(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024120261
(43)【公開日】2024-09-05
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/1057 20230101AFI20240829BHJP
【FI】
G06Q10/1057
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023026932
(22)【出願日】2023-02-24
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-04-02
(71)【出願人】
【識別番号】514101323
【氏名又は名称】株式会社OKAN
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】沢木 恵太
(72)【発明者】
【氏名】荒川 優
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA06
5L049AA06
(57)【要約】
【課題】従業者による福利厚生サービスの利用量に応じた導入を可能とすることができるようにする。
【解決手段】情報処理システムであって、従業者と従業者が所属する事業者とを特定可能な従業者情報を取得する従業者情報取得部と、従業者による商品又はサービスの利用に関する利用情報を記憶する利用情報記憶部と、従業者情報及び利用情報に基づいて、事業者に所属する従業者による商品又はサービスの利用量を計算する利用量計算部と、利用量に応じて事業者に対する精算処理を行う精算処理部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
従業者と前記従業者が所属する事業者とを特定可能な従業者情報を取得する従業者情報取得部と、
前記従業者による商品又はサービスの利用に関する利用情報を記憶する利用情報記憶部と、
前記従業者情報及び前記利用情報に基づいて、前記事業者に所属する前記従業者による前記商品又は前記サービスの利用量を計算する利用量計算部と、
前記利用量に応じて前記事業者に対する精算処理を行う精算処理部と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記利用情報には、前記商品又は前記サービスの利用時点を示す情報が含まれ、
前記利用料計算部は、前記事業者に所属する複数の前記従業者及び前記事業者の少なくともいずれかに対応し、前記利用時点が特定の集計期間に含まれる前記利用情報を前記利用情報記憶部から読み出し、読み出した前記利用情報に基づいて前記利用量を計算すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記注文情報記憶部は、前記従業者の端末から利用された第1の利用情報と、前記事業者内で利用された前記商品又は前記サービスに係る第2の利用情報と、を記憶し、
前記利用量計算部は、前記従業者情報、前記第1の利用情報、及び前記第2の利用情報に基づいて、前記利用量を計算すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記事業者ごとに、所定長の期間での前記利用量の上限を記憶する上限記憶部を備え、
前記利用量計算部は、第1の前記期間における第1の前記利用量が前記事業者に対応する前記上限を超えた場合、前記第1の期間より後の第2の前記期間についての前記上限を下げるように処理すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記精算処理部は、前記利用量に応じて前記商品又は前記サービスの利用金額を計算し、予め前記事業者ごとに設定された割合を前記利用金額に乗じて前記事業者の負担金額を算出すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記事業者ごとに、所定長の期間での前記利用量の上限を記憶する上限記憶部と、
前記期間における前記利用量が前記事業者に対応する前記上限に達した場合、前記従業者による前記利用を制限する利用処理部と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記事業者ごとに、所定長の期間での前記利用量の上限を記憶する上限記憶部と、
前記期間における前記利用量と前記事業者に対応する前記上限との差が所定の閾値以下となった場合に、前記事業者に対してオプションプランを通知するオプション通知部と、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項8】
従業者と前記従業者が所属する事業者とを特定可能な従業者情報を取得するステップと、
前記従業者による商品又はサービスの利用に関する利用情報を取得するステップと、
前記従業者情報及び前記利用情報に基づいて、前記事業者に所属する前記従業者による前記商品又は前記サービスの利用量を計算するステップと、
前記利用量に応じて前記事業者に対する精算処理を行うステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
従業者と前記従業者が所属する事業者とを特定可能な従業者情報を取得するステップと、
前記従業者による商品又はサービスの利用に関する利用情報を取得するステップと、
前記従業者情報及び前記利用情報に基づいて、前記事業者に所属する前記従業者による前記商品又は前記サービスの利用量を計算するステップと、
前記利用量に応じて前記事業者に対する精算処理を行うステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1では、組織の所属員が、使用期間の定められた特典ポイントを、その使用期間内に提供される福利厚生サービスに対して使用することを登録することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のシステムではポイントを使用することを登録することが開示されているに過ぎず、そもそも所属員のサービスの利用量に応じた導入が難しい。
【0005】
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、従業者による福利厚生サービスの利用量に応じた導入を可能とすることのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、情報処理システムであって、従業者と前記従業者が所属する事業者とを特定可能な従業者情報を取得する従業者情報取得部と、前記従業者による商品又はサービスの利用に関する利用情報を記憶する利用情報記憶部と、前記従業者情報及び前記利用情報に基づいて、前記事業者に所属する前記従業者による前記商品又は前記サービスの利用量を計算する利用量計算部と、前記利用量に応じて前記事業者に対する精算処理を行う精算処理部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、従業者による福利厚生サービスの利用量に応じた導入を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】情報処理システムの全体構成例を示す図である。
【
図2】管理サーバ2のハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】管理サーバ2のソフトウェア構成例を示す図である。
【
図4】本実施形態の情報処理システムの動作を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<システム概要>
以下、本発明の一実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、企業(従業者を使用する事業者であればよい。)の従業者(企業による福利厚生の対象となる者であればよい。)に対する福利厚生のサービス(以下、福利厚生サービスという。)を支援しようとするものである。
【0011】
本実施形態の福利厚生サービスでは、企業が従業者10による惣菜等の食品12の購入費を補助する。
【0012】
惣菜等の食品12はオフィスに設置された冷蔵庫11に格納され、従業者10はオフィスの冷蔵庫11から食品12を取り出して消費することができる。食品12は、例えば配送業者21により、定期的に又は不定期に、冷蔵庫11に補充される。食品12の提供に係る費用の少なくとも一部を企業が負担する。食品12の提供に係る費用の一部のみを企業が負担し、残部を従業者10が負担する場合、冷蔵庫11の近傍には料金回収箱(不図示)が設置され、従業者10は、食品12を取り出す際に、従業者10の負担額分の現金を料金回収箱に支払うようにすることができる。オフィスの冷蔵庫11に食品12を納品する配送業者21は、食品12の納品時に、従業者10の負担額分の現金を料金回収箱から回収することができる。
【0013】
また、従業者10は管理サーバ2にアクセスして食品12をオンラインで購入することができる。オンラインでの購入に先立ち、従業者10は、冷蔵庫11に付されたQRコード(登録商標)であるコード13をユーザ端末1により読み取る。コード13には、管理サーバ2にアクセスするURL(Uniform Resource Locator)がエンコードされている。URLには、冷蔵庫11を一意に特定する冷蔵庫IDが引数として設定されており、ユーザ端末1はこのURLにアクセスすることにより、管理サーバ2は、どの従業者10と冷蔵庫11との紐付けを行うことができる。オンライン販売の利用情報は管理サーバ2から配送業者端末32に通知され、購入された食品12は、配送業者22により従業者の自宅へと配送される。なお、オフィスの冷蔵庫11に食品12を納品する配送業者21と、オンライン販売の食品12を従業者10の自宅に配送する配送業者22とは同一事業者であっても別事業者であってもよい。従業者10によるオンラインでの食品12の購入に対しても全部又は一部の費用を企業が負担することができる。
【0014】
本実施形態の情報処理システムでは、オフラインでオフィスにおいて冷蔵庫11から消費される食品12と、オンラインでの購入により自宅に配送された食品12との両方について、利用量に応じた課金を企業に対して行う。
【0015】
図1は、情報処理システムの全体構成例を示す図である。本実施形態の情報処理システムは、管理サーバ2を含んで構成される。管理サーバ2は、ユーザ端末1と通信ネットワークを介して通信可能に接続される。通信ネットワークは、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
【0016】
ユーザ端末1は、例えばスマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータのようなコンピュータである。従業者は、ユーザ端末1を用いてオンラインでの食品の購入を行うことができる。
【0017】
管理サーバ2は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、あるいはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0018】
管理サーバ2はまた、配送業者21の配送業者端末31及び配送業者22の配送業者端末32とも通信可能に接続されている。配送業者端末31及び32は、例えば、スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータのようなコンピュータとすることができる。
【0019】
管理サーバ2はさらに、企業の担当者が操作する企業端末4とも通信可能に接続される。企業端末4は、例えば、スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータのようなコンピュータとすることができる。管理サーバ2は、福利厚生サービスに係る企業に対する課金額を企業端末4に通知する。管理サーバ2は、例えば、請求書データを企業端末4に送信することもできる。また、担当者は、企業端末4を用いて当該課金額の支払い処理を行うようにしてもよい。
【0020】
<管理サーバ>
図2は、管理サーバ2のハードウェア構成例を示す図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ2は、CPU201、メモリ202、記憶装置203、通信インタフェース204、入力装置205、出力装置206を備える。記憶装置203は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタフェース204は、通信ネットワーク3に接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入力装置205は、データを入力する、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどである。出力装置206は、データを出力する、例えばディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。なお、後述する管理サーバ装置2の各機能部はCPU201が記憶装置203に記憶されているプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより実現され、管理サーバ2の各記憶部はメモリ202及び記憶装置203が提供する記憶領域の一部として実現される。
【0021】
図3は、管理サーバ2のソフトウェア構成例を示す図である。管理サーバ2は、上限記憶部231と、契約情報記憶部232と、従業者情報記憶部233と、利用情報記憶部234と、従業者情報取得部211と、利用情報取得部212と、利用量計算部213と、課金額計算部214と、販売処理部215と、オプション通知部216と、を備える。
【0022】
<記憶部>
上限記憶部231は、企業ごとに所定長の期間(本実施形態では1カ月を想定する。)での福利厚生サービスの利用量の上限を記憶する。上限記憶部231は、企業を特定する企業IDに対応付けて、上限値を記憶することができる。上限値は、例えば、食品12の個数に対する上限値としてもよいし、従業者10一人当たりの利用金額の上限値としてもよいし、企業に所属する従業者10全体での利用金額の上限値としてもよい。本実施形態では、企業に所属する従業者10全体での利用金額の上限値が設定されることを想定する。
【0023】
契約情報記憶部232は、企業に設置する冷蔵庫11に関する情報(以下、契約情報という。)を記憶する。契約情報には、企業を示す企業IDに対応付けて、冷蔵庫11を特定する冷蔵庫IDが含まれうる。また、従業者10に福利厚生サービスの利用料金の一部を負担させる場合には、福利厚生サービスの利用量(例えば、利用金額)に応じて従業者10が負担する利用料金を決定するための負担料決定情報を契約情報に含めることができる。例えば、オンラインでの食品12の販売に関し、送料を従業者10に負担させるように負担料決定情報を設定することができる。また、オンラインでの食品12の販売に関し、食品12の代金(送料を含めてもよい。)の所定割合(例えば、10%、30%、50%等任意に設定することができる。)を従業者10に負担させる(従業者10に課金する)ように負担料決定情報を設定することができる。また、オフラインでの食品12の提供に関しても、その一部を従業者10に負担されるように負担料決定情報を設定することもできる。例えば、提供された食品12の料金に対する所定割合(上記のオンラインでの販売に係る割合と同じであってもよいし、異なっていてもよい。)を従業者10の負担とするように負担料決定情報を設定することができる。なお、契約情報にはさらに、福利厚生サービスに係る契約に関する各種の項目を設定することもできる。
【0024】
従業者情報記憶部233は、従業者10に関する情報(以下、従業者情報という。)を記憶する。従業者情報は、従業者10が所属する企業を特定するための情報である。従業者情報には、従業者10を特定する情報(ユーザID)に対応付けて、従業者10に紐付く冷蔵庫11(すなわち、従業者が従事するオフィスに設置されている冷蔵庫11)を示す冷蔵庫IDが含まれうる。
【0025】
利用情報記憶部234は、従業者10による福利厚生サービスの利用(本実施形態では、食品12の消費)に関する情報(以下、利用情報という。)を取得する。利用情報には、従業員10の所属する企業を特定するための情報と、利用に係る金額を特定する情報とが含まれうる。本実施形態では、利用情報には、従業者10がオンラインで行った購入に関する利用情報(以下、オンライン利用情報又は第1の利用情報ともいう。)と、オフライン(企業のオフィス内)での利用に関する利用情報(以下、オフライン利用情報又は第2の利用情報とも称する。)とが含まれる。
【0026】
オンライン利用情報には、従業者10を示すユーザID、食品12を特定する情報(食品ID)、食品12の個数、食品10の金額が含まれうる。また、オンライン利用情報には、サービスが利用された日付又は日時を含めることができる。なお、食品12の単価が一定である場合には金額を省略してもよい。また、食品12の個数を省略して、利用に係る合計金額が含まれるようにしてもよい。ユーザIDに対応する冷蔵庫IDを従業者情報記憶部233から検索し、検索した冷蔵庫IDに対応する企業IDを契約情報記憶部232から検索することにより、ユーザIDに基づいて企業を特定することができる。
【0027】
オフライン利用情報には、食品12の保管される場所(本実施形態では冷蔵庫11)を示す情報(冷蔵庫ID)に対応付けて、期間を特定する情報(本実施形態では年月)と、消費された食品12を特定する情報、消費された食品12の個数、消費された食品12の金額(料金回収箱から回収した金額)が含まれうる。冷蔵庫IDに対応する企業IDを契約情報記憶部232から検索することにより、冷蔵庫IDに基づいて企業を特定することができる。
【0028】
<機能部>
従業者情報取得部211は、従業者情報を取得する。従業者情報取得部211は、従業者10のユーザ端末1から従業者情報を取得することができる。上述したように、従業者10は、ユーザ端末1を用いて冷蔵庫11に付されている、冷蔵庫IDを含むURLがエンコードされたコード13を読み取り、当該URLにアクセスする。ユーザ端末1は、例えば、管理サーバ2へのアクセス時にユーザ認証を受けるなどして、ユーザIDを管理サーバ2に送信することができる。従業者情報取得部211は、ユーザ端末1から送信されるユーザIDと、アクセスされたURLから取得される冷蔵庫IDとを取得して、当該ユーザID及び冷蔵庫IDを含む従業者情報を従業者情報記憶部233に登録することができる。
【0029】
利用情報取得部212は、利用情報を取得する。
【0030】
オンライン利用情報について、利用情報取得部212は、従業者10に対する食品12のオンライン販売時に、従業者10のユーザ端末1からオンライン利用情報を受信することができる。利用情報取得部212は、ユーザ端末1から受信したオンライン利用情報を、利用情報記憶部234に登録することができる。
【0031】
オフライン利用情報は、例えば、冷蔵庫11に食品12を補充する配送業者21が、補充期間(前回補充してから今回補充するまでの期間とする。定期的であってもよいし、不定期であってもよい。)において消費された食品12の個数と、料金回収箱から回収した金額とを含むオフライン利用情報を、配送業者端末31から管理サーバ2に送信することができる。利用情報取得部212は、配送業者端末31から送信されるオフライン利用情報を受信することができる。利用情報取得部212は、取得したオフライン利用情報を利用情報記憶部234に登録することができる。
【0032】
利用量計算部213は、企業に所属する従業者10による福利厚生サービスの利用量を企業ごとに計算する。利用量計算部213は、従業者情報及び利用情報に基づいて利用量を計算することができる。上述したとおり、オンライン利用情報にはユーザIDが含まれており、ユーザIDに対応する冷蔵庫IDを従業者情報記憶部233から取得することができる。オフライン利用情報には、冷蔵庫IDが含まれる。冷蔵庫IDに対応する企業IDは、契約情報記憶部232から取得することができる。これにより、企業ごとの利用情報を集計することが可能となる。本実施形態では、利用料計算部213は、企業(及び所定期間)に対応する利用情報の金額を合計することにより、利用量を計算する。
【0033】
利用量計算部213は、第1の期間(本実施形態では年月)における第1の利用量が、企業の設定した上限を超えた場合、第1の期間より後の第2の期間についての上限を下げるように処理することができる。例えば、上限記憶部231は、企業ID及び年月に対応付けて上限を記憶するようにすることができる。この場合、当月に利用量が上限を超えた場合、利用量計算部213は、当月の利用量から当月に対応する上限を引いた超過量を計算し、翌月の上限から超過量を減算することができる。翌月の上限が超過量よりも少ない場合には、利用量計算部213は、超過量から翌月の上限を引いた値を、翌々月の上限から減算することができる。
【0034】
課金額計算部214(本発明の精算処理部に該当する。)は、利用量に応じて企業及び従業者10の少なくともいずれかに対する課金額を計算する。課金額計算部214は、例えば、企業の企業IDに対応するオンライン利用情報及びオフライン利用情報に含まれる金額(又は個数から算出される金額)の合計額を計算し、計算した合計額を課金額として計算することができる。課金額計算部214は、企業の企業IDに対応する上限額を上限記憶部231から読み出し、読み出した上限額を合計額が超えている場合に、上限額を課金額とすることもできる。
【0035】
なお、課金額処理部214は、利用量に応じて企業に対する精算処理を行えばよい。精算処理には、課金額を計算すること、過不足額を計算する、利用量の上限を設定し又は変更することを含む。
【0036】
課金額計算部214は、精算対象の企業に対応する契約情報を契約情報記憶部232から取得して、契約情報に負担料決定情報が設定されていた場合に、オフラインでの提供に係る従業者10の負担が設定されているときには、従業者10の負担額と、当該負担額を考慮した企業への課金額とを計算することができる。
【0037】
例えば、負担料決定情報に、所定割合が指定されていた場合には、課金額計算部214は、上述したように決定された利用量に応じた金額(食品12の個数に単価を乗じた金額の合計)に所定割合を乗じて負担金額総額を計算し、この負担金額総額を利用量に応じた金額から減じて企業に課金する金額を計算することができる。
【0038】
また、例えば、負担料決定情報に、オフラインでの各食品12について個々の従業者10の負担額を決定することと、従業者10の負担割合とが設定されている場合には、オフラインでの食品12の提供時にどの従業者10がどの食品12の提供を受けたかを管理するようにして、課金額計算部214は、従業者10ごとの負担金額を集計し、従業者10の負担金額を利用量に応じた金額から減算して、企業への課金額を計算することができる。オフラインでどの従業者10にどの食品12が提供されたかの管理は、例えば、冷蔵庫11に付帯させた紙に、食品12を取り出した従業者10が従業者10を特定する情報(氏名や社員番号等)と食品12を特定する情報(商品名等)を記入するようにして、配送業者21が当該紙を回収し、紙に記載された内容を配送業者端末31に入力して管理サーバ2に送信するようにし、管理サーバ2は、オフライン利用情報に代えて又はオフライン利用情報に加えて、期間を特定する情報(本実施形態では年月)と、従業者10を特定する情報(従業者IDであってもよい。)と、食品12を特定する情報(食品IDであってもよい。)とをオフライン提供情報として記憶するようにすることができる。また、例えば、オフラインでの食品12の提供時に、ユーザ端末1がコード13から読み取った冷蔵庫IDとともに、提供された食品12を示す食品IDと、従業者10を示す従業者IDとを管理サーバ2に送信し、管理サーバ2で冷蔵庫ID、食品ID及び従業者IDの組み合わせるオフライン提供情報を記憶するようにすることもできる。課金額計算部214は、このオフライン提供情報に基づいて、特定期間において従業者10ごとに提供を受けた食品12を特定し、特定した食品12に基づいて、従業者10ごとの利用料(食品12の数に単価を乗じた金額の合計)を計算し、これに負担割合を乗じた金額を、従業者10ごとの負担額として計算し、従業者10ごとの負担額の合計を、利用量に応じた金額から減じて企業の課金額を計算することができる。
【0039】
販売処理部215(本発明の利用処理部に該当する。は、福利厚生サービスの従業者10による利用に係る処理を行う。本実施形態では、販売処理部215は、福利厚生サービスのうち、オンラインでの食品12の販売に関する処理を行うものとする。販売処理部215は、一般的なオンラインショッピングの仕組みと同様に食品12の販売処理を行うことができる。利用情報取得部212は、販売処理部215による販売の内容を示す利用情報を取得することができる。販売処理部215は、利用情報を配送業者端末32に送信し、食品12を従業者10の自宅に配達させることができる。
【0040】
販売処理部215は、期間(例えば1カ月)における利用量が、企業に対応する上限に達した場合、当該企業に所属する従業者に対する販売を制限することができる。
【0041】
販売処理部215は、後述する販売処理部215において、負担割合に応じて従業員10に課金することができる。例えば、販売処理部215は、従業者10に対応する冷蔵庫IDに対応する契約情報に含まれる負担料決定情報と、販売する食品12とに応じて(例えば、食品12の単価に、負担料決定情報に設定された負担割合を乗じて)、従業者の負担額を計算し、計算した負担額を従業者10に課金することができる。なお、従業者10への課金処理については、公知の手法を用いるものとしてここでは説明を省略する。
【0042】
オプション通知部216は、期間(例えば1カ月)における利用量と、企業に対応する上限との差が所定の閾値以下となった場合に、企業に対してオプションプランを通知する。オプションプランには、例えば、上限値を上げること、上限に達しなかった月の残余分を次月に持ち越すことなどが含まれうる。
【0043】
<動作>
図4は、本実施形態の情報処理システムの動作を説明する図である。
【0044】
従業者10は、ユーザ端末1により冷蔵庫11に付されたコード13を読み取り(S301)、コード13から読み出したURLにアクセスする(S302)。URLには、冷蔵庫IDが含まれており、ユーザ端末1は、URLへのアクセス時にユーザIDを管理サーバ2に送信する。管理サーバ2は、ユーザ端末1から受信したユーザIDと、URLに指定された冷蔵庫IDとを含む従業者情報を作成して従業者情報記憶部233に登録して、従業者10と冷蔵庫11との紐付けを行う(S303)。なお、同時に従業者10と企業との紐付けも行われることになる。
【0045】
従業者10が、管理サーバ2にアクセスしてオンラインで食品12を購入すると(S304)、管理サーバ2は、従業者10を示すユーザID、購入日時、購入された食品12を示す食品ID、購入された食品12の個数、及び金額を含むオンライン利用情報を作成して、利用情報記憶部234に登録する(S305)。管理サーバ2は、購入された食品12の配送を依頼するリクエストを配送業者端末32に送信し(S306)、配送業者22に食品12を配送させる(S307)。
【0046】
従業者10は、冷蔵庫11から食品12を取り出して消費することができ、配送業者21が定期的に又は不定期に食品12を冷蔵庫11に補充し(S308)、配送業者端末31は、補充期間に消費された食品12の数(及びその金額)を管理サーバ2に送信する(S309)。配送業者端末31からは、冷蔵庫ID、食品ID、個数及び金額が管理サーバ2に送信される。管理サーバ2は、配送業者端末31から受信した冷蔵庫ID、補充期間を示す年月、配送業者端末31から受信した食品ID、個数及び金額を含むオフライン利用情報を作成して、利用情報記憶部234に登録する(S310)。
【0047】
以上のようにして、従業者情報及び利用情報が管理サーバ2に登録される。
【0048】
【0049】
管理サーバ2は、計算対象期間(例えば年月で表される。)と企業IDとの指定を受け付け(S321)、指定された企業IDに対応する従業者情報を従業者情報記憶部233から検索し(S322)、検索した従業者情報のユーザIDと、指定された計算対象期間に対応するオンライン利用情報を利用情報記憶部234から検索し(S323)、検索したオンライン利用情報の金額を合計して、当該企業に係るオンラインでの福利厚生サービスの利用量(金額、第1の利用量)を計算する(S324)。
【0050】
また、管理サーバ2は、指定された企業IDに対応する冷蔵庫IDを契約情報記憶部232から検索し(S325)、検索した冷蔵庫IDと、指定された計算対象期間に対応するオフライン利用情報を利用情報記憶部234から検索し(S326)、検索したオフライン利用情報の金額を合計して、当該企業に係るオフラインでの福利厚生サービスの利用量(金額、第2の利用量)を計算することができる(S327)。
【0051】
管理サーバ2は、第1及び第2の利用量を合計して、当該企業に係る福利厚生サービスの利用量を計算し(S328)、計算した利用量に基づいて、企業に対する課金額を決定する(S329)。
【0052】
また、管理サーバ2は、指定された企業IDに対応する契約情報を契約情報記憶部232から読み出し、読み出した契約情報に負担料決定情報が設定されている場合には(S330:YES)、負担料決定情報に基づいて、従業者に課金する金額(負担額)を計算し(S331)、企業に対する課金額から負担額を減算することができる(S332)。
【0053】
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、企業のオフィスにおける福利厚生サービスと、オンラインにおける福利厚生サービスとを併せて、その利用量に応じた課金を行うことができる。
【0054】
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【0055】
<開示事項>
なお、本開示には、以下のような構成も含まれる。
[項目1]
従業者と前記従業者が所属する事業者とを特定可能な従業者情報を取得する従業者情報取得部と、
前記従業者による商品又はサービスの利用に関する利用情報を記憶する利用情報記憶部と、
前記従業者情報及び前記利用情報に基づいて、前記事業者に所属する前記従業者による前記商品又は前記サービスの利用量を計算する利用量計算部と、
前記利用量に応じて前記事業者に対する精算処理を行う精算処理部と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目2]
項目1に記載の情報処理システムであって、
前記利用情報には、前記商品又は前記サービスの利用時点を示す情報が含まれ、
前記利用料計算部は、前記事業者に所属する複数の前記従業者及び前記事業者の少なくともいずれかに対応し、前記利用時点が特定の集計期間に含まれる前記利用情報を前記利用情報記憶部から読み出し、読み出した前記利用情報に基づいて前記利用量を計算すること、
を特徴とする情報処理システム。
[項目3]
項目1に記載の情報処理システムであって、
前記注文情報記憶部は、前記従業者の端末から利用された第1の利用情報と、前記事業者内で利用された前記商品又は前記サービスに係る第2の利用情報と、を記憶し、
前記利用量計算部は、前記従業者情報、前記第1の利用情報、及び前記第2の利用情報に基づいて、前記利用量を計算すること、
を特徴とする情報処理システム。
[項目4]
項目1に記載の情報処理システムであって、
前記事業者ごとに、所定長の期間での前記利用量の上限を記憶する上限記憶部を備え、
前記利用量計算部は、第1の前記期間における第1の前記利用量が前記事業者に対応する前記上限を超えた場合、前記第1の期間より後の第2の前記期間についての前記上限を下げるように処理すること、
を特徴とする情報処理システム。
[項目5]
項目1に記載の情報処理システムであって、
前記精算処理部は、前記利用量に応じて前記商品又は前記サービスの利用金額を計算し、予め前記事業者ごとに設定された割合を前記利用金額に乗じて前記事業者の負担金額を算出すること、
を特徴とする情報処理システム。
[項目6]
項目1に記載の情報処理システムであって、
前記事業者ごとに、所定長の期間での前記利用量の上限を記憶する上限記憶部と、
前記期間における前記利用量が前記事業者に対応する前記上限に達した場合、前記従業者による前記利用を制限する利用処理部と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目7]
項目1に記載の情報処理システムであって、
前記事業者ごとに、所定長の期間での前記利用量の上限を記憶する上限記憶部と、
前記期間における前記利用量と前記事業者に対応する前記上限との差が所定の閾値以下となった場合に、前記事業者に対してオプションプランを通知するオプション通知部と、
を特徴とする情報処理システム。
[項目8]
従業者と前記従業者が所属する事業者とを特定可能な従業者情報を取得するステップと、
前記従業者による商品又はサービスの利用に関する利用情報を取得するステップと、
前記従業者情報及び前記利用情報に基づいて、前記事業者に所属する前記従業者による前記商品又は前記サービスの利用量を計算するステップと、
前記利用量に応じて前記事業者に対する精算処理を行うステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
[項目9]
従業者と前記従業者が所属する事業者とを特定可能な従業者情報を取得するステップと、
前記従業者による商品又はサービスの利用に関する利用情報を取得するステップと、
前記従業者情報及び前記利用情報に基づいて、前記事業者に所属する前記従業者による前記商品又は前記サービスの利用量を計算するステップと、
前記利用量に応じて前記事業者に対する精算処理を行うステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0056】
1 ユーザ端末
2 管理サーバ
【手続補正書】
【提出日】2023-11-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
福利厚生サービスの提供に係わる管理サーバが、
従業者と前記従業者が所属する事業者とを特定可能な従業者情報を、前記従業者のユーザ端末から取得する従業者情報取得部と、
前記福利厚生サービスにおいて前記従業者に提供された商品又はサービスに関する利用情報を、前記ユーザ端末から受信し記憶する利用情報記憶部と、
前記福利厚生サービスの利用料金の一部を前記従業者に負担させるための前記従業者及び前記事業者の負担割合を定めた負担料決定情報を記憶する契約情報記憶部と、
前記従業者情報及び前記利用情報に基づいて、前記事業者に所属する前記従業者に提供された前記福利厚生サービスの利用量を計算する利用量計算部と、
前記利用量に応じて前記事業者に対する精算処理を行う精算処理部と、を備え、
前記管理サーバの前記精算処理部は、前記負担料決定情報の前記負担割合に基づき、前記利用量に応じた前記従業者の課金額及び前記事業者の課金額を算出し、前記事業者の前記課金額を前記事業者に通知する情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記利用情報には、前記商品又は前記サービスの利用時点を示す情報が含まれ、
前記利用量計算部は、前記事業者に所属する複数の前記従業者及び前記事業者の少なくともいずれかに対応し、前記利用時点が特定の集計期間に含まれる前記利用情報を前記利用情報記憶部から読み出し、読み出した前記利用情報に基づいて前記利用量を計算すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記利用情報記憶部は、前記従業者の前記ユーザ端末から利用された第1の利用情報と、前記事業者内で利用された前記商品又は前記サービスに係る第2の利用情報と、を記憶し、
前記利用量計算部は、前記従業者情報、前記第1の利用情報、及び前記第2の利用情報に基づいて、前記利用量を計算すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記管理サーバが、前記事業者ごとに、所定長の期間での前記利用量の上限を記憶する上限記憶部を、さらに備え、
前記利用量計算部は、第1の前記期間における第1の前記利用量が前記事業者に対応する前記上限を超えた場合、前記第1の期間より後の第2の前記期間についての前記上限を下げるように処理すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前期利用情報記憶部に記憶される前記利用情報は、前記従業者が負担した前記商品又はサービスに関する利用量(ただし、前記事業者によって配布されたポイントによる利用量を除く)を示す情報を含むこと、
特徴とする情報処理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記管理サーバが、前記事業者ごとに、所定長の期間での前記利用量の上限を記憶する上限記憶部と、
前記期間における前記利用量が前記事業者に対応する前記上限に達した場合、前記従業者による前記利用を制限する利用処理部と、
をさらに備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記管理サーバが、前記事業者ごとに、所定長の期間での前記利用量の上限を記憶する上限記憶部と、
前記期間における前記利用量と前記事業者に対応する前記上限との差が所定の閾値以下となった場合に、前記事業者に対してオプションプランを通知するオプション通知部と、
をさらに備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項8】
従業者と前記従業者が所属する事業者とを特定可能な従業者情報を、前記従業者のユーザ端末から取得するステップと、
福利厚生サービスにおいて前記従業者に提供された商品又はサービスに関する利用情報を、前記ユーザ端末から取得するステップと、
前記従業者情報及び前記利用情報に基づいて、前記事業者に所属する前記従業者に提供された前記福利厚生サービスの利用量を計算するステップと、
前記福利厚生サービスの利用料金の一部を前記従業者に負担させるための前記従業者及び前記事業者の負担割合を定めた負担料決定情報を取得するステップと、
前記負担料決定情報の前記負担割合に基づき、前記利用量に応じた前記福利厚生サービスの利用料金に対する前記従業者の課金額及び前記事業者の課金額を算出し、前記事業者の課金額を前記事業者に通知する精算処理を行うステップと、
を前記福利厚生サービスの提供に係わる管理サーバが実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
従業者と前記従業者が所属する事業者とを特定可能な従業者情報を、前記従業者のユーザ端末から取得するステップと、
福利厚生サービスにおいて前記従業者に提供された商品又はサービスの利用に関する利用情報を、前記ユーザ端末から取得するステップと、
前記従業者情報及び前記利用情報に基づいて、前記事業者に所属する前記従業者に提供された前記福利厚生サービスの利用量を計算するステップと、
前記福利厚生サービスの利用料金の一部を前記従業者に負担させるための前記従業者及び前記事業者の負担割合を定めた負担料決定情報を取得するステップと、
前記負担料決定情報の前記負担割合に基づき、前記利用量に応じた前記福利厚生サービスの利用料金に対する前記従業者の課金額及び前記事業者の課金額を算出し、前記事業者の課金額を前記事業者に通知する精算処理を行うステップと、
を前記福利厚生サービスの提供に係わる管理サーバに実行させるためのプログラム。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
福利厚生サービスの提供に係わる管理サーバが、
従業者と前記従業者が所属する事業者とを特定可能な従業者情報を、前記従業者のユーザ端末から取得する従業者情報取得部と、
前記福利厚生サービスにおいて前記従業者に提供された商品又はサービスに関する利用情報を、前記ユーザ端末から受信し記憶する利用情報記憶部と、
前記福利厚生サービスの利用料金の一部を前記従業者に負担させるための前記従業者及び前記事業者の負担割合を定めた負担料決定情報を記憶する契約情報記憶部と、
前記従業者情報及び前記利用情報に基づいて、前記事業者に所属する前記従業者に提供された前記福利厚生サービスの利用量を計算する利用量計算部と、
前記利用量に応じて前記事業者に対する精算処理を行う精算処理部と、を備え、
前記管理サーバの前記精算処理部は、前記負担料決定情報の前記負担割合に基づき、前記利用量に応じた前記従業者の課金額及び前記事業者の課金額を算出し、前記事業者の前記課金額を前記事業者に通知する情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記利用情報には、前記商品又は前記サービスの利用時点を示す情報が含まれ、
前記利用量計算部は、前記事業者に所属する複数の前記従業者及び前記事業者の少なくともいずれかに対応し、前記利用時点が特定の集計期間に含まれる前記利用情報を前記利用情報記憶部から読み出し、読み出した前記利用情報に基づいて前記利用量を計算すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記利用情報記憶部は、前記従業者の前記ユーザ端末から利用された第1の利用情報と、前記事業者内で利用された前記商品又は前記サービスに係る第2の利用情報と、を記憶し、
前記利用量計算部は、前記従業者情報、前記第1の利用情報、及び前記第2の利用情報に基づいて、前記利用量を計算すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記管理サーバが、前記事業者ごとに、所定長の期間での前記利用量の上限を記憶する上限記憶部を、さらに備え、
前記利用量計算部は、第1の前記期間における第1の前記利用量が前記事業者に対応する前記上限を超えた場合、前記第1の期間より後の第2の前記期間についての前記上限を下げるように処理すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記利用情報記憶部に記憶される前記利用情報は、前記従業者が負担した前記商品又はサービスに関する利用量を示す情報を含むこと、
特徴とする情報処理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記管理サーバが、前記事業者ごとに、所定長の期間での前記利用量の上限を記憶する上限記憶部と、
前記期間における前記利用量が前記事業者に対応する前記上限に達した場合、前記従業者による前記利用を制限する利用処理部と、
をさらに備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記管理サーバが、前記事業者ごとに、所定長の期間での前記利用量の上限を記憶する上限記憶部と、
前記期間における前記利用量と前記事業者に対応する前記上限との差が所定の閾値以下となった場合に、前記事業者に対してオプションプランを通知するオプション通知部と、
をさらに備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項8】
従業者と前記従業者が所属する事業者とを特定可能な従業者情報を、前記従業者のユーザ端末から取得するステップと、
福利厚生サービスにおいて前記従業者に提供された商品又はサービスに関する利用情報を、前記ユーザ端末から取得するステップと、
前記従業者情報及び前記利用情報に基づいて、前記事業者に所属する前記従業者に提供された前記福利厚生サービスの利用量を計算するステップと、
前記福利厚生サービスの利用料金の一部を前記従業者に負担させるための前記従業者及び前記事業者の負担割合を定めた負担料決定情報を取得するステップと、
前記負担料決定情報の前記負担割合に基づき、前記利用量に応じた前記福利厚生サービスの利用料金に対する前記従業者の課金額及び前記事業者の課金額を算出し、前記事業者の課金額を前記事業者に通知する精算処理を行うステップと、
を前記福利厚生サービスの提供に係わる管理サーバが実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
従業者と前記従業者が所属する事業者とを特定可能な従業者情報を、前記従業者のユーザ端末から取得するステップと、
福利厚生サービスにおいて前記従業者に提供された商品又はサービスの利用に関する利用情報を、前記ユーザ端末から取得するステップと、
前記従業者情報及び前記利用情報に基づいて、前記事業者に所属する前記従業者に提供された前記福利厚生サービスの利用量を計算するステップと、
前記福利厚生サービスの利用料金の一部を前記従業者に負担させるための前記従業者及び前記事業者の負担割合を定めた負担料決定情報を取得するステップと、
前記負担料決定情報の前記負担割合に基づき、前記利用量に応じた前記福利厚生サービスの利用料金に対する前記従業者の課金額及び前記事業者の課金額を算出し、前記事業者の課金額を前記事業者に通知する精算処理を行うステップと、
を前記福利厚生サービスの提供に係わる管理サーバに実行させるためのプログラム。