(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024012005
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】運転資金安定化クラウドコンピューティングシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/14 20120101AFI20240118BHJP
【FI】
G06Q20/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022122982
(22)【出願日】2022-07-13
(71)【出願人】
【識別番号】522065211
【氏名又は名称】小川 宣弥
(72)【発明者】
【氏名】小川 宣弥
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA32
(57)【要約】
【課題】安く仕入れを済ましたいバイヤー側とできるだけ早く現金を受け取りたいサプライヤー側の双方に対し働きかけることでサプライチェーン全体の運転資金を改善するシステムを提供する。
【解決手段】運転資金安定化クラウドコンピューティングシステム100はまずバイヤーはウェブサーバに自身の債務である請求書をアップロードする(110)。次に請求書がアップロードされれば債権者であるサプライヤーに通知が飛び(120)、サプライヤーが指定された前払い割引率を承認する旨をウェブサーバーに送る(130)。その後、バイヤーにサプライヤーが承認したことが通知され(140)、バイヤーが指定日までにサプライヤーに割引請求額を振り込む(150)。
これによって従来より低リスクかつ低コストでサプライチェーンの運転資金を安定化させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クラウドコンピューティングによる請求書の前払い処理を行うための装置であって、請求書に対して債務責任を負っているバイヤー側にクラウドコンピューティングを提供するウェブサーバを備え、
前記ウェブサーバにバイヤー側は自分たちが債務責任を負っている請求書の内で前払いの対象となる請求書をアップロードし、アップロードされた請求書の債権者であるサプライヤー側にメールで自社の請求書が前払いの対象となる旨の通知が飛ぶクラウドコンピューティングシステム。
【請求項2】
請求項1のシステムから通知が届きサプライヤー側はシステムにログインしたのち、前払い請求を承諾すればバイヤー側から指定日数までに請求額から前払い割引がなされた代金が振り込まれるクラウドコンピューティングシステム。
【請求項3】
バイヤー側の財務状況と双方の希望割引率から前払い割引率をシステム上で自動で行うクラウドコンピューティングシステム。
【請求項4】
システムがサプライヤー側の請求書を買い取るのではなくバイヤー側がシステムを媒体としてサプライヤー側の請求書に対して割引をした上で前払いを行うことのできるクラウドコンピューティングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バイヤー側がサプライヤー側の請求書を割引いて前払いすることの媒介をするサプライチェーン全体の運転資金を健全化するクラウドコンピューティングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
既存の請求書前払いサービスはサプライヤー側からサービス提供者が買い取る形で請求書不履行のリスクを背負う分サプライヤー側に高額の手数料を請求する形であった。
【0003】
運転資金を流動化させることは投資を促進させるだけではなく、急遽資金が不足した場合により柔軟な経営を行えるためにとても重要なことである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
既存の請求書前払いサービスはサービス提供者が請求書不履行のリスクを背負うことで広い範囲のサプライヤー側にサービス提供をしているが、それゆえに手数料が高くなるという欠点を持っている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
図1に置いて、クラウドコンピューティングシステム100はまずバイヤーはウェブサーバに自身の債務である請求書をアップロードする(110)。次に請求書がアップロードされれば債権者であるサプライヤーに通知が飛び(120)、サプライヤーが指定された前払い割引率を承認する旨をウェブサーバーに送る(130)。その後、バイヤーにサプライヤーが承認したことが通知され(140)、バイヤーが指定日までにサプライヤーに割引請求額を振り込む(150)。
【発明の効果】
【0006】
本発明によってバイヤー側とサプライヤー側は双方の運転資金に対する要求を円滑に提示できるため、柔軟な連携が可能になり、システムを媒介とすることでステークホルダー全体でリスクを低くしながらサプライチェーンの財務健全化を測ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の一実施形態に係るクラウドコンピューティングシステムを示す図。
【符号の説明】
【0008】
100 運転資金安定化クラウドコンピューティングシステム
110 バイヤーはウェブサーバに自身の債務である請求書をアップロードする
120 請求書がアップロードされれば債権者であるサプライヤーに通知が飛ぶ
130 サプライヤーが指定された前払い割引率を承認する旨をウェブサーバーに送る
140 バイヤーにサプライヤーが承認したことが通知される
150 バイヤーが指定日までにサプライヤーに割引請求額を振り込む