IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ケーティー・アンド・ジー・コーポレーションの特許一覧

特開2024-120074エアロゾル生成装置及びそれを制御する方法
<>
  • 特開-エアロゾル生成装置及びそれを制御する方法 図1
  • 特開-エアロゾル生成装置及びそれを制御する方法 図2
  • 特開-エアロゾル生成装置及びそれを制御する方法 図3
  • 特開-エアロゾル生成装置及びそれを制御する方法 図4
  • 特開-エアロゾル生成装置及びそれを制御する方法 図5
  • 特開-エアロゾル生成装置及びそれを制御する方法 図6
  • 特開-エアロゾル生成装置及びそれを制御する方法 図7
  • 特開-エアロゾル生成装置及びそれを制御する方法 図8
  • 特開-エアロゾル生成装置及びそれを制御する方法 図9
  • 特開-エアロゾル生成装置及びそれを制御する方法 図10
  • 特開-エアロゾル生成装置及びそれを制御する方法 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024120074
(43)【公開日】2024-09-03
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置及びそれを制御する方法
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/60 20200101AFI20240827BHJP
   A24F 40/53 20200101ALI20240827BHJP
   A24F 40/50 20200101ALI20240827BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20240827BHJP
【FI】
A24F40/60
A24F40/53
A24F40/50
A24F40/20
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024101923
(22)【出願日】2024-06-25
(62)【分割の表示】P 2022545160の分割
【原出願日】2021-04-06
(31)【優先権主張番号】10-2020-0042968
(32)【優先日】2020-04-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リ、ムン ポン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】消耗品の不足またはバッテリの残余電力量の不足によって、ユーザがエアロゾル生成装置を使用することができない状況を防止する方法を提供する。
【解決手段】エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を加熱する加熱要素、加熱要素に電力を供給し、外部装置から電力を受信するバッテリ、出力部、及びバッテリから加熱要素への電力供給が中断された後、所定時間内に、または、バッテリが所定レベルまで充電された後に所定時間内にエアロゾル生成装置の使用可否を示すお知らせ(notification)を出力するように出力部を制御するプロセッサ、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成物質を加熱する加熱要素と、
前記加熱要素に電力を供給するバッテリと、
出力部と、
プロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
前記バッテリから前記加熱要素への電力の供給が中断された時点から、所定の時区間内に、前記エアロゾル生成物質の残量及び前記バッテリの残余電力量のうち少なくとも1つが足りない場合、お知らせ(notification)を出力するように前記出力部を制御する、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記お知らせは、前記エアロゾル生成物質の残量が第1臨界残量より少ないことを示す、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記お知らせは、前記バッテリの残余電力量が第1臨界電力量より少ないことを示す、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記お知らせは、前記バッテリの残余電力量が次の1回の喫煙シリーズに対応する電力量より少ないことを示す、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記お知らせは、前記エアロゾル生成物質の残量が次の1回の喫煙シリーズに対応する量より少ないことを示す、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記お知らせは、前記エアロゾル生成物質の残量及び前記バッテリの残余電力量のうち少なくとも1つが、次の1回の喫煙シリーズに対応する量より少ないことを示し、前記1回の喫煙シリーズは、ユーザが吸煙する環境によって異なって決定される、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記出力部は、ディスプレイ、光源、モータ及びスピーカのうち少なくとも1つを含み、
前記お知らせは、イメージ、発光、振動及びサウンドのうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記お知らせは、経時的に前記イメージの種類、前記発光の態様、前記振動の態様または前記サウンドの種類が変更される、請求項7に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記お知らせが出力された時点から、所定時間経過後、前記エアロゾル生成装置の作動を停止させる、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
複数のセグメントを含むシガレットが挿入され、前記複数のセグメントのうち一部を加熱するヒータを含むシガレット挿入部と、
エアロゾル生成物質を加熱することによりエアロゾルを生成し、前記生成されたエアロゾルを前記シガレット挿入部に挿入されたシガレットを介して放出する蒸気化器(vaporizer)と、
エアロゾル生成装置の動作に用いられる電力を供給するバッテリと、
前記エアロゾル生成装置の状態お知らせを表示する出力部と、
前記シガレット挿入部を介して前記シガレットが挿入された場合、前記蒸気化器及び前記ヒータに電力供給を制御するプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
前記ヒータへの電力供給が終了された時点から、所定の時間区間内に前記エアロゾル生成物質の残量及び前記バッテリの残余電力量のうち少なくとも1つが足りないことを示す前記状態お知らせを表示するように前記出力部を制御する、エアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置及びそれを制御する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法に関する需要が増加している。例えば、シガレットを燃焼させてエアロゾルを生成させる方法ではない、シガレット内のエアロゾル生成物質が加熱されることにより、エアロゾルを生成する方法に関する需要が増加している。これにより、加熱式シガレット及び加熱式エアロゾル生成装置に係わる研究が活発に進められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、消耗品の不足またはバッテリの残余電力量の不足によって、ユーザがエアロゾル生成装置を使用することができない状況を防止する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一側面によるエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を加熱する加熱要素;前記加熱要素に電力を供給し、外部装置から電力を受信するバッテリ;出力部;及び前記バッテリから前記加熱要素への電力供給が中断された後、所定時間内に、または前記バッテリが所定レベルまで充電された後に所定時間内に前記エアロゾル生成装置の使用可否を示すお知らせ(notification)を出力するように前記出力部を制御するプロセッサ;を含む。
【0005】
他の側面によるエアロゾル生成装置を制御する方法は、バッテリから加熱要素への電力供給が中断された第1時点またはバッテリが所定レベルまで充電された第2時点を確認する段階;及び前記第1時点または前記第2時点後、所定時区間内に前記エアロゾル生成装置の使用可否を示すお知らせを出力する段階;を含む。
【0006】
さらに他の側面によるコンピュータで読取り可能な記録媒体は、上述した方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録した記録媒体を含む。
【発明の効果】
【0007】
エアロゾル生成装置は、消耗品(例えば、液状組成物、エアロゾル生成物品など)とバッテリをモニタリングし、以前喫煙動作が終了した後、所定パフ数を含むさらに他の喫煙可否に係わるお知らせを出力する。また、バッテリが充電中である場合、エアロゾル生成装置は、一回の喫煙動作に対応する電力量がバッテリに充電されれば、それについてのお知らせを出力する。したがって、ユーザは、エアロゾル生成装置の状態を手動でモニタリングする必要がなくなるところ、ユーザの便宜性が増大する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】エアロゾル生成装置の一例を示す図面である。
図2】エアロゾル生成装置の他の例を示す図面である。
図3】エアロゾル生成装置のさらに他の例を示す図面である。
図4】エアロゾル生成装置を制御する方法の一例を示すフローチャートである。
図5】プロセッサが出力部を通じてお知らせを出力する一例を説明するための図面である。
図6】1回の液状消費量を説明するための図面である。
図7】プロセッサが出力部を通じてお知らせを出力する他の例を説明するための図面である。
図8】1回の電力消費量を説明するための図面である。
図9】プロセッサが出力部を通じてお知らせを出力するさらに他の例を説明するための図面である。
図10】プロセッサが出力部を通じてお知らせを出力するさらに他の例を説明するための図面である。
図11】お知らせの多様な種類を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を加熱する加熱要素;前記加熱要素に電力を供給し、外部装置から電力を受信するバッテリ;出力部;及び前記バッテリから前記加熱要素への電力供給が中断された後、所定時間内に、または前記バッテリが所定レベルまで充電された後に所定時間内に前記エアロゾル生成装置の使用可否を示すお知らせ(notification)を出力するように前記出力部を制御するプロセッサ;を含む。
【0010】
前記エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を収容するように構成された保存部をさらに含み、前記お知らせは、前記エアロゾル生成物質の残量が所定パフ数を含む一回の喫煙動作(one smoking act)に対応する量より少ないことを示す。
【0011】
前記一回の喫煙動作に対応する量は、ユーザが吸煙する環境によって異なって決定されうる。
【0012】
前記お知らせは、前記バッテリの残余電力量が所定パフ数を含む一回の喫煙動作に対応する電力量より少ないことを示す。
【0013】
前記一回の喫煙動作に対応する電力量は、ユーザが吸煙する環境によって異なって決定されうる。
【0014】
前記お知らせは、エアロゾル生成物品の残余回数を示し、前記エアロゾル生成物品は、前記エアロゾル生成物質から生成されたエアロゾルをユーザの口に伝達するように構成され、前記エアロゾルは、前記エアロゾル生成物品に含まれた少なくとも1つの成分を伴う。
【0015】
前記所定レベルは、前記所定パフ数を含む一回の喫煙動作に対応する電力量でもある。
【0016】
前記出力部は、ディスプレイ、光源、モータ及びスピーカのうち、少なくとも1つを含んでもよい。
【0017】
前記お知らせは、イメージ、発光、振動及びサウンドのうち、少なくとも1つを含んでもよい。
【0018】
前記お知らせは、経時的に前記イメージ、前記発光、前記振動または、前記サウンドが変更されうる。
【0019】
前記プロセッサは、前記お知らせの出力時点から所定時間が経過すれば、前記エアロゾル生成装置の作動を停止させうる。
【0020】
エアロゾル生成装置を制御する方法は、バッテリから加熱要素への電力供給が中断され
た第1時点またはバッテリが所定レベルまで充電された第2時点を確認する段階;及び前記第1時点または前記第2時点後所定時区間内に前記エアロゾル生成装置の使用可否を示すお知らせを出力する段階;を含んでもよい。
【0021】
前記方法は、前記お知らせが出力された後、所定時間経過後、前記エアロゾル生成装置の作動を停止する段階をさらに含んでもよい。
【0022】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例について、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な異なる形態にも具現され、ここで説明する実施例に限定されない。
【0023】
実施例で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当分野に従事する技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とに基づいて定義されねばならない。
【0024】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。
【0025】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例について、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な異なる形態にも具現され、ここで説明する実施例に限定されない。
【0026】
また、本明細書で使用される「第1」または「第2」のように序数を含む用語は、多様な構成要素を説明するのに使用することができるが、構成要素は、用語によって限定されてはならない。用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使用される。
【0027】
本明細書で使用されたように、「少なくとも1つ」のような表現は、構成要素のリストに先行するとき、構成要素の全体リストを修飾し、リストの個別的な構成要素を修飾しない。例えば、「a、b及びcのうち、少なくとも1つ」のような表現は「a」、「b」、「c」、「a及びb」、「a及びc」、「b及びc」、または「a、b及びc」を含むと理解されうる。
【0028】
1つのエレメントまたはレイヤが他のエレメントまたはレイヤの「上側に(over)」、「上部に(above)」、「上に(on)」、「連結された(connectedTo)」または「結合された(coupledTo)」と指称されたとき、それは、他のエレメントの直上に、上に、連結されるか、結合されるものでもあり、または中間のエレメントが存在してもよい。対照的に、あるエレメントが他のエレメントの「直ぐ上に」、「直上に」、「直接連結された」または「直接結合された」と言及されたときには、中間に別途のエレメントが存在していないと理解されねばならない。同じ参照番号は、全体として同じ要素を指称する。
【0029】
用語、「エアロゾル生成物品」は、エアロゾル生成物品に対する喫煙者の吸入のために設計された何らかの物品を指称する。エアロゾル生成物品が燃焼なしに加熱されるとき、エアロゾルを生成するエアロゾル生成物質を含んでいるのである。例えば、1つ以上のエアロゾル生成物品は、エアロゾル生成デバイスに装着されて加熱されたとき、エアロゾル
を生成する。エアロゾル生成物品の形態、大きさ、物質及び構造は、実施例によっても異なる。エアロゾル生成物品の例示として、シガレットタイプの基材及びカートリッジを含んでもよいが、それに限定されるものではない。ここで、一般的な、伝統的な、または燃焼のような修飾語なしに単独使用される場合、用語「シガレット(cigarette)」は、伝統的な燃焼シガレットと類似した形態のエアロゾル生成物品を指称する。
【0030】
以下、図面に基づいて実施例を詳細に説明する。
【0031】
図1は、エアロゾル生成装置の一例を示す図面である。
【0032】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、バッテリ110、プロセッサ120、ヒータ130、蒸気化器140及び出力部150を含む。また、エアロゾル生成装置100の内部空間には、エアロゾル生成物品200が挿入されうる。
【0033】
図1に図示されたエアロゾル生成装置100には、本実施例に係わる構成要素が図示されている。したがって、図1に図示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置100にさらに含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0034】
図1には、バッテリ110、プロセッサ120、蒸気化器140及びヒータ130が一列に配置されていると図示されている。しかし、エアロゾル生成装置100の内部構造は、図1に図示されたところに限定されない。すなわち、エアロゾル生成装置100の設計によって、バッテリ110、プロセッサ120、ヒータ130及び蒸気化器140の配置は変更されうる。
【0035】
エアロゾル生成物品200がエアロゾル生成装置100に挿入されれば、エアロゾル生成装置100は、ヒータ130及び/または蒸気化器140を作動させ、エアロゾルを発生させうる。ヒータ130及び/または蒸気化器140によって発生したエアロゾルは、エアロゾル生成物品200を通過してユーザに伝達される。
【0036】
必要によって、エアロゾル生成物品200がエアロゾル生成装置100に挿入されていない場合にも、エアロゾル生成装置100は、ヒータ130を加熱することができる。
【0037】
バッテリ110は、エアロゾル生成装置100の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ110は、ヒータ130及び蒸気化器140が加熱されるように電力を供給し、プロセッサ120の動作に必要な電力を供給する。また、バッテリ110は、エアロゾル生成装置100に設けられた出力部150などの動作に必要な電力を供給することができる。
【0038】
プロセッサ120は、エアロゾル生成装置100の動作を全般的に制御する。具体的に、プロセッサ120は、バッテリ110、ヒータ130、蒸気化器140及び出力部150だけではなく、エアロゾル生成装置100に含まれた他の構成の動作を制御する。また、プロセッサ120は、エアロゾル生成装置100の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置100が動作可能な状態であるか否かを判断しうる。
【0039】
プロセッサ120は、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されうるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されることを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0040】
ヒータ130は、バッテリ110から供給された電力によって加熱されうる。例えば、エアロゾル生成物品がエアロゾル生成装置100に挿入されれば、ヒータ130は、エアロゾル生成物品の外部に位置しうる。したがって、加熱されたヒータ130は、エアロゾル生成物品内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させうる。
【0041】
ヒータ130は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ130には、導電性トラック(track)を含み、導電性トラックに電流が流れることにより、ヒータ130が加熱されうる。しかし、ヒータ130は、上述した例に限定されず、希望温度まで加熱されうるものであれば、制限なしに該当されうる。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置100に予め設定されていてもよく、ユーザによって所望の温度に設定されていてもよい。
【0042】
例えば、ヒータ130は、円筒状でもあり、加熱要素の形状によってエアロゾル生成物品200の内部または外部を加熱することができる。
【0043】
また、エアロゾル生成装置100には、ヒータ130が複数個配置されうる。この際、複数個のヒータ130は、エアロゾル生成物品200の内部に挿入されてもよく、エアロゾル生成物品200の外部に配置されてもよい。また、複数個のヒータ130のうち、一部は、エアロゾル生成物品200の内部に挿入されるように配置され、残りは、エアロゾル生成物品200の外部に配置されうる。また、ヒータ130の形状は、図1に図示された形状に限定されず、多様な形状にも作製される。
【0044】
蒸気化器140は、液状組成物を加熱してエアロゾルを生成し、生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成物品200を通過してユーザに伝達されうる。すなわち、蒸気化器140によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置100の気流通路に沿って移動し、気流通路は、蒸気化器140によって生成されたエアロゾルがエアロゾル生成物品を通過してユーザに伝達されるように構成されうる。この際、蒸気化器140によって発生したエアロゾルは、エアロゾル生成物品200に含まれた少なくとも1つの成分を飛沫同伴する。
【0045】
例えば、蒸気化器140は、液体保存部、液体伝達手段及び加熱手段を含んでもよいが、それに限定されない。例えば、液体保存部、液体伝達手段及び加熱手段は、独立したモジュールとしてエアロゾル生成装置100に含まれうる。
【0046】
液体保存部は、液状組成物を保存する。液状組成物は、少なくとも1つのエアロゾル生成物質を含む。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。液体保存部は、蒸気化器140から/に脱/付着されるようにも作製され、蒸気化器140と一体に作製されうる。
【0047】
例えば、液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、または、ビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含むが、それらに制限されるものではない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0048】
液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を加熱手段に伝達しうる。例えば、液体伝達手段は、綿繊維、セラミック繊維、ガラスファイバ、多孔性セラミックのような芯(wi
ck)にもなるが、それらに限定されない。
【0049】
加熱手段は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、加熱手段は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒータなどにもなるが、それらに限定されるものではない。また、加熱手段は、ニクロム線のような伝導性フィラメントで構成され、液体伝達手段に巻かれる構造によっても配置される。加熱手段は、電流供給によって加熱され、加熱手段と接触された液体組成物に熱を伝達して、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成されうる。
【0050】
例えば、蒸気化器140は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも称されるが、それに限定されない。
【0051】
出力部150は、プロセッサ120の制御によって、エアロゾル生成装置100に係わる多様な情報を出力する。例えば、出力部150は、ディスプレイ、光源、モータ及びスピーカのうち、少なくとも1つを含んでもよい。ディスプレイはイメージを出力する。ここで、イメージはテキストを含む概念である。すなわち、ディスプレイが多様な種類の文字、図形などを出力することで、ユーザに視覚情報を伝達する。光源は、少なくとも1つのカラーに対応する光を発散する。例えば、光源は、少なくとも1つのLEDで構成されうるが、それに制限されない。すなわち、光源が少なくとも1つの発光態様によって光を発散することで、ユーザに視覚情報を伝達する。モータは振動を出力する。すなわち、モータが少なくとも1つの振動態様によって動作することで、ユーザに触覚情報を伝達する。スピーカは、サウンドを出力する。ここで、サウンドは、ビープ(beep)でもあり、音声でもある。すなわち、スピーカが多様な種類のビープまたは音声を出力することで、ユーザに聴覚情報を伝達する。
【0052】
一方、エアロゾル生成装置100は、バッテリ110、プロセッサ120、ヒータ130、蒸気化器140及び出力部150以外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置100は、少なくとも1つのセンサ(パフ感知センサ、温度感知センサ、エアロゾル生成物品挿入感知センサなど)を含んでもよい。また、エアロゾル生成装置100は、エアロゾル生成物品200が挿入された状態でも、外部空気が流入されるか、内部気体が流出されうる構造によっても作製される。
【0053】
図1には図示されていないが、エアロゾル生成装置100は、別途のクレードルと共にシステムを構成してもよい。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置100のバッテリ110の充電に用いられる。または、クレードルとエアロゾル生成装置100が結合された状態でヒータ130が加熱されうる。
【0054】
エアロゾル生成物品200は、形態と構造が一般的なシガレットと類似してもいる。例えば、エアロゾル生成物品200は、少なくとも1つのエアロゾル生成物質を含む第1部分とフィルタなどを含む第2部分とに区分されうる。または、エアロゾル生成物品200の第2部分にも少なくとも1つのエアロゾル生成物質が含まれうる。例えば、顆粒状またはカプセル状に作られたエアロゾル生成物質が第2部分に挿入されうる。
【0055】
エアロゾル生成装置100の内部には、第1部分の全体が挿入され、第2部分は、外部に露出されうる。または、エアロゾル生成装置100の内部に第1部分の一部のみ挿入されてもよく、第1部分の全体及び第2部分の一部が挿入されてもよい。ユーザは、第2部分を口にした状態でエアロゾルを吸い込むことができる。
【0056】
図2は、エアロゾル生成装置の他の例を示す図面である。
【0057】
図2に図示されたエアロゾル生成物品200、バッテリ110、プロセッサ120、ヒータ130、蒸気化器140及び出力部150は、図1に図示されたエアロゾル生成物品200、バッテリ110、プロセッサ120、ヒータ130、蒸気化器140及び出力部150に対応しうる。したがって、重複説明は省略する。
【0058】
図2には、蒸気化器140及びヒータ130が並列に配置された例が図示されている。すなわち、蒸気化器140及びヒータ130は、図1に図示されたように一列に配置され、図2に図示されたように並列に配置されうる。しかし、エアロゾル生成装置100の内部構造は、図1及び図2に図示されたところに限定されない。すなわち、エアロゾル生成装置100の設計によって、バッテリ110、プロセッサ120、ヒータ130及び蒸気化器140の配置は変更されうる。
【0059】
図3は、エアロゾル生成装置のさらに他の例を示す図面である。
【0060】
図3に図示されたバッテリ110、プロセッサ120、蒸気化器140及び出力部150は、図1に図示されたバッテリ110、プロセッサ120、蒸気化器140及び出力部150に対応しうる。したがって、重複説明は省略する。
【0061】
図3に図示された例と図1に図示された例を比較すれば、図3のエアロゾル生成装置100には、エアロゾル生成物品200が挿入されない。すなわち、蒸気化器140によって発生したエアロゾルは、エアロゾル生成物品200を通過せず、エアロゾル生成装置100の外部(例えば、ユーザの口)に伝達されうる。
【0062】
ユーザの喫煙によって、エアロゾル生成装置100の消耗品は枯渇する。例えば、蒸気化器140の液体保存部に保存された液状組成物(エアロゾル生成物質を含み)は、ユーザの喫煙によって枯渇して、エアロゾル生成物品200内のエアロゾル生成物質も枯渇する。
【0063】
また、エアロゾル生成装置100は、バッテリ110の電力に基づいて動作する。特に、ヒータ130及び蒸気化器140は、バッテリ110の電力によって加熱され、これにより、エアロゾル生成物質が気化される。したがって、ユーザの喫煙によって、バッテリ110の残余電力量も徐々に減少する。
【0064】
ユーザがエアロゾル生成装置100を円滑に使用するためには、ユーザは、消耗品の残量及びバッテリ110の残余電力量を持続的にモニタリングせねばならず、そのようなモニタリングは、ユーザに不便さを感じさせる。
【0065】
本発明によるエアロゾル生成装置100は、消耗品(例えば、液状組成物、エアロゾル生成物品200など)とバッテリ110をモニタリングし、ユーザの喫煙終了後に追加(more)喫煙の可否に係わるお知らせ(notification)を出力する。また、バッテリ110が充電中である場合、エアロゾル生成装置100は、バッテリレベルが所定パフ数を含む次の喫煙動作が利用可能な場合、これについてのお知らせを出力する。したがって、ユーザは、エアロゾル生成装置100の状態を直接モニタリングする必要がなくなるところ、ユーザの便宜性が増大する。ここで、用語、「喫煙動作」は、所定パフ数を含む喫煙のためのユーザ動作を意味する。
【0066】
以下、図4ないし図11を参照して、エアロゾル生成装置100が消耗品及びバッテリ110をモニタリングし、アラームを出力する例を説明する。
【0067】
図4は、エアロゾル生成装置を制御する方法の一例を示すフローチャートである。
【0068】
図4を参照すれば、エアロゾル生成装置を制御する方法は、図1ないし図3に図示されたプロセッサ120で時系列的に処理される段階で構成される。したがって、以下で省略された内容であっても、図1ないし図3に図示されたプロセッサ120について前述した内容は、図4のエアロゾル生成装置を制御する方法にも適用可能であることが分かる。
【0069】
410段階において、プロセッサ120は、バッテリ110から加熱要素への電力供給が中断された第1時点または外部装置からバッテリ110への電力供給に係わる第2時点を確認する。
【0070】
加熱要素は、エアロゾル生成物質を加熱する構成を意味する。例えば、加熱要素は、図1ないし図3を参照して上述したヒータ130または蒸気化器140に含まれた加熱手段でもある。
【0071】
第1時点は、加熱要素への電力供給が中断された時点であって、例えば、所定数のパフを含む一回の喫煙動作が終わった時点でもある。この際、加熱要素への電力供給の中断は、ユーザ入力(例えば、ボタンのプッシュ(push)など)によって遂行され、プロセッサ120によって自動遂行されうる。
【0072】
第2時点は、バッテリ110の充電に係わる時点であって、例えば、充電開始時点、充電進行時区間のうち、特定時点または充電終了時点でもある。
【0073】
420段階において、プロセッサ120は、第1時点または第2時点から所定の時区間内にエアロゾル生成装置100の使用可否を示すお知らせを出力する。例えば、プロセッサ120は、出力部150がお知らせを出力するように出力部150を制御することができる。
【0074】
ここで、エアロゾル生成装置100の使用可否は、ユーザが別途の行為をせずとも、次の喫煙を遂行可能か否かを意味する。
【0075】
一例として、消耗品(例えば、液状組成物、エアロゾル生成物品200など)が消尽された場合、ユーザは、消耗品を交換するか、新たに購入するなどの行為を伴って初めて、喫煙を遂行することができる。または、バッテリ110の残余電力量が足りない場合、ユーザは、バッテリ110を充電する行為を伴って初めて、喫煙を遂行することができる。したがって、そのような場合、プロセッサ120は、出力部150を通じてエアロゾル生成装置100の使用不能を示すお知らせを出力する。
【0076】
他の例として、バッテリ110が充電される場合、所定パフ数を含む一回の喫煙動作を許容するレベルが充電されうる。このような場合、プロセッサ120は、出力部150を通じてエアロゾル生成装置100がさらに他の喫煙動作を利用することができることを示すお知らせを出力することもできる。
【0077】
例えば、お知らせは、イメージ、発光、振動及びサウンドのうち、少なくとも1つを含んでもよい。しかし、知らせの種類は、上述したところに限定されず、ユーザに情報を伝達することができる形態であれば、制限なしに該当しうる。また、お知らせは、一態様に限定されない。すなわち、お知らせは、経時的に変更されうる。
【0078】
また、お知らせの出力は、ユーザの1回の喫煙シリーズの終了時点から長くない時間内になされることが望ましい。すなわち、ユーザが喫煙を終了した直後にお知らせが出力されることが望ましい。したがって、ユーザは、喫煙の終了後、次の喫煙が可能か否かを直
ちに確認することができる。例えば、お知らせは、ユーザの1回の喫煙シリーズの終了時点から5秒以内に出力されうるが、それに限定されない。
【0079】
一方、図4には図示されていないが、プロセッサ120は、お知らせの出力時点から所定時間経過後、エアロゾル生成装置100の作動を停止させうる。すなわち、エアロゾル生成装置100の使用不能を示すお知らせが出力された後、プロセッサ120は、エアロゾル生成装置100に含まれたモジュールの作動を停止させうる。したがって、ユーザが使用不能の要因(例えば、消耗品の枯渇またはバッテリ110の残余電力量の不足など)を解消しない限り、エアロゾル生成装置100は作動することができない。例えば、プロセッサ120は、お知らせが出力された時点から30秒内にエアロゾル生成装置100の作動を停止させることができるが、それに限定されない。
【0080】
以下、図5ないし図10を参照して、プロセッサ120が出力部150を通じてお知らせを出力する例を説明する。
【0081】
図5は、プロセッサが出力部を通じてお知らせを出力する一例を説明するための図面である。
【0082】
図5には、経時的に液体保存部510、520、530内の液状組成物の量が変動される例が図示されている。この際、液状組成物の量は、ユーザの喫煙に依存して変動される。
【0083】
最初の時点Tで、液体保存部510の液状組成物の量は、最大値を示す。例えば、最初の時点Tは、エアロゾル生成装置100内に新たな蒸気化器140または液体保存部510が挿入された時点でもある。
【0084】
ユーザによる喫煙動作の終了時点Tにおいて、液体保存部510の液状組成物の量はLだけ減少する。すなわち、一回の喫煙動作によって消費する液状組成物の量(以下、「1回の液状消費量」と称する)はLである。この際、1回の液状消費量Lは、多様に決定されうる。1回の液状消費量Lが決定される例は、図6を参照して後述する。
【0085】
ユーザによるm回目の喫煙動作の終了時点Tにおいて、液体保存部510に保存された液状組成物の残量Lは、1回の喫煙動作に対応する量より少なくなる。すなわち、時点Tで液状組成物の残量Lは、1回の液状消費量Lより少ない。これは、液状組成物不足によって、ユーザがm+1回目の喫煙動作(すなわち、所定パフ数)を完全に終了することができないということを意味する。すなわち、m+1回目の喫煙動作が正常に進められない。
【0086】
プロセッサ120は、ユーザによる単一喫煙動作の終了時点T、T、Tにおいて液体保存部510の液状組成物の量を確認する。液体保存部530の液状組成物の残量Lが1回の液状消費量Lより少なくなる場合、プロセッサ120は、単一喫煙動作の終了時点Tから所定の時区間α内にお知らせが出力されるように出力部150を制御する。ここで、お知らせが出力される時点は、ユーザが喫煙動作の終了時点T直後と感じられるほどの時間間隔を意味する。例えば、所定の時区間αは、5秒でもあるが、それに限定されない。
【0087】
したがって、ユーザは、次の喫煙動作(m+1回目の喫煙動作)が進められないことを認知し、液体保存部510または液体保存部510を含む蒸気化器140を交換しうる。
【0088】
図6は、1回の液状消費量を説明するための図面である。
【0089】
図6を参照すれば、1回の液状消費量Lは、多様な方法で決定されうる。
【0090】
一例として、1回の液状消費量Lは、多様なユーザ610を考慮して決定されうる。例えば、プロセッサ120は、全世界のユーザまたは特定グループのユーザのエアロゾル生成装置100の使用履歴を考慮して1回の液状消費量Lを決定することができる。
【0091】
他の例として、1回の液状消費量Lは、特定ユーザ620のみを考慮して決定されうる。プロセッサ120は、特定ユーザ620のエアロゾル生成装置100の使用履歴を考慮して1回の液状消費量Lを決定することができる。この際、1回の液状消費量Lは、特定ユーザ620が吸煙する環境によって異なって決定されうる。例えば、1回の液状消費量Lは、季節別631及び/または時間帯632に基づいて異なって決定されうる。
【0092】
もし、特定ユーザ620がエアロゾル生成装置100を最初に使用する場合、1回の液状消費量Lは、デフォルト(default)値に保存されうる。この際、デフォルト値は、多様なユーザ610を考慮して決定された値でもあり、任意の値でもある。
【0093】
図7は、プロセッサが出力部を通じてお知らせを出力する他の例を説明するための図面である。
【0094】
図7には、経時的にバッテリ710の残余電力量が変動される例が図示されている。この際、残余電力量は、エアロゾル生成装置100に含まれたモジュールの電力消耗量に依存して変動され、特に、加熱要素(すなわち、ヒータ130及び/または蒸気化器140)の電力消耗量に依存して変動される。
【0095】
最初の時点Tにおいて、バッテリ710の残余電力量は、最大値を示す。例えば、最初の時点Tは、バッテリ710が完全に充電された時点でもある。
【0096】
ユーザによる最初喫煙動作の終了時点Tにおいて、バッテリ710の残余電力量は、Bだけ減少する。すなわち、1回の喫煙動作によって消費される電力量(以下、「1回電力消費量」と称する)は、Bである。この際、1回電力消費量Bは、多様に決定されうる。1回電力消費量Bが決定される例は、図8を参照して後述する。
【0097】
ユーザによるn回目の喫煙動作の終了時点Tにおいて、バッテリ710の残余電力量Bは、1回の喫煙動作に対応する電力量より少ない。すなわち、時点Tにおいてバッテリ710の残余電力量Bは、1回電力消費量Bより少ない。これは、バッテリの電力量不足によって、ユーザが次の喫煙動作(n+1回目の喫煙動作)を完全に終了することができないということを意味する。すなわち、n+1回目の喫煙動作は、正常に進められない。
【0098】
プロセッサ120は、ユーザによる単一喫煙動作の終了時点T、T、Tごとにバッテリ710の残余電力量を確認する。バッテリ730の残余電力量 Bが1回電力消費量Bより少なくなる場合、プロセッサ120は、単一喫煙シリーズの終了時点Tから所定の時区間β内にお知らせが出力されるように出力部150を制御する。ここで、お知らせが出力される時点は、ユーザが一回の喫煙動作の終了時点Tの直後と感じられるほどの時間間隔を意味する。例えば、所定の時区間βは、5秒であるが、それに限定されない。
【0099】
したがって、ユーザは、バッテリ710を充電せずとも、次の喫煙動作(n+1回目の
喫煙動作)を完了することができないことを認知することができる。
【0100】
図8は、1回電力消費量を説明するための図面である。
【0101】
図8を参照すれば、1回電力消費量Bは、多様な方法で決定されうる。
【0102】
一例として、1回電力消費量Bは、多様なユーザ810を考慮して決定されうる。例えば、プロセッサ120は、全世界のユーザまたは特定グループのユーザのエアロゾル生成装置100の使用履歴を考慮して1回電力消費量Bを決定することができる。
【0103】
他の例として、1回電力消費量Bは、特定ユーザ820のみを考慮して決定されうる。プロセッサ120は、特定ユーザ820のエアロゾル生成装置100の使用履歴を考慮して1回電力消費量Bを決定することができる。この際、1回電力消費量Bは、特定ユーザ820が吸煙する環境によって異なって決定されうる。例えば、1回電力消費量Bは、季節831及び/または時間帯832に基づいて異なって決定されうる。
【0104】
もし、特定ユーザ620がエアロゾル生成装置100を最初に使用する場合、1回電力消費量Bは、デフォルト(default)値に保存されうる。この際、デフォルト値は、多様なユーザ810を考慮して決定された値でもあり、任意の値でもある。
【0105】
図9は、プロセッサが出力部を通じてお知らせを出力するさらに他の例を説明するための図面である。
【0106】
図9には、経時的なエアロゾル生成物品910(すなわち、シガレット)の残量(すなわち、個数(number))が変動される例が図示されている。図1及び図2を参照して上述したように、エアロゾル生成物品910は、エアロゾル生成装置100に挿入され、蒸気化器140と共に、エアロゾルの生成に寄与する。例えば、蒸気化器140に含まれたエアロゾル生成物質から発生したエアロゾルは、エアロゾル生成物品910に含まれた少なくとも1つの成分を飛沫同伴して外部に排出されうる。
【0107】
例えば、ユーザは、多数のエアロゾル生成物品910が含まれたパッケージを購入することができる。この際、パッケージに含まれたエアロゾル生成物品910の数は、多様でもある。また、1回の喫煙動作当たり1つのエアロゾル生成物品910が消費されうる。その場合、パッケージ内にエアロゾル生成物品910が存在しない場合、ユーザは、喫煙を遂行することができない。
【0108】
最初の時点Tにおいて、エアロゾル生成物品910の残量(すなわち、残余個数)は、最大値を示す。例えば、最初の時点Tは、ユーザがパッケージを購入した時点でもある。
【0109】
ユーザによる最初喫煙動作の終了時点Tにおいて、エアロゾル生成物品910は、1つ消費される。すなわち、1回の喫煙動作によってパッケージ内には、エアロゾル生成物品910の数が1つ減少する。
【0110】
ユーザによる1回目の喫煙動作の終了時点Tにおいて、パッケージ内の最後のエアロゾル生成物品920が消費される。これは、ユーザが次の喫煙動作(l+1回目の喫煙動作)を完全に終了できないことを意味する。すなわち、l+1回目の喫煙動作は、正常に進められない。
【0111】
プロセッサ120は、ユーザによる単一喫煙動作の終了時点T、T、Tごとにエ
アロゾル生成物品910、920の消費量をカウンティングする。プロセッサ120は、最後のエアロゾル生成物品920が消費された時点Tから所定の時区間γ内にお知らせが出力されるように出力部150を制御する。ここで、お知らせが出力される時点は、ユーザが喫煙動作の終了時点Tの直後と感じられるほどの時間間隔を意味する。例えば、所定の時区間γは、5秒でもあるが、それに限定されない。
【0112】
したがって、ユーザは、次の喫煙シリーズ(l+1回目の喫煙シリーズ)が進められないことを認知し、新たなパッケージを購入することができる。ユーザが新たなパッケージを購入する場合、プロセッサ120は、エアロゾル生成物品910、920の消費量をカウンティングした結果をリセット(reset)することができる。例えば、プロセッサ120は、ユーザ入力(例えば、ボタンのプッシュ(push)など)によってリセットを進めることができる。または、プロセッサ120は、お知らせを出力した後、自動リセットを進めることもできる。
【0113】
図10は、プロセッサが出力部を通じてお知らせを出力するさらに他の例を説明するための図面である。
【0114】
図10には、経時的にバッテリ1010が充電される例が図示されている。
【0115】
最初の時点Tにおいて、バッテリ1010の残余電力量は、最小値を示す。ここで、最小値は、バッテリ1010が完全に放電された状態でもあり、バッテリ1010の残余電力量が1回の喫煙動作が充足されるほどの量より少ない状態でもある。
【0116】
バッテリ1010の充電が進められることにより、所定の時点Tからバッテリ1010の残余電力量が1回の喫煙動作に対応する電力量に到逹することができる。すなわち、時点Tにおいて、バッテリ1020は、1回の喫煙動作が充足されるほど充電されうる。
【0117】
プロセッサ120は、バッテリ1010の充電過程をモニタリングし、時点Tから所定の時区間δ内にお知らせが出力されるように出力部150を制御する。ここで、お知らせが出力される時点は、ユーザが時点Tの直後と感じられるほどの時間間隔を意味する。例えば、所定の時区間δは、5秒でもあるが、それに限定されない。
【0118】
したがって、ユーザは、喫煙が可能であることを認知し、エアロゾル生成装置100を用いて吸煙することができる。
【0119】
図1ないし図3を参照して上述したように、出力部150は、ディスプレイ、光源、モータ及びスピーカのうち、少なくとも1つを含んでもよい。したがって、出力部150は、多様な種類のお知らせを出力することができる。以下、図11を参照して、お知らせの例を説明する。
【0120】
図11は、お知らせの種類を説明するための図面である。
【0121】
図11を参照すれば、出力部150は、お知らせの内容を示す文字151を出力することができる。または、出力部150は、お知らせの内容に対応する特定カラー152またはイメージ152を出力することもできる。または、図11には図示されていないが、出力部150は、お知らせの内容に対応する所定の発光態様によって点滅されうる。または、出力部150は、お知らせの内容に対応する振動を出力することもできる。または、出力部150は、お知らせの内容を示すサウンドを出力することもできる。
【0122】
一方、出力部150は、多様な方法で知らせを出力することもできる。すなわち、出力部150は、経時的に文字151、カラー152、イメージ152、発光態様、振動態様またはサウンドが変更されうる。
【0123】
上述したところによれば、プロセッサ120は、消耗品(例えば、液状組成物、エアロゾル生成物品200など)とバッテリ110をモニタリングし、ユーザの喫煙終了後に次の喫煙可否に係わるお知らせを出力する。また、バッテリ110が充電中である場合、プロセッサ120は、1回の喫煙動作に対応する電力量がバッテリ110に充電されれば、これに係わるアラームを出力する。したがって、ユーザは、エアロゾル生成装置100の状態を直接モニタリングする必要がなくなるところ、ユーザの便宜性が増大する。
【0124】
一方、上述した方法は、コンピュータで実行されうるプログラムで作成可能であり、コンピュータで読取り可能な記録媒体を用いて前記プログラムを動作させる汎用デジタルコンピュータで具現されうる。また、上述した方法で使用されたデータの構造は、コンピュータで読取り可能な記録媒体に様々な手段を通じて記録されうる。前記コンピュータで読取り可能な記録媒体は、マグネチック記録媒体(例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM、USB、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光学的判読媒体(例えば、CD-ROM、DVDなど)のような記録媒体を含む。
【0125】
本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者は、前記記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態として具現可能であるということを理解できるであろう。したがって、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならず、権利範囲は、前述した説明ではなく、請求範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての相違点を含むものと解釈さればならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11