(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024012031
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】ブラシで塗る化粧品のための化粧品容器
(51)【国際特許分類】
A45D 34/04 20060101AFI20240118BHJP
A45D 34/00 20060101ALI20240118BHJP
【FI】
A45D34/04 515Z
A45D34/00 510B
A45D34/04 525B
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022173489
(22)【出願日】2022-10-28
(31)【優先権主張番号】10-2022-0087140
(32)【優先日】2022-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0125235
(32)【優先日】2022-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】521401494
【氏名又は名称】サムファ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】リ,クァン ホ
(72)【発明者】
【氏名】リ,キョン チャン
(72)【発明者】
【氏名】カン,ホ サン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】化粧液が乾燥して硬化する問題点を解決すると共に、容器の内部の圧力を適正レベルに維持できる化粧品容器を提供する。
【解決手段】一部を露出させる開放領域が形成された第1の内容物を収容する第1の容器が配置されるオーバーキャップと、オーバーキャップ内部に配置され、第1の内容物が通過する排出通路及び排出孔が形成されているブラシ棒ボディーを備えたブラシ棒と、第1の容器の入口とブラシ棒に結合されて、第1の内容物を排出通路へ吐出するようにブラシ棒に対して相対的に移動可能に第1の容器を弾性的に支持するポンプモジュールと、オーバーキャップに取り外し可能に結合され、第2の内容物を内部に収容しブラシ棒ボディーの一部を内部に収容するように構成された第2の容器と、第2の容器のネック部に結合され、ブラシ棒ボディーの一部が通過するように構成された貫通孔が下部に形成された容器パッキングとを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の内容物を収容する第1の容器と;
上部に前記第1の容器の一部を露出させる開放領域が形成され、内部に前記第1の容器が配置されるオーバーキャップと;
ブラシ棒ヘッド及びブラシ棒ボディーを備え、前記ブラシ棒ヘッドは、前記オーバーキャップの内部に配置され、前記ブラシ棒ボディーには、前記第1の内容物が通過する排出通路及び前記排出通路を外部と連結する排出孔が形成されている、ブラシ棒と;
前記オーバーキャップの内部に配置され、前記第1の容器の入口に結合され、前記ブラシ棒に結合されて、前記第1の容器から第1の内容物を排出通路へ吐出するように構成され、前記第1の容器が前記ブラシ棒に対して相対的に移動可能に前記第1の容器を弾性的に支持する第1の弾性部材を備えるポンプモジュールと;
前記オーバーキャップに取り外し可能に結合され、第2の内容物を内部に収容し、前記ブラシ棒ボディーの一部を内部に収容するように構成された第2の容器と;
前記第2の容器のネック部に結合され、軟性材質で形成され、前記ブラシ棒ボディーの一部が通過するように構成された貫通孔が下部に形成された容器パッキングと、
を含む、化粧品容器。
【請求項2】
前記容器パッキングは、
前記第2の容器のネック部の内径に対応する外径を有する円筒形状のパッキングボディーと;
前記パッキングボディーの下部に位置し、前記貫通孔が形成されたワイパーと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
【請求項3】
前記ブラシ棒が第1の位置と第2の位置との間で前記オーバーキャップに対して相対的に移動可能に前記ブラシ棒を弾性的に支持する第2の弾性部材を更に含み、前記第1の位置における第2の弾性部材の弾性変形の程度よりも前記第2の位置における第2の弾性部材の弾性変形の程度がより大きいことを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
【請求項4】
前記ブラシ棒ボディーには、換気溝が形成されており、前記ブラシ棒が前記第2の位置に移動すると、前記換気溝が前記貫通孔に位置するようになり、前記貫通孔を通じて空気が通るようになることを特徴とする請求項3に記載の化粧品容器。
【請求項5】
前記容器パッキングは、
前記第2の容器のネック部の内径に対応する外径を有する円筒形状のパッキングボディーと;
前記パッキングボディーの下部に位置し、前記貫通孔が形成されたワイパーと、を含み、
前記ブラシ棒は、
前記パッキングボディーの内径に対応する外径を有する拡径部と;
前記貫通孔の内径に対応する外径を有する軸径部と、を含むことを特徴とする請求項3に記載の化粧品容器。
【請求項6】
前記パッキングボディーの内周面には、前記拡径部の外周面に接触するように構成された封止突起が形成されており、前記拡径部には、換気溝が形成されており、前記ブラシ棒が前記第2の位置に移動すると、前記換気溝が前記封止突起に位置するようになり、前記封止突起の少なくとも一部が前記拡径部に接触しなくなることを特徴とする請求項5に記載の化粧品容器。
【請求項7】
前記オーバーキャップの内周面には、支持突起が形成されており、
前記パッキングボディーの上部には、外側に突出するフランジが形成されており、
前記オーバーキャップが前記第2の容器に結合される際に、前記フランジは、前記オーバーキャップの支持突起と前記第2の容器のネック部との間に加圧されることを特徴とする請求項3に記載の化粧品容器。
【請求項8】
前記第2の弾性部材は、前記支持突起と前記ブラシ棒ヘッドとの間に配置されることを特徴とする請求項7に記載の化粧品容器。
【請求項9】
前記フランジの上面には、封止突起が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の化粧品容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品容器に関し、特にブラシで塗る化粧品のための化粧品容器に関する。
【背景技術】
【0002】
マスカラは、まつ毛が長く、濃く見えるようにして鮮明な印象を与えることができるようにする化粧品であり、ブラシに化粧液を塗布してまつ毛に塗る。マスカラ化粧液は、使用者の目の周りに塗布するので、化粧液が目に入るのを防ぐために迅速に揮発し乾燥するという特性を有する。したがって、容器内部に注入されたマスカラ化粧液の乾燥が急速に進行して硬化するため、使い難くなるという問題点が起こる。
【0003】
このような問題点を解決するために、マスカラ化粧液と空気との接触を遮断し、使用するときにのみ化粧液を吐出できるマスカラ容器が開発された。このような従来のマスカラ容器を使用する場合、使用者は、マスカラ容器の一部を回転させて容器の内部の化粧液がブラシ部分に吐出されるようにする。しかしながら、このような従来のマスカラ容器は、その構造が複雑であり、ブラシ部分に塗布されている化粧液が乾燥して硬化するため、依然として使用が不便であるという問題点を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明は、上述した問題点を解決するために導き出されたもので、本発明の目的は、化粧液が乾燥して硬化する問題点を解決すると共に、容器の内部の圧力を適正レベルに維持できる化粧品容器を提供することにある。
【0005】
本発明の他の目的は、以下に述べられる実施例に基づいて更に明確になるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の目的を達成するために、本発明の一態様による化粧品容器は、第1の内容物を収容する第1の容器と;上部に前記第1の容器の一部を露出させる開放領域が形成され、内部に前記第1の容器が配置されるオーバーキャップと;ブラシ棒(brush rod)ヘッド及びブラシ棒ボディーとを備え、前記ブラシ棒ヘッドは、前記オーバーキャップの内部に配置され、前記ブラシ棒ボディーには、前記第1の内容物が通過する排出通路及び前記排出通路を外部と連結する排出孔が形成されているブラシ棒と;前記オーバーキャップの内部に配置され、前記第1の容器の入口に結合され、前記ブラシ棒に結合されて、前記第1の容器から第1の内容物を排出通路へ吐出するように構成され、前記第1の容器が前記ブラシ棒に対して相対的に移動可能に前記第1の容器を弾性的に支持する第1の弾性部材を備えるポンプモジュールと;前記オーバーキャップに取り外し可能に結合され、第2の内容物を内部に収容し、前記ブラシ棒ボディーの一部を内部に収容するように構成された第2の容器と;前記第2の容器のネック部に結合され、軟性材質で形成され、前記ブラシ棒ボディーの一部が通過するように構成された貫通孔が下部に形成された容器パッキングと、を含むことができる。
【0007】
本発明による化粧品容器は、以下のような実施例を1つ又はそれ以上備えることができる。例えば、前記容器パッキングは、前記第2の容器のネック部の内径に対応する外径を有する円筒形状のパッキングボディーと;前記パッキングボディーの下部に位置し、前記貫通孔が形成されたワイパーと、を含むことができる。
【0008】
化粧品容器は、前記ブラシ棒が第1の位置と第2の位置との間で前記オーバーキャップに対して相対的に移動可能に前記ブラシ棒を弾性的に支持する第2の弾性部材をさらに含むことができ、前記第1の位置における第2の弾性部材の弾性変形の程度よりも前記第2の位置における第2の弾性部材の弾性変形の程度がより大きく構成することができる。
【0009】
前記ブラシ棒ボディーには、換気溝が形成され得、前記ブラシ棒が前記第2の位置に移動すると、前記換気溝が前記貫通孔に位置することになり、前記貫通孔を通じて空気が通るように構成することができる。
【0010】
前記容器パッキングは、前記第2の容器のネック部の内径に対応する外径を有する円筒形状のパッキングボディーと;前記パッキングボディーの下部に位置し、前記貫通孔が形成されたワイパーと、を含むことができ、前記ブラシ棒は、前記パッキングボディーの内径に対応する外径を有する拡径部と;前記貫通孔の内径に対応する外径を有する軸径部と、を含むことができる。この場合、前記パッキングボディーの内周面には、前記拡径部の外周面に接触するように構成された封止突起が形成され得、前記拡径部には、換気溝が形成され得、前記ブラシ棒が前記第2の位置に移動すると、前記換気溝が前記封止突起に位置するようになり、前記封止突起の少なくとも一部が前記拡径部に接触しないように構成することができる。
【0011】
前記オーバーキャップの内周面には、支持突起が形成され得、前記パッキングボディーの上部には、外側に突出するフランジが形成され得、前記オーバーキャップが前記第2の容器に結合される際に、前記フランジは、前記オーバーキャップの支持突起と前記第2の容器のネック部との間に加圧され得る。この場合、前記第2の弾性部材は、前記支持突起と前記ブラシ棒ヘッドとの間に配置されてもよい。前記フランジの上面には、封止突起が形成されてもよい。
【発明の効果】
【0012】
以上で説明したような本発明の課題を解決するための手段によれば、以下のような事項を含む様々な効果を期待することができる。ただし、本発明は、以下の効果を全て発揮してこそ初めて成立するものではない。
【0013】
本発明の一実施例によれば、使用者が第1の内容物により第2の内容物を希釈できるようにして、第2の内容物が乾燥によって硬化又は濃縮されたとしても便利に使用できるようにする。
【0014】
本発明の他の一実施例は、第1の内容物を収容した第1の容器と第2の内容物を収容した第2の容器とを強く密閉して、内容物の漏れを防止すると同時に、第2の容器の内部の圧力を適正レベルに維持できるようにする。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の第1の実施例による化粧品容器を例示する斜視図である。
【
図4】
図1に例示した化粧品容器の第1の容器を例示する断面図である。
【
図5】
図1に例示した化粧品容器のポンプモジュールを例示する断面図である。
【
図6】本発明の第2の実施例による化粧品容器を例示する斜視図である。
【
図7】
図6に例示した化粧品容器のオーバーキャップを例示する断面図である。
【
図8】
図6に例示した化粧品容器のブラシ棒を例示する断面図である。
【
図9】
図6に例示した化粧品容器の容器パッキングを例示する断面図である。
【
図10】
図6に例示した化粧品容器の一部を示す断面図であり、外力が加わる前の状態を例示する断面図である。
【
図11】
図6に例示した化粧品容器の一部を示す断面図であり、外力が最初に加わった状態を例示する断面図である。
【
図12】
図6に例示した化粧品容器の一部を示す断面図であり、外力がさらに加わった状態を例示する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、様々な変換を加えることができ、複数の実施例を有することができるので、特定の実施例を図面に例示し、詳細な説明において詳しく説明しようとする。しかしながら、これは、本発明を特定の実施例について限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるあらゆる変換、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。本発明を説明するに当たり、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0017】
本発明で使用した用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に異なる意味でない限り、複数の表現を含む。本出願において、“含む”又は“有する”などの用語は、明細書上に記載されている特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするだけであり、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を予め排除するわけではないと理解されるべきである。
【0018】
第1、第2などの用語は、様々な構成要素を説明するために使用することができるが、前記構成要素らは、前記用語によって限定されてはならない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで使用される。
【0019】
以下、添付の図面を参照して、本発明による実施例を詳しく説明することとし、添付の図面を参照して説明するにあたり、図面符号に関係なく、同一又は対応する構成要素は、同じ参照番号を付し、これに対する重複する説明は省略する。
【0020】
図1は、本発明の第1の実施例による化粧品容器300を例示する斜視図であり、
図2及び
図3は、それぞれ
図1に例示した化粧品容器300の正面図及び断面図である。
図4及び
図5は、それぞれ
図1に例示した化粧品容器の第1の容器125及びポンプモジュール140を例示する断面図である。
【0021】
図1乃至
図5を参照すると、本実施例による化粧品容器300は、上部の第1の容器125を下向きに加圧すると、第1の容器125の内部に注入された第1の内容物(図示せず)がポンプモジュール140によってブラシ棒200を通じて第2の容器220の内部に注入されることを特徴とする。そして、第2の容器220の内部には、第2の内容物が充填されており、第2の内容物は、注入された第1の内容物と混合及び希釈して使用することができる。
【0022】
本実施例による化粧品容器300がマスカラ容器である場合、第2の内容物は、マスカラ化粧液であり、第1の内容物は、食塩水等に該当することができる。したがって、使用者は、食塩水を用いてマスカラ化粧液を希釈したり、硬化したマスカラ化粧液を溶かして便利に使用することができる。もちろん、本発明による化粧品容器300は、マスカラ容器に限定されず、第1の内容物と第2の内容物の種類、性質及び用途に制限はない。
【0023】
図1乃至
図5を参照すると、本実施例による化粧品容器300は、オーバーキャップ105、第1の容器125、容器パッキング130、ポンプモジュール140、ブラシ棒200及び第2の容器220を含むことができる。本発明の第1の実施例と第2の実施例との間には若干の違いがあるが、互いに対応する構成要素がある場合、第2の実施例に関連して使用された参照番号は、第1の実施例の説明において使用され得、その逆も同様である。
【0024】
オーバーキャップ105は、中空の円柱状を形成する側壁116を有し、内側に収容空間115(
図7を参照)を形成することができ、収容空間115内に第1の容器125、ポンプモジュール140及びブラシ棒200の一部を収容することができる。オーバーキャップ105の内部には、ブラシ棒200のブラシ棒ヘッド202(
図8を参照)を支持するための支持突起194が形成され得、支持突起194の内側には、ブラシ棒200のブラシ棒ボディー218(
図8を参照)が通過するように構成された貫通孔193が形成され得る。
【0025】
オーバーキャップ105の上部には、開放領域114が形成され得、開放領域114は、図示のようにオーバーキャップ105の上面と周面にわたって形成され得る。より具体的には、開放領域114が、オーバーキャップ105の上面の全体と周面の一部に形成され得、開放領域114を通じて第1の容器125の一部が露出され得る。開放領域114は、オーバーキャップ105の内部に挿入される第1の容器125の周面及び上面の一部を外部に露出させ、これによって、使用者は、第1の容器125を下向きに加圧することができ、また、第1の容器125に残存する内容物の量を把握することができる。オーバーキャップ105の上部が第1の容器125の上部に対応する高さを有することによって、第1の容器125の上部がオーバーキャップ105の上部を越えて突出する場合に比べて、第1の容器125が意図せず加圧される可能性が減少することができる。
【0026】
図示の実施例でのように、開放領域114がオーバーキャップ105の上面の全体にわたって形成されることによって、ブラシ棒200、ポンプモジュール140及び第1の容器125を順に収容空間115内に容易に装着することができる。収容空間115内において第1の容器125、ポンプモジュール140及びブラシ棒200の組み立てが完成された後は、それらが互いに強固に固定され、オーバーキャップ105の上部の開放領域114から離脱しなくなる。例えば、オーバーキャップ105の内周面には、内向きに突出した係止突起192を備えることができる。係止突起192は、ブラシ棒ヘッド202の上部に対応する位置に形成され得、ブラシ棒ヘッド202が係止突起192と支持突起194との間に挿入されることによって、ブラシ棒200が定位置に固定され得る。
【0027】
本実施例による化粧品容器300を組み立てる場合、製造者は、ブラシ棒200をオーバーキャップ105の開放領域114から挿入し、この場合、まずブラシ棒ボディー218が貫通孔193を通過するようにした後、ブラシ棒ヘッド202が係止突起192を通過するように圧入することができる。ブラシ棒ヘッド202が係止突起192を通過すると、ブラシ棒ヘッド202が係止突起192と支持突起194との間に固定され得、製造者は、続いて連結部材185、弾性部材158、ハウジングカバー145、ピストン165、ガイド170及びハウジング155を順に挿入して組み立てることができる。
【0028】
オーバーキャップ105は、第2の容器220に取り外し可能に結合することができ、これのために下部の内周面に雌ねじなどの結合手段が形成され得る。ブラシ棒200のブラシ棒ボディー218は、貫通孔193を通じてオーバーキャップ105の下部に突出するので、オーバーキャップ105が第2の容器220に結合されるとき、ブラシ棒ボディー218は、第2の容器220の内部に挿入され得る。
【0029】
第1の容器125は、前述したように内部に第1の内容物を収容することができ、使用者が第1の容器125を下向きに加圧すると、第1の内容物がポンプモジュール140によってブラシ棒200の排出通路208を通じて第2の容器220の内部に注入され得る。第1の容器125は、透明な材質で作製することができ、このために、使用者は、第1の容器125の内部に注入されている第1の内容物の残存量を開放領域114を通じて容易に把握することができる。
【0030】
図4及び
図5を参照すると、第1の容器125は、内部に第1の内容物(図示せず)が充填される収容部120と入口部位に該当するネック部121とを含むことができる。ネック部121の下部には、開口部124が形成され得、開口部124を通じて収容部120の内部が外部に開放され得る。ネック部121は、ポンプモジュール140と容易に結合され得るように収容部120に比べてより小さい外径を有することができる。ネック部121が縮小された直径を有するので、第1の容器120においてネック部121以外の部分とハウジングカバー145とが類似した外径を有することができる。
【0031】
第1の容器125がポンプモジュール140に結合されると、ポンプモジュール140のハウジング155が開口部124を通じて第1の容器125のネック部121内に挿入され得、ネック部121は、ポンプモジュール140のハウジングカバー145とハウジング155との間に挿入され得る。第1の容器125とポンプモジュール140とが強固に結合され得るように、第1の容器125のネック部121の外周面には、外向きに突出した係止突起128が形成され得る。係止突起128は、ハウジングカバー145の係止突起148と噛み合ってポンプモジュール140に対して第1の容器125を固定することができる。
【0032】
さらに、
図1乃至
図3を参照すると、容器パッキング130は、第2の容器220のネック部222に結合して密閉機能を提供することができる。容器パッキング130は、上部及び下部の両方が開放されたパッキングボディー134を有することができ、パッキングボディー134の上端及び下端には、フランジ132及びワイパー136が形成され得る(
図9を参照)。パッキングボディー134の外周面は、第2の容器220のネック部222の内周面に密着して結合され得る。容器パッキング130は、化粧品容器300の他の部分に比べてより柔軟な材質(例えば、PE)によって作製され得、加圧すると若干の弾性変形を起こし、強い密閉機能を提供することができる。
【0033】
パッキングボディー134の上端部に形成されたフランジ132は、外向きに突出した構造を持って周方向全体に形成されており、リング状を有することができる。フランジ132は、第2の容器220のネック部222の上部に掛かるように設置することができる。オーバーキャップ105が第2の容器220に結合されると、フランジ132は、オーバーキャップ105の支持突起194と第2の容器220のネック部222との間に加圧され、第2の容器220を強く密閉することができる。
【0034】
容器パッキング130の下端部には、ワイパー136を備えることができる。ワイパー136は、例えば、内向きに傾斜して形成することができ、
図3に示すように、ブラシ棒ボディー218の軸径部216に密着することができる。したがって、ブラシ棒200を第2の容器220から取り外す場合、軸径部216の周面に残っている第2の内容物がワイパー136によって拭いて除去され得る。ワイパー136の中央には、貫通孔138(
図9を参照)が形成され得る。貫通孔138には、ブラシ棒ボディー218の軸径部216が通過することができる。
【0035】
ポンプモジュール140は、第1の容器125のネック部121に結合され、第1の容器125内に収容された第1の内容物をブラシ棒200の排出通路208へ移動させる役割を果たすことができる。ポンプモジュール140は、ハウジングカバー145、ハウジング155、弾性部材158、ピストン165、ガイド170及び連結部材185を含むことができる。
【0036】
ハウジングカバー145は、ポンプモジュール140の一部の構成要素を内部に収容すると共に、ポンプモジュール140が第1の容器125のネック部121に結合されることを助ける役割を果たすことができる。ハウジングカバー145は、上部及び下部の両方が開放された構造を有することができ、内部には、カバー段142及び内部突起141を備えることができる。
【0037】
ハウジングカバー145は、カバー段顎142を中心として直径が異なる2つの部分に分けられ得る。カバー段顎142の外側では、外周面147は、より大きな直径を有し、上方に延びる形状を有することができる。外周面147は、ガイド170の長さに対応する長さに延びることができ、ハウジングカバー145の係止突起148は、このように長く延びている外周面147の上端で内周面に形成され得る。ここで、ガイド170の長さに対応する長さとは、ガイド170全体の長さ、ガイドフランジ172の下の長さ、又はそれに近い長さであり得る。ハウジングカバー145のこのような構造は、体積を必要以上に増加させることなく、既に必要な体積以内で第1の容器125を所定の位置に更に強固に固定して、第1の容器125の外周面がオーバーキャップ105の内周面に接触しないようにすることができ、これによって、透明な材質の第1の容器125の表面に傷が生じるのを防止することができる。
【0038】
第1の容器125の係止突起128がハウジングカバー145の係止突起148に噛み合った状態で、第1の容器125の下端部はカバー段顎142によって支持され得、図示のように第1の容器125の下端部とカバー段顎142との間にハウジング155の加圧突起151が配置され得、第1の容器125の下端部と加圧突起151との間に封止部材149がさらに備えられ得る。
【0039】
内部突起141は、ハウジングカバー145の下端部の中央に形成されている中空の円柱であり、上端及び下端の両方が開放された構造を有する。内部突起141の上端部には、ピストン165の内部ピストン162が挿入され、下端部には、連結部材185が挿入され得る。より具体的には、内部突起141は、カバー段顎142の下向きに延びている部分からまた上方に延びて内部突起141とカバー段顎142との間に溝が形成され得、内部ピストン162は、内部突起141とカバー段顎142との間の溝に挿入され得る。
【0040】
封止部材149は、シリコン(silicone)などの軟性材質で形成され得、Oリング(O-ring)のような環状に形成され得る。封止部材149は、第1の容器125の下端部とハウジングカバー145のカバー段顎142との間に位置しながら密閉機能を提供すると共に、第1の容器125の係止突起128をハウジングカバー145の係止突起148に密着させて更に強固な結合を提供することができる。
【0041】
ハウジング155は、第1の容器125の内部に挿入される部分であって上端及び下端の両方が開放された構造を有することができ、ハウジング155の下端部は、ハウジングカバー145の内部に挿入され得る。ハウジング155の内部には、弾性部材158、ガイド170及びピストン165が配置され得る。
【0042】
ハウジング155の上端部には、ハウジング流入孔152が形成されている。ハウジング流入孔152には、ディスクバルブ157が取り付けられ、ディスクバルブ157が開かれると、第1の容器120の内部の第1の内容物がハウジング流入孔152を通じてハウジング155の内部に流入され得る。
【0043】
ハウジング155は、その外周面が長く延びて第1の容器125のネック部121の内周面に密着することができる。ハウジング155の下端部は、加圧突起151の下方に延びる形状を有することができ、これは、ハウジングカバー145のカバー段顎142と内部突起141との間に挿入されて固定され得る。ハウジングカバー145の内部突起141は、ハウジング155の内周面に密着して上方に延びるが、加圧突起151よりも高い位置まで延びることができる。連結部材185の上部は、内部突起の内側に挿入され、第1の容器125が下向きに加圧されていない状態でも、連結部材185の上部がハウジングカバー145の内部突起141よりも高い位置まで延びることができる。
【0044】
ハウジング155の外周面とネック部121の内周面とは、より大きな長さにわたって密着し、ハウジングカバー145の内部突起146の外周面とハウジング155の内周面もより大きな長さにわたって密着し、第1の容器125、ハウジングカバー145及びハウジング155の接触点に封止部材149が備えられる。ネック部121の外周面とハウジングカバー145の外周面147の内周面との間も強く密着させることができる。互いに接触する部材が大きな長さにわたって密着すると、より広い面接触により水密性が強化され、これにより、第1の内容物が第1の容器125とポンプモジュール140から漏れるのが防止され得る。第1の容器125が下向きに加圧されていない状態でも、連結部材185は、ハウジングカバー145の内部突起146全体を内側で支持して、前記部材間に隙間が生じる可能性を更に減らすことができる。
【0045】
また、第1の容器125の係止突起128がハウジングカバー145の係止突起148に噛み合い、第1の容器125の容器端部124の下に封止部材149が配置され、封止部材149が若干の弾性を有する材質で構成されているので、封止部材149は、係止突起128、148が互いに強く密着するようにし、逆に、係止突起128、148の噛み合いは、封止部材149が周囲により強く密着するようにして、該部位の密閉性能を強化することができる。
【0046】
ハウジング155の上端部のハウジング流入孔152にディスクバルブ157が備えられ得る。ディスクバルブ157は、ハウジング155の内部の圧力によってハウジング流入孔152を開閉することができる。例えば、第1の容器125が下向きに加圧されてハウジング155の内部の圧力が上昇すると、ディスクバルブ157は、上昇してハウジング流入孔152を閉鎖することができ、第1の容器125に加えられた外力が除去され、ハウジング155の内部の圧力が下降すると、ディスクバルブ157は下降して、ハウジング流入孔152が開放され、ハウジング流入孔152を通じて第1の内容物がハウジング155の内部に流入される。
【0047】
弾性部材158は、第1の容器125がブラシ棒200に対して相対的に移動可能に第1の容器125を弾性的に支持することができる。
図1乃至
図5に示す実施例では、弾性部材158がハウジングカバー145の下部と連結部材185のフランジ188との間に配置されている。ブラシ棒200のブラシ棒ヘッド202は、連結部材185に固定されており、第1の容器125は、ハウジングカバー145に固定されているので、弾性部材158は、ガイド170、連結部材185及びブラシ棒200の組立体に対して、第1の容器125、ハウジングカバー145及びハウジング155の組立体が相対的に移動できるようにする。
【0048】
図5を参照すると、ハウジングカバー145の下面に固定突起146が環状に形成されており、連結部材185は、結合部186の下端にフランジ188が形成されている。弾性部材158は、連結部材185の外周面に取り付けられ、ハウジングカバー145の下面とフランジ188との間に配置され得、弾性部材158の上端は、固定突起146の内側に固定され、下端は、フランジ188上に支持され得る。弾性部材158は、コイルばねに相当し、本発明は、弾性部材の形状や材質によって制限されない。
【0049】
弾性部材158がこのような位置に備えられるので、弾性部材158が第1の内容物に接触する必要はない。コイルばねの場合のように、弾性部材158が金属等の材質で形成される場合、弾性部材158が第1の内容物に接触すると、内容物も弾性部材158によって汚染又は変質する恐れがあり、弾性部材158も液体内容物によって腐食する恐れがある。しかしながら、本実施例でのように、弾性部材158をポンプモジュール140の外側に位置させることにより、弾性部材158の寿命を延ばすと共に、第1の内容物と第2の内容物の変質も防止できるという効果を提供することができる。本明細書では、ポンプモジュール140の作動に用いられる弾性部材158を、後述する他の弾性部材258(
図10乃至
図12を参照)と区別するために、第1の弾性部材158と呼ぶこともある。
【0050】
ピストン165は、ガイド170の周りに位置して、ガイド170の周りに形成されたガイド流入孔174を開閉する役割をすることができる。ピストン165は、同心円状に配列され、直径の異なる内部ピストン162及び外部ピストン164を備えることができる。
【0051】
内部ピストン162は、外部ピストン164の内部に位置し、ガイド170の外周面に密着するように位置することができる。内部ピストン162は、ハウジング155の昇降に連動して上昇又は下降することができ、これによりガイド流入孔174が開閉され得る。
【0052】
外部ピストン164は、内部ピストン162の外側に位置することができ、ハウジング155の内周面に密着するように位置することができる。このような外部ピストン164の密着によってハウジング155が下降する場合、ピストン165も下降することができる。
【0053】
ガイド170は、内部に移動通路176が形成され得、これによってハウジング155の内部に流入された第1の内容物がブラシ棒200へ移動できる通路を提供することができる。ガイド170は、連結部材185によってブラシ棒200の上部に結合されており、その周りには、ピストン165の内部ピストン162が位置することができる。ガイド170の上部には、ガイドフランジ172が形成され得、ガイドフランジ172は、ピストン165が上方へ移動できる範囲を制限することができる。
【0054】
ポンプモジュール140及びこれに結合された第1の容器125は、ガイド170と連結部材185に対して相対的に移動可能に結合されるが、ピストン165がガイドフランジ172に掛かって設計された範囲を外れる上向き移動が制限されるので、連結部材185だけでなく、第1の容器125、ポンプモジュール140、ガイド170及び連結部材185の全てが、設計された範囲を外れる位置へ上向きに移動できなくなる。このため、上述したように、オーバーキャップ105が第1の容器125を上部で支持する必要がなくなり、したがって、オーバーキャップ105の開放領域114が、オーバーキャップ105の上面全体にわたって形成され得るようになる。
【0055】
ガイド170の周りには、ガイド流入孔174が形成され得る。ガイド流入孔174は、ガイド170内部の移動通路176と連通することができる。移動通路176は、ガイド170の長手方向に形成され得、ガイド流入孔174と連通し、下端部は、連結部材185の移動通路184と連通することができる。ガイド流入孔174を通じてハウジング155の内部に流入された第1の内容物は、ガイド170の移動通路176及び連結部材185の移動通路184を通じてブラシ棒200の排出通路208へ移動することができる。ガイド流入孔174は、内部ピストン162によって開閉され得る。
【0056】
連結部材185は、ポンプモジュール140とブラシ棒200とを連結する役割を果たすことができ、内部には、移動通路184が形成され得る。連結部材185の上部では、ガイド170が連結部材185の内部に挿入され得、連結部材185の下部では、連結部材185の移動通路184がブラシ棒ヘッド202の結合孔206と連結され得る。移動通路184は、連結部材185の長手方向の全体にわたって形成され得、ガイド170の内部に流入された第1の内容物は、連結部材185を通過してブラシ棒200の排出通路208に流入され得る。
【0057】
図1乃至
図5に示す実施例では、ブラシ棒ヘッド202の一部が連結部材185の移動通路184の内部に挿入されている。より具体的に説明すると、ブラシ棒ヘッド202には、結合孔206の周囲にボス207が形成され得る。ボス207は、ブラシ棒ヘッド202から上方に延びることができ、内側に結合孔206に通じる通路を形成することができる。一方、連結部材185の下部は、ボス207に対応する形状に直径が拡張された結合部186が備えられ得る。
【0058】
ボス207の外周面には、雄ねじが形成され得、結合部186の内周面には、これに対応する雌ねじが形成され得、連結部材185は、結合部186とボス207とのネジ結合によってブラシ棒ヘッド202に結合され得る。連結部材185がブラシ棒ヘッド202に結合されると、連結部材185の移動通路184は、ブラシ棒ヘッド202の結合孔206と自然に連通する。連結部材185がこのようにねじ結合によってブラシ棒ヘッド202に結合されると、連結部材185を上に引く力が加わっても容易に離脱しないようになる。
【0059】
上述したように、連結部材185の下部には、フランジ188が備えられ得る。フランジ188は、連結部材185がブラシ棒ヘッド202の平坦部205に安定して支持され得るようにすると共に、弾性部材158の下端部を固定及び支持する役割を果たすことができる。
【0060】
ブラシ棒200は、ブラシ212を備えて第2の内容物を使用できるようにするアプリケータ(applicator)に該当することができ、第1の内容物が第2の容器220の内部へ移動する通路を提供することができる。ブラシ棒200は、大きくブラシ棒ヘッド202及びブラシ棒ボディー218を含むことができ、ブラシ棒ボディー218は、容器パッキング130の貫通孔138を通過しないように構成された拡径部214と貫通孔138を通過するように構成された軸径部216とを含むことができる。ブラシ棒200の内部には、第1の内容物が通過できる排出通路208が形成され得、排出通路208は、ブラシ棒200の上部で結合孔206に繋がり、下部で排出孔210に繋がることができる。
【0061】
ブラシ棒ヘッド202は、オーバーキャップ105の内部で支持突起194の上部に位置することができる。ブラシ棒ヘッド202は、円筒形状の外周面204とその下部の平坦な形状を有する平坦部205とを含み、上部が開放された円柱状を有することができる。ブラシ棒ヘッド202は、その中央に連結部材185が結合されるように構成され得る。このため、ブラシ棒ヘッド202の平坦部205には、上述したように結合孔206の周りにボス207が形成され得、ボス207の外周面には、連結部材185の結合部186の内周面に形成された雌ねじに対応する雄ねじが形成され得る。ブラシ棒ヘッド202の外周面204は、オーバーキャップ105の内周面に当接し、これにより、オーバーキャップ190の収容空間115の内部でブラシ棒200が揺れることなく安定して位置することができる。
【0062】
ブラシ棒ボディー218は、ブラシ棒ヘッド202の下部の中央から下向きに突出して形成され得、第2の容器220の内部に挿入される部分に対応することができる。ブラシ棒ボディー218の内部には、第1の内容物が移動可能な排出通路208が形成されており、排出通路208は、排出孔210と連通することができる。排出孔210は、第2の容器220の内部に位置して、第1の内容物が第2の容器220の内部に噴射できるようにする。
【0063】
ブラシ棒ボディー218は、拡径部214と軸径部216とを含むことができる。軸径部216は、容器パッキング130の貫通孔138の内径に対応する外径を有してもよく、拡径部214は、軸径部216よりも大きい外径を有してもよい。拡径部214は、ブラシ棒ヘッド202の外径よりも小さい外径を有してもよく、オーバーキャップ105の貫通孔193の内径に対応する外径を有してもよい。
【0064】
ブラシ棒ボディー218の軸径部216の下端には、結合溝213が備えられ得、ブラシ212の一部が結合溝213(
図8を参照)に挿入される方式にブラシ212が軸鏡部216に結合され得る。
【0065】
排出孔210は、ブラシ212の上部に位置することができ、これにより排出孔210から排出された第1の内容物は、ブラシ212へ直接排出されず、第2の容器220の内部へ排出され得る。したがって、使用者は、噴射された第1の内容物を用いて硬化した第2の内容物を容易に希釈して使用することができる。
【0066】
第2の容器220は、第2の内容物(図示しない)を収容する容器であり、その上部にはネック部222が形成され得る。第2の容器220は、下部が閉鎖され、上部が開放された中空の円柱状を有し、段顎(図面符号なし)によって直径が縮小されるネック部222を備えることができる。ネック部222の外周面には、雄ねじ224が形成され得、雄ねじ224は、オーバーキャップ105の下部に形成された雌ねじ196とねじ係合を形成することができる。
【0067】
使用者は、第2の容器220に注入された第2の内容物が硬化したり、第2の内容物を希釈して使用したい場合は、第1の容器125を下向きに加圧すればよい。オーバーキャップ105の開放領域114を通じて露出した第1の容器125の一部を使用者が下向きに加圧すると、弾性部材158が変形しながらハウジングカバー145及びハウジング155が第1の容器125と共に下向きに移動することができる。ピストン165もハウジング155と共に下向きに移動しながらガイド170に形成されたガイド流入孔174が開放され得る。この場合、ハウジング155の内部の圧力が増加するので、ディスクバルブ157は、閉鎖された状態を維持することができる。
【0068】
ハウジング155の内部に満たされていた第1の内容物は、開放されたガイド流入孔174を通じてガイド170の移動通路176へ流入することができ、続いて連結部材185の移動通路184とブラシ棒ボディー218の排出通路208を通じて第2の容器220の内部へ排出することができる。第1の内容物は、ブラシ棒ボディー218からブラシ212の上部に形成された排出孔210を通じてブラシ212ではなく第2の容器220の内部へ排出されるので、第2の内容物を容易に希釈することができる。
【0069】
第1の容器125に加わった外力が除去されると、第1の容器125、ハウジングカバー145及びハウジング155は、弾性部材158の復元力によって再び上向きに移動することができる。ピストン165もハウジング155と共に上向きに移動しながらガイド170に形成されたガイド流入孔174が閉鎖され得る。この場合は、ハウジング155の内部の第1の内容物が消耗されると共に、ハウジング155が上方に上昇しながらハウジング155の内部の体積が増加するので、ハウジング155の内部の圧力が低下した状態になっている。その結果、ディスクバルブ157が開放され得、第1の容器125の内部の第1の内容物が再びハウジング155の内部へ流入することができる。
【0070】
使用者が第2の内容物を使用する際には、使用者が、オーバーキャップ105を掴んで回転させてオーバーキャップ105を第2の容器220から取り外すことができる。オーバーキャップ105が第2の容器220から取り外されると、ブラシ棒200も第2の容器220から一緒に取り外されるので、使用者は、ブラシ棒200のブラシ212に塗布された第2の内容物(第1の内容物により希釈されている可能性もある)を使用できるようになる。
【0071】
上述した本発明の第1の実施例によれば、使用者は、簡単な加圧操作によって第1の内容物により第2の内容物を希釈することによって硬化又は濃縮された第2の内容物を使用することができる。使用者がブラシ212を用いるためにオーバーキャップ105を取り外す際に、ブラシ棒200の軸径部216が容器パッキング130の貫通孔138を通過しながら、ワイパー136が軸径部216の外周面に付いていた第2の内容物を拭き取り、使用者の不注意によって第2の内容物が周辺の物体を汚染させる可能性を減らすことができる。
【0072】
一方、第1の実施例による化粧品容器300では、不要な体積の増加なしに第1の容器125と第2の容器220とを強く密閉することができ、漏れにより第1及び/又は第2の内容物が周辺の物体を汚染させる可能性を減らすことができます。
【0073】
図6は、本発明の第2の実施例による化粧品容器500を例示する斜視図である。
図7、
図8及び
図9は、それぞれ
図6に例示した化粧品容器500のオーバーキャップ105、ブラシ棒200及び容器パッキング130を例示する断面図である。本発明の第2の実施例による化粧品容器500は、上述した第1の実施例による化粧品容器300と多数の共通点を有し、以下では、第2の実施例による化粧品容器500の相違点を中心に説明する。第1の実施例に関連して説明した特徴が第2の実施例に適用され得、同様に第2の実施例に関連して説明した特徴が第1の実施例に適用され得る。第2の実施例を説明する際に言及される一部の参照番号は、第1の実施例において当該参照番号が適用された構成要素に対応する構成要素を指すものである。
【0074】
上述した第1の実施例による化粧品容器300と同様に、本実施例による化粧品容器500でも上部の第1の容器125を下向きに加圧すると、第1の容器125の内部に注入された第1の内容物(図示せず)が、ポンプモジュール140によってブラシ棒200を通じて第2の容器220の内部に注入される。第2の容器220の内部には、第2の内容物が充填されており、第2の内容物は、注入された第1の内容物と混合及び希釈して使用することができる。
【0075】
ただし、第2の容器220が強く密閉された状態で、使用者が第1の容器125の内部の第1の内容物を第2の容器220へ吐出させると、第2の容器220の内部圧力がこれに相応して増加するようになる。これは、使用者が第2の内容物を使用するためにブラシ棒200を引き出すとき又は他の意図していないときに第2の容器220の内部の第2の内容物を外部へ噴出させることができる。本発明の第2の実施例による化粧品容器500は、この現象を防止する構造に設計することができる。
【0076】
本発明の第2の実施例による化粧品容器500は、オーバーキャップ105、第1の容器125、容器パッキング130、ポンプモジュール140、第1の弾性部材158、ブラシ棒200、第2の容器220及び第2の弾性部材258を含むことができる。第1の実施例による化粧品容器300との相違点の一つとして、第2の実施例による化粧品容器500は、ポンプモジュール140の作動のための第1の弾性部材158に加えて、ブラシ棒200をオーバーキャップ105に対して相対的に移動可能に支持する第2の弾性部材258を含むことができる。
【0077】
第2の弾性部材258の弾性的な支持によって、ブラシ棒200は、第1の位置と第2の位置との間でオーバーキャップ105に対して相対的に移動可能に構成することができる。第1の位置は、例えば、第2の弾性部材258が少なく変形されるか変形されていない状態に対応する位置であってもよく、第2の位置は、例えば、第2の弾性部材258がさらに変形された状態に対応する位置であってもよい。すなわち、第1の位置における第2の弾性部材258の弾性変形の程度よりも第2の位置における第2の弾性部材258の弾性変形の程度がより大きくてもよい。
【0078】
図7を参照すると、本発明の第2の実施例による化粧品容器500のオーバーキャップ105には、上述した構成要素に加えて、係止顎199をさらに形成することができる。係止顎199は、オーバーキャップ105の側壁116の内側で内径が減少する部分であり、係止顎199の上部よりも係止顎199の下部で内径がより小さく形成され得る。
【0079】
係止顎199は、係止突起192と支持突起194との間の位置に形成することができ、ブラシ棒200が第2の位置にあるとき、ブラシ棒ヘッド202に形成されたフランジ209(
図8を参照)の下面に対応する位置に形成することができる。本実施例では、ブラシ棒200がオーバーキャップ105に対して相対的に移動可能に係合されるが、係止突起192は、ブラシ棒200が第1の位置にあるとき、ブラシ棒ヘッド202のフランジ209を上部で制限することができ、係止顎199は、ブラシ棒200が第2の位置にあるとき、ブラシ棒ヘッド202のフランジ209を下部で制限することができる。
【0080】
図3では、オーバーキャップ105の係止突起192がオーバーキャップ105の内周面の全体を横切る帯の形態で形成された例が示されているが、一部の実施例では、係止突起192が、
図7でのように、断続的に形成された突起の形態で形成されてもよい。図示の例でのように、ブラシ棒ヘッド202のフランジ209が連続的に形成された帯の形態で構成される場合、係止突起192は、断続的な形態で形成するのがブラシ棒200の結合をさらに容易にできる。もちろん、一部の実施例では、係止突起192が連続した形態で形成され、ブラシ棒ヘッド202のフランジ209が断続的な突起の形態で構成されてもよい。
【0081】
本実施例の化粧品容器500では、オーバーキャップ105の支持突起194をブラシ棒ボディー218の拡径部214に密着するように形成することができる。すなわち、支持突起194の内側の貫通孔193は、その内径がブラシ棒ボディー218の拡径部214の外径に対応して形成することができ、貫通孔193以外の部分では、支持突起194が気体と液体の流れを全く遮断するように構成することができる。
【0082】
図8を参照すると、本発明の第2の実施例による化粧品容器500のブラシ棒200は、第1の実施例のブラシ棒200と同様に、ブラシ棒ヘッド202とブラシ棒ボディー218とから構成することができる。
【0083】
ブラシ棒ヘッド202は、上方に開放された中空の円柱状であり、外周面204と平坦部205とを含むことができ、外周面の外側には、フランジ209が形成され得る。上述したように、ブラシ棒200は、第2の弾性部材258により第1の位置と第2の位置との間を移動することができ、フランジ209は、これに相応して係止突起192と係止顎199との間を移動することができる。
【0084】
ブラシ棒ボディー218は、拡径部214と軸径部216とを含むことができる。本実施例では、拡径部214の外径がオーバーキャップ105の貫通孔193の内径に対応すると共に、容器パッキング130のパッキングボディー134(
図9を参照)の内径に対応するように構成することができる。また、ブラシ棒ボディー218の軸径部216は、上述した第1の実施例でのように、容器パッキング130の貫通孔138の内径に対応する外径を有してもよい。ブラシ棒200が第1の位置にあるとき、すなわち第1の容器125に外力が加わっていないときは、ブラシ棒ボディー218の拡径部214がオーバーキャップ105の貫通孔193と容器パッキング130の内周面に密着し、軸径部216が容器パッキング130の貫通孔138に密着して第2の容器220の水密性をさらに高めることができる。
【0085】
一方、拡径部214の上部には、換気溝215が形成され得る。換気溝215は、拡径部214の外周面に形成された溝に該当し、拡径部214の長手方向に沿って所定長さ延びることができる。換気溝215は、ブラシ棒200がオーバーキャップ105に対して相対的に移動して第2の位置にあるとき、オーバーキャップ105の貫通孔193に対応する位置に形成され得る。したがって、ブラシ棒200が第2の位置に移動すると、換気溝215が貫通孔193に対応する位置に移動して、再びブラシ棒ボディー218の拡径部214が貫通孔193を密閉しなくなる。この状態では、第2の容器220内の空気が換気溝215と貫通孔193を通じて収容空間115へ排気され得る。
【0086】
同様に、軸径部216の上部にも換気溝217が形成され得る。換気溝217は、軸径部216の外周面に形成された溝に該当し、軸径部216の長手方向に沿って所定長さ延びることができる。換気溝216は、ブラシ棒200がオーバーキャップ105に対して相対的に移動して第2の位置にあるとき、容器パッキング130の貫通孔138に対応する位置に形成され得る。したがって、ブラシ棒200が第2の位置に移動すると、換気溝217が貫通孔138に対応する位置に移動して、再びブラシ棒ボディー218の軸径部216が貫通孔(138)を密閉しなくなる。この状態では、第2の容器220内の空気が換気溝217と貫通孔138を通じて容器パッキング130の内部へ排気され得る。
【0087】
図9を参照すると、本発明の第2の実施例による化粧品容器500の容器パッキング130は、フランジ132、パッキングボディー134及びワイパー136を含むことができ、これらは、本発明の第1の実施例に関連して説明された容器パッキング130の構成要素と同様であり得る。容器パッキング130は、化粧品容器500の他の部分に比べてより柔軟な材質(例えば、PE)によって作製され得、加圧されると若干の弾性変形を起こし、強い密閉機能を提供することができる。
【0088】
容器パッキング130のフランジ132には、封止突起133が形成され得る。封止突起133は、フランジ132の上面から上方へ突出することができ、フランジ132に沿って連続的に形成されて環状を有することができる。オーバーキャップ105が第2の容器220のネック部222に結合されるとき、支持突起194と第2の容器220の上端部は、その間に位置するフランジ132を加圧し、この場合、封止突起133は、大きさが小さくてより変形しやすくなり、オーバーキャップ105と容器パッキング130との間を隙間なく密閉することができる。
【0089】
容器パッキング130のパッキングボディー134にも封止突起135が形成され得る。封止突起135は、パッキングボディー134の内周面に沿って連続的に形成され、環状を有することができる。ブラシ棒200の拡径部214は、パッキングボディー134の内径に対応する外径を有することができ、封止突起135は、パッキングボディー134の内側へ更に突出することができる。封止突起135は、大きさが小さくてより変形しやすくなり、ブラシ棒200が第1の位置にあるとき、 ブラシ棒200の移動を妨げない範囲内でパッキングボディ134と拡径部214との間を隙間なく密閉することができる。
【0090】
容器パッキング130のワイパー136にも封止突起137が形成され得る。封止突起137は、ワイパー136の下端部から貫通孔138の内周面に沿って連続的に形成されて環状を有することができる。ブラシ棒200の軸径部216は、貫通孔138の内径に対応する外径を有することができ、封止突起137は、貫通孔138の内側へ更に突出することができる。封止突起137は、大きさが小さくてより変形しやすくなり、ブラシ棒200が第1の位置にあるとき、ブラシ棒200の移動を妨げない範囲内でワイパー136と軸径部216との間を隙間なく密閉することができる。
【0091】
一方、容器パッキング130のパッキングボディー134の他の位置にも封止突起139が形成され得る。封止突起139は、パッキングボディー134の外周面に沿って連続的に形成されて環状を有することができる。容器パッキング130のパッキングボディー134は、第2の容器220のネック部222の内径に対応する外径を有することができ、封止突起139は、パッキングボディー134の外側に更に突出することができる。封止突起139は、小さいサイズによってよりより変形しやすくなり、パッキングボディー134とネック部分222との間を隙間なく密閉することができる。
【0092】
容器パッキング130に形成された封止突起133、135、137、139は、容器パッキング130に接触する他の部材と容器パッキング130との間を密閉することができる。封止突起133、135、137、139は、第2の容器220内の第2の内容物が意図せずに外部に漏れるのを防ぐ容器パッキング130の機能を向上させることができる。
【0093】
上述したように、本発明の第2の実施例による化粧品容器500では、オーバーキャップ105の収容空間115内においてブラシ棒200が第1の位置と第2の位置に移動可能に構成することができ、このために第2の弾性部材258を備えることができる。
【0094】
第2の弾性部材258は、例えば、ブラシ棒ヘッド202の下面と支持突起194との間に配置され得る。この場合、狭い空間を考慮して、第2の弾性部材258は、円錐台(截頭円錐)形状のコイルばねなどを用いることができる。もちろん、第2の弾性部材258の形状及び位置は、様々に設定することができる。
【0095】
第1の容器125に外力が加わっていない状態では、第2の弾性部材258が変形しないか少なく変形した状態になっており、第2の弾性部材258によってブラシ棒200が第1の位置に配置され得る。第1の容器125に外力が加わって第2の弾性部材258が変形されると、第2の弾性部材258が圧縮されながらブラシ棒200が下降して、第2の位置に配置され得る。
【0096】
以下では、
図10乃至
図12を参照して、本発明の第2の実施例による化粧品容器500の作動について更に詳しく説明する。
図10は、
図6に例示した化粧品容器500の一部を示す断面図であり、外力が加わる前の状態を例示し、
図11は、化粧品容器500に外力が最初に加わった状態を例示し、
図12は、化粧品容器500に外力がさらに加わった状態を例示する。
【0097】
図10に示す状態では、化粧品容器500にまだ外力が加わっておらず、第1の弾性部材158と第2の弾性部材258の両方が変形しないか少なく変形した状態になっている。第1の弾性部材158は、第1の容器125の上部がオーバーキャップ105の開放領域114に露出するように第1の容器125、ハウジングカバー145及びハウジング155の組立体を支持し、第2の弾性部材258は、ブラシ棒ヘッド202のフランジ209が係止突起192に接触するようにブラシ棒200を第1の位置に支持している。
【0098】
容器パッキング130のパッキングボディー134が第2の容器220のネック部222の内径に対応する外径を有し、容器パッキング130のフランジ132が第2の容器220の上端部と支持突起194との間に加圧され、また、パッキングボディー134の外周面とフランジ132の上面に封止突起133,139が形成されているため、容器パッキング130は、第2の容器220を密閉することができる。これに加えて、ブラシ棒200が第1の位置にあるときには、ブラシ棒200の軸径部216が貫通孔138の周囲の封止突起137に密着し、ブラシ棒200の拡径部214がパッキングボディー134の内周面の封止突起135に密着するので、ブラシ棒200の周囲にも強い密封が形成され得る。
【0099】
このように、第1の容器125とポンプモジュール140側では、第1の容器125のネック部121、ハウジングカバー145及び封止部材149の構造によって第1の容器125が全く密閉され、第2の容器220側では、オーバーキャップ105、容器パッキング130及びブラシ棒200の構造によって第2の容器220が全く密閉され得る。
【0100】
第2の容器220がこのように全く密閉された状態で第1の容器125の第1の内容物が第2の容器220へ吐出されると、第2の容器220内の圧力が過度に高くなり、ブラシ棒200が引き出されるとき、第2の内容物が噴出する恐れがある。したがって、本発明の第2の実施例による化粧品容器500は、ポンプモジュール140によって第1の内容物が第2の容器220内へ吐出される前に、第2の容器220の換気を可能にして第2の容器220内の圧力を適正レベルに維持することができる。
【0101】
図11に示す状態では、化粧品容器500に初めて外力が加わって第1の容器125がやや下降した。これは、例えば、使用者がオーバーキャップ105の開放領域114に露出された第1の容器125の上部を下向きに加圧することによって成り得る。第1の容器125のこのような若干の下降は、第2の弾性部材258の弾性的変形によるものであり、ブラシ棒200自体が下降したために現れる現象である。すなわち、外力が最初に加わると、第1の弾性部材158は変形しないか若干だけ変形することができ、一方、第2の弾性部材258は、全く弾性的に変形して、ブラシ棒200を第1の位置から第2の位置に移動させることができる。ブラシ棒200は、ブラシ棒ヘッド202のフランジ209が係止顎199に接触するまで下降することができる。
【0102】
第1の弾性部材158よりも第2の弾性部材258がより先に、またより多く変形するように、第2の弾性部材258が第1の弾性部材158の弾性係数よりも低い弾性係数を有するように設定することができ、第1の弾性部材158と第2の弾性部材258とが類似する弾性係数を有していても、ポンプモジュール140と第2の容器220内の高い圧力により、第2の弾性部材258がより先に変形されることが予想できる。
【0103】
図11でのように、ブラシ棒200が第2の位置に下降すると、ブラシ棒ボディー218の軸径部216に形成された換気溝217がワイパー136の封止突起137に位置するようになり、ワイパー136とブラシ棒ボディー218との間に隙間が生じるようになる。封止突起137は再び密封を提供しなくなり、第2の容器220の内部の空気が換気溝217を通じて容器パッキング130の内側の空間に移動することができる。
【0104】
同様に、ブラシ棒200が第2の位置に下降すると、ブラシ棒ボディー218の拡径部214に形成された換気溝215がパッキングボディー134の封止突起135に位置するようになり、パッキングボディー134とブラシ棒ボディー218との間に隙間が生じるようになる。すなわち、封止突起135は再び密封を提供しなくなり、容器パッキング130の内側空間の空気が換気溝215を通じて支持突起194の上部に移動することができる。
【0105】
このように、第2の容器220の内部の空気が換気溝217を通じて容器パッキング130の内側の空間に移動することができ、容器パッキング130内側空間の空気が換気溝215を通じて支持突起194の上部に移動することができ、支持突起194の上部の収容空間115では、ブラシ棒ヘッド202、ポンプモジュール140及び第1の容器125がオーバーキャップ105の側壁116に対して密閉されていないので、第2の容器220の内部の空気が外部に排出され得、第2の容器220の内部の圧力が適正レベルに下がることができる。
【0106】
図12に示す状態では、化粧品容器500に外力がさらに加わって、第1の容器125がさらに下降した。これは、例えば、使用者が第1の内容物を第2の容器220へ排出するために第1の容器125の上部をさらに押した場合に該当する。もちろん、使用者が第1の容器125の上部を押すときは、一般に第2の弾性部材258の変形と第1の弾性部材158の変形とを区別して意識しなく、単に第1の内容物の吐出だけを意図するであろう。ただし、第1の内容物が吐出される動作に先立って、使用者が意識しなくても上述した第2の容器220の換気動作が行われる。
【0107】
第2の弾性部材258が既に弾性的に変形した状態で第1の容器125をさらに押すと、第1の弾性部材158が弾性的に変形しながらポンプモジュール140が作動することができる。すなわち、第1の実施例に関する前記の説明で例示したように、ポンプモジュール140は、ハウジング155内に流入した第1の内容物を移動通路176、184と排出通路208とを通じて第2の容器220の内部へ吐出させることができる。この場合、ブラシ棒200は、既に第2の位置に移動した状態であり、換気溝215、217によって第2の容器220の内部の空気が外部へ排気され得る状態であるため、第1の内容物が第2の容器220の内部へ吐出されても、第2の容器220の内部の圧力は増加しない。
【0108】
使用者が第1の容器125に加えた力を除去すると、第1及び第2の弾性部材158、258は元の位置に戻ることができ、ハウジング155内には、第1の内容物が補充され得る。使用者は、続いてオーバーキャップ105を第2の容器220から取り外すことができ、ブラシ212を用いて第1の内容物により希釈された第2の内容物を必要な部位に塗布することができる。オーバーキャップ105を取り外す際に、ブラシ棒200の軸径部216はワイパー136を通過し、軸径部216の表面に付いていた第2の内容物はワイパー146によって除去され得る。
【0109】
以上説明した本発明の一部の実施例によれば、使用者が第1の内容物により第2の内容物を希釈することができ、第2の内容物が乾燥によって硬化又は濃縮されたとしても便利に使用することができる。
【0110】
更に、本発明の一部の実施例は、第1の内容物を収容した第1の容器と第2の内容物を収容した第2の容器とを強く密閉して、内容物の漏れを防止しながらも第2の容器の内部の圧力を適正レベルに維持することができる。
【0111】
以上では、本発明の一実施例を参照して説明したが、当該技術分野で通常の知識を有する者であれば、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で、本発明を多様に修正及び変更させることができることを理解できるだろう。