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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024119810
(43)【公開日】2024-09-03
(54)【発明の名称】システム及びプログラム等
(51)【国際特許分類】
   B61L 25/04 20060101AFI20240827BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20240827BHJP
   G08B 21/02 20060101ALI20240827BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20240827BHJP
   G07C 5/00 20060101ALI20240827BHJP
【FI】
B61L25/04
G08B25/04 C
G08B21/02
G08G1/00 D
G07C5/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024078517
(22)【出願日】2024-05-14
(62)【分割の表示】P 2020163100の分割
【原出願日】2020-09-29
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.トルクス
(71)【出願人】
【識別番号】391001848
【氏名又は名称】株式会社ユピテル
(72)【発明者】
【氏名】依藤 勇規
(72)【発明者】
【氏名】小池 茂
(72)【発明者】
【氏名】林 琢磨
(72)【発明者】
【氏名】野口 康一
(72)【発明者】
【氏名】服部 哲也
(57)【要約】
【課題】乗り物での撮影に関する技術を提供する。
【解決手段】制御装置40は、乗り物である電車に搭載したカメラで撮影した画像に基づいて所定の事象が発生したことを検知した場合には、前記撮影した画像に基づいて所定の制御を行う機能を有する。
【選択図】図3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗り物の運行の状態に関して所定の事象が発生したと判定した場合に、前記乗り物に搭載したカメラで撮影した画像の記録を行う機能を有するシステム。
【請求項2】
前記乗り物の運行の状態に関する所定の事象として、前記運行の遅延を備えた
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記乗り物の運行の状態に関する所定の事象として、前記乗り物の停車時間の長さに関する事象を備えた
請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記乗り物の運行の状態に関する所定の事象として、前記乗り物の停車時刻に関する事象を備えた
請求項1から3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項5】
前記乗り物の運行の状態に関する所定の事象として、駅と駅との間の場所で停車した場合を備えた
請求項1から4のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記乗り物の運行の状態に関する所定の事象として、駅に近くなった場合、駅のホームに進入する場合、及び駅のホームから出る場合、及び踏切を通過する場合の少なくともいずれかを備えた
請求項1から5のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項7】
コンピュータに、請求項1から6のいずれか1項に記載のシステムの機能を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム及びプログラム等に関する。
【背景技術】
【0002】
乗員の違法行為となる特定行動を判別して、乗員の特定行動が判別された場合に、撮影部で撮影された画像を外部へ送信する装置が特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-114267号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的の一つは、乗り物で撮影した画像を基に発生した事象に応じた制御を行うための技術を提供することである。
【0005】
本願の発明の目的はこれに限定されず、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果を得ることを目的とする構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」と記載した箇所を「~が課題である」と読み替えた課題が本明細書には開示されている。課題はそれぞれ独立したものとして記載しているものであり、各々の課題を解決するための構成についても単独で分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。課題が明細書の記載から黙示的に把握されるものであっても、本出願人は本明細書に記載の構成の一部を補正又は分割出願にて特許請求の範囲とする意思を有する。またこれら独立の課題を組み合わせた課題を解決する構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)乗り物に搭載したカメラで撮影した画像に基づいて、少なくとも前記乗り物の運行の状態に関する所定の事象が発生したと判定した場合には、前記撮影した画像に基づいて所定の制御を行う機能を有するシステムが提供されるとよい。
【0007】
このようにすると、乗り物で撮影した画像を基に発生した事象に応じた制御を行うための技術を提供することができる。
【0008】
(2)前記運行の状態に関する事象は、前記運行の遅延であるとよい。
【0009】
このようにすると、乗り物において運行の遅延が発生したこと場合に、カメラで撮影した画像を用いて所定の制御を行うことができる。
【0010】
(3)前記運行の状態に関する事象は、前記乗り物の停車時間の長さ又は停車時刻に関する事象を含むとよい。
【0011】
このようにすると、乗り物において乗り物の停車時間の長さに関する事象が発生した場合に、カメラで撮影した画像を用いて所定の制御を行うことができる。
【0012】
(4)前記運行の状態に関する事象は、前記乗り物の停車時刻に関する事象を含むとよい。
【0013】
このようにすると、乗り物において乗り物の停車時間の長さ又は停車時刻に関する事象が発生した場合に、カメラで撮影した画像を用いて所定の制御を行うことができる。
【0014】
(5)前記運行の状態に関する事象は、前記乗り物が停車した場所に関する事象を含むとよい。
【0015】
このようにすると、乗り物が停車した場所に関する事象が発生した場合に、カメラで撮影した画像を用いて所定の制御を行うことができる。
【0016】
(6)前記所定の事象は、前記乗り物に乗っている人の状態に関する事象を含むとよい。
【0017】
このようにすると、乗り物に乗っている人に関する事象が発生した場合に、カメラで撮影した画像を用いて所定の制御を行うことができる。
【0018】
(7)前記人の状態に関する事象は、人の転倒、及び人の移動の態様の少なくともいずれかを含むとよい。
【0019】
このようにすると、乗り物に乗っている人の転倒、及び人の移動の態様に関する事象が発生した場合に、カメラで撮影した画像を用いて所定の制御を行うことができる。
【0020】
(8)前記人の状態に関する事象は、前記乗り物を運転する運転手に関する事象を含むとよい。
【0021】
このようにすると、乗り物を運転する運転手に関する事象が発生した場合に、カメラで撮影した画像を用いて所定の制御を行うことができる。
【0022】
(9)前記所定の事象は、前記乗り物を構成する物、又は前記乗り物に乗せられた物の状態に関する事象を含むとよい。
【0023】
このようにすると、乗り物を構成する物、又は乗り物に乗せられた物の状態に関する事象が発生した場合に、カメラで撮影した画像を用いて所定の制御を行うことができる。
【0024】
(10)前記乗り物を構成する物に関する事象は、前記乗り物に出入りするためのドアの挙動に関する事象を含むとよい。
【0025】
このようにすると、乗り物に出入りするためのドアの挙動に関する事象が発生した場合に、カメラで撮影した画像を用いて所定の制御を行うことができる。
【0026】
(11)前記乗り物を構成する物に関する事象は、前記乗り物の駆動源に関する事象を含むとよい。
【0027】
このようにすると、乗り物の駆動源に関する事象が発生した場合に、カメラで撮影した画像を用いて所定の制御を行うことができる。
【0028】
(12)前記乗り物に乗せられた物の状態に関する事象は、所定の場所における荷物の置き忘れを含むとよい。
【0029】
このようにすると、荷物の置き忘れが発生した場合に、カメラで撮影した画像を用いて所定の制御を行うことができる。
【0030】
(13)前記所定の事象が発生したことを、前記乗り物に搭載された表示部に前記事象の発生を示す画像が表示されたのを認識したことにより判定するとよい、
【0031】
このようにすると、乗り物に搭載された表示部に所定の画像された場合に、カメラで撮影した画像を用いて所定の制御を行うことができる。
【0032】
(14)前記所定の事象が発生したことを、前記乗り物に搭載された音声出力部により出力された非可聴音を認識したことにより判定するとよい。
【0033】
このようにすると、撮影した画像に関する制御のトリガーが外部の要因によって判別できなくなるのを抑制することができる。
【0034】
(15)前記所定の事象は、人の悲鳴又は大声を検知したことであるとよい。
【0035】
このようにすると、異常の発生を推定させる音をトリガーとして撮影された画像を用いて所定の制御を行うことができる。
【0036】
(16)前記所定の制御は、前記事象が発生した時点を含む期間の画像を記録すること、前記画像を示すデータを外部の装置に送信すること、及び前記事象の発生を外部の装置に通知することの少なくともいずれかを含むとよい。
【0037】
このようにすると、画像の記録、画像のデータの送信、及び事象の発生の通知を行うことができる。
【0038】
(17)前記乗り物が電車であるとよい。
【0039】
このようにすると、電車の状況をカメラで撮影した画像を用いて把握し、それに応じた制御を行うことができる。
【0040】
(18)コンピュータに、上記いずれかシステムの機能を実現させるためのプログラムが提供される。
【0041】
このようにすると、乗り物で撮影した画像を基に発生した事象に応じた制御を行うための技術を提供することができる。
【0042】
上述した(1)から(17)に示した発明は、任意に組み合わせることができる。例えば、(1)に示した発明の全て又は一部の構成に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加える構成とするとよい。特に、(1)に示した発明に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加えた発明とするとよい。また、(1)から(17)に示した発明から任意の構成を抽出し、抽出された構成を組み合わせてもよい。本願の出願人は、これらの構成を含む発明について権利を取得する意思を有する。また「~の場合」「~のとき」という記載があったとしても、その場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらはよりよい構成の例を示しているものであって、これらの場合やときでない構成についても権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えたりした構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
【発明の効果】
【0043】
本発明によれば、乗り物で撮影した画像を基に発生した事象に応じた制御を行うための技術を提供することができる。
【0044】
本願の発明の効果はこれに限定されず、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果についても開示されており、当該効果を奏する構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」と記載した箇所などは奏する効果を明示する記載であり、また「~できる」と記載がなくとも効果を示す部分が存在する。またこのような記載がなくとも当該構成よって把握される効果が存在する。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】一実施形態に係る撮影装置及び表示装置が搭載された電車を示す図である
図2】一実施形態に係る撮影装置の構成を示す図である
図3】一実施形態に係る制御装置の構成を示す図である。
図4】一実施形態に係る制御装置及び表示装置の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下に示す実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号又は類似の符号(数字の後にA、Bなどを付しただけの符号)を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、以下の説明で参照する各図において、各部材、各領域等を認識可能な大きさとするために、実際とは縮尺を異ならせている場合がある。
【0047】
以下、本発明のシステムの乗り物を電車とした場合を説明する。電車は、複数の車両を連結してなる乗り物の一例である。乗り物は、バスやリニアモーターカー、モノレール等の交通機関における車両であってもよい。乗り物は、交通機関における車両のほか、タクシーやレンタカー、ハイヤー等の不特定(例えば不特定多数)の人物が乗ることのある乗り物としてもよい。乗り物は、船舶、飛行機等の車両以外の乗り物としてもよい。
【0048】
図1(A)及び図1(B)は、撮影装置23及び表示装置22が搭載された電車20の一つの車両の内部を側面から見た図、及び一つの車両の内部の平面的なレイアウトを示す図である。電車20の両側の側面に、複数のドア21が配置されている。ドア21の上の壁面(例えば幕板と呼ばれる。)に、表示装置22(例えば車両用デジタルサイネージである。)及び撮影装置23が取り付けられている。撮影装置23は、表示装置22の左右いずれかの側に取り付けられている。
【0049】
車両の両側の側面の各々に3つのドア21が配置されており、表示装置22は、全てのドア21の上の幕板に取り付けられており、画像(映像)を表示する。撮影装置23は、進行方向に関して同じ位置に配置されている左右のドア21の一方の上の幕板に取り付けられている。右側の壁面(図1(B)において上側の側面)においては、奇数番目のドア21の上に撮影装置23が取り付けられており、左側の壁面(図1(B)において下側の壁面)においては、偶数番目のドア21の上に撮影装置23が取り付けられている。これら複数の撮影装置23によって、車内のほぼ全域を撮影することができる。
【0050】
図2(A)は、撮影装置23の斜視図である。図2(B)は、カバーを取り外した状態の撮影装置の斜視図である。支持部31とカバー32とが撮影装置23の筐体を構成する。筐体内に、カメラ35及び本体34が収容されている。本体34は支持部31に固定されており、カメラ35は本体34を介して支持部31に支持されている。本体34内に、後述する制御装置40(システムの一例)の電子回路基板等が収容されている。支持部31が、車両の壁面に固定される。カバー32は、カメラ35及び本体34を覆う。
【0051】
カメラ35は、姿勢調整機構36を介して本体34に支持されている。姿勢調整機構36は中間支持部材36Aを含む。中間支持部材36Aは折り曲げられた形状で、一方の辺に相当する部分が、本体34に対して回転可能に支持されている。カメラ35は中間支持部材36Aの他方の辺に相当する部分に対して回転可能に支持されている。本体34に対する中間支持部材36Aの回転軸36Bと、中間支持部材36Aに対するカメラ35の回転軸36Cとは相互に直交する。回転軸36Bは本体34から直上に向けて突出している。回転軸36B、36Cの回転角度は、複数、例えば3つの目盛り位置の間で変化し、各目盛り位置において固定可能である。このように、カメラ35は本体34に対して二軸の回転軸を持ち、相互に直交する二方向に回転可能である。一方の回転軸36Bを鉛直方向(上下方向)とし、他方の回転軸36Cを水平方向(左右方向)とすると、カメラ35は水平方向と鉛直方向とに関して、姿勢を調整することができる。
【0052】
支持部31は例えば金属で形成されている。カバー32の正面部分は透明樹脂で形成され、その他の部分は、アルミダイカストで形成されている。カメラ35は透明樹脂の部分を通して撮影を行う。カバー32は、トルクスネジ33により支持部31に取り付けられる。カバー32の上方を向く面は、前方に向かって下がるように傾斜している。
【0053】
図3は、制御装置40の構成を示すブロック図である。制御装置40は、本実施形態では撮影装置23の内部に設けられるが、撮影装置23と通信可能に接続され、かつ撮影装置23の外部に設けられてもよい。撮影装置23の外部は、電車20の車内であってもよいし、電車20の車外であってもよい。制御装置40は、制御部41と、リーダライタ42と、記録媒体43と、データ出力端子44と、通信部45と、位置情報取得部46とを有する。
【0054】
制御部41は、例えば、演算処理回路、及びメモリを含むコンピュータである。演算処理回路は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はその他の演算処理回路を含む。メモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)又はその他の揮発性のメモリを含む。演算処理回路は、メモリにデータを一時的に読み出して演算処理を行うことにより、各種の制御を行う。制御部11は、例えば、撮影装置23との間でデータの授受を行う機能を有する。
【0055】
リーダライタ42は、記録媒体43(例えば、SDカード)を着脱可能に構成され、装着された記録媒体43に対してデータの読み書きを行う。記録媒体43の記録方式や形態は問わない。制御部41は、記録媒体43を用いてイベント記録を行う機能を有する。イベント記録は、所定のイベント(事象の一例)が発生した場合には、そのイベントの状況を示すデータを記録する処理である。本実施形態のイベント記録により記録されるデータを、「イベントデータ」という。イベントデータは、本実施形態では、イベントの発生時を含む所定期間(以下「記録期間」という。)に撮影した画像を示す画像データ、及びそのイベントが発生したときの電車20の位置を示す位置情報を含むとよい。画像データは、制御部41が撮影装置23から取得した画像データである。位置情報は、制御部41が位置情報取得部46から取得した位置情報である。なお、記録期間は、イベント発生時の前後を含む期間(例えば、前後1分間)とすることが望ましいが、前後どちらか一方の期間のみとすることもあり得る。
【0056】
制御部41は、データ出力端子44からデータを出力する。データ出力端子44は、例えば、所定の外部機器と通信するためのケーブルが接続される。通信部45は、通信回路及びアンテナを備え、所定の通信回線を介してサーバ装置100と通信する。通信回線は、LTE、5Gその他の方式に対応した回線とするとよい。サーバ装置100は、例えばデータセンタに設置されたサーバ装置であり、電車20の複数の車両の各々で撮影された画像のデータを収集、管理したり、各種通知を受け付けたりする。制御部41は、例えば、イベントデータを、通信部45を用いてサーバ装置100に送信することによりイベントの発生をサーバ装置100に通知する「イベント発生通知」を行う機能を有してもよい。イベント発生通知は、イベントデータを含まない通知でもよく、この場合イベントの発生をサーバ装置10やその他の外部の装置に通知することとするとよい。
【0057】
位置情報取得部46は、電車20(車両)の位置情報を取得する。位置情報取得部46は制御装置40に設けられているから、制御装置40の位置情報を電車20の位置情報とみなすようにするとよい。位置情報取得部46は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)の一つであるGPS(Global Positioning System)からの信号に基づき、車両の位置(緯度・軽度)を取得するとよい。位置情報取得部46は、QZSS(Quasi-Zenith Satellite System:準天頂衛星システム)として、みちびきを併せて利用してもよい。また、位置情報取得部46は、5G通信の基地局装置からの信号に基づいて、位置情報を取得してもよい。
【0058】
このように、制御部41は、イベントの発生に応じて、イベント記録及びイベント発生通知の少なくとも一方をイベント制御よして行う。次に、制御部41が有する機能の実施例の詳細を説明する。以下各機能で説明するが、制御装置40は以下の機能のうちの任意の一部の機能または全部の機能を備える構成とするとよい。
【0059】
(1)イベントが電車20の運行の状態に関するものの場合
(1-1)運行の遅延
電車の場合、どこの駅に何時に止まるかが決められている。そこで、制御部41は、電車20が定刻通りに特定の地点を通過しておらず、遅延している場合に、イベント制御を行う。電車20は所定の運行スケジュールに従って走行するので、その運行スケジュールよりも遅延している場合、何らかの異常が発生している可能性がある。具体的には、運行開始前に、次のような運行スケジュールを通信その他の方法で、制御装置40に設定しておく。例えば、制御部41のメモリに、運行スケジュールのデータが記憶されているとよい。運行スケジュールは、停車場所である駅の位置情報(本実施形態では、緯度情報及び経度情報)と、到着予定時刻、及び出発予定時刻が設定されている。始発駅の場合は、到着時刻は設定されていない。終着駅の場合は、出発時刻は設定されていない。
【0060】
<運行スケジュールの例>
1.豊橋駅(経度:XXXXX、緯度:YYYY) 到着:--:-- 出発時刻:13:35
2.東岡崎駅(経度:XXXX、緯度:YYYY) 到着:14:05 出発時刻:14:06
3.新安城駅(経度:XXXX、緯度:YYYY) 到着:14:16 出発時刻:14:17
・・・
・・・
10.名古屋駅(経度:XXXX、緯度:YYYY) 到着:14:45 出発時刻:--:--
【0061】
車両の運行中において、制御部41は、運行スケジュールと、現在時刻及び現在位置の位置情報とを比較して、電車20の運行が遅延しているかどうかを判定する。制御部41は、運行が遅延していると判定した場合は、これをイベントの発生と判定して、イベント制御を行う。制御部41は、例えば、遅延が発生したと判定している期間はイベント記録を継続して行い、遅延が解消したと判定した場合は、イベント記録を終了するとよい。制御部41は、駅などの所定の地点(以下、「チェックポイント」という。)に到達(例えば、到着又は通過)したと判定した場合に、運行の遅延があるかどうかを判定するとよい。上記運行スケジュールの例で説明すると、制御部41は、例えば14:06の時点で東岡崎駅についていなかった場合にはイベント記録を行う。制御部41は、チェックポイントである東岡崎駅に、14:10に到着した場合、5分遅延であることを示す情報をサーバ装置100に送信するイベント通知を行う。制御部41は、回復運転により遅延が解消し新安城駅では14:16に到着した場合は、イベント記録を停止する。制御部41は、さらに遅延が解消した旨を、イベント発生通知としてサーバ装置100に送信するとよい。
【0062】
なお、電車の遅延状態は、長期間継続することもあるので、制御部41は遅延時間が拡大している期間と、そうではない期間とを区別可能にして、イベント記録を行ってもよい。区別可能な方法として、制御部41は、イベントデータの記録先を異ならせる(例えばフォルダを分ける)、又はファイル名に特定の文字列を付す等するとよい。また、制御部41は、駅と駅との間である走行区間毎にファイルを分けてイベントデータを記録するとよい。このようにすると、後でイベントデータの内容の確認が容易となる。
【0063】
(1-2)電車20の停車時間の長さ又は停車時刻
電車の場合、停車駅での停車時間が決まっている(例えば1分間)ので、停車時間が長い場合は、何らかの異常が発生している可能性がある。例えば、電車内で急病人が発生した電車に乗っていた場合、駅での停車時間が長くなることがある。このように、車内で問題が発生した場合は停車時間が長くなる傾向にあるから、これをイベントして扱うとよい。制御部41は、停車時間の長さが条件を満たす場合(例えば停車時間が閾値以上の場合)、又は停車時刻が定刻であるのに出発時刻が定刻を過ぎたと判定した場合、これをイベントの発生と判定して、イベント制御を行うとよい。制御部41は、停車時間の長さについては、移動していない(つまり、位置情報が変化しない)、又は移動していないとみなせる(例えば、GPS誤差を考慮した位置情報の変化が所定範囲以下)と判定した場合に、電車20が停車していると判定するとよい。
【0064】
(1-3)乗り物が停車した場所
電車20が駅以外の場所、例えば駅と駅との間の場所で停車した場合、電車20が何らかの異常が発生した可能性がある。そこで、制御部41は、停車場所が所定の条件を満たしたと判定した場合、これをイベントの発生と判定して、イベント制御を行うとよい。この場合、上記運行スケジュールなどにより駅の場所を登録しておく。そして、制御部41は、電車20の位置情報と駅位置情報とを対比して、電車20が駅以外で停止した場合は、緊急停止したと判定してイベント制御を行うとよい。
【0065】
(1-4)その他の運行の状態に関する事象
制御部41は、電車20が駅に近くなった場合、駅のホームに進入する場合、及び駅のホームから出る場合、及び踏切を通過する場合の少なくともいずれかであると判定した場合に、これをイベントの発生と判定して、イベント制御を行うとよい。
【0066】
(2)イベントが電車20に乗っている人の状態に関するものの場合
電車の場合、多数の人又は不特定の人が乗っていることがある。そこで、制御部41は、電車20内の人の状態(例えば人の挙動)に基づいて、イベントが発生したと判定した場合は、これをイベントの発生と判定して、イベント制御を行うとよい。制御部41は、撮影装置23の画像を解析した結果に基づいて、人の状態を判定するとよい。画像認識については、パターンマッチングその他の機械学習、深層学習を用いた方法等、公知の画像認識技術を適用するとよい。
【0067】
(2-1)人の転倒
心臓発作など体調が急変したり、気絶してしまったりする場合等で、通常運行時に、乗客が転倒してしまうことがある。人がよろけて転んでしまったという場合でも、年配の方の場合は注意が必要である。また、緊急を要する場合は、駅員や乗務員がすぐに対処できるようにイベント発生通知があるとよい。また、泥酔したまま車内に倒れている人が走行中放置されていたということもある。そこで、制御部41は、撮影装置23の画像から人の挙動が所定の条件を満たしたと判定した場合は、これをイベントの発生と判定して、イベント制御を行うとよい。このとき、その人を撮影した画像を記録するためのイベント記録が行われるとよい。
【0068】
(2-2)人の移動の態様
例えば、電車内で頻繁に移動している人がいたら、注意して監視するべきである。人の同一性を判定するならば、顔や服装で個人を識別する機能が必要であるが、何度も車内で同じ場所を往復している人がいたら、悪意の有無に関わらず、何らかの意図がある。また、子供が電車内を動き回ってしまうこともある。そこで、制御部41は、撮影装置23の画像から、人の移動の態様が所定の条件を満たしたと判定した場合は、これをイベントの発生と判定して、イベント制御を行うとよい。
【0069】
(2-3)電車20を運転する運転者の挙動
仮に運転者が体調不良を示す挙動をしたり、居眠り運転又はその誤解を与えるような挙動をしたりした場合、その動画がSNSで拡散したニュースがなされることがある。そこで、制御部41は、撮影装置23の画像から運転手の挙動が所定の条件を満たしたと判定した場合は、これをイベントの発生と判定して、イベント制御を行うとよい。この場合の撮影装置23は、運転室を撮影範囲とするように設置された撮影装置であるものとする。
【0070】
(2-4)その他
制御部41は、撮影装置23の画像に基づいて、録画の開始の契機として、車内ではドリンクをこぼしたことの検知、喫煙の検知、事故時等の挙動を検知したと判定した場合は、これをイベントの発生と判定して、イベント制御を行うとよい。制御部41は、これらのイベントの発生を検知した場合は、イベント記録のみならず、レンタカーサービス部署、警察、消防にも直接通報する通知を行う構成を有するとよい。
【0071】
(3)イベントが、電車20を構成する物、又は電車20に乗せられた物の状態に関するものの場合
電車20を構成する物、又は電車20に乗せられた物の状態からも、電車20での異常を判定することが可能である。そこで、制御部41は、電車20を構成する物、又は電車20に乗せられた物の状態が所定の条件を満たした場合は、これをイベントの発生と判定して、イベント制御を行うとよい。制御部41は、例えば、撮影装置23の画像を解析した結果に基づいて、電車20を構成する物、又は電車20に乗せられた物の状態か所定の条件を満たしたかどうかを判定するとよい。電車20を構成する物の挙動については、図示せぬ各種センサからの情報に基づいて判定されてもよい。
【0072】
(3-1)電車20に出入りするためのドアの挙動に関するものの場合
(3-1-1)短時間の複数回のドア開閉
制御部41は、短時間の複数回のドア開閉が発生したと判定した場合は、これをイベントの発生と判定して、イベント制御を行うとよい。乗客が電車20のドア21に意図的に物を挟み、何度もそれを繰り返して、発車を妨害したという報道がなされたことがある。このように、物を挟む、駆け込み乗車をされた、等の危険なケースかと考えられる。また、意図的でないにしても、乗客の気づかぬうちに荷物や荷物がドア21に挟まって短時間に複数回ドア21が開閉することもある。そこで、制御部41は、所定時間内(例えば、数秒間)にドア21が複数回開閉(例えば、3回)した場合に、イベント発生通知を行う。このようにすれば、後の事故防止やトラブル防止につなげたり、常習犯の特定に役立てることができる。
【0073】
(3-1-2)電車20のドア21の開閉タイミング
制御部41は、電車のドア21(扉)が開いた時点の前後の期間をイベントデータの記録期間として、イベント記録を行うようにするとよい。この場合において、制御部41は、そのドア21の付近に人がいるとき(例えば、出入りする乗客がいるとき)に、イベント記録するとよい。又は、制御部41は、怒鳴り声その他の大きな人の声を検出したの瞬間の前後をイベント記録するとよい。
【0074】
(3-2)荷物の置き忘れ
所定の場所荷物を放置して人が離れていった場合に、制御部41は、これをイベントの発生と判定して、イベント制御を行うとよい。イベント制御は、例えば、乗務員が使用する図示せぬ端末装置へのイベント発生通知とするとよい。制御部41は、所定時間継続して荷物が放置されたままで、かつその付近に持ち主を示す人を認識できない場合に、これをイベントの発生と判定して、イベント制御を行うとよい。このようにすると、忘れ物の発見に役立つ他、危険物の放置にいち早く気づくことができるという防犯の意味がある。
【0075】
(3-3)荷物を入れるロッカーの開閉
新幹線には、大型荷物を置くことを有料にするサービスがある。荷物を預け場所は、客席最後部と、荷物コーナーが設置される。荷物コーナーはコインロッカーのようなものが設置されることがあるため、制御部41は、ロッカーの扉が開閉されたことをイベントとしてイベント制御を行ってもよい。制御部41は、客席最後部について荷物が置かれたこと検知すると、これをイベントの発生と判定して、イベント制御を行うとよい。なお、荷物が行われたことは、赤外線センサなどを用いて検知されてもよい。このように、撮影装置23によりロッカーの周辺を撮影してイベント制御を行うことで、盗難とテロ防止になり、また、荷物が置かれたら車掌に通知が行き、利用料の回収もすることができる。
【0076】
(3-4)ゴミ箱監視
新幹線では、ゴミ箱が設置されているが車掌が見回りするたびに危険物が入れられていないか、確認していることがある。そこで、制御部41は、撮影装置23により撮影された画像から、ゴミ箱にゴミが入れられたことを検知した場合は、これをイベントの発生と判定して、イベント制御を行うとよい。ゴミ箱にゴミが入れられたことは、ゴミ箱の重量を検知するセンサや、ゴミ箱の蓋が開閉を検知するセンサを設けておき、その検知結果に基づいて判定することもできる。
【0077】
(3-5)網棚モニタリング
視野角の広いカメラ35を備える撮影装置23を用いて、網棚の上を監視するとよい。そして、制御部41は、網棚の上に長期間荷物が置きっぱなしにされていると判定した場合には、これをイベントの発生と判定して、イベント制御を行うとよい。また、制御部41は、サーバ装置100からの要求に応じて、イベント記録に係る画像のデータを、サーバ装置10へ送信するとよい。不審物や忘れ物の確認に有効であり、不審物については、網棚の荷物ひとつひとつを認識できれば、長時間置かれている荷物を検知できる。現状は周辺客に確認しているが、それが不要になるばかりか不審物の早期発見につながる。現在、運行中の車両に忘れ物をした際、その捜索方法は駅員が自駅停車中に車両に入って確認するというアナログな方法であるがこれでは非効率で、駅停車時間が長くなりダイヤ乱れの原因になっているが、本実施例によると、電車20の画像を遠隔で確認することで、忘れ物の早期発見につながる。
【0078】
(3-6)電車20の駆動源に関する事象
この動作例では、乗車空間たる車内の監視ではなく、車両の駆動部分を撮影するカメラを用いてイベント制御が行われる。以前に、電車の台車に亀裂が入ったという報道がなされたことがある。亀裂が見つかる直前に、熱センサが反応したとか、異音が発生したなどの記事があった。そこで、制御部41は、サーモグラフィカメラなどのカメラで駆動部分の高温を検知し、異常があったと判定した場合は、これをイベントの発生と判定して、イベント制御を行うとよい。
【0079】
(3-7)音声を用いる方法
制御部41は、電車20の車内の音をマイクその他の音声を検出する手段を用いて、悲鳴又は大声を検知した場合は、これをイベントの発生と判定して、イベント制御を行うとよい。
【0080】
(4)煙の検知
電車に煙が発生した場合、事件、事故、車両の故障などの異常が発生している可能性がある。そこで、制御部41は、撮影装置23又はセンサを用いて煙を検知するとイベント制御を行ってもよい。制御部41は、熱を検知して発火した場合は、これをイベント(例えば、重大イベント)の発生と判定して、イベント制御を行うとよい。多くの場合、既に非常停止ボタンなどが押されている可能性が高いが、車内に煙が充満していることを検知して報知するというイベント通知をすることで、より安全性が高まる。車内に人がいなければ火災などの発見が遅れるため、効果がある。
【0081】
(5)イベント発生の判定方法
イベント発生の判定方法として、以下の方法を採用してもよい。本実施形態では、図4に示すように、制御装置40Aと表示装置22Aが用いられる。表示装置22Aは、制御部221と、通信部222と、表示部223とを備える。制御部221は、表示装置22Aの各部を制御する。制御部221は、制御部41と同様の構成を備えるとよい。通信部222は、サーバ装置100と通信する。通信部222は、通信部45と同様の構成を備えるとよい。表示部223は、画像を表示する。表示部223は、液晶ディスプレイその他の方式のディスプレイである。表示部223に表示された画像は、撮影装置23が撮影可能な配置になっている。この構成の下、以下のような方法でイベントの発生が検知されてもよい。
【0082】
(5-1)トリガー画像等(マーカレスAR式)
あらかじめ、イベント記録のトリガーとなる画像や文字、図形(以下「トリガー画像等」という。)を、表示装置22Aの制御部221のメモリに記憶させておく。そして、表示装置22Aの制御部221は、登録したトリガー画像等を撮影装置23の撮影範囲内に映し出す。制御装置40は、撮影装置23により撮影された画像からトリガー画像等を認識すると、イベント制御を行う。例えば、制御部41は、現在急ブレーキ時に自動で表示される「急停車します」というトリガー画像等を認識したことを、イベントの発生と判定して、イベント制御を行うとよい。また、表示装置22Aは、車掌が操作して、表示部223にトリガー画像等を映し出すことで切るように構成されてもよい。制御部41は、認識したトリガー画像等の種類に応じたイベント制御を行うとよい。このようなイベント発生の判定方法によると、音と違って聞こえないことや他の音に遮られることがないので、イベント制御のトリガーとする上で確実性が高い。また、既存の仕組みを使うことで導入のハードルが低い。さらに、表示装置22Aの表示部223は高所にあり、人に遮られることが少ない。また、QRコード(登録商標)その他の二次元コードのような複雑なものでなく、文字や画像、図形等をトリガー画像等とすると、顧客に気づかれにくいという利点もある。
【0083】
(5-2)トリガー音
あらかじめ、イベント制御のトリガーとなるトリガー音(例えばアラーム)を撮影装置23に登録しておいてもよい。この場合に、撮影装置23のスピーカーからトリガー音を流すことで、制御部41はイベント制御を開始する。すなわち、制御部41は、トリガー音を認識したことを、イベントの発生として判定するとよい。トリガー音は超音波といった非可聴音であることにより、人間の耳には聞こえないのでので、乗客への不快感を軽減できるし、既存の仕組みを使うので導入のハードルが低い。
【0084】
(6)車両内温度検知
撮影装置23に温度検知センサを設け、通信によって表示装置22,22Aや、車掌室の表示部に表示したり、設定温度に達すると報知する機能が搭載されてもよい。このようにすると、車内の適切な空調設定に役立て、体調不良等を防ぐことができる。電車内の空調が、現状と合っていないことが多々ある。満員電車で蒸し暑かったり、長時間ドア21が開いて寒かったりするなどして、時にはそが原因で体調を崩す乗客もいるから、夏場は熱中症の恐れもある。車両内の温度をモニタリングし、これらを対策することができる。
【0085】
本発明の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や限定されるものではなく、本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも、その範囲に含むものである。本発明のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に特定したが、現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても、本明細書に開示される構成を、将来的に特許請求の範囲とする意思を有する。
【0086】
本願発明は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素又は発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正又は分割出願等において権利取得する意思を有する。「~の場合」「~のとき」という記載があったとしてもその場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらの場合やときでない構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えた構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
【0087】
また、意匠登録出願への変更により、全体意匠又は部分意匠について権利取得する意思を有する。装置が画像を表示する場合は、その画像の全体又は一部を含む意匠について権利取得する意思を有する。図面は本装置の全体を実線で描画しているが、全体意匠のみならず当該装置の一部の部分に対して請求する部分意匠も包含した図面である。例えば当該装置の一部の部材を部分意匠とすることはもちろんのこと、部材と関係なく当該装置の一部の部分を部分意匠として包含した図面である。当該装置の一部の部分としては、装置の一部の部材としてもよいし、その部材の部分としてもよい。全体意匠はもちろんのこと、図面の実線部分のうち任意の部分を破線部分とした部分意匠を、権利化する意思を有する。また、装置の筐体の内部のモジュール・部材・部品等についても、図面に表示されているものは、いずれも独立して取引の対象となるものであって、同様に、意匠登録出願への変更を行って権利化を行う意思を有するものである。
【符号の説明】
【0088】
10 :サーバ装置
11 :制御部
20 :電車
21 :ドア
22 :表示装置
22A :表示装置
23 :撮影装置
31 :支持部
32 :カバー
33 :トルクスネジ
34 :本体
35 :カメラ
36 :姿勢調整機構
36A :中間支持部材
36B :回転軸
36C :回転軸
40 :制御装置
40A :制御装置
41 :制御部
42 :リーダライタ
43 :記録媒体
44 :データ出力端子
45 :通信部
46 :位置情報取得部
100 :サーバ装置
221 :制御部
222 :通信部
223 :表示部

図1
図2
図3
図4