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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024119758
(43)【公開日】2024-09-03
(54)【発明の名称】電子錠
(51)【国際特許分類】
   E05B 45/06 20060101AFI20240827BHJP
   E05B 13/00 20060101ALI20240827BHJP
【FI】
E05B45/06 A
E05B13/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024020386
(22)【出願日】2024-02-14
(31)【優先権主張番号】63/486,278
(32)【優先日】2023-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】000114215
【氏名又は名称】ミネベアミツミ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】鐘井 聡
(57)【要約】
【課題】電子錠をサムターンに取り付けた状態においてもサムターン回しを防止できる電子錠を提供する。
【解決手段】電子錠1は、手動操作用のノブ3と、ノブ3に回転軸4を介して連結され、サムターン41に係合するサムターンホルダ5と、ノブ3が配置される電子錠1の前面2Aに取り付けられ、前面2Aのうちノブの回動範囲の少なくとも一部を覆うよう形成される電子錠用カバー10とを備える。電子錠1は、電子錠用カバー10が電子錠1に取り付けられた状態から取り外されたことを検知する第1検知部として、電子錠用カバー10に設置される磁石20と、電子錠1に設置される磁気センサ21とを備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
既設の扉のサムターンに係合して前記サムターンを操作する電子錠であって、
手動操作用のノブと、
前記ノブに回転軸を介して連結され、前記サムターンに係合するサムターンホルダと、
前記ノブが配置される当該電子錠の前面に取り付けられ、前記前面のうち前記ノブの回動範囲の少なくとも一部を覆うよう形成される電子錠用カバーと、
前記電子錠用カバーが当該電子錠に取り付けられた状態から取り外されたことを検知する第1検知部を備える、
電子錠。
【請求項2】
前記第1検知部により検知された前記電子錠用カバーの取り外しが当該電子錠の登録者以外によるものか否かを判別し、前記登録者以外による取り外しと判定したときに、その旨の第1信号を前記登録者に報知する制御部を有する、
請求項1に記載の電子錠。
【請求項3】
前記サムターンが回転されたことを検知する第2検知部を備える、
請求項1または2に記載の電子錠。
【請求項4】
前記第2検知部により検知された前記サムターンの回転操作が当該電子錠の登録者以外によるものか否かを判別し、前記登録者以外による回転操作したと判定したときに、その旨の第2信号を前記登録者に報知する制御部を有する、
請求項3に記載の電子錠。
【請求項5】
前記第1検知部は、
当該電子錠及び前記電子錠用カバーの一方に設置される磁石と、当該電子錠及び前記電子錠用カバーの他方に設置される磁気センサとの組、
当該電子錠及び前記電子錠用カバーの一方に設置される近接センサ、
当該電子錠及び前記電子錠用カバーの一方に設置される静電容量センサ、または、
当該電子錠及び前記電子錠用カバーの一方に設置され、当該電子錠及び前記電子錠用カバーとの接触及び離間を検知する物理スイッチ、
の少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の電子錠。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子錠に関する。
【背景技術】
【0002】
扉のサムターンを回転動作させることにより、自動で扉を施錠又は解錠できる錠開閉装置(電子錠)が知られている。特許文献1には、サムターンのつまみを挟持可能なサムターンホルダを備え、つまみを挟持した状態でサムターンホルダを回転駆動させることでサムターンを操作する、所謂後付けタイプの電子錠が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-003419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来のサムターン錠では、屋外から扉に穴を開けてこの穴から特殊な工具などを使用して、扉の屋内側に設けられるサムターンのつまみを回転させて扉のロックを解除する侵入手口、所謂サムターン回しが行われる場合があり得る。
【0005】
一方、上述のような電子錠をサムターンに取り付けた状態では、サムターンが電子錠によって覆われているので、サムターン回しを困難にできる。ただし、電子錠の設置後でも施解錠の手動操作を可能とするために、電子錠にも手動操作用のノブが設けられる場合が多い。この場合、電子錠をサムターンに取り付けた状態においても、電子錠のノブを外部から回転させるサムターン回しが行われるのを防止できるのが望ましい。
【0006】
本開示は、電子錠をサムターンに取り付けた状態においてもサムターン回しを防止できる電子錠を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態の一観点に係る電子錠は、既設の扉のサムターンに係合して前記サムターンを操作する電子錠であって、手動操作用のノブと、前記ノブに回転軸を介して連結され、前記サムターンに係合するサムターンホルダと、前記ノブが配置される当該電子錠の前面に取り付けられ、前記前面のうち前記ノブの回動範囲の少なくとも一部を覆うよう形成される電子錠用カバーと、前記電子錠用カバーが当該電子錠に取り付けられた状態から取り外されたことを検知する第1検知部を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、サムターンから取り外されたことを検知できる電子錠を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】電子錠の扉への設置状態の一例を示す平面図
図2】電子錠の扉への設置状態の一例を示す側面図
図3】実施形態に係る電子錠用カバーが電子錠に取り付けられた状態を示す斜視図
図4】実施形態に係る電子錠用カバーが電子錠から取り外された状態を示す斜視図
図5】実施形態に係る電子錠用カバーを背面側から視た斜視図
図6】電子錠用カバーの取り外し検知に関する制御部の機能ブロック図
図7】電子錠用カバーの取り外し検知制御のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0011】
なお、以下の説明において、X方向、Y方向、Z方向は互いに垂直な方向である。X方向は扉40の上下方向であり鉛直方向である。Y方向は扉40の左右幅方向であり水平方向である。Z方向は、扉40のサムターン41や、電子錠のサムターンホルダ9の回転軸の延在方向であり、水平方向である。また、図1に示す電子錠1の設置例では、X方向及びY方向が扉40の電子錠1を設置する面40Aの延在方向であり、X方向が電子錠1の長手方向であり、Y方向が電子錠の短手方向である。以下の説明では、X正方向側を「上側」、X負方向側を「下側」と表記する場合がある。Z正方向側を「前側」や「屋内側」、Z負方向側を「裏側」や「背面側」、「屋外側」などと表記する場合がある。
【0012】
<電子錠の概略構成>
まず図1図2を参照して、電子錠1の概略構成について説明する。図1は、電子錠1の扉40への設置状態の一例を示す平面図である。図2は、電子錠1の扉40への設置状態の一例を示す側面図である。なお、図1では、図示の都合上、電子錠1のノブ3のツマミ部3Bと、サムターン41のツマミ部42の長手方向が直交するよう図示しているが、実装の際には図2に示すように同方向であるのが好ましい。
【0013】
図1図2に示すように、電子錠1は、既設の扉40の室内側の面40Aに設けられるサムターン41に後付けされるものである。サムターン41は、扉40の解錠及び施錠を操作するための要素であり、例えばZ正方向側の端面に設けられるツマミ部42をユーザが回転軸43まわりに回転操作することによって解錠や施錠を行うことができる。周知のサムターン41は、例えば円錐台形状であり、ツマミ部42は、その円形の端面において、回転軸43を通り、かつ、端面の円形状の直径に沿って延在するよう形成される。
【0014】
電子錠1は、このような本来手動で操作するサムターン41を自動で回転操作するための装置である。
【0015】
電子錠1は、Z方向に対向配置される前面2A及び背面2Bと、Y方向に対向配置される一対の側面2C、2Dと、Z方向に対向配置される上面2Eと下面2Fとを有する筐体2を備える。また、図2に示すように、筐体2は、Z負方向側を向く背面2Bの下側約半分が切り取られ、側面2C、2D及び下面2Fと共にZ正方向側に凹んで形成されている。背面2B下側凹んだ部分には、扉40のサムターン41のツマミ部42に係合するサムターンホルダ5が設けられている。
【0016】
サムターンホルダ5は、電子錠1の筐体2の内部に設けられるモータなどの動力源(図示せず)によって、図2に示す回転軸4まわりに回転駆動される。サムターンホルダ5は、例えばZ方向を軸方向とする略円柱状に形成され、Z負方向側の端面には、回転中心を通り、かつ、直径方向に延在する溝部51が形成されている。サムターンホルダ5の回転軸4は、サムターン41の回転軸43と同軸上となるように設置されるのが好ましい。溝部51は、サムターン41のツマミ部42が挿入できる幅で形成される。
【0017】
電子錠1は、サムターンホルダ5の溝部51にサムターン41のツマミ部42が挿入された状態で、筐体2の背面2Bが扉40の室内側の面40Aと面接触するように扉40に設置される。そして、このような設置状態において、モータなどの駆動源によりサムターンホルダ5を回転駆動させることによって、溝部51に挿入されているサムターン41を回転操作する。
【0018】
電子錠1の筐体2の前面2Aには、サムターンホルダ5の反対側の位置に、ユーザが手動により操作可能なノブ3が設けられている。ノブ3は、例えば図1に示すようにノブ3の回転軸に直交する円形面3Aと、この円形面3Aの中央部に設けられた略半月状のツマミ部3Bとを有している。ノブ3には、回転軸4を介してサムターンホルダ5が固定され、ノブ3とともにサムターンホルダ5とが回転する。ユーザはノブ3を操作することによってサムターン41を手動でも回転操作することができる。
【0019】
電子錠1は、スマートフォンや制御盤等のコントローラ(図示せず)から無線または有線により操作指示を受けて対応する動作(施錠、解錠等)を行うようになっている。無線の方式としては、Bluetooth(登録商標)やWiFi(登録商標)等が用いられる。
【0020】
後付けタイプの電子錠1では、図1図2に示すような扉40への設置時には、サムターンホルダ5によりサムターン41のツマミ部42を挟持する状態を維持するために、電子錠1の筐体2を扉40の面40Aなどサムターン41の周囲に固定する必要がある。電子錠1を扉40に固定する手法としては、主に両面テープが用いられる。例えば筐体2の背面2Bが扉40の面40Aと面接触できるため、この背面2Bに両面テープを貼付して扉40に接着することによって、電子錠1を扉40に設置できる。
【0021】
なお、図1図2の例では、電子錠1の筐体2の長手方向が扉40の上下方向(X方向)となる向きで電子錠1を扉40に設置する場合を例示したが、電子錠1は扉40に対して任意の方向に設置することができる。例えば電子錠1の筐体2の長手方向が扉40の左右方向(Y方向)となる向きで電子錠1を扉40に設置してもよい。要は、電子錠1のサムターンホルダ5がサムターン41のツマミ部42と係合できればよい。
【0022】
図1に示すように、電子錠1の筐体2の短手方向(図1ではY方向)の中心を通り、長手方向(図1ではX方向)に沿って延在する中心線C上に、サムターンホルダ5及びノブ3の回転軸4が配置される。これにより、上述のように扉40に対する電子錠1の設置方向を変更する際にも、中心線Cを基準とすればサムターンホルダ5や回転軸4の位置を容易に把握できるので、サムターンホルダ5のサムターン41への係合作業を容易にできる。
【0023】
<電子錠用カバーの構成>
次に図3図5を参照して、本実施形態に係る電子錠用カバー10について説明する。図3は、実施形態に係る電子錠用カバー10が電子錠1に取り付けられた状態を示す斜視図である。図4は、実施形態に係る電子錠用カバー10が電子錠1から取り外された状態を示す斜視図である。図5は、実施形態に係る電子錠用カバー10を背面側から視た斜視図である。
【0024】
図3図4に示すように、本実施形態の電子錠1には、電子錠用カバー10が取り付け可能である。電子錠用カバー10は、カバー本体11と、ノブ収容部12とを有する。
【0025】
カバー本体11は、電子錠1のノブ3が配置される電子錠1の前面2Aに取り付けられ、ノブ3の回動範囲を覆うよう形成される。
【0026】
ノブ収容部12は、カバー本体11のうち前面2Aと対向して設けられ、ノブ3の回動が可能な空間を形成する。本実施形態では、ノブ3は円形面3Aの中心を回転軸として、略半月状のツマミ部3Bが回動するので、このツマミ部3Bが回動する際に通過する領域を包含できるようにドーム状の空間を形成するよう、カバー本体11からZ正方向側に突出して形成される。この例では、ノブ収容部12は、図5に示すように、電子錠1側から視たときに半球状の凹部として形成されている。
【0027】
特に本実施形態では、電子錠用カバー10のカバー本体11は、電子錠1の筐体2の前面2Aと対向配置される対向壁111を有する。対向壁111は、前面2Aのうちノブ3が配置される部分以外の全体を覆うよう形成される。つまり対向壁111は、電子錠1の筐体2の前面2Aとほぼ同形状の略矩形状に形成されている。また、対向壁111は、Z方向に所定の厚さを有する板状に形成され、Z負方向側の主面が前面2Aと対向するよう配置される。
【0028】
ノブ収容部12は、カバー本体11の対向壁111に設けられる。ノブ収容部12は、対向壁111よりも前面2Aから離れる側、すなわちZ正方向側に窪んで形成される。つまり、ノブ収容部12は電子錠1のノブ3よりもZ正方向側に突出している。ノブ収容部12は、対向壁111と一体的に形成される。
【0029】
電子錠1のノブ3は、図1図2を参照して説明したように、回転軸4を通り径方向に延在するツマミ部3Bを有し、ツマミ部3Bは回転軸4上の中央部が最も突出量が大きく、径方向外側に進むほど突出量が小さくなる円弧形状である。そして、第1実施形態では、図3図5に示すように、ノブ収容部12は、このようなノブ3の円弧形状のツマミ部3Bの回動が可能な球冠形状に形成される。
【0030】
カバー本体11は、略矩形状の対向壁111の外縁部分に、Z負方向側に突出して形成される外枠112を有する。外枠112は、電子錠1の筐体2のZ正方向側の端部に篏合可能に形成される。外枠112が筐体2に篏合した状態において、対向壁111が筐体2の前面2Aと対向して配置され、かつ、Z方向から視たときに前面2Aと重畳して配置される。
【0031】
外枠112は、図5に示すように、筐体2の形状に沿ってZ負方向側から視た形状が略矩形状に形成される。また、外枠112は、略矩形状に沿った周方向に沿って所定の厚さを有する板状に形成される。なお、外枠112の厚さは、対向壁111の厚さと略同一であるのが好ましい。
【0032】
外枠112は、上面部112Aと、下面部112Bと、一対の側面部112C、112Dとを有する。外枠112が筐体2に篏合したときに、上面部112Aは筐体2の上面2Eと対向配置され、下面部112Bは筐体2の下面2Fと対向配置され、一方の側面部112Cは筐体2の一方の側面2Cと対向配置され、他方の側面部112Dは筐体2の他方の側面2Dと対向配置される。
【0033】
ここで、図1図2に示すように、電子錠1では、ノブ3は筐体2の前面2Aの長手方向の一方の端部側(図1図2の例ではX負方向側)に配置される。サムターンホルダ5は前面2Aと反対側の背面2Bに、前面2A側から視たときにノブ3と重畳する位置に配置される。図2に示すように、筐体2の背面2Bのうちサムターンホルダ5が配置される部分は、扉40との間に隙間を空けて形成される。つまり、電子錠1の背面2Bは、扉40と接触する第1背面2B1と、第1背面2B1に対してZ正方向側に窪み、サムターンホルダ5が設置される第2背面2B2とを有する。前面2Aに対しては、第1背面2B1よりも第2背面2B2のほうが近い。
【0034】
また、筐体2の一対の側面2C、2Dは、上述の第1背面2B1と前面2Aとの間に配置される第1側面2C1、2D1と、第2背面2B2と前面2Aとの間に配置される第2側面2C2、2D2、とを有する。なお、図2には、一対の側面のうち側面2Cの第1側面2C1と第2側面2C2のみが図示されているが、図2の図面奥側に配置される側面2Dも同様に第1側面2D1と第2側面2D2とを有する。上述のように、前面2Aに対しては、第1背面2B1よりも第2背面2B2のほうが近いので、第2側面2C2、2D2のZ方向の寸法は、第1側面2C1、2D1のZ方向の寸法より短く形成される。
【0035】
カバー本体11の一対の側面部112C、112Dには、電子錠1の筐体2の前面2Aの短手方向(Y方向)の両側からそれぞれ第2背面2B2側に延在して、第2背面2B2に係止可能な一対の係止部113、114が設けられる。係止部113、114は、それぞれ第2側面2C2、2D2と対向するX方向の位置に配置される。カバー本体11は、外枠112が電子錠1の筐体2に篏合され、さらに係止部113、114が第2背面2B2に係合することによって、電子錠1の筐体2に連結固定される。
【0036】
また、係止部113、114は、前面2Aの長手方向(X方向)の両側に、第2背面2B2側の端部から前面2A側に沿って設けられる切り欠き113A、114Aを有する。また、係止部113、114は、第2背面2B2側の端部から第2背面2B2の短手方向(Y方向)の中央側に屈曲して形成される爪113B、114Bを有する。この構成により、係止部113、114が筐体2に沿って挿入される際に、それぞれ第2側面2C2、2D2側に突出している爪113B、114Bが第2側面2C2、2D2に突き当たることによって、係止部113、114が切り欠き113A、1114Bに沿って筐体2のY方向外側に弾性変形して湾曲する。これにより、爪113B、114Bを第2側面2C2、2D2に沿って移動しやすくでき、係止部113、114の挿入を容易にできる。また、爪113B、114Bが第2背面2B2よりZ負方向側に進出した後には、切り欠き113A、114Aによって筐体2のY方向外側に湾曲していた係止部113、114が弾性復帰して、爪113B、114Bがそれぞれ第2側面2C2、2D2よりY方向の中心側へ入り込み、第2背面2B2に係止される。
【0037】
このように第1実施形態の電子錠用カバー10は、球冠形状のノブ収容部12を備えることによって、電子錠1への取り付け時に電子錠1のノブ3の全体を覆うことが可能となる。これにより、電子錠1に設けられる手動操作用のノブ3を介したサムターン回しを防止できる。
【0038】
また、図3図4に示すように、電子錠1は、筐体2の前面2Aに、電子錠1の動作状態を点灯表示する光源6を有する。電子錠用カバー10は、カバー本体11のうち光源6と重なる位置に開口部116が設けられる。本実施形態では、図1に示すように、光源6は筐体2の中心線C上に配置され、中心線Cに沿った細長い形状で形成される。また、図3図4に示すように、光源6は筐体2の前面2Aの上端と、上面2Eの前端との間に亘って配置される。開口部116も、中心線C上に配置され、カバー本体11の対向壁111の上端と、上面部112Aの前端との間に亘って、光源6の外形に沿って形成される。これにより、電子錠1に電子錠用カバー10を取り付けた状態でも、電子錠1の光源6が外部に露出するので、利用者が電子錠1の動作状態を視認可能となる。
【0039】
なお、開口部116には導光材が設けられる構成としてもよい。これにより、光源6の点灯状態や、点灯色などを外部からより視認しやすくできる。
【0040】
また、カバー本体11と電子錠1とを繋ぐ紐やワイヤなどの線状部材を備える構成でもよい。これにより、電子錠用カバー10を電子錠1と常時つなげておくことができるので、電子錠1から電子錠用カバー10を取り外している状態でも、カバーの紛失を抑制できる。
【0041】
なお、図3図4の例では、カバー本体11は電子錠1の筐体2の前面2Aの全体を覆うよう形成される構成を例示しているが、カバー本体11は、前面2Aのうち少なくともノブ3の回動範囲を覆うように形成されればよい。要は、カバー本体11は、前面2Aのうち少なくともノブ収容部12が設置される範囲を覆うよう形成されればよい。言い換えると、カバー本体11の対向壁111は、前面2Aのうちノブ3が配置される部分以外の一部、かつ、ノブ収容部12が配置される前面2Aの一部を少なくとも覆うよう形成されればよい。
【0042】
また、図3図4の例では、ノブ収容部12がノブ3の回動範囲の全体を覆う構成を例示しているが、ノブ収容部12はノブ3の回動範囲の少なくとも一部を覆うよう形成されればよく、例えばノブ収容部12の一部が開口される形状でもよい。要は、ノブ収容部12は、ノブ3の回動が可能な空間を形成できればよい。ノブ収容部12によるノブ3を覆う範囲は、少なくともサムターン回しのための工具がノブ3と接触することを防げる程度であればよい。例えば、施錠時における電子錠1のノブ3のツマミ部3Bの長手方向に沿って、ノブ収容部12にスリットを設けて一部開口する構成や、ノブ収容部12を網目状に形成する構成や、ノブ収容部12の任意の位置に穴を設ける構成などが挙げられる。
【0043】
電子錠用カバー10の形状は、図3図4に例示した本実施形態のものに限られない。電子錠用カバー10は、カバー本体11とノブ収容部12とを備え、カバー本体11は、ノブ3が配置される電子錠1の前面2Aに取り付けられ、前面2Aのうち少なくとも一部を覆うよう形成されるものであり、ノブ収容部12は、カバー本体11の前面2Aと対向する部分に設けられ、ノブ3の回動範囲の少なくとも一部を覆ってノブ3の回動が可能な空間を形成するものであればよい。
【0044】
また、本実施形態では、ノブ収容部12のX正方向側に磁石収容部13が設けられる。磁石収容部13は、ノブ収容部12と同様に、カバー本体11からZ正方向側に突出して形成される。また、磁石収容部13は、カバー本体11のY方向の略中央の位置に配置される。そして、図5に示すように、この磁石収容部13に永久磁石20が設置されている。なお、磁石収容部13は、少なくともZ負方向側から永久磁石20を収容できる形状であればよく、必ずしもカバー本体11からZ正方向側に突出する形状でなくてもよい。
【0045】
一方、図4に示すように、電子錠1の筐体2の内部には、磁気センサ21が設置されている。磁気センサ21は、例えば電子錠用カバー10が電子錠1に取り付けられた状態において、磁石20と対向配置される位置に設置されるのが好ましい。本実施形態では、磁石20と磁気センサ21は、共に図1に示した電子錠1の中心線C上に配置され、X方向の高さ位置も揃えられて配置される。永久磁石20と磁気センサ21との組は、電子錠用カバー10が電子錠1に取り付けられた状態から取り外されたことを検知する「第1検知部」の一例である。
【0046】
また、電子錠1の筐体2の内部にはエンコーダ22が設置される。エンコーダ22は、ノブ3を介してサムターン41が回転されたことを検知する「第2検知部」の一例である。エンコーダ22は、例えば筐体2内のノブ3やサムターンホルダ5の駆動系の近傍に配置されて、駆動系に含まれるギヤ等の回転要素の回転量を計測することができる。上述のように、電子錠1がサムターン41に取り付けられる際には、サムターンホルダ5がツマミ部42を介してサムターン41と連結される。つまり、サムターンホルダ5や、サムターンホルダ5と同期して回転するノブ3の回転を検知できれば、サムターン41の回転も検知可能である。そこで本実施形態では、エンコーダ22の上記の機能を利用して、ノブ3を介してサムターン41が回転されたことを検知する構成としている。
【0047】
また、電子錠1の筐体2の内部には制御部23が設置される。制御部23は、電子錠1の動作を制御する。特に本実施形態では、制御部23は、電子錠1の登録者以外によって電子錠用カバー10が電子錠1から取り外されたことを検知する機能や、電子錠1の登録者以外によって電子錠用カバー10のノブ3を介したサムターン41が回転されたことを検知する機能や、これらの事象が発生したときに登録者にその旨を報知する機能、などを有する。
【0048】
<電子錠用カバーの取り外し検知>
図6は、電子錠用カバーの取り外し検知に関する制御部23の機能ブロック図である。図6に示すように、制御部23は、監視制御部24と、カバー取り外し検知部25と、第1報知部26と、サムターン回転検知部27と、第2報知部28と、を有する。
【0049】
監視制御部24は、予め登録されている電子錠1のユーザ(登録者)のスマートフォン30などの端末装置と通信可能に接続されており、スマートフォン30からの指令に応じて取り外し監視の実施や停止を制御する。また、監視制御部24は、予め登録者のスマートフォン30の識別情報も登録しており、登録済のスマートフォン30が電子錠1の近傍にあるか否かを判定する。監視制御部24は、登録済のスマートフォン30が電子錠1の近傍にあるか否かの情報をカバー取り外し検知部25やサムターン回転検知部27に出力する。
【0050】
カバー取り外し検知部25は、磁気センサ21の検出情報に基づき、電子錠用カバー10が電子錠1に取り付けられた状態から取り外されたことを検知する。また、カバー取り外し検知部25は、監視制御部24から入力される情報に基づき、登録済のスマートフォン30が電子錠1の近傍にある場合には取り外し検知機能を停止してもよい。カバー取り外し検知部25は、取り外しを検知したとき、その旨の情報を第1報知部26とサムターン回転検知部27に出力する。
【0051】
第1報知部26は、カバー取り外し検知部25により電子錠用カバー10の取り外しが検知されたときに、その旨の第1信号を登録者のスマートフォン30に報知する。
【0052】
サムターン回転検知部27は、エンコーダ22の検知情報に基づき、電子錠1のノブ3を介してサムターン41が回転されたことを検知する。また、サムターン回転検知部27は、監視制御部24から入力される情報に基づき、登録済のスマートフォン30が電子錠1の近傍にある場合には回転操作検知機能を停止してもよい。サムターン回転検知部27は、サムターン41の回転を検知したとき、その旨の情報を第2報知部28に出力する。
【0053】
第2報知部28は、サムターン回転検知部27によりノブ3の回転が検知されたときに、その旨の第2信号を登録者のスマートフォン30に報知する。
【0054】
制御部23は、物理的には、CPU(Central Processing Unit)、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)、入力装置、出力装置、通信モジュール、ハードディスク等の補助記憶装置、などを含むコンピュータシステムや制御基板として構成することができる。図6に示した制御部23の各機能は、CPU、RAM等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPUの制御のもとで通信モジュール、入力装置、出力装置を動作させるとともに、RAM2や補助記憶装置におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
【0055】
図7は、電子錠用カバーの取り外し検知制御のフローチャートである。
【0056】
ステップS1では、監視制御部24により、電子錠用カバー10の取り外しの監視設定がONかOFFかが判定される。監視設定のON、OFFの設定は、登録者のスマートフォン30を介した入力操作によって行うことができる。監視設定がONの場合にはステップS2に進む。一方、監視設定がOFFの場合には監視制御は実施されずに本制御フローを終了する。
【0057】
ステップS2では、監視制御部24により、登録済のスマートフォン30が検知されているか否かが判定される。監視制御部24は、例えば近距離無線通信などを利用して、登録済のスマートフォン30と通信可能であるときに、登録済のスマートフォン30が検知されていると判定できる。登録済のスマートフォン30が検知されている場合(ステップS2のYES)にはステップS3に進み、監視制御が一時停止されてステップS1に戻る。
【0058】
一方、登録済のスマートフォン30が検知されていない場合(ステップS2のNO)にはステップS4に進み、カバー取り外し検知部25により電子錠用カバー10の取り外しの検知の有無が判定される。カバー取り外し検知部25は、例えば電子錠1に設置されている磁気センサ21により計測される磁気が所定値以下になったときに、電子錠用カバー10に設置されている磁石20が所定距離以上離れて、電子錠用カバー10が電子錠1から取り外れたことを判定できる。電子錠用カバー10の取り外しが検知されていない場合(ステップS4のNO)にはステップS1に戻る。
【0059】
一方、電子錠用カバー10の取り外しが検知されている場合(ステップS4のYES)にはステップS5に進み、第1報知部26により、第1の通知、すなわち登録者以外による電子錠用カバー10の電子錠1からの取り外しが発生したことの情報を含む第1信号が、登録者のスマートフォン30に送信される。
【0060】
また、登録者以外による電子錠用カバー10の電子錠1から取り外しが発生したことの情報は、カバー取り外し検知部25からサムターン回転検知部27にも出力されて、ステップS6に進む。
【0061】
ステップS6では、サムターン回転検知部27により、電子錠1のノブ3を介したサムターン41の回転検知の有無が判定される。サムターン回転検知部27は、例えば電子錠1に設置されているエンコーダ22の計測信号を参照して、ノブ3及びサムターンホルダ5の回転を検知したときに、ノブ3を介してサムターン41が回転されたことを判定できる。サムターン41の回転が検知されていない場合(ステップS6のNO)にはステップS1に戻る。
【0062】
一方、サムターン41の回転が検知されている場合(ステップS6のYES)にはステップS7に進み、第2報知部28により、第2の通知、すなわち登録者以外によるノブ3を介したサムターン41の回転操作が発生したことの情報を含む第2信号が、登録者のスマートフォン30に送信される。ステップS7の処理が完了するとステップS1に戻る。
【0063】
本実施形態の電子錠1は、回転操作用のノブ3が配置される前面2Aに取り付けられ、ノブ3の回動範囲を覆うよう形成される電子錠用カバー10を備える。また、電子錠1は、電子錠用カバー10が電子錠1に取り付けられた状態から取り外されたことを検知する第1検知部として、電子錠用カバー10に設置される磁石20と、電子錠1に設置される磁気センサ21とを備える。
【0064】
電子錠1をサムターン41に取り付けた状態では、扉40の屋内側に設けられるサムターン41が電子錠1によって覆われているので、屋外から扉に穴を開けてこの穴から特殊な工具などを使用してサムターン41を回転させて扉40のロックを解除する侵入手口、所謂サムターン回しを困難にできる。ただし、電子錠1の手動操作用のノブ3はサムターンホルダ5を介してサムターン41と連結されているので、サムターン回しと同様の要領で屋外からノブ3を回転させて扉40のロックを解除する状況も考えられる。このような問題に対して本実施形態では、電子錠用カバー10を電子錠1のノブ3の回動範囲を覆うよう電子錠1に取り付けることによって、電子錠1をサムターン41に取り付けた状態でもサムターン回しを困難にできる。
【0065】
ただし、屋外側から電子錠用カバー10を電子錠1から取り外されてしまうと、サムターン回しが行われてしまう可能性がある。例えば、扉40の一部にガラスが設けられる場合には、このガラスを破壊されて破壊箇所から器具や腕を屋内側に入れて電子錠用カバー10が電子錠1から取り外される状況が考えられる。または、扉40に郵便受けがある場合には、郵便受けから器具や腕を屋内側に入れて電子錠用カバー10が電子錠1から取り外される状況も考えられる。このため、サムターン回しをより確実に防止するためには、電子錠用カバー10を電子錠1から取り外されたことを検知できるのが好ましい。
【0066】
このような問題に対して本実施形態では、第1検知部を備えることによって、磁気センサ21により計測される磁気の変動に基づき磁石20が所定距離以上離れたことを検知できる。この検知結果を利用すれば、電子錠用カバー10が電子錠1から所定距離以上離れたこと、すなわち電子錠用カバー10が電子錠1に取り付けられた状態から取り外されたことを精度良く検知できる。この結果、本実施形態の電子錠1は、電子錠1をサムターン41に取り付けた状態においてもサムターン回しをより確実に防止できる。
【0067】
また、本実施形態の電子錠1では、制御部23のカバー取り外し検知部25は、第1検知部(磁石20及び磁気センサ21)により検知された電子錠用カバー10の取り外しが電子錠1の登録者以外によるものか否かを判別する。カバー取り外し検知部25により登録者以外による取り外しと判定されたときに、制御部23の第1報知部26は、その旨の第1信号を登録者に報知する。
【0068】
この構成により、予め登録されている電子錠1のユーザ(登録者)以外の人間による電子錠用カバー10の電子錠1からの取り外しが検知されたことを登録者が迅速に把握することができるので、登録者は警察や管理会社への通報などの対策をより迅速に行うことが可能となり、防犯性能を向上できる。
【0069】
また、本実施形態の電子錠1では、制御部23のサムターン回転検知部27は、第2検知部(エンコーダ22)により検知された電子錠1のノブ3を介したサムターン41の回転操作が電子錠1の登録者以外によるものか否かを判別する。サムターン回転検知部27により登録者以外による回転操作したと判定したときに、制御部23の第2報知部28は、その旨の第2信号を登録者に報知する。
【0070】
この構成により、予め登録されている電子錠1のユーザ(登録者)以外の人間によるサムターン41の回転操作が検知されたことを登録者が迅速に把握することができるので、登録者は警察や管理会社への通報などの対策をより迅速に行うことが可能となり、防犯性能をさらに向上できる。
【0071】
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
【0072】
上記実施形態では、電子錠用カバー10が電子錠1に取り付けられた状態から取り外されたことを検知する第1検知部の一例として、電子錠用カバー10の設置される磁石20と、電子錠に設置される磁気センサ21との組を電子錠1が備える構成を例示したが、磁石20と磁気センサ21の配置は逆でもよい。すなわち、磁石20が電子錠1に設置されて、磁気センサ21が電子錠用カバー10に設置される構成でもよい。なお、この場合、磁気センサ21は電子錠1に設置される制御部23と無線通信を用いて情報を提供する構成とする必要がある。
【0073】
また、上記実施形態では、電子錠用カバー10が電子錠1に取り付けられた状態から取り外されたことを検知する第1検知部の一例として、磁石20と磁気センサ21との組を電子錠1が備える構成を例示したが、電子錠用カバー10の取り外しを検知できれば他の要素を適用してもよい。例えば、電子錠1及び電子錠用カバー10の一方に近接センサを設置する構成や、電子錠1及び電子錠用カバー10の一方に静電容量センサを設置する構成や、電子錠1及び電子錠用カバー10の一方に物理スイッチを設置して、電子錠1と電子錠用カバー10との接触及び離間を検知する構成、などが挙げられる。また、これらの複数の構成を組み合わせて適用してもよい。
【0074】
また、上記実施形態では、ノブ3を介してサムターン41が回転されたことを検知する第2検知部の一例として、電子錠1に設けられるエンコーダ22を適用する構成を例示したが、ノブ3及びサムターンホルダ5の回転や、サムターン41の回転を検知できれば、エンコーダ22以外の他の要素を適用してもよい。例えば、サムターン41の回転を直接検知するセンサを扉40や電子錠1に設ける構成でもよい。
【0075】
上記実施形態では、制御部23のカバー取り外し検知部25が登録者以外による電子錠用カバー10の取り外しが検知された後に、制御部23のサムターン回転検知部27が登録者以外によるサムターン41の回転操作を検知する構成を例示したが、電子錠用カバー10の取り外し検知とサムターン41の回転操作検知とを並行して実施する構成でもよいし、いずれか一方のみを実施する構成でもよい。
【0076】
また、上記実施形態では、登録者以外による電子錠用カバー10の取り外しを検知したときに制御部23の第1報知部26が登録者のスマートフォン30にその旨を報知する構成を例示したが、例えば電子錠1が設置されている扉40の近傍の監視カメラやスピーカなどの外部機器を作動させたり、警察や管理会社へ通報を行うなど、登録者への報知以外の動作を実施する構成でもよい。同様に、登録者以外によるサムターン41の回転操作外しを検知したときにも、登録者への報知以外の動作を実施する構成でもよい。
【符号の説明】
【0077】
1…電子錠、3…ノブ、5…サムターンホルダ、10…電子錠用カバー、11…カバー本体、12…ノブ収容部、20…磁石(第1検知部)、21…磁気センサ(第1検知部)、22…エンコーダ(第2検知部)、23…制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7