IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ トヨタ モーター ノース アメリカ,インコーポレイティドの特許一覧

特開2024-119876動力付車椅子及び外骨格の同期された動作を提供するためのシステム及び方法
<>
  • 特開-動力付車椅子及び外骨格の同期された動作を提供するためのシステム及び方法 図1A
  • 特開-動力付車椅子及び外骨格の同期された動作を提供するためのシステム及び方法 図1B
  • 特開-動力付車椅子及び外骨格の同期された動作を提供するためのシステム及び方法 図2
  • 特開-動力付車椅子及び外骨格の同期された動作を提供するためのシステム及び方法 図3
  • 特開-動力付車椅子及び外骨格の同期された動作を提供するためのシステム及び方法 図4
  • 特開-動力付車椅子及び外骨格の同期された動作を提供するためのシステム及び方法 図5A
  • 特開-動力付車椅子及び外骨格の同期された動作を提供するためのシステム及び方法 図5B
  • 特開-動力付車椅子及び外骨格の同期された動作を提供するためのシステム及び方法 図6A
  • 特開-動力付車椅子及び外骨格の同期された動作を提供するためのシステム及び方法 図6B
  • 特開-動力付車椅子及び外骨格の同期された動作を提供するためのシステム及び方法 図6C
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024119876
(43)【公開日】2024-09-03
(54)【発明の名称】動力付車椅子及び外骨格の同期された動作を提供するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   A61G 5/14 20060101AFI20240827BHJP
   A61G 5/04 20130101ALI20240827BHJP
【FI】
A61G5/14
A61G5/04 707
A61G5/14 711
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024088118
(22)【出願日】2024-05-30
(62)【分割の表示】P 2019047520の分割
【原出願日】2019-03-14
(31)【優先権主張番号】15/920,763
(32)【優先日】2018-03-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】519092129
【氏名又は名称】トヨタ モーター ノース アメリカ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(72)【発明者】
【氏名】ダグラス エー.ムーア
(57)【要約】
【課題】本明細書に記載される実施形態は、動力付車椅子と、ユーザ装着外骨格と、マスターコントローラと、を含むシステムを対象とする。
【解決手段】マスターコントローラは、動力付車椅子及びユーザ装着外骨格の独立した動作を監視する。マスターコントローラは、動力付車椅子及びユーザ装着外骨格のうちの一つのみが意図された動作を完了するための優先権を有することになるように、動力付車椅子及びユーザ装着外骨格の動作の優先順位を決める。マスターコントローラは、複数の所定のプログラムを実行するように、動力付車椅子とユーザ装着外骨格との間の動作を調整することができる。例えば、ユーザが動力付車椅子に座ることを補助すること、動力付車椅子の外側にいるときにユーザが座席部分から立つことを補助すること、及び/又は動力付車椅子を歩行のためのガイドとして使用すること、である。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
座席部分を有する動力付車椅子と、
前記動力付車椅子とは独立して動作可能なユーザ装着外骨格と、
マスターコントローラと、
を備え、
前記動力付車椅子及び前記ユーザ装着外骨格は、前記マスターコントローラと通信可能に連結され、
前記マスターコントローラは、前記動力付車椅子及び前記ユーザ装着外骨格の複数の同期された動作を調整する、システム。
【請求項2】
前記マスターコントローラはユーザから入力を受信し、前記マスターコントローラは前記入力に基づいて前記複数の同期された動作を調整する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記複数の同期された動作は、前記ユーザ装着外骨格によって補助されている間、歩行しているユーザへのガイドとして前記動力付車椅子を機能させること、前記動力付車椅子に座っているときに前記ユーザを補助するために前記座席部分をシステムの鉛直方向に上昇させること、又は、前記ユーザが座席の位置から立つことを補助するために前記座席部分を動作させることを含む、前述の請求項のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項4】
前記入力は、音声コマンドと、ボタンプッシュと、ユーザインターフェースの選択と、のうちの一つ又は複数を介して提供される、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記動力付車椅子の位置及び前記動力付車椅子の場所を監視する第一グループのセンサと、
前記ユーザ装着外骨格の位置を監視する第二グループのセンサと、
前記動力付車椅子に連結された複数のカメラと、
を備え、
前記第一グループのセンサは、一つ又は複数の場所センサを含み、
前記複数のカメラは、前記動力付車椅子の周囲の領域に対応する画像を提供する、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記ユーザ装着外骨格は、前記ユーザ装着外骨格を識別するための一つ又は複数の特徴をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記一つ又は複数の特徴に対応する画像データが、前記ユーザ装着外骨格を識別して前記ユーザ装着外骨格と接続するために前記マスターコントローラによって使用される、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
動力付車椅子と、前記動力付車椅子とは独立して動作可能なユーザ装着外骨格と、を制御する方法であって、前記方法は、
マスターコントローラがユーザから入力を受信することであって、前記入力は特定の機能に対応する、受信することと、
前記マスターコントローラが、前記ユーザ装着外骨格の位置、動作、及び意図された動作のうちの少なくとも一つに対応する第一データを取得することと、
前記マスターコントローラが、前記動力付車椅子の位置、動作、及び意図された動作のうちの少なくとも一つに対応する第一データを取得することと、
前記処理デバイスが、前記第一データ及び前記第二データに基づいて、前記動力付車椅子及び前記ユーザ装着外骨格を調整された手法において動作させることと、
を備える、方法。
【請求項9】
前記動力付車椅子及び前記ユーザ装着外骨格を動作させることは、前記ユーザ装着外骨格によって補助されている間、歩行しているユーザへのガイドとして前記動力付車椅子を機能させる、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記動力付車椅子及び前記ユーザ装着外骨格を前記調整された手法において動作させることは、前記動力付車椅子の座席位置を上昇させることを備える、請求項8に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して制御システムに関し、より詳細には、動力付車椅子と外骨格との間のモータ及び/又はアクチュエータ制御を調整する(coordinate)マスターコントローラを有する制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
動力付車椅子のあるユーザは、ユーザの動作を容易にする独立した外骨格(exoskeleton)のユーザである場合がある。典型的には、ユーザは、動力付車椅子に及び/又は動力付車椅子の近くにいながら外骨格を装着することができる。しかしながら、動力付車椅子及び外骨格は互いに独立に動作するため、動力付車椅子及び外骨格がコンフリクトするコマンドを受けるときにコンフリクト(conflict)が生じる場合がある。さらに、動力付車椅子及び外骨格は独立に動作するため、動力付車椅子及び外骨格は動作を同期させることができない場合がある。
【発明の概要】
【0003】
一実施形態では、システムは、動力付車椅子と、動力付車椅子から独立して操作可能なユーザ装着外骨格と、マスターコントローラと、を含む。動力付車椅子及びユーザ装着外骨格は、マスターコントローラに通信可能に連結される。マスターコントローラは、動力付車椅子とユーザ装着外骨格との間の複数の同期された動作を調整する。
【0004】
他の実施形態では、動力付車椅子と、動力付車椅子から独立して操作可能なユーザ装着外骨格と、を制御する方法が提供される。本方法は、マスターコントローラが、ユーザから特定の機能に対応する入力を受信するステップを含む。マスターコントローラは、ユーザ装着外骨格の位置、動作及び意図された動作のうちの少なくとも一つに対応する第一データを取得する。マスターコントローラは、動力付車椅子から取得されたものの位置、動作及び意図された動作のうちの少なくとも一つに対応する第二データを取得する。処理デバイスは、第一データ及び第二データに基づいて、動力付車椅子及びユーザ装着外骨格を調整された方法で動作させる。
【0005】
さらに他の例では、マスターコントローラ、少なくとも一つのモータ及び少なくとも一つのアクチュエータを有するシステムが提供される。少なくとも一つのアクチュエータは、少なくとも一つのモータから独立している。マスターコントローラは、少なくとも一つのモータ及び少なくとも一つのアクチュエータの一方が第一位置と第二位置との間で動作することを可能にするように、少なくとも一つのモータ及び少なくとも一つのアクチュエータの動作を制御する。
【0006】
本明細書に記載された実施形態によって提供されるこれら及び追加の目的及び利点は、図面と併せて、以下の詳細な説明の観点からより完全に理解されるであろう。
【0007】
図面に示される実施形態は、本質的に例示的及び典型的なものであり、特許請求の範囲によって定義される主題を限定することを意図したものではない。例示的な実施形態の以下の詳細な説明は、同様の構造が同様の参照番号で示されている以下の図面と併せて読むと理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A図1Aは、本明細書に示され又は記載された一つ又は複数の実施形態に係る、通信システム、ユーザ装着外骨格及び動力付車椅子を有する例示的なシステムを概略的に描く。
図1B図1Bは、本明細書に示され又は記載された一つ又は複数の実施形態に係る、ユーザ装着外骨格及び動力付車椅子が通信システムによって制御されるときの図1Aのシステムを概略的に描く。
図2図2は、本明細書に示され又は記載された一つ又は複数の実施形態に係る、通信システムの例示的な構成要素のブロック図を概略的に描く。
図3図3は、本明細書に示され又は記載された一つ又は複数の実施形態に係る、図1Aのユーザ装着外骨格及び動力付車椅子と通信してマスターコントローラによって実行される例示的な方法のフローチャートを描く。
図4図4は、本明細書に示され又は記載された一つ又は複数の実施形態に係る、第一ユーザ起動プログラム中に完了される例示的なプロセスのフローチャートを描く。
図5A図5Aは、本明細書に示され又は記載された一つ又は複数の実施形態に係る、図1Aのシステムの例示的な使用を概略的に描く。
図5B図5Bは、本明細書に示され又は記載された一つ又は複数の実施形態に係る、第二ユーザ起動プログラム中に完了される例示的なプロセスのフローチャートを描く。
図6A図6Aは、本明細書に示され又は記載された一つ又は複数の実施形態に係る、図1Aのシステムの他の例示的な使用を概略的に描く。
図6B図6Bは、本明細書に示され又は記載された一つ又は複数の実施形態に係る、図1Aのシステムのさらに他の例示的な使用を概略的に描く。
図6C図6Cは、本明細書に示され又は記載された一つ又は複数の実施形態に係る、第三ユーザ起動プログラム中に完了される例示的なプロセスのフローチャートを描く。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書に記載されるシステム及び方法は、概して、動力付車椅子と、動力付車椅子から独立して操作可能なユーザ装着外骨格と、動力付車椅子及びユーザ装着外骨格がマスターコントローラによって一緒に操作され得るように動力付車椅子及びユーザ装着外骨格を制御することが可能なマスターコントローラと、に関する。本明細書に記載されたシステムは、動力付車椅子及びユーザ装着外骨格がマスターコントローラに通信可能に連結されるように構成される。動力付車椅子及びユーザ装着外骨格の並列制御が許可されるとき、マスターコントローラは、動力付車椅子及びユーザ装着外骨格がそれぞれスレーブデバイスとして機能するように、動力付車椅子及びユーザ装着外骨格の動作を制御するマスターコントローラとして機能する。その結果、マスターコントローラは、動力付車椅子とユーザ装着外骨格との間の動作のコンフリクトを妨げ、及び/又は動力付車椅子とユーザ装着外骨格との間の複数の同期された動作を調整する。
【0010】
本明細書にさらに詳細に記載されるように、同期された動作の例は、歩行しながら且つユーザ装着外骨格14によって補助されながら動力付車椅子の後部を掴んでいるユーザのためのガイドとして動力付車椅子が機能するように、動力付車椅子とユーザ装着外骨格とを調整することを含むことができる。同期された動作の他の例は、ユーザが動力付車椅子に座るのを助ける際に動力付車椅子の座席部分が上昇して外骨格を補助するように、ユーザ装着外骨格と動力付車椅子とを調整することを含むことができる。同期された動作のさらに他の例は、ユーザが動力付車椅子における座席の位置から立つことを動力付車椅子及び外骨格が補助するように、ユーザ装着外骨格と動力付車椅子とを調整することを含むことができる。
【0011】
本明細書で用いられるように、用語「システムの長手方向(system longitudinal direction)」は、システムの前方-後方の方向(すなわち、図1Aに描かれる座標軸の+/-X方向)を言及する。用語「システムの水平方向(system lateral direction)」は、交差方向(すなわち、図1Aに描かれる座標軸のY方向に沿っている)を言及し、長手方向に対して横方向である。用語「システムの鉛直方向(system vertical direction)」は、システムの上方-下方の方向を言及する(すなわち、図1Aに描かれる座標軸の+/-Z方向)。本明細書で用いられるように、「上(upper)」又は「頂部(top)」は、概して、図面に示される座標軸の正のZ方向を向いているように定義される。「下(Lower)」又は「底部(bottom)」は、概して、図面に示される座標軸の負のZ方向を向いているように定義される。
【0012】
本明細書に記載された「コンフリクト(conflict)」は、概して、特定のデバイス又はそれらの構成要素の動作及び/又は動きであって、他の特定の装置又はその構成要素に悪影響を与え、他の特定の装置又はその構成要素の動作に悪影響を与え、ユーザに過度のストレスを与える等の動作及び/又は動きに関する。例えば、二つの別々の構成要素(例えば、車椅子及び外骨格)の個々の動作が、コリジョン(collision)を引き起こし、二つの構成要素のうちの一つを特定のパラメータの外側で動作させる等を引き起こす場合に、コンフリクトが生じ得る。他の例では、一つ又は複数の構成要素が、ユーザが身体的に動かすことができないような方法、ユーザに不快感を与える方法、潜在的にユーザを傷付け得る方法又は同様な方法でユーザを動作させる場合に、コンフリクトが生じ得る。すなわち、コンフリクトは、車椅子及び/又は外骨格がユーザにとってあまりにも速く動作するときに生じる場合がある。
【0013】
最初に、図1A-1Bを参照すると、10で概略的に指定される、システムの概略図が提供される。システム10は、概して、動力付車椅子12と、ユーザ装着外骨格14と、マスターコントローラ16と、を含む。本明細書でより詳細に記載されるように、システム10は、概して、マスターコントローラ16を介して動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の動作を調整するための能力を提供することができる。
【0014】
動力付車椅子12は、ユーザが車椅子の動作を電子的に制御することを可能にするモータ付構成要素を含む一般的に承認された車椅子である。従って、動力付車椅子12の様々な構成要素は、理解されるべきであり、本明細書でさらに詳細には記載されない。動力付車椅子12の構成要素は、車椅子12に付属している標準的な構成要素とすることができるか、又は特定のユーザのニーズに基づいて車椅子12に加えられ得るモジュール式構成要素とすることができる。例えば、レッグレスト、アーム、ホイール、バック、ヘッドレスト、ある構成要素のためのアダプタなどの構成要素は、モジュール式であり、車椅子12に追加されてもよい。他のモジュール式構成要素は、概して理解されるべきであり、本開示の範囲内に含まれる。いくつかの実施形態では、動力付車椅子12は、動力付基部18と、動力付基部18によって支持される座席20と、を含むことができる。従って、動力付基部18は、概して、システムの鉛直方向において座席20の下に位置付けられる(すなわち、座席20に対して図1Aの座標軸の-z方向に位置付けられる)。図1A及び1Bをさらに参照すると、いくつかの実施形態では、動力付基部18は、座席20を上昇させ、傾けさせ、又は他の方法で動作させることができる。座席20は、概して、ユーザ22が動力付車椅子12に座ったときにユーザ22を支持するように構成される。
【0015】
いくつかの実施形態では、座席20は、コントローラ26が連結され得る少なくとも一つのアームレスト24を含むことができる。しかしながら、いくつかの実施形態では、動力付車椅子12は如何なるアームレストも有さなくてもよく、コントローラ26は動力付車椅子12の他の部分に連結されてもよいことを理解されたい。本明細書に記載されるように、コントローラ26は、ユーザ22に動力付車椅子12の動作を制御する能力を提供することができる。いくつかの実施形態では、コントローラ26はジョイスティックタイプのコントローラとすることができ、ユーザ22は走行の所望の方向及び/又は速度にしたがってジョイスティックを向ける。従って、コントローラ26は、様々な構成要素を含む動力付基部18に通信可能に連結され、信号を動力付基部18に送信し、動力付車椅子12にコントローラ26によって受けた入力にしたがって応答させることができる。ジョイスティックの構成は単なる例示であり、いくつかの実施形態では、コントローラ26は、ボタン、スイッチ、音声制御、呼吸制御などの他の設計を利用して、ユーザから入力を受けることができる。
【0016】
いくつかの実施形態では、座席20は、その中に一体化されるか又はそれに連結された一つ又は複数のハンドル28を含むことができる。一つ又は複数のハンドル28は、動力付車椅子12を掴むためにユーザ22のための領域を提供することができる。例えば、一つ又は複数のハンドル28の少なくとも一つは、本明細書でより詳細に記載されるように、動力付車椅子12の後ろで動くときにユーザ22が少なくとも一つのハンドルを握ることができるように、座席20の後部に位置付けられ得る。
【0017】
動力付基部18は、限定されないが、複数の車輪30と、電子制御ユニット(ECU)32と、モータ34と、バッテリ36と、マスターコントローラ16と、を含むことができる。ECU32は、概して、動力付車椅子12及び/又はそれらの一つ又は複数の構成要素を制御する制御デバイスとすることができる。そのため、ECU32は、一つ又は複数の制御信号がECUから様々な構成要素に送信され得るように、動力付車椅子12の様々な構成要素に通信可能に連結され得る。加えて、ECU32は、本明細書でより詳細に記載されるように、信号がマスターコントローラ16に/から送信/受信され得るように、マスターコントローラ16に通信可能に連結され得る。モータ34は、車輪30を駆動するために車輪30に連結され得る。バッテリ36は、概して、動力付車椅子12の様々な構成要素に電力を提供することができる。動力付基部18の他の構成要素は、概して理解されるべきであり、本明細書でさらに詳細には記載されない。
【0018】
いくつかの実施形態では、動力付基部18及び/又は座席20は、それらに搭載された複数のカメラ38を有することができる。複数のカメラ38の各々は、動力付車椅子12に座ったときに、ユーザ22にとって利用しやすいディスプレイ上の特定の領域の観測表示(observational view)を提供するように、動力付車椅子12の周囲の特定の領域を撮像するために位置付けられ得る。
【0019】
様々な実施形態では、動力付車椅子12は、例えば、動力付基部位置センサ(power base position sensor)40、少なくとも一つの動力付基部場所センサ(power base location sensor)42、座席位置センサ44、ハンドルセンサ46及び一つ又は複数のジャイロスコープ48などの複数のセンサを有することができる。様々なセンサが、第一グループのセンサ52として本明細書で集合的に言及され得る。本明細書でより詳細に記載されるように、様々なセンサは、概して、操作中のフィードバックを提供するように、動力付車椅子12の位置、動作等を検知するために用いられ得る。より詳細には、第一グループのセンサ52は、本明細書でより詳細に説明されるように、有線及び無線の一方で、マスターコントローラ16に複数の出力を送信することができる。動力付基部位置センサ40、少なくとも一つの動力付基部場所センサ42、座席位置センサ44、ハンドルセンサ46及び一つ又は複数のジャイロスコープ48の各々は、レーザベースのセンサ、近接センサ、レベル検出センサ、圧力センサ、それらの任意の組み合わせ及び/又は当業者が理解することができる任意の他のタイプのセンサとすることができる。
【0020】
様々な実施形態では、動力付基部位置センサ40は、床面50及び/又は座席20に対する動力付基部18の位置を通信するように構成され得る。例えば、座席20が傾いており且つ動力付基部18が起伏のある地形にある場合、動力付基部位置センサ40からの情報は、一方向において座席20の傾きを補正するために動力付基部18によって用いられ得る。様々な実施形態では、少なくとも一つの動力付基部場所センサ42は、例えば、動力付車椅子12の場所及び/又は障害物若しくは動力付車椅子12の周囲の環境に関する他の情報を通信することができる。例えば、少なくとも一つの動力付基部場所センサ42は、ユーザ22の住居などの空間内での動力付車椅子12の場所を決定し、その場所を階段又は壁などの既知の障害物と比較することができる。様々な実施形態では、座席位置センサ44は、動力付基部18に対する座席20の傾き、その傾きが前方であるか若しくは後方であるか、及び/又は座席20の高さなどの座席20の位置を通信することができる。様々な実施形態では、ハンドルセンサ46は、ユーザ22が一つ又は複数のハンドル28と接触している(例えば掴んでいる)か否かを検知して通信することができる。
【0021】
第一グループのセンサ52は、階段、縁石及び変化に富んだ地形の昇降中に動力付車椅子12のバランスを維持するために用いられる情報を集合的に提供し、動力付車椅子12に関する追跡データを提供し、位置、角度、傾き、ユーザの位置、速度並びに/又は動力付基部18及び座席20の場所を監視するために用いられ得るデータを提供することができ、これらは動力付車椅子12の速度など、動力付車椅子12の様々な動作を制御する目的のためにさらに用いられ得る。
【0022】
ユーザ装着外骨格14は、概して、ユーザの一つ若しくは複数の動作を補助する任意のシステム、デバイス又はデバイスの集合とすることができる。例えば、ユーザ装着外骨格は、ユーザの一つ又は複数の上肢の動作及び/又は一つ又は複数の下肢の動作を補助するデバイスとすることができる。いくつかの実施形態では、ユーザ装着外骨格は、足りない関節若しくは骨の代わりになる整形外科用デバイス、又は損傷した骨を支持するデバイスとすることができる。本開示はユーザ22の下肢に配置されるようにユーザ装着外骨格14を描く一方で、これは単なる例示であることを理解されたい。そのため、本開示は、下肢のユーザ装着外骨格に限定されない。さらに、単一のユーザ装着外骨格14のみが描かれる一方で、本開示はそのように限定されない。すなわち、複数のユーザ装着外骨格が、本開示の範囲から逸脱することなく同様の手法において利用されてもよい。様々な構成要素、特徴及びユーザ装着外骨格の使用が概して理解されたい。そのため、ユーザ装着外骨格14の特定の詳細は、本明細書でさらに詳細には記載されない。
【0023】
いくつかの実施形態では、ユーザ装着外骨格14は、少なくとも一つのアクチュエータ54を含むことができる。少なくとも一つのアクチュエータ54は、特定の動作を完了する際にユーザ22を補助することができる。いくつかの実施形態では、少なくとも一つのアクチュエータ54は、例えばジョイント56など、ユーザの身体上の特定の場所に又は近傍に位置付けられ得る。図1A及び1Bに特に示されるように、アクチュエータ54は、ユーザの膝関節に位置付けられる。しかしながら、アクチュエータは、本開示の範囲を逸脱することなくユーザの身体の他の場所に位置付けられてもよい。
【0024】
様々な実施形態では、少なくとも一つのアクチュエータ54は、動作を完了する際にユーザ装着外骨格14がユーザ22を補助するときに、少なくとも一つのアクチュエータ54が特定の動き又は動作を補助する(例えば、ユーザ22が彼/彼女の膝を曲げることを補助する)ようにユーザ装着外骨格14の第二部分60に対してユーザ装着外骨格14の第一部分58を動かすことができるように、位置付けられ及び配置され得る。そのため、ユーザ装着外骨格14は、いくつかの実施形態では、歩行する動き、立つ動き、及び/又は座る動きにおいてユーザ22を補助するように特に構成され得る。図1A及び1Bは少なくとも一つのアクチュエータの単一のものを描くのみである一方で、これは非限定的な例であることを理解されたい。すなわち、ユーザ装着外骨格14は、いくつかの実施形態では、複数のアクチュエータ54を含むことができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、少なくとも一つのアクチュエータ54は、制御部55によって制御可能であってもよい。制御部55は、この開示によって限定されず、概して、制御信号を少なくとも一つのアクチュエータ54に提供して少なくとも一つのアクチュエータ54を作動させる任意のデバイスとすることができる。そのため、制御部55は、少なくとも一つのアクチュエータ54のうちの各々のものに通信可能に連結され得る。加えて、制御部55は、制御部55が信号をマスターコントローラ16に/から送信/受信することができるように、マスターコントローラ16に通信可能に連結され得る。
【0026】
様々な実施形態では、ユーザ装着外骨格14は、ユーザ22及び/又はユーザ装着外骨格14に対して様々な場所に位置付けられた第二グループのセンサ62を含むことができる。例えば、図1A及び1Bに描かれるように、第二グループのセンサ62は、動作が第二グループのセンサ62によって検知されることができ、対応するデータが送信されることができるように、ジョイント56及び/又は動作の他の場所に又は近傍に位置付けられる少なくとも一つのセンサを含むことができる。従って、第二グループのセンサ62は、データをマスターコントローラ16に送信することができる。データは、例えば、動作が生じたか否かに関するデータ、ユーザ装着外骨格14が動いていないか否かに関するデータ及び/又は動きの度合いに関するデータを含むことができる。第二グループのセンサ62の各々は、レーザベースのセンサ、近接センサ、レベル検出センサ、圧力センサ及び/又はそれらの任意の組み合わせなどを含むことができる。
【0027】
いくつかの実施形態では、ユーザ装着外骨格14は、本明細書でより詳細に記載されるように、ユーザ装着外骨格14がマスターコントローラ16から一つ又は複数のコマンドを受信するためにマスターコントローラ16とペアを組まれるように、ユーザ装着外骨格14を識別するための一つ又は複数の特徴(feature)をさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、一つ又は複数の特徴は、識別コード64を含むことができる。識別コード64の説明的な例は、限定されないが、近距離コード、バーコード、QRコード及びシリアルコードを含む。マスターコントローラ16は、識別コード64を用いてユーザ装着外骨格14を識別し、ユーザ装着外骨格14との通信を起動することができる。例えば、マスターコントローラ16は、一つ又は複数の特徴(例えば、識別コード64)に対応する画像データを取得し、一つ又は複数の特徴からユーザ装着外骨格14を識別し、ユーザ装着外骨格14と接続することができる。そのため、マスターコントローラ16とユーザ装着外骨格14とのペアリングは、ユーザ装着外骨格のタイプ、外骨格の数、外骨格の制御部などを決定する際にマスターコントローラ16を補助することができる。
【0028】
マスターコントローラ16は、概して、動力付車椅子12及び/又はユーザ装着外骨格14の動作を制御するための一つ又は複数の構成要素を含むスタンドアロン制御デバイスとすることができる。マスターコントローラ16は動力付車椅子12の一部として図1A及び1Bに示される一方で、これは非限定的な例であることを理解されたい。すなわち、マスターコントローラ16は、ユーザ装着外骨格14に連結され又は統合されたデバイスなど、動力付車椅子12とは別個のデバイスとすることができる。いくつかの実施形態では、マスターコントローラ16は、例えば、ユーザが運搬するコンピューティングデバイス、ユーザの携帯デバイスなど、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の両方とは別個のものとすることができる。
【0029】
図2は、実施形態にしたがって一緒に通信可能に連結された、マスターコントローラ16の様々な例示的な内部構成要素、ECU32の内部構成要素及び制御部55の内部構成要素を描く。より詳細には、マスターコントローラ16は、ネットワーク74を介してECU32及び制御部55と通信可能に連結され得る。ネットワーク74は、インターネットなどの広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、移動体通信ネットワーク、公衆電話網(PSTN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、仮想プライベートネットワーク(VAN)並びに/又はマスターコントローラ16、ECU32及び制御部55と一緒に電子的に通信され得る他のネットワークを含むことができる。
【0030】
様々な実施形態では、ECU32は、限定されないが、メモリ構成要素66及び処理デバイス68を含むことができる。コンピュータ処理装置(CPU)などの処理デバイス68は、プログラムを実行するための計算及び論理演算を実行する、ECU32の中央処理装置とすることができる。処理デバイス68は、単独で又は他の構成要素と併せて、例示的な処理デバイス、コンピューティングデバイス、プロセッサ又はそれらの組み合わせである。処理デバイス68は、(メモリ構成要素66からなどの)命令を受信及び実行するように構成された任意の処理構成要素を含むことができる。
【0031】
いくつかの実施形態では、メモリ構成要素66は、揮発性及び/又は不揮発性のコンピュータ可読媒体として構成されることができ、そのため、(SRAM、DRAM、及び/又は他のタイプのランダムアクセスメモリを含む)ランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、レジスタ、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、及び/又は他のタイプの記憶構成要素を含むことができる。さらに、メモリ構成要素66は、非一時的なプロセッサ可読メモリとすることができる。メモリ構成要素66は、処理デバイス68によって実行されるとき、処理デバイス68に、図3、4、5B及び6Cに関して本明細書に記載される一つ又は複数のプロセスなど、様々なプロセスを完了させる一つ又は複数のプログラミング命令を含むことができる。
【0032】
図2をさらに参照すると、メモリ構成要素66に記憶されたプログラミング命令は、一つ又は複数のソフトウェア論理モジュール66aとして具現化され得る。各論理モジュール66aは、図3、4、5B及び6Cに関して本明細書でより詳細に記載されるように、一つ又は複数のタスクを完了するためのプログラミング命令を提供する。図2をさらに参照すると、論理モジュール66aは、各々が処理デバイス68によって実行可能なコンピュータプログラム、ファームウェア及び/又はソフトウェア/ハードウェアとして具現化され得る複数の異なる論理部分を含む。
【0033】
様々な実施形態では、制御部55は、限定されないが、メモリ構成要素65及び処理デバイス63を含むことができる。コンピュータ処理装置(CPU)などの処理デバイス63は、プログラムを実行するための計算及び論理演算を実行する、制御部55の中央処理装置とすることができる。処理デバイス63は、単独で又は他の構成要素と併せて、例示的な処理デバイス、コンピューティングデバイス、プロセッサ又はそれらの組み合わせである。処理デバイス63は、(メモリ構成要素65からなどの)命令を受信及び実行するように構成された任意の処理構成要素を含むことができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、メモリ構成要素65は、揮発性及び/又は不揮発性のコンピュータ可読媒体として構成されることができ、そのため、(SRAM、DRAM、及び/又は他のタイプのランダムアクセスメモリを含む)ランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、レジスタ、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、及び/又は他のタイプの記憶構成要素を含むことができる。さらに、メモリ構成要素65は、非一時的なプロセッサ可読メモリとすることができる。メモリ構成要素65は、処理デバイス63によって実行されるとき、処理デバイス63に、図3、4、5B及び6Cに関して本明細書に記載される一つ又は複数のプロセスなど、様々なプロセスを完了させる一つ又は複数のプログラミング命令を含むことができる。
【0035】
図2をさらに参照すると、メモリ構成要素65に記憶されたプログラミング命令は、一つ又は複数のソフトウェア論理モジュール65aとして具現化され得る。各論理モジュール65aは、図3、4、5B及び6Cに関して本明細書でより詳細に記載されるように、一つ又は複数のタスクを完了するためのプログラミング命令を提供する。図2をさらに参照すると、論理モジュール65aは、各々が処理デバイス63によって実行可能なコンピュータプログラム、ファームウェア及び/又はソフトウェア/ハードウェアとして具現化され得る複数の異なる論理部分を含む。
【0036】
様々な実施形態では、マスターコントローラ16は、ネットワークインターフェース70、処理デバイス71、データストレージデバイス72及びメモリ73を含む。コンピュータ処理装置(CPU)などの処理デバイス71は、プログラムを実行するための計算及び論理演算を実行する、マスターコントローラ16の中央処理装置とすることができる。処理デバイス71は、単独で又は他の構成要素と併せて、例示的な処理デバイス、コンピューティングデバイス、プロセッサ又はそれらの組み合わせである。処理デバイス71は、(メモリ構成要素73からなどの)命令を受信及び実行するように構成された任意の処理構成要素を含むことができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、メモリ構成要素73は、揮発性及び/又は不揮発性のコンピュータ可読媒体として構成されることができ、そのため、(SRAM、DRAM、及び/又は他のタイプのランダムアクセスメモリを含む)ランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、レジスタ、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、及び/又は他のタイプの記憶構成要素を含むことができる。さらに、メモリ構成要素73は、非一時的なプロセッサ可読メモリとすることができる。メモリ構成要素73は、処理デバイス71によって実行されるとき、処理デバイス71に、図3、4、5B及び6Cに関して本明細書に記載される一つ又は複数のプロセスなど、様々なプロセスを完了させる一つ又は複数のプログラミング命令を含むことができる。
【0038】
図2をさらに参照すると、メモリ構成要素73に記憶されたプログラミング命令は、一つ又は複数のソフトウェア論理モジュール73aとして具現化され得る。各論理モジュール73aは、図3、4、5B及び6Cに関して本明細書でより詳細に記載されるように、一つ又は複数のタスクを完了するためのプログラミング命令を提供する。図2をさらに参照すると、論理モジュール73aは、各々が処理デバイス71によって実行可能なコンピュータプログラム、ファームウェア及び/又はソフトウェア/ハードウェアとして具現化され得る複数の異なる論理部分を含む。
【0039】
マスターコントローラ16のネットワークインターフェース70は、モデム、LANポート、ワイヤレスフィデリティ(Wi‐Fi(登録商標))カード、WiMax(登録商標)カード、移動体通信ハードウェア、並びに/又は他のネットワーク及び/若しくはデバイスと通信するための他のハードウェアなどの、任意の有線又は無線ネットワーキングハードウェアを含むことができる。それ故、マスターコントローラ16、動力付車椅子12及び/又はユーザ装着外骨格14の間の通信は、ネットワークインターフェース70を通して提供され得る。一例では、マスターコントローラ16は、ユーザ装着外骨格14及び動力付車椅子と無線通信することができる。
【0040】
本明細書でより詳細に論じられるように、ユーザコントロール及び/又はユーザ起動プログラムは、ネットワークインターフェース70を通してマスターコントローラ16に送信され得ることを理解されたい。さらに、ユーザ22は、音声制御、音声起動、プッシュボタンによって、又は携帯コンピューティングデバイス、スマートフォンなどのマスターコントローラ16から外部デバイスで開始されたプログラム選択から、又はユーザ装着外骨格14から、ユーザ起動プログラムを選択することができることを理解されたい。
【0041】
データストレージデバイス72は、概して、記憶媒体とすることができ、受信された及び/又は生成されたデータを記憶するための一つ又は複数のデータリポジトリを含むことができる。データストレージデバイス72は、限定されないが、ハードディスクドライブ(HDD)、メモリ、取外し可能な記憶装置などを含む、任意の物理的記憶媒体とすることができる。データストレージデバイス72はローカル装置として描かれているが、データストレージデバイス72は、例えばサーバコンピューティングデバイスなどのリモートストレージデバイスであってもよいことを理解されたい。データストレージデバイス72内に含まれ得る例示的なデータは、図3、4、5B及び6Cに関して以下に記載され、ユーザ装着外骨格14(図1A-1B)の第二グループのセンサ62からの第一データ76、動力付車椅子12の第一グループのセンサ52からの第二データ78、座席20に配置された複数のセンサからの第三データ80及びユーザ22によって生成された第四データ82を含むが、これらに限定されるものではない。
【0042】
データストレージデバイス72は、本明細書で論じられるように、第一グループのセンサ52、第二グループのセンサ62から受信したようなデータ、第三データ80及び/又は第四データ82を記憶する。マスターコントローラ16は、第一データ76、第二データ78、第三データ80、第四データ82などのデータストレージデバイス72内のデータを利用して、一つの動き、複数の動きを調整し、又は、本明細書でより詳細に論じるように、動力付車椅子12及び/又はユーザ装着外骨格14(図1Aおよび図1B)の間のコンフリクトを解消する。
【0043】
図1A及び1Bをまた参照すると、一つ又は複数の近接スイッチは、ユーザ22が動力付車椅子12の座席20に座っているか否かを検出し、それに対応するデータを生成するように位置付けられ得る。データストレージデバイス72は、第一データ76、第二データ78及び/又は第三データ80としてこのデータを受信及び記憶することができる。マスターコントローラ16は、第一データ76、第二データ78及び/又は第三データ80を分析して、データが潜在的な問題を示すか否かを判定することができる。コンフリクトが動力付車椅子12とユーザ装着外骨格14との間で発生した場合、マスターコントローラ16は、受信した第一データ76、第二データ78及び第三データ80からそのようなコンフリクトが存在するか否かを判定することができ、一つ又は複数のコマンドをECU32に送信することができる。ECU32は、そのようなコンフリクトを回避するために、動力付車椅子12及び/又はユーザ装着外骨格14の動作を順番に許可及び/又は禁止することができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、一つの操作の下で、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14は、特定のパラメータ内で互いに独立して動作することができる。そのため、特定のパラメータは、論理モジュール66aに記憶され且つ動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の独立した操作中に起動される所定の論理プログラムとすることができる。他の操作の下で、論理モジュール66aに記憶されたプログラムがアクセス及び実行されることができ、それにより、マスターコントローラ16は、ユーザに動力付車椅子12の乗車及び/若しくは降車の際の補助を提供すること、動力付車椅子12を歩行器若しくはガイドとして使用すること、並びに/又は立つ及び/若しくは座る動きにおいてユーザを補助することなど、特定の機能、動作などを達成するように、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の動作を調整することができる。いくつかの実施形態では、その操作は、オンザフライで(すなわち、ユーザが積極的に様々なタスクを完了しようと試みるように)完了することができ、又は(リハビリプログラム、訓練プログラムなどの一部としての事前に設定されたステップのセットを通してユーザを動かすために)事前に設定されたプログラムとして完了することができる。
【0045】
いくつかの実施形態では、調整された動作中、マスターコントローラ16は、上述したように、ユーザ装着外骨格14及び動力付車椅子12の位置、向きなどを判定するように、第一データ76、第二データ78、第三データ80及び/又は第四データ82を監視及び参照することができる。その後、マスターコントローラ16は、必要に応じて動力付車椅子12及び/又はユーザ装着外骨格14の個々の構成要素を動かすために、命令信号をECU32及び/又は制御部55に同時に提供することができる。
【0046】
図2のいくつかの構成要素はマスターコントローラ16内に存在するものとして図示される一方で、他の構成要素はECU32及び/又は制御部55内に存在すると理解されるべきであるが、これはその単なる例である。いくつかの実施形態では、構成要素のうちの一つ又は複数がマスターコントローラ16内に単独で存在してもよく、又は、代替的には、一つ又は複数の構成要素がECU32、制御部55及びマスターコントローラ16の外部にあってもよい。
【0047】
マスターコントローラ16は、必要に応じて新しい及び/又は更新された命令若しくは構成を受け取ることができることも理解されたい。論理モジュール66a、メモリ構成要素66及び/又は処理デバイス68も、時々、更新及び/又は新しいユーザ起動プログラムを受け取ることができることも理解されたい。これら更新は、ユーザ22及び/又は動力付車椅子12の種類及び/又はユーザ装着外骨格14の種類に基づいてもよい。さらに、ユーザ22又は医師などのリモートサードパーティは、動作を容易にするように、ユーザ起動プログラムを選択するように又は動力付車椅子12及び/若しくはユーザ装着外骨格14の手動制御を提供するように、スマートデバイス、タブレット、ウェアラブル、又はマスターコントローラ16と通信するコンピュータにインストールされたアプリケーションを使用し、マスターコントローラ16を更新し、並びに/又はマスターコントローラ16をさらにプログラムすることができる。
【0048】
本明細書で論じられるように、いくつかの実施形態では、マスターコントローラ16は、ユーザ装着外骨格14及び動力付車椅子12の通常の独立の操作中にユーザ装着外骨格14と動力付車椅子12との間でコンフリクトが存在するか否かを判定することができる。この実施形態では、マスターコントローラ16は、ユーザ22から要求される入力なしでユーザ装着外骨格14と動力付車椅子12との間でコンフリクトが存在するか否かを自動的に判定することができる。例えば、ユーザ22が部分的な麻痺を有する場合、ユーザ22は筋骨格系の怪我をしていることがある。そのため、ユーザ22は、動力付車椅子12にいるときも動力付車椅子12の外にいるときも、動作の際の補助を必要とし得る。それ故、ユーザ装着外骨格14は、動力付車椅子12とは独立に動作することができる。その結果、ユーザ22がコンフリクトを知ることも気付くこともなく、動力付車椅子12とユーザ装着外骨格14との間にコンフリクトが生じる可能性がある。例えば、ユーザ22は、動力付車椅子12に座るためにユーザ装着外骨格14を利用している場合があり、ユーザ22が動力付車椅子のコントローラ26にぶつかる。これは、ユーザ装着外骨格14の動作と動力付車椅子12の動作との間でコンフリクトを生み出す場合がある。マスターコントローラ16は、本明細書でより詳細に論じられるように、ユーザ装着外骨格14及び動力付車椅子12の独立した動作を無効にし、コンフリクトを回避する手法で動作するようにユーザ装着外骨格14及び/又は動力付車椅子12の動作を許容することができる。
【0049】
他の実施形態では、マスターコントローラ16は、ユーザ22によって要求され且つ/又はサードパーティによってリモートで要求され得る、ユーザ起動プログラムによって生成された入力を監視することができる。ユーザ起動プログラムは、一つ又は複数の機能に対応することができ、それにより動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14は、マスターコントローラ16によって動作を調整している。特定の例が本明細書でより詳細に論じられることになる。
【0050】
いずれの実施形態においても、マスターコントローラ16は、ユーザ装着外骨格14、動力付車椅子12及び/又はユーザ22の様々な特性(例えば、位置)が特定のプログラムなどを実行するために用いられるか否かを判定するために用いられ得るように、所定のパラメータに関する第一グループのセンサを監視することができる。様々な特性の説明的な例は、限定されないが、動力付車椅子12及び/又は動力付車椅子12の周囲の障害物の場所、座席20の傾き及びその傾きが前方であるか後方であるか、床面50に対する動力付基部18の位置、ユーザ22が一つ又は複数のハンドル28と接触している且つ/又は掴んでいるか否か、ユーザ22及び/又は動力付車椅子12に対するユーザ装着外骨格14の場所、少なくとも一つのアクチュエータ54(図1A及び1B)の場所及び/又は動作、ジョイント56の位置又は動作、並びに第二部分60に対する第一部分58の位置を含むことができる。
【0051】
ここで図3を参照すると、図1Aのマスターコントローラ16、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の間の通信の例示的な方法のフローチャートが描かれている。いくつかの実施形態では、マスターコントローラ16は、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14と連続的に通信して図3に描かれる様々なステップを実行することができる。ステップ300で、マスターコントローラ16は、動力付車椅子12及び/又はユーザ装着外骨格14の動作を監視してそのような動作を検出することができる。一旦動作が検出されると、ステップ302で、マスターコントローラ16は、第二グループのセンサ62から情報を取得することによってユーザ装着外骨格14(又はその構成要素)の位置を判定することができ、第一データ76として情報を記憶することができる。ステップ304で、マスターコントローラ16はまた、第一グループのセンサ52から情報を取得することによって動力付車椅子12(又はその構成要素)の位置を判定することができ、第二データ78として情報を記憶することができる。ユーザ装着外骨格14及び動力付車椅子12の様々な位置情報が記憶され且つ動作が検出されると、ステップ306で、マスターコントローラ16は、動力付車椅子12及び/又はユーザ装着外骨格14の特定の動作に関してコンフリクトが存在するか否かを判定することができる。コンフリクトが存在しない(すなわち、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の個々の動作が互いにコンフリクトしない)場合、ステップ308で、マスターコントローラ16は、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の個々の動作がマスターコントローラ16によって妨げられない一方で、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の追加の動作を監視し続けることができる。本プロセスは、その後の動作が検出されると、ステップ302にさらに戻ることができる。
【0052】
それらの個々の動作(又は意図された動作)に基づいてコンフリクトが動力付車椅子12及び外骨格14の間で存在するとマスターコントローラ16が判定する場合、ステップ310で、マスターコントローラ16は、以下のいずれかが生じ得るように、動作の優先順位を決める:ステップ312で、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14がコンフリクトを引き起こさないように共に動作を調整されるか、又は、代替的には、ステップ314で、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14のうちの一つのみが意図された動作を完了するための優先権を有するように、マスターコントローラ16が動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の動作の優先順位を決める。動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14のうちの一つのみが優先権を有するそのような例では、マスターコントローラ16は、全ての動作を制限すること及びコンフリクトの回避するための動作を変更することの一方によって、優先権を有さない構成要素の動作をさらに変えることができる。
【0053】
一旦動作が完了すると、ステップ316で、マスターコントローラ16は、動力付車椅子12とユーザ装着外骨格14との間の任意の動作要求を再び監視することができる。任意の更なる動作がない及び/又は動作要求が検出されない場合、ステップ317で、マスターコントローラ16デバイスは、追加の動作又は動作要求を監視することができ、それにより本プロセスはステップ300に戻る。
【0054】
一方で、動作又は動作要求がマスターコントローラ16によって検出された場合、ステップ318で、マスターコントローラ16はコンフリクトが存在しているか否かを判定することができる。動作においてコンフリクトが存在しない場合、ステップ308で、マスターコントローラ16は、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の個々の動作がマスターコントローラ16によって妨げられない一方で、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の追加の動作を監視し続けることができる。本プロセスは、その後の動作が検出されると、ステップ302にさらに戻ることができる。
【0055】
しかしながら、ステップ318で、動作又は動作要求がマスターコントローラ16によって検出され、動作におけるコンフリクトが存在していると判定された場合、ステップ320で、マスターコントローラ16は、以下のいずれかが生じることができるように、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の動作の優先順位を再び決める:ステップ322で、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14がコンフリクトを引き起こさないように共に動作を調整されるか、又は、代替的には、ステップ324で、マスターコントローラ16は、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14のうちの一つのみが意図された動作を完了するための優先権を有するように、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の動作の優先順位を決める。動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14のうちの一つのみが優先権を有するそのような例では、マスターコントローラ16は、全ての動作を制限すること及びコンフリクトの回避するための動作を変更することの一方によって、優先権を有さない構成要素の動作をさらに変えることができる。
【0056】
一旦動作が完了すると、ステップ316で、マスターコントローラ16は、動力付車椅子12とユーザ装着外骨格14との間の任意の動作要求を再び監視することができる。動作及び/又は動作要求が検出されない場合、ステップ317で、マスターコントローラ16デバイスは、追加の動作又は動作要求を監視することができ、それにより本プロセスはステップ300に戻る。
【0057】
動作又は動作要求がマスターコントローラ16によって検出された場合、ステップ318で、マスターコントローラ16はコンフリクトが存在しているか否かを判定することができる。動作においてコンフリクトが存在しない場合、ステップ308で、マスターコントローラ16は、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の個々の動作がマスターコントローラ16によって妨げられない一方で、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の追加の動作を監視し続けることができる。本プロセスは、その後の動作が検出されると、ステップ302にさらに戻ることができる。
【0058】
図3に関して記載されたプロセスは、動作又はそれらの意図された動作の指示が検知される限り継続するループとして用意されることを理解されたい。
【0059】
本明細書で論じられるように、いくつかの実施形態では、データストレージデバイス72は、一つ又は複数のユーザ起動入力を第四データ82として記憶することができる。そのような実施形態では、ユーザ起動入力が受信されたとき、マスターコントローラ16は、ユーザ起動プログラムを始動することができる。ユーザ起動プログラムは、ユーザ22から又はリモートサードパーティ(すなわち、個人、コンピューティングデバイス又はユーザ22ではない同種のもの)から受信され得る。ユーザ起動プログラムは、一つ又は複数の特定の機能に対応することができ、それによりマスターコントローラ16は、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の複数の動作を調整する。或いは、ユーザ起動プログラムは、一つ又は複数の特定の機能に対応することができ、それによりマスターコントローラ16は、本明細書で論じられるように、自由な独立した動作及びコンフリクト抑制とは対照的に、特定のパラメータのセット内で動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の独立した動作を許容する。そのため、特定の例に対処する特定のプログラムは、論理モジュール66aにロードされて、マスターコントローラ16、ECU32及び/又は制御部55によって実行され得る。三つの説明的な例が以下により詳細に論じられることになる。
【0060】
図4を参照すると、マスターコントローラ16、ユーザ装着外骨格14及び/又は動力付車椅子12による第一ユーザ起動プログラムを実行する例示的な方法のフローチャートが描かれる。第一ユーザ起動プログラム84は、本明細書で論じられるように、論理モジュール66aにおいて具現化されることができ、マスターコントローラ16によって実行可能であり得る。第一ユーザ起動プログラム84を起動するための要求に対応する入力が受信されたとき、マスターコントローラ16は、動力付車椅子12がシステムの鉛直方向に(すなわち、図1Aの座標軸の+z/-z方向に)座席20を上昇させて動力付車椅子12に座る際にユーザ22を補助するように、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14による複数の同期された動作を調整することができる。
【0061】
ステップ400で、一旦第一ユーザ起動プログラム84が選択されると、ステップ402で、マスターコントローラ16は、第二グループのセンサ62を用いて及びそのデータを第一データ76としてデータストレージデバイス72に記憶して、ユーザ装着外骨格14の位置及び/又は向きを判定する。ステップ404で、マスターコントローラ16はまた、第一グループのセンサ52を用いて動力付車椅子12の位置及び/又は向きを判定し、そのデータを第二データ78としてデータストレージデバイス72に記憶する。ステップ406で、ユーザ装着外骨格14及び動力付車椅子12の位置に基づいて、マスターコントローラ16は、動力付車椅子12において立っている状態から座っている状態へとユーザ22を補助するような手法でユーザ装着外骨格14及び動力付車椅子12が動作するように、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の一つ又は複数の動作を操作(direct)することができる。そのため、ステップ408で、座席20は、システムの鉛直方向に(すなわち、図1Aの座標軸の+z/-z方向に)上昇した位置に動かされ、且つ/又はユーザ22を受けるような手法で傾けられ得る。ステップ412でユーザ装着外骨格14のジョイント56で第一部分58を第二部分60に対して動作又は回転させるようにユーザ装着外骨格14が作動している間に、ステップ410で座席20が下降する。このプロセスは、ステップ414で、ユーザ22が十分に座るまで、座席20が下降するまで、及びユーザ装着外骨格14が動力付車椅子12に置かれるまで、継続する。ステップ418で、これら調整された動作の間、第一グループのセンサ52及び第二グループのセンサ62は、マスターコントローラ16がデータを監視し続けることができるように、データをデータストレージデバイス72に提供し続けることができる。ステップ406で、データ監視及び動作調整のこのプロセスは、第一ユーザ起動プログラム84が完了するまで繰り返され得る。
【0062】
マスターコントローラ16は、ユーザ22が動力付車椅子12のコントローラ16を用いることなく動力付車椅子12に座り得るように、ユーザ装着外骨格14と動力付車椅子12との間の動作が調整又は同期されることを保証するために、第一データ76及び第二データ78を監視することを理解されたい。そのため、当業者にとって明らかであるように、マスターコントローラ16は、ユーザ22に対する及び周囲の障害物に対する動力付車椅子12の場所について動力付車椅子12の第一グループのセンサ52を連続的に監視する。さらに、座席20の場所がまた監視されて、高さがユーザ22の位置及び動力付基部18に対して判定される。ユーザ装着外骨格14は、座席20及び動力付車椅子12に対する動作及び位置について監視される。
【0063】
座る又は乗車するプロセスの間、ステップ414で、座席20はユーザ22のためにより良い乗車体験を提供するように傾くことができ、座席20が下降するにつれて、座席20はニュートラルの位置(例えば、床面50に対して平行な座席配置)に戻ることができる。
【0064】
一旦座ると、マスターコントローラ16は、動力付車椅子12が動いている間にユーザ22が立つこと又は四肢を下げることを可能にしないようにユーザ装着外骨格14を抑制しつつ、一つ又は複数のユーザ装着外骨格14の動作をさらに調整することができ且つ/又は動力付車椅子12を複数の動作に導くことができる。
【0065】
図4において描かれたプロセスは、そのプロセスが一方向のみであることを示すことを理解されたい。しかしながら、これは、プログラムの単一の繰り返し又はループを単に説明するための例示的な目的のものである。本プロセスは、ユーザ22が動力付車椅子12から降車するのを補助するために、逆の順序で機能することができることを理解されたい。さらに、本プロセスは、必要に応じて動力付車椅子12及び/又はユーザ装着外骨格14の位置を連続的に監視、通信、変更及び/又は修正することができることを理解されたい。また、これらは第一ユーザ起動プログラム84の単なる例であり、ある位置から他の位置へのユーザ22の輸送を補助するために生じ得る動力付車椅子12とユーザ装着外骨格14との間の複数の動作があることも理解されたい。
【0066】
図5Aは、図1Aのシステムの例示的な使用を概略的に描く。図5Bは、第二ユーザ起動プログラムの間に完了される例示的なプロセスのフローチャートを描く。第二ユーザ起動プログラム86は、本明細書で論じられるように、論理モジュール66aにおいて具現化されることができ、マスターコントローラ16によって実行可能であり得る。第二ユーザ起動プログラム86に関する入力が受信されたとき、マスターコントローラ16は、動力付車椅子12がユーザ22をシステムの長手方向において(すなわち、図1Aの座標軸の+X/-X方向において)歩行器又はガイドとして補助するように、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14による複数の同期された動作を調整することができる。特に、ユーザ22は、動力付車椅子12の一つ又は複数のハンドル28を掴む。ユーザ22が一つ又は複数のハンドル28と接触している間、マスターコントローラ16は、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の動作が同期されるように、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14を調整する。ステップ500で一旦第二ユーザ起動プログラム86が選択されると、ステップ502で、マスターコントローラ16は、第二グループのセンサ62を用いてユーザ装着外骨格14の位置及び/又は向きを判定し、そのデータを第一データ76としてデータストレージデバイス72に記憶する。ステップ504で、マスターコントローラ16はまた、第一グループのセンサ52を用いて動力付車椅子12の位置及び/又は向きを判定し、そのデータを第二データ78としてデータストレージデバイス72に記憶する。ステップ506で、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の位置に基づいて、マスターコントローラ16は、立っている状態からシステムの長手方向において(すなわち、図1Aの座標軸の+X/-X方向において)動力付車椅子12の後ろをユーザが歩行することを補助するような手法でユーザ装着外骨格14及び動力付車椅子12が動作するように、ユーザ装着外骨格14及び動力付車椅子12の一つ又は複数の動作を操作することができる。そのため、ステップ508で、座席20は、ユーザ22にとってより良い位置に、上昇され、下降され(すなわち、図1Aの座標軸の+z/-z方向に)及び/又は傾けられ得る(すなわち、図1Aの座標軸の+X/-X方向に)。
【0067】
ステップ510で、ユーザ装着外骨格14は、ユーザ装着外骨格14のジョイント56で第二部分60に対して第一部分58を動作又は回転させるように作動する。ステップ512で、さらに、動力付車椅子12は、システムの長手方向において(すなわち、図1Aの座標軸の+x/-x方向において)、前方又は後方の一方に運転される。動力付車椅子12は、ユーザが任意の方向に走行することができるように、任意のシステムの長手方向及び/又はシステムの水平方向に向けられ得ることを理解されたい。ステップ514で、このプロセスは、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の動作を同期させ続ける。ステップ516、518で、これら調整及び同期された動作の間、第一グループのセンサ52及び第二グループのセンサ62は、マスターコントローラ16がデータを監視し続けることができるように、データをデータストレージデバイス72に連続的に提供することができる。ステップ520で、さらに、第一グループのセンサ52は、マスターコントローラ16がデータを監視し続けることができるように、動力付車椅子12の周囲の環境に関するデータをデータストレージデバイス72に連続的に提供することができる。ステップ506で、データ監視及び動作調整のこのプロセスは、第二ユーザ起動プログラム86が完了するまで繰り返され得る。
【0068】
マスターコントローラ16は、ユーザ22が動力付車椅子12のコントローラ16を用いることなく動力付車椅子12を用いて歩行することができるように、ユーザ装着外骨格14と動力付車椅子12との間の動作が調整又は同期されることを保証するために、第一データ76及び第二データ78を監視することを理解されたい。そのため、当業者にとって明らかであるように、マスターコントローラ16は、ユーザ22に対する及び周囲の障害物に対する動力付車椅子12の場所について動力付車椅子12の第一グループのセンサ52を連続的に監視する。さらに、座席20の場所はまた監視されて、高さがユーザ22の位置及び動力付基部18に対して判定される。ユーザ装着外骨格14は、座席20及び動力付車椅子12に対する動作及び位置について監視される。
【0069】
そのため、マスターコントローラ16は、動力付車椅子12がユーザ22から離れる方向に延びる距離を変えることができることを理解されたい。例えば、ユーザの歩行速度、ユーザの身長、ユーザの脚の長さ等は、動力付車椅子12がユーザから延びる距離を判定する要因とすることができる。マスターコントローラ16は、ユーザ22が一つ又は複数のハンドル28との接触を維持しているか否か、ユーザ22のステップの速度、動力付車椅子12及び/又はユーザ22が走行している距離等を監視することができる。そのため、マスターコントローラ16は、ユーザ22を補助するために、動力付車椅子12及び/又はユーザ装着外骨格14の動作を変えることができる。例えば、マスターコントローラ16は、動力付車椅子12の動作を減速するか、又はグリップを維持するために少なくとも一つのハンドルがユーザにとってより良い位置であるように座席20を傾けることができる。
【0070】
マスターコントローラ16は、ステップ518において論じられたように動力付車椅子12の周囲の環境に関するデータのために第一グループのセンサ52を監視することができる。例えば、階段、起伏のある舗装道路及び他のそのような危険なものである。さらに、第一グループのセンサは、全地球測位システム(GPS)に関連するデータ及び/又はそれと共に使用されるデータを送信することができる。そのため、ステップ520で、第一グループのセンサ52は、現在の位置、終点の位置、及びそれらの間のあらゆる危険性を判定するために使用され得る。そのため、ステップ510で、マスターコントローラ16は、位置及び/又は障害物の回避に関連する第一グループのセンサ52から受信したデータに基づいて、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の一つ又は複数の動作を操作することができる。
【0071】
さらに、動力付車椅子12に搭載された複数のカメラ38は、ユーザが動力付車椅子12の後ろを歩行している間に動力付車椅子12の前の領域の観測表示を提供することができることを理解されたい。観測制御は、ユーザ22によって起動されてもよく、又はサードパーティによってリモートに制御されてもよい。スマートデバイス又はタブレット等におけるアプリケーションは、動力付車椅子12を操作するために用いられ得ることを理解されたい。
【0072】
図5Bにおいて描かれたプロセスは、そのプロセスが一方向のみであることを示すことを理解されたい。しかしながら、これは、プログラムの単一の繰り返し又はループを単に説明するための例示的な目的のものである。本プロセスは、ユーザ22を補助するために、逆の順序で機能することができることを理解されたい。さらに、本プロセスは、必要に応じて動力付車椅子12及び/又はユーザ装着外骨格14の位置を連続的に監視、通信、変更及び/又は修正することができることを理解されたい。また、これらは第二ユーザ起動プログラム86の単なる例であり、ある位置から他の位置へのユーザ22の輸送を補助するために生じ得る動力付車椅子12とユーザ装着外骨格14との間の複数の動作があることも理解されたい。
【0073】
図6A及び6Bは、図1Aのシステム10の例示的な使用を描く。図6Cは、本明細書で示され又は記載される一つ又は複数の実施形態に係る、第三ユーザ起動プログラムの間に完了される例示的なプロセスのフローチャートである。第三ユーザ起動プログラム88は、本明細書で論じられるように、論理モジュール66aにおいて具現化されて、マスターコントローラ16によって実行可能であり得る。第三ユーザ起動プログラム88に関する入力が受信されると、マスターコントローラ16は、動力付車椅子12が座席20を上昇及び/又は下降させるように、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14による複数の同期された動作を調整することができる。座席20の上昇及び/又は下降は、ユーザ22が動力付車椅子12の外側の位置からシステムの鉛直方向に(すなわち、図1Aの座標軸の+z/-z方向に)立つ及び/又は座ることを補助する。特に、ユーザ22は、動力付車椅子12の一つ又は複数のハンドル28を握る。ユーザ22が一つ又は複数のハンドル28と接触している間、マスターコントローラ16は、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の動作が同期されるように動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14を調整する。
【0074】
ステップ600で、一旦第三ユーザ起動プログラム88が選択されると、ステップ602で、マスターコントローラ16は、第二グループのセンサ62を用いてユーザ装着外骨格14の位置及び/又は向きを判定し、そのデータを第一データ76としてデータストレージデバイス72に記憶する。ステップ604で、マスターコントローラ16はまた、第一グループのセンサ52を用いて動力付車椅子12の位置を判定し、そのデータを第二データ78としてデータストレージデバイス72に記憶する。ステップ606で、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の現在の位置に基づいて、マスターコントローラ16は、システムの長手方向において(すなわち、図1Aの座標軸の+z/-z方向において)、座っている状態から立っている状態へとユーザを補助するような手法でユーザ装着外骨格14及び動力付車椅子12が動作するように、ユーザ装着外骨格14及び動力付車椅子12の一つ又は複数の動作を操作することができる。そのため、ステップ608で、座席20は、ユーザ22にとってより良い位置へと、システムの鉛直方向に(すなわち、図1Aの座標軸の+z/-z方向に)下降され、且つ/又はシステムの長手方向に(すなわち、図1Aの座標軸の+x/-x方向に)傾けられ得る。
【0075】
ステップ610で、ユーザ装着外骨格14は、ユーザ装着外骨格14のジョイント56において第二部分60に対して第一部分58を動作又は回転させるように作動する。ステップ612で、さらに、動力付車椅子12の座席20は、システムの鉛直方向に(すなわち、図1Aの座標軸の+z/-z方向に)上昇される。そのため、ユーザ22は、支持のために動力付車椅子12の一つ又は複数のハンドル28を使用して、座っている位置から立っている位置へと上昇する。ステップ614で、このプロセスは、動力付車椅子12及びユーザ装着外骨格14の動作を同期させ続ける。ステップ616、618で、これら調整及び同期された動作の間、第一グループのセンサ52及び第二グループのセンサ62は、マスターコントローラ16がデータを監視し続けることができるように、データをデータストレージデバイス72に連続的に提供することができる。ステップ606で、データ監視及び動作調整のこのプロセスは、第二ユーザ起動プログラム86が完了するまで繰り返され得る。
【0076】
マスターコントローラ16は、ユーザ22が動力付車椅子12のコントローラ26を用いることなく動力付車椅子12を用いて上昇及び/又は下降されるように、ユーザ装着外骨格14と動力付車椅子12との間の動作が調整又は同期されることを保証するために、第一データ76及び第二データ78を監視することを理解されたい。そのため、座席20の場所も監視され、高さがユーザ22の位置及び動力付基部18に対して判定される。ユーザ装着外骨格14は、座席20及び動力付車椅子12に対する動作及び位置について監視される。
【0077】
動力付車椅子12による座席20の上昇又は下降の間、ユーザ22は、一つ又は複数のハンドル28との接触を維持することができる。マスターコントローラ16は、動力付車椅子12がユーザ22から離れる方向に延びる距離を変えることができることを理解されたい。例えば、ユーザの身長、ユーザの腕の長さ等は、全て、動力付車椅子12がユーザから延びる距離を判定する要因とすることができる。さらに、マスターコントローラ16は、座席20の高さ及び一つ又は複数の複数のハンドル28上でのユーザ22のグリップを連続的に監視する。また、マスターコントローラ16は、ユーザ22が一つ又は複数のハンドル28との接触を維持しているか否か、座席20の上昇及び/又は下降の速度、並びに複数の他の変数を監視することができる。そのため、マスターコントローラ16は、プログラムを変更してユーザ22を補助することができる。例えば、マスターコントローラ16は、動力付車椅子12の動作を減速させるか、又は少なくとも一つのハンドルがグリップを維持するのにユーザ22にとってより良い位置にあるように座席20を傾けることができる。ステップ614で、上昇又は下降の間、座席20は、ニュートラルの位置(例えば、床面50に対して平行な座席配置)に戻ることができる。
【0078】
一旦立つと、マスターコントローラ16は、一つ又は複数のユーザ装着外骨格14の動作をさらに調整することができ、且つ/又は動力付車椅子12が動いている間にユーザ22が下降しないようにユーザ装着外骨格14を抑制しつつ、動力付車椅子12を複数の動作に導くことができる。
【0079】
また、これらは第三ユーザ起動プログラム88の単なる例であり、ある位置から他の位置へのユーザ22の輸送を補助するために生じ得る動力付車椅子12とユーザ装着外骨格14との間の複数の動作があることも理解されたい。
【0080】
図6Cにおいて描かれたプロセスは、そのプロセスが一方向のみであることを示すことを理解されたい。しかしながら、これは、プログラムの単一の繰り返し又はループを単に説明するための例示的な目的のものである。本プロセスは、ユーザ22を補助するために、逆の順序で機能することができることを理解されたい。さらに、本プロセスは、必要に応じて動力付車椅子12及び/又はユーザ装着外骨格14の位置を連続的に監視、通信、変更及び/又は修正することができることを理解されたい。また、これらは第三ユーザ起動プログラム88の単なる例であり、動力付車椅子12内に位置付けられない間に、座っている位置から立っている位置へとユーザ22を上昇させ及び/又は立っている位置から座っている位置へとユーザを下降させることを補助するために、動力付車椅子12とユーザ装着外骨格14との間の複数の動作があることも理解されたい。
【0081】
また、本明細書に記載された様々な構成要素(ユーザ装着外骨格14及び動力付車椅子12を含むがこれらに限定されない)の任意の動作、回転、旋回等は、同時に又は実質的に同時に起こり得ることも理解されたい。しかしながら、簡略化の目的のために、上記のシステムは、一度に起こる単一の動作、回転、旋回などに関して説明されている。
【0082】
本明細書に記載されたシステム及び方法は動力付車椅子、ユーザ装着外骨格及びマスターコントローラを含むことをここで理解されたい。マスターコントローラは、動力付車椅子及びユーザ装着外骨格が個々の動作の間のコンフリクトを回避する調整された手法において動作するように、動力付車椅子及びユーザ装着外骨格の独立した動作を監視することができる。本明細書に記載されたシステム及び方法はまた、意図された動作を完了するためにマスターコントローラがある特定の構成要素の動作を他とは優先するように構成されてもよい。本明細書に記載されたシステム及び方法はまた、例えば、ユーザが、動力付車椅子に座ること、上昇して動力付車椅子の後ろに立つこと、及び/又は動力付車椅子を歩行のためのガイドとして用いることを補助するなど、一つ又は複数のプログラムされたタスクによる動力付車椅子及びユーザ装着外骨格の動作を調整することができるように構成されてもよい。
【0083】
特定の実施形態が本明細書に例示及び説明されてきたが、特許請求される主題の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行うことができることを理解されたい。さらに、特許請求される主題の様々な態様が本明細書に記載されているが、そのような態様は組み合わせて利用される必要はない。それ故、添付の特許請求の範囲は、特許請求される主題の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を網羅することを意図している。
【0084】
[例1]
システムであって、
動力付車椅子と、
前記動力付車椅子とは独立して動作可能なユーザ装着外骨格と、
マスターコントローラと、
を備え、
前記動力付車椅子及び前記ユーザ装着外骨格は、前記マスターコントローラと通信可能に連結され、
前記マスターコントローラは、前記動力付車椅子及び前記ユーザ装着外骨格の複数の同期された動作を調整する、システム。
[例2]
前記複数の同期された動作は、前記ユーザ装着外骨格によって補助されている間、歩行しているユーザへのガイドとして前記動力付車椅子を機能させることを含む、請求項1に記載のシステム。
[例3]
前記動力付車椅子は、座席部分をさらに含み、
前記複数の同期された動作は、前記動力付車椅子に座っているときに前記ユーザを補助するために、前記座席部分をシステムの鉛直方向に上昇させることを含む、請求項1に記載のシステム。
[例4]
前記動力付車椅子は、座席部分をさらに含み、
前記複数の同期された動作は、前記ユーザが座席の位置から立つことを補助するために、前記座席部分を動作させることを含む、請求項1に記載のシステム。
[例5]
前記マスターコントローラはユーザから入力を受信し、前記マスターコントローラは前記入力に基づいて前記複数の同期された動作を調整する、請求項1に記載のシステム。
[例6]
前記入力は、音声コマンドと、ボタンプッシュと、ユーザインターフェースの選択と、のうちの一つ又は複数を介して提供される、請求項5に記載のシステム。
[例7]
前記動力付車椅子の位置及び前記動力付車椅子の場所を監視する第一グループのセンサをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
[例8]
前記第一グループのセンサは、一つ又は複数の場所センサを含む、請求項7に記載のシステム。
[例9]
前記ユーザ装着外骨格の位置を監視する第二グループのセンサをさらに備える、請求項7に記載のシステム。
[例10]
前記動力付車椅子に連結された複数のカメラをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
[例11]
前記複数のカメラは、前記動力付車椅子の周囲の領域に対応する画像を提供する、請求項10に記載のシステム。
[例12]
前記ユーザ装着外骨格は、前記ユーザ装着外骨格を識別するための一つ又は複数の特徴をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
[例13]
前記一つ又は複数の特徴に対応する画像データは、前記ユーザ装着外骨格を識別して前記ユーザ装着外骨格と接続するために前記マスターコントローラによって使用される、請求項12に記載のシステム。
[例14]
動力付車椅子と、前記動力付車椅子とは独立して動作可能なユーザ装着外骨格と、を制御する方法であって、前記方法は、
マスターコントローラが、ユーザから入力を受信することであって、前記入力は特定の機能に対応する、受信することと、
前記マスターコントローラが、前記ユーザ装着外骨格の位置、動作、及び意図された動作のうちの少なくとも一つに対応する第一データを取得することと、
前記マスターコントローラが、前記動力付車椅子の位置、動作、及び意図された動作のうちの少なくとも一つに対応する第一データを取得することと、
前記処理デバイスが、前記第一データ及び前記第二データに基づいて、前記動力付車椅子及び前記ユーザ装着外骨格を調整された手法において動作させることと、
を備える、方法。
[例15]
前記動力付車椅子及び前記ユーザ装着外骨格を動作させることは、前記ユーザ装着外骨格によって補助されている間、歩行しているユーザへのガイドとして前記動力付車椅子を機能させる、請求項14に記載の方法。
[例16]
前記動力付車椅子及び前記ユーザ装着外骨格を前記調整された手法において動作させることは、前記動力付車椅子の座席位置を上昇させることを備える、請求項14に記載の方法。
[例17]
前記ユーザからの前記入力は、音声コマンドと、ボタンプッシュと、ユーザインターフェースの選択と、のうちの一つ又は複数を介して提供される、請求項14に記載の方法。
[例18]
システムであって、
マスターコントローラと、
少なくとも一つのモータと、
少なくとも一つのアクチュエータと、を備え、前記少なくとも一つのモータは、前記少なくとも一つのアクチュエータとは独立であり、
前記マスターコントローラは、前記少なくとも一つのモータ及び前記少なくとも一つのアクチュエータのうちの一方が第一位置と第二位置との間で動作することを許容するように、前記少なくとも一つのモータ及び前記少なくとも一つのアクチュエータの前記動作を制御する、システム。
[例19]
前記マスターコントローラは、前記少なくとも一つのモータと前記少なくとも一つのアクチュエータとの間の複数の同期された動作を調整する、請求項18に記載のシステム。
[例20]
前記マスターコントローラはユーザから入力を受信し、前記マスターコントローラは前記入力に基づいて前記複数の同期された動作を調整する、請求項19に記載のシステム。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
【手続補正書】
【提出日】2024-06-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
座席部分を有する動力付車椅子と、
前記動力付車椅子とは独立して動作可能なユーザ装着外骨格と、
マスターコントローラと、
を備え、
前記動力付車椅子及び前記ユーザ装着外骨格は、前記マスターコントローラと通信可能に連結され、
前記マスターコントローラは、前記動力付車椅子及び前記ユーザ装着外骨格の複数の同期された動作を調整する、システム。
【外国語明細書】