した電力を駆動部材6のそれぞれに供給する。また、ある一例では、駆動部材6のそれぞれは、交流電力の供給によって、駆動される。この場合、駆動回路31は、バッテリ7からの直流電力を交流電力にDC/AC変換し、変換した交流電力を駆動部材6のそれぞれに供給する。なお、バッテリ7からの直流電力は、DC/DC変換し、変換した直流電力を駆動部材6のそれぞれに供給されてもよい。
【0043】
アタッチメント10に設置される回路基板23は、リレー回路35及び電流調整回路36を備える。リレー回路35の動作状態が変化することにより、バッテリ(第2のバッテリ)22から光源モジュール21に電力が供給されている状態とバッテリ22から光源モジュール21に電力が供給されていない状態との間が、切替えられる。したがって、リレー回路35の動作状態に対応して、光源モジュール21から紫外光が照射されている状態と光源モジュール21から紫外光が照射されていない状態との間が、切替えられる。ある一例では、リモコンから無線で送信される操作信号に基づいて、リレー回路35の動作状態が切替えられ、光源モジュール21からの紫外光の照射のオンオフが切替えられる。電流調整回路36は、例えば、抵抗回路である。電流調整回路36によって、光源モジュール21へ電力が供給されている状態において、光源モジュール21での過電流が防止される。
【0044】
前述のように本実施形態では、移動体2を移動させる動力を発生する駆動部材6、及び、駆動部材6を駆動させる電力を供給するバッテリ(第1のバッテリ)7が、移動体2に搭載される。そして、移動体2に取付けられるアタッチメント10に、紫外光を照射する光源モジュール21、及び、光源モジュール21を作動させる電力を供給するバッテリ(第2のバッテリ)22が、設置される。このため、紫外光を照射可能な光源モジュール21を既存の移動体2に新たに追加する場合でも、アタッチメント10に設置されるバッテリ22から光源モジュール21に、電力が供給されるため、移動体2に搭載されるバッテリ7から光源モジュール21に、電力を供給する必要はない。すなわち、移動体2のバッテリ7から光源モジュール21への電力の供給経路等を、新たに形成する必要がない。
【0045】
本実施形態では、前述のように、移動体2とは別体のアタッチメント10に光源モジュール21及びバッテリ22を設置することにより、光源モジュール21に電力を供給する電力系統は、移動体2を移動させる駆動系統及び移動体2の電力系統から、独立して形成される。これにより、既存の移動体2の駆動系統及び電力系統等の構成を大きく(ほとんど)変更することなく、光源モジュール21を作動させる電力を、確保可能となる。既存の移動体2を移動させる構成をほとんど変更することなく、光源モジュール21を作動させる電力が確保されるため、紫外光を照射可能な光源モジュール21を、移動体2に容易に追加可能となる。
【0046】
また、本実施形態では、アタッチメント10は、移動体2との間に空間を有する状態で、移動体2に支持される。これにより、アタッチメント10において、移動体2が位置する側を向く部分(例えば、面15)に、バッテリ22及び回路基板23を設置可能となる。これにより、アタッチメント10に、光源モジュール21に電力を供給するバッテリ22、及び、バッテリ22と光源モジュール21との間に設けられる回路基板23を、光源モジュール21に加えて、容易に設置可能となる。また、光源モジュール21とバッテリ22と回路基板23との全てを同一の側(面16)に配置する必要がなくなるため、光源モジュール21を大きくすることができ、光源モジュール21から照射される紫外光の強度を高くすることが可能となる。
【0047】
また、光源モジュール21は、アタッチメント10において、移動体2が位置する側とは反対側を向く面(第2の面)16に設置される。そして、バッテリ22は、アタッチメント10において、移動体2と対向する面(第1の面)15に設置される。アタッチメント10の面16に、光源モジュール21が設置されるため、光源モジュール21から照射される紫外光が移動体2によって遮断されることが、有効に防止される。これにより、光源モジュール21からの紫外光が、適切に照射され、移動体2を移動させている環境において、紫外光による除菌が適切に行われる。
【0048】
また、本実施形態では、移動ユニット1の高さ方向からの投影において、バッテリ(第2のバッテリ)22の少なくとも一部を、光源モジュール21と重ならない構成にすることが、好ましい。このような構成にすることにより、光源モジュール21(発光素子25)が点灯している状態において、光源モジュール21で発生した熱のバッテリ22への影響が、低減される。同様に、移動ユニット1の高さ方向からの投影において、回路基板23の少なくとも一部を、光源モジュール21と重ならない構成にすることが、好ましい。このような構成にするにより、光源モジュール21(発光素子25)が点灯している状態において、光源モジュール21で発生した熱のバッテリ22への影響が、低減される。
【0049】
また、本実施形態のある一例では、移動体2の本体部3に、脚41が接続される。そして、展開状態では、脚41のそれぞれは、アタッチメント10及び光源モジュール21を超えて、高さ方向の下側へ延設され、アタッチメント10及び光源モジュール21に比べて、本体部3から離れた位置まで延設される。飛行している移動体2が地上に着陸する際には、脚41のそれぞれは、展開状態になり、脚41のそれぞれにおいて本体部3への接続位置とは反対側の端を、地面等に接触させる。これにより、移動体2(移動ユニット1)の着陸において、光源モジュール21と地面等との接触が有効に防止され、光源モジュール21の破損等が有効に防止される。
【0050】
また、脚41のそれぞれは、本体部3において高さ方向の下側を向く面に沿って延設される折畳み状態に、展開状態から変化可能である。このため、移動ユニット1を搬送する際には、脚41を折畳み状態に変化させて移動ユニット1を搬送することにより、脚41に起因する作業性の低下が、有効に抑制される。また、脚41が折畳み状態に変化可能であるため、移動ユニット1の搬送において、脚41を本体部3から取外す必要がない。したがって、移動ユニット1を搬送する作業における手間が、低減される。
【0051】
また、脚41の折畳み状態では、高さ方向からの投影において、脚41のそれぞれは、アタッチメント10及び光源モジュール21とは重ならない。これにより、脚41を展開状態と折畳み状態との間で変化させても、脚41のそれぞれの光源モジュール21等への干渉が、有効に防止され、脚41に起因する光源モジュール21の破損等が、有効に防止される。
【0052】
また、脚41の折畳み状態において、脚41のそれぞれは、本体部3の外周から外周側へ突出しない。すなわち、脚41の折畳み状態では、高さ方向からの投影において、脚41のそれぞれの全体が、本体部3と重なる。このため、移動ユニット1の搬送において、脚41に起因する作業性の低下が、さらに有効に抑制される。したがって、移動ユニット1を搬送する作業における作業性が、さらに向上する。
【0053】
また、脚41の折畳み状態において、脚41のそれぞれは本体部3の外周から外周側へ突出しないため、脚41のそれぞれを伸縮される機構等を、移動体2に設ける必要はない。これにより、移動体2の重量が増大すること等が、有効に防止される。
【0054】
また、ある一例では、移動ユニット1において、アタッチメント10、又は、アタッチメント10の近傍に、ファン(図示しない)が設けられる。この場合、ファンは、例えば、アタッチメント10(例えば、面15や面16)、又は、アタッチメント10と移動体2との間を接続する支持ブラケット13に、取付けられる。ファンが駆動されることにより、光源モジュール21及びバッテリ22等へファンから向かう空気の流れが、発生する。光源モジュール21が作動し(点灯し)、光源モジュール21から紫外光が照射されている状態では、ファンが駆動され、ファンから光源モジュール21等へ向かって、空気が流れる。そして、光源モジュール21及びバッテリ22等は、ファンからの空気によって、冷却される。
【0055】
ファンが設けられる一例では、ファンを駆動させる電力は、バッテリ22から供給される。そして、回路基板23には、バッテリ22からのファンに電力が供給されている状態とバッテリ22からファンに電力が供給されていない状態との間を切替えるリレー回路等が、設けられる。また、回路基板23には、バッテリ7からの電力をファンに対応した電圧に変圧する変圧回路が、設けられる。また、交流電力の供給によってファンが駆動される場合、回路基板23には、バッテリ22からの直流電力を交流電力にDC/AC変換する変換回路等が、設けられる。なお、このファンを駆動させる電力は、バッテリ7から供給されてもよい。このとき、ファンの駆動機構として、駆動部材6と同じものを使用してもよい。このように構成することで、駆動回路31によってファンを駆動することが可能となる。
【0056】
また、ある一例では、移動体2に、カメラ等の撮影機器が搭載される。この場合、移動体2に搭載される制御回路32等が、撮影機器によって撮影された画像データを取得する。そして、制御回路32は、移動ユニット1とは別体のサーバ等の処理装置へ、取得した画像データを、無線通信によって送信する。そして、処理装置は、取得した画像データを、モニタ等の表示機器に表示させる。これにより、移動体2に搭載される撮影機器が撮影した画像等を、表示機器に表示可能となる。
【0057】
これら少なくとも一つの実施形態によれば、移動体を移動させる動力を発生する駆動部材、及び、駆動部材を駆動させる電力を供給する第1のバッテリが、移動体に搭載される。そして、移動体に取付けられるアタッチメントに、紫外光を照射する光源モジュール、及び、光源モジュールを作動させる電力を供給する第2のバッテリが、設置される。これにより、既存の移動体を移動させる構成をほとんど変更することなく、紫外光を照射可能な光源モジュールを作動させる電力が確保される移動ユニット、及び、移動体のアタッチメントを提供することができる。
【0058】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0059】
1…移動ユニット、2…移動体、5…プロペラ、6…駆動部材、7…バッテリ(第1のバッテリ)、10…アタッチメント、11…取付けバー、15…面(第1の面)、16…面(第2の面)、21…光源モジュール、22…バッテリ(第2のバッテリ)、23…回路基板、41(41A~41D)…脚。