(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024012013
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】産卵床
(51)【国際特許分類】
A01K 61/17 20170101AFI20240118BHJP
【FI】
A01K61/17
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022129438
(22)【出願日】2022-07-27
【出願変更の表示】U 2022002553の変更
【原出願日】2022-07-14
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-02-03
(71)【出願人】
【識別番号】520210996
【氏名又は名称】岩山 直敏
(72)【発明者】
【氏名】岩山 直敏
【テーマコード(参考)】
2B104
【Fターム(参考)】
2B104BA03
(57)【要約】
【課題】採卵の際に手が濡れにくい産卵床を提供する。
【解決手段】 水よりも密度の低い素材から形成され、中央に孔部が形成された基部2と、複数の棒状の部材からなり、上部が前記孔部に固定される脚部3と、孔部の上側に配置され、水の通過を防ぐ不透水部材1と、を有する産卵床とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水よりも密度の低い素材から形成され、中央に孔部が形成された基部と、
複数の棒状の部材からなり、上部が前記孔部に固定される脚部と、
前記孔部の上側に配置され、水の通過を防ぐ不透水部材と、を有する産卵床。
【請求項2】
前記不透水部材は、シール、石膏、塗料、粘土のいずれかである請求項1に記載の産卵床。
【請求項3】
前記不透水部材は、前記基部から上方に突出した前記脚部を覆うキャップである請求項1に記載の産卵床。
【請求項4】
前記不透水部材は、前記基部と一体に形成された底部である請求項1に記載の産卵床。
【請求項5】
前記不透水部材は、不透水性を持たせた前記脚部である請求項1に記載の産卵床。
【請求項6】
水よりも密度の低い素材から形成され、中央に上下に貫通した孔部が形成された基部を用意するステップと、
熱可塑性を有する複数の棒状の部材からなる脚部を用意するステップと、
前記脚部を前記孔部に通し、前記孔部から上に突出した部分に熱を加えて不透水部材を形成するステップと、を含む産卵床の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メダカ等の魚に使用される産卵床に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、メダカ用の産卵床として、水面近くに浮かせて使用するものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-42490
【特許文献2】特開2019-129753
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の産卵床においては、メダカの卵を採卵する際に裏返しにする為、中央の差し込み口の部分から脚部をつたった水が漏れ出し手が濡れてしまうという問題があった。
【0005】
そこで、本発明においては、採卵の際に手が濡れにくい産卵床を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
水よりも密度の低い素材から形成され、中央に孔部が形成された基部と、
複数の棒状の部材からなり、上部が前記孔部に固定される脚部と、
前記孔部の上側に配置され、水の通過を防ぐ不透水部材と、を有する産卵床とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、採卵の際に手が濡れにくい産卵床を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本願の第1実施形態に係る産卵床の分解斜視図である。
【
図2】本願の第1実施形態に係る産卵床の斜視図である。
【
図3】本願の第2実施形態に係る産卵床の分解斜視図である。
【
図4】本願の第2実施形態に係る産卵床の斜視図である。
【
図5】本願の第3実施形態に係る産卵床の分解斜視図である。
【
図6】本願の第3実施形態に係る産卵床の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本願の第1実施形態に係る産卵床について説明する。
図1及び
図2に示すように、本実施形態に係る産卵床は、水よりも密度の低い素材から形成され、中央に孔部が形成された基部2と、複数の棒状の部材からなり、上部が孔部に固定される脚部3と、孔部の上側に配置され、水の通過を防ぐ不透水部材1と、を有する。不透水部材1は、シール、石膏、塗料、粘土のいずれかとすることができる。
【0009】
次に、本願の第2実施形態に係る産卵床について説明する。以降の実施形態においては、第1実施形態と異なる点について説明する。本実施形態において、不透水部材4は、
図3及び
図4に示すように、基部から上方に突出した脚部5を覆うキャップである。
【0010】
次に、本願の第3実施形態に係る産卵床について説明する。本実施形態において、不当性部材は、
図5及び
図6に示すように、基部2と一体に形成された底部である。
【0011】
次に、本願の第4実施形態に係る産卵床について説明する。本実施形態において、不透水部材は、不透水性を持たせた脚部である。
【0012】
次に、本願の第5実施形態に係る産卵床の製造方法について説明する。本実施形態に係る産卵床の製造方法は、水よりも密度の低い素材から形成され、中央に上下に貫通した孔部が形成された基部を用意するステップと、熱可塑性を有する複数の棒状の部材からなる脚部を用意するステップと、脚部を孔部に通し、孔部から上に突出した部分に熱を加えて不透水部材を形成するステップと、を含む。
【0013】
以上に説明した実施形態に係る産卵床によれば、産卵床を裏返した際に、脚部を伝った水が基部を通り抜けて手が濡れるのを防ぐことができる。
【符号の説明】
【0014】
1、4 不透水部材
2、7 基部
3、5、6 脚部
【手続補正書】
【提出日】2022-12-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水よりも密度の低い素材から形成され、中央に上下に貫通した孔部が形成された基部と、
複数の棒状の部材からなり、上部が前記孔部に固定される脚部と、
前記孔部の上側に配置され、水の通過を防ぐ不透水部材と、からなり、
前記不透水部材は、その全体が、水平方向において前記基部の外縁の内側に配置されるシールである産卵床。
【請求項2】
水よりも密度の低い素材から形成され、中央に孔部が形成された基部と、
複数の棒状の部材からなり、上部が前記孔部に固定される脚部と、
前記孔部の上側に配置され、水の通過を防ぐ不透水部材と、を有し、
前記不透水部材は、不透水性を持たせた前記脚部である産卵床。
【請求項3】
水よりも密度の低い素材から形成され、中央に上下に貫通した孔部が形成された基部を用意するステップと、
熱可塑性を有する複数の棒状の部材からなる脚部を用意するステップと、
前記脚部を前記孔部に通し、前記孔部から上に突出した部分に熱を加えて不透水部材を形成するステップと、を含む産卵床の製造方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
水よりも密度の低い素材から形成され、中央に上下に貫通した孔部が形成された基部と、
複数の棒状の部材からなり、上部が前記孔部に固定される脚部と、
前記孔部の上側に配置され、水の通過を防ぐ不透水部材と、からなり、
前記不透水部材は、その全体が、水平方向において前記基部の外縁の内側に配置されるシールである産卵床とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
次に、本願の第3実施形態に係る産卵床について説明する。本実施形態において、
不透水部材は、
図5及び
図6に示すように、基部2と一体に形成された底部である。