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特開2024-120332ページ評価システム、ページ評価方法、及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024120332
(43)【公開日】2024-09-05
(54)【発明の名称】ページ評価システム、ページ評価方法、及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240829BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023027062
(22)【出願日】2023-02-24
(71)【出願人】
【識別番号】521092052
【氏名又は名称】しるし株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103872
【弁理士】
【氏名又は名称】粕川 敏夫
(74)【代理人】
【識別番号】100149456
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 喜幹
(74)【代理人】
【識別番号】100194238
【弁理士】
【氏名又は名称】狩生 咲
(74)【代理人】
【識別番号】100205648
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 真一
(72)【発明者】
【氏名】下田 陽志郎
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 拓郎
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】モール型ショッピングサイトにおいて表示される、出品商品に関するページの有効性を評価する。
【解決手段】 モール型ショッピングサイトに出品される対象商品に関する評価対象ページを、モール型ショッピングサイトから抽出して分析するページ評価システム1であって、評価対象ページの情報を取得するページ情報取得部13と、評価対象ページに表示される情報から抽出される複数の評価項目と、評価項目に対する配点と、を対応付けて記憶する記憶部17と、評価対象ページの情報から複数の評価項目を抽出し、記憶部を参照し、少なくとも抽出される評価項目に対する配点を計算することにより評価対象ページを評価する評価部14と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モール型ショッピングサイトに出品される対象商品に関する評価対象ページを、前記モール型ショッピングサイトから抽出して分析するページ評価システムであって、
前記評価対象ページの情報を取得するページ情報取得部と、
前記評価対象ページに表示される情報から抽出される複数の評価項目と、前記評価項目に対する配点と、を対応付けて記憶する記憶部と、
前記評価対象ページの情報から複数の評価項目を抽出し、前記記憶部を参照し、少なくとも抽出される前記評価項目に対する前記配点を計算することにより前記評価対象ページを評価する評価部と、
を備える、ページ評価システム。
【請求項2】
前記記憶部は、前記対象商品に関連する広告の識別情報を前記対象商品に対応付けて記憶し、
前記評価部は、前記評価対象ページに表示されている広告の識別情報を特定し、前記評価対象ページに表示されている広告が前記対象商品に関連する広告である場合と、前記対象商品に関連する広告でない場合とで、前記評価対象ページの評価を異ならせる、
請求項1記載のページ評価システム。
【請求項3】
前記記憶部は、前記対象商品の出品者と、前記出品者に対応付けられる広告の識別情報と、を互いに対応付けて記憶し、
前記評価部は、前記評価対象ページに表示されている広告の識別情報を特定し、前記評価対象ページに表示されている広告が前記出品者に対応付けられる広告である場合には、前記評価対象ページの評価を向上させる、
請求項1記載のページ評価システム。
【請求項4】
前記記憶部は、前記対象商品と、前記対象商品に対応付けられるブランドの識別情報と、を互いに対応付けて記憶し、
前記記憶部は、前記ブランドと、前記ブランドに対応付けられる広告の識別情報とを、互いに対応付けて記憶し、
前記評価部は、前記評価対象ページに表示されている広告の識別情報を特定し、前記記憶部を参照して前記評価対象ページに表示されている広告が前記ブランドに対応付けられる広告である場合には、前記評価対象ページの評価を向上させる、
請求項1記載のページ評価システム。
【請求項5】
前記評価対象ページの評価に用いるKPIの選択を受け付けるKPI選択受付部をさらに備え、
前記記憶部は、前記KPIと、前記評価対象ページに含まれる各評価項目の配点と、を対応付けて記憶し、
前記記憶部には、前記KPIごとに、前記評価項目に対して異なる配点が格納され、
前記評価部は、前記記憶部を参照し、前記KPI選択受付部を介して受け付けた前記KPIに基づいて、それぞれの前記評価項目に対する前記配点を計算することにより、前記評価対象ページを評価する、
請求項1記載のページ評価システム。
【請求項6】
前記モール型ショッピングサイトにおいて評価対象とするキーワードを受け付ける評価対象受付部をさらに備え、
前記ページ情報取得部は、前記モール型ショッピングサイトにおいて表示される、前記キーワードにより前記モール型ショッピングサイト内を検索した場合に表示される検索結果ページを取得し、
前記評価部は、前記検索結果ページを前記評価対象ページとして評価する、
請求項1記載のページ評価システム。
【請求項7】
モール型ショッピングサイトに出品される対象商品に関する評価対象ページを、前記モール型ショッピングサイトから抽出して分析するページ評価方法であって、
コンピュータが、
前記評価対象ページの情報を取得するページ情報取得ステップと、
前記評価対象ページの情報から複数の評価項目を抽出する抽出ステップと、
前記評価対象ページに表示される情報から抽出される複数の評価項目と、前記評価項目に対する配点と、を対応付けて記憶する記憶部を参照し、少なくとも抽出される前記評価項目に対する前記配点を計算することにより前記評価対象ページを評価する評価ステップと、
を実行する、ページ評価方法。
【請求項8】
モール型ショッピングサイトに出品される対象商品に関する評価対象ページを、前記モール型ショッピングサイトから抽出して分析するコンピュータプログラムであって、
前記評価対象ページの情報を取得するページ情報取得命令と、
前記評価対象ページの情報から複数の評価項目を抽出する抽出命令と、
前記評価対象ページに表示される情報から抽出される複数の評価項目と、前記評価項目に対する配点と、を対応付けて記憶する記憶部を参照し、少なくとも抽出される前記評価項目に対する前記配点を計算することにより前記評価対象ページを評価する評価命令と、
をコンピュータに実行させる、コンピュータプログラム。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ページ評価システム、ページ評価方法、及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット上において、多数の出品者が、同じドメインの下で様々な商品を販売するモール型のショッピングサイトが知られている。このモール型ショッピングサイトの管理者は例えば、複数の出品者の商品ページや売上等を統括管理している。そのため、出品者は、出品商品に関する所定の情報を管理者に送信することで、モール型ショッピングサイトに商品を出品することができる。
【0003】
一方で、購入検討者が出品商品を購入する商品ページをモール型ショッピングサイトに生成させるためには、要件を満たす種々の情報を用意して管理者に送信しなければならず、商品ページが適切な状態になっているかを確認するのは煩雑であった。また、商品ページやモール型ショッピングサイト内の検索結果ページはモール型ショッピングサイト側が生成するため、出品者にとって都合のよいページを購入検討者に閲覧させられているとは限らなかった。特に、各ページにはモール型ショッピングサイトに出稿された他社広告や、モール型ショッピングサイトに寄せられた出品者又は商品に対するレビュー等が掲載されるため、出品者は、モール型ショッピングサイトにより生成された商品ページを確認する必要があった。
【0004】
その点、特許文献1には、ウェブコンテンツに対してユニバーサルデザイン等の認証基準に対する対応度を表示する装置が記載されている。特許文献2には、ウェブページを読み取り、ウェブページを形成するファイルのサイズが大きすぎないか、ファイルに機種依存文字及び半角カタカナ等の符号が用いられていないか、ブリンク及びスクロール等の動きのある表示を多用していないか、そして表示色は適切であるか等の項目について、評価の基準と比較して、助言を示す助言情報を送信する評価支援方法が記載されている。特許文献3には、情報取得手段が取得した表示情報のフォーマット記述に基づいて上記複数の情報配信手段のそれぞれの表示情報の品質を評価し、評価結果を上記ネットワークへ出力する装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009-301240号公報
【特許文献2】特開2003-271779号公報
【特許文献3】特開2002-189917号公報
【0006】
しかしながら、いずれの文献にも、他社が運営するモール型ショッピングサイトにおいて生成されるページを評価する技術については開示されていなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、モール型ショッピングサイトが生成し、購入検討者が閲覧するページの有効性を適切に評価することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の一の観点に係るページ評価システムは、モール型ショッピングサイトに出品される対象商品に関する評価対象ページを、前記モール型ショッピングサイトから抽出して分析するページ評価システムであって、前記評価対象ページの情報を取得するページ情報取得部と、前記評価対象ページに表示される情報から抽出される複数の評価項目と、前記評価項目に対する配点と、を対応付けて記憶する記憶部と、前記評価対象ページの情報から複数の評価項目を抽出し、前記記憶部を参照し、少なくとも抽出される前記評価項目に対する前記配点を計算することにより前記評価対象ページを評価する評価部と、を備える。
【0009】
前記記憶部は、前記対象商品に関連する広告の識別情報を前記対象商品に対応付けて記憶し、前記評価部は、前記評価対象ページに表示されている広告の識別情報を特定し、前記評価対象ページに表示されている広告が前記対象商品に関連する広告である場合と、前記対象商品に関連する広告でない場合とで、前記評価対象ページの評価を異ならせるものとしてもよい。
【0010】
前記記憶部は、前記対象商品の出品者と、前記出品者に対応付けられる広告の識別情報と、を互いに対応付けて記憶し、前記評価部は、前記評価対象ページに表示されている広告の識別情報を特定し、前記評価対象ページに表示されている広告が前記出品者に対応付けられる広告である場合には、前記評価対象ページの評価を向上させるものとしてもよい。
【0011】
前記記憶部は、前記対象商品と、前記対象商品に対応付けられるブランドの識別情報と、を互いに対応付けて記憶し、前記記憶部は、前記ブランドと、前記ブランドに対応付けられる広告の識別情報とを、互いに対応付けて記憶し、前記評価部は、前記評価対象ページに表示されている広告の識別情報を特定し、前記記憶部を参照して前記評価対象ページに表示されている広告が前記ブランドに対応付けられる広告である場合には、前記評価対象ページの評価を向上させるものとしてもよい。
【0012】
前記評価対象ページの評価に用いるKPIの選択を受け付けるKPI選択受付部をさらに備え、前記記憶部は、前記KPIと、前記評価対象ページに含まれる各評価項目の配点と、を対応付けて記憶し、前記記憶部には、前記KPIごとに、前記評価項目に対して異なる配点が格納され、前記評価部は、前記記憶部を参照し、前記KPI選択受付部を介して受け付けた前記KPIに基づいて、それぞれの前記評価項目に対する前記配点を計算することにより、前記評価対象ページを評価するものとしてもよい。
【0013】
前記モール型ショッピングサイトにおいて評価対象とするキーワードを受け付ける評価対象受付部をさらに備え、前記ページ情報取得部は、前記モール型ショッピングサイトにおいて表示される、前記キーワードにより前記モール型ショッピングサイト内を検索した場合に表示される検索結果ページを取得し、前記評価部は、前記検索結果ページを前記評価対象ページとして評価するものとしてもよい。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明の別の観点に係るページ評価方法は、モール型ショッピングサイトに出品される対象商品に関する評価対象ページを、前記モール型ショッピングサイトから抽出して分析するページ評価方法であって、コンピュータが、前記評価対象ページの情報を取得するページ情報取得ステップと、前記評価対象ページの情報から複数の評価項目を抽出する抽出ステップと、前記評価対象ページに表示される情報から抽出される複数の評価項目と、前記評価項目に対する配点と、を対応付けて記憶する記憶部を参照し、少なくとも抽出される前記評価項目に対する前記配点を計算することにより前記評価対象ページを評価する評価ステップと、を実行する。
【0015】
上記目的を達成するため、本発明のさらに別の観点に係るコンピュータプログラムは、ページ評価モール型ショッピングサイトに出品される対象商品に関する評価対象ページを、前記モール型ショッピングサイトから抽出して分析するコンピュータプログラムであって、前記評価対象ページの情報を取得するページ情報取得命令と、前記評価対象ページの情報から複数の評価項目を抽出する抽出命令と、前記評価対象ページに表示される情報から抽出される複数の評価項目と、前記評価項目に対する配点と、を対応付けて記憶する記憶部を参照し、少なくとも抽出される前記評価項目に対する前記配点を計算することにより前記評価対象ページを評価する評価命令と、をコンピュータに実行させる。
【0016】
なお、コンピュータプログラムは、各種のデータ読取可能な記録媒体に格納して提供したり、インターネット等のネットワークを介してダウンロード可能に提供したりすることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、モール型ショッピングサイトが生成し、購入検討者が閲覧するページの有効性を適切に評価できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第1実施形態に係るページ評価システムの構成及び機能を示した機能ブロック図である。
図2】上記ページ評価システムにより評価される商品ページの1例である。
図3】上記ページ評価システムが備える配点情報記憶部に記憶される、商品ページ評価テーブルの例を示す図である。
図4】上記ページ評価システムが備える出品者情報記憶部に記憶される、(a)出品者-商品テーブル、(b)出品者-ブランドテーブル、の例を示す図、上記ページ評価システムが備える商品情報記憶部に記憶される(c)商品-ブランドテーブルの例を示す図、上記ページ評価システムが備える広告情報記憶部に記憶される、(d)商品-広告テーブル、(e)ブランド-広告テーブルの例を示す図である。
図5】上記ページ評価システムによる分析の流れの1例を示す処理フローである。
図6】上記ページ評価システムにより評価される検索結果ページの1例である。
図7】本発明の第2実施形態に係るページ評価システムが備える配点情報記憶部に記憶される、検索結果ページ評価テーブルの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
●ページ評価システム(1)●
●概要
以下、本発明の実施形態に係るページ評価システムについて、図を参照して説明する。
本実施形態に係るページ評価システムは、モール型ショッピングサイトにおいて表示されるページに関する情報を取得して分析処理を行い、評価した結果を出力するものである。モール型ショッピングサイトは例えばAmazon(登録商標)であるが、これに限られるものではなく、インターネット上において、多数の出品者が同じドメインの下で様々な商品を販売する適宜のモール型ショッピングサイトであってよい。ページ評価システムは、モール型ショッピングサイトに商品を出品する製造業者の他、小売販売業者および卸売業者が利用しうるシステムである。以降の説明では、このようなユーザを、本システムのユーザと総称する場合がある。
【0020】
図1に示されるように、ページ評価システム1は、ネットワークNWを介してモール管理サーバ2およびユーザ端末3と通信可能に接続されている。モール管理サーバ2は、モール型ショッピングサイトを管理するサーバである。モール管理サーバ2は、例えば複数の出品者から複数の商品の出品を受け付ける。モール管理サーバ2は、ユーザ端末3を介して入力されるキーワード又は商品の識別情報等を受け付け、当該キーワードにおいて検索した検索結果ページを、ユーザ端末3に表示する。また、モール管理サーバ2は、出品された商品の商品ページを生成および管理し、購入検討者の端末からの操作に応じて、当該端末に商品ページを表示させる。
【0021】
ユーザ端末3は、モール型ショッピングサイトに商品を出品する出品者が使用する端末である。出品者は例えば、小売販売業者、又は、当該販売業者に商品を卸売りする製造業者もしくは卸売業者である。ユーザ端末3は、ページ評価システム1による評価結果を受信し、表示する。
【0022】
ページ評価システム1は、例えばパーソナルコンピュータ、タブレット端末又はスマートホン等において所定のコンピュータプログラムを実行することで実現される他、機能の一部又は全部がクラウドコンピュータにより実現されていてもよい。また、ページ評価システム1は、複数のハードウェア構成により成っていてもよい。
【0023】
ページ評価システム1は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置、CPUによって実行されるコンピュータプログラム、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の内部メモリ等を備えたサーバ等によって実現される。ページ評価システム1はこれにより、主として、評価対象受付部11、KPI選択受付部12、ページ情報取得部13、評価部14、結果出力部15、通信処理部16、記憶部17からなる機能ブロックを構成する。
【0024】
評価対象受付部11は、通信処理部16を介して、ユーザ端末3から、評価対象に関する情報を取得する機能部である。評価対象に関する情報は、例えばテキストデータであり、より具体的には検索キーワードである。また、評価対象に関する情報は、商品の識別情報であってもよい。
【0025】
KPI選択受付部12は、評価対象ページの評価に用いるKPI(重要業績評価指標、Key Performance Indicator)の選択を受け付ける機能部である。ユーザは、KPIを、例えば売上およびブランドイメージのいずれかから選択し、ユーザ端末3を介して送信する。
【0026】
ページ情報取得部13は、モール管理サーバ2が購入検討者の端末に表示させる評価対象ページの情報を取得する機能部である。この評価対象ページは例えば、商品ごとに生成されている商品ページである。
【0027】
図2は、ユーザ端末3に表示される商品ページG1の1例である。この商品ページG1では、キーワード入力領域G11、商品の主画像を表示する主画像領域G12、選択に応じて主画像領域に表示される画像が羅列されているサブ画像領域G13、広告領域G14、出品者へのレビューの表示領域G15、および転売状況表示領域G16、等が表示されている。
【0028】
ページ情報取得部13は、評価対象ページの文字情報を取得する文字情報抽出部13aと、評価対象ページに含まれる画像抽出部13bと、を有する。文字情報抽出部13aは例えば、少なくともソースコードのうち評価対象ページ上に文字情報として表示される情報を取得する。画像抽出部13bは、ソースコードから表示画像を示す記述を取得してもよいし、当該表示画像が指し示す画像データを取得してもよい。また、ページ情報取得部13は、評価対象ページに表示されている画像データを取得し、この画像データを画像解析することにより、情報を抽出してもよい。また、ページ情報取得部13は、評価対象ページから抽出した情報に基づいて、評価対象ページに表示されている広告の識別情報を特定する。
【0029】
評価部14は、ページ情報取得部13により取得された情報に基づいて、評価対象ページの評価を行う機能部である。評価部14は、ページ情報取得部13で取得された情報から複数の評価項目を抽出し、評価項目ごとに内容を評価する。評価部14は、例えば評価対象ページに対して所定の評価値を算出する。
【0030】
評価部14は、例えば評価対象ページのソースコードから所定の単語を検索することで、評価項目を抽出する。評価部14は、評価項目として、例えばサブ画像の枚数およびサイズ、出品者に対する評価、商品に対する評価、表示されている広告領域に関する情報、対応可能な発送態様、転売状況、ならびにQ&Aの表示内容等を抽出する。出品者に対する評価および商品に対する評価は、所定の段階に区分けされ点数化された情報であってもよいし、購入者等から投稿されたテキストデータであってもよい。広告領域に関する情報は、広告の種類、内容および識別情報であってもよい。また、広告領域に関する情報は、当該広告で宣伝されている商品又はブランドの情報であってもよい。評価部14は、例えばソースコードを参照して広告の識別情報を抽出し、識別情報に紐づく商品又はブランドの情報を取得してもよい。また、評価部14は、例えば広告の画像を画像解析することにより、商品又はブランドの情報を取得してもよい。
【0031】
評価部14が評価する各評価項目は、出品者から送信された情報の他、モール管理サーバ2が生成した情報を含んでいてよい。例えば、サブ画像の枚数およびサイズは、出品者が送信したサブ画像に基づいて評価される項目である。出品者および商品に対する評価は、モール管理サーバ2が購入者から受信した情報に基づいてモール管理サーバ2により生成される。広告領域に関する情報は、モール管理サーバ2が当該出品者又は他の出品者から受信した情報に基づいて生成される。
【0032】
ここで、ページ評価システム1が備える記憶部17の構成を説明するとともに、評価部14が記憶部17を参照して行う評価の具体的態様について説明する。
記憶部17は、主として、配点情報記憶部17A、出品者情報記憶部17B、商品情報記憶部17C、広告情報記憶部17D、を備える。
【0033】
配点情報記憶部17Aは、評価対象ページの評価項目と、評価対象ページに含まれる各評価項目の配点と、を対応付けて記憶する。
図3は、商品ページG1の評価において参照される、商品ページ評価テーブルT1の例を示す図である。商品ページ評価テーブルT1には、商品ページG1を評価する評価項目と配点が互いに対応付けられて格納されている。評価項目は例えば、商品ページG1に表示されるサブ画像の枚数およびサイズ、出品者に対する評価、商品に対する評価、広告領域の充実度、発送態様、転売状況、およびQ&Aに対する対応度、等を含む。
【0034】
評価部14は、商品ページ評価テーブルT1を参照し、それぞれの評価項目に対する配点を計算することにより、評価対象ページを評価する。この構成によれば、商品ページを構成する種々の評価項目を評価することで、購入検討者への訴求力を適切に評価できる。また、ユーザはこの評価に基づいて商品ページをより訴求力の高いページに改善していくことができるので、ユーザの利益を向上させることができる。
【0035】
商品ページ評価テーブルT1には、評価対象ページを評価するKPI(重要業績評価指標、Key Performance Indicator)ごとに、評価項目に対して異なる配点が格納されている。同図においては、商品ページ評価テーブルT1には、KPIとして売上とブランドイメージの2項目が格納されている。また、KPIを売上とする場合のサブ画像に対する配点と、KPIをブランドイメージとする場合のサブ画像に対する配点とは異なる。例えば、サブ画像の充実度は、売上には寄与する一方、ブランドイメージには大きな影響を与えない。したがって、KPIを売上とする場合の配点は、KPIをブランドイメージとする場合の配点よりも高い。また、転売状況は、ブランドイメージを毀損するおそれがあるため、転売状況に対する配点は、KPIをブランドイメージとする場合の方が、KPIを売上とする場合よりも高い。なお、上記の配点は一例であり、このような態様に限られるものではない。また、本実施態様においては、配点は加点方式として説明したが、減点方式であってもよく、加点される項目と減点される項目とが含まれていてもよい。また、加点される内容と減点される内容とがあってもよい。
【0036】
評価部14は、商品ページ評価テーブルT1を参照し、KPI選択受付部12を介して受け付けたKPIに基づいて、それぞれの評価項目に対する配点を計算することにより、評価対象ページを評価する。上述のように、評価するKPIに応じて評価項目ごとの配点を異ならせる構成によれば、ユーザが重視する目的に則した評価が可能である。
【0037】
出品者情報記憶部17Bは、出品者に関する情報を記憶する機能部である。
図4(a)に示すように、出品者情報記憶部17Bは例えば、出品者が出品している商品の情報を出品者の識別情報に対応付けて記憶する出品者-商品テーブルT2を格納している。出品者に対応付けられている広告は、例えば出品者又はその協業企業等が掲出している広告である。出品者情報記憶部17Bは、出品者に対応付けられている広告の種類および内容を、出品者の識別情報に関連付けて記憶していてもよい。広告は、例えば画像又は動画、音声等を指し、画像又は動画、音声等の種類ごとに異なる識別情報で管理されている。
【0038】
図4(b)に示すように、出品者情報記憶部17Bは、出品者に対応付けられているブランドを出品者の識別情報に関連付けて記憶する、出品者-ブランドテーブルT3を格納していてもよい。出品者と対応付けられているブランドは、当該ブランドの広告が表示されている場合に、出品者にとってポジティブであるブランドである。このブランドは、例えば出品者の管理下もしくは収益下にあるブランドであってよい。出品者は複数のブランドを有していてよい。
【0039】
商品情報記憶部17Cは、例えば商品に関する情報を記憶する機能部である。図4(c)に示すように、商品情報記憶部17Cは、商品と、商品に対応付けられるブランドの識別情報とを対応付けて記憶する商品-ブランドテーブルT4を格納する。当該商品に対応付けられるブランドは、例えば当該商品が属するブランドである。
【0040】
広告情報記憶部17Dは、商品に関連する広告を記憶する機能部である。広告情報記憶部17Dは、例えば商品又はブランドの広告に関する情報を記憶する。
図4(d)に示すように、広告情報記憶部17Dは、例えば、商品の識別情報と商品に対応付けられる広告の識別情報とを対応付けて記憶する商品-広告テーブルT5を格納している。商品に対応付けられる広告は、例えば当該商品を宣伝するスポンサープロダクト広告(図中および以下、「SP広告」ともいう。)である。
【0041】
また、図4(e)に示すように、広告情報記憶部17Dは、ブランドの識別情報と広告の識別情報とを対応付けて記憶するブランド-広告テーブルT6を格納している。ブランドに対応付けられる広告は、例えば当該ブランドを宣伝するスポンサーブランド広告(以下、「SB広告」ともいう。)である。すなわち、商品に対応付けられる広告、商品の出品者に対応付けられる広告、商品に対応付けられるブランドに対応付けられる広告、当該ブランドに対応付けられる他の商品に対応付けられる広告は、いずれも商品に関連する広告の例である。
【0042】
評価部14は、出品者情報記憶部17Bを参照し、評価対象ページにおける商品の出品者の情報を抽出する。評価部14は、出品者の情報に応じて評価対象ページに対する評価を異ならせる。評価部14は、評価対象ページに表示されている広告の識別情報を特定し、評価対象ページに表示されている広告が評価対象ページで主として販売されている商品、すなわち対象商品に関連する広告である場合と、対象商品に関連する広告でない場合とで、評価対象ページの評価を異ならせる。例えば、評価部14は、対象商品に関連する広告である場合には、対象商品に関連する広告でない場合よりも当該評価対象ページの評価を向上させる。
【0043】
具体的には例えば、評価部14は、出品者-商品テーブルT2および商品-広告テーブルT5を参照し、対象商品の出品者に対応付けられる広告の識別情報を抽出する。評価部14は、評価対象ページに表示されている広告の識別情報を特定し、当該広告が出品者に対応付けられる広告か否か判定する。評価部14は、評価対象ページに表示される広告が、出品者に対応付けられる広告である場合には、当該評価対象ページの評価を向上させる。なお、評価部14は、評価対象ページに表示される広告が出品者に対応付けられる広告でない場合には、当該評価対象ページの評価を低下させてもよい。また、評価部14は、評価対象ページに表示される複数の広告のうち、出品者に対応付けられる広告が占めている割合に基づいて、当該評価対象ページを評価してもよい。
【0044】
なお、本実施形態では、記憶部17には出品者-商品テーブルT2および商品-広告テーブルT5が格納されているものとして説明したが、データベース構造は任意であり、記憶部17は例えば出品者の識別情報と広告の識別情報とを対応付けて記憶するテーブルを格納していてもよい。いずれの態様によっても、記憶部17には、出品者の識別情報と広告の識別情報とが対応付けられて記憶されている。
【0045】
評価対象ページの広告領域を自社商品の広告が占めていることで、購入検討者に対して自社商品の購入機会を担保することができる。また、自社ブランドの広告が表示されていることで、購入検討者が持つ自社ブランドのブランドイメージを向上させることができる。しかしながら、モール型ショッピングサイトに商品を出品する場合、広告領域に表示される広告はモール管理サーバ2により管理されているため、他社広告が表示されるおそれもある。この点、出品者がモール管理サーバ2に対して登録した商品情報や広告情報のみを参照しても、評価対象ページを閲覧する購入検討者がどのような画面を閲覧するかは不明である。その点、上述のような構成によれば、モール管理サーバ2の制御により広告が表示される場合であっても、購入検討者が閲覧する実際のページを評価することにより、評価対象ページにおける購入検討者への訴求力を適切に評価できる。
【0046】
評価部14は、対象商品の識別情報を参照した上で、商品-ブランドテーブルT4およびブランド-広告テーブルT5を参照し、対象商品が属するブランドの広告の識別情報を抽出してもよい。評価部14は、対象商品に対応付けられるブランドの広告、又は当該ブランドに対応付けられる他の商品の広告が表示されている場合には、評価を向上させるものとしてもよい。
【0047】
評価部14は、商品-ブランドテーブルT4およびブランド-広告テーブルT5を参照し、対象商品に対応付けられるブランドの他の商品の広告の識別情報を抽出してもよい。評価部14は、対象商品の広告が表示されている場合と、対象商品と同様のブランドに属する他の商品の広告が表示されている場合とで、評価を異ならせてもよい。また、評価部14は、対象商品の出品者に対応付けられるブランドであって、対象商品が属するブランドとは異なるブランドの広告が表示されていることを判定してもよい。評価部14は、出品者に対応付けられるブランドのうち、対象商品が属するブランドの広告と、対象商品が属さないブランドの広告とで、評価を異ならせてもよい。具体的には例えば、評価部14は、対象商品が属するブランドの広告が表示されている場合の評価を、対象商品が属さないブランドの広告が表示されている場合の評価より高くしてもよい。
【0048】
評価部14は、1個の評価対象ページを複数回取得し、評価を行ってもよい。例えば、評価部14は、定期的に評価対象ページを取得し、それぞれの評価を行ってよい。その場合、評価部14は、複数回の評価により得られた評価対象ページの評価値を平均して算出してもよいし、評価値の推移を算出してもよい。評価対象ページには、ランダム、又は読込時の所定の条件に従って、異なる広告が表示される場合がある。また、表示される広告は、出品者又は競合他社の対策によって変化する。さらに、出品者又は商品のレビュー等の情報は逐次変化する。この点、上述の構成によれば、評価対象ページに表示される広告の状況をより正確に評価できる。
【0049】
結果出力部15は、評価対象ページの評価結果を含む結果画面を出力する機能部である。結果出力部15は、KPIと配点に応じて算出された評価対象ページの得点をユーザ端末3に表示する。結果出力部15は、評価項目ごとに評価結果を表示してもよいし、複数の評価結果を統合した総合評価を表示してもよい。結果出力部15は、評価を向上させるためのアドバイスを、ユーザ端末3に表示させてもよい。
【0050】
通信処理部16は、インターネット等のネットワークNWを介して情報の送受信を実行するための機能部である。
この通信処理部16により、ページ評価システム1は、モール型ショッピングサイトにアクセスして情報の抽出を実行したり、ユーザ端末3に対して情報を送信したりすることができる。
【0051】
商品ページには、商品の名称、商品の説明画像、当該商品に関連する別の商品の広告、当該商品のレビュー、規定値として設定される出品者の情報、等が表示されている。ただし、商品ページの表示はモール管理サーバ2により作成、編集されている上、新たな出品者による出品や、購入者によるレビューの投稿により随時変更される。また、別の商品の広告に関しても、新たな広告主の参入や、既存の広告主の広告費投入、広告主による提示する画像の変更等により、随時変更される。しかも、商品ページは、購入検討者が購入の意思決定をする際に必ず閲覧する画面であり、マーケティングの面で重要度が高い。したがって、ページ情報取得部13により商品ページの情報を取得して評価する構成によれば、他社が運用、管理するモール型ショッピングサイトに商品を出品する場合であっても、購入検討者が閲覧するページの有効性を適切に評価することができる。
【0052】
●処理の流れ
図5は、ページ評価システム1が実行する処理の流れの1例を示すフローチャートである。
まず、評価対象受付部11により、ユーザ端末3を介して評価対象とするキーワード又は識別情報等を受け付ける(ステップS101)。KPI選択受付部12により、ユーザ端末3を介して重視するKPIの選択を受け付ける(ステップS102)。
【0053】
次いで、ページ情報取得部13により、評価対象ページの情報を取得する(ステップS103)。次いで、評価部14は、KPI選択受付部12を介して受け付けたKPIに基づいて、評価対象ページを評価する(ステップS104)。次いで、結果出力部15により、評価結果画面をユーザ端末3に出力する(ステップS105)。
なお、上述のフローチャートは例示であり、処理は適宜異なる順番、又は同時に実行されてもよい。
【0054】
●ページ評価システム(2)●
本発明の第2実施形態に係るページ評価システム1について、先に説明した第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。以下に説明するページ評価システム1は、ページ情報取得部モール型ショッピングサイトにおいて表示される、商品の検索結果ページを評価対象ページとして評価を行う。なお、第1実施形態と同じ構成については、同じ符号を付した。
【0055】
本実施形態における評価対象受付部11は、モール型ショッピングサイト内の検索するキーワードを評価対象として受け付ける。また、評価対象受付部11は、本システム1により評価を受けようとするユーザの識別情報を取得する。ページ情報取得部13は、キーワードによりモール型ショッピングサイト内を検索した場合にモール管理サーバ2により生成されて表示される、検索結果ページを取得する。評価部14は、この検索結果ページを分析し、購入検討者への訴求力等を評価する。
【0056】
図6は、ユーザ端末3に表示される検索結果ページG2の1例である。検索結果ページG2は主として、評価対象のキーワードが入力される入力領域G21、SB広告領域G22、SP広告領域G23、検索により抽出された商品が羅列される検索結果領域G24、動画広告領域G25、等が表示されている。
【0057】
評価対象受付部11は、当該ユーザと対応付けられる出品者の情報を取得する。ユーザと出品者とは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。評価部14は、検索結果ページG2の検索結果領域G24に表示される商品の識別情報を取得する。評価部14は、出品者-商品テーブルT2を参照し、検索結果領域G24に表示されている商品が、当該ユーザと対応付けられる出品者の商品であるか否か判定する。評価部14は、検索結果領域G24に、当該ユーザと対応付けられる出品者の商品が表示されている場合には、評価を向上させる。また、評価部14は、検索結果領域G24に、当該出品者以外の商品が表示されている場合には、評価を低下させてもよい。評価部14は、検索結果領域G24に表示されている商品のうち、当該出品者が占める割合に基づいて評価値を算定してもよい。また、評価部14は、表示されている商品の順位に基づいて評価値を算定してもよい。このような構成によれば、出品者のSEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)対策の有効性を評価することができる。
【0058】
評価部14は、表示されている広告の内容又は種類に応じて評価を行ってもよい。例えば、SB広告における動画の有無又はカスタムイメージの有無に応じて、評価を行ってよい。
【0059】
また、評価部14は、検索結果ページG2に表示されている広告の識別情報を抽出する。評価部14は、商品-広告テーブルT5を参照し、当該ユーザに対応付けられる出品者の広告の識別情報を抽出する。評価部14は、検索結果ページG2に表示されている広告が当該ユーザに対応付けられる出品者の広告か否か判定し、当該出品者の広告が表示されている場合には、評価値に加点する。また、評価部14は、当該出品者以外の広告が表示されている場合には、評価値を減点してもよい。さらに、評価部14は、検索結果ページG2に表示されている広告のうち、当該出品者の広告が占める割合に基づいて評価値を算定してもよい。評価部14は、検索結果ページG2に表示される複数の広告領域、すなわちSB広告領域G22、SP広告領域G23および動画広告領域G25について、評価値への寄与率を異ならせてもよい。また、評価部14は、広告の態様により評価値への寄与率を異ならせてもよい。例えば、動画広告は静止画の広告に比べて訴求力が大きいため、動画広告の寄与率を静止画広告の寄与率よりも大きくしてもよい。
【0060】
図7は、ページ評価システム1が備える配点情報記憶部17Aに格納される、検索結果ページ評価テーブルT7を示す図である。同図においては、検索結果ページ評価テーブルT7には、評価対象ページを評価する評価項目と配点が格納されている。評価項目は例えば、SB広告およびSP広告の量および質に関する指標を含む。また、評価項目は、検索結果の表示順位(図中および以下、「SEO順位」ともいう。)を含む。
【0061】
検索結果ページ評価テーブルT7には、KPIごとに、評価項目に対して異なる配点が格納されている。すなわち例えば、KPIを売上とする場合のSB広告に対する配点と、KPIをブランドイメージとする場合のSB広告に対する配点とは異なる。ブランドの認知向上を図るSB広告よりも、SP広告に対する評価の方が売上への貢献度が高い。したがって、KPIとして売上を重視する場合には、SP広告に対する配点はSB広告に対する配点よりも高くなっている。逆に、KPIとしてブランドイメージを重視する場合には、ブランドイメージの認知向上を図るSB広告に対する配点はSP広告に対する配点よりも高くなっている。
【0062】
上述のような構成によっても、モール管理サーバ2の制御により広告が表示される場合であっても、購入検討者が閲覧する実際のページを評価することにより、評価対象ページにおける購入検討者への訴求力を適切に評価できる。
【0063】
以上の本発明の実施形態に係るページ評価システムによれば、モール型ショッピングサイトにおいて表示される、出品商品に関するページの有効性を評価できる。
【0064】
なお、以上の本実施形態に係るページ評価システムにおいて、各端末又は装置の機能構成は一例であり、本例で示した機能部が、本例とは異なる端末又は装置に備えさせることもできる。
【符号の説明】
【0065】
1 ページ評価システム
11 評価対象受付部
12 KPI選択受付部
13 ページ情報取得部
14 評価部
15 結果出力部
16 通信処理部
17 記憶部
17A 配点情報記憶部
17B 出品者情報記憶部
17C 商品情報記憶部
17D 広告情報記憶部
2 モール管理サーバ
3 ユーザ端末
G1 商品ページ(評価対象ページ)
G2 検索結果ページ(評価対象ページ)

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7