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特開2024-119759航空機客室モニュメントアセンブリ内の保護湿気ダム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024119759
(43)【公開日】2024-09-03
(54)【発明の名称】航空機客室モニュメントアセンブリ内の保護湿気ダム
(51)【国際特許分類】
   B64D 11/02 20060101AFI20240827BHJP
【FI】
B64D11/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024020838
(22)【出願日】2024-02-15
(31)【優先権主張番号】18/171,571
(32)【優先日】2023-02-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ワイマン, エリック イーヴァル
(72)【発明者】
【氏名】デヌスキー, マラー
(57)【要約】      (修正有)
【課題】湿気/流体の流れが航空機客室モニュメントフロアから航空機客室モニュメントフロアの直下に位置する隣接するコンパートメントへと進入するのを防止するための、保護湿気ダムを提供する。
【解決手段】湿気ダムアセンブリ20が、航空機客室フロアに固定的に、及び着脱可能に取り付けられるよう構成され、湿気ダムアセンブリ20が、第1の保持具22と第2の保持具42と可撓スリーブ32を含み、可撓スリーブ32が可撓性スリーブ第1末端36aおよび可撓スリーブ第2末端38aをさらに含み、可撓スリーブ第1末端36a周縁部が、第1の保持具22と第2の保持具42との間に固定的に挟まれ、可撓スリーブ第2末端38aに係合するよう構成された可撓スリーブ保持具ストラップ39であって、可撓スリーブ第2末端38a周縁部の寸法を、初期周縁部の寸法から変更するように構成された可撓スリーブ保持具ストラップ39を含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空機客室モニュメントアセンブリ(13)であって、
航空機客室フロア(14a)であって、航空機客室フロア第1側面(14b)及び航空機客室フロア第2側面(14c)を含み、前記航空機客室フロアが、航空機客室フロア貫通孔(14d)をさらに含み、前記航空機客室フロア貫通孔が、前記航空機客室フロア第1側面から前記航空機客室フロア第2側面までの前記航空機客室フロアの厚さを貫通し、前記航空機客室フロア貫通孔が航空機客室フロア貫通孔周面(14e)を含む、航空機客室フロア(14a)と、
前記航空機客室フロア貫通孔周面に対して固定的に、及び着脱可能に取り付けられる湿気ダムアセンブリ(20)であって、前記湿気ダムアセンブリ(20)が、
第1の保持具(22)であって、第1の保持具壁(24)を含み、前記第1の保持具壁が、第1保持具壁第1側面周縁部(26b)を有する第1保持具壁第1側面を含み、前記第1の保持具壁が、第1保持具壁第2側面周縁部(28b)を有する第1保持具壁第2側面をさらに含み、前記第1保持具壁第2側面周縁部が、第1保持具貫通孔(30)を画定し、前記第1の保持具が、第1保持具フランジ(24b)をさらに含み、前記第1保持具フランジが、前記航空機客室フロア第1側面に接触するよう構成され、前記第1保持具フランジが、前記航空機客室フロア貫通孔内で前記第1の保持具を保持するようさらに寸法決定される、第1の保持具(22)、
第2の保持具(42)であって、第2の保持具壁(44)を含み、前記第2の保持具壁が、第2保持具壁第1側面周縁部(46b)を有する第2保持具壁第1側面を含み、前記第2の保持具壁が、第2保持具壁第2側面周縁部(48b)を有する第2保持具壁第2側面をさらに含み、前記第2の保持具壁が、前記第1の保持具壁と嵌合するよう構成される、第2の保持具(42)、
可撓スリーブ(32)であって、可撓スリーブ第1側面(34a)及び可撓スリーブ第2側面(34b)を含み、前記可撓スリーブが、可撓スリーブ第1末端周縁部(36b)を有する可撓スリーブ第1末端(36a)をさらに含み、前記可撓スリーブが、可撓スリーブ第2末端周縁部(38b)を有する可撓スリーブ第2末端(38a)をさらに含み、前記スリーブ第1末端周縁部が、前記第1の保持具壁(24)と前記第2の保持具壁(44)との間に固定的に挟まれる、可撓スリーブ(32)、及び、
前記可撓スリーブ第2末端に係合するよう構成された可撓スリーブ保持具ストラップであって、前記可撓スリーブ第2末端周縁部の寸法を変更するようさらに構成された可撓スリーブ保持具ストラップ
を含む、
前記湿気ダムアセンブリ(20)と、
を備えた、航空機客室モニュメントアセンブリ(13)。
【請求項2】
前記スリーブ第1末端周縁部が、前記第1保持具壁第1側面(26a)と前記第2保持具壁第2側面(48a)との間に固定的に挟まれる、請求項1に記載の航空機客室モニュメントアセンブリ。
【請求項3】
前記可撓スリーブ第1末端周縁部が、前記第1保持具壁第2側面(28a)と第2保持具壁第1側面(46a)との間に固定的に挟まれる、請求項1に記載の航空機客室モニュメントアセンブリ。
【請求項4】
前記可撓スリーブが、前記可撓スリーブ第1末端から前記可撓スリーブ第2末端まで延びる可撓スリーブ選択長をさらに含む、請求項1に記載の航空機客室モニュメントアセンブリ。
【請求項5】
前記第2の保持具が、前記第1の保持具と嵌合するよう構成され、前記可撓スリーブ第1末端が、前記第1の保持具と前記第2の保持具との間に摩擦適合により固定的に、及び着脱可能に保持されるよう構成される、請求項1に記載の航空機客室モニュメントアセンブリ。
【請求項6】
前記可撓スリーブ保持具ストラップ(39)が第1の接続具(40a)をさらに含み、前記第1の接続具が、航空機客室モニュメント構造(41)に固定的に取り付けられた第2の接続具(40b)に着脱可能に係合するよう構成される、請求項1に記載の航空機客室モニュメントアセンブリ。
【請求項7】
前記可撓スリーブが管状構成を含む、請求項1に記載の航空機客室モニュメントアセンブリ。
【請求項8】
前記管状構成が円錐台状構成を含む、請求項7に記載の航空機客室モニュメントアセンブリ。
【請求項9】
請求項1に記載の航空機客室モニュメントアセンブリを備えた航空機。
【請求項10】
装置であって、
航空機客室フロアに対して固定的に、及び着脱可能に取り付けられる湿気ダムアセンブリを備え、前記湿気ダムアセンブリが、
第1の保持具(22)であって、第1の保持具壁(24)を含み、前記第1の保持具壁が、第1保持具壁第1側面周縁部(26b)、第1保持具壁第2側面周縁部(28b)を含み、前記第1保持具壁第2側面周縁部が、第1保持具貫通孔(30)を画定し、前記第1の保持具が、第1保持具フランジ(24b)をさらに含み、前記第1保持具フランジが、航空機客室フロア第1側面に接触するよう構成され、前記第1保持具フランジが、航空機客室フロア貫通孔内で前記第1の保持具を保持するようさらに寸法設定される、第1の保持具(22)と、
第2の保持具(42)であって、第2の保持具壁(44)を含み、前記第2の保持具壁が、第2保持具壁第1側面周縁部(46b)を有する第2保持具壁第1側面を含み、前記第2の保持具壁が、第2保持具壁第2側面周縁部(48b)を有する第2保持具壁第2側面をさらに含み、前記第2の保持具壁が、前記第1の保持具壁と嵌合するよう構成される、第2の保持具(42)と、
可撓スリーブ(32)であって、可撓スリーブ第1側面(34a)及び可撓スリーブ第2側面(34b)を含み、前記可撓スリーブが、可撓スリーブ第1末端周縁部(36b)を有する可撓スリーブ第1末端(36a)をさらに含み、前記可撓スリーブが、可撓スリーブ第2末端周縁部(38b)を有する可撓スリーブ第2末端(38a)をさらに含み、前記可撓スリーブ第1末端周縁部が、前記第1の保持具壁(24)と前記第2の保持具壁(44)との間に固定的に挟まれる、可撓スリーブ(32)と、
前記可撓スリーブ第2末端に係合するよう構成された可撓スリーブ保持具ストラップであって、前記可撓スリーブ第2末端周縁部の寸法を変更するようさらに構成された可撓スリーブ保持具ストラップと、
を含む、装置。
【請求項11】
前記可撓スリーブ第1末端周縁部が、前記第1保持具壁第1側面(26a)と前記第2保持具壁第2側面(48a)との間に固定的に、及び着脱可能に挟まれる、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記可撓スリーブ第1末端周縁部が、第1保持具壁第2側面(28a)と第2の保持具壁第1側面(46a)との間に固定的に、及び着脱可能に挟まれる、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記可撓スリーブが、前記可撓スリーブ第1末端から前記可撓スリーブ第2末端まで延びる可撓スリーブ選択長をさらに含む、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記第2の保持具が、前記第1の保持具と嵌合するよう構成され、前記可撓スリーブ第1末端が、前記第1の保持具と前記第2の保持具との間に摩擦適合により固定的に、及び着脱可能に保持されるよう構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項15】
前記可撓スリーブ保持具ストラップ(39)が第1の接続具(40a)をさらに含み、前記第1の接続具が、航空機客室モニュメント構造(41)に固定的に取り付けられた第2の接続具に着脱可能に係合するよう構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項16】
前記可撓スリーブが管状構成を含む、請求項10に記載の装置。
【請求項17】
前記管状構成が円錐台状構成を含む、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
方法(200)であって、
航空機客室フロアに湿気ダムアセンブリを配設すること(202)を含み、前記航空機客室フロアが航空機客室フロア開孔を含み、前記湿気ダムアセンブリが、
第1の保持具(22)であって、第1の保持具壁(24)を含み、前記第1の保持具壁が、第1の保持具壁第1側面周縁部(26b)を有する第1の保持具壁第1側面を含み、前記第1の保持具壁が、第1の保持具壁第2側面周縁部(28b)を有する第1の保持具壁第2側面をさらに含み、前記第1の保持具壁第2側面周縁部が、第1の保持具貫通孔(30)を画定し、前記第1の保持具が、第1保持具フランジ(24b)をさらに含み、前記第1保持具フランジが、航空機客室フロア第1側面に接触するよう構成され、前記第1保持具フランジが、航空機客室フロア貫通孔内で前記第1の保持具を保持するようさらに構成される、第1の保持具(22)と、
第2の保持具(42)であって、第2の保持具壁(44)を含み、前記第2の保持具壁が、第2保持具壁第1側面周縁部(46b)を有する第2保持具壁第1側面を含み、前記第2の保持具壁が、第2保持具壁第2側面周縁部(48b)を有する第2保持具壁第2側面をさらに含み、前記第2の保持具が、前記第1の保持具と嵌合するよう構成される、第2の保持具(42)と、
可撓スリーブ(32)であって、可撓スリーブ第1側面(34a)及び可撓スリーブ第2側面(34b)を含み、前記可撓スリーブが、可撓スリーブ第1末端周縁部(36b)を有する可撓スリーブ第1末端(36a)をさらに含み、前記可撓スリーブが、可撓スリーブ第2末端周縁部(38b)を有する可撓スリーブ第2末端(38a)をさらに含み、前記可撓スリーブ第1末端周縁部が、前記第1の保持具壁(24)と前記第2の保持具壁(44)との間に固定的に挟まれる、可撓スリーブ(32)と、
前記可撓スリーブ第2末端に係合するよう構成された可撓スリーブ保持具ストラップであって、前記可撓スリーブ第2末端周縁部の寸法を変更するようさらに構成された可撓スリーブ保持具ストラップと、
を含む、方法(200)。
【請求項19】
湿気の流れが航空機客室フロア開孔を通るのを防止すること(304)
をさらに含む、請求項18に記載の方法(300)。
【請求項20】
前記航空機客室フロア貫通孔の航空機客室フロア開孔周面の、可撓スリーブ第1末端/第1の保持具/第2の保持具の接続部分(21、121)において、前記湿気ダムアセンブリの前記可撓スリーブ第1末端を固定的に、及び着脱可能に取り付けることにより、前記航空機客室フロア開孔をシールすること(402)
をさらに含む、請求項18に記載の方法(400)。
【請求項21】
前記可撓スリーブ第1末端周縁部が、第1保持具壁第1側面(26a)と第2保持具壁第2側面(48a)との間に固定的に、及び着脱可能に挟まれる、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記可撓スリーブ第1末端周縁部が、第1保持具壁第2側面(28a)と第2の保持具壁第1側面(46a)との間に固定的に、及び着脱可能に挟まれる、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、湿気及び/又は流体の流れの制御、そうでなければ当該流れの方向付けの分野に関する。特に、本開示は、湿気及び/又は流体の流れが航空機客室フロアアセンブリを通って流れるのを防止するための装置、システム、及び方法の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
旅客機は通常、航空機客室モニュメント(cabin monument)(例えば、航空機客室化粧室、航空機客室ガレーなど)の内部又はその近くに航空機客室フロア区分を有しうる。このような航空機客室モニュメントは、配管要素を介して、例えば飲用水供給設備、雑用水供給設備、飲用水タンク、廃水タンクなどにアクセスすることができ又はそうでなければこれらと連通することができる。例えば、航空機客室モニュメント内及び/又は航空機客室モニュメントの下に見られる様々な配管要素(例えばパイプ、導管、ポンプ、フィルタ、防臭弁など)は、(例えば、シンク又はトイレなどを介して)航空機客室化粧室、又は(例えば、シンクなどを介して)航空機客室ガレーでありうる航空機モニュメント内へと真水、飲用水、廃水などを案内する役割を果たし、又は上記航空機モニュメントから離れるよう雑排水、飲用水、廃水などを方向付ける役割を果たしうる。幾つかの配管要素は、客室フロアの直下に位置する配管から、客室モニュメントフロアにおける孔を介して、航空機客室モニュメント内に収容されておりかつモニュメントフロアより上方に位置する配管アセンブリ内へと延びうる。
【0003】
湿気、水などがあることに影響を受けやすい可能性がある装置格納部(例えば、エレクトロニクス格納部、他の電気的又は非電気的構成要素など)が、客室フロアの直下の領域内に位置する可能性があり、かつ、航空機モニュメント内へと方向付けられ又は航空機モニュメントから離れるよう方向付けられた湿気源の「流れる近傍に(flowing proximity)」に存在しうる。客室フロアの直下に位置しうるこのような装置格納部には、航空機客室モニュメントから航空機客室モニュメントフロア開孔を介して、影響を受けやすい装置格納部内へと入りうる大量の湿気(大量の水、廃水、汚水などを含む)が浸み込みうる。
【0004】
従来技術として明示的に特定されていない限り、本明細書の記載は、単に「背景技術」の部分に含まれてることだけでは従来技術として認められない。
【発明の概要】
【0005】
本態様に従って、航空機客室モニュメントアセンブリが開示され、航空機客室モニュメントアセンブリが航空機客室フロアを備え、航空機客室フロアが、航空機客室に対して露出した航空機客室フロア第1側面、及び航空機客室フロア第2側面を含み、航空機客室フロアが、航空機客室フロア貫通孔をさらに含み、航空機客室フロア貫通孔が、航空機客室フロア第1側面から航空機客室フロア第2側面までの航空機客室フロアの厚さを貫通し、航空機客室フロア貫通孔が航空機客室フロア貫通孔周面を含む。航空機客室モニュメントアセンブリが、航空機客室フロア貫通孔周面に固定的に、及び着脱可能に取り付けられる湿気ダムアセンブリをさらに含む。湿気ダムアセンブリが、第1の保持具を含み、第1の保持具が第1の保持具壁を含み、第1の保持具壁が、第1保持具壁第1側面周縁部(本明細書では「第1保持具壁第1側面外側周縁部」とも同等に称される)を有する第1保持具壁第1側面を含み、第1の保持具壁が、第1の保持具壁第2側面(内側)周縁部(本明細書では「第1保持具第1壁第2側面内側周縁部」とも同様に称される)を有する第1の保持具壁第2側面をさらに含み、第1保持具第2側面周縁部が、第1保持具貫通孔を画定し、第1の保持具が、第1の保持具と一体化しうる第1保持具フランジをさらに含み、第1保持具フランジが、航空機客室フロア第1側面と接触するよう構成され、第1保持具フランジが、航空機客室フロア貫通孔内で第1の保持具を保持するようさらに寸法設定される。湿気ダムアセンブリが、第2の保持具をさらに含み、第2の保持具が第2の保持具壁を含み、第2の保持具壁が、第2保持具壁第1側面周縁部を有する第2保持具壁第1側面を含み、第2の保持具壁が、第2保持具壁第2側面周縁部を有する第2保持具壁第2側面をさらに含み、第2の保持具壁が、第1の保持具壁と嵌合するよう構成される。湿気ダムアセンブリが、管状の可撓スリーブでありうる可撓スリーブをさらに含み、可撓スリーブが、可撓スリーブ第1側面及び可撓スリーブ第2側面を含み、可撓スリーブが可撓スリーブ第1末端をさらに含み、可撓スリーブ第1末端が、可撓スリーブ第1末端開孔に可撓スリーブ第1末端周縁部を有し、可撓スリーブが可撓スリーブ第2末端をさらに含み、可撓スリーブ第2末端が、可撓スリーブ第2末端開孔に可撓スリーブ第2末端周縁部を有する。可撓スリーブ第1末端周縁部が、第1の保持具壁と第2の保持具壁との間に固定的に挟まれ、さらに着脱可能に挟まれうる。湿気ダムアセンブリが、可撓スリーブ第2末端に係合するよう構成された可撓スリーブ保持具ストラップであって、可撓スリーブ第2末端周縁部の寸法を、初期周縁部の寸法から変更(例えば、縮小)するようさらに構成された可撓スリーブ保持具ストラップをさらに含む。
【0006】
他の態様において、可撓スリーブ第1末端周縁部が、第1保持具壁第1側面(本明細書では「第1保持具壁外側とも同等に称される)と、第2保持具壁第2側面(本明細書では「第2保持具壁内側」とも同等に称される)と、の間に固定的に挟まれる。
【0007】
他の態様において、可撓スリーブ第1末端周縁部が、第1保持具壁第2側面(本明細書では「第1保持具壁内側」とも同等に称される)と、第2保持具壁第1側面(本明細書では「第2保持具壁外側」とも同等に称される)と、の間に固定的に挟まれる。
【0008】
他の態様において、可撓スリーブ第1末端が、第1の保持具壁と第2の保持具壁との間に固定的に、及び着脱可能に挟まれる。
【0009】
さらなる態様において、可撓スリーブが、可撓スリーブ第1末端から可撓スリーブ第2末端まで延びる可撓スリーブ選択長をさらに含む。
【0010】
他の態様において、第2の保持具が、第1の保持具と嵌合するよう構成され、可撓スリーブ第1末端が、第1の保持具と第2の保持具との間に摩擦適合により固定的に、及び着脱可能に保持されるよう構成される。
【0011】
他の態様において、可撓スリーブ保持具ストラップが第1の接続具をさらに含み、第1の接続具が、航空機客室モニュメント構造に固定的に取り付けられた第2の接続具に着脱可能に係合するよう構成される。
【0012】
他の態様において、可撓スリーブが管状構成を含む。
【0013】
さらなる態様において、可撓スリーブの管状構成が、円錐台状構成を含む。
【0014】
さらなる態様に従って、航空機が、本明細書に記載されたタイプの湿気ダムアセンブリを含む航空機客室モニュメントアセンブリを備える。
【0015】
さらなる本態様が、湿気ダムアセンブリを含む装置に関し、湿気ダムアセンブリが、航空機客室フロアに固定的に、及び着脱可能に取り付けられるよう構成され、湿気ダムアセンブリが、第1の保持具を含み、第1の保持具が第1の保持具壁を含み、第1の保持具壁が、第1保持具壁第1側面周縁部(本明細書では「第1保持具壁第1側面外側周縁部」とも同等に称される)を有する第1保持具壁第1側面と、第1保持具壁第2側面(内側)周縁部(本明細書では「第1保持具壁第2側面内側周縁部」とも同様に称される)を有する第1保持具壁第2側面と、含み、第1保持具第2側面周縁部が、第1保持具貫通孔を画定し、第1の保持具が、第1の保持具と一体化しうる第1保持具フランジをさらに含み、第1保持具フランジが、航空機客室フロア第1側面と接触するよう構成され、第1保持具フランジが、航空機客室フロア貫通孔内で第1の保持具を保持するようさらに寸法設定される。湿気ダムアセンブリが、第2の保持具をさらに含み、第2の保持具が第2の保持具壁を含み、第2の保持具壁が、第2保持具壁第1側面周縁部を有する第2保持具壁第1側面と、第2保持具壁第2側面周縁部を有する第2保持具壁第2側面と、を含み、第2の保持具壁が、第1の保持具壁と嵌合するよう構成される。湿気ダムアセンブリが、管状の可撓スリーブでありうる可撓スリーブをさらに含み、可撓スリーブが、可撓スリーブ第1側面及び可撓スリーブ第2側面を含み、可撓スリーブが可撓スリーブ第1末端をさらに含み、可撓スリーブ第1末端が、可撓スリーブ第1末端開孔に可撓スリーブ第1末端周縁部を有し、可撓スリーブが可撓スリーブ第2末端をさらに含み、可撓スリーブ第2末端が、可撓スリーブ第2末端開孔に可撓スリーブ第2末端周縁部を有する。可撓スリーブ第1末端周縁部が、第1の保持具壁と第2の保持具壁との間に固定的に挟まれ、さらに着脱可能に挟まれうる。湿気ダムアセンブリが、可撓スリーブ第2末端に係合するよう構成された可撓スリーブ保持具ストラップであって、可撓スリーブ第2末端周縁部の寸法を、初期周縁部の寸法から変更(例えば、縮小)するようさらに構成された可撓スリーブ保持具ストラップをさらに含む。
【0016】
他の態様において、第2の保持具が、第1の保持具と嵌合するよう構成され、可撓スリーブ第1末端が、第1の保持具と第2の保持具との間に摩擦適合により固定的に、及び着脱可能に保持されるよう構成される。
【0017】
他の態様において、可撓スリーブ保持具ストラップが第1の接続具をさらに含み、第1の接続具が、航空機客室モニュメント構造に固定的に取り付けられた第2の接続具に着脱可能に係合するよう構成される。
【0018】
さらなる態様が、湿気が航空機フロア開孔を通るのを防止する方法に関し、本方法は、湿気ダムアセンブリを、航空機客室モニュメントフロアでありうる航空機客室フロアに配設することを含み、航空機客室フロアが、航空機客室フロア開孔を含み、湿気ダムアセンブリが、第1の保持具を含み、第1の保持具が第1の保持具壁を含み、第1の保持具壁が、第1保持具壁第1側面周縁部(本明細書では「第1保持具壁第1側面外側周縁部」とも同等に称される)を有する第1保持具壁第1側面と、第1保持具壁第2側面(内側)周縁部(本明細書では「第1保持具壁第2側面内側周縁部」とも同様に称される)を有する第1保持具壁第2側面と、含み、第1保持具第2側面周縁部が、第1保持具貫通孔を画定し、第1の保持具が、第1の保持具と一体化しうる第1保持具フランジをさらに含み、第1保持具フランジが、航空機客室フロア第1側面と接触するよう構成され、第1保持具フランジが、航空機客室フロア貫通孔内で第1の保持具を保持するようさらに寸法設定される。湿気ダムアセンブリが第2の保持具をさらに含み、第2の保持具が第2の保持具壁を含み、第2の保持具壁が、第2保持具壁第1側面周縁部を有する第2保持具壁第1側面と、第2保持具壁第2側面周縁部を有する第2保持具壁第2側面と、を含み、第2の保持具壁が、第1の保持具壁と嵌合するよう構成される、湿気ダムアセンブリが、管状の可撓スリーブでありうる可撓スリーブをさらに含み、可撓スリーブが、可撓スリーブ第1側面及び可撓スリーブ第2側面を含み、可撓スリーブが可撓スリーブ第1末端をさらに含み、可撓スリーブ第1末端が、可撓スリーブ第1末端開孔に可撓スリーブ第1末端周縁部を有し、可撓スリーブが可撓スリーブ第2末端をさらに含み、可撓スリーブ第2末端が、可撓スリーブ第2末端開孔に可撓スリーブ第2末端周縁部を有する。可撓スリーブ第1末端周縁部が、第1の保持具壁と第2の保持具壁との間に固定的に挟まれ、さらに着脱可能に挟まれうる。湿気ダムアセンブリが、可撓スリーブ第2末端に係合するよう構成された可撓スリーブ保持具ストラップであって、可撓スリーブ第2末端周縁部の寸法を、初期周縁部の寸法から変更(例えば、縮小)するようさらに構成された可撓スリーブ保持具ストラップをさらに含む。
【0019】
他の態様において、本方法は、湿気の流れが航空機客室フロア開孔を通るのを防止することをさらに含む。
【0020】
他の態様において、本方法は、航空機客室フロア貫通孔の航空機客室フロア開孔周面の、可撓スリーブ第1末端/第1の保持具/第2の保持具の接続部分において、湿気ダムアセンブリの可撓スリーブ第1末端を固定的に、及び着脱可能に取り付けることにより、航空機客室フロア開孔をシールすることをさらに含む。
【0021】
他の態様において、可撓スリーブ第1末端周縁部が、第1保持具壁第1側面(本明細書では「第1保持具壁外側とも同等に称される)と、第2保持具壁第2側面(本明細書では「第2保持具壁内側」とも同等に称される)と、の間に固定的に挟まれる。
【0022】
他の態様において、可撓スリーブ第1末端周縁部が、第1保持具壁第2側面(本明細書では「第1保持具壁内側」とも同等に称される)と、第2保持具壁第1側面(本明細書では「第2保持具壁外側」とも同等に称される)と、の間に固定的に挟まれる。
【0023】
他の態様において、可撓スリーブ第1末端が、第1の保持具壁と第2の保持具壁との間に固定的に、及び着脱可能に挟まれる。
【0024】
上述の特徴、機能、及び利点は、様々な態様において単独で実現することができ、又は、さらに別の態様において組み合わせることができるが、これらの詳細は、以下の明細書の記載及び図面を参照することによって確認することができる。
【0025】
本開示の変形例について概説してきたが、以下では添付の図面を参照する。図面は必ずしも正寸で描かれてはいない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本態様に係る航空機の図である。
図2】本態様に係る、航空機の内部を上から眺めた図であり、航空機客室モニュメントアセンブリを示す平面図である。
図3】本態様に係る、湿気ダムアセンブリを含む航空機客室モニュメントアセンブリの一区分の展開図である。
図4】本態様に係る、例示的な組立進行の最初の段階「A」における湿気ダムアセンブリを含む航空機客室モニュメントアセンブリの一区分の展開図である。
図5】本態様に係る、例示的な組立進行の段階「B」における湿気ダムアセンブリを含む航空機客室モニュメントアセンブリの一区分の展開図である。
図6A】本態様に係る、例示的な組立進行の段階「C」における、航空機客室フロアのフロア貫通孔に配設された湿気ダムアセンブリの図である。
図6B】本態様に係る、例示的な組立進行の段階「C」における、図6Aに示したタイプの配設された湿気ダムアセンブリの断面図である。
図6C】本態様に係る、例示的な組立進行の段階「C」における、図6A図6Bに示したタイプの配設された湿気ダムアセンブリの拡大図である。
図7】本態様に係る、例示的な組立進行の段階「D」における湿気ダムアセンブリを含む航空機客室モニュメントアセンブリの更なる図である。
図8A】本態様に係る、例示的な組立進行の段階「E」における、少なくとも図6Cに示したタイプの航空機客室モニュメントアセンブリ内の、航空機客室フロアのフロア貫通孔に配設された湿気ダムアセンブリの図であり、可撓スリーブが、フロアより上方に或る距離をとった定位置に配置されており、かつ、航空機客室モニュメントアセンブリ内の配管を取り囲むよう構成されている。
図8B】本態様に係る、例示的な組立進行の段階「E」における、図8Aに示したタイプの湿気ダムアセンブリを含む航空機客室モニュメントアセンブリのさらなる斜視図である。
図8C】本態様に係る、例示的な組立進行の段階「E」における、少なくとも図8A図8Bに示したタイプの湿気ダムアセンブリを含む航空機客室モニュメントアセンブリの一区分の部分的な断面図である。
図9】本態様に係る、湿気ダムアセンブリを含む航空機客室モニュメントアセンブリの一区分の展開図である。
図10】本態様に係る、例示的な組立進行の最初の段階「A1」における湿気ダムアセンブリを含む航空機客室モニュメントアセンブリの一区分の展開図である。
図11】本態様に係る、例示的な組立進行の段階「B1」における湿気ダムアセンブリを含む航空機客室モニュメントアセンブリの一区分の展開図である。
図12A】本態様に係る、例示的な組立進行の段階「C1」における、航空機客室フロアのフロア貫通孔に配設された湿気ダムアセンブリの図である。
図12B】本態様に係る、例示的な組立進行の段階「C1」における、図12Aに示したタイプの配設された湿気ダムアセンブリの断面図である。
図13】本態様に係る、例示的な組立進行の段階「D1」における湿気ダムアセンブリを含む航空機客室モニュメントアセンブリの更なる図である。
図14A】本態様に係る、例示的な組立進行の段階「E1」における湿気ダムアセンブリを含む航空機客室モニュメントアセンブリの斜視図である。
図14B】本態様に係る、例示的な組立進行の段階「E1」における、図14Aに示したタイプの湿気ダムアセンブリを含む航空機客室モニュメントアセンブリの一区分の部分的な断面図である。
図15】本態様に係る方法を概説するフロー図である。
図16】本態様に係る方法を概説するフロー図である。
図17】本態様に係る方法を概説するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本態様は、液体及び/又は湿気の流れが、航空機の航空機客室内に位置しうるタイプの航空機客室モニュメントアセンブリのフロア区分を通って進入するのを妨げ、そうでなければ防止するための装置、システム、及び方法に関する。特に、本態様は、第1の航空機客室モニュメント内にある第1の航空機客室モニュメントアセンブリ内で生じる或る量の液体及び/又は湿気が、第1の航空機客室モニュメントのフロアから、第1の航空機客室モニュメントの向こう側に位置する(例えば、航空機客室モニュメントなどの下又は直下に位置する)第2の航空機領域内へと移動するのを維持することに関する。
【0028】
本態様は、航空機客室モニュメント(例えば、航空機客室化粧室、航空機客室ガレーなどでありうる)内に位置する航空機客室モニュメントアセンブリからの、(例えば、液体及び/又は湿気が溜まることが望まれない航空機領域内への)液体及び/又は湿気の指向的流れを遮断し、例えば航空機客室モニュメントのフロア貫通孔などでありうるフロア区分に通すなどして、方向転換し、及び/又は制御し、及び変更することを目的として、保護湿気ダムアセンブリ(本明細書では「湿気ダムアセンブリ」とも同等に称される)を、航空機客室モニュメントアセンブリに組み込むことを利用する。
【0029】
図1は、ここで開示されるシステム、装置、及び方法を含むタイプの航空機10の斜視図を示す。図2は、図1に示したタイプの航空機10の上から眺めた平面図及び露出図であって、航空機客室11を示しており、航空機客室11は、当該航空機客室11の至るところに配置された複数の航空機客室モニュメント12を含む。航空機客室モニュメント12は、限定するものではないが、航空機客室化粧室14及び航空機客室ガレー16の形態でありうる。
【0030】
図2にさらに示されるように、航空機モニュメント化粧室14は、航空機客室化粧室フロア14aを有することができ、航空機客室化粧室フロア14aは、航空機客室化粧室フロア第1側面14b(例えば、化粧室フロア上面)を含み、航空機客室化粧室フロア第1側面14bは、例えば航空機客室化粧室14の利用者に対して露出しており当該利用者に見える表面を含む。航空機客室ガレー16は、航空機客室ガレーフロア16aを含み、航空機客室ガレーフロア16aは、航空機客室ガレーフロア第1側面16b(例えば、ガレーフロア上面)をさらに含み、航空機客室ガレーフロア第1側面16bは、露出して航空機客室から見えうる表面を含み、又は、例えばキャビネット、若しくはガレーモニュメントなどの他の要素/フィーチャといった、航空機客室ガレー16の要素/フィーチャによって視界から隠されうる表面を含む。
【0031】
図2には示されていないが、航空機客室化粧室フロア14aは、航空機客室化粧室フロア第2側面14c、航空機客室化粧室フロア貫通孔14d、及び、航空機客室化粧室フロア14aによって画定された航空機客室化粧室フロア貫通孔周面14dをさらに含む。航空機客室化粧室フロアはより詳細に示され、少なくとも図8C図12B図14Bでは断面図で示される。本態様によれば、航空機化粧室フロアにおいて見られる同様のフロアフィーチャは、航空機客室ガレーフロアに関しても見られるが、必ずしも全ての図で示されてはいない。
【0032】
本態様によれば、保護湿気ダムであって、航空機客室モニュメントからの湿気の流れ(例えば、水などを含みうる液体の流れ、流体の流れなど)が、モニュメントに設けられた航空機客室フロア開孔を通って、航空機客室フロアの直下及び/又は航空機客室フロアの「下」に位置する航空機の領域(特に、このような湿気及び/又は液体が溜まることは望まれないであろう領域、そうでなければ、航空機客室フロアの直下に配置された航空機のこのような領域からこのような湿気を除去することが必要となるであろう領域)内へと進入するのを阻止し、そうでなければ著しく制限し及び/又は実質的に完全に防止する保護湿気ダムが提示される。
【0033】
ここで開示される保護湿気ダムは、例えば図に示され本明細書に記載された保護湿気ダムアセンブリを含むことができ、このような本保護湿気ダムアセンブリは、航空機客室モニュメントフロア区分に組み込むことができ、そうでなければ当該フロア区分と連通させることができ、そうでなければ、航空機モニュメントアセンブリを含む航空機に組み込むことでき、航空機モニュメントアセンブリは例えば、流体源又は流体貯留装置(例えば、流体タンク、廃水タンクなど)を収容し、これらと連通し、及び/又はそうでなければこれらを組み込む航空機客室化粧室、航空機客室ガレー、及び他の航空機客室モニュメントを含むことができる。さらなる本態様は、本保護湿気ダムを含む航空機客室モニュメントアセンブリを備えた航空機と、航空機客室モニュメントアセンブリ、航空機客室モニュメント、及び、航空機客室モニュメントを含む航空機に保護湿気ダムを配設する方法と、を含む。
【0034】
図3は、本湿気ダムアセンブリ20の分解図を示しており、湿気ダムアセンブリ20は、航空機客室モニュメント(化粧室、ガレーなど)アセンブリといった、航空機客室モニュメントアセンブリ13に配設することができ、湿気ダムアセンブリ20は、航空機客室モニュメントアセンブリ13を形成するために、航空機客室モニュメントフロアの一区分に組み込まれ又はそうでなければ当該一区分と接触させられ、かつ当該一区分を含む。図3に示されるように、保護湿気ダムアセンブリ(本明細書では「湿気ダムアセンブリ」とも同等に称される)は、第1の保持具22及び第2の保持具42を含み、第1の保持具22及び第2の保持具42は、可撓スリーブ32と接触させられる。図3図4、及び図5は、保護湿気ダムアセンブリ20の組み立ての進行を図示しており、少なくとも図6Aは、航空機モニュメントフロア区分内に配置された湿気ダムアセンブリ20を示しており、上記航空機モニュメントフロア区分は、航空機客室化粧室フロア貫通孔14dを有しうる航空機客室化粧室14の航空機客室化粧室フロア14a、航空機客室ガレーフロア貫通孔16bを有しうる航空機客室ガレー16の航空機客室ガレーフロア16aなどでありうる。
【0035】
図3に示されるように、航空機客室化粧室フロア14aでありうるフロア区分は、航空機客室化粧室第1側面14b(本明細書では航空機客室化粧室「上方」側面、「フロア上面」、「フロア露出面」とも同等に称される)と、航空機客室化粧室第2側面14c(本明細書では航空機客室化粧室「下方」側面、「フロア下面」、「フロア非露出面」とも同等に称される)と、を含み、第1フロア側面及び第2フロア側面は、図8C及び図14Bでさらに詳細に示される。本態様によれば、示されるフロア区分は、航空機客室モニュメントアセンブリフロアの一区分であって、流体(例えば、水など)を伝達する配管ラインが通っている一区分に関しており、上記配管ラインは、航空機モニュメントへのこのような流体の伝達を促進するため、又は、例えば航空機客室化粧室、ガレーなどといった航空機モニュメントからの流体(水、廃水など)の貯留を促進するためのものである。
【0036】
図3は、第1のパイプ17を含む未完成の配管アセンブリを含む航空機客室モニュメントアセンブリ13の分解図を示しており、第1のパイプ17は、化粧室フロア14aの航空機客室化粧室フロア第1側面14bの表面上又は表面の直下に大部分が位置しており、第1のパイプ17は、例えば、少なくとも図7図13に示される配管アセンブリの第2のパイプに接続するよう構成された第1のパイプ第1末端17aを含む。図3にさらに示すように、航空機客室化粧室フロア14aが、航空機客室化粧室貫通孔周面14eを有する航空機客室化粧室フロア貫通孔14dをさらに有し、ここで、航空機客室化粧室フロア貫通孔14dが、取り囲む航空機客室化粧室フロア14aによって画定されている。
【0037】
本態様によれば、図3に示される保護湿気ダムアセンブリ20は、第1の保持具22及び第2の保持具42を含み、第1の保持具22及び第2の保持具42は、剛性の第1の保持具及び第2の保持具であってよく、例えば、プラスチック含有材料、ゴム含有材料、複合材料、ケイ素含有材料、およびこれらの組み合わせといった、自身の形状を維持し保持することができる材料から作製されうる。一例において、第1の保持具及び第2の保持具は可撓性であっても、強固であってもよい。第1の保持具は、第1の保持具壁周縁部24aを有する第1の保持具壁24を含むことができ、ここで、第1の保持具壁フランジ24bが、第1の保持具壁周縁部24aに位置しており、かつ当該第1の保持具壁周縁部24aから延在する。一例において、第1の保持具壁フランジ24bが、第1の保持具壁24と一体でありうる。
【0038】
一例において、第1の保持具22と第2の保持具42とは、同じ又は異なる材料から作製することができ、第1の保持具と第2の保持具とは、弾性的に繰り返し変形し(例えば、圧縮力下で変形し)、かつ(例えば、圧縮力が無い状態で又は圧縮力が下がっているときに)選択された度合まで伸張し、元の寸法形状又は「フットプリント」に向かって伸張し又は戻る材料から作製することができる。本態様によれば、第1の保持具は、例えば航空機客室モニュメントフロア貫通孔において、例えば航空機客室モニュメントフロア材料に隣接して配置されたときには、優れたシール特性を提供することができる。
【0039】
第1の保持具は、圧縮性の力の存在下での選択された弾性変形と、同等の選択されたヤング率と、を有する弾力材料から作製することができ、これにより、第1の保持具は、圧縮力(例えば、「内方への」圧縮力)の存在下で繰り返し可逆的に圧縮することができ、その後、圧縮力が無い状態又は圧縮力が改善した状態において、圧縮力が無い状態の元の第1の保持具フットプリントに近い元の保持具構成及びフットプリント及び/又は寸法に向かって、外方に伸張することができる。
【0040】
第1の保持具壁24が、第1保持具壁第1側面周縁部26bを有する第1保持具壁第1側面26a(図3では「第1の保持具壁外側側面」として図示)をさらに含む。第1の保持具壁24が、第1保持具壁第2側面周縁部28bを有する第1保持具壁第2側面28b(図3では「保持具壁内側側面」として図示)をさらに含む。第1保持具壁第1側面周縁部26bと第1保持具壁第2側面周縁部28bとの間の距離は、第1保持具壁壁厚「t1」である。図3は、第1保持具壁第2側面(例えば、第1の保持具壁「内側」側面)によって画定された第1保持具貫通孔30をさらに示す。
【0041】
さらなる本態様によれば、図3はさらに、可撓スリーブ32を、可撓スリーブの伸張に沿って第1の保持具22の外形に近づく形状を維持しうる管状構成により、又は当該形状へと操作しうる若しくはそうでなければ当該形状になるよう構成しうる管状構成により示している。可撓スリーブ32はまた、薄くて強固なシート状材料であって、自身の形状を単独では維持せず、第1の保持具が可撓スリーブ32に係合したときには、少なくともその一部が、第1の保持具22の外形に近づく外形となるよう操作しうる、そうでなければ当該外形となるよう構成しうる上記シート状材料から作製することができる。
【0042】
可撓スリーブ32は、可撓スリーブ第1側面34a(図3では可撓スリーブ「外側」側面)として図示)と、可撓スリーブ第2側面34b(図3では可撓スリーブ「内側」側面として図示)と、を含む。可撓スリーブ32は、可撓スリーブ第1末端36a(図3では可撓スリーブ「上」端として図示)をさらに含み、可撓スリーブ第1末端36aは、可撓スリーブ第1末端開孔36cを画定する可撓スリーブ第1末端周縁部36bを有する可撓スリーブ32は、可撓スリーブ第2末端38a(図3では可撓スリーブ「下」端として図示)をさらに含み、可撓スリーブ第2末端38aは、可撓スリーブ第2末端開孔38cを画定する可撓スリーブ第2末端周縁部38bを有する可撓スリーブ第2末端38aは、少なくとも1つの可撓スリーブ第2末端スロット38dをさらに含み、当該可撓スリーブ第2末端スロットに可撓スリーブ保持ストラップ39を通すことができ、可撓スリーブ保持ストラップ39は、図3に示すように、可撓スリーブ第2末端周縁部38bをさらにすぼめるよう構成されている。可撓スリーブ保持具ストラップ39の一端が、第1の接続具40aと固定的に繋がった状態で示されており、これにより、可撓スリーブ保持具ストラップの一端は、第1の接続具40aにおいて終端し、第1の接続具40aは、ストラップ39と固定的に繋がった別個の部品とすることができ、さらに、ストラップ39と一体の部品となるよう構成することもできる。第1の接続具40aは、可撓性の保持具ストラップ39を作製するために選択された材料と同じ又は当該材料とは異なる材料から作製されうる。
【0043】
図3にさらに示すように、保護湿気ダムアセンブリは第2の保持具42を含み、第2の保持具42は、第2の保持具壁周縁部44aを有する第2の保持具壁44を含む。第2の保持具壁44は、第2保持具壁第1側面46a(図3では第2の保持具壁「外側」側面として図示)を有し、第2保持具壁第1側面46aは、第2保持具壁第1側面(「外側側面/外表面」)周縁部46bを有する。第2の保持具壁44は、第2保持具壁第2側面周縁部48bを有する第2保持具壁第2側面48a(「内側側面/内表面」)をさらに有し、ここで、第2保持具壁第1側面周縁部46aと第2保持具壁第2側面周縁部48bとの間の距離が、第2保持具壁厚「t2」を画定する。図3は、第2保持具壁第2側面48a(例えば、第2保持具壁「内側」側面)によって画定された第2保持具貫通孔50をさらに示す。
【0044】
図4は、図3に示したタイプの航空機客室モニュメントアセンブリ13内の、図3に示したタイプの保護湿気ダム20の構造(例えば、アセンブリなど)における最初の段階でありうる段階「A」の図である。図4に示すように、保護湿気ダムアセンブリ20の保持具/可撓スリーブコンポーネント60(本明細書では「サブアセンブリ60」とも同等に称される)が、第1の保持具22の第1保持具壁24の第1保持具壁第1側面26aを、可撓スリーブ32の可撓スリーブ第1末端36aと接触させ又はそうでなければ当該第1末端36aへと方向付けることによって、形成される。可撓スリーブ第1末端36aは、当該可撓スリーブ第1末端36aの可撓スリーブ第1末端周縁部36bが第1の保持具壁24と嵌合するよう構成されているため、例えば摩擦適合などを介して、第1の保持具の外壁(例えば、第1保持具壁第1側面26a又は第1の保持具壁「外側」)に当接して定位置に保持されうる。一例によれば、可撓スリーブ第1末端36aは、例えば、当該可撓スリーブ第1末端を外向きにわずかに引き延ばすための「外向きの」力が印加されたのに応じて拡張することができ、ここで、可撓スリーブの「上方の」末端は、物理的に(例えば、手動で、ロボット制御で、など)、第1保持具壁第1側面(「外側」)に当接し及び/又はそうでなければ隣接する定位置に操作される。
【0045】
他の例において、可撓スリーブ第1末端周縁部36bが、第1保持具壁第1側面周縁部26bの寸法と実質的に一致するように寸法設定される。図4に示されるように、保護湿気ダム組立プロセスの段階「A」では、可撓スリーブが第1の保持具22と接触させられて、保護湿気ダムアセンブリ20の第1の保持具/可撓スリーブコンポーネント60(本明細書では「サブアセンブリ60」とも同等に称される)を形成している。第2の保持具42は、図4では、当該第2の保持具42がe第1の保持具/可撓スリーブコンポーネント60の可撓スリーブ32と未だ係合していないポジションで示されている。
【0046】
図5は、図3図4に示したタイプの航空機客室モニュメントアセンブリ13内の、図3図4に示したタイプの保護湿気ダム20の構造(例えば、アセンブリなど)における次の段階(段階「B」)の図ある。図5に示すように、保護湿気ダムアセンブリ20の第1の保持具/可撓スリーブ/第2の保持具コンポーネント70(本明細書では「サブアセンブリ70」とも称される)が形成される。即ち、図5に示されるように、(少なくとも図4で提供した記載に関して)本明細書に記載された、以前に形成されたサブアセンブリ60は、以前に段階「A」において、第1の保持具22の第1保持具壁24の第1保持具壁第1側面26aを、可撓スリーブ32の可撓スリーブ第1末端36aと接触させ又はそうでなければ当該第1末端36aへと方向付けることによって、形成されたものである。
【0047】
図5に示すように、組立プロセスの段階「B」では、第2の保持具42はここで、保護湿気ダムアセンブリ20内の定位置に置かれており、ここでは、第2の保持具42が、可撓スリーブ第1側面(例えば、可撓スリーブ32の「外側」)と直接的に繋がって係合しており、かつ可撓スリーブ第1側面に直接的に隣接して配置されており、ここで、第2の保持具42は、可撓スリーブ長に沿って「上向きの」方向に、可撓スリーブ第1末端(「上方の」末端)周縁部36b(図4に図示)に向かって移動させられている。図5に示すように、可撓スリーブ第2末端38aは、第2の保持具貫通孔50(図4に図示)「内へと」かつ第2の保持具貫通孔50「を通って」方向付けられており、ここで、第2の保持具42は、可撓スリーブ32に対して上向きの方向に、可撓スリーブ第2末端38a(「下方の」末端)から可撓スリーブ第1末端36a(「上方の」末端)に向かって方向付けられており、ここで、図5に示される第2の保持具42は、可撓スリーブ32の可撓スリーブ第1末端36aの外側を取り囲むよう構成されている。
【0048】
本態様によれば、第2の保持具42が、可撓スリーブ32の可撓スリーブ第1末端周縁部38bにおける又は当該周縁部38bの付近の、組立ポジション(例えば、段階「B」のほぼ「最終」組立ポジションで、かつアセンブリ13全体を配設する前)へと上方に方向付けられる間、第2の保持具はまた、第1の保持具22の第1保持具フランジ22bの下側と直接接触しうるポジションにも置かれうる。本例では、図5に示されるように、保護ダムアセンブリ20は、第1保持具壁第1側面(例えば、第1の保持具壁の外側)と、第2の保持具第2側面48a(例えば、第2の保持具壁の内側)との間に配置された可撓スリーブ第1末端36aを含んで、保護湿気ダムアセンブリ20の第1の保持具/可撓スリーブ/第2の保持具コンポーネント70(本明細書では「サブアセンブリ70」とも同等に称される)を形成する。
【0049】
図5に示されるように、第2の保持具42の第2の保持具壁44の第2保持具壁第2側面48aは、可撓スリーブ32の可撓スリーブ第1末端36aと接触させられ、かつ、例えば摩擦適合などによって定位置で保持されうる。というのは、第2の保持具42が、第1の保持具22の第1保持具壁24と嵌合するよう構成されており、ここで、可撓スリーブ32が、第2の保持具42の内側(例えば、第2保持具壁第2側面48a)と、第1の保持具壁の外側(例えば、第1保持具壁第1側面26b)と、の間に挟まれているためである。一例によれば、第2の保持具42は、例えば、外向きにわずかに引き延ばすための「外向きの」力が印加されたのに応じて、外向きに「引き延びる」よう、選択された度合まで拡張することができ、そうでなければ、第2の保持具は、物理的に(例えば、手動で、ロボット制御で、など)、可撓スリーブ第1末端36aの可撓スリーブ第1側面34a(例えば、可撓スリーブ外側)に当接する又はそうでなれば隣接する定位置へと操作される。他の例において、(例えば、約4~約8ミリの可撓スリーブ厚さを有する)可撓スリーブの厚さに従って、第2保持具壁第2側面周縁部48b(例えば、第2の保持具壁「内側」周縁部)が、第1保持具壁第1側面周縁部26b(例えば、第1の保持具壁外側周縁部)の寸法と実質的に及び/又は有効に一致するよう寸法設定される。
【0050】
図5にさらに示すように、航空機客室化粧室フロア14aが、航空機客室化粧室貫通孔周面14eを有する航空機客室化粧室フロア貫通孔14dをさらに有し、ここで、航空機客室化粧室フロア貫通孔14dは、取り囲む航空機客室化粧室フロア14aによって画定されている。一例において、可撓スリーブ32が、航空機客室化粧室フロア貫通孔14dを通ることができるフットプリント及び周縁部を有するよう構成されている。即ち、可撓スリーブ32は、選択された寸法形状を保持するのに、そうでなければ航空機客室化粧室フロア貫通孔周面14eの寸法によって収容されうる可撓スリーブ周縁部を有するのに十分に強固な材料から作製することができる。
【0051】
加えて、一例において、(保護湿気ダムアセンブリ20の)サブアセンブリ70では、第2保持具壁第1側面46aの第2保持具壁第1側面(外側)周縁部46bが、航空機客室化粧室フロア貫通孔周面14eにほぼ一致しかつ実質的に一致するよう、寸法設定される。他の例において、第1保持具フランジ24bが、第1保持具壁周縁部24aから外向きに、第2の保持具壁を完全に覆いそうでなければそれと重なる距離まで、拡張するよう寸法設定される。即ち、一例において、第1保持具フランジ24bは、第2保持具壁第1側面周縁部46bよりも大きく当該周縁部46bを超えて延びる長さ及び幅を有する。
【0052】
図6Aは、図3図4図5に示したタイプの航空機客室モニュメントアセンブリ13内の、図3図4図5に示したタイプの保護湿気ダム20の構造(例えば、アセンブリなど)における次の段階(段階「C」)の立面図(わずかに見下ろした図)である。図6Aに示すように、組立プロセスの段階「C」では、(サブアセンブリ70の構成を有する)保護湿気ダム20が、航空機客室化粧室フロア14aの開孔14e(所望の場合には、航空機客室ガレーフロア16aの貫通孔でもありうる)を介して、航空機客室化粧室フロア内に配設されている。
【0053】
図6Aに示されるように、(例えば、航空機客室モニュメントフロアの下方に存在する配管アセンブリの、)第1のパイプ第1末端17aを有する第1のパイプ17が、貫通孔14eの航空機客室化粧室フロア貫通孔14dのところに見える(図6Bでも図示)。図6Aではまた、保護湿気ダム20が、第1の保持具22と第2の保持具42(第2の保持具42(図6Bに図示)との間の定位置に保持されそうでなればこれらの間に挟まれた可撓スリーブ32を有しているのも見える。第1保持具フランジ24bが、第1の保持具壁24及び第1の保持具壁周縁部24aから外向きに、選択された距離まで延在する様子が示されている。図示のように、本態様によれば、第1保持具フランジ24bが、航空機化粧室フロア14aと密に接触する「リップ部」として作用し、ここで、第1保持具フランジ24bは、航空機客室化粧室フロア第1側面14b又は航空機客室化粧室フロア14aより高くなっている。
【0054】
図6Aに図示のように、「高いフランジ」構成では、第1の保持具22は、配設構成にある保護湿気ダムアセンブリ20にシール能力を提供し、これにより、保護ダムアセンブリを航空機客室化粧室フロア貫通孔周面14e(図6Bに図示)に直接隣接させて配置すること、かつ当該周面14eを効果的にシールすることが可能となる。加えて、(図6Aでは示されていないが)図5の保護ダムアセンブリが、航空機客室化粧室フロア貫通孔14dに挿入されたときには、第2保持具壁第1側面周縁部(外壁周縁部)が、航空機客室化粧室貫通孔周面14eに直接隣接して配置されて(例えば、圧縮して配置されて)、航空機客室化粧室貫通孔周面14eにおいてシールを形成することができる。
【0055】
図6Bは、フロアアセンブリ内の、配設構成による図6Aに示されたタイプの保護湿気ダムアセンブリ20を含む航空機客室モニュメントアセンブリ13の断面図であり、かつ組立段階「C」の他の図である。図6Bに示されるように、例えば航空機客室モニュメントフロア14aの下方に存在する配管アセンブリの、第1のパイプ第1末端17aを有する第1のパイプ17が、航空機客室化粧室フロア貫通孔周面14eを有する航空機客室化粧室フロア貫通孔14dのところに見えている。さらに、保護湿気ダム20が、第1の保持具22と第2の保持具42の間の定位置で保持されそうでなればこれらの間に挟まれた可撓スリーブ32を有している様子が見える。第1保持具フランジ24bが、第1の保持具壁24及び第1の保持具壁周縁部24aから外向きに、選択された距離まで延在する様子が示されている。図6Bに示すように、本態様によれば、航空機化粧室フロア14aと密に接触する「リップ部」として作用する第1保持具フランジ24bが示されており、ここで、第1保持具フランジ24bは、航空機客室化粧室フロア第1側面14b又は航空機客室化粧室フロア14aより高くなっている。定位置にある第1の保持具22の「高いフランジ」構成によって、配設構成にある保護湿気ダムアセンブリ20にシール能力が提供され、これにより、保護ダムアセンブリを航空機客室化粧室フロア貫通孔周面(航空機客室化粧室フロア貫通孔周面は、図6Aでは特に図示せず)に直接隣接させて配置すること、かつ当該周面を効果的にシールすることが可能となる。加えて、図6Bは、航空機客室化粧室フロア貫通孔14dに挿入された図5の保護ダムアセンブリを示しており、これにより、第2保持具壁第1側面周縁部46bは、航空機客室化粧室貫通孔周面14eに直接隣接して配置されて(例えば、圧縮して配置されて)、航空機客室化粧室貫通孔周面においてシールを形成することができる。
【0056】
図6Cは、図3図4図5図6A及び図6Bに示したタイプの航空機客室モニュメントアセンブリ13内の、図3図4図5図6A及び図6Bに示したタイプの保護湿気ダム20の構造(例えば、アセンブリなど)における段階「C」のさらなる立面図(わずかに見下ろした図)である。図6Cに示すように、可撓スリーブ32の可撓スリーブ第2側面34bがより見えており、フロア表面より下方の定位置にありフロア表面の直下の或る距離のところに延在する可撓スリーブ第2末端38aの図を示している。図6Cは、可撓スリーブ第2末端スロット38dをさらに示しており、当該可撓スリーブ第2末端スロット38dに通して可撓スリーブ保持具ストラップ39が挿入されて、可撓スリーブ第2末端38aにおける又は当該末端38aの付近の定位置で保持されうる。
【0057】
図7は、現在段階「D」に進行中の、図6A図6B、及び図6Cの(段階「C」の)航空機客室モニュメントアセンブリ13内の、図3図4図5図6A図6B、及び図6Cの保護湿気ダム20の、斜めの僅かに高いところから眺めた図を示しており、ここでは、航空機客室化粧室フロア14a(又はガレーフロア16aなど)より上方の位置で維持される配管が、第1のパイプ17の第1のパイプ末端17aに接続されている。図7に示されるように、第2のパイプ18の第2のパイプ第1末端18aを、第1のパイプ17の第1のパイプ第1末端17aに固定的に取り付けることができ、かつ、フィーダパイプ19を、第2のパイプ18と一体的に関連付け又はそうでなければ第2のパイプ18に組み込むことができる。図6A図6B、及び図6Cに示したタイプ及び配設構成の保護湿気ダムアセンブリ20が、図7でも示されている。第2のパイプ18及びフィーダパイプ19は、例えば小便器、トイレ、シンク、貯水槽/貯水タンクなど)を含みうる航空機客室モニュメント(例えば、航空機客室化粧室、航空機客室ガレーなど)内に位置する要素と連通したアセンブリ(図示せず)内でさらに接続できる配管のタイプを表しうる。
【0058】
図8A図8B図8Cは、少なくとも図7で示したタイプの航空機客室モニュメントアセンブリ13及び保護湿気ダムアセンブリ20を示しており、ここでは、保護湿気ダムアセンブリ20が、段階「E」として示す例示的な組立進行へと方向付けられ、そうでなければ当該例示的な組立進行に進むよう構成されている。図8Aに示されるように、段階「E」では、可撓スリーブ32が、(ここでは可撓スリーブ32によって覆われており図8Aでは見えない)航空機客室化粧室フロア貫通孔14dを介して、航空機客室化粧室フロア14aの直下の位置から「上げられうる」。この例示的な構成において、図8Aに示すように、組立進行段階「E」における航空機客室モニュメントアセンブリ13が示されており可撓スリーブ第2末端38aが、ここで(一連の組立において初めて)見える可撓保持ストラップ39を含み、可撓スリーブ第2末端38aは、或る一定の向きにあり、かつ、航空機客室化粧室フロア14a「より高い」方向付けられ若しくは操作されたポジション、又は航空機客室化粧室フロア14aから上向きに、可撓スリーブ第1末端36a(図8Cに図示)より「上の」高さまで拡張したポジションにあり、ここで、可撓スリーブ第1末端は、(図8Aでは見えない)第1の保持具22と第2の保持具42との間に固定的に挟まれている(図8Aでは見えない)。
【0059】
組立進行におけるこの段階「E」構成では、可撓スリーブが、本態様によれば、下方のフロアレベルから、フロアレベルより「上に」示されるポジションへと方向付けられているため、可撓スリーブが段階「A」、段階「B」、段階「C」、及び段階「D」にあった(段階「C」及び段階「D」では、フロア表面レベルの直下に位置していた)ときには内表面又は内側として以前に配置された可撓スリーブ第2側面34bは、ここの段階「E」では、可撓スリーブ表面同士(内表面/内側と、外表面/外側と)の向きが意図的に反転されるため、可撓スリーブ32の外側の表面となる。即ち、段階「E」では、可撓スリーブがフロア開孔を介して「引き上げられ(pulled up)」及び/又はそうでなければ上げられ、可撓スリーブ第2側面34bは、ここでは、可撓スリーブ32の「外側の」表面になり、(段階「C」及び段階「D」で、以前に可撓スリーブの外側であった)可撓スリーブ第1側面34aは、ここで段階「E」において、可撓スリーブ32の内側に位置している(図8Cに図示)。
【0060】
図8Aは、第1の接続具40aで終端する可撓スリーブ保持具ストラップ39の一端をさらに示しており、第1の接続具40aは、モニュメント固定物(例えば、モニュメント壁、シンク要素など)と繋がりうるモニュメントストラップ40cに接続された第2の接続具40bと嵌合するよう構成され、これにより、締付構成において、可撓スリーブ保持具ストラップ39がまた「締め付けられ」又は「しっかり締められ」、これにより、可撓スリーブ第2末端38aが、例えば、図7で示したタイプでありうるモニュメントフロアを貫通する配管(例えば、第2のパイプ18、フィーダパイプ19など)又は他のモニュメント固定物などにぴったりと当接して維持されうる。
【0061】
図8Bは、段階「E」で示す例示的な組立進行における、保護湿気ダムアセンブリ20を含む少なくとも図8Aで示したタイプの航空機客室モニュメントアセンブリ13の他の図である。図8Bに示されるように、可撓保持具ストラップ39が、(例えばリベット、ネジ、ボルト、又はこれらと同等のファスナなどを含む、客室モニュメント壁12aへの任意の適切な固定/取付要素を使用して、)航空機客室モニュメント壁12aに接続されており、ここで、可撓スリーブ保持具ストラップの第1の接続具40が、第2の接続具40bと係合しており、第2の接続具は、航空機客室モニュメント壁12aと直接的に繋がっており、そうでなければ直接的又は間接的に航空機客室モニュメント壁12aに固定されている。可撓保持具ストラップ39は、調整可能な長さを有することができ、これにより、(例えば、可撓スリーブ第2末端開孔38cの初期直径を、選択されたより小さい可撓スリーブ第2開孔径などに縮小するために)可撓スリーブ第2末端38aの可撓スリーブ第2末端周縁部38bの初期の寸法を変更するための、可撓スリーブ保持具ストラップ上で十分な引っ張る力を提供することを目的として、選択した長さの可撓保持具ストラップ39が、隣接する航空機客室モニュメント固定物(例えば、モニュメント壁など)のフィーチャに係合することができ、そうでなければ当該フィーチャに調整可能に取り付けられうる。
【0062】
図8Cは、図8A図8Bで示したタイプの航空機客室モニュメントアセンブリ13の部分的な断面図であり、ここで、航空機客室モニュメントアセンブリ13 は、図8A図8Bに示したタイプの保護湿気ダムアセンブリ20を含む。おそらく図8Cでより見えるように、航空機客室化粧室フロア14aの航空機客室化粧室フロア貫通孔周面14eが、第2の保持具42によって直接的に画定されるのが示されており、ここで、可撓スリーブ32は、第2の保持具42と第1の保持具22との間に固定的に(所望の場合には着脱可能に)挟まれている。本構成では、保護湿気ダムアセンブリ20が、可撓スリーブ/第1保持具壁第2側面の接続部分21において、湿気/流体方向転換ゾーンを含む。本態様によれば、重力が、可撓スリーブ第2側面34bに接触し又はそこで溜まる流体及び/又は湿気を、可撓スリーブ/第1保持具壁第2側面の接続部分21に向かって方向付けることになる。
【0063】
図8Cに示すように、本装置、本システム、及び本方法によって、流体及び/又は湿気が、可撓スリーブ/第1保持具壁第2側面の接続部分21のところでフロア開孔を通ることが実質的に完全に防止され及び/又は妨げられる。即ち、本態様によれば、航空機客室モニュメントアセンブリ内のフロア貫通孔の近傍のいかなる流体も、フロア貫通孔14dを通って、航空機客室モニュメント内部から航空機客室モニュメントフロアの直下の領域へと進入することができず、例えば、航空機客室化粧室フロア14aの直下に位置した(、機器を収容しうる)コンパートメント内へと、(例えばこのようなコンパートメント内への流体/湿気の流過に影響を受けやすく及び/又は当該流過の結果として損傷を受けうる機器を収容しうる)コンパートメント内へと進入することができない。航空機客室フロアの直下に位置した、流体/湿気が進入することが望まれないこのようなコンパートメントは、例えば、電子機器、重要な飛行装備品、バッテリ、電源、接続部、配線などを収容することができる。
【0064】
本態様によれば、保護湿気ダムアセンブリの他の構成が可能であり、企図される。図9図10図11図12A図12B図13図14A、及び図14Bは、航空機客室モニュメントアセンブリ113に組み込むことが可能な保護湿気ダムアセンブリ120内の、可撓スリーブと組み合わされた第1の保持具及び第2の保持具の代替的な配置及び相対的な位置づけを表している。即ち、代替的な態様によれば、(可撓スリーブに対する)第1の保持具及び第2の保持具の配向は、図3図4図5図6A図6B図7図8A図8B、及び図8Cで示された第1の保持具、第2の保持具、及び可撓スリーブの相対的な配向と比較して入れ替えられている。特に断りがない限り、図9図10図11図12A図12B図13図14A、及び図14Bに示すアセンブリ内の部品及びフィーチャを表示するために列挙された符号は、図1図2図3図4図5図6A図6B図6C図7図8A図8B、及び図8Cで示されたアセンブリ内の部品及びフィーチャを表示するために列挙された符号と同じである。
【0065】
保護湿気ダムアセンブリ20からの、図9図10図11図12A図12B図13図14A、及び図14Bに示される1つの違いは、保護湿気ダムアセンブリ120が、航空機客室化粧室フロア貫通孔周面14eに直接的に隣接して配置される第1の保持具22の配向を示していることであり、ここで、可撓スリーブ32は、第1保持具壁第2側面28a(第1の保持具「内」壁)と、第2保持具壁第1側面46a(第2の保持具「外」壁)と、の間に挟まれる。このことが、保護湿気ダムアセンブリ20(航空機客室モニュメントアセンブリ13)であって、第2の保持具42が航空機客室化粧室フロア貫通孔周面14eに直接的に隣接して配置され、可撓スリーブ32が第1保持具壁第1側面26a(第1の保持具「外」壁)と第2保持具壁第2側面48a(第2の保持具「内」壁)との間に挟まれた上記保護湿気ダムアセンブリ20と対比される。
【0066】
代替的な態様によれば、図9は、航空機客室モニュメント(化粧室、ガレーなど)アセンブリといった、航空機客室モニュメントアセンブリ113に配設することが可能な本湿気ダムアセンブリ120であって、航空機客室モニュメントアセンブリ13を形成するために、航空機客室モニュメントフロアの一区分に組み込まれ、又はそうでなければ当該一区分と接触させられ、かつ当該一区分を含む本湿気ダムアセンブリ120の分解図を示している。図9に示されるように、保護湿気ダムアセンブリ120(本明細書では「湿気ダムアセンブリ」とも同等に称される)は、可撓スリーブ32と接触させられる第1の保持具22及び第2の保持具42を含む。図9図10、及び図11は、保護湿気ダムアセンブリ120を組み立てるための例示的な組立「段階A1、段階B1、段階C1、段階D1、及び段階E1」の進行を図示しており、図12Aは、航空機モニュメントフロア区分内に最終的に配置された湿気ダムアセンブリ120(段階「C1」)を示しており、上記航空機モニュメントフロア区分は、(航空機客室化粧室フロア貫通孔14dを有しうる、航空機客室化粧室14の)航空機客室化粧室フロア14a、(航空機客室ガレーフロア貫通孔16bを有しうる、航空機客室ガレー16の)航空機客室ガレーフロア16a、などでありうる。
【0067】
図9に示されるように、航空機客室化粧室フロア14aでありうるフロア区分は、航空機客室化粧室第1側面14b(本明細書では航空機客室化粧室「上方」側面、「フロア上面」、「フロア露出面」とも同等に称される)と、航空機客室化粧室第2側面14c(本明細書では航空機客室化粧室「下方」側面、「フロア下面」、「フロア非露出面」とも同等に称される)と、を含み、ここで、第1フロア側面14b及び第2フロア側面14cは、図14Bでさらに詳細に示される。本態様によれば、示されるフロア区分は、航空機客室モニュメントアセンブリフロアの一区分であって、航空機モニュメントへと、若しくは航空機モニュメントから遠ざかるように流体(例えば、水など)を伝達するよう構成され、又は、例えば航空機客室化粧室、ガレーなどいった航空機モニュメントからの流体(水、廃水など)の貯留を促進するよう構成された配管ライン(本明細書では「配管アセンブリ」とも同等に称される)が通っている上記一区分に関係している。図9に示す列挙された要素は、本明細書で提供された図3の説明に関して記載されている。第2の保持具42の位置が、図3に示したものとは異なっており、第1の保持具22に対する第2の保持具42の寸法(少なくとも外側周縁部)も、図3に示したものとは異なっている。
【0068】
図10は、図9に示したタイプの航空機客室モニュメントアセンブリ113内の、図9に示したタイプの保護湿気ダム120の構造(例えば、アセンブリなど)における最初の段階でありうる段階「A1」の図である。図10に示すように、保護湿気ダムアセンブリ120の保持具/可撓スリーブコンポーネント160(本明細書では「サブアセンブリ160」とも同等に称される)が、第1の保持具22の第1の保持具壁24の第1保持具壁第2側面28a(内壁側面)を、可撓スリーブ32の可撓スリーブ第1末端36aの稼働スリーブ第1側面34aと接触させ又はそうでなければ当該第1側面34aへと方向付けることによって、形成される。本態様では、可撓スリーブ第1末端36aは、当該可撓スリーブ第1末端36aの可撓スリーブ第1末端周縁部36bが第1保持具第2側面28bと嵌合するよう構成されているため、第1の保持具の「内」壁(例えば、第1の保持具壁「内側」とも称される第1保持具壁第2側面28a)に当接して、定位置に保持されうる。一例によれば、可撓スリーブ第1末端36aが、第1保持具壁第2側面(「内側」)28bに当接して又はそうでなければ隣接して定位置に置かれるよう操作されうる。他の例において、可撓スリーブ第1末端周縁部36bが、第1保持具壁第2側面周縁部28bの寸法と実質的に一致するよう、寸法設定されうる。図10に示されるように、可撓スリーブが、第1の保持具22と接触させられて、保護湿気ダムアセンブリ120の第1の保持具/可撓スリーブコンポーネント160(本明細書では「サブアセンブリ160」とも同等に称される)を形成する。第2の保持具42が、図10では、当該第2の保持具42が第1の保持具/可撓スリーブコンポーネント160(サブアセンブリ160)の可撓スリーブ32と未だ係合していないポジションで示されている。さらに別の態様において、図示されていないが、段階A1において、可撓スリーブ32は最初に、第2保持具壁第1側面46b(「第2の保持具壁「外側」)と係合することができる。
【0069】
図11は、図9図10に示したタイプの航空機客室モニュメントアセンブリ113内の、図9図10に示したタイプの保護湿気ダム120の構造(例えば、アセンブリなど)における次の段階、即ち段階「B1」)の図である。図11に示すように、保護湿気ダムアセンブリ120の第1の保持具/可撓スリーブ/第2の保持具コンポーネント170(本明細書では「サブアセンブリ170」とも称される)が形成される。即ち、図11に示されるように、(少なくとも図10で提供した説明に関して)本明細書に記載したようなサブアセンブリ170が、第1の保持具22の第1の保持具壁24の第1保持具壁第2側面28aを、可撓スリーブ32の可撓スリーブ第1末端36aと接触させ又はそうでなければ当該第1末端36aへと方向付けることによって、形成されている。
【0070】
図11に示すように、組立プロセスの段階「B1]おいて、第2の保持具42がここで、保護湿気ダムアセンブリ120内の定位置に置かれており、ここでは、第2の保持具42は、可撓スリーブ第2側面(可撓スリーブ32の「内側」)と直接的につながって係合しており、かつ可撓スリーブ第2側面に直接的に隣接して配置されており、ここで、第2の保持具42は、「下向きの」方向に、可撓スリーブ第1末端(「上方の」末端)周縁部に向かって移動させられている。図11に示すように、この代替的な態様では、第2の保持具42が、可撓スリーブ32の可撓スリーブ第1末端周縁部38bにおける又は当該周縁部38bの付近の組立ポジション(例えば、配設の前のほぼ「最終」組立ポジション)となるよう、「下向きに」方向付けられ、これにより、第2の保持具42の第2保持具壁第1側面46b(外側)が、第1保持具壁第2側面28a(例えば、第1の保持具壁の内側)と、第2保持具壁第1側面46a(例えば、第2の保持具42の第2の保持具壁44の外側)と、の間に挟まれた可撓スリーブ32の可撓スリーブ第1末端36aと直接的に接触しうるポジションに置かれて、保護湿気ダムアセンブリ120の第1の保持具/可撓スリーブ/第2の保持具コンポーネント170(本明細書では「サブアセンブリ170」とも同等に称される)を形成する。
【0071】
図11に示すように、第2の保持具42の第2の保持具壁44の第2保持具壁第1側面46aが、可撓スリーブ32の可撓スリーブ第1末端36aで、可撓スリーブ(内側)第2側面34bと接触させられ、例えば摩擦適合などによって、定位置で保持され得、そうでなければ、第2の保持具42は、物理的に(例えば手動で、ロボット制御で、など)、可撓スリーブ第1末端36aの可撓スリーブ第2側面34b(例えば、可撓スリーブ内側)に当接し又はそうでなければ当該第2側面34bに直ぐ隣接する定位置へと操作される。他の例において、可撓スリーブの厚さ(例えば、約4~約8ミリの範囲の可撓スリーブ厚さなど)に従って、第2保持具壁第1側面周縁部46b(例えば、第2保持具壁「外側」周縁部)が、第1保持具壁第1側面周縁部28bの寸法(例えば、第1保持具壁内側周縁部)と実質的に一致するよう、寸法設定される。
【0072】
図11にさらに示すように(さらに、これに関して、図5に示したものと実質的に同一の)航空機客室化粧室フロア14aが、航空機客室化粧室貫通孔周面14eを有する航空機客室化粧室フロア貫通孔14dを含み、ここで、航空機客室化粧室フロア貫通孔14dが、取り囲む航空機客室化粧室フロア14aによって画定されている。一例において、可撓スリーブ32は、選択された寸法形状を保持するのに、そうでなければ航空機客室化粧室フロア貫通孔周面14eの寸法によって収容されうる可撓スリーブ周縁部を有するのに十分に強固な材料から作製することができる。加えて、一例において、(保護湿気ダムアセンブリ120の)サブアセンブリ170内では、第1保持具壁第1側面(外側)周縁部26bが、航空機客室化粧室フロア貫通孔周面14eの寸法にほぼ、実質的に一致するよう寸法設定される。
【0073】
図12Aは、図9図10図11に示したタイプの航空機客室モニュメントアセンブリ113内の、図9図10図11に示したタイプの保護湿気ダムアセンブリ120の構造(例えば、アセンブリなど)における次の段階(段階「C1」)の(わずかに下に見下ろした)立面図である。図12Aに示すように、組立プロセスの段階「C1」において、(サブアセンブリ170有する)保護湿気ダムアセンブリ120が、航空機客室化粧室フロア14aの航空機客室化粧室フロア貫通孔14d(所望の場合には、航空機客室ガレーフロア16aの貫通孔でもありうる)内へと配設されている。
【0074】
図12Aに示されるように、(例えば、航空機客室モニュメントフロアの下方に存在する配管アセンブリの、)第1のパイプ第1末端17aを有する第1のパイプ17が、航空機客室化粧室フロア貫通孔14dのところに見えている。さらに、保護湿気ダム120が、第1の保持具22と第2の保持具42の間の定位置で保持されそうでなればこれらの間に挟まれた可撓スリーブ32を有している様子が見える。(図12Aでは見えない)第1の保持具壁24から外向きに、選択された距離まで延在する第1保持具フランジ24bが示されている。図12に示されるように、本態様によれば、第1保持具フランジ24bが、航空機化粧室フロア14aと密に接触する「リップ部」として作用し、ここで、第1保持具フランジ24bは、航空機客室化粧室フロア第1側面14b又は航空機客室化粧室フロア14aより高くなっている。「高いフランジ」構成では、第1の保持具22が、配設構成において保護湿気ダムアセンブリ120にシール能力を提供し、これにより、保護ダムアセンブリを、航空機客室化粧室フロア周縁部(航空機客室化粧室フロア貫通孔周面は、図12Aでは特に示されていない)に沿って、航空機客室化粧室フロアと直接隣接させて配置し、かつ当該フロアを(フロア貫通孔を介した流体/湿気の浸透又は流体/湿気の流過から)効果的にかつ実質的にシールすることが可能となる。
【0075】
加えて、(同様に図12Aでは示されていないが)図11の保護ダムアセンブリ120が、航空機客室化粧室フロア貫通孔14dに挿入されるときには、第2保持具壁第1側面周縁部は、可撓スリーブ第2側面34bと直接隣接して配置(例えば、圧縮して配置)され、第1の保持具癖第1側面(外側)は、航空機客室化粧室フロア貫通孔周面14eと密に接触して配置されて、航空機客室化粧室貫通孔周面14eにおいてシールを形成することができる。
【0076】
図12Bは、フロアアセンブリ内の、配設構成にある図12Aに示されたタイプの保護湿気ダムアセンブリ120を含む航空機客室モニュメントアセンブリ113の段階「C1」の断面図である。図12Bに示されるように、例えば航空機客室モニュメントフロア14aの下方に存在する配管アセンブリの、第1のパイプ第1末端17aを有する第1のパイプ17が、航空機客室化粧室フロア貫通孔周面14eを有する航空機客室化粧室フロア貫通孔14dのところに見えている。さらに、保護湿気ダム120が、第1の保持具22と第2の保持具42の間の定位置で保持されそうでなればこれらの間に挟まれた可撓スリーブ32を有している様子が見える。第1の保持具壁24及び第1の保持具壁周縁部24aから外向きに、選択された距離まで延在する第1保持具フランジ24bが示されている。
【0077】
図12A及び図12Bに示すように、本態様によれば、航空機化粧室フロア14aと密に接触する「リップ部」として作用する第1保持具フランジ24bが示されており、ここで、第1保持具フランジ24bは、航空機客室化粧室フロア第1側面14b又は航空機客室化粧室フロア14aより高くなっている。第1の保持具22の「高いフランジ」構成、及び定位置にある第2の保持具42によって、配設構成にある保護湿気ダムアセンブリ120にシール能力が提供され、これにより、保護ダムアセンブリを、航空機客室化粧室フロア貫通孔に直接隣接させて配置し、かつ当該貫通孔を効果的にシールすることが可能となる。加えて、図12Bは、図11の保護ダムアセンブリ120であって、第1保持具壁第1側面周縁部26a(第1保持具壁「外側」)の第1保持具壁第1側面周縁部26bが、航空機客室化粧室貫通孔周面14eに直接隣接して配置されて(例えば、圧縮して配置されるなどして)、航空機客室化粧室貫通孔周面14eにおいて流体/湿気へのシールを形成することができるように、航空機客室化粧室フロア貫通孔14dに挿入された上記保護ダムアセンブリ120を示している。
【0078】
図13は、現在段階「D1」に進行中の、図12A図12Bの(段階「C」の)航空機客室モニュメントアセンブリ113を示し、ここでは、航空機客室化粧室フロア14a(又はガレーフロア16aなど)より上方の位置で維持される配管が、第1のパイプ17の第1のパイプ末端17aに接続されている。図13に示されるように、第2のパイプ18の第2のパイプ第1末端18aを、第1のパイプ17に固定して取り付けることができ、フィーダパイプ19を、第2のパイプ18と一体的に関連付け又はそうでなければ第2のパイプ18に組み込むことができる。図12A及び図12Bに示したタイプ及び配設構成の保護湿気ダムアセンブリ120が、図13でも示されている。第2のパイプ18及びフィーダパイプ19は、例えば小便器、トイレ、進行、貯水槽/水タンクなどを含みうる航空機客室モニュメント(例えば、航空機客室化粧室、航空機客室ガレーなど)の要素と連通するアセンブリ(図示せず)内でさらに接続できる配管のタイプを表しうる。
【0079】
図14A図14Bは、少なくとも図13で示したタイプの航空機客室モニュメントアセンブリ113を示しており、ここで、保護湿気ダムアセンブリ120は、段階「E1」として示される例示的な組立進行へと方向付けられ、そうでなければ当該組立進行に進むよう構成されており、ここで、可撓スリーブ32は、航空機客室化粧室フロア貫通孔14dを介して、航空機客室化粧室フロア14aの直下の位置から「高められ」又は「上げられ」うるが、航空機客室化粧室フロア貫通孔14dは、ここでは、可撓スリーブ32によって「塞がれている」。
【0080】
この例示的な構成において、図14Aに示すように、組立進行段階「E1」にある航空機客室モニュメントアセンブリ113の保護湿気ダムアセンブリ120が示されており、可撓スリーブ第2末端38aが、ここで(一連の組立において初めて)見られる可撓保持ストラップ39を含み、可撓スリーブ第2末端38aは、或る一定の向きにあり、かつ、航空機客室化粧室フロア14a「より高い」方向付けられ若しくは操作されたポジション、又は航空機客室化粧室フロア14aから上向きに、可撓スリーブ第1末端36aより「上の」高さまで拡張したポジションにあり、ここで、可撓スリーブ第1末端36aは、第1の保持具22と第2の保持具42との間に固定的に挟まれている。
【0081】
組立進行におけるこの段階「E1」構成では、可撓スリーブが、本態様によれば、下のフロアレベルから、フロアレベルより「上に」示されるポジションまで方向付けられているため、可撓スリーブが段階「A1」、段階「B1」、段階「C1」、及び段階「D1」にあった(段階「C1」及び「D1」ではフロア表面レベルの直下に位置した)ときに内表面又は内側として以前に配置された可撓スリーブ第2側面34bは、ここでは、可撓スリーブ表面同士(内表面/内側と外表面/外側と)の向きが意図的に反転されられるため、可撓スリーブ32の外表面となる。即ち、段階「E1」では、可撓スリーブ32がフロア開孔を介して引き上げられ、可撓スリーブ第2側面34bはここで、可撓スリーブ32の「外側の」表面になり、(段階「C1」及び段階「D1」で、以前に可撓スリーブの外側であった)可撓スリーブ第1側面34aは、ここで段階「E1」において、可撓スリーブ32の内側に位置している(図14Aでは見えない)。
【0082】
図14Aは、第1の接続具40aで終端する可撓スリーブ保持具ストラップ39の一端をさらに示しており、第1の接続具40aは、例えば、航空機客室モニュメント壁12a(例えば、モニュメント壁、シンク要素などであってもよい)として示されたモニュメント固定物と繋いて固定的に取り付けることができるモニュメントストラップ40cに接続された第2の接続具40bと嵌合するよう構成されており、これにより、図14Aに示す締付構成にされたときには、可撓スリーブ保持具ストラップ39を「締め付け」又は「しっかり締める」ことができ、これにより、可撓スリーブ第2末端38aが、例えば、図13で示したタイプでありうるモニュメントフロアなどを貫通する配管(例えば、第2のパイプ18、フィーダパイプ19など)又は他のモニュメント固定物に対してぴったりと当接して維持されうる。
【0083】
図14Aに示すように、可撓保持具ストラップ39は、調整可能な長さを有することができ、これにより、少なくとも、(例えば、可撓スリーブ第2末端開孔38cの直径を、選択されたより小さい直径などに縮小するために)可撓スリーブ第2末端38aの可撓スリーブ第2末端周縁部38bの初期の寸法を変更するための、可撓スリーブ保持具ストラップ39上で十分な引っ張る力を提供することを目的として、選択した調整可能な長さの可撓保持具ストラップ39が、隣接する航空機客室モニュメント固定物(例えば、モニュメント壁など)のフィーチャに係合することができ、そうでなければ当該フィーチャに取り付けられうる。
【0084】
図14Bは、図14Aで示したタイプの航空機客室モニュメントアセンブリ113の部分的な断面図であり、ここで、航空機客室モニュメントアセンブリ113は、段階E1にある保護湿気ダムアセンブリ120を含む。おそらく図14Bでより見えるように、航空機客室化粧室フロア14aの航空機客室化粧室フロア貫通孔14dの航空機客室化粧室フロア貫通孔周面14eが、第1の保持具22によって直接的に画定されているのが示されており、ここで、可撓スリーブ32は、第2の保持具42と第1の保持具22との間に固定的に(所望の場合には着脱可能に)挟まれている。本構成では、保護湿気ダムアセンブリ120が、可撓スリーブ/第2保持具壁第2側面の接続部分121において、湿気/流体方向転換ゾーンを含む。本態様によれば、重力が、可撓スリーブ第2側面32bに接触し又はそこで溜まる流体及び/又は湿気を、可撓スリーブ/第2保持具壁第2側面の接続部分121に向かって方向付けることになる。
【0085】
図14Bに示すように、本装置、本システム、及び本方法によって、可撓スリーブ/第2保持具壁第2側面(内側の側面)の接続部分121のところのフロア開孔を通ることが実質的に完全に防止され及び/又は妨げられる。即ち、本態様によれば、航空機客室モニュメントアセンブリ内のフロア貫通孔の近傍のいかなる流体/湿気も、航空機客室モニュメント内部から航空機客室モニュメントフロアの直下の領域へと、フロア貫通孔14dを介して進入することができず、例えば、航空機客室化粧室フロア14aの直下に位置しており機器を収容しうるコンパートメント内へと、例えばこのようなコンパートメント内への流体/湿気の流過に影響を受けやすく及び/又は当該流過の結果として損傷を受けうる機器を収容しうるコンパートメント内へと)進入することができない。航空機客室フロアの直下に位置した、流体/湿気が進入することが望まれないこのようなコンパートメントは、電子機器、重要な飛行装備品、バッテリ、電源部、配線などを収容することができる。
【0086】
第1の保持具及び第2の保持具は、任意の弾力材料から作製することができ、かつ、圧縮力下で少なくとも選択された度合まで変形し、圧縮力が無い状態又は圧縮力が弱くなった状態で、元の変形していない寸法に向かって戻る材料から作製することができる。このような材料は、連続気泡体(open cell foam)及び/又は独立気泡体(closed cell foam)、ゴム、プラスチック、ケイ素含有材料などを含みうる。第1の保持具及び第2の保持具の少なくとも一方は、圧縮性の力の存在下での選択された弾性変形を有する弾力材料から作製することができ、かつ、同等の選択されたヤング率を有することができ、これにより、第1の保持具は、繰り返し可逆的に圧縮することができ、その後、圧縮力が無い状態又は圧縮力が改善した状態において、第1の保持具及び/又は第2の保持具の元の保持具フットプリント及び/又は寸法に近い元の構成及びフットプリントに向かって、外方に伸張することができる。
【0087】
さらなる態様によれば、開示される第1の保持具及び第2の保持具は、水を通さないことができる。加えて、ここで図示される第1の保持具及び第2の保持具は方形の形状として示されているが、本態様では、例えば摩擦適合により互いに嵌合するよう構成された補完的な寸法を有する第1の保持具及び第2の保持具が企図される。即ち、本態様によれば、航空機客室フロア貫通孔が、任意の外形又は不規則な外形(例えば、円形、環状、楕円形、方形、三角形、不規則な形状など)をしていてよく、第1の保持具及び第2の保持具の壁周縁部は、フロア貫通孔の外形とぴったりと一致するよう、かつ、第1の保持具と第2の保持具の壁周縁部同士が、互いにぴったりと一致するよう寸法設定される。
【0088】
本態様によれば、第1の保持具及び第2の保持具の少なくとも一方は、例えば航空機客室モニュメントのフロア構造でありうる構造における、貫通孔周面の寸法に対して補完的な外側周縁部を有することができ、これにより、第1の保持具及び第2の保持具の少なくとも一方は、フロア貫通孔周面とぴったり一致し又はフロア貫通孔周面より僅かに大きくてよい外側周縁部であって、例えば摩擦適合によりフロア貫通孔周面内で保持具を固定的に(望まれる場合には、着脱可能に)保持するために要求される寸法又は「フットプリント」となるよう、圧縮力下で変形し圧縮されうる外側周縁部を有することができる。開示される保護湿気ダムアセンブリの構造によって、配設、修復、再加工、交換、保守、メンテナンスなどが遥かに容易になる。というのは、アセンブリの保持具及びスリーブは、固定して定位置で保持することができ、さらに、保持具及び/又は可撓スリーブ、又は、航空機客室モニュメント内の任意の配管、又は床に対して損傷を与えることなく着脱可能である。
【0089】
特定の理論に限定することなく、本態様によれば、保持具に当接させて湿気ダムアセンブリ内で可撓スリーブの位置を保持することと、湿気/流体が本湿気ダムアセンブリを流過するのを妨げる優れた能力とは、第1の保持具及び第2の保持具の少なくとも一方の大部分(例えば、少なくとも3つの側面など)を取り囲む(又は「包む(wrap around)」)可撓スリーブの物理的な配向から得ることができる。
【0090】
他の例において、(流体/湿気を通さないことができる)接着材を、第1の保持具及び第2の保持具のうちの1つ以上の外側周縁部に対して若しくはフロア貫通孔周面に適用することで、又は、接着材を少なくとも1つの保持具外側周縁部とフロア貫通孔周面の両方に適用することで、保持具が、フロア貫通孔周面に沿ってフロア貫通孔に固定されうる。
【0091】
一例によれば、総アセンブリ重量、及びアセンブリの複雑さ、及びコスト検討の観点から、本保護湿気ダムアセンブリ(及び/又は保護湿気ダムアセンブリ自体)を含む本航空機客室モニュメントアセンブリは、湿気/流体が、航空機モニュメントから、航空機モニュメントフロア貫通孔を通って、上記モニュメントに隣接する他のコンパートメント内へと進入する(例えば「流れる」)ことを阻止するよう構成されており、その際に、保護湿気ダムアセンブリと、保護湿気ダムアセンブリを含む構造的要素と、の間に接着層若しくは接着材が組み込まれず、又は、保護湿気ダムアセンブリ、及び保護湿気ダムアセンブリを含む構造的要素と接触する接着層若しくは接着材が組み込まれない。
【0092】
可撓スリーブは、水及び/又は湿気を通さない材料から作製されうる。可撓スリーブは、例えば管状構成となるよう押し出され得、又は、材料シートから管状構成へと形成されうる。加えて、第1の可撓スリーブ末端と第2の可撓スリーブ末端とは、第1の可撓スリーブ末端開口及び第2の可撓スリーブ末端開口では、例えば可撓スリーブ第1の末端周縁部及び可撓スリーブ第2末端周縁部などでは、同じ又は異なる直径を有しうる。可撓スリーブ末端開口同士が、異なる直径を有するときには、可撓スリーブは、本明細書では「円錐台状」とも同等に称されうる円錐の形状でありうる。本態様によれば、「円錐台状」という用語は、すい台又は円錐の形状を有することを意味する。
【0093】
可撓スリーブは、例えば第1の保持具と第2の保持具との間の摩擦適合により、第1の保持具と第2の保持具との間に維持され又はそうでなければ挟まれうる厚さを有しうる。一例において、可撓スリーブが、約4ミリ~約8ミリの範囲の厚さの平均可撓スリーブ壁厚を有しうる。可撓スリーブは、可撓スリーブ第1末端から可撓スリーブ第2末端へと延びる選択長を有しうる。
【0094】
さらなる本態様では、(例えば、保護湿気ダムアセンブリに組み込まれた構成要素で細菌及び/又はカビが成長するのを阻止することなどによって)少なくとも保護湿気ダムアセンブリの耐用年数を延ばすために、可撓スリーブ材料、並びに第1の保持具材料及び第2の保持具材料のうちの1つ以上に、防カビ剤及び/又は殺菌剤が組み込まれる。
【0095】
図15図16、及び図17は、本態様に係る方法をおおまかに記載するフローチャートである。図15は、湿気が航空機客室フロア(例えば、航空機客室化粧室、航空機客室ガレーなど)における航空機客室モニュメントフロア開孔を通ることを防止する方法200を概説する。方法200が、湿気ダムアセンブリを航空機客室モニュメントフロアに配設すること(202)を含み、航空機客室フロアが航空機客室フロア開孔を含み、湿気ダムアセンブリが第1の保持具を含み、第1の保持具が第1の保持具壁を含み、第1の保持具壁が、第1保持具壁第1側面周縁部(本明細書では「第1保持具壁第1側面外側周縁部」とも同等に称される)と、第1保持具壁第2側面(内側)周縁部(本明細書では「第1の保持具第1壁第2側面内側周縁部」とも同様に称される)と、含み、第1保持具第2側面周縁部が、第1保持具貫通孔を画定し、第1の保持具が、第1の保持具と一体化しうる第1保持具フランジをさらに含み、第1保持具フランジが、航空機客室フロア第1側面と接触するよう構成され、第1保持具フランジが、航空機客室フロア貫通孔内で第1の保持具を保持するようさらに寸法設定される。湿気ダムアセンブリが、第2の保持具をさらに含み、第2の保持具が第2の保持具壁を含み、第2の保持具壁が、第2保持具壁第1側面周縁部と、第2保持具壁第2側面周縁部と、を含み、第2の保持具壁が、第1の保持具壁と嵌合するよう構成される。湿気ダムアセンブリが、管状の可撓スリーブでありうる可撓スリーブをさらに含み、可撓スリーブが、可撓スリーブ第1側面及び可撓スリーブ第2側面を含み、可撓スリーブが、可撓スリーブ第1末端開孔に可撓スリーブ第1末端周縁部を有する可撓スリーブ第1末端をさらに含み、可撓スリーブが、可撓スリーブ第2末端開孔に可撓スリーブ第2末端周縁部を有する可撓スリーブ第2末端をさらに含む。可撓スリーブ第1末端周縁部が、第1の保持具壁と第2の保持具壁との間に固定的に挟まれ、さらに、着脱可能に挟まれることもできる。湿気ダムアセンブリが、可撓スリーブ第2末端に係合するよう構成された可撓スリーブ保持具ストラップをさらに含み、可撓スリーブ保持具ストラップが、可撓スリーブ第2末端周縁部の寸法を縮小するようさらに構成される。
【0096】
他の態様において、図16は、方法300であって、方法200のステップ202を含み、追加的に、流体/湿気の流れが航空機客室モニュメントフロア開孔を通って、航空機客室フロアの直下に位置しうる隣接するコンパートメント内へと進入するのを防止すること(304)を含む方法300を概説する。
【0097】
他の態様において、図17は、方法400であって、方法200及び方法300のステップ202を含み、航空機客室フロア貫通孔の航空機客室フロア開孔周面において、ここで開示される保護湿気ダムアセンブリの第1の保持具/可撓スリーブ/第2の保持具の接続部分に対して、航空機客室フロア開孔をシールすること(402)をさらに含む方法400を概説する。
【0098】
図15図16図17で概説された方法は、少なくとも図1図2図3図4図5図6A図6B図6C図7図8A図8B図8C図9図10図11図12A図12B図13図14A、及び図14Bの1つ以上において示された保護湿気ダムアセンブリ、保護湿気ダムアセンブリを組み込んだ航空機客室モニュメントアセンブリ、及び航空機客室モニュメントアセンブリを備える航空機を組み込むものと理解されたい。
【0099】
本明細書では「実質的に(substantially)」という用語は、特定の特性、パラメータ、又は値が正確に実現される必要がないことを意味している。むしろ、偏差又は変動(例えば、公差、測定誤差、測定精度限界値、及び当業者に知られた他の要因を含む)が、特性がもたらすことが意図された効果を妨げない範囲で生じうる。
【0100】
本態様は、当然のことながら、本開示の態様の基本的な特性から逸脱することなく、本明細書に具体的に記載されたものとは別のやり方で実現することができる。本態様は、あらゆる観点において、例示的で非限定的であると見做され、添付の特許請求の範囲の意味及び均等性の範囲に入るあらゆる変更が、特許請求の範囲に包含されることが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7
図8A
図8B
図8C
図9
図10
図11
図12A
図12B
図13
図14A
図14B
図15
図16
図17
【外国語明細書】