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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024120218
(43)【公開日】2024-09-05
(54)【発明の名称】投影表示装置
(51)【国際特許分類】
   G03B 21/14 20060101AFI20240829BHJP
   G03B 21/00 20060101ALI20240829BHJP
   G02F 1/133 20060101ALI20240829BHJP
   H04N 5/74 20060101ALI20240829BHJP
   G03B 21/16 20060101ALI20240829BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALN20240829BHJP
【FI】
G03B21/14 Z
G03B21/00 E
G02F1/133 580
H04N5/74 K
G03B21/16
G02F1/1333
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023026865
(22)【出願日】2023-02-24
(71)【出願人】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】浅賀 稔樹
【テーマコード(参考)】
2H189
2H193
2K203
5C058
【Fターム(参考)】
2H189AA87
2H189AA88
2H189MA07
2H189NA05
2H193ZE32
2H193ZE37
2H193ZG22
2H193ZH18
2H193ZH33
2H193ZH35
2H193ZH65
2H193ZH73
2H193ZH74
2H193ZP12
2H193ZP15
2H193ZP16
2H193ZR04
2K203FA03
2K203FA24
2K203FA34
2K203FA44
2K203FA45
2K203FA54
2K203FA62
2K203LA03
2K203LA22
2K203LA37
2K203LA46
2K203LA56
2K203MA21
5C058AA18
5C058BA35
5C058EA26
5C058EA54
(57)【要約】
【課題】起動直後に安定した画像性能を実現できる投影表示装置を提供すること。
【解決手段】本実施形態に係る投影表示装置100は、バンドギャップ型の温度センサ163を内蔵している第3表示素子106Bと、ヒータ161と、温度センサ162と、ファンと、各温度センサ162、163の検出温度に基づき、第3表示素子106B、ヒータ161及びファンの動作を制御する制御部12と、を含み、制御部12は、投影表示装置100がスタンバイ状態の場合、第3表示素子106Bに対して電源を供給せずに、温度センサ162の検出温度に基づき、ヒータ161を動作させて第3表示素子106Bを目標温度に制御し、投影表示装置100が起動すると、第3表示素子106Bに対して電源を供給し、温度センサ163の検出温度に基づき、ヒータ161及びファンの少なくとも一方を動作させて第3表示素子106Bを目標温度に制御する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1温度センサを内蔵している液晶表示素子と、
前記液晶表示素子にヒートシンクを介して配置された加熱部と、
前記ヒートシンクに配置される第2温度センサと、
前記ヒートシンクを空冷する送風ファンと、
前記第1温度センサ及び前記第2温度センサの検出温度に基づき、前記液晶表示素子、前記加熱部及び前記送風ファンの動作を制御する制御部と、を含む投影表示装置であって、
前記制御部は、前記投影表示装置がスタンバイ状態の場合、前記液晶表示素子に対して電源を供給せずに、前記第2温度センサの検出温度に基づき、前記加熱部を動作させて前記液晶表示素子を目標温度に制御し、
前記投影表示装置が起動すると、前記液晶表示素子に対して電源を供給し、前記第1温度センサの検出温度に基づき、前記加熱部及び前記送風ファンの少なくとも一方を動作させて前記液晶表示素子を前記目標温度に制御する投影表示装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記液晶表示素子に電源を供給したタイミングで前記第1温度センサと前記第2温度センサとの検出温度の差分値を取得し、
少なくとも次回の前記スタンバイ状態において、前記第2温度センサの検出温度を前記差分値で補正した補正温度に基づいて前記加熱部を制御する請求項1に記載の投影表示装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記投影表示装置を起動させる目標起動時刻と、この目標起動時刻よりも所定時間前に前記投影表示装置を前記スタンバイ状態とするスタンバイ時刻とをそれぞれ設定可能なタイマ制御部を有する請求項1または2に記載の投影表示装置。
【請求項4】
前記液晶表示素子は、赤色、緑色、及び青色にそれぞれ対応して配置され、各色に対応する画像光を生成し、
前記第2温度センサ及び前記加熱部は、少なくとも青色に対応した前記液晶表示素子に前記ヒートシンクを介して配置される、請求項1または2に記載の投影表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示素子を使用した投影表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、反射型の液晶表示素子を使用した投影表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の投影表示装置では、表示される画像性能を良好に保つために、液晶表示素子の温度を使用環境温度よりも高い温度でほぼ一定に保つことが重要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-227485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この投影表示装置では、起動後すぐに画像性能を発揮することが求められている。このため、液晶表示素子を加熱するヒータを設けた構成が想定される。しかし、ヒータを設けた構成であっても、このヒータは、投影表示装置の起動後に動作するため、液晶表示素子が所望の温度まで昇温するまでに時間を要し、起動直後の画像性能が安定しない点で改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上記課題を鑑み、起動直後に安定した画像性能を実現できる投影表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様にかかる投影表示装置は、第1温度センサを内蔵している液晶表示素子と、液晶表示素子にヒートシンクを介して配置された加熱部と、ヒートシンクに配置される第2温度センサと、ヒートシンクを空冷する送風ファンと、第1温度センサ及び第2温度センサの検出温度に基づき、液晶表示素子、加熱部及び送風ファンの動作を制御する制御部と、を含み、制御部は、投影表示装置がスタンバイ状態の場合、液晶表示素子に対して電源を供給せずに、第2温度センサの検出温度に基づき、加熱部を動作させて液晶表示素子を目標温度に制御し、投影表示装置が起動すると、液晶表示素子に対して電源を供給し、第1温度センサの検出温度に基づき、加熱部及び送風ファンの少なくとも一方を動作させて液晶表示素子を目標温度に制御する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、投影表示装置が起動する前のスタンバイ状態の場合に、第2温度センサの検出温度に基づき、加熱部を動作させて液晶表示素子を目標温度に制御するため、起動直後に安定した画像性能を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本実施形態に係る表示装置の模式図である。
図2図2は、本実施形態に係る制御部の模式的なブロック図である。
図3図3は、本実施形態に係る温度センサとバンドギャップ型の温度センサの動作の一例を示すタイムチャートである。
図4図4は、本実施形態に係る制御部の動作の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0010】
(投影表示装置の構成)
図1は、本実施形態に係る投影表示装置の模式図である。投影表示装置は、可視光(例えば青色レーザ光)を蛍光体に照射することにより白色光を生成し、この白色光を赤色、青色および緑色の各色光に分解した後、これら各色の光をそれぞれ変調して合成した画像を表示する表示装置である。図1に示すように、本実施形態に係る投影表示装置100は、表示機構10と制御部12とを備える。表示機構10は、光源101、蛍光体103、偏光板105R、105G、105B、第1表示素子106R、第2表示素子106G、第3表示素子106B、色合成プリズム108、投射レンズ109、λ/4板110、ダイクロイックミラー120~122、反射ミラー130~132、レンズ140~146、及び偏光変換素子150を備える。第1表示素子106R、第2表示素子106G、及び第3表示素子106Bは、例えば液晶層をシリコン基板とガラス基板とで挟んだ構成を有し、後述する各色に対応して設けられる反射型の液晶表示素子である。
【0011】
ダイクロイックミラー120~122は、分離波長を分離境界として、入射した光を反射と透過によって分離する特性を有する。ダイクロイックミラー120~122は、ガラス板またはプリズム等の透明材料の所定の領域に例えば誘電体多層膜を形成することにより作製することができる。誘電体多層膜を構成する誘電体の材質及び膜厚に応じて光学特性を設定することができる。
【0012】
光源101は、可視光の波長帯の光である照明光を照射する。本実施形態では、光源101は、青色レーザ素子で構成された青色レーザ光源であり、例えば、450(nm)以上495(nm)以下の波長帯の青色照明光を照射する。
【0013】
本実施形態では、光源101は、発振波長の異なる3つ(複数)のグループの第1青色レーザ光源101α、第2青色レーザ光源101β、および第3青色レーザ光源101γを有する。これら第1青色レーザ光源101α~第3青色レーザ光源101γのグループは、それぞれ発振波長が少なくとも10(nm)以上異なって設定されている。具体的には、第1青色レーザ光源101αの発振波長は445(nm)に設定され、第2青色レーザ光源101βの発振波長は455(nm)に設定され、第3青色レーザ光源101γの発振波長は465(nm)に設定されている。
【0014】
上記した第1青色レーザ光源101α~第3青色レーザ光源101γの発振波長は、例示であり、青色の波長帯に含まれる限りは適宜変更することができる。また、各青色レーザ光源の発振波長の差分値は、例えば10(nm)以上20(nm)以下の範囲で適宜変更することができる。さらに、青色レーザ光源の数は適宜変更することができ、1つ(単一波長)としてもよい。
【0015】
光源101からの青色照明光はダイクロイックミラー120に照射される。ダイクロイックミラー120は、青色照明光を反射し、黄色照明光を透過させる特性を有する。本実施形態では、ダイクロイックミラー120は、上記した第1青色レーザ光源101α~第3青色レーザ光源101γに対応して配置されたダイクロイックミラー120α、120β、120γを備える。
【0016】
第1青色レーザ光源101α~第3青色レーザ光源101γからそれぞれ射出された青色照明光は、各ダイクロイックミラー120α~120γにより反射され、更にレンズ140により集光されて蛍光体103に照射される。蛍光体103は蛍光層と反射面とを有する。蛍光層は、第1青色レーザ光源101α~第3青色レーザ光源101γから照射された青色照明光のエネルギ強度に応じた強度の赤色帯域の成分と緑色帯域の成分とを含む黄色照明光を生成する。反射面は、蛍光層を透過した青色照明光と蛍光層により生成された黄色照明光とを反射する。
【0017】
ダイクロイックミラー120α、120β、120γは、蛍光体103からの反射光(拡散光)の光束幅よりも小さい面積となるように形成されている。また、これらダイクロイックミラー120α~120γは、それぞれダイクロイックミラー120α、120β、120γに対するレーザ光の偏光方向がs偏光となるような向きに配置されている。このため、ダイクロイックミラー120α~120γは、該ダイクロイックミラー120α~120γに入射する青色照明光のうち、s偏光を反射してp偏光を透過し、かつ黄色照明光は偏光方向によらず透過する特性となっている。
【0018】
従って、蛍光体103により波長励起されて赤色成分および緑色成分を含んだ黄色照明光(蛍光光)と、蛍光されない青色照明光とが混ざって、ダイクロイックミラー120α~120γに再び入射する。蛍光光である赤色成分および緑色成分を含んだ黄色照明光は、ダイクロイックミラー120α~120γを透過して全て出射される。一方、青色照明光は、蛍光体103で反射(拡散)される際に、複数の偏光が混ざり合ったランダム偏光となる。このため、ダイクロイックミラー120α~120γに当たる青色照明光の成分のうち、p偏光成分は、ダイクロイックミラー120α~120γを透過して出射されるが、s偏光成分は、ダイクロイックミラー120α~120γに反射して、第1青色レーザ光源101α~第3青色レーザ光源101γに戻る。
【0019】
ダイクロイックミラー120α~120γを透過した青色照明光と黄色照明光は、反射ミラー130にて反射され、レンズ141に入射する。レンズ141及びレンズ142は例えばフライアイレンズであり、これらレンズ141,142の間にλ/4板110が配置されている。反射ミラー130を反射した青色照明光、黄色照明光は、レンズ141、λ/4板110及びレンズ142によって照明分布が均一化され、偏光変換素子150に入射される。偏光変換素子150は、例えば偏光ビームスプリッタと位相差板とを有する。偏光ビームスプリッタは、s偏光及びp偏光のいずれか一方を反射し、他方を透過させる。図1の例では、偏光ビームスプリッタはs偏光を反射してp偏光を透過させる。また、位相差板は、s偏光及びp偏光のいずれか一方を他方に変換する。図1の例では、位相差板はs偏光をp偏光に変換する。偏光変換素子150によって、各照明光はp偏光に揃えられる。
【0020】
偏光変換素子150によって、p偏光に揃えられた各照明光は、レンズ143を介してダイクロイックミラー121に照射される。レンズ143は例えば集光レンズである。
【0021】
ダイクロイックミラー121は、入射した青色照明光BLと、黄色照明光YLとを分離する。ダイクロイックミラー121によって分離された黄色照明光YLは、反射ミラー131を反射し、ダイクロイックミラー122に入射する。
【0022】
ダイクロイックミラー122は、赤色光帯域と緑色光帯域の中間の波長を分離境界とし、入射した黄色照明光YLを、赤色帯域の成分を含む赤色照明光RLと、緑色帯域の成分を含む緑色照明光GLとに分離する。具体的には、ダイクロイックミラー122は、入射した黄色照明光YLの、緑色帯域成分を反射して緑色照明光GLを射出し、入射した黄色照明光YLの、赤色帯域成分を透過して赤色照明光RLを射出する。なお、赤色照明光RLは、例えば、620(nm)以上750(nm)以下の波長帯の光であり、緑色照明光GLは、例えば、495(nm)以上570(nm)以下の波長帯の光である。
【0023】
ダイクロイックミラー122によって分離された赤色照明光RLは、レンズ144を介して偏光板105Rに照射される。ダイクロイックミラー122によって分離された緑色照明光GLは、レンズ145を介して偏光板105Gに照射される。ダイクロイックミラー121によって分離された青色照明光BLは、反射ミラー132により反射し、レンズ146を介して偏光板105Bに照射される。
【0024】
偏光板105R、105G、105Bは、s偏光及びp偏光のいずれか一方を反射し、他方を透過させる特性を有する。図1の例では、偏光板105R、105G、105Bがs偏光を反射し、p偏光を透過させる状態を示している。偏光板105R、105G、105Bを反射型偏光板とも称する。偏光板105R、105G、105Bは、例えばワイヤーグリッド偏光板である。
【0025】
p偏光である赤色照明光RLは、偏光板105Rを透過して第1表示素子106Rに照射される。p偏光である緑色照明光GLは、偏光板105Gを透過して、第2表示素子106Gに照射される。p偏光である青色照明光BLは、偏光板105Bを透過して、第3表示素子106Bに照射される。
【0026】
第1表示素子106Rは、赤色の成分の画像データに基づいてp偏光の赤色照明光RLを光変調し、s偏光の赤色画像光RMを生成する。第2表示素子106Gは、緑色の成分の画像データに基づいてp偏光の緑色照明光GLを光変調し、s偏光の緑色画像光GMを生成する。第3表示素子106Bは、青色の成分の画像データに基づいてp偏光の青色照明光BLを光変調し、s偏光の青色画像光BMを生成する。即ち、第1表示素子106Rは赤色画像用光変調素子として機能し、第2表示素子106Gは緑色画像用光変調素子として機能し、第3表示素子106Bは青色画像用光変調素子として機能する。
【0027】
第1表示素子106Rによって生成された、s偏光である赤色画像光RMは、偏光板105Rを反射して色合成プリズム108に照射される。第2表示素子106Gによって生成された、s偏光である緑色画像光GMは、偏光板105Gを反射して色合成プリズム108に照射される。第3表示素子106Bによって生成された、s偏光である青色画像光BMは、偏光板105Bを反射して色合成プリズム108に照射される。
【0028】
色合成プリズム108は、赤色画像光RM、及び青色画像光BMを反射し、緑色画像光GMを透過させ、それぞれの画像光を投射レンズ109に照射する。
【0029】
赤色画像光RM、緑色画像光GM、及び、青色画像光BMは、投射レンズ109を介して図示しないスクリーン等へ投射される。赤色画像光RMと、緑色画像光GMと、青色画像光BMにより可視光画像が表示される。
【0030】
ところで、この種の反射型の液晶表示素子を使用している投影表示装置は、起動直後から安定した画像性能を発揮することが求められているが、起動直後、表示画像に明るい領域と暗い領域に分かれるフリンジ(干渉縞)を生じることがある。起動直後の液晶表示素子は、動作に適切な温度よりも低い温度であることが一般的である。このため、液晶表示素子の温度が適切な温度に温まるまでの間、該液晶表示素子内の温度分布は不均一となり、例えばフリンジなどの不具合が発生しやすい。特に、光源として青色レーザ光源を用いた構成では、青色画像光にフリンジが発生しやすい傾向にある。
【0031】
上記した不具合を解消するために、本実施形態では、図1に示すように、表示機構10は、青色に対応した第3表示素子106Bの背面(青色照明光BLが照射される側と反対の面)にヒートシンク160を介して配置されたヒータ(加熱部)161と、ヒートシンク160に設けられた温度センサ(第2温度センサ)162とを備える。ヒートシンク160は、アルミニウムなどの熱伝導性の高い金属で形成され、一定の厚みを有する板状部材である。ヒートシンク160は、第3表示素子106Bの背面よりも大きく形成され、この背面全体がヒートシンク160と接触する。
【0032】
ヒータ161は、ヒートシンク160を介して、第3表示素子106Bを温めるものであり、例えば、板状のセラミックスヒータを用いることができる。ヒータ161は、ヒートシンク160に配置されることにより、このヒートシンク160全体を温めることができ、ひいては第3表示素子106Bを均一に温めることができる。温度センサ162は、ヒートシンク160に取り付けられており、このヒートシンク160の温度を測定することで第3表示素子106Bの温度を間接的に検出することができる。
【0033】
また、第3表示素子106Bは、この素子回路内にバンドギャップ型の温度センサ(第1温度センサ)163を含む。バンドギャップ型の温度センサ163は、例えば、ダイオードを含む電気回路におけるダイオードの両端の電圧値に基づき温度を測定する半導体温度センサである。このバンドギャップ型の温度センサ163は、第3表示素子106Bの素子回路内に設けられているため、第3表示素子106Bの温度を直接、かつ正確に測定することができる。一方、バンドギャップ型の温度センサ163は、第3表示素子106Bが動作している時、すなわち第3表示素子106Bに電源(電力)が供給されないと温度を測定できない。このため、本実施形態では、例えば投影表示装置100がスタンバイ状態にある時など、投影表示装置100が起動しておらず、第3表示素子106Bに電源が供給されていない場合には、上記した温度センサ162の検出データを使用する。
【0034】
ここで、スタンバイ状態とは、投影表示装置100が待機状態にあることをいい、投影表示装置100に電源が供給されているものの、画像光が照射されていない状態をいう。すなわち、スタンバイ状態では、光源101及び各色の表示素子(第1表示素子106R、第2表示素子106G、第3表示素子106B)に電源が供給されていない。一方、起動とは、投影表示装置100が運転動作を開始して画像光が照射されている状態、すなわち通常の運転状態を開始することをいう。投影表示装置100が起動すると、光源101及び各色の表示素子(第1表示素子106R、第2表示素子106G、第3表示素子106B)に電源が供給される。この電源は、一般には商用電源であるが、これ限らずバッテリ電源を用いることもできる。
【0035】
なお、青色に対応した第3表示素子106Bだけでなく、赤色および緑色に対応した第1表示素子106R、第2表示素子106Gの背面にもそれぞれ、ヒートシンク160、ヒータ161、温度センサ(第2温度センサ)162およびバンドギャップ型の温度センサ(第1温度センサ)163を備えた構成としてもよい。
【0036】
次に、制御部12について説明する。図2は、本実施形態に係る制御部の模式的なブロック図である。図3は、図3は、本実施形態に係る温度センサとバンドギャップ型の温度センサの動作の一例を示すタイムチャートである。制御部12は、図2に示すように、第1電源制御部21と、第2電源制御部22と、第1温度取得部23と、第2温度取得部24と、加熱制御部25と、ファン制御部26と、タイマ制御部27とを備え、これらがそれぞれバス30に接続されている。
【0037】
制御部12は、ハードウェアである集積回路で構成されていてもよいし、コンピュータの演算装置であるCPU(Central Processing Unit)及びメモリで構成され、メモリに記憶されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)をCPUによって実行させる構成としてもよい。なお、本実施形態では、主としてヒータ161の動作制御に関する部分を説明し、その他については説明を省略する。
【0038】
第1電源制御部21は、投影表示装置100がスタンバイ状態にある場合の電源供給を制御するものである。具体的には、投影表示装置100がスタンバイ状態となると、第1電源制御部21は、少なくともヒータ161と温度センサ162とに電源を供給して、ヒータ161と温度センサ162とが動作可能とする。この場合、第1電源制御部21は、光源101及び各色の表示素子(第1表示素子106R、第2表示素子106G、第3表示素子106B)に電源を供給しない。この構成では、スタンバイ時に使用する電力を抑えることができる。
【0039】
第2電源制御部22は、投影表示装置100が起動した以降の通常運転を行う場合の電源供給を制御するものである。具体的には、投影表示装置100が起動すると、第2電源制御部22は、光源101及び各色の表示素子(第1表示素子106R、第2表示素子106G、第3表示素子106B)に電源を供給する。これにより、第3表示素子106Bに設けられたバンドギャップ型の温度センサ163にも電源が供給される。本実施形態では、第2電源制御部22は、温度センサ162を除いたすべての電気部品に電源を供給する。
【0040】
第1温度取得部23は、バンドギャップ型の温度センサ(第1温度センサ)163が検出した温度データを取得する。バンドギャップ型の温度センサ163は、第2電源制御部22の制御の下、第3表示素子106Bに電源が供給されると該第3表示素子106Bの温度を検出する。第1温度取得部23は、取得した温度データを加熱制御部25およびファン制御部26に出力する。第1温度取得部23は、バンドギャップ型の温度センサ163から温度データの入力が無い場合には、第3表示素子106Bに電源が供給されていないと判定し、この判定結果を加熱制御部25およびファン制御部26に出力してもよい。
【0041】
第2温度取得部24は、温度センサ(第2温度センサ)162が検出した温度データを取得する。本実施形態では、温度センサ162は、バンドギャップ型の温度センサ163と異なり、第2電源制御部22の制御の下、投影表示装置100が少なくともスタンバイ状態にある場合に、第3表示素子106Bの温度を検出する。第2温度取得部24は、取得した温度データを加熱制御部25に出力する。
【0042】
加熱制御部25は、第1温度取得部23または第2温度取得部24から入力された温度データ(検出温度)に基づき、ヒータ161の動作を制御する。本実施形態では、投影表示装置100がスタンバイ状態にある場合、加熱制御部25は、第2温度取得部24から入力された温度データに基づき、ヒータ161の動作を制御する。すなわち、加熱制御部25は、第3表示素子106Bに電源が供給されていないときには、温度センサ162の検出データを使用して、第3表示素子106Bが所定の目標温度となるように、ヒータ161の動作を制御する。この目標温度は、例えば第3表示素子106Bが適切に動作する温度帯に含まれる温度である。
【0043】
また、加熱制御部25は、投影表示装置100が起動して通常の運転状態にある場合、第1温度取得部23から入力された温度データに基づき、ヒータ161の動作を制御する。すなわち、加熱制御部25は、第3表示素子106Bに電源が供給された後は、温度センサ162に代えてバンドギャップ型の温度センサ163の検出データを使用して、第3表示素子106Bが所定の目標温度となるように、ヒータ161の動作を制御する。この構成によれば、第3表示素子106Bの温度を直接、かつ正確に測った温度データを使用することができ、第3表示素子106Bを目標温度に精度良く制御することができる。
【0044】
上記したように、温度センサ162は、ヒートシンク160に設けられているため、バンドギャップ型の温度センサ163と比べて検出温度に誤差が生じる。このため、この誤差を小さく抑えることにより、投影表示装置100がスタンバイ状態にある場合にも、第3表示素子106Bを目標温度に精度良く制御することが望ましい。本実施形態では、例えば、投影表示装置100が起動した際に、加熱制御部25は、第1温度取得部23及び第2温度取得部24から入力された各温度データに基づき、温度センサ162とバンドギャップ型の温度センサ163との差分値(温度差)を算出して記憶する。そして、投影表示装置100が少なくとも次回以降のスタンバイ状態にある場合、加熱制御部25は、第2温度取得部24から入力された温度データを記憶した差分値で補正した補正温度データに基づき、ヒータ161の動作を制御する。この差分値は、一度算出したものを記憶して継続使用しても良いし、毎回新たに算出したものを記憶して次回に使用しても良い。この構成によれば、二回目以降のスタンバイ状態において、第3表示素子106Bを目標温度に精度良く制御することができる。
【0045】
ファン制御部26は、第2温度取得部24から入力された温度データに基づき、ファン164の動作を制御する。このファン164は、例えば、表示機構10を収容した筐体(不図示)内に設けられ、この筐体内の空気を排出することにより、外気を筐体内に取り入れて表示機構10(特には第3表示素子106B)を冷却するための排気ファンである。ファン制御部26は、投影表示装置100がスタンバイ状態にある場合、すなわち、第3表示素子106Bに電源が供給されていない場合には、第3表示素子106Bを冷却する必要がなく、ファン164を動作させない。一方、投影表示装置100が起動して通常の運転状態にある場合、すなわち、第3表示素子106Bに電源が供給されている場合には、ファン制御部26は、第2温度取得部24から入力された温度データが、例えば目標温度よりも高くなると、ファン164を動作させる制御を行う。これにより、第3表示素子106Bの温度が過剰に上がることを防止できる。
【0046】
タイマ制御部27は、投影表示装置100を起動させる起動時刻を制御する。タイマ制御部27は、例えばユーザの操作により、投影表示装置100を起動させる起動時刻(目標起動時刻)TM2(図3参照)を設定することができる。この起動時刻TM2は、投影表示装置100を実際の使用開始を希望する時刻である。タイマ制御部27は、起動時刻TM2が設定されると、この起動時刻TM2よりも所定時間前にスタンバイ開始時刻(スタンバイ時刻)TM1を設定する。この所定時間は、例えば第3表示素子106Bが適切に動作する目標温度近くまで該第3表示素子106Bを温めるのに十分な時間である。この所定時間は、事前に設定した時間を使用してもよいが、第3表示素子106Bの実際の温度と目標温度とヒータ161の能力から算出した時間を使用してもよい。
【0047】
本実施形態では、投影表示装置100は、スタンバイ開始時刻TM1になると、タイマ制御部27の制御により、スタンバイ状態となる。投影表示装置100がスタンバイ状態となると、図3に示すように、第1電源制御部21(図2)の制御により、温度センサ162とヒータ161(図1)に電源が供給され、この温度センサ162の検出温度に基づいてヒータ161の動作が制御される。また、投影表示装置100は、起動時刻TM2になると、タイマ制御部27の制御により、起動して通常の運転状態となる。投影表示装置100が通常の運転状態となると、第2電源制御部22(図2)の制御により、温度センサ162に代えてバンドギャップ型の温度センサ163に電源が供給され、この温度センサ163の検出温度に基づいてヒータ161の動作が制御される。このように、制御部12は、投影表示装置100を起動させる起動時刻TM2と、この起動時刻TM2よりも所定時間前に投影表示装置100をスタンバイ状態とするスタンバイ開始時刻TM1とをそれぞれ設定可能なタイマ制御部27を有するため、ユーザが所望の時刻に、例えばフリンジが抑制された安定画像を表示することができる。
【0048】
次に、制御部におけるヒータの制御動作について説明する。図4は、本実施形態に係る制御部の動作の手順を示すフローチャートである。図4に示すように、スタンバイ開始時刻TM1に達する(ステップS11)と投影表示装置100はスタンバイ状態となり、制御部12は、第1電源制御部21(図2)の制御により、温度センサ162とヒータ161に電源を供給する(ステップS12)。この電源供給によって、ヒータ161への通電が開始され、第3表示素子106Bが温められる。
【0049】
次に、制御部12は、検出温度の差分値を記憶しているか否かを判定する(ステップS13)。具体的には、制御部12は、加熱制御部25により、温度センサ162とバンドギャップ型の温度センサ163との検出温度の差分値を記憶しているか否かを判定する。この判定において、検出温度の差分値を記憶している場合(ステップS13;Yes)には、制御部12は、加熱制御部25により、温度センサ162の検出温度を差分値で補正した補正温度に基づいて、第3表示素子106Bが目標温度となるようにヒータ161の動作を制御する(ステップS14)。この構成により、例えば、二回目以降のスタンバイ状態において、第3表示素子106Bを目標温度に精度良く制御することができる。
【0050】
一方、検出温度の差分値を記憶していない場合(ステップS13;No)には、制御部12は、加熱制御部25により、温度センサ162の検出温度に基づいて、第3表示素子106Bが目標温度となるようにヒータ161の動作を制御する(ステップS15)。この構成によれば、例えば、初めてのスタンバイ状態において、バンドギャップ型の温度センサ163と比べて精度は高くないものの、消費電力を抑えつつ、第3表示素子106Bをほぼ目標温度に制御することができる。
【0051】
次に、制御部12は、起動時刻TM2に至ったか否かを判定する(ステップS16)。具体的には、制御部12は、タイマ制御部27により、予め設定された起動時刻TM2に至ったか否かを判定する。この判定において、起動時刻TM2に至っていない場合(ステップS16;No)には、制御部12は、処理をステップS13に戻し、ステップS13~ステップS16を繰り返し実行する。一方、起動時刻TM2に至った場合(ステップS16;Yes)には、制御部12は、投影表示装置100を起動させて通常の運転状態とし、第2電源制御部22により、温度センサ162を除いたすべての電気部品に電源を供給する(ステップS17)。すなわち、制御部12は、第2電源制御部22により、光源101及び各色の表示素子(第1表示素子106R、第2表示素子106G、第3表示素子106B)に電源を供給し、これにより、温度センサ162に代えて、第3表示素子106Bに設けられたバンドギャップ型の温度センサ163に電源が供給される。
【0052】
次に、制御部12は、温度センサ162とバンドギャップ型の温度センサ163との検出温度の差分値を算出して記憶する(ステップS18)。投影表示装置100が起動した際には、温度センサ162とバンドギャップ型の温度センサ163の両方がほぼ同時間に動作している。このため、制御部12は、加熱制御部25により、第1温度取得部23及び第2温度取得部24から入力された各温度データに基づき、温度センサ162とバンドギャップ型の温度センサ163との差分値を算出して記憶する。この記憶した差分値は、次回以降のスタンバイ状態において、検出温度を補正する際に使用される(例えばステップS14)。
【0053】
制御部12は、バンドギャップ型の温度センサ163の検出温度に基づいて、第3表示素子106Bが目標温度となるようにヒータ161及びファン164の動作を制御する(ステップS19)。この構成によれば、バンドギャップ型の温度センサ163は、第3表示素子106Bの温度を直接、かつ正確に測定することができるため、第3表示素子106Bを目標温度に精度良く制御することができる。
【0054】
制御部12は、終了操作があったか否かを判定する(ステップS20)。具体的には、ユーザによって、例えば運転停止ボタンが操作されたか否かを判定する。この判定において、終了操作がなければ(ステップS20;No)、制御部12は、処理をステップS19に戻してステップS20~ステップS20の処理を繰り返し実行する。一方、終了操作があれば(ステップS20;Yes)、制御部12は、処理を終了する。
【0055】
以上説明したように、本実施形態に係る投影表示装置100は、バンドギャップ型の温度センサ163を内蔵している第3表示素子106Bと、第3表示素子106Bにヒートシンク160を介して配置されたヒータ161と、ヒートシンク160に配置される温度センサ162と、ヒートシンク160を空冷するファン164と、各温度センサ162、163の検出温度に基づき、第3表示素子106B、ヒータ161及びファン164の動作を制御する制御部12と、を含む投影表示装置100であって、制御部12は、投影表示装置100がスタンバイ状態の場合、第3表示素子106Bに対して電源を供給せずに、温度センサ162の検出温度に基づき、ヒータ161を動作させて第3表示素子106Bを目標温度に制御し、投影表示装置100が起動すると、第3表示素子106Bに対して電源を供給し、温度センサ163の検出温度に基づき、ヒータ161及びファン164の少なくとも一方を動作させて第3表示素子106Bを目標温度に制御する。この構成によれば、投影表示装置100のスタンバイ状態からヒータ161を動作させて第3表示素子106Bが目標温度となるように制御し、投影表示装置100が起動すると、第3表示素子106Bに対して電源を供給し、温度センサ163の検出温度に基づき、ヒータ161及びファン164の少なくとも一方を動作させて第3表示素子106Bを目標温度に制御するため、起動直後に安定した画像性能を早急に実現できる。さらに、投影表示装置100のスタンバイ状態では、第3表示素子106Bに対して電源を供給しないため、電力消費量を抑えることができる。
【0056】
本実施形態に係る投影表示装置100において、制御部12は、第3表示素子106Bに電源を供給したタイミングでバンドギャップ型の温度センサ163と温度センサ162との検出温度の差分値を取得し、少なくとも次回のスタンバイ状態において、温度センサ162の検出温度を差分値で補正した補正温度に基づいてヒータ161を制御する。この構成によれば、温度センサ162の検出誤差を差分値で補正することにより、スタンバイ状態における第3表示素子106Bを目標温度に精度良く制御することができる。
【0057】
本実施形態に係る投影表示装置100において、制御部12は、投影表示装置100を起動させる起動時刻TMと、この起動時刻TM2よりも所定時間前に投影表示装置100をスタンバイ状態とするスタンバイ開始時刻TM1とをそれぞれ設定可能なタイマ制御部27を有する。この構成によれば、ユーザが所望の時刻に、例えばフリンジが抑制された安定画像を表示することができる。
【0058】
本実施形態に係る投影表示装置100において、第1表示素子106R、第2表示素子106G、第3表示素子106Bは、赤色、緑色、および青色にそれぞれ対応して配置され、各色に対応する画像光を生成し、温度センサ162及びヒータ161は、少なくとも青色に対応した第3表示素子106Bにヒートシンク160を介して配置される。この構成によれば、特に、青色に対応する第3表示素子106Bの温度を目標温度に精度良く制御することができるため、起動直後に安定した画像性能を実現できる。
【0059】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態の内容により実施形態が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。例えば、本実施形態では、タイマ制御部27の動作によって、投影表示装置100をスタンバイ及び起動の状態に制御した構成としたが、これに限るものではなく、例えば、ユーザが運転開始ボタンを操作することで投影表示装置100を起動させる前に、予めスタンバイボタンを操作することで、温度センサ162及びヒータ161に電源を供給して投影表示装置100をスタンバイ状態としてもよい。
【0060】
なお、本実施形態では、スタンバイ状態における目標温度と起動後の目標温度とは、同じ温度として説明したが、これらの目標温度を異ならせてもよい。例えばスタンバイ状態の目標温度(第1目標温度)を起動後の目標温度(第2目標温度)よりも低く設定してもよい。投影表示装置100が起動すると、例えば光源101などのヒータ161以外の熱源により過大な熱が、各色の表示素子(第1表示素子106R、第2表示素子106G、第3表示素子106B)に供給されることがある。このため、スタンバイ状態の目標温度を起動後の目標温度よりも予め低く設定しておくことで、起動後の目標温度への収束時間を短く制御することが可能となる。
【符号の説明】
【0061】
10 表示機構
12 制御部
21 第1電源制御部
22 第2電源制御部
23 第1温度取得部
24 第2温度取得部
25 加熱制御部
26 ファン制御部
27 タイマ制御部
100 投影表示装置
101 光源
106R 第1表示素子(赤色に対応する液晶表示素子)
106G 第2表示素子(緑色に対応する液晶表示素子)
106B 第3表示素子(青色に対応する液晶表示素子)
160 ヒートシンク
161 ヒータ(加熱部)
162 温度センサ(第2温度センサ)
163 温度センサ(第1温度センサ)
164 ファン(送風ファン)
TM1 スタンバイ開始時刻
TM2 起動時刻
図1
図2
図3
図4