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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024120310
(43)【公開日】2024-09-05
(54)【発明の名称】回転ベゼル構造及び時計
(51)【国際特許分類】
   G04B 19/28 20060101AFI20240829BHJP
【FI】
G04B19/28 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023027019
(22)【出願日】2023-02-24
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】林 甲貴
(57)【要約】
【課題】従来の回転ベゼル構造では、回転ベゼルの上から回転ベゼルを押さえる部品が必要であった。
【解決手段】環状の第1溝と第1溝の内側に開口する孔とが形成されたケースと、第1溝に嵌合する環状の嵌合部を有し、嵌合部が第1溝に嵌合した状態でケースに対して回転可能な回転ベゼルと、ケースの孔に挿入される支持ピンと、を備え、嵌合部の外周に、外周から嵌合部の内周に向かって凹となる第2溝が環状に形成され、孔の開口が、回転ベゼルの第2溝の内側を向き、支持ピンが、回転ベゼルの回転軸に対して傾斜し、かつ孔の開口から第2溝の内側に突出する、回転ベゼル構造。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状の第1溝と前記第1溝の内側に開口する孔とが形成されたケースと、
前記第1溝に嵌合する環状の嵌合部を有し、前記嵌合部が前記第1溝に嵌合した状態で前記ケースに対して回転可能な回転ベゼルと、
前記ケースの前記孔に挿入される支持ピンと、を備え、
前記回転ベゼルの前記嵌合部の外周に、前記外周から前記嵌合部の内周に向かって凹となる第2溝が環状に形成され、
前記ケースの前記孔の開口が、前記回転ベゼルの前記第2溝の内側を向き、
前記支持ピンが、前記回転ベゼルの回転軸に対して傾斜し、かつ前記孔の前記開口から前記回転ベゼルの前記第2溝の内側に突出する、
回転ベゼル構造。
【請求項2】
前記支持ピンは、前記第2溝を構成する面のうち、前記第1溝の底面に相対する相対面に接し、
前記第1溝の前記底面と前記回転ベゼルの前記嵌合部との間に隙間を有する、
請求項1に記載の回転ベゼル構造。
【請求項3】
前記孔は、前記ケースを平面視したとき、前記ケースの最も薄い第1部分より厚い第2部分に形成される、
請求項1に記載の回転ベゼル構造。
【請求項4】
前記ケースは、バンドが取り付けられる取付部を有し、
前記孔は、前記ケースを平面視したとき、前記ケースの最も薄い第1部分より厚い第2部分に形成され、
前記第2部分は、前記取付部と前記第1部分との間に位置する、
請求項1に記載の回転ベゼル構造。
【請求項5】
前記ケースを平面視したとき、前記孔の底は、前記回転ベゼルの外周より外に位置する、
請求項1に記載の回転ベゼル構造。
【請求項6】
請求項1に記載の回転ベゼル構造を有する時計。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転ベゼル構造及び時計に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、回転ベゼルを時計ケースに対して回転可能に構成する回転ベゼル構造を開示する。この回転ベゼル構造は、時計ケースと、時計ケースに嵌合するリング状の回転ベゼルと、時計ケースに埋設されるクリックピンと、回転ベゼルが取り付けられるガラス縁とを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-87539号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された回転ベゼル構造では、回転ベゼルの上方にガラス縁の一部分が重なる。つまり、従来の回転ベゼル構造では、回転ベゼルの上から回転ベゼルを押さえる部品が必要であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
回転ベゼル構造は、環状の第1溝と前記第1溝の内側に開口する孔とが形成されたケースと、前記第1溝に嵌合する環状の嵌合部を有し、前記嵌合部が前記第1溝に嵌合した状態で前記ケースに対して回転可能な回転ベゼルと、前記ケースの前記孔に挿入される支持ピンと、を備え、前記回転ベゼルの前記嵌合部の外周に、前記外周から前記嵌合部の内周に向かって凹となる第2溝が環状に形成され、前記ケースの前記孔の開口が、前記回転ベゼルの前記第2溝の内側を向き、前記支持ピンが、前記回転ベゼルの回転軸に対して傾斜し、かつ前記孔の前記開口から前記回転ベゼルの前記第2溝の内側に突出する。
【0006】
時計は、上記の回転ベゼル構造を有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】時計を示す平面図。
図2図1中のA-A線における断面図。
図3】ケースと回転ベゼルとを図1中のA-A線で切断したときの断面図。
図4】ケースと回転ベゼルとを図1中のA-A線で切断したときの分解断面図。
図5】ケースとベゼル本体と表示板とを図1中のA-A線で切断したときの分解断面図。
図6】回転ベゼル構造を示す分解斜視図。
図7】支持ピンの構造を説明する断面図。
図8】ケースを示す斜視図。
図9】ケースと支持ピンとを示す平面図。
図10】回転ベゼル構造を図9中のB-B線で切断したときの断面図。
図11図3中のC部の拡大図。
図12図10中のD部の拡大図。
図13】ケースを示す平面図。
図14】ケースと回転ベゼルとを示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1に示すように、時計1は、ケース2と、文字板3と、カバーガラス4と、複数の指針5と、回転ベゼル6とを有する。図1中のA-A線における断面図である図2に示すように、さらに、時計1は、ムーブメント7と、裏蓋8と、を有する。ケース2とカバーガラス4と裏蓋8とによって仕切られる空間に、ムーブメント7と文字板3と複数の指針5とが収容される。カバーガラス4から裏蓋8に向かう方向に、複数の指針5、文字板3、及びムーブメント7がこの順に位置する。ムーブメント7は、複数の指針5を駆動する。文字板3には、時刻を表す数字などの文字が設けられている。カバーガラス4から裏蓋8に向かう方向に見たとき、カバーガラス4を透して時計1の時刻表示を視認することができる。
【0009】
カバーガラス4から裏蓋8に向かう方向を、時計1の視認方向とする。つまり、図1に示すように、時計1を視認方向に見たときに、カバーガラス4を透して時計1の時刻表示を視認することができる。また、時計1において、裏蓋8からカバーガラス4に向かう方向を上方向と表現する。上方向の逆方向を下方向と表現する。上方向は、視認方向の逆方向である。下方向は、視認方向と同じ方向である。カバーガラス4は、裏蓋8の上方向に位置する。換言すると、裏蓋8は、カバーガラス4の下方向に位置する。時計1では、裏蓋8の上方向にムーブメント7が位置する。ムーブメント7の上方向に文字板3が位置する。文字板3の上方向に複数の指針5が位置する。複数の指針5の上方向にカバーガラス4が位置する。なお、図1に示すように、時計1は、バンド9を備えていてもよい。
【0010】
図3に示すように、回転ベゼル6は、ケース2の上に位置する。図4に示すように、ケース2は、中央に収容部11を有する環状の部材である。収容部11は、ケース2を上下方向に貫通する。収容部11に、ムーブメント7と文字板3と複数の指針5とが収容される。ケース2には、上側に第1溝12が形成されている。第1溝12は、上から下に向かって凹となる向きにケース2に形成されている。このため、第1溝12の底面12Aは、上に向いている。つまり、底面12Aは、回転ベゼル6に面している。第1溝12は、平面視で、周方向に連続した環状に形成されており、収容部11を外側から囲む。回転ベゼル6は、ケース2の第1溝12に挿入される。
【0011】
図5に示すように、回転ベゼル6は、ベゼル本体13と、表示板14とを含む。ベゼル本体13と表示板14とは、互いに別体で構成される。ベゼル本体13は、平面視で、ケース2の収容部11を外側から囲む円環状の部材である。表示板14は、ベゼル本体13の上に位置する円環状の部材である。表示板14は、ゴムなどの樹脂で構成されるパッキンを挟んでベゼル本体13に圧入される。表示板14がベゼル本体13に挿入されることにより、回転ベゼル6が組み立てられる。
【0012】
ベゼル本体13には、挿入部15が設けられている。挿入部15は、ベゼル本体13の下側に設けられる。挿入部15は、ベゼル本体13の底面部16に設けられている。挿入部15は、ベゼル本体13の底面部16から下に向かって突出する部位である。挿入部15は、ベゼル本体13の底面部16に環状に設けられている。挿入部15には、第2溝17が形成されている。第2溝17は、挿入部15の外周に環状に形成されている。第2溝17は、周方向に連続している。第2溝17は、挿入部15の外周からベゼル本体13の内周18に向かって凹となる向きに形成されている。挿入部15は、嵌合部の一例である。
【0013】
ベゼル本体13の挿入部15がケース2の第1溝12に挿入されることにより、図3に示すケース2と回転ベゼル6とが組み立てられる。図3に示すように、ケース2と回転ベゼル6とが組み立てられた構造は、回転ベゼル構造21である。回転ベゼル構造21では、ベゼル本体13の挿入部15がケース2の第1溝12に嵌合した状態で、回転ベゼル6がケース2に対して回転可能である。回転ベゼル構造21では、回転ベゼル6が、回転軸22を中心に回転可能である。回転軸22は、ケース2の収容部11を上下方向に貫く。ベゼル本体13の挿入部15がケース2の第1溝12に挿入されると、挿入部15の第2溝17がケース2の第1溝12内に収容される。
【0014】
図6に示すように、回転ベゼル構造21は、さらに支持ピン25を備える。支持ピン25は、回転ベゼル構造21において、ベゼル本体13をケース2に繋止する部品である。支持ピン25によってベゼル本体13とケース2とを互いに繋止することによって、ベゼル本体13がケース2から離脱することを規制することができる。つまり、支持ピン25によって、ベゼル本体13がケース2から離脱することを防止することができる。支持ピン25は、ケース2の第1溝12の内側に開口する孔に挿入される。支持ピン25が挿入される孔については後述する。回転ベゼル構造21が備える支持ピン25の個数は、1個に限定されない。回転ベゼル構造21が複数の支持ピン25を備えていてもよい。
【0015】
図7に示すように、支持ピン25は、管部材26と、ピン27と、バネ28とを備える。管部材26は、円筒状の部材であり、両端部が中心に向けて曲げられている。ピン27は、丸棒状の部材であり、外径が2段階に形成されている。ピン27のうち外径が大きい部位を大径部31と呼ぶ。ピン27のうち外径が小さい部位を小径部32と呼ぶ。大径部31の外径が小径部32の外径よりも大きい。大径部31の外径は、管部材26の内径よりも小さい。ピン27の大径部31が管部材26に収容される。ピン27の小径部32は、管部材26の一端33から突出する。ピン27は、接触部材の一例である。
【0016】
管部材26の一端33の開口は、ピン27の大径部31の外径よりも狭い。このため、管部材26に収容される大径部31は、管部材26の一端33から管部材26の外に抜け出さない。バネ28は、コイルばねであり、管部材26に収容される。バネ28は、管部材26の他端34とピン27の大径部31との間に位置する。管部材26の他端34の開口は、バネ28の外径よりも狭い。このため、管部材26に収容されるバネ28は、管部材26の他端34から管部材26の外に抜け出さない。バネ28は、ピン27を他端34から一端33に向かう方向に付勢する。ピン27をバネ28の付勢力に抗して押圧すると、ピン27は、管部材26の一端33から他端34に向かう方向にスライド可能である。ピン27への押圧を解除すると、ピン27は、バネ28の付勢力によって大径部31が一端33に当接する位置に復帰する。
【0017】
図8に示すように、ケース2には、第1溝12の内側に孔36が形成されている。孔36は、第1溝12の内側に開口する。つまり、第1溝12の内側に孔36の開口部37が形成されている。孔36の開口部37と反対側の端部は、孔36の底になっている。つまり、孔36は、ケース2を貫通しない。図7に示す支持ピン25が孔36に挿入される。支持ピン25の管部材26の他端34が孔36に挿入される。図9に示すように、支持ピン25が孔36に挿入された状態で、支持ピン25のピン27が開口部37から第1溝12の内部に突出する。
【0018】
図10は、回転ベゼル構造21を図9中のB-B線で切断したときの断面図である。図10に示すように、孔36の延在方向は、回転軸22に対して傾斜している。よって、支持ピン25は、回転軸22に対して傾斜している。さらに、ケース2の孔36の開口部37が、ベゼル本体13の第2溝17の内側を向いている。そして、孔36の開口部37から第1溝12の内部に突出する支持ピン25のピン27が、ベゼル本体13の第2溝17の内側に突出する。つまり、支持ピン25のピン27がベゼル本体13の第2溝17の内側に入り込む。このため、回転ベゼル6をケース2の上方に抜こうとする力が作用しても、支持ピン25の上面と孔36が接し支持ピン25が引っ掛かり、さらにピン27が第2溝17の内側に引っ掛かる。これにより、回転ベゼル6がケース2の第1溝12から離脱することを抑制することができる。回転ベゼル構造21によれば、回転ベゼル6のケース2からの離脱を挿入部15で規制することができるので、回転ベゼル6を上から押さえる部品を省略することができる。
【0019】
図11は、図3中のC部の拡大図である。回転ベゼル構造21は、図11に示すように、第1溝12の底面12Aとベゼル本体13の挿入部15との間に隙間G1を有する。この回転ベゼル構造21によれば、第1溝12の底面12Aとベゼル本体13の挿入部15との間に隙間G1を有するので、回転ベゼル6とケース2との間の摩擦を軽減することができる。底面12Aと挿入部15との間の隙間G1は、第2溝17を構成する面のうち、第1溝12の底面12Aに相対する相対面17Aが支持ピン25によって支えられることによって維持される。
【0020】
図12は、図10中のD部の拡大図である。図12に示すように、回転ベゼル構造21では、支持ピン25のピン27の先端は、第2溝17の相対面17Aに接し、支持ピン25の他端34が孔36の底に接する。支持ピン25は相対面17Aによって押圧され、バネ28が付勢力を生じる。この付勢力によって支持ピン25のピン27が相対面17Aを支持することで、底面12Aと挿入部15との間の隙間G1が維持される。言い換えれば、回転ベゼル6がケース2に組み込まれた状態において、ピン27が相対面17Aによって押圧されバネ28が付勢力を生じるように、孔36の深さ、支持ピン25の長さ、バネ28の弾性力などが設定されている。
【0021】
ここで、回転ベゼル構造21の組み込み方法について図11および図12を用いて説明する。まず、ケース2の孔36に支持ピン25を挿入する。支持ピン25の全体の長さは、孔36の深さより長く形成されているので、支持ピン25を挿入した状態では、ピン27の先端が孔36の開口から突出する。次に、回転ベゼル6の挿入部15がケース2の第1溝12に挿入されるように、回転ベゼル6を上からケース2に押し当てる。このとき、ピン27の先端が回転ベゼル6の挿入部15の底面15Aに接触する。
【0022】
この状態で回転ベゼル6を押し下げる力を加えていくと、ピン27の先端が挿入部15の底面15Aおよび斜面15Bで押されてバネ28が縮み、支持ピン25が収縮する。さらに回転ベゼル6を押し下げると、ピン27の先端が斜面15Bに沿って移動する。その後、ピン27の先端が挿入部15の第2溝17に達すると、バネ28が解放され、ピン27が第2溝17に入り込み、ピン27の先端が相対面17Aに当接した状態で停止する。
【0023】
前述したように、ピン27の先端が相対面17Aに当接した状態では、相対面17Aによってピン27が押圧されバネ28が収縮した状態であるので、バネ28の付勢力によってピン27が相対面17Aを支持することができる。また、ピン27が第2溝17に入り込むことで、ケース2の挿入部15の底面15A側の外周がピン27によって規制される。これにより、回転ベゼル6を上方に抜こうとする力が発生しても、回転ベゼル6がケース2から容易には離脱しないようにできる。
【0024】
回転ベゼル構造21では、図13に示すように、ケース2を平面視したとき、ケース2の最も薄い第1部分41より厚い第2部分42に孔36が形成される。ケース2の厚みとは、回転軸22に直交する直線が、平面視でケース2に重なる部分の長さに相当する。第1部分41及び第2部分42は、いずれも、平面視で回転軸22に直交する直線とケース2とが互いに重なる部分である。回転ベゼル構造21では、第1部分41より厚い第2部分42に孔36が形成されるので、孔36の寸法を大きく設定しやすかったり、孔36の加工をしやすくしたりすることができる。
【0025】
ケース2は、図1に示すバンド9が取り付けられる取付部43を有する。図13に示すように、第2部分42は、取付部43と第1部分41との間に位置する。これにより、第1部分41より厚い第2部分42に孔36を形成することができる。
【0026】
回転ベゼル構造21では、図14に示すように、孔36の底44は、回転ベゼル6の外周45より外に位置する。このように形成すると、回転ベゼル6の外径を小型化しつつ、孔36の深さを深くすることができる。これにより、支持ピン25に含まれるバネ28の長さを長くすることができ、バネ28の弾性力を容易に設定することができる。
【0027】
回転ベゼル6を構成する部品数は、2個に限定されない。回転ベゼル6を構成する部品数は、1個でも、3個以上でもよい。回転ベゼル6として一体でケース2に対して回転する構造であれば複数の部品を組み合わせた回転ベゼル6の構成を適用することができる。
【符号の説明】
【0028】
1…時計、2…ケース、3…文字板、4…カバーガラス、5…指針、6…回転ベゼル、7…ムーブメント、8…裏蓋、9…バンド、11…収容部、12…第1溝、12A…底面、13…ベゼル本体、14…表示板、15…挿入部、16…底面部、17…第2溝、17A…相対面、18…内周、21…回転ベゼル構造、22…回転軸、25…支持ピン、26…管部材、27…ピン、28…バネ、31…大径部、32…小径部、33…一端、34…他端、36…孔、37…開口部、41…第1部分、42…第2部分、43…取付部、44…底、45…外周、G1…隙間。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14