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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024119627
(43)【公開日】2024-09-03
(54)【発明の名称】ゲーム盤
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/06 20060101AFI20240827BHJP
【FI】
A63F7/06 101
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023026659
(22)【出願日】2023-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】000128234
【氏名又は名称】株式会社エポック社
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】進藤 幸弘
(72)【発明者】
【氏名】服部 大祐
(57)【要約】
【課題】急な状況の変化が生じても適切な操作を適時に行うことができるゲーム盤を提供する。
【解決手段】フィールド板3と、フィールド板3の下方に配置される操作レバー5と、フィールド板3の上方に配置され、かつ操作レバー5の上方に取り付けられた第一プレーヤー人形と、フィールド板3の上方に配置され、かつ操作レバー5の上方とは異なる位置にある第二プレーヤー人形と、を備えるゲーム盤1である。第一プレーヤー人形および第二プレーヤー人形は、第一プレーヤー人形が取り付けられた操作レバー5への操作に応じて移動可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィールド板と、
前記フィールド板の下方に配置される操作レバーと、
前記フィールド板の上方に配置され、かつ前記操作レバーの上方に取り付けられた第一プレーヤー人形と、
前記フィールド板の上方に配置され、かつ前記操作レバーの上方とは異なる位置にある第二プレーヤー人形と、を備え、
前記第一プレーヤー人形および前記第二プレーヤー人形は、前記第一プレーヤー人形が取り付けられた前記操作レバーへの操作に応じて移動可能である、ゲーム盤。
【請求項2】
前記第一プレーヤー人形は、前記フィールド板の平面方向に沿った方向である第一方向に移動し、
前記第二プレーヤー人形は、前記第一プレーヤー人形が取り付けられた前記操作レバーへの操作に応じて前記第一方向とは異なる第二方向に移動する、請求項1に記載のゲーム盤。
【請求項3】
前記第一方向は、前記操作レバーの進退方向であり、
前記第二方向は、前記進退方向と交差する方向である、請求項2に記載のゲーム盤。
【請求項4】
前記第二プレーヤー人形を支持する支持部材と、
前記第一プレーヤー人形が取り付けられた前記操作レバーと、前記支持部材と、を連結する連結部材と、をさらに備える、請求項1または請求項2に記載のゲーム盤。
【請求項5】
前記支持部材は、前記ゲーム盤に保持された回動軸部を有し、
前記操作レバーおよび前記支持部材は、前記連結部材の位置が、前記操作レバーが前記操作レバーの進退方向と交差する方向に移動することに応じて変化するように、前記連結部材によって連結されており、
前記支持部材は、前記連結部材の位置の変化に応じて、前記回動軸部を軸として回動する、請求項4に記載のゲーム盤。
【請求項6】
前記操作レバーは、前記第一プレーヤー人形が取り付けられた第一部材と、前記第一部材に接続されている第二部材と、を有し、
前記第一部材は、前記操作レバーの進退方向である前記第一部材の軸方向に移動可能であり、
前記第二部材は、前記進退方向および前記進退方向と交差する方向に移動可能であり、
前記連結部材は、前記第二部材および前記支持部材を連結する、請求項4に記載のゲーム盤。
【請求項7】
前記第二部材のうち前記第一部材に接続される部分が前記進退方向と交差する方向に移動可能である、請求項6に記載のゲーム盤。
【請求項8】
前記第二部材は、ユーザによって把持される把持部と、前記把持部とは反対側の端部に設けられた先端部と、を備え、
前記第一部材は、前記第二部材側の端部に設けられ、かつ前記先端部を保持する保持部を備え、
前記先端部は、前記第一部材の軸方向に直交する二つの方向に移動可能に、前記保持部に保持されている、請求項6に記載のゲーム盤。
【請求項9】
前記第一プレーヤー人形および前記第二プレーヤー人形は、前記第一プレーヤー人形が取り付けられた前記操作レバーへの操作に応じて同時に移動可能である、請求項1または請求項2に記載のゲーム盤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム盤に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、テーブル型のサッカーゲーム機を小型化し、縦横数十センチメートル程度の長方形として厚みを有する箱型とし、サッカー場を模した外観とした家庭用のサッカーゲーム盤を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-136427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のゲーム盤は、キーパー人形を操作するためのキーパーレバーおよびフィールドプレーヤー人形を操作するためのフィールドプレーヤーレバーを含む複数本の操作レバーを備えている。なお、キーパー人形はゴールキーパーを模した人形であり、フィールドプレーヤー人形はフォワードやディフェンダーを模した人形である。特許文献1に記載のゲーム盤において、ユーザは、三本以上の操作レバーを状況に応じて使い分けて操作することで、模擬サッカーを楽しむ。しかし、特許文献1に記載のゲーム盤において、操作レバーを用いて操作できるプレーヤー人形は、操作している操作レバーの上方に取り付けられたプレーヤー人形のみである。
【0005】
例えば、ユーザ自身がボールをキープしている時、ユーザは、キーパーレバーは操作せず、フィールドプレーヤーレバーを操作していることが多い。一方で、対戦相手がボールをキープしている時、ユーザは、キーパーレバーとフィールドプレーヤーレバーを操作していることが多い。このため、例えば、ユーザ自身がボールをキープしている状況から対戦相手がボールをキープしている状況に急に変わった場合、ユーザは急いで操作中のフィールドプレーヤーレバーの少なくとも一つの操作を止め、キーパーレバーを操作する必要性が生じうる。このような状況の変化が生じた場合、ユーザは適切な操作を適時に行うことが難しい場合があった。
【0006】
本発明は、急な状況の変化が生じても適切な操作を適時に行うことができるゲーム盤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一つの態様に係るゲーム盤は、フィールド板と、前記フィールド板の下方に配置される操作レバーと、前記フィールド板の上方に配置され、かつ前記操作レバーの上方に取り付けられた第一プレーヤー人形と、前記フィールド板の上方に配置され、かつ前記操作レバーの上方とは異なる位置にある第二プレーヤー人形と、を備え、前記第一プレーヤー人形および前記第二プレーヤー人形は、前記第一プレーヤー人形が取り付けられた前記操作レバーへの操作に応じて移動可能である。
【発明の効果】
【0008】
上記構成によれば、急な状況の変化が生じても適切な操作を適時に行うことができるゲーム盤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係るゲーム盤の斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係るフィールド板、フィールドプレーヤー人形およびキーパー人形を取り外した状態におけるゲーム盤の平面図である。
図3】フィールド板の平面図である。
図4】操作レバーの側面図である。
図5】第一部材の後方部分を例示する背面図である。
図6】操作レバーのうち接続部材の周辺を例示する側面図である。
図7】第二部材の前方部分を例示する斜視図である。
図8】操作レバーのうち接続部材の周辺を例示する斜視図である。
図9】第一部材および第二部材を図6に例示する状態から約90度回動した状態における接続部材を取り外した状態の操作レバーを例示する斜視図である。
図10】フィールド板およびキーパー人形を取り外した状態におけるゲーム盤のうち支持部材の周辺を例示する図である。
図11】操作レバー、支持部材および連結部材を例示する図である。
図12】操作レバーの把持部が外壁長孔の略中央の位置にある時の操作レバー、支持部材および連結部材の位置関係を例示する平面図である。
図13図12に例示する状態から操作レバーの第二部材を左方向に移動させた時の操作レバー、支持部材および連結部材の位置関係を例示する平面図である。
図14図12に例示する状態から操作レバーの第二部材を右方向に移動させた時の操作レバー、支持部材および連結部材の位置関係を例示する平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係るゲーム盤について詳細に説明する。なお、本実施形態の説明では、説明の便宜上、「左右方向」、「上下方向」」、「前後方向」について適宜言及する場合がある。これらの方向は、図1に例示するゲーム盤1について設定された相対的な方向である。ここで、「左右方向」は、「左方向」および「右方向」を含む方向である。「上下方向」は、「上方向」および「下方向」を含む方向である。「前後方向」は、「前方向」および「後方向」を含む方向である。なお、各図において図中に示した符号Uは上方向を示す。符号Dは下方向を示す。符号Lは左方向を示す。符号Rは右方向を示す。符号Fは前方向を示す。符号Bは後方向を示す。
【0011】
初めに、図1から図2を参照しつつ、ゲーム盤1について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るゲーム盤1の斜視図である。図2は、フィールド板、フィールドプレーヤー人形およびキーパー人形を取り外した状態におけるゲーム盤1の平面図である。
【0012】
図1に例示するように、ゲーム盤1は、サッカーゲームを模したゲーム盤である。ゲーム盤1は、本体部2にサッカーフィールドを模したフィールド板3やゴール部材4等が配置されることで、サッカー場に似た外観を有する。なお、ゲーム盤1で遊ぶ際は、サッカーボールを模したボール(図示せず)が用いられる。
【0013】
図1および図2に例示するように、ゲーム盤1は、本体部2と、フィールド板3と、ゴール部材4と、操作レバー5と、フィールドプレーヤー人形6(第一プレーヤー人形の一例)と、キーパー人形7(第二プレーヤー人形の一例)と、支持部材8と、連結部材9と、を備えている。
【0014】
本体部2は、隅角に丸味を持たせた長方形の平板とされる底板21を有している。本体部2は、底板21の周囲から略垂直に立設された内周壁22を有している。内周壁22の上端には、フィールド板3を支持する水平面とされたフィールド板受部23が設けられている。フィールド板受部23の外周には、スタンドを模した段部24が設けられている。本体部2は、段部24の長辺部分から外方に延びる外周縁25を有している。本体部2は、段部24から下方向に向かって延びる側壁26を有している。
【0015】
底板21には、本体部2の長辺方向に沿って、直線形状の溝211が形成されている。溝211は、棒状の操作レバー5をガイドする。
【0016】
本体部2の両短辺中央には、ゴール部材4が配置される凹部27が設けられている。凹部27は、フィールド板受部23に載置されるフィールド板3と略同じ高さの底部を有している。
【0017】
本体部2は、段部24の四隅のそれぞれから下方に延びる脚部28を有している。このように、脚部28が本体部2の四隅に設けられているため、ゲーム盤1は、テーブル等の上に載置することができる。なお、図1では図示の都合上、三つの脚部28のみが図示されているが、ゲーム盤1は、四つの脚部28を有している。
【0018】
図3に例示するように、フィールド板3は、隅角に丸味を持たせた長方形の平板31と、平板31の両短辺中央に設けられたゴールエリア部32と、を有している。
【0019】
フィールド板3には、平板31の長辺方向に、平板31を貫通する長尺状の貫通孔33が八個設けられている。ただし、貫通孔33の個数は偶数個であれば八個に限られない。
【0020】
フィールド板3には、ゴールエリア部32の近傍に、円弧状の曲線孔34が設けられている。
【0021】
図1から図3に例示するように、フィールド板3が本体部2に取り付けられた状態において、フィールド板3の周縁は本体部2のフィールド板受部23に支持され、フィールド板3のゴールエリア部32は本体部2の凹部27に嵌まる。
【0022】
ゴールエリア部32の四隅のそれぞれには、孔部321が形成されている。
【0023】
図1および図2に例示するように、ゴール部材4は、サッカーゴールを模した部材である。ゴール部材4は、本体部2の両短辺中央に設けられた凹部27に配置されている。ゴール部材4は、ゴール部材4に形成された脚部(図示せず)がゴールエリア部32の四隅に形成された孔部321に挿入されることで、凹部27に配置される。
【0024】
操作レバー5は、フィールド板3が本体部2に取り付けられた状態において、フィールド板3の下方に配置される。操作レバー5は、フィールド板3が本体部2に取り付けられた状態において、フィールド板3と本体部2の底板21との間に配置されている。
【0025】
操作レバー5は、本体部2の短辺とされた側壁26に四本設けられている。ただし、操作レバー5の本数は偶数本であれば四本に限られない。本体部2の内周壁22および側壁26には、内壁長孔221および外壁長孔261が設けられている。内壁長孔221および外壁長孔261は、丸みを有する略長方形状の長孔である。本体部2の短辺方向(図1および図2における左右方向)における内壁長孔221の径および外壁長孔261の径は、操作レバー5の断面円の直径よりも大きい。本体部2の短辺方向における内壁長孔221の径は、本体部2の短辺方向における外壁長孔261の径と略等しい。本体部2の高さ方向(図1および図2における上下方向)における内壁長孔221の径および外壁長孔261の径は、操作レバー5の断面円の直径よりも僅かに大きい。本体部2の高さ方向における内壁長孔221の径は、本体部2の高さ方向における外壁長孔261の径と略等しい。操作レバー5は、内壁長孔221および外壁長孔261を貫通している。
【0026】
図4に例示するように、操作レバー5は、第一部材51と、第二部材52と、接続部材53と、を有する。第一部材51および第二部材52は、接続部材53を介して、接続されている。第一部材51は、第二部材52よりも前方に位置する。
【0027】
第一部材51は、第一棒状部511と、人形載置台512と、保持部513と、を備える。第一棒状部511は、略円柱状である。第一棒状部511は、人形載置台512よりも後方で、かつ保持部513よりも前方に設けられている。
【0028】
人形載置台512は、第一部材51の前端に設けられている。人形載置台512は、第一ギア5121と、第二ギア5122と、上下方向に延びる略棒状の第一立設ピン5123と、を備えている。第一ギア5121および第二ギア5122は、交差軸歯車であり、互いに噛合している。第一ギア5121は、水平方向の軸を有し、第一棒状部511の前側部分に取り付けられている。第二ギア5122は、上下方向の軸を有し、第一立設ピン5123の下端に取り付けられている。
【0029】
第一立設ピン5123は、人形載置台512の上側部分に設けられている。第一立設ピン5123は、フィールド板3の貫通孔33(図1参照)を介して、フィールド板3の上面より上方に突出している。第一立設ピン5123の上端には、フィールドプレーヤー人形6の軸足61が挿入される。このように、人形載置台512は、第一立設ピン5123を介して、フィールドプレーヤー人形6を保持する。つまり、第一部材51には、フィールドプレーヤー人形6が取り付けられている。
【0030】
保持部513は、第一部材51のうち第二部材52側の端部に設けられている。図5に例示するように、保持部513は、二つの半月状部5131と、略I字状の溝部5132と、を有する。溝部5132は、二つの半月状部5131の間に形成されている。図5に例示する状態において、溝部5132の左右部分(溝部5132の短辺部分)は開状態であり、半月状部5131によって閉じられていない。図6に例示するように、保持部513は、後述する第二部材52の先端部523が溝部5132に配置されることで、先端部523を保持している。なお、この状態において、溝部5132の左右部分は開状態であるため、先端部523が左右方向に移動したとしても、第一部材51は左右方向に移動しない。
【0031】
図4に例示するように、第二部材52は、第二棒状部521と、把持部522と、先端部523と、を備える。第二棒状部521は、略円柱状である。第二棒状部521は、把持部522よりも前方で、かつ先端部523よりも後方に設けられている。
【0032】
把持部522は、第二部材52の後端に設けられている。把持部522は、略円柱状である。図1および図2に例示するように、把持部522は、側壁26から外方に突出している。把持部522が側壁26の直近に位置するとき、操作レバー5の前端は、操作レバー5の前端が対向する短辺の内周壁22の近傍に位置する。
【0033】
図4に例示するように、先端部523は、第二部材52のうち把持部522とは反対側の端部に設けられている。図6および図7に例示するように、先端部523は、略四角錐台状である。先端部523は、先端部523の後方から前方に向かうにつれて先細りになっている。つまり、先端部523は、テーパ状である。図6に例示するように、第二部材52が延びる方向(図6において前後方向)における先端部523の長さは、第一部材51が延びる方向(図6において前後方向)における溝部5132の長さ(半月状部5131の長さ)よりも僅かに長い。図6に例示する状態において、高さ方向(図6における上下方向)における先端部523の後端の長さは、溝部5132の幅(二つの半月状部5131間の長さ)と略等しい。一方で、図6に例示する状態において、高さ方向における先端部523の前端5230の長さは、溝部5132の幅よりも短い。先端部523は、保持部513の溝部5132に配置されることで、保持部513に保持される。
【0034】
図6に例示するように、接続部材53は、第三ギア531と、第四ギア532と、上下方向に延びる略棒状の第二立設ピン533と、長円環状部534と、を備えている。第三ギア531および第四ギア532は、交差軸歯車であり、互いに噛合している。第三ギア531は、水平方向の軸を有し、第二棒状部521の前側部分に取り付けられている。第第四ギア532は、上下方向の軸を有し、第二立設ピン533の下端に取り付けられている。
【0035】
第二立設ピン533は、接続部材53の上側部分に設けられている。第二立設ピン533は、フィールド板3の貫通孔33(図1参照)を介して、フィールド板3の上面より上方に突出している。図4に例示するように、第二立設ピン533は、フィールドプレーヤー人形6の軸足61に挿入される。このように、接続部材53は、第二立設ピン533を介して、フィールドプレーヤー人形6を保持する。つまり、接続部材53には、フィールドプレーヤー人形6が取り付けられている。
【0036】
図6に例示するように、長円環状部534は、接続部材53の後方部分に設けられている。図8に例示するように、長円環状部534は、左右方向における径が上下方向における径よりも長い。左右方向における長円環状部534の径は、第二部材52の断面円の直径よりも大きい。上下方向における長円環状部534の径は、第二部材52の断面円の直径と略等しい。長円環状部534には、第二部材52が挿入される。なお、第二部材52のうち長円環状部534に挿入されている部分は、第二部材52のうち接続部材53を介して第一部材51に接続される部分に対応する。第二部材52は、長円環状部534に挿入されている状態において、上下方向にはほとんど移動しないが、左右方向(すなわち、操作レバー5の進退方向と交差する方向)には移動可能である。
【0037】
図2に例示するように、操作レバー5は、溝211に沿って、本体部2の長辺方向(図2における前後方向)に移動可能である。つまり、操作レバー5は、本体部2の長辺方向に前進または後退する。図1に例示するように、ユーザが、操作レバー5の把持部522を操作レバー5の進退方向(図1における前後方向)に前進または後退させると、操作レバー5に取り付けられた二体のフィールドプレーヤー人形6は、フィールド板3の貫通孔33上を前進または後退する。
【0038】
操作レバー5は、把持部522の軸方向を中心に回転可能である。ユーザが、把持部522を軸回転させると、第二部材52が回転する。第二部材52の回転に伴って、第三ギア531および第四ギア532が回転し、第四ギア532と連結されている第二立設ピン533が回転する。また、第二部材52の先端部523は第一部材51の保持部513によって保持されているため、第二部材52が回転すると、第一部材51も回転する。第一部材51が回転すると、第一ギア5121および第二ギア5122が回転し、第二ギア5122と連結されている第一立設ピン5123が回転する。
【0039】
上述したように、第二部材52は、長円環状部534に挿入されている状態において、左右方向に移動可能である。また、溝部5132の短辺部分は開状態であり、かつ先端部523には溝部5132の幅よりも短い部分があるため、先端部523は第一部材51の軸方向に直交する二つの方向(左右方向および上下方向)に移動可能である。なお、第一部材51の軸方向(図6における前後方向)は、操作レバー5の進退方向に対応する。したがって、操作レバー5のうち第二部材52は、操作レバー5の進退方向(第一方向の一例)と交差する方向(第二方向の一例)に移動可能である。
【0040】
次に、図9を参照しつつ、図6に例示する状態から把持部522(図1参照)を約90度時計回りに回転させた状態における第二部材52の可動範囲について説明する。図9に例示する状態においても、溝部5132の短辺部分は開状態であり、かつ先端部523の前端5230の幅(図9の左右方向における長さ)は溝部5132の幅よりも短い。このため、図9に例示する状態においても、先端部523は第一部材51の軸方向に直交する二つの方向(左右方向および上下方向)に移動可能である。したがって、図9に例示する状態においても、第二部材52は、操作レバー5の進退方向と交差する方向に移動可能である。なお、いずれの状態(図6に例示する状態または図9に例示する状態)においても、第二部材52が操作レバー5の進退方向と交差する方向に移動したとしても、第一部材51は操作レバー5の進退方向と交差する方向に移動しない。つまり、第一部材51は直線的な移動をし、第二部材52は平面方向に沿った移動をする。
【0041】
図1に例示するように、フィールドプレーヤー人形6は、フォワードやディフェンダーを模した人形である。各フィールドプレーヤー人形6は、フィールド板3の貫通孔33を介してフィールド板3の上面より上方に突出している第一立設ピン5123または第二立設ピン533を介して、接続部材53(図4参照)または人形載置台512(図4参照)に保持されている。なお、図1では、図示の都合上、フィールドプレーヤー人形6に挿入されていない立設ピンが存在するが、ゲーム盤1で遊ぶ場合には、全ての立設ピンがフィールドプレーヤー人形6に挿入される。各フィールドプレーヤー人形6は、第一立設ピン5123または第二立設ピン533が回転することで、回転する。
【0042】
キーパー人形7は、ゴールキーパーを模した人形である。キーパー人形7は、ゴール部材4の近傍に配置されている。つまり、キーパー人形7は、操作レバー5の上方とは異なる位置にある。キーパー人形7は、後述する第三立設ピン84を介して、支持部材8によって支持されている。なお、図1では、図示の都合上、後方側のゴール部材4の近傍にのみキーパー人形7が配置されているが、ゲーム盤1で遊ぶ場合には、前方側のゴール部材4の近傍にもキーパー人形7が配置される。
【0043】
図2に例示するように、支持部材8は、ゴール部材4の下側近傍に配置されている。図10および図11に例示するように、支持部材8は、支持本体部81と、回動軸部82と、突出部83と、第三立設ピン84と、を有する。
【0044】
支持本体部81は、略直方体状である。支持本体部81の前端には突出部83が設けられている。支持本体部81の後端には回動軸部82が設けられている。
【0045】
回動軸部82は、本体部2に保持されている。回動軸部82は、略円柱状である。回動軸部82の下端部821は、本体部2の底板21に設けられた円筒状の受入穴213に挿入されている。
【0046】
突出部83は、支持本体部81の前端から上下方向に延びている。突出部83は、右方向または左方向からの側面視で略L字状である。突出部83の下端部831(図2参照)は、本体部2の底板21に設けられた円弧状のガイド溝214に沿って移動することができるように、ガイド溝214に挿入されている。上述したように、回動軸部82の下端部821は受入穴213に挿入されているので、支持部材8は、回動軸部82を軸として、円弧状に回動する。突出部83の上面左側には、第三立設ピン84が設けられている。
【0047】
図1に例示するように、第三立設ピン84は、フィールド板3の曲線孔34を介して、フィールド板3の上面より上方に突出している。第三立設ピン84は、キーパー人形7の左足71に挿入される。このように、支持部材8は、第三立設ピン84を介して、キーパー人形7を支持する。
【0048】
図10に例示するように、連結部材9は、本体部2に設けられたスライド溝29を本体部2の短辺方向(図10における左右方向)においてスライド移動可能に、スライド溝29に挿入されている。図11に例示するように、連結部材9は板状部材である。連結部材9は、操作レバー5が挿通される挿通孔91と、支持部材8が保持される切欠部92と、を備える。
【0049】
挿通孔91は、切欠部92よりも右側に位置する。挿通孔91は略円形状の孔である。挿通孔91の直径は、操作レバー5の第二部材52の直径よりも少し大きく、把持部522の直径よりも小さい。挿通孔91には第二部材52が挿通されている。
【0050】
切欠部92は、略U字状の外形を有している。切欠部92の左右方向における長さは、支持部材8の支持本体部81の左右方向における長さよりも長い。本実施形態において、切欠部92には支持本体部81が載置されており、切欠部92は、回動軸部82よりも前方でかつ突出部83よりも後方の位置にある。
【0051】
このように、操作レバー5の第二部材52は連結部材9の挿通孔91に挿通され、支持部材8の支持本体部81は連結部材9の切欠部92に載置されている。操作レバー5および支持部材8は、連結部材9の位置が、操作レバー5が操作レバー5の進退方向と交差する方向に移動することに応じて変化するように、連結部材9によって連結されている。なお、連結部材9の位置が、操作レバー5が操作レバー5の進退方向と交差する方向に移動することに応じて変化するとき、支持部材8は、連結部材9の位置の変化に応じて、回動軸部82を軸として回動する。
【0052】
次に、図12から図14を参照しつつ、操作レバー5の操作方法と操作レバー5への操作に応じて支持部材8および連結部材9がどのように動くのかについて説明する。図12は、操作レバー5の把持部522が外壁長孔261(図1参照)の略中央の位置にある時の操作レバー5、支持部材8および連結部材9の位置関係を例示する平面図である。図13は、図12に例示する状態から操作レバー5の第二部材52を左方向に移動させた時の操作レバー5、支持部材8および連結部材9の位置関係を例示する平面図である。図14は、図12に例示する状態から操作レバー5の第二部材52を右方向に移動させた時の操作レバー5、支持部材8および連結部材9の位置関係を例示する平面図である。
【0053】
図12に例示する状態において、操作レバー5の把持部522は外壁長孔261(図1参照)の略中央に位置している。支持部材8の第三立設ピン84は、ガイド溝214の中間点P1の上方付近に位置する。したがって、第三立設ピン84に挿入されているキーパー人形7は、ガイド溝214の中間点P1の上方付近に位置する。なお、図12に例示する状態において、連結部材9は、スライド溝29の略中央に位置している。
【0054】
図12に例示する状態から、ユーザが操作レバー5の把持部522を左方向に移動させると、図13に例示する状態になる。なお、第二部材52が操作レバー5の進退方向と交差する方向に移動したとしても、第一部材51(図2参照)は操作レバー5の進退方向と交差する方向に移動しないので、第二部材52は左方向に移動するものの、第一部材51は左方向に移動しない。図13に例示する状態において、操作レバー5の第二部材52は、図12に例示する状態と比べて、左方向に移動している。第二部材52は、連結部材9の挿通孔91に挿通されているので、第二部材52が左方向に移動すると、連結部材9は、スライド溝29を左方向にスライド移動する。連結部材9の切欠部92には支持部材8の支持本体部81が載置されているので、連結部材9が左方向に移動すると、支持本体部81に対して左方向の力が加わる。回動軸部82の下端部821(図11参照)は受入穴213(図10参照)に挿入されているので、支持本体部81に対して左方向の力が加わると、支持部材8は、回動軸部82を軸として、左方向にかつ円弧状に回動する。その結果、支持部材8の第三立設ピン84に挿入されているキーパー人形7は、ガイド溝214の中間点P1の上方付近の位置からより左方の位置に移動する。
【0055】
一方で、図12に例示する状態から、ユーザが操作レバー5の把持部522を右方向に移動させると、図14に例示する状態になる。なお、第二部材52が操作レバー5の進退方向と交差する方向に移動したとしても、第一部材51(図2参照)は操作レバー5の進退方向と交差する方向に移動しないので、第二部材52は右方向に移動するものの、第一部材51は右方向に移動しない。図14に例示する状態において、操作レバー5の第二部材52は、図12に例示する状態と比べて、右方向に移動している。第二部材52は、連結部材9の挿通孔91に挿通されているので、第二部材52が右方向に移動すると、連結部材9は、スライド溝29を右方向にスライド移動する。連結部材9の切欠部92には支持部材8の支持本体部81が載置されているので、連結部材9が右方向に移動すると、支持本体部81に対して右方向の力が加わる。回動軸部82の下端部821(図11参照)は受入穴213(図10参照)に挿入されているので、支持本体部81に対して右方向の力が加わると、支持部材8は、回動軸部82を軸として、右方向かつ円弧状に回動する。その結果、支持部材8の第三立設ピン84に挿入されているキーパー人形7は、ガイド溝214の中間点P1の上方付近の位置からより右方の位置に移動する。
【0056】
なお、図12から図14に例示するいずれの位置においても、第二部材52は、連結部材9の挿通孔91に挿通された状態で進退方向へ移動可能であり、かつ把持部522の軸方向を中心に回転可能である。すなわち、支持部材8および連結部材9は、操作レバー5による二体のフィールドプレーヤー人形6の操作を妨げることなく、キーパー人形7を操作できるように構成されている。このため、ユーザは、例えば、操作レバー5に取り付けられた二体のフィールドプレーヤー人形6を回転および/または操作レバー5の進退方向に移動させつつも、キーパー人形7を当該進退方向と交差する方向に移動させることができる。
【0057】
このように、ゲーム盤1において、ユーザは、操作レバー5を操作レバー5の進退方向に移動させて操作レバー5に取り付けられた二体のフィールドプレーヤー人形6を前進または後退させたり、操作レバー5を把持部522の軸方向を中心に回転させて当該二体のフィールドプレーヤー人形6を回転させるだけでなく、操作レバー5の把持部522を左右方向に移動させてキーパー人形7を当該進退方向と交差する方向に移動させることができる。つまり、ゲーム盤1においては、一つの操作レバー5を操作するだけで、操作レバー5に取り付けられた二体のフィールドプレーヤー人形6のみならず、操作レバー5の上方とは異なる位置にあるキーパー人形7を移動させることができる。
【0058】
なお、ゲーム盤1においては、操作レバー5を前進または後退させつつ、操作レバー5の進退方向と交差する方向に操作レバー5を移動させることで、二体のフィールドプレーヤー人形6およびキーパー人形7を同時に移動させることもできる。つまり、ユーザは、二体のフィールドプレーヤー人形6およびキーパー人形7を、二体のフィールドプレーヤー人形6が取り付けられた操作レバー5への操作に応じて同時に移動させることもできる。なお、この場合においても、ユーザは操作レバー5を把持部522の軸方向を中心に回転させて二体のフィールドプレーヤー人形6を回転させることができる。
【0059】
上記構成によれば、操作レバー5の上方に取り付けられたフィールドプレーヤー人形6および操作レバー5の上方とは異なる位置にあるキーパー人形7は、フィールドプレーヤー人形6が取り付けられた操作レバー5への操作に応じて移動可能である。つまり、ゲーム盤1においては、操作レバー5の上方に位置するフィールドプレーヤー人形6のみならず、操作レバー5の上方とは異なる位置にあるキーパー人形7もフィールドプレーヤー人形6が取り付けられた操作レバー5で移動させることができる。したがって、ゲーム盤1によれば、急な状況の変化が生じても適切な操作を適時に行うことができる。
【0060】
また、上記構成によれば、フィールドプレーヤー人形6は操作レバー5の進退方向に移動し、キーパー人形7は、フィールドプレーヤー人形6が取り付けられた操作レバー5への操作に応じて、当該進退方向と交差する方向に移動する。つまり、ゲーム盤1によれば、フィールドプレーヤー人形6が取り付けられた操作レバー5を操作するだけで、異なる方向に移動するプレーヤー人形を操作することができる。
【0061】
また、上記構成によれば、操作レバー5の進退方向に移動するフィールドプレーヤー人形6と、当該進退方向と交差する方向に移動するキーパー人形7と、をフィールドプレーヤー人形6が取り付けられた操作レバー5で移動させることができる。したがって、ゲーム盤1によれば、フィールドプレーヤー人形6が取り付けられた操作レバー5を操作するだけで、異なる役割のプレーヤー人形を操作することができる。
【0062】
また、上記構成によれば、ゲーム盤1は、フィールドプレーヤー人形6が取り付けられた操作レバー5と、キーパー人形7を支持する支持部材8と、を連結する連結部材9を備えている。このように、ゲーム盤1によれば、フィールドプレーヤー人形6が取り付けられた操作レバー5を操作することで、フィールドプレーヤー人形6のみならず、キーパー人形7も移動させる機能を簡易な構造で実現することができる。
【0063】
また、上記構成によれば、操作レバー5および支持部材8は連結部材9によって連結されており、連結部材9の位置が、操作レバー5が操作レバー5の進退方向と交差する方向に移動することに応じて変化すると、支持部材8は連結部材9の位置の変化に応じて回動軸部82を軸として回動する。キーパー人形7は支持部材8によって支持されているので、支持部材8が回動軸部82を軸に回動すると、キーパー人形7は支持部材8の回動に合わせて回動する。このように、ゲーム盤1は、キーパー人形7が回動できるように構成されているので、フィールドプレーヤー人形6およびキーパー人形7のように、異なる役割のプレーヤー人形を一つの操作レバー5への操作で移動させる場合に好適である。
【0064】
また、上記構成によれば、操作レバー5は、操作レバー5の進退方向である第一部材51の軸方向に移動可能な第一部材51と、操作レバー5の進退方向および当該進退方向と交差する方向に移動可能な第二部材52と、を有する。つまり、第一部材51は直線的な移動をするのに対し、第二部材52は平面方向に沿った移動をする。第一部材51と第二部材52は接続されており、連結部材9は操作レバー5の第二部材52および支持部材8を連結している。このため、例えば、操作レバー5を、操作レバー5の進退方向に移動させることで、第一部材51に取り付けられたフィールドプレーヤー人形6を第一部材51の軸方向に移動させることができる。一方で、例えば、操作レバー5を、操作レバー5の進退方向と交差する方向に移動させることで、支持部材8によって支持されているキーパー人形7を操作レバー5の進退方向と交差する方向に移動させることができる。このように、ゲーム盤1によれば、フィールドプレーヤー人形6とキーパー人形7を、各プレーヤー人形の役割に応じて適切に移動させることができる。
【0065】
また、上記構成によれば、第二部材52のうち接続部材53を介して第一部材51に接続される部分は、操作レバー5の進退方向と交差する方向に移動可能であるので、支持部材8によって支持されているキーパー人形7を操作レバー5の進退方向と交差する方向に容易に移動させることができる。
【0066】
また、上記構成によれば、第二部材52に備わる先端部523は、第一部材51の軸方向に直交する二つの方向に移動可能に、第一部材51の保持部513に保持される。このため、例えば、フィールドプレーヤー人形6を回転させるために操作レバー5を回転させた場合でも、第二部材52を操作レバー5の進退方向と交差する方向に移動させることができる。
【0067】
また、上記構成によれば、例えば、フィールドプレーヤー人形6とキーパー人形7のように、役割が異なる複数のプレーヤー人形を同時に移動させることもできるので、プレーヤー人形の操作を多様化させることができ、遊び方を増やすことができる。
【0068】
以上のような本発明の実施形態によれば、下記の態様のゲーム盤を提供することができる。
【0069】
第1の態様に係るゲーム盤は、フィールド板と、前記フィールド板の下方に配置される操作レバーと、前記フィールド板の上方に配置され、かつ前記操作レバーの上方に取り付けられた第一プレーヤー人形と、前記フィールド板の上方に配置され、かつ前記操作レバーの上方とは異なる位置にある第二プレーヤー人形と、を備え、前記第一プレーヤー人形および前記第二プレーヤー人形は、前記第一プレーヤー人形が取り付けられた前記操作レバーへの操作に応じて移動可能である。
【0070】
この構成によれば、操作レバーの上方に取り付けられた第一プレーヤー人形および当該操作レバーの上方とは異なる位置にある第二プレーヤー人形は、第一プレーヤー人形が取り付けられた操作レバーへの操作に応じて移動可能である。つまり、このようなゲーム盤においては、操作レバーの上方に位置する第一プレーヤー人形のみならず、操作レバーの上方とは異なる位置にある第二プレーヤー人形も第一プレーヤー人形が取り付けられた操作レバーで移動させることができる。したがって、上記構成に係るゲーム盤によれば、急な状況の変化が生じても適切な操作を適時に行うことができる。
【0071】
第2の態様に係るゲーム盤は、前記第一プレーヤー人形は、前記フィールド板の平面方向に沿った方向である第一方向に移動し、前記第二プレーヤー人形は、前記第一プレーヤー人形が取り付けられた前記操作レバーへの操作に応じて前記第一方向とは異なる第二方向に移動する。
【0072】
この構成によれば、第一プレーヤー人形は、フィールド板の平面方向に沿った方向である第一方向に移動し、第二プレーヤー人形は、第一プレーヤー人形が取り付けられた操作レバーへの操作に応じて第一方向とは異なる第二方向に移動する。つまり、このようなゲーム盤によれば、第一プレーヤー人形が取り付けられた操作レバーを操作するだけで、異なる方向に移動するプレーヤー人形を操作することができる。
【0073】
第3の態様に係るゲーム盤は、前記第一方向は、前記操作レバーの進退方向であり、前記第二方向は、前記進退方向と交差する方向である。
【0074】
この構成によれば、操作レバーの進退方向に移動する第一プレーヤー人形と、当該進退方向と交差する方向に移動する第二プレーヤー人形と、を第一プレーヤー人形が取り付けられた操作レバーで移動させることができる。操作レバーの進退方向に移動する第一プレーヤー人形は、例えば、フィールドプレーヤー人形を採用することができ、当該進退方向と交差する方向に移動する第二プレーヤー人形は、例えば、キーパー人形を採用することができる。したがって、上記構成に係るゲーム盤によれば、第一プレーヤー人形が取り付けられた操作レバーを操作するだけで、異なる役割のプレーヤー人形を操作することができる。
【0075】
第4の態様に係るゲーム盤は、前記第二プレーヤー人形を支持する支持部材と、前記第一プレーヤー人形が取り付けられた前記操作レバーと、前記支持部材と、を連結する連結部材と、をさらに備える。
【0076】
この構成によれば、ゲーム盤は、第一プレーヤー人形が取り付けられた操作レバーと、第二プレーヤー人形を支持する支持部材と、を連結する連結部材をさらに備えている。このように、上記構成に係るゲーム盤によれば、第一プレーヤー人形が取り付けられた操作レバーを操作することで、第一プレーヤー人形のみならず、第二プレーヤー人形も移動させる機能を簡易な構造で実現することができる。
【0077】
第5の態様に係るゲーム盤は、前記支持部材は、前記ゲーム盤に保持された回動軸部を有し、前記操作レバーおよび前記支持部材は、前記連結部材の位置が、前記操作レバーが前記操作レバーの進退方向と交差する方向に移動することに応じて変化するように、前記連結部材によって連結されており、前記支持部材は、前記連結部材の位置の変化に応じて、前記回動軸部を軸として回動する。
【0078】
この構成によれば、操作レバーおよび支持部材は連結部材によって連結されており、連結部材の位置が、操作レバーが操作レバーの進退方向と交差する方向に移動することに応じて変化すると、支持部材は連結部材の位置の変化に応じて回動軸部を軸として回動する。第二プレーヤー人形は支持部材によって支持されているので、支持部材が回動軸部を軸に回動すると、第二プレーヤー人形は支持部材の回動に合わせて回動する。このように、上記構成に係るゲーム盤は、第二プレーヤー人形が回動できるように構成されているので、第一プレーヤー人形の役割と第二プレーヤー人形の役割が異なる場合に好適である。
【0079】
第6の態様に係るゲーム盤は、前記操作レバーは、前記第一プレーヤー人形が取り付けられた第一部材と、前記第一部材に接続されている第二部材と、を有し、前記第一部材は、前記操作レバーの進退方向である第一部材の軸方向に移動可能であり、前記第二部材は、前記進退方向および前記進退方向と交差する方向に移動可能であり、前記連結部材は、前記第二部材および前記支持部材を連結する。
【0080】
この構成によれば、操作レバーは、操作レバーの進退方向である第一部材の軸方向に移動可能な第一部材と、操作レバーの進退方向および当該進退方向と交差する方向に移動可能な第二部材と、を有する。つまり、第一部材は直線的な移動をするのに対し、第二部材は平面方向に沿った移動をする。第一部材と第二部材は接続されており、連結部材は操作レバーの第二部材および支持部材を連結している。このため、例えば、操作レバーを、操作レバーの進退方向に移動させることで、第一部材に取り付けられた第一プレーヤー人形を第一部材の軸方向に移動させることができる。一方で、例えば、操作レバーを、操作レバーの進退方向と交差する方向に移動させることで、支持部材によって支持されている第二プレーヤー人形を操作レバーの進退方向と交差する方向に移動させることができる。このように、上記構成に係るゲーム盤によれば、第一プレーヤー人形と第二プレーヤー人形を、各プレーヤー人形の役割に応じて適切に移動させることができる。
【0081】
第7の態様に係るゲーム盤は、前記第二部材のうち前記第一部材に接続される部分が前記進退方向と交差する方向に移動可能である。
【0082】
この構成によれば、第二部材のうち第一部材に接続される部分は、操作レバーの進退方向と交差する方向に移動可能であるので、支持部材によって支持されている第二プレーヤー人形を操作レバーの進退方向と交差する方向に容易に移動させることができる。
【0083】
第8の態様に係るゲーム盤は、前記第二部材は、ユーザによって把持される把持部と、前記把持部とは反対側の端部に設けられた先端部と、を備え、前記第一部材は、前記第二部材側の端部に設けられ、かつ前記先端部を保持する保持部を備え、前記先端部は、前記第一部材の軸方向に直交する二つの方向に移動可能に、前記保持部に保持されている。
【0084】
この構成によれば、第二部材に備わる先端部は、第一部材の軸方向に直交する二つの方向に移動可能に、第一部材の保持部に保持される。このため、例えば、第一プレーヤー人形を回転させるために操作レバーを回転させた場合でも、第二部材を操作レバーの進退方向と交差する方向に移動させることができる。
【0085】
第9の態様に係るゲーム盤は、前記第一プレーヤー人形および前記第二プレーヤー人形は、前記第一プレーヤー人形が取り付けられた前記操作レバーへの操作に応じて同時に移動可能である。
【0086】
この構成によれば、例えば、フィールドプレーヤー人形とキーパー人形のように、役割が異なる複数のプレーヤー人形を同時に移動させることもできるので、プレーヤー人形の操作を多様化させることができ、遊び方を増やすことができる。
【0087】
上記の実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであって、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良されうる。
【0088】
上記の実施形態において、ゲーム盤1は、サッカーゲームを模したゲーム盤であるが、ホッケー等の他のゲームを模したゲーム盤であってもよい。
【0089】
上記の実施形態において、操作レバー5への操作に応じて移動させることができるプレーヤー人形は、操作レバー5に取り付けられた二体のフィールドプレーヤー人形6と操作レバー5の上方とは異なる位置にあるキーパー人形7であるが、本発明はこれに限られない。操作レバー5への操作に応じて移動させることができるプレーヤー人形は、操作レバー5に取り付けられた二体のフィールドプレーヤー人形6と、操作レバー5の上方とは異なる位置にあるフィールドプレーヤー人形であってもよい。
【0090】
上記の実施形態において、ゲーム盤1は、キーパー人形7が取り付けられた操作レバーを備えていないが、キーパー人形7が取り付けられた操作レバーを備えていてもよい。この場合、キーパー人形7が取り付けられた操作レバーは、例えば、切欠部92に保持、または、連結部材9に備わる挿通孔91とは異なる挿通孔に挿通される。
【符号の説明】
【0091】
1:ゲーム盤、2:本体部、3:フィールド板、4:ゴール部材、5:操作レバー、6:フィールドプレーヤー人形、7:キーパー人形、8:支持部材、9:連結部材、21:底板、22:内周壁、23:フィールド板受部、24:段部、25:外周縁、26:側壁、27:凹部、28:脚部、29:スライド溝、31:平板、32:ゴールエリア部、33:貫通孔、34:曲線孔、51:第一部材、52:第二部材、53:接続部材、61:軸足、71:左足、81:支持本体部、82:回動軸部、83:突出部、84:第三立設ピン、91:挿通孔、92:切欠部、211:溝、213:受入穴、214:ガイド溝、221:内壁長孔、261:外壁長孔、321:孔部、511:第一棒状部、512:人形載置台、513:保持部、521:第二棒状部、522:把持部、523:先端部、531:第三ギア、532:第四ギア、533:第二立設ピン、534:長円環状部、821:回動軸部の下端部、831:突出部の下端部、5121:第一ギア、5122:第二ギア、5123:第一立設ピン、5230:先端部の前端、5131:半月状部、5132:溝部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14